JP5233242B2 - 電子制御装置 - Google Patents

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本発明は、マイコンが実行するソフトウェアをオンボード書き換え可能な電子制御装置に関する。
従来より、車両用の電子制御装置には、マイコンと、外部電源電圧としてのバッテリ電圧(車載バッテリの電圧)から、マイコンを動作させるための一定の内部電源電圧を生成する電源回路とが設けられている。そして、電源回路の電力供給能力は、コスト最適化のために、マイコンの消費電力に応じた適切な値に設定するのが理想である。
更に、車両用の電子制御装置としては、電気的に記憶内容の書き換えが可能なEEPROMやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ(以下、書換可能不揮発性メモリともいう)を有するマイコンを用い、その書換可能不揮発性メモリに記憶された制御プログラムや制御データからなるソフトウェアを、市場への供給後でも書き換えることができるようにしたものがある。
即ち、この種の電子制御装置において、マイコンは、通常時には、書換可能不揮発性メモリに記憶されたソフトウェアを実行することでエンジン等の制御対象を制御するための処理を行うが、予め定められた書き換え実施条件が成立した場合には、書き換えモードに移行して、書換可能不揮発性メモリ内のソフトウェアを外部の書換装置から送信されて来るソフトウェアに書き換えるための書換処理を行う。よって、このような電子制御装置によれば、マイコンを当該装置に実装した状態で、書換可能不揮発性メモリ内のソフトウェアを書き換える、所謂オンボード書き換えが可能となるため、市場への供給後に何等かの原因で動作内容(制御内容)を変更しなければならない事態が起こったとしても、容易に対応することができる。
そして、一般に書換可能不揮発性メモリは、記憶内容の書き換え(記憶データの消去及び書き込み)を行う際に、マイコンへの内部電源電圧よりも高い所定の書き換え用電圧(例えば12V)を印加しなければならない。
そこで、電子制御装置では、ソフトウェアの書き換え時に、例えばマイコン内部に構成されたチャージポンプ式昇圧回路(チャージポンプ回路)により、電源回路からマイコンに供給される内部電源電圧を上記書き換え用電圧にまで昇圧し、そのように生成した書き換え用電圧を書換可能不揮発性メモリに供給するようにしている。尚、チャージポンプ式昇圧回路の作動時には、コンデンサの充放電動作(いわゆるポンピング動作)が繰り返され、その充放電に伴って大きな突入電流が流れることとなる(例えば、特許文献1参照)。
また、一般に電子制御装置においては、故障により電源回路の出力ラインとグランドライン間でショートが発生した場合でも、電源回路の出力トランジスタが過電流によって破壊(例えば熱破壊)しないように設計する必要がある。尚、出力トランジスタとは、電源回路において内部電源電圧を出力するために設けられている電圧出力用のトランジスタである。
そこで、電源回路の出力電流(即ち、出力トランジスタの出力電流)を監視して、その出力電流が過電流検出用閾値以上になったことを検知すると、出力トランジスタを強制的にオフさせる過電流検出回路を設けることが考えられる。
特開2003−333831号公報(段落[0004])
上記のような電子制御装置においては、図4に示すように、マイコンが通常時の動作モード(通常モード)である場合には、昇圧回路は作動しないが、マイコンが書き換えモードになると、昇圧回路が作動する。すると、その昇圧回路のポンピング動作が行われる時毎に、前述の突入電流により電源回路の出力電流が通常時よりも大きくパルス的に増加することとなる。
このため、上記過電流検出回路での過電流検出用閾値を、マイコンの通常モード時における消費電流を基準にして設定したならば(尚、一般には、このように設定される)、昇圧回路のポンピング動作が行われる時毎に、電源回路の出力電流が過電流検出用閾値を越えることとなり、電源回路の出力トランジスタがその都度オフされてしまう。
よって、ソフトウェアの書き換え時には、図4の最下段に示すように、電源回路からマイコンに出力される内部電源電圧が断続的に低下して、書換可能不揮発性メモリへの書き換え用電圧を規格範囲内に収めることが可能な電圧値(書き込み保証電圧値)よりも下回ってしまい、その結果、ソフトウェアの書き換えを確実に行うことができなくなってしまうという問題が生じる。また、内部電源電圧の低下により、マイコン自体が正常に動作できない可能性もある。
