JP5245213B2 - 発光装置及び電子機器 - Google Patents

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JP5245213B2 JP2006133600A JP2006133600A JP5245213B2 JP 5245213 B2 JP5245213 B2 JP 5245213B2 JP 2006133600 A JP2006133600 A JP 2006133600A JP 2006133600 A JP2006133600 A JP 2006133600A JP 5245213 B2 JP5245213 B2 JP 5245213B2
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Description

本発明は、有機発光ダイオード素子のように電流量に応じた大きさの光を発光する発光
素子を用いた発光装置及び電子機器に関する。
近年、液晶素子に代わる次世代の発光デバイスとして、有機エレクトロルミネッセンス
素子や発光ポリマー素子等と呼ばれる有機発光ダイオード(Organic Light Emitting
Diode、以下適宜「OLED素子」と略称する)素子が注目されている。このOLED素
子を含む単位回路を格子状に配列した発光装置が開発されている。OLED素子は陰極と
陽極との間に発光層を挟持して構成される。
特許文献1及び2には、格子状に配列されOLED素子を有する複数の単位回路と、各
OLED素子の階調を指定するデータ信号が供給される複数のデータ線とを有する発光装
置が開示されている。これらの発光装置では、データ線を延長した直線が基板と交差する
辺から、データ信号、制御信号、高電位電源及び低電位電源が供給される。一般に、高電
位電源はOLED素子に電流を供給するトランジスタに供給され、低電位電源はOLED
素子の陰極に供給される。
特開2004−055529号公報 特開2001−109395号公報
しかしながら、高電位電源が供給される入力端子から各単位回路までの距離、及び低電
位電源から各OLED素子までの距離は相違し、距離に応じた電圧降下が発生する。この
電圧降下に起因して、OLED素子の輝度ムラが発生するといった問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、電圧降下
を改善し、輝度ムラを目立たなくすることが可能な発光装置及び電子機器を提供すること
にある。
上述した課題を解決するため、本発明に係る発光装置は、基板上に、第1の電極、第2の電極および前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられた発光層を有する発光素子を備えた単位回路と、前記単位回路にデータ信号を供給するデータ線と、前記単位回路に走査信号を供給する走査線と、前記走査線と電気的に接続された走査線駆動回路と、前記第1の電極に電気的に接続された第1の配線と、前記第2の電極に電気的に接続された第2の配線と、を備え、前記単位回路は、前記基板上の発光領域に設けられており、前記第1の配線と前記第2の配線とは、平面視で重なる第1の部分を有し、前記走査線駆動回路は、平面視において、前記第1の配線と電気的に接続された第1電源端子と前記発光領域との間に設けられており、前記第1の部分は、平面視において、前記走査線駆動回路と前記第1電源端子との間に設けられていることを特徴とする。
上述した課題を解決するため、本発明に係る発光装置は、基板上に、第1の電極および第2の電極を有する単位回路が設けられた発光領域と、前記単位回路にデータ信号を供給するデータ線と、前記単位回路に走査信号を供給する走査線と、前記走査線と電気的に接続された走査線駆動回路と、前記第1の電極に電気的に接続された第1の配線と、前記第2の電極に電気的に接続された第2の配線と、を備え、前記第1の配線と前記第2の配線とは、平面的に重なる第1の部分を有し、前記走査線駆動回路は、平面視において、前記第1の配線と電気的に接続された第1電源端子と前記発光領域との間に設けられており、前記第1の部分は、平面視において、前記走査線駆動回路と前記第1電源端子との間に設けられていることを特徴とする。
上述した課題を解決するため、本発明に係る発光装置は、基板上に、単位回路を有する発光領域と、前記単位回路にデータ信号を供給するデータ線と、前記データ線と電気的に接続されたデータ線駆動回路と、前記単位回路に電気的に接続された第1の配線と、前記第1の配線と電気的に接続された電源端子と、を備え、前記電源端子は、前記基板の外周をなす第1の辺および前記第1の辺と対向する第2の辺に設けられ、かつ前記第1の辺と交差する第3の辺および前記第3の辺と対向する第4の辺には設けられておらず、平面視において、前記データ線駆動回路は、前記発光領域と前記電源端子との間に設けられていないことを特徴とする。
上述した課題を解決するため、本発明に係る発光装置は、発光領域に形成された複数の単位回路と、前記複数の単位回路に電源を供給する複数の補助電源配線と、前記複数の単位回路にデータ信号を供給する複数のデータ線とが形成された第1の基板と、前記第1の基板において、前記複数のデータ線を延長した直線が交わる2つの辺のうち一方の辺を第1の辺としたとき、前記第1の辺と異なり、互いに対向する第2の辺及び第3の辺の端部に各々設けられ、前記複数の補助電源線と電気的に接続された複数の電源端子とを備えたことを特徴とする。
この発光装置によれば、データ線を延長した直線が交わらない2つの辺から電源が供給
される。データ線にはデータ信号が供給されるため、第1の辺にデータ入力端子を設ける
か、あるいは、データ信号を生成するデータ線駆動回路を第1の辺に沿って配置する必要
がある。このため、第1の辺に電源を供給するための電源端子を設けると、電源端子の得
面積が制約される。また、一つの辺のみから電源を供給したのでは、複数の単位回路まで
