JP5238338B2 - 内燃機関の点火装置 - Google Patents

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本発明は、内燃機関の点火装置に関し、特に、外装鉄芯の寸法精度を向上させる際に用いて好適のものである。
内燃機関に用いられる点火装置は、プラグホール内に点火コイルを挿通させた状態にて固定される。かかる点火コイルは、コイルケース内にコイルアセンブリを配しており、当該コイルアセンブリは、中心鉄芯の外部に二次コイル及び一次コイルを円環状に配して構成され、これにより、トランスとしての電磁回路を形成させている。また、かかる点火装置では、コイルアセンブリの外周に外装鉄芯を更に配置させ、電磁回路の性能の強化が図られている。
ここで用いられる外装鉄芯は、シート状の珪素鋼板をロール加工し、略円筒状に加工成形される。また、かかる外装鉄芯は、一枚の珪素鋼板のみから成る単層型の外装鉄芯の他、複数の珪素鋼板を積層させロール加工させた多層型外装鉄芯等、種々の形態の外装鉄芯が検討されている。
特開平11−265833号公報(特許文献1)では、外装鉄芯を具備する点火コイルの一例が紹介されている。かかる点火コイルは、開磁路鉄心(特許請求の範囲における中心鉄芯)と、一次コイル及び二次コイルと、外装鉄芯とから構成される。そして、かかる外装鉄芯は、コイルケースの円筒部を兼ねるため、コイルケース内の内径部が広く確保され、これにより、かかる点火コイルでは、一次コイル及び二次コイルの巻き数、巻線比が適正化され、出力エネルギーの向上が図られている。
特開平11−265833号公報
しかしながら、点火装置に用いられる外装鉄芯は、珪素鋼板がロール加工機に導かれる際の送り方向と当該珪素鋼板の基準線との間に配向が生じると、図6(a)に示す如く、基準線AB又は基準線DCに対してズレ角θが生じてしまう。かかる場合、珪素鋼板は、ロール方向AB’及びロール方向DC’に沿ってロール加工されるため、図6(b)に示す如く、角部A及び角部Bが一致することなく、短辺H方向に歪んだ円筒体に形成されてしまう。
従って、かかる如く加工された外装鉄芯では、図6(b)に示す如く、当該外装鉄芯の軸方向長さHaがこれに応じて大きくなり、設計上要求される寸法公差の範囲に適合しなくなるとの問題が発生する。
また、一方向にのみ磁化し易い特性を具備する方向性珪素鋼板を用いる場合、当該方向性珪素鋼板は、内部組織が大きな結晶粒によって構成されるため、塑性加工後に生じる変形が大きくなり、図示の如く、軸方向辺への変形も顕著に現われ、これによっても、設計上要求される寸法公差の範囲に適合しなくなるとの問題が発生する。
そして、かかる寸法公差より大きい外装鉄芯を点火装置に用いると、当該外装鉄芯に生じている残留応力によって、電磁的特性を悪化させるとの問題を誘発させる。特に、内燃機関が駆動して高い熱量が供給される際には、外装鉄芯に熱応力が発生し、電磁的特性をより顕著に悪化させる。
更に、外装鉄芯をコイルケースの内部に格納させた点火装置に用いる場合、外装鉄芯の端部に現われる角部によって、内部に充填されたエポキシ樹脂にクラックを生じさせる場合もある。また、外装鉄芯をコイルケースの外周に配した点火装置に用いる場合、外装鉄芯の両端部がコイルケースによって位置決めされると、当該外装鉄芯の軸方向内側へ圧縮力が働くので、かかる圧縮作用が進行すると、外装鉄芯の径方向の寸法が大きくなってしまう惧れもある。
加えて、かかる寸法公差から外れた外装鉄芯が高頻度で製造されると、点火装置の部品として用いることが出来なくなり、これにより、点火装置の高コスト化に繋がるとの問題も発生する。
