JP5245029B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、支持基板上に複数の集積回路基板を実装する半導体装置に関する。特に、異なる機能を有する複数のフレキシブル集積回路基板を実装する半導体装置に関する。
近年、磁気カードに比べて大きな記憶容量を有するデバイスとして、メモリ回路又はマイクロプロセッサ回路を内蔵するICカードの需要が高まっている。このICカードは、通常、札入れ等に入れて携帯されることが多く、携帯時にカードに曲げの力が加わることが多い。しかしながら、従来のICチップ、即ちシリコンウエハーから形成された半導体チップ自体にはフレキシブル性がなく、その上に比較的脆弱である。そのため、このICチップは曲げなどの外力により破損してしまう虞がある。しかしながら、このICチップがフレキシブル性を有していれば、破損を防止することができる。例えば特許文献1(特開平9−312349号公報)には、シリコンウエハーに形成した半導体ICチップを、フレキシブル樹脂シートに転写する手法が開示されている。特許文献1によれば、シリコンウエハー上に形成した半導体膜上にフレキシブル樹脂シートを接合して、フレキシブル樹脂シートと半導体膜を一体化した後、フレキシブル樹脂シートを半導体膜とともに、シリコンウエハーから剥離することができると記載されている。
しかしながら、上述の特許文献1に開示されている技術には、以下に示すような問題点がある。シリコンウエハーから半導体ICチップを剥離する工程、フレキシブル樹脂シートに転写する工程での歩留まりが低く、製造コストが高くなってしまう。シリコンウエハー上に形成した半導体ICチップをフレキシブル樹脂シートに転写する際には、シリコンウエハーを裏面側から削って薄くする必要がある。シリコンウエハーを削る場合、溶液によるエッチング法は非常に困難であるため、CMP(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械研磨)法等により機械的に削らなければならない。従って、このプロセスは1枚毎の枚葉処理になりプロセス時間が長くなってしまう。また、ICチップは不透明で数μm程度の厚さがあるため、その応用範囲が限られてしまう。
これに対して、特許文献2(特開昭62−160292号公報)には、プラスチック基板上にCVD法(Chemical Vapor Deposition法:化学気相成長法)又はスパッタ法により直接シリコン膜を0.5〜1μm程度の膜厚で形成し、このシリコンを用いて薄膜集積回路を構成し、このIC上にプラスチックシートをラミネートしてICカードを作成する方法が開示されている。この技術によれば、ICチップを剥離する工程を必要とせず、上述のような問題は発生しない。同様の技術が特許文献3(特開2002−217421号公報)にも記載されている。プラスチック基板にCVD等の方法で形成した非晶質シリコン薄膜の結晶化には、例えば、特許文献4(特開昭56−111213号公報)に記載されているレーザーアニールを使用することができる。また、特許文献5(特開平7−202147号公報)には、単結晶シリコン薄膜を用いた半導体集積回路の上下にアモルファス絶縁層を積層して、その厚さを100μm以下と薄くすることで、フレキシブル性を持たせることができると記載されている。
また、特許文献6(特許第2953023号公報)及び特許文献7(特許第3033123号公報)には、液晶表示装置に関し、液晶を挟んで対向する一対のガラス基板の縁部に配列された電極端子部に、耐熱性ガラス上に形成されたポリシリコン薄膜トランジスタから構成される短冊状の表示駆動ガラス基板を張り合わせて接続する手法が開示されている。特許文献6及び特許文献7には、これにより、短冊ガラス状のポリシリコン薄膜トランジスタ駆動回路基板を、表示用ガラス基板の縁部に接続して取り付けるだけで表示駆動回路を備えた液晶表示装置を製造できるので、ICチップからなる複数個の駆動回路素子を1つ1つ表示用ガラス基板に取り付けて表示駆動回路を構成する従来の液晶表示装置に比べてその製造が容易であると記載されている。
更に、特許文献8(特開2001−215528号公報)には、液晶表示装置に関し、表示パネル内に周辺駆動素子が内蔵されており、表示パネルを構成するガラス基板に設けられたスルーホールに埋め込まれた金属を介して外部回路接続用フレキシブル基板と接続する技術が開示されている。
特開平9−312349号公報 特開昭62−160292号公報 特開2002−217421号公報 特開昭56−111213号公報 特開平7−202147号公報 特許第2953023号公報 特許第3033123号公報 特開2001−215528号公報
しかしながら、上述の従来の技術には、以下に示すような問題点がある。特許文献2に記載のICカードの製造方法においては、ICカード表面に直接集積回路を形成しなければならない。従って、ICカードの用途毎に専用の回路設計とプロセスが必要となり、製造コストが高くなってしまう。また、特許文献5に記載の半導体装置においては、フレキシブル性が不十分であり、複数の集積回路基板を積層して高密度な半導体装置を製造する用途に適用することは困難である。更に、特許文献6及び特許文献に記載の液晶表示装置においては、短冊状の駆動回路基板は脆弱で実装するときに割れやすい。また、駆動回路基板は0.5乃至1.0mm程度の厚みを有し、複数の回路基板を積層して高密度に実装することが困難である。更に、ガラス基板は熱伝導率が小さく、駆動回路の自己発熱により回路特性が低下する虞がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、低コストで、様々な機能を有する複数の集積回路の混載が容易な半導体装置を提供することを目的とする。また、本発明の他の目的は、フレキシブル性を活用して、複数のフレキシブル集積回路基板を積層した高密度な半導体装置を提供することにある。更に、本発明の更に他の目的は、高い熱伝導率を有するフレキシブル基板を用いることで放熱特性に優れた半導体装置を提供することにある。
本発明に係る半導体装置は、フレキシブル基板上に、非晶質半導体薄膜又はレーザーアニールにより結晶化された多結晶若しくは単結晶半導体薄膜により集積回路を形成した複数個のフレキシブル集積回路基板と、前記複数個のフレキシブル集積回路基板が実装された支持基板と、を有し、
前記フレキシブル集積回路基板は、接着層を用いて前記支持基板と接着された第1のフレキシブル集積回路基板と、前記支持基板上に配置された第2のフレキシブル集積回路基板と、を含み、
前記第1のフレキシブル集積回路基板の集積回路と、前記第2のフレキシブル集積回路基板の集積回路とが、導電性樹脂を用いて電気的に接続され、前記第1のフレキシブル集積回路基板の集積回路は、前記第2のフレキシブル集積回路基板の集積回路と対向するように形成され、前記導電性樹脂は、前記第1及び第2のフレキシブル集積回路基板に対して積層状態で配置されていることを特徴とする。
本発明に係る他の半導体装置は、フレキシブル基板上に、非晶質半導体薄膜又はレーザーアニールにより結晶化された多結晶若しくは単結晶半導体薄膜により集積回路を形成した1又は複数個のフレキシブル集積回路基板と、前記1又は複数個のフレキシブル集積回路基板が実装された支持基板と、を有し、
前記フレキシブル集積回路基板は、接着層を用いて前記支持基板と接着された第1のフレキシブル集積回路基板を含み、
前記支持基板上に、非晶質半導体薄膜又はレーザーアニールにより結晶化された多結晶若しくは単結晶半導体薄膜により集積回路が形成され、
前記支持基板上に形成された集積回路と、前記第1のフレキシブル集積回路基板の集積回路とが導電性樹脂を用いて電気的に接続され、前記第1のフレキシブル集積回路基板の集積回路は、前記支持基板上に形成された前記集積回路と対向するように形成され、前記導電性樹脂は、前記第1のフレキシブル集積回路基板及び前記支持基板に対して積層状態で配置されていることを特徴とする。
