JP5239657B2 - 負荷量推定方法、負荷曲線導出方法、負荷曲線導出装置、および負荷量推定装置 - Google Patents

負荷量推定方法、負荷曲線導出方法、負荷曲線導出装置、および負荷量推定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5239657B2
JP5239657B2 JP2008230726A JP2008230726A JP5239657B2 JP 5239657 B2 JP5239657 B2 JP 5239657B2 JP 2008230726 A JP2008230726 A JP 2008230726A JP 2008230726 A JP2008230726 A JP 2008230726A JP 5239657 B2 JP5239657 B2 JP 5239657B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load
current
load amount
amount
power source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008230726A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010068578A (ja
Inventor
考介 井上
義典 萩原
直哉 平岩
宣賀 千頭和
聡 梶山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electric Power Co Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electric Power Co Inc filed Critical Tokyo Electric Power Co Inc
Priority to JP2008230726A priority Critical patent/JP5239657B2/ja
Publication of JP2010068578A publication Critical patent/JP2010068578A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5239657B2 publication Critical patent/JP5239657B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、分散型電源が接続されている負荷の負荷量を推定するための負荷量推定方法、負荷曲線導出方法、負荷曲線導出装置、および負荷量推定装置に関する。
近年、配電用変電所等、電気事業者の配電設備から供給される電力と並行して、電気事業者以外の事業者や需要者が、負荷に補足的に供給するため自ら電力を生成し、資源の有効活用を図っている。このような電力を生成する電源を特に分散型電源(DG:dispersed generator)といい、高電圧出力の自家発電機や低電圧出力の太陽電池、燃料電池等様々な種類の電源が用いられている。
分散型電源も高機能のものが提案され、分散型電源からの逆潮流により低圧需要家の電圧が適正値を逸脱して上昇するおそれがある場合、自動的に電圧を調整する技術が知られる。さらに、電力系統の系統インピーダンスを推定し、この系統インピーダンスの推定値R+jX、有効電力PG及び無効電力QGからなる関係式に基づいて連系点電圧の変動を最小化する無効電力QGの最適値を求め、この最適値を所定の力率下限値に制限して連系点に出力するように制御し、分散型電源の有効電力に起因する連系点電圧の変動をさらに低コスト手法によって効果的に抑制する技術も開示されている(例えば、特許文献1)。
このような分散型電源や負荷が接続される配電系統では、負荷の需要想定や隣接する配電線との負荷融通等を考慮して線路容量が決定され、決定された線路容量に従って設備形成が為される。また、配電系統の運用面では、配電区間や開閉器において配電線電流や配電線電圧を常時監視し、過負荷や電圧逸脱といった不安定な運用状態に至らぬよう対策を講じている。
特に、過負荷問題については慎重かつ迅速な対応を講じており、通常運用時は勿論のこと、配電線事故に対する復旧作業時や、系統切替等による負荷融通の際にも、変電所からの送り出し電流を常に把握することにより過負荷にならない運用を行っている。
特開2007−300784号公報