尚、過電流検出回路での過電流検出用閾値を、昇圧回路の突入電流によるピーク電流値を考慮して、そのピーク電流値よりも大きい値に設定しておくことも考えられる。しかし、そのように設定すると、マイコンの通常モード時において電源回路の出力ラインとグランドライン間でショートが発生した場合に、電源回路の出力トランジスタは、より大きな電流が流れてからでしかオフされず、より大きな熱損失に耐えなければならなくなる。つまり、出力トランジスタの保護効果が低下してしまう。このため、その出力トランジスタのチップサイズをアップさせたり効率の良い放熱構造が必要となり、コストアップを招いてしまう。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、電源回路からマイコンへの内部電源電圧を昇圧して書換可能不揮発性メモリへの書き換え用電圧を生成すると共に、電源回路についての過電流保護機能を有した車両用電子制御装置において、書換可能不揮発性メモリ内のソフトウェアの書き換えを確実に行うことができるようにすることを目的としている。
請求項1の電子制御装置では、電源回路が、外部電源電圧からマイコンを動作させるための内部電源電圧を生成して出力する。そして、マイコンは、その内部電源電圧を受けて動作し、通常時には、書換可能不揮発性メモリに記憶されたソフトウェアを実行することにより車両における制御対象を制御するための処理を行うが、外部装置から送信される書換信号を受信した場合には、書換可能不揮発性メモリ内のソフトウェアを外部装置から送信されて来るソフトウェアに書き換えるための書換処理を行う。
そして、マイコンが書換処理を行う場合には、昇圧回路が、マイコンが外部装置から送信される書換信号を受信するのと同時にその書換信号を受信し、電源回路からの内部電源電圧を昇圧して、書換可能不揮発性メモリの記憶内容を書き換えるための書き換え用電圧を生成し、その書き換え用電圧を書換可能不揮発性メモリに供給する。
また、この電子制御装置には、過電流検出回路が設けられており、その過電流検出回路は、電源回路の出力電流であって、該電源回路において内部電源電圧を出力するために設けられている出力トランジスタの出力電流を監視し、該出力電流が過電流検出用の閾値以上になったことを検知すると、その出力トランジスタを強制的にオフさせる。
そして更に、閾値切替手段が設けられており、その閾値切替手段は、マイコンが書換処理を行う場合に、マイコンが外部装置から送信される書換信号を受信するのと同時にその書換信号を受信し、上記過電流検出用の閾値を、通常時よりも大きい値に変更する。
このような電子制御装置において、マイコンが書換処理を行う場合(即ち、ソフトウェアの書き換え時)には、昇圧回路が作動するため、電源回路の出力電流が増加することとなるが、閾値切替手段が、過電流検出用の閾値を通常時の値よりも大きい値に変更する。
このため、ソフトウェアの書き換え時に、電源回路の出力電流が過電流検出用の閾値以上となって電源回路の出力トランジスタがオフされてしまう、という不具合を防止することができる。よって、電源回路から出力される内部電源電圧が低下してしまうことを防止することができ、ソフトウェアの書き換えを確実に行うことができるようになる。
また、マイコンが書換可能不揮発性メモリ内のソフトウェアを実行する通常時には、過電流検出用の閾値がソフトウェアの書き換え時よりも小さい通常値に設定されるため、電源回路の出力ラインとグランドライン間でショートが発生した場合に、電源回路の出力トランジスタを出力電流が小さい段階でオフさせることができ、その出力トランジスタの保護効果を低下させることが無い。
しかも、請求項の電子制御装置ではマイコンが書換処理を行う場合に、電源回路、昇圧回路、及び過電流検出回路とは別の駆動回路であって、マイコンからの指令に応じて電気負荷を駆動する駆動回路が動作を停止するようになっている。
このような電子制御装置において、ソフトウェアの書き換え時には、上記駆動回路が動作を停止するため、その駆動回路の動作による発熱が電源回路の出力トランジスタに加わることがない。よって、電源回路の出力トランジスタに、より多くの電流が流れるようにしても、その出力トランジスタが発熱により故障してしまうことがなくなる。つまり、出力トランジスタの出力電流能力を上げることができる。
このため、ソフトウェアの書き換え時における過電流検出用の閾値を十分に大きい値に設定することができるようになり、また、出力トランジスタのチップサイズをアップさせる必要性及びそれによるコストアップの可能性を排除することができる。