本発明に係る他の半導体装置は、フレキシブル基板上に、非晶質半導体薄膜又はレーザーアニールにより結晶化された多結晶若しくは単結晶半導体薄膜により集積回路を形成した複数個のフレキシブル集積回路基板と、前記複数個のフレキシブル集積回路基板が実装された支持基板と、を有し、
前記フレキシブル集積回路基板は、接着層を用いて前記支持基板と接着された第1のフレキシブル集積回路基板と、前記支持基板上に配置された第2のフレキシブル集積回路基板と、を含み、
前記第1のフレキシブル集積回路基板の集積回路と、前記第2のフレキシブル集積回路基板の集積回路とが、導電性樹脂を用いて電気的に接続され、
前記支持基板上に、非晶質半導体薄膜又はレーザーアニールにより結晶化された多結晶若しくは単結晶半導体薄膜により集積回路が形成され、
前記支持基板上に形成された集積回路と、前記第1のフレキシブル集積回路基板の集積回路とが導電性樹脂を用いて電気的に接続され、前記第1のフレキシブル集積回路基板の集積回路は、前記第2のフレキシブル集積回路基板の集積回路と対向するように形成され、前記第1のフレキシブル集積回路基板の集積回路と前記第2のフレキシブル集積回路基板の集積回路とを電気的に接続する導電性樹脂は、前記第1及び第2のフレキシブル集積回路基板に対して積層状態で配置され、
前記第1のフレキシブル集積回路基板の集積回路は、前記支持基板上に形成された前記集積回路と対向するように形成され、前記支持基板上に形成された集積回路と前記第1のフレキシブル集積回路基板の集積回路とを電気的に接続する導電性樹脂は、前記第1のフレキシブル集積回路基板及び前記支持基板に対して積層状態で配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、フレキシブル基板の表面に集積回路を形成し、別の支持基板に複数のフレキシブル集積回路基板をシステム化して組み込むことにより、軽くて割れにくいシステム集積回路デバイスを安価に作成できる。また、様々な機能を有するICを組み合わせることにより、メモリカード、ディスプレイなど様々な機能のモジュールを構成することができる。更に、モジュールの一段階手前のシステム化した集積回路部品としての活用も可能である。このように、本発明を用いることで、軽くて機械的強度が強いといった携帯性に優れた高付加価値携帯電子機器及びその部品を低コストで実現することができる。
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置に使用するCMOS回路の断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置に使用するCMOS回路の製造方法をその工程順に示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の第1の変形例を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の第2の変形例を示す平面図及び断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の第1の変形例を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の第2の変形例を示す平面図及び断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体装置を示す平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の第1の変形例を示す平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の第2の変形例を示す平面図及び断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の第3の変形例を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の第4の変形例を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の第5の変形例を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る半導体装置を示す平面図である。 本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の第1の変形例を示す平面図である。 本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の第2の変形例を示す平面図及び断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る半導体装置の第1の変形例を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る半導体装置の第2の変形例を示す断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る半導体装置の第1の変形例を示す断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る半導体装置の第2の変形例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は本実施形態に係る半導体装置を示す平面図である。図1に示すように、本実施形態の半導体装置においては、支持基板3が設けられており、この支持基板3の表面にフレキシブル集積回路基板1及び2が実装されている。支持基板3としては、例えば、プラスチック基板を使用する。フレキシブル集積回路基板1及び2の表面には、例えば、多結晶半導体TFTから形成されたCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor:相補型金属酸化膜半導体)による集積回路が形成されている。
図2はこのCMOS回路の基本構造を示す断面図であり、図3はこのTFTの製造方法をその工程順に示す断面図である。図2に示すように、本実施形態の半導体装置に使用するTFTにおいては、フレキシブル基板5が設けられており、その表面にバリア膜4が形成されており、その上に2つの多結晶シリコン膜6が形成されている。フレキシブル基板5には、例えば、ポリイミドフィルム等の樹脂基板が使用される。バリア膜4は、水分及び有機物等の不純物が樹脂基板からTFTへ拡散するのを抑制し、TFTの特性低下を防止するものであり、例えば、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化タンタル等の金属酸化膜が使用される。また、酸化膜の代わりに窒化ケイ素等の金属窒化物を使用してもよい。2つの多結晶シリコン膜6の一方にはp型化された領域が両端部に設けられており、他方にはn型化された領域10が両端部に設けられている。これらの多結晶シリコン膜6及びバリア膜4を覆うようにゲート絶縁膜7が形成されており、その表面にゲート電極8が形成されている。更に、ゲート電極及びゲート絶縁膜を覆うように層間絶縁膜11が形成されており、その表面に金属電極12が形成されている。金属電極12は、層間絶縁膜11及びゲート絶縁膜7を貫通して、多結晶シリコン膜6に設けられたp型化された領域9及びn型化された領域20に接続されている。
