JP5236119B1 - 配管ライニング装置および配管ライニング方法 - Google Patents

配管ライニング装置および配管ライニング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】主管および分岐管に合理的で効率のよいライニング施工が可能となり、施工後の良好な給排水機能を損なうことがない優れた配管ライニング装置および配管ライニング方法を提供する。
【解決手段】反転式施工具と遠心式施工具12とを組み合わせて主管3および分岐管4の施工を続けて行い、反転式施工具により分岐管4に塗料層R1を施工した後、遠心式施工具12により籠体18を回転させて、エポキシ樹脂塗料を飛沫化て噴出飛散させる構成のため、主管3の内壁部3aにライナー層R2を形成できることは勿論、飛沫化した塗料を主管3の接続領域4Gを含む内壁部3aに吹き付けてライナー層R2を付着形成することができる。主管3および分岐管4に対する効率的で迅速なライニング施工が実現可能となり、施工作業性が大幅に向上する。
【選択図】図5

Description

本発明は、反転式施工具と遠心式施工具とを用いて建造物の排水管などの配管内に塗装を行う配管ライニング装置および配管ライニング方法に係り、とりわけ、反転式施工具と遠心式施工具とを合理的に組み合わせることにより、塗装時に配管への施工作業性が大幅に向上するように改良した配管ライニング装置および配管ライニング方法に関する。
マンションや賃貸ビルなどの建造物では、給排水管などの配管の衛生と耐久性などを回復更生させるため、配管の洗浄作業後にライニング装置により配管の内壁に所定の厚みの塗料をライナー層として施工している。
この種のライニング装置として、特許文献1〜5に開示された従来技術がある。例えば特許文献1には、管内ライニング装置が記載され、特許文献2には、二液式高粘度塗料の飛沫式塗装方法および装置が記載され、特許文献3には、水道管内面の錆止め方法および錆止装置が記載されている。
特許文献4には、集合継手を含む主管にライニング施工を行う場合に好適であり、正逆回転可能な電動機により籠体を高速回転し、飛沫化した塗料を突辺部の表裏に吹きつけてライナー層を形成している。特許文献5には、主管に塗料を施した後に、カッターでの除去工程を経てから反転式施工具を用いて分岐管の塗装を施する配管ライニング装置が開示されている。
特許文献1では、多数の塗料抽出孔を形成した内外二重のカップを同芯的に配し、その内部に、二液式の合成樹脂塗料および硬化剤が塗料として圧送される。カップ内の塗料は、高速回転に基づく遠心力を受けて、塗料抽出孔から被塗装管の内面に付着して塗料層を形成する。
特許文献2では、高圧軸流式ねじポンプを用いて、流体塗料をケーシングの噴出孔から凹曲線の回転体形を有する駒片に噴出させる。駒片は、螺旋状凹溝を多数刻設しているため、駒片に噴出した流体塗料は、螺旋状凹溝に沿って外方に撥ね飛ばされて被塗装面に被着する。
特許文献3では、合成樹脂液と硬化剤の二液を混合筒内で混合し、混合された二液は、塗料としてエアーモータにより高速回転している加速回転盤に送られる。加速回転盤の塗料は、遠心作用により、多数の噴出流路に沿って外周側に噴出飛散されて水道管内壁に均等に付着する。
特許文献4は本願と同一出願人に係る発明であるが、集合継手管を含む主管の内壁部にライニング施工を行う遠心式配管ライニング装置を開示している。集合継手管では、内部に流水速度緩和用の整流部は旋回羽根を含む突辺部が設けられている。
突辺部に対するライナー層の施工にあたっては、正逆回転可能な電動機を用いて、籠体を左右に高速回転させることにより、塗料を籠体から外部に飛散させて集合継手管内の突辺部の表裏を含む全表面にライナー層を付着形成している。
特許文献5も本願と同一出願人に係る発明であるが、主管の内壁部に塗料層を予め施しているため、主管と分岐管との境界部に存する塗装膜部をカッターにより除去する必要があり、塗装膜部の除去工程を終えた後、主管内に反転式施工具を挿入して分岐管に塗装を施している。
実公昭50−15004号公報 特開昭52−152947号公報 特公昭47−29771号公報 実用新案登録第3173741号公報 特許第4611779号公報
一般に、建物の配管における集合継手管では、内部に流水速度緩和用の整流部は旋回羽根を含む突辺部が設けられている。しかしながら、上記の特許文献1〜3のいずれも、塗料を回転により外方に噴出飛散させて塗装を行う点で共通するが、集合継手管の突辺部へのライニング施工については教示も示唆もないものである。
特許文献4では、集合継手管に設けられた突辺部へのライニング施工について、正逆回転可能な電動機を用いることにより対処している。これにより、籠体から飛沫化させた塗料を突辺部の表裏に飛散させ、突辺部の表裏を含む全表面にライナー層を合理的に施工することを可能にしている。
しかしながら、特許文献4は合理的なライニング施工技術を有するものの、電動機の回転方向を選択的に制御するタイミングや制御方法についての開示をしていないため、作業効率の優れた遠心式配管ライニング装置の実現化を図るには改善の余地があった。
また、特許文献5は、主管に予め塗料層を施した後、分岐管にライナー層を施すまでに、カッターによる塗装膜部の除去作業が必要であり、主管および分岐管へのライニング施工が手間取り勝ちとなって作業性が低下する虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、主管および主管に接続された分岐管に対する効率的で迅速なライニング施工が実現可能となり、施工作業性が大幅に向上するとともに、ライニング施工後の良好な排水機能を長期にわたって維持することができる配管ライニング装置および配管ライニング方法を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、移動体は接続境界部の外周縁周辺部に到る接続領域の直径幅寸法に応じた縦幅距離を移動する際、この縦幅距離を移動体が単に通過する構成にすることにより、主管の接続境界部に対応する管部分の内壁部に対するライナー層の付着形成を省くこととなり、管部分が合成樹脂製により形成された場合のライニング施工に好適であり、塗料を無駄に消費することもない配管ライニング装置を提供することにある。
本発明の第2の目的のように、ライニング施工時に、主管の接続境界部に対応する管部分に対してライナー層を施さず、単に移動体を通過させる構成であっても、分岐管を含む主管のライニング施工という技術的特徴が共通する点で、主管および分岐管に対するライニング施工の範疇に属するものである。
(請求項1、2について)
建物の階上から階下にかけて配置された主管および主管に枝分かれ状に接続された分岐管にそれぞれ塗装を施す配管ライニング装置あるいは配管ライニング方法において、主管内に挿入して主管と分岐管との接続境界部から分岐管の内壁部に塗料層を形成する反転式施工具と、主管の内壁部に液状の塗料を飛散させてライナー層を付着形成する遠心式施工具とを具備している。
反転式施工具における可撓性の筒胴部は主管内に吊り下げ状態に挿入されるようになっている。延出管部は、筒胴部の外側部に一体的に形成されて空気圧により伸縮可能となるように連結され、塗料を含浸させた管状の布部材を外周部に挿入して、筒胴部内で布部材と一緒に表裏反転可能に収納されている。
塗装時、与圧装置からの空気圧により延出管部を筒胴部内から外部に伸張させて、延出管部と一緒に布部材を表裏に反転させながら、分岐管の内壁部に押付けて塗料層として付着させる(付着工程)。
遠心式施工具おける移動体は、挿入工程で反転式施工具を主管から取り出した後に主管内に挿入することにより、上下移動可能に吊り下げられ、液状の塗料が送られる塗料導入管を有する。通電により単一方向に回転駆動される電動機は、移動体に取り付けられ、回転軸が主管内に沿って上下方向に指向するように配されている。
籠体は、外側壁面に多数の噴出孔が形成され、底部に回転軸が連結されて塗料導入管からの塗料が供給されるようになっている(供給工程)。
移動体の移動に伴い、通電工程で電動機が通電されて籠体を一方向に回転した時、撮像モニター部が主管の内壁を撮像カメラによりモニターに画像として表示する(撮像モニター工程)。
通電量算出部は、電動機の通電開始時に、発光センサにより主管の内壁部へ周方向に投射した光の反射光を受ける受光センサからの出力を検出し、その出力の大きさを内壁部の腐食度合いに換算して電動機への通電量および移動体の移動速度を初期設定値として算出する(通電量算出工程)。
移動体の移動に伴う電動機への通電時、通電量算出工程において通電量算出部で算出された移動速度を移動体が受けるとともに、通電量算出部で算出された通電量を電動機が受けて、籠体が主管に沿って移動しながら一方向に高速回転する。これにより、籠体内に供給された塗料が遠心力を受け、噴出孔から外方に噴出飛散して主管の内壁部および接続境界部からその外周縁周辺部に到る接続領域の内周面部にそれぞれライナー層を付着形成する。
請求項1、2における反転式施工具は、塗装時に空気圧により延出管部を筒胴部内から外部に伸張させて、延出管部とともに布部材を反転させながら分岐管の内壁部に押付けて付着させる。反転式施工具は、筒胴部および伸縮可能な延出管部といった比較的簡素な構成で済みコスト的に有利となる。
遠心式施工具は、籠体の高速回転により、塗料を外方へ噴出飛散させる構成を有するため、主管の内壁部にライナー層を形成できるとともに、接続境界部の外周縁周辺部に到る接続領域の内周面部まで塗料が噴出飛散してライナー層を付着形成することができる。
これにより、主管および分岐管への塗装施工時、カッターを用いて塗装膜部を除去する従来の除去工程を省くことができて、主管および分岐管に対する効率的で迅速なライニング施工が実現可能となり、施工作業性が大幅に向上するとともに、ライニング施工後の良好な排水機能を長期にわたって維持することが可能となる。
また、通電量算出工程おいて移動体は、通電量算出部で算出された移動速度を受け、電動機は通電量算出部で算出された通電量を受ける。
これにより、移動体の移動速度および電動機の通電量についての初期設定値が決まるため、主管の内壁部および接続領域の内周面部に付着するライナー層の厚みを過不足なく合理的に設定することができる。
(請求項3、4について)
建物の階上から階下にかけて配置された主管および主管に枝分かれ状に接続された分岐管にそれぞれ塗装を施す配管ライニング装置あるいは配管ライニング方法において、主管内に挿入して主管と分岐管との接続境界部から分岐管の内壁部に塗料層を形成する反転式施工具と、主管の内壁部に液状の塗料を飛散させてライナー層を付着形成する遠心式施工具とを具備している。