従って、本発明は上記課題に鑑み、寸法公差に適合した外装鉄芯の製造を実現させることにより、性能の低下を抑制し且つコストの高騰を防止させ得る内燃機関の点火装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明では次のような内燃機関の点火装置の構成とする。即ち、入力電圧を昇圧させるコイルアセンブリと、前記コイルアセンブリを格納させるコイルケースと、略長方形体の珪素鋼板を円筒状にロール加工させた外装鉄芯とを備える内燃機関の点火装置において、前記外装鉄芯は、前記珪素鋼板の角部に形成されたカット面と、前記カット面に形成された切り欠き部とを備え、前記カット面のうち前記珪素鋼板の円周辺に沿った長さが、前記切り欠き部の前記円周辺に沿った長さよりも長く設定されており、当該外装鉄芯の軸方向長さを規定する端点の一方又は両方に、前記カット面と前記円周辺とによって形成された交部が配されることとする。
このとき、前記カット面は、前記角部のうち前記珪素鋼板の対角位置に形成されても良く、また、前記カット面は、前記角部の全てに形成されても良い。
また、前記カット面と前記円周辺との交線により鋭角を成すカット角は、前記珪素鋼板をロール加工させる際に生じるズレ角の角度以上とされるのが好ましい。
本発明に係る外装鉄芯では、ロール加工で生じるズレ角又は珪素鋼板の結晶粒の影響によって歪みが生じる場合であっても、カット面の頂部又は交部によって、軸方向長さを規定する端点が適宜に設定され、これにより、当該外装鉄芯の軸方向長さが珪素鋼板の設計寸法に近づく様に調整される。
以下、本発明に係る実施の形態につき図面を参照して説明する。先ず、図1を参照して、内燃機関の点火装置(以下、点火装置と呼ぶ)の断面構造について説明する。図1(a)に示す如く、点火装置10は、コイルケース110とコイルアセンブリ120と高圧端子130と外装鉄芯140とイグナイタ150とから構成される。
コイルケース110は、頭部110aとコイル収納部110bとプラグ接続部110cとが一体的に成形されている。かかる頭部110aは、イグナイタ150を嵌着させる嵌合部と接続ボルトを挿通させる挿通孔とが設けられている。当該頭部110aの内側では、イグナイタ150が嵌着された際、上部に開口を有する空間が形成される。また、挿通孔に通された接続ボルトは、エンジンヘッドのプラグホール近傍に形成された雌ネジタップへ螺着され、プラグホールに挿通されたコイルケース110aをエンジンヘッドへ固定させる。更に、コイル収納部110bは、円筒体に形成され、コイルアセンブリ120を格納させる。かかるコイル収納部110bは、図示の如く、一端にイグナイタ150が配され、他端に高圧端子130が設けられる。そして、プラグ接続部110cは、点火プラグの頭部が接続された際に、高圧端子130と点火プラグの頭部を電気的に接続させる。
コイルアセンブリ120は、中心鉄芯120aと二次コイル120bと一次コイル120cとから構成され、イグナイタ150から印加された入力電圧を電磁誘導の作用によって昇圧させる。中心鉄芯120aは、板幅の異なる珪素鋼板が積層され、略円柱体を成している。二次コイル120bは、絶縁性のボビンに二次巻線が巻回されており、一端がグランドにアースされ、他端が高圧端子130に接続されている。一次コイル120cは、一次ボビンに一次巻線が巻回されており、一端がイグナイタ150の側壁へ配した電源端子に導通され、他端がイグナイタ150の側壁へ配したグランド端子に接続されている。そして、かかるコイルアセンブリ120及び外装鉄芯140によって、トランスとしての電磁回路が構成される。
外装鉄芯140は、所定厚保を有する略長方形体とされた珪素鋼板から加工され、ロール加工機によって略円筒状にロール加工される。図示の如く、外装鉄芯140は、高圧側突条120fによって規定される範囲内に位置決めされる。このとき、上端部での隙間が狭小とされるため、外装鉄芯140は、所定の寸法公差の範囲に成形されるのが好ましい。
図2には、本実施の形態で用いられる外装鉄芯140の一例が示されている。但し、本実施の形態に利用され得る外装鉄芯140は、かかる形態に限定されることなく、珪素鋼板を複数層積層させた多層型の外装鉄芯としても良い。また、後述する種々の形態とすることが可能である。
