JP5238351B2 - 遊技システム - Google Patents
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Description
したがって、従来の遊技システムにおいては、希少性の高い演出を再現して、再度感動を味わいたいという遊技者の欲求に応えることができないという問題があった。
本発明の演出コマンド抽選手段は、予め用意された複数の演出コマンドの中から1または複数の演出コマンドを抽選によって決定するもので、主には遊技機の制御基板におけるCPUやプログラムによって構成される。
演出コマンドは、遊技機に備えられる図柄表示部、音声出力装置、あるいは演出役物等を制御するための指令であり、この指令に基づいて、演出制御手段が、図柄表示部に装飾図柄を表示したり、音声出力装置から音声を出力したり、あるいは、アクチュエータを作動させて役物演出を実行したりする。
本発明の図柄表示部には、演出コマンドが決定されるたびに、装飾図柄が表示される。また、本発明における装飾図柄は、大当たりの抽選結果をさまざまな態様で遊技者に報知するものであり、静止画であってもよいし動画であってもよい。
台間機とは、遊技機の近傍に設置され、遊技機に対して遊技球や遊技メダル等の遊技媒体を供給するものを広く含む。
演出役物とは、遊技機に設けられ、種々のアクチュエータによってキャラクター等が物理的に動作したり、LED等が点灯、点滅したりすることによって、遊技者に対する視覚的演出効果を発揮するものである。
図1は、本発明の遊技機および台間機の一例を示す正面図であり、図2は、当該遊技機の部分拡大図である。遊技機1は、遊技盤101を備えている。遊技盤101の下部位置には、発射部(図3における符号292を参照)を備える操作ハンドル113が配置されている。発射部の駆動によって発射された遊技球は、レール102a,102b間を上昇して遊技盤101の上部位置に達した後、遊技領域103内を落下する。遊技領域103には、図示を省略する複数の釘が設けられ、遊技球を各種の方向に向けて落下させるとともに、落下途中の位置には、遊技球の落下方向を変化させる風車や、入球口が配設されている。
入賞ゲート106は、遊技球の通過を検出し、第2始動口120を一定時間だけ開放させる普通図柄の抽選を行うために設けられる。図柄表示部104の側部や下方等には普通入賞口107が配設されている。普通入賞口107に遊技球が入球すると、所定の賞球数(例えば10個)の払い出しが行われる。遊技領域103の最下部には、どの入球口にも入球しなかった遊技球を回収する回収口108が設けられている。
演出ライト111は、各ライト112から照射される光の照射方向を、上下方向に変更しながら回転させることにより、演出ライト111全体から照射する光の照射方向を3次元に変更することができる。
したがって、遊技者に対して、注目されていることによる高揚感を与え、本実施の形態の遊技機を継続あるいは繰り返して利用させ、遊技機の稼働率の向上を図ることができる。
枠部材110の下部位置には、操作ハンドル113が配置されている。操作ハンドル113は、上記の発射部の駆動によって遊技球を発射させる際に、遊技者によって操作される。操作ハンドル113は、上記の枠部材110と同様に、遊技盤101の盤面から遊技者側に突出する形状を有している。
演出役物115は、ソレノイドによって駆動され、演出役物116は、モータによって駆動される。同様の演出役物115,116を異なる種類の駆動源によって駆動することにより、演出役物115,116それぞれに独自の動きをおこなわせることができ、これによって演出効果を増大させることができる。
加えて、枠部材110には、演出効果音、または不正を知らしめる音声を出力するスピーカ(図3における符号277を参照)が組み込まれている。このスピーカ277は高音・中音・低音の領域を出力できるタイプのもので、通常演出時は高音・中音・低音をバランス良く出力するが、後述する特別演出時または不正等があった場合には、周りに良く聞こえるように高音領域を高く出力するように制御されている。
また、台間機2の略中央部分には、表示手段23が回動自在に取り付けられている。この表示手段23は、例えば液晶表示器(LCD)からなる表示部23aが備えられており、この表示部23aにメニュー画面や後述する装飾図柄等が表示される。なお、表示手段23には、図示しないスピーカが設けられており、装飾図柄とともに音声や音楽が出力されるようにしている。
