以下、本発明の一実施の形態の電話システムについて、図1〜図7を参照しながら説明する。
図1は、電話システムの構成の例を示すブロック図である。電話システムは、事業所装置11、内線電話機12−1〜12−n(nは、2以上の整数)、外部スピーカ13、外線網14、インターネット網15、および緊急通報センタ16からなる。事業所装置11は、ボタン電話装置またはPBX(構内交換装置)などであり、電話交換機の一例である。事業所装置11は、外線網14を介した外部からの発呼に応じて、内線電話機12−1〜12−nを鳴動させる。また、事業所装置11は、内線電話機12−1〜12−nから外部への通話が要求された場合、外線網14を介して発呼する。
また、事業所装置11は、インターネット網15を介して緊急通報センタ16から緊急地震速報を受信した場合、図示せぬ表示装置および外部スピーカ13により、地震の到達を通知する。なお、緊急通報センタ16は、気象業務支援センターであるか、または気象庁長官の許可を受けた地震動予報業務許可事業者によって運営される。さらに、事業所装置11は、インターネット網15を介して緊急通報センタ16から緊急地震速報を受信した場合、通路に面した内線電話機12−1〜12−nを避難口に向かって順次鳴動させるとともに点滅させる。
事業所装置11は、外線インタフェース部21、緊急通報受信部22、バッテリ23、外線呼制御部24、内線インタフェース部25、I/O(Input/Output)インタフェース部26、メモリ27、誘導灯点滅継続時間タイマ28、および誘導制御部29を備える。外線インタフェース部21は、外線網14と接続し、外線網14を介した外部からの発呼を受け付け、外線網14を介して内線電話機12−1〜12−nから外部に発呼する。緊急通報受信部22は、ルータなどからなり、緊急通報センタ16からのインターネット網15を介した緊急地震速報を受信する。バッテリ23は、いわゆる二次電池であり、電源を事業所装置11の各部および内線電話機12−1〜12−nに供給する。外線呼制御部24は、外線網14を介した、内線電話機12−1〜12−nから外部への呼および外部から内線電話機12−1〜12−nへの呼を制御する。外線呼制御部24は、着信制御部31および発信制御部32を備える。着信制御部31は、外線網14を介した、外部から内線電話機12−1〜12−nへの呼を制御する。発信制御部32は、外線網14を介した、内線電話機12−1〜12−nから外部への呼を制御する。
内線インタフェース部25は、内線電話機12−1〜12−nと接続する。I/Oインタフェース部26は、外部スピーカ13と接続し、外部スピーカ13に所定の音声を出力させる。
メモリ27は、半導体メモリ、ハードディスクドライブ、またはメモリカードなどからなり、避難誘導のための内線電話機12−1〜12−nの鳴動の順番を示す順番情報などを記憶する。メモリ27の記憶領域のうちの一部の記憶領域は、誘導灯点滅順番メモリ33として用いられる。誘導灯点滅順番メモリ33には、避難誘導のための内線電話機12−1〜12−nの鳴動の順番が登録される。すなわち、誘導灯点滅順番メモリ33には、避難誘導のための内線電話機12−1〜12−nの鳴動の順番を示す順番情報が記憶される。例えば、順番情報は、内線電話機12−1〜12−nの内線番号によって、鳴動の順番を示す。また、メモリ27には、内線電話機12−1〜12−nの点滅の周期を示す周期情報が誘導灯点滅パターン41として記憶され、内線電話機12−1〜12−nの点滅および鳴動の継続期間を示す継続期間情報が誘導灯点滅継続時間42として記憶される。
誘導灯点滅継続時間タイマ28は、内線電話機12−1〜12−nの点滅および鳴動の期間を計時する。誘導制御部29は、内線電話機12−1〜12−nに、点滅、鳴動、および避難誘導の音声の出力を指示する。すなわち、誘導制御部29は、内線電話機12−1〜12−nの鳴動を制御するともに、点滅を制御し、さらに、避難誘導の音声の出力を制御する。より詳細には、誘導制御部29は、緊急地震速報が受信された場合、順番情報に示される順におよび循環的に、内線電話機12−1〜12−nのそれぞれの鳴動を制御する。誘導灯点滅継続時間タイマ28および誘導制御部29は、専用若しくはプログラム可能なIC(Integrated Circuit)または制御プログラムを実行するMPU(Micro Processing Unit)などにより実現される。
