JP5232839B2 - 薄型ディスプレイ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶テレビ等の薄型ディスプレイの前面側に設置され、通常は鏡として機能しており、ディスプレイに映像を表示した場合は該映像を前面側から見ることができるようにした薄型ディスプレイ用ハーフミラー及びそのハーフミラーを使用した薄型ディスプレイ装置に関するものである。
従来、住宅又はオフィスの壁面内に液晶ディスプレイ等の薄型ディスプレイを設置し、その前面側をハーフミラーで閉鎖することで、室内において上記ハーフミラーを鏡として機能させ、ディスプレイに映像を表示した場合は上記ハーフミラーを介して上記ディスプレイの映像を室内から見ることができるようにした装置が実用化されている(特許文献1)。
かかる装置は、上記薄型ディスプレイ装置を、外光を遮断する筺体内或いは壁内に設置すると共に、ハーフミラーでディスプレイ前面側空間を閉鎖し、これによりディスプレイ側を室内より暗く設定することで、ハーフミラーを通常は鏡として機能させ、上記ディスプレイをオンしてディスプレイ画面上に映像を表示した場合は、該ディスプレイのバックライト等の光をハーフミラーを介して前面側に透過させ、これにより上記ハーフミラー前面側から上記映像を確認できるようにした構造であった(特許文献1)。
特開2005−260545 特開2006−86643
ところで、上記従来の装置において、室内側から上記ハーフミラーを鏡として機能させるには、ハーフミラーの前面側からハーフミラーの背後(ディスプレイ側)は透けて見えないようにすることが好ましい。そのためには、ハーフミラーの背面を遮光空間とすることが必要になるが、ハーフミラーの背面の空間を完全に遮光するには、ディスプレイを設置する筺体を遮光構造とする必要があり、その構造が複雑になるという課題がある。
そこで、上記ハーフミラーの裏面側(ディスプレイ側)において、ディスプレイに対応する部分以外の領域を遮光層で覆うことで、当該遮光領域においてはハーフミラー前面側からハーフミラー裏面側に光が透過しないように構成し、かつディスプレイに対応するエリアのみを遮光層のない領域(光透過領域)とすることで、ディスプレイの動作時以外は、ハーフミラーの前面側を鏡として機能させるものが提案されている(特許文献2)。
しかしながら、上記従来の装置において、上記光透過領域はハーフミラーであるから、室内の明るさや光線の具合によっては、上記光透過領域からハーフミラー内部のディスプレイその他の部品や、上記非遮光領域と遮光領域の境界線が透けて見えることもあり、ディスプレイの動作状態以外において、上記光透過領域からハーフミラー内部が透けて見えないようにする構成が望まれていた。
一方、ディスプレイに映像を表示した場合は、上記光透過領域を介して上記ハーフミラー前面側から上記ディスプレイ映像を鮮明に見ることができる構造が望まれる。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、ディスプレイを動作していない状態において、ハーフミラーの裏面側が極力見えないように構成すると共に、ディスプレイ動作時はディスプレイ映像を鮮明に見ることができる薄型ディスプレイ用ハーフミラー及びそのハーフミラーを用いた薄型ディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため本発明は、
