以下、添付図面を参照して本発明にかかる通信制御方法および当該通信制御方法における管理サーバの好適な実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態における電話通信システム1の構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、電話通信システム1の構成概要図である。図1に示すように、電話通信システム1は、端末10、呼処理サーバ20、管理サーバ30およびメロディサーバ40(音源サーバ)を備えて構成される。各装置間は、例えばインターネット等の通信ネットワーク50で接続されており、互いにデータの送受信が可能なように構成されている。以下、電話通信システム1を構成する各構成要素について詳細に説明する。
端末10は、電話着信を行う通信端末である着信側端末10Aと、電話発信を行う通信端末である発信側端末10Bと、の総称である。図1では、説明の便宜上、端末10を発信側端末10Bと着信側端末10Aとに分けて図示しているが、何れの端末10もユーザの使用状況によって、発信側端末10Bか、着信側端末10Aかになることができる。また、本実施形態において、着信側端末10Aおよび発信側端末10Bは例えば携帯電話機であるが、これ以外にも例えば固定電話機等を端末10として用いても良い。
端末10は、図示はしないが、物理的には、CPU、主記憶装置であるRAM及びROM、操作ボタンなどの操作部、LCDや有機ELディスプレイなどの出力装置、呼処理サーバ20やメロディサーバ40との間でデータの送受信を行う通信部、メモリディバイス等の補助記憶装置を備えて構成される。後述する端末10の各機能は、CPU、RAM等のハードウェア上に所定のソフトウェアを読み込ませることにより、CPUの制御のもとで操作部、出力装置、通信部を動作させると共に、RAMや補助記憶装置におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
発信側端末10Bは、呼処理サーバ20を介して、着信側端末10Aを通信相手とする電話発信を行う。発信側端末10Bは、着信側端末10Aが呼び出されている間にメロディサーバ40により送出された音源コンテンツを呼出音として出力するサービス(以下、「メロディコールサービス」という。)を提供する。呼出音として出力される音源コンテンツは、着信側端末10Aのユーザまたは発信側端末10Bのユーザがそれぞれの好みを反映させてメロディサーバ40に予め登録したものである。
メロディコールサービスのために、発信側端末10Bは、電話発信時に、発信信号とキャリアコードとを呼処理サーバ20に送信する。発信信号は、着信側端末10Aに電話接続を要求する旨の信号として、例えば着信側端末10Aおよび発信側端末10Bを特定する情報(例えば各端末の電話番号等)を含む信号である。キャリアコードは、着信側端末10Aおよび発信側端末10Bの通信事業者(キャリア)を特定する情報であって、例えば各キャリアが運用する管理サーバ30のURLや各キャリアの識別番号等を含むコードである。以下では、着信側端末10A側の通信事業者(着信側キャリア)を特定する情報を「着信側キャリアコード」といい、発信側端末10B側の通信事業者(発信側キャリア)を特定する情報を「発信側キャリアコード」という。なお、「発信側キャリアコード」は、特許請求の範囲における「特定情報」に相当する。
発信側端末10Bは、メロディサーバ40により送出された音源コンテンツを呼出音として出力するための出力装置として、例えばスピーカを有する。
呼処理サーバ20は、着信側端末10Aと発信側端末10Bとの間における通信交換機である。呼処理サーバ20は、図示はしないが、物理的には、CPU、ROM及びRAM等の主記憶装置、キーボード及びマウス等の入力デバイス、ディスプレイ等の出力デバイス、通信のためのネットワークカード等の通信モジュール、ハードディスク等の補助記憶装置などを含む通常のコンピュータシステムとして構成される。後述する呼処理サーバ20の各機能は、CPU、RAM等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPUの制御のもとで通信モジュール、入力デバイス、出力デバイスを動作させるとともに、主記憶装置や補助記憶装置におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。図1では一つの装置として表示されている呼処理サーバ20は、着信側端末10A側の呼処理サーバと、発信側端末10B側の呼処理サーバとの両方を含むものである。呼処理サーバ20は、発信側端末10Bより受信した発信信号に基づいて、着信側端末10Aと発信側端末10Bとの間における通常の電話発着信制御を行う。
呼処理サーバ20は、発信側端末10Bより受信した発信信号およびキャリアコードに基づいて、管理サーバ30に、加入者情報の問い合わせを行う。加入者情報は、メロディコールサービスにおける契約設定情報を含む情報である。加入者情報の問い合わせを行うために、呼処理サーバ20は、まず、発信側端末10Bより受信した着信側キャリアコードから着信側キャリアが運用する管理サーバ(後述するように、着信側管理サーバ30A)を特定する。そして、呼処理サーバ20は、当該特定した着信側キャリアの管理サーバに、着信側端末10Aまたは発信側端末10Bの加入者情報を問い合わせる旨の信号(以下では、「加入者情報問い合わせ信号」という。)と、発信側キャリアコードとを送信する。加入者情報問い合わせ信号には、例えば着信側端末10Aおよび発信側端末10Bを特定する情報として、各端末の電話番号(以下、「端末特定情報」という。)が含まれている。端末特定情報は、発信側端末10Bより受信した発信信号に含まれているものである。