内線電話機12−1〜12−nは、ユーザによって使用され、外線網14を介した外部からの発呼を受けたり、または外部への通話を要求して、外部と通話する。また、内線電話機12−1〜12−nは、事業所装置11の制御によって、鳴動したり、着信を示す着信ランプを点滅させたりする。
図2は、誘導の処理の例を示すタイムチャートである。緊急通報センタ16に設けられているサーバ61からインターネット網15を介して緊急地震速報が送信されてくると、ステップS11において、事業所装置11の緊急通報受信部22は、緊急地震速報を受信する。緊急通報受信部22は、緊急地震速報の受信を誘導制御部29に通知する。誘導制御部29は、緊急地震速報の受信が通知されると、避難誘導のための内線電話機12−1〜12−nの鳴動の順番を示す順番情報を誘導灯点滅順番メモリ33から読み出し、また、誘導灯点滅パターン41と誘導灯点滅継続時間42とをメモリ27から読み出す。
以下、順番情報により、内線電話機12−1、内線電話機12−2、内線電話機12−nの順に鳴動の順番が示されている場合を例に説明する。
順番情報により、最初に内線電話機12−1を鳴動することが示されているので、ステップS12において、誘導制御部29は、トーン制御により、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−1に避難誘導の音声である音声ガイダンスの出力を指示する。これにより、内線電話機12−1は、内蔵されているスピーカから避難誘導の音声を出力する。ステップS13において、誘導制御部29は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−1宛てに点滅の周期を示す誘導灯点滅パターン41を送信し、誘導灯点滅パターン41に示される点滅の周期での着信ランプの点滅を内線電話機12−1に指示する。これにより、内線電話機12−1は、内蔵されている着信ランプを誘導灯点滅パターン41に示される点滅の周期で点滅させる。また、誘導制御部29は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−1に鳴動を指示する。これにより、内線電話機12−1は、鳴動する。
ステップS14において、誘導制御部29は、誘導灯点滅継続時間42で示される継続期間t1の計時を誘導灯点滅継続時間タイマ28に指示する。継続期間t1が経過すると誘導灯点滅継続時間タイマ28から誘導制御部29に継続期間t1が経過した旨が通知されるので、継続期間t1が経過すると、ステップS15において、誘導制御部29は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−1に着信ランプの消灯を指示する。これにより、内線電話機12−1は、着信ランプを消灯させる。また、誘導制御部29は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−1に鳴動の停止を指示する。これにより、内線電話機12−1は、鳴動を停止する。
順番情報により、2番目に内線電話機12−2を鳴動することが示されているので、ステップS16において、誘導制御部29は、トーン制御により、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−2に避難誘導の音声である音声ガイダンスの出力を指示する。これにより、内線電話機12−2は、内蔵されているスピーカから避難誘導の音声を出力する。ステップS17において、誘導制御部29は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−2宛てに点滅の周期を示す誘導灯点滅パターン41を送信し、誘導灯点滅パターン41に示される点滅の周期での着信ランプの点滅を内線電話機12−2に指示する。これにより、内線電話機12−2は、内蔵されている着信ランプを誘導灯点滅パターン41に示される点滅の周期で点滅させる。また、誘導制御部29は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−2に鳴動を指示する。これにより、内線電話機12−2は、鳴動する。
