JP5236611B2 - 鉄道車両用開閉ドア制御システム - Google Patents
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Description
この鉄道車両用開閉ドア制御システムは、乗務員の車内業務の削減し負担を軽減するとともに、列車運行時の安全性をより一層向上させることを目的とし、特定の情報を入力するだけでその列車に対応した車内放送、運転者へのガイダンス及び列車制御等の運行管理項目を実行する列車管理装置を提供するものである。そして、列車制御の1機能として、駅のホーム長と列車長の関係から開けないドアの閉制御を行うことが挙げられている。
このように生じた誤差により、到着駅を誤判断し、開閉ドア選択システムが誤動作した場合、本来ホームのない場所の部分の扉が開いてしまい、乗客が誤って車外に出ようとして転落、負傷してしまう危険性が高くなる。したがって、開閉ドア選択システムに利用する位置検知結果には、十分な信頼性確保が非常に重要になる。
そして、両検知結果を照合し、その結果を運転士、乗務員に報知することができるから、到着駅の正否を容易且つ確実に確認することができる。
図1は、本発明の実施例1の開閉ドア選択システムの動作を示した図である。
A駅のホーム1は車両2の長さに対して十分な長さのホームであるため、ホーム側すべてのドア3を開き、乗客の乗降を可能にする。
これに対し、B、C駅のホーム4、5は車両2の長さに対してホームの長さが短いため、ホーム側かつ、ホームのある部分のドア3だけが開く。ただし、運転士あるいはその他の装置が、指定された誤差の範囲内で車両を停止させたことを前提としている。
情報処理装置8には車輪径、駅間距離情報、駅のGPS位置情報、停車駅毎の個別のドア開閉情報を前もってデータベース11に記録しておく。
車両2が駅から出発すると、タコジェネレータ6からは車輪回転数が情報処理装置8に送られ、情報処理装置8は受信した車輪回転数とデータベース11に記憶されている車輪径から車両2の走行距離の算出を開始し、算出した車両2の走行距離とデータベース11に記録されている駅間距離情報を比較することで位置検知を行う。
さらに、各停車駅毎に、このような位置検知結果の不一致が継続的に発生する場合には、運転士、乗務員が入力した位置情報に基づいて、その時にGPSが受信している緯度経度情報などの位置検知に使用するデータについての統計処理を行い、その処理結果を用いて、タコジェネレータ6による位置検知あるいはGPS受信機7による位置検知を行うために使用するデータベース11の内容を変更するという学習機能を持たせることもできる。
また、上記の学習機能を複数の車両を用いて行うことも可能である。その手法は、図7に示されているように、上記のように、位置検知結果が不一致となった場合の位置検知に使用するデータを、車上に搭載した無線通信装置17から地上側に設置されたサーバー18へ送信し、地上側のサーバー18でそのデータの統計処理を行い、その処理結果を地上側サーバー18から無線通信装置17へ送信することで、複数の車両で位置検知に使用するデータベース11の内容を変更するものである。
はじめにタコジェネレータ6を用いた車両内情報による位置検知と、GPS受信機7を用いた車両外情報による位置検知を実行する。
入力された位置情報を基に、情報処理装置8はドア制御装置9にドア開放許可情報を送信し、これを受信したドア制御装置9は、受信した情報に基づき、ドア3のそれぞれについて開放操作の可否の設定を行う。
位置検知結果がA駅の場合、A駅のホーム1は車両2に対して十分な長さがあるので、1〜4号車のNO.1〜4のドア3のドア開放許可情報を送信する。
ドア開放許可情報を受信したドア3は、運転士がドア開操作を行うとドア開状態となる。一方、ドア開放許可情報を受信しなかったドア3は、運転士がドア開操作を行っても、ドア閉状態のままとなる。
図3は本発明の実施例2の概略図である。
実施例1との相違点は、外部からの情報で行う位置検知の手法が、デジタルATC地上子12、デジタルATC車上子13の通信となっていることである。また、実施例1では不一致の時、運転士に確認を行う位置検知の結果にタコジェネレータ6を用いた位置検知結果としたが、デジタルATCを用いた位置検知結果を用いて確認することも可能である。その他の装置、処理手順は実施例1と同様である。
本実施例によれば、デジタルATCを使うことで、GPSでの位置測定が不可能なトンネルや地下で本発明の車両外での位置測定方法の使用が可能となる。
図4は本発明の実施例3の概略図である。
実施例1との相違点は、タコジェネレータ6から取得していた車輪軸回転数の情報を、車輪を駆動するモータの回転数が常時入力されるブレーキ装置14から取得する構成となっている。車輪回転数から位置検知を行う方法は実施例1と同一であり、その他の装置、処理手順も実施例1と同様である。
図5は本発明の実施例4の概略図である。
実施例1との相違点はタコジェネレータ6から取得していた車輪軸回転数を用いて計算していた速度を、ATC等、鉄道車両の速度を制御する保安装置15から取得する構成となっている。速度から位置検知を行う方法は実施例1と同一である。
その他の装置、処理手順は実施例1と同一である。
図6は本発明の実施例5の概略図である。
実施例1との相違点はタコジェネレータ6から取得していた車輪軸回転数を用いて計算していた速度を、鉄道車両の駆動系、ブレーキ系全般を制御する車両主回路装置15から取得する構成となっている。速度から位置検知を行う方法は実施例1と同一である。その他の装置、処理手順は実施例1と同一である。
2 車両
3 ドア
4 B駅のホーム
5 C駅のホーム
6 タコジェネレータ
7 GPS受信機
8 情報処理装置
9 ドア制御装置
10 表示器
11 データベース
12 デジタルATC地上子
13 デジタルATC車上子
14 ブレーキ装置
15 保安装置
16 主回路装置
17 無線通信装置
18 地上側サーバー
Claims (7)
- 鉄道車両の位置を検知する位置検知手段と、鉄道車両内の情報を管理する情報処理装置と、ドア制御装置とを有し、前記情報処理装置が、前記位置検出手段が検知した鉄道車両の位置に基づいて到着駅を判定し、該到着駅のホーム長に合わせて、前記ドア制御装置に、鉄道車両のドアのうち開閉すべきドアを指令するようにした鉄道車両用開閉ドア制御システムにおいて、
前記位置検出手段は、車両外からの情報を用いて位置検知を行う位置検知装置と、車両内からの情報を用いて位置検知を行う位置検知装置との組み合わせからなり、前記情報処理装置は、両位置検知装置の位置検知結果を照合し、その結果を報知する手段を具備したことを特徴とする鉄道車両用開閉ドア制御システム。 - 請求項1記載の鉄道車両用開閉ドア制御システムにおいて、前記情報処理装置は、前記両位置検知装置の位置検出結果が一致した場合、該位置検出結果に基づいて、対応する到着駅を確定し、鉄道車両の停止位置と該到着駅のホーム長とに対応して、鉄道車両のドアのうち開閉すべきドアのみに、ドア開放許可情報を送信するようにしたことを特徴とする鉄道車両用開閉ドア制御システム。
- 請求項2記載の鉄道車両用開閉ドア制御システムにおいて、前記ドア開放許可情報が送信されたドアについてのみ、運転士、乗務員によるドア開操作を受け付けるようにしたことを特徴とする鉄道車両用開閉ドア制御システム。
- 請求項1ないし3記載の鉄道車両用開閉ドア制御システムにおいて、前記車両外からの情報を用いて位置検知を行う装置として、GPS受信装置、あるいは、デジタルATC車上子を有することを特徴とする鉄道車両用開閉ドア制御システム。
- 請求項1ないし4記載の鉄道車両用開閉ドア制御システムにおいて、前記車両内からの情報を用いて位置検知を行う装置として、タコジェネレータ、あるいは、ブレーキ装置、保安装置、主回路装置を有することを特徴とする鉄道車両用開閉ドア制御システム。
- 請求項1ないし5記載の鉄道車両用開閉ドア制御システムにおいて、車両外からの情報を用いて位置検知を行う装置と、車両内からの情報を用いて位置検知を行う装置の位置検知の結果が不一致だった場合、運転士、乗務員に警告を発する装置を有することを特徴とする鉄道車両用開閉ドア制御システム。
- 請求項6記載の鉄道車両用開閉ドア制御システムにおいて、位置検知の結果が不一致だった場合、運転台あるいは乗務員室に運転士あるいは乗務員に検知結果が正しいか否かの判断の入力を行うための装置を有することを特徴とする鉄道車両用開閉ドア制御システム。
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