管理サーバ30は、加入者情報を管理する装置であって、着信側端末10A側のキャリアが運用する管理サーバである着信側管理サーバ30Aと、発信側端末10B側のキャリアが運用する管理サーバである発信側管理サーバ30B(発信側管理サーバ)と、の総称である。電話通信の通信態様によっては、例えば同じキャリア内の2機の端末による電話発着信のように、着信側管理サーバ30Aと発信側管理サーバ30Bとが一つの装置である場合ももちろんあるが、本実施形態における以下の説明では、着信側管理サーバ30Aと発信側管理サーバ30Bとは同じ機能を有する別個の装置であることを仮定する。つまり、本実施形態では、異なるキャリアの2機の端末が電話発着信を行うことを仮定する。また、端末10の場合と同様に、図1では、説明の便宜上、管理サーバ30を着信側管理サーバ30Aと発信側端末10Bとに分けて図示しているが、何れの管理サーバ30もユーザの使用状況によって、着信側管理サーバ30Aか、発信側端末10Bかになることができる。
図2は、管理サーバ30のハードウェア構成図である。管理サーバ30は、物理的には、図2に示すように、CPU31、ROM32及びRAM33等の主記憶装置、キーボード及びマウス等の入力デバイス34、ディスプレイ等の出力デバイス35、通信のためのネットワークカード等の通信モジュール36、ハードディスク等の補助記憶装置37などを含む通常のコンピュータシステムとして構成される。後述する管理サーバ30の各機能は、CPU31、RAM33等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU31の制御のもとで通信モジュール36、入力デバイス34、出力デバイス35を動作させるとともに、主記憶装置32,33や補助記憶装置37におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
図3は、管理サーバ30の構成概要図である。管理サーバ30は、機能的には、加入者情報格納部310、受信部320(受信手段)、制御部330(問い合わせ手段)および送出要求部340(要求手段)を備えて構成される。以下、管理サーバ30を構成する各構成要素について詳細に説明する。
加入者情報格納部310は、自サーバが提供するメロディコールサービスを行っている端末に対する加入者情報を格納しているものである。つまり、着信側管理サーバ30Aの加入者情報格納部310は、着信側端末10Aがメロディコールサービスを行っている場合に、着信側端末10Aの加入者情報を格納している。また、発信側管理サーバ30Bの加入者情報格納部310は、発信側端末10Bがメロディコールサービスを行っている場合に、発信側端末10Bの加入者情報を格納している。加入者情報には、メロディコールサービスを行うときに、着信側端末10Aが呼び出されている間に呼出音として発信側端末10Bの出力装置が出力すべき音源コンテンツを特定する情報(以下、「音源コンテンツ特定情報」という。)が含まれている。
受信部320は、呼処理サーバ20または他の管理サーバとの間で、信号を受信するものである。具体的に、受信部320は、呼処理サーバ20または他の管理サーバ30より、加入者情報問い合わせ信号を受信する。特に、自サーバが着信側管理サーバ30Aである場合に、受信部320は、呼処理サーバ20より、発信側キャリアコードを受信する。受信部320は、当該受信した加入者情報問い合わせ信号と発信側キャリアコードとを制御部330に出力する。
制御部330は、端末の加入者情報を確認するものである。具体的に、制御部330は、受信部320より入力した加入者情報問い合わせ信号に含まれた端末特定情報を元に、当該端末の加入者情報を加入者情報格納部310より読み出す。制御部330は、呼処理サーバ20より受信した加入者情報問い合わせ信号を受信部320を通じて入力した場合には、当該読み出した加入者情報を送出要求部340に出力する。一方、制御部330は、他の管理サーバより受信した加入者情報問い合わせ信号を受信部320を通じて入力した場合には、当該読み出した加入者情報を当該他の管理サーバに通知する。
一方、制御部330は、加入者情報問い合わせ信号に含まれた端末特定情報を元に、当該端末の加入者情報を加入者情報格納部310より読み出せない場合に、特に自サーバが着信側管理サーバ30Aである場合には、受信部320より入力された発信側キャリアコードに基づいて、当該発信側キャリアコードにより特定される発信側管理サーバ30Bに、加入者情報の問い合わせを行う。このようにキャリア間での加入者情報の問い合わせを行うために、制御部330は、受信部320より入力された発信側キャリアコードを元に特定した発信側管理サーバ30Bに、発信側端末10Bの加入者情報を問い合わせる旨の加入者情報問い合わせ信号を送信する。該加入者情報問い合わせには、例えば発信側端末10Bの端末特定情報が含まれている。そして、制御部330は、該問い合わせに応じて発信側管理サーバ30Bより発信側端末10Bの加入者情報を通知されると、当該通知された加入者情報を送出要求部340に出力する。
