JP5244120B2 - カルボキサミド殺節足動物剤の液体配合物 - Google Patents

カルボキサミド殺節足動物剤の液体配合物 Download PDF

Info

Publication number
JP5244120B2
JP5244120B2 JP2009539350A JP2009539350A JP5244120B2 JP 5244120 B2 JP5244120 B2 JP 5244120B2 JP 2009539350 A JP2009539350 A JP 2009539350A JP 2009539350 A JP2009539350 A JP 2009539350A JP 5244120 B2 JP5244120 B2 JP 5244120B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
composition
ethoxylated
weight
carboxamide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009539350A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010511620A5 (ja
JP2010511620A (ja
Inventor
オリヴァー・ヴァルター・グーチェ
アイザック・ビリー・アナン
ヘクター・エドワード・ポーティーリョ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EIDP Inc
Original Assignee
EI Du Pont de Nemours and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=39233063&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP5244120(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by EI Du Pont de Nemours and Co filed Critical EI Du Pont de Nemours and Co
Publication of JP2010511620A publication Critical patent/JP2010511620A/ja
Publication of JP2010511620A5 publication Critical patent/JP2010511620A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5244120B2 publication Critical patent/JP5244120B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N41/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a sulfur atom bound to a hetero atom
    • A01N41/02Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a sulfur atom bound to a hetero atom containing a sulfur-to-oxygen double bond
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N25/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests
    • A01N25/02Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests containing liquids as carriers, diluents or solvents
    • A01N25/04Dispersions, emulsions, suspoemulsions, suspension concentrates or gels
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/48Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with two nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • A01N43/561,2-Diazoles; Hydrogenated 1,2-diazoles

