JP5238296B2 - X線装置および回転撮影方法 - Google Patents

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この発明は、X線装置および回転撮影方法に関する。
従来より、循環器系疾患の診断において、血管造影法(Angiography:アンギオグラフィ)が行なわれている。血管造影法においては、血管に挿入したカテーテルから造影剤を注入することで、診断対象領域である関心領域において、血管および当該血管によって栄養されている臓器が強調された血管造影画像が、アンギオX線診断装置と呼ばれるX線装置により撮影される。
なお、X線装置とは、寝台に横たわった被検体にX線管装置からX線を照射し、被検体を透過したX線をX線検出器により検出してX線画像を作成する装置であり、X線検出器が検出したX線の情報に基づいて、造影剤により血管および臓器が強調された血管造影画像をデジタル処理により生成する撮影法は、DA(Digital Angiography)撮影と呼ばれている。
また、X線検出器が造影剤注入前に検出したX線の情報および造影剤注入後に検出したX線の情報に基づいて、造影剤注入前後それぞれの画像を作成し、造影剤注入後の血管造影画像から注入前の画像を差し引くことで、造影剤がいきわたった関心領域における血管および臓器のみの画像をデジタル処理により生成する撮影法は、DSA(Digital Subtraction Angiography)撮影と呼ばれている。
また、DA撮影やDSA撮影においては、X線管装置およびX線検出器を保持するCアームを、被検体を中心に回転させて、複数方向からX線を照射し、関心領域の血管造影画像を複数方向から撮影する回転撮影(回転DA撮影、回転DSA撮影)が行なわれている。さらに、回転DA撮影や回転DSA撮影によって、複数方向から撮影された血管造影画像に基づいて、3次元画像を生成する「3D DA撮影」や「3D DSA撮影」も行なわれている。
ここで、X線装置によって「回転DA撮影」、「回転DSA撮影」、「3D DA撮影」および「3D DSA撮影」などの回転撮影を実施する場合、回転撮影の途中で、関心領域が視野から外れてしまわないように、X線装置の操作者は、各回転撮影角度における視野確認を行なう必要がある。このため、X線装置の操作者は、被検体の予備透視を行ない、対象部位が画角各回転撮影角度において関心領域が含まれているか否かを確認し、Cアームや寝台の位置調整を行なう必要がある。
一方、予備透視によるX線被曝を回避するために、例えば、特許文献1では、被検体の個人情報(性別、年齢、身長、体重など)に基づいて、複数の人体断層画像(X線CT画像やMRI画像など)から当該被検体の人体モデルを生成し、X線装置による回転撮影が行なわれた場合に関心領域が視野中心になるように、生成した人体モデルを用いてCアームや寝台の位置調整を行なう技術が開示されている。
特開2003−230556号公報
ところで、上記した従来の技術は、回転撮影において、必ずしも、X線被曝量を低減することができないという課題があった。
すなわち、上記した従来の技術は、X線Cアームや寝台の位置調整を、被検体の個人情報に基づいて作成された人体モデルを用いてCアームや寝台の位置調整を行なうものであり、実際に当該被検体を回転撮影した際に、すべての回転撮影角度で関心領域が視野内に含まれることを、必ずしも保証するものではなく、関心領域が視野から外れた場合は、再度、回転撮影の再撮影が行なわれることなり、このため、X線被曝量が増大してしまうこととなる。
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、同一被検体の3次元医用画像を用いることで、回転撮影において、X線被曝量を低減することが可能となるX線装置および回転撮影方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、発明は、X線を被検体に曝射するX線管装置と、当該被検体を透過したX線を検出するX線検出器とを回転させて、当該被検体の関心領域を含むX線画像を複数の方向から回転撮影するX線装置であって、前記回転撮影が行なわれる前に、X線CT装置により生成された前記被検体の前記関心領域を含むCTボクセルデータを受け付けて入力するCTボクセルデータ入力手段と、前記CTボクセルデータ入力手段によって入力された前記CTボクセルデータを、現に当該被検体が配置されている位置に設定したうえで、前記回転撮影が行なわれる回転撮影角度ごとに、当該CTボクセルデータを投影した模擬X線画像を生成する模擬X線画像生成手段と、前記模擬X線画像生成手段によって生成された前記模擬X線画像それぞれにおいて、前記関心領域が含まれるように、前記被検体が配置されている位置を補正するための補正量を算出する補正量算出手段と、を備えたことを特徴とする。
