JP5242969B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は液晶表示装置に関し、特には一対の基板間に電極を介して液晶を挟持してなる液晶表示装置に関する。
液晶表示装置においては、視野角特性の向上を目的とした様々な表示モードが開発されている。なかでも垂直配向膜を用いてマルチドメイン配向するマルチドメインバーチカルアラインモード(Multi Vertically Aligned:MVAモード)は、視野角特性に優れた表示モードとして注目されている。
図12には、MVAモードの液晶表示装置の概略構成図を示す。この図に示すように、MVAモードの液晶表示装置においては、駆動側基板201と対向基板203との間に液晶LCが挟持してなる。また、駆動回路が設けられる駆動側基板201の液晶LC側には画素電極205が配列形成され、表示光の取り出し側となる対向基板203の液晶LC側には共通電極207が設けられている。各電極205,207は、垂直配向膜(図示省略)に覆われた状態となっている。また、駆動側基板201と対向基板203の外側面には、一対の偏向板208,209が設けられている。そして特に、電極205,207の少なくとも一方に、電圧印加時において液晶LCを異なる方向に分割配向させるための配向核として、スリット状の開口205a,207aや突起物(図示省略)が設けられているところが特徴的である。
また近年においては、共通電極207側に設ける配向核の面積を、1画素に対して5%以下とすることにより、画素開口率の低下防止を図る構成が提案されている(下記特許文献1参照)。
ところが、配向核として共通電極207に突起物を設けた場合、電圧無印加時であっても液晶LCが突起物の側壁の傾斜にならって配向する。このため、黒表示において光漏れが発生してコントラストが低下する。
一方、配向核として共通電極207に開口207aを設けた場合には、上述した光漏れの発生は防止できる。ところが、開口207a部分においては共通電極207が除去されていることから、例えば指先などの接触によって開口207a部分に対応する対向基板203部分に静電気が帯電し易く、この部分が帯電すると開口207aを通して液晶LCに電界がもれ、この電界によって液晶の配向に乱れが生じる。また、開口207a部分には電極が設けられていないことから、一度帯電した静電気を除去することも困難である。
そこで、図13(1)に示すように、対向基板203側の偏向板209に導電性を持たせ、導電性テープ211を接続して接地する構成が実施されている。また、図13(2)に示すように、対向基板203の外面に導電層213を設けてその外側に偏向板209を設け、導電層213に導電性テープ211を接続して接地する構成が実施されている。
尚、駆動側の基板上に画素電極と共通電極との両方が設けられているIPS(In Plane Switching)モードの液晶表示装置においては、対向基板の液晶に向かう面側に導電膜を設けることで帯電防止する構成が提案されている(下記特許文献2参照)。
特開2002−40432号公報 特許3484702号公報
しかしながら以上のような帯電防止策には、次のような課題があった。すなわち、図13(1)で説明した構成では、偏向板209に対して充分な導電性を付与することができず、帯電防止の効果が低い。また、図13(2)で説明した構成では、表示装置の薄型化を図る場合に、液晶LCを介して駆動側基板201と対向基板203と貼り合わせて液晶パネルを組み立て、次に基板201,203の外側面を薄型化した後に、導電層213を形成する工程が行われることになり、導電層213の形成プロセス自体が困難である。
さらに、図13(1)および図13(2)の構成とも、充分な帯電防止効果を得るためには、導電性テープ211を接続させて接地する必要があり、表示装置の薄型化が阻害されると共に、部品点数が増加するためコスト高になる。
また特許文献2の構成は、駆動側の基板上に画素電極と共通電極との両方が設けられているIPSの液晶表示装置において対向基板側の帯電を防止するための構成であり、対向基板側に共通電極が設けられている液晶表示装置に対してそのまま適用することはできない。
そこで本発明は、分割配向のための開口を備えた電極が表示光の取り出し側となる対向基板上に設けられた構成において、開口部分の帯電による光漏れを防止することが可能な液晶表示装置を提供することを目的とする。