第1に、ディスプレイが固定されたディスプレイユニットを直立状態で固定するための方形枠と、上記方形枠内に垂直に配置固定された上記ディスプレイユニットと、上記方形枠の前面側に固定され上記方形枠の上記前面を閉鎖する薄型ディスプレイ用ハーフミラーとから構成され、上記薄型ディスプレイ用ハーフミラーが固定された状態の上記方形枠を壁面に垂直に設置し得るように構成された薄型ディスプレイ装置であって、上記薄側ディスプレイ用ハーフミラーは、無色透明のガラス板の上記ディスプレイ側の裏面にスパッタリングにより光を一部透過する金属薄膜層を形成したものであり、上記薄型ディスプレイ用ハーフミラーの上記方形枠内の上記ディスプレイ側の上記裏面において、上記ディスプレイに対応する部分以外の上記金属薄膜層の領域に遮光層が設けられ、これにより上記薄型ディスプレイ用ハーフミラーの上記ディスプレイに対応する上記金属薄膜層の領域に上記遮光層の存在しない光透過領域を形成し、上記薄型ディスプレイ用ハーフミラーの上記裏面側の上記金属薄膜層と上記遮光層との間に透明フィルム層を設け、上記光透過領域においては上記薄型ディスプレイ用ハーフミラーの裏面側の上記金属薄膜層と上記ディスプレイとの間に上記透明フィルム層が介在するように構成したものであり、上記透明フィルム層は上記薄型ディスプレイ用ハーフミラーの裏面側の上記金属薄膜層に透明フィルムを貼着することにより構成し、上記遮光層は上記透明フィルムの裏面側に遮光フィルムを貼着することにより構成したものであることを特徴とする薄型ディスプレイ装置により構成されるものである。
上記透明フィルム層は例えば透明フィルムをハーフミラーの裏面に貼着することにより構成することができる。上記遮光層は例えば遮光フィルムを上記透明フィルムに貼着することにより構成することができる。このように構成すると、ディスプレイのオフ時において、ハーフミラーの裏面側から光透過領域を介して前方側に透過する暗い光の強度が上記透明フィルムによりさらに弱められるので、ハーフミラーの前方側から光透過領域内部を確認し難くすることができ、ハーフミラー前面を自然な鏡として機能させることができる。一方、ディスプレイをオンすると、当該ディスプレイの強い光は透明フィルムを容易に透過してハーフミラー前方側に至るため、ハーフミラー前方側からディスプレイ映像を鮮明に見ることができる。
このように構成すると、ハーフミラーの裏面側に透明フィルムと遮光フィルムを貼着するだけで薄型ディスプレイ用ハーフミラーを構成することができる。
に、ディスプレイが固定されたディスプレイユニットを直立状態で固定するための方形枠と、上記方形枠内に垂直に配置固定された上記ディスプレイユニットと、上記方形枠の前面側に固定され上記方形枠の上記前面を閉鎖する薄型ディスプレイ用ハーフミラーとから構成され、上記薄型ディスプレイ用ハーフミラーが固定された状態の上記方形枠を壁面に垂直に設置し得るように構成された薄型ディスプレイ装置であって、記薄側ディスプレイ用ハーフミラーは、無色透明のガラス板の上記ディスプレイ側の裏面にスパッタリングにより光を一部透過する金属薄膜層を形成したものであり、上記薄型ディスプレイ用ハーフミラーの上記方形枠内の上記ディスプレイ側の上記裏面において、上記ディスプレイに対応する部分以外の上記金属薄膜層の領域に遮光層が設けられ、これにより上記薄型ディスプレイ用ハーフミラーの上記ディスプレイに対応する上記金属薄膜層の領域に上記遮光層の存在しない光透過領域を形成し、上記薄型ディスプレイ用ハーフミラーの上記裏面側の上記金属薄膜層と上記遮光層との間に透明フィルム層を設け、上記光透過領域においては上記薄型ディスプレイ用ハーフミラーの裏面側の上記金属薄膜層と上記ディスプレイとの間に上記透明フィルム層が介在するように構成したものであり、上記透明フィルム層と上記遮光層は、透明フィルムの裏面側に上記遮光層を印刷により形成して遮光層付透明フィルムとし、当該遮光層付透明フィルムの表面側を上記薄型ディスプレイ用ハーフミラーの上記裏面側の上記金属薄膜層に貼着することにより構成したものであることを特徴とする薄型ディスプレイ装置により構成される。
上記印刷はUV印刷により行うことが好ましい。このように構成すると、1枚の遮光層付透明フィルムをハーフミラーに貼着するだけで薄型ディスプレイ用ハーフミラーを構成することができ、製造工程を効率化することができる。
