JP2001358830A - ネットワーク電話機の通信経路確立方法および通信経路制御装置 - Google Patents

ネットワーク電話機の通信経路確立方法および通信経路制御装置

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JP2001358830A
JP2001358830A JP2000176852A JP2000176852A JP2001358830A JP 2001358830 A JP2001358830 A JP 2001358830A JP 2000176852 A JP2000176852 A JP 2000176852A JP 2000176852 A JP2000176852 A JP 2000176852A JP 2001358830 A JP2001358830 A JP 2001358830A
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Yasushi Uejima
靖 上嶌
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KOMU SQUARE KK
Comsquare Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着信側がダイヤルアップ接続でも容易に通信
経路を確立できてネットワーク通話を実現できるネット
ワーク電話機の通信経路確立方法の提供。 【解決手段】 各ネットワーク電話機の通信経路制御装
置1を公衆回線網2及びインターネット網4を介して互
いに通信可能にする。一方のネットワーク電話機から公
衆回線網2を介して他方のネットワーク電話機に電話を
架け、そのネットワーク電話機のIPアドレスを特定す
る発信者情報を他方のネットワーク電話機に通知する。
他方のネットワーク電話機は、この発信者情報で一方の
ネットワーク電話機のIPアドレスを取得し、そのネッ
トワーク電話機にインターネット網4を介して接続して
通信経路を確立する。着信側は公衆回線網2による呼び
出しに応じて接続処理を行うため、ダイヤルアップ接続
のユーザーでも簡単な操作で通信経路を確立できてネッ
トワーク通話を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク電話
機の通信経路確立方法および通信経路制御装置に係り、
特にインターネット網を介して通話を行うインターネッ
ト電話機等に利用可能な通信経路確立方法および通信経
路制御装置に関する。
【0002】
【背景技術】近年、一般の公衆電話回線の代わりに、イ
ンターネットで音声データを送受信し、公衆電話回線よ
り低料金で通話できるネットワーク電話機(インターネ
ット電話機)が利用されるようになった。このネットワ
ーク電話機を利用するには、音声をデジタルデータに変
換し、さらに、インターネットで通信するために、H.32
3/G723等のITU-T(国際電気通信連合電気通信標準化部
門)で勧告された規格に従って、TCP/IPのデータ変換が
必要である。すなわち、音声信号のデジタル符号化とパ
ケット化である。
【0003】ところで、このような従来のネットワーク
電話機で通話を行うには、予め所定のISP(インター
ネットプロバイダ)に加入し、そのプロバイダが提供す
るゲートウェイの内の一番近いゲートウェイに電話を架
け、着信後、相手先の電話番号を入力する。ゲートウェ
イは、相手先の電話番号に近いゲートウェイを検索し、
そのゲートウェイとインターネット上の接続を確立す
る。次に、相手側のゲートウェイは、入力された電話番
号に電話を架け、相手が電話に出ると、発信側電話機−
発信側ゲートウェイ−インターネット網−着信側ゲート
ウェイ−着信側電話機と接続される。このため、インタ
ーネット網を介した通話が可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなネットワーク電話機は、そのサービスを行っている
ISPに加入しなければならないという問題がある。特
に、上記のようなネットワーク電話機のゲートウェイ
は、音声信号と音声パケットとの間で変換処理を行わな
ければならず、このようなサービスを提供しているIS
Pは少なく、あまり利用されていないという問題があ
る。
【0005】このため、近年では、各ユーザーがインタ
ーネットに接続する際に利用する回線にアダプタを設
け、このアダプタに電話機を接続してネットワーク電話
機を実現するものもある。
【0006】現在、アダプタを利用したネットワーク電
話機では、発信側で着信側のアダプタのIPアドレスを
入力しなければならない。このため、企業などの常時イ
ンターネット網に接続されており、固定されたIPアド
レスを有する着信側でないと接続を確立できず、通話先
が限定されるという問題がある。
【0007】特に、一般家庭の個人ユーザーや中小企業
では、通常、ダイヤルアップ接続によってインターネッ
ト網に接続しており、そのIPアドレスが固定されてい
ないため、上記アダプタを利用しても通信経路を確立で
きず、ネットワーク電話を実現できないという問題があ
る。
【0008】本発明の目的は、着信側がダイヤルアップ
接続であっても容易に通信経路を確立することができて
ネットワーク通話を実現できるネットワーク電話機の通
信経路確立方法および通信経路制御装置を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、インターネッ
ト網を介して通話可能なネットワーク電話機の通信経路
確立方法であって、インターネット網を介して接続され
る前記各ネットワーク電話機は、公衆回線網を介して互
いに通信可能に構成され、一方のネットワーク電話機か
ら公衆回線網を介して他方のネットワーク電話機に電話
を架け、そのネットワーク電話機のIPアドレスを特定
するために必要な発信者情報を他方のネットワーク電話
機に前記公衆回線網を介して通知した後、他方のネット
ワーク電話機は、受け取った発信者情報に基づいて一方
