JP5232712B2 - バケット - Google Patents

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本発明は、バケットに関し、詳しくは、整地や掘削等の土木建設作業と除雪作業とに兼用可能なバケットに関する。
従来、整地や掘削等の土木建設作業と除雪作業とに兼用可能なバケットは、例えば、特許文献1に記載されているように、除雪作業時において雪がプラウ又はバケットの側方に流れるのを抑制するシャッタ装置を備えたものがある。
特公昭58−51217号公報 特開2000−257037号公報
文献1のシャッタ装置は、雪を残したくない場所において、運転席からシャッタ回転用油圧シリンダを操作して、シャッタを振り下ろすことによって、シャッタを除雪状態にして該場所での除雪を行うようにしたものである。
しかしながら、文献1のシャッタ装置は、シャッタをシャッタ回転用油圧シリンダによって作動させるものであるため、油圧シリンダ本体や、除雪作業車とプラウ間にわたる油圧シリンダ作動用の配管、操作スイッチ、該操作スイッチ及び油圧シリンダを動作させるためのポンプ用の電気配線等が必要であって、構造的に複雑であるとともに、コスト高になっている。
文献2のシャッタ装置は、シャッタが水平方向に回動することにより、除雪状態と非除雪状態とに切り替えられるように支持されており、除雪状態において、シャッタにサポートロッドを係合させることによって、該除雪状態を保持して除雪を行うようにしている。また、非除雪状態においては、前記シャッタに対する前記サポートロッドの係合を外し、これらシャッタとサポートロッドをバケットの側部に対して沿うように係着保持することにより、通常のバケットとして使用できるようにしている。
しかしながら、文献2のシャッタ装置は、シャッタの開閉、シャッタに対するサポートロッドの係脱、シャット及びサポートロッドの係脱等を、全て人手により行うものであるため、除雪状態と非除雪状態とに切り替える作業に手間がかかっていた。
本発明は、このような問題に対処することを課題とするものである。すなわち、シャッタを除雪状態と非除雪状態とに切り替える作業を人手に頼らず容易に行えるようにすること、シャッタを除雪状態と非除雪状態とに切り替える構造を簡易に、かつ安価に構成すること等が本発明の目的である。
前記目的を達成するため、本発明にかかるバケットは、次の構成を少なくとも具備する。
走行車に対して除雪方向と交差する軸心を中心として回動可能に軸支されるバケット本体と、前記バケット本体の側板の外側に設けられ、除雪状態と非除雪状態とに切替え自在に支持されたシャッタと、前記シャッタの非除雪状態を保持及び保持解除するシャッタ保持部と、を備え、前記バケット本体の回動範囲中に、前記シャッタを除雪状態に切り替える除雪状態切替位置と、前記シャッタを非除雪状態に切り替える非除雪状態切替位置と、が設定され、前記シャッタは、回動する前記バケット本体が除雪状態切替位置に至ったときに、自重により除雪方向に動作して除雪状態に切り替わり、回動する前記バケット本体が非除雪状態切替位置に至ったときに、自重により非除雪方向に動作して非除雪状態に切り替わるように支持され、前記シャッタ保持部は、非除雪状態の前記シャッタを支持するシャッタ支持部を有し、前記シャッタ支持部は、非除雪状態の前記シャッタの全部を前記バケット本体の開口縁よりも後方で支持するように、前記シャッタの前記軸支位置よりも後方、且つ前記バケット本体の側板の外側に配置されていることを特徴とする。
前記シャッタ保持部は、前記バケット本体に開孔された第1嵌合孔と、前記シャッタに開孔された第2嵌合孔と、前記バケット本体に設けられ、前記シャッタの非除雪状態を支持するとともに、該シャッタを前記第1嵌合孔と第2嵌合孔とが同軸になる位置で支持するシャッタ支持部と、前記シャッタの非除雪状態支持時に、前記第1嵌合孔と第2嵌合孔の一方から出没して他方に嵌脱自在又は第1嵌合孔と第2嵌合孔とに嵌脱自在に嵌合する嵌合軸と、を備えていることを特徴とする。
前記嵌合軸は、手動による抜き挿し操作で嵌脱されるものであることを特徴とする。
