JP5237301B2 - 所定の位置に患者を維持するための装置およびその使用方法 - Google Patents

所定の位置に患者を維持するための装置およびその使用方法 Download PDF

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Description

本発明は、胸骨切開による開胸手術後に使用するための装置に関する。特に、本発明は、手術の間に所定の位置、例えば、開胸手術後に胸骨が閉じられ得る位置に患者を維持するための装置、およびその装置を使用する方法に関する。
胸骨切開は、切開が胸骨でなされて、長手方向に胸骨を分割するかまたは開いて、胸腔に手が届くようにして、心臓および/または肺の手術を可能にする外科的処置である。
心臓/肺の手術が完了した後、分割した胸骨の端部を並べて、その端部を一緒に固定することによって胸腔を閉じることが必要である。これは、典型的に、胸腔がまだ開いている間に、患者の胸骨に金属ワイヤを通し、分割した胸骨の端部を強制的に位置合わせし、ワイヤを強く引っ張って端部を一緒に保持し、そしてワイヤをねじって胸骨位置に固定することによって達成される。
分割した胸骨の端部を強制的に一緒にすることは、典型的に、助手の外科医または麻酔医が、彼らの手のひらを患者の胴の下に置き、手動で患者の肩甲骨(scapula)(肩甲骨(shoulder blade))を持ち上げることによって達成される。同時に、外科医は金属ワイヤを引っ張って、位置合わせを手伝う。
このような処置は多数の問題を有する。まず、分割された胸骨の端部を並べるのに必要とされる力は、小さい患者でさえもかなりのものであり、そして、明らかに、必要な力は、患者の体格が増加するにつれて大きくなる。胸腔の閉鎖は、典型的に、約10分かかり、助手の外科医または麻酔医は、その時間、患者の肩を持ち上げた位置に維持することを必要とされる。多くの場合、助手の外科医(実際に1人が存在する場合)または麻酔医は、しばしば、必要とされる長さの時間の間、必要とされる位置に、患者の肩を物理的に維持できない。従って、助手の外科医/麻酔医は、処置の間、休息することを必要とする場合がある。さらに、麻酔医は、患者の肩の位置まで持ち上げて維持することに関わっている間、彼/彼女は、麻酔の重要な役割に集中できない。
助手の外科医/麻酔医が休息しているか、または操作を実施できない場合、分割した胸骨を強制的に一緒にするのを補助するため、および/または胸骨の端部を一緒に保持するために、患者の胸骨を通るワイヤは、しばしば、胸骨の端部を一緒に引っ張るために使用される。これにより、骨が軟質である場合またはワイヤの破損部分を通る場合、ワイヤの切断が生じる場合がある。このことは、全てのワイヤを取り除いて、ワイヤ処置を始めから再開しなければならないため、出血の危険性を増加させる可能性を有し、非常に時間がかる。
本発明は、上記の少なくともいくつかの問題を改善することを目的とし、胸骨の端部の位置合わせが過度の力を必要とせずに容易になされる位置に患者を維持する装置およびその装置の使用方法を提供する。これにより、ワイヤの破損/位置ずれの発生が減少し、また、助手の外科医または麻酔医が、長引く身体的労力から軽減される。特定の実施形態において、この装置は、胴を操作するため、より多くの場合、例えば、患者の脊椎を持ち上げるため、または一方へ患者を回転もしくは押し込み、外科医が関連する処置を実施する際に簡単に手が届くようにするためのさらなる手段を備える。
従って、第1の態様において、本発明は、開胸手術後に患者の胸骨が閉じられ得る位置に患者を維持するための装置であって、この装置は、それぞれの肩甲骨と接触するための2つの接触部材と、グリップ位置においてその接触部材を維持するための支持手段とを備え、使用の際に、各々の接触部材は、それぞれの肩甲骨に力を与えて、患者の胸骨を閉じる、装置を提供する。
接触部材は、患者の肩甲骨の下で助手の外科医/麻酔医の手の代わりをする。グリップ位置において、接触部材は、力(例えば、対向する側方力)を付与して、肩甲骨を持ち上げて圧迫し、胸骨を閉じることができる。支持手段は、必要な時間、グリップ位置において接触部材を維持することができ、助手の外科医/麻酔医によるいかなる身体的労力も必要とせず、かつ、ワイヤの過剰な伸張を必要とせずに胸腔の閉鎖を可能にし、胸骨の2つの端部を近づける。
好ましくは、支持手段は、グリップ位置において接触部材を解放可能に維持できるように適合される。従って、胸腔の閉鎖が完了した後、接触部材は、グリップ位置から解放され得る。
