JP5247208B2 - クラゲ処理システム、及び、クラゲ処理システムの制御方法 - Google Patents

クラゲ処理システム、及び、クラゲ処理システムの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、クラゲを溶解させるクラゲ溶解機、この溶解機を備えるクラゲ処理システム、及び、このクラゲ処理システムの制御方法に関する。
従来から、海水中に生息するクラゲが種々の問題を誘発することが知られている。海水を冷却水として使用する発電所等のプラント施設は、海水の取水口と、この取水口から取水された海水をろ過するフィルタと、を備える。このようなプラント施設においては、例えば、この取水口からクラゲが取り込まれると、フィルタを目詰まりさせるといった問題が生じる。
そこで、このような問題を解消するために、クラゲを捕獲回収する除塵機等を更に備えるプラント施設が使用されている。
従来、捕獲回収されたクラゲは、自然乾燥されるか、そのまま陸地に埋め立てされるか、あるいは、機械的、化学的又は生物学的に処理されている。これらの処理方法のうち、多くのプラントで実施されている自然乾燥又は埋立てによる処理には、処理中に悪臭が発生したり、乾燥場所や埋め立て用地を確保するのが困難であったりといった問題があった。
そこで、捕獲回収されたクラゲを分解処理し、廃液として排出するクラゲ処理システムが、提案されている。
図12は、従来例に係るクラゲ処理システム900の概略図である。
クラゲ処理システム900は、除塵装置910から捕獲回収されたクラゲを破砕する破砕装置920と、この破砕装置920に接続され且つ破砕されたクラゲを液状に分解処理するクラゲ分解処理装置930と、このクラゲ分解処理装置930に接続され且つ分解処理されたクラゲを含有する廃液を浄化処理する廃液処理装置940と、を備える(例えば、特許文献1参照)。
クラゲ処理システム900によれば、破砕装置920を設け、破砕装置920にクラゲ分解処理装置930を接続したので、捕獲回収されたクラゲが破砕され、液状に分解処理される。更に、クラゲ分解処理装置930に廃液処理装置940を接続したので、分解処理されたクラゲを含有する廃液が浄化処理され、浄化処理された廃液は外界に排出される。従って、乾燥場所や埋め立て用地の確保や、クラゲによる悪臭の発生といった問題を解決できる。
特開2004−122118号公報
しかしながら、クラゲ処理システム900には、海水中にクラゲが発生するのが夏季の極めて短い期間に限られるので、クラゲ処理システム900の非稼動時間の方が稼動時間よりもはるかに長く、不経済である。
本発明は、稼動の効率性が向上されたクラゲ処理システム、及び、このクラゲ処理システムに用いられるクラゲ溶解機を提供することを目的とする。
本発明者らは、廃液処理機を集約化することでクラゲ処理システム全体の稼動効率を向上できることを見出し、本発明を完成するに至った。
(1) クラゲを破砕し、液状に分解処理するクラゲ処理手段を備えるクラゲ溶解機であって、
前記クラゲ処理手段により分解処理されたクラゲを含有する廃液を貯蔵する廃液貯蔵手段と、
前記廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液の状態を検出する検出手段と、
前記廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液の状態に関する廃液情報を出力する廃液情報出力手段と、を更に備え、
前記検出手段は、前記廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液量を検出する廃液量検出手段を有し、
前記廃液情報出力手段は、前記検出手段による廃液量の検出値を出力する廃液量出力手段を有することを特徴とするクラゲ溶解機。
(1)の発明によれば、クラゲ溶解機に廃液貯蔵手段を設けたので、この廃液貯蔵手段に廃液を任意の状態まで貯蔵できる。貯蔵期間中は、クラゲ溶解機とは独立して配置される廃液処理機を、クラゲ溶解機から発生する廃液を分解処理するために稼動させる必要はなく、クラゲ分解処理を全体として経済的に進行できる。また、廃液処理機として既に使用されている廃液処理機を採用すれば、廃液処理機を新設する必要もないため、更に経済的である。
ここで、既に使用されている廃液処理機としては、定常廃液(例えば、食品工場廃液)又は非定常廃液(例えば、クラゲ溶解廃液)の浄化処理に既に用いられている廃液処理機が挙げられる。
しかも、検出手段と、廃液量出力手段を有する廃液情報出力手段と、をクラゲ溶解機に設けたので、廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液量の検出値が廃液量出力手段によって出力されるから、この検出値に基づいて、廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液量を外部に認識させることができる。外部は、この廃液量に基づいて、廃液を廃液処理機へと搬送するタイミングを計画できるので、円滑に廃液を搬送できる。
(2) (1)記載のクラゲ溶解機において、
前記検出手段は、前記廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液の貯蔵時間を検出する貯蔵時間検出手段を更に有し、
前記廃液情報出力手段は、前記検出手段による貯蔵時間の検出値を出力する貯蔵時間出力手段を更に有することを特徴とするクラゲ溶解機。
(2)の発明によれば、廃液出力手段に貯蔵時間出力手段を更に設けたので、廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液の貯蔵時間が貯蔵時間出力手段によって出力されるから、貯蔵時間を外部に認識させることができる。このため、外部は、前述の廃液量に加えて、貯蔵時間に基づいて、廃液を廃液処理機へと搬送するタイミングを計画できるので、より円滑に廃液を搬送できる。
(3) (1)又は(2)記載のクラゲ溶解機において、