の配線距離の相違いが大きくなり、配線抵抗による電圧降下がばらつく。この発明によれ
ば、電源が対向する第2の辺及び第3の辺から供給されるので、電圧降下のばらつきを抑
圧することができる。
より具体的には、前記複数のデータ線は、前記第1の辺の端部に形成された複数のデー
タ入力端子と電気的に接続され、前記基板の外部から前記複数のデータ入力端子に前記デ
ータ信号を供給するデータ線駆動回路を備えてもよい。この場合に、第1の辺に電源端子
を配置すると、電源端子の面積を狭くする必要があるが、電源端子は、第2の辺及び第3
の辺に配置されるので、電源端子の面積を大きく取ることができる。この結果、電源イン
ピーダンスを低減することができる。
また、前記発光領域と前記第1の辺との間に形成され、前記複数のデータ線に前記デー
タ信号を供給するデータ線駆動回路を備えてもよい。この場合に、第1の辺に電源端子を
設けると、データ線駆動回路を迂回して発光領域に形成された補助電源配線に電源を供給
するか、あるいは、データ線駆動回路と交差する配線を用いて電源を補助電源配線に供給
する必要がある。前者の場合は配線距離が長くなり、後者の場合は寄生容量によってデー
タ線駆動回路の内部信号の波形が鈍り、誤動作の可能性が大きくなる。この発明によれば
、電源を第2の辺及び第3の辺から供給するので、補助電源配線までの距離を短くするこ
とができ、さらに、データ線駆動回路との間に寄生容量が発生することもない。したがっ
て、安定して電源を供給することができ、データ線駆動回路の信頼性を向上させることが
できる。
また、上述した発光装置は、前記複数の単位回路の各々は一方の電極と他方の電極を有
する発光素子を有し、前記複数の電源端子は、高電位側の電源と低電位側の電源の双方が
供給され、一方の電位が供給される複数の第1電源端子と他方の電位が供給される複数の
第2電源端子とを有し、前記第2の辺と前記発光領域の間、及び前記第3の辺と前記発光
領域との間に設けられ、前記第1電源端子と電気的に接続されると共に前記複数の補助電
源配線と電気的に接続される第1配線と、前記第2の辺と前記発光領域の間、及び前記第
3の辺と前記発光領域との間に設けられ、前記第2電源端子と電気的に接続されると共に
前記一方の電極と電気的に接続される第2配線とを備えることが好ましい。
さらに、前記第2の辺及び前記第3の辺において、前記第1電源端子と前記第2電源端
子とを交互に配置することが好ましい。この場合には、第1配線及び第2配線からの高電
位電源及び低電位電源の供給を安定化することができる。
くわえて、前記第2の辺の前記第1電源端子と前記第3の辺の前記第2電源端子とが対
向し、前記第3の辺の前記第1電源端子と前記第2の辺の前記第2電源端子とが対向する
ように前記複数の第1電源端子及び前記複数の第2電源端子を配置することが好ましい。
この場合には、第1電源端子と第2電源端子とが櫛歯状に配置されるので、高電位電源と
低電位電源とを均一に供給することができる。
また、上述した発光装置において、前記第1の基板は複数の層が積層されており、前記
第2電源端子と前記第2配線とは共に第1の層によって構成されていることが好ましい。
この構成によれば、第2電源端子と第2配線との間にコンタクトホールを形成する必要が
ないので、コンタクトホールによる抵抗を低減することができる。例えば、第1の基板に
トランジスタを形成する場合には、第1の層をトランジスタのソース電極を形成する層と
同一の層に形成することができる。
また、上述した発光装置において、前記第1配線と前記第2配線とは絶縁性の層を介し
て交差しており、前記第1配線は、前記第1の層と前記絶縁性の層を介して隔たる第2の
層によって構成され、前記第1電源端子は前記第1の層によって構成され、前記第1電源
端子及び前記第1配線は、前記第1の層と前記第2の層との間に設けられたコンタクトホ
ールによって接続されることが好ましい。この場合には、第1配線と第2配線とは、絶縁
性の層を介して対向する交差部分がある。交差部分には寄生容量が発生するので、高電位
電源及び低電位電源を安定化することができる。
なお、第1の辺にデータ入力端子を備える場合には、前記第1の基板の周辺には、前記
発光領域を外気から遮断するための第2の基板を貼り合わせる領域が形成されており、前
記データ入力端子及び前記データ線は前記第1の層で形成され、前記データ入力端子及び
前記データ線は、コンタクトホールを介して前記第2の層で形成された信号配線と接続さ
れ、前記領域と前記信号配線とは交差するように配置されることが好ましい。第1の基板
と第2の基板とをフィラーを含む接着剤で固着する場合、フィラーによって貼り合わせの
領域が損傷することがある。第1電源端子及び第2電源端子は第1の層で形成されるが、
第2の層は絶縁性の層を介して第1の層から離れている。フィラーによって領域の表面が
損傷されたとしても第1の層より第2の層の方が損傷を受け難いから、データ信号の伝送
の信頼性を向上させることができる。
また、上述した発光装置において、前記第1配線と前記第2配線の少なくとも一方は、
前記第1の辺に対向する第4の辺と前記発光領域の間にも形成されており、この部分と前
記第1の辺と前記発光領域の間に設けられた部分及び前記第2の辺と前記発光領域の間に
設けられた部分とが一体として形成されていることが好ましい。この発明によれば、第1
配線と第2配線の少なくとも一方は、第4の辺と発光領域の間にも形成されているので、
電源インピーダンスをより一層低減することができる。ここで、第1配線が第4の辺と発
光領域の間にも形成されている場合には、この部分と補助電源配線を電気的に接続して、
複数の単位回路に供給する高電位電源のばらつきを改善してもよい。
また、上述した発光装置において、前記発光領域と前記第2の辺及び前記発光領域と前
記第3の辺の間に設けられ、前記複数の単位回路を制御する走査信号を生成し、前記発光
領域に形成された複数の走査線に出力する走査線駆動回路とを備え、前記第1配線と前記