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

本発明は、少なくとも1種の固体カルボキサミド殺節足動物薬および水不混和性液体化合物を含む一定の水性懸濁製剤殺節足動物組成物、この組成物を製造するための方法、ならびに、節足動物を防除するための本発明の組成物の使用に関する。
アントラニルアミド(特許文献1、2および3を参照のこと)およびフタル酸ジアミド(特許文献4を参照のこと)は、経済的に重要な数多くの節足有害生物に対して有効性を有するカルボキサミド殺節足動物剤の近年発見されたクラスである。
カルボキサミド殺節足動物剤は、他の農薬と同様に、濃厚剤などの液体組成物、ならびに、水和性の粉末および顆粒などの固体組成物を含む多様な異なる形態での濃縮物として配合されることが可能である。
典型的には、例えば殺節足動物剤といった植物を保護するための化学化合物は、有効成分、ならびに、担体および補助剤などの不活性処方成分を含む組成物(配合物)として配合される。これらの組成物は、使用者により、希釈されずにまたは水で希釈された後に目的植物/有害生物に適用されることが可能である。液体配合物濃厚剤は、容易に計量および注ぐことが可能であるため、ならびに、水で希釈すると、典型的には、容易に噴霧される水溶液または分散体を形成するために、最もよく用いられている植物保護薬物用の配合物である。
活性成分の効能および化学的安定性、ならびに、配合された組成物の物理的安定性は配合物中の不活性成分により影響され得るため、好適な不活性成分は、活性成分を分解させ、実質的にその用途での活性を減じ、または長期の保管で相当の沈殿または結晶形成を生じさせるべきではない。しかも、不活性成分は、非植物毒性および環境的に安全であるべきである。適用前に水での希釈が意図される配合物の不活性成分は、容易に水中に溶解または分散すべきである。一定の配合物において、不活性成分(度々補助剤と称される)は、植物あるいは節足有害生物への浸透あるいは吸収を促進することにより、または流失耐性を高めることにより、活性成分の生物学的性能を増強することさえ可能である。このようなアジュバント特性は必須ではないがかなり望ましい。
水は、きわめて安価であり、環境的に安全であり、および吹付け前の水でのさらなる希釈に適合しているために、特に望ましい配合処方成分である。活性成分を典型的な水性懸濁液配合成分と一緒に含む水性懸濁濃厚剤は、カルボキサミド殺節足動物剤のために有用な配合物であるが、沈殿に対する高い耐性、より高い殺節足動物効能および流失に対するより高い耐性などの向上した特性が常に所望されている。向上した特性を有するカルボキサミド殺節足動物剤の水性懸濁製剤配合物がここに発見された。
米国特許第6,747,047号明細書 国際公開第2003/015519号パンフレット 国際公開第2004/067528号パンフレット 米国特許第6,603,044号明細書
本発明は、組成物の総質量に基づいて、質量基準で:
(a)約0.1〜約50%の室温で固体である1種またはそれ以上のカルボキサミド殺節足動物剤;
(b)0〜約50%のカルボキサミド殺節足動物剤以外の1種またはそれ以上の生物学的に活性な薬剤;
(c)約20〜約70%の水;
(d)約10〜約70%の1種またはそれ以上の水不混和性液体化合物;そして
(e)約1〜約55%の分散特性を有する界面活性剤構成成分
を含む殺節足動物懸濁製剤組成物に関する。
本発明はまた、前記懸濁製剤組成物を水で希釈すると共に任意によりアジュバントを添加して希釈組成物を形成する工程、および、節足有害生物またはその環境を有効量の前記希釈組成物と接触させる工程を含む節足有害生物を防除するための方法に関する。
本明細書に使用される場合、用語「含む」、「含んでいる」、「含む」、「含んでいる」、「有する」、「有している」、またはそれらの他のいずれかの変形は、非排他的包含を包括するように意図される。例えば、要素のリストを含む組成物、プロセス、方法、物品または装置はそれらの要素のみに必ず限定されるのではなく、明白に記載されていないか、またはかかる組成物、プロセス、方法、物品もしくは装置に固有である他の要素を含んでもよい。さらに、それとは反対の記載が明白にされない限り、「あるいは、または、もしくは」は包含的論理和を指し、そして排他的論理和を指さない。例えば、条件AまたはBは以下のいずれか1つによって満たされる:Aが真であり(または存在する)、そしてBが偽である(または存在しない)。Aが偽であり(または存在しない)、そしてBが真である(または存在する)。ならびにAおよびBの両方が真である(または存在する)。
また本発明の要素または構成成分を先行する不定冠詞「a」および「an」は、要素または構成成分の実例の数(すなわち、発生数)に関して非限定的であるように意図される。従って、「a」または「an」は、1または少なくとも1を含むように読解されるべきであり、そして数が明らかに単数を意味しない限り、要素または構成成分の単数形は複数も含む。「少なくとも1種」および「1種またはそれ以上」という句は同じ意味を有する。
「懸濁製剤組成物」および「殺節足動物懸濁製剤組成物」などの派生語といった用語は、連続的な液相中に分散された活性成分の微細な固体粒子を含む組成物を指す。前記粒子はアイデンティティーを維持すると共に、連続的な液相から物理的に分離されていることが可能である。
アルコキシ化脂肪酸エステルはノニオン性界面活性剤とみなされることが可能であるが、これらのエステル類はまた、自己乳化性能を有する水不混和性液体化合物として用いられることが可能である。従って、本開示および特許請求の範囲において、本組成物における構成成分(d)がアルコキシ化脂肪酸エステル以外の1種またはそれ以上の水不混和性液体化合物を含み、前記1種またはそれ以上の水不混和性液体化合物の質量による総量が組成物中に存在するアルコキシ化脂肪酸エステルの総量を超える場合、いずれかのアルコキシ化脂肪酸エステルは、構成成分(d)ではなく構成成分(e)(すなわち、分散特性を有する界面活性剤構成成分)に関連しているとみなされる。そうでなければ、組成物中の1種またはそれ以上のアルコキシ化脂肪酸エステルは、構成成分(d)に関連しているとみなされる。例えば、組成物が、組成物の質量基準で40%のメチル化大豆油および20%のエトキシル化大豆油を含有する場合、エトキシル化大豆油は、構成成分(e)に関連しているとみなされる。組成物が、30%のメチル化大豆油および40%のエトキシル化大豆油を含有する場合、エトキシル化大豆油は、構成成分(d)に関連しているとみなされる。
分子構造に応じて、特定の界面活性剤は、2つ以上の有用な界面活性特性を有し得る。例えば、界面活性剤は、分散剤および湿潤剤の両方として有用であり得る。他の例としては、界面活性剤は、分散剤、乳化剤および湿潤剤として有用であり得る。市販されている界面活性剤の界面活性特性は、技術報告および概論に公表されている。本開示および特許請求の範囲において、特定の界面活性特性を有するとの界面活性剤の記載は、その界面活性剤が他の有用な界面活性特性を欠いていることを必ずしも示さない。
本発明の実施形態について本明細書に開示される際、分散特性を有する界面活性剤(すなわち分散剤)の割合、乳化特性を有する界面活性剤(すなわち、乳化剤)の割合、湿潤化特性を有する界面活性剤(すなわち湿潤剤)の割合および脱泡特性を有する界面活性剤(すなわち脱泡剤または消泡剤)の割合は、組成物について範囲で、または上限あるいは下限で明記され得る。割合計算のために、2つ以上の有用な界面活性特性を有する界面活性剤の適切な分類は、以下の格付け方法に準じて判定される。界面活性剤が分散剤として有用である場合、これは、組成物における特定の特性を有する界面活性剤の割合を算出するための目的については、分散特性を有する界面活性剤として分類される。界面活性剤が、乳化剤として有用であるが、分散剤としては有用ではない場合、これは、特定の特性を有する界面活性剤の割合を算出する目的については、乳化特性を有する界面活性剤として分類される。界面活性剤が、湿潤剤として有用であるが、分散剤または乳化剤としては有用ではない場合、これは、特定の特性を有する界面活性剤の割合を算出する目的については、湿潤化特性を有する界面活性剤として分類される。界面活性剤が、脱泡剤として有用であるが、分散剤、乳化剤または湿潤剤としては有用ではない場合、これは、特定の特性を有する界面活性剤の割合を算出する目的については、脱泡特性を有する界面活性剤として分類される。例えば、界面活性剤が分散特性、乳化特性および湿潤化特性を有する場合、割合の算出の目的については、これは、分散特性(これは最も高い格付けを有する)を有する界面活性剤について算出される割合についてのみ寄与し、組成物における乳化特性または分散特性を有する界面活性剤について算出される割合には寄与しない。この格付け方法は、特定の特性を有する界面活性剤の割合を算出する目的について界面活性剤をどのように分類するかの判定のみに関連する。分散特性、乳化特性および湿潤化特性を有する界面活性剤は割合を算出する目的については分散剤としてのみカウントされるが、このような界面活性剤は、そうでなければ、分散特性のを有する界面活性剤、乳化特性を有する界面活性剤および湿潤化特性を有する界面活性剤とみなされて、組成物の構成成分(e)にこれらの特性をもたらす。
実施形態ノート1.注目すべきは、組成物の総質量に基づいて、質量基準で:
(a)約0.1〜約50%の室温で固体である1種またはそれ以上のカルボキサミド殺節足動物剤;
(b)0〜約50%のカルボキサミド殺節足動物剤以外の1種またはそれ以上の生物学的に活性な薬剤;
(c)約20〜約70%の水;
(d)約10〜約60%の1種またはそれ以上の水不混和性液体化合物;
(e1)約1〜約15%の1種またはそれ以上の分散剤;および
(e2)約0〜約20%の1種またはそれ以上の乳化剤
を含む、殺節足動物懸濁濃縮組成物である。
本発明のさらなる実施形態は以下を含む。
実施形態1.構成成分(a)(すなわち、室温で固体である1種またはそれ以上のカルボキサミド殺節足動物剤)が、約80℃を超える融点を有するカルボキサミド殺節足動物薬を含む、発明の概要または実施形態ノート1に記載の組成物。
実施形態1A.構成成分(a)が約100℃を超える融点を有するカルボキサミド殺節足動物薬を含む実施形態1の組成物。
実施形態1B.構成成分(a)が約120℃を超える融点を有するカルボキサミド殺節足動物薬を含む実施形態1Aの組成物。
実施形態2.構成成分(a)(すなわち、室温で固体である1種またはそれ以上のカルボキサミド殺節足動物剤)が、式1
Figure 0005244120
[式中、
Xは、N、CF、CCl、CBrまたはCIであり;
は、CH、Cl、BrまたはFであり;
は、H、F、Cl、Brまたはシアノであり;
は、F、Cl、Br、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシであり;
4aは、H、C〜Cアルキル、シクロプロピルメチルまたは1−シクロプロピルエチルであり;
4bは、HまたはCHであり;
は、H、F、ClまたはBrであり;そして
はH、F、ClまたはBrである]
のアントラニルアミド、そのN−オキシドおよび塩から選択される、発明の概要または実施形態ノート1に記載の組成物。
実施形態2A.構成成分(a)が、式1のアントラニルアミド、そのN−オキシドおよび塩から選択される実施形態2の組成物であって、式中、XはNであり;RはCHであり;RはClまたはシアノであり;RはCl、BrまたはCFであり;R4aはC〜Cアルキルであり;R4bはHであり;RはClであり;およびRはHである。
実施形態2B.構成成分(a)が、式1のアントラニルアミド、そのN−オキシドおよび塩から選択される実施形態2の組成物であって、式中、XはNであり;RはCHであり;RはClまたはシアノであり;RはCl、BrまたはCFであり;R4aはMeまたはCH(CHであり;R4bはHであり;RはClであり;およびRはHである。
実施形態2C.構成成分(a)が:
N−[4−クロロ−2−メチル−6−[[(1−メチルエチル)−アミノ]−カルボニル]−フェニル]−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、
N−[4−クロロ−2−メチル−6−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル]−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、
3−ブロモ−N−[4−クロロ−2−メチル−6−[[(1−メチル−エチル)−アミノ]−カルボニル]−フェニル]−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、
3−ブロモ−N−[4−クロロ−2−メチル−6−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル]−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、
3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−[(メチルアミノ)−カルボニル]フェニル]−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、
1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−[(メチルアミノ)カルボニル]−フェニル]−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、
3−ブロモ−1−(2−クロロフェニル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−[[(1−メチルエチル)−アミノ]−カルボニル]フェニル]−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、
3−ブロモ−1−(2−クロロフェニル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル]−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、
3−ブロモ−1−(2−クロロフェニル)−N−[2,4−ジクロロ−6−[(メチルアミノ)−カルボニル]−フェニル]−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、
3−ブロモ−N−[4−クロロ−2−[[(シクロプロピルメチル)アミノ]カルボニル]−6−メチル−フェニル]−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、
3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−N−[4−シアノ−2−[[(シクロプロピルメチル)−アミノ]−カルボニル]−6−メチルフェニル]−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、
3−ブロモ−N−[4−クロロ−2−[[(1−シクロプロピルエチル)アミノ]カルボニル]−6−メチル−フェニル]−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、および
3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−N−[4−シアノ−2−[[(1−シクロプロピル−エチル)−アミノ]−カルボニル]−6−メチルフェニル]−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
からなる群から選択される実施形態2の組成物。
実施形態3.構成成分(a)(すなわち、室温で固体である1種またはそれ以上のカルボキサミド殺節足動物剤)が、式2
Figure 0005244120
[式中、
11は、CH、Cl、BrまたはIであり;
12は、CHまたはClであり;
13は、C〜Cフルオロアルキルであり;
14は、HまたはCHであり;
15は、HまたはCHであり;
16は、C〜Cアルキルであり;そして
nは、0、1または2である]
のフタル酸ジアミドおよびその塩から選択される、発明の概要または実施形態ノート1に記載の組成物。
実施形態3A.構成成分(a)が式2のフタル酸ジアミドおよびその塩から選択される実施形態3の組成物であって、式中、R11はCl、BrまたはIであり;R12はCHであり;R13はCF、CFCFまたはCF(CFであり;R14は、HまたはCHであり;R15は、HまたはCHであり;R16はCH;およびnは、0、1または2である。
実施形態3B.構成成分(a)が、N−[1,1−ジメチル−2−(メチルスルホニル)エチル]−3−ヨード−N−[2−メチル−4−[1,2,2,2−テトラ−フルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチル]フェニル]−1,2−ベンゼンジカルボキサミドである実施形態3の組成物。
実施形態4.構成成分(a)(すなわち、室温で固体である1種またはそれ以上のカルボキサミド殺節足動物剤)が質量基準で組成物の少なくとも約1%である、発明の概要または実施形態ノート1に記載の組成物。
実施形態4A.構成成分(a)が質量基準で組成物の少なくとも約5%である実施形態4の組成物。
実施形態4B.構成成分(a)(すなわち、室温で固体である1種またはそれ以上のカルボキサミド殺節足動物剤)が質量基準で組成物の約40%以下である、発明の概要または実施形態ノート1に記載の組成物。
実施形態4C.構成成分(a)が質量基準で組成物の約30%以下である実施形態4Bの組成物。
実施形態4D.構成成分(a)が質量基準で組成物の約20%以下である実施形態4Cの組成物。
実施形態4E.構成成分(a)(すなわち、室温で固体である1種またはそれ以上のカルボキサミド殺節足動物剤)の少なくとも約90%が、構成成分(c)(すなわち水)を含む水性相中に懸濁液として存在している、発明の概要または実施形態ノート1に記載の組成物。
実施形態4F.構成成分(a)の少なくとも約95%が水性相中に懸濁液として存在する実施形態4Eの組成物。
実施形態4G.構成成分(a)の少なくとも約99%が水性相中に懸濁液として存在する実施形態4Fの組成物。
実施形態4H.構成成分(a)の少なくとも約99.8%が水性相中に懸濁液として存在する実施形態4Gの組成物。
実施形態5.構成成分(b)(すなわち、カルボキサミド殺節足動物剤以外の1種またはそれ以上の生物学的に活性な薬剤)が、殺虫剤、殺線虫剤、殺菌剤、殺ダニ剤、軟体動物駆除剤、殺真菌剤、除草剤、毒性緩和剤、植物成長調整剤および植物栄養分から選択される、発明の概要または実施形態ノート1に記載の組成物。
実施形態5A.構成成分(b)が、アバメクチン、アセタミプリド、アミトラズ、アベルメクチン、アザジラクチン、ビフェントリン、ブプロフェジン、カルタップ、クロルフェナピル、クロルピリホス、クロチアニジン、シフルトリン、β−シフルトリン、シハロトリン、ラムダ−シハロトリン、シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、ジエルドリン、ジノテフラン、ジオフェノラン、エマメクチン、エンドスルファン、エスフェンバレレート、エチプロール、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フェンバレレート、フィプロニル、フロニカミド、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ヒドラメチルノン、イミダクロプリド、インドキサカルブ、ルフェヌロン、メタフルミゾン、メソミル、メトプレン、メトキシフェノジド、ニテンピラム、ニチアジン、ノバルロン、オキサミル、ピメトロジン、ピレトリン、ピリダベン、ピリダリル、ピリプロキシフェン、リアノジン、スピネトラム、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、テブフェノジド、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、チオスルタップ−ナトリウム、トラロメトリン、トリアザメート、トリフルムロン、バチルス チューリンゲンシス アイザワイ(aizawai)、バチルス チューリンゲンシス クルスターキ(kurstaki)、核多核体病ウイルス(NPV)およびバチルス チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)の被包性デルタエンドトキシンから選択される実施形態5の組成物。
実施形態5B.構成成分(b)(すなわち、カルボキサミド殺節足動物剤以外の1種またはそれ以上の生物学的に活性な薬剤)が質量基準で組成物の0〜約20%である、発明の概要または実施形態ノート1に記載の組成物。
実施形態6.構成成分(c)(すなわち、水)が質量基準で組成物の約20〜約60%である、発明の概要または実施形態ノート1に記載の組成物。
実施形態6A.構成成分(c)が質量基準で組成物の約20〜約50%である実施形態6の組成物。
実施形態6B.構成成分(c)が質量基準で組成物の約20〜約40%である実施形態6Aの組成物。
実施形態7.構成成分(d)(すなわち、1種またはそれ以上の水不混和性液体化合物)が質量基準で組成物の少なくとも約20%である、発明の概要または実施形態ノート1に記載の組成物。
実施形態7A.構成成分(d)が質量基準で組成物の少なくとも約30%である実施形態7の組成物。
実施形態7B.構成成分(d)(すなわち、1種またはそれ以上の水不混和性液体化合物)が質量基準で組成物の約65%以下である、発明の概要または実施形態ノート1に記載の組成物。
実施形態7C.構成成分(d)が質量基準で組成物の約60%以下である実施形態7Bの組成物。
実施形態7D.構成成分(d)が質量基準で組成物の約55%以下である実施形態7Cの組成物。
実施形態7E.構成成分(d)が質量基準で組成物の約50%以下である実施形態7Dの組成物。
実施形態8.構成成分(d)(すなわち、1種またはそれ以上の水不混和性液体化合物)が、C〜Cアルカノールの脂肪酸エステル(種子油および果実油由来のものを含む)、アルコキシ化脂肪酸エステル(種子油および果実油由来のものを含む)、種子油および果実油、鉱物油、ならびに、これらの混合物から選択される少なくとも1種の物質を含む、発明の概要または実施形態ノート1に記載の組成物。
実施形態8A.構成成分(d)がC〜Cアルカノールの脂肪酸エステルまたはエトキシル化脂肪酸エステルを含む実施形態8の組成物。
実施形態8B.構成成分(d)がC〜Cアルカノールの脂肪酸エステルを含む実施形態8Aの組成物。
実施形態8C.構成成分(d)がC〜CアルカノールのC10〜C22脂肪酸エステルを含む実施形態8Bの組成物。
実施形態8D.構成成分(d)がC〜CアルカノールのC12〜C20脂肪酸エステルを含む実施形態8Cの組成物。
実施形態8E.構成成分(d)がC〜CアルカノールのC16〜C18脂肪酸エステルを含む実施形態8Dの組成物。
実施形態8F.構成成分(d)がC〜CアルカノールのC16〜C18脂肪酸エステルを含む実施形態8Eの組成物。
実施形態8G.構成成分(d)がメタノールのC16〜C18脂肪酸エステルを含む実施形態8Fの組成物。
実施形態8H.構成成分(d)がヒマワリ、ダイズ、綿、アマニまたはセイヨウアブラナ種子のメチル化種子油を含む実施形態8の組成物。
実施形態8I.構成成分(d)がヒマワリ、ダイズ、綿またはアマニのメチル化種子油を含む実施形態8Hの組成物。
実施形態8J.構成成分(d)がメチル化大豆油(大豆メチル)を含む実施形態8Iの組成物。
実施形態8K.構成成分(d)がエトキシル化脂肪酸エステルを含む実施形態8Aの組成物。
実施形態8L.構成成分(d)がダイズ、セイヨウアブラナ種子またはヒマの実のエトキシル化種子油を含む実施形態8Kの組成物。
実施形態8M.構成成分(d)がエトキシル化大豆油およびエトキシル化ヒマシ油から選択されるエトキシル化種子油を含む実施形態8Lの組成物。
実施形態8N.構成成分(d)がエトキシル化大豆油を含む実施形態8Mの組成物。
実施形態8O.構成成分(d)がエトキシル化ヒマシ油を含む実施形態8Mの組成物。
実施形態9.構成成分(e)(すなわち、分散特性を有する界面活性剤構成成分)が質量基準で組成物の少なくとも約3%である、発明の概要に記載の組成物。
実施形態9A.構成成分(e)が質量基準で組成物の少なくとも約4%である実施形態9の組成物。
実施形態9B.構成成分(e)(すなわち、分散特性を有する界面活性剤構成成分)が質量基準で組成物の約53%以下である、発明の概要に記載の組成物。
実施形態9C.構成成分(e)が質量基準で組成物の約50%以下である実施形態9Bの組成物。
実施形態9D.構成成分(e)が質量基準で組成物の約40%以下である実施形態9Cの組成物。
実施形態9E.構成成分(e)が質量基準で組成物の約35%以下である実施形態9Dの組成物。
実施形態9F.構成成分(e)が質量基準で組成物の約30%以下である実施形態9Eの組成物。
実施形態9G.構成成分(e)が質量基準で組成物の約25%以下である実施形態9Fの組成物。
実施形態9H.構成成分(e)が質量基準で組成物の約20%以下である実施形態9Gの組成物。
実施形態9I.構成成分(e)が質量基準で組成物の約12%以下である実施形態9Hの組成物。
実施形態10.構成成分(e)(すなわち、分散特性を有する界面活性剤構成成分)が、(e1)分散特性を有する1種またはそれ以上の界面活性剤を含む、発明の概要に記載の組成物。
実施形態10A.構成成分(e1)(すなわち、分散特性を有する1種またはそれ以上の界面活性剤)が質量基準で組成物の約1〜約10%である実施形態10の組成物。
実施形態10B.構成成分(e1)が質量基準で組成物の約1〜約5%である実施形態10Aの組成物。
実施形態10C.構成成分(e1)(すなわち、1種またはそれ以上の分散剤)が質量基準で組成物の約1〜約10%である実施形態ノート1に記載の組成物。
実施形態10D.構成成分(e1)が質量基準で組成物の約1〜約5%である実施形態10Cの組成物。
実施形態11.構成成分(e)(すなわち、分散特性を有する界面活性剤構成成分)または構成成分(e1)(すなわち、1種またはそれ以上の分散剤)が、約10〜約16の範囲内のHLB数を有するアクリル系グラフトコポリマーのクラスから選択される分散剤を含む、発明の概要または実施形態ノート1に記載の組成物。
実施形態11A.構成成分(e)または構成成分(e1)が、約10〜約13の範囲内のHLB数を有するメチルメタクリレートグラフトコポリマーのクラスから選択される分散剤を含む実施形態11の組成物。
実施形態12.構成成分(e)(すなわち、分散特性を有する界面活性剤構成成分)が(e2)乳化特性を有する1種またはそれ以上の界面活性剤を含む(および、それ故構成成分(e)もまた乳化特性を有する)、発明の概要に記載の組成物。
実施形態12A.構成成分(e2)(すなわち、乳化特性を有する1種またはそれ以上の界面活性剤)が質量基準で組成物の少なくとも約2%である実施形態12の組成物。
実施形態12B.構成成分(e2)が質量基準で組成物の少なくとも約3%である実施形態12Aの組成物。
実施形態12C.構成成分(e2)(すなわち、乳化特性を有する1種またはそれ以上の界面活性剤)が質量基準で組成物の約10%以下である実施形態12の組成物。
実施形態12D.構成成分(e2)が質量基準で組成物の約7%以下である実施形態12Cの組成物。
実施形態12E.構成成分(e2)(すなわち、1種またはそれ以上の乳化剤)が質量基準で組成物の少なくとも約2%である実施形態ノート1に記載の組成物。
実施形態12F.構成成分(e2)が質量基準で組成物の少なくとも約3%である実施形態12Eの組成物。
実施形態12G.構成成分(e2)(すなわち、1種またはそれ以上の乳化剤)が質量基準で組成物の約10%以下である実施形態ノート1に記載の組成物。