好ましくは、支持手段は、接触部材を静止位置からグリップ位置に移動させるように適合される。接触部材が、患者の肩甲骨を持ち上げて圧迫することができるグリップ位置にそれらを移動させることができる装置を提供することによって、助手の外科医/麻酔医側の減少された労力、または最低限の労力で、かつ、金属ワイヤの過剰な伸張を必要とせずに、胸骨は閉じられ得る。
好ましくは、支持手段は、肩甲骨に実質的に側方力を付与され得ない実質的に水平静止位置から、対向する側方力が肩甲骨に付与され得るグリップ位置に、接触部材を移動させるように適合される。
実質的に水平静止位置に位置し得る接触部材を与えることによって、接触部材は、手術の間、手術台に対して平らのままの状態であり得る。これにより、それらが、手術を妨げることを防止する。胸腔の閉鎖が手術後に必要とされる場合、接触部材が、グリップ位置に支持手段によって移動されてもよい。グリップ位置において、各々の接触部材は、それぞれの肩甲骨に隣接することができ、その結果、接触部材は、手術台から肩甲骨を持ち上げ、それらを互いの方へ圧迫して、分割された胸骨の端部を一緒に移動させることができる。
最も好ましくは、支持手段は、それらが、接触部材をグリップ位置から実質的に水平静止位置に戻らせるように適合される。これにより、胸腔の閉鎖が完了した後、接触部材が、手術台で平らな状態になることが可能になり、その結果、装置は患者に作用しないか、またはその結果、患者の下から容易に除去され得る。
好ましくは、支持手段は、使用の際に、患者の正中線から離れた接触部材の端部の少なくとも一部(本明細書中以下、「最外端部」と呼ぶ)を持ち上げることによって、接触部材をグリップ位置に移動させるように適合される。
支持手段は、例えば、機械式、空気圧式または油圧式であってもよい。
例えば、支持手段は、使用の際に、例えば、手術台の表面から接触部材の少なくとも一部(例えば、接触部材の最外端部の少なくとも一部)を持ち上げること(例えば、手動で持ち上げること)を可能にし、次いで、接触部材の持ち上げられたグリップ位置をロックできる少なくとも1つのラチェット機構を備えてもよい。
好ましくは、ラチェット機構は、接触部材のその後の低下を可能にするためのリリースキャッチ(release catch)を備える。
あるいは、支持手段は、少なくとも1つのウインチおよびケーブルを備えてもよい。最も好ましくは、少なくとも1つのウインチは電動ウインチであり、その結果、接触部材は、いかなる身体的労力も必要とせず、グリップ位置に移動させることができる。少なくとも1つのケーブルは、接触部材に接続されてもよいか、または接触部材を通って伸びてもよく、その結果、ウインチ上のケーブルの巻き上げにより、接触部材の最外端部の持ち上げが生じる。これによって、巻き上げられたケーブルは、接触部材が、肩甲骨に対向する側方力を付与し得る持ち上げられた位置において接触部材の最外端部を維持する。
なおさらなる実施形態において、支持手段は、空気圧式または油圧式、最も好ましくは、電気的に操作された空気圧式または油圧式支持手段であってもよく、その結果、接触部材は、助手の外科医/麻酔医によるいかなる身体的労力も必要とせずに、グリップ位置に移動され、維持されることができる。好ましくは、支持手段は、各々の接触部材の下面(すなわち、グリップ位置に患者を隣接できる位置の対向側)に配置される膨張性空気袋を備える。好ましくは、膨張性空気袋は、可逆的に膨張性/収縮性である。膨張性空気袋は、好ましくは、接触部材が、その接触部材と、手術台との間に膨張性空気袋を備える手術台で実質的に平らな状態であり得る収縮した状態において十分に低いプロファイルを有する。膨張した状態において、膨張性空気袋は、手術台からグリップ位置に接触部材の少なくとも一部(例えば、最外端部)を押すことができ、それらを、接触部材が胸骨に対向する側方力を付与できるこの位置に維持することができる。
接触部材は、使用の際に、患者の正中線の下に直接配置されるベース部に結合されてもよい。このことは、装置の配置に役立ち、また、装置の分離部の数も減少させる。接触部材は、ベース部との結合部に沿って回転可能であってもよい。例えば、支持手段は、接触部材が、ベース部に対して傾いているグリップ位置を維持するように適合されてもよい。好ましくは、支持手段は、接触部材およびベース部の両方が、実質的に水平である静止位置から、接触部材がベース部に対して傾いているグリップ位置に、接触部材を回転させるように適合される。
