JP2011215126A - 試験装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高速多値信号を試験可能な試験装置を提供する。
【解決手段】試験装置2は、DUT1から出力される被試験信号S1であって、その値に応じて電圧レベルが変化する被試験信号S1を試験する。パターン発生器PGは、I/O端子PIOに入力される被試験信号S1の期待値を示す期待値データEXPを発生する。しきい値電圧発生器10は、期待値データEXPを受け、当該期待値データEXPに応じた電圧レベルを有するしきい値電圧Vthを、被試験信号S1と同期して生成する。比較部12は、被試験信号S1の電圧レベルVDUTをそれと対応するしきい値電圧Vthと比較する。
【選択図】図1
【解決手段】試験装置2は、DUT1から出力される被試験信号S1であって、その値に応じて電圧レベルが変化する被試験信号S1を試験する。パターン発生器PGは、I/O端子PIOに入力される被試験信号S1の期待値を示す期待値データEXPを発生する。しきい値電圧発生器10は、期待値データEXPを受け、当該期待値データEXPに応じた電圧レベルを有するしきい値電圧Vthを、被試験信号S1と同期して生成する。比較部12は、被試験信号S1の電圧レベルVDUTをそれと対応するしきい値電圧Vthと比較する。
【選択図】図1
Description
本発明は、試験装置に関する。
デジタル有線通信は従来、時間分割多重(TDM)方式による2値伝送が主流であり、大容量伝送を行う場合は、パラレル伝送、高速伝送によって実現してきた。パラレル伝送の物理的な限界に直面すると、シリアル伝送つまり、高速インタフェース(I/F)回路による数Gbps〜10Gbps以上のデータレートでの高速伝送が行われる。しかしながら、データレートの高速化にも限界があり、伝送線路の高周波損失や反射によるBER(Bit Error Rate)の劣化が問題となる。
一方、デジタル無線通信方式は、キャリア信号に多ビットの情報をのせて送受信する。つまり、データレートはキャリア周波数に直接的に制限されない。例えば、最も基本的な直交変復調方式であるQAM(Quadrature Amplitude Modulation)伝送方式は4値伝送を一つのチャネルで実現することが出来る。64QAMにいたっては、64値伝送がワンキャリアで実現できる。つまり、キャリア周波数を高めなくてもこのような多値変調方式によって、転送容量を向上させることが出来る。
このような変復調方式は、無線通信に限らず有線通信でも可能であり、PAM(Pulse Amplitude Modulation)やQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)あるいはDQPSK(Differential QPSK)方式として既に適用され始めている。特に、光通信分野においては、1本の光ファイバにどれだけ多くの情報をのせられるかがコスト的にも重要であり、2値TDMからこれらのデジタル変調を利用した伝送へと技術トレンドがシフトしている。
近い将来、このようなデジタル変復調方式が、メモリやSoC(System On a Chip)をはじめとするデバイス間の有線インタフェースに適用される可能性があるところ、現状ではそのようなデバイスを量産試験できる多チャンネルの試験装置は存在しない。
従来のRF信号の試験装置では、DUT(Device Under Test)から出力された信号をA/D(アナログデジタル)変換して、その結果得られる膨大なデータを信号処理(ソフトウェア処理も含む)することで期待値判定していた(特許文献1、2)。この方法では、被試験信号の電圧レベル数により分解能の高いA/Dコンバータが必要であり、高速インタフェースを試験するにはこの高分解能A/Dコンバータを高速に動作させる必要があるため、装置のコストが高くなるという問題がある。
あるいは従来の別の試験装置では、しきい値の異なる複数の電圧コンパレータを並列に設け、各電圧コンパレータの出力を期待値と比較していた(特許文献3、4)。この方法では、比較レベル数に応じて電圧コンパレータの個数が増え、ハードウェアオーバーヘッドが大きくなる、あるいは複数の電圧コンパレータにより生じるノイズ等の影響により電圧比較精度が悪化するなどの問題がある。
特許文献5には、液晶駆動用IC(ソースドライバ、データドライバ)を試験するための技術が開示される。液晶駆動用ICは、各画素の輝度を示す2値シリアル入力データを受け、複数のデータ線に対し、多値の駆動電圧を出力する。この液晶駆動用ICを試験するために、被試験信号である駆動電圧を、シリアル入力データに対応した比較電圧と比較する低速比較部を備える。この方法は、低速な液晶駆動用ICには適用できるが、近年の高速多値インタフェース信号には適用できない。
液晶駆動用ICを試験するために、差分検出器、ウィンドウコンパレータ、多値基準電圧を発生する手段を用いた試験装置も提案されている(特許文献6)。しかしこの試験装置は、高速なD/Aコンバータと演算増幅器を必要とするため、高速多値インタフェース信号の試験への適用は難しい。