図1に戻り、イグナイタ150について説明する。当該イグナイタ150は、コネクタ部150aと回路格納部150bとから構成される。かかるコネクタ部150aは、接続端子が適宜設けられ、電源電圧又は駆動信号等が入力されると共に、一次コイル120c及びイグナイタ内の所定の電力をグランドにアースさせる。回路格納部150bには、パワースイッチング素子又は他の電気的素子を実装させた制御回路が格納されている。かかる制御回路は、種々の電気的素子によって、信号生成回路又はセルフシャットオフ回路又はイオン電流検出回路等の機能的回路が適宜構成される。
かかる構成を具備する点火装置10では、イグナイタ150のコネクタ部150aに駆動信号が入力されると、イグナイタ150に供給された電源電圧がコイルアセンブリ120へ適宜のタイミングにて印加される。このとき、コイルアセンブリ120では、電源電圧を昇圧させ、かかる如く昇圧された昇圧電圧を高圧端子130へと印加させる。従って、点火装置10に接続された点火プラグでは、高圧端子130を介して昇圧電圧が印加され、エンジンブロックのシリンダー内にレイアウトされたプラグギャップで放電が発生する。
一方、図1(b)には上述した点火装置の構成と異なる他の点火装置が示されている。かかる点火装置20は、外装鉄芯240がコイル収納部110bの外部に嵌挿されている。そして、コイルケース110bでは、低圧側突条220eと高圧側突条220fとが形成され、外装鉄芯240が低圧側突条220e及び高圧側突条220fで規定される範囲内に位置決めされる。従って、かかる外装鉄芯240にあっても、前述同様に所定の寸法公差が要求される。尚、その他の構成については、図1(a)に示す点火装置10と同様である。
図3(a)には、ロール加工させる以前の珪素鋼板が示されている。即ち、同図では、略円筒体の展開図が示されている。同図において、本実施例に係る珪素鋼板は、ロール加工される直前の形状が実線で示されている。また、図6にて示された従来例に係る珪素鋼板が、角部A乃至Dを結ぶ長方形体が破線にて示されている。かかる長方形体は、短辺H(設計寸法又はこれに近い寸法とされている)と長辺Rとから成り、各々の角部では略直角とされている。更に、同図において、線分AB’及び線分DC’は、ロール加工の加工誤差が生じる場合の、ロール加工機の送り方向が示されている。
先ず、珪素鋼板の加工工程について説明する。珪素鋼板は、プレス加工機及びロール加工機にて順次加工され、外装鉄芯140又は240へと成形される。具体的に説明すると、先ず、プレス加工機へ送られた珪素鋼板は、実線にて示す如く、頂部Ah1、Bh1、Ch1、Dh1及び、交部Ar1、Br1、Cr1、Dr1、を頂点とする8角形に型抜きされる。このとき、それぞれの頂点では適宜R加工されても良い。また、点火装置20の表面形状に合わせて、線分Ar1〜Br1又は線分Dr1〜Cr1に適宜なスリットを形成させても良い。かかる如く成形された珪素鋼板について具体的に説明すると、当該珪素鋼板は、角部A、B、C、Dから成る長方形体に対してカット面Ac〜Dcが形成されている。ここで、線分Ar1〜Br1及び線分Dr1〜Cr1を円周辺r2と呼び、線分Ah1〜Dh1及び線分Bh1〜Ch1を軸方向辺h2と呼ぶこととすると。頂部Ah1乃至Dh1は、カット面Ac乃至Dcと軸方向辺h2との交線によって形成されることとなる。また、交部Ar1乃至Dr1は、カット面Ac乃至Dcと円周辺r2との交線によって形成されることとなる。ここで、カット面Ac乃至Dcと円周辺r2との交線には、鋭角のカット角αが形成されている。尚、カット角αによって形成されるカット幅h1は、約1mm程度とすのが好ましい。このとき、カット幅r1は、カット角α及びカット幅h1によって定まる。
プレス加工機による加工工程が終了すると、珪素鋼板は、ロール加工機へ送られ、長辺Rの方向に円弧状とされるようロール加工され、これにより、軸方向辺h2を円筒体の軸方向とする外装鉄芯140又は240が成形されることとなる。尚、仮想四角形ABCDにおける短辺Hは、長辺Rより短くても良く、逆に、長辺Rより長くても良い。
