JP5232882B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、天井に設置されるユニット本体を有する天井埋込型の空気調和機に係り、特に、フィルタを空気調和機に装着するに際し、手動装着および昇降装置による自動装着のいずれにも対応可能なフィルタを備えた空気調和機に関する。
従来、空気調和機においては、空調対象空間の空気清浄度を保つために、給気中の塵埃等を除去するフィルタが吸込口と、空気調和機本体と、の間に手動装着するものが知られている。
また、フィルタを昇降可能なグリルあるいはパネルに装着し、空気調和機本体に対して、昇降装置により昇降させて、メンテナンス性を向上させるとともに、メンテナンス終了後は、昇降装置よりフィルタを所定位置に自動的に装着する空気調和機も知られている(例えば、特許文献1参照)
特開平10−196998号公報
従来の空気調和機においては、手動装着されるフィルタと、昇降装置によりを装着されるフィルタとは、共用化が図られておらず、対応する空気調和機に合わせてその装着部の構成が定められていた。
従って、空気調和機の製造に際しては、フィルタ種類が増加し、在庫管理が煩雑になるとともに、製造コストも高くなってしまうという問題点があった。
そこで、本発明の目的は、フィルタを手動装着あるいは昇降装置による自動装着を行う場合でも、フィルタを共通化することが可能なフィルタおよび空気調和機を提供することにある。
上記課題を解決するため、天井埋込型の空気調和機において、天井内部に収納されるユニット本体と、中央に吸込口を有して天井穴を塞ぐように天井面に設けられる化粧パネルと、この化粧パネルの吸込口に隙間を有するように配置されるセンターパネルと、前記吸
込口に配置されるフィルタを備え、このセンターパネルは化粧パネルに対して手動装着もしくは昇降装置による自動装着のいずれにも対応可能であり、前記フィルタに関して、前記フィルタには、前記手動装着時にはユーザが当該フィルタを把持するための把持部として機能し、前記自動装着時には当該フィルタを前記吸込口に案内するためのガイドとして機能するガイドハンドル部が設けられており、前記化粧パネルの手動装着時は、このフィルタも前記化粧パネルの吸込口に手動で装着されるものであって、前記化粧パネルの自動装着時は、下降状態の前記センターパネルに装着され、この化粧パネルの上昇にてこのフィルタは前記化粧パネルの吸込口に自動で装着されることを特徴としている。

上記構成によれば、一つのフィルタでセンターパネルの手動装着もしくは自動装着のいずれにも対応可能である。
にこのガイドハンドル部が手動装着時は下向きに自動装着時は上向きとなるようにフィルタを表裏反転させて化粧パネルもしくはセンターパネルに配置させる。上記構成によれば、フィルタの手動装着もしくは自動装着がスムーズに行なえる。

本発明によれば、フィルタを手動装着あるいは昇降装置による自動装着を行う場合でも、フィルタを共通化することが可能となり、フィルタ種類を削減でき、在庫管理の容易化およびフィルタの製造コストの低減が図れる。しかもいずれの装着においてもこのフィルタの装着をスムーズに行なうことができる。
天井埋込型空気調和機のセンターパネル下降時の斜視図である。 センターパネルおよびフィルタの説明図である。 センターパネルを下降させた場合の外観斜視図である。 センターパネルの収容状態におけるフィルタユニットのガイドハンドル部近傍の断面図である。 センターパネルおよびフィルタの説明図である。 化粧パネルとフィルタユニットの外観斜視図である。 センターパネルを取り外した状態におけるフィルタユニットのガイドハンドル部近傍の断面図である。
次に図面を参照して本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、天井埋込型空気調和機のセンターパネル下降時の斜視図である。
図1において、天井埋込型空気調和機1は、天井内部に収納される板金製のユニット本体2と、中央に吸込口3を外周部の二辺に吹出口4を有し、天井穴5を塞ぐように天井面6に設けられる化粧パネル7と、センターパネル8と、を備えている。
天井埋込型空気調和機1は、さらに送風機11を備え、この送風機11は、シロッコファン12A、12Bと、天板取り付けられ、シロッコファン12A、12Bを駆動するファン用モータ13を備えている。