発明の液晶表示装置は、第1電極が設けられた第1基板と、複数の画素に共通の第2電極が設けられた第2基板と、これらの基板間に第1電極および第2電極を介して挟持された液晶第2電極に設けられ、液晶層を構成する液晶分子の配向に寄与する開口と、第2基板と第2電極との間に設けられると共に、前記第2電極に接続されて帯電防止層として機能するカラーフィルタ層とを備えたものである。
本発明の液晶表示装置では、第2基板に例えば指先などが接触することにより、第2電極の開口に対応する第2基板部分に静電気が帯電した場合であっても、第2基板と第2電極との間に設けた帯電防止層としてのカラーフィルタ層から静電気が逃がされる。これにより、分割配向のための開口に対応する部分に静電気が帯電し続けることがなく、この帯電による光漏れが防止される。
発明の液晶表示装置によれば、分割配向のための開口を備えた第2電極が表示光の取り出し側となる第2基板上に設けられた構成において、開口部分の帯電による光漏れを防止することが可能となるため、MVAモードの液晶表示におけるコントラストの向上および表示ムラを防止することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。先ず、各実施の形態を説明するに先立ち、本発明が適用される液晶表示装置の回路構成を説明する。尚、各実施形態において共通する構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
<液晶表示装置の回路構成>
図1は、本発明が適用される液晶表示装置の回路構成の一例を示す図である。この図に示す液晶表示装置1はアクティブマトリックス駆動の液晶表示装置であり、表示領域1aとその周辺領域1bとが設定されている。表示領域1aには、複数の走査線2と複数の信号線3とが縦横に配線されており、それぞれの交差部に対応して1つの画素が設けられた画素アレイ部として構成されている。また、表示領域1aには、走査線2(または信号線)と平行に共通配線4が配線されている。一方、周辺領域1bには、走査線2を走査駆動する走査線駆動回路2bと、輝度情報に応じた映像信号(すなわち入力信号)を信号線3に供給する信号線駆動回路3bとが配置されている。
各画素には、例えばスイッチング素子としての薄膜トランジスタTrおよび保持容量Csからなる画素回路が設けられ、さらにこの画素回路に接続された画素電極5が設けられている。
薄膜トランジスタTrは、ゲートが走査線2に接続され、ソース/ドレインの一方が信号線3に接続され、ソース/ドレインの他方が保持容量Csと画素電極5とに接続されている。また容量素子Csのもう一方の電極は、共通配線4に接続されている。尚、ここでの図示は省略しているが、共通配線4に接続された共通電極が、各画素に設けられた画素電極5に対向して配置され、これらの画素電極5と共通電極との間に液晶層が挟持された構成となっている。
そして、薄膜トランジスタTrを介して信号線3から書き込まれた映像信号が保持容量Csに保持され、保持された信号量に応じた電圧が画素電極5に供給される構成となっている。
以上のような画素回路の構成は、あくまでも一例であり、必要に応じて画素回路内に容量素子を設けたり、さらに複数のトランジスタを設けて画素回路を構成しても良い。また、周辺領域1bには、画素回路の変更に応じて必要な駆動回路を追加しても良い。
<第1実施形態>
図2は、第1実施形態の液晶表示装置1-1の要部断面構成図である。この図に示す液晶表示装置1-1は、MVAモードの液晶表示装置であり、次のように構成されている。
すなわち液晶表示装置1-1は、駆動基板(第1基板)10と、この駆動基板10の素子形成面側に対向配置された対向基板(第2基板)20と、これらの駆動基板10と対向基板20との間に狭持された液晶層30とを備えている。また駆動基板10および対向基板20の外側面には、偏光板40,50が密着状態でクロスニコルに設けられている。
