JP5245369B2 - 膜電極接合体、および、膜電極接合体の製造方法 - Google Patents

膜電極接合体、および、膜電極接合体の製造方法 Download PDF

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本発明は、燃料電池に用いられ、周縁部が高分子材料からなるシール部材によってシールされた膜電極接合体、および、その膜電極接合体の製造方法に関するものである。
燃料ガス(例えば、水素)と酸化剤ガス(例えば、酸素)との電気化学反応によって発電する燃料電池がエネルギ源として注目されている。この燃料電池には、プロトン伝導性を有する電解質膜(例えば、固体高分子膜)の両面に、それぞれ触媒電極(アノード、および、カソード)を接合してなる膜電極接合体が用いられる。
このような燃料電池では、一般に、膜電極接合体の周縁部において、アノードとカソードとの間での水素、および、酸素の回り込みが生じないように、膜電極接合体の周縁部にシール部材が配設される。膜電極接合体の周縁部において、アノードとカソードとの間での燃料ガス、および、酸化剤ガスの回り込みが生じると、水素と酸素とが直接反応して過酸化水素が生成され、ヒドロキシルラジカル等が発生し、これらが膜電極接合体、すなわち、電解質膜や、触媒電極を劣化させるからである。
そこで、従来、周縁部がシール部材によってシールされた膜電極接合体が提案されている(例えば、下記特許文献1,2参照)。
国際公開第2006/071234号パンフレット 米国特許第6,399,234号明細書
しかし、上記特許文献に記載された技術では、膜電極接合体における触媒電極とシール部材との接着性については、考慮されていなかった。このため、触媒電極とシール部材との接着力が、経時的に低下し、さらに、触媒電極とシール部材とが剥離してしまうことがあった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、周縁部が高分子材料からなるシール部材によってシールされた膜電極接合体において、シール部材の接着力を向上させることを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]燃料電池に用いられ、周縁部が第1の高分子材料からなるシール部材によってシールされた膜電極接合体であって、電解質膜と、前記電解質膜の両面における中央領域にそれぞれ接合され、第1のアイオノマを含む触媒電極と、前記電解質膜の両面における前記中央領域以外の領域にそれぞれ接合され、前記第1のアイオノマよりも前記シール部材との接着力が高い第2の高分子材料を含み、前記シール部材が接着される接着層と、を備える膜電極接合体。
適用例1の膜電極接合体では、電解質膜の両面における中央領域に、第1のアイオノマを含む触媒電極がそれぞれ接合され、電解質膜の両面における中央領域以外の領域に、第1のアイオノマよりもシール部材との接着力が高い第2の高分子材料を含み、シール部材が接着される接着層を備える。したがって、周縁部が高分子材料からなるシール部材によってシールされた膜電極接合体において、電解質膜のほぼ全面に第1のアイオノマを含む触媒電極を接合する場合と比較して、シール部材の接着力を向上させることができる。なお、本適用例の膜電極接合体において、電解質膜の両面に接合された触媒電極のうちの少なくとも一方の触媒電極の表面に、例えば、カーボンペーパや、カーボンクロス等からなるガス拡散層が接合されるようにしてもよい。
[適用例2]適用例1記載の膜電極接合体であって、前記第1の高分子材料は、エラストマである、膜電極接合体。
適用例2の膜電極接合体では、シール部材を構成する第1の高分子材料として、エラストマ、すなわち、ゴム状の弾性を有する高分子材料を用いるので、本適用例の膜電極接合体をセパレータによって挟持し、燃料電池を構成するときに、セパレータとのシール性を向上させることができる。
なお、膜電極接合体は、燃料電池に適用され、発電時に、例えば、水素と酸素との電気化学反応によって生成された生成水にさらされるので、エラストマとしては、耐加水分解性が比較的高いものを選択することが好ましい。このようなエラストマとしては、例えば、ポリジエン系の熱可塑性エラストマが挙げられる。