メモリやMPU(Micro Processing Unit)のようなデバイスのI/Oがすべて高速多値インタフェースに置き換わったとすれば、数十〜百チャネル以上のI/Oがひとつのデバイスに存在し、それを数百個同時に試験することが求められる。つまり、デジタル変復調信号の入出力を数千チャネル有する試験装置が必要であり、試験装置のCPUリソースにも限界があるので、全てハードウェアレベルでのリアルタイム試験が求められる。
その他、振幅変調(AM)、周波数変調(FM)、振幅偏移変調(ASK)、位相偏移変調(PSK)など、さまざまな方式で変調された試験信号をリアルタイムに試験できる試験装置が利用できれば、製造者にとって非常に有用である。
本発明はかかる状況に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、高速多値信号を試験可能な試験装置の提供にある。
本発明のある態様は、被試験デバイスから出力される被試験信号を試験する試験装置に関する。被試験信号は、その値(シンボル)に応じて電圧レベルが変化する。試験装置は、被試験信号が入力される入力ピンと、入力ピンに入力される被試験信号の期待値を示す期待値データを発生するパターン発生器と、期待値データを受け、当該期待値データに応じた電圧レベルを有するしきい値電圧を、被試験信号と同期して生成するしきい値電圧発生器と、被試験信号の電圧レベルをそれと対応するしきい値電圧と比較する比較部と、を備える。
この態様によると、従来の特許文献3、4に記載される試験装置に比べて、ハードウェアオーバーヘッドが小さい試験装置を実現できる。通常、試験において試験装置は、被試験デバイスから出力される被試験信号の期待値、すなわち被試験信号がとるべき振幅レベルを知っている。そこで、期待値に応じて、動的に比較部に対して供給するしきい値電圧を時々刻々と変化させることにより、少ない比較部で、高速な、たとえば数Gbps以上の被試験信号を試験することができる。
しきい値電圧発生器および比較部は、ひとつの入力ピンに対して複数設けられてもよい。
共通の入力ピンに割り当てられる複数のしきい値電圧発生器は、異なるしきい値電圧を発生し、共通の入力ピンに割り当てられる複数の比較部は、それぞれが対応するしきい値電圧発生器からのしきい値電圧を受け、ウィンドウコンパレータとして動作してもよい。
共通の入力ピンに割り当てられる複数の比較部は、時分割的に動作するインタリーブコンパレータとして動作してもよい。
この場合、各比較部において、しきい値電圧の設定動作と比較動作が交互に行われることになる。したがって比較部は、しきい値電圧が安定(セトリング)した後に、比較動作を行うことができるため、試験精度を高めることができる。
この場合、各比較部において、しきい値電圧の設定動作と比較動作が交互に行われることになる。したがって比較部は、しきい値電圧が安定(セトリング)した後に、比較動作を行うことができるため、試験精度を高めることができる。
しきい値電圧発生器は、カレントモードロジック方式の電圧ドライバであってもよい。
しきい値電圧発生器は、終端電圧を生成する終端電圧発生器と、その一端に終端電圧発生器が発生する終端電圧が印加された抵抗と、抵抗の他端に接続された複数の電流源と、期待値データに応じて複数の電流源のオン、オフを制御する符号器と、を含んでもよい。
しきい値電圧発生器は、終端電圧を生成する終端電圧発生器と、その一端に終端電圧発生器が発生する終端電圧が印加された抵抗と、抵抗の他端に接続された可変電流源と、期待値データに応じて可変電流源を制御する符号器と、を含んでもよい。
入力ピンを介して、被試験デバイスにテスト信号を出力するドライバをさらに備えてもよい。
ドライバは、しきい値電圧発生器と共用され、テスト信号に加えて、しきい値電圧を生成してもよい。
なお、以上の構成要素を任意に組み合わせたもの、あるいは本発明の表現を、方法、装置などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、高速な被試験信号を試験できる。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
実施の形態に係る試験装置は、被試験デバイス(DUT)から出力される多値の被試験信号を受け、DUTの良否を判定する。DUTは、たとえばPAM(パルス振幅変調)、APSK(振幅位相偏移変調)、QAM(直交振幅変調)、QPSK(4値位相偏移変調)、BPSK(2値位相偏移変調)、FSK(周波数偏移変調)された被試験信号を出力する。DUTは、たとえばメモリやMPUをはじめとする多チャンネルのI/Oポートを有するデバイスが想定されるが、特に限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る試験装置2の構成を示すブロック図である。図1の試験装置2は、DUT1のI/Oポートごとに設けられた複数のI/O端子PIOを備える。試験装置2のI/O端子PIOはそれぞれ、DUT1の対応するI/Oポートと伝送路を介して接続されており、DUT1からの多値の被試験信号S1が入力される。I/OポートPIOの個数は任意であり、メモリやMPUの場合、数十〜百個以上設けられるが、図では理解の容易化と説明の簡略化のため、単一のI/O端子PIOとそれに関連するブロックのみを示す。
