JP5245550B2 - 冷凍装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮機を覆う被覆部材を備えた冷凍装置に関するものである。
従来より、ケーシングの内部に配置された圧縮機を覆う被覆部材を備えた冷凍装置が知られている。この被覆部材は、断熱や防音の目的で設けられている。この種の冷凍装置では、圧縮機を断熱すると、圧縮機の表面からの放熱によって圧縮機の吐出冷媒の熱量が減少することを抑制される。また、圧縮機を防音すると、圧縮機の騒音が抑制される。
特許文献1には、この種の冷凍装置として、圧縮機に対して防音のための被覆部材が設けられた空気調和機が開示されている。この空気調和機では、圧縮機がアキュームレータとともに、3層構造の被覆部材によって覆われている。この被覆部材は、吸音材からなる内層と、吸音層と、ゴムからなる外層とから構成されている。
また、特許文献2には、この種の冷凍装置として、圧縮機に対して断熱のための被覆部材が設けられた冷凍装置が記載されている。この冷凍装置では、被覆部材が無機質材料からなる断熱材で構成されている。
特開平8−152229号公報 特開平8−193590号公報
ところで、圧縮機を覆う被覆部材には、断熱を主目的とする断熱材、吸音を主目的とする吸音材、及び遮音を主目的とする遮音材が、それぞれ目的に応じて用いられる。このうち断熱材は、一般的にある程度の吸音性を有する一方で遮音性に乏しいという特性を有する。このため、圧縮機に被覆部材を設けることによって、圧縮機の断熱と防音の両方について高い効果を得るためには、断熱材に吸音材や遮音材を組み合わせることが必須となる。また、このような構造とすることで被覆部材の強度が増すから、被覆部材で圧縮機を覆う際には、被覆部材を圧縮機に被せてケーシングの底板に自立させた状態で固定するようにしている。
しかしながら、被覆部材をケーシングの底板に当接させると、圧縮機の駆動により生じた振動がケーシングの底板を介して被覆部材に直接的に伝搬される。このように、被覆部材に圧縮機の振動が伝搬されると、被覆部材において振動が増幅されて騒音の原因となるため、騒音対策を講じる必要があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、圧縮機の断熱及び防音の両方の効果を得るために、圧縮機に対して被覆部材が設けられている冷凍装置において、被覆部材に圧縮機の振動が伝搬されることを抑制して、振動による騒音を低減することにある。
上述した目的を達成するため、本発明は、被覆部材を宙吊り姿勢で支持することで、ケーシングの底板を介して圧縮機の振動が被覆部材に伝搬されないようにした。
具体的に、本発明は、圧縮機(30)と、内部に該圧縮機(30)が配置されるケーシング(35)と、該圧縮機(30)の周囲を覆う被覆部材(25)とを備えた冷凍装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、前記被覆部材(25)の下端を前記ケーシング(35)の底板(43)から離間させた宙吊り姿勢で該被覆部材(25)の上端部を支持する支持部材(46)を備え
前記支持部材(46)は、前記ケーシング(35)の側壁板(45)又は該ケーシング(35)の内部を仕切る仕切板(44)に設けられ、
前記ケーシング(35)の底板(43)には、前記被覆部材(25)の下端部周縁に当接して該被覆部材(25)の幅方向への揺動を規制することで該ケーシング(35)内における該被覆部材(25)の配設位置を位置決めする一方、該被覆部材(25)が上下方向に揺動した場合に、当接面に沿って該被覆部材(25)の下端部周縁を摺動させるガイド部材(41)が設けられていることを特徴とするものである。
第1の発明では、支持部材(46)により、被覆部材(25)の下端がケーシング(35)の底板から離間した宙吊り姿勢で被覆部材(25)が支持される。これにより、圧縮機(30)の振動がケーシング(35)の底板(43)を介して直接的に被覆部材(25)に伝搬されるのを抑制でき、被覆部材(25)に伝搬される振動が大幅に低減されるため、被覆部材(25)において振動が増幅されるのを抑制でき、振動による騒音の発生を低減する上で有利となる。