反転式施工具における可撓性の筒胴部は主管内に吊り下げ状態に挿入されるようになっている。延出管部は、筒胴部の外側部に一体的に形成されて空気圧により伸縮可能となるように連結され、塗料を含浸させた管状の布部材を外周部に挿入して、筒胴部内で布部材と一緒に表裏反転可能に収納されている。
塗装時、与圧装置が空気圧により延出管部を筒胴部内から外部に伸張させて、延出管部と一緒に布部材を表裏に反転させながら、分岐管の内壁部に押付けて塗料層として付着させる(付着工程)。
遠心式施工具おける移動体は、挿入工程で反転式施工具を主管から取り出した後に主管内に挿入することにより、上下移動可能に吊り下げられ、液状の塗料が送られる塗料導入管を有する。電動機は、通電方向に応じて正逆いずれかの方向に回転するように正逆回転可能に設けられ、回転軸が主管内に沿って上下方向に指向するように配されている(通電工程)。
籠体は、外側壁面に多数の噴出孔が形成され、底部に回転軸が連結されて塗料導入管からの塗料が供給されるようになっている(供給工程)。
移動体の移動に伴い、電動機が正方向に通電されて籠体を正方向に回転するとともに、撮像モニター部が主管の内壁部を表示する撮像カメラにより、接続境界部をモニターに画像として表示する(撮像モニター工程)。
自動式正逆通電部は、籠体に設けられた近接センサにより接続境界部の外周縁を検出し、籠体を接続境界部の外周縁周辺部に到る接続領域の直径幅寸法に応じた縦幅距離だけ一時的に上下に往復移動させ、籠体の往路で電動機の正方向の通電を維持するとともに、復路で電動機の通電方向を自動で逆方向に切り換える(自動式正逆通電工程)。
移動体の移動を伴う電動機の通電時、その通電過程で籠体が高速回転することにより、籠体内に供給された塗料が遠心力を受け、噴出孔から外方に噴出飛散して主管の内壁部にライナー層を付着形成し、自動式正逆通電部により籠体を往路と復路とに応じて正逆いずれかの方向に高速回転させてライナー層を付着形成するととも、接続境界部からその外周縁周辺部に到る接続領域の内周面部にもライナー層を付着形成する。
請求項3、4における反転式施工具は、請求項1、2と同様に、筒胴部および伸縮可能な延出管部といった比較的簡素な構成で済みコスト的に有利となる。
遠心式施工具では、籠体の高速回転により、塗料を外方へ噴出飛散させるので、主管の内壁部にライナー層を形成できるとともに、接続境界部からその外周縁周辺部に到る接続領域の内周面部まで塗料が噴出飛散してライナー層を付着形成することができる。
これにより、カッターを用いて塗装膜部を除去する従来の除去工程を省くことができて、主管および分岐管に対する効率的で迅速なライニング施工が実現可能となり、施工作業性が大幅に向上するとともに、ライニング施工後の良好な排水機能を長期にわたって維持することが可能となる。
この際、籠体の往路で電動機を正方向に高速回転させて、籠体が上昇する過程で、飛沫化した塗料を接続境界部からその外周縁周辺部に到る接続領域の内周面部に吹き付け、籠体の復路で電動機を逆方向に高速回転させて、籠体が下降する過程で、塗料を接続境界部からその外周縁周辺部に到る接続領域の内周面部に吹き付けている。
このため、接続境界部からその外周縁周辺部に到る接続領域の内周面部には、飛沫塗料が重複して吹き付けられ、堅牢でかつ十分な厚みを有する高密度なライナー層がむらなく形成される。
すなわち、自動式正逆通電部により、籠体を接続境界部からその外周縁周辺部に到る接続領域の直径幅寸法に応じた縦幅距離だけ上下に往復移動させているので、接続境界部からその外周縁周辺部に到る接続領域の内周面部に対する過不足のない合理的なライニング施工を効率よく行うことができる。
また、撮像モニター工程では、モニターを監視しながら塗装施工作業を行うことにより、主管の内壁部および接続境界部からその外周縁周辺部に到る接続領域の内周面部に対して良好なライナー層の付着形成を実現することができる。
(請求項5について)
建物の階上から階下にかけて配置された主管および主管に枝分かれ状に接続された分岐管にそれぞれ塗装を施す配管ライニング装置において、主管内に挿入して主管と分岐管との接続境界部から分岐管の内壁部に塗料層を形成する反転式施工具と、主管の内壁部に液状の塗料を飛散させてライナー層を付着形成する遠心式施工具とを具備している。
反転式施工具における可撓性の筒胴部は主管内に吊り下げ状態に挿入されるようになっている。延出管部は、筒胴部の外側部に一体的に形成されて空気圧により伸縮可能となるように連結され、塗料を含浸させた管状の布部材を外周部に挿入して、筒胴部内で布部材と一緒に表裏反転可能に収納されている。
塗装時、与圧装置が空気圧により延出管部を筒胴部内から外部に伸張させて、延出管部と一緒に布部材を表裏に反転させながら、分岐管の内壁部に押付けて塗料層として付着させる。
遠心式施工具おける移動体は、反転式施工具を主管から取り出した後に主管内に挿入することにより、上下移動可能に吊り下げられ、液状の塗料が送られる塗料導入管を有する。正逆回転可能な電動機は、移動体に取り付けられ、回転軸が主管内に沿って上下方向に指向するように配されている。
第1籠体は、外側壁面に多数の第1噴出孔が形成され、底部に回転軸が連結されて塗料導入管からの塗料が供給されるようになっている。
動力伝達部材は、入力軸と出力軸とを有しており、入力軸と出力軸とを互いに逆方向に回転させるように配されている。延出軸は、底部から延出された回転軸を動力伝達部材の入力軸に連結している。
第2籠体は、動力伝達部材の出力軸に連結され、多数の第2噴出孔を有して塗料が供給されるように配されている。
移動体の移動を伴う電動機への通電時、第1籠体と第2籠体とが互いに逆方向に高速回転することにより、第1籠体内および第2籠体内に供給された塗料が遠心力を受け、第1噴出孔および第2噴出孔から外方に噴出飛散して主管の内壁部および接続境界部からその外周縁周辺部に到る接続領域の内周面部にそれぞれライナー層を付着形成する。
請求項5では、電動機への通電により、第1籠体と第2籠体とが互いに逆方向に高速回転する。このため、ライニング施工時に第1籠体および第2籠体を主管内に沿って上下の一方向に移動させるだけで、第1籠体の第1噴出孔および第2籠体の第2噴出孔から同時に塗料が飛沫となって外部に噴出飛散する。
すなわち、移動体の移動に伴い、第1籠体の第1噴出孔から噴出飛散して主管の内壁部および接続領域の内周面部に付着させた塗料の上に、第2籠体の第2噴出孔から噴出飛散した塗料を重ねて付着させることになる。この結果、主管の内壁部および接続領域の内周面部に、むらのない十分な厚みを有する高密度なライナー層を確実に付着形成することができる一方、迅速で効率的なライニング施工の実現にも寄与する。
(請求項6について)
建物の階上から階下にかけて配置された主管および主管に枝分かれ状に接続された分岐管にそれぞれ塗装を施す配管ライニング装置において、主管内に挿入して主管と分岐管との接続境界部から分岐管の内壁部に塗料層を形成する反転式施工具と、主管の内壁部に液状の塗料を飛散させてライナー層を付着形成する遠心式施工具とを具備している。
反転式施工具における可撓性の筒胴部は主管内に吊り下げ状態に挿入されるようになっている。延出管部は、筒胴部の外側部に一体的に形成されて空気圧により伸縮可能となるように連結され、塗料を含浸させた管状の布部材を外周部に挿入して、筒胴部内で布部材と一緒に表裏反転可能に収納されている。
塗装時、与圧装置が空気圧により延出管部を筒胴部内から外部に伸張させて、延出管部と一緒に布部材を表裏に反転させながら、分岐管の内壁部に押付けて塗料層として付着させる。
遠心式施工具おける移動体は、反転式施工具を主管から取り出した後に主管内に挿入することにより、上下移動可能に吊り下げられ、液状の塗料が送られる塗料導入管を有する。正逆回転可能な電動機は、移動体に取り付けられ、回転軸が主管内に沿って上下方向に指向するように配されている。
第1籠体は、外側壁面に多数の第1噴出孔が形成され、底部に回転軸が連結されて塗料導入管からの塗料が供給されるようになっている。
動力伝達部材は、入力軸と出力軸とを有しており、入力軸と出力軸とを互いに逆方向に回転させるように配されている。延出軸は、底部から延出された回転軸を動力伝達部材の入力軸に連結している。第2籠体は、動力伝達部材の出力軸に連結され、多数の第2噴出孔を有して塗料が供給されるように配されている。
移動体の移動に伴う電動機への通電時、第1籠体と第2籠体とが互いに逆方向に高速回転することにより、第1籠体内および第2籠体内に供給された塗料が遠心力を受け、第1噴出孔および第2噴出孔から外方に噴出飛散してライナー層を付着形成する。
第1籠体には第1近接センサが設けられ、第2籠体には第2近接センサが設けられており、移動体の上昇時に、第1近接センサが接続境界部からその外周縁周辺部に到る接続領域の下端を検出することにより、移動体が接続境界部からその外周縁周辺部に到る接続領域の直径幅寸法に応じた縦幅距離を通過するまで電動機を一時的に無通電化し、移動体の下降時に、第2近接センサが接続境界部からその外周縁周辺部に到る接続領域の上端を検出することにより、移動体が接続境界部からその外周縁周辺部に到る接続領域の直径幅寸法に応じた縦幅距離を通過するまで電動機を一時的に無通電化するための通電制御部を有する。
請求項6では、移動体が主管内を上昇および下降する際、通電制御部により集合継手管を通過するまで電動機が一時的に無通電化されるため、接続境界部からその外周縁を含む接続領域に対するライナー層の付着形成は省かれる。
すなわち、移動体が接続境界部を通過する時、電動機の無通電化により第1籠体と第2籠体の高速回転が停止するので、接続境界部からその外周縁周辺部に到る接続領域へのライナー層の付着形成は行われない。
ライニング施工時、接続境界部からその外周縁周辺部に到る接続領域を除く主管の内壁部には、第1籠体から噴出飛散する塗料と第2籠体から噴出飛散する塗料とが前後して二重に吹き付けるので、主管の内壁部にライナー層をむらなく高密度に付着形成することができる。
主管の接続領域に対応する管部分は別体の中間継手として、合成樹脂により一体的に形成されることが一般的である。合成樹脂製の中間継手の内壁部には、錆びや腐蝕が生じる可能性がなく、中間継手の内壁部に堆積した異物は内壁部への洗浄作業により取り除かれるので、中間継手の内壁部にライナー層を付着形成する必要性は少ないものである。
請求項6の移動体は、接続領域を移動する際、塗料を外方に飛散させることなく、単に通過する構成のため、中間継手が合成樹脂製により形成された場合のライニング施工に好適であり、塗料を無駄に消費することがない。
(請求項7について)
布部材の基端部には、筒胴部の外側部を接触状態に覆う環状のフランジ部が一体に設けられている。このため、布部材の反転終了後、主管と分岐管との接続境界部にフランジ部を付着させて良好な仕上げで塗装することができる。
(請求項8について)