第2配線とが交差する部分を、前記走査線駆動回路と前記第2の辺との間、及び前記走査
線駆動回路と前記第3の辺との間に設けることが好ましい。この場合には、交差部分に寄
生容量が形成されるので、高電位電源と低電位電源を安定させることができる。また、補
助電源配線が走査線駆動回路を跨ぐことになるが、補助電源配線の線幅を第1配線の線幅
をより狭くすることにより、走査線駆動回路に発生する寄生容量を低減して動作の信頼性
を向上させることができる。なお、前記第1配線と前記第2配線とが交差する部分は、前
記走査線駆動回路に沿って複数設けられていることが好ましい。
また、上述した発光装置において、前記第2の辺及び前記第3の辺の端部に設けられ、
前記走査線駆動回路に用いる電源が供給される複数の第3電源端子と、前記第3電源端子
と前記走査線駆動回路とを電気的に接続する第3配線とを備え、前記第3配線と前記第1
配線とが交差することが好ましい。第3配線と第1配線の交差部分に寄生容量を発生させ
ることができるので、走査線駆動回路に用いる電源及び高電位電源を安定化することがで
きる。なお、前記第3配線と前記第1配線とが交差する部分は、前記走査線駆動回路に沿
って複数設けることにより、より一層安定化を図ることが可能となる。
また、上述した発光装置において、前記第1の辺の端部に設けられ、前記走査線駆動回
路を制御する制御信号が供給される制御入力端子と、前記制御入力端子と前記走査線駆動
回路とを電気的に接続する制御配線とを備えることが好ましい。この場合には、各種の電
源が第2の辺及び第3の辺から供給される一方、第1の辺から制御信号を供給するので、
第1配線、第2配線及び第3配線と制御配線の交差を容易に回避できる。このため、制御
信号の波形劣化による走査線駆動回路の誤動作を防止することができる。
次に、本発明に係る電子機器は、上述した発光装置を備えたものであって、例えば、デ
ィスプレイ等の表示装置、これを用いた携帯電話機、パーソナルコンピュータ、あるいは
プリンタヘッド、これを用いたプリンタ等が該当する。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<1.第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る発光装置1Aの構成を示す平面図である。この発
光装置1Aは、パネル10とフレキシブル基板20、30A及び30Bとを備える。パネ
ル10は、第1の基板10Aと第2の基板10Bとを備える。第2の基板10Bは、第1
の基板10Aより若干小さい。第1の基板10Aと第2の基板10Bとは、第1の基板1
0Aの周辺に形成された領域Rにおいて、例えばフィラーを含む接着剤によって固着され
る。第2の基板10Bは封止基板として機能し、外気や水分が内部に浸入することによっ
て、OLED素子70等の特性劣化を防止する。なお、理解を容易にするために、図1で
は第2の基板10Bを省略して記載してある。
第1の基板10Aの端部には、端子が形成され、この端子とフレキシブル基板20、3
0A及び30Bに形成された端子とが、ACF(Anisotropic conductive film:異方性導
電膜)と呼ばれる導電粒子を含有したフィルム状の接着剤を介して圧着固定される。また
、フレキシブル基板20には、データ線駆動回路200が設けられており、さらに、フレ
キシブル基板30A及び30Bを介して高電位電源Velと低電位電源Vssとがパネル
10に供給される。
第1の基板10Aの中央付近には発光領域Aが形成され、発光領域Aと左辺(第2の辺
)との間、及び発光領域Aと右辺(第3の辺)との間には、走査線駆動回路100A及び
100Bが配置される。走査線駆動回路100A及び100Bは順次アクティブとなる走
査信号を生成し、複数の走査線68に供給する。発光領域Aには、複数の走査線68及び
複数の補助電源配線81が下辺及び上辺に平行に形成され、複数のデータ線67が左辺及
び右辺に平行に形成される。
また、発光領域Aには複数の単位回路Pが形成される。各単位回路Pは、第1トランジ
スタ60、第2トランジスタ65、保持容量66及びOLED素子70を備える。OLE
D素子70は、陽極と陰極との間に発光材料を挟持して構成される。後述するように複数
のOLED素子70の陰極は共通しており面形状をしている(図4に示す共通電極72を
参照)。第1トランジスタ60のソース電極は補助電源配線81に接続され、そのゲート
電極は第2トランジスタ65のドレイン電極に接続され、そのドレイン電極はOLED素
子70の陽極に接続される。第2トランジスタ65のソース電極はデータ線67と接続さ
れ、そのゲート電極は走査線68と接続される。また、第1トランジスタ60のゲート・
ソース間には保持容量66が設けられている。第1トランジスタ60はゲート・ソース間
電圧に応じた駆動電流をOLED素子70に供給する。データ線67にはOLED素子7
0で表示すべき階調を示すデータ信号が供給される。走査線68を介して供給される走査
信号がアクティブになると、第2トランジスタ65がオン状態となる。このとき、データ
信号が単位回路Pに取り込まれ、保持容量66によってゲート電位が保持される。OLE
D素子70に流れる駆動電流は第1トランジスタ60のゲート・ソース間電圧によって決
定される。
第1の基板10Bの下辺(第1の辺)の端部には、複数のデータ入力端子T3が形成さ
れている。また、第1の基板10Bの左辺(第2の辺)の端部には、第1電源端子T1a
と第2電源端子T2aとが交互に配置されている。さらに、第1の基板10Bの右辺(第
3の辺)の端部にも、第1電源端子T1bと第2電源端子T2bとが交互に配置されてい
る。この例では、第1電源端子T1a及びT1bには高電位電源Velが供給され、第2
電源端子T2a及びT2bには低電位電源Vssが供給される。このように高電位電源V
elを供給する端子と低電位電源Vssを供給する端子とを交互に配置することによって
、電源供給を均一化することができる。