ただし、台間機2としては、上記のような、紙幣(または硬貨)を直接受け入れて遊技球を貸し出すタイプの他、プリペイドカード等の遊技用カードからのカード残高の引き落としを受け付けて、その引き落とし金額に応じた遊技球を貸し出すタイプのものであってもよい。
図3は、遊技機1の制御手段の内部構成、および台間機2の台間機側制御手段の内部構成を示すブロック図である。制御手段200は、複数の制御基板により構成されている。図示の例では、主制御基板201と、副制御基板202と、賞球制御基板203と、ランプ制御基板206とで構成されている。
主制御基板201は遊技機1の遊技にかかる基本動作を制御し、ROM201bに記憶されたプログラムに基づき、遊技内容の進行に伴う基本処理を実行するCPU201aと、CPU201aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するRAM201c等を備えて構成される。
この副制御基板202は、主に遊技中における演出の制御をおこなうもので、主制御基板201より送信される演出実行コマンドに基づき、演出の抽選及び演出処理を実行するCPU202aと、プログラム及び過去の演出パターンを記憶するROM202bと、CPU202aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するRAM202c等を備えている。
なお、このCPU202aは、所定回数変動の過去の演出パターンと比較して、主制御基板201より送信される演出コマンドの範中で連続して同一の演出パターンを発生させないように制御する機能を備えてなるものであってもよい。
ランプ制御基板206は、副制御基板202より送信された演出確定コマンドに基づき演出処理を実行するCPU206aと、各種演出パターンデータを記憶するROM206bと、CPU206aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するRAM206c等を備えて構成される。
なお、台間機2の制御手段600は、紙幣投入部20から紙幣が投入されたときに、払出しノズル24から遊技球を払い出す制御を行う、図示しない他の制御基板を備えている。
図4は、遊技の進行を制御する制御手段200の機能的な構成を概略的に示す機能ブロック図である。
また、ROM201bは、主に第2始動口120に遊技球が入球したときに機能する手段として、第2特別図柄抽選手段320、第2特別図柄表示制御手段321、第2特別図柄変動制御手段322、第2乱数判定手段323を備えている。
さらに、ROM201bは、入賞ゲート106に遊技球が入球したときに機能する手段として、普通図柄抽選手段360、普通図柄表示制御手段361、普通図柄変動制御手段362、普通図柄抽選結果判定手段363を備えている。
一方、副制御基板202のROM202bには、演出確定コマンド抽選手段501および演出制御手段502を備えている。
また、上記演出実行コマンド抽選手段332および演出確定コマンド抽選手段501によって、本発明の演出コマンド抽選手段を構成している。
また、上記確変遊技および時短遊技のように、遊技者に有利な遊技価値が付与された状態で行われる遊技を特別遊技という。
普通図柄抽選手段360は、遊技球が入賞ゲート106を通過してゲート検出部222により検出されると、予め用意された乱数値(例えば、0〜250)から乱数を抽出する。普通図柄抽選手段360によって乱数値が抽出されると、普通図柄抽選結果判定手段363が、ROM201bに記憶されたテーブルに基づいて当たりか否かの判定を行う。このとき、通常遊技状態であれば普通図柄通常時当たり判定用テーブルに基づいて当たりが判定され、時短遊技状態時(確変遊技状態時も含む)であれば普通図柄時短時当たり判定用テーブルに基づいて当たりが判定される。
第1始動口105に遊技球が入球したことを第1始動口検出部221が検出すると、当該検出信号が主制御基板201に送信される。当該信号を受信すると、第1特別図柄抽選手段300が、予め用意された乱数値(例えば、0〜600)の中からいずれかの乱数値を抽出する。ここで抽出した乱数値には、当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数が含まれている。当たり乱数とは、大当たりか否かを判別するための乱数であり、図柄乱数とは、当たりの種類(長当たり、短当たり)を決定するための乱数である。そして、リーチ乱数とは、スーパーリーチ演出、リーチ演出、リーチ無し演出のいずれを実施するかを決定するための乱数である。
