次に、本発明の実施の形態における電子棚札システムについて、図面を参照しながら説明する。本発明の実施の形態における説明としては、実施の形態1〜実施の形態4に分けて説明する。
<実施の形態1>
まず、実施の形態1における電子棚札システムについて説明する。図1は、実施の形態1における電子棚札システムの構成を示したブロック図である。図1において、本実施の形態における電子棚札システムは、スーパーマーケットや小売店等の店舗で用いられるシステムであり、商品が陳列される近傍に設置された複数の電子棚札1と、棚札サーバ2とで構成される。この棚札サーバ2と、複数の電子棚札1とは、無線LANで接続されている。
本実施の形態における電子棚札システムは、商品が陳列される近傍に設置された複数の電子棚札1に対して、この電子棚札1の近傍に陳列されている商品の情報が、棚札サーバ2から送信され、この電子棚札1で表示される仕組のシステムである。商品に関する情報で、この棚札サーバ2から電子棚札1へ送信されて電子棚札1で表示される情報を、商品表示情報と称する。
図2は、棚札サーバ2の構成を示したブロック図である。図2において、棚札サーバ2は、CPU21、メモリ22、HDD23、アンテナ24aを備えた無線通信部24、表示部25、及び、操作部26で構成されている。これらの各部は、CPU21に接続されたデータバスやアドレスバス等で構成される制御ライン27を介して、相互に接続されている。又、棚札サーバ2には、図2には図示されていない電源が備えられている。
CPU21は、マイクロプロセッサで構成されており、メモリ22は、RAMやフラッシュメモリ等で構成されている。又、HDD23には、棚札サーバ2を制御するのに必要なOSや各種の処理プログラム等のソフトウエアが格納されている。CPU21は、このメモリに搭載されたソフトウエアにより、棚札サーバ2における各種の処理を行う。無線通信部24は、無線LANを介して、電子棚札1と通信を行う。表示部25は、各種の情報を表示する。又、操作部26は、棚札サーバ2に対する情報の入力や各種の指示を行うのに使用される。
図3は、電子棚札1の外観図であり、図4は、電子棚札1の構成を示したブロック図である。図3、及び、図4において、電子棚札1は、CPU11、メモリ12、アンテナ13aを備えた無線通信部13、及び、表示部14で構成される。これらの各部は、CPU11に接続されたデータバスやアドレスバス等で構成される制御ライン15を介して、相
互に接続されている。
CPU11は、マイクロプロセッサで構成されている。メモリ12は、RAM或いはフラッシュメモリ等にて構成され、このメモリ12には、OSや各種のソフトウエアが格納されている。CPU11は、このメモリ12に搭載されているソフトウエアにより、各種処理を行う。又、メモリ12には、電子棚札1を識別するユニークなIDである棚札IDが不揮発な状態で格納されている。
無線通信部13は、無線LANを介して、棚札サーバ2と通信を行う。この無線通信部13のアンテナ13aは、電子棚札1の筐体の上部に備えられている。表示部14は、LCDで構成されており、商品情報等の情報が表示される。
上述したように、上記の電子棚札システムは、商品が陳列される近傍に設置された複数の電子棚札1に対して、この電子棚札1が表示の対象とする商品の商品表示情報が、棚札サーバ2から送信され、この電子棚札1で表示される仕組のシステムである。そのため、棚札サーバ2のHDD23には、電子棚札1で商品の情報を表示するのに必要な商品登録情報を集積した商品登録情報データベースが備えられている。図5は、この商品登録情報データベースに含まれる商品登録情報の構成を示したものである。
上記の商品登録情報は、図5において、上記の電子棚札システムに使用されている全ての電子棚札に対して、各電子棚札1毎に形成されており、該電子棚札1を識別する棚札ID、該棚札IDを有する電子棚札1が表示対象とする商品の商品ID、及び、当該商品の商品表示情報で構成されている。この商品表示情報は、商品名、価格等で構成されている。
又、実施の形態1における電子棚札システムでは、タイムサービス等の要因で、電子棚札1の表示を、複数回、変更、更新する必要がある。このような場合に、電子棚札1の表示が、これらの変更、更新を、正しく反映しているか否かをチェックするために、電子棚札1の表示が更新された回数である表示更新回数を、商品表示情報と共に表示する電子棚札1に表示する仕組を採用している。この電子棚札1の表示更新回数の表示が、前述した更新回数を表現する表示に該当する。
そこで、この仕組を実現するために、棚札サーバ2には、棚札サーバ2のメモリ22に、全ての電子棚札1に対して、これらの電子棚札1毎に、複数種類の処理機能要素を備えている。これらの処理機能要素は、各電子棚札用の、送信要否フラグFs、処理中フラグFp、更新回数カウンタCa、規定期間タイマTa、及び、規定期間タイマTaタイムアップ値記録エリアが、設けられている。図6は、これらの処理機能要素を示したテーブルである。
図6において、送信要否フラグFsは、各電子棚札に表示される商品表示情報が新規に作成されたか、或いは更新されて、電子棚札に表示するための送信の要否を表している。Fs=0は、送信不要を表し、Fs=1は、送信要を表す。処理中フラグFpは、上記の仕組の実行が処理中か否かを表している。Fp=0は、処理中ではないことを表し、Fp=1は、処理中であることを表す。
又、更新回数カウンタCaは、電子棚札1の表示の更新が、商品表示情報の初回送信から数えて何回目の更新であるかをカウントするカウンタである。尚、実施の形態1では、商品表示情報の初回送信そのものを、更新回数の1回目としている。
又、規定期間タイマTaは、規定期間を計測するタイマである。この規定期間とは、各