また、支持部材(46)により被覆部材(25)の上端部が支持される。このように、支持部材(46)により被覆部材(25)の上端部を支持すれば、圧縮機(30)の振動が最も顕著に伝搬されるケーシング(35)の底板(43)から支持部材(46)を離間させることができ、圧縮機(30)の振動が支持部材(46)を介して被覆部材(25)に伝搬されるのを抑制して騒音の発生を低減する上で有利となる。
また、ケーシング(35)の側壁板(45)又はケーシング(35)の内部を仕切る仕切板(44)に支持部材(46)が設けられる。ここで、圧縮機(30)の振動は、ケーシング(35)の底板(43)を介して側壁板(45)や仕切板(44)に伝搬されるが、側壁板(45)や仕切板(44)で伝搬される途中で振動が減衰されていくため、支持部材(46)を側壁板(45)や仕切板(44)に設けることで、圧縮機(30)の振動が支持部材(46)を介して被覆部材(25)に伝搬されるのを抑制して騒音の発生を低減する上で有利となる。
また、ケーシング(35)の底板(43)にガイド部材(41)が設けられ、ガイド部材(41)が被覆部材(25)の下端部周縁に当接してケーシング(35)内における被覆部材(25)の配設位置が位置決めされる。すなわち、被覆部材(25)を宙吊り姿勢で支持すると、被覆部材(25)の下端部が固定されていないためにケーシング(35)内で揺動し、配設位置が定まらずに圧縮機(30)等に衝突するおそれがあるが、本発明のように、被覆部材(25)の下端部をガイド部材(41)で位置決めすれば、被覆部材(25)の配設位置を確実に決定して位置ずれ等を防止することができる。
なお、被覆部材(25)とガイド部材(41)とが当接することで、圧縮機(30)の振動がケーシング(35)の底板(43)からガイド部材(41)を介して被覆部材(25)に伝搬するおそれがあるが、騒音の発生の原因となる振動は、底板(43)の厚さ方向の揺れに起因するところが多く、本発明のように、被覆部材(25)を宙吊り姿勢で支持して底板(43)の厚さ方向の振動が被覆部材(25)に伝搬されない構成にすれば、騒音の発生にはほとんど影響しないため好ましい。
の発明は、第1の明において、
前記被覆部材(25)には、前記支持部材(46)に係合するフック部(25a)が設けられ、
前記被覆部材(25)は、前記フック部(25a)を前記支持部材(46)に係合させることで該支持部材(46)に着脱自在に支持されていることを特徴とするものである。
の発明では、被覆部材(25)に設けられたフック部(25a)が支持部材(46)に係合されることで、被覆部材(25)が支持部材(46)に着脱自在に支持される。これにより、被覆部材(25)の着脱作業を容易に行うことができ、圧縮機(30)をメンテナンスする必要がある場合でも、被覆部材(25)を簡単に取り外して作業を行うことができる。
本発明によれば、支持部材(46)により、被覆部材(25)の下端がケーシング(35)の底板から離間した宙吊り姿勢で被覆部材(25)を支持するようにしたから、圧縮機(30)の振動がケーシング(35)の底板(43)を介して直接的に被覆部材(25)に伝搬されるのを抑制でき、被覆部材(25)に伝搬される振動が大幅に低減されるため、被覆部材(25)において振動が増幅されるのを抑制でき、振動による騒音の発生を低減する上で有利となる。
特に、ケーシング(35)の側壁板(45)又はケーシング(35)の内部を仕切る仕切板(44)に支持部材(46)を設けて、支持部材(46)により被覆部材(25)の上端部を支持するようにすれば、ケーシング(35)の底板(43)を介して側壁板(45)や仕切板(44)に伝搬される圧縮機(30)の振動が、側壁板(45)や仕切板(44)で伝搬される途中で振動が減衰されていくため、圧縮機(30)の振動が支持部材(46)を介して被覆部材(25)に伝搬されるのを抑制して騒音の発生を低減できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