また、発明は、X線を被検体に曝射するX線管装置と、当該被検体を透過したX線を検出するX線検出器とを回転させて、当該被検体の関心領域を含むX線画像を複数の方向から回転撮影する回転撮影方法であって、前記回転撮影が行なわれる前に、X線CT装置により生成された前記被検体の前記関心領域を含むCTボクセルデータを受け付けて入力するCTボクセルデータ入力ステップと、前記CTボクセルデータ入力ステップによって入力された前記CTボクセルデータを、現に当該被検体が配置されている位置に設定したうえで、前記回転撮影が行なわれる回転撮影角度ごとに、当該CTボクセルデータを投影した模擬X線画像を生成する模擬X線画像生成ステップと、前記模擬X線画像生成ステップによって生成された前記模擬X線画像それぞれにおいて、前記関心領域が含まれるように、前記被検体が配置されている位置を補正するための補正量を算出する補正量算出ステップと、を含んだことを特徴とする。
発明によれば、各回転撮影角度における視野確認のための予備透視を回避でき、回転撮影において、X線被曝量を低減することが可能となる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係るX線装置および回転撮影方法の好適な実施例を詳細に説明する。
まず、本実施例におけるX線装置の構成について図1および図2を用いて説明する。図1は、本実施例におけるX線装置の斜視図であり、図2は、本実施例におけるX線装置の構成を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、本実施例におけるX線装置100は、X線高電圧発生装置1と、X線源装置2と、X線検出器3と、モニタ4と、画像処理装置5と、模擬画像データ生成部6と、システム制御部7と、操作部8と、機構制御部9と、寝台天板10と、Cアーム11とから構成され、さらにX線CT装置200に接続される。ここで、X線源装置2、X線検出器3、モニタ4、寝台天板10およびCアーム11については、図1の斜視図に示すような外観にて構成される。
X線高電圧発生装置1は、X線源装置2に供給する高電圧を発生する装置であり、図2に示すように、発生する電圧・電流を制御することによって後述するX線管装置2aから照射されるX線の出力を制御するX線制御部1aと、X線制御部1aの制御に基づいて、高電圧を発生する高電圧発生装置1bとから構成される。
X線源装置2は、X線高電圧発生装置1から供給される高電圧によりX線を発生する装置であり、X線を発生して被検体Pに照射するX線管装置2aと、X線管装置2aから被検体Pに対して照射されるX線の範囲を、絞り羽根によって、被検体Pの診断対象となる関心領域を含む範囲に絞り込むための絞り羽根を有するX線絞り2bとから構成される。また、X線絞り2bは、被検体とその周囲との明暗差を少なくするためのX線補償フィルタを有する。
X線検出器3は、被検体Pを透過したX線を検出する装置であり、例えば、TFT(薄膜トランジスタ)をスイッチングゲートとして使用し、検出したX線をピクセルごとのデジタルデータに変換する平面検出器(FPD:Flat Panel Detector)を有する。
画像処理装置5は、X線検出器3が検出して生成したX線データおよび後述する模擬画像データ生成部6が生成した模擬X線画像データを用いて画像を処理する装置であり、X線データまたは模擬画像データをX線検出器3または模擬画像データ生成部6から受け付けて入力する画像入力部5aと、画像入力部5aが入力したデータを用いてコントラスト補正、ブライトネス補正あるいはシャープネス補正などの処理を行って画像を処理する画像処理部5bと、画像処理部5bによって処理された画像などを記憶する画像記憶部5cと、画像記憶部5cが記憶する画像をモニタ4に表示する画像出力部5dとから構成される。
モニタ4は、画像処理装置5が生成した画像を表示する表示部である。
寝台天板10は、被検体Pが横たわる板であり、Cアーム11は、X線源装置2、X線検出器3などを保持するアームである。
機構制御部9は、X線絞り2b、寝台天板10、Cアーム11などの動きを制御する制御部であり、X線絞り2bが有するX線補償フィルタの移動を制御するX線補償フィルタ移動制御部9aと、X線絞り2bの絞り羽根の移動を制御するX線絞り羽根移動制御部9bと、寝台天板10の移動を制御する寝台天板移動制御部9cと、Cアーム11の回転・移動を制御するアーム回動・移動制御部9dとを有する。なお、アーム回動・移動制御部9dは、Cアーム11を移動制御することで、X線管装置2aの焦点とX線検出器3との距離であるSID(Source Image Distance)および有効視野のサイズであるFOV(Field of View)の調整制御も行なう。
システム制御部7は、操作部8からの指示に基づいてX線制御部1a、機構制御部9、後述する模擬X線画像データ作成・補正部6bなどに指示することによってX線装置100全体を制御する制御部である。操作部8は、X線装置100の操作者からの指示を受け付けてシステム制御部7に操作者の指示を伝えるコンソールである。
ここで、本実施例におけるX線装置100は、Cアーム11を、被検体Pを中心に回転させながらX線管装置2aから照射され被検体を透過したX線をX線検出器3により検出して、被検体Pの複数の方向からのX線画像を撮影する回転撮影を行なうことを概要とし、X線CT装置200が生成した被検体Pの関心領域を含む3次元医用画像を構成するボクセルデータを用いた模擬画像データ生成部6の処理によって、回転撮影において、X線被曝量を低減することが可能となることに主たる特徴がある。