図1は、第1の実施の形態に係る試験装置2の構成を示すブロック図である。図1の試験装置2は、DUT1のI/Oポートごとに設けられた複数のI/O端子PIOを備える。試験装置2のI/O端子PIOはそれぞれ、DUT1の対応するI/Oポートと伝送路を介して接続されており、DUT1からの多値の被試験信号S1が入力される。I/OポートPIOの個数は任意であり、メモリやMPUの場合、数十〜百個以上設けられるが、図では理解の容易化と説明の簡略化のため、単一のI/O端子PIOとそれに関連するブロックのみを示す。
試験装置2は、パターン発生器PGと、タイミング発生器TGと、比較部12、しきい値電圧発生器10、デジタル比較器14を備える。比較部12、しきい値電圧発生器10、デジタル比較器14は、I/O端子PIOごとに設けられる。
パターン発生器PGは、I/O端子PIOに順次入力される被試験信号S1の期待値を示す期待値データの列(期待値列もしくは期待値パターンと称する)EXPを発生する。期待値データEXPは、被試験信号S1に含まれる各被試験信号のシンボル値に応じたデータである。期待値データEXPは、被試験信号S1に期待される振幅(電圧レベル)を示すデータであってもよい。タイミング発生器TGは、試験シーケンスのタイミングを制御するユニットであり、テストレートと同期したタイミング信号を発生する。
しきい値電圧発生器10は、期待値データEXPを受け、当該期待値データEXPに応じた電圧レベルを有するしきい値電圧Vthの列(しきい値電圧列)S2を、被試験信号S1と同期して生成する。つまりしきい値電圧Vthは、それと対応する被試験信号S1がとるべき期待電圧レベルに応じたレベルに設定される。
しきい値電圧発生器10は、数Gbpsで変動する被試験信号S1に追従するために、カレントモードロジック(CML)形式の電圧ドライバで構成される。図2(a)、(b)は、図1のしきい値電圧発生器10の構成例を示す回路図である。
図2(a)のしきい値電圧発生器10aは、終端電圧発生器20、抵抗R1、符号器22、複数の電流源241〜243、複数のD/Aコンバータ261〜263を備える。電流源24の個数は任意であり、しきい値電圧Vthの分解能に応じて設計される。終端電圧発生器20は、終端電圧VTを生成する。抵抗R1の一端には、終端電圧発生器20が発生する終端電圧VTが印加される。抵抗R1の他端には、複数の電流源241〜243が接続される。電流源241〜243は、D/Aコンバータ261〜263によって設定される定電流I1〜I3を生成する。
符号器22は、タイミング発生器TGからのタイミング制御信号と同期している。符号器22は、タイミング制御信号が示す電圧設定タイミング(以下、単に設定タイミングともいう)tVにおいて、パターン発生器PGからの期待値データEXPに応じて、電流源241〜243が生成する電流I1〜I3のオン、オフを制御する。電流I1〜I3のオン、オフは、各電流I1〜I3の経路上に設けられたスイッチ281〜283によって制御されてもよい。電流源241〜243が電流ゼロの状態を実現できる場合、これらのスイッチは省略できる。
電流源241〜243が生成する電流I1〜I3は等しくてもよい。この場合、符号器22は、期待値データEXPを、サーモメータコードに変換する。電流I1〜I3がバイナリで重み付けされている場合、符号器22は期待値データEXPをバイナリコードに変換する。
図2(a)のしきい値電圧発生器10aは、抵抗R1の他端に生ずる電圧を、期待値データEXPに応じたしきい値電圧S2として出力する。
図2(b)のしきい値電圧発生器10bは、図2(a)の複数の電流源241〜243に代えて、可変電流源24bを備える。D/Aコンバータ26は、期待値データEXPに応じて可変電流源24bを制御する。符号器22は、期待値データEXPに応じてスイッチ28を制御する。可変電流源24bが電流ゼロの状態を実現できる場合、このスイッチ28は省略できる。
図1に戻る。比較部12は、被試験信号S1の電圧レベルVDUTを、それと対応するしきい値電圧Vthと比較する。比較部12は、レベルコンパレータCpおよびタイミングコンパレータTCを含む。レベルコンパレータCpは、被試験信号S1の電圧レベルVDUTを、それと対応するしきい値電圧Vthと比較し、大小関係を示す比較信号S3を出力する。タイミングコンパレータTCは、レベルコンパレータCpからの比較信号S3を、タイミング発生器TGが指示するタイミングでラッチし、比較信号S4を出力する。
デジタル比較器14は、比較部12からの比較信号S4にもとづき、DUT1の良否を判定する。
以上が試験装置2の構成である。続いてその動作を説明する。図3は、図1の試験装置2の電圧マージン試験の動作を示すタイムチャートである。DUT1からの被試験信号S1がハイ/ロー2値(1/0)のデジタル信号であり、電圧マージン試験では、被試験信号S1の電圧レベルVDUTが、ハイレベル(1)のとき上側しきい値電圧VOHより高く、ローレベル(0)のとき下側しきい値電圧VOLより低いことを検査する。
時刻t0、t1、…は、被試験信号S1のレベルを判定すべきタイミング(ストローブタイミング)であり、図3のタイムチャートでは、期待値データEXPがストローブタイミングt0〜t6それぞれにおいて[1、1、0、1、0、0、1]である場合を示す。ストローブタイミングは上述のタイミング発生器TGによって制御される。
