JP5245638B2 - ゲイン調整装置、ゲイン調整方法、ゲイン調整プログラム - Google Patents

ゲイン調整装置、ゲイン調整方法、ゲイン調整プログラム Download PDF

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Description

本発明は、閉ループのゲインを調整するゲイン調整装置、ゲイン調整方法、ゲイン調整プログラムに関する。
従来、閉ループ回路において、制御対象や回路のパラメータ変動によるループ特性の変動を抑制し、ループゲインが一定になるよう調整する方法がある。この方法では、閉ループ回路に外部から所定周波数の基準信号を供給し、基準信号の所定周波数を中心周波数とするバンドパスフィルタ(以下、BPF)により、基準信号に対する閉ループ回路を一巡した応答信号のみを抽出する。そして、基準信号と抽出された応答信号との位相差を測定し、位相差を所定の目標値に近付けるようにループゲインの値を算出し、ループゲインを算出した値に切り替えることによりループゲイン調整を行う。
さらに、基準信号の供給と、位相差の測定と、ループゲインの算出と、ループゲインの変更と、からなる一連のループゲイン調整を複数回実行し、ループゲインの補正を繰り返すことにより、自動で所望のループ特性が得られる値へループゲインを収束させる。
特許文献1には、ループ特性等の精確な調整を行うことができる電子回路の特性の調整方法及び調整装置が記載されている。
特許第3429162号公報
しかしながら、閉ループ回路における制御対象がモータのような機器である場合、モータの着磁バラつきや、回転子およびモータの出力軸に直接もしくはギヤを介して接続される構造体の偏心により、回転子の回転数やその整数倍など特定の周波数に大きな外乱変動を持つ場合が多い。
上記従来の方法では、外乱変動の周波数が基準信号の周波数に近い場合、基本信号に対する応答信号を抽出するBPFの後段においても、外乱変動を十分に減衰することができない。このため従来の調整の方法では、応答信号に含まれる外乱変動の影響により、補正したループゲインの値が完全には収束せずに変動が残留してしまう。その結果、調整を行う度にループゲイン調整結果が異なり、調整精度が著しく悪化する。
本発明は、上記事情を鑑みて、これを解決すべくなされたものであり、外乱変動の影響を低減し、高精度にループゲインの調整を行うことが可能なゲイン調整装置、ゲイン調整方法、ゲイン調整プログラムを提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために、以下の如き構成を採用した。
本発明は、閉ループ回路に供給される所定の周波数の基準信号と、前記基準信号を入力した位置から前記閉ループ回路を一巡した位置で抽出される応答信号との位相差を測定し、前記位相差を所定の目標値へ近づけるように前記閉ループ回路のループゲインを調整するゲイン調整装置であって、前記ループゲインを調整する毎に、位相差を所定の目標値に近づけるループゲインの値を算出する算出手段と、前記閉ループ回路のループゲインの値を変更する変更手段と、を有し、前記変更手段は、前記ループゲインの調整が複数回実行された後に、前記閉ループ回路のループゲインの値を、前記ループゲインを調整する毎に前記算出手段により算出されるループゲインの値の平均値に変更する構成とした。
また本発明のゲイン調整装置は、前記複数回のループゲインの調整において、前記平均値を求めるために用いられる前記ループゲインの値の数は、前記基準信号の周波数を、前記基準信号の周波数と前記応答信号に含まれる外乱変動の周波数との差の絶対値で除した値ことが好ましい。
また本発明のゲイン調整装置は、複数周期供給された前記基準信号と、各周期毎の抽出された前記応答信号と、に基づき、前記応答信号に含まれる外乱変動の大きさが所定範囲内であるか否かを判定する外乱変動判定手段を有し、前記基準信号生成手段は、前記外乱変動が所定範囲内でないと判定された場合に、前記基準信号の周波数を変更する構成であることが好ましい。
また本発明のゲイン調整装置において、前記外乱変動判定手段は、各周期毎の抽出された前記応答信号との位相差の最大値と最小値との差である位相差変動幅が所定範囲内でないとき、前記外乱変動の大きさが所定範囲内でないと判定する構成であることが好ましい。
また本発明のゲイン調整装置において、前記外乱変動判定手段は、各周期毎の前記基準信号から抽出された応答信号の振幅の最大値と最小値との差である振幅変動幅が所定範囲内にないとき、前記外乱変動の大きさが所定範囲内でないと判定する構成であることが好ましい。
本発明は、閉ループ回路に供給される所定の周波数の基準信号と、前記基準信号を入力した位置から前記閉ループ回路を一巡した位置で抽出される応答信号との位相差を測定し、前記位相差を所定の目標値へ近づけるように前記閉ループ回路のループゲインを調整するゲイン調整装置によるゲイン調整方法であって、前記ループゲインを調整する毎に、位相差を所定の目標値に近づけるループゲインの値を算出する算出手順と、前記閉ループ回路のループゲインの値を変更する変更手順と、を有し、前記変更手順は、前記ループゲインの調整が複数回実行された後に、前記閉ループ回路のループゲインの値を、前記ループゲインを調整する毎に前記算出手順により算出されるループゲインの値の平均値に変更する方法とした。