このうち駆動基板10は、ここでの詳細な図示は省略したが、ガラス基板のような透明基板の液晶層30に向かう面上に、上述した走査線、信号線、さらには薄膜トランジスタや保持容量からなる画素回路が設けられており、これらが層間絶縁膜で覆われてなる。このような駆動基板10の層間絶縁膜上の表示領域1aに、第1電極として画素電極5が配列形成されている。これらの画素電極5は、層間絶縁膜に設けた接続孔を介して各画素回路に接続されている。各画素電極5には、液晶層30を構成する液晶分子mを、所定方向に分割配向させるためのスリット(図示省略)が設けられていることとする。尚、画素電極5を覆う状態で、ここでの図示を省略した垂直配向膜が設けられていることとする。
一方、対向基板20は、表示光の取り出し側となる基板であり、ガラス基板のような透明基板からなる。この対向基板20の液晶層30に向かう面には、後で説明する帯電防止層21を介して、カラーフィルタ層23および第2電極としての共通電極25が設けられているところが特徴的である。また、共通電極25を覆う状態で、ここでの図示を省略した垂直配向膜が設けられている。
このうち、カラーフィルタ層23は、例えば各画素に対応して配置された赤色フィルタ、緑色フィルタ、および青色フィルタと共に、周辺領域1bの必要部分を覆う状態で設けられたブラックマトリックス等で構成されている。またこのカラーフィルタ層23は、絶縁性材料で構成されていることとする。
また共通電極25は、例えばITO(Indium Tin Oxide)のような透明導電性材料からなり、表示領域1aの全面を覆っている。この共通電極25は、カラーフィルタ層23によって帯電防止層21に対して絶縁性を保って配置されているが、周辺領域1bに引き出されて駆動基板10側の共通電位Vcomの端子に接続されている。そして、この共通電極25には、液晶層30を構成する液晶分子mの配向に寄与する開口25aが設けられている。この開口25aは、液晶分子mを所定の複数の異なる方向に分割配向させるための配向核として設けられている。このような開口25aは、液晶分子mの分割配向に適する形状および面積で設けられていれば良く、スリット状であっても孔状であっても良い。
そして、本第1実施形態に特徴的である帯電防止層21は、ITOのような透明導電性材料からなる。この帯電防止層21は、周辺領域1bに引き出され、例えば導電性ペースト33によって駆動基板10側の電極端子13に接続され、液晶層30の駆動に影響を及ぼすことのない所定の電位(例えばグランド)に保たれる。
このような帯電防止層21は、対向基板20上の全面に配置しても良く、また共通電極25に設けた開口25aに対応させた位置にパターン形成されても良い。
尚、この帯電防止層21は、導電性が保たれる範囲で表示光の取り出しに影響を与えることのないように膜厚が設定されることが好ましい。例えばITOで構成された帯電防止層21であれば、干渉による光学的な影響を抑えるため5nm〜50nmの膜厚で構成されることが好ましい。
以上のように構成された駆動基板10−対向基板20間に狭持された液晶層30は、負の誘電異方性を有する液晶分子mによって構成されていることとし、画素電極5と共通電極25とに電圧を印加した状態においては、液晶分子mが基板10,20面に対して水平に配向する構成となっている。この際、液晶分子mは、共通電極25に設けた開口25aを配向核とし、例えば駆動電極5に設けたスリット(図示省略)の延設方向によって設定される所定の複数方向に分割して配向する。
また、この液晶層30の厚み、すなわちセルギャップは、画素電極5−共通電極25間に電圧印加時において液晶層30が配向した状態でλ/2の位相差となるように、スペーサ(図示省略)によって調整されている。
以上のような構成のMVAモードの液晶表示装置1-1は、電圧無印加の場合に黒表示となるノーマリーブラックでの表示が行われる。
このような構成の液晶表示装置1-1においては、表示面となる対向基板20側の表面に、例えば指先などが接触することにより、共通電極25に配向核として設けた開口25aに対応する対向基板20部分に静電気が帯電した場合であっても、対向基板20と共通電極25との間に設けた帯電防止層21から端子電極13に静電気が逃がされる。これにより、配向核である開口25aに対応する部分に静電気が帯電し続けることがなく、この帯電が液晶分子mの配向に影響することが防止され、配向不良による光漏れの発生が防止される。
この結果、表示面となる対向基板20側の共通電極25に配向核として開口25aを設けたMVAモードの液晶表示装置1-1における、コントラストの向上を図ること、および表示ムラを防止することが可能になる。