しきい値電圧発生器10は、期待値データEXPの列=[1、1、0、1、0、0、1]を受け、それに応じたしきい値電圧Vthの列S2={Vth0、Vth1、Vth2、Vth3、Vth4、Vth5、Vth6}を生成する。i番目のストローブタイミングにおけるしきい値電圧Vthiは、期待値データEXPの列に含まれるi番目の期待値データEXP[i]に対応した電圧レベルをとる。具体的にはしきい値電圧発生器10は、EXP[i]=1のときハイレベルのしきい値電圧VOHを、EXP[i]=0のときローレベルのしきい値電圧VOLを生成する。
レベルコンパレータCpから出力される比較信号S3は、ストローブタイミングt0、t1、…にてラッチされ、比較信号S4が生成される。デジタル比較器14は、比較信号S4と期待値データEXPを比較することにより、DUT1の良否(Pass/Fail)を判定する。
以上が図1の試験装置2の動作である。この試験装置2によれば、期待値に応じて、タイミング発生器TGからの制御信号と同期して複数のしきい値電圧VOH、VOLを高速に切りかえることで、2値のデジタル信号を出力するDUT1の電圧マージン試験をリアルタイムで行うことができる。
(第2の実施の形態)
図4は、第2の実施の形態に係る試験装置2aの構成を示すブロック図である。以下の実施の形態では、第1の実施の形態と共通する構成に関する説明は適宜省略し、相違点を中心に説明する。
図4は、第2の実施の形態に係る試験装置2aの構成を示すブロック図である。以下の実施の形態では、第1の実施の形態と共通する構成に関する説明は適宜省略し、相違点を中心に説明する。
図4の試験装置2aでは、ひとつのI/OピンPIOに対して、しきい値電圧発生器10および比較部12が複数設けられている。図4では各I/OピンPIOごとに、2つのしきい値電圧発生器10H、10L、比較部12H、12Lが設けられる。
複数のしきい値電圧発生器10H、10Lは、異なるしきい値電圧列S2H、S2Lを発生する。具体的には、しきい値電圧列S2H、S2Lは、被試験信号S1が各ストローブタイミングにおいてとるべき期待電圧レベルVEXPを挟むように生成される。i番目のストローブタイミングtiにおける期待電圧レベルVEXPiに対して、しきい値電圧列S2Hのi番目のストローブタイミングにおける電圧レベルVthHiは、
VthHi=VEXPi+ΔVH
である。またしきい値電圧列S2Lのi番目のストローブタイミングにおける電圧レベルVthLiは、
VthLi=VEXPi−ΔVL
である。ΔVH、ΔVLは所定の電圧マージンである。しきい値電圧発生器10H、10Lは、期待電圧レベルVEXPが取り得るレベル数以上のしきい値電圧のペアを生成できるよう構成される。
VthHi=VEXPi+ΔVH
である。またしきい値電圧列S2Lのi番目のストローブタイミングにおける電圧レベルVthLiは、
VthLi=VEXPi−ΔVL
である。ΔVH、ΔVLは所定の電圧マージンである。しきい値電圧発生器10H、10Lは、期待電圧レベルVEXPが取り得るレベル数以上のしきい値電圧のペアを生成できるよう構成される。
比較部12Hおよび12LそれぞれのレベルコンパレータCpは、被試験信号S1をしきい値電圧列S2H、S2Lと比較する。つまり比較部12Hおよび12Lは、ウィンドウコンパレータとして動作する。
図5(a)、(b)は、図4の試験装置2aの動作を示すタイムチャートである。図5(a)では、DUT1からの被試験信号S1が4値の電圧レベルを取り得る場合を示している。
しきい値電圧発生器10Hは期待値パターンEXPを受け、各ストローブタイミングt0、t1、…において、被試験信号S1の期待電圧レベルVEXP0、VEXP1、…より高いしきい値電圧列S2H=VOH0、VOH1…を発生する。しきい値電圧発生器10Lは、期待値パターンEXPを受け、被試験信号S1の期待電圧レベルVEXP0、VEXP1より低いしきい値電圧列S2L={VOL0、VOL1…}を発生する。
比較部12HのレベルコンパレータCpから出力される比較信号S3Hは、ストローブタイミングt0、t1、…にてラッチされ、比較信号S4Hが生成される。同様に比較部12LのレベルコンパレータCpから出力される比較信号S3Lは、ストローブタイミングt0、t1、…にてラッチされ、比較信号S4Lが生成される。デジタル比較器14は、比較信号S4H、S4Lを、期待値パターンEXPと比較することにより、多値インタフェースを有するDUT1を試験することができる。
図5(b)は、被試験信号S1がアナログ信号の場合を示している。被試験信号S1の期待波形に応じて、各ストローブタイミングごとに、しきい値電圧VOH、VOLを発生することにより、アナログ信号のパス、フェイルの判定も可能である。アナログ信号を試験する場合、しきい値電圧発生器10H、10Lの分解能は、試験精度(電圧分解能)を満たすように設計される。
なお、しきい値電圧発生器10H、10Lは、独立にしきい値電圧VOH、VOLを生成してもよい。あるいは一方がしきい値電圧を独立に設定すると、他方はもう一方にオフセットを与えるなどして自動的に設定されるようにしてもよい。