[適用例3]適用例2記載の膜電極接合体であって、前記第2の高分子材料は、前記第1の高分子材料と同一のエラストマである、膜電極接合体。
適用例2の膜電極接合体では、接着層に含まれる第2の高分子材料が、シール部材を構成する第1の高分子材料と同一のエラストマであるので、接着層とシール部材とを、例えば、ホットプレス接合によって接着する場合に、接着層とシール部材との界面で、エラストマが相互拡散して、接着層とシール部材との接着力を、さらに向上させることができる。
[適用例4]適用例1記載の膜電極接合体であって、前記第1の高分子材料は、プラスチックである、膜電極接合体。
適用例4の膜電極接合体では、シール部材を構成する第1の高分子材料がプラスチックであるので、第1の高分子材料として、エラストマを用いる場合と比較して、膜電極接合体の周縁部の剛性を向上させることができる。
[適用例5]適用例4記載の膜電極接合体であって、前記第2の高分子材料は、前記第1の高分子材料と同一のプラスチックである、膜電極接合体。
適用例5の膜電極接合体では、接着層に含まれる第2の高分子材料が、シール部材を構成する第1の高分子材料と同一のプラスチックであるので、接着層とシール部材とを、例えば、ホットプレス接合によって接着する場合に、接着層とシール部材との界面で、プラスチックが相互拡散して、接着層とシール部材との接着力を、さらに向上させることができる。
[適用例6]適用例1,2,4のいずれかに記載の膜電極接合体であって、前記第2の高分子材料は、前記第1のアイオノマとは異なる第2のアイオノマである、膜電極接合体。
[適用例7]適用例1,2,4のいずれかに記載の膜電極接合体であって、前記第2の高分子材料は、エラストマである、膜電極接合体。
[適用例8]適用例1,2,4のいずれかに記載の膜電極接合体であって、前記第2の高分子材料は、プラスチックである、膜電極接合体。
適用例6ないし8のいずれの膜電極接合体によっても、電解質膜のほぼ全面に第1のアイオノマを含む触媒電極を接合する場合と比較して、シール部材の接着力を向上させることができる。
[適用例9]適用例1ないし8のいずれかに記載の膜電極接合体であって、前記接着層は、さらに、触媒を含む、膜電極接合体。
適用例9の膜電極接合体では、接着層に触媒が含まれるので、膜電極接合体が燃料電池に適用され、たとえ、発電に用いられる燃料ガスとしての水素や酸化剤ガスとしての酸素が接着層中に侵入した場合であっても、接着層に含まれる触媒によって、水素、および、酸素を消費することができる。したがって、膜電極接合体の周縁部における水素および酸素の回り込みによって水素と酸素とが直接反応し、過酸化水素、および、ヒドロキシルラジカルが生成されることを抑制し、電解質膜や、触媒電極の劣化を抑制することができる。
本発明は、上述の膜電極接合体としての構成の他、膜電極接合体の製造方法の発明として構成することもできる。なお、膜電極接合体の製造方法の発明においても、先に示した種々の付加的要素を適用することが可能である。
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき説明する。
A.膜電極接合体の構成:
図1は、本発明の一実施例としての膜電極接合体100を示す説明図である。この膜電極接合体100は、セパレータによって挟持されることによって、燃料電池を構成するものである。図1(a)に、膜電極接合体100の平面図を示した。また、図1(b)に、図1(a)におけるA−A断面図を示した。
図示するように、本実施例の膜電極接合体100は、その周縁部がシール部材70によってシールされている。本実施例では、このシール部材70は、エラストマからなるものとした。そして、本実施例では、エラストマとして、ポリエチレンを用いるものとした。
また、図1(b)に示したように、本実施例の膜電極接合体100では、電解質膜10の両面における中央領域Rcに、それぞれ、アノード側触媒層20、および、カソード側触媒層30が接合されている。なお、本実施例では、電解質膜10として、プロトン導電性を有する固体高分子膜を用いるものとしたが、他の電解質膜を用いるものとしてもよい。
