JP5242330B2 - マイクロリアクタ用導入管、マイクロリアクタ用導入管の製造方法及マイクロリアクタ - Google Patents

マイクロリアクタ用導入管、マイクロリアクタ用導入管の製造方法及マイクロリアクタ Download PDF

Info

Publication number
JP5242330B2
JP5242330B2 JP2008266134A JP2008266134A JP5242330B2 JP 5242330 B2 JP5242330 B2 JP 5242330B2 JP 2008266134 A JP2008266134 A JP 2008266134A JP 2008266134 A JP2008266134 A JP 2008266134A JP 5242330 B2 JP5242330 B2 JP 5242330B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microreactor
introduction
reaction
diameter
tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008266134A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010094590A (ja
Inventor
孝幸 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD. filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority to JP2008266134A priority Critical patent/JP5242330B2/ja
Publication of JP2010094590A publication Critical patent/JP2010094590A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5242330B2 publication Critical patent/JP5242330B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、反応部において複数の反応液を接触させて反応させるマイクロリアクタ用の導入管、マイクロリアクタ用導入管の製造方法及びマイクロリアクタに関する。
近年、高感度が必要とされる医療分析や環境分析の分野、超微量分子の選択的分離やその同定などが求められる生化学の分野などにおいて、化学反応の高速化・高効率化を実現可能なマイクロリアクタが注目を集めている。
マイクロリアクタとは、数〜数百μmの微小流路を有する混合器の総称である。このマイクロリアクタによれば、2種或いはそれ以上の反応液をすばやく均質に混合でき、温度や反応時間を精密に制御できる。また、反応に用いる原料は少なくて済み、廃棄物を減らすことができるので、環境負荷を低減できる。
このような混合器では、複数の反応液が合流するときの界面面積を増やすことが、その後の反応性を高める上で有効であることが知られている。
例えば、特許文献1には、独立した流路から複数の反応液を合流部に導入し、合流部において複数の反応液を接触させて反応させる混合器(マイクロリアクタ)が開示されている。具体的には、合流部において、特定の形状をした複数のノズルから導入された一方の反応液が柱状体(島部)を形成し、この柱状体の外周に他の反応液を射出して一方の反応液間に充填するものである。
すなわち、特許文献1では、合流部において2種の反応液で層流が形成されるようにし、これにより反応液間の界面面積が大きくなるようにしている。
特開2006−231255号公報
しかしながら、特許文献1に記載のマイクロリアクタにおいては、合流部では異なる方向から導入された2つの反応液が衝突するため、反応液の導入条件(例えば、流速、流路の幅等)によっては層流が維持されるかもしれないが、安定した層流を形成するのは困難である。
したがって、特許文献1に記載のマイクロリアクタにより、反応効率等の面で期待通りの効果は得られないと考えられる。
本発明は、反応部において複数の反応液が安定した層流を形成することにより反応効率を向上可能なマイクロリアクタを、容易かつ低コストで実現するための技術を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するためになされたもので、
