JP5237877B2 - 乗客コンベア - Google Patents

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Description

本発明は、乗客を輸送する乗客コンベアに関する。
エスカレータや電動道路など、乗客を踏板に乗せて輸送する乗客コンベアには、乗客がつかまるためのハンドレールが備わっている。
踏板は、乗客の輸送方向に進行して乗客を輸送し、ハンドレールは、乗客が乗る踏板と同じ輸送方向に、同じ速度で進行する構成で、例えば、特許文献1や特許文献2には、ハンドレールを駆動するハンドレール駆動装置の駆動力を、踏板を駆動する踏板リンクに噛み合う動力スプロケットから得る技術が開示されている。
また、例えば特許文献3には、一般的なチェーンを利用した踏板チェーンで踏板を駆動する乗客コンベアにおいて、踏板チェーンと噛み合う動力スプロケットから、ハンドレールの駆動力を得るハンドレール駆動装置が開示されている。
特公昭61−19550号公報 特開2006−206294号公報 特開平9−86846号公報
例えば特許文献1、特許文献2に開示される技術は、ラック歯を形成した特殊な踏板リンクが必要になり、例えば一般的なチェーンを利用して踏板を駆動する場合より、構造が複雑になるとともに製造コストが高くなるという問題がある。
また、例えば特許文献3に開示される技術は、踏板チェーンと噛み合う動力スプロケットが踏板の下方に配置されることから、ハンドレール駆動装置をメンテナンスする際には踏板を取り外す必要があり、メンテナンス性に改良の余地がある。
本発明は、一般的なチェーンを踏板チェーンに利用でき、メンテナンス性に優れたハンドレール駆動装置を備える乗客コンベアを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、駆動ユニットと動力ユニットに分離し、乗客の輸送方向に並べて配置して高さを低く抑え、踏板より上方に配置できるハンドレール駆動装置を備える乗客コンベアとする。
本発明によると、一般的なチェーンを踏板チェーンに利用でき、メンテナンス性に優れたハンドレール駆動装置を備える乗客コンベアを提供することができる。
乗客コンベアの構成を示す側面図である。 (a)は、図1のA部拡大図、(b)は、踏板チェーンの構造を示す図である。 図2の(a)のX1−X1断面図である。 図2の(a)のX2−X2断面図である。 2つの動力スプロケットを有するハンドレール駆動装置の一構成例を示す図である。 踏板チェーンと噛み合う2つの動力スプロケットの角速度の変位位相を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態について、適宜図を参照して詳細に説明する。
本実施形態に係るハンドレール駆動装置は、図1、図2の(a)に示すように構成される乗客コンベア100に備わってハンドレール14を駆動する。
図1に示すように、建築構造物の床面Gに沿って乗客を輸送する電動道路を構成する乗客コンベア100の場合、床面Gを掘削して形成される設置空間Spに、乗客コンベア100の主枠を形成するフレーム1が設置され、複数の踏板4,4,・・・は、設置空間Spの内部を循環する。
設置空間Spを循環する踏板4は、始点100aで、乗客が乗る踏面4aが床面Gの表面に露出して終点100bに向って進行し、終点100bで設置空間Spに入り込む。
そして、踏板4は設置空間Sp内を終点100bの側から始点100aの側に向って進行する。
踏板4が始点100aの側から終点100bの側に向う方向は、乗客コンベア100が乗客を輸送する方向であり、以下、「輸送方向FWD」と称する。また、踏板4が終点100bの側から始点100aの側に向う方向を「戻り方向REV」と称する。
また、乗客コンベア100の幅方向の両端には、フレーム1に支持された欄干パネル13が床面Gに立設されている。乗客コンベア100の幅方向の両端に備わる2つの欄干パネル13は、それぞれ乗客コンベア100の輸送方向FWDに沿って備わり、さらに、それぞれの欄干パネル13の周縁に沿って循環駆動するように、2つのハンドレール14が備わっている。
ハンドレール14は欄干パネル13の周縁に沿って踏板4と同じ速度で循環駆動し、欄干パネル13の上縁(設置される側の縁と反対側の縁)では輸送方向FWDに進行して、下縁(設置される側の縁)では戻り方向REVに進行する。
そして、乗客コンベア100には、ハンドレール14を循環駆動するためのハンドレール駆動装置15が備わっている。
