JP5243401B2 - 電気波形発生器および光送信器 - Google Patents

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Description

本発明は、所望の波形を発生させる電気波形発生器、および電気波形発生器を用いて光通信を行う光送信器に係り、特に多値変調や予等化等の信号処理機能を有する電気波形発生器および光送信器において、データのスキューを自動的に調整する技術に関するものである。
図16に、特許文献1に開示された従来の電気波形発生器の構成例を示す。従来の電気波形発生器では、多重化部1001は、波形メモリ1000に保存されているパラレルデータ(波形データ)を多重化して高速のパラレルデータに変換し、D/A変換器1002は、多重化部1001から出力されたパラレルデータをアナログ信号に変換して出力する。記憶部1003は、多重化部1001から出力されたパラレルデータを取り込む。制御部1004は、波形メモリ1000からのデータと記憶部1003からのデータとを比較することにより、多重化部1001から出力されるパラレルデータにおけるスキュー(タイミングずれ)異常等の不具合の有無を検出する。
従来の電気波形発生器は、波形メモリ1000に保存されているパラレルデータを順次読み出して出力するので、計測用途の任意波形発生器として利用できる。この波形メモリ1000の代わりに信号処理部を設け、外部からデータを入力するようにすると、通信用途の送信器としても利用することができる。計測用途、通信用途の区別に関わらず、多重化部1001を設けることにより、波形メモリ1000または信号処理部の動作速度限界(例えば2.5Gbps)を上回る動作速度の電気波形発生器(例えば20Gbps)を実現することができる。
特開2006−226839号公報
従来の電気波形発生器では、記憶部と制御部を設けることにより、多重化部から出力されるパラレルデータにおけるスキュー異常等の不具合の有無を検出することができるが、その後段のD/A変換器の入力部分およびD/A変換器内部で発生するスキュー異常等の不具合を検出することができないという問題点があった。また、従来の電気波形発生器では、製造段階やキャリブレーション段階でのスキュー調整を行う機能はなく、単に不具合を検出する機能に限られていた。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、D/A変換器の入力部分およびD/A変換器の内部で発生するスキュー異常を検出することが可能で、製造段階やキャリブレーション段階でスキューを自動的に調整することができる電気波形発生器および光送信器を提供することを目的とする。
本発明の電気波形発生器は、デジタルデータを出力する信号処理手段と、この信号処理手段から出力されたデジタルデータを多重化する多重化手段と、この多重化手段で多重化されたデジタルデータをアナログ信号に変換するD/A変換器と、前記信号処理手段と前記多重化手段との間と、前記多重化手段と前記D/A変換器との間のうち少なくとも一方に前記デジタルデータのビット毎に設けられ、外部から遅延量を設定可能な遅延手段と、スキュー検出・調整モード時に、スキュー検出用のデジタルのトレーニング信号を生成して前記信号処理手段に入力するトレーニング信号生成手段と、前記スキュー検出・調整モード時に、前記D/A変換器の出力信号を基に前記デジタルデータのスキューを検出する検出手段と、前記スキュー検出・調整モード時に、前記検出手段の検出結果に基づいて前記遅延手段の遅延量を設定する遅延制御手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の電気波形発生器の1構成例において、前記トレーニング信号生成手段は、2つのビットにパタンが現れ、このパタンの周期あるいはデューティ比が互いに異なる複数の前記トレーニング信号を順番に生成し、前記遅延制御手段は、前記複数のトレーニング信号の各々について、前記遅延手段の遅延量を変化させることにより、前記2つのビットのうち一方のビットの位相を他方のビットに対して連続的に変化させ、スキューが最も小さくなるビット間の位相関係が前記検出手段によって特定された後には、この検出手段が特定した位相関係を実現するように、前記2つのビットに関する前記遅延手段の遅延量を設定し、前記検出手段は、前記複数のトレーニング信号の各々について前記D/A変換器の出力振幅を検出して出力振幅の合計を演算し、この合計の出力振幅の最大値が得られる位相差を、前記2つのビットのスキューが最も小さくなるビット間の位相関係として特定することを特徴とするものである。
また、本発明の電気波形発生器の1構成例において、前記トレーニング信号生成手段と前記遅延制御手段と前記検出手段とは、前記信号処理手段と前記多重化手段との間に設けられた遅延手段の遅延量を設定して隣り合う2つのビット間でスキューを調整することを、上位ビットから下位ビットまで段階的に行った後に、前記多重化手段と前記D/A変換器との間に設けられた遅延手段の遅延量を設定して隣り合う2つのビット間でスキューを調整することを、上位ビットから下位ビットまで段階的に行うことを特徴とするものである。
また、本発明の電気波形発生器の1構成例において、前記トレーニング信号生成手段と前記遅延制御手段と前記検出手段とは、前記遅延手段の遅延量を設定して隣り合う2つのビット間でスキューを調整することを、上位ビットから下位ビットまで段階的に行った後に、前記遅延手段の遅延量を設定して複数ビット離れた2つのビット間でスキューを調整することを、上位ビットから下位ビットまで段階的に行うことを特徴とするものである。