第1電源端子T1a及びT1bは第1配線80と電気的に接続され、第2電源端子T2
a及びT2bは第2配線78と電気的に接続される。第1配線80及び第2配線78は、
左辺と発光領域Aの間、及び右辺と発光領域Aとの間に左辺及び右辺の沿って設けられて
いる。また、第2配線78は、各OLED素子70に共通の陰極(共通電極72)と接続
される電極コンタクト77を有する。電極コンタクト77は縦長の形状をしており、大面
積で共通電極72と接続される。このため、共通電極72の四隅で接続する場合と比較し
て接触抵抗を大幅に下げることができる。第1配線80は、発光領域Aに形成された複数
の補助電源配線81と電気的に接続されている。
上述したようにOLED素子70の駆動電流は、第1トランジスタ60のゲート・ソー
ス間電圧によって定まるが、ソース電位は高電位電源Velによって与えられる。したが
って、複数の単位回路Pに供給される高電位電源Velがばらつくと、輝度ムラが発生す
る。データ線67を延長した直線が交わる下辺から高電位電源Velを供給すると、各単
位回路Pまでの距離が大きく相違し、配線抵抗による電圧降下がばらつく。これに対して
本実施形態では、下辺と異なり、対向する左辺及び右辺から高電位電源Velを供給した
ので、電圧降下を低減して輝度ムラを大幅に改善することができる。さらに、各第1電源
端子T1a及びT1bと第1配線80との距離、各第2電源端子T2a及びT2bと第2
配線78との距離を各々均等にでき、第1配線80及び第2配線78による電源供給を安
定化でき、複数のOLED素子70を均一な輝度で発光させることができる。
また、下辺側にはデータ入力端子T3が配置されるため、高電位電源Vel及び低電位
電源Vssを供給する電源端子を配置したとしても、その面積が制限される。特に、高精
細な画像を表示する場合には、データ線67の本数が増加するため、電源端子の面積を縮
小せざるを得ない。これに対して本実施形態では、左辺及び右辺から高電位電源Vel及
び低電位電源Vssを供給したので、電源インピーダンスを大幅に低減することができる
。さらに、第1配線80及び第2配線78がデータ線67と交差することがないので、デ
ータ信号が寄生容量によって劣化することを防止できる。
また、走査線駆動回路100A及び100Bはクロック信号に従ってスタートパルスを
順次シフトして走査信号を生成する。クロック信号などの内部信号の波形が寄生容量によ
って鈍ると走査線駆動回路100A及び100Bが誤動作する虞がある。本実施形態では
、走査線駆動回路100A及び100Bは、第1配線80及び第2配線78よりも発光領
域Aに近接して配置したので、第1配線80及び第2配線78が走査線駆動回路100A
及び100Bと交差することがなく、走査線駆動回路100A及び100Bと交差するの
は、第1配線81と比較して線幅の狭い補助電源配線68である。このため、寄生容量を
小さくすることができ、波形劣化を抑制して、走査線駆動回路100A及び100Bを安
定して動作させることが可能となる。
図2は、図1の位置Y2において領域Xまで第1の基板10Aを切断した断面図である
。同図に示すように、第1の基板10Aは基板30の上に下地保護層31が形成され、そ
の上にトランジスタ40及び50が形成される。トランジスタ40はnチャネル型、トラ
ンジスタ50はpチャネル型であり、走査線駆動回路100Aの一部である。
トランジスタ40及び50は、SiOを主体とする下地保護層31を介して基板30
の表面に設けられている。下地保護層31の上層にはシリコン層401及び501が形成
される。ゲート絶縁層32はシリコン層401及び501を覆うように下地保護層31の
上層に設けられる。ゲート絶縁層32の上面のうちシリコン層401及び501に対向す
る部分にゲート電極42及び52が設けられる。トランジスタ40においてゲート電極4
2を介してシリコン層401にはV族元素がドーピングされ、ドレイン領域40cおよび
ソース領域40aが形成される。ここで、V族元素がドーピングされていない領域がチャ
ネル領域40bとなる。
トランジスタ50においてゲート電極52を介してシリコン層501にはIII族元素が
ドーピングされ、ドレイン領域50a及びソース領域50cが形成される。III族元素が
ドーピングされていない領域がチャネル領域50bとなる。ここで、ゲート電極42及び
52が形成されるのと同時に第1配線80が形成される。すなわち、第1配線80は、ゲ
ート電極42及び52と同一の層で形成される。
第1層間絶縁層33はゲート電極42、52及び第1配線80を覆うようにゲート絶縁
層32の上層に形成される。第1層間絶縁層33にはSiO等が用いられる。さらに、
ソース電極41、51、及びドレイン・ソース電極43が、ゲート絶縁層32および第1
層間絶縁層33にわたって開孔するコンタクトホールを介してシリコン層401及び50
1と接続される。さらに、これらの電極の形成と同時に第2配線78が形成される。すな
わち、第2配線78はソース電極と同一の層で形成される。
そして、パシベーション膜34が、ソース電極41、51、及びドレイン・ソース電極
43、並びに第2配線78を覆うように第1層間絶縁層33の上層に設けられる。パシベ
ーション膜34は、例えば、窒化珪素を材料とする。これにより、トランジスタ40及び
50からの水素の離脱を防止する。
次に、パシベーション膜34の一部を除去して第2電源端子T2a及び電極コンタクト
77が形成される。すなわち、第2電源端子Ta2と第2配線78とは共にソース電極を
形成する層(第1の層)によって構成されている。したがって、コンタクトホールを介し
て両者を接続する必要がないので、抵抗成分を低減して電圧降下を防止することができる
次に、第2層間絶縁層35がパシベーション膜34の上層に設けられる。第2層間絶縁
層35は、例えば、アクリルもしくはポリイミド等の有機樹脂を材料とする。この場合、
有機樹脂にパターニングのための感光性材料を混合して、直接レジストと同様にパターニ