このTFTの製造工程においては、図3(a)に示すように、フレキシブル基板5の表面に、例えばスパッタ法によりバリア膜4が形成されており、その表面に非晶質シリコン膜13が形成する。この非晶質シリコン膜13は、例えば、CVD法(Chemical Vapor Deposition法:化学気相成長法)又はスパッタ法により30乃至200nmの膜厚で形成する。次に、図3(b)に示すように、非晶質シリコン膜13をレーザー照射14によりアニールし、多結晶シリコン膜6に改質する。レーザーとしては、例えば、エキシマレーザー又は固体レーザー等を使用する。次に、図3(c)に示すように、バリア膜4上の多結晶シリコン膜6をフォトリソグラフィー技術を使用してパターニングした後、バリア膜4及び2つの多結晶シリコン膜6を覆うようにゲート絶縁膜7を形成する。ゲート絶縁膜7は、例えば、CVD法又はスパッタ法により10乃至200nmの膜厚で形成される。なお、ゲート絶縁膜7を形成した後、多結晶シリコンとゲート絶縁膜7との界面に存在する固定電荷及び界面順位を低減するため、レーザー照射14よりも低いエネルギー密度で全面にレーザーを照射してもよい。次に、図3(d)に示すように、ゲート絶縁膜7の表面に、2つのゲート電極8を夫々、2つの多結晶シリコン膜6と相対する位置に形成する。更に、レジスト15を、一方の多結晶シリコン膜6と相対する位置に、ゲート電極8及び層間絶縁膜7を覆うように形成し、層間絶縁膜7側の表面からのボロン注入によって、他方の多結晶シリコン膜6の両端部にp型化された領域9を形成する。ボロン注入には、例えば、イオンドーピング法を使用する。一方の多結晶シリコン膜6には、レジスト15がマスクとなってボロンが注入されていない。また、ゲート電極8がマスクとなって、他方の多結晶シリコン膜6の中心部にはボロンが注入されていない。次に、図3(e)に示すように、レジスト15を、p型化された領域9の設けられていない多結晶シリコン膜6と相対する位置に、ゲート電極8及び層間絶縁膜7を覆うように形成する。層間絶縁膜7側の表面からのリン注入によって、他方の多結晶シリコン膜6の両端部にn型化された領域10を形成する。リン注入には、例えば、イオンドーピング法を使用する。一方の多結晶シリコン膜6には、レジスト15がマスクとなってリンが注入されていない。また、ゲート電極8がマスクとなって、他方の多結晶シリコン膜6の中心部にはリンが注入されていない。次に、図3(f)に示すように、層間絶縁膜11及び金属電極12を形成してCMOS回路が完成する。なお、CMOS回路製造の全工程において、CVD又はスパッタ等の成膜工程のプロセス温度は、プラスチック又は樹脂基板等の耐熱性を考慮して450℃以下であることが望ましい。
上述の如く構成された本第1実施形態に係る半導体装置においては、支持基板上にフレキシブル性を有する集積回路基板が実装されており、この半導体装置全体に曲げ等の外力が印加された場合に破損しにくい。ここでは、支持基板3上に2個のフレキシブル回路基板を実装しているが、本発明はこれに限定されず、1個でも複数個でもよい。また、フレキシブル集積回路基板に設けられた集積回路としては、例えば、データを格納しておくメモリ回路、外部の装置等に信号を出力してその動作を制御する制御回路、画素回路等を備え画像を表示する表示デバイス、受光素子等を備え光を検知するセンサーデバイス、デジタルカメラ等に使用されるCCD(Charge-Coupled Device:電荷結合素子)を使用する。また、本第1実施形態においては、フレキシブル基板表面に形成する集積回路に、レーザーアニールにより結晶化された多結晶薄膜半導体を使用する例を示したが、レーザーアニールにより結晶化された単結晶薄膜半導体を使用してもよいし、非晶質薄膜半導体を使用してもよい。
図4は、本第1実施形態に係る半導体装置の第1の変形例を示す平面図である。図4に示すように、支持基板3の表面に実装されたフレキシブル集積回路基板1及び2は電気接続部18によって電気的に接続されて、システム集積回路装置を構成する。電気接続の方法としては、例えば、フレキシブル集積回路基板1及び2の端子部(図示せず)を重ね合わせ、導電性樹脂で接続する方法を使用する。
上述の如く構成された本第1実施形態に係る半導体装置の第1の変形例においては、図2に示すように、支持基板上に組み込まれたフレキシブル集積回路基板1及び2は相互に電気接続4を介して接続され、統合された1つのシステムとして機能することができる。本第1実施形態に係る半導体装置の第1の変形例におけるその他の効果は、前述の本第1実施形態に係る半導体装置と同様である。
図5(a)は、本第1実施形態に係る半導体装置の第2の変形例を示す平面図であり、図5(b)は図5(a)に示すA−A’線による断面図であり、図5(c)は図5(a)に示すB−B’線による断面図である。図5(a)及び図5(b)に示すように、プラスチックカード22が設けられており、このプラスチックカード22の表面にフレキシブルメモリ回路基板19が実装されている。このフレキシブルメモリ回路基板19においては、フレキシブル基板26が設けられており、このフレキシブル基板26の表面にメモリ回路25が設けられている。フレキシブル基板26としては、例えば、ポリイミドフィルムを使用する。フレキシブルメモリ回路基板19は、フレキシブル基板5側がプラスチックカード22に接するように実装されている。また、プラスチックカード22の表面に接着層24が設けられており、その上にフレキシブル制御回路基板20が実装されている。このフレキシブル制御回路基板20においては、フレキシブル基板26が設けられており、このフレキシブル基板26の表面に制御回路27が設けられている。フレキシブル制御回路基板20は、制御回路5側が接着層24に接するように実装されている。更に、フレキシブルメモリ回路基板19とフレキシブル制御回路基板20は、夫々の端子部(図示せず)が重なるように実装されており、メモリ回路25と制御回路27は導電性樹脂23により接続されている。メモリ回路25と制御回路27には夫々、接続端子部(図示せず)及び金属バンプ(図示せず)が設けられており、導電性樹脂を挟んで圧着することで電気的な接続を実現できる。また、図5(a)及び図5(c)に示すように、プラスチックカード22の表面に電気接続部18が設けられており、更に、フレキシブル制御回路基板20及びフレキシブル電源基板21が実装されている。このフレキシブル電源回路基板21においては、フレキシブル基板26が設けられており、このフレキシブル基板26の表面に電源回路60が設けられている。フレキシブル制御回路基板20は制御回路27側がプラスチックカード22に接するように実装されており、フレキシブル電源基板21は電源回路60側がプラスチックカード22に接するように実装されている。これらの制御回路及び電源回路60は、夫々の端部が電気接続部18に重なるように実装されている。
上述の如く構成された本第1実施形態に係る半導体装置の第2の変形例においては、図5(a)、(b)及び(c)に示すように、フレキシブルメモリ回路基板19とフレキシブル制御回路基板20を部分的に重なるように、プラスチックカード22上に実装することができる。このように、可撓性を有する集積回路基板を使用することで、高密度で多機能の半導体装置を高い信頼性で実現することができる。このような構成の半導体装置としては、ICカード又はICタグなどが考えられる。ICカードは、例えば、クレジットカード等がある。ICタグは、例えば、商品の価格等を記録し、商品に貼り付けて無線電波で読み出しを行う小さなタグ(値札)である。これらの半導体装置は携帯されて運ばれることが多く、曲げ等の外力が印加されやすいが、フレキシブル回路基板が使用されており、破損しにくい。
このように、本第1実施形態によれば、支持基板3に複数のフレキシブル集積回路基板をシステム化して組み込むことにより、軽くて割れにくいシステム集積回路デバイスを安価に作成できる。また、様々な機能を有するICを組み合わせることにより、メモリカード、ディスプレイなど様々な機能のモジュールを構成することができる。