本発明は、閉ループ回路に供給される所定の周波数の基準信号と、前記基準信号を入力した位置から前記閉ループ回路を一巡した位置で抽出される応答信号との位相差を測定し、前記位相差を所定の目標値へ近づけるように前記閉ループ回路のループゲインを調整するゲイン調整装置において実行されるゲイン調整プログラムであって、前記ゲイン調整装置に、前記ループゲインを調整する毎に、位相差を所定の目標値に近づけるループゲインの値を算出する算出ステップと、前記閉ループ回路のループゲインの値を変更する変更ステップと、を実行させ、前記変更ステップは、前記ループゲインの調整が複数回実行された後に、前記閉ループ回路のループゲインの値を、前記ループゲインを調整する毎に前記算出ステップにより算出されるループゲインの値の平均値に変更するプログラムとした。
本発明によれば、外乱変動の影響を低減し、高精度にループゲインの調整を行うことができる。
本発明では、閉ループ回路のループゲイン調整において、ループゲイン調整を複数回実行してループゲインを収束させ、ループゲインの値が収束した後に、外乱変動の影響を考慮して適切に設定された回数のループゲイン調整結果を平均した値を最終的なループゲインの値とする。
(第一の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の第一の実施形態について説明する。図1は、第一の実施形態のゲイン調整装置100の構成を説明する図である。
本実施形態では、ゲイン調整装置100は、例えばモータ10を制御する閉ループ回路のループゲインを調整する。モータ10の回転速度は、閉ループ回路により制御される。駆動回路20は、駆動レベルを示す入力信号にしたがって、モータ10を駆動させる駆動電流を供給する。検出部30は、モータ10の回転速度を検出する。本実施形態の検出部30は、具体的には、モータ10出力軸に接続されたロータリーエンコーダとし、モータ10の回転速度をパルス信号に変換して出力する。
また本実施形態では、モータ10の回転子の偏心等に起因する外乱変動が、ゲイン調整装置100によりループゲインが制御される閉ループ回路に入力される。
以下に、本実施形態のゲイン調整装置100について説明する。
本実施形態のゲイン調整装置100は、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)上で動作するソフトウェアの機能により実現される。以下に、本実施形態のゲイン調整装置100の機能構成を説明する。
ゲイン調整装置100は、速度誤差検出部110、サーボ演算部120、ループゲイン自動調整部130を有する。
速度誤差検出部110は、検出部30から出力される出力信号と、制御目標速度を示す信号と、に基づき、誤差制御信号a1を出力する。尚制御目標速度は、ゲイン調整装置100が搭載された本体装置の仕様等により予め決定されている。
サーボ演算部120は、誤差制御信号a1が入力されると演算を実行し、モータ10の回転速度を制御するための速度制御信号a2を出力する。本実施形態のサーボ演算部120の構成を図2に示す。本実施形態のサーボ演算部120は、図2に示すように速度比例系と速度積分位相系と低域ブーストフィルタで構成されている。
図1に戻って、本実施形態のループゲイン自動調整部130は、自動調整制御部131、基準信号生成部132、加算部133、補正ゲイン134、BPF135、位相差測定部136、ゲイン変更部137を有する。
自動調整制御部131は、ループゲインの自動調整動作を行うため、後述の各部に動作指示を行う。基準信号生成部132は、自動調整制御部131からの動作指示を受けて、所定の周波数及び所定の振幅の基準信号b1を生成する。尚本実施形態の基準信号は正弦波である。
加算部133は、基準信号生成部132で生成された基準信号を閉ループ回路へ供給する。
補正ゲイン134は、閉ループ回路に予め組み込まれたループゲインである。尚本実施形態では、ループゲイン自動調整部130によるループゲインの調整を行う前の初期の補正ゲイン134(ループゲイン)の値は1であり、ループゲインの調整が実行された際に、ゲイン変更部137によりループ特性を目標の特性に補正する値へ変更される。
BPF135は、基準信号b1の周波数を中心周波数とするBPFである。本実施形態のBPF135は、加算部133により閉ループ回路に供給された基準信号b1が閉ループ回路を一巡した位置から応答信号b2を抽出する。
位相差測定部136は、基準信号b1と応答信号b2との位相差を測定し、位相差データb3を出力する。尚本実施形態の位相差測定部136では、図3に示すように、基準信号b1の波形と応答信号b2の波形とがそれぞれゼロクロスする点を検出し、2つの信号の位相差を測定する基準とする。図3は、位相差測定部136による位相差測定を説明する図である。さらに本実施形態では、応答信号b2については、位相差測定する基準を位相が−180度反転した点に設定することにより、位相差測定に係る時間を短縮し、ループゲイン調整時間を短縮する。
図1に戻って、ゲイン変更部137は、現在の補正ゲイン134の値と、測定した位相差と所定の目標位相差との誤差に基づいて、ループ特性をより目標に近付けるループゲインの値を算出し、補正ゲイン134を算出した値に変更する。ループゲインの値の算出方法の詳細は後述する。