ングしても良い。第2層間絶縁層35の材料としては、パシベーション膜34と同様に酸
化珪素を用いても良い。あるいは、第1層間絶縁層33と同様にSiOを用いても良い
。但し、酸化珪素やSiOを用いた場合の膜厚は1μmにとどまるのに対し、有機樹脂
の場合には2〜3μm程度の膜厚にできる。したがって、有機樹脂の方が厚膜化に適して
いる。
次に、第2層間絶縁層35から第1配線80に達するコンタクトホールを形成し、補助
電源配線81を形成する。補助電源配線81の材料としては、アルミニウムなどの金属を
用いることができる。次に、隔壁37を例えば、アクリルもしくはポリイミド等を用いて
形成する。この場合、パターニングのため感光性材料を混合して、直接レジストと同様に
パターニングしても良い。さらに、隔壁37を覆うように共通電極72を形成する。この
例の共通電極72は、各OLED素子70の陰極として機能する。共通電極72は電子を
注入しやすいように、仕事関数が低い材料によって形成される。例えば、アルミ、カルシ
ウム、マグネシウム、またはリチウム等やその合金である。また、合金は仕事関数が低い
材料とその材料を安定化される材料を用いることが望ましい。例えば、マグネシウムと銀
の合金が好適である。共通電極72は電極コンタクト77において第2配線78と電気的
に接続される。
図3に単位回路Pの断面図を示す。この図には、OLED素子70と第1トランジスタ
60を示す。第1トランジスタ60は、上述したトランジスタ50と同様に形成される。
画素電極76は、OLED素子70の陽極であり、第2層間絶縁層35およびパシベーシ
ョン膜34にわたって開孔するコンタクトホールを介して第1トランジスタ60のドレイ
ン電極61と接続される。また、画素電極76の材料としては、仕事関数が大きい材料が
望ましく、例えば、ニッケル、金、白金等やその合金が好適である。なお、補助電源配線
81は、画素電極76と同時に形成しても良く、その場合には、画素電極76と同じ材料
を用いて補助電源配線81を形成すればよい。
次に、画素電極76の上に、少なくとも発光層を含む有機化合物層74を形成する。発
光層には、発光能を有する有機EL物質が用いられる。有機EL物質は、低分子材料であ
っても良いし、高分子材料であっても良い。有機化合物層74を構成する他の層として、
正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層、電子注入層、正孔ブロック層、および電子ブロッ
ク層の一部又は全部を備えていてもよい。
次に、有機化合物層74を覆うように、共通電極72が形成される。ここで、共通電極
72は電極用コンタクト77と発光領域Aの外側で接続される。共通電極72は、図4に
示すように発光領域A、走査線駆動回路100A及び100B、並びに第1配線80を覆
うように形成される。
この例のOLED素子70は、下側に光を照射するボトムエミッション構造を採用する
が上側に光を照射するトップエミション構造を採用してもよい。トップエミション構造で
は、OLED素子70の光を上側から取り出すため、OLED素子70の画素電極72を
反射電極として構成することがある。この場合には、反射電極を形成する層で補助電源配
線81を形成することが好ましい。
図5は、図1の位置Y1において領域Xまで第1の基板10Aを切断した断面図である
。この図に示すように第1配線80は、第1電源端子T1aの下部に延存しており、第1
層間絶縁層33に形成されたコンタクトホールを介して第1電源端子T1aと接続されて
いる。ここで、第1電源端子T1aは、第2配線78及び第2電源端子Ta2と同様に、
ソース電極を形成する層(第1の層)によって構成される。このように第1電源端子T1
aと第2電源端子T2aを同一の層で構成することにより、端子領域を平坦化することが
できる。この結果、第1の基板10Aとフレキシブル基板30Aとを高い信頼性の下に固
着できる。
また、第1配線80と第2配線78とは第1層間絶縁層33を介して交差しており、第
1配線80は、ソース電極が形成される層(第1の層)とは第1層間絶縁層33を介して
隔たるゲート電極が形成される層(第2の層)によって構成される。したがって、第1配
線80と第2配線78との交差部分Zにおいて寄生容量が形成される。交差部分Zは複数
形成される。具体的には、図1に示す第1電源端子T1a及びT1bの数だけある。した
がって、第1配線80と第2配線78の間に等価的に大容量のコンデンサが形成される。
この結果、高電位電源Velと低電位電源Vssの電位を安定化することができる。
さらに、第1電源端子T1a及びT1b、第2電源端子T2a及びT2b、第1配線8
0、及び第2配線78は、走査線駆動回路100A及び100B、並びに単位回路Pの第
1トランジスタ60及び第2トランジスタ65のソース電極及びゲート電極と同時に形成
される。したがって、製造工程を増加させることなく、これらを構成することができる。
また、交差部分Zは、第1の基板10Aと第2の基板10Bとを貼り合わせる領域Rと
重ならないように配置されている。第1の基板10Aと第2の基板10Bとの貼り合わせ
には接着剤を用いる。接着剤中にはフィラーが混入されているため、フィラーが領域Rを
下方向に押し下げる虞がある。このため、交差部分Zと領域Rが重なると高電位電源Ve
lと低電位電源Vssが短絡する可能性がある。本実施形態では、交差部分Zと領域Rと
重ならないように配置されているので、短絡不良を未然に防止することができる。
なお、上述した第1実施形態においては、第1電源端子T1a及びT1bに高電位電源
Velを供給し、第2電源端子T2a及びT2bに低電位電源Vssを供給したが、単位
回路Pの構成によっては、この逆であってもよい。例えば、pチャネルの第1トランジス
タ60の替わりにnチャネルの駆動トランジスタを用いる場合には、第1補助電源配線8
1とOLED素子70の陽極を接続し、OLED素子70の陰極とnチャネルの駆動トラ