上述した分散型電源が連系された配電線では、配電線事故等何らかの理由により分散型電源が解列した場合、分散型電源から負荷へ供給していた電力が断たれ、負荷への電力供給が再開しても、その分散型電源が配電線に再連系されるまでの間、配電線に接続された負荷に対する電力を系統電源が負担する場合がある。このとき配電系統には、分散型電源が解列した場合にも対応できるように事故停電に関わる範囲の配電線に接続された全負荷への電力供給能力が求められる。
かかる電力供給能力を設定する場合、配電系統に接続された負荷が消費する電流の情報が必要となる。しかし、分散型電源が稼働している間、負荷が消費する電流の一部を分散型電源が担っているので、変電所からの送り出し電流と当該配電系統に接続された負荷が消費する電流は一致しない。そのため、通常の運用においては、分散型電源からの電力が断たれたときに配電系統が負担する(負担できる)負荷量を把握することができず、従来のような線路電流のみの監視による線路運用では配電系統が過負荷となるおそれがある。
本発明は、このような課題に鑑み、分散型電源が連系されていたとしても、その負荷を確実かつ迅速に推定することで、配電系統を安全かつ効率的に運用することが可能な、負荷量推定方法、負荷曲線導出方法、負荷曲線導出装置、および負荷量推定装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる代表的な構成は、系統電源および分散型電源から電力を受電可能な負荷の負荷量を推定する負荷量推定方法であって、系統電源から負荷に流入する電流の電流不平衡率と、負荷の負荷量とを任意の複数の時点で測定し、電流不平衡率と負荷量との関係を示す負荷曲線としての一次近似関数を導出し、負荷曲線導出後に、系統電源から負荷に流入する電流の電流不平衡率を測定し、負荷曲線を用いて測定された電流不平衡率から負荷量を導出することを特徴とする。
負荷に対して平衡分の電力のみを供給する分散型電源である場合、系統電源は、負荷に対して不平衡分の電力を補填することとなる。単相(電灯)負荷を有する負荷は、その増減において平衡分と不平衡分とがほぼ比例するので、系統電源の不平衡分(電流不平衡率)と負荷量とはほぼ比例関係となる。本発明では、かかる比例関係を利用して、負荷に流入する電流の電流不平衡率から負荷量を推定するための負荷曲線(一次近似関数)を導出する。また、導出された負荷曲線を用い、負荷量の推定を所望する時点の系統電源から負荷に流入する電流の電流不平衡率に基づいて負荷量を導出することができる。かかる負荷曲線を用いることで配電系統に分散型電源が連系されていたとしても、その負荷を確実かつ迅速に推定して過負荷を回避し、配電系統を安全かつ効率的に運用することが可能となる。
電流不平衡率Iunbは、次式で求めることができる。
Figure 0005239657
…(数式1)
ただし、Iは正相電流であり、Iは逆相電流であり、A=I +I +I であり、B=I +I +I であり、I、I、Iは各相の電流である。電流不平衡率を数式1によって画一的に導出することで、配電系統をさらに安全かつ効率的に運用することが可能となる。
本発明にかかる他の代表的な構成は、系統電源および分散型電源から電力を受電可能な負荷の負荷量の推定に用いられる負荷曲線を導出する負荷曲線導出方法であって、系統電源から負荷に流入する電流の電流不平衡率と、負荷の負荷量とを任意の複数の時点で測定し、電流不平衡率と負荷量との関係を示す負荷曲線としての一次近似関数を導出することを特徴とする。
本発明では、電流不平衡率と負荷量との比例関係を利用して、負荷に流入する電流の電流不平衡率から負荷量を推定するための、電流不平衡率に対する負荷量の負荷曲線(一次近似関数)を導出する。
本発明にかかる他の代表的な構成は、系統電源および分散型電源から電力を受電可能な負荷の負荷量を推定する負荷量推定方法であって、系統電源から負荷に流入する電流の電流不平衡率を測定し、一次関数で示される負荷曲線を用いて測定された電流不平衡率から負荷量を導出することを特徴とする。
本発明では、電流不平衡率と負荷量との比例関係を利用して、電流不平衡率を測定可能な負荷単位に導出された負荷曲線を用い、系統電源から負荷に流入する電流の電流不平衡率に基づいて負荷量を導出することができる。
本発明にかかる他の代表的な構成は、系統電源および分散型電源から電力を受電可能な負荷の負荷量の推定に用いられる負荷曲線を導出する負荷曲線導出装置であって、系統電源から負荷に流入する電流の電流不平衡率を測定する電流不平衡率測定部と、負荷の負荷量を測定する負荷量測定部と、電流不平衡率と負荷量との関係を示す負荷曲線としての一次近似関数を導出する負荷曲線導出部と、を備えることを特徴とする。
上述した負荷曲線導出方法における技術的思想に対応する構成要素やその説明は、当該負荷曲線導出装置にも適用可能である。