前記廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液の排出を指示する排出指示情報を出力する排出指示情報出力手段と、
前記廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液の状態を監視する監視手段を含み且つ前記排出指示情報出力手段を制御する制御手段と、を更に備え、
前記監視手段は、前記廃液量の検出値が第一の所定値以上であるか否かを判断し、
前記制御手段は、前記監視手段により前記廃液量の検出値が前記第一の所定値以上であると判断された場合には、前記排出指示情報出力手段に前記排出指示情報を出力させる排出判断手段を有することを特徴とするクラゲ溶解機。
(3)の発明によれば、クラゲ溶解機は以下のように動作する。
監視手段は、貯蔵手段に貯蔵された廃液量の検出値が第一の所定値以上であるか否かを判断する。検出値が第一の所定値以上と判断された場合、排出判断手段は、排出指示情報出力手段に排出指示情報を出力させる。
このため、出力された排出指示情報に基づいて、廃液量が第一の所定値以上であることを外部に認識させることができるので、第一の所定値を適宜設定することにより、外部が廃液を回収すべきタイミングを逸することを予防できる。
ここで「第一の所定値」とは、予め設定された値でもよく、外部環境との関係で流動化する値でもよい。予め設定された値としては、貯蔵手段の貯蔵可能容量の所定割合等が挙げられる。外部環境との関係で流動化する値としては、例えば、他のクラゲ溶解機の廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液量、複数のクラゲ溶解機から廃液を回収する搬送車両の訪問ルート(更には、搬送コスト)、搬送車両の搬送可能容量等が総合的に判断されて決定される値が挙げられる。
(4) (3)記載のクラゲ溶解機において、
前記監視手段は、前記廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液の貯蔵時間が所定時間以上であるか否かを更に判断し、
前記排出判断手段は、前記監視手段により前記廃液量の検出値が前記第一の所定値以上又は前記貯蔵時間が前記所定時間以上であると判断された場合には、前記排出指示情報出力手段に前記排出指示情報を出力させることを特徴とするクラゲ溶解機。
廃液貯蔵手段に貯蔵されている廃液は、貯蔵時間の経過につれて、より強い悪臭を放出する。悪臭の強度が上昇することによって、廃液貯蔵手段の周辺環境に悪影響を与える場合がある。
ここで、(4)の発明によれば、クラゲ溶解機は以下のように動作する。
監視手段は、廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液の貯蔵時間が所定時間以上であるか否かを更に判断する。前述したように廃液量が第一の所定値以上と判断された場合に加えて、貯蔵時間が所定時間以上であると判断された場合においても、排出判断手段は、排出指示情報出力手段に排出指示情報を出力される。
このため、出力された排出指示情報に基づいて、廃液量が第一の所定値以上と判断されない場合であっても、貯蔵時間が所定時間以上であることを外部に認識させることができるので、所定時間を適宜設定することにより、外部が廃液を回収すべきタイミングを逸することを予防できる。
ここで「所定時間」は、予め設定された値でもよく、変動する値でもよい。予め設定された値としては、例えば、周辺環境に放出される悪臭強度の経時的変化の期待値を予め求め、この期待値に基づいて、一定値以上の悪臭強度となると予測される時間が挙げられる。変動する値としては、例えば、周辺環境に放出される悪臭強度を経時的に検出し、検出値が一定以上となった時の時間が挙げられる。
(5) (1)から(4)いずれか記載のクラゲ溶解機において、
前記廃液情報及び/又は排出指示情報の出力元を特定させる特定情報を出力する特定情報出力手段を更に備えることを特徴とするクラゲ溶解機。
(5)の発明によれば、クラゲ溶解機に特定情報出力手段を更に設けたので、特定情報が出力されるから、この特定情報に基づいて、廃液情報及び/又は排出指示情報の出力元を外部に特定させることができる。外部は、この出力元に基づいて、廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液の状態を各クラゲ溶解機に対応して把握できる、及び/又は、廃液を回収すべきクラゲ溶解機のみから廃液を回収できる。このため、より円滑に廃液を搬送できる。
(6) (1)から(5)いずれか記載のクラゲ溶解機において、
前記クラゲ処理手段により分解処理されたクラゲを含有する廃液の前記廃液貯蔵手段への入水を制限する入水制限手段と、
前記廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液の状態を監督する監督手段を含み且つ前記入水制限手段を制御する入水制限制御手段と、を更に備え、
前記監督手段は、前記廃液量の検出値が第二の所定値以上であるか否かを判断し、
前記入水制限制御手段は、前記監督手段により前記廃液量の検出値が第二の所定値以上であると判断された場合には、前記入水制限手段を起動させる入水制限判断手段を更に有することを特徴とするクラゲ溶解機。
(6)の発明によれば、クラゲ溶解機は以下のように動作する。
監視手段は、廃液量の検出値が第二の所定値以上であるか否かを判断する。検出値が第二の所定値以上であると判断された場合、入水制限判断手段は、入水制限手段を起動させる。起動した入水制限手段は、廃液の廃液貯蔵手段への入水を制限するので、廃液貯蔵手段の貯蔵量が第二の所定値以上となることを抑制できる。
このため、第二の所定値を適宜設定することにより、例えば、廃液貯蔵手段からの廃液の漏出を抑制できる。
ここで「第二の所定値」としては、特に限定されないが、例えば、貯蔵手段の貯蔵可能容量の所定割合が挙げられる。この「第二の所定値」は、前述した「第一の所定値」と等しい値であってもよく、異なる値でもよい。