ンジスタのドレインを接続し、そのソースを共通電極72に接続し、保持容量66を駆動
トランジスタ60のゲート・ソース間に接続すればよい。
図6に、第1実施形態の変形例1を示す。図1に示す発光装置1Aでは、左辺の第1電
源端子T1aと右辺の第1電源端子T1bが対向し、左辺の第2電源端子T2aと右辺の
第2電源端子T2bが対向するように電源端子を配置した。これに対して、図6に示す発
光装置1Bでは、左辺の第1電源端子T1aと右辺の第2電源端子T2bとが対向し、右
辺の第1電源端子T1bと左辺の第2電源端子T2aとが対向するように電源端子を配置
する。このように、第1電源端子T1a及びT1bと第2電源端子T2a及びT2bとを
櫛歯状に配置することにより、第1配線80及び第2配線78から供給する高電位電源V
elと低電位電源Vssとをより一層均一化することができる。
図7に、第1実施形態の変形例2を示す。図1に示す発光装置1Aでは、データ線駆動
回路200はフレキシブル基板20に固着されていたが、図7に示す発光装置1Cではデ
ータ線駆動回路200を第1の基板10Aに設ける。データ線駆動回路200は、走査線
駆動回路100A及び100Bと同一のプロセスで構成してもよいし、あるいはICチッ
プとして用意し、これを第1の基板10AにCOG(chip on glass)技術によって固着
してもよい。また、画像データが供給される入力端子Tgは左辺又は右辺に設けられても
よい。
<2.第2実施形態>
図8に、第2実施形態の発光装置1Dの平面図を示す。発光装置1Dは、第1配線80
、補助電源配線81、第2配線78、及び電極コンタクト77の配置を除いて、図6に示
す第1実施形態の発光装置1Bと同様に構成されている。
この例の第1配線80及び第2配線78は、左辺と右辺だけでなく上辺(第4の辺)に
沿って形成されている。つまり、左辺側と右辺側の配線が連結されている。このような配
線構造を採用することによって、電源インピーダンスを低減できるので、高電位電源Ve
lと低電位電源Vssをより一層安定して供給することができる。
また、電極コンタクト78は、第2配線78の外周内側に沿って設けられるので、第1
実施形態と比較して、その面積を拡大することができる。この結果、低電位電源Vssの
電位をより一層安定化できる。さらに、補助電源配線81は、横方向だけでなく縦方向に
も延存する。このため、高電位電源Velの電位をより一層安定化できる。さらに縦方向
の補助電源配線81と横方向の補助電源配線とが交差する部分で接続してもよい。具体的
には両者を同一の層で構成すればよい。このような構造を採用することで、発光領域Aの
内部に網の目状の電源配線を形成することができ、各単位回路Pに供給する高電位電源V
elのばらつきをより一層低減することができる。
<3.第3実施形態>
図9に、第3実施形態の発光装置1Eの平面図を示す。発光装置1Eは、第1配線80
と第2配線78との配置関係を除いて、図6に示す第1実施形態の発光装置1Bと同様に
構成されている。
図6に示す第1実施形態の発光装置1Bでは、走査線駆動回路100A及び100Bと
第2配線78との間に第1配線80を配置した。これに対して、本実施形態の発光装置1
Eは、走査線駆動回路100A及び100Bと第1配線80との間に第2配線78を配置
した。これにより、共通電極72を形成する領域を狭くすることができる。さらに、共通
電極82と領域Rとの距離を長くすることができる。共通電極82やOLED素子70は
、外気や水分などによって劣化するが、これらは第1の基板10Aと第2の基板10Bと
を貼り合わせる領域Rから侵入する。したがって、領域Rから共通電極82までの距離を
長くすることにより、劣化を防止することができる。
なお、発光装置1Eにおいて、第1電源端子T1b及び第2電源端子T2bの配置は、
図1に示す発光装置1Aのそれらの配置と逆になっている。このため、図6に示す発光装
置1Bと同様に電源を安定して供給することができる。
<4.第4実施形態>
図10に、第4実施形態の発光装置1Fの平面図を示す。発光装置1Eは、第1配線8
0と第2配線78との配置関係、補助電源配線81の配置、及び第1電源端子T1bと第
2電源端子T2bの位置関係を除いて、図1に示す第1実施形態の発光装置1Aと同様に
構成されている。
図10に示すように、発光装置1Eの第1配線80と第2配線78とは、ほぼ重なるよ
うに配置されている。このように配置することによって、貼り合わせ領域Rの内側(いわ
ゆる額縁内)の面積を縮小することができ、ひいては第1の基板10A及び第2の基板1
0Bの面積を削減することができる。
また、補助電源配線81をジクザグに配置して、発光領域Aに形成される補助電源配線
81の本数に対して、走査線駆動回路100A及び100Bを跨ぐ補助電源配線81の本
数が半分になるようにした。これにより、補助電源配線81と走査線駆動回路81との間
で発生する寄生容量をより低減することができる。この結果、走査線駆動回路100a及
び100Bの誤動作より一層防止することができる。
なお、発光装置1Eにおいて、第1電源端子T1b及び第2電源端子T2bの配置は、
図1に示す発光装置1Aのそれらの配置と逆になっている。このため、図6に示す発光装
置1Bと同様に電源を安定して供給することができる。
<5.第5実施形態>
図11に、第5実施形態の発光装置1Gの平面図を示す。発光装置1Gは、走査線駆動
回路100A及び100Bに駆動電源を供給する第3電源端子T3a及びT3bを左辺及
び右辺に設ける点、下辺に制御入力端子T4を配置しフレキシブル基板20に設けた制御
回路300から制御信号を供給する点を除いて、図1に示す第1実施形態の発光装置1A
と同様に構成されている。
発光装置1Gでは、下辺(データ線を延長した直線と第1の基板が交わる辺)に設けら
れた制御入力端子T4と走査線駆動回路100A及び100Bとを接続する信号配線83
が形成されている。この信号配線83を介してスタートパルスやクロック信号などの制御