このように構成すると、ディスプレイのオフ時においてハーフミラーの前方側から光透過領域内部を確認し難くすることができ、ハーフミラー前面を自然な鏡として機能させることができ、一方、ディスプレイをオンした場合はハーフミラー前方側からディスプレイ映像を鮮明に見ることができる高性能な薄型ディスプレイ装置を実現し得る。
本発明は上述のように構成したので、ディスプレイのオフ時においては、ハーフミラーの前方側から光透過領域内部を確認し難くして、ハーフミラー前面を自然な鏡として機能させ、しかも、ディスプレイをオンするとハーフミラー前方側からディスプレイ映像を鮮明に見ることができ、薄型ディスプレイ用として高性能なハーフミラーを実現したものである。
また、その構成も既存のハーフミラーに透明フィルムと遮光フィルムを貼着するだけでよいため、容易に製造を行うことができる。
また、遮光層を透明フィルムに印刷により形成することにより、構造をより簡易化することができる。
また、ディスプレイのオフ時は、ハーフミラー内部が透けて見えることがなく、自然な鏡として機能し、ディスプレイをオンした場合はハーフミラー前方側からディスプレイ映像を鮮明に見ることができる高性能な薄型ディスプレイ装置を実現し得る。本発明に係る薄型ディスプレイ装置は、商業ビル、オフィスビル、駅構内のロビー等の公共的な施設の大型ディスプレイ用として、或は家庭の浴室、洗面台等の小型ディスプレイ用として、広く適用が可能である。
本発明に係る薄型ディスプレイ用ハーフミラーを使用した薄型ディスプレイ装置の分解斜視図である。 (a)は同上装置の正面図、(b)は同上装置の側面断面図である。 同上ハーフミラーの分解斜視図である。 同上ハーフミラーの光透過領域を含む側面断面図である。 同上ハーフミラーの光透過領域における光の様子を示す説明図であり、(a)は本発明に係る同上ハーフミラーを用いた場合、(b)は従来のハーフミラーを用いた場合を示す。 同上ハーフミラーの他の実施形態を示す分解斜視図である。 同上他の実施形態のハーフミラーの光透過領域を含む側面断面図である。
以下、本発明に係る薄型ディスプレイ用ハーフミラー及びそれを用いた薄型ディスプレイ装置を詳細に説明する。
図1は本発明に係るハーフミラーを用いた薄型ディスプレイ装置の分解斜視図、図2(a)は同上ディスプレイ装置の正面図、同図(b)は側面断面図を示す。
上記薄型ディスプレイ装置1は、方形フレーム2と方形フレーム2の背面を閉鎖する黒色遮蔽ボード3と該ボード3の中央部に4個のフック4aにより固定されたディスプレイ(例えば液晶ディスプレイ)4により構成されたディスプレイユニット5と(図2参照)、当該ディスプレイユニット5を直立状態で固定するための方形枠6と、上記方形枠6の前面側を閉鎖する薄型ディスプレイ用ハーフミラー7とから構成されている。
上記ディスプレイユニット5は、上記方形枠6の上面9a、下面9bとの間に垂直に配置し、上記ディスプレイユニット5の上辺に2個及び下辺に2個設けられた高さ調整脚8を以って、当該ディスプレイユニット5を上記上面9a及び下面9bとの間に突っ張り状態で固定し(図2(a)(b)参照)、その後、上記ハーフミラー7を上記方形枠1の前面側に固定することにより上記薄型ディスプレイ装置1が構成されている(図2(a)(b))。
上記薄型ディスプレイ用ハーフミラー7の背面側の周縁にはアルミニウム製の長方形の補強フレーム10が接着固定されており、当該補強フレーム10の左右の上下各2箇所(計4箇所)に上向溝11aを有する溝部材11が設けられており、上記ハーフミラー7は、これら溝部材11の上向溝11aに上記方形フレーム2の前面側に設けられた4箇所の円形フック12を各々係合することにより、上記方形枠6前面に固定されている(図2(a)(b)参照)。
この薄型ディスプレイ用ハーフミラー7は、上記ディスプレイユニット5側の裏面において、上記ディスプレイユニット5のディスプレイ4に対応する長方形の領域である光透過領域7aを残して、それ以外の領域7bに遮光フィルム23(図3参照)が貼着されている。即ち、上記ハーフミラー7は、上記光透過領域7a以外の領域7bにおいては、ハーフミラー7の表面側から裏面側、或いはハーフミラー7の裏面側から表方側に光を透過しない遮光領域7bとなっている。