前記嵌合軸は、前記バケット本体又はシャッタに設けられた動力伝達装置にスライド可能に支持され、該動力伝達装置の動力によるスライドで嵌脱されるものであることを特徴とする。
前記シャッタは、バケット本体の側板の外側に配置されていることを特徴とする。
前記シャッタは、前記バケット本体の回動方向と同方向に回動自在に軸支されていることを特徴とする。
前記シャッタは、除雪方向及び非除雪方向に沿ってスライド自在に支持され、前記バケット本体に設けられたストッパー部により除雪状態において非除雪方向へのスライドが阻止されていることを特徴とする。
本発明でいう除雪状態とは、シャッタを使用して除雪する状態を意味する。また、非除雪状態とは、シャッタを使用しない状態を意味し、バケット本体のみで除雪をする状態及びバケット本体のみで除雪以外の作業を行う状態を含む。
本発明にかかるバケットを走行車に取り付けた状態を示す。 本発明にかかるバケットの側面図で除雪状態を示す。 図2の上面図。 図2の後面図。 本発明にかかるバケットの側面図で非除雪状態を示す。 図5の上面図。 図5の後面図。 シャッタ保持部の一部切欠要部拡大図で(a)は保持状態を示し、(b)は、保持解除状態を示す。 (a)〜(d)は、シャッタを非除雪状態から除雪状態に切り替える切替動作図。 (a)〜(d)は、シャッタを除雪状態から非除雪状態に切り替える切替動作図。 シャッタ保持部の第2実施形態を示す後面図。
以下、本発明にかかるバケットを実施するための形態を図面に基づいて説明する。尚、以下では、除雪方向を前方とし、非除雪方向を後方として説明する。また、前記前後方向と水平方向で直交する方向を左右方向とし、鉛直方向で直交する方向を上下方向とする。
バケット1は、図1に示すように、バケット本体2と、バケット本体2に対して除雪状態と非除雪状態とに切替え自在に支持されたシャッタ3と、を、備え、整地や掘削等に用いられる土木建設作業用の周知のドーザやローダー等の走行車AのアームA1に対して前後方向に回動可能に支持されている。
本実施形態で例示するバケット本体2の基本構成は、整地や掘削等に用いられる土木建設作業用の周知のドーザやローダーに用いられるバケットと同構成のものである。すなわち、バケット本体2は、図2〜図7に示すように、前方が開口された容器状を呈するとともに、開口縁20の底部側に板状のカッター21を備え、かつバケット本体2の後方部の外側に、バケット本体2を走行車AのアームA1に対して前後方向に回動可能に軸支するための軸支部22を備えている。更に、バケット本体2には、開口縁20の上部側にバケット本体2のかさ上げ用のかさ上げ部材23が備えられている。
シャッタ3は、図2及び図5に示すように、長方形状の板状を呈し、バケット本体2の側板24の外側に、シャッタ3の幅広面部30側を側板24に対面させ、一端側を左右方向の軸心を中心として前後方向に自重により回動自在に軸支されている。具体的には、図9(b)に示すように、バケット本体2の回動範囲中に設定された除雪状態切替位置P1において除雪状態に切り替える方向に回動し、図10(b)に示すように、バケット本体2の回動範囲中に設定された非除雪状態切替位置P2において非除雪状態に切り替える方向に回動するようにされている。
シャッタ3の軸支部Pは、側板24の前方の下側にあって、シャッタ3が前方に回動したときに、シャッタ3の前端部31がカッター21の前端部よりも前方に大きく突出するとともに、バケット本体2の底部25とシャッタ3の下端部32が平行にとなる位置である(除雪状態、図2参照)。更に、シャッタ3が後方に回動したときに、シャッタ3の全部が、開口縁20よりも後方となる位置である(非除雪状態、図3参照)。
本実施形態では、除雪状態時においてバケット本体2の底部25とシャッタ3の下端部32とを、地面G(図1参照)から多少離した位置とし、該位置において除雪を行うようにしている。
除雪状態切替位置P1は、バケット本体2の前方回動角度が、シャッタ3の長手方向が垂直を超えて前方に傾斜状態になる角度(仮想線で示す)である(図9(b)参照)。非除雪状態切替位置P2は、バケット本体2の後方回動角度が、シャッタ3の長手方向が垂直を超えて後方に傾斜状態になる角度(仮想線で示す)である(図10(b)参照)。