のネットワーク電話機のIPアドレスを取得し、前記I
Pアドレスを利用して前記一方のネットワーク電話機に
インターネット網を介して接続して通信経路を確立する
ことを特徴とするものである。
【0010】このような本発明では、例えば、着信側
は、発信側から公衆回線網を介して通知される発信者情
報に基づいて、発信側のIPアドレスを取得し、そのア
ドレスを利用して発信側のネットワーク電話機に接続し
て自動的に通信経路を確立することができる。この際、
着信側は公衆回線網による呼び出しに応じて接続処理を
行うため、常時インターネット網に接続している必要は
なく、ダイヤルアップ接続のユーザーに対してもネット
ワーク電話が利用可能となる。また、その通信経路の確
立は、各ネットワーク電話機によって自動的に行えるた
め、利用者が特別な操作を行う必要もないため、各ユー
ザーはネットワーク電話機を容易に利用することができ
る。
【0011】なお、発信者情報とは、最終的に発信側の
ネットワーク電話機のIPアドレスを取得可能な情報で
ある。具体的には、発信側のネットワーク電話機のIP
アドレスが固定されており、着信側で、発信者の名称や
発信者番号等とIPアドレスとの対応データが記録され
たデータベースを有する場合には、その名称や発信者番
号通知サービス等で通知される発信者番号を発信者情報
とすることができる。また、このようなデータベースを
備えていない場合や、発信側のネットワーク電話機のI
Pアドレスが固定されていない場合には、発信者のIP
アドレス自体を発信者情報として通知すればよい。
【0012】ここで、前記一方のネットワーク電話機は
専用線を介して常時インターネット網に接続され、他方
のネットワーク電話機はダイヤルアップ接続によってイ
ンターネット網に接続可能にされているとともに、前記
一方のネットワーク電話機から公衆回線網を介して前記
他方のネットワーク電話機に電話を架けて一定時間経過
後に電話を切り、前記他方のネットワーク電話機は、発
信者番号通知サービスにより電話を架けてきた一方のネ
ットワーク電話機の発信者情報としての発信者番号を読
み取り、この発信者番号に対応するIPアドレスを、電
話番号およびIPアドレスの対応データが記録された電
話番号データベースから取り出し、ダイヤルアップでイ
ンターネット網に接続し、前記IPアドレスで前記一方
のネットワーク電話機に接続して通信経路を確立するこ
とが好ましい。
【0013】このような本発明では、着信側で発信側の
電話番号と対応するIPアドレスが記録されたデータベ
ースを備え、発信者番号通知サービスで通知される電話
番号を用いてIPアドレスを取得できる。このような発
信者番号通知サービスは、通信回線業者が提供してお
り、発信側の機器に特別な情報発信手段を設ける必要が
ないため、その分、コストを低減できるという利点があ
る。
【0014】また、本発明では、一方のネットワーク電
話機はダイヤルアップ接続によってインターネット網に
接続可能にされ、他方のネットワーク電話機はダイヤル
アップ接続または専用線接続によってインターネット網
に接続可能にされているとともに、前記一方のネットワ
ーク電話機はダイヤルアップでインターネット網に接続
し、この一方のネットワーク電話機に割り当てられたI
Pアドレスを取得した後、前記他方のネットワーク電話
機に公衆回線網を介して電話を架けて発信者情報として
の前記IPアドレスを通知し、他方のネットワーク電話
機はインターネット網に接続し、通知された前記IPア
ドレスで前記一方のネットワーク電話機に接続して通信
経路を確立することを特徴とするものでもよい。
【0015】このような本発明では、発信側から直接通
知されるIPアドレスを利用しているため、発信側がダ
イヤルアップ接続でIPアドレスが固定されていない場
合でも、発信側がインターネットに接続して取得したI
Pアドレスを通知しているので、確実に接続を確立でき
る。従って、発信側および着信側の両方がダイヤルアッ
プ接続であっても接続が可能であるため、非常に多くの
ユーザーが利用することができ、利便性を著しく向上で
きる。
【0016】ここで、前記公衆回線網は複数の通信チャ
ネルを有するデジタル通信回線網であり、この内の1つ
のチャネルを利用して前記発信者情報(発信者電話番号
やIPアドレス)を通知することが好ましい。ISDN
回線のようなデジタル通信回線網を利用すれば、発信者
情報の通知を非常に安価に行うことができ、ネットワー
ク電話の利用に掛かる費用を低減することができる。例
えば、2本のBチャネルと1本のDチャネルを有するI
SDN回線においては、128バイト程度の非常に小さ
なデータしか送信できないが、通信費が非常に安いDチ
ャネルを利用して、発信者情報を通知することができ
る。このため、通信経路確立のために、公衆回線網によ
って発信者情報を通知することが必要な場合でも、その
通信費を非常に安価にできる。そして、通信経路が確立
した後は、インターネット網を利用して通話できるた
め、特に遠距離通話や海外との国際通話等においては、
通常の公衆回線網を利用した通話に比べてその費用を非
常に低減することができる。
【0017】本発明の通信経路制御装置は、外部公衆回
線網に接続可能な外線入出力ポートと、外部公衆回線網
から通知される発信者情報を検出する発信者情報検出手
段と、発信者情報およびIPアドレスの対応表が記録さ
れたデータベースと、前記検出した発信者情報に基づい
て前記データベースを検索して対応するIPアドレスを
読み出すIPアドレス検索手段と、読み出したIPアド
レスを用いてインターネット網上の機器に接続して通信
経路を確立する通信経路確立手段と、を備えることを特
徴とするものである。
【0018】このような本発明においては、着信側は、
発信者番号通知サービスによる発信者の電話番号等の発
信者情報に基づいてデータベースを検索することで、発
信側のIPアドレスを取得して発信側との接続を確立し
ているので、データベースに登録されている相手先であ
れば、そのIPアドレスを容易にかつ確実に取得するこ
とができる。また、データベースの登録の有無によっ