なお、本実施例では、X線装置100が、血管造影法(Angiography:アンギオグラフィ)により回転DSA(Digital Subtraction Angiography)撮影を行なうについて説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、回転DA(Digital Angiography)撮影や、「3D DA撮影」や、「3D DSA撮影」を行なう場合であってもよい。
この主たる特徴について、図2とともに、図3〜図10を用いて説明する。ここで、図3は、CTボクセルデータ出力部が出力するCTボクセルデータを説明するための図であり、図4は、模擬X線画像データ生成・補正部の模擬X線画像データ生成処理を説明するための図であり、図5は、模擬X線画像データ生成・補正部によるCTボクセルデータの位置合わせを説明するための図であり、図6は、模擬X線画像データ生成・補正部が模擬画像データの生成に用いる座標系を示す図であり、図7は、システム制御部による位置調整を説明するための図であり、図8は、システム制御部によるFOVおよびSIDの調整を説明するための図であり、図9は、システム制御部によるX線条件の調整を説明するための図であり、図10は、回転撮影を説明するための図である。
X線CT装置200は、被検体Pを透過したX線の強度分布を示す投影データに基づいて再構成された2次元X線CT画像から3次元医用画像としての3次元X線CT画像を生成する装置である。ここで、本実施例においては、X線CT装置200は、X線装置100による回転DSA撮影が行なわれる被検体Pの診断対象となる関心領域を含む3次元X線CT画像を、回転DSA撮影の開始前に、被検体Pを撮影することにより生成する。
ここで、X線装置100の操作者は、X線CT装置200が生成した被検体Pの関心領域を含む3次元X線CT画像を構成するCTボクセルデータから生成された複数のMPR(Multi Planar Reformat)画像を、X線CT装置200が備えるモニタにて参照して、回転DSA撮影おける関心領域の中心点(アイソセンタ)を指定し、アイソセンタの位置情報を、CTボクセルデータに埋め込む。
また、X線装置100の操作者は、複数のMPR(Multi Planar Reformat)画像、または、3次元X線CT画像を参照して、回転DSA撮影の対象領域(関心領域)の領域情報をCTボクセルデータに埋め込む。
そして、X線CT装置200に備えられるCTボクセルデータ出力部201は、例えば、図3に示すように、アイソセンタの位置情報と、関心領域の位置情報とが埋め込まれたCTボクセルデータを、X線装置100に出力する。なお、アイソセンタの位置情報と、関心領域の位置情報とは、例えば、CTボクセルデータのヘッダ情報として埋め込まれる。
なお、本実施例では、X線CT装置200において、3次元X線CT画像を参照して、アイソセンタの位置情報と、関心領域の位置情報とをCTボクセルデータに埋め込む場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各種の医用画像のデータを管理するシステムであるPACS(Picture Archiving and Communication System)のデータベースや、医用画像が添付された電子カルテを管理する電子カルテシステムのデータベースなどにおいて、3次元X線CT画像を参照して、アイソセンタの位置情報と、関心領域の位置情報とをCTボクセルデータに埋め込む場合であってもよい。
また、X線CT装置200は、CTボクセルデータを出力するのみであり、X線装置100において、アイソセンタの位置情報と、関心領域の位置情報とを、X線CT装置200から出力されたCTボクセルデータに埋め込む場合であってもよい。
模擬画像データ生成部6は、X線CT装置200のCTボクセルデータ出力部201が出力したCTボクセルデータを受け付けて入力するCTボクセルデータ入力部6aと、CTボクセルデータ入力部6aが入力したCTボクセルデータを用いて模擬X線画像データを生成するとともに、回転撮影を実行するための様々な補正量を算出する模擬X線画像データ生成・補正部6bと、模擬X線画像データ生成・補正部6bが生成した模擬X線画像データを出力する画像データ出力部6cとを備える。
模擬X線画像データ生成・補正部6bは、CTボクセルデータ入力部6aによって入力されたCTボクセルデータを、現に被検体Pが配置されている位置に設定したうえで、模擬X線画像データを生成する。
模擬X線画像データの生成処理について、図4を用いて説明する。図4に示すように、模擬X線画像データ生成・補正部6bは、CTボクセルデータ入力部6aからアイソセンタの位置情報と、関心領域の位置情報とが埋め込まれたCTボクセルデータが入力されると(ステップS401肯定)、システム制御部7から、現時点でX線装置100において設定されているX線条件と、現時点における寝台天板10とCアーム11とのポジション情報とを取得する(ステップS402)。
