JP5240511B2 - エンジン制御方法及びエンジン制御装置 - Google Patents
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Description
すなわち、特許文献1に記載のエンジンでは、水素ガス運転モードにおいても、ガソリン運転モードと同様に蒸発燃料のパージがおこなわれるため、エンジン運転中、全体として排気エミッション(特に、HC)の排出量が多くなるおそれがあるという問題があった。
一方、第1燃料運転モードでは、燃焼温度がそれほど高くない場合があり、第2燃料の蒸発燃料をパージしても未燃焼となるおそれがあり、さらに触媒が非活性化状態となっているおそれがあるので、排気エミッション(特に、HC)が増加してしまうおそれがある。
AC−DCコンバータ4は、供給された交流電力を直流電力に変換し、直流電力を高電圧バッテリ5及びDC−ACコンバータ6に供給する。これにより、高電圧バッテリ5は、AC−DCコンバータ4から供給される直流電力によって充電されると共に、所定の運転状態において、DC−ACコンバータ6へ直流電力を供給する。
本実施形態の車両1は、シリーズ方式のハイブリッド車両であるが、これに限らず、パラレル方式又はスプリット方式のハイブリッド車両であってもよい。なお、この場合は、駆動輪をモータの回転出力又はエンジンの回転出力が直接、機械的接続を介して駆動輪を駆動するので、エンジンとモータが駆動源となる。
このエンジン2は、2つのロータハウジングを3つのサイドハウジングの間に挟みこむようにして一体化し、その間に形成される2つの気筒11にそれぞれロータ12を収容した2ロータタイプであり、図2では、一方の気筒11のみを示している。
ハウジング10には、各気筒11に2つの点火プラグ14が設けられている。また、ハウジング10には、吸気ポート15a及び排気ポート15bが形成されており、吸気ポート15aには吸気通路16aが接続され、排気ポート15bには排気通路16bが接続されている。吸気通路16aを介して、吸気工程にある作動室に空気が導入され、排気通路16bを介して、排気工程にある作動室から排気ガスが排出される。
さらに、吸気通路16aの最下流側の吸気ポート15a近傍には、ガソリンを噴射して空気とガソリンとの混合気を作動室内に供給するガソリンインジェクタ30と、水素ガスを噴射して水素ガスと空気との混合気を作動室内に供給するポート噴射式の水素ガスインジェクタ40aが配設されている。
ガソリンポンプ33は、ガソリン供給通路31を介してガソリンインジェクタ30にガソリンを圧送するように構成されている。
キャニスタ36は、活性炭等の吸着剤を内部に収容する本体部を有し、本体部には内部に連通する大気取入口36aが設けられている。また、キャニスタ36には、蒸発燃料通路35に加えて、パージ通路37が接続されている。
なお、以下の説明において、排気浄化装置20通過後の排気ガス中に含まれる上記有害物質を排気エミッションと呼ぶ。
水素高圧ガスタンク42の排出口には、タンクから水素ガス供給通路41への水素ガスの供給を制御するための停止弁43が設けられ、さらに下流側には、水素ガスインジェクタ40a,40bへの水素ガス供給量(供給圧力)を制御する制御弁44が配設されている。インジェクタ30,40a,40bは、ECU50からの制御信号に基づいて、所定の噴射タイミングで、所定量のガソリン又は水素ガスを噴射するように構成されている。
このように、エンジン2は、常時、運転状態にあるわけではなく、例えば低トルク時等には、停止した状態となる。
上述のように、ガソリン運転モード中に蒸発燃料のパージを実行すると、蒸発燃料は燃焼され、気筒11から排気通路16bに排出された排気ガスは、活性化状態の触媒によって浄化されるので、車外に排出される排気エミッションを低減することができる。
