JP5237107B2 - 向上された剥離性を有する光ファイバリボン - Google Patents

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Description

関連出願の説明
本出願は、2005年11月30日に出願された米国特許出願第11/291,565号明細書の一部継続出願である2006年9月26日に出願された米国特許出願第11/526,989号明細書について、米国特許法第119条(e)に基づく優先権の利益を主張するものであり、その内容に依拠し、その内容は全体として本明細書に組み込まれている。
本発明は、一般に、光ファイバおよび光ファイバリボンに関し、より詳細には、光ファイバのためのコーティング、および光ファイバをコーティングするのに使用するための硬化性組成物に関する。
光ファイバは、しばしば、平行にともに束にされて、光ファイバリボンとして知られている製品を形成する。リボンは、光ファイバを平行配列で固定するために、ポリマーマトリックス材料に入れられた光ファイバを含む。リボンのマトリックス部分は、ポリマーマトリックス材料の1つ以上の層を含むことができ、各光ファイバは、典型的には、軟質内側ポリマーコーティングと、硬質保護外側ポリマーコーティングとを含む二層コーティング系を含む。リボンを形成する前、光ファイバを、また、リボン内のファイバ識別のため、マーキングインク(すなわち、ポリマーベース中)の薄い着色層でコーティングすることができる。
インクの最も基本的な機能は、設置の間リボンおよびルースチューブケーブルの両方の個別のファイバを識別するための手段を提供することである。光開始剤を使用して、インキング(inking)プロセスの間インクがUV光に曝されるとき重合プロセスを開始する。顔料も光を吸収し、したがって、速い硬化速度を得ることが課題である。速い硬化速度は望ましい。なぜなら、ファイバをリボンまたはケーブル内に置く前に、インクを十分に硬化しなければならないからである。インクが硬化不十分である場合、これは、これらに限定しないが、増加した表面摩擦、低いリボン剥離性能(インク表面上の残留アクリレート基によって、マトリックス材料はインクと非常に高い結合を成す)、およびリボンを取り扱ったり、または剥離する間にインク層がファイバから外れる傾向などの問題を引起すことがある。速い硬化速度は、また、強いプロセス性能を確実にするために望ましい。たとえば、ランプ強度が低くなるか、ランプアセンブリ内の石英管が汚れる場合、より少ないUV光が、インクを硬化させるために利用可能であり、結果として得られるのは、インキングされたファイバに対する低硬化度である。低硬化速度を有するインクは、また、より高い出力を促進するためにインキング線速度を増加させることができないという観点から不利である。したがって、上述された課題を克服するために、十分な硬化速度を有する放射線硬化性マーキングインクが必要である。
使用の間、リボンユニットは、現場での接合作業前、剥離しなければならない。剥離は、通常、70〜100℃の範囲内の動作温度で、熱ストリッパ(たとえば、スミトモ(Sumitomo)リボンストリッパモデルJR−4A)を使用して行われる。成功した接合のため、ポリマー層(内側および外側コーティング、インクコーティング、マトリックス材料)が清浄にかつ無傷のユニットでリボンから除去される、すなわち、剥離されたガラスファイバ上にほとんど砕片を残さないことが肝要である。望ましくない量の砕片があれば、たとえば、剥離されたファイバをアルコールで湿らせた布で拭くことによって、砕片を除去することが必要である。残念ながら、より多い砕片があれば、2回以上ファイバを拭くことがしばしば必要である。したがって、過度の砕片の問題を解決することは、労働、時間、およびコストをさらに必要とする。さらに、繰返し拭くという行為によって、接合部内のガラスファイバを弱めるという望ましくない結果となることがある。これらの理由のため、剥離されたガラスファイバを拭くことは最小限にとどめなければならない。
剥離の清浄度は、従来、5点スケールで測定され、5のスコアが汚く、1のスコアが清浄である。剥離の清浄度は要求に応じて変わるが、剥離されたリボンが、3以下、より好ましくは2以下の清浄度に等級された光ファイバを有することが一般に望ましい。チューブ外し(Tube−off)も、5点スケールで測定され、リボンから除去されたポリマー層の一体性を評価するための手段として用いられる。1のスコアは、ポリマー層を無傷のユニットで除去することができることを意味する。5のスコアは、ポリマー層の完全な崩壊があり、それらが無傷のユニットで除去されないことを意味する。剥離の清浄度と同様に、光ファイバリボンが、3以下、より好ましくは2以下のチューブ外し等級を有することが一般に望ましく、というのは、これが、剥離工具を清浄にする必要を低減し、したがって接合時間を低減するからである。
この問題を解決しようとする以前の試みは、もっぱらマトリックス材料の特性に焦点を当てていた。1つのそのような方法が、ウィルソン(Wilson)らの特許文献1に開示されており、これは、少なくとも約1000psi(約6.9MPa)の、100℃での最大引張強度、および少なくとも約15パーセントの、100℃での破断時伸びを示すマトリックス材料を使用することを提案する。マトリックス材料の特性だけに焦点を当てることは、ガラスファイバを囲む他のポリマー材料の間のいかなる相互作用も無視する。
米国特許第6,501,890号明細書
本発明は、当該技術における上記欠陥を克服すること、ならびに、ある範囲の温度および剥離条件にわたって、向上された剥離清浄度およびチューブ外しを有する光ファイバリボンを得ることに関する。
本発明の第1の態様は、マトリックス材料内に封入された複数の光ファイバを含む光ファイバリボンであって、光ファイバコーティングおよびマトリックス材料、ならびに任意にそれらの上のいかなるインク層も、適合する化学特性および/または物理特性によって特徴づけられ、ファイバコーティングおよびマトリックスおよびそれらの間のいかなるインク層も、光ファイバから確実に剥離して、適切な剥離の清浄度をもたらすことができる光ファイバリボンに関する。好ましくは、マトリックス材料は、光ファイバコーティング上のインク層と接触する。マトリックス材料は、内側および外側マトリックス材料の両方を含むことができ、その場合、内側マトリックス材料がインク層と接触する。あるいは、1つのマトリックス材料のみを使用することができる。一実施形態によれば、コーティング、マトリックス、およびインク層(存在する場合)は、各々、ガラス転移温度(T)および破壊靱性(K1C)値によって特徴づけられ、次の条件の1つ以上が満たされる。(i)それぞれのT値の最高と最低との間の差が、約15℃未満である、(ii)それぞれのT値が少なくとも約60℃である、または(iii)それぞれのK1C値が少なくとも約0.8MPa・m1/2である。別の実施形態によれば、コーティング、マトリックス、およびインク層(存在する場合)は、同様の硬化性ベース配合物から形成される。すなわち、コーティング、マトリックス、またはインク層を形成する前、オリゴマーおよびモノマーのベース配合物は、実質的に同様であり、したがって、ともに使用するのに適合する。
本発明の第2の態様は、本発明の第1の態様による1つ以上の光ファイバリボンを含む電気通信システムに関する。
本発明の第3の態様は、クリアインクベースと、1つ以上の顔料分散液と、ホスフィンオキシド光開始剤とを含むインク配合物であって、青色、緑色、黄色、黒色、および褐色について、少なくとも約80パーセント、より好ましくは100パーセントを超える、最も好ましくは120パーセントを超えるアクリレート変換/秒、赤色について、少なくとも約110、より好ましくは150パーセントを超える、最も好ましくは180パーセントを超えるアクリレート変換/秒、オレンジ色および淡青緑色について、少なくとも約130、より好ましくは140パーセントを超える、最も好ましくは150パーセントを超えるアクリレート変換/秒、白色、青紫色、および淡紅色について、少なくとも約140パーセント、より好ましくは175パーセントを超える、最も好ましくは200パーセントを超えるアクリレート変換/秒、ならびにスレート色について、少なくとも約160パーセント、より好ましくは190パーセントを超える、最も好ましくは210パーセントを超えるアクリレート変換/秒の硬化速度によって特徴づけられるインク配合物に関する。
本発明の第4の態様は、各々がコーティングを有する複数の光ファイバを提供する工程と、任意に、インク組成物を複数の光ファイバの1つ以上に少なくとも部分的に付与する工程と、複数の光ファイバをマトリックス組成物内に封入する工程と、マトリックス組成物(および任意にインク組成物)を硬化させて、本発明による光ファイバリボンを形成する工程とを含む、光ファイバリボンを製造する方法に関する。
適合する熱機械特性を有するポリマーコーティング、インク、およびマトリックス材料を有する光ファイバリボンを提供することによって、さまざまなコーティングは、剥離プロセスの間より良好に協働することができ(すなわち、それらは、剥離条件下で同様に挙動し)、最適な条件および不利な条件の両方の下での剥離の間一致するかつ適切な程度の剥離の清浄度およびチューブ外し性能をもたらす。したがって、そのようなリボンの使用は、電気通信伝送システムにおける光ファイバリボンの設置の間著しい節減をもたらす。
本発明のさらなる特徴および利点は、次の詳細な説明に述べられ、部分的に、明細書から当業者には容易に明らかであるか、明細書および特許請求の範囲、ならびに添付の図面に記載されるような本発明を実施することによって、わかるであろう。
先の一般的な説明および次の詳細な説明の両方が、本発明の例示にすぎず、請求されるような本発明の性質および特徴を理解するための概観または枠組みを提供するように意図されることが理解されるべきである。
添付の図面は、本発明のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組入れられ、本明細書の一部を構成する。図面は必ずしも原寸に比例したものではなく、明確にするために、さまざまな要素のサイズを変形させることができる。図面は、本発明の1つ以上の実施形態を示し、明細書とともに、本発明の原理および動作を説明するのに役立つ。
本発明は、通常の剥離条件および不利な剥離条件の両方の下で、向上されたファイバ剥離性を示すことができる光ファイバリボン、およびそのようなリボンを製造する方法に関する。
図1および図2の両方を参照すると、本発明の光ファイバリボン10は、マトリックス30内に封入された複数の実質的に整列された光ファイバ20を含む。光ファイバ20の各々は、ガラスファイバ22(すなわち、コアおよび1つ以上のクラッディング層)と、少なくとも1つの、しかし好ましくは2つ以上のコーティング24、26とを含む。典型的な光ファイバは、軟質可撓性内側コーティングまたは一次コーティング24と、硬質保護外側コーティングまたは二次コーティング26とを含む二重コーティング系を使用する。マトリックスは、単層マトリックスまたは二層マトリックス(内側および外側マトリックス材料から形成される)であることができる。光ファイバ自体上のコーティングおよびマトリックスに加えて、個別の光ファイバの識別を可能にするために、任意のインク層28を複数の光ファイバの1つ以上に付与することができる。
一次コーティング24は、低ヤング率(たとえば、25℃で約5MPa未満)および低ガラス転移温度(T)(たとえば、約−10℃未満)を有する軟質架橋ポリマー材料から形成される。一次コーティングは、望ましくは、それが誤った(errant)光信号を光ファイバクラッディングから取除く(strip)ことを可能にするために、光ファイバのクラッディングより高い屈折率を有する。一次コーティングは、熱および加水分解エージングの間ガラスファイバへの十分な接着を維持するが、接合のため、それから剥離可能でなければならない。一次コーティングは、典型的には、25〜40μmの範囲内の厚さ(たとえば、約32.5μm)を有する。一次コーティングは、典型的には、以下により詳細に説明されるように、液体としてガラスファイバに付与され、硬化される。一次コーティングを形成するために使用される従来の硬化性組成物は、オリゴマー(たとえば、ポリエーテルウレタンアクリレート)、1つ以上のモノマー希釈剤(たとえば、エーテル含有アクリレート)、光開始剤、および他の望ましい添加剤(たとえば、酸化防止剤)を使用して配合される。光ファイバのための一次コーティングは、過去において十分に説明されており、当業者が熟知している。望ましい一次コーティングが、チエン(Chien)らの米国特許第6,326,416号明細書、ウィニンガム(Winningham)の米国特許第6,531,522号明細書、フュークス(Fewkes)らの米国特許第6,539,152号明細書、シッセル(Schissel)らの米国特許第6,849,333号明細書、ウィニンガム(Winningham)の米国特許第6,563,996号明細書、およびフュークス(Fewkes)らの米国特許第6,869,981号明細書;ならびにチョウ(Chou)らへの米国特許出願公開第20030123839号明細書に開示されており、これらの各々は全体として本明細書に組み込まれている。
上記のように、一次コーティングは、典型的には、二次コーティング26によって囲まれる。二次コーティングは、通常、一次コーティングに直接付与されるが、当業者は、一次コーティングと二次コーティングとの間に配置された1つ以上の中間コーティング層があり得ることがわかるであろう。二次コーティングは、硬化ポリマー材料から形成され、典型的には、20〜35μmの範囲内の厚さ(たとえば、約27.5μm)を有する。二次コーティングは、望ましくは、光ファイバを保護するために十分な剛性を有し、取扱ったり、曲げたり、巻いたりするのに十分に可撓性であり、取扱いを可能にし、かつスプール上の隣接した回旋が互いにくっつくのを防止するために低粘着性を有し、水、および光ファイバケーブル充填化合物などの化学物質に対して耐性があり、それが付与されたコーティング(たとえば、一次コーティング)への十分な接着を有する。
光ファイバの二次コーティングに使用される硬化ポリマー材料は、オリゴマーと、少なくとも1つのモノマーとを含む硬化性組成物の硬化生成物であることができる。従来のように、二次コーティングを形成するのに使用される硬化性組成物は、また、光開始剤と、酸化防止剤と、当業者が熟知している他の添加剤とを含むことができる。本発明の望ましい実施形態において、硬化性組成物のオリゴマーおよびモノマーは、硬化を促進するために、(メタ)アクリレート官能基を含有し、エチレン不飽和である。オリゴマーは、たとえば、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーであることができる。しかし、当業者が理解するように、エポキシ、ビニルエーテル、およびチオール−エンなどの、他の硬化化学作用(curing chemistries)のために適合されたオリゴマーおよびモノマーを、本発明によって使用することができる。
本発明によって使用されるエチレン不飽和モノマーのための適切な官能基としては、限定することなく、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、N−ビニルアミド、スチレン、ビニルエーテル、ビニルエステル、酸エステル、およびそれらの組合せ(すなわち、多官能性モノマーのため)が挙げられる。
例示的な多官能性エチレン不飽和モノマーとしては、限定することなく、エトキシル化が2以上、好ましくは2から約30であるエトキシル化ビスフェノールAジアクリレート(たとえば、サートマー・カンパニー・インコーポレイテッド(Sartomer Company, Inc.)(ペンシルバニア州ウェストチェスター(West Chester, PA))から入手可能なSR349およびSR601、ならびにコグニス・コーポレーション(Cognis Corp.)(ペンシルバニア州アンブラー(Ambler, PA))から入手可能なフォトマー(Photomer)4025およびフォトマー4028)、およびプロポキシル化が2以上、好ましくは2から約30であるプロポキシル化ビスフェノールAジアクリレートなどのアルコキシル化ビスフェノールAジアクリレート;エトキシル化が3以上、好ましくは3から約30であるエトキシル化トリメチロールプロパントリアクリレート(たとえば、フォトマー4149(コグニス・コーポレーション)およびSR499(サートマー・カンパニー・インコーポレイテッド))、プロポキシル化が3以上、好ましくは3から30であるプロポキシル化トリメチロールプロパントリアクリレート(たとえば、フォトマー4072(コグニス・コーポレーション)およびSR492(サートマー))、およびジトリメチロールプロパンテトラアクリレート(たとえば、フォトマー4355(コグニス・コーポレーション))などの、アルコキシル化を伴うおよび伴わないメチロールプロパンポリアクリレート;プロポキシル化が3以上であるプロポキシル化グリセリルトリアクリレート(たとえば、フォトマー4096(コグニス・コーポレーション)およびSR9020(サートマー))などのアルコキシル化グリセリルトリアクリレート;ペンタエリトリトールテトラアクリレート(たとえば、SR295(サートマー))エトキシル化ペンタエリトリトールテトラアクリレート(たとえば、SR494(サートマー))、およびジペンタエリトリトールペンタアクリレート(たとえば、フォトマー4399(コグニス・コーポレーション)およびSR399(サートマー))などの、アルコキシル化を伴うおよび伴わないエリトリトールポリアクリレート;トリス−(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート(たとえば、SR368(サートマー))およびトリス−(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジアクリレートなどの、適切な官能性イソシアヌレートをアクリル酸または塩化アクリロイルと反応させることによって形成されたイソシアヌレートポリアクリレート;トリシクロデカンジメタノールジアクリレート(たとえば、CD406(サートマー))、およびエトキシル化が2以上、好ましくは約2から30であるエトキシル化ポリエチレングリコールジアクリレートなどの、アルコキシル化を伴うおよび伴わないアルコールポリアクリレート;アクリレートをビスフェノールAジグリシジルエーテル(4以上のオキシエチレン基)などに加えることによって形成されたエポキシアクリレート(たとえば、フォトマー3016(コグニス・コーポレーション));ならびにジシクロペンタジエンジアクリレートおよびジシクロペンタンジアクリレートなどの単環および多環環式(single and multi−ring cyclic)芳香族または非芳香族ポリアクリレートが挙げられる。
例示的な単官能性エチレン不飽和モノマーとしては、限定することなく、2−ヒドロキシエチル−アクリレート、2−ヒドロキシプロピル−アクリレート、および2−ヒドロキシブチル−アクリレート(アルドリッチ(Aldrich))などのヒドロキシアルキルアクリレート;メチルアクリレート(アルドリッチ)、エチルアクリレート(アルドリッチ)、プロピルアクリレート(アルドリッチ)、イソプロピルアクリレート、ブチルアクリレート(アルドリッチ)、アミルアクリレート、イソブチルアクリレート(アルドリッチ)、t−ブチルアクリレート(アルドリッチ)、ペンチルアクリレート、イソアミルアクリレート、ヘキシルアクリレート(アルドリッチ)、ヘプチルアクリレート、オクチルアクリレート、イソオクチルアクリレート(たとえばSR440サートマー)、2−エチルヘキシルアクリレート(アルドリッチ)、ノニルアクリレート、デシルアクリレート、イソデシルアクリレート(たとえばSR395サートマー)、ウンデシルアクリレート、ドデシルアクリレート、ラウリルアクリレート(たとえばSR335サートマー)、オクタデシルアクリレート(アルドリッチ)、およびステアリルアクリレート(たとえばSR257サートマー)などの長鎖および短鎖アルキルアクリレート;ジメチルアミノエチルアクリレート(アルドリッチ)、ジエチルアミノエチルアクリレート(アルドリッチ)、および7−アミノ−3,7−ジメチルオクチルアクリレートなどのアミノアルキルアクリレート;ブトキシルエチルアクリレート(アルドリッチ)、フェノキシエチルアクリレート(たとえば、SR339サートマー))、およびエトキシエトキシエチルアクリレート(SR256サートマー)などのアルコキシアルキルアクリレート;シクロヘキシルアクリレート、ベンジルアクリレート、ジシクロペンタジエンアクリレート、ジシクロペンタニルアクリレート、トリシクロデカニルアクリレート、ボルニルアクリレート、イソボルニルアクリレート(たとえば、SR506(サートマー))、テトラヒドロフルフリルアクリレート(たとえば、SR285(サートマー))、カプロラクトンアクリレート(たとえば、SR495(サートマー))などの単環および多環環式芳香族または非芳香族アクリレート、およびポリエチレングリコールモノアクリレート(アルドリッチ)、ポリプロピレングリコールモノアクリレート(アルドリッチ)、メトキシエチレングリコールアクリレート、メトキシポリプロピレングリコールアクリレート、メトキシポリエチレングリコールアクリレート、エトキシジエチレングリコールアクリレートなどのアクリロイルモルホリンアルコールベースのアクリレート、およびエトキシル化(4)ノニルフェノールアクリレート(たとえば、フォトマー4003(ヘンケル(Henkel)))などのさまざまなアルコキシル化アルキルフェノールアクリレート;ジアセトンアクリルアミド(アルドリッチ)、イソブトキシメチルアクリルアミド(アルドリッチ)、N,N’−ジメチル−アミノプロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド(アルドリッチ)、N,N−ジエチルアクリルアミド(アルドリッチ)、およびt−オクチルアクリルアミドなどのアクリルアミドを含む極性非アクリレートモノマー;N−ビニルピロリドン(ISPコーポレーション(ISP Corporation))およびN−ビニルカプロラクタム(ISPコーポレーション)などのビニル化合物;ならびにマレイン酸エステルおよびフマル酸エステルなどの酸エステルが挙げられる。
最も適切なモノマーは、市販されているか、当該技術において知られている反応スキームを用いて容易に合成される。たとえば、適切なアルコールまたはアミンをアクリル酸または塩化アクリロイルと反応させることによって、上記単官能性モノマーのほとんどを合成することができる。
オリゴマー成分は、1タイプのオリゴマーを含むことができるか、2つ以上のオリゴマーの組合せであることができる。少しでも使用される場合、本発明の組成物に導入されるオリゴマー成分は、好ましくは、エチレン不飽和オリゴマーを含む。オリゴマー成分は、15重量パーセント以下の量で存在することができるが、好ましくは、約13重量パーセント以下、より好ましくは約10重量パーセント以下、さらに好ましくは約10パーセント未満、最も好ましくは約9パーセント以下の量で存在する。組成物およびその結果として生じる硬化材料の適切な物理的特徴を維持しながら、好ましくは約5重量パーセント未満を含有するか、実質的にオリゴマー成分がない組成物を調製することが、より費用効果的であり、したがって、望ましい。
使用される場合、適切なオリゴマーは、単官能性オリゴマーまたは多官能性オリゴマーであることができるが、多官能性オリゴマーが好ましい。オリゴマー成分は、また、単官能性オリゴマーと、多官能性オリゴマーとの組合せであることができる。
二官能性オリゴマーは、好ましくは、下記式(I)に従う構造を有する。
(I) F−R−[ジイソシアネート−R−ジイソシアネート]−R−F
ここで、Fは、独立して、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、N−ビニルアミド、スチレン、ビニルエーテル、ビニルエステル、または当該技術において知られている他の官能基などの反応性官能基であり;
は、独立して、−C2−20−O−(C2−4−O)−、−C2−20−O−(C2−4−O)−、−C2−20−(CO−C2−5−O)−、または−C2−20−(CO−C2−5−NH)を含み、nは、1から30、好ましくは1から10の整数であり;
は、ポリエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリウレタン、ポリ尿素、またはそれらの組合せであり;
mは、1から10、好ましくは1から5の整数である。
式(I)の構造中、ジイソシアネート基は、Rおよび/またはRへのジイソシアネートの結合後形成された反応生成物である。「独立して」という用語は、各F基が別のF基と異なることができ、同じことが各R基にもあてはまることを示すために、ここで使用される。
他の多官能性オリゴマーは、好ましくは、下記に記載された式(II)、(III)、または(IV)に従う構造を有する。
(II)マルチイソシアネート(multiisocyanate)−(R−R−F
(III)(ポリオール−[(ジイソシアネート−R−ジイソシアネート)−R−F
(IV)またはマルチイソシアネート−(R−F
ここで、Fは、独立して、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、N−ビニルアミド、スチレン、ビニルエーテル、ビニルエステル、または当該技術において知られている他の官能基などの、1から3の官能基を表し;
は、−C2−20−O,−(C2−4−O)−、−C2−20−O−(C2−4−O)−、−C2−20−(CO−C2−5−O)−、または−C2−20−(CO−C2−5−NH)を含むことができ、nは、1から30、好ましくは1から10の整数であり;
は、ポリエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリウレタン、ポリ尿素、またはそれらの組合せであることができ;
xは、1から10、好ましくは2から5の整数であり;
mは、1から10、好ましくは1から5の整数である。
式IIの構造中、マルチイソシアネート基は、Rへのマルチイソシアネートの結合後形成された反応生成物である。同様に、式IIIの構造中のジイソシアネート基は、Rおよび/またはRへのジイソシアネートの結合後形成された反応生成物である。
ウレタンオリゴマーは、従来、脂肪族ジイソシアネートを、ヒドリック(hydric)ポリエーテルまたはポリエステル、最も典型的には、ポリエチレングリコールなどのポリオキシアルキレングリコールと反応させることによって提供される。そのようなオリゴマーは、典型的には、約4から約10のウレタン基を有し、高分子量、たとえば、2000〜8000であることができる。しかし、500〜2000の範囲内の分子量を有する、より低分子量のオリゴマーも使用することができる。各々は全体として本明細書に組み込まれている、コーディ(Coady)らの米国特許第4,608,409号明細書、およびビショップ(Bishop)らの米国特許第4,609,718号明細書が、そのような合成を詳細に記載している。
耐湿性オリゴマーを使用することが望ましい場合、それらは、主に飽和したおよび主に非極性の脂肪族ジオールのために、極性ポリエーテルグリコールまたはポリエステルグリコールが回避されること以外は類似した態様で合成することができる。これらのジオールとしては、たとえば、約2〜250の炭素原子のアルカンまたはアルキレンジオールが挙げられ、好ましくは、実質的にエーテル基またはエステル基がない。
周知のように、単に、合成の間ジオールまたはポリオールの代わりにジアミンまたはポリアミンを用いることによって、これらの方法によって調製されたオリゴマーにポリ尿素成分を組入れることができる。ただし、コーティング系の耐湿性を損なわないように、合成に使用されるジアミンまたはポリアミンが十分に非極性であり飽和していさえすれば、コーティング系中の小量のポリ尿素成分の存在は、コーティング性能に有害であると考えられない。
二次コーティング組成物の総オリゴマー含有量は、好ましくは約25%未満であり、総モノマー含有量は約65%を超える。特に望ましい実施形態において、総オリゴマー含有量は約15%未満であり、総モノマー含有量は約75%を超える。比較的低い量のオリゴマーの使用が、当業者が、望ましい粘度を有する硬化性組成物を容易に配合することを可能にする。オリゴマーが、典型的には、組成物のより高価な成分であるので、オリゴマーの量の最小化が、また、当業者が、硬化性組成物のコスト、および、それでコーティングされた、光ファイバなどの物品のコストを低減することを可能にする。低オリゴマー含有量を有する二次コーティング組成物が、ボテリョ(Botelho)らへの米国特許第6,775,451号明細書により詳細に記載されており、これを、その全体を引用によりここに援用する。オリゴマーは、望ましくは、少なくとも約1重量%の濃度で硬化性組成物中に存在する。
硬化性組成物は、一次および二次組成物の両方とも、また、重合開始剤を含むことができる。いかなる適切な光開始剤も本発明の組成物に導入することができる。開始剤は、望ましくは、硬化性組成物の重合を開始するのに効果的な量で存在する。硬化性組成物での使用に適した重合開始剤としては、熱開始剤、化学開始剤、電子ビーム開始剤、マイクロ波開始剤、化学線開始剤、および光開始剤が挙げられる。本発明の好ましい硬化性組成物は、化学線によって硬化されるように適合され、1つ以上の光開始剤を含む。ほとんどの(メタ)アクリレートベースの硬化性組成物の場合、ケトンおよび/またはホスフィンオキシドベースの開始剤などの従来の光開始剤を使用することができる。一般に、硬化性組成物の総光開始剤含有量は、約0.1から約10.0重量パーセントである。より望ましくは、硬化性組成物の総光開始剤含有量は、約1.0から約7.5重量パーセントである。
適切な光開始剤としては、限定することなく、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(たとえば、イルガキュア(Irgacure)184(ニューヨーク州タリータウンのチバ・スペシャルティ・ケミカル(Ciba Specialty Chemical, Tarrytown, NY)))、(2,6−1ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキシド(たとえば、市販ブレンド、イルガキュア1800、1850、および1700(チバ)中)、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン(たとえば、イルガキュア651(チバ))、ビス(2,4,6トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキシド(たとえば、イルガキュア819(チバ))、(2,4,6−トリメチルベンゾイル)ジフェニルホスフィンオキシド(たとえば、ドイツ(Germany)のBASFによって製造されたルセリン(Lucerin)TPO、または市販ブレンド、ダロキュア(Darocur)4265(チバ)中)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(たとえば、市販ブレンド、ダロキュア4265(チバ)中)、およびそれらの組合せが挙げられる。他の光開始剤が、引き続き開発されており、ガラスファイバ上のコーティング組成物に使用されている。いかなる適切な光開始剤も本発明の組成物に導入することができる。
上述された成分に加えて、二次コーティング組成物は、任意に、添加剤、または添加剤の組合せを含むことができる。適切な添加剤としては、限定することなく、酸化防止剤、触媒、潤滑剤、低分子量非架橋性樹脂、接着促進剤、および安定剤が挙げられる。いくつかの添加剤が、重合プロセスを制御するように作用することができ、それにより、組成物から形成された重合生成物の物理特性(たとえば、弾性率、ガラス転移温度)に影響を及ぼす。他のものが、組成物の重合生成物の一体性に影響を及ぼすことができる(たとえば、解重合または酸化的分解に対して保護する)。
任意の好ましい添加剤の限定的なリストが、界面活性剤、表面剤(surface agent)、スリップ添加剤(slip additives)、ろう、微粉化(micronized)ポリテトラフルオロエチレン、およびそれらの組合せを含む。好ましくは、界面活性剤は、1つ以上の極性セクションと、1つ以上の非極性セクションとを含む化合物を含む。界面活性剤は、表面状態を修正する化合物のみに限定されない。好ましくは、表面剤は、表面状態を修正するために使用することができる特定のタイプの界面活性剤である。
二次コーティング材料での使用のための他の適切な材料、およびこれらの材料の選択に関連する考慮は、当該技術において周知であり、チャピン(Chapin)の米国特許第4,962,992号明細書および米国特許第5,104,433号明細書に記載されており、これらの各々は全体として本明細書に組み込まれている。
本発明の光ファイバリボンを準備するのに有用な光ファイバは、上述されたタイプなどの、いかなる従来の設計および構造でもあることができる。一次および二次コーティング組成物は、従来のプロセスを用いて、たとえば、延伸塔上で、ガラスファイバ上にコーティングされる。たとえば約2000℃の温度に局所的にかつ対称的に加熱された、特別に準備された円筒形プリフォームからガラスファイバを延伸することが周知である。プリフォームを炉内におよび炉を通して供給することなどによって、プリフォームが加熱されるとき、ガラスファイバが溶融材料から延伸される。ガラスファイバがプリフォームから延伸された後、好ましくは冷却直後、1つ以上のコーティング組成物がガラスファイバに付与される。次に、コーティング組成物は、硬化されて、コーティングされた光ファイバを製造する。硬化方法は、使用されているコーティング組成物および重合開始剤の性質に依存して、ガラスファイバ上に付与された(かつ未硬化の)コーティング組成物を、紫外光、化学線、マイクロ波放射線、または電子ビームに曝すことなどによって、熱、化学、または放射線誘起することができる。延伸プロセス後、順次一次および二次コーティング組成物の両方を付与することが、しばしば有利である。コーティング組成物の二層を移動するガラスファイバに付与する1つの方法が、テイラー(Taylor)の米国特許第4,474,830号明細書に開示されており、これは全体として本明細書に組み込まれている。コーティング組成物の二層をガラスファイバ上に付与するための別の方法が、ラネル(Rannell)らの米国特許第4,581,165号明細書に開示されており、これは全体として本明細書に組み込まれている。当然、一次コーティング組成物を付与し硬化させて、一次コーティング材料を形成することができ、次に、上述された硬化性組成物を付与し硬化させて、二次コーティングの硬化ポリマー材料を形成することができる。
硬化性二次コーティング組成物は、また、有利に、光ファイバのためにここで使用されるマーキングインクの配合物に使用することができる。図2に関して上で示されたように、コーティングされた光ファイバ20は、また、コーティング系、たとえば、上述されたような二重コーティング系の外面上に配置されたマーキングインク28を含むことができる。マーキングインクは、典型的には、光ファイバの二次コーティングの外面上に着色コーティングの薄い層として形成される。マーキングインクは、顔料分散液をクリアインクベース(すなわち、オリゴマーと、モノマーと、コモノマーとを含有する硬化性二次コーティング組成物)に加えることによって形成することができる。コモノマー成分は、好ましくは、極性非アクリレートモノマー(たとえば、N−ビニルカプロラクタムモノマー)である。好ましくは、インクは、また、硬化向上成分を含む。ここで使用されるような硬化向上成分は、インクに加えられると、その硬化速度を増加させる成分を意味する。好ましい硬化向上成分としては、蛍光増白剤として一般に使用される材料が挙げられる。そのような硬化向上成分は、好ましくは、2重量パーセント未満、より好ましくは1重量パーセント未満の量で使用される。好ましいそのような蛍光増白剤が、ニューヨーク州タリータウンのチバ・スペシャルティ・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals, Tarrytown, N.Y.)によって製造されたユビテックス(Uvitex)OBである。ベンゾオキサゾール誘導体が、適切な蛍光増白剤である化合物のクラスの一例である。好ましい蛍光増白剤としては、2,2’−(2,5−チオフェンジイル)ビス[5−tert−ブチルベンゾオキサゾール](チバからユビテックス(登録商標)OBとして市販される)、ホスタルクス(Hostalux)(登録商標)KCB(スイス、ムッテンのクラリアント(Clariant of Muttenz, Switzerland)から)、またはホスタルクス(登録商標)KCU(クラリアントから)が挙げられる。付加的な好ましい蛍光剤(brightener)の例が、4,4’−ビス(2−ベンゾオキサゾリル)スチルベン(テネシー州キングスポートのイーストマン(Eastman of Kingsport, Tenn.)からイーストブライト(Eastobrite)(登録商標)OB−1として市販される)である。
適切な蛍光増白剤である他の化合物のクラスとしては、4,4’−ジミノスチルベン−2−2’−ジスルホン酸の誘導体、4−メチル−7−ジエチルアミノクマリンなどであるがこれに限定されないクマリン誘導体、およびビス−(スチリル)ビフェニルの群が挙げられる。
好ましくは、コーティング組成物中の蛍光増白剤の濃度は、約0.2pph以下、かつ少なくとも約0.010pphである。より好ましくは、濃度は、約0.15pph以下、最も好ましくは約0.10pphである。好ましくは、蛍光剤を含むコーティングは、スチレン/無水マレイン酸(maleic anyhydride)コポリマーおよびそれらのハーフエステル、アクリルポリマーおよびコポリマー、ポリアミド、ポリビニルピロリドン、セルロース樹脂、フェノール樹脂、ポリビニルアセタール、またはポリ酢酸ビニルおよびそれらのコポリマーなどの有機バインダーを含まない。任意に、蛍光剤は、吸収剤、安定剤、または両方を含むコーティング配合物中に含むことができる。
好ましいマーキングインクは、クリアインクベースと、1つ以上の顔料分散液と、ホスフィンオキシド光開始剤とを含み、インク配合物は、少なくとも約80パーセント、より好ましくは少なくとも約100パーセント、最も好ましくは少なくとも約150パーセントのアクリレート変換/秒の硬化速度によって特徴づけられる。いくつかの実施形態において、インク配合物は、約500パーセント未満またはさらには約400パーセント未満のアクリレート変換/秒の硬化速度によって特徴づけられる。マーキングインク中に使用される顔料分散液は、乾燥顔料粉末、低粘度低表面張力アクリレートモノマー(たとえばプロポキシル化ネオペンチルグリコールジアクリレート)、および顔料分散剤の混合物である。顔料粉末および顔料分散剤をモノマーに加え、次に、結果として生じる混合物を、顔料凝集体を一次顔料粒子に粉砕するために処理する。当業者に知られているさまざまな技術を用いることができ、この例がビーズミルである。顔料分散剤の主な機能は、顔料凝集を回避するために、懸濁顔料粒子を囲み、他の顔料粒子との接触を防止することである。望ましくは、インク配合物は、少なくとも約60℃であるT値、少なくとも約0.8MPa・m1/2であるK1C値、または両方によって特徴づけられる。硬化速度は、1秒あたりのアクリレート変換のパーセント(パーセント/秒)の測定である。インクの硬化速度分析は、フーリエ変換赤外分光法分析に従って評価した。基本的に、未硬化のフィルムを、約1マイクロメートルの厚さでASI デュラサンプラー(DuraSamplir)(登録商標)ATR結晶(または均等物)に付与し、フィルムを、30秒間窒素でパージし、次に、たとえば、レスコ・マークIIスポット(Lesco Mark II Spot)硬化ユニット、およびモデルT132ドライバを備えたユニブリッツ(UniBlitz)(登録商標)VS25シャッタアセンブリ(Shutter Assembly)で照射して重合を誘起する。シャッタを1秒間の照射のために開き、スペクトルを0.9秒間6ミリ秒間隔で集める。0.1秒間の休止後、初期照射後、スペクトルを5秒間再び集める。シャッタは、10秒間の照射のために再び開き、これは、100%硬化のバンド比の計算を考慮する。未硬化および完全硬化のバンド比の両方を各々ごとに計算し、従来のソフトウェア、たとえば、OS/2のオーパス(OPUS)v3.04(分光計操作およびデータ操作)、ギャラクティック・グラムズ(Galactic Grams)32v5.02、およびマイクロカル・オリジン(MicroCal Origin)v6.0を使用して、硬化対時間プロットを構成する。重合速度Rpは、曲線の勾配から曲線のいかなる点でも計算することができ、最大重合速度は、好ましくは、10%の変換から40%の変換からの曲線の勾配として推定される。報告された硬化速度数値は、この範囲内の線の勾配である。
好ましい顔料の粒度は、好ましくは約1マイクロメートル以下である。例示的な顔料(およびそれらのそれぞれの色)としては、限定することなく、白色顔料である二酸化チタン;青色顔料であるフタロシアニンブルーおよびインダントロンブルー;黄色顔料であるアゾイエロー、ジアリーリドイエロー、およびイソインドリノンイエロー;緑色顔料であるフタロシアニングリーン;赤色顔料であるアゾレッド、ナフトールレッド、およびペリレンレッド;黒色顔料であるカーボンブラック;オレンジ色顔料であるピラゾロンオレンジ;青紫色顔料であるおよびカルバゾールおよびキナクリドンバイオレットが挙げられる。褐色、スレート色、淡青緑色、および淡紅色の残りの色は、上記顔料の適切な組合せを使用して作ることができる。他の顔料が知られており、他のものは、先の段落の上記範囲および好まれるもの内の硬化速度を有するように、引き続き開発されている。
好ましい硬化速度は、イルガキュア184、蛍光増白剤、および小量のN−ビニルカプロラクタムモノマーと関連して、MAPO(モノ−アシルホスフィンオキシド)またはBAPO(ビス−アシルホスフィンオキシド)光開始剤ブレンドを含有するインクを配合することによって達成される。好ましい硬化速度に寄与する配合物の別の態様は、実質的にすべての顔料粒子(すなわち、99パーセント以上)が約1マイクロメートル未満のサイズであるような、顔料分散液の最適化である。この非常に小さい平均粒度は、より高い色彩強度をもたらし、これにより、より低い顔料レベルが所望の色ターゲットを達成することができる。
所望の硬化特性を促進するために加えることができる付加的な成分としては、カップリング剤(たとえば、その全体を引用によりここに援用するフェビアン(Fabian)への米国特許第6,553,169号明細書に記載されているようなチタン酸塩またはジルコン酸塩)、表面作用剤(たとえば、テゴ・ヘミー/ゴールドシュミット・ケミカル・コーポレーション(Tego Chemie/Goldschmidt Chemical Corp.)から入手可能なシリコーンポリエーテルアクリレートであるテゴラド(TegoRad)2250などのスリップ剤)、帯電防止剤、およびつや消し剤、ならびにそれらの組合せが挙げられる。
本発明のリボン10は、上述されたように準備された、先に形成された光ファイバ20を使用して製造することができる。マトリックス30は、硬化性組成物、好ましくは、それ自体、光ファイバ上の二次コーティングとしての使用に適している組成物の硬化生成物である。マトリックスは、複数の光ファイバ上の二次コーティングと同じである硬化性組成物から形成することができるか、異なる硬化性組成物から形成することができる。
本発明のリボンの一実施形態が、図1に示されている。そこに示されているように、本発明の光ファイバリボン10は、実質的に平面関係で互いに対して実質的に整列され、かつマトリックス30によって封入された複数の単層または多層光ファイバ20を含む。当業者は、光ファイバ20が、二層コーティング系(たとえば、上述された一次および二次コーティング)を含むことができ、かつマーキングインクで着色することができることを理解するであろう。光ファイバ20が、それらの直径の約2分の1を超える距離だけ共通平面からずれないことが望ましい。実質的に整列されることによって、光ファイバ20が、光ファイバリボン10の長さに沿って他の光ファイバと略平行であることが意図される。図1において、光ファイバリボン10は16の光ファイバ20を収容するが、特定の用途のために配置された光ファイバリボン10を形成するために、いかなる数の光ファイバ20(たとえば、2つ以上)も使用することができることが、当業者には明らかなはずである。
本発明の光ファイバリボン内の光ファイバは、光ファイバリボンを製造する従来の方法によって、いかなる既知の構成(たとえば、端縁が結合されたリボン、薄く封入されたリボン、厚く封入されたリボン、または多層リボン)でも、マトリックス30によって封入することができる。
光ファイバリボンは、マトリックス材料を形成するための適切な硬化性組成物を使用して、従来の方法によって準備することができる。たとえば、複数の実質的に平面の光ファイバが整列すると、各々をその全体を引用によりここに援用するマイヤー(Mayr)の米国特許第4,752,112号明細書およびエストライヒ(Oestreich)らの米国特許第5,486,378号明細書に記載されているような光ファイバリボンを準備する方法に従って、所望のインク組成物およびマトリックス組成物を付与し硬化させることができる。インク層およびマトリックス層の硬化は、各付与後、1つの工程として、または多数の工程として行うことができる。
本発明による向上されたリボン剥離性を促進するために、光ファイバコーティング(たとえば、二次コーティング)、任意のインク層、およびマトリックス材料は、一致したまたは適合する熱機械特性によって特徴づけられる。
1つの方法によれば、互いに隣接したさまざまなポリマー材料(すなわち、ファイバコーティング、任意のインク層、およびマトリックス材料)の2つ以上が、同様のベース組成物から形成される。すなわち、ポリマー材料のためのベース配合物は、同一である(特定の用途に特定的ないかなる添加剤の添加前、ちょうど同じ量の同じモノマー成分およびオリゴマー成分を含有する)か、実質的に同じである。すなわち、ベース配合物は、モノマー成分またはオリゴマー成分の量の小さい変化、たとえば、約10パーセント未満、またはより好ましくは約5パーセント未満の変化、1つ以上のモノマー成分またはオリゴマー成分の、それらの類似した等価物(analog equivalent)との取替え、または両方を含むことができる。
本明細書で使用する「一致したまたは適合する熱機械特性」という用語は、互いに隣接したさまざまなポリマー材料の2つ以上が、1つ以上の密接に関連した熱機械特性を有することを反映することが意図される。すなわち、目的の熱機械特性は、2つの材料が、与えられた熱条件または応力条件下で同様に挙動することを示す。例示的な熱機械特性としては、限定することなく、ガラス転移温度(T)、破壊靱性(K1C)、引張弾性率(ヤング率)、および延性が挙げられる。
本発明の一態様は、マトリックス材料内に封入された複数の光ファイバを含む光ファイバリボンであって、光ファイバコーティングおよびマトリックス材料、ならびに任意にそれらの上のいかなるインク層も、適合する化学特性および/または熱機械特性によって特徴づけられ、コーティングおよびマトリックスおよびそれらの間のいかなるインク層も、光ファイバから確実に剥離して、適切な剥離の清浄度をもたらすことができる光ファイバリボンに関する。
一実施形態によれば、コーティング、マトリックス、およびインク層(存在する場合)は、各々、T値、K1C値、引張弾性率値、および延性パラメータ値によって特徴づけられ、次の条件の1つ以上が満たされる。
(i)それぞれのT値の最高と最低との間の差が、約15℃未満、好ましくは約10℃未満、最も好ましくは約5°未満である。
(ii)T値の各々が約60℃を超える。
(iii)それぞれのK1C値が、少なくとも約0.8MPa・m1/2、好ましくは少なくとも約1.0、最も好ましくは少なくとも約1.2MPa・m1/2である。
(iv)それぞれの引張弾性率値の最高と最低との間の差が、約500MPa未満、より好ましくは約300MPa未満、最も好ましくは約100MPa未満である。
(v)延性値が、少なくとも約350マイクロメートル、より好ましくは少なくとも約375マイクロメートル、最も好ましくは少なくとも約400マイクロメートルである。または、
(vi)(i)〜(v)の2つ以上、より好ましくは(i)〜(v)の3つ以上、最も好ましくは(i)〜(v)の4または5のいかなる組合せ。
したがって、インク層の不在下で、光ファイバ(二次)コーティングおよび(内側)マトリックスのT値および/または引張弾性率値の間の差は、直接比較される。しかし、インク層の存在下で、3つのものの最高値および最低値のみが比較される。
ガラス転移温度(T)は、それより低いとコーティング(またはインクまたはマトリックス)材料が脆性であり、それより高いとコーティング(またはインクまたはマトリックス)材料が可撓性である温度を指す。代替の(かつより正確な)定義は、ガラス転移温度で、熱膨張係数が急激に変化することに基いている。ガラス転移温度は、1つの度または短い範囲の度であることができる。コーティング、インク、およびマトリックスの1つ以上(より好ましくは2つ以上、最も好ましくは3つすべて)のガラス転移温度が60℃を超えることが好ましい。
ポリマー材料のガラス転移温度(T)は、示差走査熱量測定(DSC)または動的機械分析(DMA)などのさまざまな技術によって測定することができる。この作業(body of work)で評価したコーティングは、DMAの使用によってそのように行った。約0.0225インチの内径を有する非粘着性チューブにコーティングを注入することによって、テストサンプルを準備した。フュージョン(Fusion)「D」バルブを使用して、約2700mj/cmの線量(doseage)で、サンプルを硬化させた。硬化後、チューブを除去した。DMA器械を使用して、張力モードで、1Hzの周波数で、サンプルを動作させた。−50℃から150℃の温度範囲でサンプルを評価した。DMA分析において(および本出願で示されたデータにおいて)、Tに用いられた値は、しばしばtanδピークの最大と定義し、tanδピークは下記のように定義する。
tanδ=E”/E’
ここで、E”は、変形サイクルにおける熱としてのエネルギーの損失に比例する損失率であり、E’は、変形サイクルに貯蔵されたエネルギーに比例する貯蔵率または弾性率である。ジェイ・ディー・フェリー(Ferry, J.D.)、ポリマーの粘弾性特性(Viscoelastic Properties of Polymers)、第3版、ワイリー(Wiley):ニューヨーク(New York)、1980年、第1章を参照されたい。tanデルタピークの最大値は、Tgの好都合な測定として役立つが、典型的には、TgがDSCなどの方法によって測定されるときに得られる値を超える。
架橋材料について測定されるようなT値は、また、典型的には、非架橋ポリマー材料で得られるより広いピークを生じさせる。架橋された材料の場合、先に説明されたTオーバラップの範囲は、本発明での使用に適切であるが、より低い架橋密度のまたは非架橋熱可塑性材料のオーバラップが、より完全であることができる。
不安定な破局的亀裂成長に対する材料の耐性は、破壊靱性K1Cとして知られている材料特性によって説明される。材料の破壊靱性は、材料の亀裂を伝播するのに必要なエネルギーに関連する。ここで使用されるように、破壊靱性K1Cは、フィルムサンプルに対して測定し、下記のように定義し、
Figure 0005237107
ここで、Yはジオメトリ係数であり、σはフィルムサンプルの引張強度(破断時)であり、zはノッチ長さの半分である。破壊靱性は、中心カットノッチジオメトリを有するフィルムに対して測定する。図3は、破壊靱性を測定するのに使用されるサンプルジオメトリの概略図である。フィルムサンプル80は、約52mmの幅を有し、厚さが約0.010インチ(254μm)である。フィルムサンプルは、ガラスプレート上に約0.010インチの厚さでコーティングをドローダウンすることによって準備した。窒素パージを伴って、フュージョン「D」バルブを使用して、フィルムを硬化させた。フィルムは約1350mJ/cmの線量を受けた。テスト前、フィルムを、一晩、23℃および50%の相対湿度の制御された環境中で、状態調節させた。鋭いブレードを使用して、当業者が熟知している方法を用いて、フィルムの中心にノッチ82をカットする。18mm、24mm、および30mmの長さを有するノッチを異なるサンプルにカットする。上述されたように、引張テスト器械(たとえば、シンテクMTSテンシル・テスタ(Sintech MTS Tensile Tester)またはインストロン・ユニバーサル・マテリアル・テスト・システム(Instron Universal Material Test System))を使用して、サンプルの引張強度(破損時)σを測定する。ゲージ長さが75mmであるように、サンプルを引張テスト器械のジョー84で把持する。移動速度は25mm/minである。引張強度は、破損時加えられた荷重を無傷のサンプルの断面積で割ることによって計算することができる。上述されたサンプルの場合、引張強度は、下記式を使用して計算することができる。
Figure 0005237107
Yは、ジオメトリ係数であり、1.77−0.177(2λ)+1.77(2λ)と定義し、ここで、λ=z/サンプル幅。
引張弾性率(ヤング率)値は、破壊の時に(コーティング材料、インク層、またはマトリックス材料の)サンプルに加えられる応力の測定である。コーティング、インク、およびマトリックスの1つ以上(より好ましくは2つ以上、最も好ましくは3つすべて)の引張弾性率が、少なくとも約1200MPa、より好ましくは少なくとも約1500MPa、最も好ましくは少なくとも約1900MPaであることが好ましい。本明細書で使用されるように、ヤング率は、直径約0.0225インチ(571.5μm)の円筒形ロッドとして形づくられた材料のサンプルに対して、引張テスト器械(たとえば、シンテクMTSテンシル・テスタまたはインストロン・ユニバーサル・マテリアル・テスト・システム)を使用して、5.1cmのゲージ長さおよび2.5cm/分のテスト速度で測定する。ロッドサンプルは、先に説明されたのと同じように準備した。テスト前、ロッドを、一晩、23℃および50%の相対湿度の制御された環境中で、状態調節させた。
二次コーティング(またはマトリックスまたはインク層)の硬化ポリマー材料の、取扱いおよび欠陥の形成に対する感度は、その延性によって反映される。材料の延性は、下記式によって定義する。
Figure 0005237107
より大きい延性が、二次コーティングの、取扱いおよび欠陥形成に対する低減された感度を示す。降伏応力は、上述されたように、ヤング率、破断伸び、および引張強度と同時に、ロッドサンプルに対して測定することができる。当業者が熟知しているように、歪み軟化を示すサンプルの場合、降伏応力は、応力対歪み曲線の最初の局所的最大値によって定める。より一般的には、降伏応力は、その全体を引用によりここに援用するASTM D638−02に示された方法を用いて定めることができる。
別の実施形態によれば、コーティング、マトリックス、およびインク層(存在する場合)は、各々、同様の硬化性ベース配合物から形成される。すなわち、コーティング、マトリックス、またはインク層を形成する前、オリゴマーおよびモノマーのベース配合物は、実質的に同様であり、したがって、ともに使用するのに適合する。
二次コーティング、マーキングインク、および/またはマトリックスに使用することができる好ましいベース組成物は、20重量パーセントのフォトマー3016、高粘度エポキシアクリレートモノマー(コグニス)と;77重量パーセントのフォトマー4028、エトキシル化(4モル)ビスフェノールAジアクリレートモノマー(コグニス)と;1.5重量パーセントのルシリン(Lucirin)TPO、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキシド(BASF)と;1.5重量パーセントのイルガキュア184、ヒドロキシ−シクロヘキシルフェニルケトン(チバ))と;0.5pphのイルガノックス(Irganox)1035、チオジエチレンビス{3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート}(チバ)とを含む。
本発明の光ファイバリボンを準備したが、リボンは、電気通信システムに使用されるタイプなどの光ファイバデータ伝送システムに一体化されることが意図される。
次の実施例は、本発明の実施形態を示すために提供されるが、その範囲を限定することは決して意図されない。
実施例1−光ファイバリボンの準備
高T(>60C)二次コーティング(「コーティングA」)またはより低いT(<55C)の二次コーティング(「コーティングB」)を有する、先に準備された光ファイバを使用して、光ファイバリボンを製造した。組成物は、pphで記載された成分をコーティングの100パーセント重量に加えた以外は、重量パーセントで表1に以下に詳述される。
Figure 0005237107
光ファイバを被覆するために使用されたインク組成物は、DSM−751(「インクA」)、DSMデソテック・インコーポレイテッド(DSM Desotech, Inc.)(イリノイ州エルジン(Elgin, Illinois))から市販されるインクコーティングと、コーティングA、顔料分散液が加えられていないクリアインクベース(「インクB」)と、コーティングB、顔料が加えられていないクリアインクベース(「インクC」)とを含んだ。
「インクB」および「インクC」を、顔料分散液が存在しない状態でテストしたが、顔料分散液の添加は、リボンの性能を著しく変化させない。
二重マトリックス系は、内側マトリックスおよび外側マトリックスの両方を含んだ。内側マトリックス材料は、DSM950−706、DSMデソテック・インコーポレイテッドから市販されるウレタンアクリレートベースのマトリックス材料(「内側マトリックスA」)、コーティングA(「内側マトリックスB」)、またはコーティングB(「内側マトリックスC」)を含んだ。使用された外側マトリックス材料は、DSMデソテック・インコーポレイテッドからのDSM9D9−518であった。
二層12ファイバドライロックシステム(dual−layer, 12−fiber dry lock system)を使用して、標準製造手順を用いて、すべてのリボンを準備した。合計4のリボンを、下記表2に記載されているように準備した。さまざまなコーティング、インク、ならびに内側および外側マトリックスの物理特性は、下記表3に提供される。表3のインクのすべてについての物理特性データは、クリアインクベース、すなわち、顔料分散液が存在しないインクを使用して生成した。これは、物理特性データを生成するために使用されたロッドおよびフィルムサンプルに対して完全な硬化を達成することが可能でないので行った。
Figure 0005237107
Figure 0005237107
実施例2−剥離の清浄度についてのリボンのテスト
90℃に設定されたスミトモ(Sumitomo)JR4Aストリッパを使用して、すべてのリボンを剥離した。剥離は、主観的に定義された遅い速度または速い速度で手で行った。リボン剥離性能を、清浄度およびチューブ外しの両方について割当てられた等級で評価した。
剥離の清浄度を、剥離された光ファイバを砕片について検査することによって測定した。上述されたように、1のスコアが、その表面上に低量の砕片を有するファイバを識別し、5のスコアが、その表面上に著しい量の砕片を有するファイバを表す。3以下のいかなるスコアも、受入れられる剥離の清浄度であるとみなされた。清浄度測定は、剥離されたリボンファイバのセグメントを裸眼で目視検査することによって得られた。剥離されたリボンファイバ上に残っている粒子を検査し、次の標準に従って等級された限度サンプルと比較した。
Figure 0005237107
合計5のセグメントをリボンごとに測定し、平均スコアは下記表4に出ている。
チューブ外し値を、チューブの一体性を検査し、1から5の値を割当てるためにそれをリミットサンプルと比較することによって測定し、1のスコアが、チューブが1つのユニットで完全に無傷であることを意味し、5のスコアが、チューブが剥離工具で完全に崩壊したことを意味する。「速い剥離」チューブ外しが、1秒未満でファイバを剥離することを伴い、「遅い剥離」チューブ外しが、より遅く(1秒をわずかに超える)ファイバを剥離することを伴った。
Figure 0005237107
最良の結果は、同じベース配合物から形成された二次ファイバコーティング、インク層、および内側マトリックスを有するリボン3から得られた。良好なチューブ外し性能は、この共有ベース配合物の高T(80℃)に帰することができ、これは、剥離温度でのチューブの一体性、および層間の良好な接着を維持するのを助け、これは、剥離作業の間チューブの層間剥離を防止する。劣ったチューブ外し性能を示すリボン4は、約60℃を超えるT値を有するポリマー材料を使用することが好まれることを実証する。インクCおよび内側マトリックスCは、約50〜55℃の範囲内のTgによって特徴づけられる。
実施例3−マーキングインク硬化度およびマーキングインク硬化速度の比較
表5に下記に記載された組成物に従って、インク配合物を調製した。
Figure 0005237107
表5のインクは、70Cに加熱されたジャケット付ビーカー内で、フォトマー3016、フォトマー4028、V−Cap/RC、ルシリンTPO、イルガキュア184、ユビテックスOB、イルガノックス1035、およびテゴラド2250を組合せることによって調製した。このクリアインクベースを、固体成分のすべてが完全に溶解されるまで混合した。クリアベースを約40Cに冷却させ、適切な顔料分散液を加え、最終インクをさらに15分間混合して、均質な混合物を生成した。
さらに、DSMデソテックから得られたケーブルライト(Cablelite)751インク配合物を上記インクと並べて比較した。
さまざまなインク配合物を、光ファイバ上にコーティングし、ダイを通過させて、厚さ3〜5μmを制御した。コーティングを、100%のランプパワーで、フュージョンDバルブを有する2つのランプを通過させることによって、ファイバを1000m/分の線速度で硬化させた。ファイバを、また、6m/分で硬化させ、この目的は、硬化度分析の基準(100パーセントの硬化)として役立つ、完全に硬化されたサンプルを得ることであった。0度硬化基準点は液体コーティングであった。コーティング産業において典型的に用いられる標準全反射減衰方法を用いて、フーリエ変換赤外分光法によって定められるようなアクリレート基の枯渇によって、マーキングインクごとの比較硬化度を定めた。使用された基準バンドは1522cm−1から1492cm−1であり、アクリレートバンドは1420cm−1から1398cm−1であった。硬化度測定の結果は下記表6に示される。
Figure 0005237107
硬化速度テストを、また、先に説明された方法を用いて、12色すべてに対して行った。本発明のインクおよびDSMデソテックからのケーブルライト751インクの硬化速度データは、表7に下記に出ている。
Figure 0005237107
上記データは、本発明のインク配合物が、より好ましい市販のインク配合物の1つより速く硬化し、著しく高い硬化度を達成することができる(同様のUV線量下で)ことを実証する。これは、インクコーティングおよびリボン形成の間さらに高い処理速度を可能にし、かつ製造の間欠陥を最小にする。
本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本発明にさまざまな修正および変更を行うことができることが当業者には明らかであろう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲およびそれらの等価物の範囲内に入るのであれば、本発明の修正および変更を網羅することが意図される。
本発明の実施形態による光ファイバリボンの断面図である。 二重コーティング系と、任意のその上のマーキングインク層とを含む光ファイバの断面図である。 破壊靱性の測定に使用されるフィルムサンプルの概略図である。

Claims (9)

  1. 各々が二次コーティングを含む複数の光ファイバと、
    前記光ファイバの1つ以上を少なくとも部分的に封入するインク層と、
    前記複数の光ファイバを実質的に封入し、かつ前記インク層と接触するマトリックスとを含む光ファイバリボンであって、
    前記二次コーティング、前記インク層、および前記マトリックスが、各々、ガラス転移温度(T)および破壊靱性(K1C)値によって特徴づけられ、
    (i)前記二次コーティング、前記インク層、および前記マトリックスのそれぞれのT値の最高と最低との間の差が、5℃未満であ、(ii)前記二次コーティング、前記インク層、および前記マトリックスのそれぞれのT値が0℃を超えおよび(iii)前記二次コーティング、前記インク層、および前記マトリックスのそれぞれのK1C値が.8MPa・m1/2 を超えることを特徴とする光ファイバリボン。
  2. 前記それぞれのガラス転移温度の最高と最低との間の差が、5℃未満であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバリボン。
  3. 前記それぞれのT値が0℃を超えることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバリボン。
  4. 前記それぞれのK1C値が.8MPa・m1/2 を超えることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバリボン。
  5. 前記それぞれのT値の最高と最低との間の差が、5℃未満であり、前記それぞれのT値が0℃を超え、前記それぞれのK1C値が.8MPa・m1/2 を超えることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバリボン。
  6. (i)、(ii)、および(iii)のいずれか2つ以上が満たされることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバリボン。
  7. 前記マトリックスが内側マトリックスであり、前記リボンが、前記内側マトリックスを封入する外側マトリックスをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバリボン。
  8. 前記二次コーティング、前記インク層、および前記マトリックスが、各々、50マイクロメートルを超える延性によって特徴づけられることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバリボン。
  9. 光ファイバリボンを製造する方法であって、
    各々が二次コーティングを有する複数の光ファイバを提供する工程と、
    インク組成物を前記複数の光ファイバの1つ以上に少なくとも部分的に付与する工程と、
    前記光ファイバをマトリックス組成物内に封入する工程と、
    前記インク組成物および前記マトリックス組成物を硬化させて、請求項1に記載の光ファイバリボンを形成する工程とを含むことを特徴とする方法。
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