なお、X線条件とは、高電圧発生装置1bよりX線管装置2aに対して供給される電圧・電流の設定条件であり、これにより、X線管装置2aより照射されるX線の線量が決定される。具体的には、「管電圧(単位:kV)」および「管電流とX線照射秒数の積(単位:mAS)」で表現される数値となる。
また、寝台天板10のポジション情報とは、寝台天板10の上下位置、左右位置のことであり、Cアーム11のポジション情報とは、「CRA/CAU、LAO/RAO、SID」のことである。ここで、「CRA」は、被検体の「頭部方向:cranial」から見たCアーム11の位置のことであり、「CAU」は、被検体の「尾部方向:caudal」から見たCアーム11の位置のことであり、「LAO」は、被検体の左から見た場合のCアーム11の「左前斜位:left anterior oblique」のことであり、「RAO」は、被検体の右から見た場合のCアーム11の「右前斜位:right anterior oblieque」のことである。
そして、模擬X線画像データ生成・補正部6bは、入力されたCTボクセルデータを現に被検体Pが配置されている位置に設定して位置合わせを行なう(ステップS403)。すなわち、X線CT装置200の寝台天板10に横たわった状態で撮影された被検体PのCTボクセルデータを、現時点で、X線装置100の寝台天板10に横たわっている被検体Pの位置に合わせる処理を行なう。
具体的には、予め、現時点でのポジションにある寝台天板10に横たわっている被検体Pに対して、現時点でのCアーム11のポジションからX線を照射して、画像処理部5bによりX線画像を生成しておき、模擬X線画像データ生成・補正部6bは、図5に示すように、現時点における寝台天板10とCアーム11とのポジション情報において、このX線画像と同様の投影画像が生成される位置(座標)に、CTボクセルデータを配置することで、位置合わせを行なう。例えば、関心領域にある特定の臓器(肝臓、心臓、脳など)の特徴点に基づいて、CTボクセルデータを配置することで、位置合わせを行なう。
そののち、模擬X線画像データ生成・補正部6bは、位置合わせが行なわれたCTボクセルデータを投影した模擬X線画像データを生成して(ステップS404)、処理を終了する。なお、模擬X線画像データは、画像データ出力部6cから、画像入力部5aに出力されたのちに、画像処理部5bによって、模擬X線画像として処理され、画像記憶部5cに格納されたうえで、画像出力部5dによってモニタ4にて表示される。
図4におけるステップS404における、模擬X線画像データ生成・補正部6bによる模擬X線画像データ生成について、図6を用いて説明する。なお、図6は、寝台天板10に横たわった被検体Pを、頭部から見た図であり、図6に示す座標系は、寝台天板10の横方向をx軸方向、寝台天板10に対する法線方向をy軸方向、被検体Pの体軸方向をz軸方向とし、診断される患者としての被検体Pのアイソセンタ(被検体Pの中心点)位置を原点とする。すなわち、被検体Pのアイソセンタの座標(x0,y0,z0)を(0,0,0)とする。
模擬X線画像データ生成・補正部6bは、設定されているX線条件の元、X線検出器3の位置(x,y,z)におけるX線画像情報を算出することによって模擬X画像データを生成する。すなわち、図6に示す座標系に対して位置合わせが行なわれたCTボクセルデータの各CT値を、図6に示す位置にあるX線管装置2aからX線検出器3の位置(x,y,z)に対して投影した場合のX線吸収値に置換し、さらに、X線条件に基づいて、置換したX線吸収値を補正する。
そして、模擬X線画像データ生成・補正部6bは、補正されたX線吸収値を積分することにより、CTボクセルデータが、X線検出器3の位置(x,y,z)に投影された場合のX線画像情報を算出する。これを、X線検出器3の検出面すべての座標に対して行なうことで、模擬X線画像データを生成する。
図2に戻って、模擬X線画像データ生成・補正部6bは、回転撮影の開始前に、このような模擬X線画像データの生成を段階にわたって実行し、それぞれの模擬X線画像データに基づいて回転撮影を行なうための補正量を算出する。
1段階目の模擬X線画像データとして、模擬X線画像データ生成・補正部6bは、CTボクセルデータ入力部6aから入力された関心領域の中心点(アイソセンタ)の位置情報と関心領域の位置情報とが埋め込まれたCTボクセルデータの位置合わせが行なわれたうえで、回転撮影が行なわれる回転撮影角度のうち、所定の回転撮影角度における複数の模擬X線画像データを生成する。
具体的には、「LAO/RAO」および「CRA/CAU」が「0°」の場合の正面の投影像である模擬X線画像と、「RAO=0°」および「CRA/CAU=0°」の場合の側面の投影像である模擬X線画像とを生成する。ここで、模擬X線画像データ生成・補正部6bは、CTボクセルデータ内に埋め込まれた被検体Pの関心領域とアイソセンタとの模擬X線画像おける位置情報も合わせて生成する。