送出要求部340は、制御部330より入力された加入者情報を元に、メロディサーバ40に予め登録されている音源コンテンツを発信側端末10Bに送出することを当該メロディサーバ40に要求するものである。当該要求を行うために、送出要求部340は、制御部330より入力された加入者情報に含まれた音源コンテンツ特定情報をメロディサーバ40に送信する。
図1に戻り、メロディサーバ40は、着信側端末10Aのユーザまたは発信側端末10Bのユーザがそれぞれの好みを反映させて予め登録した音源コンテンツを管理するものである。メロディサーバ40は、図示はしないが、物理的には、CPU、ROM及びRAM等の主記憶装置、キーボード及びマウス等の入力デバイス、ディスプレイ等の出力デバイス、通信のためのネットワークカード等の通信モジュール、ハードディスク等の補助記憶装置などを含む通常のコンピュータシステムとして構成される。後述するメロディサーバ40の各機能は、CPU、RAM等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPUの制御のもとで通信モジュール、入力デバイス、出力デバイスを動作させるとともに、主記憶装置や補助記憶装置におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
図4は、メロディサーバ40の構成概要図である。メロディサーバ40は、機能的には、図4に示すように、音源コンテンツ格納部410、送受信部420および読み出し部430(送出手段)を備えて構成される。管理サーバ30の送出要求部340より送信された任意の音源コンテンツ特定情報を送受信部420が受信する。送受信部420が当該音源コンテンツ特定情報を読み出し部430に出力すると、読み出し部430は、入力した音源コンテンツ特定情報を元に、当該音源コンテンツを音源コンテンツ格納部410より読み出す。そして、制御部330は、当該読み出した音源コンテンツを送受信部420に出力し、送受信部420は当該入力した音源コンテンツを発信側端末10Bに送出する。
続いて、電話通信システム1により行われる動作(通信制御方法)について、図5を参照しながら説明する。図5は、電話通信システム1の動作を示すシーケンス図である。なお、以下の説明においては、少なくとも発信側端末10Bはメロディコールサービスを行っており、発信側端末10Bの加入者情報は発信側管理サーバ30Bの加入者情報格納部310に格納されていることを仮定する。
最初に、発信側端末10Bが、発信信号と、着信側キャリアコードと、発信側キャリアコードとを呼処理サーバ20に送信して、着信側端末10Aとの電話接続を要求する(ステップS101)。
次に、ステップS101にて発信側端末10Bによる接続要求に応答する(後述するステップS112)ために、呼処理サーバ20は、最初に、着信側端末10Aの加入者情報または発信側端末10Bの加入者情報を問い合わせる。加入者情報の問い合わせを行うために、呼処理サーバ20は、まず、ステップS101にて発信側端末10Bより受信した着信側キャリアコードから着信側管理サーバ30Aを特定する。そして、呼処理サーバ20は、当該特定した着信側管理サーバ30Aに、着信側端末10Aまたは発信側端末10Bの加入者情報を問い合わせる旨の加入者情報問い合わせ信号と、発信側キャリアコードとを送信する(ステップS102)。
次に、着信側管理サーバ30Aの受信部320が、ステップS102にて呼処理サーバ20より送信された加入者情報問い合わせ信号と発信側キャリアコードとを受信して、制御部330に出力する(ステップS103、受信ステップ)。
次に、着信側管理サーバ30Aの制御部330が、ステップS103にて受信部320より入力された加入者情報問い合わせ信号と発信側キャリアコードを元に、着信側端末10Aまたは発信側端末10Bの加入者情報を確認する。着信側管理サーバ30Aの制御部330は、まず、受信部320より入力した加入者情報問い合わせ信号に含まれた着信側端末10Aの端末特定情報を元に、当該着信側端末10Aの加入者情報を加入者情報格納部310より読み出す(ステップS104)。
ステップS104にて、着信側管理サーバ30Aの制御部330が着信側端末10Aの加入者情報を加入者情報格納部310より読み出すことができた場合(ステップS104:YES)には、着信側管理サーバ30Aの制御部330は当該読み出した加入者情報を着信側管理サーバ30Aの送出要求部340に出力し、処理の流れは後述するステップS108に移行する。この場合は、着信側端末10Aがメロディコールサービスを行っている場合である。
一方で、ステップS104にて、着信側管理サーバ30Aの制御部330が着信側端末10Aの加入者情報を加入者情報格納部310より読み出すことができなかった場合(ステップS104:NO)は、着信側端末10Aがメロディコールサービスを行っていないため、加入者情報格納部310に着信側端末10Aの加入者情報が格納されていない場合である。この場合に、着信側管理サーバ30Aの制御部330は、ステップS103にて受信部320より入力された加入者情報問い合わせ信号と発信側キャリアコードとを元に、発信側端末10Bの加入者情報の問い合わせを異なるキャリア間で行う。
キャリア間での加入者情報の問い合わせを行うために、着信側管理サーバ30Aの制御部330は、まず、ステップS103にて受信部320より入力した発信側キャリアコードから発信側管理サーバ30Bを特定する。そして、着信側管理サーバ30Aの制御部330は、当該特定した発信側管理サーバ30Bの受信部320に、発信側端末10Bの加入者情報を問い合わせる旨の加入者情報問い合わせ信号を送信する(ステップS105、問い合わせステップ)。