実施形態12H.構成成分(e2)が質量基準で組成物の約7%以下である実施形態12Gの組成物。
実施形態13.構成成分(e2)(すなわち、乳化特性を有する1種またはそれ以上の界面活性剤)が、アニオン性界面活性剤およびノニオン性界面活性剤、ならびに、これらの混合物から選択される1種またはそれ以上の界面活性剤を含む実施形態12の組成物。
実施形態13A.構成成分(e2)が、アニオン性界面活性剤およびノニオン性界面活性剤、ならびに、これらの混合物から選択される実施形態13の組成物。
実施形態13B.構成成分(e2)(すなわち、1種またはそれ以上の乳化剤)が、アニオン性界面活性剤およびノニオン性界面活性剤、ならびに、これらの混合物から選択される実施形態ノート1に記載の組成物。
実施形態13C.アニオン性界面活性剤が、アルキルアリールスルホネート(例えば、アルキル部分が分岐であって未分岐であってもよいアルキルベンゼンスルホネート)から選択される実施形態13、13Aおよび13Bのいずれかの組成物。
実施形態13D.アニオン性界面活性剤が、アルキルベンゼンスルホネートから選択される実施形態13Cの組成物。
実施形態13E.アニオン性界面活性剤が、ドデシルベンゼンスルホネートから選択される実施形態13Dの組成物。
実施形態13F.ノニオン性界面活性剤が、エトキシル化ソルビトールエステル、エトキシル化ソルビタンエステル、エトキシル化脂肪酸エステル、およびこれらの混合物から選択される実施形態13、13Aおよび13Bのいずれか1つの組成物。
実施形態13G.ノニオン性界面活性剤が、エトキシル化ソルビトールヘキサオレエート、エトキシル化ソルビタンモノオレエート、エトキシル化ソルビタントリオレエート、エトキシル化大豆油、エトキシル化ヒマシ油、およびこれらの混合物から選択される実施形態13Fの組成物。
実施形態13H.構成成分(e2)がノニオン性界面活性剤の混合物を含む実施形態13、13Aおよび13Bのいずれか1つの組成物。
実施形態13I.構成成分(e2)がエトキシル化ソルビタンモノオレエートおよびエトキシル化大豆油の混合物を含む実施形態13Hの組成物。
実施形態13J.構成成分(e2)がアニオン性界面活性剤およびノニオン性界面活性剤の混合物を含む実施形態13、13Aおよび13Bのいずれか1つの組成物。
実施形態13K.構成成分(e2)が、ドデシルベンゼンスルホネート、エトキシル化ソルビタントリオレエート、エトキシル化ソルビトールヘキサオレエートおよびエトキシル化ヒマシ油の混合物を含む実施形態13Jの組成物。
実施形態14.構成成分(e)(すなわち、分散特性を有する界面活性剤構成成分)が、湿潤化特性を有する(e3)1種またはそれ以上の界面活性剤を含む(それ故、構成成分(e)もまた湿潤化特性を有する)、発明の概要に記載の組成物。
実施形態14A.構成成分(e3)(すなわち、湿潤化特性を有する1種またはそれ以上の界面活性剤)が質量基準で組成物の少なくとも約0.01%である実施形態14の組成物。
実施形態14B.構成成分(e3)(すなわち、湿潤化特性を有する1種またはそれ以上の界面活性剤)が質量基準で組成物の約15%以下である実施形態14または14Aの組成物。
実施形態14C.構成成分(e3)が質量基準で組成物の約10%以下である実施形態14Bの組成物。
実施形態14D.構成成分(e3)が質量基準で組成物の約5%以下である実施形態14Cの組成物。
実施形態14E.構成成分(e3)(すなわち、湿潤化特性を有する1種またはそれ以上の界面活性剤)が、ポリオキシエチレンアルキルエーテルのクラスから選択される湿潤剤を含む実施形態14の組成物。
実施形態14F.約15質量%以下の、1種またはそれ以上の湿潤剤から構成される構成成分(e3)をさらに含む実施形態ノート1に記載の組成物。
実施形態14G.構成成分(e3)(すなわち、1種またはそれ以上の湿潤剤)が質量基準で組成物の少なくとも約0.01%である14Fの組成物。
実施形態14H.構成成分(e3)が質量基準で組成物の約10%以下である実施形態14Fまたは14Gの組成物。
実施形態14I.構成成分(e3)が質量基準で組成物の約5%以下である実施形態14Hの組成物。
実施形態14J.構成成分(e3)(すなわち、1種またはそれ以上の湿潤剤)が、ポリオキシエチレンアルキルエーテルのクラスから選択される湿潤剤を含む実施形態14Eの組成物。
実施形態15.構成成分(e)(すなわち、分散特性を有する界面活性剤構成成分)が(e4)脱泡特性を有する1種またはそれ以上の界面活性剤を含む(それ故、構成成分(e)もまた脱泡特性を有する)、発明の概要に記載の組成物。
実施形態15A.構成成分(e4)(すなわち、脱泡特性を有する1種またはそれ以上の界面活性剤)が質量基準で組成物の少なくとも約0.01%である実施形態15の組成物。
実施形態15B.構成成分(e4)(すなわち、脱泡特性を有する1種またはそれ以上の界面活性剤)が質量基準で組成物の約3%以下である実施形態15または15Aの組成物。
実施形態15C.構成成分(e4)が質量基準で組成物の約2%以下である実施形態15Bの組成物。
実施形態15D.構成成分(e4)が質量基準で組成物の約1%以下である実施形態15Cの組成物。
実施形態15E.構成成分(e4)(すなわち、脱泡特性を有する1種またはそれ以上の界面活性剤)が、シリコーンベースの脱泡剤および獣脂ベースの脱泡剤から選択される界面活性剤を含む実施形態15の組成物。
実施形態15F.約3質量%以下の、1種またはそれ以上の消泡剤から構成される構成成分(e4)をさらに含む実施形態ノート1に記載の組成物。
実施形態15G.構成成分(e4)が質量基準で組成物の少なくとも約0.01%である実施形態15Fの組成物。
実施形態15H.構成成分(e4)が質量基準で組成物の約2%以下である実施形態15Fまたは15Gの組成物。
実施形態15I.構成成分(e4)が質量基準で組成物の約1%以下である実施形態15Hの組成物。
実施形態15J.構成成分(e4)(すなわち、1種またはそれ以上の消泡剤)が、シリコーンベースの脱泡剤および獣脂ベースの脱泡剤から選択される消泡剤を含む実施形態15Fの組成物。
実施形態16.構成成分(e)(すなわち、分散特性を有する界面活性剤構成成分)が、アニオン性界面活性剤およびノニオン性界面活性剤(これらの混合物を含む)(前記分散特性を有する1種またはそれ以上の界面活性剤の少なくとも1種)から選択される1種またはそれ以上の界面活性剤を含む、発明の概要に記載の組成物。
実施形態16A.構成成分(e)が、約10〜約16の範囲内のHLB数を有するアクリル系グラフトコポリマーから選択される1種またはそれ以上のアニオン性界面活性剤を含む実施形態16の組成物。
実施形態16B.構成成分(e)が、約10〜約13の範囲内のHLB数を有するアクリル酸/メチルメタクリレートグラフトコポリマーから選択される1種またはそれ以上のアニオン性界面活性剤を含む実施形態16Aの組成物。
実施形態16C.構成成分(e)が、アルキルアリールスルホネート(アルキル部分が分岐であって未分岐であってもよい)から選択される1種またはそれ以上のアニオン性界面活性剤を含む実施形態16の組成物。
実施形態16D.構成成分(e)がアルキルベンゼンスルホネートから選択される1種またはそれ以上のアニオン性界面活性剤を含む実施形態16Cの組成物。
実施形態16E.構成成分(e)が、ドデシルベンゼンスルホネートから選択される1種またはそれ以上のアニオン性界面活性剤を含む実施形態16Dの組成物。
実施形態16F.構成成分(e)が、エトキシル化ソルビトールエステル、エトキシル化ソルビタンエステルおよびエトキシル化脂肪酸エステル(これらの混合物を含む)から選択される1種またはそれ以上のノニオン性界面活性剤を含む実施形態16の組成物。
実施形態16G.構成成分(e)が、エトキシル化ソルビトールヘキサオレエート、エトキシル化ソルビタンモノオレエート、エトキシル化ソルビタントリオレエートおよびエトキシル化大豆油、エトキシル化ヒマシ油(これらの混合物を含む)から選択される1種またはそれ以上のノニオン性界面活性剤を含む実施形態16Fの組成物。
実施形態16H.構成成分(e)がエトキシル化ソルビトールエステルおよびエトキシル化ソルビタンエステルから選択される1種またはそれ以上のノニオン性界面活性剤を含む実施形態16Fの組成物。
実施形態16I.構成成分(e)が、エトキシル化ソルビトールヘキサオレエート、エトキシル化ソルビタンモノオレエートおよびエトキシル化ソルビタントリオレエートから選択される1種またはそれ以上のノニオン性界面活性剤を含む実施形態16Hの組成物。
実施形態16J.構成成分(e)がエトキシル化ソルビトールヘキサオレエートを含む実施形態16Iの組成物。
実施形態16K.構成成分(e)が1種またはそれ以上のエトキシル化植物油を含む実施形態16Fの組成物。
実施形態16L.構成成分(e)が、エトキシル化大豆油およびエトキシル化ヒマシ油から選択される1種またはそれ以上のエトキシル化植物油を含む実施形態16Kの組成物。
実施形態16M.構成成分(e)がエトキシル化ヒマシ油を含む実施形態16Lの組成物。
実施形態16N.構成成分(e)が、1種またはそれ以上のアニオン性界面活性剤および1種またはそれ以上のノニオン性界面活性剤の混合物を含む実施形態16の組成物。
実施形態16O.構成成分(e)が、アルキルアリールスルホネートから選択される1種またはそれ以上のアニオン性界面活性剤、ならびに、エトキシル化ソルビトールエステル、エトキシル化ソルビタンエステルおよびエトキシル化脂肪酸エステルからなる群から選択される1種またはそれ以上のノニオン性界面活性剤(これらの混合物を含む)を含む実施形態16Nの組成物。
実施形態16P.構成成分(e)が、ポリオキシエチレンアルキルエーテルおよびポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレンコポリマーから選択される1種またはそれ以上のノニオン性界面活性剤を含む実施形態16の組成物。
実施形態16Q.構成成分(e)が、ポリオキシエチレンアルキルエーテルから選択される1種またはそれ以上のノニオン性界面活性剤を含む実施形態16Pの組成物。
実施形態16R.構成成分(e)が、ポリオキシエチレンアルキルエーテルから選択される1種またはそれ以上のノニオン性界面活性剤、ならびに、ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレンコポリマーから選択される1種またはそれ以上のノニオン性界面活性剤の混合物を含む実施形態16Pの組成物。
実施形態16S.構成成分(e)が、約10〜約16の範囲内のHLB数を有するアクリル系グラフトコポリマーから選択される1種またはそれ以上のアニオン性界面活性剤を含む実施形態16および16C〜16Rのいずれか1つの組成物。
実施形態16T.構成成分(e)が、シリコーンベースの脱泡剤および獣脂ベースの脱泡剤から選択される1種またはそれ以上の脱泡剤を含む実施形態16〜16Sのいずれか1つの組成物。
実施形態17.約7質量%以下の、1種またはそれ以上の不凍剤から構成される構成成分(f)をさらに含む、発明の概要または実施形態ノート1に記載の組成物。
実施形態17A.構成成分(f)が質量基準で組成物の少なくとも約0.01%である実施形態17の組成物。
実施形態17B.構成成分(f)が質量基準で組成物の約5%以下である実施形態17または17Aの組成物。
実施形態17C.構成成分(f)が質量基準で組成物の約4%以下である実施形態17Bの組成物。
実施形態17D.構成成分(f)(すなわち、1種またはそれ以上の不凍剤)が、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−プロパンジオール、およびこれらの混合物から選択される不凍剤を含む実施形態17の組成物。
実施形態17E.構成成分(f)が、エチレングリコール、プロピレングリコール、およびこれらの混合物から選択される不凍剤を含む実施形態17Dの組成物。
実施形態18.約1質量%以下の、1種またはそれ以上の防腐剤(例えば、安定化剤および殺生剤)から構成される構成成分(g)をさらに含む、発明の概要または実施形態ノート1に記載の組成物。
実施形態18A.構成成分(g)が質量基準で組成物の少なくとも約0.01%である実施形態18の組成物。
実施形態18B.構成成分(g)が質量基準で組成物の約0.5%以下である実施形態18または18Aの組成物。
実施形態18C.構成成分(g)が質量基準で組成物の約0.2%以下である実施形態18Bの組成物。
実施形態18D.構成成分(g)が、ホルムアルデヒド、安息香酸、1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オンおよびその塩からなる群から選択される殺生剤を含む実施形態18の組成物。
実施形態18E.構成成分(g)が1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オンまたはその塩を含む実施形態18Dの組成物。
注目すべきは、構成成分(d)(すなわち、1種またはそれ以上の水不混和性液体化合物)が質量基準で組成物の約60%以下である、発明の概要または実施形態1〜7Aおよび7D〜18Eのいずれか1つに記載の組成物である。
実施形態としてまた注目すべきは、殺節足動物懸濁濃縮組成物の調製方法、および節足有害生物を防除するための前記組成物の使用方法である。
上記実施形態1〜18E、ならびに、本明細書に記載の他の実施形態のいずれかを含む本発明の実施形態は、いずれかの様式で組み合わされることが可能である本発明の組成物および方法に関連する。
実施形態1〜18Eの組み合わせの例は以下を含む。
実施形態A.構成成分(a)(すなわち、室温で固体である1種またはそれ以上のカルボキサミド殺節足動物剤)が、式1
Figure 0005244120
[式中
Xは、N、CF、CCl、CBrまたはCIであり;
は、CH、Cl、BrまたはFであり;
は、H、F、Cl、Brまたはシアノであり;
は、F、Cl、Br、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシであり;
4aは、H、C〜Cアルキル、シクロプロピルメチルまたは1−シクロプロピルエチルであり;
4bは、HまたはCHであり;
は、H、F、ClまたはBrであり;そして
はH、F、ClまたはBrである]
のアントラニルアミド、そのN−オキシドおよび塩から選択される、発明の概要に記載の組成物。
実施形態B.構成成分(a)(すなわち、室温で固体である1種またはそれ以上のカルボキサミド殺節足動物剤)が、式2
Figure 0005244120
[式中
11は、CH、Cl、BrまたはIであり;
12は、CHまたはClであり;
13は、C〜Cフルオロアルキルであり;
14は、HまたはCHであり;
15は、HまたはCHであり;
16は、C〜Cアルキルであり;そして
nは、0、1または2である]
のフタル酸ジアミドおよびその塩から選択される、発明の概要に記載の組成物。
実施形態C.構成成分(a)(すなわち、室温で固体である1種またはそれ以上のカルボキサミド殺節足動物剤)が約5〜約40質量%であり;構成成分(b)(すなわち、カルボキサミド殺節足動物剤以外の1種またはそれ以上の生物学的に活性な薬剤)が0〜約20質量%であり;構成成分(c)(すなわち、水)が約20〜約60質量%であり;構成成分(d)(すなわち、1種またはそれ以上の水不混和性液体化合物)が、C〜Cアルカノールの脂肪酸エステル(種子油および果実油由来のものを含む)、アルコキシ化脂肪酸エステル(種子油および果実油由来のものを含む)、種子油および果実油、鉱物油およびこれらの混合物から選択される少なくとも1種の物質を含むと共に、約20〜約65質量%であり;ならびに、構成成分(e)(すなわち、分散特性を有する界面活性剤構成成分)もまた乳化特性を有し、アニオン性界面活性剤およびノニオン性界面活性剤ならびにこれらの混合物から選択される1種またはそれ以上の界面活性剤を含むと共に、約3〜約35質量%である、発明の概要または実施形態AあるいはBに記載の組成物。
実施形態D.構成成分(d)が、C〜CアルカノールのC16〜C18脂肪酸エステルを含むと共に、組成物の約30〜約60質量%であり;および構成成分(e)が組成物の約3〜約12重量%である実施形態Cの組成物。
実施形態E.構成成分(d)がヒマワリ、ダイズ、綿、アマニまたはセイヨウアブラナ種子のメチル化種子油を含む実施形態Dの組成物。
実施形態F.構成成分(d)がメチル化大豆油(すなわち、大豆メチル)を含む実施形態Eの組成物。
実施形態G.構成成分(e)が、約10〜約16の範囲内のHLB数を有するアクリル系グラフトコポリマーから選択される1種またはそれ以上のアニオン性界面活性剤を含む実施形態Dの組成物。
実施形態H.構成成分(e)が、アルキルアリールスルホネートから選択される1種またはそれ以上のアニオン性界面活性剤と、エトキシル化ソルビトールエステル、エトキシル化ソルビタンエステル、エトキシル化脂肪酸エステル、およびこれらの混合物から選択される1種またはそれ以上のノニオン性界面活性剤との混合物を含む実施形態Dの組成物。
実施形態I.構成成分(e)が、アルキルベンゼンスルホネートから選択される1種またはそれ以上のアニオン性界面活性剤を含む実施形態Hの組成物。
実施形態J.構成成分(e)が、エトキシル化ソルビトールエステルおよびエトキシル化ソルビタンエステルから選択される1種またはそれ以上のノニオン性界面活性剤を含む実施形態Hの組成物。
実施形態K.構成成分(e)が1種またはそれ以上のエトキシル化植物油を含む実施形態Hの組成物。
実施形態L.構成成分(e)がエトキシル化ヒマシ油を含む実施形態Kの組成物。
本文脈における「室温で固体であるカルボキサミド殺節足動物薬」という用語は、1種またはそれ以上のカルボキサミド部分を有し、ならびに、約20℃超の融点、または、あるいは、および典型的には、約50℃超の融点を有する節足有害生物を防除するために有用な殺節足動物化合物を意味する。より典型的には、構成成分(a)の1種またはそれ以上のカルボキサミド殺節足動物剤の少なくとも1種は、約80℃超、さらには典型的には約100℃を超える、および最も典型的には約120℃を超える融点を有する。度々、構成成分(a)の1種またはそれ以上のカルボキサミド殺節足動物剤のすべてが、約80℃超、約100℃を超える、または、さらには約120℃を超える融点を有する。典型的には、構成成分(a)の1種またはそれ以上のカルボキサミド殺節足動物剤は、約10g/L未満、およびより典型的には約5g/L未満の水溶性を有する。
技術分野において周知であるとおり、「カルボキサミド」という用語は、式Aに示される構造で結合された炭素、窒素および酸素原子を含む部分を指す。式A中の炭素原子はカルボキサミド部分が結合するラジカル中の炭素原子に結合している。式A中の窒素原子は、式Aのカルボニル炭素に結合していると共に、その少なくとも一方の原子が水素原子またはカルボキサミド部分が結合される他のラジカルの炭素原子から選択される2つの他の原子にも結合している。
Figure 0005244120
一実施形態において、本組成物は、室温で固体であると共に少なくとも2つのカルボキサミド部分を含有する、少なくとも1種のカルボキサミド殺節足動物薬を含む。他の実施形態において、少なくとも1種のカルボキサミド殺節足動物薬は、炭素環または複素環の炭素原子に隣接して(すなわち、オルト位で)結合している少なくとも2つのカルボキサミド部分を含有する。さらなる実施形態において、少なくとも1種のカルボキサミド殺節足動物薬の炭素環式または複素環は、芳香族である(すなわち、芳香族についてのヒュッケルの4n+2の法則を満たす)。
本発明の組成物において有用なカルボキサミド殺節足動物剤として特に注目すべきは、下記式1のもの、そのN−オキシドおよびその塩、ならびにおよび式2のものおよびその塩である。
Figure 0005244120
[式中、
Xは、N、CF、CCl、CBrまたはCIであり;
は、CH、Cl、BrまたはFであり;
は、H、F、Cl、Brまたはシアノであり;
は、F、Cl、Br、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロアルコキシであり;
4aは、H、C〜Cアルキル、シクロプロピルメチルまたは1−シクロプロピルエチルであり;
4bは、HまたはCHであり;
は、H、F、ClまたはBrであり;そして
はH、F、ClまたはBrである]
Figure 0005244120
[式中、
11は、CH、Cl、BrまたはIであり;
12は、CHまたはClであり;
13は、C〜Cフルオロアルキルであり;
14は、HまたはCHであり;
15は、HまたはCHであり;
16は、C〜Cアルキルであり;そして
nは、0、1または2である]
上記記述において、単独で、または「ハロアルキル」または「フルオロアルキル」などの複合語で用いられる、「アルキル」という用語は、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、または様々なブチル異性体などの直鎖または分岐アルキルを含む。「アルコキシ」は、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、イソプロピルオキシおよび様々なブトキシ異性体を含む。「ハロゲン」という用語は、単独で、または「ハロアルキル」などの複合語で、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を含む。さらに、「ハロアルキル」または「ハロアルコキシ」などの複合語で用いられる場合、前記アルキルは、同一であっても異なっていてもよいハロゲン原子で部分的にまたは完全に置換されていてもよい。「ハロアルキル」の例としては、CF、CHCl、CHCFおよびCClCFが挙げられる。「ハロアルコキシ」等といった用語は、「ハロアルキル」という用語と同様に定義される。「ハロアルコキシ」の例としては、OCF、OCHCl、OCHCHCHFおよびOCHCFが挙げられる。「シクロプロピルメチル」はCH(シクロプロピル)を意味する。「1−シクロプロピルエチル」はCH(CH)(シクロプロピル)を意味する。
置換基中の炭素原子の総数は接頭部「C〜C」により示されており、接頭部iおよびjは1〜4の数字である。例えば、C〜Cアルキルは、種々の異性体を含むメチル〜ブチルを示す。
特に注目すべきは、構成成分(a)(すなわち、室温で固体である1種またはそれ以上のカルボキサミド殺節足動物剤)が:
3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−[(メチルアミノ)カルボニル]−フェニル]−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、
3−ブロモ−N−[4−クロロ−2−メチル−6−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル]−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、
N−[4−クロロ−2−メチル−6−[[(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル]フェニル]−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、
N−[4−クロロ−2−メチル−6−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル]−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、
3−ブロモ−N−[4−クロロ−2−メチル−6−[[(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル]フェニル]−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、
1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル]−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、
3−ブロモ−1−(2−クロロフェニル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−[[(1−メチルエチル)アミノ]−カルボニル]−フェニル]−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、
3−ブロモ−1−(2−クロロフェニル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル]−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、
3−ブロモ−1−(2−クロロフェニル)−N−[2,4−ジクロロ−6−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル]−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、
3−ブロモ−N−[4−クロロ−2−[[(シクロプロピルメチル)アミノ]カルボニル]−6−メチルフェニル]−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、
3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−N−[4−シアノ−2−[[(シクロプロピルメチル)アミノ]−カルボニル]−6−メチルフェニル]−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、
3−ブロモ−N−[4−クロロ−2−[[(1−シクロプロピルエチル)アミノ]カルボニル]−6−メチルフェニル]−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、
3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−N−[4−シアノ−2−[[(1−シクロプロピルエチル)アミノ]−カルボニル]−6−メチルフェニル]−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、および
−[1,1−ジメチル−2−(メチルスルホニル)エチル]−3−ヨード−N−[2−メチル−4−[1,2,2,2−テトラフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチル]フェニル]−1,2−ベンゼンジカルボキサミド
からなる群から選択されるカルボキサミド殺節足動物薬を含む、発明の概要に記載の組成物である。