(第3の実施の形態)
図6は、第3の実施の形態に係る試験装置2bの構成を示すブロック図である。図6の試験装置2bは、図4の試験装置2aと同様に、ひとつのI/OピンPIOに対して、しきい値電圧発生器10および比較部12が複数設けられている。
図6は、第3の実施の形態に係る試験装置2bの構成を示すブロック図である。図6の試験装置2bは、図4の試験装置2aと同様に、ひとつのI/OピンPIOに対して、しきい値電圧発生器10および比較部12が複数設けられている。
共通の入力ピンPIOに割り当てられる複数の比較部120、121は、時分割的に動作するインタリーブコンパレータとして動作する。具体的には、比較部120は奇数番目のストローブタイミングt1、t3、…における被試験信号S1の電圧レベルVDUTをしきい値電圧発生器100からのしきい値電圧Vth0と比較し、比較部121は偶数番目のストローブタイミングt0、t2、…における被試験信号S1の電圧レベルVDUTをしきい値電圧発生器101からのしきい値電圧Vth1と比較する。なおここでの奇数、偶数は便宜的なものに過ぎず、両者を読み替えてもよい。
タイミング発生器TGは、偶数番目のストローブタイミングt0、t2、…を示す制御信号φ0を発生し、比較部121のタイミングコンパレータTC1およびしきい値電圧発生器100へと出力する。またタイミング発生器TGは、奇数番目のストローブタイミングt1、t3、…を示す制御信号φ1を発生し、比較部120のタイミングコンパレータTC0およびしきい値電圧発生器101へと出力する。
インタリーブ動作する場合、2つのしきい値電圧Vth0、Vth1の周期は、被試験信号S1の周期の2倍であるから、制御信号φ0、φ1の周期も、被試験信号S1の周期の2倍である。しきい値電圧発生器100に対する制御信号φ0と比較部120に対する制御信号φ1は半周期(被試験信号S1の1周期)ずれている。このことは、比較処理に先だってしきい値電圧Vth0が設定されることを表している。しきい値電圧発生器101、比較部121についても同様である。
またパターン発生器PGは、期待値パターンEXPのうち、奇数番目のストローブタイミングt1、t3、…における期待値P0をしきい値電圧発生器100へと出力し、偶数番目のストローブタイミングt0、t2、…における期待値P1をしきい値電圧発生器101へと出力する。
マルチプレクサ16は、比較部120および比較部121から交互に出力される比較信号S40、S41を多重化し、デジタル比較器14へと出力する。マルチプレクサ16から出力される比較信号S4は、図1の比較部12からの比較信号S4と等価である。
以上が図6の試験装置2bの構成である。続いてその動作を説明する。図7は、図6の試験装置2bの動作を示すタイムチャートである。図7では、図2と同様に、2値のデジタル信号を試験する場合を示している。図中、白丸は、しきい値電圧発生器101によるストローブタイミングを、黒丸はしきい値電圧発生器100によるストローブタイミングを示す。
しきい値電圧発生器100および比較部120の動作に着目する。ストローブタイミングt0において制御信号φ0がアサートされると、しきい値電圧発生器100が、次のストローブタイミングt1における期待値P0に応じたしきい値電圧Vth0を生成する。そして次のストローブタイミングt1において制御信号φ1がアサートされると、比較部120のタイミングコンパレータTC0がレベルコンパレータCp0からの比較信号S30をラッチする。
しきい値電圧発生器101および比較部121は、しきい値電圧発生器100および比較部120の裏で同様の処理を行う。具体的には、ストローブタイミングt1に制御信号φ1がアサートされると、しきい値電圧発生器101が、次のストローブタイミングt2における期待値P1に応じたしきい値電圧Vth1を生成する。そして次のストローブタイミングt2において制御信号φ0がアサートされると、比較部121のタイミングコンパレータTC1がレベルコンパレータCp1からの比較信号S31をラッチする。
以上が試験装置2bの動作である。図6の試験装置2bによれば、複数の比較部12を交互に利用するため、より高速な信号を試験することができる。また各比較部12に着目した場合に、しきい値電圧の設定タイミングと、ストローブタイミングが、ストローブ信号の1相分、シフトしているため、しきい値電圧発生器10が発生するしきい値電圧が安定した後に、比較処理を行うことができ、試験精度を高めることができる。なお、非常に短時間で安定する場合には、しきい値電圧Vthの設定タイミングとストローブタイミングを実質的に同じタイミングとしてもよい。
図6では、2相の比較部120、121および2つのしきい値電圧発生器100、101をインタリーブする例を示したが、本発明は限定されず、3相以上の比較部12、しきい値電圧発生器10をインタリーブしてもよい。
図6のインタリーブ技術は、図4の試験装置2aにも適用可能である。この場合、図4の比較部12H、12Lおよびそれらに付随するしきい値電圧発生器10H、10Lそれぞれを、インタリーブの相数に応じた個数設ければよい。
(第4の実施の形態)
