JP5231133B2 - 燃料電池用筐体 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池ユニットを収納室に収納するための燃料電池用筐体に関する。
特許文献1において、燃料電池ユニットを収納室に収納するための燃料電池用筐体は、外殻部材と内殻部材とが互いに間隔をあけて並設されることで、側壁が中空壁状に形成されており、この外殻部材と内殻部材との間の間隔を反応ガス流路とし、この反応ガス流路を介して、収納室に反応ガスを導入するように構成されている。また、収納室内にヒータや温度センサ等を外部から挿入するため、外殻部材と内殻部材とを貫通する挿入管が設けられている。
特開2007−59377号公報
ところで、こうした従来のものでは、外殻部材と内殻部材とに貫通孔を形成して、両貫通孔に挿入管を挿入しているが、収納室や反応ガス流路の気密性を保持するために、貫通孔の周囲に沿って外殻部材や内殻部材を挿入管と溶接する必要がある。
しかし、外殻部材と内殻部材とはそれぞれ断面形状がコ字状に形成され、外殻部材の内側に内殻部材を収納し、その後、挿入管を外殻部材や内殻部材に溶接することから、挿入管と外殻部材の溶接は容易にできるが、挿入管と内殻部材との溶接が困難であるという問題があった。
具体的には、例えば、挿入管と内殻部材との溶接を狭いスペースの収納室内側から行なう必要があり、しかも、シール性を確保するように全周溶接を行わなければならず、溶接が困難であるという問題があった。また、内殻部材に設けられた貫通孔に短い接続管を溶接して取り付けてから、外殻部材の内側に内殻部材を収納し、その後、挿入管の先端を接続管に挿入した状態で、挿入管を外殻部材に溶接すると、挿入管と接続管との間のシール性の確保が困難であるという問題があった。
本発明の課題は、シール性を確保でき、挿入管の取り付けが容易な燃料電池用筐体を提供することにある。
かかる課題を達成すべく、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即ち、
燃料電池ユニットを収納するための収納室を構成する内殻部材と、該内殻部材と所定間隔をあけて外側に配置された外殻部材と、前記内殻部材と前記外殻部材とを貫通して前記収納室と通じる挿入管とを有する燃料電池用筐体であって、前記内殻部材および前記外殻部材は前記挿入管が挿入される内側貫通孔および外側貫通孔をそれぞれ備えるとともに、
前記外殻部材の外側より溶接にて固定され、前記外側貫通孔を外側より覆う蓋板を備え、該蓋板は前記挿入管を挿入するための装着孔を有し、前記蓋板と前記挿入管とが溶接にて固定されていることを特徴とする燃料電池用筐体がそれである。
前記外側貫通孔の孔径が前記内側貫通孔の孔径よりも大きく、前記内殻部材と前記内側貫通孔に挿入された前記挿入管とが溶接にて固定されており、前記外側貫通孔の孔径は、前記内殻部材と前記内側貫通孔に挿入された前記挿入管とを溶接にて固定する際に、溶接の障害とならない大きさに形成されている構成としてもよい。その際、前記内殻部材は、前記内側貫通孔がバーリング加工により形成されるとともに、前記挿入管を挿入可能な筒部を備える構成としてもよい。
また、前記内殻部材および前記外殻部材のうち少なくとも一方を他方に向けて突出させて、前記内側貫通孔と前記外側貫通孔とを重ね合わせるとともに、前記内側貫通孔の周辺部と前記外側貫通孔の周辺部とが溶接にて固定されている構成としてもよい。更に、前記蓋板は前記挿入管を挿入するための装着孔がバーリング加工により形成されるとともに、前記挿入管を挿入可能な筒部を備える構成としてもよい。
本発明の燃料電池用筐体は、外殻部材の外側より溶接にて固定され、外側貫通孔を外側より覆う蓋板を備え、蓋板は挿入管を挿入するための装着孔を有し、蓋板と挿入管とを溶接にて固定するので、シール性を確保することができるとともに、挿入管の溶接による取り付けが容易にできるという効果を奏する。
また、外側貫通孔の孔径を内側貫通孔の孔径よりも大きくし、内殻部材と内側貫通孔に挿入された挿入管との溶接を外側貫通孔を通して行うことができることから、容易に溶接できる。その際、内側貫通孔をバーリング加工して挿入管を挿入可能な筒部を形成することにより、溶接作業が容易になり、確実に溶接できる。