「第二の所定値」を「第一の所定値」よりも大きく設定した場合、排出指示情報が出力されてから廃液が回収されるまでの間に、貯蔵量が増加し続けることによって、廃液が廃液貯蔵手段から漏出することを抑制できる。
「入水制限手段」としては、廃液貯蔵手段への入水経路を遮断する遮断手段でもよいし、クラゲ処理手段を停止制御するクラゲ処理停止制御手段でもよい。
(7) (1)から(6)いずれか記載のクラゲ溶解機と、液状に分解処理されたクラゲを含有する廃液を浄化処理する廃液処理機と、を備えるクラゲ処理システム。
(7)の発明によれば、クラゲ溶解機として、前述した(1)から(6)いずれか記載のクラゲ溶解機を採用したので、(1)から(6)の発明と同様の効果が得られる。
(8) (7)記載のクラゲ処理システムにおいて、
前記廃液貯蔵手段から排出される廃液を前記廃液処理機へと搬送する搬送車両を配車する配車制御機を更に備え、
前記配車制御機は、前記排出指示情報出力手段から出力された前記排出指示情報を受信する排出指示情報受信手段と、
前記排出指示情報受信手段による前記排出指示情報の受信に応じて、前記搬送車両の前記クラゲ溶解機への配車を指示する配車指示情報を出力する配車指示情報出力手段と、を有することを特徴とするクラゲ処理システム。
(8)の発明によれば、クラゲ処理システムは以下のように動作する。
前述した所定の条件が満たされると、排出指示情報出力手段が排出指示情報を出力する。出力された排出指示情報を排出指示情報受信手段が受信すると、配車指示情報出力手段は配車指示情報を出力する。
このため、出力された配車指示情報に基づいて、搬送車両のクラゲ溶解機へと配車すべきことを外部に認識させることができるので、前述した所定の条件を適宜設定することにより、外部が配車すべきタイミングを逸することを予防できる。
(9) (7)又は(8)記載のクラゲ処理システムにおいて、
前記廃液処理機は、複数の前記クラゲ溶解機に対応して一つ配置され、且つ、複数の前記クラゲ溶解機の前記廃液貯蔵手段から排出される廃液を浄化処理することを特徴とするクラゲ処理システム。
(9)の発明によれば、複数のクラゲ溶解機に対応する廃液処理機を一つ配置し、これらクラゲ溶解機から排出される廃液を対応する廃液処理機で浄化処理する構成としたので、クラゲ溶解機の設置数に比べて廃液処理機の設置数を小さくできる。
このため、クラゲ処理システムの構築に必要な初期投資額を軽減できる。更に、廃液処理機として、既に使用されている廃液処理機を採用すれば、廃液処理機を新設する必要もないため、更に経済的である。
ここで、既に使用されている廃液処理機としては、定常廃液(例えば、食品工場廃液)又は非定常廃液(例えば、クラゲ溶解廃液)の浄化処理に既に用いられている廃液処理機が挙げられる。
(10) (9)記載のクラゲ処理システムにおいて、
前記配車制御機は、複数の前記クラゲ溶解機の前記特定情報出力手段から出力された前記特定情報を受信する特定情報受信手段と、
前記特定情報受信手段によって受信された前記特定情報に基づいて、前記廃液情報の出力元を特定する出力元特定手段と、を更に有することを特徴とするクラゲ処理システム。
(10)の発明によれば、特定情報受信手段及び出力元特定手段を配車制御機に更に設けたので、特定情報受信手段が受信した特定情報に基づいて、出力元特定手段によって廃液情報の出力元が特定される。
このため、廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液の状態を各クラゲ溶解機に対応して把握できるから、経済的且つ円滑に廃液を廃液処理機へと搬送し、浄化処理できる。
(11) (10)記載のクラゲ処理システムにおいて、
前記出力元特定手段は、前記排出指示情報の出力元を更に特定し、
前記配車制御機は、前記出力元特定手段によって特定された前記排出指示情報の出力元への前記搬送車両の配車を指示する特定配車指示情報を出力する特定配車指示情報出力手段を更に有することを特徴とするクラゲ処理システム。
(11)の発明によれば、クラゲ処理システムは以下のように動作する。
特定情報受信手段は、特定情報を受信する。出力元特定手段は、特定情報に基づいて、廃液情報及び排出指示情報の出力元を特定する。特定配車指示情報出力手段は、特定された排出指示情報の出力元への搬送車両の配車を指示する特定配車指示情報を出力する。
このため、廃液を回収すべきクラゲ溶解機のみから廃液を回収できるから、より円滑に廃液を搬送できる。
(12) (10)又は(11)記載のクラゲ処理システムにおいて、
前記配車制御機は、複数の前記クラゲ溶解機の前記廃液量出力手段から出力された前記廃液量の検出値を受信する検出値受信手段と、
前記検出値受信手段によって受信された前記検出値の和が、前記搬送車両の搬送容量を超えず且つ最大となる、前記クラゲ溶解機の組合せを選定する選定手段と、
前記選定手段によって選定された前記組合せに属するクラゲ溶解機への前記搬送車両の配車を指示する選定配車指示情報を出力する選定配車指示情報出力手段と、を更に有することを特徴とするクラゲ処理システム。
(12)の発明によれば、クラゲ処理システムは以下のように動作する。
検出値受信手段は、複数のクラゲ溶解機の廃液量出力手段から出力された廃液量の検出値を受信する。特定手段は、特定情報に基づいて、各々の検出値の出力元を特定する。選定手段は、各出力元からの検出値を組合せ、その和が、予め記憶されている搬送車両の搬送容量を超えず且つ最大となる組合せを選定する。続いて、選定配車指示情報出力手段は、選定された組合せに属するクラゲ溶解機への搬送車両の配車を指示する情報を出力する。
このため、搬送車両による廃液の搬送効率が向上するため、クラゲ処理システム全体の稼動の経済性を向上できる。
選定手段には、複数種の搬送車両の搬送容量が記憶されていることが、多彩な組合せを選定できる点で好ましい。また、搬送車両の搬送容量の他、各組合せに属するクラゲ溶解機へと搬送車両で廃液を回収した場合に、費やされる時間やコスト等が記憶されていてもよい。