て、接続を許可するか否かの認証も行えるため、着信側
はデータベースに登録されて通話が許可された発信者か
らの電話のみを受けるように設定することもできる。さ
らに、発信者情報として、発信者番号通知サービスで通
知される発信者番号(発信側の電話番号)を利用すれ
ば、通信事業者のサービスを利用することができ、発信
側に発信者情報を送信する特別な手段を不要にでき、コ
ストも低減できる。
【0019】また、本発明の通信経路制御装置は、外部
公衆回線網に接続可能な外線入出力ポートと、外部公衆
回線網から通知されるIPアドレスを記録するIPアド
レス記録手段と、このIPアドレスを用いてインターネ
ット網上の機器に接続して通信経路を確立する通信経路
確立手段と、を備えることを特徴とするものでもよい。
【0020】このような本発明においては、着信側は、
発信側からの公衆回線網を介して通知されるIPアドレ
スを利用して発信側との接続を確立しているので、常に
確実に接続を確立することができる。特に、発信側が、
ダイヤルアップ接続のために、IPアドレスが固定され
ていない場合でも、発信側に現在付与されているIPア
ドレスをその都度、通知することができるため、ダイヤ
ルアップ接続の発信側とも確実に接続することができ
る。また、接続の度にIPアドレスが通知されるため、
発信側は、例えば、出張先や携帯電話を介してなどの異
なる場所から発信した場合でも、着信側との接続を確立
できる。さらに、データベースへの事前登録なども不要
にでき、初めて通話する相手に対しても接続を確立する
ことができる。従って、ダイヤルアップ回線での接続が
多い一般ユーザーが簡単に利用でき、かつ、事前の設定
も殆ど不要にできるため、利便性が高く、多数のユーザ
ーが容易にかつ安価にインターネット電話を利用するこ
とができる。
【0021】ここで、通信経路制御装置は、電話機が接
続可能な内線入出力ポートと、この内線入出力ポートに
接続された電話機からの音声信号をインターネット網で
送信可能な信号に変換する音声変換手段と、を備えるこ
とが好ましい。通信経路制御装置としては、電話機に内
蔵されたものでもよいが、内線入出力ポートおよび音声
変換手段を有していれば、この内線入出力ポートに従来
利用していた通常の電話機を接続することができ、通信
経路制御装置のみを追加して設置すればよいため、取り
扱いが容易であり、かつコストも低減できる。その上、
電話機と別体のものにすれば、通信経路制御装置を持ち
運んで、携帯電話機に接続して使用したり、出張先等で
使用することもでき、携帯性を高めることができる。な
お、内線入出力ポートを複数設け、複数の内線電話機を
接続できるようにすれば、SOHO(スモールオフィス
・ホームオフィス)においても、容易に導入できる。
【0022】また、前記通信経路制御装置は、ネットワ
ーク電話機能を有する電話機の電話番号が記録された電
話番号データベースと、入力された電話番号がこの電話
番号データベースに記録された電話番号であるかを検索
する電話番号検索手段とを備え、前記通信経路確立手段
は、入力された電話番号が電話番号データベースに記録
されている場合にインターネット網を介した通信経路を
確立することが好ましい。
【0023】本発明によれば、発信者が電話番号を入力
して電話を架けた際に、その電話番号がネットワーク通
話が利用可能なものかを電話番号データベースで確認す
ることができる。このため、着信側がネットワーク電話
機の場合には、インターネット網を介した通話を行うよ
うに処理し、ネットワーク電話機以外の通常の電話機の
場合には、通常の公衆回線網を介した通話を行うように
処理できるため、通話先がネットワーク電話機であるか
公衆回線網を介した通常の電話機であるかを発信者が特
に通話先を意識することなく通話することができ、非常
に利便性を高めることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づいて説明する。図1には、本実施形態の通信経
路制御装置1を用いてネットワーク電話(インターネッ
ト電話)を実現するシステムの全体構成が示されてい
る。
【0025】通信経路制御装置1は、ISDN等のアナ
ログまたはデジタルの公衆回線網2や専用線3に接続可
能に構成され、これらの回線およびインターネットプロ
バイダ(ISP)4A等を介してインターネット網4に
接続可能とされている。また、各通信経路制御装置1に
は電話機5が接続されており、この各通信経路制御装置
1に接続された電話機5間でネットワーク通話を行える
ようにされている。従って、本実施形態では、通信経路
制御装置1および電話機5でネットワーク電話機が構成
されることになる。
【0026】本実施形態の各通信経路制御装置1は、図
2に示すように、電話機5だけでなく、コンピュータ
(パソコン)7も接続可能に構成されている。従って、
音声通話だけでなく、データ通信も行えるように構成さ
れている。すなわち、各通信経路制御装置1は、アナロ
グ公衆回線網2A、デジタル公衆回線網(ISDN)2
B、デジタル専用線3等の外部通信網と、構内の電話機
5やパソコン7との間で送受信されるデータ通信や音声
通信の経路制御を行うものである。
【0027】このため、通信経路制御装置1には、パソ
コンやハブに接続するための10BASE-Tや100BASE-TX等の
イーサネット(登録商標)ポート(LAN用入出力ポー
ト)24と、電話機5に接続するための内線回路用ポー
ト(内線用入出力ポート)26、アナログ外線が接続さ
れるアナログ入出力ポート27、ISDN回線やデジタ
ル専用線が接続されるデジタル入出力ポート28とを備
えている。なお、図示しないが、通信経路制御装置1に
は、さらに、キーボード、マウス、ディスプレイ、パソ
コン本体などが接続可能なUSB(Universal Serial B
us)ポート、携帯電話やPHS等の携帯端末を接続可能
な携帯端末ポート、増設ユニットやパソコン7の拡張ス
ロットに取り付けられるボードが接続されるI/Oポー
ト、パソコンなどにシリアルケーブルで接続するための
シリアルポート等を適宜備えている。