この薄形ディスプレイ用ハーフミラー7は、図3に示すように、無色透明のハーフミラー20と、該ハーフミラー20の裏面(金属薄膜層21側)に貼着された無色透明の透明フィルム22と、該透明フィルム22の裏面に貼着され、上記光透過領域7aに対応する長方形切欠部23bが設けられた遮光フィルム23により構成されている。
上記ハーフミラー20は、図4に示すように、4mm厚の無色透明のガラス板20aの裏面全体にスパッタリングによって光を一部透過する金属薄膜層21を形成したものであり、これ自体、いわゆるハーフミラーとしての機能を有している。尚、図4、図5、図7の断面図はハーフミラー7の構造を模式的に示したものであり、図中の各層の厚みは実際とは異なる。
上記透明フィルム22は、ポリエステル樹脂から形成された無色透明の樹脂フィルム(例えば可視光透過率90%、紫外線透過率1%)であり、一方の面全体に接着剤層22aが形成されている。この透明フィルム22はその厚さは20μm〜100μm、好ましくは30μm〜80μmであるが、本実施形態では50μmの透明フィルムを使用している。この透明フィルム22は上記ハーフミラー20の金属薄膜層21側の全体に上記接着剤層22aを以って貼着されている(図4参照)。接着剤層22aに使用される接着剤は例えばアクリル系の粘着剤であり、その厚みは約26μmの無色透明の接着剤である。
上記遮光フィルム23は、ポリエステル樹脂から形成された黒色の樹脂フィルムであり、一方の面全体に接着剤層23aが形成されている。この遮光フィルム23は、少なくとも可視光線を完全に遮断するフィルム、即ち、日射透過率が0%、可視光線透過率が0%、厚みは82μm程度のフィルムを使用することが好ましい。この遮蔽フィルム23は上記光透過領域7aに対応する長方形の切欠部23bが設けられており、該切欠部23b以外の遮光領域23cの全面に上記接着剤層23aが形成されている。この遮光フィルム23は上記透明フィルム22の他面側に上記接着剤層23aを以って貼着されており、上記切欠部23bが上記ハーフミラー7の光透過領域7aに対応しており、上記遮光領域23cが上記ハーフミラー7の上記遮光領域7bに対応するものである。
このように構成された上記薄型ディスプレイ用ハーフミラー7は、その背面側(遮光フィルム23側)に上記補強フレーム10が接着により取り付けられる。
従って、上記補強フレーム10を具備した上記薄型ディスプレイ用ハーフミラー7をその裏面側から上記ディスプレイユニット5の固定された方形枠6の前面側に宛がい、上記方形フレーム2の上記フック12を上記溝部材11の上向溝11a内に係合することにより、上記ハーフミラー7を上記方形枠6に固定することができる(図2(a)(b))。このとき、上記方形枠6内のディスプレイ4が上記ハーフミラー7の光透過領域7a(切欠部23b)に対応して位置するように構成されている(図2(a)参照)。
尚、図2(b)中の符合Wは、薄型ディスプレイ装置1が設置された壁面であり、薄型ディスプレイ用ハーフミラー7はこのように壁面Wに面一状態に設置することができる。
本発明は上述のように構成されているので、次に、本発明の機能について説明する。ここで、説明を簡易にするために、図5の説明図を用いる。同図において、(a)は、本発明の薄型ディスプレイ用ハーフミラー7において透明フィルム22が存在する上記光透過領域7aでの光の反射及び透過を模式的に表したものであり、同図(b)は比較のための図であり、一般的なハーフミラー(ガラス板20a’と金属薄膜層21’)において同図(a)と同様の条件で光の反射及び透過を模式的に表したものである。尚、同図(a)においては接着剤層は図示を省略している。また、同図(b)において、同図(a)と対応する入射光、反射光、透過光については同一符号に「’」を附して表している。また、図5中、ハーフミラーを中心として右側を方形枠6内部、左側を室内とする。