そして、模擬X線画像データ生成・補正部6bは、1段階目の模擬X線画像データとして生成した2つの模擬X線画像を用いて、実際にX線装置100によって回転撮影が行なわれた場合に、すべてのX線画像において関心領域が含まれるように、被検体Pが配置されている位置を補正するための補正量を算出する。
すなわち、模擬X線画像データ生成・補正部6bは、生成した正面の模擬X線画像において、撮影したいアイソセンタ(CTボクセルデータ内に埋め込まれたアイソセンタが、正面の模擬X線画像に投影された点)と、X線装置100のアイソセンタとのずれ量に基づいて、撮影したいアイソセンタとX線装置100のアイソセンタとの座標が一致するように、図6に示すx方向とz方向の位置を修正する。
具体的には、図7の(A)に示すように、模擬X線画像データ生成・補正部6bが、正面の模擬X線画像において、撮影したい関心領域のアイソセンタと装置のアイソセンタとのずれ量を算出した場合、システム制御部7は、模擬X線画像データ生成・補正部6bから通知されたずれ量に基づいて、寝台天板移動制御部9cを制御することで、寝台天板10の長手、横手位置を調整する。あるいは、システム制御部7は、アーム回動・移動制御部9dを制御することで、通知されたずれ量に基づいて、Cアーム11の長手、横手位置を調整する。
また、模擬X線画像データ生成・補正部6bは、生成した側面の模擬X線画像において、撮影したい関心領域のアイソセンタと、装置のアイソセンタとのずれ量に基づいて、撮影したいアイソセンタとX線装置100のアイソセンタとの座標が一致するように、図6に示すy方向の位置を修正する。
具体的には、図7の(B)に示すように、模擬X線画像データ生成・補正部6bは、側面の模擬X線画像において、撮影したい関心領域のアイソセンタと装置のアイソセンタとのずれ量を算出し、模擬X線画像データ生成・補正部6bは、算出したずれ量を、システム制御部7に通知し、システム制御部7は、寝台天板移動制御部9cを制御することで、通知されたずれ量に基づいて、寝台天板10の高さを調整する。
なお、寝台天板10の位置調整、または、Cアーム11の位置調整は、上述したように、模擬X線画像データ生成・補正部6bからの通知によってシステム制御部7によって自動的に処理される場合であってもよいし、あるいは、正面および側面の模擬X線画像とともに、ずれ量をモニタ4にて表示し、モニタ4を参照した操作者が、操作部8に、調整指示を入力することで、システム制御部7によって処理される場合であってもよい。
このようにして、寝台天板10およびCアーム11の位置を調整することにより、本実施例におけるX線装置100は、被検体Pの位置を補正する。ここで、システム制御部7は、自身の制御によって移動された寝台天板10およびCアーム11のポジション情報を更新して記憶する。
2段階目の模擬X線画像データとして、模擬X線画像データ生成・補正部6bは、被検体Pの位置が調整されて補正されたのちに、システム制御部7から更新された寝台天板10およびCアーム11のポジション情報と、設定されているX線条件とを読み出して、回転撮影が行なわれる回転撮影角度ごと(例えば、10°ごと)の模擬X線画像データを生成する。
そして、模擬X線画像データ生成・補正部6bは、2段階目の模擬X線画像データとして生成した回転撮影角度ごとの模擬X線画像それぞれに含まれる関心領域それぞれが、モニタ4においてすべて表示されるように、SIDおよびFOVを補正するための拡大率を算出する。すなわち、模擬X線画像データ生成・補正部6bは、撮影したい関心領域のアイソセンタと装置のアイソセンタとの位置合わせが行なわれたのち、回転撮影角度ごとの模擬X線画像データを10°ごとに1周分生成し、撮影したい範囲(関心領域)が、モニタ4上での模擬X線画像においてはみ出さず、かつ、最大となる幾何学的な拡大率をすべての画像において求め、それらのうち最小となる拡大率(拡大率最小値)を算出する。
例えば、図8に示すように、模擬X線画像データ生成・補正部6bが、Cアーム11が10°ごとに回転した場合の模擬X線画像データそれぞれから、モニタ4にて表示される模擬X線画像を推定し、「RAO/LAO」が「0°」の拡大率を「2」、「RAO」が「90°」の拡大率を「0.7」といったように、すべて模擬X線画像における拡大率を算出して拡大率最小値を「0.7」として求め、拡大率最小値に合わせるためのFOVとSIDとを算出した場合、システム制御部7は、模擬X線画像データ生成・補正部6bから通知されたFOVとSIDを設定する。すなわち、システム制御部7は、アーム回動・移動制御部9dを制御することで、設定されたFOVとSIDとに合うように、Cアーム11を調整する。ここで、システム制御部7は、自身の制御によって移動されたCアーム11のポジション情報を更新して記憶する。
3段階目の模擬X線画像データとして、模擬X線画像データ生成・補正部6bは、FOVとSIDの調整がされたのちに、システム制御部7から更新された寝台天板10およびCアーム11のポジション情報と、設定されているX線条件とを読み出して、再度、位置合わせが行なわれているCTボクセルデータから、回転撮影が行なわれる回転撮影角度ごと(例えば、10°ごと)の模擬X線画像データを生成する。