次に、図4、図5を参照して本実施形態のループゲイン自動調整部130の動作を説明する。図4は、ループゲイン自動調整部130の動作を説明する第一のフローチャートである。図5は、ループゲイン自動調整部130の動作を説明する第二のフローチャートである。
本実施形態では、基準信号b1の1周期に対して1回の位相差測定を行う。本実施形態では、1回の位相差測定で測定された位相差に対してループゲインの値を算出し、ゲイン変更部137により補正ゲイン134の値を変更することを1回のループゲイン調整とする。始めに、図4を参照して1回のループゲイン調整の動作を説明する。
ループゲイン自動調整部130は、ステップS41においてループゲイン調整が開始すると、基準信号生成部132により、所定周波数および所定振幅の基準信号b1を生成し、加算部133による閉ループ回路への基準信号b1の供給を開始する。ステップS41に続いてステップS42に進み、位相差測定部136は、基準信号b1の波形と応答信号b2の波形とのゼロクロス点を検出し、位相差測定を開始する。ステップS42に続いてステップS43へ進み、位相差測定が完了した後、ゲイン変更部137は、測定した位相差に基づいて、次のループゲインの値を算出する。
ステップS43に続いてステップS44へ進み、ゲイン変更部137は、基準信号b11周期分の供給が終わるまで待つ。ステップS44に続いてステップS45へ進み、ゲイン変更部137は、補正ゲイン134を算出したループゲインの値に変更する。
以上が、1回のループゲイン調整の動作である。尚本実施形態では、BPF135は予め動作を開始しているものとする。
さらに、上述のループゲイン調整を複数サイクル繰り返すことによって、ループゲインを精度よく目標へ収束させることをループゲイン自動調整と呼ぶ。以下に図5を参照してループゲイン自動調整の動作を説明する。
ループゲイン自動調整部130において、ループゲイン自動調整が開始すると、ステップS51へ進む。ステップS51において、BPF135が整定するまで待つため、基準信生成部132と加算部133により、所定周期分の基準信号b1を閉ループ回路に供給給する。ステップS51に続いてステップS52へ進み、ループゲイン自動調整部130は、ループゲイン調整の繰り返しカウントをnとしてnを初期化する。
ステップS52に続いてステップS53へ進み、ループゲイン自動調整部130は、図4で説明したループゲイン調整を1回実行する。ステップS53に続いてステップS54へ進む。ステップS54では、所定のループゲイン調整繰り返し回数をNlga、後にループゲイン調整結果の平均を取るデータ数をNave(Nlga>Nave)とおく。ステップS54において、n≧(Nlga−Nave)である場合、ステップS55へ進み、ゲイン変更部137は、ステップS53のループゲイン調整で算出されたループゲインの値Gadj(n+1)を、次回のループゲイン調整で利用する値として保存する。
ステップS55に続いてステップS56へ進み、繰り返しカウントを1つ進めてn=(n+1)とする。ステップS56に続いてステップS57へ進み、ループゲイン調整が所定回数Nlga回行われていない場合、ステップS53へ戻り、再び次の周期のループゲイン調整を行う。
ステップS57において、ループゲイン調整が所定回数であるNlga回終了した場合、ステップS58へ進む。ステップS58において、ゲイン変更部137は、ステップS55で保存したNave個のループゲインの値の平均値を算出する。
ここでループゲインの値をGadjとし、繰り返しカウントnのときループゲインの値をGadj(n)とすると、ループゲインの値の平均値は以下の式(1)により算出される。
Figure 0005245638
ステップS58に続いてステップS59へ進み、ゲイン変更部137は、補正ゲイン134を算出したループゲインの平均値に変更し、処理を終了する。以上がループゲイン自動調整の動作である。
尚本実施形態のループゲイン自動調整部130を実現するDSPは、図示しないカウンタ手段、記憶手段を有する。図5で説明したループゲイン自動調整の繰り返しカウントは、例えばDSPの有するカウンタ手段により行われる。また補正ゲインの値は、例えばDSPの有する記憶手段に保存される。
次に、本実施形態における、ループゲインの値の算出方法について説明する。
まずループゲイン調整において、測定する位相差の目標値を目標位相差とする。目標位相差は、閉ループ回路に供給される基準信号b1の周波数(以下、fsinとする)において目標とされる閉ループ回路の位相特性の値であり、実測またはモデル式より算出した値をあらかじめ設定する。ただし、本実施形態においては、図3に示したように位相差測定において応答信号b2の位相を反転している。
このため、目標位相差を基準信号b1に対して応答信号b2の位相が遅れる方向を正とした場合、図6に示すように、基準信号周波数fsinにおける目標とする閉ループ回路の位相特性の値θ0を用いて、目標位相差を(180−θ0)[deg]とする。図6は、第一の実施形態における閉ループ回路の周波数特性と目標位相差を示す図である。尚多くの場合は、供給する基準信号b1の周波数は交叉周波数付近に設定されるが、上述のように基準信号b1の周波数において目標とされる閉ループ回路の位相特性の値を設定しておけば、基準信号b1の周波数は交叉周波数近傍に限定されない。