尚、同図に示されるズレ角θは、例えば、長辺Rの方向が珪素鋼板の送り方向と異なる向きへ配向する場合に発生する。従って、長辺Rには、面取り加工されない線分Ar1〜Br1及びDr1〜Cr1が基準線として残されているのが好ましい。これにより、珪素鋼板をロール加工する際に生じるズレ角θが低減され、ロール加工する際の加工誤差が抑制される。
図3(a)に示す如く、ロール加工を行う際にズレ角θが生じると、珪素鋼板は、当該ズレ角θの方向とされる線分AB’及び線分DC’に沿ってロールされる。従って、図3(b)の実線部に示す如く、かかる状態にて珪素鋼板がロール加工されると、頂部Ah1及び頂部Bh1又は頂部Ch1及び頂部Dh1のそれぞれが一致することなく、円周辺r2は、微小なピッチの螺旋曲線が形成される。具体的に説明すると、ロール加工された円筒状の珪素鋼板は、図示の如く、両端に螺旋状の曲線が立体的に形成されるため、円筒体を軸方向辺h2の方向に若干引き伸ばした形状とされる。かかる形状とされた円筒体は、端点Pと端点Qとの距離によって、外装鉄芯140又は240の軸方向長さHa1が規定される。このとき、端点Pには頂部Bh1が配され、端点Qには頂部Dh1が配される。かかる頂部Bh1及頂部Dh1は、□ABCDにおける対角の位置関係に相当する。即ち、ズレ角θが負とされる場合には、対角位置の関係にある他の組み合わせとされる、頂部Ah1及び頂部Ch1が、端点P及び端点Qに配されることとなる。
また、図3(b)には、面取り加工を施さない場合における珪素鋼板の形状が破線で示されている。かかる従来例の外装鉄芯は、頂部B及びDによって軸方向長さHaが規定される。
従って、本実施例に係る外装鉄芯の軸方向長さHa1と従来例に係る外装鉄芯の軸方向長さHaとを比較すると、図示の如く、本実施例の軸方向長さHa1は、従来例の軸方向長さHaより2×Hb1分短くなっていることが解る。同図では、θ>α、と設定されているので、軸方向長さHa1は珪素鋼板の短辺Hより長くなっている。即ち、かかる場合、軸方向長さHa1は、H<Ha1<Ha、の範囲にて長さ調整されることとなる。
また、カット面と前記円周辺との交線により鋭角を成すカット角αは、ズレ角θの角度より大きい角度とされるのが好ましい。かかる場合、図3(a)を参照すると、∠(Bh1−Br1−Cr1)及び∠(Dh1−Dr1−Ar1)が90°以下の角度とされるので、頂部Ah1及び頂部Dh1は円筒体の内部に潜り込む。このとき、軸方向長さHa1を規定する端点Pは、交部Br1が配される位置とされる。一方、軸方向長さHa1を規定する端点Qは、交部Dr1が配される位置とされる。これにより、θ<αの場合の軸方向長さHa1は、θ>αの場合の軸方向長さHa1よりも効果的に、珪素鋼板の短辺Hの長さに近づけることが可能となる。また、カット角αとズレ角θとを同一の角度としても良い。
尚、本実施の形態ではロール加工で生じるズレ角θによって歪みが生じる場合について説明してきたが、これに限らず、珪素鋼板の結晶粒の影響によって歪みが生じる場合であっても、歪み量を予め予測することにより、外装鉄芯140又は240の軸方向長さHa1が、短辺Hの長さに近づけられる。
本実施例に係る外装鉄芯140又は240では、ロール加工で生じるズレ角θによって歪みが生じる場合であっても、図2に示す如く、カット面Ac〜Dcの頂部Ah1〜Dh1又は交部Ar1〜Dr1によって、軸方向長さHa1を規定する端点P及び端点Qが適宜に設定され、これにより、当該外装鉄芯140及び240の軸方向長さHa1が珪素鋼板の設計寸法に近づく様に調整される。
また、本実施例に係る外装鉄芯140又は240では、珪素鋼板の結晶粒の影響によって歪みが生じる場合であっても、上述同様に、軸方向長さHa1を規定する端点P及び端点Qが適宜に設定され、これにより、当該外装鉄芯140及び240の軸方向長さHa1が珪素鋼板の設計寸法に近づく様に調整される。