電子棚札1に対して、電子棚札1の表示の更新が、商品表示情報の初回送信から数えて何回目の更新であるかをカウントする期間である。この規定期間が経過すると、経過時点で、更新回数カウンタCaをリセットして、再度、新たに規定期間を開始すると共に、電子棚札1の表示の更新が、商品表示情報の初回送信から数えて何回目の更新であるかを、最初から数え直す仕組である。
そして、規定期間タイマTaタイムアップ値記録エリアは、上記の規定期間タイマTaのタイムアップ値を記録するエリアである。この規定期間タイマTaのタイムアップ値が、前述した棚札サーバ用規定期間の情報に該当する。この規定期間タイマTaのタイムアップ値としては、例えば、24時間(1日)等とする。又、この規定期間タイマTaのタイムアップ値は、棚札サーバ2の操作者が、棚札サーバ2の操作部26を操作することにより、いつでも変更することができる。この規定期間タイマTaのタイムアップ値の規定期間タイマTaタイムアップ値記録エリアへの設定は、棚札サーバ2の操作者により、棚札サーバ2の操作部26の操作により行われる。
又、棚札サーバ2のメモリ22には、図6に示す処理機能要素とは別に、電子棚札1の表示が更新された回数である表示更新回数を、商品表示情報と共に表示する際に、具体的な表示更新回数を表現するのに用いられる表示マーク登録テーブルが備えられている。この表示マーク登録テーブルには、上記の更新回数カウンタCaの各カウント値と対応付けられている表示マークが登録されている。
図7は、この表示マーク登録テーブルの例を示したものである。図7の例では、更新回数カウンタCaのカウント値、Ca=1に対しては、ダイヤマーク、Ca=2に対しては、ハートマーク、Ca=3に対しては、スペードマーク、Ca=4に対しては、クローバマークがそれぞれ対応付けられている。尚、更新回数カウンタCaのカウント値、Ca=0には、何も対応付けられていない。この表示マーク登録テーブルへの表示マークの登録は、棚札サーバ2の操作者により、棚札サーバ2の操作部26の操作により行われる。
又、上記の、電子棚札システムでは、棚札サーバ2から電子棚札1へ商品表示情報及び表示マークが送信される。そして、電子棚札1は、これらの商品表示情報及び表示マークを受信して表示を行うと、これらの受信及び表示が正常に行われたことを棚札サーバ2へ知らせるために、表示マーク表示完了情報を棚札サーバへ送信する。この表示マーク表示完了情報が、前述した表示完了情報に該当する。
そこで、棚札サーバ2のメモリ22には、上記の表示マーク表示完了情報を基に、電子棚札1の表示の更新の状態の記録が行われる電子棚札表示状態記録テーブルが備えられている。図8は、この電子棚札表示状態記録テーブルの例を示したものである。この電子棚札表示状態記録テーブルは、棚札サーバ2の表示部25に表示される。そこで、棚札サーバ2の操作者は、棚札サーバ2の表示部25に表示された電子棚札表示状態記録テーブルを見ることによって、電子棚札1における表示の状態を知ることができる。
図8において、電子棚札表示状態記録テーブルは、電子棚札1毎に、電子棚札表示状態欄が設けられている。この欄には、1から始まる追番が付されており、棚札サーバ2が電子棚札1から受信した順番に従って、この追番に沿って、電子棚札1の表示状態が、記録される。
次に、実施の形態1における電子棚札システムの動作について説明する。図9〜図13は、本実施の形態における電子棚札システムの動作を示したフローチャートである。この内、図9〜図12は、棚札サーバ2の動作を示したフローチャートであり、図13は、電子棚札1の動作を示したフローチャートである。これらの図9〜図13のフローチャート
において、点線で示されたR1、及び、R2は、点線で接続された相互間に関連性があることを示している。
棚札サーバ2の動作を示した図9〜図12に示すフローチャートの内、図9は、棚札サーバ2が備える商品登録情報の中の商品表示情報を、新規に作成、又は、更新する手順を示したフローチャートである。又、図10は、表示更新回数を電子棚札1に表示するための、棚札サーバ2の基本動作を示したフローチャートである。尚、図9の商品表示情報を、新規に作成、又は、更新する手順を示したフローチャートにおいて、二重枠の処理は、棚札サーバ2の操作者によって行われるマニュアル操作を含んだ処理である。
そこで、次に、図9〜図13に基づいて、実施の形態1における電子棚札システムの動作について、具体的に説明する。まず、最初に、図9に示すフローチャートに基づいて、商品登録情報の中の商品表示情報を、新規に作成、又は、更新する手順について説明する。まず、全ての電子棚札1の送信要否フラグFsをリセットして、Fs=0とする(S1)。
次に、棚札サーバ2の操作者による棚札サーバ2の操作部26におけるマニュアル操作によって、表示更新を行う電子棚札1の選択が行われていないかチェックし(S2)、選択が行われていると(S3)、選択された当該電子棚札1の商品表示情報に対して、棚札サーバ2の操作者によって、新規作成、又は、更新処理が行われる(S4)。
この新規作成、又は、更新処理は、棚札サーバ2のHDD23に備えられた商品登録情報データベースの、図5に示す商品登録情報に含まれている商品表示情報に対して、行われる。
この商品表示情報の更新処理等が終了すると(S5)、次に、選択された当該電子棚札1の送信要否フラグFsを、Fs=1として(S6)、S2へ戻り、次の電子棚札1の商品表示情報に対する更新処理等に備える。
上記のS6で、選択された当該電子棚札1の送信要否フラグFsを、Fs=1とすることにより(S6)、更新処理等が終了した商品登録情報に含まれている商品表示情報が、棚札サーバ2から電子棚札1へ送信される対象として認識されることになる。