次に、測定した位相差と目標位相差との差を位相差誤差PEとし、上述のループゲイン自動調整において、繰り返しカウントnのときの位相差誤差をPE(n)とする。また、ループゲインの値をGadjとし、同様に、繰り返しカウントnのときループゲインの値をGadj(n)とする。さらに、ループゲイン自動調整の繰り返しによる目標値への収束に影響する調整感度係数kadjを用いて、次のループゲインの値を式(2)に示す数式により算出する。式(2)による補正を繰り返すループゲイン自動調整は、誤差積算アルゴリズムであり、適切な調整感度kadjを設定することにより、ループゲイン自動調整を繰り返す毎に、ループゲインの値が目標に近づいていく。
Figure 0005245638
次に、閉ループ回路に入力される外乱変動がループゲイン自動調整の結果を悪化させる場合について説明する。本実施形態においては、回転子の偏心によりモータ10において回転速度の周波数に大きな振幅を持つ外乱変動が入力される場合を考える。
まず、BPF135が外乱変動を十分に減衰できない場合の影響を示す例を示す。例えば、補正ゲイン134を固定として、基準信号b1の周波数fsin=32.55[Hz]を連続して供給し、基準信号b1の1周期毎に位相差を測定する。
また、モータの回転数は1800rpmとすると、外乱変動周波数fn=30[Hz]の外乱変動が入力される。このとき、基準信号b1と外乱変動周波数fnが接近しており、BPF135の出力である応答信号b2に十分に減衰できない外乱変動が含まれているとする。応答信号b2に含まれる外乱変動の振幅が応答信号b2の20%の正弦波としたとき、測定毎に位相差が変動する様子を示すシミュレーション結果を図7および図8に示す。
図7は、基準信号b1と応答信号b2の波形を示した図である。ただし、図7では、位相差が変動する様子が分かりやすいよう、応答信号b2は正負を反転させている。図8は、図7の波形において、図3に示す位相差を測定した結果を示す図である。図8によれば、測定した位相差に周期性があることが分かり、今回は約13周期毎と分かる。またこの周期は、
fsin/(|fsin−fn|)
により表わすことができる。図8に示す例では、fsin=32.55[Hz]、fn=30[Hz]である。よって、位相差の周期は、
(32.55/(32.55−30))=12.76
となり、この周期が図8から読み取れる周期性と一致していることがわかる。また、基準信号b1の応答の振幅に対して外乱変動の振幅が相対的に大きくなるほど、この位相差の変動の振幅は大きくなる。
次に、図9を参照して上述の外乱変動が実際にループゲイ自動調整に与える影響について説明する。図9は、意図的にゲインを目標特性の2/3に下げて制御器を設計した場合を初期状態とした閉ループ回路について、ループゲイン自動調整を行ったときのループゲインの値の変化を示している。尚供給する基準信号b1の周波数fsin=32.55[Hz]とする。
図9に示す塗りつぶしの菱形は、本実施形態において、外乱変動を含んだ場合のループゲイン自動調整におけるループゲインの値の変化を示している。本実施形態では、モータ10の回転数は1800rpmであり、外乱周波数fn=30[Hz]の外乱変動を有する(図示せず)。
図9に示す白抜きの円は、シミュレーションによるループゲイン自動調整における補正ゲインの値の変化を示しており、外乱変動は考慮されていない。本実施形態とシミュレーションの誤差のため、収束するループゲインの値が僅かに異なるが、外乱変動がない場合は、ループゲイン調整の繰り返し10回以下でほぼ一定値に収束している。同様に、外乱変動を含む本実施形態でも、ループゲイン調整の繰り返しによりループゲインは収束するが、BPF135で十分に減衰できない外乱変動の影響により、周期的な変動が残る様子が分かる。
以上に説明したように、外乱変動をBPF135十分に減衰できない場合、つまり供給される基準信号b1の周波数の近傍に大きな外乱変動がある場合には、ループゲイン調整の結果に周期的な変動が残ることが分かる。
そこで、本発明のループゲイン自動調整では、複数回のループゲイン調整の結果を平均した値をループゲインの値の最終値とすることにより、外乱変動によるループゲインの値の周期的な変動による影響を低減する。さらに本実施形態では、外乱変動周波数が既知としたとき、外乱変動によるループゲインの値の周期的な変動をキャンセルするように、ループゲイン自動調整において平均をとる結果の数Naveを以下のように設定することができる。
Nave=m(fsin/|fsin−fn|) (mは自然数)
尚、(fsin/|fsin−fn|)が整数とならない場合は、小数点以下を切り上げもしくは切り下げるものとする。
本実施形態では、上記式により算出された値をNaveに設定することにより、より少ない結果の数で図8、図9に示す周期性を持つ調整結果のばらつきをキャンセル(低減)させることができる。
以上により、本実施形態では、閉ループ回路のループゲイン調整において、ループゲイン調整を複数回実行してループゲインを収束させ、ループゲインの値が収束した後に、外乱変動の影響を考慮して適切に設定された回数のループゲイン調整結果を平均した値を、最終的なループゲインの値とする。本実施形態では、この構成により、BPF135により十分減衰することができない周波数の外乱変動の影響を低減し、精度の良いループゲイン調整結果を得ることができる。