【0028】なお、本実施形態では、イーサネットポー
ト24や内線回路用ポート26は4個ずつ設けられてい
るが、3個以下あるいは5個以上設けてもよい。他のポ
ート等のコネクタ類の数も、適宜設定すればよい。
【0029】また、通信経路制御装置1には、ISDN
回線やアナログ回線、さらには携帯電話などの外部通信
網と、内線回路用ポート26との接続経路を制御する交
換機(PBX)として機能する回線交換回路43が設け
られている。すなわち、回線交換回路43は、外線との
接続、内線電話機能、転送機能などを実現するために、
各接続経路を制御している。さらに、各外線およびパソ
コン7間でのパケットデータの経路を判断して転送する
ルータ部42も設けられている。
【0030】また、通信経路制御装置1には制御部50
が設けられている。制御部50は、CPU、メモリ、ハ
ードディスク等を備えて構成され、回線交換回路43な
どの制御を行うとともに、後述する音声変換手段として
も機能している。
【0031】すなわち、制御部50は、図3に示すよう
に、発信時の通信接続処理を行う発信処理部51と、着
信時の通信接続処理を行う着信処理部61と、インター
ネット電話が利用可能な電話番号とそのIPアドレスと
が設定された電話番号データベース71とを備えてい
る。発信処理部51は、電話機5で入力された電話番号
(DTMF信号)を解析して入力された電話番号を認識
するDTMF信号解析手段52と、電話番号データベー
ス71から前記DTMF信号解析手段52で解析された
電話番号に基づいてIPアドレスを検出するIPアドレ
ス検索手段53と、通信経路確立手段54、音声変換手
段55とを備えている。
【0032】また、着信処理部61は、着信した電話の
発信側電話番号を、発信者番号通知サービスを利用して
取得する発信者番号取得手段62と、取得した発信者番
号を用い前記電話番号データベース71から相手先のI
Pアドレスを取得するIPアドレス検索手段63と、通
信経路確立手段64、音声変換手段65とを備えてい
る。なお、機能ブロックを示す図3においては、発信処
理部51および着信処理部61において、各IPアドレ
ス検索手段53,63、通信経路確立手段54,64、
音声変換手段55,65を別々に記載したが、実際の装
置においては、これらは同様の機能を実現するものであ
るため、発信処理部51および着信処理部61で共用し
て利用するようにしてもよい。
【0033】なお、制御部50は、CPU、メモリ、ハ
ードディスク等で構成されており、上記各手段51〜6
5の多くは、プログラム(ソフトウェア)によってCP
U、メモリ等のハードウェアを操作することで実現され
ている。そして、プログラムやデータのインストール、
メンテナンスなどの設定処理は、シリアルポート25、
イーサネットポート24、内線回路用ポート26を介し
てパソコン7や電話機5から行えるようになっている。
さらに、リモート設定機能が設けられており、ISDN
回線やアナログ回線を経由して遠隔操作によって設定す
ることもできるようにされている。
【0034】次に、このような構成の通信経路制御装置
1を用いた通信経路確定方法に関し、図4〜8のフロー
チャートをも利用して説明する。なお、本実施形態の通
信経路制御装置1は、専用線接続およびダイヤルアップ
接続のいずれにも利用できるように構成されているた
め、専用線接続の場合およびダイヤルアップ接続の場合
についてそれぞれ説明する。
【0035】[1.発信処理]発信処理は、図4に示す
ように、ダイヤルアップ接続および専用線接続で共通し
ている。すなわち、発信側の利用者が電話機5で着信側
の電話番号を入力すると(ステップ1、以下ステップを
「S」と略す)、その入力信号は内線回路用ポート2
6、回線交換回路43を介して制御部50に渡される。
すると、発信処理部51のDTMF信号解析手段52は
そのDTMF信号を解析して電話番号データを取得する
(S2)。次に、IPアドレス検索手段53は、この電
話番号が電話番号データベース71に登録されているか
を検索する(S3)。
【0036】ここで、電話番号データベース71には、
図3に示すように、名称(会社名や個人名)72、電話
番号73、IPアドレス74が記録されている。そし
て、電話番号データベース71には、インターネット通
話が可能な相手先、つまり通信経路制御装置1が設置さ
れている相手先のデータのみが登録されている。また、
IPアドレス74は、通信経路制御装置1が専用線接続
とされており、固定されたIPアドレスが設定されてい
る場合に、そのアドレスが入力されている。一方、通信
経路制御装置1がダイヤルアップ接続とされていて、I
SP4Aに接続するたびに異なるIPアドレスが付与さ
れる場合には、IPアドレス74は空欄(データ無し)
とされている。
【0037】従って、IPアドレス検索手段53は、入
力された電話番号が電話番号データベース71に登録さ
れている場合には(S4)、さらにその電話番号に対応
するIPアドレス74が登録されているかを検索する
(S5)。ここで、IPアドレス74が登録されていな
い場合には、着信側はダイヤルアップ接続であると判断
し、通信経路確立手段54はダイヤルアップ回線用の接
続処理を行う(S6)。一方、IPアドレス74が登録
されている場合には、着信側は専用線接続であると判断
し、通信経路確立手段54は専用線用の接続処理を行う
(S7)。さらに、入力された電話番号が電話番号デー
タベース71に登録されていない場合には(S4)、イ
ンターネット通話ができない一般的な電話に発信したと
判断し、通信経路確立手段54は回線交換用の接続処理
(通常の電話発信処理)を行う(S8)。
【0038】そして、後述するように、着信側との間で
通信経路が確立されると、インターネット網4を介した
通話が行われる。具体的には、電話機5で入力された音
声信号は、音声変換手段55によって音声パケット信号
(インターネット網4で通信可能なデータ形式)に変換
され、IPS4A、インターネット網4、IPS4Aを
介して相手側の通信経路制御装置1に送信される。相手