更に、外殻部材と内殻部材との少なくとも一方を他方に向けて突出させて、外側貫通孔と内側貫通孔とを重ね合わせるとともに、内側貫通孔の周辺部と外側貫通孔の周辺部とを溶接することにより、内殻部材と外殻部材との溶接を容易に行うことができる。しかも、蓋板に挿入管を挿入するための装着孔をバーリング加工し、挿入管を挿入可能な筒部を備えることにより、溶接作業が容易になり、確実に溶接できる。
以下本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、1は燃料電池用筐体で、燃料電池用筐体1には燃料電池ユニット2が収納される。燃料電池ユニット2は燃料極、固体電解質、酸素極が順次積層された燃料電池セルが複数配列され、燃料極側に水素を含む燃料ガスを供給し、酸素極側に空気等の反応ガスを供給して、発電を行なう周知のものである。
本実施形態では、燃料電池用筐体1は直方体状に形成されており、燃料電池ユニット2は、燃料電池用筐体1に設けられた収納室4に収納される。図2、図3に示すように、燃料電池用筐体1には収納室4に燃料電池ユニット2を挿入可能な開口6(一方のみ図示する)が対向する両端面に形成されている。また、この開口6をそれぞれ塞ぐ蓋部材8,10が設けられている。なお、開口6は対向する両端面にそれぞれ形成する必要はなく、少なくとも一端面に形成すればよい。
燃料電池用筐体1は、燃料電池ユニット2を挿入する方向と平行な左右の側壁及び天井壁を、外殻部材12と内殻部材14とにより形成しており、図2に示すように、外殻部材12と内殻部材14とはそれぞれ断面形状がコ字状に形成されるとともに、下方の床側が開放されて形成されている。なお、内殻部材14と後述する床部材により収納室4が形成されている。また、内殻部材14は外殻部材12内に収納できるように、内殻部材14は外殻部材12よりも小さく形成されている。
そして、外殻部材12の内側に所定間隔をあけて内殻部材14を配置した場合には、図1に示すように、床側となる下方を除き、燃料電池ユニット2を挿入する方向に延びる左右の側壁側と天井壁側とには、それぞれ外殻部材12と内殻部材14との間に隙間が形成される。
外殻部材12の天井には、大きな開放孔20が形成されており、この開放孔20に対応して、内殻部材14の天井に燃料電池ユニット2の挿入方向に沿って細長い挿入孔22が形成されている。外殻部材12の開放孔20を塞ぐ天井板24が図示しないボルトにより着脱可能に取り付けられる。
図1に示すように、内殻部材14の左右側壁側は、収納室4側に切り起こされて、凹部26,28が形成されている。この凹部26,28を塞ぐように、内殻部材14の左右側壁外側には仕切板30,32が溶接等により固定されている。凹部26,28には、切り起こして形成されることにより、天井側と床側とに切欠26a,26b,28a,28bが形成されている。
燃料電池用筐体1の左右の側壁側では、外殻部材12と仕切板30,32との間の隙間により、反応ガスが流れる反応ガス流路16,18が形成されている。また、燃料電池用筐体1の天井璧側では、外殻部材12と内殻部材14との間の隙間により、反応ガスが流れる反応ガス流路17が形成されている。更に、仕切板30,32と内殻部材14との間の凹部26,28による隙間により排ガスが流れる排ガス流路が形成されている。
外殻部材12と内殻部材14との下方の端に、収納室4の床を形成する床部材が取り付けられている。床部材は、反応ガスが供給される導入箱36の上に収納室4内の排気ガスを回収する排気箱38を積み重ねて固定した二重構造で、導入箱36と排気箱38とは、内部が中空状に形成されている。
本実施形態では、排気箱38は導入箱36よりも幅が小さく形成されており、導入箱36の側面に外殻部材12の下端側面が重ねられて、溶接により固定されている。また、排気箱38の側面に内殻部材14の下端側面が重ねられて、溶接により固定されている。
ここで、排気箱38は導入箱36よりも幅が小さく形成されていることから、導入箱36に排気箱38を積み重ねた際に、燃料電池ユニット2の挿入方向に沿って段部40,42が形成される。段部40,42の導入箱36には、燃料電池ユニット2の挿入方向に沿って切欠44,46が形成されている。そして、この切欠44,46を介して外殻部材12及び仕切板30,32により形成される反応ガス流路16,18と導入箱36とがそれぞれつながって形成されている。