また、本発明の電気波形発生器の1構成例において、前記検出手段は、前記D/A変換器の出力をA/D変換するA/D変換器と、このA/D変換器の出力データを基に前記デジタルデータのスキューを特定する特定手段とからなることを特徴とするものである。
また、本発明の電気波形発生器の1構成例において、前記検出手段は、前記D/A変換器の出力の包絡線を検出する検波手段と、この検波手段の出力を基に前記デジタルデータのスキューを特定する特定手段とからなることを特徴とするものである。
また、本発明の電気波形発生器の1構成例において、前記信号処理手段は、ビット毎にワード単位で分割されたデジタルデータを出力するものであり、前記多重化手段は、前記信号処理手段から出力されたデジタルデータをビット毎に多重化することを特徴とするものである。
また、本発明の電気波形発生器の1構成例において、前記信号処理手段と前記多重化手段との間に設けられる遅延手段は、各ビットのワード毎に設けられ、前記多重化手段と前記D/A変換器との間に設けられる遅延手段は、ビット毎に設けられることを特徴とするものである。
また、本発明の光送信器は、電気波形発生器と、この電気波形発生器のD/A変換器から出力された信号を光信号に変換する光変換手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の光送信器の1構成例において、前記光変換手段は、連続光を出力するレーザと、このレーザから出力された連続光を変調して光信号を出力するマッハツェンダ変調器と、前記電気波形発生器のD/A変換器から出力された信号に応じて前記マッハツェンダ変調器を駆動する変調器ドライバとからなることを特徴とするものである。
本発明によれば、スキュー検出・調整モード時に、スキュー検出用のトレーニング信号を生成して信号処理手段に入力し、D/A変換器の出力信号を基にデジタルデータのスキューを検波手段で検出し、遅延制御手段が検波手段の検出結果に基づいて遅延手段の遅延量を設定することにより、信号処理手段から多重化手段の出力までのスキュー異常だけでなく、D/A変換器の入力部分およびD/A変換器の内部で発生するスキュー異常も含めて検出することができる。また、本発明では、稼働中のスキュー異常を検出するだけでなく、製造段階や任意の時期におけるキャリブレーションとして自動スキュー調整を実現することができ、信号波形の乱れの原因となるデジタルデータのスキューを最小にすることができる。
また、本発明では、2つのビットにパタンが現れ、このパタンの周期あるいはデューティ比が互いに異なる複数のトレーニング信号を順番に生成し、遅延制御手段が、複数のトレーニング信号の各々について、遅延手段の遅延量を変化させることにより、2つのビットのうち一方のビットの位相を他方のビットに対して連続的に変化させ、検出手段が、複数のトレーニング信号の各々についてD/A変換器の出力振幅を検出して出力振幅の合計を演算し、この合計の出力振幅の最大値が得られる位相差を、2つのビットのスキューが最も小さくなるビット間の位相関係として特定し、遅延制御手段が、検出手段によって特定された位相関係を実現するように、2つのビットに関する遅延手段の遅延量を設定することにより、デジタルデータのスキューを検出して、このスキューが最も小さくなるように調整することができる。
また、本発明では、信号処理手段と多重化手段との間に設けられた遅延手段の遅延量を設定して隣り合う2つのビット間でスキューを調整することを、上位ビットから下位ビットまで段階的に行った後に、多重化手段とD/A変換器との間に設けられた遅延手段の遅延量を設定して隣り合う2つのビット間でスキューを調整することを、上位ビットから下位ビットまで段階的に行うことにより、スキュー調整をより適切に行うことができる。
また、本発明では、遅延手段の遅延量を設定して隣り合う2つのビット間でスキューを調整することを、上位ビットから下位ビットまで段階的に行った後に、遅延手段の遅延量を設定して複数ビット離れた2つのビット間でスキューを調整することを、上位ビットから下位ビットまで段階的に行うことにより、スキュー調整をより適切に行うことができる。
また、本発明では、電気波形発生器のD/A変換器から出力された信号を光信号に変換する光変換手段を設けることにより、送信データのスキューが最も小さくなるように調整可能な光送信器を実現することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る電気波形発生器の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電気波形発生器におけるスキュー制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電気波形発生器におけるトレーニング信号の第1の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態においてトレーニング信号の第1の例を用いた場合のD/A変換器の出力振幅を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電気波形発生器のスキュー検出・調整モード時の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る電気波形発生器におけるトレーニング信号の第2の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態においてトレーニング信号の第2の例を用いた場合のD/A変換器の出力振幅を