管状の反応部において複数の反応液を接触させて反応させるマイクロリアクタにおいて前記複数の反応液を前記反応部に導入するためのマイクロリアクタ用導入管であって、
外部管をなし、第1反応液を導入する第1導入管と、
前記第1導入管内に挿管され、前記第1反応液と異なる第2反応液を導入する複数の第2導入管と、で構成され、
一端側に前記反応部の一端部に接続されるようにテーパ状に縮径された流路部を有し、
前記縮径された流路部の端面において、前記第1導入管及び前記第2導入管は、同一面上に配され、
前記縮径された流路部においては、前記第1および第2導入管からなる断面形状の相似性が保持されたままテーパ状に縮径されている、
ことを特徴とする。
前記第1および複数の第2導入管は断面が円形であることを特徴とする。
好ましくは、前記縮径された流路部は、前記第1及び第2導入管を局所的に加熱し当該加熱箇所が延伸されてなることを特徴とする。
また、好ましくは、前記縮径された流路部の端面の径は、前記縮径された流路部以外の径に対して5%以上であることを特徴とする。
さらに好ましくは、前記縮径された流路部は、テーパ角が180°以下の傾斜を有することを特徴とする。
また、本発明は、反応部において複数の反応液を接触させて反応させるマイクロリアクタにおいて前記複数の反応液を前記反応部に導入するためのマイクロリアクタ用導入管の製造方法であって、
第1反応液を導入する第1導入管内に前記第1反応液と異なる第2反応液を導入する複数の第2導入管を挿管する第1工程と、
前記第1導入管及び第2導入管を局所的に加熱する第2工程と、
前記第1導入管及び第2導入管の軸方向に所定の張力を加えることにより前記第1導入管及び第2導入管の局所的に加熱されて溶融した部分を延伸して縮経部を形成する第3工程と、
前記第3工程における延伸されていない導入管部分と前記縮径部とを残して導入管を切断する第4工程と、を備えることを特徴とする。
好ましくは、前記第2工程では、前記第1導入管及び第2導入管の端部近傍を除く部分を加熱し、
前記第3工程では、前記加熱部に関して対称な縮径部を形成し、
前記第4工程では、前記加熱部近傍で切断することを特徴とする。
また、好ましくは、前記縮径部の切断面を研磨し、前記縮径部の端面の径を所定の径とする第5工程を備えることを特徴とする。
さらに好ましくは、前記所定の径を延伸前の径に対して5%以上とすることを特徴とする。
また、本発明に係るマイクロリアクタは、
前記マイクロリアクタ用導入管と、
前記マイクロリアクタ用導入管に複数の反応液を供給する反応液供給部と、
前記マイクロリアクタ用導入管を介して導入される複数の反応液を反応させる反応部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、反応部において複数の反応液が安定した層流を形成することにより反応効率を向上可能なマイクロリアクタを、容易かつ低コストで実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る混合器の全体構成の一例を示す概略図である。
図1に示すように、本実施形態の混合器1は、反応液供給部10(A液供給部11、B液供給部12)、導入管20、反応部30、生成物貯留部40、を備えて構成される。
A液供給部11は、シリンジポンプ111、A液供給管112、連結部113、を備える。A液供給部11において、シリンジに収容されたA液は、シリンジポンプ111からA液供給管112に注入され、連結部113の分流器113Aによって分流され、後述する複数の石英チューブ22、22、・・に供給される。
B液供給部12は、シリンジポンプ112、B液供給管122、連結部123、を備える。B液供給部11において、シリンジに収容されたB液は、シリンジポンプ112からB液供給管122に注入され、連結部123を介して接続された、後述するガイドパイプ21に供給される。
シリンジポンプ111、121により反応液の注入量を調整することで、導入管20における反応液の流量(流速)を制御することができる。
ここで、A液供給管112及びB液供給管113は、例えば、外径1.58mm、内径0.25mmのSUSチューブで構成される。また、B液供給部12の連結部123は、例えば、スウェージロック(登録商標)で構成される。A液供給部11の連結部113を、スウェージロック(登録商標)で構成するようにしてもよい。
導入管20は、反応液(A液、B液)の流路を形成するもので、石英ガイドパイプ21に、石英チューブ22が複数挿入されて構成されている。