(13) クラゲを破砕し、液状に分解処理するクラゲ処理手段を有するクラゲ溶解機と、液状に分解処理されたクラゲを含有する廃液を浄化処理する廃液処理機と、を備え、前記クラゲ溶解機は、前記クラゲ処理手段により分解処理されたクラゲを含有する廃液を貯蔵する廃液貯蔵手段を更に有するクラゲ処理システムの制御方法であって、
前記廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液の状態を監視する監視手順を含む制御手順を有し、
前記監視手順は、前記廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液量が第一の所定値以上であるか否かを判断し、
前記制御手順は、前記監視手順において前記廃液量が前記第一の所定値以上であると判断した場合には、前記廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液の排出を指示する排出指示情報を出力する排出判断手順を有することを特徴とするクラゲ処理システムの制御方法。
(13)記載の制御方法は、(7)から(12)のクラゲ処理システムを制御方法として展開したものである。従って、(13)の発明によれば、(7)から(12)と同様の効果が得られる。
本発明によれば、クラゲ溶解機に廃液貯蔵手段を設けたので、この廃液貯蔵手段に廃液を任意の状態まで貯蔵できる。貯蔵期間中は、クラゲ溶解機とは独立して配置される廃液処理機を、クラゲ溶解機から発生する廃液を分解処理するために稼動させる必要はなく、クラゲ分解処理を全体として経済的に進行できる。また、廃液処理機として既に使用されている廃液処理機を採用すれば、廃液処理機を新設する必要もないため、更に経済的である。
しかも、検出手段と、廃液量出力手段を有する廃液情報出力手段と、をクラゲ溶解機に設けたので、廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液量の検出値が廃液量出力手段によって出力されるから、この検出値に基づいて、廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液量を外部に認識させることができる。外部は、この廃液量に基づいて、廃液を廃液処理機へと搬送するタイミングを計画できるので、円滑に廃液を搬送できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、第1実施形態以外の各実施形態の説明において、第1実施形態と共通するものについては、同一符号を付し、その説明を省略若しくは簡略化する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るクラゲ処理システム1の概略図である。
クラゲ処理システム1は、クラゲ溶解機としてのクラゲ溶解装置10と、このクラゲ溶解装置10から発生した廃液を浄化処理する廃液処理機としての廃液処理装置20と、を備える。
クラゲ溶解装置10は、除塵装置11から捕獲回収されたクラゲを破砕する破砕装置12と、この破砕装置12に破砕物供給路121を介して接続され且つ破砕されたクラゲを液状に分解処理するクラゲ分解処理装置13と、このクラゲ分解処理装置13に廃液供給路131を介して接続され且つ分解処理されたクラゲを含有する廃液を貯蔵する廃液貯蔵手段としての廃液貯蔵タンク14と、を有する。
破砕装置12及びクラゲ分解処理装置13は、クラゲ処理手段を構成する。
また、クラゲ溶解装置10は、廃液貯蔵タンク14に貯蔵された廃液の状態を検出する検出手段としての検出装置15と、この検出装置15による廃液の状態の検出値を出力する廃液情報出力手段としての後述の出力装置16と、を有する。
除塵装置11は、海水中に沈めて配置される捕集装置111と、この捕集装置111に吸引管112を介して接続される固液分離装置113と、を有する。吸引管112には吸引装置115が設けられている。
固液分離装置113には、固液分離膜116と、この固液分離膜116に関して吸引管112の反対側に配置された放水管117と、固液分離膜116に関して吸引管112と同じ側に配置され且つ破砕装置12に連通する連通管118と、が設けられている。
破砕装置12は、内部に液体を収容可能な破砕槽122と、この破砕槽122の内部に設けられたカッターポンプ123と、を有する。
クラゲ分解処理装置13は、内部に液体を収容可能な分解処理槽132と、この分解処理槽132の内部に設けられ所定方向に回転する回転軸133と、この回転軸133に設けられた回転翼134と、を有する。
分解処理槽132には、クラゲの分解酵素を収容する酵素タンク135と、クラゲの腐敗臭抑制剤を収容する腐敗臭抑制剤タンク136と、が、各々、酵素供給路137、腐敗臭抑制剤供給路138、を介して接続される。
廃液供給路131の途中には、クラゲ分解処理装置13側から順に、ストレーナ139、ポンプ140が配置されている。
図2は、前記実施形態に係るクラゲ処理システム1を構成する廃液貯蔵タンク14の斜視図である。
廃液貯蔵タンク14は、内部に液体を収容可能な貯蔵槽141を有する。この貯蔵槽141の外面には、後述する演算装置30から送られるデータに基づいて、音声を出力するスピーカ161と、画像を出力する表示部162と、が設けられている。
また、貯蔵槽141には、後述する、貯蔵槽141に貯蔵された廃液量を検出する廃液量検出手段としてのレベルセンサ151と、貯蔵槽141に貯蔵された廃液の貯蔵時間を検出する貯蔵時間検出手段としての計時部152と、が設けられている。レベルセンサ151及び計時部152は、検出装置15を構成する。スピーカ161及び表示部162は、出力装置16を構成する。
再び図1へ戻って、廃液処理装置20は、廃液処理槽21と、取水口22と、排水口23と、を有する。廃液処理槽21には、図示しない化学的酸素要求量(COD)低下装置が設けられている。搬送車両としてのタンクローリー90によって搬送された廃液等は、取水口22から廃液処理槽21内へと収容される。廃液処理槽21内に収容された廃液等は、COD低下装置によって、CODが低下された後、排水口23を通じて、外部環境へと排出される。