フランジ部の外周縁部には、形状保持のため円形の弾性ワイヤが埋設されているので、フランジ部が布製であっても、フランジ部が所期の形状を保つため、へたれずに筒胴部の外側部に接触する。
(請求項9について)
弾性ワイヤは、同心的に配置した円形の外輪部と中心部の小輪部とからなり、外輪部と小輪部との間に放射状のスポークを連結状態に設けている。このため、布部材のフランジ部が補強されて、容易にへたれることがなくなり、分岐管への塗装を良好な仕上げで迅速に行うことができる。
(請求項10について)
栓部は中央部に挿通孔を有して延出管部の端末部に連結固定されている。
制御用ワイヤは、挿通孔に通されてストッパにより抜止めされ、引き操作により塗装終了後の延出管部を筒胴部内に回収する。
塗装時に与圧装置による空気を加熱源により加熱して乾燥用の熱風として筒胴部内に供給して制御ワイヤと挿通孔との間の隙間を介して逃がす過程で、熱風を布部材に均等に吹き付けるようにしている。
請求項10では、塗装時に筒胴部内に供給した熱風を布部材に均等に吹き付けるので、配管内に付着形成させた布部材の塗料を短時間で乾燥できる利点が得られる。制御ワイヤは延出管部に連結されているため、熱風の吹き付け後は、制御ワイヤを引き込むことにより、延出管部を再反転させながら回収できて合理的である。
(請求項11について)
電動機は正逆回転可能な電動機であり、延出軸と動力伝達部材の入力軸との間には一方向クラッチが連結されている。
電動機を正方向に通電した時、一方向クラッチは無効化されており、第1籠体および第2籠体が接続境界部からその外周縁周辺部に到る接続領域を移動する時のみ電動機を逆方向に通電することにより、一方向クラッチを介する延出軸から動力伝達部材の入力軸への回転伝達を許容する。
請求項11では、正逆回転可能な電動機を用いており、第1籠体および第2籠体が接続境界部からその外周縁周辺部に到る接続領域を移動する時のみ電動機を逆方向に通電する。
これにより、一方向クラッチを介して延出軸から動力伝達部材の入力軸への回転伝達が許容されるため、第1籠体および第2籠体が接続境界部からその外周縁周辺部に到る接続領域を移動する時のみ第1籠体と第2籠体とが互いに逆方向に高速回転して接続境界部からその外周縁周辺部に到る接続領域に、高密度で十分な厚みを有するライナー層を液密状態にむらなく迅速に付着形成することがきる。
(請求項12について)
動力伝達部材は太陽歯車、遊星歯車および内歯歯車から成る遊星歯車機構を構成し、太陽歯車の回転軸を動力伝達部材の入力軸とし、内歯歯車の回転軸を出力軸としている。
請求項12では、動力伝達部を入手容易な遊星歯車機構としているので、第1籠体と第2籠体とを互いに逆方向に回転させる構成を容易に実現させることできる。
は建物の排水管網におけるライニング施工例を示し、建物の階上から階下にかけて設けられた主管を巻取装置および主管用塗装機とともに示す模式図である(実施例1)。 (a)は反転式施工具の正面図、(b)は主管内に挿入された反転式施工具を示す正面図である(実施例1)。 (a)、(b)は主管内に挿入された反転式施工具により分岐管に布部材を反転させて塗料層を形成する態様を示す説明図である(実施例1)。 (a)は分岐管に塗料層を施す反転式施工具を示す正面図、(b)は塗装後に反転式施工具が外部に取出された状態の分岐管および主管を示す縦断面図である(実施例1)。 主管内に挿入されてライナー層を施す遠心式施工具を示す部分縦断面図である(実施例1)。 携帯型コンピュータのモニターにより主管内を監視するために設けられた制御部のブロック図である(実施例1)。 ライナー層を施すために主管内に挿入された遠心式施工具を示す斜視図である(実施例1)。 ライナー層を施すために主管内に挿入された遠心式施工具を示す斜視図である(実施例1)。 主管内に挿入されてライナー層を施す遠心式施工具を示す部分縦断面図である(実施例2)。 携帯型コンピュータのモニターにより主管内を監視するために設けられた制御部のブロック図である(実施例2)。 (a)は延出管部に設けた布部材を示す斜視図、(b)はフランジ部を示す正面図である(実施例3)。 (a)は主管内に挿入された反転式施工具により分岐管に塗料層を施す態様を示す模式図、(b)は要部の拡大縦断面図である(実施例4)。 主管内に挿入されてライナー層を施す遠心式施工具を示す部分縦断面図である(実施例5)。 (a)は動力伝達部材の斜視図、(b)は動力伝達部材の上面図である(実施例5)。 主管内に挿入されてライナー層を施す遠心式施工具を示す斜視図である(実施例5)。 (a)は動力伝達部材の斜視図、(b)は動力伝達部材の上面図である(実施例7)。 携帯型コンピュータのモニターにより主管内を監視するために設けられた制御部のブロック図である(実施例8)。 主管内に挿入されてライナー層を施す遠心式施工具を示す斜視図である(実施例8)。 主管内に挿入されてライナー層を施す遠心式施工具を示す斜視図である(実施例8)。
本発明の配管ライニング装置および配管ライニング方法では、反転式施工具と遠心式施工具とを合理的に組み合わせることにより、分岐管および主管に塗料層およびライナー層をそれぞれ迅速でかつ効率的に施工することができる構成を技術的特徴とする。
〔実施例1の構成〕
本発明の実施例1を図1ないし図8に基づいて説明する。
図1は、マンションを代表格とする集合住宅などの建物Hにおける排水管の配管例を示す。図1の建物Hは、通気管1、汚水立本管2および立本管としての主管3を配管として備えている。通気管1、汚水立本管2および主管3は、横引本管としての分岐管4から外部枡(図示せず)に連通している。主管3は建物Hの各階F1〜F4にかけて縦型に配置され、分岐管4は主管3に連通するように接続されている。
分岐管4は、主管3から枝分かれ状に分岐して水平に配されており、主管3に対する分岐管4の接続部分を接続境界部4Aとしている。
清掃時、通気管1、汚水立本管2、主管3および分岐管4などの配管から流れ落ちた塵埃やスケールなどの付着物は、配管に空気や粉砕水などの流体を流動させることにより、外部枡からVacLマシンと称する万能配管更生車(図示せず)により回収される。配管の清掃にあたっては、万能配管更生車に限らず、圧搾空気供給装置(図示せず)を用いて流体を洗浄用の粉砕水として配管内に流動させてもよい。
以後、「施工」、「塗料施工」、「ライニング施工」および「ライナー施工」に類する文言は、別に定めない限り、互いに区別せず同一の意味を有する語句として用いる。
配管の清掃後には、図3および図4に示すように、分岐管4の内壁部4aに所定厚みの塗料層R1を施した後、後述する遠心式施工具12を用いて主管3の内壁部3aに所定厚みのライナー層R2を施工するようになっている。
先ず、分岐管4に塗料層R1を施すため、反転式施工具5を用いて配管ライニング方法に沿って施工を行う。
反転式施工具5は、後述する遠心式施工具12に先行する挿入工程で、図2(a)に示すように、主管3内に挿入されるようになっており、送気管6に連結される可撓性の筒胴部7と、筒胴部7の外側部に一体的に形成されて空気圧により伸縮可能となるように、概ね直角方向に連結されたゴム製の延出管部8を備えている。延出管部8の外周部には、塗料を含浸させた環状の布部材9をタフネスクロスとして挿入することにより表裏反転可能に装着している。
施工前の布部材9は、図2(a)に二点鎖線で示すように延出管部8とともに筒胴部7内に表裏反転されて収納されている(収納工程)。布部材9の基端部には、図2(b)に示すように、接続境界部4Aに対応する環状のフランジ部10が一体に設けられ、筒胴部7の外側部を接触状態に覆っている。
反転式施工具5は、小型カメラ(図示せず)の監視のもとで吊りロープ11などの索条体により上下方向に移動できるように遠隔操作可能になっている。なお、フランジ部10の外周縁部には、形状保持のため円形の弾性ワイヤ10aが縫合などにより埋設されており、フランジ部10をへたれさせずに筒胴部7の外側部に接触状態に保持している。
反転式施工具5の延出管部8を布部材9と一緒に筒胴部7内に表裏反転して収納しておいて、筒胴部7を建物Hの室内側から主管3に吊り下げ状態に挿入する(図2(b)参照)。吊りロープ11などの調節により布部材9のフランジ部10を接続境界部4Aに応じた位置に合わせる。
この状態で、図3(a)に示すように、圧送工程で送気管6を介して筒胴部7に空気を圧送すると、筒胴部7が膨張により主管3の内壁部3aに弾接して反転式施工具5を位置保持し、フランジ部10が接続境界部4Aに当接する。
以後、フランジ部10については、接続境界部4Aからその外周縁周辺を含み、所定の厚みを有する接続領域を意味し、接続境界部4Aおよびその外周縁周辺を含む接続領域4Gに相当するものとして説明する。
接続境界部4Aの外周縁周辺とは、例えば接続境界部4Aの直径寸法の5%〜10%だけ径大化した外縁環状領域をいう。すなわち、接続領域4Gとは、例えば接続境界部4Aの直径寸法×{(1.05)〜(1.1)}の直径領域を示すものとする。
主管3に対する反転式施工具5の挿入操作に伴い、延出管部8が与圧装置(図示せず)からの空気圧を受けて布部材9と一緒に反転しながら筒胴部7から外部に伸張し、先端部が接続境界部4Aを通過して分岐管4内に進出する(加圧工程)。
延出管部8が加圧工程で膨張して径大化して内部の空気圧が所定値に達すると、図3(b)に示すように、延出管部8が布部材9を分岐管4の内壁部4aに十分な膨張圧で押し付けて塗料層R1として付着形成させる(付着工程)。
分岐管4の内壁部4aに布部材7を塗料層R1として付着させた後、筒胴部7から空気圧を抜くと、図4(a)に示すように、筒胴部7が元の径寸法に収縮して主管3の内壁部3aに対する弾接を解除する(膨張解除工程)。
これに伴い、延出管部8の内部が負圧となるように吸引され、延出管部8が布部材9を分岐管4の内壁部4aに付着させたまま単独で表裏反転しながら筒胴部7内に収納される。その後、反転式施工具5を主管3内から外部に引き出すと、図4(b)に示すように、フランジ部10が主管3の内壁部3aと分岐管4の内壁部4aとの接続境界部4Aを液密に覆った施工状態を呈する。
分岐管4に塗料層R1を施工して反転式施工具5を主管3内から外部に引き出した後、主管3の内壁部3aにライナー層R2を付着形成するため、図1に示すように、遠心式施工具12を主管3に吊り下げ状態に挿入する。
遠心式施工具12は、図5に示すように、塗料導入管13を有して主管3内に沿って上下移動可能に吊り下げられる円筒状の移動体14を備えている。移動体14には、通電工程で通電方向に応じて正逆いずれかの方向に回転する正逆回転可能な電動機15が組み込まれている。電動機15の回転軸15aは、主管3内で上下方向Upに指向するように配されている。
移動体14の外側面には、細辺状の板ばね16が弾性ガイド部材として周方向に所定の間隔(例えば90°の円周角間隔)で四個設けられている。板ばね16の一端部は、後述するブラケット17に取り付けられ、他端部は電動機15の回転軸15a側に固定されている。