一方排気箱38には、その天井面(収納室4の床面側)の両側に燃料電池ユニット2の挿入方向に沿って切欠48,50が形成されている。切欠48,50は凹部26,28の切欠26a,28aに対応して形成されており、外殻部材12と内殻部材14とを床部材に取り付けた際に、切欠48,50と凹部26,28の切欠26a,28aとが重なり合って、排気箱38の内部と凹部26,28内とがそれぞれつながるように形成されている。
導入箱36には、図1に示すように、その底面側に反応ガス供給管52が接続されており、また、排気箱38には、その底面側に図示しない排気管が取り付けられており、排気管は導入箱36を上下に貫通して導入箱36の下側にその先端が開口されている。
一方、外殻部材12と内殻部材14とには、図2に示すように、開口6の縁側の左右側壁側にそれぞれフランジ部12a,12b,14a,14bが形成されている。外殻部材12のフランジ部12a,12bは、開口6の内側に略直角に折り曲げられて形成されており、内殻部材14のフランジ部14a,14bも開口6の内側に略直角に折り曲げられて形成されている。
外殻部材12の内側に所定間隔をおいて内殻部材14を配置する際、図4に示すように、外殻部材12のフランジ部12a,12bの内側に、内殻部材14のフランジ部14a,14bの外側を重なり合うように形成する。
本実施形態では、外殻部材12および内殻部材14は、開口6の天井側にもそれぞれフランジ部12c,14cが形成されており、それぞれのフランジ部12c,14cは同様に開口6の内側に略直角に折り曲げられて形成されている。そして、外殻部材12の内側に内殻部材14を所定間隔をあけて配置する際、フランジ部12c,14cが重ね合わされるように形成されている。更に、各フランジ部12a,12b,12c,14a,14b,14cには複数の取付孔58,60が形成されている。また、開口6と対向する図示しない他方の開口側についても同様に、フランジ部が形成されて、フランジ部が重ね合わせられている。
本実施形態では、外殻部材12と内殻部材14との重ね合わされたフランジ部12a,12b,12c,14a,14b,14cが、レーザ溶接によるコ字状の溶接により溶着されて、重ね溶接で一体に固定されている。すなわち各フランジが互いに重ね合わされることにより、外殻部材12と内殻部材14とが一体化されている。また、開口6と対向する図示しない他方の開口側についても同様に形成されたフランジ部を重ね合わせ、レーザ溶接により固定されている。フランジ部12a,12b,12c,14a,14b,14cを重ねて溶着することにより、反応ガス流路16,17,18の開口6側の側面が閉塞される。
蓋部材8,10およびフランジ部12a,12b,12c,14a,14b,14cには、それぞれ複数の取付孔64,66と、取付孔58,60とが形成されており、それぞれの取付孔58,60,64,66が合わされ、図示しないボルトが挿入されて着脱可能に蓋部材8,10がフランジ部12a,12b,12c,14a,14b,14cに取り付けられ、開口6が蓋部材8,10により塞がれる。
図3に示すように、内殻部材14の天井側の挿入孔22には、反応ガス導入部材68が挿入される。反応ガス導入部材68は挿入孔22に挿入可能なように扁平状に形成されており、内部は中空状に形成されて反応ガス供給通路70が形成されている。
反応ガス導入部材68はフランジ部68aを備え、挿入孔22に挿入した後、フランジ部68aに形成された取付孔72と、挿入孔22の周囲の内殻部材14に形成された取付孔74とに図示しないボルトが挿入されて固定される。反応ガス供給通路70は上方に開口されて、反応ガス流路17に連通されており、反応ガス供給通路70の下方は、反応ガス導入部材68に形成された多数の小孔76を介して、収納室4に連通されている。
外殻部材12の天井には、開放孔20の周囲に複数の取付孔78が形成されており、開放孔20を塞ぐ天井板24にも取付孔80が形成されている。天井板24の取付孔80と外殻部材12の取付孔78とを重ね合わせて、図示しないボルトにより天井板24が外殻部材12に固定される。