そして、リーチ無し演出というのは、図柄表示部104に表示される上記左列、中列、右列上の数字が、スクロールした後、横または斜めにわたる一直線上において、「5,4,7」のようにバラバラの状態でスクロールが停止する演出のことである。
第1始動口105に遊技球が入球すると、第1特別図柄抽選手段300が上記当たり乱数を抽出する。このとき、通常遊技状態においては、第1乱数判定手段303が、特別図柄通常時当たり判定テーブルに基づいて、当該当たり乱数の当たりもしくはハズレを判定する。つまり、第1始動口105の入球によって抽選された当たり乱数が、7または317である場合には当たりと判定し、その他の乱数であった場合にはハズレと判定する。また、確変遊技状態においては、特別図柄確変時当たり判定テーブルに基づいて、当たりであるか否かを判定する。
なお、本実施形態においては、第1始動口105に遊技球が入球した場合と、第2始動口120に遊技球が入球した場合とで、同じテーブルを選択するようにしたが、両始動口105,120で、例えば、大当たりの種類の当選確率を変えるようにしても構わない。
すなわち、図6は、保留順に拘わる記憶領域の一例を示す図であるが、この図からも明らかなように、第1特別図柄保留記憶手段401は、遊技球が第1始動口検出部221に検出されたことに基づいて取得した乱数値(当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数)を、遊技球が検出された順番と対応付けて保留球として記憶する。言い換えれば、第1始動口105に遊技球が入球すると、特別図柄の変動表示の権利が、第1特別図柄保留記憶手段401に、いわゆる保留球として記憶される。そして、当該記憶手段401に留保された保留球は、当該記憶手段401内で、記憶された順に消化、処理がなされる。
そして、上記したように、第1特別図柄保留記憶手段401に保留球が留保されると、第1特別図柄表示制御手段301が、留保されている保留球の数を、第1特別図柄保留表示器88に表示する。
また、第1始動口105および第2始動口120に対して、遊技球が入球した順番は、図示のとおり、第1始動口105→第2始動口120→第1始動口105→第2始動口120→第1始動口105であったとする。
本実施形態においては、第2始動口120が優先始動口であるため、この場合には、第5記憶領域402aの保留球が優先して処理され、図7(b)に示す矢印の順に保留球が消化されていく。
そして、特別図柄の変動表示中には、図柄表示部104による装飾図柄、ランプ112(ランプ262)によるランプ演出、スピーカ277による音声演出、あるいは演出役物115,116(演出役物254)による役物演出が行われ、大当たりの抽選結果が、さまざまな趣向を凝らした演出とともに遊技者に報知される。
以下に、第1特別図柄保留記憶手段401もしくは第2特別図柄保留記憶手段402に保留球が留保されている場合における制御について図8を用いて説明する。
特別図柄の変動表示は、保留球の消化により開始される。CPU201aは、まず、第5記憶領域402aに乱数値(保留球)が記憶されているか、すなわち、第2特別図柄保留記憶手段402の保留球が1以上であるか否かを判断する。
上記ステップS101において、第5記憶領域402aに保留球が記憶されていると判定された場合、すなわち第1特別図柄保留記憶手段401に保留球があると判定された場合、当該第5記憶領域402aに記憶された乱数値を図示しない処理領域にシフトするとともに、第5記憶領域402b〜第8記憶領域402dに記憶された乱数値を1つ前の記憶領域にシフトさせる。なお、第5記憶領域402aのみに乱数値が記憶されている場合(第6記憶領域402b〜第8記憶領域402dが空き領域の場合)には、第5記憶領域402aに記憶されている乱数値を処理領域に記憶させる処理のみが行われる。
次に、CPU201bは、遊技状態記憶手段404に記憶された遊技状態を確認する。具体的には、現在の遊技状態が、通常遊技状態もしくは時短遊技状態にあるのか、あるいは確変遊技状態にあるのかを確認する。
上記ステップS103において遊技状態を確認したら、当該変動判定手段331が遊技状態に応じた当たり判定テーブルを選択する。例えば、図5に示すように、遊技状態が通常遊技状態もしくは時短遊技状態にある場合には、当たり乱数「7」、「317」を大当たりと判定するテーブルを選択し、遊技状態が確変遊技状態にある場合には、「7」、「37」等、全20個の乱数値を大当たりと判定するテーブルを選択する。
上記ステップS104において、遊技状態に基づく当たり判定テーブルが選択されたら、この選択されたテーブルに基づいて、当該変動判定手段331が大当たりか否かの判定を行う。