このような廃液処理装置20としては、活性汚泥法による生物処理、次亜塩素酸ナトリウムや過酸化水素等による酸化処理等を利用する従来公知の廃液処理装置が使用できる(例えば、特開平11−179327号公報、特開平11−244833号公報参照)。
図3は、前記実施形態に係るクラゲ処理システム1を構成する演算装置30のブロック図である。
演算装置30は、演算部31と、この演算部31に接続されたレベルセンサ151、計時部152、スピーカ161、表示部162と、を有する。演算部31は、情報を音声データへと変換する音声変換部311と、情報を画像データへと変換する画像変換部312と、を有する。
このようなクラゲ溶解装置10は、以下のように動作する。
まず、吸引装置115が起動すると、捕集装置111が海水中のクラゲを捕集し、吸引管112を介して固液分離装置113へと吸引する。固液分離装置113において、クラゲと共に吸引された海水は固液分離膜116によって分離され、放水管117を介して海へと放出される。海水が分離されたクラゲは、連通管118を介して破砕装置12へと運ばれる。
連通管118を介して運ばれたクラゲは、破砕槽122内に収容される。カッターポンプ123は、クラゲを吸引しながら切断し、小片へと破砕する。この小片は、破砕物供給路121を介してクラゲ分解処理装置13へと運ばれる。
破砕物供給路121を介して運ばれた小片は、分解処理槽132内に収容される。小片量に対応した量の分解酵素が酵素供給路137を介して酵素タンク135から供給され、腐敗臭抑制剤が腐敗臭抑制剤供給路138を介して腐敗臭抑制剤タンク136から供給される。続いて、回転軸133が所定方向へと回転し、この回転に伴って、回転翼134が小片、分解酵素、及び、腐敗臭抑制剤を撹拌する。分解処理を一定の時間(通常、2〜3時間程度)行うと、小片は、液状化して廃液となる。
ポンプ140が起動すると、分解処理槽132内の廃液が吸引され、ストレーナ139を通過する。廃液中に混在する夾雑物や液状化しなかった小片等はストレーナ139によって廃液から分離され、ストレーナ139を通過した廃液は廃液貯蔵タンク14へと運ばれる。
ストレーナ139を通過して運ばれた廃液は、貯蔵槽141内に収容され、貯蔵される。廃液の貯蔵と共に、計時部152は貯蔵時間の測定を開始し、貯蔵時間の検出値を演算部31へと送信する。レベルセンサ151は貯蔵された廃液量を検出し、検出値を演算部31へと送信する。
図4は、前記実施形態に係るクラゲ処理システム1を構成する表示部162の表示態様の一例を示す平面図である。
音声変換部311は、貯蔵時間及び廃液量の検出値の各々を音声データへと変換し、この音声データに基づいて、スピーカ161から貯蔵時間及び廃液量を表す音声を出力する。画像変換部312は、貯蔵時間及び廃液量の検出値の各々を画像データへと変換し、この画像データに基づいて、表示部162から貯蔵時間及び廃液量を表す画像を出力する。具体的には、表示部162には、廃液量が“2.34m”、及び、廃液時間が“75時間48分2秒”であることが表示されている。このように、表示部162は、廃液量出力手段及び貯蔵時間出力手段として作用する。
本実施形態によれば、以下のような作用効果が得られる。
(A)クラゲ溶解装置10に廃液貯蔵タンク14を設けたので、この廃液貯蔵タンク14に廃液を任意の状態まで貯蔵できる。貯蔵期間中は、クラゲ溶解装置10とは独立して配置される廃液処理装置20を、クラゲ溶解装置10から発生する廃液を分解処理するために稼動させる必要はなく、クラゲ分解処理を全体として経済的に進行できる。
しかも、レベルセンサ151及び出力装置16をクラゲ溶解装置10に設けたので、廃液貯蔵タンク14に貯蔵された廃液量の検出値が出力装置16によって出力されるから、この検出値に基づいて、廃液貯蔵タンク14に貯蔵された廃液量を外部に認識させることができる。外部は、この廃液量に基づいて、廃液を廃液処理装置20へと搬送するタイミングを計画できるので、円滑に廃液を搬送できる。
(B)計時部152をクラゲ溶解装置10に設けたので、廃液貯蔵タンク14に貯蔵された廃液の貯蔵時間が出力装置16によって出力されるから、貯蔵時間を外部に認識させることができる。このため、外部は、廃液量に加えて、貯蔵時間にも基づいて、廃液を廃液処理装置20へと搬送するタイミングを計画できるので、より円滑に廃液を搬送できる。
<第2実施形態>
図5は、本発明の第2実施形態に係るクラゲ処理システムを構成する演算装置30Aのブロック図である。
本実施形態では、クラゲ溶解装置の構造が第1実施形態と異なる。
即ち、クラゲ処理装置は、連通管118、破砕物供給路121、廃液供給路131の少なくとも1つに設けられた開閉可能な入水制限手段としての遮断弁18、を更に有する。また、演算装置30Aは、演算部31Aと、この演算部31Aに接続されたレベルセンサ151、計時部152、スピーカ161、表示部162、遮断弁18と、を有する。
演算部31Aは、制御手段及び入水制限制御手段としての制御部32を更に有する。この制御部32は、入水制限判断手段としての入水判断部321と、排出判断手段としての排出判断部322と、監視手段及び監督手段としての監視部323と、を有する。
監視部323は、廃液貯蔵タンク14に貯蔵された廃液の状態を監視、監督する。具体的には、廃液量の検出値が第一の所定値以上であるか否か、第二の所定値以上であるか否か、及び、貯蔵時間が所定時間以上であるか否かを判断する。本実施形態においては、第二の所定値を第一の所定値よりも大きく設定したが、特に限られない。
入水判断部321は、監視部323により廃液量の検出値が第二の所定値以上であると判断された場合には、遮断弁18を起動させて、連通管118、破砕物供給路121、廃液供給路131の少なくとも1つを閉じる。
排出判断部322は、監視部323により廃液量の検出値が第一の所定値以上又は貯蔵時間が所定時間以上であると判断された場合には、スピーカ161、表示部162に廃液貯蔵タンク14に貯蔵された廃液の排出を指示する排出指示情報を出力させる。