なお、本第1実施形態においては、電気接続部18として導電性樹脂を使用したが、夫々の端子部を金属配線で接続してもよい。また、フレキシブル集積回路を構成するCMOS−TFTに使用する半導体薄膜として、レーザーアニールにより結晶化された多結晶半導体薄膜を使用したが、非晶質半導体薄膜又はレーザーアニールにより結晶化された単結晶半導体薄膜を使用してもよい。更に、フレキシブル基板26として、ポリイミドフィルムを使用したが、PET(Poly-Ethylene Terephthalate:ポリエチレンテレフタレート)フィルム等の他の合成樹脂フィルム、金属フィルム又はこれらの積層体を使用してもよいし松脂等を成型した天然樹脂フィルムを使用してもよい。更にまた、支持基板3としてはプラスチック基板を使用したが、ガラス基板、シリコン基板、金属基板、合成樹脂基板、天然樹脂基板及びこれらの積層体を使用してもよい。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図6は本第2実施形態に係る半導体装置を示す平面図である。前述の第1実施形態の第1変形例においては、図2に示すように、支持基板3には集積回路は設けられていない。これに対して、本第2実施形態においては、図6に示すように、支持基板3上に予め支持基板に直接作り込まれた集積回路28が設けられている。支持基板3として、例えば、シリコンウエハーのような耐熱性の高い材料を使用される。図6に示す本第2実施形態における上記以外の構成は前述の図2に示す第1の実施形態と同様である。
上述の如く構成された本第2実施形態に係る半導体装置においては、支持基板3として、例えば、シリコンウエハーのような耐熱性の高い材料を使用することにより、支持基板3表面に非常に高性能の薄膜半導体を形成できる。従って、例えば、マイクロプロセッサのような非常に高性能のトランジスタ特性を必要とする回路をシリコンウエハー上に形成し、そこにフレキシブル集積回路基板を組み込んだ多機能半導体装置を製造することができる。また、支持基板として、例えば、プラスチック基板を使用する場合、非晶質半導体薄膜、レーザーアニールにより結晶化された多結晶又は単結晶半導体薄膜を使用する。本第2実施形態における上記以外の効果は、前述の図2に示す第1実施形態の第1変形例と同様である。
図7は本第2実施形態に係る半導体装置の第1の変形例を示す平面図である。前述の本第2実施形態においては、図6に示すように、フレキシブル集積回路1及び2は、支持基板に直接作り込まれた集積回路28と電気的に接続されていない。これに対して、本第2実施形態の第1変形例においては、図7に示すように、フレキシブル集積回路1及び2は夫々、支持基板3表面に設けられた電気接続部18を介して、支持基板に直接作り込まれた集積回路28に接続されている。
上述の如く構成された本第2実施形態に係る半導体装置の第1変形例は、フレキシブル集積回路基板1及び2を夫々、支持基板に直接作り込まれた集積回路28と電気的に接続することで、統合された1つのシステムとして機能することができる。本第2実施形態の第1変形例における上記以外の効果は、前述の図6に示す第2実施形態と同様である。
図8(a)は、本第2実施形態に係る半導体装置の第2の変形例を示す平面図であり、図8(b)は図8(a)に示すC−C’線による断面図であり、図8(c)は図8(a)に示すD−D’線による断面図である。図8(a)及び図8(b)に示すように、ガラス基板29が設けられており、このガラス基板29の表面には予め画素回路30が形成されている。この画素回路は、例えば、液晶表示パネル等のディスプレイモジュールに使用する。画素回路30には、画素電極(図示せず)がマトリックス状に配置されており、走査パルスを画素電極に伝達する複数の走査線と映像信号を画素電極に伝達する複数のデータ線が互いに直交するように形成されている。このガラス基板29の表面に接着層24が設けられており、その上に走査パルスを走査線に出力するフレキシブル走査線駆動回路基板31が実装されている。このフレキシブル走査線駆動回路基板31においては、フレキシブル基板26が設けられており、このフレキシブル基板26の表面に走査線駆動回路33が設けられている。フレキシブル基板26としては、例えば、ポリイミドフィルムを使用する。フレキシブル走査線駆動回路基板31は、走査線駆動回路33側が接着層24に接するように実装されている。また、フレキシブル走査線駆動回路基板31と画素回路30は、夫々の端子部(図示せず)が重なるように実装されており、走査線駆動回路33と画素回路30は導電性樹脂23により接続されている。走査線駆動回路33の端子部のピッチは、画素回路30の縁部に形成された端子部のピッチと相対するように設けられている。また、走査線駆動回路33の端子部には金属バンプ(図示せず)がめっき法等により形成されており、異方性導電フィルムなどの導電性樹脂9を介して、圧着法により画素回路30の端子部と電気的に接続される。また、図8(a)及び図8(c)に示すように、ガラス基板29が設けられており、このガラス基板29の表面には予め画素回路30が形成されている。このガラス基板29の表面に接着層24が設けられており、その上に映像信号をデータ線に出力するフレキシブルデータ線駆動回路基板32が実装されている。このフレキシブルデータ線駆動回路基板32においては、フレキシブル基板26が設けられており、このフレキシブル基板26の表面にデータ線駆動回路34が設けられている。フレキシブルデータ線駆動回路基板32は、データ線駆動回路34側が接着層24に接するように実装されている。また、フレキシブルデータ線駆動回路基板32と画素回路30は、夫々の端子部(図示せず)が重なるように実装されており、データ線駆動回路34と画素回路30は導電性樹脂23により接続されている。データ線駆動回路34の端子部のピッチは、画素回路30の縁部に形成された端子部のピッチと相対するように設けられている。また、データ線駆動回路34の端子部には金属バンプ(図示せず)がめっき法等により形成されており、異方性導電フィルムなどの導電性樹脂23を介して、圧着法により画素回路30の端子部と電気的に接続されている。
上述の如く構成された本第2実施形態に係る半導体装置の第2変形例においては、図8(a)、(b)及び(c)に示すように、走査線駆動回路基板及びフレキシブルデータ線駆動回路基板として可撓性を有するものを使用して、特に長尺になった場合でも、圧着実装時に割れることもなく、歩留まり良くディスプレイモジュールを製造できる。なお、フレキシブル基板上に構成される駆動回路には、デジタル・アナログ変換回路やメモリ回路などの機能が含まれていてもよい。
図8(d)は、本実施形態の第3の変形例を示す平面図である。図8(d)に示すように、プラスチックカード22が設けられており、このプラスチックカード22の表面には予め外部装置と信号の送受信を行うアンテナ回路35が形成されている。このプラスチックカード22の表面に、アンテナ回路35と端部が重なるようにフレキシブルメモリ回基板19が実装されている。フレキシブルメモリ回基板19には、例えば、銀行の口座番号などの情報が格納されている。また、プラスチックカード22の表面に、アンテナ回路35及びフレキシブルメモリ回基板19と端部が重なるようにフレキシブル制御回路基板20が実装されている。フレキシブル制御回路基板20は、例えば、銀行の口座番号を暗号化する演算を行う。更に、プラスチックカード22の表面に、フレキシブル制御回路基板20と端部が重なるようにフレキシブル電源回路基板21が実装されている。フレキシブル電源回路基板21はフレキシブル制御回路基板20に制御回路を駆動する電力を供給する。このように構成された半導体装置は、例えば、クレジットカードとして使用する。
上述の如く構成された本第2実施形態に係る半導体装置の第3変形例は、図8(d)に示すように、メモリ回路基板、制御回路基板及び電源回路基板として、夫々可撓性を有するフレキシブルメモリ回路基板19、フレキシブル制御回路基板20及びフレキシブル電源回路基板21を使用しており、半導体装置全体に外力が印加された場合に破損しにくいという効果を奏する。例えば、クレジットカードとして使用する場合、携帯中に曲げ等の外力が印加されても破損しにくい。なお、これらの基本構成にデータの暗号化処理等を行うマイクロプロセッサ回路等を付加してもよい。また、支持基板上に複数の集積回路を予め設けてもよい。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図9は本第3実施形態に係る半導体装置を示す平面図である。図9に示すように、本実施形態の半導体装置においては、支持基板3が設けられており、この支持基板3の表面に予め支持基板に直接作り込まれた集積回路28が設けられている。支持基板3上にフレキシブル集積回路基板1が、その一部が支持基板3表面からはみ出すように実装されている。