石英ガイドパイプ21の管壁には、管内にB液を導入するための開口部21Aが形成されており、この開口部21Aにスウェージロック123を介してB液供給管122が連結されている。石英ガイドパイプ21の反応液導入側の寸法は、例えば、外径1.0mm、内径0.9mmとされる。
石英チューブ22は、連結部113を介してA液供給管112に連結されており、分流器13Aにより個々の石英チューブ22、22、・・にA液が供給される。石英チューブ22の反応液導入側の寸法は、例えば、外径0.2mm、内径0.15mmとされる。
したがって、石英ガイドパイプ21の内壁と石英チューブ22の外壁とで形成される空間がB液の流路となり、個々の石英チューブ22、22、・・がA液の流路となる。つまり、A液、B液のそれぞれの流路は合流位置まで独立して形成される。これにより、各流路を流通する反応液は、お互いの流動で発生する外乱の影響を一切受けないので、反応液の流速等を精度良く制御することが可能となる。
また、導入管20の反応部30側(下流側)には、反応液供給部10側(上流側)よりも管径が細められた縮径部20Aが形成されている。図1では、縮径部20Aにおける石英チューブ22の管径を縮径部20Aに至るまでの管径と同一に表しているが、後述する図2等に示すように石英チューブ22も縮径されている。縮径部20Aの先端(反応液導出端)において、石英ガイドパイプ21の寸法は、例えば、外径0.1mm、内径0.09mmとされ、石英チューブ22の寸法は、例えば、外径0.015mm、内径0.01mmとされる。
ここで、図2、3を参照して導入管20の縮径部20Aについて詳述する。
図2は、縮径部20Aを拡大して模式的に示した説明図である。図2では、縮径部20Aの形状がわかりやすいように、石英ガイドパイプ21と、例えば中央に配置される石英チューブ22だけを示している。また、石英ガイドパイプ21と石英チューブ22の肉厚は無視している。
図3は、導入管20の断面形状を示す説明図である。図3(a)は図2におけるa−a断面図であり、図3(b)は図2におけるb−b断面図である。ただし、図3(a)、(b)の縮尺は同じではなく、相似形が保持されていることを示しているに過ぎない。
図2に示すように、導入管20の上流側から縮径部20Aに至る範囲では、石英ガイドパイプ21の管径(例えば、内径)はφ11で、石英チューブ22の管径はφ21である。これに対して、縮径部20Aの先端では、石英ガイドパイプ21の管径はφ12で、石英チューブ22の管径はφ22となっている。
本実施形態では、後述する図4に示すように、光ファイバの線引き技術を利用して縮径部20Aを形成するので、石英ガイドパイプ21と石英チューブ22の縮径比率は同じとなる。縮径比率とは、図4における延伸加工前の管径に対する延伸加工後の管径の比率である。図2において、縮径比率はφ12/φ11、φ22/φ21で表されるので、φ12/φ11=φ22/φ21となる。すなわち、縮径部20Aにおいては、図3に示すように断面形状の相似性が保持されたまま、テーパ状に縮径されている。
なお、個々の石英チューブ22、22、・・に関しては、厳密には、配列位置に応じて縮径比率は異なるが、断面形状の相似性はほぼ保持されると考えられる。
ここで、縮径部20A先端における縮径比率は、5%以上であることが望ましく、例えば10%程度とされる。延伸加工により縮径部20Aを形成するため、縮径比率が小さすぎる(縮径部20Aの先端が細すぎる)と縮径部20Aの長さlが長くなる。その結果、反応液の流速制御が困難となる等、混合器1の導入管20として適切に機能しなくなる虞があるためである。
例えば、延伸加工前において、石英ガイドパイプ21の内径が0.9mm、石英チューブ22の内径が0.15mmの場合、縮径部20Aの先端における縮径比率を10%とすると、延伸加工後の石英ガイドパイプ21の内径は0.09mm、石英チューブ22の内径は0.015mmとなる。
このように、導入管20は縮径部20Aを有しているので、それぞれの流路はさらに微小なマイクロ空間となる。
また、縮径部20Aの端面は、石英ガイドパイプ21と石英チューブ22が同一面上に配されるように加工されている。なお、縮径部20Aの端面は、導入管20の反応液送出端面であり、反応液の反応が開始する合流部となる。
図1において、反応部30は、導入管20の反応液送出端面とほぼ同じ断面積を有する管状の部材で構成され、A液及びB液の流路を形成する。導入管20と反応部30の連結部は、封止部材(例えば、低融点ガラス、接着剤等)32で封着固定されている。
反応部30において、導入管20から送出されたA液とB液は層流を形成し、界面で接触することにより反応が進行する。このときの反応条件は、反応液の流速と反応時間(反応部30の流路長)で制御される。