本発明に係る薄型ディスプレイ装置1において、ディスプレイ4をオンしていない場合は、ディスプレイ4のバックライトは点灯しておらず、方形枠6内は室内に比較して暗いので、上記薄型ディスプレイ用ハーフミラー7はその全体が鏡として機能する。
このとき、上記ハーフミラー7の光透過領域7aにおいて、室内側から該領域7aに入射する光(入射光30)は(図5(a)参照)、ハーフミラー7の金属薄膜層21にて室内側に反射するが(反射光31)、入射光30の一部は光半透過性の上記金属薄膜層21及び上記透明フィルム22を透過して上記方形枠6内に入射する(透過光32)。このとき上記透過光32は、透明フィルム22が存在しない場合(図5(b)の透過光32’)に比較して、透明フィルム23を透過することにより光の強度が低下する。よって、透明フィルム22が存在しない場合(図5(b))に比較して、方形枠6内はより暗くなり、ハーフミラー7前方側から見え難くなる。
一方、上記光透過領域7aにおいて、上記方形枠6内部から上記透明フィルム22、上記ハーフミラー7の金属薄膜層21、及びガラス板20aを介してハーフミラー7の前方に透過する光が存在する。ここで方形枠6内部の光を内部光33、上記透過光を透過光34とする。この場合、上記透過光34の強度が強いと、上記ハーフミラー7の前方側から方形枠6内部が見えることになるため、当該透過光34の強度は上記反射光31の強度に比較してできるだけ小さくする必要がある。
本発明においては、上記内部光33が上記透明フィルム22を透過することにより、その強度が低下し(図5(a)透過光34参照)、この透過光34の強度は一般的なハーフミラーの場合(図5(b)透過光34’参照)と比較して小さくなるため、上記反射光31との光の強度差がより大きくなる。これにより、上記ハーフミラー7の光透過領域7aにおいて、上記ディスプレイ4をオンしていない状態においては、透過光34はほとんど確認できない状態、即ち、ディスプレイ領域7aから方形枠6内部が殆ど見えない状態とすることができる。
従って、ディスプレイ4をオンしていない状態においては、光透過領域7aにおいても、ハーフミラー7の前面側においては、上記反射光31が強い状態、即ち、遮光領域7bと同様に鏡として機能する。
そして、上記光透過領域7aにおいて、上記透過光34の強度が弱いので、反射光31だけが存在する遮光領域7bとの光量の差異がほとんどなくなり、遮光領域7bと光透過領域7bとの境界線、即ち、遮光フィルム23の切欠部23bの周縁部も確認し難くなり、その結果、ハーフミラー7の前面側においては、光透過領域7aの存在が殆ど判別できなくなり、全体が1枚の鏡として機能する。
一方、上記ディスプレイ4をオンして、該ディスプレイ4に映像を表示した場合は、ディスプレイ4のバックライトにより、上記光透過領域7bにおいて、上記ディスプレイ4から上記透明フィルム22、金属薄膜層21、及びガラス板20aを介して前方側に光が透過するので、上記ハーフミラー7の前方側において、上記ディスプレイ4の映像を鮮明に見ることができる。
図6、図7に示すものは、本発明に係る薄型ディスプレイ用ハーフミラーの他の実施形態を示すものであり、透明フィルムの裏面側に遮光層をUV印刷により形成したものである。尚、この実施形態において、上記図3、図4に示す上記実施形態と同一部分は同一符号を付しており、同一部分については便宜上説明は省略する。
これらの図において、40は遮光層付透明フィルムであり、上記透明フィルム22と同一の透明フィルム22の裏面に、上記ディスプレイ4に対応する長方形の切欠部23b’を残して黒色の遮光層23’をUV印刷により形成したものである。よって、上記遮光層付透明フィルム40は、上記切欠部23b’において透明フィルム40が存在している構造となっている(図7)。
そして、かかる遮光層付透明フィルム40は、その上記透明フィルム22側の全面に接着剤層22aが形成されており、当該透明フィルム40を上記接着剤層22aを以って上記ハーフミラー20の金属薄膜層21の面に貼着することにより、上記薄型ディスプレイ用ハーフミラー7が形成されている(図7)。
この薄型ディスプレイ用ハーフミラー7においても、上記遮光層23’が形成された側に方形の上記補強フレーム10が接着により固定される。
かかるハーフミラー7においても、上記実施形態と同様に、上記方形フレーム2に固定することにより、図2(a)(b)に示す薄型ディスプレイ装置1が構成される。
本実施形態においては、光透過領域7aにおいては透明フィルム22が介在するので、上記実施形態と同様の効果を得ることができると共に、透明フィルム22と遮光層23’が一体化しているので、1枚の遮光層付透明フィルム40をハーフミラー20に貼着するだけで薄型ディスプレイ用ハーフミラー7を形成することができ、該ハーフミラー7の製造を効率化することができる。
本発明は以上のように、ディスプレイ4のオフ時においては、ハーフミラー7の前方側から光透過領域7a内部が透けて見えることを防止し、ハーフミラー7前面を自然な鏡として機能させ、しかも、ディスプレイ4をオンするとハーフミラー7前方側からディスプレイ映像を鮮明に見ることができ、高性能な薄型ディスプレイ用ハーフミラーを実現したものである。
また、その製造も既存のハーフミラー20に透明フィルム22と遮光フィルム23を貼着するだけでよいため、製造も容易に行うことができる。
また、遮光層23’を透明フィルム22に印刷により形成することにより、構造をより簡易化することができる。
また、ディスプレイ4のオフ時は、ハーフミラー7内部が透けて見えることがなく、自然な鏡として機能し、ディスプレイ4をオンした場合はハーフミラー7前方側からディスプレイ映像を鮮明に見ることができる高性能な薄型ディスプレイ装置を実現し得る。
以下の条件で比較実験を行った。
(1)実験に使用した本発明に係る薄型ディスプレイ用ハーフミラー
ハーフミラー:厚4mmのスパッタリングガラス(無色透明のガラスの裏面にスパッタリングにより光を一部透過する金属薄膜層を設けたハーフミラー)
透明フィルム:ポリエステル製、厚さ50μmの無色透明フィルム(窓ガラス用飛散防止フィルムを使用)
可視光線透過率:90%
紫外線透過率 : 1%
遮光フィルム:ポリエステル製、厚さ82μmの黒色フィルム
可視光線透過率:0%
日射透過率 :0%
接着剤:アクリル系粘着剤(厚さ26μm)
(2)比較実験
厚さ4mmの上記ハーフミラーの後面の全面に上記接着剤にて上記透明フィルムを接着し、光透過領域としての切欠部23bを有する上記遮光フィルムを上記接着剤にて上記透明フィルム後面に接着することにより、図4、図5(a)に示す構造の薄型ディスプレイ用ハーフミラーを作成し、図2に示すようにディスプレイ4の設置された方形枠6の前面に密着固定した。
比較例として上記透明フィルムを使用しない図5(b)構造のハーフミラーを作成し、同様にディスプレイ4の設置された方形枠6の前面に密着固定した。
かかる状態で、本発明のハーフミラーと比較例のハーフミラーについて、ディスプレイのオフ時とオン時において、目視による観測実験を行った。
(3)結果
Figure 0005232839
表1に示すように、本発明の薄型ディスプレイ用ハーフミラーを使用した場合は、ディスプレイのオフ時において、光透過領域の内部がほとんど見えない状態となり、光透過領域及び内部のディスプレイの存在を殆ど認識できない理想的なハーフミラーを構成することができた。これに対して、比較例においては、ディスプレイのオフ時において、光透過領域の内部及び縁が若干透けて見える従来のミラーを構成するものであった。ディスプレイのオン時においては両者ともにディスプレイの映像を明確に確認することができた。
尚、上記透明フィルムは可視光透過率90%のものを使用したが、可視光透過率80%〜90%、或いは90%以上(90%〜99%)のものを使用しても上記と同様の結果が得られた。