本発明にかかる他の代表的な構成は、系統電源および分散型電源から電力を受電可能な負荷の負荷量を推定する負荷量推定装置であって、系統電源から負荷に流入する電流の電流不平衡率を測定する電流不平衡率測定部と、一次関数で示される負荷曲線を用いて測定された電流不平衡率から負荷量を導出する負荷量導出部と、を備えることを特徴とする。
上述した負荷量推定方法における技術的思想に対応する構成要素やその説明は、当該負荷量推定装置にも適用可能である。
以上説明したように本発明によれば、分散型電源が連系されていたとしても、その負荷を確実かつ迅速に推定することで配電系統を安全かつ効率的に運用することが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(配電系統100)
図1は、配電系統100の概略的な構成を示す説明図である。ここで配電系統100は、系統電源110と、配電線120と、負荷130と、分散型電源140と、負荷曲線導出装置150と、負荷量推定装置160とを含んで構成される。
系統電源110は、配電用変電所等から構成され、配電用変圧器において母線から受電した電力を6.6kV三相交流50/60Hzに変圧し、配電系統100の配電線(高圧配電線)120にその電力を配電する。配電線120は、連系開閉器122を通じて他の配電系統100の配電線120と接続することができる。
負荷130は、電気事業者以外の事業者や需要者が消費する負荷、例えば施設全体を示し、その負荷130で消費される変動消費電力量を負荷量としている。負荷130は、平衡分のみならず、単相負荷等による不平衡分の負荷量を含む。
分散型電源140は、自家発電機、太陽電池、燃料電池等様々な電源で構成され、系統電源110から供給される電力と合わせて自体で生成した電力を負荷130に供給することができる。このような分散型電源140のうち、平衡電流を常時供給するように制御され、予め定められたパターンで出力される電源は、その発電量を推定できる。本実施形態では、その発電量が負荷130に追従して変動する追従型の発電機を例に挙げて説明する。
図2は、分散型電源140と系統電源110とによる負荷130への電力供給を示した説明図である。分散型電源140が配電線120に連系されている場合、同じく配電線120に連系されている負荷130に対して分散型電源140の電力が供給され、系統電源110は不足分の電力を補填する。従って、図2(a)に示されるように、負荷130の負荷量が1600kWであったとしても、分散型電源140の発電量が1500kWであれば、系統電源110から供給される電力は100kWとなる。
しかし、配電線の事故等、何らかの理由により分散型電源140が解列してしまった場合、分散型電源140から負荷へ供給していた上記1500kWの電力は、分散型電源140が再並列されるまでの間断たれることになる。この間、分散型電源140が解列する前の状態を負荷130が保ったまま系統に接続されている場合、系統電源110からのみ1600kWの電力を供給する場合が生じ得る。
このような事態に陥ったとしても安定した電力を供給できるように、配電系統100には、分散型電源140が解列した場合にも対応できるような運用形態が求められる。
このような運用形態を設定する場合、配電系統100に接続された負荷130に関し、実負荷量のリアルタイムな情報(例えば負荷が消費する電流)が必要となる。しかし、分散型電源140が稼働している間、負荷130が消費する電流の一部を分散型電源140が担っているので、系統電源110としての配電用変電所からの送り出し電流と当該配電系統100に接続された負荷130が消費する電流は一致しない。そのため、負荷130のすべてを配電系統100から供給する必要がある場合、配電系統100(系統電源110)が負担する(負担できる)負荷量を把握することができず、従来のような線路電流のみの監視による線路運用では配電系統100が不安定になるおそれがある。
本実施形態では、後述する負荷曲線導出装置150や負荷量推定装置160により、分散型電源140が連系されているこのような状況においても、その負荷130を確実かつ迅速に推定することで、分散型電源140が解列したときに必要な発電量を把握し、追加的に必要な電力や他の配電系統に融通可能な電力を正確に見積もることで、配電系統100を安全かつ効率的に運用することを目的とする。
本実施形態では、分散型電源140として、特に、平衡電流を常時供給するよう制御され、かつ負荷追従運転を実行する電源を対象とする。このような分散型電源140は、平衡した各相電力を生成するように構成されているため、負荷130に対して平衡分のみの電力を供給する。しかし、負荷130には、3相の電動機といった平衡負荷のみならず単相の負荷も含まれるので不平衡となり、分散型電源140からの電力のみでは賄えないこととなる。系統電源110は、分散型電源140が負担しきれない不平衡分の電力を主として補填することとなる。