生成物貯留部40は、回収容器41、反応物回収管42、連結部43、を備える。反応物回収管42は、例えば、SUSチューブで構成される。また、連結部43は、例えば、スウェージロック(登録商標)で構成される。
反応部30において生成された反応生成物は、反応物回収管42を介して回収容器41に回収される。
なお、混合器1を構成する各部材は、反応液又はその生成物と化学反応を生じない材質であれば、特に上記したものに限定されない。また、各種寸法は、適宜設計・変更可能である。
上述したように、本実施形態の混合器1は、導入管(混合器用導入管)20と、導入管20にA液、B液(複数の反応液)を供給する反応液供給部10と、導入管20を介して導入されたA液、B液を反応させる反応部30と、を備えている。
そして、導入管20は、B液(第1反応液)を導入する石英ガイドパイプ(第1導入管)21と、石英ガイドパイプ21内に挿管され、B液と異なるA液(第2反応液)を導入する複数の石英チューブ(第2導入管)22、22、・・と、で構成され、導入管20の一端側(反応液送出端側)に、一つの例として延伸加工によりテーパ状に縮径された縮径部(流路部)20Aを有している。
また、導入管20の反応液送出端(合流部)では、石英ガイドパイプ21と石英チューブ22は同一面上に配されている。
以上の構成を有することにより、導入管20から反応部30に送出されたA液及びB液は、反応部30において安定で直線的な層流を形成する。
また、反応部30における各反応液の流路面積は極めて小さくなっているので、流路の総面積(反応部30の断面積)が同じであれば、A液とB液が接触する界面面積は非常に大きくなる。これにより、お互いの拡散による混合だけでも反応が促進されるとともに、反応しない部分を減少できるので、反応効率が格段に向上する。また、層流により安定した混合が実現されるので、反応生成物の濃度バラツキを抑制することができる。
図4〜8を参照して、導入管20の製造方法について説明する。
図4は、導入管の製造工程の一例について示すフローチャートである。また、図5〜図8は、図4における各工程について具体的に示す説明図である。
図4において、ステップS1では、石英ガイドパイプ21に石英チューブ(マイクロチューブ)22を挿管する(図5参照)。例えば、外径、 mm、内径0.9mmの石英ガイドパイプの場合、外径0.2mm、内径0.1mmのマイクロチューブを約20本挿管する。このときの導入管20の断面は、図3に示すような状態となる。図3では、石英ガイドパイプ21に石英チューブ21を19本挿管している。
ステップS2では、石英ガイドパイプ21に石英チューブ22を挿管した導入管20を誘導加熱コイル50により、ほぼ中央部を局所的に加熱する(図6参照)。この工程で、石英ガイドパイプ21及び石英チューブ22は、径方向に亘って一様に溶融される。
なお、加熱方法は、誘導加熱コイル50による誘導加熱に限定されず、石英ガイドパイプ21及び石英チューブ22を径方向に均一に加熱できる方法であればよい。例えば、加熱用バーナを導入管20の外周に沿って複数設けることが考えられる。
ステップS3では、導入管20の軸方向(例えば、水平方向)に一定の張力Tを加えて、導入管20を延伸加工する(図6参照)。これにより、加熱部に関して対称な縮径部20Aが形成される(図7参照)。そして、加熱部が所望の径となった時点(例えば、引張長が所定長となった時点)で延伸加工を終了する。例えば、石英チューブ22の加熱部付近においては、外径は0.02mm、内径0.01mmに縮径される(縮径比率10%)。
このとき、引張治具(チャック)により石英ガイドパイプ21を把持して軸方向に引っ張ることとなるが、石英チューブ22も石英ガイドパイプ21と一体的に延伸されるように、端部において石英ガイドパイプ21に固着しておく。
ステップS4では、導入管20の縮径部20Aを加熱部近傍で切断する(図7参照)。または、ステップS3において、導入管20が切断されるまで延伸加工を行うようにしてもよい。
ステップS5では、管径が所望の径となるように縮径部20Aの切断面を砥石60で研磨する(図8参照)。これにより、縮径部20Aの切断面において、石英ガイドパイプ21と石英チューブ22は同一面上に配される。このとき、研磨しても石英ガイドパイプ21内における石英チューブ22の配列は変化せず、径のみが変動することとなる。ここで、研磨により実現する管径は、例えば、この導入管20を使用する混合器の用途に応じて適宜設計される。なお、ステップS4の切断後に高精度な切断面が得られる場合は、ステップS5の研磨工程については、必ずしも必要でない。