そして、模擬X線画像データ生成・補正部6bは、3段階目の模擬X線画像データとして生成した回転撮影角度ごとの模擬X線画像それぞれが、モニタ4において適切な輝度で表示されるように、X線管装置2aから照射されるX線の線量を補正するための「管電圧(単位:kV)」および「管電流とX線照射秒数の積(単位:mAS)」それぞれを算出する。すなわち、模擬X線画像データ生成・補正部6bは、FOVおよびSIDが設定されたうえで、再度、回転撮影角度ごとの模擬X線画像データを10°ごとに1周分生成し、撮影範囲(関心領域)の輝度が、モニタ4上での模擬X線画像において適正となるように、輝度ゲインを算出する。さらに、算出した輝度ゲインそれぞれを実現するためのX線条件をそれぞれ算出する。
例えば、図9に示すように、模擬X線画像データ生成・補正部6bが、Cアーム11が10°ごとに回転した場合の模擬X線画像データそれぞれから、モニタ4にて表示される模擬X線画像を推定し、「RAO/LAO」の適正な「輝度ゲイン:1.6」を実現するためのX線条件は「80kV,160mAS」であり、「RAO」の適正な「輝度ゲイン:0.8」を実現するためのX線条件は「80kV,80mAS」であるといったように、すべての模擬X線画像におけるX線条件を算出した場合、システム制御部7は、模擬X線画像データ生成・補正部6bから通知されたそれぞれの回転撮影角度におけるX線条件を設定する。
そして、システム制御部7は、操作者から操作部8を介して、回転DSA撮影の開始要求を受け付けた場合、適切な位置に調整されたCアーム11を、適切な位置に調整された寝台天板10に横たわった被検体Pの周りにて回転させ、設定された回転撮影角度ごとのX線条件に基づいてX線管装置2aから照射して、回転DSA撮影を実行する。具体的には、まず、造影剤を注入する前に、被検体Pの回転撮影を行ない、さらに、造影剤が注入され関心領域に造影剤がいきわたった後に、再度、被検体Pの回転撮影を行ない、それぞれのX線画像の差分をとってDSA画像を生成する。なお、図10の(A)は、被検体Pである患者の頭側にCアーム11をセットし、Cアーム11を回転させて撮影する場合の回転撮影を示しており、図10の(B)は、被検体Pである患者の左側にCアーム11をセットし、Cアーム11をスライドさせて撮影する場合の回転撮影を示しており、システム制御部7は、Cアーム11を回転あるいはスライドさせて、回転撮影角度ごとに適切な線量のX線を被検体Pの周囲から照射して回転撮影を行なうように制御する。
次に、図11を用いて、本実施例におけるX線装置100の処理について説明する。図11は、本実施例におけるX線装置の処理を説明するための図である。
図11に示すように、X線装置100は、X線CT装置200から関心領域のアイソセンタの位置情報と、関心領域の位置情報とが埋め込まれたCTボクセルデータが入力されると(ステップS1101肯定)、模擬X線画像データ生成・補正部6bは、入力されたCTボクセルデータの位置合わせを行なう(ステップS1102、図5参照)。
そして、模擬X線画像データ生成・補正部6bは、位置合わせが行なわれたCTボクセルデータから、1段階目の模擬X線画像データとして、正面および側面の模擬X線画像データを生成して、関心領域のアイソセンタと装置のアイソセンタとが一致するための補正量(ずれ量)を算出する(ステップS1103)。
そののち、算出された補正量に基づいて、寝台天板10またはCアーム11の位置が補正されると(ステップS1104肯定)、模擬X線画像データ生成・補正部6bは、再度、CTボクセルデータの位置合わせを行なったうえで、2段階目の模擬X線画像データとして、各回転撮影角度における模擬X線画像データを生成して、モニタ4にて表示されるすべての模擬X線画像において、関心領域全体が表示され、かつ、最大となる拡大率の中から拡大率最小値を算出する(ステップS1105)。ここで、模擬X線画像データ生成・補正部6bは、拡大率最小値に基づいて、さらに設定されるべきSIDおよびFOVを算出する。
続いて、システム制御部7により、Cアーム11の位置が調整されて、模擬X線画像データ生成・補正部6bが算出したSIDおよびFOVが設定されると(ステップS1106肯定)、模擬X線画像データ生成・補正部6bは、SIDおよびFOVの更新された設定に基づいて、3段階目の模擬X線画像データとして、各回転撮影角度における模擬X線画像データを生成して、モニタ4にて表示される模擬X線画像それぞれの適正な輝度ゲインを算出して、X線条件を算出する(ステップS1107)。
そののち、システム制御部7により、算出されたX線条件に基づいて、各回転撮影角度におけるX線条件が設定されると(ステップS1108肯定)、操作者から操作部8を介して、回転DSA撮影の開始要求を受け付けて、システム制御部7は、回転撮影を実行し(ステップS1109)、処理を終了する。なお、回転DSA撮影の場合は、造影剤の注入前後にそれぞれにおいて、回転撮影が実行される。