側の通信経路制御装置1では、音声パケット信号を音声
変換手段65によって音声信号に変換し、接続されてい
る電話機5に出力する。これにより、インターネット網
4を介した通話が実現される。
【0039】[2.着信処理]着信側の通信経路制御装
置1における着信処理は、その通信経路制御装置1がダ
イヤルアップ接続の場合と、専用線接続の場合とで相違
するため、これらを別々に説明する。
【0040】[2−1.ダイヤルアップ接続用着信処
理]図5に示すように、ダイヤルアップ接続された通信
経路制御装置1に着信があると、着信処理部61の発信
者番号取得手段62は、発信者番号通知サービス等によ
って通知される発信者番号を取得するとともに、発信側
のIPアドレスが通知されている場合にはそのIPアド
レス情報も取得する(S11)。
【0041】ここで、発信者番号取得手段62は、発信
者番号の取得の有無をチェックし、発信側が発信者番号
を非通知にしている等で発信者番号を取得できなかった
場合には(S12)、通常の回線交換による電話着信と
判断し、通信経路確立手段64は回線交換用接続処理を
行う(S13)。
【0042】一方、発信者番号を取得できた場合には
(S12)、IPアドレスの通知もあるかを確認する
(S14)。このIPアドレスは、後述するように、発
信処理でダイヤルアップ用接続処理(S6)が行われた
際に通知されるものである。IPアドレスが通知されて
いる場合には、通信経路確立手段64は、このIPアド
レス74を利用して発信側と接続を確立するインターネ
ット通話処理を行う(S15)。
【0043】また、IPアドレスが通知されていない場
合には、IPアドレス検索手段63は、通知された電話
番号73が電話番号データベース71に登録されている
かを検索する(S16)。そして、該当する電話番号7
3が見つからない場合には(S17)、インターネット
通話ができない発信側(但し、発信者番号は通知するよ
うに設定されている発信側)からの着信と判断し、通信
経路確立手段64は回線交換用接続処理を行う(S1
3)。
【0044】また、通知された電話番号73が電話番号
データベース71に登録されている場合には(S1
7)、その電話番号73に対応するIPアドレス74を
チェックする(S18)。ここで、IPアドレス74が
登録されていれば、通信経路確立手段64は、固定IP
アドレスを有する専用線接続の通信経路制御装置1から
の発信と判断し、そのIPアドレス74を利用して発信
側と接続を確立するインターネット通話処理を行う(S
15)。
【0045】一方、IPアドレス74が登録されていな
ければ、通信経路確立手段64は回線交換用接続処理を
行う(S13)。これは、インターネット通話が可能な
通信経路制御装置1から発信されたものであるが、通常
の回線交換による電話の発信である場合である。
【0046】[2−2.専用線用着信処理]専用線接続
された通信経路制御装置1が着信側の場合、発信側は通
信経路制御装置1の固定IPアドレスに対して直接接続
を架けてくるため、即座に接続が確立しインターネット
通話処理を行うことができる。なお、制御部50は、専
用線からのパケットデータをチェックし、通常のデータ
の場合には適宜なパソコン7にデータを送り、インター
ネット通話用の音声パケットデータの場合には、インタ
ーネット通話処理を行う。
【0047】[3.ダイヤルアップ接続処理]次に、発
信処理において、着信側がダイヤルアップ接続のために
ダイヤルアップ用接続処理(S6)が行われる場合につ
いて、発信側がダイヤルアップ接続の場合と、専用線接
続の場合とに分けて説明する。
【0048】[3−1.発信側がダイヤルアップ接続の
場合]ダイヤルアップ用接続処理が実行されると、図6
に示すように、通信経路確立手段54は、IPS4Aに
接続してIPS4Aから割り当てられるIPアドレスを
取得する(S21)。そして、IPS4Aとの接続を維
持しながら、入力された電話番号に対し別回線で電話を
架け、取得したIPアドレスを通知する(S22)。例
えば、ISDN回線を介してIPS4Aに接続されてい
る場合には、Dチャネル(通信経路)のUUI(ユーザ
間情報通知サービス)を利用してIPアドレスを通知す
る。このUUIは、128バイトまでのデータを非常に
安価に距離に関係なく通知するサービスであり、これに
より発信者番号とIPアドレスを、例えば、1回0.4
円で着信側に通知できる。
【0049】着信側の通信経路制御装置1は、発信側か
らのDch等を利用した通知を受けると、発信者番号お
よびIPアドレスを取得する(S23)。なお、具体的
には、図5の着信処理フローに従って処理される。
【0050】次に、着信側の通信経路制御装置1は、ダ
イヤルアップ接続によって契約しているIPS4Aに接
続し、さらに取得したIPアドレス先に接続を架ける
(S24)。ここで、前述の通り、発信側の通信経路制
御装置1は、IPS4Aに接続した状態に維持されてい
るため、着信側からIPアドレスを指定されることで通
信経路が確立される(S25)。そして、通信経路が確
立されることで、インターネット網4を介した通話が行
われる(S26)。
【0051】[3−1.発信側が専用線接続の場合]図
7に示すように、通信経路確立手段54は、入力された
電話番号に対し公衆回線を使って電話を架ける(S3
1)。着信側の通信経路制御装置1は、発信側からの着
信を受けると、図5の着信処理フローに従い、発信者番
号を取得する(S32)。
【0052】なお、発信側は、公衆回線による番号通知
を行った後(S31)、一定時間経過後(例えばリング
1回経過後)に電話を切断する(S33)。専用線側
は、番号通知さえ行えば、公衆回線を利用する必要がな
いためである。
【0053】着信側では、電話番号データベース71に
おいて、通知された電話番号によりIPアドレス74を
検索して入手し(S34)、ダイヤルアップ接続を行っ
て入手したIPアドレス先に接続を架ける(S35)。
ここで、発信側の通信経路制御装置1は専用線により常
時接続状態に維持されているため、着信側からIPアド
レスを指定されることで通信経路が確立される(S3