このように、蒸発燃料のパージ実施頻度を、ガソリン運転モード中に高く、水素ガス運転モード中に低くするため、本実施形態では、水素ガス運転モードよりもガソリン運転モードの方が、パージ実施条件が成立し易いように構成されている。
また、本実施形態では、ガソリン運転モード中に、より頻繁にパージを行って、キャニスタ36内の蒸発燃料の蓄積量を常時低減した状態にしておくことで、水素ガス運転モードに切り替えられたときに、パージすべき蒸発燃料の総量を予め低減しておくことができる。
この処理では、ECU50は、まず車速センサ62,アクセル開度センサ61,エンジン回転数センサ63から受け取った車速,アクセル開度,エンジン回転数Nを読み込む(ステップS1)。そして、読み込んだ車速及びアクセル開度と、マップデータ(図4)に基づいて、現在のトルク要求状態がエンジン駆動領域であるか否かを判定する(ステップS2)。
第2実施形態では、蒸発燃料濃度に関する値(ガソリンタンク温度,ガソリンタンク内圧力,蒸発燃料濃度)が、パージ判定閾値に設定された例である。ガソリンタンク温度,ガソリンタンク内圧力,蒸発燃料濃度には、それぞれタンク温度センサ34a,タンク圧力センサ34b,蒸発燃料濃度センサ29の検出値が用いられる。これらは、蒸発燃料濃度に直接又は間接的に関連している。ガソリンタンク温度やガソリンタンク圧は、これらの値が蒸発燃料濃度と相関しており、これらの値が大きくなると蒸発燃料濃度が高くなる。
具体的には、ガソリンタンク温度については、ガソリン運転モードではパージ判定閾値TG(以下、「タンク温度判定閾値TG」という)が設定され、水素ガス運転モードではパージ判定閾値TH(以下、「タンク温度判定閾値TH」という)が設定される(ただし、TG<TH)。
このように、ガソリンタンク温度,ガソリンタンク圧,蒸発燃料濃度に関するパージ判定閾値は、ガソリン運転モードの方が水素ガス運転モードよりもパージが行われ易い値に設定されている(又は、水素ガス運転モードの方がガソリン運転モードよりもパージが行われ難い値に設定されている)。
この処理では、ECU50は、まず車速センサ62,アクセル開度センサ61から受け取った車速,アクセル開度を読み込む(ステップS21)。また、ECU50は、タンク温度センサ34a,タンク圧力センサ34b,蒸発燃料濃度センサ29から受け取ったタンク温度T,タンク圧P,蒸発燃料濃度Eを読み込む(ステップS22)。そして、ECU50は、読み込んだ車速及びアクセル開度と、マップデータ(図4)に基づいて、現在のトルク要求状態がエンジン駆動領域であるか否かを判定する(ステップS23)。
第3実施形態では、前回のパージが終了してからの経過時間(以下、「非供給経過時間」という)が、パージ判定閾値に設定された例である。すなわち、本実施形態では、非供給経過時間がパージ判定閾値で設定された指定時間に達した場合に、パージ条件が成立する。
第3実施形態も上記実施形態と同様に、ガソリン運転モードが選択されているときと、水素ガス運転モードが選択されているときとで、異なるパージ判定閾値が設定されるように構成されている。
このように、非供給経過時間についてのパージ判定閾値は、ガソリン運転モードの方が水素ガス運転モードよりもパージが行われ易い値に設定されている(又は、水素ガス運転モードの方がガソリン運転モードよりもパージが行われ難い値に設定されている)。
水素ガス運転モードが選択されている場合、ステップS56が実行され、この処理では、パージ実施条件判定手段としてのECU50は、パージ間隔判定閾値に閾値SHを設定し、処理を終了する(判定閾値変更ステップ)。また、ガソリン運転モードが選択されている場合、ステップS58が実行され、この処理では、パージ実施条件判定手段としてのECU50は、パージ間隔判定閾値に閾値SGを設定し、処理を終了する(判定閾値変更ステップ)。
なお、パージ終了とは、パージ制御弁38が開状態となった後に閉状態となった時点を指している。