更に、外殻部材12と内殻部材14との側壁には、挿入管82,84が取り付けられており、挿入管82,84は外殻部材12と内殻部材14とを貫通して、収納室4につながっている。挿入管82,84は仕切板32よりも天井側の外殻部材12と内殻部材14とによる二重壁の側壁を貫通するように設けられている。
図5に示すように、内殻部材14には挿入管82を挿入するための内側貫通孔86が形成されており、内側貫通孔86はバーリング加工により形成されて、挿入管82を挿入可能な筒部88が形成されている。なお、筒部88は必要に応じて形成すればよい。
外殻部材12には、外殻部材12に内殻部材14を所定間隔をあけて配置した際、挿入管82を挿入可能な外側貫通孔90が設けられている。なお、外側貫通孔90は、内側貫通孔86と略同芯上に配置されている。また、外側貫通孔90の孔径は内側貫通孔86の孔径よりも大きく形成され、外側貫通孔90の孔径は筒部88に挿入管82を挿入して、筒部88の先端と挿入管82とを全周溶接する際に、図示しない溶接トーチと外殻部材12とが干渉しないような、あるいはレーザ溶接する際にはレーザビームの照射の障害とならない大きさに形成されている。
あわせて、外側貫通孔90を外側から覆う蓋板92が、外殻部材12の外側から取り付けられている。蓋板92には、挿入管82を挿入するための装着孔94が形成されており、装着孔94はバーリング加工により形成されて、挿入管82が挿入可能な筒部96が形成されている。なお、筒部96は必要に応じて形成すればよい。
挿入管82を取り付ける際には、内側貫通孔86、筒部88、外側貫通孔90に挿入管82を挿入し、外殻部材12の外側から筒部88の先端と挿入管82とを全周溶接する。そして、挿入管82に蓋板92の装着孔94及び筒部96を装着して、蓋板92により外側から外側貫通孔90を塞ぎ、筒部96の先端と挿入管82とを全周溶接する。また、蓋板92と外殻部材12とを全周溶接する。筒部88,96と挿入管82とを溶接するようにすることにより、溶接による孔開け等を招くことなく、溶接が容易になるとともに、確実に溶接できる。
このように、挿入管82を固定するにあたり、溶接を外殻部材12の外側から行うことができ、これにより、挿入管82が収納室4につながるとともに、収納室4と反応ガス流路18との間がシールされ、また、反応ガス流路18と外部との間がシールされて、シール性が確保される。
他方の挿入管84についても同様に、内殻部材14に形成された図示しない内側貫通孔、筒部98、外側貫通孔104に挿入されて溶接されるとともに、蓋板100の筒部102に挿入管84が挿入されて、蓋板100により外側貫通孔104が外側より塞がれる。そして、筒部102と挿入管84とが溶接されるとともに、蓋板100と外殻部材12とが溶接される。挿入管82,84には、収納室4内の温度を検出する温度センサやヒ一タ等が挿入される。
次に、前述した本実施形態の燃料電池用筐体1の作動について説明する。
反応ガス導入部材68を挿入孔22に挿入するとともに、天井板24を外殻部材12に取り付け、開口6から燃料電池ユニット2を収納室4内に挿入して、開口6を蓋部材8,10により塞いで固定する。
空気等の反応ガスが供給管52を介して導入箱36内に導入されると、図1に矢印で示すように、切欠44,46から外殻部材12と仕切板30,32との間の反応ガス流路16,18に導かれる。そして、両側壁側の反応ガス流路16,18から天井側の反応ガス流路17に導かれ、反応ガス流路17から反応ガス導入部材68の反応ガス供給通路70に流入する。反応ガス供給通路70から小孔76を介して収納室4に反応ガスが供給され、燃料電池ユニット2内で消費される。
燃料電池ユニット2からの排ガスは、収納室4から切欠26a,28aを介して凹部26,28(排ガス流路)に流入する。内殻部材14と仕切板30,32との間の凹部26,28を通って、内殻部材14の切欠26b,28bから排気箱38の切欠48,50を介して排気箱38内に導かれる。排気箱38内から図示しない排気管を介して外部に排出される。