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電気波形発生器のスキュー検出・調整モード時の別の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る電気波形発生器の詳細な構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電気波形発生器の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電気波形発生器における検出部の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電気波形発生器における検出部の他の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係る光送信器の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係る光送信器における光変換部の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態に係る光送信器の構成を示すブロック図である。 従来の電気波形発生器の構成例を示すブロック図である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1に本発明の第1の実施の形態に係る電気波形発生器を示す。本実施の形態の電気波形発生器は、外部から入力される信号の多値変調、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調、予等化、フレーム変換処理、誤り訂正処理等の信号処理を行う信号処理部1と、信号処理部1から出力されたパラレルデータを多重化して高速のパラレルデータに変換する多重化部2と、多重化部2から出力されたパラレルデータをアナログ信号に変換するD/A変換器3と、電気波形発生器の外部に設けられる検出部5によるスキューの検出結果をもとに上記パラレルデータの各ビットに対して個別に遅延を制御するスキュー制御部4とから構成される。なお、検出部5としては、例えば計測器(オシロスコープ、スペクトルアナライザ、あるいは検波器と電圧計の組合せ等)とコンピュータとを用いることができる。
図2にスキュー制御部4の構成を示す。スキュー制御部4は、トレーニング信号生成部40と、遅延制御部41とを有する。トレーニング信号生成部40は、スキューが最も小さくなるビット間の位相関係を特定するためのパラレルのスキャン信号(以下、トレーニング信号)を生成する。遅延制御部41は、上記トレーニング信号を生成するために信号処理部1と多重化部2の両方またはどちらか一方の内部にある遅延部(不図示)の遅延量を制御し、スキューが最も小さくなるビット間の位相関係が検出部5によって特定された後には、この特定された位相関係を実現するように信号処理部1と多重化部2の両方またはどちらか一方の遅延部の遅延量を設定する。
図3にトレーニング信号の第1の例を示す。図3の例では、D/A変換器3の入力データの最上位ビットをD5とし、最下位ビットをD0として、各ビットに入力されるトレーニング信号を記載している。図3における両矢印は、信号位相をスキャンすることを示している。例えばトレーニング信号1Aでは、ビットD4のパタンの位相をビットD5のパタンに対してスキャンする(すなわち、ビットD4のパタンの位相を変化させてビットD5とビットD4との位相関係を特定する)ことを意味し、トレーニング信号2Aでは、ビットD3のパタンの位相をビットD4のパタンに対してスキャンすることを意味している。
トレーニング信号は、複数のケースでそれぞれ異なるパタンに変化する。例えばケース1の場合、ビットD5,D4にパルス状のパタンを入力し、ビットD3〜D0に固定パタンを入力する。ケース2では、ビットD5,D4のパタンをケース1と異なる周期とする。
図4にトレーニング信号の第1の例を用いた場合のD/A変換器3の出力振幅を示す。図4の横軸はビットD5とD4間の位相差、縦軸はD/A変換器3の出力振幅である。図4において、400はトレーニング信号1Aを用いた場合のD/A変換器3の出力振幅、401はトレーニング信号1Bを用いた場合のD/A変換器3の出力振幅、402は出力振幅400と401を合計した出力振幅である。
図5は本実施の形態の電気波形発生器のスキュー検出・調整モード時の動作を示すフローチャートである。例えばオペレータからの指令によりスキュー検出・調整モードが起動した場合、スキュー制御部4のトレーニング信号生成部40は、トレーニング信号を生成し、生成したトレーニング信号を信号処理部1に入力する(図5ステップS1)。スキュー検出・調整モードを起動させる時としては、例えば電気波形発生器の製造時、電源投入時、直前のスキュー調整から一定時間が経過したとき等などが考えられる。
信号処理部1は、入力されたトレーニング信号を、通常の動作モード時に入力されるパラレルデータと同様に処理して出力する。信号処理部1から出力されたトレーニング信号は、多重化部2によって高速のパラレルデータに変換され、D/A変換器3に入力される。
遅延制御部41は、信号処理部1と多重化部2の両方またはどちらか一方の内部にある遅延部(不図示)の遅延量を制御することにより、トレーニング信号の特定の調整ビットの位相を連続的に変化させる(ステップS2)。
検出部5は、調整ビットの位相が変化する度に、D/A変換器3の出力振幅を検出する(ステップS3)。
次に、トレーニング信号生成部40は、ステップS1と異なる周期のトレーニング信号を生成し、このトレーニング信号を信号処理部1に入力する(ステップS5)。このトレーニング信号についても、ステップS2,S3の処理が繰り返される。