本組成物用のカルボキサミド殺節足動物剤(例えば、式1)はまたN−オキシドの形態であることが可能である。窒素はオキシドへの酸化に利用可能な孤立電子対を必要とすることから、全ての窒素含有複素環がN−オキシドを形成し得ないことを当業者は認識し、N−オキシドを形成できるそれらの窒素含有複素環を当業者は認知するだろう。第三級アミンがN−オキシドを形成し得ることも当業者は認知するだろう。複素環および第三級アミンのN−オキシドの製造に関する合成法は当業者に周知であり、過酢酸およびm−クロロ過安息香酸(MCPBA)のようなペルオキシ酸、過酸化水素、t−ブチルヒドロペルオキシドのようなアルキルヒドロペルオキシド、過ホウ酸ナトリウム、ならびにジメチルジオキシランのようなジオキシランによる複素環および第三級アミンの酸化を含む。これらのN−オキシドの製造方法は文献に広く記載されており、再調査されている。例えば、T.L.ギルクリスト(T.L.Gilchrist)著、コンプリヘンシブ オーガニック シンテシス(Comprehensive Organic Synthesis)、第7巻、第748〜750頁、S.V.レイ(S.V.Ley)編、ペルガモン プレス(Pergamon Press);M.ティスラー(M.Tisler)およびB.スタノウニコ(B.Stanovnik)著、コンプリヘンシブ ヘテロサイクリック ケミストリー(Comprehensive Heterocyclic Chemistry)、第3巻、第18〜20頁、A.J.ボウルトン(A.J.Boulton)およびA.マクキロップ(A.McKillop)編、ペルガモン プレス(Pergamon Press);M.R.グリムメット(M.R.Grimmett)およびB.R.T.ケーン(B.R.T.Keene)著、アドバンシス イン ヘテロサイクリック ケミストリー(Advances in Heterocyclic Chemistry)、第43巻、第149〜161頁、A.R.カトリッキー(A.R.Katritzky)編、アカデミック プレス(Academic Press);M.ティスラー(M.Tisler)およびB.スタノウニコ(B.Stanovnik)著、アドバンシス イン ヘテロサイクリック ケミストリー(Advances in Heterocyclic Chemistry)、第9巻、第285〜291頁、A.R.カトリッキー(A.R.Katritzky)およびA.J.ボウルトン(A.J.Boulton)編、アカデミック プレス(Academic Press);ならびにG.W.H.チーズマン(G.W.H.Cheeseman)およびE.S.G.ウェルスティク(E.S.G.Werstiuk)著、アドバンシス イン ヘテロサイクリック ケミストリー(Advances in Heterocyclic Chemistry)、第22巻、第390〜392頁、A.R.カトリッキー(A.R.Katritzky)およびA.J.ボウルトン(A.J.Boulton)編、アカデミック プレス(Academic Press)を参照のこと。
環境中および生理的条件下で化合物の塩がそれらの相当する非塩型と平衡であるため、塩は、非塩型の生物学的実用性を共有することを当業者は認識する。それ故、カルボキサミド殺節足動物剤(例えば、式1または2)の広く多様な塩が、本組成物において有用である(すなわち、これらは農業的に好適である)。このような塩としては、臭化水素酸、塩酸、硝酸、リン酸、硫酸、酢酸、酪酸、フマル酸、乳酸、マレイン酸、マロン酸、シュウ酸、プロピオン酸、サリチル酸、酒石酸、4−トルエンスルホン酸または吉草酸などの無機酸または有機酸との酸付加塩が挙げられる。カルボキサミド殺節足動物薬がカルボン酸またはフェノールなどの酸性部分を含有する場合、塩としてはまた、有機塩基(例えば、ピリジン、トリエチルアミンまたはアンモニア)または無機塩基(例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウムまたはバリウムの水素化物、水酸化物または炭酸塩)と形成されるものを挙げることが可能である。
本発明の組成物は、一般に、構成成分(a)(すなわち、室温で固体である1種またはそれ以上のカルボキサミド殺節足動物剤)を、組成物の総質量に基づいて、少なくとも約0.1質量%、または少なくとも約1質量%、または少なくとも約5質量%の量で含む。加えて、構成成分(a)は、組成物の総質量に基づいて、約50質量%以下、または約40質量%以下、または約30質量%以下、または約20質量%以下の量である。組成物の総質量に基づいて、構成成分(a)の量は、典型的には、約1〜約40質量%、より典型的には約5〜約30質量%、および最も典型的には約5〜約20質量%であることに特に注目すべきである。
本組成物は、1種またはそれ以上の固体カルボキサミド殺節足動物剤(すなわち、構成成分(a))を活性成分として含む懸濁濃縮組成物であり、これは、カルボキサミド殺節足動物剤の少なくとも1種の相当の部分(すなわち、少なくとも半分)が、水性相(すなわち、構成成分(c)を含む相)または水不混和性の液相(すなわち、構成成分(d)を含む相)中に溶解されている代わりに、組成物中に固体粒子(すなわち、固体微粒子)として懸濁されまたは分散されていることを意味する。カルボキサミド殺節足動物剤の少なくとも1種の、典型的には少なくとも約90%、より典型的には少なくとも約95%、および最も典型的には少なくとも約98質量%が、溶解されている代わりに固体粒子として存在する。さらにより典型的には、本組成物においては、構成成分(a)(すなわち、1種またはそれ以上のカルボキサミド殺節足動物剤の総質量)の少なくとも約90%、より典型的には少なくとも約95%、および最も典型的には少なくとも約98質量%が、溶解されている代わりに固体粒子として存在する。
懸濁濃縮配合物において、活性成分は、懸濁が促進されるために、小径の、微細に分布された粒子の形態である。本懸濁濃縮組成物において、構成成分(a)の粒子は、典型的には、10μm未満の径に粉砕され、粒径中央値は、約0.1〜4μmの範囲内である。注目すべきは、粒径中央値が約0.5〜約4μmの範囲内にある本発明の懸濁濃縮組成物である。特に注目すべきは、構成成分(a)の粒子が、約0.1〜約1μmの範囲内の粒径中央値に粉砕された本発明の懸濁濃縮組成物である。構成成分(a)の粒子が約0.1〜約0.6μmの範囲内の粒径中央値に粉砕された(すなわち、粒子は「微細に粉砕された」)懸濁濃縮組成物が特に好ましい。これらの微細に粉砕されたカルボキサミド殺節足動物薬粒子は、本発明の懸濁濃縮組成物において高い殺虫活性をもたらすことが可能である(例えば、試験Eを参照のこと)。粒径は、等価粒径、すなわち、粒子として同一の体積を含む球の直径である。粒径中央値とは、粒子の50%が、示した数より小さい粒径を有することを意味する。カルボキサミド殺節足動物剤の粒子は、水性相、水不混和性の液相、または両方の相中に懸濁されることが可能である。
しかしながら、本発明の最も典型的な実施形態において、構成成分(a)の粒子は、実質的に水性相に懸濁されている。それ故、この実施形態においては、構成成分(a)の総質量の、典型的には少なくとも約95%、より典型的には少なくとも約99%、および最も典型的には少なくとも約99.8%が、水性相中に微細に分布された粒子として懸濁されている。この実施形態において、組成物は、構成成分(a)の粒子が水性相中に懸濁または分散されている(水性懸濁濃縮配合物について典型的であるとおり)水性懸濁液濃縮物を考慮することが可能である。本組成物においては、1種またはそれ以上の水不混和性液体化合物(すなわち、構成成分(d))を含む水不混和性の液相の小滴もまた、水性相中に懸濁されてエマルジョンが形成されている。
構成成分(a)の2種以上のカルボキサミド殺節足動物薬は、固体粒子相中に存在することが可能である。しかしながら、本発明の実施形態においては、ただ1種の構成成分(a)カルボキサミド殺節足動物薬のみが固体粒子相中に存在し、および前記カルボキサミド殺節足動物薬は、約10g/L未満、または約5g/L未満の水溶性を有する。
構成成分(a)(すなわち、室温で固体である1種またはそれ以上のカルボキサミド殺節足動物剤)に追加して、本発明の組成物は、約50質量%以下の構成成分(b)(すなわち、カルボキサミド殺節足動物剤以外の1種またはそれ以上の生物学的に活性な薬剤)を含むことが可能である。これらの他の生物学的に活性な薬剤は、構成成分(a)カルボキサミド殺節足動物剤とは異なる化合物、薬剤または物質であり、以下のクラス:殺虫剤、殺真菌剤、抗線虫薬、殺菌剤、殺ダニ剤、除草剤、発根促進剤などの成長調整剤、不妊化剤、信号化学物質、忌避剤、誘引剤、フェロモンおよび摂食刺激物質(化学的および生物学的薬剤の両方の両方、ならびに、上記クラスから選択される数々の化合物、薬剤または物質の混合物を含む)から選択される化合物、薬剤または物質を含むことが可能である。
異なる生物学的に活性な薬剤を含む組成物は、単一の薬剤単独よりも幅広い活性を有することが可能である。しかも、このような混合物は、相乗的効果を示すことが可能である。本発明において、構成成分(b)は、3種の相の1種またはそれ以上の中に、すなわち、水性相中に溶解して(すなわち、構成成分(c)を含む相)、水不混和性の液相中に溶解して(すなわち、構成成分(d)を含む相)、または、水性相および/あるいは水不混和性の液相中に懸濁もしくは分散された固体粒子相で存在することが可能である。水溶性の生物学的に活性な薬剤が、典型的には、水性相中に主に存在(溶解されて)している一方で、低水溶性の生物学的に活性な薬剤は、典型的には、水不混和性の液相中に存在(溶解されて)しているか、または構成成分(a)を含有する固体粒子相とは別の固体粒子相として分散されているであろう。本発明の実施形態において、殺節足動物懸濁濃縮組成物は、1種の他の生物学的に活性な薬剤をさらに含み、ここで、この他の生物学的に活性な薬剤は、水不混和性の液相中に粒子相として懸濁されているか、または、水不混和性の液相中に溶解されている。
構成要素(b)(すなわち、カルボキサミド殺節足動物剤以外の1種または複数の生物学的に活性な薬剤)の例は、アバメクチン、アセフェート、アセトアミプリド、アセトプロール、アミドフルメト(S−1955)、アベルメクチン、アザジラクチン、アジンホス−メチル、ビフェントリン、ビフェナゼート、ビストリフルロン、ブプロフェジン、カルボフラン、カルタプ、クロルフェナピル、クロルフルアズロン、クロルピリホス、クロルピリホス−メチル、クロムアフェノジド、クロチアニジン、シフルメトフェン、シフルトリン、β−シフルトリン、シハロトリン、γ−シハトリン、λ−シハロトリン、シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、ジアフェンチウロン、ジアジノン、ジエルドリン、ジフルベンズロン、ジメフルトリン、ジメトエート、ジノテフラン、ジオフェノラン、エマメクチン、エンドスルファン、エスフェンバレレート、エチプロール、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フィプロニル、フロニカミド、フルシトリネート、τ−フルバリネート、フルフェネリム(UR−50701)、フルフェノクスロン、ホノホス、ハロフェノジド、ヘキサフルムロン、ヒドラメチルノン、イミダクロプリド、インドキサカルブ、イソフェンホス、ルフェヌロン、マラチオン、メタフルミゾン、メタアルデヒド、メタミドホス、メチダチオン、メトミル、メトプレン、メトキシクロル、メトフルトリン、モノクロトホス、メトキシフェノジド、モノクロトホス、ニテンピラム、ニチアジン、ノバルロン、ノビフルムロン(XDE−007)、オキサミル、パラチオン、パラチオン−メチル、ペルメトリン、ホレート、ホサロン、ホスメト、ホスファミドン、ピリミカルブ、プロフェノホス、プロフルトリン、プロトリフェンビュート、ピメトロジン、ピラフルプロール、ピレトリン、ピリダリル、ピリフルキナゾン、ピリプロール、ピリプロキシフェン、ロテノン、リアノジン、スピネトラム、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロメシフェン(BSN2060)、スピロテトラマト、スルプロホス、テブフェノジド、テフルベンズロン、テフルトリン、テルブホス、テトラクロルビンホス、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、チオスルタプ−ナトリウム、トルフェンピラド、トラロメトリン、トリアザマト、トリクロルホンおよびトリフルムロンのような殺虫剤;アシベンゾラー、アルジモルフ、アミスルブロム、アザコナゾール、アゾキシストロビン、ベナラキシル、ベノミル、ベンチアバリカルブ、ベンチアバリカルブ−イソプロピル、ビノミアル、ビフェニル、ビテルタノール、ブラストサイジン−S、ボルドー混合物(三塩基性硫酸銅)、ボスカリド/ニコビフェン、ブロムコナゾール、ブピリメート、ブチオベート、カルボキシン、カルプロパミド、カプタホール、カプタン、カルベンダジム、クロロネブ、クロロタロニル、クロゾリネート、クロトリマゾール、酸塩化銅、硫酸銅および水酸化銅のような銅塩、シアゾファミド、シフルフェナミド、シモキサニル、シプロコナゾール、シプロジニル、ジクロフルアニド、ジクロシメト、ジクロメジン、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジフェノコナゾール、ジメトモルフ、ジモキシストロビン、ジニコナゾール、ジニコナゾール−M、ジノカップ、ジスコストロビン、ジチアノン、ドデモルフ、ドジン、エコナゾール、エタコナゾール、エジフェンホス、エポキシコナゾール、エタボキサム、エチリモル、エトリジアゾール、ファモキサドン、フェナミドン、フェナリモル、フェンブコナゾール、フェンカルアミド、フェンフラム、フェンヘキサミド、フェノキサニル、フェンピクロニル、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フェンチンアセテート、フェンチンヒドロキシド、フェルバム、フェルフルアゾエート、フェリムゾン、フルアジナム、フルジオキソニル、フルメトバー、フルピコリド、フルオキサストロビン、フルキンコナゾール、フルキンコナゾール、フルシナゾール、フルスルファミド、フルトラニル、フルトリアホール、ホルペット、ホセチル−アルミニウム、フルベリダゾール、フララキシル、フラメタピル、ヘキサコナゾール、ヒメキサゾール、キアザチン、イマザリル、イミベンコナゾール、イミノクタジン、イプコナゾール、イプロベンホス、イプロジオン、イプロバリカルブ、イソコナゾール、イソプロチオラン、カスガマイシン、クレソキシム−メチル、マンコゼブ、マンジプロパミド、マネブ、メフェノキサム、マパニピリン、メプロニル、メタラキシル、メトコナゾール、メタスルホカルブ、メチラム、メトミノストロビン/フェノミノストロビン、メトラフェノン、ミコナゾール、ミクロブタニル、ネオ−アソジン(メタンアルソネート第二鉄)、ヌアリモル、オクチリノン、オフレース、オリザストロビン、オキサジキシル、オキソリン酸、オキシポコナゾール、オキシカルボキシン、パクロブトラゾール、ペンコナゾール、ペンシクロン、ペンチオピラド、ペルフラゾエート、ホスホン酸、フタリド、ピコベンズアミド、ピコキシストロビン、ポリオキシン、プロベナゾール、プロクロラズ、プロシミドン、プロパモカルブ、プロパモカルブ−ヒドロクロリド、プロピコナゾール、プロピネブ、プロキンアジド、プロチオコナゾール、ピラクロストロビン、ピラゾホス、ピリフェノクス、ピリメタニル、ピリフェノキシ、ピロルニトリン、ピロキロン、キンコナゾール、キノキシフェン、キントゼン、シルチオファム、シメコナゾール、スピロキサミン、ストレプトマイシン、硫黄、テブコナゾール、テクロフタラム、テクナゼン、テトラコナゾール、チアベンダゾール、チフルズアミド、チオファネート、チオファナート−メチル、チラム、チアジニル、トルクロホス−メチル、トリフルアニド、トリアジメホン、トリアジメノール、トリアリモール、トリアゾキシド、トリデモルフ、トリモルフアミド、トリシクラゾール、トリフロキシストロビン、トリホリン、トリチコナゾール、ユニコナゾール、バリダマイシン、ビンクロゾリン、ジネブ、ジラムおよびゾキサミドのような殺菌・殺カビ剤;アルジカルブ、イミシアホス、オキサミルおよびフェナミホスのような殺線虫剤;ストレプトマイシンのような殺バクテリア剤;アミトラズ、キノメチオナト、クロロベンジラート、シヘキサチン、ジコホール、ジエノクロル、エトキサゾール、フェナザキン、フェンブタチンオキシド、フェンプロパトリン、フェンピロキシメート、ヘキシチアゾクス、プロパルギット、ピリダベンおよびテブフェンピラドのような殺ダニ剤;ならびに昆虫病原性バクテリア、例えば、バチルス チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)アイザワイ(aizawai)およびバチルス チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)クルスターキ(kurstaki)、ならびにバチルス チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)の被包性デルタエンドトキシン(例えば、Cellcap、MPV、MPVII);昆虫病原性菌、例えば、グリーンムスカリン菌;ならびに昆虫病原性ウイルス、例えば、バクロウイルス、HzNPV、AfNPVなどの核多核体病ウイルス(NPV);およびCpGVなどの顆粒病ウイルス(GV)である。
これらの農学的保護剤(すなわち、殺虫剤、抗線虫薬、殺ダニ剤および生物学的薬剤)に関する一般的な参照文献としては、The Pesticide Manual、第13版、C.D.S.Tomlin編、British Crop Protection Council、Farnham,Surrey,U.K.、2003年およびThe BioPesticide Manual、第2版、L.G.Copping編、British Crop Protection Council、Farnham,Surrey,U.K.、2001年が挙げられる。
注目すべきは、構成要素(b)(すなわち、カルボキサミド殺節足動物剤以外の1種または複数の生物学的に活性な薬剤)が、アバメクチン、アセフェート、アセトアミプリド、アセトプロール、アルジカルブ、アミドフルメト、アミトラズ、アベルメクチン、アザジラクチン、アジンホス−メチル、ビフェントリン、ビフェナゼート、ビストリフルロン、ブプロフェジン、カルボフラン、カルタプ、チノメチオナート、クロルフェナピル、クロルフルアズロン、クロルピリホス、クロルピリホス−メチル、クロロベンジレート、クロマフェノジド、クロチアニジン、シフルメトファン、シフルトリン、ベータ−シフルトリン、シハロトリン、γ−シハロトリン、λ−シハロトリン、シヘキサチン、シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、ジアフェンチウロン、ジアジノン、ジコホール、ジエルドリン、ジエノクロル、ジフルベンズロン、ジメフルトリン、ジメトエート、ジノテフラン、ジオフェノラン、エマメクチン、エンドスルファン、エスフェンバレレート、エチプロール、エトキサゾール、フェナミホス、フェナザキン、フェンブタチンオキシド、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フェンプロパトリン、フェンプロキシメート、フェンバレレート、フィプロニル、フロニカミド、フルシトソネート、τ−フルバリネート、フルフェネリム、フルフェノクスロン、ホノホス、ハロフェノジド、ヘキサフルムロン、ヘキシチアゾクス、ヒドラメチルノン、イミシアホス、イミダクロプリド、インドキサカルブ、イソフェンホス、ルフェヌロン、メラチオン、メタフルミゾン、メタジヒドメタミドホス、メチダチオン、メトミル、メトプレン、メトキシクロル、メトキシフェノジド、メトフルトリン、モノクトロホス、ニテンピラム、ニチアジン、ノバルロン、ノビフルムロン、オキサミル、パラチオン、パラチオンメチル、ペルメトリン、ホレート、ホサロン、ホスメト、ホスファミドン、ピリミカルブ、プロフェノホス、プロフルトリン、プロバルジト、プロトリフェンビュート、ピメトロジン、ピラフルプロール、ピレトリン、ピリダベン、ピリダリル、ピリフルキナゾン、ピリプロール、ピリプロキシフェン、ロテノン、リアノジン、スピネトラム、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロメシフェン(BSN 2060)、スピロテトラマト、スルプロホス、テブフェノジド、テブフェンピラド、テフルベンズロン、テフルトリン、テルブホス、テトラクロルビンホス、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、チオスルタプ−ナトリウム、トルフェンピラド、トラロメトリン、トリアザマト、トリクロルホン、トリフルムロン、バチルス チューリンゲンシス アイザワイ(Bacillus thuringiensis subsp. aizawai)、バチルス チューリンゲンシス クルスターキ(Bacillus thuringiensis subsp. kurstaki)、核多角体ウイルス、バチルス チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)の被包性デルタエンドトキシン、バクロウイルス、昆虫病原性バクテリア、昆虫病原性ウイルスおよび昆虫病原性菌よりなる群から選択される生物学的に活性な薬剤を含む、本発明の組成物である。
本発明においてさらに注目すべきは、構成成分(b)(すなわち、カルボキサミド殺節足動物剤以外の1種またはそれ以上の生物学的に活性な薬剤)が、アバメクチン、アセタミプリド、アミトラズ、アベルメクチン、アザジラクチン、ビフェントリン、ブプロフェジン、カルタップ、クロルフェナピル、クロルピリホス、クロチアニジン、シフルトリン、β−シフルトリン、シハロトリン、ラムダ−シハロトリン、シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、ジエルドリン、ジノテフラン、ジオフェノラン、エマメクチン、エンドスルファン、エスフェンバレレート、エチプロール、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フェンバレレート、フィプロニル、フロニカミド、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ヒドラメチルノン、イミダクロプリド、インドキサカルブ、ルフェヌロン、メタフルミゾン、メソミル、メトプレン、メトキシフェノジド、ニテンピラム、ニチアジン、ノバルロン、オキサミル、ピメトロジン、ピレトリン、ピリダベン、ピリダリル、ピリプロキシフェン、リアノジン、スピネトラム、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、テブフェノジド、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、チオスルタップ−ナトリウム、トラロメトリン、トリアザメート、トリフルムロン、バチルス チューリンゲンシス アイザワイ(aizawai)、バチルス チューリンゲンシス クルスターキ(kurstaki)、核多核体病ウイルスおよびバチルス チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)の被包性デルタエンドトキシンから選択される生物学的に活性な薬剤を含む殺節足動物懸濁濃縮組成物である。
本発明において特に注目すべきは、構成成分(b)が、ビフェントリン、シペルメトリン、シハロトリン、ラムダ−シハロトリン、シフルトリン、β−シフルトリン、デルタメトリン、ジメフルトリン、エスフェンバレレート、フェンバレレート、インドキサカルブ、メトフルトリン、プロフルトリン、ピレトリンおよびトラロメトリンなどのナトリウムチャネル調節剤;クロルピリホス、メソミル、オキサミル、チオジカルブおよびトリアザメートなどのコリンエステラーゼ阻害剤;アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、ニチアジン、チアクロプリドおよびチアメトキサムなどのネオニオコチノイド;スピネトラム、スピノサド、アバメクチン、アベルメクチンおよびエマメクチンなどの殺虫性大環状ラクトン;エンドスルファン、エチプロールおよびフィプロニルなどのGABA(γ−アミノ酪酸)−制御クロライドチャネル遮断剤;ブプロフェジン、シロマジン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロンおよびトリフルムロンなどのキチン合成阻害剤;ジオフェノラン、フェノキシカルブ、メトプレンおよびピリプロキシフェンなどの幼若ホルモン様物質;アミトラズなどのオクトパミン受容体リガンド;アザジラクチン、メトキシフェノジドおよびテブフェノジドなどのエクジソンアゴニスト;リアノジンなどのリアノジン受容体リガンド;カルタップなどのネライストキシン類似体;クロルフェナピル、ヒドラメチルノンおよびピリダベンなどのミトコンドリア電子送達阻害剤;スピロジクロフェンおよびスピロメシフェンなどの脂質生合成阻害剤;ジエルドリンなどのシクロジエン殺虫剤;シフルメトフェン;フェノチオカルブ;フロニカミド;メタフルミゾン;ピラフルプロール;ピリダリル;ピリプロール;ピメトロジン;スピロテトラマト;およびチオスルタップ−ナトリウムを含む殺虫剤または殺ダニ剤を含む殺節足動物懸濁濃縮組成物である。本発明の組成物において少なくとも1種のカルボキサミド殺節足動物薬と混合されるための少なくとも1種の他の生物学的に活性な薬剤の一実施形態は、Helicoverpa zea 核多核体ウイルス(HzNPV)およびAnagrapha falcifera核多核体ウイルス(AfNPV)などの核多核体ウイルス(NPV);Cellcap、MPVおよびMPVIIなどのバチルス チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)およびバチルス チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)の被包性デルタエンドトキシン;ならびに、食中性真菌およびバキュロウィルス(Baculoviridae)科のメンバーを含む天然および遺伝的に変性されたウイルス性殺虫剤を含む。
本発明の組成物は、構成成分(a)(すなわち、1種またはそれ以上のカルボキサミド殺節足動物剤)に追加して、約50質量%以下、または約20質量%以下の構成成分(b)(すなわち、カルボキサミド殺節足動物剤以外の1種またはそれ以上の生物学的に活性な薬剤)を含むことが可能である。注目すべきは、構成成分(b)対構成成分(a)の質量比が約1:100〜約100:1の範囲である本発明の組成物である。
本組成物の構成成分(c)(すなわち、水)は、固体粒子として活性成分(例えば、構成成分(a)および任意により構成成分(b))が、および小滴(エマルジョン)として水不混和性液体が分散されている連続的な液相をもたらす。典型的には、水は、組成物の総質量に基づいて、約20〜約70質量%、より典型的には約20〜約60質量%、最も典型的には約20〜約50質量%、または約20〜約40質量%の量で存在する。
従来の水性懸濁濃縮組成物に関しては、典型的には、ヒュームドシリカまたはガムなどの少なくとも1種の増粘剤が、非構造化懸濁液濃縮物において、通常は保管の最中に生じる望ましくない相分離および/または固体粒子の沈殿を防止するために必要とされる。このような水性懸濁濃縮組成物を調製するために、未溶解固体活性成分(例えば、構成成分(a)および任意により構成成分(b))の粒径を低減するために高せん断粉砕が必要とされる。しかしながら、高せん断粉砕は、一般に、ヒュームドシリカまたはガムなどの増粘剤の分解をもたらす。従って、当業者は、増粘剤を含まない懸濁濃縮組成物を最初の混合および高せん断粉砕サイクルで調製し、次いで、粉砕後に、増粘剤を二回目の混合で添加することとなる。この粉砕後の混合は、追加の器具(例えば、タンク、充填ステーションおよび低せん断ミキサー)を必要とし、製造プロセスをより複雑、かつ、非経済的とする。
本組成物においては、微細に分散された構成成分(d)を含む水不混和性の液滴(すなわち、1種またはそれ以上の水不混和性液体化合物)は、増粘剤と同様の適切な構造安定性をもたらすばかりではなく、高せん断混合の後でも増粘能をも維持することが発見された。構成成分(d)を従来の増粘剤の代わりに増粘剤として用いることで、増粘剤を添加するための低せん断ミキサーへの非経済的な組成物の移動を排除することが可能である。
本発明において構成成分(d)が増粘剤として機能するために、構成成分(d)の量、ならびに、懸濁液濃縮物におけるその小滴径が、組成物において粘着性構造を構築するために重要な要因である。単純な実験を通して、活性成分の量(例えば、構成成分(a)および任意により構成成分(b))および他の構成成分に対する構成成分(d)の量を最適化して、所望の増粘効果を達成することが可能である。最適濃度未満では、構成成分(d)は、相分離および/または粒子沈降を防止するに十分な構造安定性をもたらさない可能性があり、一方で、最適濃度を超えると、懸濁液濃縮物は注ぐには過度に粘性となる可能性がある。