また、導入管20の全体長は、縮径されていない部分を切断することで適宜調整される。また、導入管20の縮径部20Aとは反対の端(反応液導入端)は、混合器1の反応液供給部11と連結可能な形状に加工される。
上述したように、本実施形態に係る混合器用導入管20は、B液(第1液体)を導入する石英ガイドパイプ(第1導入管)21内に、A液(第2液体)を導入する複数の石英チューブ(第2導入管)を挿管するステップS1(第1工程)と、石英ガイドパイプ21及び石英チューブ22を局所的に加熱するステップS2(第2工程)と、石英ガイドパイプ21及び石英チューブ22の軸方向に所定の張力を加えることにより、石英ガイドパイプ21及び石英チューブ22を延伸して縮径部20Aを形成するステップS3(第3工程)と、縮径部20Aを切断するステップS4(第4工程)と、縮径部20Aの切断面を研磨し縮径部20Aの端面の径を所定の径とするステップS5(第5工程)により製造される。
すなわち、本実施形態では、光ファイバの線引き技術を混合器用導入管20の微細加工技術に応用している。
かかる製造方法によれば、径の異なるチューブを収束させ、加熱、延伸加工、切断、研磨という比較的簡単な工程により、微細構造(例えば、石英チューブ22の内径が数〜数十μm)の流路を実現することができる。また、特別な加工装置を用いるわけではないので、容易かつ低コストで混合器用導入管20を製造することができる。
また、石英ガイドパイプ21又は石英チューブ22の寸法を適宜変更するとともに、延伸加工、研磨加工を適当に行うことにより、反応液の流路を部品精度によって構築することができ、任意な流路配置が可能となる。
さらに、本実施形態において、ステップS2では石英ガイドパイプ21及び石英チューブ22のほぼ中央(端部近傍を除く部分)を加熱し、ステップ3では加熱部に関して対称な縮径部20Aを形成し、ステップS4では加熱部近傍で切断するようにしている。
これにより、1回の製造工程で2本の導入管20を製造することができるので、導入管20の製造効率が向上する。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
上記実施形態では、導入管20の縮径部20Aは全体に亘ってテーパ状に形成されている(図2参照)が、図9に示すように、テーパ部20A1と、テーパ角がほぼ0°の直胴部20A2からなる形状としてもよい。これにより、反応部30では一層安定した層流が形成されることとなり、さらに反応効率を向上することができる。
例えば、図4における加熱・延伸工程(ステップS3、S4)を多段階にすることにより、比較的容易に図9に示すような縮径部20Aを形成することができる。
また、図4のステップS1おいて、石英ガイドパイプ21に石英チューブ22を挿管する際、石英チューブ21の管径が細すぎると、チューブ自体の自由度が大きくなり、挿入位置にバラツキが発生する虞がある。
そこで、例えば、内径5mm以上の石英ガイドパイプ21に、変形しない管径(例えば、外径1mm以上)の石英チューブ22を挿管し、これを加熱・延伸して縮径すれば、均一で微小(例えば、外径1mm程度)な管径を有する導入管20を作製できる。そして、この導入管20を用いて図4のステップS2以降の工程を行うことで、上記問題を解消できる。
また、3種以上の反応液を反応部に導入する混合器においても本発明に係る混合器用導入管20を適用できる。この場合、導入管20を構成する複数の石英チューブ22、22、・・が、2種以上の反応液の流路となる。
また、上記実施形態では、横型の混合器について説明したが、縦型の混合器においても同様に本発明を適用できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施形態に係る混合器の全体構成の一例を示す概略図である。 縮径部20Aを拡大して模式的に示した説明図である。 導入管20の断面形状を示す説明図である。 導入管20の製造工程の一例について示すフローチャートである。 図4のステップS1(挿管工程)について示す説明図である。 図4のステップS2、S3(加熱・延伸工程)について示す説明図である。 図4のステップS4(切断工程)について示す説明図である。 図4のステップS5(研磨工程)について示す説明図である。 縮径部20Aの変形例について示す説明図である。
符号の説明
1 混合器
10 反応液供給部
20 導入管(混合器用導入管)
20A 縮径部(縮径された流路部)
21 石英ガイドパイプ(第1導入管)
22 石英チューブ(第2導入管)
30 反応部
40 生成物貯留部