第4実施形態は、ガソリン運転モード選択時にエンジン運転が行われ易くするように、図4に示したマップデータを変更することで、ガソリン運転モード中のパージ量を増加させ、水素ガス運転モード中のパージ量をその分減少させるように構成されている。これにより、排気エミッション(特に、HC)の排出量を低減することができる。
同図(A)に示す第1マップデータは、図4に示したマップデータと同じものであり、車速とアクセル開度をパラメータとした運転領域が、モータ7を効率よく駆動するためにエンジン駆動領域とバッテリ駆動領域に分割されたものである。
一方、同図(B)に示す第2マップデータは、エンジン駆動領域が、車速及びアクセル開度の比較的小さな領域まで拡大され、その分、バッテリ駆動領域が狭くなっている。このため、第2マップデータが選択されると、エンジン2を駆動源として運転される時間的割合が増加し、高電圧バッテリ5を駆動源として運転される時間的割合が減少する。
この処理では、ECU50は、まず車速センサ62,アクセル開度センサ61から受け取った車速,アクセル開度を読み込み(ステップS71)、運転モード選択スイッチ60の選択に基づいて受け取っている運転モード選択信号を読み込み(ステップS72)、さらに、蒸発燃料濃度センサ29から受け取った蒸発燃料濃度Eを読み込む(ステップS73)。
現在の運転条件がエンジン駆動領域でない場合(ステップS76;No)、すなわちバッテリ駆動される場合、パージは行われないため、ECU50は、パージ制御弁38を閉状態とし(ステップS81)、処理を終了して、再びステップS71の処理に戻る。
現在パージが行われていない場合(ステップS77;No)、パージ実行手段としてのECU50は、読み込んだ蒸発燃料濃度Eが、パージ判定閾値である濃度E3以上であるか否かを判定し(ステップS78)、蒸発燃料濃度Eが、濃度E3以上である場合(ステップS78;Yes)、パージ実施条件が成立しているので、パージ処理を実行し(ステップS79;パージ実行ステップ)、処理を終了して、再びステップS71の処理に戻る。
そして、本実施形態では、パージ判定閾値濃度E3をかなり高い濃度に設定することで、水素ガス運転モードにおけるパージ実施頻度を低くしており、さらに、パージ停止濃度E33も比較的高い濃度に設定することで、パージが実施されてもパージ総量がそれほど多くならないようにしている。
一方、現在のトルク要求状態がエンジン駆動領域である場合(ステップS87;Yes)、ECU50は、読み込んだ蒸発燃料濃度Eが、パージ停止濃度である濃度E22以上であるか否かを判定する(ステップS88)。この濃度E22は、パージ判定閾値濃度E2よりも小さい値に設定されており(E2>E22)、パージを停止するための値を規定している。
現在のトルク要求状態がエンジン駆動領域でない場合(ステップS90;No)、ECU50は、パージを実行できないので、パージ制御弁38を閉状態のままとして(ステップS81)、処理を終了して、再びステップS71の処理に戻る。
一方、現在のトルク要求状態がエンジン駆動領域である場合(ステップS92;Yes)は、ECU50は、読み込んだ蒸発燃料濃度Eが、パージ停止濃度である濃度E11以上であるか否かを判定する(ステップS88)。この濃度E11は、パージ判定閾値濃度E1よりも小さい値に設定されており(E1>E11)、パージを停止するための値を規定している。この場合、濃度E11は、極めて低濃度に設定されている。
2 デュアルフューエルエンジン
5 高電圧バッテリ
7 モータ
11 気筒
12 ロータ
16a 吸気通路
16b 排気通路
20 排気浄化装置
21 触媒温度センサ
29 蒸発燃料濃度センサ
32 ガソリンタンク
34a タンク温度センサ
34b タンク圧力センサ
35 蒸発燃料通路
36 キャニスタ
37 パージ通路
38 パージ制御弁
39 パージ制御弁開度センサ
60 運転モード選択スイッチ
61 アクセル開度センサ
62 車速センサ
63 エンジン回転数センサ
Claims (10)