また、以上のような構成の液晶表示装置1-1について、5keVの静電試験を行った結果、帯電による表示ムラの発生は見られず、本構造による効果が確認された。
<第2実施形態>
図3は、第2実施形態の液晶表示装置1-2の要部断面構成図である。この図に示す液晶表示装置1-2が、第1実施形態の液晶表示装置(図2参照)と異なるところは、共通電極25に対して帯電防止層21が接続されているところにあり、他の構成は同様である。
これにより、帯電防止層21は、共通電位Vcomに保持されることになる。
このような構成の液晶表示装置1-2であっても、第1実施形態と同様の効果を得ることが可能である。このような構成の液晶表示装置1-2について、第1実施形態の液晶表示装置と同様に、5keVの静電試験を行った結果、帯電による表示ムラの発生は見られず、本構造による効果が確認された。
またさらにこのような構成であれば、帯電防止層21に電位を与えるための端子を特別に設ける必要がないため、周辺領域1bにおけるレイアウトの自由度を維持することが可能である。
<第3実施形態>
図4は、第3実施形態の液晶表示装置1-3の要部断面構成図である。この図に示す液晶表示装置1-3が、第1実施形態の液晶表示装置(図2参照)と異なるところは、共通電極25の下地として設けられているカラーフィルタ層23’を帯電防止層として機能させているところにある。このため、カラーフィルタ層23’下には、特別な帯電防止層を設けていない。尚、その他の構成は第1実施形態と同様である。
この場合、カラーフィルタ層23’が、例えば各画素に対応して配置された赤色フィルタ、緑色フィルタ、および青色フィルタと共に、周辺領域1bの必要部分を覆う状態で設けられたブラックマトリックス等で構成されているところは、第1実施形態と同様である。ここで、各フィルタは、それぞれが体積抵抗108〜1013[Ωcm]となる材料、すなわち一般的に帯電防止機能を有する程度に導電性を備えた材料を選択して形成されているところが特徴的である。
そして、このような帯電防止層として構成されたカラーフィルタ層23’は、周辺領域1bに引き出され、例えば導電性ペースト33によって駆動基板10側の電極端子13に接続され、液晶層30の駆動に影響を及ぼすことのない所定の電位が印加される状態となっている。
このような構成の液晶表示装置1-3であっても、共通電極25に配向核として設けた開口25aに対応する対向基板20部分に帯電した静電気が、対向基板20と共通電極25との間に帯電防止層として設けたカラーフィルタ層23’から端子電極13に逃がされる。これにより、第1実施形態と同様に、帯電の影響による光漏れの発生が防止され、MVAモードの液晶表示装置1-3における、コントラストの向上を図ること、および表示ムラを防止することが可能になる。
また、このような構成の液晶表示装置1-3について、第1実施形態の液晶表示装置と同様に、5keVの静電試験を行った結果、帯電による表示ムラが数十秒後には消失し、本構造による効果が確認された。
尚、液晶層30の駆動に影響を及ぼすことがなければ、カラーフィルタ層23’には、共通電極25と同様に共通電位Vcomが印加されても良い。この場合、カラーフィルタ層23’が、共通電極25の直接の下地層となっていれば、カラーフィルタ層23’と共通電極25とがそのまま接続状態にあるため、カラーフィルタ層23’に電位を与えるための端子を特別に設ける必要がなく、周辺領域1bにおけるレイアウトの自由度を維持することが可能である。
<第4実施形態>
図5は、第4実施形態の液晶表示装置1-4の要部断面構成図である。この図に示す液晶表示装置1-4が、第1実施形態の液晶表示装置(図2参照)と異なるところは、カラーフィルタ層23を覆う平坦化層27を帯電防止層として機能させているところにある。このため、カラーフィルタ層23下には、特別な帯電防止層を設けていない。尚、その他の構成は第1実施形態と同様である。
この場合、カラーフィルタ層23の構成は第1実施形態と同様であり、各赤色フィルタ、緑色フィルタ、青色フィルタ、およびブラックマトリックス等で構成されている。このような構成のカラーフィルタ層23においては、フィルタ同士の端部が重なりあって表面平坦性が損なわれている場合がある。そこで、カラーフィルタ層23を覆う状態で帯電防止層として機能する平坦化層27を設け、この平坦化層27上に共通電極25が設けられる。