上記ステップS105において、大当たりではない(ハズレ)と判定された場合には、ステップS107の処理を行い、大当たりと判定された場合には、ステップS116の処理を行う。
上記ステップS106においてハズレと判定された場合には、当該変動判定手段331が、第1特別図柄保留記憶手段401および第2特別図柄保留記憶手段402に留保された保留球の合計留保個数を確認する。
上記ステップS107において、保留球の合計留保個数を確認したら、この合計留保個数に基づいて、当該変動判定手段331がハズレ時のリーチ乱数判定テーブルを選択する。そして、本実施形態においては、図9からも明らかなように、保留球の合計留保個数が多くなるほど、リーチ演出が行われる確率が低くなり、保留球の合計留保個数が少なくなるほど、リーチ演出が行われる確率が高くなるように設定されている。
なお、スーパーリーチ演出が行われる確率は、保留球の合計留保個数とは関係なく一定に設定されている。
上記ステップS108において、リーチ乱数判定テーブルが選択されたら、この選択されたテーブルに基づいて、当該変動判定手段331が、スーパーリーチ演出、リーチ演出およびリーチ無し演出のいずれであるかを判定する。
例えば、遊技球が第2始動口120に入球して保留球として留保されたときに、第2特別図柄抽選手段320が抽出したリーチ乱数が「15」であったとする。このとき、第1特別図柄保留記憶手段401および第2特別図柄保留記憶手段402に留保された保留球の合計留保個数が0〜2個である場合には、当該変動判定手段331は、図9(a)に示すテーブルに基づいてリーチ乱数を判定するため、「リーチ演出」と判定する。一方、当該保留球の処理時において、合計留保個数が4個以上であった場合には、「リーチ無し演出」と判定されることとなる。
上記のように、演出の内容について、スーパーリーチ演出、リーチ演出、リーチ無し演出のいずれかが判定されたら、この判定結果に基づいて、演出実行コマンド抽選手段332が演出実行コマンドを抽選により決定する。ここで決定される演出実行コマンドは、演出内容をおおまかに決定するものであり、主に演出の時間(尺)が決定される。この演出実行コマンドは、上記ステップS108と同様、第1特別図柄保留記憶手段401および第2特別図柄保留記憶手段402における保留球の合計留保個数に基づいて決定される。この演出実行コマンドについて、図10を用いて説明する。
そして、上記ステップS109において、リーチ乱数を判定した結果、リーチ無し演出と判定された場合には、演出実行コマンド抽選手段332が、図10(a)に示す抽選テーブルに基づいて演出実行コマンドを決定する。
ただし、図10(b)からも明らかなように、リーチ演出は、リーチ無し演出に比べて演出時間が長く設定されている。これにより、遊技者に対して「大当たりに当選しているのではないか」という期待感を与えるようにしている。
以上のようにして、演出実行コマンドが決定したら、当該演出実行コマンドが副制御基板202に送信されるとともに、第1特別図柄表示制御手段301および第1特別図柄変動制御手段302が特別図柄の変動を制御する。そして、第1特別図柄表示制御手段301および第2特別図柄表示制御手段321が、特別図柄の変動表示を開始する。なお、特別図柄の変動表示時間は、上記のようにして決定された演出時間とほぼ同じ時間に設定される。
一方、上記ステップS101において、第5記憶領域402aに保留球が記憶されていない場合には、ステップS112において、第1記憶領域401aに保留球が記憶されているか否かが判定される。このように、第5記憶領域402aに保留球が記憶されていない場合にのみ、第1記憶領域401aに保留球があるか否かを判定するのは、第2始動口120に遊技球が入球したことによって得られた保留球を優先的に処理するからに他ならない。そして、第1記憶領域401aにも保留球がないと判定された場合には、保留球が1つもないということなので制御を終了する。より詳細には、いずれの記憶領域にも保留球が記憶されていない場合には、変動処理が開始されることはない。
上記ステップS112において、第1記憶領域401aに保留球が記憶されている場合には、上記ステップS102、ステップS103と同様に、記憶領域のシフト処理および遊技状態の確認が行われる。
そして、このステップS115においても、上記ステップS104と同様、遊技状態に応じて判定テーブルが選択されることとなる。なお、ここで選択される当たり乱数判定テーブルおよび図柄乱数判定テーブルは、上記ステップS104と同様である。
