JP5230314B2 - 活性酸素生成装置 - Google Patents
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Description
また、活性酸素を生成する手段として、水中で電気を用いた電気分解により活性酸素を生成する方法もある。しかし、この場合には、副生成物として水素や塩素が発生する。水素や塩素の大量発生は安全や健康の点で、好ましくない影響を及ぼす。このような問題を回避するため、陽極と、活性酸素発生能を有する導電性高分子(以下導電性高分子として記す)を担持させた陰極との間に微弱電流を通電させることによって、水素や塩素の発生を抑制しつつ、活性酸素を有意に発生させる装置も知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、水中の溶存酸素は限られており、溶存酸素の消費とともに活性酸素の生成量が減少するという課題があった。また、長期間の使用により、導電性高分子表面に不純物などが付着することにより活性酸素の生成量が減少するという課題もあった。
図1、図2は本発明の実施の形態1に係る活性酸素生成装置の構成図である。この活性酸素生成装置は、酸素が溶存した水2を貯える水槽3と、排水口4やポンプ9を介して水槽3から出た水を受け入れる水受け器1とを備える。なお、水槽3も水受け器1も水を貯える容器であることに変わりはない。水槽3の内部には、水槽3に水を供給する水供給部7と、導電性高分子を含む基材からなる陰極5と、導電性を有する材料からなる陽極6とが配置されている。これらの電極5,6は、それらの大部分が水槽3の水中に浸漬可能な態様に設置されている。なお、陰極5と陽極6とは交互に積層された構成としてもよい。そして、陰極5と陽極6との電極間に直流電流を供給する電源10を有している。
また、排水口4から水受け器1への時間当たり排水量が、状況に拘わらず一定となるように、排水口4を調節可能としておくことが好ましい。
図3は本発明の実施の形態2における活性酸素生成装置の断面構成図である。この活性酸素生成装置は、水を貯える容器である水受け器1と、一定容積を有する固体物11を水受け器1の上下に移動させる昇降装置12とを備えている。昇降装置12は例えばモータと滑車などから構成され、固体物11を水受け器1の水の中と外との間で引き上げ/引き下げするもので、水位変位手段として作用する。
水受け器1の内部には、水受け器1に水を供給する水供給部7と、導電性高分子を含む基材からなる陰極5と、導電性を有する材料からなる陽極6とが配置されている。これらの電極5,6は、それらの大部分が水受け器1の水中に浸漬可能な態様に設置されている。なお、陰極5と陽極6とは交互に積層された構成としてもよい。そして、陰極5と陽極6との電極間に直流電流を供給する電源10を有している。
図4は本発明の実施の形態3における水供給部に用いられる蓋の斜視図、図5は本発明の実施の形態3における活性酸素生成装置の断面構成図である。この活性酸素生成装置は、容器である水受け器1と、水受け器1に水を供給する水供給部7とを備えてなる。
水供給部7は水受け器1内に設けられ、水供給部7の先端に供給水量を調節するための蓋8が設けられている。蓋8は水路を構成する外筒部14と内筒部15とを有し、外筒部14を導電性高分子を含む基材からなる陰極とし、内筒部15を導電性を有する陽極としている。そして、外筒部14と内筒部15との電極間に直流電流を供給する電源10を備えている。また、内筒部15の内側の蓋中心部には、蓋8の水路の開閉に寄与する可動軸13が設けられている。
なお、界面が陰極14の下端に来たときに水供給部7から水受け器1への水供給が開始されるようにしてもよい。
本装置の使用に応じて電極表面に汚れが付着して電流が流れにくくなり、過度の電圧が印加される場合がある。これに対しては、陰極5と陽極6の間に印加される電流値及び電圧値を常に検知する手段を備えて、電流及び電圧値の急激な上昇を検知したときには両極間の通電を停止することで、上記現象を防ぐようにすることができる。
なお、上記実施の形態1〜3においてそれぞれ説明した各事項は、可能な範囲で他の実施の形態に適用することができる。
Claims (7)
- 導電性高分子を含む基材からなる陰極と導電性を有する陽極とを酸素が溶存した水の入った容器内に浸漬させ、前記陰極と前記陽極の電極の間を通電することで活性酸素を生成する活性酸素生成装置であって、
前記容器の内部に設けられて該容器内に水を供給する水供給部と、
前記容器内の前記陰極部分における前記水と大気との界面を、前記陰極の上部から下端までに達するまで経時的に変動させるように前記容器内の水位を変更する水位変更手段と、を備え、
前記水供給部は、前記容器内の水位が前記陰極の前記下端に来ると、前記容器への水の供給を開始し、前記容器内の水位を当初の状態まで戻すものであることを特徴とする活性酸素生成装置。 - 前記電極が浸漬している前記水の温度が0〜30℃に保持されることを特徴とする請求項1に記載の活性酸素生成装置。
- 前記容器の下部に前記水位変更手段としての排水口を設け、前記容器の外部に前記排水口より排出された水を貯える水受け器を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の活性酸素生成装置。
- 前記容器の水を汲み上げて前記容器の外部に移す水移送機構を前記水位変更手段として設け、前記容器の外部に前記水移送機構により排出された水を貯える水受け器を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の活性酸素生成装置。
- 前記水供給部の先端に設けられて供給水量を調節する蓋を前記容器内に備え、
前記蓋は水路を構成する外筒部と内筒部とを有し、前記外筒部と前記内筒部により前記陰極と前記陽極の電極対を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の活性酸素生成装置。 - 導電性高分子を含む基材からなる陰極と導電性を有する陽極とを酸素が溶存した水の入った容器内に浸漬させ、前記陰極と前記陽極の電極の間を通電することで活性酸素を生成する活性酸素生成装置であって、
前記容器内に設けられて該容器内に水を供給する水供給部と、
前記容器内の前記陰極部分における前記水と大気との界面を、前記陰極の上部から下端までに達するまで経時的に変動させるように前記容器内の水位を変更する水位変更手段と、を備え、
前記水位変更手段は、一定容積を有する固体物を前記容器の水の中と外との間で引き上げ/引き下げする昇降装置であり、
前記昇降装置の前記固体物は、前記容器内の水位が前記陰極の前記下端に来たときに引き上げられるように設定されていて、前記固体物の引き上げと引き下げとが繰り返されることを特徴とする活性酸素生成装置。 - 前記導電性高分子を含む基材の表面は10−3〜103Ω/cm2の表面抵抗値であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の活性酸素生成装置。
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