こうして、周期の異なる複数のトレーニング信号について、調整ビットと隣接するビットに対して調整ビットの位相をスキャンした後(ステップS4においてYES)、検出部5は、D/A変換器3の出力振幅を基に、調整ビットと隣接ビット間のスキューが最も小さくなるビット間の位相関係(位相差)を特定する(ステップS6)。
そして、遅延制御部41は、検出部5が特定した位相関係を実現するように、信号処理部1と多重化部2の両方またはどちらか一方の遅延部の調整ビットに関する遅延量を設定する(ステップS7)。
次に、トレーニング信号生成部40は、トレーニング信号の全てのビットに関してスキュー検出・調整が完了していない場合(ステップS8においてNO)、ステップS7で調整が完了した調整ビットから1つずれたビットを新たな調整ビットとするトレーニング信号を生成し、このトレーニング信号を信号処理部1に入力する(ステップS9)。この新たな調整ビットに関しても、ステップS2〜S7の処理が繰り返される。
こうして、トレーニング信号の全てのビットに関してスキュー検出・調整が完了すると、スキュー検出・調整モードの動作が終了する。
以下、図3に示したケース1〜4を用いて、本実施の形態の動作をより具体的に説明する。ケース1において、トレーニング信号1Aの調整ビットD4のパタンの位相は隣接ビットD5に対してスキャンされる(すなわち、調整ビットD4のパタンの位相が連続的に変化する)。このため、D/A変換器3の出力振幅は、ビットD5とD4の位相関係により連続的に変化し、ビットD5とD4の位相が一致するときに最大となり、ビットD5とD4の位相関係が180度のときに最小となる。
トレーニング信号を周期的な繰り返しパタンとすると、ビットD5とD4の位相関係が360度の場合も位相が一致したかのように検出されるので、図4の400で示すように、ビットD5とD4間の位相差に対するD/A変換器3の出力振幅も繰り返しパタンとなる。したがって、ケース1では、ビットD5とD4のスキューが最も小さくなるビット間の位相関係の候補(D/A変換器3の出力振幅が最大となる位相差)が多数見つかるが、一つに特定することはできない。
そこで、ビットD5とD4のスキューが最も小さくなるビット間の位相関係を特定するために、ケース2として別の周期のトレーニング信号1Bを用いて、調整ビットD4のパタンの位相を隣接ビットD5に対してスキャンする。このとき、ビットD5とD4間の位相差に対するD/A変換器3の出力振幅は、図4の401で示すように、ケース1の場合と異なる周期の繰り返しパタンとなる。
ビットD5とD4のスキューが最も小さくなるビット間の位相関係は、ケース1およびケース2に共通してD/A変換器3の出力振幅が最大となる位相関係として一意に特定することができる。具体的には、検出部5は、図4に示すケース1のスキャン結果の出力振幅400とケース2のスキャン結果の出力振幅401との合計である出力振幅402を演算し、出力振幅402の最大値を検出すればよい。検出部5は、この出力振幅402の最大値が得られる位相差403を、ビットD5とD4のスキューが最も小さくなるビット間の位相関係として特定することができる(ステップS6)。
なお、必要に応じて、さらに異なる周期のトレーニング信号を用いることもできる。トレーニング信号の周期の数を増やすことにより、ビットD5とD4のスキューが最も小さくなるビット間の位相関係をより精度よく特定することができる。
ケース1とケース2により、ビットD5とD4のスキューが最も小さくなるビット間の位相関係を特定できたので、遅延制御部41は、検出部5が特定した位相関係を実現するように、信号処理部1と多重化部2の両方またはどちらか一方の遅延部の調整ビットD4に関する遅延量を設定する(ステップS7)。
次に、図3に示したケース3とケース4により、ビットD3を調整ビット、ビットD4を隣接ビットとするスキュー検出を行い、ビットD4とD3のスキューが最も小さくなるビット間の位相関係を特定する。ケース3では、ビットD4,D3にパルス状のパタンを入力し、ビットD5,D2〜D0を固定パタンとする。ケース4では、ビットD4,D3のパタンをケース3と異なる周期とする。
検出部5は、ケース1、ケース2の場合と同様に、ケース3、ケース4により、ビットD4とD3のスキューが最も小さくなるビット間の位相関係を特定することができる(ステップS6)。遅延制御部41は、検出部5が特定した位相関係を実現するように、信号処理部1と多重化部2の両方またはどちらか一方の遅延部の調整ビットD3に関する遅延量を設定する(ステップS7)。
同様に、調整ビットを1つずつずらしながら、ビットD3とD2のスキュー、ビットD2とD1のスキュー、ビットD1とD0のスキューが最も小さくなるビットD3とD2間の位相関係、ビットD2とD1間の位相関係、ビットD1とD0間の位相関係をそれぞれ特定する(ステップS6)。遅延制御部41は、検出部5が特定した位相関係を実現するように、信号処理部1と多重化部2の両方またはどちらか一方の遅延部の調整ビットに関する遅延量を設定する(ステップS7)。以上により、ビットD5〜D0にわたってお互いのスキューを調整することができる。
なお、隣同士のビット間でスキューを調整することは、一般にビット毎に出力振幅が2進数のウェイトで変化するD/A変換器3のスキューを精度よく調整することを可能とする。例えば、隣同士のビットの変化は、D/A変換器3の出力振幅において2倍の電圧差にしかならないが、最上位ビットD5と最下位ビットD0の変化は、D/A変換器3の出力振幅において32倍の電圧差になる。したがって、最上位ビットD5と最下位ビットD0の間でスキューを調整しようとしても、ノイズなどの影響を考慮すると精度のよいスキュー調整ができない。