この種の車両用電子制御装置において、駆動される電気負荷は、制御対象の制御に関わるものであり、ソフトウェアの書き換え時には、制御対象を制御しないため、そのような電気負荷を駆動する必要はない
また、請求項2の車両用電子制御装置では、電気負荷は、車両のエンジンの制御に関わる電気負荷である。また、請求項3の電子制御装置では、制御対象は、エンジンであり、書換処理は、エンジンの制御の停止時に行われる。
次に、請求項4の車両用電子制御装置では、請求項1〜3の車両用電子制御装置において、電源回路と前記駆動回路とが、1つのICとして形成されている。
この構成では、駆動回路の発熱が電源回路の出力トランジスタに伝達し易いため、逆に、その駆動回路が動作を停止した場合には、出力トランジスタの熱的余裕度が一層増加する。このため、請求項車両用電子制御装置について述べた効果を一層顕著なものにすることができる。
以下に、本発明が適用された実施形態の電子制御装置について説明する。尚、本実施形態の電子制御装置は、車両に搭載されて、例えばエンジンを制御するものである。
図1に示すように、本実施形態の電子制御装置(以下、ECUという)1は、マイコン3と、電源IC5とを備えている。そして、電源IC5内には、電源回路7と、過電流検出回路9と、閾値切替回路11と、外部負荷駆動回路13とが形成されている。
電源IC5内の電源回路7は、外部電源としての車載バッテリ15の電圧であるバッテリ電圧VBからマイコン3を動作させるための内部電源電圧VD(本実施形態では5V)を生成して出力する。
具体的には、図2に示すように、電源回路7は、コレクタにバッテリ電圧VBが供給されるNPNトランジスタからなる出力トランジスタ7aと、出力トランジスタ7aのエミッタ電圧が内部電源電圧VDの目標値(=5V)となるように、その出力トランジスタ7aのベース電流を制御する出力制御回路7bとからなる。そして、出力トランジスタ7aのエミッタから、一定の内部電源電圧VDが出力されるようになっている。
また、電源IC5内の過電流検出回路9は、電源回路7の出力電流、即ち、出力トランジスタ7aのエミッタから出力される電流を監視し、その出力電流が過電流検出用の閾値以上になったことを検知すると、出力トランジスタ7aを強制的にオフさせることにより、その出力トランジスタ7aを過電流による熱破壊等から保護する。
具体的には、図2に示すように、過電流検出回路9は、出力トランジスタ7aのエミッタから伸びた内部電源電圧VDの電源ライン上に設けられた電流検出用抵抗9aと、その電流検出用抵抗9aの両端電圧を増幅する増幅回路9bと、その増幅回路9bの出力電圧と閾値切替回路11で設定される閾値Vthとを大小比較し、増幅回路9bの出力電圧が閾値Vth以上になると、ハイレベルの駆動信号を出力する比較回路9cと、コレクタが出力トランジスタ7aのベースに接続されると共に、エミッタがグランドラインに接続され、比較回路9cからのハイレベルの駆動信号によってオンする強制オフ用トランジスタ9dとから構成されている。
つまり、この過電流検出回路9では、増幅回路9bから、出力トランジスタ7aの出力電流に比例した電圧が出力される。そして、出力トランジスタ7aの出力電流が増加して、増幅回路9bの出力電圧が閾値Vth以上になると、強制オフ用トランジスタ9dがオンして、出力トランジスタ7aのベースをグランドラインに接続させる。すると、出力トランジスタ7aが強制的にオフされることとなる。このため、本実施形態では、閾値切替回路11で設定される閾値Vthが、過電流検出用の閾値に相当する。
一方、マイコン3は、記憶内容の書き換えが可能なフラッシュメモリ17を備えており、通常時には、そのフラッシュメモリ17に記憶されたソフトウェアを実行することによりエンジンを制御するための様々な処理を行う。
また、ECU1には、フラッシュメモリ17内のソフトウェアを書き換える場合に、外部装置としての書き込みツール23が、2つの信号線19,21を介して接続されるようになっている。尚、ECU1から2つの信号線19,21が伸びており、その信号線19,21の先端に設けられたコネクタ25に、書き込みツール23が着脱自在に接続されるようになっている。
そして、2つの信号線19,21のうち、一方の信号線19は、マイコン3の動作モードを、フラッシュメモリ17内のソフトウェアを実行する通常モードから、そのフラッシュメモリ17内のソフトウェアを書き換える書き換えモードに切り替えるための動作モード切替信号の信号線である。また、他方の信号線21は、書き込みツール23とECU1とがデータ通信するための信号線(データ通信線)である。