<実施形態1>
図1は、本発明の実施形態1に係る冷凍装置の構成を示す概略図である。この冷凍装置(10)は、空気調和装置(10)として構成されている。図1に示すように、この空気調和装置(10)は、室外機(11)と室内機(13)とを備えている。
前記室外機(11)のケーシング(35)内には、空気調和装置(10)の構成機器として、圧縮機(30)、アキュームレータ(31)、四路切換弁(33)、室外熱交換器(34)、室外膨張弁(36)、及び室外ファン(12)が設けられている。室内機(13)のケーシング(38)内には、空気調和装置(10)の構成機器として、室内熱交換器(37)及び室内ファン(14)が設けられている。これらの空気調和装置(10)の構成機器は、冷媒が充填された冷媒回路(20)に接続されている。この冷媒回路(20)では、冷媒を循環させて蒸気圧縮冷凍サイクルが行われる。
前記圧縮機(30)は、高圧ドーム型圧縮機として構成されている。圧縮機(30)の吐出側は、吐出管(21)を介して四路切換弁(33)の第1ポート(P1)に接続されている。圧縮機(30)の吸入側は、吸入管(22)を介してアキュームレータ(31)の底面に接続されている。
前記アキュームレータ(31)は、密閉容器状に構成されている。アキュームレータ(31)は、圧縮機(30)に近接して配置されている。アキュームレータ(31)の上面には、接続配管(23)の一端が接続されている。接続配管(23)の他端は、四路切換弁(33)の第3ポート(P3)に接続されている。圧縮機(30)とアキュームレータ(31)とは、被覆部材(25)によって覆われている。被覆部材(25)についての詳細は後述する。
前記室外熱交換器(34)は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型の熱交換器によって構成されている。室外熱交換器(34)の近傍には、室外熱交換器(34)に室外空気を送る室外ファン(12)が配置されている。この室外熱交換器(34)では、室外空気と冷媒との間で熱交換が行われる。室外熱交換器(34)の一端は、四路切換弁(33)の第2ポート(P2)に接続されている。室外熱交換器(34)の他端は、室外膨張弁(36)に接続されている。
前記室内熱交換器(37)は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型の熱交換器によって構成されている。室内熱交換器(37)の近傍には、室内熱交換器(37)に室内空気を送る室内ファン(14)が配置されている。この室内熱交換器(37)では、室内空気と冷媒との間で熱交換が行われる。室内熱交換器(37)の一端は、四路切換弁(33)の第4ポート(P4)に接続されている。室内熱交換器(37)の他端は、室外膨張弁(36)に接続されている。
前記四路切換弁(33)は、第1ポート(P1)と第2ポート(P2)が互いに連通して第3ポート(P3)と第4ポート(P4)が互いに連通する第1状態(図1に実線で示す状態)と、第1ポート(P1)と第4ポート(P4)が互いに連通して第2ポート(P2)と第3ポート(P3)が互いに連通する第2状態(図1に破線で示す状態)とが切り換え自在になっている。
前記空気調和装置(10)では、冷房運転と暖房運転とが選択的に行われる。冷房運転時には、四路切換弁(33)が第1状態に設定される。冷房運転中の冷媒回路(20)では、室外熱交換器(34)が放熱器として動作し、室内熱交換器(37)が蒸発器として動作することによって、蒸気圧縮冷凍サイクルが行われる。
一方、暖房運転時には、四路切換弁(33)が第2状態に設定される。暖房運転中の冷媒回路(20)では、室内熱交換器(37)が放熱器として動作し、室外熱交換器(34)が蒸発器として動作することによって、蒸気圧縮冷凍サイクルが行われる。
−圧縮機、アキュームレータの構造−
次に、圧縮機(30)及びアキュームレータ(31)の構造について説明する。圧縮機(30)は、図2に示すように、冷媒を圧縮する圧縮機構(30b)と、圧縮機構(30b)を駆動させる電動機(30a)と、圧縮機構(30b)と電動機(30a)とを収容する収容容器(28)とを備えている。