(第二の実施形態)
以下に、図面を参照して本発明の第二の実施形態について説明する。本発明の第二の実施形態は、ループゲイン自動調整を行う前に外乱変動判定動作を行う点が第一の実施形態と異なる。よって、以下の第二の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点についてのみ説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
本実施形態では、ループゲイン自動調整を行う前に、外乱変動判定動作を行うことにより、外乱変動の影響をより低減し、精度の良いループゲイン調整結果を得る。
図10は、第二の実施形態のゲイン調整装置100Aの構成を説明する図である。本実施形態のゲイン調整装置100Aは、ループゲイン自動調整部130Aを有する。
ループゲイン自動調整部130Aは、自動調整制御部131A、基準信号生成部132A、加算部133、補正ゲイン134、BPF135A、位相差測定部136、ゲイン変更部137A、位相差変動判定部138を有する。
本実施形態のループゲイン自動調整部130Aは、ループゲイン自動調整を行う前に、外乱変動判定動作を行う。外乱判定動作とは、基準信号b1を閉ループ回路に所定周期分供給し、それに対する応答信号b2に基づいて、外乱変動が応答信号b2に与える影響が所定範囲内か否かを判定する動作である。外乱変動判定動作の詳細は後述する。
自動調整制御部131Aは、後述する外乱変動判定動作の実行を指示する動作指示を行う。また自動調整制御部131Aは、ループゲイン自動調整動作を実行するため、各部に動作指示を行う。
基準信号生成部132Aは、予め設定された複数の周波数および振幅の基準信号b1を生成する。基準信号b1の周波数および振幅は、自動調整制御部131Aからの信号によって選択される。
BPF135Aは、基準信号b1の周波数を中心周波数とするBPFであり、基準信号b1の周波数が変更された場合は、自動調整制御部131Aの信号によって、BPF135Aの中心周波数が基準信号b1の周波数になるよう設定を変更する。
ゲイン変更部137Aは、基準信号b1の周波数が変更された場合、自動調整制御部131Aの信号によって、変更された基準信号b1の周波数に対応して予め設定された目標位相差に補正ゲイン134(ループゲイン)を変更する。
位相差変動判定部138は、外乱変動判定動作において、位相差測定部136の出力である位相差データb3を記憶する。また位相差変動判定部138は、外乱変動判定動作において、所定回数の位相差測定が終了した後、保存した位相差の最大値と最小値との差である位相差変動幅を算出する。そして位相差変動判定部138は、算出結果の位相差変動幅が所定の値より大きいか否かを判定し、判定結果を自動調整制御部131Aへ出力する。
本実施形態では、この位相差変動幅が所定範囲内であるとき、外乱変動が所定範囲内であると判定し、位相差変動幅が所定範囲外であるとき、外乱変動が所定範囲外であると判定する。すなわち本実施形態では、位相差変動判定部138が外乱変動判定手段の役割を果たす。
ここで、図11を参照して外乱変動と位相差の変動について説明する。図11は、連続して基準信号を供給し、1周期毎に位相差を測定したときの結果を示している。ただし、応答信号b2には、BPF135Aによって十分に減衰できない変動外乱が含まれている。図11に示す例では、基準信号周波数fsin=32.55[Hz]、外乱変動周波数fn=30[Hz]の正弦波とする。
図11の白抜き円は、応答信号b2に含まれる外乱変動の振幅が、基準信号b1の応答の振幅に対して20%の場合における位相差の測定結果を示す。図11の黒塗り四角は、応答信号b2に含まれる外乱変動の振幅が、基準信号b1の応答の振幅に対して30%の場合における位相差の測定結果を示す。
図11によれば、基準信号b1の応答に対して外乱変動が大きいほど、測定する位相差の変動も大きいことがわかる。
以下に、図12を参照して本実施形態の外乱変動判定動作について説明する。図12は、第二の実施形態における外乱変動判定動作を説明するフローチャートである。
ループゲイン自動調整部130Aにおいて外乱変動判定動作が開始すると、ステップS1201に進む。ステップS1201において、基準信号生成部132Aと加算部133は、BPF135Aが整定するまで待つため、所定周期分の基準信号b1を閉ループ回路に供給する。ステップS1201に続いてステップS1202へ進み、位相差測定カウントをnとして、nを初期化する。
ステップS1202に続いてステップS1203へ進み、基準信号生成部132Aと加算部133は、閉ループ回路へ1周期分の基準信号b1の供給を開始する。ステップS1203に続いてステップS1204へ進み、位相差測定部136は、基準信号b1と応答信号b2の位相差を測定する。ステップS1204において位相差測定が完了したら、ステップS1205へ進み、位相差を記憶する。
ステップS1205に続いてステップS1206へ進み、1周期の基準信号b1の供給が完了するまで待ち、ステップS1207へ進む。ステップS1207において、位相差測定カウントを1つ進めて、n=n+1とする。ステップS1207に続いてステップS1208へ進み、位相差測定が所定回数実行されたか否か判定する。尚図12では、所定回数をNchnとして示す。