板ばね16が主管3内に配置されると、主管3の内壁部3aと電動機15の外側面との間で、屈曲部16a、16bを介して二重に折り曲げられる。板ばね16は、主管3の径方向Eに沿って伸縮変位可能になっており、主管3の内壁部3aに摺動可能に当接して移動体14の上下方向の移動を安定させる。
籠体18は、短円筒形の外側壁面18aと底部18bとから成る上端開放形の容器状に形成されており、外側壁面18aに多数の噴出孔18cを有し、底部18bの中央部に電動機15の回転軸15aが支軸19を介して連結されている。籠体18には、後述するように、塗料導入管13からのエポキシ樹脂塗料が供給される。
塗料導入管13は、第1導入管13a、第2導入管13bおよび第3導入管13cから成り、互いに束ねられてブラケット17に取り付けられている。ブラケット17は、図示しない連結アーム部を介して電動機15に固定されている。
主管用塗装機20は、図1に示すように、地上S1に設置されており、例えば高粘度流体用のプランジャーポンプ(図示せず)を内蔵している。これにより、プランジャーポンプの駆動時に、第1導入管13aにはエポキシ樹脂液が圧送され、第2導入管13bには硬化剤が圧送される。
圧送されたエポキシ樹脂液と硬化剤とは、二液式の塗料調製法に基づいて、スタティク・ミキサー(図示せず)により混合されて、供給工程でで籠体18内にエポキシ樹脂塗料として供給される。第3導入管13cには、後述するポンプモータ20aによりシンナーなどの有機溶媒が圧送されるが、有機溶媒は施工作業終了後に籠体18や噴出孔18cなどの施工用具の洗浄に用いられる。
第1〜第3導入管13a、13b、13cは結束されて送りホース21内に収容されている。送りホース21は、図1に示す地上S1に設置された巻取装置22に連結されている。巻取装置22は、フレーム22aとフレーム22aに取り付けられた中空の巻取軸22bと巻取軸22bに設けられた巻取ホイール22cとから成る。
巻取モータ22dはフレーム22aに支持腕部22eを介して取り付けられており、通電により巻取軸22bを正逆回転駆動する。巻取軸22bの回転駆動に伴って巻取ホイール22cが正逆回転して、送りホース21を繰り出したり巻き取ったりする。送りホース21の末端部は、第1〜第3導入管13a、13b、13cと一緒に巻取軸22bを通過して主管用塗装機20内のポンプモータの吐出口(図示せず)に連結されている。
籠体18の底部中央には、支軸19の下端部を囲繞するボス部18dが一体形成されている。ボス部18dには、皿状のロータリージョイント18eが軸受18kを介して支軸19の下端部の周りに回転可能に取り付けられている。ロータリージョイント18eの外側面には、主管3内の施工状態を表示して送信する撮像カメラ18fが取り付けられている。
ロータリージョイント18eの底部中央には、送り綱18sの上端が連結されている。すなわち、籠体11の底部中央には、ロータリージョイント18eの底部中央を介して垂下する送り綱18sが連結されている。
送り綱18sの下端部分は、地上S1に設置されたワインダー装置(図示せず)に繰出し可能に巻回されている。このため、主管3内で上下移動する移動体14に連動して、巻取装置22による送り綱18sの繰出しや巻取り操作が行われる。
移動体14による主管3内の施工状態については、図6に示すように、撮像カメラ18fから出力を受ける撮像モニター部としての携帯型コンピュータ23のモニター23aにより確認することができる(撮像モニター工程)。
この携帯型コンピュータ23は、ライニング施工時の制御部を構成する中央演算部24に接続されており、中央演算部24には電動機15、巻取モータ22dおよび主管用塗装機20に格納されたポンプモータ20aがプランジャーポンプとして接続されている。
なお、移動体14の移動については、籠体18の移動と同一の意味で使用するとともに、後述する実施例2における第1籠体18および第2籠体40の移動でも同一の意味として使用する。
主管3にライニング施工を行うにあたっては、遠心式配管ライニング方法を用いる。
すなわち、図1に示すように、遠心式施工具12を建物Hの地上S1あるいは屋上S2から主管3内に導き、移動体14を例えば地上S1の近傍で送りホース21により吊り下げ状態に配置しておき、通電工程で電動機15、巻取モータ22dおよび主管用塗装機20のポンプモータ20aをそれぞれ通電状態にする。
ポンプモータ20aの選択的な通電により、主管用塗装機20から第1〜第2導入管13a、13bに対するエポキシ樹脂液および硬化剤の圧送が行われ、施工の終了後に第3導入管13cに対する有機溶媒の圧送が行われる(供給工程)。
電動機15の通電に伴い、回転軸15aおよび支軸19を介して籠体18が高速回転する。籠体18の高速回転に伴い、供給工程で第1〜第2導入管13a、13bから籠体18内に供給されたエポキシ樹脂塗料が遠心力を受け、噴出孔18cから主管3の径方向Eに沿って外方に噴出飛散し、飛沫となって主管3の内壁部3aに吹き付け、例えば厚みが2〜3mm程度のライナー層R2を付着形成する。
この過程において、巻取モータ22dの通電により、巻取ホイール22cを回転駆動して送りホース21を引き上げて、移動体14を上方に所定の速度で移動させる。
主管3の施工時には、撮像モニター工程において、主管3内の施工状態が携帯型コンピュータ23のモニター23aで確認することができるため、主管3内の施工状態によっては、携帯型コンピュータ23を操作して、電動機15、巻取モータ22dおよびポンプモータ20aに対する各通電量をそれぞれ制御することができる。
電動機15に対する通電量の制御により、籠体18の回転速度を高低調節することができ、巻取モータ22dに対する通電量の制御により、移動体14の引上げ速度を大小調節することができ、ポンプモータ20aに対する通電量の制御により、エポキシ樹脂液、硬化剤および有機溶媒の圧送量を大小調節することができる。
電動機15および巻取モータ22dは正逆回転可能なため、電動機15の回転方向の変換により、籠体18を正回転から逆回転に転換して、エポキシ樹脂塗料の噴出方向を変えることができ、巻取モータ22dの回転方向の変換により、巻取ホイール22cを正回転から逆回転に変換して、送りホース21の巻取り操作から繰出し操作に変えることができる。
この場合、接続境界部4Aからその外周縁周辺部に到る接続領域4Gの直径幅寸法に応じた縦幅距離Wは、図5に示すように、フランジ部10およびその外周縁周辺部を含むフランジ領域Fの上下径幅寸法に相当するもので、下記のライニング施工では、接続境界部4Aは接続領域4Gと同一の意味で使用する。
移動体14の上下移動に伴い、撮像モニター工程で主管3の内壁部3aを表示する撮像カメラ18fが主管3内の接続境界部4Aをモニター23aに画像として表示する(図6参照)。
正逆制御部31Aにおいて、手動モードの選択時、移動体14の上昇過程でモニター23aが接続領域4Gの下端h1を表示することにより、手動式正逆通電工程でモード設定部31が手動式正逆通電部30を作動させ、巻取モータ22dにより籠体18を接続境界部4Aの直径幅寸法に応じた縦幅距離Wだけ一時的に上下に往復移動させる(図7および図8参照)。
モード設定部31はモード設定工程において、手動式正逆通電工程と後述する自動式正逆通電工程とのいずれか一方を択一的に設定する際に用いられる。手動式正逆通電工程では、籠体18の往路で電動機15に対する正方向の通電を維持するとともに、復路で電動機15に対する正方向の通電を逆方向に切り換える。
すなわち、手動モードの選択時、手動式正逆通電工程において、図7に示すように、籠体18が上昇する往路でモニター23aに接続領域4Gの下端h1が表示された時、電動機15に対する正方向の通電を維持し、図8に示すように、籠体18が下降する復路でモニター23aに接続領域4Gの上端h2が表示された時、手動で電動機15を逆方向に通電する。
また、手動モードに代わって自動モードを選択し、自動式正逆通電工程で自動式正逆通電部32を作動させる。これにより、図5に示すように、籠体18の上端および下端にそれぞれ設けられた第1近接センサ33aおよび第2近接センサ33bにより、正逆通電切換部34を働かせて、巻取モータ22dにより籠体18を接続領域4Gの縦幅距離Wに応じた距離だけ一時的に上下に往復移動させる。
すなわち、自動式正逆通電工程において、図7に示すように、籠体18が上昇移動する往路で第1近接センサ33aにより接続領域4Gの下端h1が検知された時、第1近接センサ33aにより電動機15に対する正方向の通電を維持する。
この状態で、籠体18が接続領域4Gの下端h1から図8に示す中間位置を経て縦幅距離Wだけ上昇して接続領域4Gを通過する。
籠体18が接続領域4Gを通過した直後に、下降する復路で第2近接センサ33bにより接続領域4Gの上端h2が検知された時、第2近接センサ33bにより電動機15が逆方向に自動通電される。
この場合、自動式正逆通電部32では、移動体14が上昇する際、第1近接センサ33aが接続領域4Gの下端h1を検出した時、その下端h1から上端h2までの垂直距離を接続領域4Gの縦幅距離Wに応じた移動距離として予めプログラム化されている。移動体14が下降する際、第2近接センサ33bが接続領域4Gの上端h2を検出した時、その上端h2から下端h1までの垂直距離を接続領域4Gの縦幅距離Wに応じた移動距離として予めプログラム化されている。
通電工程で電動機15に通電した時、籠体18が高速回転することにより、籠体18内に供給されたエポキシ樹脂塗料が遠心力を受け、噴出孔18cから外方に噴出飛散して主管3の内壁部3aにライナー層R2を付着形成する。
また、手動式正逆通電工程および自動式正逆通電工程では、往路および復路に応じて籠体18を正逆両方向に高速回転させているため、縦幅距離Wの範囲内において、主管3の内壁部3aにライナー層R2を重複させて付着形成するとともに、接続領域4Gの内周面部にもライナー層R2を重複させて付着形成する。
〔実施例1の効果〕
実施例1における反転式施工具5は、塗装時に空気圧により延出管部8を筒胴部7内から外部に伸張させて、接続境界部4Aを介して延出管部8と一緒に布部材9を反転させながら分岐管4の内壁部4aに押付けて塗装を施すことができる。
この結果、比較的簡単な操作で建物Hの室内側で主管3から分岐管4に塗料層R1として塗装を施すことができ、塗装作業が短時間で迅速に済み、塗装能率の改善により作業性が向上してコストの削減に寄与する。
反転式施工具5は、筒胴部7および伸縮可能な延出管部8といった簡素な構成で痩身化されているので、分岐管4の管径寸法が65mmから200mmといった小さな場合でも、分岐管4への塗装が可能となり塗装の適用範囲が大幅に広くなる。
実施例1における遠心式施工具12は、籠体18の高速回転により、エポキシ樹脂塗料を外方へ噴出飛散させる構成を有するため、主管3の内壁部3aにライナー層R2を形成できるとともに、接続境界部4Aからその外周縁周辺部に到る接続領域4Gの内周面部まで塗料が噴出飛散してライナー層R2を付着形成することができる。
これにより、主管3および分岐管4への塗装施工時、カッターを用いて塗装膜部を除去する従来の除去工程を省くことができて、主管3および分岐管4に対する効率的で迅速なライニング施工が実現可能となり、施工作業性が大幅に向上するとともに、ライニング施工後の良好な排水機能を長期にわたって維持することが可能となる。
この際、籠体18の往路で電動機15を正方向に高速回転させて、籠体18が上昇する過程で、飛沫化したエポキシ塗料を接続境界部4Aの内周面部に吹き付け、籠体18の復路で電動機15を逆方向に高速回転させて、籠体18が下降する過程で、エポキシ樹脂塗料を接続領域4Gの内周面部に吹き付けている。
このため、接続領域4Gの内周面部には、飛沫塗料が重複して吹き付けられ、堅牢でかつ十分な厚みを有する高密度なライナー層R2をむらなく均等に付着形成することができる。
すなわち、自動式正逆通電部32により、籠体18を接続領域4Gの直径幅寸法に応じた縦幅距離Wだけ上下に往復移動させているので、接続境界部4Aからその外周縁周辺部に到る接続領域4Gの内周面部に対する過不足のない合理的なライニング施工を効率よく実現することができる。
また、撮像モニター工程では、モニター23aを監視しながら塗装施工作業を行うことにより、主管3の内壁部3aおよび接続境界部4Aからその外周縁周辺部に到る接続領域4Gの内周面部に対して良好なライナー層R2の付着形成を実現することができる。
〔実施例2の構成〕
図9および図10は本発明の実施例2を示す。実施例2が実施例1と異なるところは、電動機15を単一方向のみに回転駆動し、籠体18を接続領域4Gで一時的に往復移動させる工程を省き、籠体18を主管3の全長さにわたって連続的に上昇させ、かつ連続的に下降させるよう往復移動させることである(図10の二点鎖線および実線参照)。
このため、実施例2では、実施例1の第1近接センサ33aおよび第2近接センサ33bに代わって、図9に示すように発光センサ33cおよび受光センサ33dを設け、正逆制御部31Aに代わって、図10に示すように通電量算出部31Bを設けている。
すなわち、発光センサ33cおよび受光センサ33dは、籠体18の底部18bに隣接状態に取り付られ、発光センサ33cは、センサ起動部33eを介して通電励起され、発生した光を主管3の内壁部3aへ投影できるようになっている。
通電量算出部31Bでは、主管3への塗装作業を始めるべく電動機15に通電し始めた時に、発光センサ33cにより主管3の内壁部3aへ周方向に投射した光の反射光を受光センサ33dが受ける。受光センサ33dは生じた出力を第1演算部33fおよび第2演算部33gに送る。
第1演算部33fは受光センサ33dからの出力を内壁部3aの腐食度合い(汚損度合い)に換算し、第1通電量設定部33hにより電動機15に対して送るべき通電量を初期設定値として算出させる(通電量算出工程)。
この一方で、第2演算部33gは受光センサ33dからの出力を内壁部3aの腐食度合い(汚損度合い)に換算し、第2通電量設定部33jにより巻取モータ22dに対して送るべき通電量を算出し、移動体14の移動速度を初期設定値として決める(通電量算出工程)。
なお、主管3の内壁部3aからの反射光は、主管3における内壁部3aの腐食度合い(汚損度合い)が大きいほど弱くなると想定しており、反射光の強さと腐食度合い(汚損度合い)との関係を二次元あるいは三次元などの複数次元マップに設定しておき、電動機15への通電量および移動体14の移動速度に対する腐食度合いの関係をプログラム化することにより、エポキシ樹脂塗料の最適な飛散量を規定値として決め、主管3の内壁部3aに対するライナー層R2の厚みを決定している。
また、主管3の内壁部3aに対しては、塗装対象箇所による腐食度合い(汚損度合い)のばらつきを考慮し、籠体18からエポキシ樹脂塗料が規定値よりも多く飛散するように、経験則を踏まえて初期設定値を安全側に増加させておき、ライニング施工の終了時に内壁部3aの全面に十分なエポキシ樹脂塗料が付着するように配慮してもよい。
移動体14の移動に伴う電動機15への通電時、通電量算出工程において通電量算出部31Bで算出された移動速度を移動体14が受けるとともに、通電量算出部31Bで算出された通電量を電動機15が受けて、籠体18が主管3に沿って移動しながら一方向に高速回転する。
これにより、籠体18内に供給されたエポキシ樹脂塗料が遠心力を受け、噴出孔18cから外方に噴出飛散して主管3の内壁部3aおよび接続境界部4Aからその外周縁周辺部に到る接続領域4Gの内周面部にそれぞれライナー層R2を付着形成する。
〔実施例2の効果〕
実施例2では、反転式施工具5と遠心式施行具12との組合せにより、分岐管4および本管3へのライナー施工を迅速で効率よく行い得ることは勿論、通電量算出部31Bの併置により次の効果が得られる。
すなわち、通電量算出工程において移動体14の移動速度は、通電量算出部31Bの第2演算部33gで算出されて第2通電量設定部33jで設定されたものとなり、電動機15への通電量は、通電量算出部31Bの第1演算部33fで算出されて第1通電量設定部33hで設定されたものになる。
これにより、移動体14の移動速度および電動機15の通電量についての初期設定値が決まるため、主管3の内壁部3aおよび接続領域4Gの内周面部に付着するライナー層R2の厚みを過不足なく合理的に設定することができる。
〔実施例3の構成〕
図11は本発明の実施例3を示す。実施例3が実施例1と異なるところは、フランジ部10を補強すべく弾性ワイヤ10Aを二重輪状に構成したことである。
すなわち、弾性ワイヤ10Aは、図11(a)、(b)に示すように同心的に配置した円形の外輪部10eと中心部の小輪部10gとからなり、外輪部10eと小輪部10gとの間には、放射状のスポーク10fを連結状態に設けている。
〔実施例3の効果〕
この構成では、布部材9のフランジ部10が補強されて、容易にへたれることがなくなり、分岐管3への塗装を良好な仕上げで迅速に行うことができる。
〔実施例4の構成〕
図12は本発明の実施例4を示す。実施例4が実施例1と異なるところは、図12(a)、(b)に示すように、延出管部8の端末部8aに連結固定され、中央部に挿通孔8cを有する栓部8bを設けたことである。栓部8bの挿通孔8cを通して制御ワイヤ8dが延出管部8から送気管6内に導かれている。
栓部8bの付設に伴い、制御ワイヤ8dの末端部8eは、図12(b)に示すように、栓部8bの挿通孔8cに挿通されて抜止め手段として機能するストッパ8fを固定している。
塗装時に与圧装置による空気を加熱源により加熱して乾燥用の熱風として筒胴部7内に供給して制御ワイヤ8dと挿通孔8cとの間の隙間を介して逃がす過程で、熱風を布部材9に均等に吹き付けるようにしている。
〔実施例4の効果〕
塗装時、図12(a)に示すように、送空管6の下方に取付けられるハロゲンランプ8gを加熱源として空気が加熱されて生じた熱風を筒胴部7に供給する。これにより、熱風がフランジ部10を通過して制御ワイヤ8dと挿通孔8cとの間の僅かな隙間から逃げる過程で、熱風を布部材9に均等に吹き付ける。
このため、分岐管4内に付着形成させた布部材9の塗料を短時間で乾燥できる利点が得られる。制御ワイヤ8dは延出管部8に連結されているため、熱風の吹き付け後は、制御ワイヤ8dの引き操作により、延出管部8を塗装時とは逆方向に反転させながら筒胴部7内に回収できて合理的である。
なお、乾燥用の熱風となる空気は、与圧装置により発生し、延出管部8および布部材9を反転させる際に筒胴部7に供給する空気と同一のものを利用する。また、空気への加熱源は、比較的長寿命のハロゲンランプ8gを用いたが、ハロゲンランプ8gに限らず、電気抵抗線など種々のものが用いられ、要は供給空気を加熱できるものであればよい。
〔実施例5の構成〕
図13ないし図15は本発明の実施例5を示す。実施例5が実施例1と異なるところは、遠心式施工具12における籠体18および噴出孔18cを順に第1籠体18および第1噴出孔18cと称し、第1籠体18と同様な第2籠体40を第1籠体18の下方に設け、第2籠体40を第1籠体18と逆方向に高速回転駆動するように構成したことである。
実施例5では、図13に示すように、第1籠体18のロータリージョイント18eにおける底部中央に連結された送り綱18sは省略され、電動機15の回転軸15aが支軸19から延出軸19eとしてロータリージョイント18eの底部中央から下方に延出されている。
第2籠体40は、第1籠体18の下方で同軸的に設けられ、第2籠体40と第1籠体18との間には、動力伝達部材41を介在させている。動力伝達部材41は、図14(a)、(b)に示すように、よく知られた遊星歯車機構41Aを成すもので、中央部に位置する太陽歯車41aと外周囲の内歯歯車41bとの間に複数の遊星歯車41cを噛合させた通常のものである。
内歯歯車41bは、内周部に歯部41mを形成した皿状を成し、下端部に出力軸41dを延出している。遊星歯車41cの支軸41hは、固定梁41kとして上方に延出し、その先端を第1籠体18の移動体14に固定し、動力伝達部材41と一緒に第2籠体40を第1籠体18の下方に懸垂状態に保持している。
太陽歯車41aの回転軸を動力伝達部材41の入力軸41eとして延出軸19eに連結し、出力軸41dを第2籠体40の回転支軸41fに連結している。第2籠体40の回転支軸41fは、電動機15の支軸19が第1籠体18に設けられた構成と同様の仕組みで第2籠体40に配置されている。
このため、図13に示すように、電動機15の回転軸15a、支軸19、延出軸19e、入力軸41e、出力軸41dおよび回転支軸41fは互いに同軸的に連結されて一直線上に位置する。
第2籠体40におけるロータリージョイント18eの底部中央には、送り綱18sが連結されている。第2籠体40は外周壁に、第1籠体18と同様に多数の第2噴出孔18gを形成している。第1籠体18おける第1導入管13aおよび第2導入管13bから、第1給液管13eおよび第2給液管13fが下方にそれぞれ分岐して延出し、各自の下端部を第2籠体40内に臨ませている。第2籠体40の高速回転に伴い、第1給液管13eおよび第2給液管13fからエポキシ樹脂塗料が第2籠体40に供給される。
図15に示すように、電動機15が正方向に通電されて正方向Nに回転駆動されると、入力軸41eが回転軸15a、支軸19および延出軸19eを介して太陽歯車41aと一緒に正方向Nに回転する。これに伴い、遊星歯車41cが支軸41hの回りに逆方向Mに回転し、内歯歯車41bを出力軸41dと一緒に逆方向Mに回転させる。出力軸41dの回転により、回転支軸41fが第2籠体40と一緒に逆方向Mに回転駆動される。
これにより、電動機15への通電に伴い、第1籠体18が回転軸15aおよび支軸19と一緒に正方向Nに高速回転してエポキシ樹脂塗料を第1噴出孔18cから飛沫にして外方に吹き付けて主管3の内壁部3aに付着させる。これと同時に、第2籠体40が回転支軸41fと一緒に逆方向Mに高速回転してエポキシ樹脂塗料を第2噴出孔18gから飛沫にして外方に吹き付けて主管3の内壁部3aに重ねて付着させる。
すなわち、電動機15への通電時、第1籠体18と第2籠体40とが互いに逆方向に高速回転することにより、第1籠体内18および第2籠体40内に供給されたエポキシ樹脂塗料が遠心力を受け、第1噴出孔18cおよび第2噴出孔18gから外方に噴出飛散してライナー層R2を付着形成する。
〔実施例5の効果〕
実施例5では、電動機15への通電により、第1籠体18と第2籠体40とが互いに逆方向に高速回転する。このため、ライニング施工時に第1籠体18および第2籠体40を主管3内に沿って上下の一方向に移動させるだけで、第1籠体18の第1噴出孔18cおよび第2籠体40の第2噴出孔18gから同時にエポキシ樹脂塗料が飛沫となって外部に噴出飛散する。
すなわち、移動体14の移動に伴い、第1籠体18の第1噴出孔18cから噴出飛散して主管3の内壁部3aならびに、接続境界部4Aからその外周縁周辺部に到る接続領域4Gの内周面部に付着したエポキシ樹脂塗料の上に、第2籠体40の第2噴出孔18gから噴出飛散したエポキシ樹脂塗料を重ねて吹き付けることになる。
この結果、主管3の内壁部3aならびに接続境界部4Aからその外周縁周辺部に到る接続領域4Gの内周面部に、むらのない十分な厚みを有する高密度なライナー層R2を確実に付着形成できる一方、迅速で効率的なライニング施工の実現にも寄与する。
また、動力伝達部材41を入手容易な遊星歯車機構41Aとしているので、第1籠体18と第2籠体40とを互いに逆方向に回転させる構成を入手し易い既存の機器により容易に実現させることできる。
〔実施例6の構成〕
本発明の実施例6は、図示はしないが、動力伝達部材41に対して一方向クラッチを設けている。すなわち、実施例6が実施例5と異なるところは、延出軸19eと動力伝達部材41の入力軸41eとの間に一方向クラッチ(図示せず)を連結したことである。
この場合、電動機15を正方向に通電する時、一方向クラッチは無効化されており、延出軸19eから動力伝達部材41の入力軸41eへの回転伝達が断たれて行われない。
携帯型コンピュータ23のモニター23aなどにより主管3内を監視する際、第1籠体18および第2籠体40が接続境界部4Aからその外周縁周辺部に到る接続領域4Gに沿って移動する時のみ電動機15を逆方向に通電する。これにより、一方向クラッチを介する延出軸19eから動力伝達部材41の入力軸41eへの回転伝達を許容する。
〔実施例6の効果〕
実施例6では、電動機15を正方向に通電して第1籠体18のみを正方向Nに高速回転してエポキシ樹脂塗料を第1噴出孔18cから外方に噴出飛散させて、主管3の内壁部3aにライナー層R2を付着形成している。
この一方、第1籠体18および第2籠体40が接続境界部4Aからその外周縁周辺部に到る接続領域4Gを移動する時のみ電動機15を逆方向に通電する。この際、一方向クラッチを介して延出軸19eから動力伝達部材41の入力軸41eへの回転伝達が許容されるため、第1籠体18および第2籠体40が接続領域4Gを移動する時のみ第1籠体18と第2籠体40とを互いに逆方向に高速回転させてエポキシ樹脂塗料を外方に飛散させる。
これにより、接続境界部4Aからその外周縁周辺部に到る接続領域4Gに、第1籠体18および第2籠体40からのエポキシ樹脂塗料を重ねて飛散させることになり、高密度で十分な厚みを有するライナー層2Rを液密状態にむらなく迅速に付着形成することがきる。
〔実施例7の構成〕
図16は本発明の実施例7を示す。実施例7が実施例5と異なるところは、遊星歯車機構41Aに代わって、転動ボール式差動減速機構41Bを動力伝達部材41として設けたことである。
この転動ボール式差動減速機構41Bは、例えば特開平05−231490号公報(昭和60年6月27日出願)に掲載された公知のもので、ケーシング50の中央部に入力軸41eおよび出力軸41dを回転可能に支持している。
入力軸41eは、図16(a)に示すように、ケーシング50内で回転盤52を偏心回転させる偏心軸51に連結されている。ケーシング50の内壁には、回転盤52に対向するリング盤53が固定されている。回転盤52は、一面側にサイクロイド系の第1曲線溝52aを所定のピッチ円(図示せず)に沿って形成している。リング盤53は、サイクロイド系の第2曲線溝53aを所定のピッチ円(図示せず)に沿って形成している。
回転盤52とリング盤53とは、互いに対面するように配置され、金属製の転動ボール54を第1曲線溝52aと第2曲線溝53aとの間に滑動可能に介在させている。
出力軸41dは中央部に整動盤55を嵌着させ、外表面に円環状の第1整動溝55aを形成している。回転盤52の他面側には、第1整動溝55aに対応する第2整動溝52bを形成している。回転盤52と整動盤55とは、互いに対面するように配置され、金属製の整動ボール56を第1整動溝55aと第2整動溝52bとの間に滑動可能に介在させている。
入力軸41eを正方向Nに回転させると、転動ボール54が第1曲線溝52aおよび第2曲線溝53aに沿って滑動することにより、回転盤52が公転成分と自転成分から成る複合回転運動を行う。これに伴い、整動ボール56が第1整動溝55aおよび第2整動溝52bに沿って滑動し、整動盤55に自転成分のみを伝えて出力軸41dを逆方向Mに回転駆動する。図16(b)にも示すように、アングル状の固定梁41jの一端はケーシング50に固定され、他端は移動体14に固定され、これにより、動力伝達部材41と一緒に第2籠体40を第1籠体18の下方に保持している。
この状態で、電動機15が正方向に通電されると、第1籠体18が正方向Nに高速回転し、第2籠体40が動力伝達部材41を介して逆方向Mに高速回転する。すなわち、電動機15への通電に伴い、第1籠体18と第2籠体40とは互いに逆方向に高速回転することになる。実施例6のように構成しても実施例4と同様な効果が得られる。
〔実施例8の構成〕
図17ないし図19は本発明の実施例8を示す。実施例8が実施例5と異なるところは、移動体14が接続境界部4Aからその外周縁周辺部に到る接続領域4Gを通過するまで電動機15を一時的に無通電化するよう働く通電制御部60を設けたことである。
通電制御部60は図17に示すように構成され、第1籠体18に設けられた第1近接センサ61、ならびに第2籠体40に設けられた第2近接センサ62を有している。図17に示す通電制御部60は、実施例1で構成の正逆制御部31Aの代わりに組み込んだものである。
通電制御部60のモード切換部60aにより、自動式制御部60bを選択設定した場合、図18に示すように移動体14が上昇する時、図19に示すように、第1近接センサ61が接続領域4Gの下端h1を検出することにより、通電切換部60eを作動して移動体14が接続領域4Gを通過するまで電動機15を一時的に無通電化する。
図19に示すように移動体14が下降する時、第2近接センサ62が接続領域4Gの上端h2を検出することにより、通電切換部60eを作動して移動体14が接続領域4Gを通過するまで電動機15を一時的に無通電化する。
自動式制御部60bでは、移動体14が上昇する際、第1近接センサ61が接続領域4Gの下端h1を検出した時、接続領域4Gの下端h1から上端h2までの垂直距離が接続領域3Gの縦幅距離Wに応じた移動距離として予めプログラム化されている。また、移動体14が下降する際、第2近接センサ62が接続領域4Gの上端h2を検出した時、接続領域4Gの上端h2から下端h1までの垂直距離が縦幅距離Wに応じた移動距離として予めプログラム化されている。
モード切換部60aにより、手動式制御部60cを選択設定した場合、移動体14の上昇時に、携帯型コンピュータ23のモニター23aで接続領域4Gの下端h1を視認することにより、手動操作部60dを操作して移動体14が接続領域4Gを通過するまで電動機15を一時的に無通電化する。
移動体14の下降時に、携帯型コンピュータ23のモニター23aで接続領域4Gの上端h2を視認することにより、手動操作部60dを操作して移動体14が接続領域4Gを通過するまで電動機15を一時的に無通電化する。
実施例8では、移動体14が主管3内を上昇および下降する際、通電制御部60により接続領域4Gを通過するまで電動機15が一時的に無通電化されるため、接続領域4Gに対応する内壁部3aに対するライナー層R2の付着形成は省かれて行われない。
すなわち、移動体14による接続領域4Gの通過時、電動機15の無通電化により第1籠体18と第2籠体40の高速回転が停止するので、接続領域4Gに対応する内壁部3aへのライナー層R2の付着形成は行われない。
ライニング施工時、接続領域4Gに対応する内壁部3aを除く主管3の内壁部3aには、第1籠体18から噴出飛散するエポキシ樹脂塗料と第2籠体40から噴出飛散するエポキシ樹脂塗料とが前後して二重に吹き付けるので、主管3の内壁部3aにライナー層R2をむらなく高密度に付着形成することができる。
なお、ライニング施工時に、接続領域4Gに対応する内壁部3aに対してライナー層R2を施さず、第1籠体18および第2籠体40を通過させる構成であっても、主管3にエポキシ樹脂塗料を飛散させる配管ライニング装置の範疇に属するものである。
接続領域4Gに対応する部分は、図18および図19に示すように、分岐管4を接続した別体の中間継手3Cとして合成樹脂製により形成され、上部管3Bと下部管3Dとを接続して主管3を構成している場合がある。
合成樹脂製の中間継手3Cには、錆びや腐蝕が生じる可能性がなく、主管3の内壁部3aに堆積した異物は洗浄作業により取り除かれるので、中間継手3Cの内壁部にはライナー層R2を付着形成する必要性は少ないものである。
〔実施例8の効果〕
実施例8の移動体14は、接続領域4Gを移動する際、エポキシ樹脂塗料を外方に飛散させることなく、単に通過する構成のため、中間継手3Cが合成樹脂製により形成された場合の施工に好適であり、エポキシ樹脂塗料を無駄に消費することもない。
(変形例)
(a)上記実施例1〜8では、巻取モータ22dを備えた巻取装置22を設けたが、巻取モータ22dの代わりに手動ハンドルを備えた手巻き式の巻取装置を用いてもよい。
(b)建物Hについては、各階F1〜F4を有する階層に限らず、五階建て、六階建てや七階建てなど高層階を備えた建造物に適用してもよい。