このような平坦化層27は、体積抵抗108〜1013[Ωcm]となる材料、すなわち一般的に帯電防止機能を有する程度に導電性を備えた材料を選択して形成されているところが特徴的である。このような材料としては、例えば抵抗値が所定の値となるように絶縁性材料中に導電性微粒子を含有させたり、または所定の抵抗値となる導電性パリマーを選択して用いることができる。
そして、このような帯電防止層として構成された平坦化層27は、周辺領域1bに引き出され、例えば導電性ペースト33によって駆動基板10側の電極端子13に接続され、液晶層30の駆動に影響を及ぼすことのない所定の電位が印加される状態となっている。
このような構成の液晶表示装置1-4であっても、共通電極25に配向核として設けた開口25aに対応する対向基板20部分に帯電した静電気が、対向基板20と共通電極25との間に帯電防止層として設けた平坦化層27から電極端子13に逃がされる。このため、第1実施形態と同様に、帯電の影響による光漏れの発生が防止され、MVAモードの液晶表示装置1-4における、コントラストの向上を図ること、および表示ムラを防止することが可能になる。
また、このような構成の液晶表示装置1-4について、第1実施形態の液晶表示装置と同様に、5keVの静電試験を行った結果、帯電による表示ムラが数十秒後には消失し、本構造による効果が確認された。
尚、液晶層30の駆動に影響を及ぼすことがなければ、平坦化層27には、共通電極25と同様に共通電位Vcomが印加されても良い。この場合、平坦化層27が、共通電極25の直接の下地層となっているため、平坦化層27と共通電極25とがそのまま接続状態にあるため、平坦化層27に電位を与えるための端子を特別に設ける必要がなく、周辺領域1bにおけるレイアウトの自由度を維持することが可能である。
<第5実施形態>
図6は、第5実施形態の液晶表示装置1-5の要部断面構成図である。この図に示す液晶表示装置1-5は、各画素に反射表示部rと透過表示部tとが設けられた半透過反射型の半MVAモードの液晶表示装置であり、次のように構成されている。
すなわち、駆動基板10上には、各画素の反射表示部rにおいて表示光を拡散反射させるための凹凸下地層15が設けられている。この凹凸下地層15における反射表示部rの凹凸面上には反射電極5rが設けられ、凹凸下地層15における透過表示部tの平坦面上には透明電極5tが設けられ、これらの反射電極5rと透明電極5tとで画素電極5が構成されている。
また、対向基板20上においては、帯電防止層21およびカラーフィルタ層23と、共通電極25との間に、ギャップ調整層29が設けられている。このギャップ調整層29は、画素電極5と共通電極25とに電圧を印加した状態において、液晶分子mが基板10,20面に対して水平に配向した場合に、透過表示部tにおける液晶層30がλ/2の位相差となり、反射表示部rにおける液晶層30がλ/4の位相差となるようにセルギャップを調整する段差を備えている。
そして、駆動基板10−偏向板40間、および対向基板20−偏向板50間には、遅相軸を直交させた状態で、λ/4位相差層41,51が設けられている。
このような構成においても、画素電極5には分割配向のためのスリットが設けられている。また、ギャップ調整層29上の共通電極25には、第1実施形態と同様に、液晶分子mの配向に寄与する配向核としての開口25aが設けられている。
また、カラーフィルタ層23と対向基板20との間の帯電防止層21は、第1実施形態と同様の構成であり、透明導電性材料からなるものであって、周辺領域1bに引き出されて駆動基板10側の電極端子13に接続されていることとする。
以上のような構成のMVAモードの半透過半反射型の液晶表示装置1-5であっても、電圧無印加の場合に黒表示となるノーマリーブラックでの表示が行われる。
また、このような構成の液晶表示装置1-6では、表示面側となる対向基板20と共通電極25との間に帯電防止層21を設けたことにより、配向核として設けた開口25aに対応する対向基板20部分に静電気が帯電した場合、対向基板20と共通電極25との間の帯電防止層21から端子電極13に静電気が逃がされる。これにより、第1実施形態と同様に、帯電の影響による光漏れの発生が防止され、MVAモードの液晶表示装置1-3における、コントラストの向上を図ること、および表示ムラを防止することが可能になる。