また、挿入管82,84には、図示しない温度センサやヒータ等が挿入され、収納室4内の温度検出や点火等が行われる。挿入管82,84は内殻部材14の筒部88,98に全周溶接されているので、挿入管82,84と内殻部材14との間でガスの漏れが生じることはなくシール性が確保される。更に、挿入管82,84は蓋板92,100の筒部96,102に全周溶接されるとともに、蓋板92,100が外殻部材12に全周溶接されているので、挿入管82,84と外殻部材12との間でガスの漏れが生じることはなくシール性が確保される。
しかも、挿入管82,84と内殻部材14の筒部88,98との溶接、挿入管82,84と蓋板92,100の筒部96,102との溶接、蓋板92,100と外殻部材12との溶接は、全て外殻部材12の外側から行うことができるので、溶接作業が容易である。
次に、前述した実施形態と異なる第2実施形態の燃料電池用筐体200について、図6〜図9を用いて説明する。なお、前述した実施形態と同じ部材については同一番号を付して詳細な説明を省略する。
第2実施形態は、前述した実施形態と挿入管82,84の取り付けが異なる。図7に示すように、内殻部材14には内側貫通孔202,204が形成されている。この内側貫通孔202,204を中心にして、内殻部材14が外殻部材12側に向かって突出されて、突出部206,208が形成されている。
また、外殻部材12には、外殻部材12内に内殻部材14を所定間隔をあけて配置した場合に、内側貫通孔202,204と略同芯上となる位置に外側貫通孔210,212が形成されている。この外側貫通孔210,212を中心にして、外殻部材12が内殻部材14側に向かって突出されて、突出部214,216が形成されている。なお、内側貫通孔202,204および外側貫通孔210,212の一方のみを突出させるように構成することもできる。
内側貫通孔202,204と外側貫通孔210,212との孔径は、ほぼ同じ径に形成されており、挿入管82,84の外径よりも大きく形成されて、挿入管82,84を挿入した際には隙間ができるように構成されている。
外殻部材12内に内殻部材14を所定間隔をあけて配置する場合に、内側貫通孔202,204と外側貫通孔210,212とが重ね合わされて、内殻部材14の突出部206,208の先端と、外殻部材12の突出部214,216の先端とが互いに接触する。図9に示すように、内殻部材14の突出部206,208の先端と、外殻部材12の突出部214,216の先端(すなわち内側貫通孔202,204の周辺部と外側貫通孔210,212の周辺部)とを重ね溶接して、内側貫通孔202,204と外側貫通孔210,212との周囲全周を溶接する。
外殻部材12の突出部214,216の裏側は、外殻部材12の外側から溶接される蓋板218により塞がれている。蓋板218は、両突出部214,216の裏側を塞ぐ大きさに形成されている。
図9に示すように、蓋板218には、挿入管82を挿入可能な装着孔220が形成されている。装着孔220はバーリング加工により形成されており、挿入管82を挿入可能な筒部222が形成されている。同様に、蓋板218には、他方の挿入管84を挿入可能な図示しない装着孔がバーリング加工により形成されるとともに、筒部224が形成されている。
挿入管82,84を筒部222,224に挿入して、筒部222,224の先端と挿入管82,84とを全周溶接する。そして、挿入管82,84の一端を外側貫通孔210,212と内側貫通孔202,204とを通して収納室4とつなげて、蓋板218を外殻部材12に全周溶接する。
蓋板218の両筒部222,224のピッチと、内側貫通孔202,204及び外側貫通孔210,212とのピッチとに誤差があっても、内側貫通孔202,204と外側貫通孔210,212とは大きく形成されて挿入管82,84の外周との間に隙間があるので、蓋板218に挿入管82,84を取り付けても、挿入管82,84を内側貫通孔202,204及び外側貫通孔210,212に挿入できなくなるのを防止でき、部品点数を低減できる。
また、内殻部材14の突出部206,208と外殻部材12の突出部214,216とを重ね溶接するので、ガス通路18からのガスの漏れが生じることはなくシール性が確保される。更に、挿入管82,84と筒部222,224とを全周溶接し、蓋板218と外殻部材12とを全周溶接しているので、内側貫通孔202,204及び外側貫通孔210,212からのガスの漏れが生じることはなくシール性が確保される。