図3は、負荷130と分散型電源140と系統電源110との電力の配分を示した説明図である。ここでは、負荷130の負荷量230、分散型電源140の発電量232、系統電源110の受電端電力234の軌跡が示されている。
分散型電源140が最大発電量に達していない図3中(A)の区間では、分散型電源140の発電量232は、負荷130の負荷量230の上昇に連動して上昇する。ここで、負荷130は平衡分と不平衡分とを含むが、本実施形態の分散型電源140は平衡分しか負担しない。従って、負荷130の負荷量230と分散型電源140の発電量232の差分(主として不平衡分)を系統電源110で補填する。
分散型電源140が最大発電量に達した後の図3中(B)の区間では、最早、分散型電源140の発電量232は増えず、負荷130の負荷量230の上昇分は、系統電源110がすべて負担することになる。系統電源110は、図3中(A)の区間では、主として不平衡分を補填してきたが、分散型電源140からの電力供給が飽和しているので、図3中(B)の区間では平衡分も供給する。このように分散型電源140が飽和すると系統電源110の受電端電圧234が所定範囲を超過して突出するので、その時点を区間(A)と区間(B)の境界とすることができる。
図4は、電流不平衡率を説明するための説明図である。ここでは、理解を容易にするため図3中(A)の区間の事象に絞って説明する。図3で説明したように、分散型電源140の発電量と負荷130の負荷量、また系統電源110の供給量と負荷130の負荷量とは比例する。従って、図4に示すように、系統電源110から補填される不平衡分の電力も負荷130の増減に連動して増減する。ただし、厳密には系統電源110からの電力には平衡分も含まれる。これは、負荷追従型の分散型電源140の追従設定が100%ではないことに起因する。不平衡分の電力はその増減に応じて電流不平衡率が変化し、その値は系統電源110の電力に比例する。従って、負荷130と電流不平衡率は相関性があることとなる。
図5は、負荷130と電流不平衡率との相関性を示した説明図である。ここでは、負荷130の一例として、任意の需要者における負荷130と電流不平衡率の測定例を示す。かかる図5を参照すると、測定点に規則性があり、負荷曲線としての一次関数で近似できることが理解できる。かかる一次近似関数の実測点との相関係数は、0.96となり、一次関数での近似の有効性が理解できる。
以下、このような負荷130と電流不平衡率との相関性を利用した負荷曲線導出装置150と負荷量推定装置160とを説明する。
(負荷曲線導出装置150)
図6は、負荷曲線導出装置150の構成を示したブロック図である。負荷曲線導出装置150は、電流不平衡率測定部210と、負荷量測定部212と、負荷曲線導出部214とを含んで構成され、負荷130の負荷量の推定に用いられる負荷曲線を導出する。
電流不平衡率測定部210は、系統電源110から負荷130に流入する電流の電流不平衡率を測定する。具体的に電流不平衡率Iunbは、3相それぞれの電流I、I、Iの不平衡度合いを表し、次式で求めることができる。
Figure 0005239657
…(数式1)
ただし、Iは正相電流であり、Iは逆相電流であり、A=I +I +I であり、B=I +I +I である。
電流不平衡率を上述した数式1によって画一的に導出することで、配電系統100をさらに安全かつ効率的に運用することが可能となる。
負荷量測定部212は、負荷130の負荷量を測定する。本実施形態では、負荷曲線を導出するため負荷130に負荷量測定部212を設置しているが、負荷130は需要者の下にあるので、メンテナンス等の関係から負荷曲線を導出後は負荷量測定部212を取り外すとしてもよい。また、負荷量測定部212の利用は負荷曲線の導出タイミングのみとなるので、固定設置せず、例えば季節毎や一日の時間帯毎といった周期的に短時間測定するのみとし、負荷量測定部212を複数箇所に用いて有効利用することもできる。
負荷曲線導出部214は、電流不平衡率測定部210が測定した電流不平衡率と、負荷量測定部212が測定した負荷量との関係を示す負荷曲線としての一次近似関数を導出する。
(負荷量推定装置160)
図7は、負荷量推定装置160の構成を示したブロック図である。負荷量推定装置160は、電流不平衡率測定部210と、負荷量導出部250とを含んで構成され、系統電源110および分散型電源140から電力を受電可能な負荷130の負荷量を推定する。ここで、電流不平衡率測定部210は、負荷曲線導出装置150における電流不平衡率測定部210の構成と実質的に機能が等しいので、ここではその説明を省略する。