接触部材およびベース部は、一体であってもよい。例えば、接触部材およびベース部は、可撓性材料、例えば、布材料またはプラスチック材料の単一のシートから形成されてもよい。
接触部材の最外端部は、好ましくは、支持手段と協動するフレームに取り付けられる。支持手段は、フレームの少なくとも一部を持ち上げられた位置、例えば、手術台の高さより上の位置に維持でき、その結果、接触部材の最外端部の少なくとも一部は、グリップ位置においてフレームから吊るされる。例えば、接触部材およびベース部が、可撓性材料の単一のシートである場合、その材料のシートは、患者の胴体の上部がとらえられ得るハンモック構造を形成できる。
好ましくは、フレームは、接触部材の最外端部に沿って少なくとも部分的に延びるサイドアーム、およびそのサイドアームに結合するクロスバー(このクロスバーは、支持手段と協動する)を有する。クロスバーは、(例えば、手動で)持ち上げられて、静止位置(クロスバーおよびサイドアームが実質的に水平である)から、サイドアームが水平に対して傾いているグリップ位置までフレームを移動させることができ、その結果、クロスバーに近接する接触部材の最外端部は、サイドアームから吊るされる。支持手段は、クロスバーの持ち上げられた位置を維持して、グリップ位置に接触部材を維持できる。
接触部材および必要に応じて、ベース部は、好ましくは、使用の際に、患者の正中線に対して平行である方向に延びるひと続きのスラット、例えば、パッド付きスラットから形成されてもよい。最も好ましくは、横断面図で見た場合、スラットは、幅の広い基部(使用の際に患者から離れている)および狭い上部(使用の際に患者に隣接している)を有する。すなわち、スラットは、台形の形状をした横断面図を有する。このことは、隣接するスラットの基部は、隣接するスラットの上部より互いに近いことを意味する。スラットの少なくとも一部の基部は、ヒンジで隣接するスラットの基部に接続され、支持手段は、これらのヒンジでスラットが回転される位置においてスラットを維持するために作用し、その結果、隣接するスラットの上部は、互いに近づく。最も好ましくは、支持手段は、最外スラット(すなわち、接触部材)が患者の胸骨に側方力を与えることができるこの「巻かれた」グリップ位置に、スラットを移動させるように適合される。
これらの実施形態において、支持手段は、(上記のように)ケーブルおよびウインチを備えてもよい。そのケーブルまたは各々のケーブルは、スラットを通して伸び、その結果、使用の際に、それは、患者の正中線を横断する。そのケーブルまたは各々のケーブルは、好ましくは、各々のスラットの基部より上にスラットを通して伸びる。ケーブルの長さが最大になる場合、接触部材は、水平方向にある。すなわち、それらは、手術台に対して平らの状態であり得る。スラットを通して伸びるケーブルの長さが、ウインチによって減少するにつれて、スラットの上部は、互いの方へ引っ張られ、接触部材は、それらが患者の胸骨を持ち上げて圧迫することができるグリップ位置に巻かれる。スラットを通して伸びるケーブルの減少した長さを維持することによって、グリップ位置に接触部材が維持される。
好ましくは、接触部材は、少なくとも1つの突出性要素を備えてもよい。この少なくとも1つの突出性要素は、接触部材がグリップ位置にある場合、それぞれの肩甲骨に対する側方力を増大させるために使用され得る。
好ましくは、接触部材は、複数の突出性要素を備える。これらの突出性要素は、使用の際に、それらが患者の正中線に並べられるように配置されてもよいか、またはそれらは、使用の際に、それらが患者の正中線に横断するように配置されてもよい。
突出性要素は、好ましくは、選択的に突出可能である。例えば、その要素が、使用の際に、それらが、患者の正中線に並べられるように配置される場合、それらは選択的に突出されて、患者の胸骨に追加の力を付与できる。小さい患者については、追加の力は、使用の際に、患者の正中線に近接して配置される突出性要素を用いて付与され得る。大きい患者については、追加の力は、使用の際に、患者の正中線から離れて配置される突出性要素を用いて付与され得る。
最も好ましくは、突出性要素は、膨張性要素である。