図6は、前記実施形態に係るクラゲ処理システムを構成する表示部162の表示態様の一例を示す平面図である。
具体的には、表示部162には、廃液量が“2.34m”、廃液時間が“75時間48分2秒”であること、“廃液を排出して下さい”という排出指示が表示されている。このように、表示部162は、廃液量出力手段、貯蔵時間出力手段、及び、排出指示情報出力手段として作用する。
このようなクラゲ溶解装置の動作について、図7を参照しながら説明する。
まず、捕獲されたクラゲが除塵装置11から破砕装置12、クラゲ分解処理装置13へと運ばれ、溶解される(ST1)。続いて、溶解されたクラゲを含有する廃液は廃液貯蔵タンク14へと入水し(ST2)、入水と共に計時部152が貯蔵時間の測定を開始する(ST3)。
レベルセンサ151は廃液量を検出し、監視部323は検出値が第一の所定値以上であるか否かを判断する(ST4)。
ST4の判別が“NO”のときは、続いて、監視部323が計時部152によって測定される貯蔵時間が所定時間以上か否かを判断する(ST5)。この判別が“NO”の場合、再びST2に戻る。一方、この判別が“YES”の場合、後述するST8へと移行する。
ST4の判別が“YES”のときは、更に、監視部323が廃液量の検出値が第二の所定値以上であるか否かを判断する(ST6)。この判別が“YES”のときは、入水判断部321が遮断弁18を起動させ、この遮断弁18が連通管118、破砕物供給路121、廃液供給路131の少なくとも1つを閉じ(ST7)、ST8へと移る。一方、ST6の判別が“NO”のときは、入水判断部321が遮断弁18を起動させることなく、ST8へと移る。
そして、ST8では、排出判断部322が、スピーカ161、表示部162に廃液貯蔵タンク14に貯蔵された廃液の排出を指示する排出指示情報を出力させる。
本実施形態によれば、前述した第1実施形態による作用効果に加えて、以下のような作用効果が得られる。
(C)クラゲ溶解装置にレベルセンサ151、排出判断部322及び監視部323を設けたので、出力された排出指示情報に基づいて、廃液量が第一の所定値以上であることを外部に認識させることができるので、第一の所定値を適宜設定することにより、外部が廃液を回収すべきタイミングを逸することを予防できる。
(D)クラゲ溶解装置に計時部152、排出判断部322及び監視部323を設けたので、出力された排出指示情報に基づいて、廃液量が第一の所定値以上と判断されない場合であっても、貯蔵時間が所定時間以上であることを外部に認識させることができるので、所定時間を適宜設定することにより、外部が廃液を回収すべきタイミングを逸することを予防できる。
(E)クラゲ溶解装置にレベルセンサ151及び入水判断部321を設けたので、第二の所定値を適宜設定することにより、例えば、廃液貯蔵タンク14からの廃液の漏出を抑制できる。特に、「第二の所定値」を「第一の所定値」よりも大きく設定したので、排出指示情報が出力されてから廃液が回収されるまでの間に、貯蔵量が増加し続けることによって、廃液が廃液貯蔵タンク14から漏出することを抑制できる。
<第3実施形態>
図8は、本発明の第3実施形態に係るクラゲ処理システムのブロック図である。
本実施形態では、クラゲ処理システムの構成、及び、廃液処理装置に対応するクラゲ溶解装置10の配置数が第2実施形態と異なる。
即ち、クラゲ処理システムは、配車制御機としての配車制御装置40を更に備え、廃液処理装置は、8つ(複数の一例)のクラゲ溶解装置10a、10b、・・・、10hに対応して一つ配置され、これらクラゲ溶解装置10a〜10hの廃液貯蔵タンクから排出される廃液を浄化処理する。
配車制御装置40は、配車制御部41と、この配車制御部41に接続される受信部42及びモニタ43と、を有する。受信部42は、出力装置を構成する特定情報出力手段としての送信部163a、163b、・・・、163hから情報が送信されると、これらの情報を受信する。
配車制御部41は、出力元特定手段としての出力元特定部411と、選定手段としての選定部412と、を有する。
出力元特定部411は、受信部42によって受信された特定情報に基づいて、廃液情報の出力元及び排出指示情報の出力元を特定する。具体的には、廃液情報の出力元が送信部163a〜163hのいずれであるかを特定する。受信部42は、排出指示情報受信手段、特定情報受信手段及び検出値受信手段として作用する。
選定部412は、受信部42によって受信された検出値の和が、搬送車両の搬送容量を超えず且つ最大となる、クラゲ溶解装置の組合せを選定する。
図9は、前記実施形態に係るクラゲ処理システムを構成するモニタ43の表示態様の一例を示す平面図である。
具体的には、モニタ43には、特定された“廃液貯蔵タンク1番”の廃液量が“5.21m”、廃液時間が“92時間36分11秒”であること、“タンクローリーAを配車して下さい”という配車指示が表示されている。このように、モニタ43は、配車指示情報出力手段、特定配車指示情報出力手段として作用する。
図10は、前記実施形態に係るクラゲ処理システムを構成するモニタ43の表示態様の別の一例を示す平面図である。
具体的には、モニタ43には、選定された組合せに属する“廃液貯蔵タンク2番、5番、8番”に、“タンクローリーBを配車して下さい”という配車指示が表示されている。このように、モニタ43は、配車指示情報出力手段、選定配車指示情報出力手段としても作用する。
このような配車制御装置40の動作について、図11を参照しながら説明する。
まず、受信部42が送信部163a〜163hからの廃液情報の検出値及び特定情報を受信する(ST11)。この特定情報に基づいて、出力元特定部411は、廃液情報の出力元を特定する(ST12)。
続いて、選定部412は、搬送車両の搬送容量に近い組合せがあるか否かを判定する(ST13)。この判別が“NO”のときは、ST14へと移り、受信部42が排出指示情報を受信した場合には、出力元特定部411が排出指示情報の出力元を特定し(ST15)、特定された出力元への搬送車両の配車を指示する選定配車指示情報をモニタ43に出力する(ST16)。一方、ST14において、受信部42が排出指示情報を受信していなかった場合には、ST11へと戻る。