次に、図10に示すフローチャートに基づいて、表示更新回数を電子棚札1に表示するための、棚札サーバ2の基本動作について説明する。棚札サーバ2は、まず、全ての電子棚札1の処理中フラグFpをリセットして、Fp=0とする(S11)。
次に、電子棚札1の最初の1つを選択して(S12)、この「選択された当該電子棚札への送受信処理(1)」(S20)を行う。図11、及び、図12は、この「選択された当該電子棚札への送受信処理(1)」(S20)を示したフローチャートである。次に、この「選択された当該電子棚札への送受信処理(1)」(S20)の動作について説明する。
図11、及び、図12において、まず、選択された当該電子棚札1用の処理中フラグFpをチェックする(S21)。処理中フラグFpがリセット(Fp=0)されたままでなければ、即ち、Fp=1であれば、S28へ進む。
S21における、選択された当該電子棚札1用の処理中フラグFpのチェックで、処理中フラグFpがリセットされたままであり、Fp=0であれば(S22)、次に、この選択された当該電子棚札1用の処理中フラグFpをセットして、Fp=1とする(S23)
。
次に、選択された当該電子棚札1用の更新回数カウンタCaをリセットして、Ca=0とする(S24)。又、棚札サーバ2のメモリ22に備えられている電子棚札表示状態記録テーブルにおける、選択された当該電子棚札1用の欄をクリアする(S25)。
そして、次に、選択された当該電子棚札1用の規定期間タイマTaに、規定期間タイマTaタイムアップ値記録エリアに記録されている、規定期間タイマTaタイムアップ値をセットして(S26)、この規定期間タイマTaをスタートさせた後(S27)、S28へ進む。
S28では、規定期間タイマTaがタイムアップしているか否かをチェックし、タイムアップしていると、S23へ戻って、S23以降の処理を繰返す。このようにするのは、規定期間の経過により、経過時点で、更新回数カウンタCaをリセットして、再度、新たに規定期間を開始すると共に、電子棚札1の表示の更新が、商品表示情報の初回送信から数えて何回目の更新であるかを、最初から数え直すようにするためである。
S28における、規定期間タイマTaがタイムアップしているか否かのチェックで、規定期間タイマTaがタイムアップしていないと、次に、選択された当該電子棚札1用の送信要否フラグFsをチェックする(S29)。
S29における、選択された当該電子棚札1用の送信要否フラグFsのチェックで、この送信要否フラグFsが、Fs=1でないと(S30)、即ち、リセットされたまま(Fs=0)であると、選択された当該電子棚札1の商品表示情報は、棚札サーバ2の操作者によって行われるマニュアル操作による更新処理等が終了しておらず、棚札サーバ2から電子棚札1へ送信される対象とはなっていない。そこで、S34へ進む
S29における、選択された当該電子棚札1用の送信要否フラグFsのチェックで、この送信要否フラグFsがセットされて、Fs=1であると(S30)、選択された当該電子棚札1の商品表示情報は、棚札サーバ2の操作者によって行われるマニュアル操作による更新処理等が終了しており、棚札サーバ2から電子棚札1へ送信される対象となっている。
そこで、次に、選択された当該電子棚札1用の更新回数カウンタCaをカウントアップして、Ca=Ca+1とする(S31)。そして、選択された当該電子棚札1の商品表示情報、及び、更新回数カウンタCaのカウント値と対応する表示マークを、選択された当該電子棚札1へ送信する(S32)。
図14は、この棚札サーバ2から電子棚札1への送信時における送信情報のフォーマットであり、この送信情報は、選択された当該電子棚札1の棚札ID、商品表示情報、及び、図7に示す更新回数カウンタCaのカウント値と対応する表示マークで構成されている。例えば、選択された当該電子棚札1用の更新回数カウンタCaのカウント値が、Ca=1であると、ダイヤマークが当該電子棚札1へ送信される。又、当該電子棚札1へ送信される商品表示情報は、棚札サーバ2のHDD23に備えられた商品登録情報データベースの、図5に示す商品登録情報に含まれている商品表示情報が抽出されて用いられる。
そして、次に、選択された当該電子棚札1用の送信要否フラグFsをリセットして、Fs=0とする(S33)。これは、S32で、当該電子棚札1に対する更新処理等が終了した商品表示情報の送信が終了したので、同じ情報が、再度、当該電子棚札1へ送信されないようにするためである。このS33における選択された当該電子棚札1用の送信要否フラグFsのリセットが終了すると、S34へ進む。
一方、棚札サーバ2から、商品表示情報、及び、表示マークの送信を受けた選択された当該電子棚札1は、これらの受信により、電子棚札1における処理を行う。図13は、この電子棚札1における処理を示したフローチャートである。図13において、選択された当該電子棚札1は、棚札サーバ2からの受信の有無をチェックし(S41)、受信があると(S42)、受信した商品表示情報、及び、表示マークを、選択された当該電子棚札1の表示部14へ、図16に示すように表示する(S43)。
そして、次に、表示した表示マークを表示完了情報に含ませて、棚札サーバ2へ送信する(S44)。図15は、この電子棚札1から棚札サーバ2への送信時における送信情報のフォーマットであり、この送信情報は、選択された当該電子棚札1の棚札ID、表示完了報告、及び、及び、当該電子棚札1に表示された表示マークで構成されている。これらの表示完了報告と表示された表示マークとで、表示完了情報が構成される。