Claims (10)

  1. 管状の反応部において複数の反応液を接触させて反応させるマイクロリアクタにおいて前記複数の反応液を前記反応部に導入するためのマイクロリアクタ用導入管であって、
    外部管をなし、第1反応液を導入する第1導入管と、
    前記第1導入管内に挿管され、前記第1反応液と異なる第2反応液を導入する複数の第2導入管と、で構成され、
    一端側に前記反応部の一端部に接続されるようにテーパ状に縮径された流路部を有し、
    前記縮径された流路部の端面において、前記第1導入管及び前記第2導入管は、同一面上に配され、
    前記縮径された流路部においては、前記第1および第2導入管からなる断面形状の相似性が保持されたままテーパ状に縮径されている、
    ことを特徴とするマイクロリアクタ用導入管。
  2. 前記第1および複数の第2導入管は断面が円形であることを特徴とする請求項1に記載のマイクロリアクタ用導入管。
  3. 前記縮径された流路部は、前記第1及び第2導入管を局所的に加熱し当該加熱箇所が延伸されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載のマイクロリアクタ用導入管。
  4. 前記縮径された流路部の端面の径は、前記縮径された流路部以外の径に対して5%以上であることを特徴とする請求項1乃至3に記載のマイクロリアクタ用導入管。
  5. 前記縮径された流路部は、テーパ角が180°以下の傾斜を有することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のマイクロリアクタ用導入管。
  6. 反応部において複数の反応液を接触させて反応させるマイクロリアクタにおいて前記複数の反応液を前記反応部に導入するためのマイクロリアクタ用導入管の製造方法であって、
    第1反応液を導入する第1導入管内に前記第1反応液と異なる第2反応液を導入する複数の第2導入管を挿管する第1工程と、
    前記第1導入管及び第2導入管を局所的に加熱する第2工程と、
    前記第1導入管及び第2導入管の軸方向に所定の張力を加えることにより前記第1導入管及び第2導入管の局所的に加熱されている部分を延伸して縮経部を形成する第3工程と、
    前記第3工程における延伸されていない導入管部分と前記縮径部とを残して導入管を切断する第4工程と、
    を備えることを特徴とするマイクロリアクタ用導入管の製造方法。
  7. 前記第2工程では、前記第1導入管及び第2導入管の端部近傍を除く部分を加熱し、
    前記第3工程では、前記加熱部に関して対称な縮径部を形成し、
    前記第4工程では、前記加熱部近傍で切断することを特徴とする請求項に記載のマイクロリアクタ用導入管の製造方法。
  8. 前記縮径部の切断面を研磨し、前記縮径部の端面の径を所定の径とする第5工程を備えることを特徴とする請求項又はに記載のマイクロリアクタ用導入管の製造方法。
  9. 前記所定の径を延伸前の径に対して5%以上とすることを特徴とする請求項8に記載のマイクロリアクタ用導入管の製造方法。
  10. 請求項1からのいずれか一項に記載のマイクロリアクタ用導入管と、
    前記マイクロリアクタ用導入管に複数の反応液を供給する反応液供給部と、
    前記マイクロリアクタ用導入管を介して導入された複数の反応液を反応させる反応部と、を備えることを特徴とするマイクロリアクタ
JP2008266134A 2008-10-15 2008-10-15 マイクロリアクタ用導入管、マイクロリアクタ用導入管の製造方法及マイクロリアクタ Active JP5242330B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008266134A JP5242330B2 (ja) 2008-10-15 2008-10-15 マイクロリアクタ用導入管、マイクロリアクタ用導入管の製造方法及マイクロリアクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008266134A JP5242330B2 (ja) 2008-10-15 2008-10-15 マイクロリアクタ用導入管、マイクロリアクタ用導入管の製造方法及マイクロリアクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010094590A JP2010094590A (ja) 2010-04-30
JP5242330B2 true JP5242330B2 (ja) 2013-07-24