以下、ハンドレール14の、輸送方向FWDに進行する側を往路側14a、戻り方向REVに進行する側を復路側14bと称する。
フレーム1は、例えば、輸送方向FWDに沿って配置されて乗客コンベア100の骨格を形成し、輸送方向FWDに沿った両端に、2つのスプロケット(主スプロケット2、副スプロケット3)を回転自在に支持している。
そして、主スプロケット2と副スプロケット3の間には、踏板チェーン5が無端状に巻き掛けられ、さらに、主スプロケット2と副スプロケット3は、それぞれが踏板チェーン5に噛み合うように構成される。
図1には1つの踏板チェーン5を図示しているが、踏板チェーン5は、乗客コンベア100の幅方向の両側に2つ備わり、主スプロケット2、及び副スプロケット3は、2つの踏板チェーン5に噛み合っている。
そして、乗客コンベア100には、例えばモータを駆動源とする駆動装置11が備わり、主スプロケット2を駆動ベルト12で回転駆動する。
主スプロケット2が駆動装置11によって回転駆動して駆動力が発生すると、その駆動力は2つの踏板チェーン5に伝達され、2つの踏板チェーン5は、主スプロケット2と副スプロケット3の間を循環駆動する。
さらに、循環駆動によって2つの踏板チェーン5に発生する駆動力が、2つの踏板チェーン5と噛み合う副スプロケット3に伝達され、回転自在に支持される副スプロケット3が回転駆動する。
そして、2つの踏板チェーン5には複数の踏板4,4,・・・が連結され、複数の踏板4,4,・・・は、2つの踏板チェーン5の循環駆動に同期して、主スプロケット2と副スプロケット3の間を循環する。
以下、循環駆動する踏板チェーン5の、輸送方向FWDに進行する側を往路側5a、戻り方向REVに進行する側を復路側5bと称する。
本実施形態に係る乗客コンベア100の場合、2つの踏板チェーン5は、床面Gに近い側(上側)が往路側5aになる。
図2の(a)に示すように、2つの踏板チェーン5を連結する前軸7が、乗客コンベア100の幅方向に延びて備わり、前軸7の両端部には、それぞれ前輪6が回転自在に備わっている。
前軸7は、踏板4を配置する間隔で配設され、前軸7には踏板4が取り付けられる。さらに、踏板4には前軸7と平行な後軸9が備わり、後軸9には、例えば2つの後輪8が回転自在に備わっている。
この構成によって、踏板4は2つの踏板チェーン5に接続される。
前軸7の両端部に備わる2つの前輪6と、後軸9に備わる2つの後輪8は、乗客コンベア100(図1参照)の輸送方向FWD及び戻り方向REVに沿ってフレーム1に固設されるガイドレール10上を転動する。この構成によって、踏板4は、ガイドレール10に案内されて主スプロケット2(図1参照)と副スプロケット3(図1参照)の間を循環する。
また、踏板チェーン5は、図2の(b)に示すように、多数のチェーンリンク50がチェーンローラ51で連結されて2列に配列された一般的な形状で、隣り合う2つのチェーンローラ51のピッチ(チェーンピッチ)Pが60mm以上の大型のチェーンである。このように、一般的なチェーンからなる踏板チェーン5が無端状に構成され、乗客コンベア100(図1参照)に2つ備わり、2つの踏板チェーン5が主スプロケット2(図1参照)と副スプロケット3(図1参照)に巻き掛けられている。
ハンドレール駆動装置15は、ハンドレール14を駆動する駆動力を発生する動力ユニット15bと、動力ユニット15bが発生した駆動力でハンドレール14を駆動する駆動ユニット15aと、を含んで構成される。
図2の(a)、図3に示すように、駆動ユニット15aには、例えば2つのハンドレール駆動ローラ150が備わる。2つのハンドレール駆動ローラ150は、フレーム1に取り付けられる駆動ユニット取り付け板1aに回転自在に支持され、周縁部がハンドレール14の復路側14bに上方から接している。
また、ハンドレール14を挟んで、2つのハンドレール駆動ローラ150のそれぞれに対する位置に、2つのハンドレール従動ローラ151が備わる。
2つのハンドレール従動ローラ151は、それぞれがローラ取り付けアーム152に回転自在に支持され、さらに、ローラ取り付けアーム152は、ハンドレール従動ローラ151の周縁部がハンドレール14に対して近接・離間する方向に回転自在に、駆動ユニット取り付け板1aに支持される。
そして、ハンドレール従動ローラ151の周縁部がハンドレール14に接する方向にローラ取り付けアーム152を付勢するバネ153が備わり、ハンドレール従動ローラ151の周縁部は、バネ153の付勢力によってハンドレール14に圧接される。