例えば、棚札サーバ2から当該電子棚札1へ商品表示情報と共に、ダイヤマークが送信されていると、当該電子棚札1では、このダイヤマークが商品表示情報と共に表示されるので、このダイヤマークと表示完了報告とで表示完了情報が構成され、電子棚札1から棚札サーバ2へ送信される。
すると、棚札サーバ2では、図12に示す「選択された当該電子棚札への送受信処理(1)」(S20)のフローチャートのS34において、選択された当該電子棚札1からの受信の有無をチェックし、当該電子棚札1からの受信がなければ(S35)、そのまま、「選択された当該電子棚札への送受信処理(1)」(S20)の処理を終了する。
S34における、選択された当該電子棚札1からの受信の有無のチェックで、当該電子棚札1からの受信があれば(S35)、受信した表示完了情報に含まれる表示マークを、棚札サーバ2のメモリ22に備えられている電子棚札表示状態記録テーブルの、選択された当該電子棚札1の欄へ、図8に示すように記入して(S36)、「選択された当該電子棚札への送受信処理(1)」(S20)を終了する。
この「選択された当該電子棚札への送受信処理(1)」(S20)が終了すると、棚札サーバ2では、次に、図10に示すフローチャートのS13に進み、全ての電子棚札1に対する「選択された当該電子棚札への送受信処理(1)」(S20)が終了したか否かをチェックし、終了していないと(S14)、次の電子棚札を1つ選択して、上記の「選択された当該電子棚札への送受信処理(1)」(S20)を繰返す。
S13における、全ての電子棚札1に対する「選択された当該電子棚札への送受信処理(1)」(S20)が終了したか否かのチェックで、終了していると(S14)、S12へ戻り、再度、電子棚札1の最初の1つを選択するところからスタートして(S12)、上記の「選択された当該電子棚札への送受信処理(1)」(S20)を繰返す。
上記の実施の形態1における電子棚札システムの棚札サーバ2の動作では、図10に示す棚札サーバ2の基本動作のフローチャートからわかるように、1つの同じ電子棚札1に対して、繰返して、「選択された当該電子棚札への送受信処理(1)」(S20)が行われる。
従って、1つの同じ電子棚札1に対して、図11、及び、図12のフローチャートに示す「選択された当該電子棚札への送受信処理(1)」(S20)における、S23〜S27の一連の処理、S31〜S33の一連の処理、及び、S36の処理は、1つの同じ電子棚札1に対して複数回繰返される、「選択された当該電子棚札への送受信処理(1)」(
S20)のいずれかで、通常、別々に実行される。
図16〜図18は、上記の実施の形態1における電子棚札システムの動作により、電子棚札1に表示される商品表示情報、及び、表示マークの表示の例を、4個の異なる棚札IDを備えた電子棚札1について、示したものである。
この内、図16は、棚札サーバ2が備える4個の異なる棚札IDを備えた電子棚札1のそれぞれにおける、更新回数カウンタCaのカウント値が、Ca=1の場合を示しており、電子棚札1の表示部14の表示画面に、表示マークとして、図7に示す、更新回数カウンタCaのカウント値Ca=1と対応付けられているダイヤマークが、表示されている。従って、この電子棚札1の表示部14の表示画面を見ただけで、当該電子棚札1における表示は、更新回数が1回目、即ち、初回送信による表示であることがわかる。
同様に、図17は、上記と同じく、棚札サーバ2が備える4個の異なる棚札IDを備えた電子棚札1のそれぞれにおける、更新回数カウンタCaのカウント値が、Ca=2の場合を示しており、電子棚札1の表示部14の表示画面に、表示マークとして、ハートマークが表示されている。従って、この電子棚札1の表示部14の表示画面を見ただけで、当該電子棚札1における表示は、更新回数が2回目であることがわかる。
同様に、図18は、上記と同じく、棚札サーバ2が備える4個の異なる棚札IDを備えた電子棚札1のそれぞれにおける、更新回数カウンタCaのカウント値Ca=3の場合を示しており、電子棚札1の表示部14の表示画面に、表示マークとして、スペードマークが表示されている。従って、この電子棚札1の表示部14の表示画面を見ただけで、当該電子棚札1における表示は、更新回数が3回目であることがわかる。
上記の実施の形態1における電子棚札システムによれば、電子棚札1に、棚札サーバ2の初回送信から何回目の更新送信であるかを示す更新回数を表現する表示マークが表示される。そのため、電子棚札1の表示がいつ更新されたものであるのかを、電子棚札1の表示を見ただけで、容易に判断することができる。従って、電子棚札1の表示の更新が、正常に行なわれているか否かを、容易に、判断することができる。
又、電子棚札1は、表示マークの表示を完了すると、この表示マークの表示が完了したことを示す表示完了情報を、棚札サーバ2へ送信し、棚札サーバ2は、この表示完了情報を受信して、棚札サーバ2のメモリ22に備えている電子棚札表示状態記録テーブルにこれを記録する。又、この電子棚札表示状態記録テーブルは、棚札サーバ2の表示部25に表示される。従って、この棚札サーバ2に表示される電子棚札表示状態記録テーブルを見ることにより、電子棚札1の表示の更新が、正常に行なわれたか否かを、容易に、確認することができる。
又、同一の更新回数を表現する表示マークとしては、全ての電子棚札1に対して、共通に使用される同一の表示マークが用いられる。従って、電子棚札1の表示を、この電子棚札1の周囲に存在する電子棚札1の表示と比較して、当該電子棚札1の表示の更新が、正常に行なわれているか否かを、容易に、確認することができる。