次に、発信側管理サーバ30Bの制御部330が、ステップS105にて発信側管理サーバ30Bの受信部320が着信側管理サーバ30Aより受信した加入者情報問い合わせ信号を元に、発信側端末10Bの加入者情報を確認する。発信側管理サーバ30Bの制御部330は、まず、着信側管理サーバ30Aより送信された加入者情報問い合わせ信号に含まれた発信側端末10Bの端末特定情報を元に、当該発信側端末10Bの加入者情報を自サーバの加入者情報格納部310より読み出す(ステップS106)。
ステップS106にて、発信側管理サーバ30Bの制御部330が発信側端末10Bの加入者情報を自サーバの加入者情報格納部310より読み出すと、発信側管理サーバ30Bの制御部330は当該読み出した加入者情報を、ステップS105におけるキャリア間での加入者情報の問い合わせに対する応答として、当該着信側管理サーバ30Aの制御部330に通知する。そして、着信側管理サーバ30Aの制御部330は、発信側管理サーバ30Bより発信側端末10Bの加入者情報を通知されると、当該通知された加入者情報を自サーバの送出要求部340に出力する(ステップS107)。
次に、着信側管理サーバ30Aの送出要求部340が、自サーバの制御部330より入力された加入者情報を元に、メロディサーバ40に予め登録されている音源コンテンツを発信側端末10Bに送出することを当該メロディサーバ40に要求する。当該要求を行うために、着信側管理サーバ30Aの送出要求部340は、自サーバの制御部330より入力された加入者情報に含まれた音源コンテンツ特定情報をメロディサーバ40に送信する(ステップS108、要求ステップ)。
処理の流れがステップS104よりステップS108に直接に移行された場合には、着信側端末10Aがメロディコールサービスを行っている場合であって、着信側管理サーバ30Aの送出要求部340は、着信側端末10Aのユーザが予めメロディサーバ40に登録した音源コンテンツを発信側端末10Bに送出することをメロディサーバ40に要求することとなる。
一方で、処理の流れがステップS104の後にステップS105〜ステップS107を経てからステップS108に移行された場合には、着信側端末10Aがメロディコールサービスを行っていない場合であって、着信側管理サーバ30Aの送出要求部340は、発信側端末10Bのユーザが予めメロディサーバ40に登録した音源コンテンツを発信側端末10Bに送出することをメロディサーバ40に要求することとなる。
次に、ステップS108にて着信側管理サーバ30Aの送出要求部340より送信された音源コンテンツ特定情報をメロディサーバ40の送受信部420が受信する。送受信部420が当該音源コンテンツ特定情報を読み出し部430に出力すると、読み出し部430は、入力した音源コンテンツ特定情報を元に、当該音源コンテンツを音源コンテンツ格納部410より読み出す(ステップS109)。
次に、読み出し部430が、ステップS109にて読み出した音源コンテンツを発信側端末10Bに送出する旨を表す信号を、ステップS108における音源コンテンツ送出の要求に対する応答として、着信側管理サーバ30Aに送信する(ステップS110)。
次に、ステップS110にてメロディサーバ40より送信された信号を着信側管理サーバ30Aが受信すると、当該受信した信号が、ステップS102における加入者情報問い合わせに対する応答として、呼処理サーバ20に送信される(ステップS111)。この処理は、例えば着信側管理サーバ30Aの制御部330により行われても良い。
次に、ステップS111にて加入者情報問い合わせに対する応答を受信した呼処理サーバ20が、ステップS101における接続要求に対する応答として、発信側端末10Bと着信側端末10Aとの間の電話通信を確立する(ステップS112)。
ステップS112と並行して、メロディサーバ40の読み出し部430がステップS109にて読み出した音源コンテンツを送受信部420に出力し、送受信部420が当該入力した音源コンテンツを発信側端末10Bに送出する。このことにより、発信側端末10Bは、着信側端末10Aが呼び出されている間にメロディサーバ40により送出された音源コンテンツを呼出音として出力することができる(ステップS113、送出ステップ)。
次に、呼処理サーバ20による、発信側端末10Bと着信側端末10Aとの間の通常の電話通信制御が行われる(ステップS114)。
前述したように、処理の流れがステップS104よりステップS108に直接に移行された場合には、ステップS108にて、着信側管理サーバ30Aの送出要求部340が、着信側端末10Aのユーザが予めメロディサーバ40に登録した音源コンテンツを発信側端末10Bに送出することをメロディサーバ40に要求している。このため、ステップS113では、着信側端末10Aのユーザが登録した音源コンテンツが発信側端末10Bのユーザに聞こえる呼出音として出力される。
一方で、処理の流れがステップS104の後にステップS105〜ステップS107を経てからステップS108に移行された場合には、ステップS108にて、着信側管理サーバ30Aの送出要求部340が、発信側端末10Bのユーザが予めメロディサーバ40に登録した音源コンテンツを発信側端末10Bに送出することをメロディサーバ40に要求している。このため、ステップS113では、発信側端末10Bのユーザが登録した音源コンテンツが発信側端末10Bのユーザ自らに聞こえる呼出音として出力される。
