JP5245450B2 - 音声情報処理システム - Google Patents
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Description
これに対し、本発明は、通知すべき情報を、人間に明示的に知覚させることなく、接続要求に応じた処理を実行する機器に対して通知することを目的としたものである。
図1は、本発明の第1の実施形態である通信システムの構成を示す図である。同図に示すように、本実施形態の通信システム10は、放音端末100と、移動通信端末200a及び200bと、通信端末300とを備える。また、通信システム10は、第1電話網NW1と、第2電話網NW2と、第3電話網NW3とを通信網として含んでいる。なお、通信端末300は、第3電話網NW3に対して複数接続され得るが、その図示は省略する。同様に、移動通信端末や電話網も、図示した以外のものを含み得る。
なお、ここにおいて「音声情報」は、音声を表すアナログ信号又はデジタルデータである。音声情報は、必要に応じて、デジタルデータからアナログ信号に変換され、又は、アナログ信号からデジタルデータに変換される。
また、本実施形態の位置情報は、これに対応する電話番号が割り当てられた通信装置の位置を表す情報である。位置情報は、利用者によりあらかじめ入力されるなどしてもよいが、電話番号の一部(国番号、市外局番等)から位置を特定できる場合には、これを位置情報として用いてもよい。
上述した第1実施形態においては、移動通信端末200が電話帳を記憶していたが、電話帳を記憶するのは、放音端末100であってもよい。また、このような構成とした場合において、電話番号と移動通信端末200に対応付けを与え、特定の電話番号の通信端末との通話が特定の移動通信端末200と行われるようにしてもよい。本応用例は、かかる態様を開示するものである。
なお、その他の構成は、第1実施形態と同様であるため、重複する説明を適宜省略する。
なお、取得した電話番号が電話帳に記憶されていない場合、放音端末は、第1実施形態と同様の処理を行ってもよいし、放音を行わないようにしてもよい。
図9は、本発明の第2の実施形態である通信システムの構成を示す図である。同図に示すように、本実施形態の通信システム20は、通信端末500と、電話端末600と、通信端末700と、ゲートウェイ装置800とを備える。また、通信システム20は、IP網NW4と、電話網NW5と、ローカル網NW6とを通信網として含んでいる。なお、通信端末500は、IP網NW4に対して複数接続され得るが、その図示は省略する。同様に、通信端末700も、ローカル網NW6内に複数あってもよい。
なお、このとき内部通信端末の利用者は、電話端末600をともに操作し、内部通信端末によりデータ通信を行いつつ、電話端末600により他の通信(すなわち通話)を行うようにしてもよい。あるいは、外部通信端末の利用者(又は外部通信端末自体)が、内部通信端末とのデータ通信が可能になった時点で呼び出しを終えるようにしてもよい。
上述した第2実施形態においては、内部通信端末は、外部通信端末により送信されたIPアドレスを用いてデータ通信を行った。しかし、IPアドレスは、外部通信端末から送信されないでもよい。本応用例は、既存の発番号通知サービスを用いて、IPアドレスを外部通信端末から送信することなくデータ通信を行うものである。
本発明は、上述した実施形態や応用例に限らず、その他の形態でも実施し得る。本発明に対しては、例えば、以下のような変形を適用することが可能である。なお、以下に示す変形例は、各々を適宜に組み合わせてもよい。
第1実施形態における電話番号と第2実施形態におけるIPアドレスは、本発明に係る識別情報の一例である。本発明に係る識別情報としては、例えば、IPアドレスに代えてFQDN(Fully Qualified Domain Name)を用いることも可能である。この場合、DNS(Domain Name System)サーバのような、FQDNからIPアドレスを特定できる通信装置を別途設ければよい。また、同様に、SIP(Session Initiation Protocol)アドレスとSIPサーバの組み合わせを用いてもよい。