信号が走査線駆動回路100A及び100Bに供給される。
ここで、信号配線83及び制御入力端子T4、並びにデータ線67及びデータ入力端子
T3は、ソース電極を形成する層(第1の層)で構成される。信号配線83及びデータ線
67は、貼り合わせの領域Rの内部においてコンタクトホールを介して、制御信号接続線
83a及びデータ信号接続線67aと各々接続される。制御信号接続線83a及びデータ
信号接続線67aは領域Rの内側から外側に延存している。そして、制御信号接続線83
a及びデータ信号接続線67aは領域Rの外側において、コンタクトホールを介して制御
入力端子T4及びデータ入力端子T3に接続される。このように、領域Rと交差する部分
では、ソース電極を形成する層よりも下に位置するゲート電極を形成する層を用いた配線
構造を採用することにより、配線の損傷を未然に防止することができる。これにより、制
御信号及びデータ信号を確実に伝送することが可能となる。
走査線駆動回路100A及び100Bは、シフトレジスタなどのロジック回路とバッフ
ァ回路を含む。バッファ回路は、ロジック回路の出力信号の信号レベルをレベルシフトす
る機能を有する。このため、駆動電源として、ロジック回路用の電源とバッファ回路用の
電源が必要となる。これらの電源は、複数の第3電源端子T3a及びT3bから供給され
る。第3電源端子T3a及びT3bと走査線駆動回路100A及び100Bとは、電源配
線84を介して接続されている。
ここで、電源配線84と第1配線80とは交差し、電源配線84と第2配線78は交差
する。このように交差部分を設けると、交差部分に寄生容量が発生する。この結果、駆動
電源と高電位電源Velの間の電圧変動、及び駆動電源と低電位電源Vssとの間の電圧
変動を抑圧することができる。
より具体的には、高電位電源Vel及び第1トランジスタ60の閾値電圧によって定ま
る電位を上回るか否かによって、第1トランジスタ60はオン・オフする。さらに、第1
トランジスタ60のゲート電位、データ信号の電位、及び第2トランジスタ65の閾値電
圧によって定まる電位を上回るか否かによって、第2トランジスタ65はオン・オフする
。ここで、第1トランジスタ60及び第2トランジスア65の閾値電圧は固定であるので
、データ信号が取り得る全ての電位に対して安定して動作するように高電位電源Velの
電位と走査信号の電位を設定する必要がある。
電源配線84は、上述したように走査信号の電位を定めるバッファ回路用の電源を伝送
するので、電源配線84と高電位電源Velを供給する第1配線80との間に寄生容量が
発生すると、高電位電源Velの電位と走査信号の電位を安定化させることができる。こ
の結果、第2トランジスタ65によってデータ信号を確実に単位回路Pに取り込むができ
、データ信号の書き込みの信頼性を向上させることができる。
<6.応用例>
次に、本発明に係る発光装置を適用した電子機器について説明する。図12は、上記実
施形態に係る発光装置1A〜1Gを表示装置に適用したモバイル型のパーソナルコンピュ
ータの構成を示す斜視図である。パーソナルコンピュータ2000は、表示装置としての
発光装置1Aと本体部2010とを備える。本体部2010には、電源スイッチ2001
およびキーボード2002が設けられている。この発光装置1A〜1GはOLED素子7
0を用いるので、視野角が広く見易い画面を表示できる。
図13に、上記実施形態に係る発光装置1A〜1Gを適用した携帯電話機の構成を示す
。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001およびスクロールボタン3002、
ならびに表示装置としての発光装置1A〜1Gを備える。スクロールボタン3002を操
作することによって、発光装置1Aに表示される画面がスクロールされる。
図14に、上記実施形態に係る発光装置1A〜1Gを適用した情報携帯端末(PDA:
Personal Digital Assistants)の構成を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボ
タン4001および電源スイッチ4002、ならびに表示装置としての発光装置1Aを備
える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報
が発光装置1Aに表示される。
なお、本発明に係る発光装置が適用される電子機器としては、図12から図14に示し
たもののほか、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置
、ページャ、電子手帳、電子ペーパー、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、
テレビ電話、POS端末、プリンタヘッドのような発光源、プリンタ、スキャナ、複写機
、ビデオプレーヤ、タッチパネルを備えた機器等等が挙げられる。
本発明の第1実施形態の発光装置1Aの構成を示すブロック図である。 図1の位置Y2において領域Xまで第1の基板10Aを切断した断面図である。 単位回路Pの断面図である。 発光装置1Aにおける共通電極72の配置を示す平面図である。 図1の位置Y1において領域Xまで第1の基板10Aを切断した断面図である。 第1実施形態の変形例1に係る発光装置1Bの構成を示す断面図である。 第1実施形態の変形例2に係る発光装置1Cの構成を示す断面図である。 第2実施形態の発光装置1Dの構成を示す平面図である。 第3実施形態の発光装置1Eの構成を示す平面図である。 第4実施形態の発光装置1Fの構成を示す平面図である。 第5実施形態の発光装置1Gの構成を示す平面図である。 パーソナルコンピュータの外観構成を示す斜視図である。 携帯電話機の外観構成を示す斜視図である。 携帯情報端末の外観構成を示す斜視図である。
符号の説明
1A〜1G…発光装置、A…発光領域、P…単位回路、10A…第1の基板、10B…