図8は、第4の実施の形態に係る試験装置2cの構成を示すブロック図である。図8の試験装置2cは、図1の試験装置2に加えて、ドライバDrおよびフォーマットコントローラ(波形整形器)FCを備える。この試験装置2cは、DUT1との間で入力端子と出力端子が共有され(I/Oコモン)、単一の伝送線路を介して双方向伝送を行う。
図8は、第4の実施の形態に係る試験装置2cの構成を示すブロック図である。図8の試験装置2cは、図1の試験装置2に加えて、ドライバDrおよびフォーマットコントローラ(波形整形器)FCを備える。この試験装置2cは、DUT1との間で入力端子と出力端子が共有され(I/Oコモン)、単一の伝送線路を介して双方向伝送を行う。
パターン発生器PGは、DUT1に供給すべきテスト信号のパターンを示すテストパターンを発生する。このテストパターンは、上述の期待値パターンEXPと対応付けられる。
フォーマットコントローラFCは、テストパターンおよびタイミング制御信号を受け、DUT1に供給すべきテスト信号列を生成する。ドライバDrは、テスト信号列S5をI/O端子PIOを介してDUT1へと出力する。図8の構成によれば、双方向インタフェースを備えるDUT1を試験できる。
以上、本発明について、いくつかの実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
図9(a)〜(c)は、第1〜第3の変形例に係る試験装置の構成を示すブロック図である。これらの変形例は、上述のいずれの実施の形態とも組み合わせることが可能であり、それらも本発明の範囲に含まれる。
図9(a)の試験装置2dは、図8の試験装置2cの変形であり、しきい値電圧発生器10dがドライバDrと共有されている。双方向通信において、送信と受信が時分割的に行われる場合がある。この場合、ドライバDrの出力を、DUT1に接続するか、レベルコンパレータCpに接続するかを切りかえ可能なスイッチ34を追加すればよい。CML形式のドライバDrをしきい値電圧発生器10dとして利用することにより、回路面積を削減でき、ハードウェアコストを低減できる。
図9(b)の試験装置2eは、シュムーコントロール部30をさらに備える。試験装置は、RTTC(リアルタイムタイミングコントロール)によってオンザフライでタイミング(データレート)を変更することができる。このタイミング変更と、上述したリアルタイムのしきい値電圧の変更を組み合わせることにより、シュムー(Shmoo)プロットを生成できる。
具体的には、しきい値電圧発生器10はパターン発生器PGからの期待値パターンEXPと、シュムーコントロール部30からの制御信号S6を受ける。そしてしきい値電圧発生器10は、リアルタイムでしきい値電圧列S2の電圧レベルを、制御信号S6に応じて順に変化させていく。
従来のシュムープロット試験は、レベルコンパレータCpに対する比較電圧(しきい値電圧)をスイープさせ、各比較電圧ごとに、被試験信号S1を試験し、リセットしては同じ動作を繰り返す必要があった。これに対して図9(b)の試験装置2eでは、シュムープロット試験をリアルタイムに実現でき、シュムープロット試験の実行時間を大幅に短縮できる。
図9(c)の試験装置2fは、適応制御部32を備える。適応制御部32は、I/O端子PIOに入力される被試験信号S1の電圧レベルVDUTをモニタし、その結果をしきい値電圧発生器10の終端電圧発生器20やD/Aコンバータ26へとフィードバックする。つまり適応制御部32は、被試験信号S1に応じて、しきい値電圧のレベルを適応制御する。これにより、出力信号の振幅変動やオフセット変動を許容するデバイスの試験も、適応的に行うことができる。
図10は、図4の試験装置の変形例を示すブロック図である。図11は、図10の試験装置2gの動作を示すタイムチャートである。図10の試験装置2gにおいて、レベルコンパレータCpは、第1コンパレータCpH、第2コンパレータCpL、差分検出器40、比較電圧発生器42を含む。
しきい値電圧発生器10gは、被試験信号S1が各ストローブタイミングにおいてとるべき期待電圧レベルVEXPに相当するしきい値電圧列S2を生成する。差分検出器40は、各ストローブタイミングにおいて、被試験信号S1の電圧レベルVDUTと期待電圧レベルVEXPの差分を示す差分信号S7を生成する。比較電圧発生器42は、差分信号S7に許容される上限を規定する第1しきい値電圧VOHと、下限を規定する第2しきい値電圧VOLを生成する。レベルコンパレータCpH、CpLは、差分信号S7の電圧レベルを、第1しきい値電圧VOH、VOLと比較する。タイミングコンパレータTCH、TCLはそれぞれ、レベルコンパレータCpH、CpLの出力信号S3H、S3Lをストローブタイミングでラッチする。
図10の試験装置2gによれば、VDUT−VEXPを示す差分信号S7が、2つのしきい値電圧VOHとVOLと比較され、VOL<VDUT−VEXP<VOHのとき、すなわちVOL+VEXP<VDUT<VOH+VEXPのときパス判定とされ、それ以外のときフェイル判定とされる。つまり2つのレベルコンパレータCpH、CPLがウィンドウコンパレータとして機能するため、図4の試験装置2aと同様に、DUT1の良否を判定できる。