なお、隣同士のビット間でスキューを調整していく際に、ビット間のスキュー調整の度に誤差が蓄積され、最上位ビットと最下位ビットとの間でのスキューの誤差が無視できない場合には、以下のスキュー調整方法を併せて実施してもよい。すなわち、図5で説明したスキュー検出・調整モードの動作を実行した後に、この動作を再度実行してもよい。また、図5で説明したスキュー検出・調整モードの動作を実行した後に、スキューを調整するビットを隣同士のビットでなく、複数ビット離れたビット間に設定して、スキュー検出・調整モードの動作を再度実行してもよい。
また、図5で説明したスキュー検出・調整モードの動作を実行した後に、信号処理部1において疑似ノイズ信号(PRBS(Pseudo random Bit Sequence)信号)を発生させ、D/A変換器3の出力のアイ開口が最も大きくなるようにスキューを微調整してもよい。例えば、市販のオシロスコープの中には自動でアイ開口を測定できるものがある。
図6にトレーニング信号の第2の例を示す。図3に示した第1の例では、トレーニング信号1Bを、トレーニング信号1Aと同じデューティ比(図3では約50%)を保持したまま、周期が変更された信号としていた。第2の例では、トレーニング信号1bを、トレーニング信号1aと同じパルス幅を保持したまま、パルス間隔が変更された信号とする。これにより、トレーニング信号1aに対してトレーニング信号1bのデューティ比を変更する。
図7にトレーニング信号の第2の例を用いた場合のD/A変換器3の出力振幅を示す。図7において、700はトレーニング信号1aを用いた場合のD/A変換器3の出力振幅、701はトレーニング信号1bを用いた場合のD/A変換器3の出力振幅、702は出力振幅700と701を合計した出力振幅である。
図8はトレーニング信号の第2の例を用いる場合の電気波形発生器のスキュー検出・調整モード時の動作を示すフローチャートであり、図5と同様の処理には同一の符号を付してある。図5との違いは、隣接するビット間のスキューを調整するために、デューティ比の異なるトレーニング信号を生成する点である(図8ステップS5a)。
以下、図6に示したケース1〜4を用いて、トレーニング信号の第2の例を用いる場合の本実施の形態の動作をより具体的に説明する。ケース1において、トレーニング信号1aの調整ビットD4のパタンの位相は隣接ビットD5に対してスキャンされる(図8ステップS1,S2)。ステップS3の処理は、上記のとおりである。
次に、トレーニング信号生成部40は、ステップS1と異なるデューティ比のトレーニング信号1bを生成し、このトレーニング信号1bを信号処理部1に入力する(ステップS5a)。このトレーニング信号1bについても、ステップS2,S3の処理が繰り返される。
こうして、デューティ比の異なる複数のトレーニング信号について、調整ビットD4と隣接するビットD5に対して調整ビットD4の位相をスキャンした後(ステップS4においてYES)、検出部5は、図7に示すケース1のスキャン結果の出力振幅700とケース2のスキャン結果の出力振幅701との合計である出力振幅702を演算し、出力振幅702の最大値を検出する。検出部5は、この出力振幅702の最大値が得られる位相差703を、ビットD5とD4のスキューが最も小さくなるビット間の位相関係として特定する(ステップS6)。ステップS7の処理は、上記のとおりである。
次に、図6に示したケース3とケース4により、ビットD3を調整ビット、ビットD4を隣接ビットとするスキュー検出を行い、ビットD4とD3のスキューが最も小さくなるビット間の位相関係を特定する。ケース3では、ビットD4,D3にパルス状のパタンを入力し、ビットD5,D2〜D0を固定パタンとする。ケース4では、ビットD4,D3のデューティ比をケース3と異なるデューティ比とする。
検出部5は、ケース3、ケース4により、ビットD4とD3のスキューが最も小さくなるビット間の位相関係を特定し(ステップS6)、遅延制御部41は、検出部5が特定した位相関係を実現するように、信号処理部1と多重化部2の両方またはどちらか一方の遅延部の調整ビットD3に関する遅延量を設定する(ステップS7)。
以下同様に、調整ビットを1つずつずらしながら、ビットD3とD2のスキュー、ビットD2とD1のスキュー、ビットD1とD0のスキューが最も小さくなるビットD3とD2間の位相関係、ビットD2とD1間の位相関係、ビットD1とD0間の位相関係をそれぞれ特定し、遅延部の遅延量を設定する。以上により、ビットD5〜D0にわたってお互いのスキューを調整することができる。
トレーニング信号の第2の例を用いる場合、図4に示した第1の例の場合と比較して、図7に示したスキャン時の特性が若干異なるが、スキューが最も小さくなるビット間の位相関係を特定できることは同じである。第2の例では、第1の例と比較して、各ケースでのD/A変換器3の出力振幅の特性のディーティ比を選択できる点が利点である。トレーニング信号1bにおいてパルス間隔をパルス幅に対して小さく設定すると、D/A変換器3の出力振幅の特性のディーティ比を50%よりも小さくすることができ、出力振幅の最大値をより精度よく検出することができる。
図9に本発明の第1の実施の形態に係る電気波形発生器のより詳細な構成例を示す。信号処理部1は、外部から入力される信号の多値変調、OFDM変調、予等化、フレーム変換処理、誤り訂正処理等の信号処理を行うデジタル信号処理部10と、デジタル信号処理部10から出力される信号を遅延させる遅延部11n,11n-1,11n-2,11n-3・・・・とから構成される。