続いて、本実施形態にかかる電話通信システム1の作用及び効果について説明する。本実施形態によれば、特に、着信側端末10Aがメロディコールサービスを行っていない場合に、着信側管理サーバ30Aが、発信側端末10Bの加入者情報を元に、発信側端末10Bのユーザが登録した音源コンテンツの送出をメロディサーバ40に要求すると、メロディサーバ40が、当該要求に応じて、発信側端末10B用の音源コンテンツを当該発信側端末10Bに送出する。この発信側端末10B用の音源コンテンツは、例えば発信側端末10Bのユーザが自らの好みを反映させてメロディサーバ40に予め登録しているものである。以上より、発信側端末10Bでは、自端末のユーザの好みが考慮された呼出音が出力されるようになる。このように、ユーザ自らが設定した呼出音を当該ユーザに聞かせることにより、自ら設定した呼出音を更新するためのきっかけを当該ユーザに提供することができる。
また、本実施形態によれば、着信側管理サーバ30Aが、発信側端末10Bより受信した発信側キャリアコードを元に特定した発信側管理サーバ30Bに、発信側端末10Bの加入者情報を問い合わせる。そして、当該問い合わせに応じて発信側端末10Bの加入者情報が発信側管理サーバ30Bより通知されると、着信側管理サーバ30Aが、当該通知された発信側端末10Bの加入者情報を元に、発信側端末10B用の音源コンテンツの送出を音源サーバに要求する。以上より、着信側管理サーバ30Aと発信側管理サーバ30Bとが異なる装置である場合に、発信側端末10Bの加入者情報を管理していない着信側管理サーバ30Aは、発信側キャリアコードを元に発信側端末10Bの加入者情報を管理している発信側管理サーバ30Bを特定して、キャリア間での加入者情報の問い合わせを行うことができる。その結果、着信側管理サーバ30Aは、自装置では管理していない発信側端末10Bの加入者情報を確実に取得して確認することができる。したがって、本実施形態によれば、いわゆるキャリア跨りをしている場合にも、発信側端末10Bでは、自端末のユーザの好みが考慮された呼出音が出力されるようになり、このようにユーザ自らが設定した呼出音を当該ユーザに聞かせることにより、自ら設定した呼出音を更新するためのきっかけを当該ユーザに提供することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態では、メロディサーバ40において第1実施形態との相違点がある。第2実施形態におけるメロディサーバ40の構成概要図は、前述した図4と同様である。第2実施形態では、音源コンテンツ格納部410に格納された音源コンテンツが更新されてないままで一定期間(例えば3ヶ月)が経った場合に、メロディサーバ40の読み出し部430(更新通知手段、新規登録通知手段)が、読み出した音源コンテンツを送出する代わりに、当該音源コンテンツが一定期間更新されていない旨を発信側端末10Bに通知する。また、メロディサーバ40の音源コンテンツ格納部410が発信側端末10Bに提供可能な新規の音源コンテンツの登録を受けた場合に、メロディサーバ40の読み出し部430が、読み出した既存の音源コンテンツを送出する代わりに、当該新規の音源コンテンツが登録された旨を発信側端末10Bに通知する。
以下では、第2実施形態の電話通信システム1により行われる動作について、図6を参照しながら説明する。図6は、第2実施形態における電話通信システム1の動作を示すシーケンス図である。
図6に示すように、まず、ステップ101〜ステップS108(図5を参照)が実行される。
次に、ステップS108にて着信側管理サーバ30Aの送出要求部340より送信された音源コンテンツ特定情報をメロディサーバ40の送受信部420が受信する。送受信部420が当該音源コンテンツ特定情報を読み出し部430に出力すると、読み出し部430は、入力した音源コンテンツ特定情報を元に、当該音源コンテンツが更新されてから現時刻までの経過時間をカウントする。このとき、各音源コンテンツには音源コンテンツ格納部410に格納された時刻を表す情報が例えばヘッダ等に付加されていても良い。また、読み出し部430は、音源コンテンツ格納部410に発信側端末10Bに提供可能な新規の音源コンテンツが確保されているか否かを確認する(ステップS201)。
次に、ステップ110〜ステップS112(図5を参照)が実行される。
次に、ステップS201にて、音源コンテンツ格納部410に格納された音源コンテンツが更新されてないままで一定期間が経ったと判断された場合に、読み出し部430は、当該音源コンテンツが一定期間更新されていない旨を表すガイダンス信号を発信側端末10Bに通知する。また、ステップS201にて、音源コンテンツ格納部410に発信側端末10Bに提供可能な新規の音源コンテンツが登録されていると判断された場合に、読み出し部430は、当該新規の音源コンテンツが登録された旨を表すガイダンス信号を発信側端末10Bに通知する。そして、発信側端末10Bは、上記ガイダンス信号を呼出音として音源コンテンツの代わりに出力することができる(ステップS202)。
次に、呼処理サーバ20による、着信側端末10Aと発信側端末10Bとの間の通常の電話通信制御が行われる(ステップS114)。