尚、本実施形態で例示するバケット本体2の回動角度は、地面Gに対する底部25の角度としているが、該回動角度は、例示する地面Gに対する底部25の角度に限られない。
ここで、本実施形態におけるバケット1のシャッタ3の除雪状態と非除雪状態との切替え動作を図9及び図10に基づいて説明する。
非除雪状態のシャッタ3(図9(a)参照)は、バケット本体2が前方回動により角度を変えながら除雪状態切替位置P1に近づき、除雪状態切替位置P1に至る(図9(b)参照)と同時に、これ以降のバケット本体2の前方回動にかかわらず、自重で前方回動する(図9(c)参照)ことで除雪状態に切り替わる(図9(d)参照)。除雪状態のシャッタ3(図10(a)参照)は、バケット本体2が後方回動により角度を変えながら非除雪状態切替位置P2に近づき、非除雪状態切替位置P2に至る(図10(b)参照)と同時に、これ以降のバケット本体2の後方回動にかかわらず、自重で後方回動する(図10(c)参照)ことで非除雪状態に切り替わる(図10(d)参照)。
すなわち、本実施形態のシャッタ3は、除雪状態と非除雪状態との切替えをバケット本体2の前方及び後方への回動により行うものであるため、油圧シリンダやエアシリンダ等の動力が不要であるとともに、手動による切替え作業も不要である。バケット本体2の前方及び後方への回動は、バケット本体2が行う通常の作業における動作であるので、除雪作業時にバケット本体2の通常行う動作を行うことによって、シャッタ3を除雪状態と非除雪状態とに切り替えることができる。また、シャッタ3は、側板24の外側に軸支されているので、シャッタ3の長さや幅、更には形状等の制限が少なく、多様な大きさ及び形状のシャッタ3を使用することができる。
尚、本発明では、前記シャッタを前記バケット本体内に配した形態も含むが、この形態の場合、前記バケット本体のみの除雪作業時及び除雪以外の作業において、該バケット本体内に入り込む雪や土砂の圧力により、前記シャッタに悪影響を及ぼす可能性があるため、本実施形態のようにシャッタ3をバケット本体3の外側に配した形態が好ましい。
シャッタ3の除雪状態は、バケット本体2に設けられた除雪状態支持部2Aにより保持されている。除雪状態支持部2Aは、側板24の外側、かつ軸支部Pよりも前方に、底部25と平行となるように左右方向に突設された平行保持面部20Aと、平行保持面部20Aの端部に上方に向けて突設された挟持面部21Aと、挟持面部21Aと側板24との間に確保され、左右方向の幅がシャッタ3の厚みよりもやや広いシャッタ3嵌合用の嵌合空間S1とから構成されている。
本実施形態の除雪状態支持部2Aは、除雪方向に回動するシャッタ3が嵌合空間S1に嵌入して、平行保持面20Aに下端部32が接触することにより、シャッタ3の除雪状態を保持することができる。また、挟持面部21Aによりシャッタ3の左右外側への拡開を防止しているため、シャッタ3に対して作用する除雪時の圧力によるシャッタ3の軸支部分の破損等を防止することができる。
本実施形態のバケット1は、シャッタ3の非除雪状態を保持するシャッタ保持部4を備えている。シャッタ保持部4は、側板24に左右方向を軸心として開孔された第1嵌合孔40と、シャッタ3に第1嵌合孔40と同方向に開孔された第2嵌合孔41と、バケット本体2に設けられ、シャッタ3の非除雪状態を支持するとともに、シャッタ3を第1嵌合孔40と第2嵌合孔41とが同軸になる位置で支持するシャッタ支持部42と、シャッタ3の非除雪状態支持時に、第1嵌合孔40と出没第2嵌合孔41とに嵌脱自在に嵌合する嵌合軸43とを備えている。
本実施形態のシャッタ保持部4は、第1嵌合孔40と第2嵌合孔41とに対して、嵌合軸43を手動による抜き挿し作業で嵌脱することで、シャッタ3の非除雪状態の保持及び保持解除するようにしたものである。例えば、シャッタ保持部4がシャッタ3の非除雪状態を保持した状態では、バケット本体2が回動により、除雪状態切替位置P1及び非除雪状態切替位置P2に至っても、シャッタ3の非除雪状態を保持し、保持解除した状態では、バケット本体2の回動により、除雪状態切替位置P1及び非除雪状態切替位置P2においてシャッタ3を回動させることができる。