ステップS1208において、位相差測定の実行回数が所定回数Nchnに達していない場合、ステップS1203へ戻り、ステップS1203からの処理を繰り返す。
ステップS1208において、位相差測定の実行回数が所定回数Nchnに達していた場合、ステップS1209へ進む。ステップS1209において、位相差変動判定部138は、記憶しておいた位相差の最大値と最小値との差である位相差変動幅を算出し、位相差変動幅が所定範囲内であるか否かを判定し、判定結果を自動調整制御部131Aへ出力する。
ステップS1209において、位相差変動幅が所定範囲内であった場合、自動調整制御部131Aは、外乱変動が応答信号b2に与える影響は小さいとして、外乱変動判定は終了する。
位相差変動幅の所定範囲について説明する。
ループゲイン調整の繰り返しによりループゲインがある程度収束した後でも、一回のループゲイン調整結果のみをみると、外乱の影響によるばらつきが見られる。このばらつきの範囲と位相差変動幅には相関があり、位相差変動幅の所定範囲は実験やシミュレーション等により得ることができる。
外乱変動が応答信号b2に与える影響は、一回のループゲイン調整結果のばらつきが、求められる使用、性能に対して許容範囲内である場合に小さいと言える。したがって位相差変動幅の所定範囲は、このばらつきの許容範囲に対応した範囲に決められる。相差変動幅の所定範囲は、実験やシミュレーション等により適切な値が決められて、予め位相差変動判定部138に設定されていても良い。
ステップS1209において、位相差変動幅が所定範囲外である場合、自動調整制御部131Aは、外乱変動が応答信号b2に与える影響は大きいとして、ステップS1210へ進む。ステップS1210において、自動調整制御部131Aは、基準信号生成部132Aへ、基準信号b1の周波数を変更させる信号を出力する。また自動調整制御部131Aは、変更された基準信号b1の周波数に対応するよう、BPF135Aの設定(中心周波数)とループゲイン調整における目標位相差を変更し、保存した位相差データb3をクリアする。そしてステップS1201へ戻り、ステップS1201からの処理を繰り返す。
以上が本実施形態における外乱変動判定動作である。
このように本実施形態では、ループゲイン自動調整の前に、基準信号b1と応答信号b2の位相差測定を連続して繰り返し行い、測定間の位相差変動幅が大きい場合は基準信号b1の周波数を変更する。本実施形態では、この動作により、ループゲイン自動調整において、ゲイン調整精度を悪化させる外乱変動が少ない周波数に基準集信号b1の周波数を設定することができ、より精度の良いループゲイン調整結果を得ることができる。
尚本発明に適用可能な、外乱変動の影響をさらに低減する手法は、本実施形態で説明したように、大きな外乱変動が存在する周波数を回避するという手法に限定されない。例えば、閉ループ回路において飽和や非線形性といった問題がないならば、供給する基準信号b1の振幅を大きくすることによって、応答信号b2における信号/雑音比(S/N比)を改善するという手法でも良い。
(第三の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の第三の実施形態について説明する。本発明の第三の実施形態では、振幅変動幅を算出して外乱変動判定動作を行う点が第二の実施形態と異なる。よって以下の第三の実施形態の説明では、第二の実施形態との相違点についてのみ説明し、第二の実施形態と同様の機能構成を有するものには第二の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
図13は、第三の実施形態のゲイン調整装置100Bの構成を説明する図である。本実施形態のゲイン調整装置100Bは、ループゲイン自動調整部130Bを有する。
本実施形態のループゲイン自動調整部130Bは、第二の実施形態で説明したループゲイン自動調整部130Aの位相変動判定部138の代わりに、振幅変動判定部139を有する。
振幅変動判定部139は、外乱変動判定動作において応答信号b2について、ゼロクロス点を検出し、連続する2つのゼロクロス点間を1区間として、区間毎に、応答信号b2の振幅が正の区間では最大値を、負の区間では最小値を測定する(図14参照)。そして測定した振幅の最大値の絶対値と最小値の絶対値とを記憶する。そして振幅変動判定部139は、所定回数の振幅測定が終了した後、記憶した絶対値について、最大値と最小値との差である振幅変動幅を算出し、振幅変動幅が所定範囲内であるか否かを判定し、判定結果を自動調整制御部131Aへ出力する。
本実施形態では、この振幅変動幅が所定範囲内であるとき、外乱変動が所定範囲内であると判定し、振幅変動幅が所定範囲外であるとき、外乱変動が所定範囲外であると判定する。すなわち本実施形態では、振幅変動判定部139が外乱変動判定手段の役割を果たす。
図14は、振幅変動判定部139による振幅変動の測定を説明する図である。図14では、振幅の最大値又は最小値をampl(n)とし、振幅の最小値の絶対値又は最大値の絶対値を(|ampl(n)|)として示している。