前記収容容器(28)は、両端が閉塞された円筒容器状に形成されている。収容容器(28)の底面には、板状部材(29)が例えば3つ連結されている。各板状部材(29)には、後述するピン部材(39)を挿通させる挿通孔(29a)がそれぞれ形成されている。これらの板状部材(29)は、収容容器(28)の周方向に等間隔で配置されている。板状部材(29)とピン部材(39)とは、圧縮機(30)の運転時の収容容器(28)の振動に対して、圧縮機(30)の位置を保持する役割を果たしている。
前記アキュームレータ(31)は、両端が閉塞された円筒状の容器として構成されている。アキュームレータ(31)の外径及び高さは、圧縮機(30)の収容容器(28)に比べて小さく設定されている。アキュームレータ(31)は、その軸方向が圧縮機(30)の収容容器(28)の軸方向と略平行で且つ圧縮機(30)に近接する状態で、取付部材(40)を介して圧縮機(30)に取り付けられている。
前記圧縮機(30)の収容容器(28)の上面には、吐出管(21)が接続されている。収容容器(28)の側面の下寄りの位置には吸入管(22)が接続されている。吸入管(22)は、水平方向に延びてから上側に垂直に屈曲して、アキュームレータ(31)の底面に接続されている。アキュームレータ(31)の上面には、接続配管(23)が接続されている。
前記室外機(11)のケーシング(35)の底板(43)上面には、ピン部材(39)が3本突設されている。ピン部材(39)は、板状部材(29)に対応して、それぞれが正三角形の頂点になる位置に配置されている。圧縮機(30)及びアキュームレータ(31)は、板状部材(29)の挿通孔(29a)にピン部材(39)を挿通させながら一体で設置される。
前記圧縮機(30)及びアキュームレータ(31)の周囲は、被覆部材(25)によって覆われている。被覆部材(25)の内周形状は、圧縮機(30)及びアキュームレータ(31)を一体で鉛直方向に投影した形状よりも一回り大きくなっている。被覆部材(25)が設置されると、圧縮機(30)及びアキュームレータ(31)が、被覆部材(25)によって一括して囲われた状態になる。この状態では、被覆部材(25)と圧縮機(30)との間や、被覆部材(25)とアキュームレータ(31)との間には、空気層(19)が形成される。
−被覆部材の構造−
次に、被覆部材(25)の構造について説明する。被覆部材(25)は、図2に示すように、断熱材によって構成された断熱層(17)と、吸音材によって構成された吸音層(18)と、遮音材によって構成された遮音層(16)とを有している。被覆部材(25)は、断熱層(17)、吸音層(18)、及び遮音層(16)の3層構造になっている。
前記断熱層(17)を構成する断熱材は、真空断熱材によって構成されている。なお、断熱材には、真空断熱材以外の材料(例えばウレタン)を用いてもよい。断熱材には通気性のない材料、又は通気性が低い材料が適している。一方、吸音材は、グラスウールによって構成されている。なお、吸音材には、グラスウール以外の材料(例えば、フェルト、ロックウール)を用いてもよい。吸音材には、通気性のよい材料が適している。また、遮音層(16)を構成する遮音材は、ゴム等の比較的密度が高い部材によって構成されている。
前記被覆部材(25)は、圧縮機(30)及びアキュームレータ(31)の側方を覆う側壁部材(26)と、圧縮機(30)及びアキュームレータ(31)の上側を覆う天井部材(27)とから構成されている。
前記天井部材(27)は、円板状に形成されている。天井部材(27)には、吐出管(21)を挿通させる第1挿通孔(27a)と、接続配管(23)を挿通させる第2挿通孔(27b)とが形成されている。
また、本実施形態1では、上述したように、被覆部材(25)が設置されると、被覆部材(25)と圧縮機(30)との間に空気層(19)が形成される。このため、被覆部材(25)には、圧縮機(30)の振動が直接的に伝搬されないので、圧縮機(30)の振動が被覆部材(25)に直接的に伝搬される場合に比べて、被覆部材(25)に伝搬される振動が大幅に小さくなる。従って、伝搬された振動を減衰させるために吸音層(18)の厚みを確保する必要がないので、吸音層(18)の厚みを薄くしている。