上述の如く構成された本第3実施形態に係る半導体装置においては、図9に示すように、支持基板3上に実装されるフレキシブル集積回路基板1が可撓性を有するため、フレキシブル集積回路基板1が支持基板3表面からはみ出るように実装されても信頼性の高い半導体装置を実現することができる。
図10は本第3実施形態に係る半導体装置の第1の変形例を示す平面図である。本実施形態の第1の変形例においては、図10に示すように、図9の半導体装置におけるフレキシブル集積回路基板1の上に、更にフレキシブル集積回路基板2が実装されている。
上述の如く構成された本第3実施形態に係る半導体装置の第1変形例においては、図9に示した本第3実施形態の半導体装置に更に集積回路基板を実装する場合に、支持基板3の面積を広げることなくフレキシブル集積回路基板1上にフレキシブル回路基板2を実装することができる。このように、可撓性を有するフレキシブル集積回路基板を使用することで半導体装置の実装形態の自由度が大きくなる。
図11(a)は、本第3実施形態に係る半導体装置の第2の変形例を示す平面図であり、図11(b)は図11(a)に示すE−E’線による断面図である。図11(a)及び(b)に示すように、ガラス基板29が設けられており、このガラス基板29の表面には予め画素回路30が形成されている。この画素回路は、例えば、液晶表示パネル等のディスプレイモジュールに使用する。画素回路30には、画素電極(図示せず)がマトリックス状に配置されており、映像信号を画素電極に伝達する複数のデータ線が形成されている。ガラス基板29表面の端部に接着層24が設けられており、その上にフレキシブルメモリ回路基板36が、その一部がガラス基板29表面からはみ出すように実装されている。ここで、フレキシブルメモリ回路基板36と画素回路30は重なっていない。このフレキシブルメモリ回路基板36においては、フレキシブル基板26が設けられており、このフレキシブル基板26の表面にメモリ回路37が設けられている。フレキシブルメモリ回路基板36は、フレキシブル基板26側が接着層24に接するように実装されている。また、ガラス基板29の表面において、画素回路30とフレキシブルメモリ回路基板36の間の領域に接着層24が設けられており、その上にフレキシブルデータ線駆動回路基板32が実装されている。このフレキシブルデータ線駆動回路基板32においては、フレキシブル基板26が設けられており、このフレキシブル基板26の表面にデータ線駆動回路34が設けられている。フレキシブルデータ線駆動回路基板32は、データ線駆動回路34側が接着層24に接するように実装されている。フレキシブルデータ線駆動回路基板32と画素回路30は、夫々の端子部(図示せず)が重なるように実装されており、データ線駆動回路34と画素回路30は導電性樹脂23により接続されている。データ線駆動回路34の端子部のピッチは、画素回路30の縁部に形成された端子部のピッチと相対するように設けられている。また、データ線駆動回路34の端子部には金属バンプ(図示せず)が形成されており、導電性樹脂23を介して画素回路30の端子部と電気的に接続されている。また、フレキシブルデータ線駆動回路基板32とフレキシブルメモリ回路基板36は、夫々の端子部(図示せず)が重なるように実装されており、データ線駆動回路34とメモリ回路37は導電性樹脂23により接続されている。データ線駆動回路34の端子部のピッチは、メモリ回路37の縁部に形成された端子部のピッチと相対するように設けられている。また、データ線駆動回路34の端子部には金属バンプ(図示せず)が形成されており、導電性樹脂23を介してメモリ回路37の端子部と電気的に接続されている。
上述の如く構成された本第3実施形態に係る半導体装置の第2変形例においては、図11(a)及び(b)に示すように、フレキシブルメモリ回路基板36及びフレキシブルデータ線駆動回路基板32が可撓性を有するため、本第3実施形態の第2変形例のような実装形態をとることができる。特に、集積回路基板全体を支持基板に組み込む必要はなく、実装スペースの制約が少ない。このように、高密度実装を信頼性高く実現することができ、ディスプレイモジュールをコンパクトに構成することができる。なお、本実施形態ではディスプレイモジュールの例を示したが、本発明はこれに限定されず、様々な機能を有するフレキシブル集積回路基板を任意に積層接続し、これらの積層フレキシブル集積回路基板を、支持基板の任意の場所に歩留まり良く実装できる。
図12は、本第3実施形態に係る半導体装置の第3の変形例を示す断面図である。図12に示すように、図11(b)の半導体装置のフレキシブルメモリ回路基板36に、更にフレキシブル配線基板61が接続されている。このフレキシブル配線基板61においては、フレキシブル基板26が設けられており、このフレキシブル基板26の表面に銅配線38が設けられている。フレキシブルメモリ回路基板36とフレキシブル配線基板61は、夫々の端子部(図示せず)が重なるように実装されており、メモリ回路37と銅配線38は導電性樹脂23により接続されている。
上述の如く構成された本第3実施形態に係る半導体装置の第3変形例においては、フレキシブルメモリ回路基板36及びフレキシブル配線基板61が可撓性を有するため、ガラス基板29表面からはみ出した部分でフレキシブルメモリ回路基板36及びフレキシブル配線基板61を相互に接続することができる。このため、ガラス基板29表面に、フレキシブルメモリ回路基板36及びフレキシブル配線基板61を接続するための端子部、及び、それらを結ぶ配線を設ける必要がない。このように、高密度実装を信頼性高く実現することができ、ディスプレイモジュールをコンパクトに構成することができる。第3実施形態の第3変形例における上記以外の効果は、前述の図11(b)に示す第3実施形態の第2変形例と同様である。
図13は、本第3実施形態に係る半導体装置の第4の変形例を示す断面図である。図13に示すように、ガラス基板29が設けられており、このガラス基板29の表面には予め画素回路30が設けられている。ガラス基板29には端部に接着層24が設けられており、その上に、フレキシブル基板26の表面に銅配線38が設けられているフレキシブル配線基板61が、フレキシブル基板26側の端部を接するように実装されている。また、フレキシブル基板26の表面にデータ線駆動回路34を設けてあるフレキシブルデータ線駆動回路基板32と、フレキシブル基板26の表面にメモリ回路37を設けてあるフレキシブルメモリ回路基板36が積層されている。フレキシブルデータ線駆動回路基板32のデータ線駆動回路34側と、フレキシブルメモリ回路基板36のフレキシブル基板26側が接するように接着され積層されている。この接着には、例えば、熱硬化型又は光硬化型の接着剤を使用する。この積層体は接着層24を介して、メモリ回路37が接着層24に接するようにガラス基板29に実装されている。画素回路30とデータ線駆動回路34、画素回路30とメモリ回路37、及び、データ線駆動回路34と銅配線38は、夫々導電性樹脂23により接続されている。
上述の如く構成された本第3実施形態に係る半導体装置の第4変形例においては、フレキシブルデータ線駆動回路基板32及びフレキシブル配線基板61を相互に接続されている。この点において、第3実施形態の第4変形例はこの点で本第3実施形態の第3変形例と異なっているが、それ以外の構成、機能は同一である。このように、様々な実装形態で同様の機能を有する半導体装置を実現でき、実装構造の自由度が高い。それ以外の効果は第3実施形態の第3変形例と同様である。