上述してきたように、本実施例では、模擬X線画像データ生成・補正部6bは、X線CT装置200から入力された関心領域のアイソセンタの位置情報と、関心領域の位置情報とが埋め込まれたCTボクセルデータの位置合わせを行なって、正面および側面の模擬X線画像を生成して、関心領域のアイソセンタと装置のアイソセンタとが一致するための補正量を算出する。算出された補正量に基づいて、寝台天板10またはCアーム11の位置が補正されると、模擬X線画像データ生成・補正部6bは、各回転撮影角度における模擬X線画像データを生成して、モニタ4にて表示されるすべての模擬X線画像において、関心領域全体が表示され、かつ、最大となるように、SIDおよびFOVを算出する。
そして、システム制御部7は、算出されたSIDおよびFOVを設定し、模擬X線画像データ生成・補正部6bは、SIDおよびFOVの更新された設定に基づいて、各回転撮影角度における模擬X線画像データを生成して、モニタ4にて表示される模擬X線画像それぞれにおける、適正な輝度ゲインを算出して、X線条件を算出する。そして、システム制御部7は、算出されたX線条件に基づいて、各回転撮影角度におけるX線条件を設定し、操作者の操作部8を介した指示に従って、回転撮影を実行するので、回転撮影にて撮影されたX線画像すべてにおいて被検体Pの関心領域が必ず含まれることが保証され、各回転撮影角度における視野確認のための予備透視や、X線画像に関心領域が含まれていないために回転撮影をやり直したりすることを回避でき、上記した主たる特徴の通り、回転撮影において、X線被曝量を低減することが可能となる。
また、回転撮影にて撮影されたX線画像すべてにおいて、関心領域が可能な範囲で最大限に表示されることが保証されるので、表示されるX線画像における関心領域が小さいことから回転撮影をやり直したりすることを回避でき、回転撮影において、X線被曝量を低減することが可能となる。
また、適正なX線条件の設定が、実際にX線を照射することなく行なえるので、回転撮影において、X線被曝量を低減することが可能となるとともに、すべての回転撮影角度で適正輝度のX線画像を生成することでき、X線画像の画質を改善することが可能となる。さらに、「3D DA撮影」や「3D DSA撮影」を行なう場合、X線画像の画質が改善されるので、3次元画像を構成した際のアーティファクトを軽減することが可能となる。
なお、本実施例では、CTボクセルデータに埋め込まれた関心領域のアイソセンタを用いて、回転撮影によって生成されるX線画像すべて関心領域が含まれるように、被検体Pの位置を補正する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、関心領域の情報のみが埋め込まれたCTボクセルデータを受け付けて、このCTボクセルデータを、現に被検体Pが配置されている位置に設定したうえで、回転撮影が行なわれる回転撮影角度ごとに、模擬X線画像データを生成し、生成された模擬X線画像データそれぞれにおいて、関心領域が含まれるように、被検体Pが配置されている位置を補正する場合であってもよい。
すなわち、生成された模擬X線画像データそれぞれにおいて、関心領域が含まれるか否かを判定し、すべての模擬X線画像データに関心領域が含まれるために必要とされる補正量(ずれ量)を算出してCTボクセルデータを移動し、再度、移動されたCTボクセルデータから回転撮影角度ごとの模擬X線画像データを生成するといった処理を繰り返し実行することで、最終的なずれ量を算出して、被検体Pの位置を補正する場合であってもよい。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
なお、本実施例で説明した回転撮影方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上のように、本発明に係るX線装置および回転撮影方法は、被検体の関心領域を含むX線画像を撮影する場合に有用であり、特に、回転撮影において、X線被曝量を低減することに適する。
本実施例におけるX線装置の斜視図である。 本実施例におけるX線装置の構成を示す機能ブロック図である。 CTボクセルデータ出力部が出力するCTボクセルデータを説明するための図である。 模擬X線画像データ生成・補正部の模擬X線画像データ生成処理を説明するための図である。 模擬X線画像データ生成・補正部によるCTボクセルデータの位置合わせを説明するための図である。 模擬X線画像データ生成・補正部が模擬画像データの生成に用いる座標系を示す図である。 システム制御部による位置調整を説明するための図である。 システム制御部によるFOVおよびSIDの調整を説明するための図である。 システム制御部によるX線条件の調整を説明するための図である。 回転撮影を説明するための図である。 本実施例におけるX線装置の処理を説明するための図である。
符号の説明
1 X線高電圧発生装置
1a X線制御部
1b 高電圧発生装置
2 X線源装置
2a X線管装置
2b X線絞り
3 X線検出器
4 モニタ
5 画像処理装置
5a 画像入力部
5b 画像処理部
5c 画像記憶部
5d 画像出力部
6 模擬画像データ生成部
6a CTボクセルデータ入力部