シャッタ支持部42は、シャッタ3の非除雪状態において、シャッタ3の全部がバケット本体2の開口縁20よりも後方に、かつシャッタ3を後方傾斜状に支持するように設けられている。シャッタ支持部42は、側板24外側のシャッタ3の前記軸支位置よりも後方に、シャッタ3を後方傾斜状に支持するように左右方向に突設された傾斜保持面部42Aと、傾斜保持面部42Aの端部に突設された挟持面部42Bと、挟持面部42Bと側板24との間に確保され、左右方向の幅がシャッタ3の厚みよりもやや広いシャッタ3嵌合用の嵌合空間S2とから構成されている。傾斜保持面部42Aは、シャッタ3の上端部33が平行に接触する角度で傾斜している。挟持面部42Bは、傾斜保持面部42Aの傾斜方向と直交する方向として突設されている。
本実施形態のシャッタ保持部4は、非除雪方向に回動するシャッタ3が嵌合空間S2に嵌入して、傾斜保持面部42Aに上端部33が接触することにより、シャッタ3を非除雪状態で、かつ第1嵌合孔40と第2嵌合孔41とが同軸で対面した位置で支持できる(図5参照)。シャッタ3の支持状態(非除雪状態)において、第1嵌合孔40と第2嵌合孔41とに嵌合軸43を嵌合することにより、シャッタ3の非除雪状態を保持することができる(図8(a)参照)。第1嵌合孔40と第2嵌合孔41とに嵌合している嵌合軸43を抜き取ることにより、シャッタ3の非除雪状態の保持を解除することができる(図8(b)参照)。
シャッタ保持部4によりシャッタ3の非除雪状態を保持したバケット本体2は、バケット本体2を回動させてもシャッタ3が除雪状態に切り替わらないので、バケット本体2のみによる除雪作業及び除雪以外の作業を行うことができる。シャッタ3の非除雪状態を保持解除した状態のバケット本体2は、バケット本体2を回動させればシャッタ3を除雪状態と非除雪状態に切り替えられるので、除雪作業を行うことができる。
シャッタ保持部4により非除雪状態を保持されたシャッタ3は、挟持面部42Bにより左右外側への拡開が防止されているため、除雪作業又は除雪以外の作業時にシャッタ3に対して作用する雪や土砂等の圧力によりシャッタ3の軸支部分の破損等を防止することができる。
本実施形態のバケット1によれば、シャッタ3を除雪状態と非除雪状態とに切り替える作業を人手に頼らず容易に行えるようにすることができる。また、シャッタ3を除雪状態と非除雪状態とに切り替える構造を簡易に、かつ安価に構成することができる。しかも、シャッタ3を除雪状態と非除雪状態とに切り替える構造が簡易であるので、シャッタ3やシャッタ保持部4等の各構成部材を既成のバケットに対して取り付ける作業を容易に行えることも期待できる。
本実施形態のシャッタ3は、前後方向に回動して除雪状態及び非除雪状態に切り替わる形態としているが、本発明では、前記シャッタを前後方向にスライドさせて除雪状態及び非除雪状態に切り替える形態も含む(図示せず)。この形態のシャッタの場合、前記バケット本体を前方回動させることにより、前記シャッタを前方へスライドさせて除雪状態にし、前記バケット本体を後方回動させることにより、前記シャッタを後方へスライドさせて非除雪状態にする。また、前記シャッタが除雪状態となったときに、除雪時において該シャッタを非除雪状態にならないようにするストッパー部を設けるとよい(図示せず)。
本実施形態のシャッタ保持部4は、嵌合軸43を第1嵌合孔40と第2嵌合孔41とに対して手動による抜き挿し作業で嵌脱する形態としているが、本発明におけるシャッタ保持部4の第2実施形態として、図11に示すように、バケット本体2の後方側に軸方向を左右方向として設けられたシリンダ装置(動力伝達装置)5のスライド軸を嵌合軸43として使用し、シリンダ装置5の動力(電動、空気圧、油圧)による嵌合軸43のスライドで、嵌合軸43を第1嵌合孔40と第2嵌合孔41とに対して抜き挿しして嵌脱するような形態としてもよい。
本実施形態のようにシリンダ装置5の動作で嵌合軸43の第1嵌合孔40と第2嵌合孔41とに対する嵌脱を行う形態であれば、例えば、走行車Aの運転席にシリンダ装置5の操作部(図示せず)を配置することにより、運転しながら席に嵌合軸43の嵌脱を行うことができる。また、嵌合軸43のスライド距離は、第1嵌合孔40と第2嵌合孔41とに対して抜き挿しできる程度の短距離でよいため、小型のシリンダ装置5を用いることができる。