上述した第1実施形態において、接続要求の通知の態様は、表示部240に電話番号の表示を行うものである。しかし、接続要求の通知の態様は、電話番号の表示に代えて、あるいは電話番号の表示とともに、他の通知手段を用いた通知を行うものであってもよい。例えば、移動通信端末200にバイブレータを設け、振動により接続要求を通知してもよい。この場合において、電話番号に応じた振動パターンで振動するなど、電話番号毎に異なる態様で振動を行ってもよい。
上述した第1実施形態の移動通信端末200は、特定した電話番号が電話帳に記憶されているか否かによらず、当該電話番号を表示部240に表示するものである(ステップSa5及びSa6参照)。しかし、本発明に係る音声情報処理装置は、この態様に限らず、例えば、特定した電話番号が電話帳に記憶されていない場合には、いかなる通知も行わないようにしてもよい。このようにすれば、電話番号を知っている利用者のみに接続要求の送信元を通知することが可能である。
上述した第1実施形態の応用例は、装置識別情報を用いて電話番号と移動通信端末200に対応付けを与え、特定の電話番号の通信端末との通話が特定の移動通信端末200と行われるようにしたものである。しかし、本発明において、装置識別情報は、他の用途に利用することも可能である。
上述した内部通信端末が備える構成及び機能は、これをゲートウェイ装置800に付与させてもよい。この場合、ゲートウェイ装置800は、呼出音を収音可能な位置に設けられる。かかる場合において、ゲートウェイ装置800は、変調波を重畳した呼出音からIPアドレスを特定し、このIPアドレスが割り当てられた外部通信端末とのデータ通信を許可するように設定を切り替える制御を行えばよい。このようにすれば、VPNによらないデータ通信が可能であり、また、内部通信端末に対するデータ通信を外部通信端末が開始することも可能となる。
外部通信端末は、内部通信端末とのVPNによるデータ通信が可能であることを検知する構成を備え、これによりデータ通信が可能であることが検知された場合に、電話端末600に対する接続要求の送信を終了する構成を備えてもよい。このようにすれば、電話端末600との通話を内部通信端末とのデータ通信と同時に行わない場合に、接続要求の送信を自動的に(すなわち人間の操作によらずに)終了させることが可能となる。
上述した第2実施形態においては、電話番号を電話端末600に送信する通信装置と、内部通信端末とデータ通信を行う通信装置とを同一の通信装置(外部通信端末)としたが、これらを別体にしてもよい。すなわち、電話番号を電話端末600に送信する第1の装置と、内部通信端末とデータ通信を行う第2の装置とを用い、第1の装置の電話番号と第2の装置のIPアドレスとをあらかじめ対応付けるようにしてもよい。なお、この場合において、第1の装置は、IP網NW4を介することなく、電話網NW5と直接に接続されてもよい。また、第1の装置の利用者と第2の装置の利用者は、同一であってもよいし、別異であってもよい。
上述した第2実施形態においては、内部通信端末をパーソナルコンピュータであるとし、利用者により操作されることを前提としたが、内部通信端末は、その他の通信装置であってもよい。内部通信端末は、例えば、外部通信端末が利用する各種のデータを記憶した記憶装置であってもよい。
本発明において、呼出音に識別情報を重畳させるタイミングは、任意である。よって、放音端末100(又は電話端末600)は、呼出音を放音すると同時に識別情報を重畳させてもよいし、放音を開始してから所定時間が経過した後に識別情報を重畳させてもよい。
例えば、重畳部140(又は重畳部650)は、呼出音信号が所定の時間発生され、呼出音が所定の時間放音された後に変調波信号と呼出音信号とを重畳させるようにしてもよい。このようにすれば、呼出音が放音されてから移動通信端末200(通信端末700)において識別情報に応じた処理が実行されるまでに時間差が生じ、この間に利用者が操作を行い、識別情報に応じた処理と異なる処理を実行させることが可能となる。これにより、利用者が操作できる場合とそうでない場合(不在時等)とで異なる処理を行わせることも可能となる。