又、電子棚札1に表示される商品表示情報の更新回数と、この更新回数を表現する表示マークとの対応付けを規定した規定情報を、棚札サーバに備えており、棚札サーバは、この規定情報に基づいて、全ての電子棚札1に対する処理を行う。そのため、予め定められた同一の規定情報に基づき、複数の電子棚札1のそれぞれに対して、同一の規定情報という同一の基準に基づいて、表示マークの表示が行われる。従って、複数の電子棚札1に対して、これらの電子棚札1の表示の更新が、正常に行なわれているか否かを、同一の基準
に基づいて、確認することができ、この確認を容易に行うことができる。
又、棚札サーバ2は、電子棚札1の表示の更新が、商品表示情報の初回送信から数えて何回目の更新であるかをカウントする期間である規定期間を計測する規定期間タイマTaを備えている。そして、この規定期間が経過すると、経過時点で、更新回数カウンタCaをリセットして、再度、新たに規定期間を開始すると共に、電子棚札1の表示の更新が、商品表示情報の初回送信から数えて何回目の更新であるかを、最初から数え直す仕組を採用している。
そのため、電子棚札1の表示の更新管理を、電子棚札用規定期間という一定の期間、例えば、24時間単位で、行うことができ、電子棚札1の表示の更新管理を、画一的に行うことができる。又、規定期間という一定の期間を単位とした電子棚札1の表示の更新管理は、棚札サーバ2のみで行われる。そのため、電子棚札1の負荷を軽減することができる。
上述した実施の形態1における電子棚札システムでは、電子棚札表示状態記録テーブルの商品表示情報欄に対しては、表示マークを記入しているが、この表示マークと共に、表示マーク表示完了情報を棚札サーバ2が受信した時刻を記入するようにしてもよい。
<実施の形態2>
次に、実施の形態2における電子棚札システムについて説明する。実施の形態2における電子棚札システムの構成は、実施の形態1における電子棚札システムの構成と全く同じである。又、実施の形態2における電子棚札システムの動作も、以下に述べる点を除いて、実施の形態1と全く同じである。従って、実施の形態2における電子棚札システムの効果についても、実施の形態1における電子棚札システムの効果と、全く同じである。
実施の形態2における電子棚札システムが、実施の形態1における電子棚札システムと異なるのは、次の点である。即ち、実施の形態1では、更新回数カウンタCaの各カウント値と対応付けられている情報として、異なる形状の表示マークを用いている。これに対して、実施の形態2では、特定の1種類の表示マークを用いると共に、この、表示マークを電子棚札1の表示部14に表示する際に、電子棚札1の表示の表示画面における異なる表示位置を、更新回数カウンタCaの各カウント値と対応付けられている情報として用いている。
このため、棚札サーバ2は、実施の形態1における電子棚札システムで用いた図7に示す表示マーク登録テーブルに代えて、図19に示す、表示マーク登録テーブルを備えている。図19の例では、特定の1種類の表示マークとして、星マークが用いられており、この星マークを表示する電子棚札1の表示部14の表示画面における位置は、更新回数カウンタCaのカウント値と、次のように対応付けされている。
即ち、更新回数カウンタCaのカウント値、Ca=1に対しては、電子棚札1の表示部14の表示画面における右中央、Ca=2に対しては、電子棚札1の表示部14の表示画面における下中央、Ca=3に対しては、電子棚札1の表示部14の表示画面における左中央、そして、Ca=4に対しては、電子棚札1の表示部14の表示画面における上中央がそれぞれ対応付けられている。尚、更新回数カウンタCaのカウント値、Ca=0には、何も対応付けられていない。
又、棚札サーバ2から選択された当該電子棚札1へ、商品表示情報と、及び、特定の表示マーク、及び、当該マークの表示位置の情報が送信されるが、図20は、この送信時における送信情報のフォーマットである。この送信情報は、選択された当該電子棚札1の棚
札ID、商品表示情報、特定の表示マーク、及び、図19に示す更新回数カウンタCaのカウント値と対応する上記のマークの表示位置の情報で構成されている。
例えば、選択された当該電子棚札1用の更新回数カウンタCaのカウント値が、Ca=1であると、星マークと右中央とが当該電子棚札1へ送信される。又、当該電子棚札1へ送信される商品表示情報は、実施の形態1と同様、棚札サーバ2のHDD23に備えられた商品登録情報データベースの、図5に示す商品登録情報に含まれている商品表示情報が抽出されて用いられる。
又、図21は、選択された当該電子棚札1から棚札サーバ2へ送信される表示完了情報の、送信情報のフォーマットである。この送信情報は、選択された当該電子棚札1の棚札ID、表示完了報告、及び、及び、当該電子棚札1に表示された表示マークで構成されている。
又、棚札サーバ2のメモリ22に備えられている電子棚札表示状態記録テーブルに、電子棚札1から棚札サーバ2へ送信される表示マーク表示完了情報を基に、電子棚札1の表示の更新の状態が記録されるが、実施の形態1における電子棚札システムでは、この表示の更新の状態として、表示マークが記録される。これに対して、実施の形態2における電子棚札システムでは、特定マークの電子棚札1の表示部14の表示画面における位置が用いられる。図22は、この状態を示したものである。
図23〜図25は、上記の実施の形態2における電子棚札システムの動作により、電子棚札1に表示される商品表示情報、及び、表示マークの表示位置の表示の例を、4個の異なる棚札IDを備えた電子棚札1について、示したものである。
この内、図23は、棚札サーバ2が備える4個の異なる棚札IDを備えた電子棚札1のそれぞれにおける、更新回数カウンタCaのカウント値が、Ca=1の場合を示しており、電子棚札1の表示部14の表示画面に、表示マークの表示位置として、図7に示す、更新回数カウンタCaのカウント値Ca=1と対応付けられている右中央が、示されている。従って、この電子棚札1の表示部14の表示画面を見ただけで、当該電子棚札1における表示は、更新回数が1回目、即ち、初回送信による表示であることがわかる。