多重化部2は、遅延部11n,11n-1,11n-2,11n-3・・・・から出力される信号をパラレルデータのビット毎に多重化する多重回路20n,20n-1,20n-2,20n-3・・・・と、多重回路20n,20n-1,20n-2,20n-3・・・・から出力される信号を遅延させる遅延部21n,21n-1,21n-2,21n-3・・・・とから構成される。本実施の形態では、パラレルデータの1ビット当たり(多重回路1つ当たり)4つの遅延部を信号処理部1に設けている。
図3、図6では、説明を容易にするため、トレーニング信号を6ビットのパラレルデータとし、D/A変換器3に入力されるパラレルデータも6ビットとしている。しかし、実際には、多重化部2でパラレルデータの多重化を行うため、信号処理部1に入力されるデータは、D/A変換器3に入力される予定のパラレルデータが例えばワード単位で分割されたデータである。
すなわち、D/A変換器3に入力される予定のパラレルデータは、各ビット毎に例えばワード単位で時分割され、各ワードが並列に信号処理部1に入力される。例えばD/A変換器3に入力されるビットDnについて説明すると、ビットDnのデータは、ワード単位で時分割されており、第1のワードが1番目の遅延部11nに入力され、第2のワードが2番目の遅延部11nに入力され、第3のワードが3番目の遅延部11nに入力され、第4のワードが4番目の遅延部11nに入力される。
多重回路20の多重回路20nは、4つの遅延部11nから出力された4つのワードのデータを多重化してビットDnのデータとして出力する。ビットDnのデータは、遅延部21nを介してD/A変換器3に入力される。他のビットDn-1,Dn-2,Dn-3・・・・についても同様の処理が行われる。
こうして、信号処理部1は低速で動作していても、信号処理部1から出力されるデータを、高速で動作する多重化部2によって多重化することで、データ伝送周波数を高めて高速のパラレルデータを生成することができる。
このように、信号処理部1に入力されるデータは、D/A変換器3に入力される予定のパラレルデータが例えばワード単位で分割されたパラレルデータなので、トレーニング信号についても、各ビット毎に例えばワード単位で分割して、各ワードを並列に信号処理部1に入力する必要がある。
あるいは、信号処理部1に入力されるデータやトレーニング信号を、D/A変換器3に入力される予定のデータと同じビット数のパラレルデータとしてもよい。この場合は、信号処理部1のデジタル信号処理部10が、入力されたパラレルデータを、各ビット毎に例えばワード単位で分割すればよい。
検出部5は、D/A変換部3の出力振幅を検出する振幅検出手段となるオシロスコープ50およびスペクトルアナライザ51と、D/A変換部3の出力振幅を基に、調整ビットと隣接ビット間のスキューが最も小さくなるビット間の位相関係(位相差)を特定する特定手段となるコンピュータ52とから構成される。振幅検出手段としては、オシロスコープ50またはスペクトルアナライザ51のどちらか一方があればよい。
なお、図9では、デジタル信号処理部10を2ブロックに分けているが、1ブロックで構成してもよく、デジタル信号処理部10を多ブロックに分けてもよい。また、遅延部11n,11n-1,11n-2,11n-3・・・・を、デジタル信号処理部10と同一のハードウェアで実現してもよく、別のハードウェアでハイブリッドに実現してもよい。同様に、遅延部21n,21n-1,21n-2,21n-3・・・・を、多重回路20n,20n-1,20n-2,20n-3・・・・と同一のハードウェアで実現してもよく、別のハードウェアでハイブリッドに実現してもよい。
以上のように、本実施の形態では、スキュー検出・調整モード時に、スキュー検出用のトレーニング信号を生成して信号処理部1に入力し、D/A変換器3の出力信号を基にパラレルデータのスキューを検出部5で検出し、スキュー制御部4が検出部5の検出結果に基づいて遅延部の遅延量を設定することにより、信号処理部1から多重化部2の出力までのスキュー異常だけでなく、D/A変換器3の入力部分およびD/A変換器3の内部で発生するスキュー異常も含めて検出することができる。また、本実施の形態では、稼働中のスキュー異常を検出するだけでなく、製造段階や任意の時期におけるキャリブレーションとして自動スキュー調整を実現することができ、パラレルデータのスキューを最小にすることができる。
なお、遅延部は、信号処理部1にも多重化部2にも含まれるが、どちらか一方の遅延部を省略することも可能である。また、信号処理部1と多重化部2の両方に遅延部を設ける場合でも、スキュー制御部4による制御対象を信号処理部1と多重化部2のどちらか一方の遅延部に限定することが可能である。
また、信号処理部1と多重化部2の両方に遅延部を設ける場合に、信号処理部1に設けた遅延部11n,11n-1,11n-2,11n-3・・・・について図5または図8で説明したスキュー検出・調整モードの動作を実行した後に、多重化部2に設けた遅延部21n,21n-1,21n-2,21n-3・・・・について図5または図8で説明したスキュー検出・調整モードの動作を実行するようにしてもよい。
スキュー検出・調整モード時に、信号処理部1の遅延部11n,11n-1,11n-2,11n-3・・・・の遅延量を制御および設定する場合、遅延量の制御および設定はビット毎に行われるので、同一のビットに関係する複数の遅延部の遅延量は常に同一である。例えばビットDnに関係する4つの遅延部11nの遅延量は同一である。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図10に本発明の第2の実施の形態に係る電気波形発生器を示す。本実施の形態は、第1の実施の形態で外部に設けていた検出部5を、電気波形発生器に内蔵する構成である。検出部5の構成は、図9に示したものと同じでよい。