注目すべきは、構成成分(d)を、組成物の総質量に基づいて、典型的には約10〜約60質量%、より典型的には約20〜約55質量%、および最も典型的には約30〜約50質量%の量で含む本発明の組成物である。
構成成分(d)を含むより小径の水不混和性の液滴は、懸濁液濃縮物におけるより良好な構造の構築をもたらす。本発明の組成物における構成成分(d)は、典型的には約0.1〜約10μmの範囲の径の小滴の形態で水性相中に均質に分散されている。小滴径は、小滴の等価粒径、すなわち、小滴として同一の体積を含む球の直径である。水が本組成物の連続液体担体であるが、構成成分(d)もまた、例えば、乳化剤を含む補助剤;毒性緩和剤などの他の添加剤;および任意により構成成分(b)などの処方成分に対する担体として機能し得る。
本明細書において用いられるところ、「水不混和性液体化合物」という用語は、20℃で液体であると共に、20℃で約2質量%未満の程度で水溶性である化合物を指す。注目すべきは、構成成分(d)が、20℃で、約0.1%未満、または約0.01%未満、または約0.001質量%未満程度で水溶性である本発明の組成物である。液体化合物の水への低い溶解度は、低い分子極性によるものである。水の高い極性よりもカルボキサミド殺節足動物剤の極性に水不混和性液体化合物の低い分子極性が近づくに伴い、カルボキサミド殺節足動物剤は、一般に、ほとんど溶解度を有さない水よりも水不混和性液体化合物中により溶解性である。それにもかかわらず、構成成分(d)(すなわち、1種またはそれ以上の水不混和性液体化合物)の量と比して多量の構成成分(a)(すなわち、1種またはそれ以上のカルボキサミド殺節足動物剤)は、典型的には、結果的に、構成成分(a)のほとんどが、本組成物の構成成分(d)中に溶解される代わりに固体粒子として存在する。本組成物の一実施形態において、構成成分(d)は、20℃で50cP未満の粘度を有する(組成物の流動性(pourability)を促進させることが可能である)と共に、本組成物の他の実施形態において、構成成分(d)は、65℃超の引火点および/または低い毒性(共に潜在的な安全上の有益性を有する特性)を有する。
本発明の組成物の一定の実施形態について、構成成分(d)は、C〜Cアルカノールの脂肪酸エステル、アルコキシ化脂肪酸エステル、植物油および鉱物油から選択される水不混和性液体化合物を含む。(しかしながら、アルコキシ化脂肪酸エステルが優勢(すなわち、他の水不混和性液体化合物の総量を質量で上回る)でない限り、これらのアルコキシ化脂肪酸エステルは、界面活性剤構成成分(e)の一部であって、本発明の文脈における構成成分(d)ではないとみなされる。)これらの特定の水不混和性液体化合物は、単に低い極性を有すると共に本組成物において良好に作用するだけではなく、比較的無毒であり、かつ、適度なコストで市販業者から容易に入手可能である。
液体ペトロラタム、液体パラフィン、パラフィン油およびパラフィン系オイルとしても公知である鉱物油は、石油から得られる長鎖、液体炭化水素の混合物を含む。鉱物油は、原液鉱物油として、または乳化剤とブレンドされて、例えば、Isopar(登録商標)H(Deutsche Exxon Chemicals)またはSuremix(登録商標)(DuPont,USA)として、多くの業者から商業的に購入することが可能である。
植物油は、植物から得られる油である。植物油は、典型的には、種子(例えば、ヒマワリ、セイヨウアブラナ種子、ダイズ、コーン(トウモロコシ)、アマニ(亜麻))または果実(例えば、オリーヴ)を圧搾または溶剤抽出することにより得られる。適度なコストで市販されている植物油の例は、ヒマワリ油、セイヨウアブラナ種子油、アブラナ油、大豆油およびコーン油である。植物油は、大体において、脂肪酸グリセリド、すなわち脂肪酸のグリセロールエステルを含む。
〜Cアルカノールの脂肪酸エステル(すなわち、グリセロールの代わりにC〜Cアルカノールでエステル化された脂肪酸)は、植物油より低い粘度を有すると共に、本組成物用の水不混和性液体化合物として特に有用である可能性がある。
脂肪酸エステルの脂肪酸部分は、未分岐または分岐であることが可能であるが天然の原料においては典型的には未分岐である炭化炭素鎖に結合しているカルボキシレート部分から構成される。炭化炭素鎖は、飽和または不飽和であることが可能であり;典型的には炭化炭素鎖は、飽和(すなわち、アルキル)であるか、または1つまたは2つの炭素−炭素二重結合(すなわち、アルケニル)を含有する。奇数個の炭素原子(すなわち、炭化炭素鎖中に偶数個の炭素原子)または偶数個の炭素原子(すなわち、炭化炭素鎖中に奇数個の炭素原子)を含有する脂肪酸から形成された脂肪酸エステルは、本発明の組成物において有用である。低級脂肪酸(例えば、わずかに4個の炭素原子を含有する)のエステルを本組成物中に含めることが可能であるが、これらは、より高級の脂肪酸のエステルと混合されて、極性、水溶性および揮発度を低減させることが可能である。少なくとも10個の炭素原子を有する脂肪酸のエステルは、典型的には、好適な物理特性を有する。天然の原料から得られる脂肪酸は、典型的には、10〜22個の炭素原子の範囲の偶数個の炭素原子を含有するため、これらの脂肪酸のアルカノールエステルに、商業的な入手可能性およびコストの理由から注目すべきである。偶数個の炭素原子を有するC10〜C22脂肪酸エステルは、例えば、エルカ酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸およびリノレン酸である。注目すべきは、12〜20個の炭素原子を含有する脂肪酸のエステルを含む、本発明の組成物における1種またはそれ以上の脂肪酸エステルである。さらに注目すべきは、16〜18個の炭素原子を含有する脂肪酸のエステルを含む、本発明の組成物における1種またはそれ以上の脂肪酸エステルである。
脂肪酸エステルのC〜Cアルカノール−由来部分は、未分岐(すなわち直鎖)または分岐であることが可能であるが、典型的には未分岐である。好適な物理特性、商業的な入手可能性およびコストを含む理由のために、注目すべきは、C〜Cアルカノールおよび特にCアルカノール(すなわち、メタノール)でエステル化された脂肪酸である脂肪酸エステルである。本発明の組成物中の脂肪酸アルカノールエステルはまた、アルコール(例えば、メタノールおよびエタノール)の混合物から誘導されることが可能である。
天然の原料から得られる脂肪酸組成物(例えば、種子油)は、典型的には、ある範囲の鎖長および異なる程度の不飽和を有する脂肪酸から構成される。このような脂肪酸混合物に由来する脂肪酸エステル組成物は、先ず、脂肪酸エステルを分離する必要がなく、本発明の組成物において有用である可能性がある。植物から得られる好適な脂肪酸エステル組成物としては、ヒマワリ、セイヨウアブラナ種子、オリーヴ、コーン、ダイズ、綿およびアマニの種子油および果実油が挙げられる。注目すべきは、構成成分(d)が、ヒマワリ、ダイズ、綿、アマニあるいはセイヨウアブラナ種子、またはより特定的にはヒマワリ、ダイズ、綿あるいはアマニの種子油に由来する脂肪酸メチルエステルを含む本発明の組成物である。特に注目すべきは、構成成分(d)が、大豆油(メチル化大豆油または大豆メチルとしても知られている)に由来する脂肪酸メチルエステルを含む本発明の組成物である。
アルカノールの脂肪酸エステルおよびこれらの調製方法は、技術分野において周知である。例えば、「バイオディーゼル」は、典型的には、エタノールまたはより一般的にはメタノールの脂肪酸エステルを含む。脂肪酸アルカノールエステルの調製に用いられる2つの主要な経路は、他の脂肪酸エステル(度々、グリセロールとの天然エステル)から開始するエステル交換、および脂肪酸から開始する直接エステル化である。多様な方法が、これらの経路について公知である。例えば、直接エステル化は、硫酸などの強酸触媒の存在下に脂肪酸をアルカノールと接触させることにより達成することが可能である。エステル交換は、硫酸などの強酸触媒、より一般的には水酸化ナトリウムなどの強塩基の存在下に、出発脂肪酸エステルをアルコールと接触させることにより達成することが可能である。
アルキル化種子油は、種子油とアルカノールとのエステル交換生成物である。例えば、大豆メチルとしても知られているメチル化大豆油は、大豆油とメタノールとのエステル交換により生成されるメチルエステルを含む。大豆メチルは、それ故、脂肪酸のメチルエステルを、ダイズ種子油中のグリセロールとエステル化を生じる脂肪酸のおよそのモル比で含む。大豆メチルなどのアルキル化種子油を蒸留して、メチル脂肪酸エステルの割合を変更することが可能である。
アルコキシ化脂肪酸グリセリド(アルコキシ化トリグリセリドとしても知られる)を含むアルコキシ化脂肪酸エステルは、度々、植物油(例えば種子油)などからの天然の脂肪酸エステルのアルコキシ化(エトキシ化またはプロポキシ化)から形成されるために、「半天然」界面活性剤とみなされる。植物油から調製される一般的なアルコキシ化脂肪酸エステルとしては、10〜60エチレンオキシド単位を含むエトキシル化脂肪酸エステルが挙げられる。例えば、POE25ヒマシ油、POE30大豆油およびPOE30セイヨウアブラナ種子油が、構成成分(d)として特に有用である。
本組成物は、約1〜約55質量%の(e)分散特性を有する界面活性剤構成成分を含む。界面活性剤(「表面活性剤」としても知られる)は、一般に、液体の表面張力を変化させ、およびほとんどの場合低減させる。界面活性剤分子中の親水性および親油性基の性質に応じて、界面活性剤は、湿潤剤、分散剤(すなわち、分散剤)、乳化剤または消泡剤(すなわち、脱泡剤)として有用であることが可能である。界面活性剤は、それらの親水性基の化学的性質に基づいて、アニオン性、ノニオン性またはカチオン性界面活性剤と記載される。典型的な界面活性剤が、McCutcheon’s Detergents and Emulsifiers Annual、Allured Publ.Corp.、Ridgewood,New Jersey、ならびに、SiselyおよびWood、Encyclopedia of Surface Active Agents、Chemical Publ.Co.,Inc.、New York、1964年に記載されている。
アニオン性界面活性剤は、水溶液に入れられたときに、分子の親油性部分に結合された親水性基が陰イオン(すなわちアニオン)を形成する表面活性分子である。カルボキシレート、サルフェート、スルホネートおよびリン酸が、アニオン性界面活性剤中に通例見出される親水性基である。アニオン性界面活性剤の例としては、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物、アルキルベンゼンスルホネート、リグニンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、N,N−ジアルキルタウリン酸塩、ポリカルボキシレート、リン酸エステル、エトキシル化トリスチリルフェノールリン酸塩および脂肪酸のアルカリ塩が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤は、イオン化可能な極性末端基を含有していないが、親水性および親油性部分を含有している表面活性分子である。ノニオン性界面活性剤の例としては、エトキシル化アルコール、エトキシル化アルキルフェノール、エトキシル化ソルビトールエステル、エトキシル化脂肪酸エステル、ポリ−オキシ−エチレン/ポリオキシ−プロピレンブロックコポリマー、グリセロールエステル、ならびに、重合度(D.P.)と称されるグルコース単位の数が1〜3の範囲であることが可能であると共にアルキル単位がC〜C14の範囲であることが可能であるアルキルポリグリコシドが挙げられる(Pur
e and Applied Chemistry 72、1255〜1264ページを参照のこと)。当該技術分野において周知であるとおり、これらの界面活性剤において、「エトキシル化」とは、エチレンオキシドと、それぞれ、ソルビタン、ソルビトールまたは脂肪酸構成成分のヒドロキシル基との反応により形成される1つまたはそれ以上のオキシエチレン単位(−OCHCH−)を含む鎖の存在を指す。エトキシル化ソルビタンエステルおよびエトキシル化ソルビトールエステルにおいて、エトキシ化の後に存在するヒドロキシル基はエステル化される。2つ以上のオキシエチレン単位が各界面活性剤分子に一般に存在する場合、「ポリオキシエチレン」が界面活性剤の名称中に含まれることが可能であり、あるいは、分子当たりのオキシエチレン単位の平均数を示すために、POE(ポリオキシエチレン)数が名称中に含まれることが可能である。
カチオン性界面活性剤は、水溶液に入れられたときに、分子の親油性部分に結合された親水性基が陽イオン(すなわち、カチオン)を形成する表面活性分子である。カチオン性界面活性剤の例としては、エトキシル化脂肪アミン、ベンジルアルキルアンモニウム塩、ピリジニウム塩および第4級イミダゾリウム化合物などの第4級アンモニウム塩が挙げられる。
表面張力を低減させる界面活性剤の能力は界面活性剤の分子構造に依存する。特に、親油性対親水性基のバランスが、界面活性剤が水溶性であるかどうか、および水不混和性の液滴が水中に安定化されることが可能であるか(例えば、乳化されて)に影響する。界面活性剤のHLB数は任意で1〜40の範囲内で分子の極性を示し、最も一般的に用いられる界面活性剤は1〜20の値を有する。この数は、親水性が高まるに伴って増加する。0〜7のHLB数を有する界面活性剤は親油性であるとみなされ、12〜20のHLB数を有する界面活性剤は親水性であるとみなされ、および7〜12のHLB数を有する界面活性剤は中間であるとみなされる。
親水性界面活性剤の例としては、分岐または直鎖アルキルベンゼンスルホネートの、ナトリウム、カルシウムおよびイソプロピルアミン塩が挙げられる。エトキシル化ヒマシ油、エトキシル化ソルビタンオレアート、エトキシル化アルキルフェノールおよびエトキシル化脂肪酸などのノニオン性界面活性剤が、鎖長およびエトキシ化の程度に応じて中間HLB範囲内にあることが可能である。オレイン酸およびソルビタンのトリエステル(すなわち、ソルビタントリオレエート)およびステアリン酸およびソルビタンのトリエステル(すなわち、ソルビタントリステアレート)が、親油性界面活性剤の例である。界面活性剤のリストおよびそれぞれのHLB数は、例えばA.W.Adamson、Physical Chemistry of Surfaces、John Wiley and Sons、1982年に広く発表されている。
本開示および特許請求の範囲において、「分散剤(dispersing agent)」、「分散剤(dispersant)」および「分散特性」という用語は、特に、固体粒子を水性媒体中に分散させる能力に関する。「分散剤(dispersing agent)」および「分散剤(dispersant)」という用語は、分散特性を有する界面活性剤を意味する。対照的に、「乳化剤(emulsifying agent)」、「乳化剤(emulsifier)」および「乳化特性」という用語は、特に、液滴を水性媒体中に分散させる能力に関する。「乳化剤(emulsifying agent)」および「乳化剤(emulsifier)」という用語は、乳化特性を有する界面活性剤を意味する。同様に、「湿潤剤」という用語は、湿潤化特性を有する界面活性剤を意味し、および「消泡剤」という用語は脱泡特性を有する界面活性剤を意味する。
懸濁濃縮組成物において、粒子相中の固形分が相互に近づくと共に相互の引力が反発力を超える場合、再結合が生じる可能性があり、粒子は、凝結または凝集のいずれかにより一緒に固着する可能性がある。分散剤(dispersant)とも呼ばれる分散剤(dispersing agent)は、粒子表面に吸収されて静電的なバリアおよび/または立体的なバリアを粒子間に形成し、それ故、粒子間相互作用を低減させると共に懸濁を安定化させることが可能である。
従って、本組成物は、水性相中に構成成分(a)および構成成分(b)からのいずれかの固形分を含む固形分の粒子を分散させるために(e)分散特性を有する界面活性剤構成成分を含む。必要な分散特性をもたらすために、界面活性剤構成成分(e)は、(e1)分散特性を有する1種またはそれ以上の界面活性剤、すなわち1種またはそれ以上の分散剤を含む。本組成物において、構成成分(e1)(すなわち、分散剤としても知られる分散特性を有する1種またはそれ以上の界面活性剤)が、組成物の総質量に基づいて、典型的には約1%〜約15質量%、より典型的には1%〜約10質量%、および最も典型的には1%〜約5質量%の量で添加されて、構成成分(a)および構成成分(b)からのいずれかの固形分の固形分の水性相中の懸濁の安定化が補助される。
分散剤の例としては、トリスチリルフェノールエトキシレートのリン酸エステル(例えば、Soprophor(登録商標)3D33)、アルキルアリールスルホン酸およびそれらの塩(例えば、Supragil(登録商標)MNS90)、リグニンスルホン酸塩(例えば、リグノスルホン酸アンモニウムまたはリグノスルホン酸ナトリウム)、ポリフェノールスルホン酸塩、ならびに、アクリル酸/メチルメタクリレート/ポリエチレングリコールグラフトコポリマー(例えば、Atlox(登録商標)4913)およびそれらの塩などのポリアクリル酸およびアクリル系グラフトコポリマーなどのアニオン性界面活性剤;ならびに、脂肪アルコールエーテル、ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレンブロックコポリマー(例えば、プルロニック(登録商標)F108ポリオキシ−エチレン/ポリオキシプロピレンブロックコポリマー)、ならびに、Atlox(登録商標)4912(ポリ(エチレングリコール)およびヒドロキシステアリン酸のブロックコポリマー;MWおよそ5000)およびAtlas(商標)G−5000(ポリ(アルキレングリコール)エーテル)などの他のポリオキシアルキレン含有ポリマーなどのノニオン性界面活性剤が挙げられる。当業者は、「ポリオキシエチレン」、「ポリ(エチレングリコール)」および「ポリ(エチレンオキシド)」という用語は、「−O−[CHCHO]−」高分子鎖に相当する基本的に同義語であることを認識している。
本発明の一実施形態において、構成成分(e1)(すなわち、1種またはそれ以上の分散剤)は、アニオン性高分子界面活性剤、特に、約10〜16のHLB数を有するアクリル系グラフトコポリマーを含む。他の実施形態において、構成成分(e1)は、約10〜13のHLB数を有するメタクリル酸/メチルメタクリレート/ポリエチレングリコールグラフトコポリマー、例えばCrodaから市販されているAtlox(登録商標)4913(HLB12)を含む。
本組成物の水性相中に懸濁された固体粒子に追加して、構成成分(d)(すなわち、1種またはそれ以上の水不混和性液体化合物)を含む液滴が水性相中に懸濁されている。構成成分(d)の多くの実施形態について、1種またはそれ以上の乳化剤が、微細に分散された小滴として構成成分(d)を維持するために本発明の組成物が必要とされる。これらの状況下で、構成成分(e)(すなわち、分散特性を有する界面活性剤構成成分)はまた乳化特性を有し、それ故、界面活性剤構成成分は、分散特性および乳化特性の両方を有する。しかしながら、本発明の組成物の一定の実施形態において、構成成分(d)(すなわち、1種またはそれ以上の水不混和性液体化合物)は、例えば構成成分(d)がエトキシル化大豆油(POE20〜30)などのエトキシル化脂肪酸エステルを含む場合には自己乳化性能を有し、その場合、構成成分(e)(すなわち、分散特性を有する界面活性剤構成成分)は、懸濁液濃縮物に安定性をもたらすための乳化特性を有している必要はない。これらの状況下で、乳化特性は、界面活性剤構成成分(e)については任意であり、この構成成分は、分散特性および任意により乳化特性を有する界面活性剤構成成分として記載することが可能である。
乳化特性を提供するために、界面活性剤構成成分(e)は、(e2)乳化特性を有する1種またはそれ以上の界面活性剤、すなわち1種またはそれ以上の乳化剤を含む。乳化剤として有用である界面活性剤は、典型的には、その親油性部分を水不混和性の液滴中に浸すと共に親水性部分を周囲の水性相に浸透させることで油−水界面に存在し、これにより表面張力を低下させる。乳化剤は、水中の水不混和性の液滴の合体を防止し、これにより、エマルジョンとしても知られている、水性相における水不混和性の液滴の安定な分散体の維持を補助することが可能である。
本組成物の文脈において、乳化剤は、連続的な水性相における、構成成分(d)および構成成分(b)などの他の油溶性構成成分を含む小滴の分散体の形成を促進することが可能である。構成成分(a)および任意により構成成分(b)および他の不水溶性構成成分の固体粒子の存在は、一定の乳化剤のエマルジョン能に著しく影響する可能性がある。従って、水不混和性の小さな液滴を含む安定なエマルジョンは、経験的に乳化剤のHLB数を、組成物中の1種またはそれ以上の水不混和性液体化合物および分散されている固体粒子と合致させることにより得ることが可能である。しかも、乳化剤は、水で希釈される、例えば噴霧の適用前に噴霧タンク混合物を形成する場合の、懸濁濃縮組成物の分散を補助し得る。
本発明の組成物は、一般に、構成成分(e2)(すなわち、乳化剤としても公知である乳化特性を有する1種またはそれ以上の界面活性剤)を、組成物の総質量に基づいて、約0〜約20質量%、より典型的には約2〜約10質量%、および最も典型的には約3〜約7質量%の量で含む。
構成成分(例えば、構成成分(a)および(d)、および任意により(b))の特定の組み合わせについて最良の結果の達成には構成成分(e2)の相対量の調節が関与し得る一方で、本発明の組成物に関する最適な結果は、典型的には、乳化剤、または、約8〜約15の範囲、およびより特定的には約8〜約12の範囲内にHLB数を有する構成成分(e2)から構成される乳化剤の混合物から達成される。
当業者は、乳化剤の混合物を用いて全体的なHLBの調節を促進して、最適な性能を提供することが可能であることを知っている。乳化剤混合物のHLB数は、各乳化剤構成成分の質量分率と、そのそれぞれのHLB数とを乗じた積の和として算出される。例えば、POE30ヒマシ油(HLB11.8)と、エトキシル化ソルビトールヘキサオレエート(HLB10.5)との6:4混合物は、11.3のHLB数を有することとなる。ソルビタンモノラウレート(HLB8.6)を30%のレベルにまで添加すると共に、エトキシル化ソルビトールヘキサオレエートを20%に減らし、残りをPOE30ヒマシ油(すなわち50%)とすることは、乳化剤混合物のHLB数を10.6に低減させることとなる。
本発明の組成物の一実施形態において、構成成分(e2)(すなわち、1種またはそれ以上の乳化剤)は、アニオン性界面活性剤およびノニオン性界面活性剤から選択される。
好適な物理特性、商業的入手可能性およびコストを含む理由のために、注目すべきは、直鎖(未分岐)アルキルベンゼンスルホネートおよび分岐アルキルベンゼンスルホネートから選択されるアニオン性界面活性剤である。特に注目すべきは、直鎖アルキル−ベンゼンスルホネートであるアニオン性界面活性剤である。さらに注目すべきは、構成成分(e2)が、例えば、カルシウムドデシル−ベンゼン−スルホネート(例えばRhodacal(登録商標)70/B(Rhodia)またはPhenylsulfonat(登録商標)CA100(Clariant))またはイソプロピルアンモニウムドデシル−ベンゼン−スルホネート(例えば、Atlox(登録商標)3300B(Croda))といったドデシルベンゼンスルホネートのクラスにおける少なくとも1種のアニオン性界面活性剤を含む、本発明の組成物である。
好適な物理特性、商業的入手可能性およびコストを含む理由のために、注目すべきは、エトキシル化ソルビタンエステル、エトキシル化ソルビトールエステル、エトキシル化脂肪酸エステル(エトキシル化トリグリセリドを含む)、およびこれらの混合物から選択されるノニオン性界面活性剤である。注目すべきエトキシル化ソルビタンエステルは、エトキシル化ソルビタンオレアート(例えば、モノオレエート、トリオレエート)、エトキシル化ソルビタンラウレート(すなわちトリラウレート)(各々が10〜30オキシエチレン単位(すなわち、POE10〜POE30)を有する)である。注目すべきエトキシル化ソルビトールエステルは、エトキシル化ソルビトールオレアート(すなわち、ヘキサオレエート)、エトキシル化ソルビトールラウレート(すなわち、ヘキサラウレート)である。注目すべきエトキシル化脂肪酸エステルは、エトキシル化大豆油、エトキシル化ヒマシ油およびエトキシル化セイヨウアブラナ種子油(各々が10〜30オキシエチレン単位を有する(すなわち、POE10〜POE30))などのエトキシル化種子油である。注目すべきは、構成成分(e2)が、エトキシル化ソルビタンエステル(例えば、POE20ソルビタントリオレエート、POE20ソルビタンモノオレエート)、エトキシル化ソルビトールエステル(例えば、POE40ソルビトールヘキサオレエート)、およびエトキシル化植物(例えば、種子)油(例えば、POE30(エトキシル化)大豆油、POE25(エトキシル化)ヒマシ油、POE30(エトキシル化)セイヨウアブラナ種子油)から選択される少なくとも1種のノニオン性界面活性剤を含む、本発明の組成物である。さらに注目すべきは、構成成分(e2)がエトキシル化ソルビタンモノオレエートとエトキシル化大豆油との混合物を含み、ここで、エトキシル化ソルビタンモノオレエート対エトキシル化大豆油の質量比が約3:1〜約1:1の範囲である、本発明の組成物である。好適なノニオン性界面活性剤の例としては、Emsorb(商標)6900(Cognis)POE20ソルビタンモノオレエート、Tween(登録商標)80(Croda)POE20ソルビタンモノオレエート、Cirresol(登録商標)G−1086(Croda)POE40ソルビトールヘキサオレエート、Agnique(登録商標)SBO−30(Cognis)POE30エトキシル化大豆油およびTrylox(登録商標)5904(Cognis)POE25エトキシル化ヒマシ油が挙げられる。エトキシル化植物油のうち、エトキシル化ヒマシ油が、本発明による構成成分(e)および(e2)の成分として特に有用である。
本組成物において、構成成分(e)を形成する界面活性剤は、典型的には、構成成分(c)を含む水性相(すなわち、水)と構成成分(d)を含む水不混和性液体(すなわち、1種またはそれ以上の水不混和性液体化合物)との間を分割する。従って水性相はまた、構成成分(a)の懸濁された粒子の分散を促進するために1種またはそれ以上の分散剤(すなわち構成成分(e1))を含み、水不混和性の液相はまた、構成成分(d)(すなわち、1種またはそれ以上の水不混和性液体化合物)が自己乳化性ではない場合に、水性相中に水不混和性の液相のエマルジョンを形成するために必要な、1種またはそれ以上の乳化剤(すなわち構成成分(e2))を含み得る。
当業者は、配合成分が典型的には特定の相においては優勢である一方で、他の相においてはより少ない量で存在し得ることを評価するであろう。それ故、乳化剤(すなわち構成成分(e2))は、典型的には、水性相ではなく水不混和性の液相中に優勢である一方で、これらの乳化効果は、水不混和性の液相小滴と水性相との間の界面に存在することからもたらされ、分子特性に応じて、顕著な量の乳化剤が水性相中に存在し得る。また、分散剤(すなわち、構成成分(e1))は、典型的には、水性相中に優勢である一方、これらの分子特性に応じて、顕著な量の分散剤が水不混和性の液相中に存在し得る。しかも、少量(例えば、20℃で約2質量%未満)の水が水不混和性の相中に存在し得、および少量(例えば、20℃で約2質量%未満)の水不混和性の化合物が水性相中に存在し得る。