この構成によって、1つのハンドレール駆動ローラ150と1つのハンドレール従動ローラ151で、ハンドレール14の復路側14bを挟む構成となる。さらに、2つのハンドレール従動ローラ151の周縁部がハンドレール14の復路側14bに圧接されるとともに、ハンドレール14の復路側14bが2つのハンドレール駆動ローラ150の周縁部に圧接される。
そして、2つのハンドレール駆動ローラ150が回転駆動して駆動力が発生すると、ハンドレール14の復路側14bに2つのハンドレール駆動ローラ150の周縁部から駆動力が伝達され、ハンドレール14が駆動する。
ハンドレール14の復路側14bは、2つのハンドレール駆動ローラ150の周縁部に圧接されることから、2つのハンドレール駆動ローラ150の駆動力を効率よくハンドレール14に伝達できる。
なお、駆動ユニット15aに備わるハンドレール駆動ローラ150は2つに限定するものではなく、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
また、ハンドレール従動ローラ151も2つに限定するものではなく、例えば、2つのハンドレール駆動ローラ150の間でハンドレール14を下方から挟むように1つ備わるハンドレール従動ローラ151であってもよい。
動力ユニット15bは、図2の(a)、図4に示すように、フレーム1に取り付けられる動力ユニット取り付け板1bに回転自在に支持される動力スプロケット155を備える。
動力スプロケット155は、踏板チェーン5の往路側5aに対して上方から噛み合い、踏板チェーン5の駆動によって回転駆動する。
前記したように、踏板チェーン5は、チェーンピッチP(図2の(b)参照)が60mm以上の大型のチェーンである。そして、動力スプロケット155は、このような大型の踏板チェーン5と噛み合って、角速度変動の小さな安定した駆動力を得るため、200mm以上の直径であることが好適である。
また、動力スプロケット155には、同軸に一体に回転する伝達スプロケット156が備わっている。
さらに、駆動ユニット15aの2つのハンドレール駆動ローラ150のそれぞれには、同軸に一体に回転する伝達スプロケット150aが備わっている。
以上のように構成される駆動ユニット15aと動力ユニット15bが、踏板チェーン5の往路側5aの進行方向(輸送方向FWD)に並んで配設されてハンドレール駆動装置15が構成される。そして、動力ユニット15bの動力スプロケット155に備わる伝達スプロケット156と、駆動ユニット15aの2つのハンドレール駆動ローラ150にそれぞれ備わる2つの伝達スプロケット150aに、伝達チェーン15cが巻き掛けられる。
図2の(a)に示すように、動力スプロケット155は踏板チェーン5の往路側5aに対して上方から噛み合って回転し、その駆動力で回転する2つのハンドレール駆動ローラ150は、ハンドレール14の復路側14bに対して上方から接してハンドレール14を駆動することから、動力スプロケット155と、2つのハンドレール駆動ローラ150が逆回転するように伝達チェーン15cが巻き掛けられることが好適である。
このため、伝達チェーン15cの走行方向を適宜転向するためのアイドラースプロケット15dを1つ以上備える構成であってもよい。
このように構成されるハンドレール駆動装置15は、動力ユニット15bの動力スプロケット155が踏板チェーン5の往路側5aの進行に同期して回転駆動し、動力スプロケット155に駆動力が発生する。動力ユニット15bの動力スプロケット155に発生した駆動力は、伝達チェーン15cによって2つのハンドレール駆動ローラ150の各伝達スプロケット150aに伝達され、2つのハンドレール駆動ローラ150が回転駆動する。
このとき、動力スプロケット155と2つのハンドレール駆動ローラ150は逆回転する。
2つのハンドレール駆動ローラ150の周縁部には、ハンドレール14の復路側14bが圧接されることから、2つのハンドレール駆動ローラ150の回転によって発生する駆動力がハンドレール14の復路側14bに伝達されて、ハンドレール14の復路側14bが駆動する。
すなわち、駆動ユニット15aは、動力ユニット15bが発生した駆動力でハンドレール14を駆動する。
動力スプロケット155と2つのハンドレール駆動ローラ150は逆回転することから、ハンドレール14の復路側14bは、輸送方向FWDに進行する踏板チェーン5の往路側5aと逆方向(戻り方向REV)に進行する。
したがって、ハンドレール14の往路側14a(図1参照)は、踏板チェーン5の往路側5aと同じ方向(輸送方向FWD)に進行する。