あるいは、検出部5を、A/D変換器とコンピュータとから構成してもよい。この場合の検出部5の構成を図11に示す。A/D変換器53は、D/A変換器3の出力をデジタル化する。コンピュータ54は、A/D変換器53の出力データを基にD/A変換器3の出力振幅を検出し、スキューが最も小さくなるビット間の位相関係を特定する。すなわち、コンピュータ54は、第1の実施の形態と同様に、複数のトレーニング信号の各々についてA/D変換器53の出力振幅を検出して出力振幅の合計を演算し、この合計の出力振幅の最大値が得られる位相差を、隣り合う2つのビットのスキューが最も小さくなるビット間の位相関係として特定する。
また、検出部5の別の実現方法は、D/A変換器3の出力をアナログ的に検波し、出力振幅を電圧値として取り込む方法である。この場合の検出部5の構成を図12に示す。検出部5は、検波部55と、電圧検出部56とから構成される。
検波部55は、D/A変換器3の出力の包絡線を検出する機能を有する。検波部55は、例えばダイオードと積分器の組み合わせにより実現することができる。
電圧検出部56は、検波部55の出力をデジタル化するA/D変換器と、A/D変換器の出力データを基にD/A変換器3の出力振幅を検出し、スキューが最も小さくなるビット間の位相関係を特定するコンピュータとから構成される。電圧検出部56には、A/D変換器が必要となるが、検波部55により低周波信号に変換されている信号(振幅情報)を扱うので、低電力での実現が可能である。
コンピュータは、複数のトレーニング信号の各々についてA/D変換器の出力振幅を検出して出力振幅の合計を演算し、この合計の出力振幅の最大値が得られる位相差を、隣り合う2つのビットのスキューが最も小さくなるビット間の位相関係として特定する。図12の例では、すでに検波部55によってD/A変換器3の出力の包絡線が取り出されているので、コンピュータは、スキューが最も小さくなるビット間の位相関係を特定する場合に、単純に電圧の最大値を検出するだけでよく、D/A変換器3の出力を直接A/D変換する場合と比較してデジタル信号処理を大幅に単純化することができる。
本実施の形態では、検出部5を電気波形発生器に内蔵することにより、外部の計測器等を利用することなくスキューの調整が可能となる。なお、本実施の形態で示した検出部5の構成を第1の実施の形態に適用してもよいことは言うまでもない。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図13に本発明の第3の実施の形態に係る光送信器の構成を示す。本実施の形態は、第1の実施の形態で示した電気波形発生器に、光変換部6を付加したものである。第1、第2の実施の形態において、所望の波形を発生させる場合、パラレルデータは波形データであるが、本実施の形態において信号処理部1に入力されるパラレルデータは送信データである。図14に本実施の形態の光変換部6を示す。光変換部6は、例えばレーザ60と、マッハツェンダ変調器61と、変調器ドライバ62とから構成される。
レーザ60は、連続光を出力する。変調器ドライバ62は、D/A変換器3の出力を、マッハツェンダ変調器61を駆動できる電圧振幅に増幅する。マッハツェンダ変調器61は、レーザ60から入力される連続光を、変調器ドライバ62の出力信号に応じて位相変調または振幅変調し、NRZ(Non Return to Zero)信号光を出力する。こうして、電気波形発生器の電気出力を光信号に変換する。
例えば、信号処理部1のデジタル信号処理部10において、LAN(Local Area Network)−WAN(Wide Area Network)フレーム処理、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)変調処理等の信号処理を行うことにより、信号処理部1に入力されるLAN信号を光のWAN信号として送信する光QAM送信器を実現することができる。
以上のように、本実施の形態では、D/A変換器3の出力を光変換部6に入力する構成とし、第1、第2の実施の形態の電気波形発生器と同様にスキューを調整する動作を行わせることにより、送信データのスキューが最も小さくなるように調整可能な光送信器を実現することができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図15に本発明の第4の実施の形態に係る光送信器の構成を示す。本実施の形態は、第3の実施の形態で外部に設けていた検出部5を、光送信器に内蔵する構成である。本実施の形態では、検出部5を内蔵することにより、外部の計測器等を用いることなくスキューの自動調整が可能となる。
なお、第1〜第4の実施の形態の検出部5に含まれるコンピュータは、CPU、メモリおよびインタフェースと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。CPUは、メモリに格納されたプログラムに従って第1〜第4の実施の形態で説明した処理を実行する。
本発明は、所望の波形を発生させる電気波形発生器、および電気波形発生器を用いて光通信を行う光送信器に適用することができる。