ステップS18において、誘導制御部29は、誘導灯点滅継続時間42で示される継続期間t1の計時を誘導灯点滅継続時間タイマ28に指示する。継続期間t1が経過すると誘導灯点滅継続時間タイマ28から誘導制御部29に継続期間t1が経過した旨が通知されるので、継続期間t1が経過すると、ステップS19において、誘導制御部29は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−2に着信ランプの消灯を指示する。これにより、内線電話機12−2は、着信ランプを消灯させる。また、誘導制御部29は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−2に鳴動の停止を指示する。これにより、内線電話機12−2は、鳴動を停止する。
順番情報により、最後に内線電話機12−nを鳴動することが示されているので、ステップS20において、誘導制御部29は、トーン制御により、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−nに避難誘導の音声である音声ガイダンスの出力を指示する。これにより、内線電話機12−nは、内蔵されているスピーカから避難誘導の音声を出力する。ステップS21において、誘導制御部29は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−n宛てに点滅の周期を示す誘導灯点滅パターン41を送信し、誘導灯点滅パターン41に示される点滅の周期での着信ランプの点滅を内線電話機12−nに指示する。これにより、内線電話機12−nは、内蔵されている着信ランプを誘導灯点滅パターン41に示される点滅の周期で点滅させる。また、誘導制御部29は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−nに鳴動を指示する。これにより、内線電話機12−nは、鳴動する。
ステップS22において、誘導制御部29は、誘導灯点滅継続時間42で示される継続期間t1の計時を誘導灯点滅継続時間タイマ28に指示する。継続期間t1が経過すると誘導灯点滅継続時間タイマ28から誘導制御部29に継続期間t1が経過した旨が通知されるので、継続期間t1が経過すると、ステップS23において、誘導制御部29は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−nに着信ランプの消灯を指示する。これにより、内線電話機12−nは、着信ランプを消灯させる。また、誘導制御部29は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−nに鳴動の停止を指示する。これにより、内線電話機12−nは、鳴動を停止する。
順番情報の最後に示される内線電話機12−nを鳴動させたので、順番情報の最初に戻り、ステップS24において、誘導制御部29は、トーン制御により、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−1に避難誘導の音声である音声ガイダンスの出力を指示する。これにより、内線電話機12−1は、内蔵されているスピーカから避難誘導の音声を出力する。ステップS25において、誘導制御部29は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−1宛てに点滅の周期を示す誘導灯点滅パターン41を送信し、誘導灯点滅パターン41に示される点滅の周期での着信ランプの点滅を内線電話機12−1に指示する。これにより、内線電話機12−1は、内蔵されている着信ランプを誘導灯点滅パターン41に示される点滅の周期で点滅させる。また、誘導制御部29は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機12−1に鳴動を指示する。これにより、内線電話機12−1は、鳴動する。
ステップS26において、誘導制御部29は、誘導灯点滅継続時間42で示される継続期間t1の計時を誘導灯点滅継続時間タイマ28に指示する。