また、電解質膜10の両面における中央領域Rc以外の周縁領域Reには、それぞれ、シール部材70が接着される接着層40が接合されている。そして、この接着層40は、後述するように、シール部材70と同一のエラストマであるポリエチレンを含んでおり、シール部材70との接着力が、アノード側触媒層20、および、カソード側触媒層30とシール部材70との接着力よりも高い。アノード側触媒層20、および、カソード側触媒層30は、本発明における触媒電極に相当する。
また、本実施例の膜電極接合体100では、アノード側触媒層20、および、カソード側触媒層30の表面に、それぞれ、アノード側ガス拡散層50、および、カソード側ガス拡散層60が接合されている。アノード側ガス拡散層50、および、カソード側ガス拡散層60としては、例えば、カーボンペーパや、カーボンクロスを用いることができる。
B.膜電極接合体の製造工程:
図2、および、図3は、膜電極接合体100の製造工程を示す説明図である。
図2(a)に示したように、触媒インクAを作製する。この触媒インクAは、アノード側触媒層20、および、カソード側触媒層30を形成するための触媒インクであり、触媒としての白金を担持したカーボンブラック(Pt/C)と、粉末状のアイオノマと、水系の溶媒と、を混合することによって作製される。本実施例では、アイオノマとして、ナフィオン(登録商標)を用いるものとした。また、水系の溶媒として、水、および、アルコールを用いるものとした。触媒インクAに水系の溶媒を用いることによって、有機溶媒による白金(Pt)の被毒を抑制することができる。Pt/Cと、アイオノマと、溶媒との混合割合等は、アノード側触媒層20、および、カソード側触媒層30に要求される特性に応じて、任意に設定可能である。
次に、図2(b)に示したように、触媒インクAを、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)シート上に、ドクターブレード法によって塗布して乾燥させる。そして、図2(c)に示したように、アノード側触媒層20、および、カソード側触媒層30の形状に合わせて切り出す。なお、本実施例では、触媒インクAを、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)シート上に、ドクターブレード法によって塗布するものとしたが、他の方法によって塗布するものとしてもよい。
一方、図2(d)に示したように、触媒インクBを作製する。この触媒インクBは、先に説明した接着層40を形成するための触媒インクであり、触媒としての白金を担持したカーボンブラック(Pt/C)と、粉末状のエラストマと、溶媒と、を混合することによって作製される。本実施例では、エラストマとして、先に説明したシール部材70と同一のポリエチレンを用いるものとした。また、溶媒として、アセトンを用いるものとした。アセトンの代わりに、白金(Pt)を被毒させない他の溶媒を用いるものとしてもよい。Pt/Cと、エラストマと、溶媒との混合割合等は、接着層40に要求される特性に応じて、任意に設定可能である。
次に、図2(e)に示したように、触媒インクBを、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)シート上に、ドクターブレード法によって塗布して乾燥させる。そして、図2(f)に示したように、接着層40の形状に合わせて切り出す。なお、本実施例では、触媒インクBを、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)シート上に、ドクターブレード法によって塗布するものとしたが、他の方法によって塗布するものとしてもよい。
そして、図2(g)に示したように、電解質膜10の一方の表面における中央領域Rc、および、周縁領域Reに、それぞれ、アノード側触媒層20、および、接着層40を転写する。また、電解質膜10の他方の表面における中央領域Rc、および、周縁領域Reに、それぞれ、カソード側触媒層30、および、接着層40を転写する。
次に、図3に示したように、アノード側触媒層20の表面に、予め用意されたアノード側ガス拡散層50、および、膜電極接合体100の形状に対応したフレーム形状を有するシール部材70aを、この順に重ね合わせ、また、カソード側触媒層30の表面に予め用意されたカソード側ガス拡散層60、および、シール部材70aと同一形状を有するシール部材70bを、この順に重ね合わせる。そして、これらをホットプレス接合によって接合する。このとき、シール部材70a、および、シール部材70bの周縁部は、互いに接合され、シール部材70となり、膜電極接合体100の周縁部をシールすることができる。以上の製造工程によって、図1に示した膜電極接合体100は完成する。