一実施形態において、装置は、使用の際に、患者の正中線の下に配置されるさらなる独立した胴移動手段をさらに含む。例えば、それは、接触部材の間に、上で議論したベース部上に設けられてもよいか、またはそのベース部のそばに設けられてもよい。この胴移動手段は、上記の支持手段と同様の条件(例えば、機械式、空気圧式または油圧式)で患者の正中線支持手段の形態をとってもよい。一実施形態において、それは、患者の脊椎と接触する膨張性セルである。胴移動手段は、ベース部から持ち上がるように適合され、それによって、患者のさらなる操作を与え、外科医に手術の間の簡易化した接近を与える。例えば、胴移動手段は、圧力を付与して、胸骨を開口してもよいか、または患者を、例えば、手術の間に胸の上で所望され得るある角度に(正中線支持および接触部材の両方を用いて)してもよい。好ましくは、この胴移動手段は、対称的であり、持ち上げられた場合、横断面において曲がっており、患者の正中線と接触するように適合される頂部を有する。他の実施形態において、それは、上記のように台形であってもよい。
第2の態様において、本発明は、上記の装置の使用を含む、手術の間、前または後に患者を操作する方法を提供する。好ましい実施形態において、この方法は、患者の胸骨が、開胸手術の後に閉じられ得る位置に患者を維持するためのものであり、この方法は、2つの接触部材と、その接触部材のグリップ位置であって、その接触部材は、それぞれの肩甲骨に力を与えて、患者の胸骨を近づけることができるグリップ位置を維持するための支持手段とを有する装置を提供すること;患者のそれぞれの肩甲骨の下に装置の接触部材を配置すること;グリップ位置に接触部材を移動させること;および支持手段を用いてグリップ位置に接触部材を維持することを含む。
好ましくは、この方法は、実質的に側方力が肩甲骨に付与されない、実質的に水平方向において患者のそれぞれの肩甲骨の下に接触部材を配置すること、および対向する側方力が肩甲骨に付与されるグリップ位置に接触部材を移動させることを含む。
この方法は、好ましくは、接触部材の最外端部の少なくとも一部を持ち上げることを含む。
好ましくは、この方法は、支持手段を用いてグリップ位置に接触部材を移動させることを含む。
好ましくは、この方法は、機械式支持手段、例えば、ラチェット機構またはウインチによって、あるいは空気圧式または油圧式支持手段によって、グリップ位置に接触部材を維持することを含む。
例えば、この方法は、接触部材の少なくとも一部(例えば、最外端部の少なくとも一部)を移動させること(例えば、手動で持ち上げること)、およびラチェット機構を用いて持ち上げられた位置をロックして、グリップ位置に接触部材を維持することを含んでもよい。
あるいは、この方法は、接触部材を移動させること、ならびに/または少なくとも1つのウインチおよびケーブルを用いて接触部材のグリップ位置に接触部材を維持することを含んでもよい。最も好ましくは、この方法は、電動ウインチを用いて、それによって、接触部材が、いかなる身体的労力も必要とせずにグリップ位置に移動されることを含む。
なおさらなる実施形態において、この方法は、接触部材を移動させること、および/または空気圧式もしくは油圧式支持手段を用いてグリップ位置に接触部材を維持することを含む。好ましくは、この方法は、各々の接触部材の下面に(すなわち、グリップ位置に患者を隣接できる対向側に)配置された膨張性空気袋を有する装置を提供すること、および空気袋を膨張させて、手術台からグリップ位置に接触部材の少なくとも一部(例えば、最外端部)を押すことを含む。この方法は、好ましくは、膨張性空気袋を用いて、接触部材が対向する側方力を肩甲骨に付与できる、その位置に最外端部を維持することを含む。
好ましくは、この方法は、接触部材が、ベース部に結合される装置を提供すること、および患者の正中線の下にベース部を配置することを含む。好ましくは、この方法は、実質的に水平静止位置から、接触部材の両方がベースに対して傾いているグリップ位置に、ベース部との結合部で接触部材を回転させることを含む。
一部の実施形態において、この方法は、接触部材の最外端部に沿って、少なくとも部分的に延びるサイドアームを備えるフレームを有する装置を提供すること、およびフレームを移動させて、グリップ位置に接触部材を移動させることを含む。より好ましくは、この方法は、サイドアームに結合するクロスバーをさらに備えるフレームを提供すること、および例えば、手術台の高さより上にクロスバーを持ち上げて、その結果、サイドアームが、水平位置から、サイドアームが水平に対して傾き、クロスバーに近接する接触部材の最外端部がサイドアームから吊るされるグリップ位置に移動させることを含む。
他の実施形態において、この方法は、接触部材および必要に応じてベース部が、好ましくは、患者の正中線に平行な方向に延びるひと続きのスラット、例えば、パッド付きスラットから形成される装置を提供することを含む。最も好ましくは、スラットは、幅広い基部(使用の際に患者から離れている)、および狭い上部(使用の際に患者に隣接する)を有する。すなわち、隣接するスラットの基部は、隣接するスラットの上部より互いに近づいている。この場合、スラットの少なくとも一部の基部は、回転可能ヒンジで隣接するスラットの基部に接続される。この方法は、好ましくは、これらのヒンジでスラットを回転させることによって接触部材を移動させて、その結果、スラットの上部が互いの方に移動することを含む。これにより、接触部材およびベース部が、最外スラット(すなわち、接触部材)が患者の肩甲骨に側方力を与えるグリップ位置に「巻かれる」。
これらの実施形態において、この方法は、好ましくは、(上記のように)支持手段としてケーブルおよびウインチを有する装置を提供することを含む。そのケーブルまたは各々のケーブルは、スラットを通して伸び、その結果、それは、患者の正中線を横断する。そのケーブルまたは各々のケーブルは、好ましくは、各々のスラットの基部より上にスラットを通して伸びる。ケーブルの長さが最大である場合、接触部材は、水平位置において患者の肩甲骨の下に配置される。すなわち、それらは、手術台に対して平らな状態のままである。ウインチによってケーブルの長さを減少させることにより、スラットの上部を互いの方へ引っ張り、接触部材が、それらが持ち上げられて、患者の肩甲骨を圧迫するグリップ位置に巻かれる。
好ましくは、この方法は、各々の接触部材に少なくとも1つの突出性要素を提供すること、および突出性要素を接触部材から突出させて、グリップ位置においてそれぞれの肩甲骨に対する側方力を増大させることをさらに含む。
好ましくは、この方法は、突出性要素が患者の正中線に並べられるか、または患者の正中線を横断するように、好ましく配置される複数の突出性要素を提供することを含む。この方法は、好ましくは、選択的に突出性要素を突出させることを含む。例えば、この要素が患者の正中線に並べられる場合、それらは、選択的に突出されて、患者の肩甲骨に追加の力を与える。小さい患者に関して、追加の力は、患者の正中線に近接して配置される突出性要素を突出させることによって、付与される。大きい患者に関して、追加の力は、患者の正中線から離れて配置される突出性要素を突出させることによって、付与され得る。
最も好ましくは、突出性要素は、膨張性要素であり、この方法は、突出性要素を膨張する(好ましくは、選択的に膨張する)ことを含む。
好ましくは、この方法は、胸腔の閉鎖が完了した後、グリップ位置から接触部材を解放することをさらに含む。
この方法は、患者の正中線の下に配置された胴移動手段(存在する場合)を操作するか、または持ち上げ、その結果、患者を操作して、手術の間、例えば、所望され得る患者の角度で、外科医に簡易化した接近を与えることを含んでもよい。
第3の態様において、本発明は、開胸手術後に患者の胸骨を閉じる方法を提供し、この方法は、2つの接触部材と、その接触部材のグリップ位置であって、それぞれの肩甲骨に力を与えて、患者の胸骨を閉じ得るグリップ手段を維持するための支持手段とを有する装置を提供すること;患者のそれぞれの肩甲骨の下に装置の接触部材を配置すること;グリップ位置に接触部材を移動させること;支持手段を用いてグリップ位置に接触部材を維持して、閉鎖位置で胸骨を固定することを含む。
好ましくは、第3の態様の方法は、第2の態様について上で議論した工程を含む。
好ましくは、この方法は、患者の交差する筋肉に取り付けられたワイヤをねじることによって、閉じられた位置で胸骨を固定することを含む。
本発明のさらなる態様は、手術の間、患者を操作するための第1の態様の装置の使用、および第2または第3の態様の方法を含む。
本発明の好ましい実施形態は、ここで、添付の図面を参照して記載される。
静止位置における第1の好ましい実施形態の斜視図を示す。 図2Aおよび図2Bは、静止位置における第1の好ましい実施形態の俯瞰図を示す。 静止位置における第1の好ましい実施形態の側面図を示す。 グリップ位置における第1の好ましい実施形態の斜視図を示す。 グリップ位置における第1の好ましい実施形態の側面図を示す。 静止位置における第2の好ましい実施形態の斜視図を示す。 図7Aおよび図7Bは、静止位置における第2の好ましい実施形態の俯瞰図を示す。 図8Aおよび図8Bは、大きい患者についての静止位置およびグリップ位置における第2の好ましい実施形態の端面図を示す。 図9Aおよび図9Bは、小さい患者についての静止位置およびグリップ位置における第2の好ましい実施形態の端面図を示す。 第2の好ましい実施形態のスラットを通る長手方向の断面図を示す。 グリップ位置における第2の好ましい実施形態の斜視図を示す。 静止位置における第3の好ましい実施形態の斜視図を示す。 図13Aおよび図13Bは、静止位置における第3の好ましい実施形態の俯瞰図を示す。 図14Aは、大きい患者についての静止位置における第3の好ましい実施形態の端面図を示し、図14Bは、大きい患者についてのグリップ位置における第3の好ましい実施形態の端面図を示し、図14Cは、大きい患者についての突出している要素を備えるグリップ位置における第3の好ましい実施形態の端面図を示す。 図15Aは、小さい患者についての静止位置における第3の好ましい実施形態の端面図を示し、図15Bは、小さい患者についてのグリップ位置における第3の好ましい実施形態の端面図を示し、図15Cは、小さい患者についての突出している要素を備えるグリップ位置における第3の好ましい実施形態の端面図を示す。 グリップ位置における第3の好ましい実施形態の斜視図を示す。 図17Aは、第4の好ましい実施形態の斜視図を示し、図17Bは、第4の好ましい実施形態の端面図を示し、図17Cは、第4の好ましい実施形態の端面図を示す。 さらなる独立した胴移動手段を特徴とする本発明の実施形態の斜視図を示す。
図1は、静止位置における、すなわち、接触部材がグリップ位置にない場合の第1の好ましい実施形態の斜視図を示す。
装置は、ベース部2と一体であり、布材料の単一のシート3を一緒に形成する2つの接触部材1を備える。接触部材の端部は、その端部の長さに沿って延びるサイドアーム6を備えるフレーム5に接続される。接触部材の端部から延び、かつその端部に平行であるサイドアーム6は、そのサイドアームがより幅広く間隔をあけられる幅広部6Aを形成する。幅広部は、患者の頭部を置くことができる間隔を提供する(図2Aおよび図2Bを参照のこと)。サイドアーム6は、そのサードアームにヒンジで連結され、手術台の端部に対して垂直に静止できるハンドル7で終結する。
2つのサイドアーム6は、支持手段9と協動するクロスバー8によって接続される。支持手段は、中空ロッド12内に設けられるラチェット機構を備え、この機構は、垂直バー11上のくぼみと協動して、中空ロッド12からの垂直バー11の伸張を可能にするが、バーの収縮を防ぐ。垂直バー11は、クロスバー8を静止させるスリーブ10で終結する。中空ロッド12は、踏み板13で終結する。
(図1に示すように)静止位置において、シート3は、手術台4の上に置かれ、その結果、そのシートは平ら/水平になる。すなわち、接触部材およびベース部は、手術台4上で全て支持される。ハンドル7は、サイドアーム6から垂直に垂れ下がり、手術台の端部に対して静止し、その結果、それらは、患者近くの麻酔医または外科医の動作を妨げない。
患者は、図2Aおよび図2Bに示すように、開胸手術前にシート3上に配置される。図2Aは大きい患者の配置を示し、一方、図2Bは小さい患者の配置を示す。両方の場合において、患者の正中線14は、患者の肩甲骨の下にある接触部材1を備えるベース部2上に位置する。患者の頭部は、サイドアーム6の幅広部6Aによって作られた空間内の手術台4上にある。
図3は、接触部材1のグリップ位置への移動の直前の静止位置における第1の実施形態の側面図を示す。この図において、装置の接触部材1、ベース部2およびサイドアーム6は、水平、すなわち、手術台4と同じ平面に見ることができる。ハンドル7は、(図2Bおよび図3に示すように)サイドアーム6と同じ平面で垂直位置(図1に示す)から水平位置に回転される。
図4および図5は、グリップ位置における第1の好ましい実施形態を示す。接触部材を、図1および図3に示す静止位置から、図4および図5に示すグリップ位置に移動させるために、ハンドル7を手動で持ち上げ、垂直バー11を中空ロッド12から伸張する。ラチェット機構により、伸張が可能になるが、バー11の中空ロッド12への収縮は防ぐ(従って、助手の外科医/麻酔医の側のいかなる身体的労力も必要とせずに、バー11を所望の伸張に維持する)。助手の外科医/麻酔医は、垂直バー11を中空ロッド12から伸張させる場合、中空ロッドのあらゆる動きを防ぐために、彼らの足を拡大ベース13に置くことができる。
垂直バー11は、中空ロッドから伸張されるため、クロスバー8およびそのクロスバー8に接続されるサイドアーム6の端部は、水平から、すなわち、手術台4から持ち上げられ、その結果、サイドアーム6が水平に対して傾く。これにより、クロスバー8に近接する接触部材の最外端部は、(ベース部が患者の正中線の下の手術台に残っているままである)手術台4から持ち上げられる。これによって、シート3はハンモックを形成し、ここで、患者の胴体の上部がとらえられる。シート3の側面(すなわち、接触部材1)は、胸骨の分割された端部を一緒に押す側方力を、患者の肩甲骨に付与して、外科医が、患者の肋間筋を通して固定された金属ワイヤをねじることを可能にして、胸骨位置を固定する。
胸骨の位置を固定した後、リリースキャッチ(示さず)を使用して、ラチェット機構を解放して、垂直バー11の中空ロッド12への収縮を可能にし、サイドアーム6を下げて、接触部材6をそれらの水平静止位置に戻す。
図6は、静止位置における、すなわち、接触部材1がグリップ位置にない場合の第2の好ましい実施形態の斜視図を示す。
接触部材1およびベース部2は、図7A(大きい患者)および図7B(小さい患者)に示されるように、患者の正中線に並べられるパッド付きスラット15を備える。ベース部のスラットは、患者の正中線14の下に直接配置され、接触部材のスラット1は、患者の肩甲骨の下に配置される。大きい患者(図7A、図8Aおよび図8Bを参照)に関して、接触部材を備えるスラットの数は、小さい患者(図7B、図9Aおよび図9Bを参照)のものよりも多い。静止位置において、最外スラット15は、隣接するスラットの下に折り畳まれる(図8Aおよび図9Aを参照)か、またはそれらは、手術台4の側面に対して隣接するスラットから垂直に垂れ下がる(図6を参照)。これにより、最外スラット15が、外科医を妨げないことを確実にする。
各々のスラットは、(手術台に対して配置するための)幅広い基部、および(患者が静止できる)狭い上部を有し、(図8A、図8B、図9Aおよび図9Bに示すように)各スラットに台形の横断面を与える。これにより、隣接するスラットの上部の間に間隔16が提供される。
スラットを通る長手方向の横断面を図10に示す。各スラットは、パッド18に取り囲まれる剛性スラット17を備え、例えば、PVCの外側コーティング19を有する。各スラットは、枢動ピンを備える管状ヒンジ20で隣接するスラットに結合される。各スラットを通って横に伸びるのは、2つのケーブル21(図10に1つだけ示す)、例えば、それぞれのケーブルシース22に取り囲まれた2mm直径のナイロンケーブルである。ケーブルは、電子制御パネル23を用いて作動されるウインチ(示さず)に伸びる。
図6、図8Aおよび図9Aに示すように、静止位置において、スラットは、(図8Aおよび図9Aに示すように最外スラットは隣接するスラットの下に折り畳まれ、接触部材1は、厳密には水平ではないが)手術台4上に実質的に水平に位置する。静止位置において、スラットを通って伸びるケーブル21の長さは最大である。接触部材をグリップ位置に移動させるために、電動ウインチが使用されて、ウインチ上のケーブル21を巻き付けることによってスラットを通って伸びるケーブル21の長さを減少させる。ケーブル21の長さが減少するため、スラットはヒンジ20で回転し、その結果、隣接するスラットの上部は、一緒に移動し、間隔16を閉じる(図8Bおよび図9Bを参照)。この回転により、接触部材1が、それらが患者の肩甲骨を持ち上げて圧迫するグリップ位置の内側に巻き上げられる。大きい患者について、最外スラットは拡張して、患者の上部の胴がしっかりととらえられることを確実にする(図8を参照)。図11は、最外スラット15が拡張した状態のグリップ位置における第2の好ましい実施形態の斜視図を示す。
胸骨位置が固定された後、ケーブル21は、ウインチから巻かれなくてもよく、接触部材のスラット1を下げて、それらをそれらの静止位置に戻す。
図12は、静止位置における第3の好ましい実施形態の斜視図を示す。この実施形態において、2つの接触部材1は、ベース部2のいずれかの側に固定して設けられる。ベース部のスラットは、患者の正中線14の下に直接配置され、接触部材のスラット1は、図13A(大きい患者)および図13B(小さい患者)に示すように、患者の肩甲骨の下に配置される。
各々の接触部材の下に、図14Aおよび図15Aに収縮した状態(静止位置)において見ることができる膨張性空気袋24(例えば、PVC膨張性空気袋)がある。収縮した空気袋のプロファイルは、接触部材が位置し得る位置より十分に低く、手術台4上に実質的に水平面である。接触部材を、(図14B、図15Bおよび図16Bに示すように)グリップ位置に移動させるために、膨張性空気袋を、圧縮器25を用いて膨張させる。これにより、手術台から接触部材1の最外端部が持ち上げられ、その結果、接触部材は、ベース部2に対して傾く。この位置において、接触部材1は、肩甲骨に対向する側方力を付与して、胸骨を閉じる。空気袋24内の空気圧が減少するまで(胸骨の固定後)、膨張性空気袋は、グリップ位置において接触部材1を維持する。
接触部材1は、さらに、突出性要素である二次膨張性空気袋26を備える。接触部材1がグリップ位置にある場合、接触部材1によって、肩甲骨に付与される対向する側方力は、さらに、図14Cおよび図15Cに示すように、二次膨張性空気袋26を膨張させることによって増大されてもよい。二次膨張性空気袋26は、図16に示すように患者の正中線に対して横に並べられてもよいし、またはそれらは、図17A、図17Bおよび図17Cに示すように患者の正中線に対して平行に並べられてもよい。
図17A、図17Bおよび図17Cは、第3の実施形態と実質的に同一であるが、患者の正中線に並べられた二次膨張性空気袋26を有し、3つの空気袋が各々の接触部材1の長さに延びる第4の好ましい実施形態を示す。図17Aは、二次膨張性空気袋26が膨張していない状態のグリップ位置における第4の好ましい実施形態を示す。図17Bおよび図17Cは、二次膨張性空気袋26が、患者の大きさに依存して選択的に膨張できる方法を示す。すなわち、患者の肩甲骨に近接する二次膨張性空気袋は、選択的に膨張できる。大きい患者について、最外二次膨張性空気袋は、図17Bに示すように膨張でき、患者の肩甲骨に増大した力を与える。小さい患者について、最内二次膨張性空気袋は、図17Cに示すように膨張できる。
図18は、患者の正中線に並べられ、かつ、使用の際に接触するように配置された膨張性セルが設けられる、本発明の実施形態の斜視図を示す。
上記の実施形態は、本発明者らの例示の目的のためだけに与え、多くの変更および改変が当業者に容易に理解されるだろう。

Claims (9)

  1. 開胸手術後に患者の胸骨が閉じられ得る位置に患者を維持するための装置であって、前記装置は、それぞれの肩甲骨と接触するための2つの接触部材と、使用の際に、各々の前記接触部材が前記それぞれの肩甲骨に力を与えて、前記患者の胸骨を閉じるグリップ位置に、前記接触部材を維持するための支持手段とを備え、前記接触部材の各々は、当該接触部材が前記グリップ位置にあるとき、前記それぞれの肩甲骨に対する側方力を増大させるための少なくとも1つの突出性要素を備え、前記支持手段は、空気圧式または油圧式であり、各々の前記接触部材の下側に配置されるそれぞれの膨張性空気袋を備える、装置。
  2. 前記支持手段、前記グリップ位置において前記接触部材を解放可能に維持するように適合される、請求項1に記載の装置。
  3. 前記支持手段、側方力が前記肩甲骨に実質的に付与され得ない実質的に水平な静止位置から、対向する側方力が前記肩甲骨に付与され得る前記グリップ位置に、前記接触部材を移動させるように適合される、請求項2に記載の装置。
  4. 前記支持手段、使用の際に、前記患者の正中線から離れた前記接触部材の端部の少なくとも一部を持ち上げることによって、前記グリップ位置に前記接触部材を移動させるように適合される、請求項2または請求項3に記載の装置。
  5. 前記接触部材の最外端部、前記支持手段と協動するフレームに取り付けられる、請求項1〜のいずれか1項に記載の装置。
  6. 前記接触部材、使用の際に、前記突出性要素が前記患者の正中線に並べられるように配置される複数の前記突出性要素を備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の装置。
  7. 前記突出性要素、選択的に突出可能である、請求項に記載の装置。
  8. 前記突出性要素は、膨張性要素である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の装置。
  9. 使用の際に、前記患者の正中線の下に位置するように配置される独立した胴移動手段をさらに備え、前記独立した胴移動手段は、機械式、空気圧式または油圧式手段によって持ち上げ可能であり、それによって、使用の際に、それが、前記患者の脊椎を持ち上げ、および/または前記接触部材の1つの方へ前記患者を傾ける、請求項1〜のいずれか1項に記載の装置。
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