負荷量導出部250は、一次関数で示される負荷曲線を用いて、負荷量の推定を所望する時点に電流不平衡率測定部210によって測定された電流不平衡率から負荷量を導出する。
上述したように、単相(電灯)負荷を有する負荷130は、その増減において平衡分と不平衡分とがほぼ比例するので、系統電源110の不平衡分(電流不平衡率)と負荷量とはほぼ比例関係となる。本実施形態では、かかる比例関係を利用して導出された電流不平衡率に対する負荷量の一次近似関数を用い、系統電源110から負荷130に流入する電流の電流不平衡率に従って負荷量を導出することができる。
かかる構成により、配電系統100に分散型電源140が連系されていたとしても、その負荷を確実かつ迅速に推定して配電系統を安全かつ効率的に運用することが可能となる。
(負荷曲線導出方法)
次に上述した系統電源110および分散型電源140から電力を受電可能な負荷130の負荷量の推定に用いられる負荷曲線を導出する負荷曲線導出方法を説明する。
図8は、負荷曲線導出方法の流れを示したフローチャートである。まず、負荷曲線導出装置150は、系統電源110から負荷130に流入する電流の電流不平衡率を任意の複数の時点で測定し(S300)、同時に負荷130の負荷量を測定する(S302)。そして、測定された電流不平衡率と負荷量とを同一面にプロットし、その一次近似関数を計算することで、電流不平衡率に対する負荷量の負荷曲線を導出する(S304)。
(負荷量推定方法)
次に系統電源110および分散型電源140から電力を受電可能な負荷130の負荷量を推定する負荷量推定方法を説明する。
図9は、負荷量推定方法の流れを示したフローチャートである。まず、負荷量推定装置160は、系統電源110から負荷に流入する電流の電流不平衡率を測定する(S350)。そして、負荷曲線導出方法で導き出された負荷曲線を用いて測定された電流不平衡率から負荷量を導出する(S352)。
かかる負荷曲線導出方法および負荷量推定方法においても、分散型電源140が連系されていたとしても、その負荷を確実かつ迅速に推定することで過負荷を回避し、配電系統を安全かつ効率的に運用することが可能となる。ここで、上述した負荷曲線による負荷量の推定精度を評価する。
(評価)
図10は、本実施形態による負荷量推定値と負荷量実測値とを比較した説明図である。図10(a)および(b)は、図5の需要者における負荷量の推移に対応し、図10(a)と図10(b)とはその測定日が異なる。かかる図10では、絶対値平均による誤差が概ね10%に収まり、当該負荷曲線による負荷量の推定が非常に有効であることを確認することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、本明細書の負荷曲線導出方法や負荷量推定方法における各工程は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでもよい。
本発明は、分散型電源が接続されている負荷の負荷量を推定するための負荷量推定方法、負荷曲線導出方法、負荷曲線導出装置、および負荷量推定装置に適用可能である。
配電系統の概略的な構成を示す説明図である。 分散型電源と系統電源とによる負荷への電力供給を示した説明図である。 負荷と分散型電源と系統電源との電力の配分を示した説明図である。 電流不平衡率を説明するための説明図である。 負荷と電流不平衡率との相関性を示した説明図である。 負荷曲線導出装置の構成を示したブロック図である。 負荷量推定装置の構成を示したブロック図である。 負荷曲線導出方法の流れを示したフローチャートである。 負荷量推定方法の流れを示したフローチャートである。 本実施形態による負荷量推定値と負荷量実測値とを比較した説明図である。
符号の説明
100 …配電系統
110 …系統電源
130 …負荷
140 …分散型電源
150 …負荷曲線導出装置
160 …負荷量推定装置
210 …不平衡率測定部
212 …負荷量測定部
214 …負荷曲線導出部
250 …負荷量導出部

Claims (6)

  1. 系統電源および分散型電源から電力を受電可能な負荷の負荷量を推定する負荷量推定方法であって、
    前記系統電源から前記負荷に流入する電流の電流不平衡率と、前記負荷の負荷量とを任意の複数の時点で測定し、
    前記電流不平衡率と負荷量との関係を示す負荷曲線としての一次近似関数を導出し、
    前記負荷曲線導出後に、
    前記系統電源から前記負荷に流入する電流の電流不平衡率を測定し、