ここで、外乱変動と応答信号b2の振幅変動について、図15を用いて説明する。図15は、連続して基準信号b1を供給したときの応答信号b2の波形を示す図である。ただし、応答信号b2には、BPF135Aによって十分に減衰できない変動外乱が含まれており、基準信号周波数fsin=32.55[Hz]、外乱変動周波数fn=30[Hz]の正弦波とする。図15に示す太実線は、応答信号b2に含まれる外乱変動の振幅が、基準信号b1の応答の振幅に対して30%の場合の応答信号b2の波形を示す。図15に示す細実線は、応答信号b2に含まれる外乱変動の振幅が、基準信号b1の応答の振幅に対して10%の場合の応答信号b2の波形を示す。
図15によれば、基準信号b1の応答に対して外乱変動が大きいほど、応答信号b2の振幅変動が大きいことがわかる。また、応答波形b2の振幅変動が大きいならば、ループゲイン調整において測定する位相差の変動も大きいと言える。
以下に、図16を参照して本実施形態の外乱変動判定動作について説明する。図16は、第三の実施形態における外乱変動判定動作を説明するフローチャートである。
ループゲイン自動調整部130Bにおいて外乱変動判定動作が開始されると、ステップS1601へ進む。ステップS1601において、基準信号生成部132Aと加算部133は、BPF135Aが整定するまで待つため、所定周期分の基準信号b1を閉ループ回路に供給する。
ステップS1601に続いてステップS1602へ進み、振幅測定カウントをnとして、nを初期化する。ステップS1602に続いてステップS1603へ進み、基準信号生成部132Aは、所定周期分の基準信号b1の供給を開始する。尚図16では、基準信号b1の所定周期をNchnとして示す。
ステップS1603に続いてステップS1604へ進み、振幅変動判定部139は、応答信号b2について1区間分毎の振幅の最大値もしくは最小値を測定する。ステップS1604において振幅の測定が完了すると、ステップS1605へ進み、振幅変動判定部139は、測定結果の絶対値(|ampl(n)|)を記憶する。
ステップS1605に続いてステップS1606へ進み、振幅測定カウントを1つ進めて(n=n+1)、ステップS1607へ進む。ステップS1607において、振幅変動判定部139は、振幅測定が所定回数(2×Nchn回)実行されたか否か判定する。
ステップS1607において、振幅測定が所定回数実行されていない場合、ステップS1604へ戻り、ステップS1604以降の処理を繰り返す。
ステップS1607において、振幅測定が所定回数実行されていた場合、ステップS1608へ進む。ステップS1608において、振幅変動判定部139は、ステップS1605において記憶しておいた各区間の振幅測定結果の最大値と最小値との差である振幅変動幅を算出し、振幅変動幅が所定範囲内か否かを判定する。そして振幅変動判定部139は、判定結果を自動調整制御部131Aへ出力する。
振幅変動幅の所定範囲は、上記した位相差変動幅の所定範囲と同様にして決められる。すなわち一回のループゲイン調整結果のばらつきに対応した範囲に決められる。振幅変動幅の所定範囲は、実験やシミュレーション等により適切な値が決められて、予め振幅変動判定部139に設定されていても良い。
ステップS1608において、振幅変動幅が所定範囲内である場合、自動調整制御部131Aは、外乱変動が応答信号b2に与える影響は小さいとして、外乱変動判定動作を終了する。
ステップS1608において、振幅変動幅が所定範囲外である場合、自動調整制御部131Aは、外乱変動が応答信号b2に与える影響は大きいとして、ステップS1609へ進む。ステップS1609において、自動調整制御部131Aは、基準信号生成部132Aへ、基準信号b1の周波数を変更させる信号を出力する。また自動調整制御部131Aは、変更された基準信号b1の周波数に対応するよう、BPF135Aの設定(中心周波数)とループゲイン調整における目標位相差を変更し、保存した位相差データb3をクリアする。そしてステップS1601へ戻り、ステップS1601からの処理を繰り返す。
以上が本実施形態の外乱変動判定動作である。尚本実施形態の外乱変動判定動作も、第二の実施形態と同様に、ループゲイン自動調整を実行する前に実行される。
このように、本実施形態では、ループゲイン自動調整を実行する前に、応答信号b2の振幅測定を繰り返し行い、周期毎の振幅変動幅が大きい場合は、基準信号b1の周波数を変更する。本実施形態では、この動作により、ループゲイン自動調整において、ゲイン調整精度を悪化させる外乱変動が少ない周波数に基準信号b1の周波数を設定し、精度の良いループゲイン調整結果を得ることができる。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
第一の実施形態のゲイン調整装置100の構成を説明する図である。 サーボ演算部120の構成を示す図である。 位相差測定部136による位相差測定を説明する図である。 ループゲイン自動調整部130の動作を説明する第一のフローチャートである。 ループゲイン自動調整部130の動作を説明する第二のフローチャートである。 第一の実施形態における閉ループ回路の周波数特性と目標位相差を示す図である。 基準信号b1と応答信号b2の波形を示した図である。 図7の波形において、図3に示す位相差を測定した結果を示す図である。 外乱変動が実際にループゲイ自動調整に与える影響について説明する図である。 第二の実施形態のゲイン調整装置100Aの構成を説明する図である。 連続して基準信号を供給し、1周期毎に位相差を測定したときの結果を示す図である。 第二の実施形態における外乱変動判定動作を説明するフローチャートである。 第三の実施形態のゲイン調整装置100Bの構成を説明する図である。 振幅変動判定部139による振幅変動の測定を説明する図である。 連続して基準信号b1を供給したときの応答信号b2の波形を示す図である。 第三の実施形態における外乱変動判定動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