(c)動力伝達部材41として実施例5では遊星歯車機構41Aを用い、実施例7では転動ボール式差動減速機構41Bをそれぞれ用いたが、遊星歯車機構41Aや転動ボール式差動減速機構41Bに限らず、要は第1籠体18と第2籠体40とを逆方向に高速回転させる伝達機構を有するものであればよい。
(d)主管用塗装機20については、地上S1に配置された車両に搭載してもよい。主管用塗装機20には、プランジャーポンプの代わりにギアポンプを内蔵させてもよい。
(e)移動体14は主管3内で、送りホース21により吊り下げて上下移動させたが、送りホース21の代りにロープやワイヤなどの索条体を用いてもよい。
(f)実施例1〜8では、反転施工具5により付着形成した分岐管4の塗料層R1を熱風を用いて乾燥養生させたが、これに限らず、分岐管4に塗料層R1を付着形成し、かつ主管3にライナー層R2を付着形成した後、塗料層R1およびライナー層R2を熱風や湯水などの乾燥手段を用いて一緒に乾燥養生させてもよい。
(g)籠体18(第1籠体18)を接続領域4Gの縦幅距離Wに応じた移動距離だけ上下に往復移動させたが、籠体18(第1籠体18)の移動距離は縦幅距離Wの大きさに限らず、適用対象物や使用状況などに応じて所望に変更してもよい。
(h)主管3の全長にわたって遠心式施工具12の移動体14を上下移動させる回数は一度に限らず、「粗塗り」、「中塗り」および「仕上げ塗り」などと称して複数回にわたってもよい。
本発明の配管ライニング装置および配管ライニング方法では、反転式施工具と遠心式施工具とを組み合わせて主管および分岐管の施工を順に行い、反転式施工具により分岐管を施工した後、遠心式施工具により籠体を回転させて、塗料を飛沫化て噴出飛散させる構成のため、分岐管の内壁部に塗料層を形成できることは勿論、主管の内壁部に噴出飛散して飛沫化した塗料をライナー層として付着形成することができる。分岐管および主管への合理的な施工性に着目して需要が増大し、ライニング施工用の塗料や関連部品などの流通を介して機械業界への適用が可能となる。
H 建物
3 主管
3B 上部管
3C 中間継手
3D 下部管
3a 主管の内壁部
4a 分岐管の内壁部
4A 接続境界部
4G 接続領域
5 反転式施工具
6 送気管
7 筒胴部
8 延出管部
8a 延出管部の端末部
8b 栓部
8c 挿通孔
8d 制御ワイヤ
8e 制御ワイヤの末端部
8f ストッパ
8g ハロゲンランプ(加熱源)
9 布部材(ライニングクロス)
10 フランジ部
10A 弾性ワイヤ
12 遠心式施工具
13 塗料導入管
13a 第1導入管
13b 第2導入管
13c 第3導入管
14 移動体
15 電動機
15a 電動機の回転軸
18 籠体(第1籠体)
18a 外側壁面
18b 底部
18c 噴出孔(第1噴出孔)
18g 第2噴出孔
18e ロータリージョイント
18f 撮像カメラ
19e 回転軸の延出軸
20 主管用塗装機
20a ポンプモータ
21 送りホース
22 巻取装置
23 携帯型コンピュータ(撮像モニター部)
23a モニター
30 手動式正逆通電部
31 モード設定部
31A 正逆制御部
31B 通電量算出部
32 自動式正逆通電部
33a、61 第1近接センサ
33b、62 第2近接センサ
33c 発光センサ
33d 受光センサ
34 正逆通電切換部
40 第2籠体
41 動力伝達部材
41a 太陽歯車
41b 内歯歯車
41c 遊星歯車
41d 動力伝達部材の出力軸
41e 動力伝達部材の入力軸
41f 第2籠体の回転支軸
41m 内歯歯車の歯部
41A 遊星歯車機構(動力伝達部材)
60 通電制御部
E 主管の径方向
F1〜F4 建物の各階
H 建物
M 逆方向
N 正方向
R1 分岐管の塗料層
R2 主管のライナー層
S1 建物の地上
S2 建物の屋上
Up 主管の上下方向(縦方向)
W 接続境界部の縦幅距離

Claims (12)

  1. 建物の階上から階下にかけて配置された主管および前記主管に枝分かれ状に接続された分岐管にそれぞれ塗装を施す配管ライニング装置において、
    前記主管内に挿入して前記主管と前記分岐管との接続境界部から前記分岐管の内壁部に塗料層を形成する反転式施工具と、前記主管の内壁部に液状の塗料を飛散させてライナー層を付着形成する遠心式施工具とを具備し、
    前記反転式施工具は、
    前記主管内に吊り下げ状態に挿入される可撓性の筒胴部と、
    前記筒胴部の外側部に一体的に形成されて空気圧により伸縮可能となるように連結され、塗料を含浸させた管状の布部材を外周部に挿入して、前記筒胴部内で前記布部材と一緒に表裏反転可能に収納された延出管部と、
    塗装時、空気圧により前記延出管部を前記筒胴部内から外部に伸張させて、前記延出管部と一緒に前記布部材を表裏に反転させながら、前記分岐管の内壁部に押付けて前記塗料層として付着させる与圧装置とを有し、
    前記遠心式施工具は、
    前記反転式施工具を前記主管から取り出した後に前記主管内に挿入することにより、上下移動可能に吊り下げられ、液状の塗料が送られる塗料導入管を有する移動体と、
    前記移動体に取り付けられ、回転軸が前記主管内に沿って上下方向に指向するように配され、通電により単一方向に回転駆動される電動機と、
    外側壁面に多数の噴出孔が形成され、底部に前記回転軸が連結されて前記塗料導入管からの前記塗料が供給される籠体と、
    前記移動体の移動に伴い、前記電動機が通電されて前記籠体を一方向に回転する時、前記主管の内壁を撮像カメラによりモニターに画像として表示する撮像モニター部とを有し、
    前記電動機の通電開始時に、発光センサにより前記主管の内壁部へ周方向に投射した光の反射光を受ける受光センサからの出力を検出し、その出力の大きさを前記内壁部の腐食度合いに換算して前記電動機への通電量および前記移動体の移動速度を初期設定値として算出する通電量算出部が設けられ、
    前記移動体の移動に伴う前記電動機への通電時、前記通電量算出部で算出された移動速度を前記移動体が受けるとともに、前記通電量算出部で算出された通電量を前記電動機が受けて、前記籠体が前記主管に沿って移動しながら一方向に高速回転することにより、前記籠体内に供給された前記塗料が遠心力を受け、前記噴出孔から外方に噴出飛散して前記主管の内壁部および前記接続境界部からその外周縁周辺部に到る接続領域の内周面部にそれぞれ前記ライナー層を付着形成することを特徴とする配管ライニング装置。
  2. 建物の階上から階下にかけて配置された主管および前記主管に枝分かれ状に接続された分岐管にそれぞれ塗装を施す配管ライニング方法において、
    前記主管内に挿入して前記主管と前記分岐管との接続境界部から前記分岐管の内壁部に塗料層を形成する反転式施工具と、前記主管の内壁部に液状の塗料を飛散させてライナー層を付着形成する遠心式施工具とを具備し、
    前記反転式施工具の操作時には、
    可撓性の筒胴部を前記配管に吊り下げ状態に挿入する工程と、
    前記筒胴部の外側部に一体的に形成されて空気圧により伸縮可能となるように連結され、塗料を含浸させた管状の布部材を外周部に挿入させた延出管部を前記布部材と一緒に前記筒胴部内に表裏反転可能にして収納する工程と、
    塗装時、与圧装置からの空気圧により前記延出管部を前記筒胴部内から外部に伸張させて、前記延出管部とともに前記布部材を表裏に反転させながら、前記分岐管の内壁部に押付けて前記塗料層として付着させる付着工程とを有し、
    前記遠心式施工具の操作時には、
    前記反転式施工具を前記主管から取り出した後に、塗料導入管を有する移動体を前記主管内に挿入して上下移動可能に吊り下げる挿入工程と、
    前記移動体に取り付けられ、回転軸が前記主管内に沿って上下方向に指向するように配された電動機を通電により単一方向に回転駆動する通電工程と、
    外側壁面に多数の噴出孔が形成され、底部に前記回転軸が連結された籠体に前記塗料導入管からの前記塗料を供給する供給工程と、
    前記移動体の移動に伴い、前記通電工程で前記電動機が通電されて前記籠体を一方向に回転するとともに、前記主管の内壁を撮像カメラによりモニターに画像として表示する撮像モニター工程とを有し、
    前記電動機の通電開始時に、通電量算出部の発光センサにより前記主管の内壁部へ周方向に投射した光の反射光を受ける受光センサからの出力を検出し、その出力の大きさを前記内壁部の腐食度合いに換算して前記電動機への通電量および前記移動体の移動速度を初期設定値として算出する通電量算出工程が設けられ、
    前記移動体の移動に伴う前記電動機への通電時、前記通電量算出工程で算出された移動速度を前記移動体が受け、前記通電量算出工程で算出された通電量を前記電動機が受けて前記籠体が前記主管に沿って移動しながら一方向に高速回転することにより、前記籠体内に供給された前記塗料が遠心力を受けて、前記噴出孔から外方に噴出飛散して前記主管の内壁部および前記接続境界部からその外周縁周辺部に到る接続領域の内周面部にそれぞれ前記ライナー層を付着形成することを特徴とする配管ライニング方法。
  3. 建物の階上から階下にかけて配置された主管および前記主管に枝分かれ状に接続された分岐管にそれぞれ塗装を施す配管ライニング装置において、
    前記主管内に挿入して前記主管と前記分岐管との接続境界部から前記分岐管の内壁部に塗料層を形成する反転式施工具と、前記主管の内壁部に液状の塗料を飛散させてライナー層を付着形成する遠心式施工具とを具備し、
    前記反転式施工具は、
    前記主管内に吊り下げ状態に挿入される可撓性の筒胴部と、
    前記筒胴部の外側部に一体的に形成されて空気圧により伸縮可能となるように連結され、塗料を含浸させた管状の布部材を外周部に挿入して、前記筒胴部内で前記布部材と一緒に表裏反転可能に収納された延出管部と、
    塗装時、空気圧により前記延出管部を前記筒胴部内から外部に伸張させて、前記延出管部と一緒に前記布部材を表裏に反転させながら、前記分岐管の内壁部に押付けて前記塗料層として付着させる与圧装置とを有し、
    前記遠心式施工具は、
    前記反転式施工具を前記主管から取り出した後に前記主管内に挿入することにより、上下移動可能に吊り下げられ、液状の塗料が送られる塗料導入管を有する移動体と、
    前記移動体に取り付けられ、回転軸が前記主管内に沿って上下方向に指向するように配され正逆回転可能な電動機と、
    外側壁面に多数の噴出孔が形成され、底部に前記回転軸が連結されて前記塗料導入管からの前記塗料が供給される籠体と、
    前記移動体の移動に伴い、前記電動機が通電されて前記籠体を一方向に回転する時、前記主管の内壁を撮像カメラによりモニターに画像として表示する撮像モニター部とを有し、
    前記籠体に設けられた近接センサにより前記接続境界部の外周縁を検出し、前記籠体を前記接続境界部の外周縁周辺部に到る接続領域の直径幅寸法に応じた縦幅距離だけ一時的に上下に往復移動させて、前記籠体の往路で前記電動機の正方向の通電を維持するとともに、復路で前記電動機の通電方向を自動で逆方向に切り換える自動式正逆通電部とを有し、