ここで、本実施形態では、信号線19がECU1の内部で図示しない抵抗によりハイレベルに相当する内部電源電圧VDにプルアップされている。そして、コネクタ25に書き込みツール23が接続されるか、或いは更にその状態で書き込みツール23に特定の操作が行われると、信号線19が書き込みツール23側でローレベルの電位(グランドラインの電位)に接続されるようになっている。
ECU1において、マイコン3は、信号線19の電圧レベルである動作モード切替信号をモニタしており、その動作モード切替信号がハイレベルの場合には、通常モードとなるが、コネクタ25に書き込みツール23が接続されて動作モード切替信号がローレベルになると、書き換え実施条件が成立したと判断して、書き換えモードになる(図3の1段目参照)。
そして、マイコン3は、書き換えモードになると、フラッシュメモリ17内のソフトウェアを書き込みツール23から送られて来る新たなソフトウェアに書き換えるための書換処理を行う。この書換処理は、書き換え対象のソフトウェアが記憶されているフラッシュメモリ17の記憶領域を消去すると共に、書き込みツール23から信号線21を介して送信されて来る新たなソフトウェアのデータ(書き込みデータ)を受信し、その受信したデータを、上記消去したフラッシュメモリ17の記憶領域に書き込む、といった処理である。
また、マイコン3内には、チャージポンプ式の昇圧回路27が形成されており、その昇圧回路27は、動作モード切替信号がローレベルになると作動して、内部電源電圧VDを昇圧することにより、フラッシュメモリ17の記憶内容を書き換えるための書き換え用電圧VP(本実施形態では12V)を生成し、その書き換え用電圧VPをフラッシュメモリ17に供給する。そして、この書き換え用電圧VPがフラッシュメモリ17に供給されることにより、そのフラッシュメモリ17のデータ消去及び書き込みが実現される。
次に、電源IC5内の閾値切替回路11は、マイコン3が通常モードの場合と書き換えモードの場合とで、過電流検出回路9への閾値Vthを異なる値に設定する回路である。
具体的には、図2に示すように、閾値切替回路11は、電源IC5内でバッテリ電圧VBから生成される一定電圧Vc(例えば1.2V)のラインとグランドラインとの間に直列に接続された3つの抵抗11a,11b,11cと、その抵抗11a〜11cのうち、一端がグランドラインに接続された抵抗11cの他端と抵抗11bとの接続点にコレクタが接続され、エミッタがグランドラインに接続されたNPNトランジスタ11dとから構成されている。そして、一端が一定電圧Vcのラインに接続された抵抗11aの他端と抵抗11bとの接続点の電圧が、閾値Vthとして過電流検出回路9の比較回路9cに入力されるようになっている。更に、NPNトランジスタ11dのベースには、動作モード切替信号が入力されている。
そして、このような閾値切替回路11では、動作モード切替信号がハイレベルの場合であって、マイコン3が通常モードで動作する場合には、NPNトランジスタ11dがオンして抵抗11cがバイパスされるため、一定電圧Vcを抵抗11aと抵抗11bとで分圧した電圧VLが、閾値Vthとして上記比較回路9cに入力される。
このため、過電流検出回路9における増幅回路9bの出力電圧が上記電圧VLと等しくなる場合に出力トランジスタ7aから電流検出用抵抗9aに流れる出力電流の値を、「閾値1」と称することにすると、その「閾値1」が、マイコン3が通常モードである場合の、電流での過電流検出用閾値となる。
また、動作モード切替信号がローレベルの場合であって、マイコン3が書き換えモードで動作する場合(即ち、マイコン3が書換処理を行う場合)には、NPNトランジスタ11dがオフして抵抗11cがバイパスされないため、一定電圧Vcを抵抗11aと抵抗11b,11cの直列抵抗とで分圧した電圧VH(>VL)が、閾値Vthとして上記比較回路9cに入力される。
このため、過電流検出回路9における増幅回路9bの出力電圧が上記電圧VHと等しくなる場合に出力トランジスタ7aから電流検出用抵抗9aに流れる出力電流の値を、「閾値2」と称することにすると、その「閾値2」が、マイコン3が書き換えモードである場合の、電流での過電流検出用閾値となる。
一方、電源IC5内の外部負荷駆動回路13は、マイコン3が通常モードの場合に出力する指令信号に応じて、ECU1の外部に設けられたエンジン制御に関わる電気負荷29を駆動する回路であり、図示は省略するが、その電気負荷29に通電する負荷駆動用トランジスタを備えている。尚、電気負荷29としては、例えば、エンジンの冷却ファンを作動させるためのリレー等である。