    前記負荷曲線を用いて前記測定された電流不平衡率から負荷量を導出することを特徴とする負荷量推定方法。
  2. 前記電流不平衡率Iunbは、次式で求められ、
    Figure 0005239657
    …(数式1)
    は正相電流であり、Iは逆相電流であり、A=I +I +I であり、B=I +I +I であり、I、I、Iは各相の電流であることを特徴とする請求項1に記載の負荷量推定方法。
  3. 系統電源および分散型電源から電力を受電可能な負荷の負荷量の推定に用いられる負荷曲線を導出する負荷曲線導出方法であって、
    前記系統電源から前記負荷に流入する電流の電流不平衡率と、前記負荷の負荷量とを任意の複数の時点で測定し、
    前記電流不平衡率と負荷量との関係を示す負荷曲線としての一次近似関数を導出することを特徴とする負荷曲線導出方法。
  4. 系統電源および分散型電源から電力を受電可能な負荷の負荷量を推定する負荷量推定方法であって、
    前記系統電源から前記負荷に流入する電流の電流不平衡率を測定し、
    一次関数で示される負荷曲線を用いて前記測定された電流不平衡率から負荷量を導出することを特徴とする負荷量推定方法。
  5. 系統電源および分散型電源から電力を受電可能な負荷の負荷量の推定に用いられる負荷曲線を導出する負荷曲線導出装置であって、
    前記系統電源から前記負荷に流入する電流の電流不平衡率を測定する電流不平衡率測定部と、
    前記負荷の負荷量を測定する負荷量測定部と、
    前記電流不平衡率と負荷量との関係を示す負荷曲線としての一次近似関数を導出する負荷曲線導出部と、
    を備えることを特徴とする負荷曲線導出装置。
  6. 系統電源および分散型電源から電力を受電可能な負荷の負荷量を推定する負荷量推定装置であって、
    前記系統電源から前記負荷に流入する電流の電流不平衡率を測定する電流不平衡率測定部と、
    一次関数で示される負荷曲線を用いて前記測定された電流不平衡率から負荷量を導出する負荷量導出部と、
    を備えることを特徴とする負荷量推定装置。
JP2008230726A 2008-09-09 2008-09-09 負荷量推定方法、負荷曲線導出方法、負荷曲線導出装置、および負荷量推定装置 Expired - Fee Related JP5239657B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008230726A JP5239657B2 (ja) 2008-09-09 2008-09-09 負荷量推定方法、負荷曲線導出方法、負荷曲線導出装置、および負荷量推定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008230726A JP5239657B2 (ja) 2008-09-09 2008-09-09 負荷量推定方法、負荷曲線導出方法、負荷曲線導出装置、および負荷量推定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010068578A JP2010068578A (ja) 2010-03-25
JP5239657B2 true JP5239657B2 (ja) 2013-07-17

Family

ID=42193673

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008230726A Expired - Fee Related JP5239657B2 (ja) 2008-09-09 2008-09-09 負荷量推定方法、負荷曲線導出方法、負荷曲線導出装置、および負荷量推定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5239657B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5476848B2 (ja) * 2009-08-10 2014-04-23 東京電力株式会社 太陽光発電量予測方法および実負荷予測方法、並びに配電系統制御システム
CN203037723U (zh) * 2012-12-06 2013-07-03 山西省电力公司电力科学研究院 同塔双回输电线路不平衡电流的测量装置
JP6896612B2 (ja) * 2017-12-28 2021-06-30 東邦瓦斯株式会社 燃料電池システムおよび同システムにおける燃料電池の停止判定方法
KR102167173B1 (ko) * 2019-06-24 2020-10-16 제이에스엔지니어링(주) 불평형 전압에 의한 다상전동기 손상을 보호하기 위해 전원 개폐기 개방 시간 결정 시스템