サーバ61からインターネット網15を介して地震停止情報(地震速報解除情報)が送信されてくると、ステップS27において、事業所装置11の緊急通報受信部22は、地震停止情報を受信する。緊急通報受信部22は、地震停止情報の受信を誘導制御部29に通知する。誘導制御部29は、地震停止情報の受信が通知されると、直前に点滅および鳴動を指示した内線電話機12−1に、着信ランプの消灯および鳴動の停止を指示する。これにより、内線電話機12−nは、着信ランプを消灯させ、鳴動を停止し、誘導は終了する。
このように、内線電話機12−1、内線電話機12−2、内線電話機12−nが、順次および循環的(サイクリック)に点滅するとともに鳴動する。
例えば、図3に示されるように、内線電話機12−1、内線電話機12−4、内線電話機12−10、内線電話機12−13、内線電話機12−20、内線電話機12−23が、避難に使用される通路に面して配置され、内線電話機12−1が避難口から最も遠く、内線電話機12−4、内線電話機12−10、内線電話機12−13、内線電話機12−20、内線電話機12−23の位置が、その順に避難口に近づく場合、順番情報に示される鳴動の順は、内線電話機12−1、内線電話機12−4、内線電話機12−10、内線電話機12−13、内線電話機12−20、内線電話機12−23とされる。
これにより、内線電話機12−1、内線電話機12−4、内線電話機12−10、内線電話機12−13、内線電話機12−20、内線電話機12−23が、順次サイクリックに点滅するとともに鳴動するので、避難に使用される通路において、避難口に向かって、避難誘導されることになり、より確実に避難誘導できるようになる。
以上のように、通話側の内線電話機12−1〜12−nの着信ランプが避難口まで順次点滅表示するので地震発生時に人の手による誘導が不要となる。
また、地震発生の場合、停電となり電気の供給が途絶えることがあるが、通常、事業所装置11には停電用のバッテリ23を実装していることが多く、その場合停電しても一定時間動作することができる。夜間に地震があった場合、停電により暗闇になっても、音声ガイダンス、およびランプ灯(着信ランプ)を目印とすることができ、確実にかつ最短で避難口へ誘導することができる。着信ランプでの誘導に加え、通路側の内線電話機12−1〜12−nのスピーカから順次に音声ガイダンスを送出するようにしたので、より確実に避難口に誘導することができる。
このように、事業所装置11にバッテリ23が設けられているので、停電した後も、誘導の処理が行われる。
また、鳴動および点滅の順序を内線電話機側で制御するようにしてもよい。
図4は、電話システムの構成の他の例を示すブロック図である。図4に示される電話システムは、事業所装置101、内線電話機102−1〜102−n(nは、2以上の整数)、外部スピーカ13、外線網14、インターネット網15、および緊急通報センタ16からなる。外部スピーカ13、外線網14、インターネット網15、および緊急通報センタ16は、図1に示す場合と同様なので、その説明は省略する。
事業所装置101は、ボタン電話装置またはPBX(構内交換装置)などであり、電話交換機の一例である。事業所装置101は、外線網14を介した外部からの発呼に応じて、内線電話機102−1〜102−nを鳴動させる。また、事業所装置101は、内線電話機102−1〜102−nから外部への通話が要求された場合、外線網14を介して発呼する。
また、事業所装置101は、インターネット網15を介して緊急通報センタ16から緊急地震速報を受信した場合、図示せぬ表示装置および外部スピーカ13により、地震の到達を通知する。さらに、事業所装置101は、インターネット網15を介して緊急通報センタ16から緊急地震速報を受信した場合、通路に面した内線電話機102−1〜102−nに鳴動を制御するための情報(後述する順番情報および誘導灯点滅情報)を送信する。
事業所装置101は、外線インタフェース部21、緊急通報受信部22、外線呼制御部24、内線インタフェース部25、I/Oインタフェース部26、メモリ121、および誘導灯点滅情報送信制御部122を備える。外線インタフェース部21、緊急通報受信部22、外線呼制御部24、内線インタフェース部25、およびI/Oインタフェース部26は、図1に示す場合と同様なので、その説明は省略する。