この第2実施形態でも、内殻部材14の突出部206,208と外殻部材12の突出部214,216との溶接、挿入管82,84と筒部222,224との溶接、蓋板218と外殻部材12との溶接は、全て外殻部材12の外側から行うことができるので、溶接作業が容易である。
以上本発明はこの様な実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
本発明の一実施形態としての燃料電池用筐体の一部を破断して示す拡大斜視図である。 本実施形態の燃料電池用筐体の外殻部材、内殻部材、床部材の分解斜視図である。 本実施形態の燃料電池用筐体の蓋部材、天井板、反応ガス導入部材の組立を示す分解斜視図である。 図3のA−A線拡大断面図である。 本実施形態の挿入管の取り付けを示す要部拡大断面図である。 窮2実施形態の燃料電池用筐体の一部を破断して示す拡大斜視図である。 第2実施形態の燃料電池用筐体の外殻部材、内殻部材、床部材の分解斜視図である。 第2実施形態の燃料電池用筐体の蓋部材、天井板、反応ガス導入部材の組立を示す分解斜視図である。 第2実施形態の挿入管の取り付けを示す要部拡大断面図である。
符号の説明
1,200…燃料電池用筐体 2…燃料電池ユニット
4…収納室 6…開口
8,10…蓋部材 12…外殻部材
12a,12b,12c…フランジ部
14…内殻部材
14a,14b,14c…フランジ部
16〜18,70…ガス通路
24…天井板 26,28…凹部
26a,26b,28a,28b…切欠
30,32…仕切板 36…導入箱
38…排気箱 52…供給管
54…案内管 56…排気管
62…溶接ビード 68…反応ガス導入部材
68a…フランジ部 76…小孔
82,84…挿入管
86,202,204…内側貫通孔
88,96,98,102,222,224…筒部
90,104,210,212…外側貫通孔
92,100,218…蓋板
94,220…装着孔
206,208,214,216…突出部

Claims (4)

  1. 燃料電池ユニットを収納するための収納室を構成する内殻部材と、該内殻部材と所定間隔をあけて外側に配置された外殻部材と、前記内殻部材と前記外殻部材とを貫通して前記収納室と通じる挿入管とを有する燃料電池用筐体であって、前記内殻部材および前記外殻部材は前記挿入管が挿入される内側貫通孔および外側貫通孔をそれぞれ備えるとともに、前記外殻部材の外側より溶接にて固定され、前記外側貫通孔を外側より覆う蓋板を備え、該蓋板は前記挿入管を挿入するための装着孔を有し、前記蓋板と前記挿入管とが溶接にて固定されており、前記外側貫通孔の孔径が前記内側貫通孔の孔径よりも大きく、前記内殻部材と前記内側貫通孔に挿入された前記挿入管とが溶接にて固定されており、前記外側貫通孔の孔径は、前記内殻部材と前記内側貫通孔に挿入された前記挿入管とを溶接にて固定する際に、溶接の障害とならない大きさに形成されていることを特徴とする燃料電池用筐体。
  2. 前記内殻部材は、前記内側貫通孔がバーリング加工により形成されるとともに、前記挿入管を挿入可能な筒部を備えることを特徴とする請求項に記載の燃料電池用筐体。
  3. 燃料電池ユニットを収納するための収納室を構成する内殻部材と、該内殻部材と所定間隔をあけて外側に配置された外殻部材と、前記内殻部材と前記外殻部材とを貫通して前記収納室と通じる挿入管とを有する燃料電池用筐体であって、前記内殻部材および前記外殻部材は前記挿入管が挿入される内側貫通孔および外側貫通孔をそれぞれ備えるとともに、前記外殻部材の外側より溶接にて固定され、前記外側貫通孔を外側より覆う蓋板を備え、該蓋板は前記挿入管を挿入するための装着孔を有し、前記蓋板と前記挿入管とが溶接にて固定されており、前記内殻部材および前記外殻部材のうち少なくとも一方を他方に向けて突出させて、前記内側貫通孔と前記外側貫通孔とを重ね合わせるとともに、前記内側貫通孔の周辺部と前記外側貫通孔の周辺部とが溶接にて固定されていることを特徴とする燃料電池用筐体。
  4. 前記蓋板は前記挿入管を挿入するための装着孔がバーリング加工により形成されるとともに、前記挿入管を挿入可能な筒部を備えることを特徴とする請求項に記載の燃料電池用筐体。
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