このような第2実施形態によれば、既に格納されている音源コンテンツが更新されてないままで一定期間が経った場合に、メロディサーバ40が、当該音源コンテンツが一定期間更新されていない旨を発信側端末10Bに通知する。また、発信側端末10B用の新規の音源コンテンツが登録された場合に、メロディサーバ40が、当該新規の音源コンテンツが登録された旨を発信側端末10Bに通知する。これらのことにより、音源コンテンツを更新するためのきっかけを発信側端末10Bのユーザに提供することができる。
[第3実施形態]
続いて、本発明の第3実施形態について説明する。図7は、第3実施形態における呼処理サーバ20の構成概要図である。図7に示すように、呼処理サーバ20は、指定情報受信部210(指定情報受信手段)、指定情報送信部220(指定情報送信手段)、および通知部230(通知手段)を備える。なお、呼処理サーバ20は上記の第1実施形態および第2実施形態における各処理を行うために、図示しない制御部、受信部、送信部等を更に備えていても良い。
指定情報受信部210は、発信側端末10Bおよび着信側端末10Aのうちの何れかを指定する旨を表す指定情報を発信側端末10Bより受信するものである。発信側端末10Bのユーザの意図で何れかの端末を指定し、その旨を指定情報に反映させるための具体的な方法としては、例えば、音源コンテンツ再生前(後述する図8を参照)または再生中(後述する図9を参照)に発信側端末10Bの画面に所定のメニューを表示し、発信側端末10Bのユーザがそのメニューから再生したい音源(着信側端末10A用の音源または発信側端末10B用の音源)を選択するようにしてもよい。指定情報受信部210は、受信した指定情報を指定情報送信部220に出力する。
指定情報送信部220は、指定情報受信部210より入力した指定情報を着信側管理サーバ30Aに送信するものである。
通知部230は、メロディサーバ40が発信側端末10B用の音源コンテンツを送出しているか、または着信側端末10A用の音源コンテンツを送出しているかを表す情報を発信側端末10Bに通知するものである。通知部230の通知方法としては、例えば、再生前もしくは終話時にガイダンスにて、何れの端末用の音源コンテンツであるかを通知することが挙げられる。この他、例えば再生中であれば、画面上にテロップで何れの端末用の音源コンテンツであるかを表す情報を流すことにより、発信側端末10Bのユーザは、何れの端末用の音源コンテンツが現在再生されているかを把握することができる。なお、図3や図4に構成要素として図示はしないが、管理サーバ30またはメロディサーバ40がそれぞれ通知部を更に備え、管理サーバ30の通知部またはメロディサーバ40の通知部が、上記通知を行うようにしてもよい(後述するステップS314を参照)
図3を参照すると、着信側管理サーバ30Aの受信部320は、指定情報を呼処理サーバ20より受信して、制御部330に出力する。制御部330は、受信部320より入力した指定情報が着信側端末10Aの指定された旨を表している場合に、自サーバの加入者情報格納部310を参照して着信側端末10Aの加入者情報を確認する。そして、送出要求部340は、制御部330が確認した着信側端末10Aの加入者情報を元に、メロディサーバ40に予め登録されている着信側端末10A用の音源コンテンツを発信側端末10Bに送出することを要求する。
一方、受信部320より入力した指定情報が発信側端末10Bの指定された旨を表している場合に、制御部330は、発信側管理サーバ30Bに発信側端末10Bの加入者情報を問い合わせる。そして、送出要求部340は、制御部330の当該問い合わせに応じて発信側管理サーバ30Bより通知された発信側端末10Bの加入者情報を元に、メロディサーバ40に予め登録されている発信側端末10B用の音源コンテンツを発信側端末10Bに送出することを要求する。
以下では、第3実施形態の電話通信システム1により行われる動作について、図8および図9を参照しながら説明する。なお、以下の説明においては、着信側端末10Aおよび発信側端末10Bの両方がメロディコールサービスを行っており、それぞれの管理サーバ30A,30Bの加入者情報格納部310に着信側端末10Aおよび発信側端末10Bのそれぞれの加入者情報が格納されていることを仮定する。
まず、発信側または着信側の何れかを指定するというユーザの意図が反映された指定情報が、音源コンテンツの再生前に、電話通信システム1に入力された場合の動作について図8を参照しながら説明する。図8は、この場合における電話通信システム1の動作を示すシーケンス図である。
最初に、発信側端末10Bのユーザが指定情報を発信側端末10Bに入力する(ステップS301)。
次に、発信側端末10Bが、発信信号と、着信者の電話番号と、発信側キャリアコードと、指定情報とを呼処理サーバ20に送信して、着信側端末10Aとの電話接続を要求する(ステップS302)。
次に、ステップS302にて発信側端末10Bによる接続要求に応答する(後述するステップS313)ために、呼処理サーバ20は、最初に、着信側端末10Aの加入者情報または発信側端末10Bの加入者情報を問い合わせる。加入者情報の問い合わせを行うために、呼処理サーバ20は、まず、ステップS302にて発信側端末10Bより受信した着信者の電話番号から着信側管理サーバ30Aを特定する。そして、呼処理サーバ20は、当該特定した着信側管理サーバ30Aに、着信側端末10Aまたは発信側端末10Bの加入者情報を問い合わせる旨の加入者情報問い合わせ信号と、発信側キャリアコードと、指定情報とを送信する(ステップS303)。