上記のようにしてテーブルが選択されたら、以後、上記と同様の処理が行われ、演出実行コマンドが送信される。
また、上記ステップS105において当たり判定処理を行った結果、大当たりと判定された場合には、ステップS116において、大当たり時のリーチ乱数判定テーブルが選択される。この大当たり時のリーチ乱数判定テーブルは、すでに説明したとおり、ほとんどの確率で「スーパーリーチ演出有り」、「リーチ演出有り」と判定される(図5(c−2)参照)。
そして、ステップS109において、スーパーリーチ演出、リーチ演出、リーチ無し演出のいずれかが判定されたら、演出実行コマンド抽選手段332が、図11に示す抽選テーブルに基づいて演出実行コマンドを決定する。なお、図11からも明らかなように、大当たり時の演出は、保留球の合計留保個数とは無関係に演出時間が決定されることとなる。
一方、図12に示すように、主制御基板201から送信された演出実行コマンドを受信すると、副制御基板202において、演出確定コマンド抽選手段501が、受信した演出実行コマンドに基づいて演出パターンの抽選を行う。この演出パターンは、図柄表示部104に表示される装飾図柄パターン、リーチ演出パターン、演出背景パターン、役物演出パターン、登場キャラクター等を決定するもので、主制御基板201から送信された演出実行コマンドに基づいて決定される。
なお、各演出パターンは、演出実行コマンドの演出時間に対応しており、例えば、演出パターン1〜演出パターン3は、いずれも演出時間が12秒に設定されている。
上記のようにして演出パターンが決定したら、当該演出を行うための演出確定コマンドが決定される。
そして、演出制御手段502は、上記演出確定コマンドに基づいて、図柄表示部104、スピーカ277、ランプ112、演出役物115,116を制御して演出を実行する。
また、本実施形態の遊技システムにおいては、上記のように演出が実行されている際に、演出確定コマンド抽選手段501によって決定された演出確定コマンドが、台間機2の台間機側制御基板601に送信される。なお、演出確定コマンドの送信は、コマンド送信手段503が行う。
そして、上記画像ROM601eには、副制御基板202のROM202bと同様、図柄表示部104に表示される装飾図柄が記憶されている。ただし、本実施形態において画像ROM601eに記憶される装飾図柄は、スーパーリーチ演出用の装飾図柄すなわち上記「I−1」〜「I−5」および「O−1」〜「O−5」に対応する演出パターンの装飾図柄だけで(図10、図11参照)、リーチ無し演出あるいはリーチ演出用の装飾図柄は記憶されていない。
そして、この合成演出画像についても、上記「I−1」〜「I−5」および「O−1」〜「O−5」に対応する演出パターンを映像化したものが、画像ROM601eに記憶されており、リーチ無し演出もしくはリーチ演出に対応する合成演出画像は記憶されていない。
そして、台間機側制御基板601には、装飾図柄や合成演出画像を表示あるいは転送するために、上記表示手段23、操作手段25、および情報記憶装置接続手段26が接続されている。また、台間機側制御基板601のROM601bには、装飾図柄や合成演出画像の表示あるいは転送を制御する際に機能するコマンド判定手段610、操作信号判定手段611、画像表示制御手段612、データ転送手段613、カード情報判定手段614、情報記憶装置接続判定手段615が記憶されている。
上記のように、始動口に遊技球が入球したり、あるいは保留球を消化したりして変動処理が開始されると、台間機2に演出確定コマンドが送信される。
演出確定コマンドを受信すると、コマンド判定手段610が、ROM601bに格納されたテーブルに基づいて受信したコマンドを判定する。このROM601bに格納されたテーブルは、図15に示すとおりである。すなわち、このテーブルには、スーパーリーチ演出用の演出確定コマンドと、その演出内容に応じたタイトルとが対応付けて記憶されている。
そして、コマンド判定手段610は、受信した演出確定コマンドが、テーブルに記憶されたコマンドであるか否かを判定する。つまり、受信した演出確定コマンドが、スーパーリーチ演出用のコマンドであるのか、それ以外の演出用のコマンドであるのかを判定する。このとき、受信した演出確定コマンドがスーパーリーチ演出用のコマンドではないと判定された場合には、制御を終了する。
上記ステップS301において、受信した演出確定コマンドが、ROM601bに格納されたテーブルのコマンドと一致すると判定された場合、言い換えれば、受信した演出確定コマンドは、スーパーリーチ演出用のコマンドであると判定された場合、画像表示制御手段612は、表示手段23の表示部23aに、図16に示すような操作画面を表示する。