吹出口4には、風向を変更すべく回動自在に取り付けられたフラップ(風向変更板)14が回動可能に設けられている。
図2は、センターパネルおよびフィルタの説明図である。図2(a)は、センターパネルの収容状態(上昇完了状態)の外観斜視図である。また、図2(b)は、センターパネルの下降状態の説明図である。
センターパネル8は、4本の吊紐31〜34を介して化粧パネル7に支持され、吊紐を繰り出し、あるいは、巻き戻すことにより、所定の範囲で昇降し、吸込グリル8を下げた位置で、このセンターパネル8に載置されたフィルタを取り外し可能に構成されている。さらにセンターパネル8が化粧パネル7に取り付けられた状態では、センターパネル8の周縁部に吸込口3を構成する隙間が形成される。
4本の吊紐31〜34を繰り出し、或いは巻き戻す昇降機構は、単一の筐体41内に収納されている。
まずフィルタユニットの構造について説明する。
図3は、センターパネルを下降させた場合の外観斜視図である。なお、図3において、フィルタ本体は図示を省略している。
フィルタユニット40は、大別すると、フィルタ本体41(図2参照)と、フィルタ本体41を支持するフレーム部42と、を備えている。
フレーム部42は、外枠部43およびこの外枠部43に囲まれ、フィルタ本体41を支持する格子部43を有し、外枠部の周囲の4カ所には、ガイドハンドル部45が設けられている。
図4は、センターパネルの収容状態におけるフィルタユニットのガイドハンドル部近傍の断面図である。
ガイドハンドル部45は、フィルタユニット40を空気調和機装着するに際し、手動装着時にはユーザが当該フィルタを把持するための把持部として機能し、昇降装置による自動装着時には当該フィルタを所定の取付位置に案内するためのガイドとして機能するガイドハンドル片51と、フィルタユニット40の取付位置を規制するためのストッパ部材52と、フィルタユニットの手動装着時に化粧パネル7と係合する係合部材53と、ガイドハンドル部45の無用な変形を防ぐための補強部材54と、を備えている。
この場合において、ガイドハンドル片51は、格子部43を含む仮想平面Pから所定方向(図4では、上方向)に突設されている。
上述した昇降機構を有する空気調和機において、フィルタユニット40を取り付ける場合について説明する。
昇降機構を動作させることにより、昇降機構からセンターパネル8に取り付けられた昇降用の吊り紐31〜34が繰り出される。この結果、センターパネル8は徐々に降下して、図2(b)に示す状態となる。この状態において、図3および図4に示すように、センターパネル8の上面側には、ガイドハンドル部51が上方を向いた状態でフィルタユニット40が載置されている。
そしてユーザがガイドハンドル部45のガイドハンドル片51を、矢印A方向に撓ませることにより、係合部材53と、センターパネル8の図示しない係合突起との係合を外す。これにより、フィルタユニット40は、容易にセンターパネル8から取り外すことが可能となる。
逆にセンターパネル8にフィルタユニット40を取り付ける場合には、ユーザがガイドハンドル片51をつまんで水平状態のフィルタユニット40を、センターパネル8側に押し込むようにする。
この結果、フィルタユニットの係合部材53は、センターパネル8の図示しない係合突起と係合し、取り付けられることとなる。
この状態で、昇降機構を動作させ、吊り紐31〜34を取り込ませると、センターパネル8は徐々に上昇する。
さらにセンターパネル8を上昇させると、フィルタユニット40のガイドハンドル片51が化粧パネル7のフィルタ取付開口7Aの側辺に摺動しつつ当接する。そしてフィルタユニットの4カ所のガイドハンドル片51が化粧パネル7のフィルタ取付開口7Aの側辺に当接した状態となると、フィルタユニット40は、センターパネル8の昇降方向に垂直は方向への動きが規制される。この結果、フィルタユニット40、ひいては、センターパネル8が所定の位置にガイドされつつ上昇する。
そしてフィルタユニット40が、所定位置まで上昇すると、本実施形態の空気調和機のフィルタユニットは、ガイドハンドル部45を有しているので、フィルタユニット40、ひいては、センターパネル8を正規の位置に案内して取り付けることが可能となる。