また、この液晶表示装置1-5においては、第2実施形態と同様に帯電防止層21と共通電極25とを接続させても良い。この場合には第2実施形態と同様に、帯電防止層21に電位を与えるための端子を特別に設ける必要がないため、周辺領域1bにおけるレイアウトの自由度を維持することが可能である。
さらに、上述したMVAモードの半透過半反射型の液晶表示装置1-5においては、第3実施形態と同様に、帯電防止層21を設けずに、カラーフィルタ層23に帯電防止層としての機能を持たせても良い。この場合、帯電防止層としての機能を備えたカラーフィルタ層は、第3実施形態で説明したと同様であり、各フィルタが、それぞれ体積抵抗108〜1013[Ωcm]となる材料、すなわち一般的に帯電防止機能を有する程度に導電性を備えた材料を選択して形成される。また、このような帯電防止層として構成されたカラーフィルタ層は、周辺領域1bに引き出され、例えば導電性ペースト33によって駆動基板10側の電極端子13に接続され、液晶層30の駆動に影響を及ぼすことのない所定の電位が印加させる。
またこの場合において、帯電防止層として構成されたカラーフィルタ層には、共通電極25と同様に共通電位Vcomが印加されても良く、これによりは周辺領域1bにおけるレイアウトの自由度を維持することが可能であることも同様である。
さらにまた、上述したMVAモードの半透過半反射型の液晶表示装置1-5においては、帯電防止層21を設けずに、ギャップ調整層29を帯電防止層として機能させても良い。このようなギャップ調整層29は、体積抵抗108〜1013[Ωcm]となる材料、すなわち一般的に帯電防止機能を有する程度に導電性を備えた材料を選択して形成されているところが特徴的である。このような材料としては、例えば抵抗値が所定の値となるように絶縁性材料中に導電性微粒子を含有させたり、または所定の抵抗値となる導電性パリマーを選択して用いることができる。そして、このような帯電防止層として構成されたギャップ調整層29は、周辺領域1bに引き出され、例えば導電性ペーストによって駆動基板10側の電極端子13に接続され、液晶層30の駆動に影響を及ぼすことのない所定の電位が印加される状態となっている。
またこの場合において、液晶層30の駆動に影響を及ぼすことがなければ、帯電防止層とし構成されたギャップ調整層には、共通電極25と同様に共通電位Vcomが印加されても良い。この場合、ギャップ調整層29が、共通電極25の直接の下地層となっていてギャップ調整層29と共通電極25とがそのまま接続された状態にあるため、ギャップ調整層29に電位を与えるための端子を特別に設ける必要がなく、周辺領域1bにおけるレイアウトの自由度を維持することが可能である。
尚、上述した第1実施形態〜第5実施形態においては、帯電防止層となる層に所定の電位が印加される構成とした。しかしながら、帯電防止層は浮遊した状態で設けられていた場合であっても、共通電極25の開口25aに対応する対向基板20部分に静電気が帯電した場合、この静電気が帯電防止層の全体に拡散するため、表示ムラを防止する効果を得ることができる。
また、上述した第1実施形態〜第5実施形態においては、アクティブマトリックス型の液晶表示装置に対して本発明を適用した構成を説明した。しかしならが本発明の液晶表示装置は、一対の基板の両側に液晶分子を配向させるための電極が設けられ、特に表示側の基板の電極の画素部分に開口が設けられた構成に広く適用可能であり、同様の効果を得ることが可能である。
<適用例>
以上説明した本発明に係る液晶表示装置は、図7〜図11に示す様々な電子機器、例えば、デジタルカメラ、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話等の携帯端末装置、ビデオカメラなど、電子機器に入力された映像信号、若しくは、電子機器内で生成した映像信号を、画像若しくは映像として表示するあらゆる分野の電子機器の表示装置に適用することが可能である。以下に、本発明が適用される電子機器の一例について説明する。
図7は、本発明が適用されるテレビを示す斜視図である。本適用例に係るテレビは、フロントパネル102やフィルターガラス103等から構成される映像表示画面部101を含み、その映像表示画面部101として本発明に係る表示装置を用いることにより作成される。