そして、上記のようにタイトル等が表示部23aに表示された状態では、操作部25a〜25cのいずれかが操作されたか否かが検出されており、操作部25a(再生ボタン)が押圧操作された場合には、ステップS304に進む。
ここでは、カード情報判定手段614が、カード投入部21に会員カードが投入されているか否かを検知している。会員カードが投入されると、CPU601aが、当該会員カードに記憶されている情報をRAM601cに書き込む。そして、上記ステップS303において、操作部25aから操作信号が入力すると、カード情報判定手段614は、会員カード情報がRAM601cに書き込まれているか否かを検知する。
上記ステップS304において、カード情報判定手段614が、会員カードの投入を検知できなかった場合には、CPU601aが、表示部23aに「会員カードを投入してください」といった、会員カードの投入を要求するメッセージを表示する。
一方、ステップS305において、会員カードがすでに投入されている場合、あるいは、ステップS305において、会員カードの投入を要求するメッセージが表示された後に会員カードが投入された場合、カード情報判定手段614は、投入された会員カードに記憶される情報が、予め設定された条件を満たすか否かを判断する。例えば、会員カードには、来店ごとに付与されるポイントや、遊技球の貸し出しの際の支払い金額に応じて付与されるポイント等の情報が書き込まれており、当該ポイントが、予め設定されたポイントに達するか否かを判断する。ただし、ポイントとは関係なく、会員カードを所持して(会員カードが投入されて)いることを条件としても構わない。
いずれにしても、本実施形態においては、装飾図柄を再生したりあるいはデータ転送したりすることができるのは、会員カードに記憶された顧客情報が、予め設定された条件を満たした遊技者のみとしている。
そして、上記ステップS306において、カード情報判定手段が予め設定された条件を満たさないと判断した場合には、ステップS307において「ポイントが足りません」といった条件不一致メッセージを表示部23aに表示した後、制御を終了する。
一方、ステップS306において、カード情報判定手段614が予め設定された条件を満たすと判断した場合には、操作された操作部25aの左側に表示されたタイトルに対応する合成演出画像、装飾図柄もしくは特別合成演出画像を画像ROM601eからVRAM601dに読みだして表示部23aに再生表示する。
例えば、この合成演出画像は、まず図柄表示部104(正確には図柄表示部104に相当する画像部分)のうち、左列、中列、右列の3列において、数字が縦方向に所定時間スクロールした後、左列、右列で「7」の数字が停止し、図柄表示部104において「7,−,7」と表示される(図17(a))。そして、中列のスクロール速度が徐々に遅くなって、「7」以外の数字が停止してハズレが確定しそうになる。このとき、演出役物116(日本刀の鍔の部分)において(正確には演出役物116に相当する画像部分において)、鞘から刀身が抜かれ、当該刀身が演出役物116の長手方向に沿って移動するように動作する。さらに、このとき刀身部分に内蔵されたLED(図中点線にて表示している)を発光状態とすることにより、遊技者にあたかも刀身が光輝いているように見せる。このように、演出役物116が動作すると、再び、中列のスクロール速度が速くなる。
なお、「装飾図柄版」に対応する操作部25a(再生ボタン)が押圧操作された場合には、図柄表示部104において、3列の数字がスクロールする装飾図柄のみが拡大して表示され、演出役物115,116等は表示されない。
このように、本実施形態においては、装飾図柄のみを再生することもできるし、演出役物115,116等の動作態様までをも映像化した合成演出画像を再生することもできる。したがって、遊技者は自分の好みに応じた画像をリプレイ表示することができる。
図14に示すように、上記ステップS302において、タイトル等が表示された状態で、いずれかの操作部25b(転送ボタン)が押圧操作された場合には、ステップS303→ステップS309を経て、ステップS310の処理がなされる。
すなわち、情報記憶装置接続判定手段615は、携帯電話等からなる外部の情報記憶装置が情報記憶装置接続手段26に適切に接続されているか否かを検出している。