更に、外装鉄芯140をコイルケース110の内部に格納させた点火装置10に用いる場合、外装鉄芯140の端部PまたはQに現われる突起形状が鈍角に近づくので、内部に充填されたエポキシ樹脂に生じるクラックも減少する。また、外装鉄芯240をコイルケース110の外周に配した点火装置20に用いる場合、軸方向長さHa1が設計寸法に近づくので、当該外装鉄芯の軸方向内側へ圧縮力が働かなくなり、外装鉄芯の径方向の寸法が適正値に保たれる。
また、本実施の形態では、全ての角部A〜Dにカット面Ac〜Dcが各々形成されているので、珪素鋼板がロール加工される際に生じるズレ角の方向に関わりなく、外装鉄芯140及び240の軸方向長さHa1が珪素鋼板の短辺Hに近づく様に調整される。
尚、図4(a)に示す如く、珪素鋼板に加工するカット面は、角部A乃至Dのうち前記珪素鋼板の対角位置に配される角部A及びCに形成させても良い。ここで、珪素鋼板のロール開始位置を線分ADとし、珪素鋼板のロール終了位置を線分BCとし、ズレ角θにより珪素鋼板の内部を通過するロール方向AB’の近傍にある長辺Rを線分AB(基準線)とし、ズレ角θにより珪素鋼板の外部を通過するロール方向DC’の近傍にある長辺Rを線分DC(基準線)とすると。かかる場合のカット面Acは、線分ADと線分ABとの交点に形成される。また、残りのカット面Ccは、線分BCと線分DCとの交点に形成される。図示の如く、カット面Ac及びカット面Ccは、□ABCDの対角に位置される。かかる珪素鋼板から加工された外装鉄芯にあっても、図4(b)に示す如く、軸方向長さHa1が珪素鋼板の短辺Hに近づく様に調整される。
更に、図5に示す如く、珪素鋼板に加工するカット面は、角部A乃至Dのうち前記珪素鋼板の対角位置に配される角部A又は角部Cのうち、何れか一方にのみ形成されていても良い。かかる場合にあっても、図5(b)に示す如く、軸方向長さHa1が珪素鋼板の短辺Hに近づく様に調整される。但し、軸方向長さHa1は、従来例の軸方向長さHaに対してHb1分のみしか低減されない。
本実施の形態に係る内燃機関の点火装置の構成を示す図 本実施の形態に係る外装鉄芯を示す図。 外装鉄芯に形成されたカット面の一例を説明する図 外装鉄芯に形成されたカット面の他の例を説明する図 外装鉄芯に形成されたカット面の他の例を説明する図 従来例に係る外装鉄芯の形状を説明する図
符号の説明
10 内燃機関の点火装置
110 コイルケース
120 コイルアセンブリ
120d 外装鉄芯
h2 軸方向辺
r2 円周辺
A〜D 角部
P 端点
Q 端点
Ac〜Dc カット面
Ah1〜Dh1 頂部
Ar1〜Dr1 頂部
α カット角
θ ズレ角

Claims (4)

  1. 入力電圧を昇圧させるコイルアセンブリと、前記コイルアセンブリを格納させるコイルケースと、略長方形体の珪素鋼板を円筒状にロール加工させた外装鉄芯とを備える内燃機関の点火装置において、
    前記外装鉄芯は、
    前記珪素鋼板の角部に形成されたカット面と、前記カット面に形成された切り欠き部と、を備え、
    前記カット面のうち前記珪素鋼板の円周辺に沿った長さが、前記切り欠き部の前記円周辺に沿った長さよりも長く設定されており、
    当該外装鉄芯の軸方向長さを規定する端点の一方又は両方に前記カット面と前記円周辺とによって形成された交部が配されることを特徴とする内燃機関の点火装置。
  2. 前記カット面は、前記角部のうち前記珪素鋼板の対角位置に形成されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の点火装置。
  3. 前記カット面は、前記角部の全てに形成されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の点火装置。
  4. 前記カット面と前記円周辺との交線により鋭角を成すカット角は、前記珪素鋼板をロール加工させる際に生じるズレ角の角度以上とされることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の内燃機関の点火装置。
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