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4148208B2 (ja) * 2004-09-15 2008-09-10 株式会社日立製作所 配電系統の状態推定装置,方法及びプログラム
JP2007166870A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Chugoku Electric Power Co Inc:The 配電線力率推定方法及びそのシステム
JP4628386B2 (ja) * 2007-03-20 2011-02-09 財団法人電力中央研究所 分散電源の運転状況検出装置、電力量計及び配電系統の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010068578A (ja) 2010-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2605083C2 (ru) Способ управления электрическим генератором
KR101550755B1 (ko) 복합 발전 시스템용 전력 변환 장치
JP4306760B2 (ja) 分散型電源
AU2017371146A1 (en) Microgrid system, and method for managing malfunction
JP5986428B2 (ja) 配電保護システムおよび方法
EP3596797A1 (en) Device for optimizing production, consumption, and storage of electric energy
JP5047278B2 (ja) 電力品質補償装置
JP5239657B2 (ja) 負荷量推定方法、負荷曲線導出方法、負荷曲線導出装置、および負荷量推定装置
JP4968105B2 (ja) 分散型電源
TW201351846A (zh) 在低電壓事件期間用於供電給儀器的系統、方法與設備
JP2017093127A (ja) 電力制御装置
JP6717705B2 (ja) 電力システム
CN107785932B (zh) 一种基于相变储热的能量实时平衡控制系统及其控制方法
KR102001566B1 (ko) 분산발전기의 용량 산정 시스템
US10116234B2 (en) DC/AC converter comprising control means for inrush current protection
Baharin et al. High PV penetration impact on European-based LV residential network
JP6773204B1 (ja) 分散型電源システム
Popescu et al. Aspects on the influence of starting the own services consumers of an energy group with unit of 330 mw on the power supply
CN113644686A (zh) 一种能量回馈系统及控制方法
JP7000227B2 (ja) 電力システム
JP6807716B2 (ja) パワーコンディショナおよびこのパワーコンディショナを有する蓄電システム
JP7226342B2 (ja) 運転制御システム、運転制御装置及び運転制御方法
Rashid et al. Effects of Centralized Battery Storage Placement in Low-Voltage Residential Distribution Networks with High Photovoltaic Penetration
JP2015508498A (ja) 電気エネルギー貯蔵装置の放電容量推定方法及びシステム
JP6787473B1 (ja) 分散型電源システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110901

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130318

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5239657

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees