JP2009248830A - 列車乗務員支援システム - Google Patents
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Abstract
乗務員による車両の側面扉開の誤操作を防止するなど、車両機器を制御し、列車運行に関する業務を支援する。
【解決手段】
この列車乗務員支援システムは、列車走行路に駅ホームを設け停車位置にて乗務員により列車側面扉を開閉する鉄道などに搭載される。このシステムは列車の存在する駅、番線などの位置データを取得する位置データ送受信装置;基準点からの列車距離データを算出する距離データ算出手段;受信した地上側データと記憶されている車両側データに基づき、駅ホーム上において当該列車の扉開閉が可能な正常停止範囲を算出する制御演算部1を有し、該制御演算部は車両位置に関する前記データから算出した車両位置データと正常停止範囲とを比較し駅ホーム乗降可能側方向データを参照して乗降可能な側の開扉操作のみを許容する開扉制御手段を有する。
【選択図】 図1
Description
(1)列車走行路の近傍に設けた地上子と車両に設けた車上子を有し、当該地上子と車上子との間で送受信を行って列車の位置データを取得する位置データ送受信装置、
(2)パルス発生装置から得られる車輪回転数に対応した2相パルスの計数にて走行距離を算出すると共に2相パルスの位相差により回転方向を判定して、前記地上子からの列車距離データを算出する距離データ算出装置、
(3)前記地上子から受信した停車駅ホームの扉開閉可能有効長および地上子設置位置データ、並びに車両側に記憶された列車編成長および列車編成中における車上子の位置データに基づき、停車駅ホーム上において当該列車全体の扉開閉が可能な正常停止範囲を算出する制御演算部、及び
(4)前記位置データ及び列車距離データから算出した車両位置データと前記正常停止範囲との比較により列車全体が扉開閉可能範囲内に位置するか否か判断すると共に、地上子から受信した停車駅ホーム乗降可能側方向データを参照して乗降可能な側の開扉操作のみを許容する開扉制御手段
を備えてなる列車乗務員支援システムを提供するものである。
本発明の列車乗務員支援システムにあっては、さらに開扉操作の可否情報を反対側運転台に伝達し、増結車両の連結・解放を自動判断し列車編成長を伝える通信制御手段を設けるのが好ましい。また、前記地上子に加えて予備地上子を同一走行路上に設置することにより地上子の障害に備えるのが好ましい。
位置データ送受信装置4は、停車駅ホームのレール近傍に設置された地上子10、車両に設置された車上子5を有する。地上子10は停車駅ホームごとに各レールの近傍に1つ設けられる。列車が停車駅構内に進入すると、搭載されている車上子5は、当該レールに設けられた地上子と無線通信によるデータ送受信を行い列車の位置データを取得する。該地上子10には、各々固有の駅コード、停車駅ホーム扉開閉可能有効長、地上子設置位置距離、駅ホーム乗降可能側方向情報等の種々の位置データが保管されており、地上子の上を通過した車上子5はその情報を受信する。
車両の車軸上、通常は端部に設置した速度パルス発生装置7は車軸回転数に応じた2つのパルス(2相パルス)を出力する。この2相パルスは90°の位相差を有し車軸の回転方向が判定できる。距離データ算出装置6は、このデータを取得し、正方向に回転したときはパルス数計数を加算し、また逆方向に回転したときには減算し、前記地上子10を基準点とする列車距離データを算出する。なお、前記の速度パルス発生装置は駆動装置やモータに設置してもよい。
制御演算部1は、地上子10及び車上子5の各々から得られた地上側情報及び車両側情報に基づき、列車全体が扉開閉の可能な列車の「正常停止範囲」を算出する。地上側情報は駅構内に設置された地上子10に保存され、停車駅ホームの扉開閉可能有効長と地上子設置位置距離および駅ホーム乗降可能側方向を含む。また、車両側情報は、車両側に保存され、列車編成端から車上子取り付け位置までの距離情報及び自動記録された列車編成長を含む。
Lxが、Lmin≦Lx≦Lmaxの関係を満たすことはなく扉開閉操作が許可されない。
なお、通信制御装置2は、開扉操作の可否情報を反対側運転台に伝達し、どちらの運転台からも開扉操作が可能となり列車の運行が上り方向であるか、下り方向であるかにより区別する必要はない。