構成成分(e)(すなわち、分散特性を有する界面活性剤構成成分)もまた湿潤化特性を有し得る。湿潤化特性をもたらすために、界面活性剤構成成分(e)は、(e3)湿潤化特性を有する1種またはそれ以上の界面活性剤(すなわち、湿潤剤)を含む。湿潤剤は、液体の表面張力を低下させると共に、固体粒子の表面の湿潤化および粒子の毛管への液体の浸透を促進させることができる界面活性剤である。
湿潤剤の例としては、アルキルスルフェート塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、Sipon(商標)LC98);アルキルエーテルスルフェート塩(例えば、ナトリウムエーテルラウリルスルフェート、Supralate(商標)ME);アルキルベンゼン硫酸ナトリウムまたはアルキルベンゼン硫酸カルシウム(例えばRhodacal(登録商標)DS1)およびアルキルナフタレンスルホネート(例えばRhodacal(登録商標)BX−78)などのアルキルアリールスルホネート(すなわち、2つ以上のアルキル部分で置換されたアリールスルホン酸を含む、アルキルアリールスルホン酸の塩);α−オレフィンスルホネート塩;スルホニル琥珀酸塩塩;ポリカルボン酸の塩;エトキシル化脂肪アルコール;エトキシル化脂肪酸;エトキシル化脂肪アミン;アルキルフェノールまたはアリールフェノールなどのエトキシル化置換フェノール;エトキシル化アルキルエーテル;ならびに、ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレンブロックコポリマーが挙げられる。
注目すべきは、構成成分(e3)(すなわち、1種またはそれ以上の湿潤剤)が、エトキシル化アルキルエーテルおよびポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレンブロックコポリマーのクラス、特に、Synperonic(登録商標)A7などのエトキシル化アルキルエーテルのクラスから選択される1種またはそれ以上の湿潤剤を含む、本発明の組成物である。特に注目すべきは、エトキシル化アルキルエーテルから選択される1種またはそれ以上の湿潤剤と、Atlox(登録商標)4894(Croda)などの、ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレンブロックコポリマーから選択される1種またはそれ以上の湿潤剤との混合物を含む組成物である。
構成成分(e3)(すなわち、1種またはそれ以上の湿潤剤)が存在する場合、これは、典型的には、質量基準で組成物の少なくとも約0.01%の量である。構成成分(e3)は、組成物の総質量の典型的には約15%以下、より典型的には約10%以下および最も典型的には約5%以下である。
構成成分(e)(すなわち、分散特性を有する界面活性剤構成成分)はまた、脱泡特性を有し得る。脱泡特性を提供するために、界面活性剤構成成分(e)は、(e4)脱泡特性を有する1種またはそれ以上の界面活性剤(すなわち、消泡剤)を含む。
消泡剤は、効果的に、発泡を防止するか、または、一旦発泡してもこれを低減させるかあるいは排除することが可能である界面活性剤である。消泡剤は、典型的には不水溶性であるため、これらは、一般に、水性媒体への添加の際に微小な小滴として分散する溶液またはエマルジョン(水および界面活性剤を消泡剤と共に含有する)として市販されている。
消泡剤の例としては、シリコーン油、鉱物油、ポリジメチルシロキサンなどのポリジアルキルシロキサン、アルキンジオール(例えば、Surfynol(登録商標)104)、フッ素脂肪族エステルまたはパーフルオロアルキルホスホン酸またはパーフルオロアルキルホスフィン酸またはこれらの塩が挙げられる。注目すべきは、構成成分(e4)(すなわち、1種またはそれ以上の消泡剤)が、Agnique(登録商標)DMF111S(Croda)などのシリコーンベースの脱泡剤およびAgnique(登録商標)Soap L(Croda)などの獣脂ベースの脱泡剤から選択される消泡剤を含む本発明の組成物である。
構成成分(e4)(すなわち、1種またはそれ以上の消泡剤)が存在する場合、これは、典型的には、質量基準で組成物の少なくとも約0.01%の量である。構成成分(e4)は、組成物の総質量の、典型的には約3%以下、より典型的には約2%以下および最も典型的には約1%以下である。
本発明の組成物はまた、不凍剤、化学的安定化剤または殺生剤などの防腐剤、粘度調整剤および肥料などの他の助剤を含み得る。本発明の懸濁濃縮組成物は、典型的には、(f)0〜約7%の1種またはそれ以上の不凍剤;および(g)0〜約1%の1種またはそれ以上の防腐剤(例えば、安定化剤および殺生剤)をさらに含む。
不凍剤の例としては、約200〜約1000の範囲内の分子量の、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、1,3−プロパンジオール、1,2−プロパンジオール、またはポリエチレングリコールなどのグリコールが挙げられる。本発明の組成物のための好適な不凍剤としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−プロパンジオールおよび1,2−プロパンジオールが挙げられる。
商業的入手可能性およびコストを含む理由のために、注目すべきは、構成成分(f)(すなわち、1種またはそれ以上の不凍剤)が、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオールおよび1,2−プロパンジオールから選択される不凍剤を含む本発明の組成物である。特に注目すべきは、構成成分(f)がエチレングリコールまたはプロピレングリコールを含む本発明の組成物である。
構成成分(f)(すなわち、1種またはそれ以上の不凍剤)が存在する場合、これは、典型的には、質量基準で組成物の少なくとも約0.01%の量である。典型的には構成成分(f)は、組成物の総質量の、約7%以下、より典型的には約5%以下および最も典型的には約3%以下である。注目すべきは、構成成分(f)対構成成分(c)の質量比が1:5〜1:20の範囲である本発明の組成物である。
本組成物の構成成分(g)(すなわち、1種またはそれ以上の防腐剤)は、安定化剤および殺生剤を含む。安定化剤は、活性成分(すなわち、構成成分(a)および/または構成成分(b))の保管中の分解を防止することが可能であり、例えば、抗酸化剤(ブチルヒドロキシトルエンなど)またはpH変性剤(クエン酸または酢酸など)である。殺生剤は、配合した組成物中での微生物性汚染を防止または低減することが可能である。特に好適な殺生剤は、Legend(商標)MK(5−クロロ−2−メチル−3(2H)−イソチアゾロンと2−メチル−3(2H)−イソチアゾロンとの混合物)、EDTA(エチレンジアミン−テトラ−酢酸)、ホルムアルデヒド、安息香酸、または1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オンまたはその塩、例えば、Proxel(登録商標)BDまたはProxel(登録商標)GXL(Arch)などの殺菌剤である。注目すべきは、構成成分(g)が、殺生剤、特に、1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オンまたはその塩の1種などの殺菌剤を含む、本組成物である。
構成成分(g)(すなわち、1種またはそれ以上の防腐剤)が存在する場合、これは、典型的には、質量基準で組成物の少なくとも約0.01%の量である。構成成分(g)は、組成物の総質量の、典型的には約1%以下、より典型的には約0.5%以下および最も典型的には約0.3%以下である。
レオロジー変性剤、染料等などの他の配合処方成分を本発明において用いることが可能である。これらの処方成分は当業者に公知であり、例えば、MC Publishing Companyから毎年発行されているMcCutcheon’s、第2巻:Functional Materialsに説明を見出すことが可能である。
本発明の組成物を調製するために、典型的には、組成物において用いられる、構成成分(d)(すなわち、1種またはそれ以上の水不混和性の化合物)およびいずれかの構成成分(e2)(すなわち、乳化剤)を含まない水性懸濁液が先ず調製される。粒子の懸濁液および分散体を形成する方法は周知であり、典型的には高いせん断応力が加わる、高速ブレンディングと組み合わされたボールミル、ビーズミル、サンドミル、コロイドミルおよびエアミルを含む。次いで、水不混和性の相(すなわち、組成物において用いられる構成成分(d)およびいずれかの構成成分(e2))が、高速(すなわち、高いせん断応力)ブレンディングを用いて水性懸濁液に添加されて、水性相における水不混和性の液滴のエマルジョンが形成される。水性相は、それ故、構成成分(a)の分散粒子とさらに構成成分(d)を含む乳化小滴との両方について、連続的な液体媒体として機能し、分散粒子および乳化小滴の両方は、典型的には、約10μmより小さい。
吹付け、噴霧、散布または流し込みなどの本発明の希釈組成物を適用するための所望の方法は、所望の目的および与えられた状況に応じることとなり、当業者により容易に判定されることが可能である。本発明の殺節足動物懸濁濃縮組成物は節足有害生物またはその環境に直接的に適用されることが可能であるが、殺節足動物懸濁濃縮組成物は、普通は、先ず、水で希釈されて希釈組成物が形成され、次いで、節足有害生物またはその環境が、有効量の希釈組成物と接触させられて、節足有害生物が防除される。水と混合した後、殺節足動物懸濁液濃縮物から形成された得られた希釈組成物は、典型的には、1種またはそれ以上の水不混和性液体化合物の小滴のエマルジョンおよび1種またはそれ以上のカルボキサミド殺節足動物剤の固体粒子の懸濁液を含む。この希釈組成物は、節足有害生物またはその環境に吹付けを含む多様な手段により適用されることが可能である。本殺節足動物懸濁濃縮組成物は、水での希釈、吹付け、次いで乾燥の後、その後の流失(例えば、降雨への露出)に耐性である、節足有害生物の著しく効果的な防除(例えば、有害生物の死滅、成長または繁殖に干渉し、および/または摂食を阻害する)をもたらすことが発見された。
駆除剤配合物に含有される補助剤を補助するために、個別に配合されたアジュバント生成物を噴霧タンク混合物に添加することが可能である。これらの追加の補助剤は、通例、「噴霧補助剤」または「タンク混合補助剤」として知られ、噴霧タンク中で混合されて、効能を増強させることにより(例えば、保護の生物学的利用可能性、付着、浸透、被覆の均一性および耐久性)、または配合禁忌、発泡、ドリフト、蒸発、揮発および分解に関連する噴霧適用問題を最低限とするか排除することなどにより、駆除剤処理性能を向上させるいずれかの物質が挙げられる。一般に、単独でこれらの有益性のすべてを提供することが可能であるアジュバントはなく、適合性の補助剤が、度々、組み合わされて多機能が発揮される。最適な性能を得るために、補助剤は、活性成分、配合物および目標(例えば、作物、節足有害生物)の特性に対応して選択される。
噴霧補助剤のうち、作物油、作物油濃縮物、植物油濃縮物およびメチル化種子油濃縮物を含む油が、おそらくは、より均等なおよび均一な噴霧被膜を促進することにより、駆除剤の効能を向上させるために用いられる。「作物油」として区別される生成物は、典型的には、95〜98%パラフィンまたはナフサ油ベースの石油および乳化剤として機能する1〜2%の1種またはそれ以上の界面活性剤を含有する。「作物油濃縮物」として区別される生成物は、典型的には、80〜85%の乳化性石油ベースの油および15〜20%のノニオン性界面活性剤から構成される。「植物油濃縮物」として正確に区別される生成物は、典型的には、80〜85%の植物油(すなわち、種子または果実油、ほとんどの場合、綿、アマニ、ダイズまたはヒマワリ由来)および15〜20%のノニオン性界面活性剤から構成される。アジュバント性能は、植物油を、典型的には、植物油由来の脂肪酸のメチルエステルと置き換えることにより向上させることが可能である。メチル化種子油濃縮物の例としては、UAP−Loveland Products,Inc.製のMSO(登録商標)濃縮物およびHelena Chemical Company製のPremium MSO Methylated Spray Oilが挙げられる。噴霧混合物に添加される油性補助剤の量は、一般に、約2.5体積%以下であり、より典型的にはこの量は、約0.1〜約1体積%である。噴霧混合物に添加される油性補助剤の施用量は、典型的には約1〜約5L/ヘクタールであり、メチル化種子油ベースの補助剤は、特に、典型的には、約1〜約2.5L/ヘクタールの割合で用いられる。
特にメチル化種子油といった乳化剤と共にまたはこれ抜きで油を含有する噴霧補助剤は、タンク混合物において、本殺節足動物懸濁濃縮組成物と適合性である。しかも、添加されたメチル化種子油(例えば大豆メチル)を含む噴霧混合物は、本組成物との混和物中に乳化剤を含まない場合でも、著しく向上した制御効能を一定の節足有害生物をもたらすことが見出されている(植物をこのような節足有害生物から保護するためなどの)。従って、本発明の一実施形態は、本発明の殺節足動物懸濁濃縮組成物を水で希釈する工程、および任意により、メチル化種子油などのアジュバントを添加(添加または混合のいずれかの順番で)して、希釈組成物を形成する工程、および節足有害生物またはその環境を有効量の前記希釈組成物で接触させる工程を含む、節足有害生物を防除するための方法に関する。
殺節足動物懸濁濃縮組成物の体積対これの希釈に用いられた水の体積の比は、一般に、約1:100〜約1:1000、より典型的には約1:200〜約1:800、および最も典型的には約1:300〜約1:600の範囲内である。節足有害生物の効果的な防除のために必要とされる希釈組成物の量は、1種またはそれ以上のカルボキサミド殺節足動物剤および殺節足動物懸濁濃縮組成物中のいずれかの他の殺節足動物剤の濃度、水中での希釈の程度、1種またはそれ以上のカルボキサミド殺節足動物剤およびいずれかの他の殺節足動物剤に対する節足有害生物の感受性、ならびに、環境的条件ならびに他の補助剤の濃度を含む多様な要因に依存するが、計算および単純な実験によって当業者により容易に判定されることが可能である。
さらなる詳細がなくても、前記を使用する当業者は、本発明をその最も十分な範囲まで利用することができると考えられる。従って以下の実施例は、単なる実例として解釈され、かつ、いずれかの様式に本開示を限定するものではない。
懸濁液濃縮組成物を調製するための基本手順
表1は、処方成分についての化学的識別を列挙し、および表2Aおよび2Bは、実施例A〜Eおよび比較例AおよびBの組成物中に用いられた量を列挙する。実施例A〜CおよびEの懸濁液濃縮組成物の調製のために、以下の基本手順を用いた。
オーバーヘッド攪拌機を備える250−mLステンレス鋼ビーカ中に、水(c)、カルボキサミド殺節足動物薬(a)、分散剤(f)、ならびに、湿潤剤(g)、消泡剤(h)、不凍剤(i)および防腐剤(j)を含む(各実施例について特定されているとおり)他の処方成分を、攪拌しながら混合して、水性混合物を形成した。ロータステータミキサ(Polytron PT3000、Kinematica AG、(Switzerland))を用いてこの混合物を均質化して約8〜9ミクロン粒径中央値をもたらすと共に、次いで、50mL Eiger Motormill(Eiger Machinery Inc.製(Chicago,Illinois)の水平型ビーズミル)を用いて約1ミクロン粒径中央値に粉砕して水性懸濁液濃縮物を得た。組成物の粒径分布を、Malvern Mastersizer(登録商標)S(Malvern Instruments、(Malvern,Worcestershire,UK)を用いて光拡散分析により計測した。1種またはそれ以上の水不混和性液体化合物(d)および乳化剤(e2)(各実施例について特定されているとおり)を、次いで、ロータステータミキサ(Polytron PT3000、Kinematica AG、Switzerland)を用いて少なくとも1000rpmの回転速度で、高せん断応力下に水性懸濁液濃縮物とブレンドして、本発明の組成物をもたらした。
微細に粉砕された実施例Dの調製のために、構成成分(a)、(c)および(f)〜(j)を含む水性懸濁液濃縮物を上述のとおり調製し、これをさらに粉砕して(合計粉砕時間をおよそ二倍にして)、構成成分(d)および(e)の添加の前により小粒径をもたらした。
水性懸濁液濃縮物であり比較例AおよびBを、表2Bに記載の構成成分(増粘剤を除く)を混合すると共に、例えばA、BおよびCに既述の方法を用いて粉砕することにより調製した。増粘剤を水中に水和させ、次いで、水性混合物とかき混ぜながら混合し、次いで、単一の流路中に、高流速(2L/分)および低粉砕速度(10m/s)(すなわち、低せん断応力)で粉砕して比較水性懸濁液濃縮物を形成した。
Figure 0005244120
本実施例および比較例において用いた化合物1のサンプルは、参照例1記載のとおり調製した。
参照例1
3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−[(メチルアミノ)−カルボニル]フェニル]−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの調製
3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(20.6kg)および2−アミノ−5−シアノ−N,3−ジメチルベンズアミド(14.1kg)のアセトニトリル(114kg)中の混合物に、3−ピコリン(22.2kg)を添加した。この混合物を〜10〜−14℃に冷却し、次いで、メタンスルホニルクロリド(10.6kg)を、温度が5℃を超えないように徐々に添加した。HPLCおよびNMR分析により確認されるとおり反応が完了した後、混合物を、温度が5℃を超えない速度で水(72.6kg)および濃塩酸(7.94kg)を連続的に添加することにより後処理した。5℃以下の温度で約30分間維持した後、反応混合物をろ過して、固体生成物を回収し、これを、連続的に、アセトニトリル−水(2:1、2×12.3kg)およびアセトニトリル(2×10.4kg)で洗浄した。次いで固体を、約50℃で減圧下および窒素ガス流下に乾燥させて、表題の生成物を白色の結晶性固体として得、これを、本配合物実施例および比較例において直接的に用いた。穏やかな速度での加熱(5分間かけて約150℃に加熱し、次いで、加熱速度を、約4〜5℃/分から約3℃/分に下げて約15分間以上かけて210℃にした)で、ゆるく混入された溶剤の固体生成物からの揮発を促進させたところ、204〜210℃の範囲で溶融が生じた。
Figure 0005244120
Figure 0005244120
懸濁液濃縮物の化学的および物理的安定性の評価
各実施例の化学的安定性を、サンプルを加熱したオーブン中で老化させ(すなわち、54℃で2週間)、次いで、カルボキサミド殺節足動物薬の含有量を老化前後で比較することにより評価した。カルボキサミド殺節足動物薬の含有量は、逆相カラムを用いる高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)で組成物をアッセイすることにより測定した。相対分解パーセントを、カルボキサミド殺節足動物薬の最終質量パーセントをカルボキサミド殺節足動物薬の初期質量パーセントから減じ、次いで、この差をカルボキサミド殺節足動物薬の初期質量パーセントで除し、次いで、得られた商に100%を乗じることにより算出した。
各懸濁液濃縮物実施例の物理的安定性を、オーブンで老化されたサンプルの相分離の程度を計測することにより判定した。相分離の程度を、懸濁粒子を含まない分離した層の厚さおよびサンプルボトル中の液体組成物の全高を定規で計測し、次いで、分離した層の厚さを液体組成物の全高で除し、およびこの商に100%を乗じることにより判定した。分離した相の間の界面が平らでない場合、複数の計測値を求め、結果を平均化した。水不混和性液体のエマルジョンを含む水性懸濁液組成物に関して、分離した層は、通常は、液体組成物の最上部にある。分離した層は、典型的には、水不混和性液体化合物および/または乳化剤を含む不水溶性材料を含む。表3は、化学的安定性および物理的安定性評価からの結果を列挙する。
Figure 0005244120
従来の増粘剤を全く含まないが、代わりに水性相中に乳化された45.9%の水不混和性液体化合物を含む実施例Aは、比較例Aに匹敵する化学的安定性を示した。
表3に列挙した相分離結果は水不混和性液体化合物を示すと共に、乳化剤が効果的に本発明の組成物である実施例Aに安定な懸濁液構造をもたらした。0.8%の増粘剤(Rhodopol(登録商標)23)を有すると共に、水不混和性の処方成分を有さない比較例Aは、相分離されないことが予期されるため、それ故、相分離について試験しなかった。
本発明の生物学的実施例
試験A
シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)(Bellows & Perring)の防除を評価するために、Redi−earth(登録商標)媒体(Scotts Co.)に植えた少なくとも2枚の本葉を有する14〜21日齢綿植物で試験ユニットを構成した。遮蔽したケージ中に植物を入れ、ここに成虫のコナジラミを入れると共に、およそ24時間産卵させた。産卵が見られた植物のみを試験のために用いた。試験溶液を吹付ける前に、植物を、孵化および幼虫の定着について再度確認した。植物当たり1枚の葉を1つの複製としてみなし;4つの複製を1回の処理で用いた。
すべての配合した材料を水で希釈して、試験混合物を4つの異なる濃度で形成した。植物に、最も背の高い植物の上7.5インチ(19cm)に位置させたTeeJetフラットファン噴霧ノズルを用いて噴霧した。噴霧流量は、500L/haに等しく5.5mL/秒に調節した。吹付け後、植物を換気した筐体中に乾燥させ、50%相対湿度で、28℃で16時間の光(昼間として)および24℃で8時間暗中(夜間として)に、グロースチャンバ中で、6日間保持した。各試験植物からすべての葉を除去した後、葉の裏側にいる死亡している、および生存している若虫を係数することにより評価を行った。
回収したデータを用いて、固体群の50%または90%を死滅させる平均濃度(平均LC50またはLC90)を算出すると共に、表4に列挙する。
Figure 0005244120
これらの結果は、本発明の実施例BおよびCの組成物は、比較例Bの組成物に比して増強された効能をシルバーリーフコナジラミの防除について示したことを示している。
試験B
シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)の防除に関する耐雨性(流失に対する耐性)を評価するために、Redi−earth(登録商標)媒体を含むポット中に生育されている綿植物から試験ユニットを構成した。試験溶液を、試験Aに記載のとおり配合した。植物が4〜6枚の本葉を有する成長段階にあるとき、これらの植物に、植物の上19cmに位置したノズルを備えるベルト噴霧器を用いると共に、234リットル/haの適用体積を提供するよう配合した試験溶液を噴霧した。すべての配合した材料を水で希釈して、試験混合物を4つの異なる濃度で形成した。配合した試験混合物を吹付けした後、各試験ユニットを2時間乾燥させ、次いで、約95mmの擬似雨に温室中で曝した。次いで植物を乾燥させ、葉を切り取り、16セルプラスチックトレー中の寒天上に置いた。1匹の3日齢、実験飼育シロイチモジヨトウ幼虫を各セル中に入れ、セルをプラスチックの蓋で覆った。2枚の16セルトレーを処理毎に用いた。トレーは、75%相対湿度で、25℃で16時間の光(昼間として)および8時間暗中(夜間として)に、グロースチャンバ中に保持した。外寄生から4日後、各試験ユニットを、幼虫の死亡率について評価し、固体群の50%または90%を死滅させる平均濃度(平均LC50またはLC90)を算出すると共に、表5に列挙する。
Figure 0005244120
表5中の試験結果は、本発明の組成物である実施例Bは、シロイチモジヨトウの防除について、比較例Bに比して、顕著に4倍に増強された効能を擬似雨へ曝された後に示した(LC5015対60)ことを実証する。LC90に関しては、差はさらにより著しく、これは、実施例Bは比較例Bより少なくとも5倍もより強力であることを示した。
これらの結果は、本発明の組成物は、構成成分(d)および(e2)を含まない水性懸濁濃縮組成物と比してかなり良好な耐雨性および流失に対する耐性を有することを示唆する。本組成物の耐雨性および流失耐性は、これらの組成物を、作物畑、果樹園および降雨に曝される他の領域における節足有害生物の防除に特に有用とする。
試験C
シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)を防除するための本組成物用のアジュバントとしての、メチル化種子油の効果を評価するために、試験Aに記載の方法に準拠してこの試験を実施した。
実施例Bまたは比較例Bを水で希釈して、活性成分(化合物1)およびメチル化大豆油(大豆メチルとしても知られている、Cognisから入手した)を含有する噴霧混合物を提供した。活性成分およびメチル化噴霧油の濃度は表6に記載されているとおりである。
固体群の50%を死滅させる平均濃度(平均LC50)を算出し、これらも表6に列挙する。
Figure 0005244120
データは、実施例Bおよび比較例B組成物の両方での噴霧タンク混合物としての大豆メチルの添加は効力を高めた(すなわち、LC50を低下させた)ことを実証する。しかも、実施例Bである、各活性成分濃度での同じ量の活性成分および大豆メチルの同じ総量は、一貫して、比較例Bと比して、より高い死亡率%の観点でより良好な防除を示した。これらの結果は、本発明の組成物の優れた生物学的性能は、単に水不混和性液体化合物により寄与されているわけではないことを示唆する。
試験D
シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)を防除するための本組成物用のアジュバントとしての追加のメチル化種子油の効果を評価するために、この試験を、試験Aに記載の方法に準拠して実施した。
実施例Bまたは実施例Eの組成物を水で希釈して、活性成分(化合物1、構成成分(a))およびメチル化大豆油(大豆メチルとしても知られている、Cognisから入手した、構成成分(d))を含有する噴霧混合物を提供した。活性成分構成成分(a)およびメチル化大豆油構成成分(d)の濃度は表2Aに記載されているとおりである。
回収したデータを用いて、固体群の50%または90%を死滅させる平均濃度(平均LC50またはLC90)を算出すると共に、表7に列挙する。
Figure 0005244120
これらの結果は、実施例Bの組成物と比して大豆メチルを6質量%多く、および活性成分を50%少なく含有する本発明の実施例Eの組成物は、シルバーリーフコナジラミの防除について、実施例Bの組成物と比して、活性成分の増強された効能を示したことを示す。
試験E
シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)を防除するための本組成物用の構成成分(a)粒径の効果を評価するために、この試験を、試験Aに記載の方法に準拠して実施した。
実施例Eを水で希釈して、活性成分(化合物1)およびメチル化大豆油(大豆メチルとしても知られている、Cognisから入手した)を含有する噴霧混合物を提供した。次いで、実施例Dの微細に粉砕した組成物を、水で希釈して、活性成分(化合物1)およびメチル化大豆油を含有する噴霧混合物を提供した。活性成分およびメチル化噴霧油の濃度は表2Aに記載されているとおりである。
回収したデータを用いて、固体群の50%または90%を死滅させる平均濃度(平均LC50またはLC90)を算出すると共に、表8に列挙する。
Figure 0005244120
これらの結果は、本発明の実施例Dの微細に粉砕した組成物は、実施例Eの組成物と比して、シルバーリーフコナジラミを防除するために著しく高い殺虫活性を示したことを示す。