6)。そして、通信経路が確立されることで、インター
ネット網4を介した通話が行われる(S37)。
【0054】[4.専用線接続処理]次に、発信処理に
おいて、着信側が専用線接続のために専用線接続処理が
行われる場合(S7)について説明する。発信側がダイ
ヤルアップ接続の場合、図8に示すように、電話番号デ
ータベース71で検索したIPアドレスを用い、ダイヤ
ルアップ接続を行って検索したIPアドレス先に接続を
架ける(S41)。
【0055】ここで、着信側の通信経路制御装置1は専
用線により常時接続状態に維持されているため、発信側
からIPアドレスを指定されることで通信経路が確立さ
れる(S42)。そして、通信経路が確立されること
で、インターネット網4を介した通話が行われる(S4
3)。
【0056】なお、発信側が専用線接続の場合にも、検
索したIPアドレスを用いて着信側に接続を架けること
で通信経路を確立できるため、同様の処理で行える。
【0057】また、通信経路が確立された場合、着信側
の通信経路制御装置1は、内線回路用ポート26に接続
された電話機5の呼び出し音を鳴らし、受話器がとられ
た電話機5と発信側との間で通話が成立するように制御
する。
【0058】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果がある。 1)通信経路制御装置1は、着信側がダイヤルアップ接
続の場合に、発信側から公衆回線網を介して着信側の通
信経路制御装置1に電話を架け、発信者番号やIPアド
レスを通知し、その情報に基づいて着信側から発信側に
接続を架けるようにしたので、常時接続でないダイヤル
アップ接続の相手に対しても、ネットワーク電話を架け
ることができる。このため、従来のように、特別なサー
ビスを提供しているIPSに事前に加入したり、専用線
接続でしか利用できないアダプタを用いる場合に比べ
て、非常に多くのユーザーを対象にすることができる。
このため、ネットワーク電話の利便性を飛躍的に高める
ことができる。
【0059】2)本実施形態においては、通信経路制御
装置1を新たに追加するだけでネットワーク電話を実現
でき、電話機5などは従来から利用しているものを流用
できるため、導入コストを低減でき、ネットワーク電話
を安価に実現できる。
【0060】3)通信経路制御装置1は、専用線接続の
場合でも、ダイヤルアップ接続の場合でも兼用して利用
でき、さらに発信側でも着信側でも同じものが利用でき
るため、通信経路制御装置1の製造コストを低減でき
る。
【0061】4)通信経路の接続確立処理は、各通信経
路制御装置1で自動的に行われ、発信者は相手先の電話
番号を入力するだけでよく、通常の電話機と同じ操作で
電話を架けることができるため、操作性を低下させるこ
とがない。また、着信側も、呼び出し音に応じて受話器
を取れば通話できるため、操作性を低下させることがな
い。このため、利用者は、ネットワーク電話機であって
も、特別の操作をすることなく、通話できるため、ネッ
トワーク電話を意識することなく利用することができ
る。
【0062】5)通信経路制御装置1は、入力された電
話番号によって、着信側がダイヤルアップ接続、専用線
接続、通常の電話機であるかを判断し、着信側に応じた
接続処理(S6〜S8)を自動的に行うため、発信者は
着信側のタイプを判断する必要が無く、この点でも容易
に利用することができる。同様に、通信経路制御装置1
は、着信時の発信者番号やIPアドレス通知の有無など
によって、インターネット通話処理および回線交換用接
続処理を自動的に切り替えて行うため、着信側も容易に
利用することができる。
【0063】6)発信者情報である発信者番号は、通信
回線業者が提供している発信者番号通知サービスを利用
できるため、特別な手段を設ける必要がなく、コストを
低減できる。また、IPアドレスを通知する場合でも、
データ量が小さいため、ISDN回線のDチャネルなど
安価な通信経路を利用できる。このため、公衆回線網に
よって発信者情報を通知することが必要な場合でも、そ
の通信費を非常に安価にできる。そして、通信経路が確
立した後は、インターネット網を利用して通話できるた
め、特に遠距離通話や海外との国際通話等においては、
通常の公衆回線網を利用した通話に比べてその費用を非
常に低減することができる。
【0064】7)通信経路制御装置1は、発信側がダイ
ヤルアップ接続の場合でも利用できるため、例えば、出
張先や携帯電話などを介してインターネット網4に接続
する場合でも、着信側との接続を確立できる。さらに、
接続時に着信側にIPアドレスを通知しているので、着
信側のデータベースへの事前登録なども不要にでき、初
めて通話する相手に対しても接続を確立することができ
る。従って、ダイヤルアップ回線での接続が多い一般ユ
ーザーが簡単に利用でき、かつ、事前の設定も殆ど不要
にできるため、利便性が高く、多数のユーザーが容易に
かつ安価にインターネット電話を利用することができ
る。
【0065】8)本実施形態では、発信側および着信側
の各通信経路制御装置1に付与されているIPアドレス
を利用して各通信経路制御装置1間で直接通信経路を確
立しており、インターネット上に通信経路を確立するた
めの特別なサーバなどを設置する必要がないため、サー
バ設置費用などを軽減でき、その分、安価に利用するこ
とができる。
【0066】9)通信経路制御装置1は、ダイヤルアッ
プルータの機能と内線電話機5の交換機機能とを備えて
いるので、別途、交換機(PBX)を用意しなくても、
電話機5を設置して利用することができる。このため、
SOHOのような人数が少ない企業でも、ネットワーク
電話機能、内線電話機能、ネットワーク機能(データ通
信機能)とを1台の通信経路制御装置1で実現でき、コ
ストを大幅に低減することができる。
【0067】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変
形等は本発明に含まれるものである。
【0068】例えば、通信経路制御装置1に複数の電話
機5が接続されている場合に、各電話機5に個別のIP