メモリ121は、半導体メモリ、ハードディスクドライブ、またはメモリカードなどからなり、避難誘導のための内線電話機12−1〜12−nの鳴動の順番を示す順番情報などを記憶する。メモリ27の記憶領域のうちの一部の記憶領域は、誘導灯点滅順番メモリ131として用いられる。誘導灯点滅順番メモリ131には、避難誘導のための内線電話機102−1〜102−nの鳴動の順番が登録される。すなわち、誘導灯点滅順番メモリ131には、避難誘導のための内線電話機102−1〜102−nの鳴動の順番を示す順番情報が記憶される。例えば、順番情報は、内線電話機102−1〜102−nの内線番号によって、鳴動の順番を示す。また、メモリ27には、内線電話機102−1〜102−nの点滅を制御するための誘導灯点滅情報141が記憶されている。誘導灯点滅情報141は、内線電話機102−1〜102−nの点滅の周期を示す点滅パターン151と、内線電話機102−1〜102−nの点滅の開始までの時間を示す点滅開始時間152と、内線電話機102−1〜102−nの点滅を継続する時間を示す点滅継続時間153と、内線電話機102−1〜102−nの点滅を終了してから次に点滅を開始するまでの時間を示す点滅待機時間154とからなる。
誘導灯点滅情報送信制御部122は、内線インタフェース部25を介して、順番情報および誘導灯点滅情報141の内線電話機102−1〜102−nへの送信を制御する。
内線電話機102−1〜102−nは、ユーザによって使用され、外線網14を介した外部からの発呼を受けたり、または外部への通話を要求して、外部と通話する。また、内線電話機102−1〜102−nは、避難誘導のために、鳴動したり、着信を示す着信ランプを点滅させたりする。
内線電話機102−1〜102−nのそれぞれには、いわゆる二次電池であるバッテリ103が設けられている。
図5は、内線電話機102−1〜102−nのそれぞれの機能の構成を示すブロック図である。内線電話機102−1〜102−nのそれぞれには、バッテリ103、誘導灯点滅情報受信部171、点滅開始時間計算部172、タイマ173、および誘導制御部174が設けられる。なお、誘導灯点滅情報受信部171、点滅開始時間計算部172、タイマ173、および誘導制御部174は、専用若しくはプログラム可能なICまたは制御プログラムを実行するMPUなどにより実現される。
誘導灯点滅情報受信部171は、内線インタフェース部25を介して、事業所装置101から送信されてくる、順番情報および誘導灯点滅情報141を受信する。点滅開始時間計算部172は、順番情報および誘導灯点滅情報141から、順番情報および誘導灯点滅情報141を受信してから内線電話機102−1〜102−nのそれぞれが点滅を開始するまでの時間を計算する。タイマ173は、点滅および鳴動の期間などを計時する。誘導制御部174は、点滅、鳴動、および避難誘導の音声の出力を制御する。
図6は、誘導の処理の他の例を示すタイムチャートである。緊急通報センタ16に設けられているサーバ61からインターネット網15を介して緊急地震速報が送信されてくると、ステップS51において、事業所装置11の緊急通報受信部22は、緊急地震速報を受信する。緊急通報受信部22は、緊急地震速報の受信を誘導灯点滅情報送信制御部122に通知する。誘導灯点滅情報送信制御部122は、緊急地震速報の受信が通知されると、避難誘導のための内線電話機102−1〜102−nの鳴動の順番を示す順番情報を誘導灯点滅順番メモリ131から読み出し、また、誘導灯点滅情報141をメモリ121から読み出す。
以下、順番情報により、内線電話機102−1、内線電話機102−2、内線電話機102−nの順に鳴動の順番が示されている場合を例に説明する。
誘導灯点滅情報送信制御部122は、内線インタフェース部25を介して、内線電話機102−1〜102−nに、順番情報および誘導灯点滅情報141を送信する。
ステップS101において、内線電話機102−1の誘導灯点滅情報受信部171は、内線インタフェース部25を介して、事業所装置101から送信されてくる、順番情報および誘導灯点滅情報141を受信する。ステップS201において、内線電話機102−2の誘導灯点滅情報受信部171は、内線インタフェース部25を介して、事業所装置101から送信されてくる、順番情報および誘導灯点滅情報141を受信する。ステップS301において、内線電話機102−nの誘導灯点滅情報受信部171は、内線インタフェース部25を介して、事業所装置101から送信されてくる、順番情報および誘導灯点滅情報141を受信する。