- 燃焼時の熱量が低い非炭化水素系の第1燃料で運転する運転モードと第1燃料に対し燃焼時の熱量が高い炭化水素系の第2燃料で運転する運転モードのいずれか一方で運転するデュアルフューエルエンジンと、他の駆動源と、を備えたハイブリッド車両におけるエンジンの制御方法であって、
運転者の要求に応じて、第1燃料又は第2燃料の内の一方による運転モードを選択し、選択した運転モードでエンジンを制御するエンジン制御ステップと、
第1燃料又は第2燃料による運転モードでエンジンを運転中に、第2燃料の蒸発燃料をエンジンに供給するためのパージ実施条件が成立したか否かを判定するパージ実施条件判定ステップと、
前記パージ実施条件が成立した場合に、蒸発燃料をエンジンに供給するパージ実行ステップと、を備え、
前記パージ実施条件判定ステップは、所定の判定値が判定閾値に達した場合に、パージ実施条件が成立したと判定するものであって、第1燃料による運転モードよりも第2燃料による運転モードでパージ実施条件が成立し易くするように、第1燃料による運転モードにおける判定閾値と、第2燃料による運転モードにおける判定閾値とを異なった値に設定する判定閾値変更ステップを含み、
前記判定値が、エンジン回転数であって、
前記判定閾値変更ステップは、第1燃料による運転モードにおける判定閾値よりも、第2燃料による運転モードにおける判定閾値を小さな値に設定することを特徴とするエンジンの制御方法。 - 燃焼時の熱量が低い非炭化水素系の第1燃料で運転する運転モードと第1燃料に対し燃焼時の熱量が高い炭化水素系の第2燃料で運転する運転モードのいずれか一方で運転するデュアルフューエルエンジンと、他の駆動源と、を備えたハイブリッド車両におけるエンジンの制御方法であって、
運転者の要求に応じて、第1燃料又は第2燃料の内の一方による運転モードを選択し、選択した運転モードでエンジンを制御するエンジン制御ステップと、
第1燃料又は第2燃料による運転モードでエンジンを運転中に、第2燃料の蒸発燃料をエンジンに供給するためのパージ実施条件が成立したか否かを判定するパージ実施条件判定ステップと、
前記パージ実施条件が成立した場合に、蒸発燃料をエンジンに供給するパージ実行ステップと、を備え、
前記パージ実施条件判定ステップは、所定の判定値が判定閾値に達した場合に、パージ実施条件が成立したと判定するものであって、第1燃料による運転モードよりも第2燃料による運転モードでパージ実施条件が成立し易くするように、第1燃料による運転モードにおける判定閾値と、第2燃料による運転モードにおける判定閾値とを異なった値に設定する判定閾値変更ステップを含み、
前記判定値が、蒸発燃料濃度に関する値であって、
前記判定閾値変更ステップは、第1燃料による運転モードにおける判定閾値よりも、第2燃料による運転モードにおける判定閾値を小さな値に設定することを特徴とするエンジンの制御方法。 - 燃焼時の熱量が低い非炭化水素系の第1燃料で運転する運転モードと第1燃料に対し燃焼時の熱量が高い炭化水素系の第2燃料で運転する運転モードのいずれか一方で運転するデュアルフューエルエンジンと、他の駆動源と、を備えたハイブリッド車両におけるエンジンの制御方法であって、
運転者の要求に応じて、第1燃料又は第2燃料の内の一方による運転モードを選択し、選択した運転モードでエンジンを制御するエンジン制御ステップと、
第1燃料又は第2燃料による運転モードでエンジンを運転中に、第2燃料の蒸発燃料をエンジンに供給するためのパージ実施条件が成立したか否かを判定するパージ実施条件判定ステップと、
前記パージ実施条件が成立した場合に、蒸発燃料をエンジンに供給するパージ実行ステップと、を備え、
前記パージ実施条件判定ステップは、所定の判定値が判定閾値に達した場合に、パージ実施条件が成立したと判定するものであって、第1燃料による運転モードよりも第2燃料による運転モードでパージ実施条件が成立し易くするように、第1燃料による運転モードにおける判定閾値と、第2燃料による運転モードにおける判定閾値とを異なった値に設定する判定閾値変更ステップを含み、