第2の基板、20,30A,30B…フレキシブル基板、T1a,T1b…第1電源端子
、T2a,T2b…第2電源端子、T3a,T3b…第3電源端子、T3…データ入力端
子、67…データ線、78…第1配線、80…第2配線、81…補助電源配線、100A
,100B…走査線駆動回路、200…データ線駆動回路。

Claims (11)

  1. 基板上に、
    第1の電極第2の電極および前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられた発光層を有する発光素子を備えた単位回路と、
    前記単位回路にデータ信号を供給するデータ線と、
    前記単位回路に走査信号を供給する走査線と、
    前記走査線と電気的に接続された走査線駆動回路と、
    前記第1の電極に電気的に接続された第1の配線と、
    前記第2の電極に電気的に接続された第2の配線と、を備え、
    前記単位回路は、前記基板上の発光領域に設けられており、
    前記第1の配線と前記第2の配線とは、平面視で重なる第1の部分を有し、
    前記走査線駆動回路は、平面視において、前記第1の配線と電気的に接続された第1電源端子と前記発光領域との間に設けられており、
    前記第1の部分は、平面視において、前記走査線駆動回路と前記第1電源端子との間に設けられていることを特徴とする発光装置。
  2. 前記第1電源端子は、前記基板上の外周をなす第1の辺に沿って設けられた第1の第1電源端子と、前記第1の辺と対向する第2の辺に沿って設けられた第2の第1電源端子と、を有することを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記第2の配線と電気的に接続された第2電源端子と、を有し、
    前記走査線駆動回路は、平面視において、前記第2電源端子と前記発光領域との間に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の発光装置。
  4. 前記第1電源端子は、前記基板上の外周をなす第1の辺に沿って設けられた第1の第1電源端子と、前記第1の辺と対向する第2の辺に沿って設けられた第2の第1電源端子と、を有し、
    前記第2の配線と電気的に接続された第2電源端子が設けられており、
    前記走査線駆動回路は、平面視において、前記第2電源端子と前記発光領域との間に設けられており、
    前記第2電源端子は、前記第1の辺に沿って設けられた第1の第2電源端子と、前記第2の辺に沿って設けられた第2の第2電源端子と、を有し、
    前記第1の第2電源端子と前記第1の第1電源端子、および前記第2の第2電源端子と前記第2の第1電源端子とは、互いに隣りあうように設けられていることを特徴とする請求項に記載の発光装置。
  5. 前記第1電源端子は、前記基板上の外周をなす第1の辺に沿って設けられた第1の第1電源端子と、前記第1の辺と対向する第2の辺に沿って設けられた第2の第1電源端子と、を有し、
    前記第2の配線と電気的に接続された第2電源端子が設けられており、
    前記走査線駆動回路は、平面視において、前記第2電源端子と前記発光領域との間に設けられており、
    前記第2電源端子は、前記第1の辺に沿って設けられた第1の第2電源端子と、前記第2の辺に沿って設けられた第2の第2電源端子と、を有し、
    前記第1の第1電源端子と前記第2の第1電源端子、および前記第1の第2電源端子と前記第2の第2電源端子とが互いに対向するように設けられていることを特徴とする請求項に記載の発光装置。
  6. 前記走査線駆動回路と電気的に接続された第3の配線と、
    前記第3の配線と電気的に接続された第3電源端子と、を有し、
    前記第1の配線と前記第3の配線とは平面的に重なる部分を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発光装置。
  7. 前記第1の辺および前記第2の辺と交差する、第3の辺および前記第3の辺に対向する第4の辺を有し、
    少なくとも前記第1の配線および前記第2の配線のどちらか一方は、前記第1の辺、前記第2の辺および前記第3の辺の各々の辺に沿って設けられていることを特徴とする請求項5または6に記載の発光装置。
  8. 前記第1電源端子は、前記基板上の第1の層に設けられ、
    前記第1の配線は、前記第1の層と異なる前記基板上の第2の層に設けられ、
    前記第1の層と前記第2の層との間には、絶縁層が設けられており、
    前記第1電源端子と前記第1の配線とは、前記絶縁層に設けられたコンタクトホールを介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の発光装置。
  9. 前記第1電源端子は、前記基板上の第1の層に設けられ、
    前記第1の配線は、前記第1の層と異なる前記基板上の第2の層に設けられ、
    前記第1の層と前記第2の層との間には、絶縁層が設けられており、
    前記第1電源端子と前記第1の配線とは、前記絶縁層に設けられたコンタクトホールを介して電気的に接続されており、
    前記第2電源端子および前記第2配線は、前記基板上の第1の層に設けられていることを特徴とする請求項乃至のうちいずれか1項に記載の発光装置。
  10. 前記データ線と電気的に接続されたデータ線駆動回路と、
    平面視において、前記データ線駆動回路は、前記単位回路が設けられた発光領域と前記第1電源端子との間に設けられていないことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の発光装置。
  11. 請求項1乃至10のうちいずれか1項に記載の発光装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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