なお、上記ステップS310において、情報記憶装置が接続されていないと判断した場合や、適切に接続されていないと判断した場合には、CPU601aが表示部23aに「携帯電話を接続してください」といった接続要求メッセージを表示する。
一方、上記ステップS302において、タイトル等が表示された状態で、いずれかの操作部25c(消去ボタン)が押圧操作された場合には、ステップS303→ステップS309→ステップS312を経由して、対応するタイトル等が表示部23aから消去され、以後、再生やデータ転送を不可能とする。このように、消去ボタンを設けたのは、遊技者が遊技を終了して当該遊技機を離れる際に、再生やデータ転送が他の遊技者によって行われるのを防ぐためである。
また、上記実施形態においては、合成演出画像と装飾図柄とをそれぞれ再生、転送可能にしたが、合成演出画像のみを再生、転送可能にしてもよい。
また、上記実施形態においては、所定の条件を満たした場合のみ、再生、転送可能にしたが、こうした条件を設けずに、再生、転送ができるようにしてもよいし、例えば、再生には条件を設けずに、転送する場合にのみ条件を設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、実際の演出が開始すると同時に、表示手段23において再生や転送が可能となるが、この再生や転送が可能となるタイミングについては特に限定されない。したがって、実際の演出が終了してから再生や転送ができるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、遊技中に実際に出現した演出のみを再生、転送するようにしたが、出現の有無に拘わらず、いつでも誰でもが所定の合成演出画像を再生、転送できるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、台間機2において再生、転送を制御する場合について説明したが、再生や転送の機能を遊技機1に全て持たせて、遊技機1で上記の制御を完結するようにしても構わない。この場合には、上記実施形態における台間機側制御手段600の機能を、遊技機の主制御基板や副制御基板、あるいはこれらとは別の基板にもたせればよい。
また、上記実施形態においては、台間機2にリプレイ表示機能とデータ転送機能とを持たせるようにしたが、本発明の遊技システムは、必ずしも上記2つの機能を備えなければならないわけではない。
2 台間機
104 図柄表示部
200 遊技機の制御手段
201 主制御基板
202 副制御基板
300 本発明の大当たり抽選手段を構成する第1特別図柄抽選手段
320 本発明の大当たり抽選手段を構成する第2特別図柄抽選手段
332 本発明の演出コマンド抽選手段を構成する演出実行コマンド抽選手段
501 本発明の演出コマンド抽選手段を構成する演出確定コマンド抽選手段
502 演出制御手段
600 台間機側制御手段
601 台間機側制御基板
601d 本発明の記憶手段を構成するVRAM
612 画像表示制御手段
613 データ転送手段
615 情報記憶装置接続手段
Claims (2)
- 遊技機と上記遊技機に遊技媒体を供給する台間機とを接続してなる遊技システムであって、
上記遊技機には、大当たりの抽選を行う大当たり抽選手段と、大当たりの抽選結果に対応する演出コマンドの抽選を行う演出コマンド抽選手段と、この演出コマンド抽選手段によって決定された演出コマンドに基づいて演出を制御する演出制御手段と、上記演出コマンドに対応する装飾図柄が表示される図柄表示部と、上記演出制御手段によって動作が制御される演出役物と、上記演出コマンド抽選手段によって決定された演出コマンドを上記台間機に送信するコマンド送信手段と、を備えるとともに、
上記台間機には、上記図柄表示部に表示される装飾図柄および当該装飾図柄に対応する上記演出コマンドに基づいて動作が制御される上記演出役物の一連の動作態様が一体となって映像化された合成演出画像を記憶する記憶手段と、外部の情報記憶装置を接続する情報記憶装置接続手段と、この情報記憶装置接続手段に接続された情報記憶装置に上記合成演出画像を上記コマンド送信手段によって送信された演出コマンドに基づいて転送するデータ転送手段と、を備えた
ことを特徴とする遊技システム。 - 上記記憶手段は、上記合成演出画像と、図柄表示部に表示される装飾図柄とを記憶してなる一方、上記データ転送手段は、上記情報記憶装置接続手段に接続された情報記憶装置に対して上記合成演出画像と上記装飾図柄とを選択的に転送してなることを特徴とする請求項1記載の遊技システム。
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