前記判定値が、蒸発燃料が非供給状態となってからの経過時間であって、
前記判定閾値変更ステップは、第1燃料による運転モードにおける判定閾値よりも、第2燃料による運転モードにおける判定閾値を小さな値に設定することを特徴とするエンジンの制御方法。 - 燃焼時の熱量が低い非炭化水素系の第1燃料で運転する運転モードと第1燃料に対し燃焼時の熱量が高い炭化水素系の第2燃料で運転する運転モードのいずれか一方で運転するデュアルフューエルエンジンと、他の駆動源と、を備えたハイブリッド車両におけるエンジンの制御方法であって、
運転者の要求に応じて、第1燃料又は第2燃料の内の一方による運転モードを選択する運転モード選択ステップと、
エンジンを用いて車両運転する運転条件を規定する第1運転領域と、この第1運転領域以外の運転領域であって、前記他の駆動源を用いて車両運転する運転条件を規定する第2運転領域と、が設定された運転領域データに基づいて、現在の運転条件から、駆動源としてエンジン又は前記他の駆動源を選択する駆動源選択ステップと、
エンジンが駆動源として選択されているときに、第2燃料の蒸発燃料をエンジンに供給するためのパージを実行するパージ実行ステップと、を備え、
前記駆動源選択ステップは、第2燃料による運転モードが選択されているときの第1運転領域を、第1燃料による運転モードが選択されているときの第1運転領域よりも拡大して設定する運転領域拡大ステップを含むことを特徴とするエンジンの制御方法。 - 前記運転領域拡大ステップは、蒸発燃料濃度に関する値が所定の判定閾値に達したことを判定する判定ステップを含み、この判定ステップで、蒸発燃料濃度に関する値が前記判定閾値に達したと判定された場合に、第2燃料による運転モードが選択されているときの第1運転領域を、第1燃料による運転モードが選択されているときの第1運転領域よりも拡大して設定することを特徴とする請求項4に記載のエンジンの制御方法。
- 燃焼時の熱量が低い非炭化水素系の第1燃料で運転する運転モードと第1燃料に対し燃焼時の熱量が高い炭化水素系の第2燃料で運転する運転モードのいずれか一方で運転するデュアルフューエルエンジンと、他の駆動源と、を備えたハイブリッド車両におけるエンジンの制御装置であって、
運転者の要求に応じて、第1燃料又は第2燃料の内の一方による運転モードを選択し、選択した運転モードでエンジンを制御するエンジン制御手段と、
第1燃料又は第2燃料による運転モードでエンジンを運転中に、第2燃料の蒸発燃料をエンジンに供給するためのパージ実施条件が成立したか否かを判定するパージ実施条件判定手段と、
前記パージ実施条件が成立した場合に、蒸発燃料をエンジンに供給するパージ実行手段と、を備え、
前記パージ実施条件判定手段は、所定の判定値が判定閾値に達した場合に、パージ実施条件が成立したと判定するものであって、第1燃料による運転モードよりも第2燃料による運転モードでパージ実施条件が成立し易くするように、第1燃料による運転モードにおける判定閾値と、第2燃料による運転モードにおける判定閾値とを異なった値に設定し、
前記判定値が、エンジン回転数であって、
前記パージ実施条件判定手段は、第1燃料による運転モードにおける判定閾値よりも、第2燃料による運転モードにおける判定閾値を小さな値に設定することを特徴とするエンジンの制御装置。 - 燃焼時の熱量が低い非炭化水素系の第1燃料で運転する運転モードと第1燃料に対し燃焼時の熱量が高い炭化水素系の第2燃料で運転する運転モードのいずれか一方で運転するデュアルフューエルエンジンと、他の駆動源と、を備えたハイブリッド車両におけるエンジンの制御装置であって、
運転者の要求に応じて、第1燃料又は第2燃料の内の一方による運転モードを選択し、選択した運転モードでエンジンを制御するエンジン制御手段と、