同様に、図24は、上記と同じく、棚札サーバ2が備える4個の異なる棚札IDを備えた電子棚札1のそれぞれにおける、更新回数カウンタCaのカウント値が、Ca=2の場合を示しており、電子棚札1の表示部14の表示画面に、表示マークの表示位置として、下中央が示されている。従って、この電子棚札1の表示部14の表示画面を見ただけで、当該電子棚札1における表示は、更新回数が2回目であることがわかる。
同様に、図25は、上記と同じく、棚札サーバ2が備える4個の異なる棚札IDを備えた電子棚札1のそれぞれにおける、更新回数カウンタCaのカウント値Ca=3の場合を示しており、電子棚札1の表示部14の表示画面に、表示マークの表示位置として、左中央が示されている。従って、この電子棚札1の表示部14の表示画面を見ただけで、当該電子棚札1における表示は、更新回数が3回目であることがわかる。
<実施の形態3>
次に、実施の形態3における電子棚札システムについて説明する。実施の形態3における電子棚札システムの構成は、実施の形態1における電子棚札システムの構成と全く同じである。又、実施の形態3における電子棚札システムの動作も、以下に述べる点を除いて、実施の形態1における電子棚札システムと同じである。
実施の形態1における電子棚札システムでは、電子棚札1の表示の更新が、商品表示情報の初回送信から数えて何回目の更新であるかをカウントする機能は、棚札サーバ2により行われる。これに対して、実施の形態3における電子棚札システムでは、この機能は、電子棚札1により行われる。この点が実施の形態1における電子棚札システムと異なる点である。
そこで、実施の形態1における電子棚札システムでは、上述したように、棚札サーバ2に備えられている処理機能要素は、送信要否フラグFs、処理中フラグFp、更新回数カウンタCa、規定期間タイマTa、及び、規定期間タイマTaタイムアップ値記録エリアである。
これに対して、実施の形態3における電子棚札システムでは、棚札サーバ2に備えられている処理機能要素は、図26に示すように、送信要否フラグFs、及び、処理中フラグFpのみである。又、棚札サーバ2のメモリ22には、実施の形態1における電子棚札システムと同様、電子棚札1の表示の更新の状態の記録が行われる電子棚札表示状態記録テーブルが備えられている。
そして、電子棚札1のメモリ22には、処理機能要素として、図27に示すように、更新回数カウンタCb、規定期間タイマTb、及び、規定期間タイマTbタイムアップ値記録エリアが備えられている。又、実施の形態1における電子棚札システムでは、棚札サーバ2に備えられている図7に示す、表示マーク登録テーブルが、実施の形態3における電子棚札システムでは、電子棚札1のメモリ22に、備えられている。
これらの電子棚札1に備えられている規定期間タイマTbタイムアップ値記録エリアへの規定期間タイマTbのタイムアップ値(請求項1における電子棚札用規定期間に該当する。)の設定、及び、表示マーク登録テーブルへの表示マークの登録は、棚札サーバ2の操作者により、棚札サーバ2の操作部26の操作により、入力された規定期間タイマTbのタイムアップ値、或いは、表示マークの登録入力が、電子棚札1へ送信されることにより行われる。
上記の、棚札サーバ2に備えられている送信要否フラグFs、及び、処理中フラグFpの機能は、実施の形態1における電子棚札システムの棚札サーバ2に備えられている送信要否フラグFs、及び、処理中フラグFpの機能と全く同じである。
又、上記の、電子棚札1に備えられている更新回数カウンタCb、規定期間タイマTb、及び、規定期間タイマTbタイムアップ値記録エリアの機能は、実施の形態1における電子棚札システムの更新回数カウンタCa、規定期間タイマTa、及び、規定期間タイマTaタイムアップ値記録エリアの機能と同じである。
次に、実施の形態3における電子棚札システムの動作について説明する。実施の形態3における電子棚札システムの動作としては、実施の形態3における電子棚札システムの動作における図9〜図13に示したフローチャートの内、棚札サーバ2の動作を示したフローチャートに関し、図9のフローチャートは、そのまま適用される。又、図10のフローチャートは、「選択された当該電子棚札への送受信処理(1)」(S20)に代えて、図29、及び、図30のフローチャートで示される「選択された当該電子棚札への送受信処理(2)」(S70)が用いられる以外は、図10のフローチャートが適用される。
又、実施の形態3における電子棚札システムの電子棚札1の動作については、図28に示すフローチャートが適用される。又、実施の形態3における電子棚札システムでは、棚札サーバ2が、それぞれの電子棚札1に対して、上述した規定期間の開始は、それぞれの電子棚札1から送信される規定期間開始情報を受信することにより、行われる。
次に、図9、図10、図28〜図30のフローチャートの基づき、実施の形態3における電子棚札システムの動作について、具体的に説明する。まず、最初に、商品登録情報の中の商品表示情報を、新規に作成、又は、更新する手順は、図9に示すフローチャートのとおりであり、上述したように、実施の形態1と全く同じであるので、説明を省略する。
次に、電子棚札1の動作については、図28に示すフローチャートが適用される。又、棚札サーバ2の基本動作は、上述したように、図10のフローチャートの「選択された当該電子棚札への送受信処理(1)」(S20)に代えて、図29、及び、図30のフローチャートで示される「選択された当該電子棚札への送受信処理(2)」(S70)が用いられる以外は、図10のフローチャートが適用される。又、そこで、図28、図10、図29、及び、図30を用いて、電子棚札1の動作、及び、棚札サーバ2の基本動作を説明する。