上述した実施形態は、いずれも、重畳信号から特定した識別情報(電話番号又はIPアドレス)が表す通信装置との通信制御について説明したものであり、特定した識別情報に応じた処理の一例である。しかし、本発明に係る音声情報処理装置が実行する、この識別情報に応じた処理は、外部の通信装置との通信に係る制御に限らない。例えば、本発明に係る音声情報処理装置は、識別情報とこれに対応する動作(電源のオフ、各種の設定変更など)をあらかじめ決めておき、認識した識別情報に対応する動作を行ってもよい。
また、本発明に係る音声情報処理装置は、特定した識別情報をパスワード等の認証のための情報として用い、所定の送信元から接続要求があった場合に所定の処理の実行を許可するなどしてもよい。
接続要求とともに送信される識別情報には、他の情報が付加されてもよい。例えば、通信端末300(又は500)に、GPS(Global Positioning System)により位置情報を求める機能や、読取手段によりバーコードや二次元コード等のコード情報を取得する機能を付与した場合には、これらの位置情報やコード情報が識別情報とともに送信されるようにしてもよい。このようにすれば、位置情報やコード情報に応じた処理を放音端末100(又は移動通信端末200)や電話端末600(又は通信端末700)に行わせることが可能となる。
通信端末300(又は500)による識別情報の送信の態様は、実施形態の例に限らず、例えば、電子メールやショートメッセージサービスなどを用いてもよい。また、接続要求を受信する側に電話機としての一般的な機能が備わっている場合には、トーン信号によって識別情報を送信してもよい。
本発明において、電話番号を変調する変調方式は、上述したASK方式に限らない。変調方式は、電話番号を表す信号を所定の音声に重畳させた後に、もとの電話番号を復元(すなわち復調)することができるものであれば、いかなる方式であってもよい。
本発明に係る通信装置によって実行されるプログラムは、磁気ディスク等の磁気記録媒体、光ディスク等の光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリなどの、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記憶された状態で提供し得る。また、このプログラムは、インターネット等のネットワーク経由でダウンロードされてもよい。
Claims (2)
- 通信網を介して送信された接続要求に応じて放音する放音装置と、前記放音装置により放音された音声を収音する収音装置とを有する音声情報処理システムであって、
前記放音装置は、
接続要求の送信元である通信装置の電話番号を前記通信網を介して受信する受信手段と、
前記受信手段により前記電話番号が受信された場合に、当該電話番号に基づいて搬送波を変調した変調波を生成する変調手段と、
前記変調手段により生成された変調波をある音声に重畳して放音する放音手段とを備え、
前記収音装置は、
前記放音手段により放音された音声を表す音声情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された音声情報から前記変調波を分離する分離手段と、
前記分離手段により分離された変調波を復調して前記電話番号を特定する復調手段と、
前記復調手段により特定された電話番号に応じた処理を実行する処理実行手段であって、前記復調手段により特定された電話番号により表される通信装置との通信網を介した通信を制御する処理を実行する処理実行手段と、
通信装置に割り当てられた電話番号と通信アドレスとを対応付けて記憶する記憶装置と通信を行う通信手段とを備え、
前記処理実行手段は、前記復調手段により特定された電話番号に対応する通信アドレスを前記通信手段を介して取得する処理と、当該処理により取得された通信アドレスを用いて、当該通信アドレスが割り当てられた通信装置との通信網を介した通信を制御する処理とを実行する
ことを特徴とする音声情報処理システム。 - 前記放音装置は、
前記ある音声を表す音声信号を連続的に発生させる発生手段と、
前記変調手段により生成された変調波を表す変調波信号と前記音声信号とを重畳させる重畳手段とを備え、
前記放音手段は、前記ある音声が所定の時間発生された後に、前記変調波信号と前記音声信号とを重畳させる
ことを特徴とする請求項1に記載の音声情報処理システム。
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