第1燃料又は第2燃料による運転モードでエンジンを運転中に、第2燃料の蒸発燃料をエンジンに供給するためのパージ実施条件が成立したか否かを判定するパージ実施条件判定手段と、
前記パージ実施条件が成立した場合に、蒸発燃料をエンジンに供給するパージ実行手段と、を備え、
前記パージ実施条件判定手段は、所定の判定値が判定閾値に達した場合に、パージ実施条件が成立したと判定するものであって、第1燃料による運転モードよりも第2燃料による運転モードでパージ実施条件が成立し易くするように、第1燃料による運転モードにおける判定閾値と、第2燃料による運転モードにおける判定閾値とを異なった値に設定し、
前記判定値が、蒸発燃料濃度に関する値であって、
前記パージ実施条件判定手段は、第1燃料による運転モードにおける判定閾値よりも、第2燃料による運転モードにおける判定閾値を小さな値に設定することを特徴とするエンジンの制御装置。 - 燃焼時の熱量が低い非炭化水素系の第1燃料で運転する運転モードと第1燃料に対し燃焼時の熱量が高い炭化水素系の第2燃料で運転する運転モードのいずれか一方で運転するデュアルフューエルエンジンと、他の駆動源と、を備えたハイブリッド車両におけるエンジンの制御装置であって、
運転者の要求に応じて、第1燃料又は第2燃料の内の一方による運転モードを選択し、選択した運転モードでエンジンを制御するエンジン制御手段と、
第1燃料又は第2燃料による運転モードでエンジンを運転中に、第2燃料の蒸発燃料をエンジンに供給するためのパージ実施条件が成立したか否かを判定するパージ実施条件判定手段と、
前記パージ実施条件が成立した場合に、蒸発燃料をエンジンに供給するパージ実行手段と、を備え、
前記パージ実施条件判定手段は、所定の判定値が判定閾値に達した場合に、パージ実施条件が成立したと判定するものであって、第1燃料による運転モードよりも第2燃料による運転モードでパージ実施条件が成立し易くするように、第1燃料による運転モードにおける判定閾値と、第2燃料による運転モードにおける判定閾値とを異なった値に設定し、
前記判定値が、蒸発燃料が非供給状態となってからの経過時間であって、
前記パージ実施条件判定手段は、第1燃料による運転モードにおける判定閾値よりも、第2燃料による運転モードにおける判定閾値を小さな値に設定することを特徴とするエンジンの制御装置。 - 燃焼時の熱量が低い非炭化水素系の第1燃料で運転する運転モードと第1燃料に対し燃焼時の熱量が高い炭化水素系の第2燃料で運転する運転モードのいずれか一方で運転するデュアルフューエルエンジンと、他の駆動源と、を備えたハイブリッド車両におけるエンジンの制御装置であって、
運転者の要求に応じて、第1燃料又は第2燃料の内の一方による運転モードを選択する運転モード選択手段と、
エンジンを用いて車両運転する運転条件を規定する第1運転領域と、この第1運転領域以外の運転領域であって、前記他の駆動源を用いて車両運転する運転条件を規定する第2運転領域と、が設定された運転領域データに基づいて、現在の運転条件から、駆動源としてエンジン又は前記他の駆動源を選択する駆動源選択手段と、
エンジンが駆動源として選択されているときに、第2燃料の蒸発燃料をエンジンに供給するためのパージを実行するパージ実行手段と、を備え、
前記駆動源選択手段は、第2燃料による運転モードが選択されているときの第1運転領域を、第1燃料による運転モードが選択されているときの第1運転領域よりも拡大して設定することを特徴とするエンジンの制御装置。 - 前記駆動源選択手段は、蒸発燃料濃度に関する値が所定の判定閾値に達したことを判定し、この判定により、蒸発燃料濃度に関する値が前記判定閾値に達したと判定された場合に、第2燃料による運転モードが選択されているときの第1運転領域を、第1燃料による運転モードが選択されているときの第1運転領域よりも拡大して設定することを特徴とする請求項9に記載のエンジンの制御装置。
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