アドレスを設定し、発信側から各電話機5のアドレスを
指定することで特定の電話機5に着信させるように設定
してもよい。なお、このような処理は、発信側で、電話
番号に各電話機5を区別する番号(例えば1〜4など)
が続けて入力された場合に、その番号で異なるアドレス
が指定されるように、電話番号データベース71を設定
することなどで実現できる。
【0069】また、前記実施形態では、電話番号データ
ベース71への登録は事前に行うようにしていたが、通
信経路確立処理を行う際に、自動的に登録されるように
してもよい。例えば、発信側からIPアドレスの通知が
あった場合に、その発信者番号を電話番号データベース
71で検索し、該当する電話番号が見つからなかった場
合には、その電話番号を電話番号データベース71に記
録するようにすればよい。この場合には、1回、ネット
ワーク電話で通話すれば、自動的に電話番号データベー
ス71に登録され、登録する手間を軽減できる。
【0070】さらに、通信経路制御装置1間で通信経路
を確立する際に、インターネット網4上に通信経路確定
用サーバを設置して利用するようにしてもよい。例え
ば、まず、発信側がインターネット網4に接続し、通信
経路確定用サーバにアクセスして、発信側の電話番号と
現在使用しているIPアドレスとをサーバ上のデータベ
ースに登録する。また、発信側は公衆回線を利用して着
信側に電話を架ける。着信側は、発信者番号を取得し、
電話番号データベース71で検索してネットワーク電話
であることが判明したら、通信経路確定用サーバにアク
セスする。そして、通信経路確定用サーバのデータベー
スで発信者番号を検索し、発信側のIPアドレスを入手
する。そして、このIPアドレスで着信側から発信側に
接続することで通信経路を確立してもよい。
【0071】発信者情報としては、例えば、発信者の名
称などをデータとして通知し、その名称に基づいて電話
番号データベース71を検索してIPアドレスを入手す
るようにしてもよい。
【0072】前記実施形態では、通信経路制御装置1は
電話機5とは別体とされていたが、通信経路制御装置1
の機能を電話機に組み込んで一体型のネットワーク電話
機を構成してもよい。
【0073】通信経路制御装置1の具体的な構成は前記
実施形態に限らず、イーサネットポート24の有無、内
線回路用ポート26の数などは適宜設定すればよい。ま
た、外線が接続されるアナログ入出力ポート27やデジ
タル入出力ポート28は少なくとも一方が設けられてい
ればよく、その数も適宜設定すればよい。
【0074】前記実施形態では、発信側が専用線接続の
場合にはIPアドレスは通知せずに着信側で電話番号デ
ータベース71を検索して入手していたが、発信側が専
用線の場合もダイヤルアップ接続の場合と同様にIPア
ドレスを通知するようにしてもよい。この場合には、着
信側の処理を簡易にできるという利点がある。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、着信側がダイヤルアッ
プ接続であっても容易に通信経路を確立することができ
てネットワーク電話を実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るネットワーク電話システムの全体
構成を示す図である。
【図2】本実施形態の通信経路制御装置の構成を示す図
である。
【図3】本実施形態の通信経路制御装置の制御部を示す
ブロック図である。
【図4】本実施形態における発信処理を示すフローチャ
ートである。
【図5】本実施形態における着信処理を示すフローチャ
ートである。
【図6】本実施形態において発信側がダイヤルアップ接
続の場合のダイヤルアップ用接続処理を示すフローチャ
ートである。
【図7】本実施形態において発信側が専用線接続の場合
のダイヤルアップ用接続処理を示すフローチャートであ
る。
【図8】本実施形態において発信側がダイヤルアップ接
続の場合の専用線用接続処理を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 通信経路制御装置 2 公衆回線網 2A アナログ公衆回線網 2B デジタル公衆回線網 3 専用線 4 インターネット網 4A インターネットプロバイダ(IPS) 5 電話機 7 パソコン 24 イーサネットポート 25 シリアルポート 26 内線回路用ポート 27 アナログ入出力ポート 28 デジタル入出力ポート 42 ルータ部 43 回線交換回路 50 制御部 51 発信処理部 52 信号解析手段 53 アドレス検索手段 54 通信経路確立手段 55 音声変換手段 61 着信処理部 62 発信者番号取得手段 63 アドレス検索手段 64 通信経路確立手段 65 音声変換手段 71 電話番号データベース 72 名称 73 電話番号 74 IPアドレス

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インターネット網を介して通話可能なネ
    ットワーク電話機の通信経路確立方法であって、 インターネット網を介して接続される前記各ネットワー
    ク電話機は、公衆回線網を介して互いに通信可能に構成
    され、 一方のネットワーク電話機から公衆回線網を介して他方
    のネットワーク電話機に電話を架け、そのネットワーク
    電話機のIPアドレスを特定するために必要な発信者情
    報を他方のネットワーク電話機に前記公衆回線網を介し
    て通知した後、 他方のネットワーク電話機は、受け取った発信者情報に
    基づいて一方のネットワーク電話機のIPアドレスを取
    得し、前記IPアドレスを利用して前記一方のネットワ
    ーク電話機にインターネット網を介して接続して通信経
    路を確立することを特徴とするネットワーク電話機の通
    信経路確立方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のネットワーク電話機の
    通信経路確立方法において、 前記一方のネットワーク電話機は専用線を介して常時イ