本発明に係る薄型ディスプレイ用ハーフミラー及び薄型ディスプレイ装置は、商業ビル、オフィスビル、駅構内のロビー等の公共的な施設の大型ディスプレイ用として、或は家庭の浴室、洗面台等の小型ディスプレイ用として、広く適用が可能である。
1 薄型ディスプレイ装置
4 ディスプレイ
5 薄型ディスプレイユニット(薄型ディスプレイ)
7 薄型ディスプレイ用ハーフミラー
7a 光透過領域
7b 遮光領域
20 ハーフミラー
21 金属薄膜層
22 透明フィルム(透明フィルム層)
23 遮光フィルム(遮光層)
23b 切欠部
23’ 遮光層
23b’ 切欠部
40 遮光層付透明フィルム

Claims (2)

  1. ディスプレイが固定されたディスプレイユニットを直立状態で固定するための方形枠と、上記方形枠内に垂直に配置固定された上記ディスプレイユニットと、上記方形枠の前面側に固定され上記方形枠の上記前面を閉鎖する薄型ディスプレイ用ハーフミラーとから構成され、上記薄型ディスプレイ用ハーフミラーが固定された状態の上記方形枠を壁面に垂直に設置し得るように構成された薄型ディスプレイ装置であって、
    上記薄側ディスプレイ用ハーフミラーは、無色透明のガラス板の上記ディスプレイ側の裏面にスパッタリングにより光を一部透過する金属薄膜層を形成したものであり、
    上記薄型ディスプレイ用ハーフミラーの上記方形枠内の上記ディスプレイ側の上記裏面において、上記ディスプレイに対応する部分以外の上記金属薄膜層の領域に遮光層が設けられ、これにより上記薄型ディスプレイ用ハーフミラーの上記ディスプレイに対応する上記金属薄膜層の領域に上記遮光層の存在しない光透過領域を形成し、
    上記薄型ディスプレイ用ハーフミラーの上記裏面側の上記金属薄膜層と上記遮光層との間に透明フィルム層を設け、上記光透過領域においては上記薄型ディスプレイ用ハーフミラーの裏面側の上記金属薄膜層と上記ディスプレイとの間に上記透明フィルム層が介在するように構成したものであり、
    上記透明フィルム層は上記薄型ディスプレイ用ハーフミラーの裏面側の上記金属薄膜層に透明フィルムを貼着することにより構成し、
    上記遮光層は上記透明フィルムの裏面側に遮光フィルムを貼着することにより構成したものであることを特徴とする薄型ディスプレイ装置
  2. ディスプレイが固定されたディスプレイユニットを直立状態で固定するための方形枠と、上記方形枠内に垂直に配置固定された上記ディスプレイユニットと、上記方形枠の前面側に固定され上記方形枠の上記前面を閉鎖する薄型ディスプレイ用ハーフミラーとから構成され、上記薄型ディスプレイ用ハーフミラーが固定された状態の上記方形枠を壁面に垂直に設置し得るように構成された薄型ディスプレイ装置であって、
    上記薄側ディスプレイ用ハーフミラーは、無色透明のガラス板の上記ディスプレイ側の裏面にスパッタリングにより光を一部透過する金属薄膜層を形成したものであり、
    上記薄型ディスプレイ用ハーフミラーの上記方形枠内の上記ディスプレイ側の上記裏面において、上記ディスプレイに対応する部分以外の上記金属薄膜層の領域に遮光層が設けられ、これにより上記薄型ディスプレイ用ハーフミラーの上記ディスプレイに対応する上記金属薄膜層の領域に上記遮光層の存在しない光透過領域を形成し、
    上記薄型ディスプレイ用ハーフミラーの上記裏面側の上記金属薄膜層と上記遮光層との間に透明フィルム層を設け、上記光透過領域においては上記薄型ディスプレイ用ハーフミラーの裏面側の上記金属薄膜層と上記ディスプレイとの間に上記透明フィルム層が介在するように構成したものであり、
    上記透明フィルム層と上記遮光層は、透明フィルムの裏面側に上記遮光層を印刷により形成して遮光層付透明フィルムとし、
    当該遮光層付透明フィルムの表面側を上記薄型ディスプレイ用ハーフミラーの上記裏面側の上記金属薄膜層に貼着することにより構成したものであることを特徴とする薄型ディスプレイ装置
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