    前記移動体の移動を伴う前記電動機の通電時、その通電過程で前記籠体がで高速回転することにより、前記籠体内に供給された前記塗料が遠心力を受け、前記噴出孔から外方に噴出飛散して前記主管の内壁部に前記ライナー層を付着形成し、前記自動式正逆通電部により前記籠体を前記往路と前記復路とに応じて正逆いずれかの方向に高速回転させて前記ライナー層を付着形成するととも、前記接続境界部からその外周縁周辺部に到る接続領域の内周面部にもライナー層を付着形成することを特徴とする配管ライニング装置。
  4. 建物の階上から階下にかけて配置された主管および前記主管に枝分かれ状に接続された分岐管にそれぞれ塗装を施す配管ライニング方法において、
    前記主管内に挿入して前記主管と前記分岐管との接続境界部から前記分岐管の内壁部に塗料層を形成する反転式施工具と、前記主管の内壁部に液状の塗料を飛散させてライナー層を付着形成する遠心式施工具とを具備し、
    前記反転式施工具の操作時には、
    可撓性の筒胴部を前記配管に吊り下げ状態に挿入する工程と、
    前記筒胴部の外側部に一体的に形成されて空気圧により伸縮可能となるように連結され、塗料を含浸させた管状の布部材を外周部に挿入させた延出管部を前記布部材と一緒に前記筒胴部内に表裏反転可能にして収納する工程と、
    塗装時、与圧装置からの空気圧により前記延出管部を前記筒胴部内から外部に伸張させて、前記延出管部とともに前記布部材を表裏に反転させながら、前記分岐管の内壁部に押付けて前記塗料層として付着させる付着工程とを有し、
    前記遠心式施工具の操作時には、
    前記反転式施工具を前記主管から取り出した後に、塗料導入管を有する移動体を前記主管内に挿入して上下移動可能に吊り下げる挿入工程と、
    前記移動体に取り付けられ、回転軸が前記主管内に沿って上下方向に指向するように配されて、正逆回転可能に設けられた電動機に通電する通電工程と、
    外側壁面に多数の噴出孔が形成され、底部に前記回転軸が連結された籠体に前記塗料導入管からの前記塗料を供給する供給工程と、
    前記移動体の移動に伴い、前記通電工程で前記電動機が正方向に通電されて前記籠体を正方向に回転するとともに、前記主管の内壁を撮像カメラによりモニターに画像として表示する撮像モニター工程と、
    前記籠体に設けられた近接センサにより前記接続境界部の外周縁を検出し、前記籠体を前記接続境界部の外周縁周辺部に到る接続領域の直径幅寸法に応じた縦幅距離だけ一時的に上下に往復移動させ、前記籠体の往路で前記電動機の正方向の通電を維持するとともに、復路で前記電動機の通電方向を自動で逆方向に切り換える自動式正逆通電工程とを有し、
    前記移動体の移動を伴う前記電動機の通電時、その通電過程で前記籠体がで高速回転することにより、前記籠体内に供給された前記塗料が遠心力を受け、前記噴出孔から外方に噴出飛散して前記主管の内壁部に前記ライナー層を付着形成し、前記自動式正逆通電工程で前記籠体を前記往路と前記復路とに応じて正逆いずれかの方向に高速回転させて前記ライナー層を付着形成するととも、前記接続境界部からその外周縁周辺部に到る接続領域の内周面部にもライナー層を付着形成することを特徴とする配管ライニング方法。
  5. 建物の階上から階下にかけて配置された主管および前記主管に枝分かれ状に接続された分岐管にそれぞれ塗装を施す配管ライニング装置において、
    前記主管内に挿入して前記主管と前記分岐管との接続境界部から前記分岐管の内壁部に塗料層を形成する反転式施工具と、前記主管の内壁部に液状の塗料を飛散させてライナー層を付着形成する遠心式施工具とを具備し、
    前記反転式施工具は、
    前記主管内に吊り下げ状態に挿入される可撓性の筒胴部と、
    前記筒胴部の外側部に一体的に形成されて空気圧により伸縮可能となるように連結され、塗料を含浸させた管状の布部材を外周部に挿入して、前記筒胴部内で前記布部材と一緒に表裏反転可能に収納された延出管部と、
    塗装時、空気圧により前記延出管部を前記筒胴部内から外部に伸張させて、前記延出管部と一緒に前記布部材を表裏に反転させながら、前記分岐管の内壁部に押付けて前記塗料層として付着させる与圧装置とを有し、
    前記遠心式施工具は、
    前記反転式施工具を前記主管から取り出した後に前記主管内に挿入することにより、上下移動可能に吊り下げられ、液状の塗料が送られる塗料導入管を有する移動体と、
    前記移動体に取り付けられ、回転軸が前記主管内に沿って上下方向に指向するように配される電動機と、
    外側壁面に多数の第1噴出孔が形成され、底部に前記回転軸が連結されて前記塗料導入管からの前記塗料が供給される第1籠体と、
    入力軸と出力軸とを有し、前記入力軸と前記出力軸とを互いに逆方向に回転させるように配された動力伝達部材と、
    前記底部から延出された前記回転軸を前記動力伝達部材の前記入力軸に連結する延出軸と、
    前記動力伝達部材の前記出力軸に連結され、多数の第2噴出孔を有して前記塗料が供給されるように配された第2籠体とを有し、
    前記移動体の移動を伴う前記電動機への通電時、前記第1籠体と前記第2籠体とが互いに逆方向に高速回転することにより、前記第1籠体内および前記第2籠体内に供給された前記塗料が遠心力を受け、前記第1噴出孔および前記第2噴出孔から外方に噴出飛散して前記主管の内壁部および前記接続境界部からその外周縁周辺部に到る接続領域の内周面部にそれぞれ前記ライナー層を付着形成することを特徴とする配管ライニング装置。
  6. 建物の階上から階下にかけて配置された主管および前記主管に枝分かれ状に接続された分岐管にそれぞれ塗装を施す配管ライニング装置において、
    前記主管内に挿入して前記主管と前記分岐管との接続境界部から前記分岐管の内壁部に塗料層を形成する反転式施工具と、前記主管の内壁部に液状の塗料を飛散させてライナー層を付着形成する遠心式施工具とを具備し、
    前記反転式施工具は、
    前記主管内に吊り下げ状態に挿入される可撓性の筒胴部と、
    前記筒胴部の外側部に一体的に形成されて空気圧により伸縮可能となるように連結され、塗料を含浸させた管状の布部材を外周部に挿入して、前記筒胴部内で前記布部材と一緒に表裏反転可能に収納された延出管部と、
    塗装時、空気圧により前記延出管部を前記筒胴部内から外部に伸張させて、前記延出管部と一緒に前記布部材を表裏に反転させながら、前記分岐管の内壁部に押付けて前記塗料層として付着させる与圧装置とを有し、
    前記遠心式施工具は、
    前記反転式施工具を前記主管から取り出した後に前記主管内に挿入することにより、上下移動可能に吊り下げられ、液状の塗料が送られる塗料導入管を有する移動体と、
    前記移動体に取り付けられ、回転軸が前記主管内に沿って上下方向に指向するように配された電動機と、
    外側壁面に多数の第1噴出孔が形成され、底部に前記回転軸が連結されて前記塗料導入管からの前記塗料が供給される第1籠体と、
    入力軸と出力軸とを有し、前記入力軸と前記出力軸とが互いに逆方向になるように回転を伝える動力伝達部材と、
    前記底部から延出された前記回転軸を前記動力伝達部材の前記入力軸に連結する延出軸と、
    前記動力伝達部材の前記出力軸に連結され、多数の第2噴出孔を有して前記塗料が供給されるように配された第2籠体とを有し、
    前記移動体の移動に伴う前記電動機への通電時、前記第1籠体と前記第2籠体とが互いに逆方向に高速回転することにより、前記第1籠体内および前記第2籠体内に供給された前記塗料が遠心力を受け、前記第1噴出孔および前記第2噴出孔から外方に噴出飛散して前記ライナー層を付着形成するようになっており、
    前記第1籠体には第1近接センサが設けられ、前記第2籠体には第2近接センサが設けられており、前記移動体の上昇時に、前記第1近接センサが前記接続境界部からその外周縁周辺部に到る接続領域の下端を検出することにより、前記移動体が前記接続境界部からその外周縁周辺部に到る接続領域の直径幅寸法に応じた縦幅距離を通過するまで前記電動機を一時的に無通電化し、前記移動体の下降時に、前記第2近接センサが前記接続境界部からその外周縁周辺に到る接続領域の上端を検出することにより、前記移動体が前記接続境界部からその外周縁周辺に到る接続領域の直径幅寸法に応じた縦幅距離を通過するまで前記電動機を一時的に無通電化するための通電制御部を有することを特徴とする遠心式配管ライニング装置。
  7. 前記布部材の基端部には、前記筒胴部の外側部を接触状態に覆う環状のフランジ部が一体に設けられていることを特徴とする請求項1、3、5、6のいずれか一つに記載の配管ライニング装置。
  8. 前記フランジ部の外周縁部には、形状保持のため円形の弾性ワイヤが埋設されていることを特徴とする請求項1、3、5、6のいずれか一つに記載の配管ライニング装置。
  9. 前記弾性ワイヤは、同心的に配置した円形の外輪部と中心部の小輪部とからなり、前記外輪部と前記小輪部との間に放射状のスポークを連結状態に設けていることを特徴とする請求項1、3、5、6のいずれか一つに記載の配管ライニング装置。
  10. 前記延出管部の端末部に連結固定され、中央部に挿通孔を有する栓部と、
    前記挿通孔に通されてストッパにより抜止めされ、引き操作により塗装終了後の前記延出管部を前記筒胴部内に回収する制御用ワイヤとを備え、
    塗装時に前記与圧装置による空気を加熱源により加熱して乾燥用の熱風として前記筒胴部内に供給して前記制御ワイヤと前記挿通孔との間の隙間を介して逃がす過程で、前記熱風を前記布部材に均等に吹き付けるようにしたことを特徴とする請求項1、3、5、6のいずれか一つに記載の配管ライニング装置。
  11. 前記電動機は正逆回転可能な電動機であり、前記延出軸と前記動力伝達部材の前記入力軸との間には一方向クラッチが連結され、前記電動機を正方向に通電した時、前記一方向クラッチは無効化されており、前記第1籠体および前記第2籠体が前記接続領域を移動する時のみ前記電動機を逆方向に通電することにより、前記一方向クラッチを介する前記延出軸から前記動力伝達部材の前記入力軸への回転伝達を許容することを特徴とする請求項5に記載の遠心式配管ライニング装置。
  12. 前記動力伝達部材は太陽歯車、遊星歯車および内歯歯車から成る遊星歯車機構を構成し、前記太陽歯車の回転軸を前記動力伝達部材の前記入力軸とし、内歯歯車の回転軸を前記出力軸とすることを特徴とする請求項5に記載の遠心式配管ライニング装置。
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