ここで、前記被覆部材(25)は、ケーシング(35)の内部を仕切る仕切板(44)に設けられた支持部材(46)を介して宙吊り姿勢で支持されている。具体的に、支持部材(46)は、仕切板(44)における被覆部材(25)の上端部近傍に設けられ且つ水平方向に延びる部材で構成され、被覆部材(25)の側壁部材(26)の上端部を支持している。このとき、被覆部材(25)の側壁部材(26)の下端は、ケーシング(35)の底板(43)から離間しており、被覆部材(25)が宙吊り姿勢で支持されている。
このような構成とすれば、圧縮機(30)の振動がケーシング(35)の底板(43)を介して直接的に被覆部材(25)に伝搬されるのを抑制でき、被覆部材(25)に伝搬される振動が大幅に低減されるため、被覆部材(25)において振動が増幅されるのを抑制でき、振動による騒音の発生を低減する上で有利となる。
また、圧縮機(30)の振動が最も顕著に伝搬されるケーシング(35)の底板(43)から支持部材(46)を離間させることで、圧縮機(30)の振動が支持部材(46)を介して被覆部材(25)に伝搬されるのを抑制することができる。
さらに、ケーシング(35)の内部を仕切る仕切板(44)に支持部材(46)を設けることで、圧縮機(30)からケーシング(35)の底板(43)を介して仕切板(44)に伝搬された振動が、仕切板(44)で伝搬される途中で減衰されていくため、圧縮機(30)の振動が支持部材(46)を介して被覆部材(25)に伝搬されるのをさらに効果的に抑制することができる。
なお、本実施形態1では、ケーシング(35)の内部を仕切る仕切板(44)に支持部材(46)を設けるようにしたが、この形態に限定するものではなく、例えば、ケーシング(35)の側壁板(45)に支持部材(46)を設けるようにしてもよい。この場合も同様に、圧縮機(30)からケーシング(35)の底板(43)を介して側壁板(45)に伝搬された振動が、側壁板(45)において減衰されるため、圧縮機(30)の振動が支持部材(46)を介して被覆部材(25)に伝搬されるのを効果的に抑制することができる。
前記ケーシング(35)の底板(43)上面には、被覆部材(25)の側壁部材(26)の下端部周縁に当接してケーシング(35)内における被覆部材(25)の配設位置を位置決めするガイド部材(41)が設けられている。具体的に、被覆部材(25)が幅方向に揺動した場合には、ガイド部材(41)に当接して被覆部材(25)の位置が規制されるようになっている。このため、被覆部材(25)を宙吊り姿勢で支持したときに、被覆部材(25)の下端部が幅方向に揺動しようとしても、その揺動がガイド部材(41)で規制され、ケーシング(35)内における被覆部材(25)の配設位置を確実に決めることができる。
また、前記被覆部材(25)が上下方向に揺動した場合には、ガイド部材(41)の当接面に沿って被覆部材(25)の下端部周縁が摺動するようになっている。このため、例えば、圧縮機(30)の振動がケーシング(35)の底板(43)を介してガイド部材(41)に伝搬されたとしても、その振動が被覆部材(25)に伝搬されるのを抑制して騒音の発生を低減できる。
具体的に、騒音の発生の原因となる振動は、ケーシング(35)の底板(43)の厚さ方向の揺れに起因するところが多く、本発明のように、被覆部材(25)を宙吊り姿勢で支持して底板(43)の厚さ方向の振動が被覆部材(25)に伝搬されない構成にすれば、騒音の発生にはほとんど影響しなくなり好ましい。
本実施形態1に係る冷凍装置(10)では、圧縮機(30)の駆動により生じる音が、まず空気層(19)を通過する。空気層(19)では、音のエネルギーの一部が熱エネルギーに変換されることで、音が吸音される。続いて、吸音層(18)では、空気層(19)を通過した音のエネルギーの一部が、吸音材やその空隙の空気の熱エネルギーに変換されることで、音が吸収される。断熱層(17)では、熱エネルギーが断熱される。遮音層(16)では、吸音層(18)及び断熱層(17)を通過した音の一部が反射されることで遮音される。