図14は、本第3実施形態に係る半導体装置の第5の変形例を示す断面図である。図14に示すように、ガラス基板29が設けられており、このガラス基板29の表面には予め画素回路30が設けられている。また、フレキシブル基板26の表面にデータ線駆動回路34を設けてあるフレキシブルデータ線駆動回路基板32と、フレキシブル基板26の表面にメモリ回路37を設けてあるフレキシブルメモリ回路基板36が積層されている。フレキシブルデータ線駆動回路基板32のデータ線駆動回路34側と、フレキシブルメモリ回路基板36のメモリ回路37側の相対する端子部(図示せず)が導電性接着剤23で接続され積層されている。この積層体は、フレキシブルメモリ回路基板36のフレキシブル基板26側がガラス基板29の表面に接するようにガラス基板29に実装されている。画素回路30とデータ線駆動回路34は導電性樹脂23により接続されている。また、フレキシブル基板26の表面に銅配線38が設けられているフレキシブル配線基板61が、銅配線38とデータ線駆動回路を導電性樹脂23で接続され、フレキシブルデータ線駆動回路基板に接続されている。
上述の如く構成された本第3実施形態に係る半導体装置の第5変形例においては、フレキシブルメモリ回路基板36とフレキシブルデータ線駆動回路基板32が導電性樹脂23で電気的に接続されている。この点で、第3実施形態の第5変形例は本第3実施形態の第3変形例と異なっているが、それ以外の構成、機能は同一である。このように、様々な実装形態で同様の機能を有する半導体装置を実現でき、実装構造の自由度が高い。それ以外の効果は第3実施形態の第3変形例と同様である。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図15は本実施形態に係る半導体装置を示す平面図である。図15に示すように、本実施形態の半導体装置においては、支持基板39が設けられており、この支持基板39の表面に予め支持基板に直接作り込まれた集積回路46及び47が設けられている。集積回路46及び47は電気接続部18で接続されている。また、支持基板40が設けられており、この表面にフレキシブル集積回路基板42及び43が実装されている。フレキシブル集積回路基板43はフレキシブル集積回路基板42に一部が重なるように実装されている。更に、支持基板41が設けられており、この表面にフレキシブル集積回路基板44及び45が実装されている。フレキシブル集積回路基板45はフレキシブル集積回路基板44に一部が重なるように実装されている。支持基板39の表面に、これらの支持基板40及び41が実装されている。支持基板39に設けられている支持基板に直接作り込まれた集積回路46は、支持基板40に実装されているフレキシブル集積回路基板43と、電気接続部18で接続されている。また、支持基板39に設けられている支持基板に直接作り込まれた集積回路47は、支持基板41に実装されているフレキシブル集積回路基板45と、電気接続部18で接続されている。
上述の如く構成された本第4実施形態に係る半導体装置においては、図15に示すように、支持基板40上に実装されたフレキシブル集積回路基板42及び43、支持基板41上に実装されたフレキシブル集積回路基板44及び45、支持基板に作り込まれた集積回路47及び48を統合された1つのシステムとして機能することができ、より付加価値の高い高機能半導体装置を実現できる。本第4実施形態における上記以外の効果は、前述の図6に示す第2実施形態と同様である。
図16は、本第4実施形態に係る半導体装置の第1の変形例を示す平面図である。本実施形態の第1の変形例においては、図16に示すように、図15の半導体装置における支持基板39に設けられている支持基板に直接作り込まれた集積回路46の面積を大きくした場合、支持基板39上に、フレキシブル回路基板42及び43を実装している支持基板40が、その一部が支持基板39表面からはみ出すように実装されている。
上述の如く構成された本第4実施形態に係る半導体装置においては、図16に示すように、支持基板40を、別の支持基板39からはみ出るように実装することもでき、更に、実装の自由度が広がる。本第4実施形態の第1変形例における上記以外の効果は、前述の図15に示す第4実施形態と同様である。
図17(a)は、本第4実施形態に係る半導体装置の第2の変形例を示す平面図であり、図17(b)は図17(a)に示すF−F’線による断面図である。図17(a)及び(b)に示すように、ガラス基板29が設けられており、このガラス基板29の表面には予め画素回路30、走査線駆動回路33及びデータ線駆動回路34が形成されている。走査線駆動回路33は画素回路30の一辺に沿って設けられている。データ線駆動回路34は、走査線駆動回路33の設けられている辺と隣接する一辺に沿って設けられている。また、ガラス基板29の表面において、データ線駆動回路34に沿って接着層24が設けられており、その上にフレキシブル制御回路基板62が実装されている。このフレキシブル制御回路基板62においては、フレキシブル基板26が設けられており、その表面に制御回路50が設けられている。フレキシブル制御回路基板62は、フレキシブル基板26側が接着層24に接するように実装されている。また、樹脂基板48上にフレキシブルメモリ回路基板63が実装されている。このフレキシブルメモリ回路基板においては、フレキシブル基板26が設けられており、その表面にメモリ回路49が設けられている。フレキシブルメモリ回路基板63は、フレキシブル基板26側が樹脂基板48に接するように実装されている。フレキシブルメモリ回路基板63が実装された樹脂基板48は、ガラス基板29実装されたフレキシブル制御回路基板62に対向するように実装される。メモリ回路49と制御回路50の相対する端子部(図示せず)が導電性接着剤23で接続されている。また、メモリ回路49とデータ線駆動回路34の相対する端子部(図示せず)が導電性接着剤23で接続されている。
上述の如く構成された本第4実施形態に係る半導体装置の第2変形例においては、図11(a)及び(b)に示したものと同様の機能を有するディスプレイモジュールを、樹脂基板48に実装したフレキシブルメモリ回路基板を更に画素回路の予め設けられたガラス基板29に実装することで実現でき、実装の自由度が大きい。本第4実施形態の第2変形例における上記以外の効果は、前述の図15に示す第4実施形態と同様である。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。図18は本第5実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。図18に示すように、本実施形態の半導体装置においては、支持基板3が設けられており、この支持基板3の表面に予め支持基板に直接作り込まれた集積回路28が設けられている。また、支持基板3の表面には接着層24が設けられており、その上にフレキシブル集積回路基板64が実装されている。このフレキシブル集積回路基板64においては、フレキシブル基板26が設けられており、その表面に集積回路51が設けられている。フレキシブル集積回路基板64は、集積回路51側が接着層24に接するように実装されている。支持基板に直接作り込まれた集積回路28と集積回路51の相対する端子部(図示せず)が導電性接着剤23で接続されている。また、フレキシブル集積回路基板のフレキシブル基板26側には、回路駆動により発生した熱を逃がすための高熱伝導フィルム52が設けられている。高熱伝導フィルム52としては、例えば、銅箔等の金属フィルムを使用する。
上述の如く構成された本第5実施形態に係る半導体装置においては、図18に示すように、フレキシブル集積回路基板64の裏面に、ガラス基板の熱伝導率1W/m・Kよりも高い熱伝導率を有する高熱伝導率フィルム52を貼り付けることにより、集積回路51の放熱特性が著しく向上する。本第5実施形態における上記以外の効果は、前述の図5(a)乃至(c)に示す第1実施形態の第2の変形例と同様である。なお、本第5実施形態においては、支持基板として高熱伝導率フィルムを用いてもよい。高熱伝導率フィルム52としては、例えば、銅箔、金箔、アルミニウム箔等の金属フィルムが使用できる。また、PETフィルム等に金属又はアルミナ等を分散させた高熱伝導率樹脂フィルムを用いてもよい。
図19は、本第5実施形態に係る半導体装置の第1の変形例を示す断面図である。図19に示すように、本実施形態に係る半導体装置に使用しているフレキシブル集積回路基板として、高熱伝導フィルム52上に直接集積回路51を設けているフレキシブル集積回路基板65を使用している。