Claims (11)

  1. 組成物の総質量に基づいて、質量基準で:
    (a)式1
    Figure 0005244120
    [式中、
    Xは、Nであり;
    1 は、CH 3 、Cl、BrまたはFであり;
    2 は、H、F、Cl、Brまたはシアノであり;
    3 は、F、Cl、BrまたはC 1 〜C 4 ハロアルキルであり;
    4a は、HまたはC 1 〜C 4 アルキルであり;
    4b は、HまたはCH 3 であり;
    5 は、H、F、ClまたはBrであり;そして
    6 はH、F、ClまたはBrである]
    のアントラニルアミド、そのN−オキシドおよび塩から選択される、0.1〜50%の室温で固体である1つまたはそれ以上のカルボキサミド殺節足動物剤;
    (b)0〜50%の上記カルボキサミド殺節足動物剤以外の1つまたはそれ以上の生物学的に活性な薬剤;
    (c)20〜70%の水;
    (d)10〜70%の1つまたはそれ以上の水不混和性液体化合物;および
    (e)1〜55%の分散特性を有する界面活性剤成分
    を含む殺節足動物懸濁濃縮組成物。
  2. 成分(a)が5〜40質量%であり;成分(b)が0〜20質量%であり;成分(c)が20〜60質量%であり;成分(d)が、C1〜C4アルカノールの脂肪酸エステル、アルコキシル化脂肪酸エステル、種子油および果実油および鉱油から選択される少なくとも1種の物質を含み、20〜65質量%であり;成分(e)が、乳化特性をも有し、アニオン性界面活性剤およびノニオン性界面活性剤から選択される1種またはそれ以上の界面活性剤を含み、3〜35質量%である、請求項に記載の組成物。
  3. 成分(d)が、C1〜C2アルカノールのC16〜C18脂肪酸エステルを含み、組成物の30〜60質量%であり;および成分(e)が、組成物の3〜12質量%である、請求項に記載の組成物。
  4. 成分(d)が、ヒマワリ、大豆、綿、アマニまたはナタネのメチル化種子油を含む、請求項に記載の組成物。
  5. 成分(e)が、10〜16の範囲内のHLB数を有するアクリル系グラフトコポリマーから選択される1つまたはそれ以上のアニオン性界面活性剤を含む、請求項に記載の組成物。
  6. 成分(e)が、アルキルアリールスルホネートから選択される1つまたはそれ以上のアニオン性界面活性剤と、エトキシル化ソルビトールエステル、エトキシル化ソルビタンエステル、エトキシル化脂肪酸エステル、およびこれらの混合物から選択される1つまたはそれ以上の非イオン性界面活性剤との混合物を含む、請求項に記載の組成物。
  7. 成分(e)が、アルキルベンゼンスルホネートから選択される1つまたはそれ以上のアニオン性界面活性剤を含む、請求項に記載の組成物。
  8. 成分(e)が、エトキシル化ソルビトールエステルおよびエトキシル化ソルビタンエステルから選択される1つまたはそれ以上の非イオン性界面活性剤を含む、請求項に記載の組成物。
  9. 成分(e)が、1つまたはそれ以上のエトキシル化植物油を含む、請求項に記載の組成物。
  10. 成分(e)が、エトキシル化ヒマシ油を含む、請求項に記載の組成物。
  11. 成分(b)が、アバメクチン、アセタミプリド、アミトラズ、エバーメクチン、アザジラクチン、ビフェントリン、ブプロフェジン、カルタップ、クロルフェナピル、クロルピリホス、クロチアニジン、シフルトリン、ベータ−シフルトリン、シハロトリン、λ−シハロトリン、シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、ジエルドリン、ジノテフラン、ジオフェノラン、エマメクチン、エンドスルファン、エスフェンバレレート、エチプロール、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フェンバレレート、フィプロニル、フロニカミド、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ヒドラメチルノン、イミダクロプリド、インドキサカルブ、ルフェヌロン、メタフルミゾン、メトミル、メトプレン、メトキシフェノジド、ニテンピラム、ニチアジン、ノバルロン、オキサミル、ピメトロジン、ピレトリン、ピリダベン、ピリダリル、ピリプロキシフェン、リアノジン、スピネトラム、
    スピノサド、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、テブフェノジド、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、チオスルタップ−ナトリウム、トラロメトリン、トリアザメート、トリフルムロン、バチルス チューリンゲンシスsubsp. アイザワイ、バチルス チューリンゲンシスsubsp. クルスターキ、核多角体ウイルスおよびバチルス チューリンゲンシスの被包性デルタエンドトキシンよりなる群から選択される請求項1に記載の組成物。
JP2009539350A 2006-12-01 2007-11-30 カルボキサミド殺節足動物剤の液体配合物 Active JP5244120B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US87209506P 2006-12-01 2006-12-01
US60/872,095 2006-12-01
US99584607P 2007-09-28 2007-09-28
US60/995,846 2007-09-28
PCT/US2007/024676 WO2008069990A1 (en) 2006-12-01 2007-11-30 Liquid formulations of carboxamide arthropodicides