Family

ID=42256662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008266134A Active JP5242330B2 (ja) 2008-10-15 2008-10-15 マイクロリアクタ用導入管、マイクロリアクタ用導入管の製造方法及マイクロリアクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5242330B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5565299B2 (ja) * 2010-12-24 2014-08-06 住友ベークライト株式会社 マイクロ流路デバイスの製造方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4792664B2 (ja) * 2001-06-15 2011-10-12 コニカミノルタホールディングス株式会社 混合方法、混合機構、該混合機構を備えたマイクロミキサーおよびマイクロチップ
JP4431857B2 (ja) * 2003-05-30 2010-03-17 富士フイルム株式会社 マイクロデバイス
JP5024741B2 (ja) * 2005-03-29 2012-09-12 独立行政法人産業技術総合研究所 ナノ粒子の製造方法とそのマイクロリアクタ
JP2007090227A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Fujifilm Corp 流体デバイスの製作方法
JP2007090306A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Kri Inc 微小構造体の製造方法およびマイクロリアクター

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010094590A (ja) 2010-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Benson et al. An “off-the-shelf” capillary microfluidic device that enables tuning of the droplet breakup regime at constant flow rates
US9289787B2 (en) Apparatus and methods for a gas dynamic virtual nozzle
JP2003001077A (ja) 混合方法、混合機構、該混合機構を備えたマイクロミキサーおよびマイクロチップ
JP5329416B2 (ja) 物理化学的変換及びまたは化学的変換の少なくとも1つのパラメータを決定するための方法及び相当するスクリーニング方法
JP2007260569A (ja) 流体混合装置及び流体混合方法
US20190178822A1 (en) 3d printed microfluidic mixers and nozzles for crystallography
CN103454126A (zh) 一种可调式液滴发生装置
Shams Khorrami et al. Oscillating dispersed-phase co-flow microfluidic droplet generation: Multi-droplet size effect
CN105013547A (zh) 新型微气泡/液滴生成调控装置和方法
CN108525622B (zh) 一种多级反应微流控装置及其制备纳米材料的应用
CN105921188A (zh) 一种乳液多维度快速制备微流控装置
JP5242330B2 (ja) マイクロリアクタ用導入管、マイクロリアクタ用導入管の製造方法及マイクロリアクタ
Levenstein et al. A reproducible approach to the assembly of microcapillaries for double emulsion production
TW200950879A (en) Injector assmeblies and microreactors incorporating the same
CN109070041B (zh) 微反应器、化学品制造系统以及微反应器的制造方法
US20170056885A1 (en) Droplet producing device, droplet producing method, liposome producing method, fixture, and droplet producing kit
US7491341B2 (en) Method of making tapered capillary tips with constant inner diameters
JP2008107340A (ja) 液滴混合方法及び装置
CN101716485B (zh) 一种基于拉锥石英毛细管的微反应器
KR101886645B1 (ko) 미세 액적 제조장치
JP2007061735A (ja) 反応装置
CN102886236A (zh) 一种纳米尺度的微通道内流体的驱动方法
JP2005224764A (ja) マイクロリアクターを用いた反応方法及びマイクロリアクター
JP2007061686A (ja) 反応用マイクロチップ
CN114653414A (zh) 一种过盈配合辅助定位的毛细管微流控装置及其制备方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120403

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120604

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130319

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130403

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5242330

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3