最後にしきい値電圧発生器10の変形例を説明する。図12(a)〜(c)は、変形例に係るしきい値電圧発生器の構成を示す回路図である。
図12(a)のしきい値電圧発生器10cは、図2(a)のしきい値電圧発生器10aを差動形式としたものである。図2(a)のスイッチ28はそれぞれ、図12(a)において差動トランジスタペアM1、M2に置き換えられている。各スイッチ28に対応する電流源24は、差動トランジスタペアM1、M2のテイル電流源として接続される。また抵抗R1は2つ設けられ、差動トランジスタペアM1、M2に負荷として接続される。
符号器22cは、複数のスイッチ281〜284それぞれの差動トランジスタペアM1、M2を制御する。
図12(a)のしきい値電圧発生器10cによれば、差動構成としたことにより、高速な被試験信号S1に追従可能なしきい値電圧列S2を生成できる。
図12(b)のしきい値電圧発生器10dは、図12(a)の変形である。スイッチ281を構成する差動トランジスタM1、M2はそれぞれ、基準電圧Vref1、Vref2でバイアスされており、バイアス状態に応じた電流が流れている。つまり基準電圧Vref1、Vref2によって、しきい値電圧列S2の基準レベルが定まる。
その他のスイッチ282〜285では、2つのトランジスタM1、M2それぞれにテイル電流源24H、24Lが個別に接続されている。符号器22dは、スイッチ282〜285のトランジスタM1、M2のオン、オフを制御する。
図12(c)のしきい値電圧発生器10eは、図12(b)のしきい値電圧発生器10cから、スイッチ281、電流源241を省略した構成である。
図12(b)、(c)の構成によれば、トランジスタや電流源のミスマッチに強くなる。
続いて、しきい値電圧発生器10および比較部12のタイミング設定について説明する。図13(a)、(b)は、しきい値電圧Vthと被試験信号S1の関係を示す図である。現実のしきい値電圧発生器10では、期待値データEXPがセットされてから(設定タイミングtV)、しきい値電圧Vthが安定するまでには、ある程度の遅延(セットアップ時間)が生ずる。もし、しきい値電圧Vthが期待値データEXPに応じた電圧レベルに安定化する前に、ストローブタイミングtSが発生すると、正しい判定が妨げられる。この期間をデッドバンドTdと称する。
図13(a)は、設定タイミングtVとストローブタイミングtSが非同期で設定される様子を示す。この場合、設定タイミングtVとストローブタイミングtSの時間差によっては、ストローブタイミングtSがデッドバンドTdで発生する可能性がある。
この問題は、設定タイミングtVとストローブタイミングtSを同期して設定することで解決することができる。図13(b)は、設定タイミングtVとストローブタイミングtSが同期して、言い換えれば、2つのタイミングが一定の時間差で発生する様子を示す。この場合、ストローブタイミングtSが被試験信号S1の電圧レベルVDUTのどの箇所に位置していたとしても、ストローブタイミングtSにおいて、しきい値電圧Vthはセトリングしていることが保証される。
続いて、設定タイミングtVとストローブタイミングtSを同期生成するための構成を説明する。図14(a)〜(c)はそれぞれ、タイミング信号を生成する回路およびそれと対応する波形図を示す。図14(a)では、タイミング発生器TG(不図示)により生成されたストローブタイミングtSを遅延回路d1によって遅延させることにより、設定タイミングtVが生成される。
図14(b)では、タイミング発生器TG(不図示)により生成された設定タイミングtVを遅延回路d2によって遅延させることにより、ストローブタイミングtSが生成される。図14(c)では、タイミング発生器TG(不図示)により生成された共通の源タイミング信号S8を、遅延回路d3、d4によって遅延させることにより、ストローブタイミングtSおよび設定タイミングtVを生成する。源タイミング信号は、タイミング発生器TGが発生するストローブ信号であってもよい。
図14(a)の構成では、あるサイクルのストローブタイミングtSを利用して次のサイクルのしきい値電圧Vthを設定するため、被試験信号S1の先頭のデータを試験できないという制約が生ずる。
一方で、図14(a)の構成は、しきい値電圧発生器10が発生するしきい値電圧Vthの波形を評価できるという利点を有する。図14(a)の構成では、遅延時間d1が一定の条件の下、被試験信号S1の周期(テストレート)を変化させると、設定タイミングtVからストローブタイミングtSの時間間隔tXを変化させることができる。図15(a)〜(c)は、図14(a)の構成においてテストレートを変化させる様子を示す図である。
しきい値電圧Vthの波形評価は以下のように行うことができる。まず、テストレートTRATEをある値に固定する。その状態で、レベルコンパレータCpの入力に、被試験信号S1に代えて、基準電圧Vrefを入力し、基準電圧Vrefのレベルを順次変化させていく。そうすると、ある基準電圧Vrefを境として、比較信号S4の値が反転する。そのときの基準電圧Vrefが、ある時間間隔txにおけるしきい値電圧Vthの電圧レベルを示す。
これを、テストレートTRATEを変化させながら、つまり時間間隔txを変化させながら行うことにより、しきい値電圧Vthの波形を取得することができ、セトリング時間をはじめとするしきい値電圧発生器10の特性を評価することができる。