次に、着信側管理サーバ30Aの受信部320が、ステップS303にて呼処理サーバ20より送信された加入者情報問い合わせ信号と、発信側キャリアコードと、指定情報とを受信して、制御部330に出力する(ステップS304)。
次に、着信側管理サーバ30Aの制御部330が、ステップS304にて受信部320より入力された加入者情報問い合わせ信号と、発信側キャリアコードと、指定情報とを元に、着信側端末10Aまたは発信側端末10Bの加入者情報を確認する。加入者情報の確認のために、着信側管理サーバ30Aの制御部330は、まず、指定情報が着信側端末10Aの指定された旨を表しているか否かを確認する(ステップS305)。
ステップS305にて、指定情報が着信側端末10Aの指定された旨を表している場合には(ステップS305:YES)、着信側管理サーバ30Aの制御部330は、受信部320より入力した加入者情報問い合わせ信号に含まれた着信側端末10Aの端末特定情報を元に、当該着信側端末10Aの加入者情報を自サーバ30Aの加入者情報格納部310より読み出す。そして、着信側管理サーバ30Aの制御部330は、当該読み出した加入者情報を着信側管理サーバ30Aの送出要求部340に出力し、処理の流れは後述するステップS309に移行する。
一方で、ステップS305にて、指定情報が着信側端末10Aの指定された旨を表しておらず、発信側端末10Bの指定された旨を表している場合には(ステップS305:NO)、着信側管理サーバ30Aの制御部330は、ステップS304にて受信部320より入力された加入者情報問い合わせ信号と発信側キャリアコードとを元に、発信側端末10Bの加入者情報の問い合わせを異なるキャリア間で行う(ステップS306〜ステップS308)。
キャリア間での加入者情報の問い合わせを行うために、着信側管理サーバ30Aの制御部330は、まず、ステップS304にて受信部320より入力した発信側キャリアコードから発信側管理サーバ30Bを特定する。そして、着信側管理サーバ30Aの制御部330は、当該特定した発信側管理サーバ30Bの受信部320に、発信側端末10Bの加入者情報を問い合わせる旨の加入者情報問い合わせ信号を送信する(ステップS306)。
次に、発信側管理サーバ30Bの制御部330が、ステップS306にて発信側管理サーバ30Bの受信部320が着信側管理サーバ30Aより受信した加入者情報問い合わせ信号を元に、発信側端末10Bの加入者情報を確認する。発信側管理サーバ30Bの制御部330は、まず、着信側管理サーバ30Aより送信された加入者情報問い合わせ信号に含まれた発信側端末10Bの端末特定情報を元に、当該発信側端末10Bの加入者情報を自サーバの加入者情報格納部310より読み出す(ステップS307)。
ステップS307にて、発信側管理サーバ30Bの制御部330が発信側端末10Bの加入者情報を自サーバの加入者情報格納部310より読み出すと、発信側管理サーバ30Bの制御部330は当該読み出した加入者情報を、ステップS306におけるキャリア間での加入者情報の問い合わせに対する応答として、当該着信側管理サーバ30Aの制御部330に通知する。そして、着信側管理サーバ30Aの制御部330は、発信側管理サーバ30Bより発信側端末10Bの加入者情報を通知されると、当該通知された加入者情報を自サーバの送出要求部340に出力する(ステップS308)。
次に、着信側管理サーバ30Aの送出要求部340が、自サーバの制御部330より入力された加入者情報を元に、メロディサーバ40に予め登録されている音源コンテンツを発信側端末10Bに送出することを当該メロディサーバ40に要求する。当該要求を行うために、着信側管理サーバ30Aの送出要求部340は、自サーバの制御部330より入力された加入者情報に含まれた音源コンテンツ特定情報をメロディサーバ40に送信する(ステップS309)。
処理の流れがステップS305よりステップS309に直接に移行された場合には、発信側端末10Bのユーザが着信側端末10A用の音源コンテンツを再生することを希望した場合であって、着信側管理サーバ30Aの送出要求部340は、着信側端末10Aのユーザが予めメロディサーバ40に登録した音源コンテンツを発信側端末10Bに送出することをメロディサーバ40に要求することとなる。
一方で、処理の流れがステップS305の後にステップS306〜ステップS308を経てからステップS309に移行された場合には、発信側端末10Bのユーザが自端末10A用の音源コンテンツを再生することを希望した場合であって、着信側管理サーバ30Aの送出要求部340は、発信側端末10Bのユーザが予めメロディサーバ40に登録した音源コンテンツを発信側端末10Bに送出することをメロディサーバ40に要求することとなる。
次に、ステップS309にて着信側管理サーバ30Aの送出要求部340より送信された音源コンテンツ特定情報をメロディサーバ40の送受信部420が受信する。送受信部420が当該音源コンテンツ特定情報を読み出し部430に出力すると、読み出し部430は、入力した音源コンテンツ特定情報を元に、該当する音源コンテンツを音源コンテンツ格納部410より読み出す(ステップS310)。
次に、読み出し部430が、ステップS310にて読み出した音源コンテンツを発信側端末10Bに送出する旨を表す信号を、ステップS309における音源コンテンツ送出の要求に対する応答として、着信側管理サーバ30Aに送信する(ステップS311)。