ST13の判別が“YES”であった場合は、選定部412は、搬送車両の搬送容量を超えず且つ最大となる、クラゲ溶解装置の組合せを選定し(ST17)、選定された組合せに属するクラゲ溶解装置への搬送車両の配車を指示する選定配車指示情報をモニタ43に出力する(ST18)。
本実施形態によれば、前述した第2実施形態による作用効果に加えて、以下のような作用効果が得られる。
(F)クラゲ処理システムに配車制御装置40を設け、この配車制御装置40に受信部42及びモニタ43を設けたので、出力された配車指示情報に基づいて、搬送車両のクラゲ溶解装置へと配車すべきことを外部に認識させることができるので、外部が配車すべきタイミングを逸することを予防できる。
(G)クラゲ溶解装置10a〜10hに対応する廃液処理装置を一つ配置し、クラゲ溶解装置10a〜10hから排出される廃液を対応する廃液処理装置で浄化処理する構成としたので、クラゲ溶解装置10a〜10hの設置数(8つ)に比べて廃液処理装置の設置数(1つ)を小さくできる。このため、クラゲ処理システムの構築に必要な初期投資額を軽減できる。
(H)受信部42及び選定部412を配車制御装置40に更に設けたので、受信部42が受信した特定情報に基づいて、選定部412によって廃液情報の出力元が特定される。このため、廃液貯蔵タンクに貯蔵された廃液の状態を各クラゲ溶解装置10a〜10hに対応して把握できるから、経済的且つ円滑に廃液を廃液処理装置へと搬送し、浄化処理できる。
(I)受信部42が受信した特定情報に基づいて、選定部412によって排出指示情報の出力元が特定される。このため、廃液を回収すべきクラゲ溶解装置のみから廃液を回収できるから、より円滑に廃液を搬送できる。
(J)選定部412を配車制御装置40に更に設けたので、搬送車両による廃液の搬送効率が向上するため、クラゲ処理システム全体の稼動の経済性を向上できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、検出装置15、出力装置16等をクラゲ溶解装置10に設けたが、クラゲ溶解装置10とは別体の物に設けてもよい。この場合、この別体の物とクラゲ溶解装置とで、クラゲ溶解機を構成する。
本発明の第1実施形態に係るクラゲ処理システムの概略図である。 前記実施形態に係るクラゲ処理システムを構成する廃液貯蔵手段の斜視図である。 前記実施形態に係るクラゲ処理システムを構成する演算装置のブロック図である。 前記実施形態に係るクラゲ処理システムを構成する廃液情報出力手段の出力態様の一例を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係るクラゲ処理システムを構成する演算装置のブロック図である。 前記実施形態に係るクラゲ処理システムを構成する廃液情報出力手段、排出指示情報出力手段の出力態様の一例を示す平面図である。 前記実施形態に係るクラゲ処理システムのフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係るクラゲ処理システムのブロック図である。 前記実施形態に係るクラゲ処理システムを構成する配車指示情報出力手段、特定配車指示情報出力手段の出力態様の一例を示す平面図である。 前記実施形態に係るクラゲ処理システムを構成する配車指示情報出力手段、選定配車指示情報出力手段の出力態様の別の一例を示す平面図である。 前記実施形態に係るクラゲ処理システムを構成する配車制御機のフローチャートである。 従来例に係るクラゲ処理システムの概略図である。
符号の説明
1 クラゲ処理システム
10 クラゲ溶解装置(クラゲ溶解機)
12 破砕装置(クラゲ処理手段)
13 クラゲ分解処理装置(クラゲ処理手段)
14 廃液貯蔵タンク(廃液貯蔵手段)
15 検出装置(検出手段)
16 出力装置(廃液情報出力手段)
20 廃液処理装置(廃液処理手段)
151 レベルセンサ(廃液量検出手段)
161 スピーカ(廃液量出力手段)
162 表示部(廃液量出力手段)

Claims (11)

  1. クラゲを破砕し、破砕したクラゲに分解酵素及び腐敗臭抑制剤の供給を行って液状に分解処理するクラゲ処理手段を備えるクラゲ溶解機と、液状に分解処理されたクラゲを含有する廃液に対してCOD低下処理をして浄化処理する廃液処理機と、を備えるクラゲ処理システムであって、
    前記廃液処理機において浄化処理される前に、前記クラゲ処理手段により分解処理されたクラゲを含有する廃液を貯蔵する廃液貯蔵手段と、
    前記廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液の状態を検出する検出手段と、
    前記廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液の状態に関する廃液情報を出力する廃液情報出力手段と、を更に備え、
    前記検出手段は、前記廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液量を検出する廃液量検出手段と、
    前記廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液の貯蔵時間を検出する貯蔵時間検出手段と、を有し、
    前記廃液情報出力手段は、前記検出手段による廃液量の検出値を出力する廃液量出力手段と、
    前記検出手段による貯蔵時間の検出値を出力する貯蔵時間出力手段と、を有することを特徴とするクラゲ処理システム。
  2. 請求項1記載のクラゲ処理システムにおいて、
    前記廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液の排出を指示する排出指示情報を出力する排出指示情報出力手段と、