図28において、電子棚札1は、まず、更新回数カウンタCbをリセットして、Cb=0とすると共に(S51)、規定期間開始情報を棚札サーバ2へ送信する(S52)。この規定期間開始情報の棚札サーバ2への送信は、当該電子棚札1が備える棚札IDを伴って行われる。そして、規定期間タイマTbに、規定期間タイマTbタイムアップ値記録エリアに記録されている規定期間タイマTbタイムアップ値を、規定期間タイマTbにセットして(S53)この規定期間タイマTbをスタートさせた後(S54)、S55へ進む。
S55では、規定期間タイマTbがタイムアップしているか否かをチェックし、タイムアップしていると、S51へ戻って、S51以降の処理を繰返す。このようにするのは、規定期間の経過により、経過時点で、更新回数カウンタCbをリセットして、再度、新たに規定期間を開始すると共に、電子棚札1の表示の更新が、商品表示情報の初回送信から数えて何回目の更新であるかを、最初から数え直すようにするためである。
S55における、規定期間タイマTbがタイムアップしているか否かのチェックで、規定期間タイマTbがタイムアップしていないと、次に、棚札サーバ2からの受信の有無をチェックする(S56)。
一方、棚札サーバ2では、図10に示す棚札サーバ2の基本フローチャートにおいて、まず、全ての電子棚札1の処理中フラグFpをリセットして、Fp=0とする(S11)。そして、次に電子棚札1の最初の1つを選択して(S12)、この「選択された当該電子棚札への送受信処理(2)」(S70)を行う。図29、及び、図30は、この「選択された当該電子棚札への送受信処理(2)」(S70)を示したフローチャートである。次に、この「選択された当該電子棚札への送受信処理(2)」(S70)の動作について説明する。
図29、及び、図30において、まず、選択された当該電子棚札1用の処理中フラグFpをチェックする(S71)。処理中フラグFpがリセット(Fp=0)されたままでなければ、即ち、Fp=1であれば、S77へ進む。
S71における、選択された当該電子棚札1用の処理中フラグFpのチェックで、処理中フラグFpがリセットされたままであり、Fp=0であれば(S72)、次に、S73へ進む。
S73では、選択された当該電子棚札1から、規定期間開始情報の受信の有無をチェックする。受信していなければ(S74)、そのまま、「選択された当該電子棚札への送受
信処理(2)」(S70)を終了する。
上述したように、電子棚札1では、電子棚札1の動作を示す図28のフローチャートのS52で、規定期間開始情報を棚札サーバ2へ送信する。そこで、S73における、選択された当該電子棚札1からの、規定期間開始情報の受信の有無のチェックで、規定期間開始情報を棚札サーバ2から受信していると(S74)、選択された当該電子棚札1用の処理中フラグFpをセットして、Fp=1とする(S75)。そして、次に、棚札サーバ2のメモリ22に備えられている電子棚札表示状態記録テーブルにおける、選択された当該電子棚札1用の欄をクリアして(S76)、S77へ進む。
S77では、選択された当該電子棚札1用の送信要否フラグFsをチェックする。この送信要否フラグFsが、Fs=1でないと(S78)、即ち、リセットされたまま(Fs=0)であると、選択された当該電子棚札1の商品表示情報は、棚札サーバ2の操作者によって行われるマニュアル操作による更新処理等が終了しておらず、棚札サーバ2から電子棚札1へ送信される対象とはなっていない。そこで、S81へ進む。
S77における、選択された当該電子棚札1用の送信要否フラグFsのチェックで、この送信要否フラグFsがセットされて、Fs=1であると(S78)、選択された当該電子棚札1の商品表示情報は、棚札サーバ2の操作者によって行われるマニュアル操作による更新処理等が終了しており、棚札サーバ2から電子棚札1へ送信される対象となっている。そこで、次に、選択された当該電子棚札1の商品表示情報を、選択された当該電子棚札1へ送信する(S79)。
そして、次に、選択された当該電子棚札1用の送信要否フラグFsをリセットして、Fs=0とする(S80)。これは、S79で、当該電子棚札1に対する更新処理等が終了した商品表示情報の送信が終了したので、同じ情報が、再度、当該電子棚札1へ送信されないようにするためである。S80における選択された当該電子棚札1用の送信要否フラグFsのリセットが終了すると、S81へ進む。
一方、電子棚札1では、図28に示す電子棚札1のフローチャートのS56において、棚札サーバ2からの受信の有無をチェックしている。他方、上述したように、棚札サーバ2では、図10に示す棚札サーバ2の基本フローチャートにおける、選択された当該電子棚札への送受信処理(2)」(S70)(図29、図30に示すフローチャート)のS79で、選択された当該電子棚札1の商品表示情報を、選択された当該電子棚札1へ送信している。
そこで、電子棚札1では、図28に示す電子棚札1のフローチャートのS57において、この商品表示情報を受信すると、更新回数カウンタCbをカウントアップして、Cb=Cb+1とする(S58)。そして、受信した商品表示情報、及び、更新回数カウンタCbのカウント値と対応する表示マークを、電子棚札1に表示する(S59)。
S59で、電子棚札1に、商品表示情報、及び、表示マークの表示を完了すると、次に、電子棚札1は、表示した表示マークを表示完了情報に含ませて、棚札サーバ2へ送信して(S60)、S55へ戻り、S55以降の処理を繰返す。