次に、ステップS311にてメロディサーバ40より送信された信号を着信側管理サーバ30Aが受信すると、当該受信した信号が、ステップS303における加入者情報問い合わせに対する応答として、呼処理サーバ20に送信される。更に、この応答には、メロディサーバ40が発信側端末10B用の音源コンテンツを送出しているか、または着信側端末10A用の音源コンテンツを送出しているかを表す情報(以下、「出所情報」という。)が含まれていてもよい。この出所情報は、上記ステップS311の応答時にメロディサーバ40より送信されていてもよく、または、上記ステップS305の判断結果に応じて着信側管理サーバ30Aが自ら作成してもよい。すなわち、処理の流れがステップS305よりステップS309に直接に移行された場合には、出所情報は、メロディサーバ40が着信側端末10A用の音源コンテンツを送出している旨を表す。一方、処理の流れがステップS305の後にステップS306〜ステップS308を経てからステップS309に移行された場合には、出所情報は、メロディサーバ40が発信側端末10B用の音源コンテンツを送出している旨を表す。以上の処理は、例えば着信側管理サーバ30Aの制御部330により行われても良い(ステップS312)。
次に、ステップS312にて加入者情報問い合わせに対する応答を受信した呼処理サーバ20が、ステップS302における接続要求に対する応答として、発信側端末10Bと着信側端末10Aとの間の電話通信を確立する(ステップS313)。
ステップS313と並行して、メロディサーバ40が発信側端末10B用の音源コンテンツを送出しているか、または着信側端末10A用の音源コンテンツを送出しているかが、発信側端末10Bに通知される。この処理は、呼処理サーバ20の通知部230が行ってもよく、着信側管理サーバ30Aまたはメロディサーバ40が行ってもよい。なお、呼処理サーバ20が行う場合には、上記ステップS312にて受信した出所情報が用いられる(ステップS314)。
また、ステップS313と並行して、メロディサーバ40の読み出し部430がステップS310にて読み出した音源コンテンツを送受信部420に出力し、送受信部420が当該入力した音源コンテンツを発信側端末10Bに送出する。このことにより、発信側端末10Bは、着信側端末10Aが呼び出されている間にメロディサーバ40により送出された音源コンテンツを呼出音として出力することができる(ステップS315)。
次に、呼処理サーバ20による、発信側端末10Bと着信側端末10Aとの間の通常の電話通信制御が行われる(ステップS316)。
引き続き、発信側または着信側の何れかを指定するというユーザの意図が反映された指定情報が、音源コンテンツの再生中に、電話通信システム1に入力された場合の動作について図9を参照しながら説明する。図9は、この場合における電話通信システム1の動作を示すシーケンス図である。
最初に、上記第1実施形態で説明したステップS101からステップS113までの処理が行われる。これにより、着信側端末10Aが呼び出されている間に、着信側端末10A用の音源コンテンツおよび発信側端末10B用の音源コンテンツのうち何れかが再生される。
次に、発信側端末10Bのユーザが指定情報を発信側端末10Bに入力する(ステップS401)。
次に、発信側端末10Bが、ステップS401にて入力した指定情報を呼処理サーバ20に送信して、当該指定情報に応じた音源コンテンツの切替を要求する(ステップS402)。
次に、前述したステップS303からステップS312までの処理が行われる。これにより、発信側端末10Bのユーザの意図を反映した上で音源コンテンツを発信側端末10Bで再生するための準備が整う。なお、図示はしないが、ステップS303からステップS312までの処理中に、音源切替の可否について判断する手順を更に設けてもよい。
次に、ステップS402の切替要求に対する応答が呼処理サーバ20により行われる。この応答としては、例えば、ユーザの意図が反映された上で音源コンテンツを発信側端末10Bで再生するための準備が整った旨を表す情報を、呼処理サーバ20が発信側端末10Bに送信してもよい(ステップS403)。
次に、前述したステップS314からステップS316までの処理が行われる。
以上で説明した第3実施形態によれば、発信側端末10Bのユーザは、発信側端末10Bおよび着信側端末10Aのうち何れかを指定することができる。このことにより、発信側端末10Bのユーザは、メロディサーバ40が何れの端末の契約設定情報を元に何れの端末用の音源コンテンツを送出するかを自らの意図で動的に決定することが可能となる。
また、第3実施形態によれば、発信側端末10Bのユーザは、再生される音源コンテンツが何れの端末用の音源コンテンツであるかを把握することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。
例えば、上記実施形態においては、呼処理サーバ20と管理サーバ30とメロディサーバ40とをそれぞれ離れて構成された別個の装置として記載したが、これに限られることなく、例えば一つの装置内に呼処理サーバ20と管理サーバ30とメロディサーバ40とが含まれていても良い。
1…電話通信システム、10…端末、10A…着信側端末、10B…発信側端末、20…呼処理サーバ、210…指定情報受信部、230…指定情報送信部、230…通知部、30…管理サーバ、30A…着信側管理サーバ、30B…発信側管理サーバ、310…加入者情報格納部、320…受信部、330…制御部、340…送出要求部、40…メロディサーバ、410…音源コンテンツ格納部、420…送受信部、430…読み出し部、50…通信ネットワーク。