そして、ストッパ部材52が、化粧パネル7の係止片7Aに当接した状態で昇降機構は停止することとなる。
以上の説明は、フィルタユニットを昇降機構により自動的に空調機本体に取り付ける場合であったが、続いてフィルタユニット40を手動で空調機本体に取り付ける場合について説明する。
図5は、センターパネルおよびフィルタの説明図である。図5(a)は、センターパネルの閉鎖状態の外観斜視図である。また、図5(b)は、センターパネルの開放状態の説明図である。
図6は、化粧パネルとフィルタユニットの外観斜視図である。なお、図6において、フィルタ本体は図示を省略している。
図7は、センターパネルを取り外した状態におけるフィルタユニットのガイドハンドル部近傍の断面図である。
化粧パネル7に取り付けられたセンターパネル8は、図示しない係止片を外すことにより、図に示すように片側支持状態で回動され、フィルタ取付部が露出することとなる。
この状態でユーザはガイドハンドル部45のガイドハンドル片51をつまんで、矢印B方向に撓ませることにより、空調機本体(あるいは、化粧パネル7)に係合していた係合部材53の係合が外れ、フィルタユニット40の取り外しが可能な状態となる。
逆にフィルタユニット40を取り付ける場合には、ガイドハンドル部45のガイドハンドル片51をつまんで、所定位置にフィルタユニット40を押し込むことにより、フィルタユニット40の係合部材53が空調機本体(あるいは、化粧パネル7)に係合し、取付が完了することとなる。
このとき、ストッパ部材52は、化粧パネル7の係止片7Aに当接した状態となっている。
以上の説明のように、本実施形態によれば、手動装着用とセンターパネル8用とでフィルタユニットを共通化できるので、製品管理が容易となるとともに、製品コストの低減を図ることができる。また、いずれで使うかは、フィルタユニットを裏返すだけで選択可能であり、取扱いが容易となる。
さらに、昇降機構を有する空気調和機においては、フィルタユニット40をセンターパネル8に装着し、昇降機構で上昇させた場合にフィルタユニット40、ひいては、センターパネル8を正規の位置に案内して取り付けることが可能となる。
また、フィルタユニットの手動装着時にはユーザが容易に装着可能となっている。
以上の説明は、センターパネルを有する空気調和機についてのものであったが、吸込グリルを昇降させる昇降グリル付の空気調和機についても適用が可能である。
1 天井埋込型空気調和機
2 ユニット本体
3 吸込口
5 天井穴
6 天井面6
7 化粧パネル
8 センターパネル
14 フラップ
14C 第1規制部材
31〜34 吊紐
40 フィルタユニット
45 ガイドハンドル部
51 ガイドハンドル片
52 ストッパ部材
53 係合部材
54 補強部材

Claims (2)

  1. 天井埋込型の空気調和機において、天井内部に収納されるユニット本体と、中央に吸込口を有して天井穴を塞ぐように天井面に設けられる化粧パネルと、この化粧パネルの吸込口に隙間を有するように配置されるセンターパネルと、前記吸込口に配置されるフィルタを備え、
    このセンターパネルは化粧パネルに対して手動装着もしくは昇降装置による自動装着のいずれにも対応可能であり、前記フィルタに関して、
    前記フィルタには、前記手動装着時にはユーザが当該フィルタを把持するための把持部として機能し、前記自動装着時には当該フィルタを前記吸込口に案内するためのガイドとして機能するガイドハンドル部が設けられており、
    前記化粧パネルの手動装着時は、このフィルタも前記化粧パネルの吸込口に手動で装着されるものであって、
    前記化粧パネルの自動装着時は、下降状態の前記センターパネルに装着され、この化粧パネルの上昇にてこのフィルタは前記化粧パネルの吸込口に自動で装着されることを特徴とした天井埋込型の空気調和機。
  2. 請求項記載のガイドハンドル部が前記手動装着時は下向きに前記自動装着時は上向きとなるように前記フィルタを表裏反転させて前記化粧パネルもしくはセンターパネルに配置させることを特徴とする天井埋込型の空気調和機。
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