上述の如く構成された本第5実施形態に係る半導体装置の第1変形例においては、図19に示すように可撓性を有する高熱伝導率フィルム52上に直接集積回路51を形成することにより、集積回路51の放熱特性が著しく向上する。本第5実施形態の第1変形例における上記以外の効果は、前述の図18に示す第5実施形態と同様である。
図20は、本第5実施形態に係る半導体装置の第2の変形例を示す断面図である。図20に示すように、支持基板3の、支持基板に直接作り込まれた集積回路28と相対する裏面に高熱伝導フィルムを設けている。
上述の如く構成された本第5実施形態に係る半導体装置の第2変形例においては、図20に示すように、支持基板3の裏面に高熱伝導率フィルム52を貼り付けて、半導体装置の放熱特性を改善することができる。本第5実施形態の第2変形例における上記以外の効果は、前述の図18に示す第5実施形態と同様である。
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。図21は本実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。図21に示すように、本実施形態の半導体装置においては、支持基板39が設けられており、この支持基板39の表面に予め支持基板に直接作り込まれた集積回路28が設けられている。支持基板39の裏面には、高熱伝導率フィルム52が設けられている。また、支持基板40が設けられており、その表面に予め支持基板に直接作り込まれた集積回路55が設けられている。支持基板40の裏面には、高熱伝導率フィルム52が設けられている。支持基板40には、貫通孔57が設けられており、貫通孔内の電気配線57が設けられている。支持基板に直接作り込まれた集積回路28上に、フレキシブル集積回路基板67及び支持基板40が実装されている。支持基板40は、その一部が支持基板に直接作り込まれた集積回路28表面からはみ出すように実装されている。支持基板に直接作り込まれた集積回路28と支持基板に直接作り込まれた集積回路55は貫通孔内の電気配線57により接続されている。フレキシブル集積回路基板67においては、フレキシブル基板26が設けられており、その表面に集積回路54が設けられている。また、フレキシブル基板26には、貫通孔57が設けられており、貫通孔内の電気配線57が設けられている。集積回路54と支持基板に直接作り込まれた集積回路28は貫通孔内の電気配線57により接続されている。更に、フレキシブル集積回路基板67上に、フレキシブル集積回路基板66が実装されている。このフレキシブル集積回路基板66においては、フレキシブル基板26が設けられており、その表面に集積回路53が設けられている。また、フレキシブル基板26には、貫通孔57が設けられており、貫通孔内の電気配線57が設けられている。集積回路53と集積回路54は貫通孔内の電気配線57により接続されている。
上述の如く構成された本第6実施形態に係る半導体装置においては、図21に示すように、積層されている集積回路を貫通孔内の電気配線で接続することにより、実装構造の自由度を大きくすることができる。本第6実施形態における上記以外の効果は、前述の図20に示す第5実施形態の第2変形例と同様である。
図22は、本第6実施形態に係る半導体装置の第1の変形例を示す断面図である。図22に示すように、本実施形態の半導体装置の第1の変形例においては、支持基板39が設けられており、その表面にフレキシブル集積回路基板69が回路面を上にして実装されている。このフレキシブル集積回路基板においてはフレキシブル基板26が設けられており、その表面に集積回路68が設けられている。また、支持基板39表面には、フレキシブル集積回路基板66及び67が、夫々接着層24を介して実装されている。フレキシブル集積回路基板66は回路面を上にして実装されており、フレキシブル基板26には貫通孔57が設けられており、貫通孔内の電気配線57が設けられている。集積回路68と集積回路53は貫通孔内の電気配線57により接続されている。フレキシブル集積回路基板67は回路面を下にして実装されている。集積回路68と集積回路54は導電性樹脂23を介して接続されている。
上述の如く構成された本第6実施形態に係る半導体装置の第1変形例においては、図22に示すように、積層された集積回路を電気的に接続する方法として、貫通孔内の電気配線による方法と、回路面を対向させて導電性樹脂により接続する方法が併用して、実装構造の自由度を大きくすることができる。本第6実施形態における上記以外の効果は、前述の図20に示す第5実施形態の第2変形例と同様である。
図23は、本第6実施形態に係る半導体装置の第2の変形例を示す断面図である。図23に示すように、本実施形態の半導体装置の第2の変形例においては、図21に示した本実施形態に係る半導体装置の支持基板39及び支持基板40に、固定用部品59を通す貫通孔56が夫々設けられており、固定用部品59によって筐体58に固定されている。
上述の如く構成された本第6実施形態に係る半導体装置の第2の変形例においては、図23に示すように、貫通孔に固定用部品を挿入し、例えば、金属又はプラスチック等の筐体に固定できる。本第6実施形態における上記以外の効果は、前述の図22に示す第6実施形態の第1変形例と同様である。
以上述べてきたように、フレキシブル集積回路基板、支持基板又は高熱伝導率フィルム等を任意に積層することにより、放熱特性に優れた高性能なデバイスを実現することができる。フレキシブル集積回路デバイスの構成は、上述のICカードやディスプレイモジュールなどに限られるわけではなく、様々な機能を有するフレキシブル集積回路基板を任意に配置、積層することで実現できる。また、いずれの配置、積層に関しても、下層基板に対して回路面を上側にして組み込み又は積層してその後電気的接続を取っても良いし、下層基板に対して回路面を下側にして、予め下層基板に形成された配線で電気的接続を取ってもよい。また、必ずしも全てがフレキシブル集積回路基板である必要はなく、単結晶シリコン並みの高い性能が要求される集積回路基板は従来のシリコンウエハーから製造されるICチップでもよく、シリコンウエハーICチップ基板とフレキシブル集積回路基板の混載配置、混載積層という形態も可能である。電源回路基板は、太陽電池などのシート電池を多結晶シリコン薄膜デバイスを用いて形成することで実現できる。
本発明の半導体装置では、フレキシブル集積回路基板を支持基板に装着後、プラスチック等のフレキシブルな保護シート等で全面をカバーすることが望ましい場合もある。また支持基板やフレキシブル基板としては、プラスチック基板、樹脂基板、非常に薄いガラス基板等の絶縁性基板のみならず、金属などの導電材料から形成された基板でもよい。またこれらを積層してもよい。様々な機能を有するフレキシブル集積回路基板は、フレキシブル基板上に低温プロセスを用いてCMOS−TFT等を直接形成することでも可能であるし、また、一旦ガラスなどの高耐熱性基板上に形成したTFT等をフレキシブル基板に転写することでも可能である。ガラス基板上に形成したTFT等をプラスチック基板等のフレキシブル基板に転写する際には、ガラス基板を裏面側から削って薄くする必要があるが、フッ酸等の溶液を使用したエッチングにより化学的に薄くすることができる。従って、複数枚をまとめて処理することができるので1枚当たりのプロセス時間を短くできる。また、ガラス基板はシリコンウエハーに比べてサイズの大きいものを使用することができるので、基板1枚にTFT等をより多く形成できる。更に、ガラス基板上に形成したICチップは透明であるため、液晶ディスプレイ画素駆動用回路等にも使用することができ、その応用範囲が広い。更に、必要があれば、従来のシリコンウエハーから製造されるTFT等をフレキシブル基板に転写したものを混ぜて使用してもよい。
更に、本発明に係る半導体装置の各実施形態においては、表面に集積回路を設けているフレキシブル基板及び支持基板の例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、特定の周波数の信号を減衰させるインダクタ等が形成された受動素子回路が設けられているフレキシブル基板及び支持基板を使用してもよい。