なお、内線電話機102−1〜102−nのそれぞれに、バッテリ103が設けられているので、以下の手続きは、停電しても継続されることになる。
ステップS102において、内線電話機102−1の点滅開始時間計算部172は、順番情報および誘導灯点滅情報141から、内線電話機102−1が点滅を開始するまでの時間である点滅開始時間ta1を計算する。すなわち、内線電話機102−1の点滅開始時間計算部172は、点滅開始時間152+(点滅継続時間153×(内線電話機102−1の鳴動の順番−1))から点滅開始時間ta1を計算する。鳴動の順番が最初である内線電話機102の点滅開始時間ta1は、点滅開始時間152に等しくなる。
ステップS103において、内線電話機102−1の誘導制御部174は、点滅開始時間ta1の計時を内線電話機102−1のタイマ173に指示する。点滅開始時間ta1が経過すると内線電話機102−1のタイマ173から内線電話機102−1の誘導制御部29に点滅開始時間ta1が経過した旨が通知されるので、点滅開始時間ta1が経過すると、ステップS104において、内線電話機102−1の誘導制御部174は、内線電話機102−1に内蔵されている着信ランプを点滅させ、鳴動させる。また、内線電話機102−1の誘導制御部174は、内線電話機12−1に避難誘導(避難通知)の音声である音声ガイダンスを出力させる。
ステップS105において、内線電話機102−1の誘導制御部174は、点滅継続時間153に等しい点滅継続時間tbの計時を内線電話機102−1のタイマ173に指示する。点滅継続時間tbが経過すると内線電話機102−1のタイマ173から内線電話機102−1の誘導制御部29に点滅継続時間tbが経過した旨が通知されるので、点滅継続時間tbが経過すると、ステップS106において、内線電話機102−1の誘導制御部174は、内線電話機102−1に内蔵されている着信ランプを消灯させ、鳴動を停止させる。
ステップS107において、内線電話機102−1の誘導制御部174は、点滅待機時間154に等しい点滅待機時間tcの計時を内線電話機102−1のタイマ173に指示する。点滅待機時間tcが経過すると内線電話機102−1のタイマ173から内線電話機102−1の誘導制御部29に点滅待機時間tcが経過した旨が通知されるので、点滅待機時間tcが経過すると、ステップS108において、内線電話機102−1の誘導制御部174は、内線電話機102−1に内蔵されている着信ランプを点滅させ、鳴動させる。また、内線電話機102−1の誘導制御部174は、内線電話機12−1に避難誘導(避難通知)の音声である音声ガイダンスを出力させる。
ステップS109において、内線電話機102−1の誘導制御部174は、点滅継続時間153に等しい点滅継続時間tbの計時を内線電話機102−1のタイマ173に指示する。点滅継続時間tbが経過すると内線電話機102−1のタイマ173から内線電話機102−1の誘導制御部29に点滅継続時間tbが経過した旨が通知されるので、点滅継続時間tbが経過すると、ステップS110において、内線電話機102−1の誘導制御部174は、内線電話機102−1に内蔵されている着信ランプを消灯させ、鳴動を停止させる。
以下、内線電話機102−1において、ステップS107〜ステップS110の手続きが繰り返される。
ステップS202において、内線電話機102−2の点滅開始時間計算部172は、順番情報および誘導灯点滅情報141から、内線電話機102−2が点滅を開始するまでの時間である点滅開始時間ta2を計算する。すなわち、内線電話機102−2の点滅開始時間計算部172は、点滅開始時間152+(点滅継続時間153×(内線電話機102−2の鳴動の順番−1))から点滅開始時間ta2を計算する。鳴動の順番が2番目である内線電話機102−2の点滅開始時間ta2は、点滅開始時間152に点滅継続時間153を加えた値となる。
ステップS203において、内線電話機102−2の誘導制御部174は、点滅開始時間ta2の計時を内線電話機102−2のタイマ173に指示する。点滅開始時間ta2が経過すると内線電話機102−2のタイマ173から内線電話機102−2の誘導制御部29に点滅開始時間ta2が経過した旨が通知されるので、点滅開始時間ta2が経過すると、ステップS204において、内線電話機102−2の誘導制御部174は、内線電話機102−2に内蔵されている着信ランプを点滅させ、鳴動させる。また、内線電話機102−2の誘導制御部174は、内線電話機12−2に避難誘導(避難通知)の音声である音声ガイダンスを出力させる。