100、100A、100B ゲイン調整装置
110 速度誤差検出部
120 サーボ演算部
130、130A、130B ループゲイン自動調整部
131、131A 自動調整制御部
132、132A 基準信号生成部
133 加算部
134 補正ゲイン
135、135A BPF(バンドパスフィルタ)
136 位相差測定部
137、137A ゲイン変更部
138 位相差変動判定部
139 振幅変動判定部

Claims (6)

  1. 閉ループ回路に供給される所定の周波数の基準信号と、前記基準信号を入力した位置から前記閉ループ回路を一巡した位置で抽出される応答信号との位相差を測定し、前記位相差を所定の目標値へ近づけるように前記閉ループ回路のループゲインを調整するゲイン調整装置であって、
    前記ループゲインを調整する毎に、位相差を所定の目標値に近づけるループゲインの値を算出する算出手段と、
    前記閉ループ回路のループゲインの値を変更する変更手段と、を有し、
    前記変更手段は、
    前記ループゲインの調整が複数回実行された後に、前記閉ループ回路のループゲインの値を、前記ループゲインを調整する毎に前記算出手段により算出されるループゲインの値の平均値に変更し、
    前記複数回のループゲインの調整において、前記平均値を求めるために用いられる前記ループゲインの値の数は、
    前記基準信号の周波数を、前記基準信号の周波数と前記応答信号に含まれる外乱変動の周波数との差の絶対値で除した値であるゲイン調整装置。
  2. 複数周期供給された前記基準信号と、各周期毎の抽出された前記応答信号と、に基づき、前記応答信号に含まれる外乱変動の大きさが所定範囲内であるか否かを判定する外乱変動判定手段を有し、
    前記基準信号生成手段は、前記外乱変動が所定範囲内でないと判定された場合に、前記基準信号の周波数を変更する請求項記載のゲイン調整装置。
  3. 前記外乱変動判定手段は、
    各周期毎の前記基準信号と前記応答信号との位相差の最大値と最小値との差である位相差変動幅が所定範囲内でないとき、前記外乱変動の大きさが所定範囲内でないと判定する請求項記載のゲイン調整装置。
  4. 前記外乱変動判定手段は、
    各周期毎の抽出された前記応答信号の振幅の最大値と最小値との差である振幅変動幅が所定範囲内にないとき、前記外乱変動の大きさが所定範囲内でないと判定する請求項記載のゲイン調整装置。
  5. 閉ループ回路に供給される所定の周波数の基準信号と、前記基準信号を入力した位置から前記閉ループ回路を一巡した位置で抽出される応答信号との位相差を測定し、前記位相差を所定の目標値へ近づけるように前記閉ループ回路のループゲインを調整するゲイン調整装置によるゲイン調整方法であって、
    前記ループゲインを調整する毎に、位相差を所定の目標値に近づけるループゲインの値を算出する算出手順と、
    前記閉ループ回路のループゲインの値を変更する変更手順と、を有し、
    前記変更手順は、
    前記ループゲインの調整が複数回実行された後に、前記閉ループ回路のループゲインの値を、前記ループゲインを調整する毎に前記算出手順により算出されるループゲインの値の平均値に変更し、
    前記複数回のループゲインの調整において、前記平均値を求めるために用いられる前記ループゲインの値の数は、
    前記基準信号の周波数を、前記基準信号の周波数と前記応答信号に含まれる外乱変動の周波数との差の絶対値で除した値であるゲイン調整方法。
  6. 閉ループ回路に供給される所定の周波数の基準信号と、前記基準信号を入力した位置から前記閉ループ回路を一巡した位置で抽出される応答信号との位相差を測定し、前記位相差を所定の目標値へ近づけるように前記閉ループ回路のループゲインを調整するゲイン調整装置において実行されるゲイン調整プログラムであって、
    前記ゲイン調整装置に、
    前記ループゲインを調整する毎に、位相差を所定の目標値に近づけるループゲインの値を算出する算出ステップと、
    前記閉ループ回路のループゲインの値を変更する変更ステップと、を実行させ、
    前記変更ステップは、
    前記ループゲインの調整が複数回実行された後に、前記閉ループ回路のループゲインの値を、前記ループゲインを調整する毎に前記算出ステップにより算出されるループゲインの値の平均値に変更し、
    前記複数回のループゲインの調整において、前記平均値を求めるために用いられる前記ループゲインの値の数は、
    前記基準信号の周波数を、前記基準信号の周波数と前記応答信号に含まれる外乱変動の周波数との差の絶対値で除した値であるゲイン調整プログラム。
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