6b 模擬X線画像データ生成・補正部
6c 画像データ出力部
7 システム制御部
8 操作部
9 機構制御部
9a X線補償フィルタ移動制御部
9b X線絞り羽根移動制御部
9c 寝台天板移動制御部
9d アーム回動・移動制御部
10 寝台天板
11 Cアーム
100 X線装置
200 X線CT装置
201 CTボクセルデータ出力部

Claims (5)

  1. X線を被検体に曝射するX線管装置と、当該被検体を透過したX線を検出するX線検出器とを回転させて、当該被検体の関心領域を含むX線画像を複数の方向から回転撮影するX線装置であって、
    前記回転撮影が行なわれる前に、X線CT装置により生成された前記被検体の前記関心領域を含むCTボクセルデータを受け付けて入力するCTボクセルデータ入力手段と、
    前記CTボクセルデータ入力手段によって入力された前記CTボクセルデータの所定方向への投影画像と、現に前記被検体が配置されている状態で当該被検体を前記所定方向で撮影したX線画像との位置合わせを行なうことで、当該CTボクセルデータを現に当該被検体が配置されている位置に設定したうえで、前記回転撮影が行なわれる回転撮影角度ごとに、当該CTボクセルデータを投影した模擬X線画像を生成する模擬X線画像生成手段と、
    前記模擬X線画像生成手段によって生成された前記模擬X線画像それぞれにおいて、前記関心領域が含まれるように、前記被検体が配置されている位置を補正するための補正量を算出する補正量算出手段と、
    を備えたことを特徴とするX線装置。
  2. 前記CTボクセルデータ入力手段は、前記関心領域の中心である中心点の情報を含むCTボクセルデータを受け付けて入力し、
    前記模擬X線画像生成手段は、前記CTボクセルデータ入力手段によって入力された前記中心点の情報を含むCTボクセルデータを、現に前記被検体が配置されている位置に設定したうえで、前記回転撮影が行なわれる回転撮影角度のうち、所定の回転撮影角度における複数の前記模擬X線画像を生成し、
    前記補正量算出手段は、前記模擬X線画像生成手段によって生成された前記所定の回転撮影角度における複数の前記模擬X線画像それぞれに投影された前記中心点の位置と、撮影中心点の位置とのずれ量に基づいて、前記補正量を算出することを特徴とする請求項1に記載のX線装置。
  3. 前記模擬X線画像生成手段は、前記補正量算出手段によって算出された前記補正量に基づいて、前記被検体の位置が補正されたのちに、前記CTボクセルデータ入力手段によって入力された前記CTボクセルデータを、現に当該被検体が配置されている位置に改めて設定したうえで、前記回転撮影が行なわれる回転撮影角度ごとの模擬X線画像を生成し、
    前記補正量算出手段は、前記補正量に基づく補正後に前記模擬X線画像生成手段によって生成された模擬X線画像それぞれに含まれる前記関心領域それぞれが、所定の表示部においてすべて表示されるように、前記X線管装置の焦点と前記X線検出器との距離および有効視野のサイズを補正するための表示補正量を算出することを特徴とする請求項1または2に記載のX線装置。
  4. 前記模擬X線画像生成手段は、前記補正量算出手段によって算出された前記表示補正量に基づいて補正された前記X線管装置の焦点と前記X線検出器との距離および有効視野のサイズの情報を用いて、現に前記被検体が配置されている位置に設定されている前記CTボクセルデータから前記回転撮影が行なわれる回転撮影角度ごとの模擬X線画像を生成し、
    前記補正量算出手段は、前記表示補正量に基づく補正後に前記模擬X線画像生成手段によって生成された模擬X線画像それぞれが、前記所定の表示部において適切な輝度で表示されるように、X線の線量を補正するための線量補正量をそれぞれ算出することを特徴とする請求項3に記載のX線装置。
  5. X線を被検体に曝射するX線管装置と、当該被検体を透過したX線を検出するX線検出器とを回転させて、当該被検体の関心領域を含むX線画像を複数の方向から回転撮影する回転撮影方法であって、
    前記回転撮影が行なわれる前に、X線CT装置により生成された前記被検体の前記関心領域を含むCTボクセルデータを受け付けて入力するCTボクセルデータ入力ステップと、
    前記CTボクセルデータ入力ステップによって入力された前記CTボクセルデータの所定方向への投影画像と、現に前記被検体が配置されている状態で当該被検体を前記所定方向で撮影したX線画像との位置合わせを行なうことで、当該CTボクセルデータを現に当該被検体が配置されている位置に設定したうえで、前記回転撮影が行なわれる回転撮影角度ごとに、当該CTボクセルデータを投影した模擬X線画像を生成する模擬X線画像生成ステップと、
    前記模擬X線画像生成ステップによって生成された前記模擬X線画像それぞれにおいて、前記関心領域が含まれるように、前記被検体が配置されている位置を補正するための補正量を算出する補正量算出ステップと、
    を含んだことを特徴とする回転撮影方法。
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