以上のようなECU1においては、図3に示すように、マイコン3が通常モードの場合には、昇圧回路27は作動しないが、マイコン3が書き換えモードの場合には、昇圧回路27が作動する。すると、その昇圧回路27のポンピング動作が行われる時毎に、電源回路7の出力電流が通常時よりも大きくパルス的に増加することとなる。尚、このようなことは、従来の電子制御装置と同じである。
ここで特に、本実施形態のECU1において、マイコン3が書き換えモードになる場合には、閾値切替回路11が、過電流検出回路9への閾値Vthを、通常モードの場合の電圧VLから、それよりも高い電圧VHに変更する。
このため、マイコン3が通常モードの場合には、電源回路7の出力電流が前述の「閾値1」以上になると、電源回路7の出力トランジスタ7aが強制的にオフされるが、マイコン3が書き換えモードの場合には、電源回路7の出力電流が前述の「閾値2」以上になるまで、出力トランジスタ7aはオフされなくなる。
つまり、図3に示すように、電源回路7の出力トランジスタ7aが過電流検出回路9によって強制的にオフされることとなる出力電流の閾値(過電流検出用閾値)は、マイコン3が通常モードの場合には「閾値1」となるが、マイコン3が書き換えモードの場合には「閾値1」よりも大きい「閾値2」になる。
よって、本実施形態のECU1によれば、ソフトウェアの書き換え時に、電源回路7の出力電流が昇圧回路27のポンピング動作によってパルス的に増加しても、その出力電流が過電流検出用閾値以上にならず、出力トランジスタ7aがオフされてしまうことを防止することができる。このため、電源回路7から出力される内部電源電圧VDが低下してしまうことを防止することができ、ソフトウェアの書き換えを確実に行うことができるようになる。
また、マイコンが通常モードの場合には、過電流検出回路9への閾値Vthが低い電圧VLに設定される(過電流検出用閾値が小さい「閾値1」に設定される)ため、内部電源電圧VDの電源ラインとグランドライン間でショートが発生した場合に、出力トランジスタ7aを出力電流が小さい段階でオフさせることができ、その出力トランジスタ7aの保護効果を低下させることが無い。
更に、本実施形態のECU1において、マイコン3は、書き換えモードの場合、エンジン制御用の処理を行わないため、電源IC5内の外部負荷駆動回路13へは、電気負荷29を駆動するための指令信号を出力しない。よって、マイコン3が書き換えモードの場合、電源IC5内の外部負荷駆動回路13は動作を停止することとなる。
このため、ソフトウェアの書き換え時においては、外部負荷駆動回路13の動作による発熱が電源回路7の出力トランジスタ7aに加わることがなく、その出力トランジスタ7aに、より多くの電流が流れるようにしても、その出力トランジスタ7aが発熱により故障してしまうことがなくなる。よって、ソフトウェアの書き換え時における過電流検出用閾値を十分に大きい値に設定することができ、また、出力トランジスタのチップサイズをアップさせる必要性及びそれによるコストアップの可能性を排除することができる。
つまり、ソフトウェアの書き換え時には、昇圧回路27のポンピング動作によって発生する突入電流により、出力トランジスタ7aから出力される電流のピーク値は大きいものの、エンジンの制御は停止している状態であり電気負荷29は駆動しないため、電源IC5に内蔵されている外部負荷駆動回路13が停止状態となり、その外部負荷駆動回路13による発熱低減分を出力トランジスタ7aに振り分けることができ、その出力トランジスタ7aの熱的余裕度を増加させることができる。このため、ソフトウェアの書き換え時に、過電流検出用閾値を通常時よりも高く設定しても、出力トランジスタ7aのチップサイズをアップさせずに済み、コストアップを避けることができる。
尚、外部負荷駆動回路13は、電源IC5の外に設けられていても良い。なぜなら、外部負荷駆動回路13が電源IC5とは別に設けられている構成であっても、ECU1内全体の発熱という観点では上記説明と同じ振る舞いとなるため、やはり、出力トランジスタ7aのチップサイズをアップさせることなく、ソフトウェアの書き換え時における過電流検出用閾値を高く設定することができるからである。
但し、外部負荷駆動回路13が電源IC5内に設けられている構成の方が、その外部負荷駆動回路13の発熱が出力トランジスタ7aに伝達し易く、逆に、その外部負荷駆動回路13が動作を停止した場合には出力トランジスタ7aの熱的余裕度が一層増加するため、前述の効果を一層顕著なものにすることができる。