このように、圧縮機(30)の駆動により生じる音が、空気層(19)と吸音層(18)で吸音され、遮音層(16)で遮音される。さらに、このときに生じた熱エネルギーが断熱層(17)で断熱される。従って、圧縮機(30)が発する音が、被覆部材(25)の外側へ伝搬するまでに大幅に低減される。また、圧縮機(30)が断熱層(17)を有する被覆部材(25)によって覆われている。このため、圧縮機(30)の表面からの放熱によって圧縮機(30)の吐出冷媒の熱量が減少することを抑制されるので、運転効率を向上させることができる。
以上のように、本実施形態1に係る冷凍装置(10)によれば、支持部材(46)により、被覆部材(25)の下端がケーシング(35)の底板から離間した宙吊り姿勢で被覆部材(25)を支持するようにしたから、圧縮機(30)の振動がケーシング(35)の底板(43)を介して直接的に被覆部材(25)に伝搬されるのを抑制でき、被覆部材(25)に伝搬される振動が大幅に低減されるため、被覆部材(25)において振動が増幅されるのを抑制でき、振動による騒音の発生を低減する上で有利となる。
特に、ケーシング(35)の内部を仕切る仕切板(44)に支持部材(46)を設けて、支持部材(46)により被覆部材(25)の上端部を支持するようにすれば、ケーシング(35)の底板(43)を介して仕切板(44)に伝搬される圧縮機(30)の振動が、仕切板(44)で伝搬される途中で振動が減衰されていくため、圧縮機(30)の振動が支持部材(46)を介して被覆部材(25)に伝搬されるのを抑制して騒音の発生を低減できる。
<実施形態2>
図3は本実施形態2に係る冷凍装置の構成を示す平面図、図4は正面図である。前記実施形態1との違いは、被覆部材(25)に設けたフック部(25a)により、被覆部材(25)を支持部材(46)に係合して支持するようにした点であるため、以下、実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図3及び図4に示すように、支持部材(46)は、長尺状の板材を湾曲させた形状とされ、この湾曲部分により、平面視で圧縮機(30)及びアキュームレータ(31)を一体で囲うように構成されている。そして、支持部材(46)の両端部は、支持部材(46)の上縁部を水平に保った状態でケーシング(35)の仕切板(44)に接続されている。
なお、前記支持部材(46)は、圧縮機(30)及びアキュームレータ(31)を被覆部材(25)で覆ったときに、被覆部材(25)の外周面に当接しないような曲率半径で湾曲している。
前記被覆部材(25)の側壁部材(26)の外側面には、3つのフック部(25a)が周方向に互いに間隔をあけて配設されている。なお、フック部(25a)の個数は特に限定するものではない。具体的に、このフック部(25a)は、側壁部材(26)の外側面から水平方向に突出して延び且つその先端部が下方に屈曲した形状とされ、この屈曲部分が支持部材(46)の上縁部に係合されることで、被覆部材(25)が支持部材(46)に着脱自在に支持されるようになっている。このとき、被覆部材(25)の側壁部材(26)の下端は、ケーシング(35)の底板(43)から離間しており、被覆部材(25)が宙吊り姿勢で支持されている。
このような構成とすれば、被覆部材(25)の外側面に設けられたフック部(25a)が支持部材(46)の上縁部に係合されることで、被覆部材(25)が支持部材(46)に着脱自在に支持されるから、被覆部材(25)の着脱作業を容易に行うことができ、圧縮機(30)をメンテナンスする必要がある場合でも、被覆部材(25)を簡単に取り外して作業を行うことができる。
<実施形態2の変形例>
次に、実施形態2に係る冷凍装置(10)の変形例について説明する。図5は本変形例に係る冷凍装置の構成を示す横断面図、図6は縦断面図である。