尚、第1実施形態と重複する部位についての説明は、図11において同符号を付すことにより省略した。
また、例示した各実施形態のシャッタ保持部4は、嵌合軸43を第1嵌合孔40と第2嵌合孔41とに対して嵌脱する形態としているが、本発明では、例えば、前記嵌合軸が前記第1嵌合孔に対してスライド可能に常時嵌合した状態にあって、該嵌合軸を該第1嵌合孔からスライドにより出没させて前記第2嵌合孔に嵌脱させるようにした形態も含む(図示せず)。また、前記嵌合軸が前記第2嵌合孔にスライド可能に常時嵌合した状態にあって、該嵌合軸を該第2嵌合孔からスライドにより出没させて前記第1嵌合孔に嵌脱させるようにした形態も含む(図示せず)。
本発明は、例示した実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲の各項に記載された内容から逸脱しない範囲の構成による実施が可能である。
1:バケット 2:バケット本体 3:シャッタ 4:シャッタ保持部
A:走行車 20:開口縁 P1:除雪状態切替位置 P2:非除雪状態切替位置
31:前端部 25:底部 下端部32 24:側板 40:第1嵌合孔
41:第2嵌合孔 42:シャッタ支持部 43:嵌合軸43
5:シリンダ装置(動力伝達装置)

Claims (6)

  1. 走行車に対して除雪方向と交差する軸心を中心として回動可能に軸支されるバケット本体と、前記バケット本体の側板の外側に設けられ、除雪状態と非除雪状態とに切替え自在に支持されたシャッタと、前記シャッタの非除雪状態を保持及び保持解除するシャッタ保持部と、を備え、
    前記バケット本体の回動範囲中に、前記シャッタを除雪状態に切り替える除雪状態切替位置と、前記シャッタを非除雪状態に切り替える非除雪状態切替位置と、が設定され、
    前記シャッタは、回動する前記バケット本体が除雪状態切替位置に至ったときに、自重により除雪方向に動作して除雪状態に切り替わり、回動する前記バケット本体が非除雪状態切替位置に至ったときに、自重により非除雪方向に動作して非除雪状態に切り替わるように支持され
    前記シャッタ保持部は、非除雪状態の前記シャッタを支持するシャッタ支持部を有し、
    前記シャッタ支持部は、非除雪状態の前記シャッタの全部を前記バケット本体の開口縁よりも後方で支持するように、前記シャッタの前記軸支位置よりも後方、且つ前記バケット本体の側板の外側に配置されていることを特徴とするバケット。
  2. 前記シャッタ保持部は、前記バケット本体に開孔された第1嵌合孔と、前記シャッタに開孔された第2嵌合孔と、前記バケット本体に設けられ、前記シャッタの非除雪状態を支持するとともに、該シャッタを前記第1嵌合孔と第2嵌合孔とが同軸になる位置で支持するシャッタ支持部と、前記シャッタの非除雪状態支持時に、前記第1嵌合孔と第2嵌合孔の一方から出没して他方に嵌脱自在又は第1嵌合孔と第2嵌合孔とに嵌脱自在に嵌合する嵌合軸と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載のバケット。
  3. 前記嵌合軸は、手動による抜き挿し操作で嵌脱されるものであることを特徴とする請求項2に記載のバケット。
  4. 前記嵌合軸は、前記バケット本体又は前記シャッタに設けられた動力伝達装置にスライド可能に支持され、該動力伝達装置の動力によるスライドで嵌脱されるものであることを特徴とする請求項2に記載のバケット。
  5. 前記シャッタは、前記バケット本体の回動方向と同方向に回動自在に軸支されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれか1項に記載のバケット。
  6. 前記シャッタは、除雪方向及び非除雪方向に沿ってスライド自在に支持され、前記バケット本体に設けられたストッパー部により、除雪状態において非除雪方向へのスライドが阻止されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれか1項に記載のバケット。
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