1…信号処理部、2…多重化部、3…D/A変換器、4…スキュー制御部、5…検出部、6…光変換部、10…デジタル信号処理部、11n,11n-1,11n-2,11n-3…遅延部、20n,20n-1,20n-2,20n-3…多重回路、21n,21n-1,21n-2,21n-3…遅延部、40…トレーニング信号生成部、41…遅延制御部、50…オシロスコープ、51…スペクトルアナライザ、52…コンピュータ、53…A/D変換器、54…コンピュータ、55…検波部、56…電圧検出部、60…レーザ、61…マッハツェンダ変調器、62…変調器ドライバ。

Claims (10)

  1. デジタルデータを出力する信号処理手段と、
    この信号処理手段から出力されたデジタルデータを多重化する多重化手段と、
    この多重化手段で多重化されたデジタルデータをアナログ信号に変換するD/A変換器と、
    前記信号処理手段と前記多重化手段との間と、前記多重化手段と前記D/A変換器との間のうち少なくとも一方に前記デジタルデータのビット毎に設けられ、外部から遅延量を設定可能な遅延手段と、
    スキュー検出・調整モード時に、スキュー検出用のデジタルのトレーニング信号を生成して前記信号処理手段に入力するトレーニング信号生成手段と、
    前記スキュー検出・調整モード時に、前記D/A変換器の出力信号を基に前記デジタルデータのスキューを検出する検出手段と、
    前記スキュー検出・調整モード時に、前記検出手段の検出結果に基づいて前記遅延手段の遅延量を設定する遅延制御手段とを備えることを特徴とする電気波形発生器。
  2. 請求項1記載の電気波形発生器において、
    前記トレーニング信号生成手段は、2つのビットにパタンが現れ、このパタンの周期あるいはデューティ比が互いに異なる複数の前記トレーニング信号を順番に生成し、
    前記遅延制御手段は、前記複数のトレーニング信号の各々について、前記遅延手段の遅延量を変化させることにより、前記2つのビットのうち一方のビットの位相を他方のビットに対して連続的に変化させ、スキューが最も小さくなるビット間の位相関係が前記検出手段によって特定された後には、この検出手段が特定した位相関係を実現するように、前記2つのビットに関する前記遅延手段の遅延量を設定し、
    前記検出手段は、前記複数のトレーニング信号の各々について前記D/A変換器の出力振幅を検出して出力振幅の合計を演算し、この合計の出力振幅の最大値が得られる位相差を、前記2つのビットのスキューが最も小さくなるビット間の位相関係として特定することを特徴とする電気波形発生器。
  3. 請求項1または2記載の電気波形発生器において、
    前記トレーニング信号生成手段と前記遅延制御手段と前記検出手段とは、前記信号処理手段と前記多重化手段との間に設けられた遅延手段の遅延量を設定して隣り合う2つのビット間でスキューを調整することを、上位ビットから下位ビットまで段階的に行った後に、前記多重化手段と前記D/A変換器との間に設けられた遅延手段の遅延量を設定して隣り合う2つのビット間でスキューを調整することを、上位ビットから下位ビットまで段階的に行うことを特徴とする電気波形発生器。
  4. 請求項1または2記載の電気波形発生器において、
    前記トレーニング信号生成手段と前記遅延制御手段と前記検出手段とは、前記遅延手段の遅延量を設定して隣り合う2つのビット間でスキューを調整することを、上位ビットから下位ビットまで段階的に行った後に、前記遅延手段の遅延量を設定して複数ビット離れた2つのビット間でスキューを調整することを、上位ビットから下位ビットまで段階的に行うことを特徴とする電気波形発生器。
  5. 請求項1記載の電気波形発生器において、
    前記検出手段は、
    前記D/A変換器の出力をA/D変換するA/D変換器と、
    このA/D変換器の出力データを基に前記デジタルデータのスキューを特定する特定手段とからなることを特徴とする電気波形発生器。
  6. 請求項1記載の電気波形発生器において、
    前記検出手段は、
    前記D/A変換器の出力の包絡線を検出する検波手段と、
    この検波手段の出力を基に前記デジタルデータのスキューを特定する特定手段とからなることを特徴とする電気波形発生器。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電気波形発生器において、
    前記信号処理手段は、ビット毎にワード単位で分割されたデジタルデータを出力するものであり、
    前記多重化手段は、前記信号処理手段から出力されたデジタルデータをビット毎に多重化することを特徴とする電気波形発生器。
  8. 請求項7記載の電気波形発生器において、
    前記信号処理手段と前記多重化手段との間に設けられる遅延手段は、各ビットのワード毎に設けられ、
    前記多重化手段と前記D/A変換器との間に設けられる遅延手段は、ビット毎に設けられることを特徴とする電気波形発生器。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の電気波形発生器と、
    この電気波形発生器のD/A変換器から出力された信号を光信号に変換する光変換手段とを備えることを特徴とする光送信器。
  10. 請求項9記載の光送信器において、
    前記光変換手段は、
    連続光を出力するレーザと、
    このレーザから出力された連続光を変調して光信号を出力するマッハツェンダ変調器と、
    前記電気波形発生器のD/A変換器から出力された信号に応じて前記マッハツェンダ変調器を駆動する変調器ドライバとからなることを特徴とする光送信器。
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