C.効果:
以上説明した第1実施例の膜電極接合体100によれば、周縁部がエラストマからなるシール部材70によってシールされた膜電極接合体において、電解質膜10の周縁領域Reに接着層40が接合されているので、電解質膜10のほぼ全面にアノード側触媒層20、および、カソード側触媒層30を接合する場合と比較して、シール部材70の接着力を向上させることができる。
また、本実施例では、シール部材70として、ゴム状の弾性を有するエラストマを用いているので、膜電極接合体100をセパレータによって挟持し、燃料電池を構成するときに、セパレータとのシール性を向上させることができる。
また、本実施例では、シール部材70として、耐加水分解性か比較的高いポリジエン系の熱可塑性エラストマであるポリエチレンを用いているので、膜電極接合体100を燃料電池に適用し、発電時に生成された生成水にさらされた場合の劣化を抑制することができる。
また、本実施例では、シール部材70として、エラストマであるポリエチレンを用いており、接着層40にもポリエチレンを用いているので、上述したホットプレス接合時に、シール部材70(70a,70b)と接着層40との界面で、ポリエチレンが相互拡散して、接着層40とシール部材70との接着性を向上させることができる。また、シール部材70を構成するポリエチレンは、ホットプレス接合時に、アノード側ガス拡散層50や、カソード側ガス拡散層60の周縁部に含浸するので、アノード側ガス拡散層50、および、カソード側ガス拡散層60と、シール部材70との接着力を向上させることもできる。
また、上記実施例では、触媒であるPt/C(白金を担持したカーボンブラック)が接着層40に含まれるので、膜電極接合体100が燃料電池に適用され、たとえ、発電に用いられる燃料ガスとしての水素や酸化剤ガスとしての酸素が接着層40中に侵入した場合であっても、接着層40に含まれる触媒(Pt/C)によって、水素、および、酸素を消費することができる。したがって、膜電極接合体100の周縁部における水素および酸素の回り込みによって水素と酸素とが直接反応し、過酸化水素、および、ヒドロキシルラジカルが生成されることを抑制し、電解質膜10や、アノード側触媒層20や、カソード側触媒層30の劣化を抑制することができる。また、発電中に、ヒドロキシルラジカル等が生成され、拡散現象により接着層40中に侵入した場合であっても、接着層40に含まれる触媒によってラジカルを反応させて消失させ、シール部材70を構成するエラストマの、上記ラジカルによる劣化を抑制することができる。
D.変形例:
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能である。例えば、以下のような変形が可能である。
D1.変形例1:
上記実施例では、膜電極接合体100において、シール部材70として、エラストマを用いるものとしたが、本発明は、これに限られない。エラストマの代わりに、プラスチックを用いるようにしてもよい。こうすることによって、膜電極接合体100の周縁部の剛性を向上させることができる。なお、この場合、上記実施例と同様に、シール部材70と接着層40との接着力の観点から、接着層40には、シール部材70に含まれるプラスチックと同一のプラスチックを用いるようにすることが好ましい。
D2.変形例2:
上記実施例では、膜電極接合体100において、接着層40にエラストマが含まれるものとしたが、本発明は、これに限られない。本発明では、一般に、接着層40に、シール部材70との接着力が、アノード側触媒層20や、カソード側触媒層30との接着力よりも高い高分子材料を含むようにすればよい。したがって、接着層40に、アノード側触媒層20や、カソード側触媒層30に含まれるアイオノマとは異なるアイオノマが含まれるようにしてもよいし、シール部材70を構成するエラストマとは異なるエラストマが含まれるようにしてもよいし、プラスチックを用いるようにしてもよい。また、接着層40に、複数種類の高分子材料が含まれるようにしてもよい。
D3.変形例3:
上記実施例では、膜電極接合体100において、接着層40に、触媒としてのPt/Cが含まれるものとしたが、これを省略するようにしてもよい。また、上記実施例では、触媒として、Pt/Cを用いるものとしたが、本発明は、これに限られない。他の触媒を用いるようにしてもよい。
D4.変形例4:
上記実施例では、膜電極接合体100の製造工程において、触媒インクA、および、触媒インクBを、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製のシート上に、塗布して乾燥させた後に、電解質膜10上に転写するものとしたが、本発明は、これに限られない。電解質膜10上に触媒インクA、および、触媒インクBを、塗布して乾燥させるものとしてもよい。この場合の塗布の手法は、印刷等、周知の種々の技術を適用可能である。
D5.変形例5:
上記実施例では、膜電極接合体100の製造工程において、アノード側ガス拡散層50と、カソード側ガス拡散層60と、シール部材70a,70bを同時にホットプレス接合するものとしたが、本発明は、これに限られない。例えば、アノード側ガス拡散層50、および、カソード側ガス拡散層60をホットプレス接合した後に、シール部材70a,70bを、アノード側ガス拡散層50、および、カソード側ガス拡散層60のホットプレス接合の条件とは異なる条件で、ホットプレス接合するようにしてもよい。こうすることによって、アノード側ガス拡散層50、および、カソード側ガス拡散層60のホットプレス接合の条件と、シール部材70のホットプレス接合の条件とを、柔軟、かつ、適切に設定するようにすることができる。
D6.変形例6:
上記実施例では、膜電極接合体100は、アノード側ガス拡散層50、および、カソード側ガス拡散層60を備えるものとしたが、これらを省略するようにしてもよい。
本発明の一実施例としての膜電極接合体100を示す説明図である。 膜電極接合体100の製造工程を示す説明図である。 膜電極接合体100の製造工程を示す説明図である。
符号の説明
100…膜電極接合体
10…電解質膜
20…アノード側触媒層
30…カソード側触媒層
40…接着層
50…アノード側ガス拡散層
60…カソード側ガス拡散層
70,70a,70b…シール部材
Rc…中央領域
Re…周縁領域

Claims (5)

  1. 燃料電池に用いられ、周縁部が第1の高分子材料からなるシール部材によってシールされた膜電極接合体であって、
    電解質膜と、
    前記電解質膜の両面における中央領域にそれぞれ接合され、第1のアイオノマを含む触媒電極と、
    前記電解質膜の両面における前記中央領域以外の領域にそれぞれ接合され、前記第1のアイオノマよりも前記シール部材との接着力が高い第2の高分子材料を含み、前記シール部材が接着される接着層と、
    を備え
    前記第2の高分子材料は、前記第1のアイオノマとは異なる第2のアイオノマである、膜電極接合体。
  2. 請求項1記載の膜電極接合体であって、
    前記第1の高分子材料は、エラストマである、膜電極接合体。
  3. 請求項1記載の膜電極接合体であって、
    前記第1の高分子材料は、プラスチックである、膜電極接合体。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の膜電極接合体であって、
    前記接着層は、さらに、触媒を含む、膜電極接合体。
  5. 燃料電池に用いられ、周縁部が第1の高分子材料からなるシール部材によってシールされた膜電極接合体の製造方法であって、
    電解質膜の両面における中央領域に、第1のアイオノマを含む触媒電極をそれぞれ接合する触媒電極接合工程と、
    前記電解質膜の両面における前記中央領域以外の領域に、前記第1のアイオノマよりも前記シール部材との接着力が高い第2の高分子材料を含み、前記シール部材が接着される接着層をそれぞれ接合する接着層接合工程と、
    前記接着層、および、前記電解質膜の周縁部に前記シール部材を接着するシール部材接着工程と、
    を備え
    前記第2の高分子材料は、前記第1のアイオノマとは異なる第2のアイオノマである、膜電極接合体の製造方法。
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