図5及び図6に示すように、支持部材(46)の外周面は、その外周形状に沿って湾曲した側壁部材(26)で覆われている。この側壁部材(26)の両端部はケーシング(35)の仕切板(44)近傍まで延びている。また、仕切板(44)の圧縮機(30)側の表面には、板状の側壁部材(26)が貼着されている。さらに、側壁部材(26)の湾曲形状に対応して圧縮機(30)及びアキュームレータ(31)の上側を覆う天井部材(27)が設けられている。これらの側壁部材(26)及び天井部材(27)によって、圧縮機(30)及びアキュームレータ(31)の周囲を覆うように被覆部材(25)が構成されている。
前記被覆部材(25)の内側面には、3つのフック部(25a)が周方向に互いに間隔をあけて配設されている。なお、フック部(25a)の個数は特に限定するものではない。具体的に、このフック部(25a)は、側壁部材(26)の内側面から水平方向に突出して延び且つその先端部が下方に屈曲した形状とされ、この屈曲部分が支持部材(46)の上縁部に係合されることで、被覆部材(25)が支持部材(46)に着脱自在に支持されるようになっている。このとき、被覆部材(25)の側壁部材(26)の下端は、ケーシング(35)の底板(43)から離間しており、被覆部材(25)が宙吊り姿勢で支持されている。
<その他の実施形態>
前記実施形態及び変形例について、例えば、圧縮機(30)のみを覆うように被覆部材(25)を設けてもよい。
また、断熱層(17)を吸音層(18)の内側へ配置して、断熱層(17)が空気層(19)に露出するようにしてもよい。この場合、吸音層(18)の外側へ遮音層を設けてもよい。
また、圧縮機(30)が低圧ドーム型の圧縮機として構成されていてもよい。
以上説明したように、本発明は、圧縮機の断熱及び防音の両方の効果を得るために、圧縮機に対して被覆部材が設けられている冷凍装置において、被覆部材に圧縮機の振動が伝搬されることを抑制して、振動による騒音を低減することができるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
本発明の実施形態1に係る冷凍装置の概略構成図である。 本実施形態1に係る冷凍装置の構成を示す縦断面図である。 本実施形態2に係る冷凍装置の構成を示す平面図である。 本実施形態2に係る冷凍装置の構成を示す正面図である。 本実施形態2の変形例に係る冷凍装置の構成を示す横断面図である。 本変形例に係る冷凍装置の構成を示す縦断面図である。
10 空気調和装置(冷凍装置)
25 被覆部材
25a フック部
30 圧縮機
35 ケーシング
41 ガイド部材
43 底板
44 仕切板
45 側壁板
46 支持部材

Claims (2)

  1. 圧縮機(30)と、内部に該圧縮機(30)が配置されるケーシング(35)と、該圧縮機(30)の周囲を覆う被覆部材(25)とを備えた冷凍装置であって、
    前記被覆部材(25)の下端を前記ケーシング(35)の底板(43)から離間させた宙吊り姿勢で該被覆部材(25)の上端部を支持する支持部材(46)を備え
    前記支持部材(46)は、前記ケーシング(35)の側壁板(45)又は該ケーシング(35)の内部を仕切る仕切板(44)に設けられ、
    前記ケーシング(35)の底板(43)には、前記被覆部材(25)の下端部周縁に当接して該被覆部材(25)の幅方向への揺動を規制することで該ケーシング(35)内における該被覆部材(25)の配設位置を位置決めする一方、該被覆部材(25)が上下方向に揺動した場合に、当接面に沿って該被覆部材(25)の下端部周縁を摺動させるガイド部材(41)が設けられていることを特徴とする冷凍装置。
  2. 請求項1において、
    前記被覆部材(25)には、前記支持部材(46)に係合するフック部(25a)が設けられ、
    前記被覆部材(25)は、前記フック部(25a)を前記支持部材(46)に係合させることで該支持部材(46)に着脱自在に支持されていることを特徴とする冷凍装置。
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