踏板4は、床面G(図1参照)の側(上側)で、踏板チェーン5の往路側5aの進行に同期して輸送方向FWDに進行することから、ハンドレール14の往路側14aと、床面Gの側の踏板4を共に輸送方向FWDに進行することができる。
前記したように、図1に示すハンドレール14は、乗客コンベア100の幅方向の両端に2つ備わることから、ハンドレール駆動装置15は、乗客コンベア100の幅方向の両端に2つ備わる構成が好適である。
この構成によって、乗客コンベア100に備わる2つのハンドレールを2つのハンドレール駆動装置15で循環駆動できる。
本実施形態に係る、図2の(a)に示すハンドレール駆動装置15は、駆動ユニット15aと動力ユニット15bを踏板チェーン5の往路側5aの進行方向(輸送方向FWD)に並んで配設することができ、高さを低く抑えることができる。したがって、踏板チェーン5の往路側5aとハンドレール14の復路側14bの間の領域にハンドレール駆動装置15を配置できる。
例えば、図3、図4に示すように、踏板4の幅方向両端部(図3、図4には、一端のみ図示)には、踏板チェーン5の往路側5aの上方に、フレーム1に取り付けられたスカート18及び内デッキ19に囲まれた領域が形成されている。
本実施形態に係るハンドレール駆動装置15は高さを低く抑えることができるので、スカート18及び内デッキ19で囲まれた領域の、踏板チェーン5の往路側5aの上方にハンドレール駆動装置15を配置することができる。
この構成によって、踏板4に乗る乗客からハンドレール駆動装置15を隔離することができる。
また、スカート18及び内デッキ19は、それぞれ取り外し及び取り付け可能であり、スカート18と内デッキ19の少なくとも一方を取り外すと、ハンドレール駆動装置15を容易に露出することができる。したがって、スカート18と内デッキ19の少なくとも一方を取り外すことでハンドレール駆動装置15を容易にメンテナンスすることができる。
また、本実施形態に係るハンドレール駆動装置15は、踏板4の下方に配置されないため、ハンドレール駆動装置15のメンテナンス時に踏板4を取り外す必要がない。この点においても、ハンドレール駆動装置15を容易にメンテナンスできる。
なお、図1には、1つのハンドレール14を1つのハンドレール駆動装置15で駆動する構成が示されているが、例えば、踏板チェーン5の往路側5aの進行方向に並んで、複数のハンドレール駆動装置15を配置する構成であってもよい。
また、図2の(a)には、1つの動力スプロケット155を有する動力ユニット15bが備わるハンドレール駆動装置15が示されているが、例えば、図5に示すように2つの動力スプロケット155a,155bを有する動力ユニット15b’が備わるハンドレール駆動装置15であってもよい。
動力スプロケット155a,155bは、踏板チェーン5の往路側5aの進行方向(輸送方向FWD)に並んで配置され、フレーム1に取り付けられる動力ユニット取り付け板1bに回転自在に支持される。
そして、動力スプロケット155a,155bには、それぞれ同軸に一体に回転する伝達スプロケット156a,156bが備わり、駆動ユニット15aの2つのハンドレール駆動ローラ150に備わる各伝達スプロケット150aとの間に伝達チェーン15cが巻き掛けられる。
さらに、伝達チェーン15cの走行方向を適宜転向するアイドラースプロケット15dが備わり、動力スプロケット155a,155bと2つのハンドレール駆動ローラ150が逆回転するように構成される。
2つの動力スプロケット155a,155bは、互いの回転中心Cが中心間距離Lだけ離れて配置される。
2つの動力スプロケット155a,155bの半径Rは等しく、2つの動力スプロケット155a,155bの干渉を避けるため、中心間距離Lは、半径Rの2倍(2×R)より大きい値であることが好適である。
また、中心間距離Lと、踏板チェーン5のチェーンピッチPは、次式(1)の関係を有することがさらに好適である。
L=n×P+P/N ・・・(1)
式(1)において、nは任意の自然数を示す。
また、Nは動力スプロケットの数(2以上の自然数)を示し、2つの動力スプロケット155a,155bを有する動力ユニット15b’の場合、N=2になる。
このように中心間距離Lを設定すると、踏板チェーン5と動力スプロケット155aのの噛み合いと、踏板チェーン5と動力スプロケット155bの噛み合いは、P/2(N=2の場合)だけずれることになり、図6に示すように踏板チェーン5の移動量に対する動力スプロケット155aの角速度の変位位相(実線aで示す)と、動力スプロケット155bの角速度の変位位相(破線bで示す)が互いに逆位相になる。