図8は、本発明が適用されるデジタルカメラを示す図であり、(A)は表側から見た斜視図、(B)は裏側から見た斜視図である。本適用例に係るデジタルカメラは、フラッシュ用の発光部111、表示部112、メニュースイッチ113、シャッターボタン114等を含み、その表示部112として本発明に係る表示装置を用いることにより作製される。
図9は、本発明が適用されるノート型パーソナルコンピュータを示す斜視図である。本適用例に係るノート型パーソナルコンピュータは、本体121に、文字等を入力するとき操作されるキーボード122、画像を表示する表示部123等を含み、その表示部123として本発明に係る表示装置を用いることにより作製される。
図10は、本発明が適用されるビデオカメラを示す斜視図である。本適用例に係るビデオカメラは、本体部131、前方を向いた側面に被写体撮影用のレンズ132、撮影時のスタート/ストップスイッチ133、表示部134等を含み、その表示部134として本発明に係る表示装置を用いることにより作製される。
図11は、本発明が適用される携帯端末装置、例えば携帯電話機を示す図であり、(A)は開いた状態での正面図、(B)はその側面図、(C)は閉じた状態での正面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図、(F)は上面図、(G)は下面図である。本適用例に係る携帯電話機は、上側筐体141、下側筐体142、連結部(ここではヒンジ部)143、ディスプレイ144、サブディスプレイ145、ピクチャーライト146、カメラ147等を含み、そのディスプレイ144やサブディスプレイ145として本発明に係る表示装置を用いることにより作製される。
本発明が適用される液晶表示装置の回路構成を示す図である。 第1実施形態の液晶表示装置の要部断面構成図である。 第2実施形態の液晶表示装置の要部断面構成図である。 第3実施形態の液晶表示装置の要部断面構成図である。 第4実施形態の液晶表示装置の要部断面構成図である。 第5本実施形態の液晶表示装置の要部断面構成図である。 本発明が適用されるテレビを示す斜視図である。 本発明が適用されるデジタルカメラを示す図であり、(A)は表側から見た斜視図、(B)は裏側から見た斜視図である。 本発明が適用されるノート型パーソナルコンピュータを示す斜視図である。 本発明が適用されるビデオカメラを示す斜視図である。 本発明が適用される携帯端末装置、例えば携帯電話機を示す図であり、(A)は開いた状態での正面図、(B)はその側面図、(C)は閉じた状態での正面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図、(F)は上面図、(G)は下面図である。 従来の液晶表示装置の構成例を示す図である。 従来の液晶表示装置の他の構成例を示す図である。
符号の説明
1-1,1-2,1-3,1-4,1-5…液晶表示装置、5…画素電極(第1電極)、10…駆動基板(第1基板)、20…第2基板、21…帯電防止層、23…カラーフィルタ層、23’…カラーフィルタ層(帯電防止層)、25…共通電極(第2電極)、25a…開口、27…平坦化層(帯電防止層)、30…液晶層、m…液晶分子

Claims (3)

  1. 第1電極が設けられた第1基板と、
    複数の画素に共通の第2電極が設けられた第2基板と、
    前記第1基板および前記第2基板間に前記第1電極および前記第2電極を介して挟持された液晶層と、
    前記第2電極に設けられ、前記液晶層を構成する液晶分子の配向に寄与する開口と、
    前記第2基板と前記第2電極との間に設けられると共に、前記第2電極に接続され、当該第2電極と同じ電位が印加されるようにして帯電防止層として機能するように導電性を備えたカラーフィルタ層と
    を備えた液晶表示装置。
  2. 前記カラーフィルタ層と前記第2電極との間にセルギャップ調整層が設けられている
    請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記第1電極および前記第2電極に対して電圧無印加の状態では前記液晶分子が前記第1基板と前記第2基板に対してほぼ垂直に配向し、電圧印加の状態では前記液晶分子が前記第1基板と前記第2基板に対してほぼ水平に配向する
    請求項1に記載の液晶表示装置。
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