一方、本実施形態では、閾値切替回路11が閾値切替手段に相当している。また、外部負荷駆動回路13が駆動回路に相当している。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、マイコン3の動作モードが、信号線19による動作モード切替信号に応じて切り替わるようになっていたが、マイコン3は、書き込みツール23からデータ通信線を介して送信されて来る特定のコマンドを受信すると、通常モードから書き換えモードへ移行するようになっていても良い。そして、この場合、マイコン3から電源IC5内の閾値切替回路11へ動作モード切替信号が出力されるようにしておき、マイコン3が、書き換えモードになると、内部の昇圧回路27を作動させると共に、閾値切替回路11への動作モード切替信号をハイからローにすれば良い。尚、この構成の場合、信号線19を削除することができる。
また、昇圧回路27は、マイコン3とは別に構成されていても良い。
また、上記実施形態では、マイコン3として、全ての構成要素がワンチップ化されたシングルチップマイコンを用いたが、マイコン3の構成は、例えば、フラッシュメモリ17とCPU等の他の部分とが別体になっている構成でも良い。
実施形態のECU(電子制御装置)の構成を表す構成図である。 電源回路、過電流検出回路、及び閾値切替回路の構成を表す構成図である。 実施形態のECUの作用及び効果を説明する説明図である。 課題を説明する説明図である。
符号の説明
1…ECU(電子制御装置)、3…マイコン、5…電源IC、7…電源回路、7a…出力トランジスタ、7b…出力制御回路、9…過電流検出回路、9a…電流検出用抵抗、9b…増幅回路、9c…比較回路、9d…強制オフ用トランジスタ、11…閾値切替回路、11a,11b,11c…抵抗、11d…NPNトランジスタ、13…外部負荷駆動回路、15…車載バッテリ、17…フラッシュメモリ、19,21…信号線、23…書き込みツール(外部装置)、25…コネクタ、27…昇圧回路、29…電気負荷

Claims (4)

  1. 電気的に記憶内容の書き換えが可能な不揮発性メモリを有すると共に、通常時には、前記不揮発性メモリに記憶されたソフトウェアを実行することにより車両における制御対象を制御するための処理を行い、外部装置から送信される書換信号を受信した場合には、前記不揮発性メモリ内のソフトウェアを前記外部装置から送信されて来るソフトウェアに書き換えるための書換処理を行うマイコンと、
    外部電源電圧から前記マイコンを動作させるための内部電源電圧を生成して出力する電源回路と、
    前記マイコンが前記書換処理を行う場合に、当該マイコンが前記外部装置から送信される前記書換信号を受信するのと同時に当該書換信号を受信し、前記電源回路からの前記内部電源電圧を昇圧して、前記不揮発性メモリの記憶内容を書き換えるための書き換え用電圧を生成し、その書き換え用電圧を前記不揮発性メモリに供給する昇圧回路と、
    前記電源回路の出力電流であって、該電源回路において前記内部電源電圧を出力するために設けられている出力トランジスタの出力電流を監視し、該出力電流が過電流検出用の閾値以上になったことを検知すると、前記出力トランジスタを強制的にオフさせる過電流検出回路と、
    を備えた車両用電子制御装置において、
    前記マイコンが前記書換処理を行う場合に、当該マイコンが前記外部装置から送信される前記書換信号を受信するのと同時に当該書換信号を受信し、前記過電流検出用の閾値を、通常時よりも大きい値に変更する閾値切替手段を備え、
    前記マイコンが前記書換処理を行う場合に、前記電源回路、前記昇圧回路、及び前記過電流検出回路とは別の駆動回路であって、前記マイコンからの指令に応じて電気負荷を駆動する駆動回路が動作を停止するようになっていること、
    を特徴とする車両用電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用電子制御装置において、
    前記電気負荷は、前記車両のエンジンの制御に関わる電気負荷であること、
    を特徴とする車両用電子制御装置。
  3. 請求項2に記載の車両用電子制御装置において、
    前記制御対象は、前記エンジンであり、前記書換処理は、前記エンジンの制御の停止時に行われること、
    を特徴とする車両用電子制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の車両用電子制御装置において、
    前記電源回路と前記駆動回路とが、1つのICとして形成されていること、
    を特徴とする車両用電子制御装置。
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