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010511620A JP2010511620A (ja) 2010-04-15
JP2010511620A5 JP2010511620A5 (ja) 2011-01-06
JP5244120B2 true JP5244120B2 (ja) 2013-07-24

Family

ID=39233063

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009539350A Active JP5244120B2 (ja) 2006-12-01 2007-11-30 カルボキサミド殺節足動物剤の液体配合物

Country Status (25)

Country Link
US (1) US8709513B2 (ja)
EP (1) EP2094092B1 (ja)
JP (1) JP5244120B2 (ja)
KR (1) KR101496476B1 (ja)
CN (1) CN101646349B (ja)
AR (1) AR064086A1 (ja)
AU (1) AU2007328350B2 (ja)
BR (1) BRPI0717689B1 (ja)
CA (1) CA2667509A1 (ja)
CL (1) CL2007003431A1 (ja)
CO (1) CO6180482A2 (ja)
EA (1) EA014937B1 (ja)
ES (1) ES2397716T3 (ja)
IN (1) IN2009DE02697A (ja)
JO (1) JO3167B1 (ja)
MA (1) MA30902B1 (ja)
MX (1) MX294539B (ja)
MY (1) MY149887A (ja)
NZ (1) NZ576385A (ja)
PH (1) PH12009501080B1 (ja)
PL (1) PL2094092T3 (ja)
PT (1) PT2094092E (ja)
TN (1) TN2009000210A1 (ja)
TW (1) TWI484910B (ja)
WO (1) WO2008069990A1 (ja)

Families Citing this family (43)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AR036872A1 (es) 2001-08-13 2004-10-13 Du Pont Compuesto de antranilamida, composicion que lo comprende y metodo para controlar una plaga de invertebrados
TWI325302B (en) 2001-08-13 2010-06-01 Du Pont Benzoxazinone compounds
TWI283164B (en) * 2001-09-21 2007-07-01 Du Pont Anthranilamide arthropodicide treatment
ME00495B (me) 2003-01-28 2011-10-10 Du Pont Cijano antranilamidni insekticidi
CA2472806A1 (en) 2004-05-18 2005-11-18 Petro-Canada Compositions and methods for treating turf insect pests and diseases such as fungal infestations
TWI324908B (en) * 2006-01-05 2010-05-21 Du Pont Liquid formulations of carboxamide arthropodicides
US9357768B2 (en) 2006-10-05 2016-06-07 Suncor Energy Inc. Herbicidal composition with increased herbicidal efficacy
BRPI0809815A2 (pt) 2007-06-27 2014-09-16 Du Pont "composição artropodicida sólida e propágulo"
ES2619731T3 (es) 2008-06-26 2017-06-26 Suncor Energy Inc. Formulación fungicida para hierba de césped mejorada con pigmento
TWI547238B (zh) 2009-09-04 2016-09-01 杜邦股份有限公司 用於塗覆繁殖體之鄰胺苯甲酸二醯胺組合物
TWI501726B (zh) * 2009-09-04 2015-10-01 Du Pont N-(苯腈)吡唑甲醯胺含水配方
ES2357826B1 (es) * 2009-10-16 2012-03-14 Repsol Ypf, S.A. Uso de aceites en spray de origen vegetal como insecticidas contra plagas de cultivos agr�?colas.
MX2012009425A (es) * 2010-02-19 2012-09-07 Sumitomo Chemical Co Composicion para control de plagas.
JP5782678B2 (ja) 2010-04-27 2015-09-24 住友化学株式会社 有害生物防除組成物およびその用途
NZ603844A (en) * 2010-04-28 2014-08-29 Sumitomo Chemical Co Pesticidal composition and its use
UA109282C2 (xx) * 2010-07-09 2015-08-10 Пестицидна суспензія на водній основі
WO2012031355A1 (en) 2010-09-09 2012-03-15 Suncor Energy Inc. Synergistic paraffinic oil and boscalid fungicides
US8652998B2 (en) 2010-12-13 2014-02-18 E I Du Pont De Nemours And Company Branched copolymer/anthranilic diamide compositions for propagule coating
US8575065B2 (en) 2010-12-13 2013-11-05 E I Du Pont De Nemours And Company Acrylate/methacrylate-based star copolymer/anthranilic diamide compositions for propagle coating
US8709976B2 (en) 2010-12-13 2014-04-29 E I Du Pont De Nemours And Company Anthranilic diamide compositions for propagle coating
US8563469B2 (en) 2010-12-13 2013-10-22 E I Du Pont De Nemours And Company Acrylate/methacrylate-based random copolymer/anthranilic diamide compositions for propagule coating
US8569268B2 (en) 2010-12-13 2013-10-29 E I Du Pont De Nemours And Company Acrylate/methacrylate-based diblock copolymer/anthranilic diamide compositions for propagule coating
US8563470B2 (en) 2010-12-13 2013-10-22 E I Du Pont De Nemours And Company Anthranilic diamide and cyclodextrin compositions for propagule coating
CN103826458A (zh) * 2011-06-03 2014-05-28 桑科能源股份有限公司 石蜡油和b类赤霉素生物合成抑制剂组合物
AU2012280946B2 (en) 2011-07-13 2015-10-08 Clarke Mosquito Control Products, Inc. Insecticidal compositions and methods of using the same
CN104351189B (zh) * 2011-12-09 2016-01-20 沈阳科创化学品有限公司 二元杀虫剂组合物及其用途
CN103155935B (zh) * 2011-12-09 2015-05-13 沈阳科创化学品有限公司 二元杀虫剂组合物
BR112014015507B8 (pt) 2011-12-19 2022-11-08 Du Pont Composição inseticida, composição líquida e método para proteger um propágulo geotrópico e planta derivada deste contra uma praga de inseto fitófago
BR112014015633A8 (pt) 2011-12-19 2017-07-04 Du Pont composição inseticida, propágulo geotrópico, composição líquida e método de proteção de um propágulo geotrópico e planta derivada deste contra praga de insento fitófago
WO2013096497A1 (en) 2011-12-19 2013-06-27 E. I. Du Pont De Nemours And Company Nanoparticles compositions containing polymers and anthranilic acid diamide insecticides for propagule coating
MX2015002463A (es) 2012-08-30 2015-06-05 Pioneer Hi Bred Int Metodos de recubrimiento de semillas mediante el uso de composiciones que comprenden agonistas del receptor de rianodina.
JP2014131979A (ja) * 2012-12-06 2014-07-17 Ishihara Sangyo Kaisha Ltd 油性懸濁状有害生物防除剤組成物
CN103283747B (zh) * 2013-05-20 2017-12-01 青岛奥迪斯生物科技有限公司 一种含有苯磺隆与啶磺草胺的除草组合物
CN103355302A (zh) * 2013-06-29 2013-10-23 海利尔药业集团股份有限公司 一种含有氟虫双酰胺与吡丙醚的杀虫组合物
WO2015076779A1 (en) 2013-11-19 2015-05-28 Halliburton Energy Services, Inc Measuring critical shear stress for mud filtercake removal
WO2018126017A1 (en) 2016-12-30 2018-07-05 Winfield Solutions, Llc Drift reduction adjuvant compositions and methods of using same
US11678660B2 (en) 2016-12-30 2023-06-20 Winfield Solutions, Llc Drift reduction adjuvant compositions and methods of using same
US10980235B2 (en) 2017-02-13 2021-04-20 Clarke Mosquito Control Products, Inc. Insecticidal composition
CN113518555A (zh) * 2018-12-31 2021-10-19 特瑞美睿股份有限公司 用于包含农药天然油的农用组合物的乳化剂体系
CA3069202A1 (en) 2019-01-24 2020-07-24 Winfield Solutions, Llc Multifunctional agricultural adjuvant compositions
TW202126172A (zh) 2019-09-27 2021-07-16 美商富曼西公司 新穎鄰胺基苯甲醯胺組合物
BR112021025879A2 (pt) * 2020-02-12 2022-10-18 Upl Ltd Composição agroquímica
US20240057603A1 (en) * 2020-12-18 2024-02-22 Syngenta Crop Protection Ag Isocycloseram formulation

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2596618B1 (fr) 1986-04-02 1988-07-15 Rhone Poulenc Agrochimie Compositions herbicides a base de biscarbamate et le procede de traitement herbicide les utilisant
US5238901A (en) * 1988-04-12 1993-08-24 Sumitomo Chemical Company, Limited Herbicidal composition exhibiting synergistic activity
US4874537A (en) * 1988-09-28 1989-10-17 The Clorox Company Stable liquid nonaqueous detergent compositions
FR2670086A1 (fr) 1990-12-10 1992-06-12 Rhone Poulenc Chimie Suspo-emulsions phytosanitaires.
CA2098913C (en) * 1990-12-21 2002-03-12 Felice Bombart Aqueous vaginal douche and related methods
DE4322211A1 (de) 1993-07-03 1995-01-12 Basf Ag Wäßrige, mehrphasige, stabile Fertigformulierung für Pflanzenschutz-Wirkstoffe und Verfahren zu ihrer Herstellung
JP3738430B2 (ja) * 1997-03-07 2006-01-25 独立行政法人理化学研究所 殺虫殺ダニ組成物及び殺虫殺ダニ方法
CZ299375B6 (cs) * 1998-11-30 2008-07-09 Nihon Nohyaku Co., Ltd. Ftalamidové deriváty nebo jejich soli, zemedelsko-zahradnický insekticid je obsahující a jeho použití
DE19951427A1 (de) * 1999-10-26 2001-05-17 Aventis Cropscience Gmbh Nichtwässrige oder wasserarme Suspensionskonzentrate von Wirkstoffmischungen für den Pflanzenschutz
MY138097A (en) * 2000-03-22 2009-04-30 Du Pont Insecticidal anthranilamides
AR036872A1 (es) 2001-08-13 2004-10-13 Du Pont Compuesto de antranilamida, composicion que lo comprende y metodo para controlar una plaga de invertebrados
TWI325302B (en) * 2001-08-13 2010-06-01 Du Pont Benzoxazinone compounds
TWI283164B (en) * 2001-09-21 2007-07-01 Du Pont Anthranilamide arthropodicide treatment
JP2005504107A (ja) 2001-09-24 2005-02-10 バイエル・クロツプサイエンス・エス・アー 殺虫剤組成物
DE10248257A1 (de) * 2002-10-16 2004-04-29 Bayer Cropscience Ag Wirkstoffkombinationen im insektiziden und akariziden Eigenschaften
KR20050075001A (ko) * 2002-11-15 2005-07-19 이 아이 듀폰 디 네모아 앤드 캄파니 신규 안트라닐아미드 살충제
ME00495B (me) * 2003-01-28 2011-10-10 Du Pont Cijano antranilamidni insekticidi
DE102004011007A1 (de) 2004-03-06 2005-09-22 Bayer Cropscience Ag Suspensionskonzentrate auf Ölbasis
GT200500179BA (es) * 2004-07-01 2008-10-29 Mezclas sinergistas de agentes de antranilamida para el control de plagas de invertebrados
DE102004035134A1 (de) * 2004-07-20 2006-02-16 Bayer Cropscience Ag Selektive Insektizide auf Basis von Halogenalkylnicotinsäurederivaten, Anthranilsäureamiden oder Phthalsäurediamiden und Safenern
MY140912A (en) * 2004-07-26 2010-01-29 Du Pont Mixtures of anthranilamide invertebrate pest control agents
AR054187A1 (es) * 2005-04-20 2007-06-06 Syngenta Participations Ag Derivados de antranilamida con propiedades insecticidas
TWI324908B (en) * 2006-01-05 2010-05-21 Du Pont Liquid formulations of carboxamide arthropodicides
BRPI0809815A2 (pt) 2007-06-27 2014-09-16 Du Pont "composição artropodicida sólida e propágulo"
BRPI0809820A2 (pt) 2007-06-27 2014-09-16 Du Pont Composição artropocida solida

Also Published As

Publication number Publication date
EP2094092B1 (en) 2012-10-31
MA30902B1 (fr) 2009-11-02
TWI484910B (zh) 2015-05-21
BRPI0717689B1 (pt) 2017-02-14
NZ576385A (en) 2011-04-29
MY149887A (en) 2013-10-31
JO3167B1 (ar) 2017-09-20
CA2667509A1 (en) 2008-06-12
TW200829159A (en) 2008-07-16
AU2007328350B2 (en) 2014-05-22
PL2094092T3 (pl) 2013-03-29
JP2010511620A (ja) 2010-04-15
MX2009005653A (es) 2009-06-08
MX294539B (es) 2012-01-11
AU2007328350A1 (en) 2008-06-12
EA014937B1 (ru) 2011-04-29
CO6180482A2 (es) 2010-07-19
PT2094092E (pt) 2013-01-04
EA200970527A1 (ru) 2009-10-30
IN2009DE02697A (ja) 2009-06-19
US20100055084A1 (en) 2010-03-04
US8709513B2 (en) 2014-04-29
BRPI0717689A2 (pt) 2013-10-29
CL2007003431A1 (es) 2008-07-11
CN101646349A (zh) 2010-02-10
EP2094092A1 (en) 2009-09-02
PH12009501080B1 (en) 2008-06-12
KR20090096488A (ko) 2009-09-10
KR101496476B1 (ko) 2015-02-26
AR064086A1 (es) 2009-03-11
ES2397716T3 (es) 2013-03-08
TN2009000210A1 (en) 2010-10-18
WO2008069990A1 (en) 2008-06-12
CN101646349B (zh) 2014-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5244120B2 (ja) カルボキサミド殺節足動物剤の液体配合物
JP4934681B2 (ja) カルボキサミド節足動物駆除物質の液体調合物
JP6375278B2 (ja) アゾ環式アミドの固体形態
JP5785549B2 (ja) N−(シアノフェニル)ピラゾールカルボキサミド水性製剤
JP5965475B2 (ja) ジメチルスルホキシド及びリン酸エステルを含む補助剤
KR20140031335A (ko) 농약 제제를 위한 분산제로서의 n-비닐카르복스아미드와 디알릴디알킬암모늄 염의 공중합체
BR112016018522B1 (pt) concentrado emulsionável, processo para preparar o concentrado, emulsão e método para controlar fungos fitopatogênicos
JP2023113291A (ja) 液状農薬組成物
UA112885C2 (uk) Тверді агропрепарати, одержані з розплаву пестициду й поліалкоксилату, необов'язково такі, що включають рідкий ад'ювант, що утворює комплекс із полікарбоксилатом

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101109

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130405

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5244120

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250