したがって、動力スプロケット155aと動力スプロケット155bは互いの角速度の位相を打ち消しあい、脈動の少ない安定した駆動力を得られる。
なお、図6の横軸は踏板チェーンの移動量を示し、縦軸は、角速度の変位位相を示す。
そして、2つの動力スプロケット155a、155bを備えることで、動力ユニット15b’は、大きな駆動力を発生することができる。
なお、図示しないが、3つ以上の動力スプロケットが備わる構成の動力ユニットであっても、式(1)の関係を有するように動力スプロケットを配置することで、3つ以上の動力スプロケットが互いに角速度の位相を打ち消しあい、脈動の少ない安定した駆動力を得られる。
以上、図2の(a)に示すように、本実施形態に係る乗客コンベア100(図1参照)に備わるハンドレール駆動装置15は、駆動ユニット15aと動力ユニット15bを踏板チェーン5の往路側5aの進行方向、すなわち、輸送方向FWDに並べて配設して高さを低く抑え、スカート18(図3参照)及び内デッキ19(図3参照)で囲まれた領域にハンドレール駆動装置15を設置する構成とする。
この構成によって、スカート18と内デッキ19の少なくとも一方を取り外すとハンドレール駆動装置15を露出することができ、ハンドレール駆動装置15を容易にメンテナンスできるという優れた効果を奏する。
また、踏板チェーン5(図2の(a)参照)として、一般的なチェーンを使用できることから、乗客コンベア100(図1参照)の構造が複雑になることを避けることができ、さらに、製造コストを抑えることができる。
なお、図1には、床面Gに沿って乗客を輸送する電動道路を構成する乗客コンベア100に備わるハンドレール駆動装置15が図示されているが、本実施形態に係るハンドレール駆動装置15は、異なる高さの床面に乗客を輸送するエスカレータを構成する乗客コンベアにも適用できる。
1 フレーム
2 主スプロケット(スプロケット)
3 副スプロケット(スプロケット)
4 踏板
5 踏板チェーン
13 欄干パネル
14 ハンドレール
15 ハンドレール駆動装置
15a 駆動ユニット
15b 動力ユニット
100 乗客コンベア
155(155a,155b) 動力スプロケット
C 回転中心(動力スプロケットの回転中心)
FWD 輸送方向
L 中心間距離(動力スプロケットの中心間距離)
N 動力スプロケットの数
R 半径(動力スプロケットの半径)
n 任意の自然数

Claims (4)

  1. 建築構造物に、乗客の輸送方向に沿って設置されるフレームと、
    前記フレームの前記輸送方向の両端に備わる2つのスプロケットと、
    前記2つのスプロケットに巻き掛けられる踏板チェーンと、
    前記踏板チェーンに連結されて前記2つのスプロケットの間を循環する踏板と、
    前記輸送方向に沿って立設する欄干パネルの周縁部を循環駆動するハンドレールと、
    前記ハンドレールを駆動するハンドレール駆動装置と、を含んで構成される乗客コンベアであって、
    前記ハンドレール駆動装置は、
    前記ハンドレールを駆動する駆動力を発生する動力ユニットと、前記動力ユニットが発生する駆動力で前記ハンドレールを駆動する駆動ユニットが、前記輸送方向に進行する前記踏板チェーンの上方に、前記踏板チェーンの進行方向に並んで配設され
    前記動力ユニットは、
    前記輸送方向に進行する前記踏板チェーンと噛み合って回転する動力スプロケットを備えることを特徴とする乗客コンベア。
  2. 前記動力スプロケットの半径をR、
    前記動力スプロケットの数をN(Nは2以上の自然数)、
    前記踏板チェーンのチェーンローラのピッチをP、
    隣接する前記動力スプロケットの中心間距離をL、
    任意の自然数をn、とした場合、
    L=n×P+P/N(ただし、L>2×R)
    の関係を有することを特徴とする請求項に記載の乗客コンベア。
  3. 前記N個の動力スプロケットは、それぞれ同軸に一体に回転する伝達スプロケットを有し、それぞれの前記伝達スプロケットに共通に巻き掛けられた伝達チェーンを介して前記駆動ユニットに前記駆動力を伝達することを特徴とする請求項2に記載の乗客コンベア。
  4. 2つ以上の前記ハンドレール駆動装置を、前記輸送方向に進行する前記踏板チェーンに沿って並べて備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の乗客コンベア。
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