このように位置データ及び列車距離データから算出した車両位置データと、前記正常停止範囲との比較により、制御演算部1に設けた開扉制御手段は列車全体が扉開閉可能範囲内に位置するか否かを判別する。また、地上子から受信した停車駅ホーム乗降可能側方向データを参照して乗降可能な側であるか否かの判断をし、これらがいずれも適正な場合にのみの開扉操作のみを許容する。
乗降可能な方向の列車側面扉に対し、乗務員が開扉操作をすると列車側面扉は一斉に開く。これに対し乗降不能側の列車側面扉については乗務員が開扉操作をした場合も列車側面扉は開かない。両側が乗降可能な場合は、乗務員による開扉操作により両側の列車側面扉が開く。列車が駅以外あるいは入駅途中または駅を過走して停止等、列車編成の全てまたは一部が乗降可能位置から外れている場合は乗務員が開扉操作をしても列車側面扉は全て開かない。このようにして、乗務員が誤って乗客が乗降できない箇所で開扉操作をした場合も列車側面扉は開かない。
通信制御装置2には、列車を増結したり増結車を切り離したりしたときに、連結または解放を検出する増結検出手段を搭載し、この検出手段の検出により先頭車となった車両から順次、他の車両の通信制御装置に編成両数を伝達して合計編成両数が反対側先頭車に伝えられ記憶される。
3 通信線 4 位置データ送受信装置
5 車上子 6 距離データ算出装置
7 パルス発生装置 8 開扉制御手段
9 扉開閉スイッチ 10 地上子
L1 扉開閉可能有効長 L2 地上子設置位置距離
L4 列車編成長 L5 車上子の距離
Lmin 列車走行最短距離 Lmax 列車走行最長距離
Claims (3)
- 列車走行路に停車駅ホームを設け所定位置にて乗降用の列車側面扉を乗務員により開閉する列車乗務員支援システムであって、
(1)列車走行路の近傍に設けた地上子と車両に設けた車上子を有し、当該地上子と車上子との間で送受信を行って列車の位置データを取得する位置データ送受信装置、
(2)パルス発生装置から得られる車輪回転数に対応した2相パルスの計数にて走行距離を算出すると共に2相パルスの位相差により回転方向を判定して、前記地上子からの列車距離データを算出する距離データ算出装置、
(3)前記地上子から受信した停車駅ホームの扉開閉可能有効長および地上子設置位置データ、並びに車両側に記憶された列車編成長および列車編成中における車上子の位置データに基づき、停車駅ホーム上において当該列車全体の扉開閉が可能な正常停止範囲を算出する制御演算部、及び
(4)前記位置データ及び列車距離データから算出した車両位置データと前記正常停止範囲との比較により列車全体が扉開閉可能範囲内に位置するか否か判断すると共に、地上子から受信した停車駅ホーム乗降可能側方向データを参照して乗降可能な側の開扉操作のみを許容する開扉制御手段
を備えてなる列車乗務員支援システム。 - 開扉操作の可否情報を反対側運転台に伝達し、増結車両の連結・解放を自動判断し列車編成長を伝える通信制御手段を更に設けた請求項1の列車乗務員支援システム。
- 前記地上子に加えて予備の地上子を同一走行路上に設置してなる請求項1又は2の列車乗務員支援システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008100886A JP2009248830A (ja) | 2008-04-08 | 2008-04-08 | 列車乗務員支援システム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008100886A JP2009248830A (ja) | 2008-04-08 | 2008-04-08 | 列車乗務員支援システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP2008100886A Pending JP2009248830A (ja) | 2008-04-08 | 2008-04-08 | 列車乗務員支援システム |
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2008
- 2008-04-08 JP JP2008100886A patent/JP2009248830A/ja active Pending
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