    前記廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液の状態を監視する監視手段を含み且つ前記排出指示情報出力手段を制御する制御手段と、を更に備え、
    前記監視手段は、前記廃液量の検出値が第一の所定値以上であるか否かを判断し、
    前記制御手段は、前記監視手段により前記廃液量の検出値が前記第一の所定値以上であると判断された場合には、前記排出指示情報出力手段に前記排出指示情報を出力させる排出判断手段を有することを特徴とするクラゲ処理システム。
  3. 請求項2記載のクラゲ処理システムにおいて、
    前記監視手段は、前記廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液の貯蔵時間が所定時間以上であるか否かを更に判断し、
    前記排出判断手段は、前記監視手段により前記廃液量の検出値が前記第一の所定値以上又は前記貯蔵時間が前記所定時間以上であると判断された場合には、前記排出指示情報出力手段に前記排出指示情報を出力させることを特徴とするクラゲ処理システム。
  4. 請求項2又は3記載のクラゲ処理システムおいて、
    前記廃液情報及び/又は排出指示情報の出力元を特定させる特定情報を出力する特定情報出力手段を更に備えることを特徴とするクラゲ処理システム。
  5. 請求項1から4いずれか記載のクラゲ処理システムにおいて、
    前記クラゲ処理手段により分解処理されたクラゲを含有する廃液の前記廃液貯蔵手段への入水を制限する入水制限手段と、
    前記廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液の状態を監督する監督手段を含み且つ前記入水制限手段を制御する入水制限制御手段と、を更に備え、
    前記監督手段は、前記廃液量の検出値が第二の所定値以上であるか否かを判断し、
    前記入水制限制御手段は、前記監督手段により前記廃液量の検出値が第二の所定値以上であると判断された場合には、前記入水制限手段を起動させる入水制限判断手段を更に有することを特徴とするクラゲ処理システム。
  6. 請求項2から4いずれか又は請求項2から4いずれかに従属する請求項5記載のクラゲ処理システムにおいて、
    前記廃液貯蔵手段から排出される廃液を前記廃液処理機へと搬送する搬送車両を配車する配車制御機を更に備え、
    前記配車制御機は、前記排出指示情報出力手段から出力された前記排出指示情報を受信する排出指示情報受信手段と、
    前記排出指示情報受信手段による前記排出指示情報の受信に応じて、前記搬送車両の前記クラゲ溶解機への配車を指示する配車指示情報を出力する配車指示情報出力手段と、を有することを特徴とするクラゲ処理システム。
  7. 請求項6記載のクラゲ処理システムにおいて、
    前記廃液処理機は、複数の前記クラゲ溶解機に対応して一つ配置され、且つ、複数の前記クラゲ溶解機の前記廃液貯蔵手段から排出される廃液を浄化処理することを特徴とするクラゲ処理システム。
  8. 請求項7記載のクラゲ処理システムにおいて、
    前記配車制御機は、複数の前記クラゲ溶解機の前記特定情報出力手段から出力された前記特定情報を受信する特定情報受信手段と、
    前記特定情報受信手段によって受信された前記特定情報に基づいて、前記廃液情報の出力元を特定する出力元特定手段と、を更に有することを特徴とするクラゲ処理システム。
  9. 請求項8記載のクラゲ処理システムにおいて、
    前記出力元特定手段は、前記排出指示情報の出力元を更に特定し、
    前記配車制御機は、前記出力元特定手段によって特定された前記排出指示情報の出力元への前記搬送車両の配車を指示する特定配車指示情報を出力する特定配車指示情報出力手段を更に有することを特徴とするクラゲ処理システム。
  10. 請求項8又は9記載のクラゲ処理システムにおいて、
    前記配車制御機は、複数の前記クラゲ溶解機の前記廃液量出力手段から出力された前記廃液量の検出値を受信する検出値受信手段と、
    前記検出値受信手段によって受信された前記検出値の和が、前記搬送車両の搬送容量を超えず且つ最大となる、前記クラゲ溶解機の組合せを選定する選定手段と、
    前記選定手段によって選定された前記組合せに属するクラゲ溶解機への前記搬送車両の配車を指示する選定配車指示情報を出力する選定配車指示情報出力手段と、を更に有することを特徴とするクラゲ処理システム。
  11. クラゲを破砕し、破砕したクラゲに分解酵素及び腐敗臭抑制剤の供給を行って液状に分解処理するクラゲ処理手段を備えるクラゲ溶解機と、液状に分解処理されたクラゲを含有する廃液に対してCOD低下処理をして浄化処理する廃液処理機と、を備え、前記クラゲ溶解機は、前記廃液処理機において浄化処理される前に、前記クラゲ処理手段により分解処理されたクラゲを含有する廃液を貯蔵する廃液貯蔵手段を更に有するクラゲ処理システムの制御方法であって、
    前記廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液の状態を監視する監視手順を含む制御手順を有し、
    前記監視手順は、前記廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液量が第一の所定値以上であるか否かを判断し、
    前記監視手順は、前記廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液の貯蔵時間が所定時間以上であるか否かを更に判断し、
    前記制御手順は、前記監視手順において前記廃液量が前記第一の所定値以上又は前記貯蔵時間が前記所定時間以上であると判断した場合には、前記廃液貯蔵手段に貯蔵された廃液の排出を指示する排出指示情報を出力する排出判断手順を有することを特徴とするクラゲ処理システムの制御方法。
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