すると、棚札サーバ2では、図10に示す棚札サーバ2の基本フローチャートにおける、選択された当該電子棚札への送受信処理(2)」(S70)(図29、図30に示すフローチャート)のS81で、選択された当該電子棚札1からの受信の有無をチェックしており、電子棚札1からの受信があると(S82)、受信した表示完了情報に含まれる表示マークを、棚札サーバ2のメモリ22に備えられている電子棚札表示状態記録テーブルの
、選択された当該電子棚札1の欄へ、記入して(S83)、「選択された当該電子棚札への送受信処理(2)」(S70)を終了する。
この「選択された当該電子棚札への送受信処理(2)」(S70)が終了すると、棚札サーバ2では、次に、図10に示すフローチャートのS13に進み、全ての電子棚札1に対する「選択された当該電子棚札への送受信処理(2)」(S70)が終了したか否かをチェックし、終了していないと(S14)、次の電子棚札を1つ選択して(S15)、上記の「選択された当該電子棚札への送受信処理(2)」(S70)を繰返す。
S13における、全ての電子棚札1に対する「選択された当該電子棚札への送受信処理(2)」(S70)が終了したか否かのチェックで、終了していると(S14)、S12へ戻り、再度、電子棚札1の最初の1つを選択するところからスタートして、上記の「選択された当該電子棚札への送受信処理(2)」(S70)を繰返す。
上記の実施の形態3における電子棚札システムの動作により、電子棚札1に表示される商品表示情報、及び、表示マークの表示の例としては、図16〜図18に示す、実施の形態1における電子棚札システムと全く同じ例を用いることができる。
上記の実施の形態3における電子棚札システムによれば、上述した実施の形態1における電子棚札システムと同様、電子棚札1に、棚札サーバ2の初回送信から何回目の更新送信であるかを示す更新回数を表現する表示マークが表示される。そのため、電子棚札1の表示がいつ更新されたものであるのかを、電子棚札1の表示を見ただけで、容易に判断することができる。従って、電子棚札1の表示の更新が、正常に行なわれているか否かを、容易に、判断することができる。
又、電子棚札1は、表示マークの表示を完了すると、この表示マークの表示が完了したことを示す表示完了情報を、棚札サーバ2へ送信し、棚札サーバ2は、この表示完了情報を受信して、棚札サーバ2のメモリ22に備えている電子棚札表示状態記録テーブルにこれを記録する。又、この電子棚札表示状態記録テーブルは、棚札サーバ2の表示部25に表示される。従って、この棚札サーバ2に表示される電子棚札表示状態記録テーブルを見ることにより、電子棚札1の表示の更新が、正常に行なわれたか否かを、容易に、確認することができる。
又、同一の更新回数を表現する表示マークとしては、全ての電子棚札1に対して、共通に使用される同一の表示マークが用いられる。従って、電子棚札1の表示を、この電子棚札1の周囲に存在する電子棚札1の表示と比較して、当該電子棚札1の表示の更新が、正常に行なわれているか否かを、容易に、確認することができる。
又、電子棚札1に表示される商品表示情報の更新回数と、この更新回数を表現する表示マークとの対応付けを規定した規定情報を、電子棚札1に備えており、電子棚札1は、この規定情報に基づいて、処理を行う。そのため、予め定められた同一の規定情報に基づき、複数の電子棚札1のそれぞれに対して、同一の規定情報という同一の基準に基づいて、表示マークの表示が行われる。従って、複数の電子棚札1に対して、これらの電子棚札1の表示の更新が、正常に行なわれているか否かを、同一の基準に基づいて、確認することができ、この確認を容易に行うことができる。
又、電子棚札1は、この電子棚札1の表示の更新が、商品表示情報の初回送信から数えて何回目の更新であるかをカウントする期間である規定期間を計測する規定期間タイマTbを備えている。そして、この規定期間が経過すると、経過時点で、更新回数カウンタCbをリセットして、再度、新たに規定期間を開始すると共に、電子棚札1の表示の更新が
、商品表示情報の初回送信から数えて何回目の更新であるかを、最初から数え直す仕組を採用している。
そのため、電子棚札1の表示の更新管理を、電子棚札用規定期間という一定の期間、例えば、24時間単位で、行うことができ、電子棚札1の表示の更新管理を、画一的に行うことができる。又、規定期間という一定の期間を単位とした電子棚札1の表示の更新管理は、電子棚札1のみで行われる。そのため、電子棚札1の負荷を軽減することができる。
<実施の形態4>
次に、実施の形態4における電子棚札システムについて説明する。実施の形態4における電子棚札システムの構成は、実施の形態3における電子棚札システムの構成と全く同じである。又、実施の形態4における電子棚札システムの動作も、以下に述べる点を除いて、実施の形態3と全く同じである。従って、実施の形態4における電子棚札システムの効果についても、実施の形態3における電子棚札システムの効果と、全く同じである。
実施の形態4における電子棚札システムが、実施の形態3における電子棚札システムと異なるのは、実施の形態2における電子棚札システムが、実施の形態1における電子棚札システムと異なる点と全く同じである。
即ち、実施の形態3では、実施の形態1と同様、更新回数カウンタCbの各カウント値と対応付けられている情報として、異なる形状の表示マークを用いている。これに対して、実施の形態4では、実施の形態2と同様、特定の1種類の表示マークを用いると共に、この、表示マークを電子棚札1の表示部14に表示する際に、電子棚札1の表示の表示画面における異なる表示位置を、更新回数カウンタCbの各カウント値と対応付けられている情報として用いている。従って、実施の形態4における電子棚札システムと、実施の形態3における電子棚札システムとの差異の詳細については、説明を省略する。