1、2、42、43、44、45、64、65、66、67、69;フレキシブル集積回路基板
3、39、40、41;支持基板
4;バリア膜
5、26;フレキシブル基板
6;多結晶シリコン膜
7;ゲート絶縁膜
8;ゲート電極
9;p型化した領域
10;n型化した領域
11;層間絶縁膜
12;金属電極
13;非晶質シリコン膜
14;レーザー照射
15;レジスト
16;ボロン注入
17;リン注入
18;電気接続部
19、36、63;フレキシブルメモリ回路基板
20、62;フレキシブル制御回路基板
21;フレキシブル電源回路基板
22;プラスチックカード
23;導電性樹脂
24;接着層
25、37、49;メモリ回路
27、50;制御回路
28、46、47;支持基板に直接作り込まれた集積回路
29;ガラス基板
30;画素回路
31;フレキシブル走査線駆動回路基板
32;フレキシブルデータ線駆動回路基板
33;走査線駆動回路
34;データ線駆動回路
35;アンテナ回路
38;銅配線
48;樹脂基板
51、53、54、55、68;集積回路
52;高熱伝導率フィルム
56;貫通孔
57;貫通孔内の電気配線
58;筐体
59;固定用部品
60;電源回路
61;フレキシブル配線基板

Claims (11)

  1. フレキシブル基板上に、非晶質半導体薄膜又はレーザーアニールにより結晶化された多結晶若しくは単結晶半導体薄膜により集積回路を形成した複数個のフレキシブル集積回路基板と、前記複数個のフレキシブル集積回路基板が実装された支持基板と、を有し、
    前記フレキシブル集積回路基板は、接着層を用いて前記支持基板と接着された第1のフレキシブル集積回路基板と、前記支持基板上に配置された第2のフレキシブル集積回路基板と、を含み、
    前記第1のフレキシブル集積回路基板の集積回路と、前記第2のフレキシブル集積回路基板の集積回路とが、導電性樹脂を用いて電気的に接続され、前記第1のフレキシブル集積回路基板の集積回路は、前記第2のフレキシブル集積回路基板の集積回路と対向するように形成され、前記導電性樹脂は、前記第1及び第2のフレキシブル集積回路基板に対して積層状態で配置されていることを特徴とする半導体装置。
  2. フレキシブル基板上に、非晶質半導体薄膜又はレーザーアニールにより結晶化された多結晶若しくは単結晶半導体薄膜により集積回路を形成した1又は複数個のフレキシブル集積回路基板と、前記1又は複数個のフレキシブル集積回路基板が実装された支持基板と、を有し、
    前記フレキシブル集積回路基板は、接着層を用いて前記支持基板と接着された第1のフレキシブル集積回路基板を含み、
    前記支持基板上に、非晶質半導体薄膜又はレーザーアニールにより結晶化された多結晶若しくは単結晶半導体薄膜により集積回路が形成され、
    前記支持基板上に形成された集積回路と、前記第1のフレキシブル集積回路基板の集積回路とが導電性樹脂を用いて電気的に接続され、前記第1のフレキシブル集積回路基板の集積回路は、前記支持基板上に形成された前記集積回路と対向するように形成され、前記導電性樹脂は、前記第1のフレキシブル集積回路基板及び前記支持基板に対して積層状態で配置されていることを特徴とする半導体装置。
  3. フレキシブル基板上に、非晶質半導体薄膜又はレーザーアニールにより結晶化された多結晶若しくは単結晶半導体薄膜により集積回路を形成した複数個のフレキシブル集積回路基板と、前記複数個のフレキシブル集積回路基板が実装された支持基板と、を有し、
    前記フレキシブル集積回路基板は、接着層を用いて前記支持基板と接着された第1のフレキシブル集積回路基板と、前記支持基板上に配置された第2のフレキシブル集積回路基板と、を含み、
    前記第1のフレキシブル集積回路基板の集積回路と、前記第2のフレキシブル集積回路基板の集積回路とが、導電性樹脂を用いて電気的に接続され、
    前記支持基板上に、非晶質半導体薄膜又はレーザーアニールにより結晶化された多結晶若しくは単結晶半導体薄膜により集積回路が形成され、
    前記支持基板上に形成された集積回路と、前記第1のフレキシブル集積回路基板の集積回路とが導電性樹脂を用いて電気的に接続され、前記第1のフレキシブル集積回路基板の集積回路は、前記第2のフレキシブル集積回路基板の集積回路と対向するように形成され、前記第1のフレキシブル集積回路基板の集積回路と前記第2のフレキシブル集積回路基板の集積回路とを電気的に接続する導電性樹脂は、前記第1及び第2のフレキシブル集積回路基板に対して積層状態で配置され、
    前記第1のフレキシブル集積回路基板の集積回路は、前記支持基板上に形成された前記集積回路と対向するように形成され、前記支持基板上に形成された集積回路と前記第1のフレキシブル集積回路基板の集積回路とを電気的に接続する導電性樹脂は、前記第1のフレキシブル集積回路基板及び前記支持基板に対して積層状態で配置されていることを特徴とする半導体装置。
  4. 前記フレキシブル基板及び前記支持基板の少なくとも一方は、1W/m・Kより高い熱伝導率を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記フレキシブル基板及び前記支持基板の少なくとも一方は、前記集積回路が設けられている面と反対側の面に、1W/m・Kより高い熱伝導率を有する層が形成されていることを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  6. 前記フレキシブル基板及び前記支持基板の内の少なくとも一つは、有機材料、無機材料及び金属材料からなる群から選択された1種又は2種以上の混合材料からなることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 前記フレキシブル基板及び前記支持基板の内の少なくとも一つは、合成樹脂又は天然樹脂からなることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 前記フレキシブル集積回路基板は、数値演算処理を行うマイクロプロセッサ回路、データの記憶保持を行うメモリ回路、画素回路をマトリックス状に配置して画像を表示するディスプレイ表示画素回路、前記ディスプレイ表示画素回路を制御するディスプレイ周辺駆動回路、外部回路に電源電圧を供給する電源回路、及び、電波を使用してデータの送受信を行うアンテナ回路、からなる群から選択された1つの回路を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の半導体装置。
  9. 前記半導体装置は、画素回路をマトリックス状に配置して画像を表示するディスプレイ表示画素回路と、前記ディスプレイ表示画素回路を制御するディスプレイ周辺駆動回路と、を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の半導体装置。
  10. 前記支持基板は、画素回路をマトリックス状に配置して画像を表示するディスプレイ表示画素回路を有し、前記フレキシブル集積回路基板が、前記ディスプレイ表示画素回路を制御するディスプレイ周辺駆動回路を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の半導体装置。
  11. 前記ディスプレイ周辺駆動回路は、前記ディスプレイ表示画素回路に走査パルスを出力する走査線駆動回路、前記ディスプレイ表示画素回路に映像信号を出力するデータ線駆動回路、前記走査線駆動回路及び前記データ線駆動回路の動作を制御する制御回路、及び、前記走査線駆動回路及び前記データ線駆動回路の動作を制御する信号を格納しておくメモリ回路、からなる群から選択された1つの回路であることを特徴とする請求項乃至10のいずれか1項に記載の半導体装置。
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