    ンターネット網に接続され、他方のネットワーク電話機
    はダイヤルアップ接続によってインターネット網に接続
    可能にされているとともに、 前記一方のネットワーク電話機から公衆回線網を介して
    前記他方のネットワーク電話機に電話を架けて一定時間
    経過後に電話を切り、 前記他方のネットワーク電話機は、発信者番号通知サー
    ビスにより電話を架けてきた一方のネットワーク電話機
    の発信者情報としての発信者番号を読み取り、この発信
    者番号に対応するIPアドレスを、電話番号およびIP
    アドレスの対応データが記録された電話番号データベー
    スから取り出し、 ダイヤルアップでインターネット網に接続し、前記IP
    アドレスで前記一方のネットワーク電話機に接続して通
    信経路を確立することを特徴とするネットワーク電話機
    の通信経路確立方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のネットワーク電話機の
    通信経路確立方法において、 一方のネットワーク電話機はダイヤルアップ接続によっ
    てインターネット網に接続可能にされ、他方のネットワ
    ーク電話機はダイヤルアップ接続または専用線接続によ
    ってインターネット網に接続可能にされているととも
    に、 前記一方のネットワーク電話機はダイヤルアップでイン
    ターネット網に接続し、この一方のネットワーク電話機
    に割り当てられたIPアドレスを取得した後、前記他方
    のネットワーク電話機に公衆回線網を介して電話を架け
    て発信者情報としての前記IPアドレスを通知し、 他方のネットワーク電話機はインターネット網に接続
    し、通知された前記IPアドレスで前記一方のネットワ
    ーク電話機に接続して通信経路を確立することを特徴と
    するネットワーク電話機の通信経路確立方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のネット
    ワーク電話機の通信経路確立方法において、 前記公衆回線網は複数の通信チャネルを有するデジタル
    通信回線網であり、この内の1つのチャネルを利用して
    前記発信者情報を通知することを特徴とするネットワー
    ク電話機の通信経路確立方法。
  5. 【請求項5】 外部公衆回線網に接続可能な外線入出力
    ポートと、外部公衆回線網から通知される発信者情報を
    検出する発信者情報検出手段と、発信者情報およびIP
    アドレスの対応表が記録されたデータベースと、前記検
    出した発信者情報に基づいて前記データベースを検索し
    て対応するIPアドレスを読み出すIPアドレス検索手
    段と、読み出したIPアドレスを用いてインターネット
    網上の機器に接続して通信経路を確立する通信経路確立
    手段と、を備えることを特徴とする通信経路制御装置。
  6. 【請求項6】 外部公衆回線網に接続可能な外線入出力
    ポートと、外部公衆回線網から通知されるIPアドレス
    を記録するIPアドレス記録手段と、このIPアドレス
    を用いてインターネット網上の機器に接続して通信経路
    を確立する通信経路確立手段と、を備えることを特徴と
    する通信経路制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載の通信経
    路制御装置において、 電話機が接続可能な内線入出力ポートと、この内線入出
    力ポートに接続された電話機からの音声信号をインター
    ネット網で送信可能な信号に変換する音声変換手段と、
    を備えることを特徴とする通信経路制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7のいずれかに記載の通信経
    路制御装置において、 ネットワーク電話機能を有する電話機の電話番号が記録
    された電話番号データベースと、入力された電話番号が
    この電話番号データベースに記録された電話番号である
    かを検索する電話番号検索手段とを備え、前記通信経路
    確立手段は、入力された電話番号が電話番号データベー
    スに記録されている場合にインターネット網を介した通
    信経路を確立することを特徴とする通信経路制御装置。
JP2000176852A 2000-06-13 2000-06-13 ネットワーク電話機の通信経路確立方法および通信経路制御装置 Withdrawn JP2001358830A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7170981B2 (en) 2002-07-24 2007-01-30 Lg Electronics Inc. Dual IP phone and method of telecommunicating by using the same
JP2009200933A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Yamaha Corp 音声情報出力装置、音声情報処理装置、プログラム及び音声情報処理システム
JP2010536204A (ja) * 2007-08-08 2010-11-25 アルカテル−ルーセント 電話呼をインターネット呼にブリッジする方法、モデム、およびサーバ
JP2013123269A (ja) * 2013-02-15 2013-06-20 Yamaha Corp 音声情報処理装置、放音装置、音声情報処理システム及びプログラム
JP6363757B1 (ja) * 2017-03-31 2018-07-25 西日本電信電話株式会社 緊急通報システム、緊急通報処理方法、機能拡張管理装置、および緊急通報処理用プログラム

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