実施の形態にもとづき本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
1…DUT、R1…抵抗、PIO…I/O端子、Cp…レベルコンパレータ、TC…タイミングコンパレータ、PG…パターン発生器、TG…タイミング発生器、FC…フォーマットコントローラ、Dr…ドライバ、S1…被試験信号、2…試験装置、S2…しきい値電圧列、10…しきい値電圧発生器、12…比較部、14…デジタル比較器、16…マルチプレクサ、20…終端電圧発生器、22…符号器、24…電流源、26…D/Aコンバータ、28…スイッチ、30…シュムーコントロール部、32…適応制御部、34…スイッチ、40…差分検出器、42…比較電圧発生器。
Claims (16)
- 被試験デバイスから出力される被試験信号であって、その値に応じて電圧レベルが変化する被試験信号を試験する試験装置であって、
前記被試験信号が入力される入力ピンと、
前記入力ピンに入力される前記被試験信号の期待値を示す期待値データを発生するパターン発生器と、
前記期待値データを受け、当該期待値データに応じた電圧レベルを有するしきい値電圧を、前記被試験信号と同期して生成するしきい値電圧発生器と、
前記被試験信号の電圧レベルをそれと対応する前記しきい値電圧と比較する比較部と、
を備えることを特徴とする試験装置。 - 前記しきい値電圧発生器および前記比較部は、ひとつの入力ピンに対して複数設けられることを特徴とする請求項1に記載の試験装置。
- 共通の入力ピンに割り当てられる複数の前記しきい値電圧発生器は、異なるしきい値電圧を発生し、
共通の入力ピンに割り当てられる複数の前記比較部は、それぞれが対応する前記しきい値電圧発生器からのしきい値電圧を受け、ウィンドウコンパレータとして動作することを特徴とする請求項2に記載の試験装置。 - 共通の入力ピンに割り当てられる複数の前記比較部は、時分割的に動作するインタリーブコンパレータとして動作することを特徴とする請求項2に記載の試験装置。
- 前記しきい値電圧発生器は、カレントモードロジック方式の電圧ドライバであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の試験装置。
- 前記しきい値電圧発生器は、
終端電圧を生成する終端電圧発生器と、
その一端に前記終端電圧発生器が発生する終端電圧が印加された抵抗と、
前記抵抗の他端に接続された複数の電流源と、
前記期待値データに応じて前記複数の電流源のオン、オフを制御する符号器と、
を含むことを特徴とする請求項5に記載の試験装置。 - 前記しきい値電圧発生器は、
終端電圧を生成する終端電圧発生器と、
その一端に前記終端電圧発生器が発生する終端電圧が印加された抵抗と、
前記抵抗の他端に接続された可変電流源と、
前記期待値データに応じて前記可変電流源を制御する符号器と、
を含むことを特徴とする請求項5に記載の試験装置。 - 前記入力ピンを介して、前記被試験デバイスにテスト信号を出力するドライバをさらに備えることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の試験装置。
- 前記ドライバは、前記しきい値電圧発生器と共用され、前記テスト信号に加えて、前記しきい値電圧を生成することを特徴とする請求項8に記載の試験装置。
- 前記しきい値電圧発生器は、設定タイミングにて、前記期待値データに応じた電圧レベルを有するしきい値電圧を生成し、
前記比較部は、ストローブタイミングにて、前記被試験信号の電圧レベルをそれと対応する前記しきい値電圧と比較し、
前記設定タイミングと前記ストローブタイミングは同期していることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の試験装置。 - 前記比較部は、
前記被試験信号の電圧レベルをそれと対応する前記しきい値電圧と比較するレベルコンパレータと、
前記レベルコンパレータの出力を前記ストローブタイミングでラッチするタイミングコンパレータと、
を含むことを特徴とする請求項10に記載の試験装置。 - 前記設定タイミングは、前記ストローブタイミングを利用して生成されることを特徴とする請求項10または11に記載の試験装置。
- 前記ストローブタイミングは、前記設定タイミングを利用して生成されることを特徴とする請求項10または11に記載の試験装置。
- 前記設定タイミングおよび前記ストローブタイミングは、共通の源タイミング信号を利用して生成されることを特徴とする請求項10または11に記載の試験装置。
- 前記設定タイミングおよび前記ストローブタイミングを、共通の源タイミング信号を利用して生成するタイミング発生器をさらに備えることを特徴とする請求項10または11に記載の試験装置。
- 前記タイミング発生器は、前記試験装置が比較動作を行うべきサイクルにおいてアサートされるストローブ信号を前記源タイミング信号として利用することを特徴とする請求項15に記載の試験装置。
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