ステップS205において、内線電話機102−2の誘導制御部174は、点滅継続時間153に等しい点滅継続時間tbの計時を内線電話機102−2のタイマ173に指示する。点滅継続時間tbが経過すると内線電話機102−2のタイマ173から内線電話機102−2の誘導制御部29に点滅継続時間tbが経過した旨が通知されるので、点滅継続時間tbが経過すると、ステップS206において、内線電話機102−2の誘導制御部174は、内線電話機102−2に内蔵されている着信ランプを消灯させ、鳴動を停止させる。
ステップS207において、内線電話機102−2の誘導制御部174は、点滅待機時間154に等しい点滅待機時間tcの計時を内線電話機102−2のタイマ173に指示する。点滅待機時間tcが経過すると内線電話機102−2のタイマ173から内線電話機102−2の誘導制御部29に点滅待機時間tcが経過した旨が通知されるので、点滅待機時間tcが経過すると、ステップS208において、内線電話機102−2の誘導制御部174は、内線電話機102−2に内蔵されている着信ランプを点滅させ、鳴動させる。また、内線電話機102−2の誘導制御部174は、内線電話機12−2に避難誘導(避難通知)の音声である音声ガイダンスを出力させる。
ステップS209において、内線電話機102−2の誘導制御部174は、点滅継続時間153に等しい点滅継続時間tbの計時を内線電話機102−2のタイマ173に指示する。点滅継続時間tbが経過すると内線電話機102−2のタイマ173から内線電話機102−2の誘導制御部29に点滅継続時間tbが経過した旨が通知されるので、点滅継続時間tbが経過すると、ステップS210において、内線電話機102−2の誘導制御部174は、内線電話機102−2に内蔵されている着信ランプを消灯させ、鳴動を停止させる。
以下、内線電話機102−2において、ステップS207〜ステップS210の手続きが繰り返される。
ステップS302において、内線電話機102−nの点滅開始時間計算部172は、順番情報および誘導灯点滅情報141から、内線電話機102−nが点滅を開始するまでの時間である点滅開始時間tanを計算する。すなわち、内線電話機102−nの点滅開始時間計算部172は、点滅開始時間152+(点滅継続時間153×(内線電話機102−nの鳴動の順番−1))から点滅開始時間tanを計算する。鳴動の順番が3番目である内線電話機102−nの点滅開始時間tanは、点滅開始時間152+2×点滅継続時間153となる。
ステップS303において、内線電話機102−nの誘導制御部174は、点滅開始時間tanの計時を内線電話機102−nのタイマ173に指示する。点滅開始時間tanが経過すると内線電話機102−nのタイマ173から内線電話機102−nの誘導制御部29に点滅開始時間tanが経過した旨が通知されるので、点滅開始時間tanが経過すると、ステップS304において、内線電話機102−nの誘導制御部174は、内線電話機102−nに内蔵されている着信ランプを点滅させ、鳴動させる。また、内線電話機102−nの誘導制御部174は、内線電話機12−nに避難誘導(避難通知)の音声である音声ガイダンスを出力させる。
ステップS305において、内線電話機102−nの誘導制御部174は、点滅継続時間153に等しい点滅継続時間tbの計時を内線電話機102−nのタイマ173に指示する。点滅継続時間tbが経過すると内線電話機102−nのタイマ173から内線電話機102−nの誘導制御部29に点滅継続時間tbが経過した旨が通知されるので、点滅継続時間tbが経過すると、ステップS306において、内線電話機102−nの誘導制御部174は、内線電話機102−nに内蔵されている着信ランプを消灯させ、鳴動を停止させる。
ステップS307において、内線電話機102−nの誘導制御部174は、点滅待機時間154に等しい点滅待機時間tcの計時を内線電話機102−nのタイマ173に指示する。点滅待機時間tcが経過すると内線電話機102−nのタイマ173から内線電話機102−nの誘導制御部29に点滅待機時間tcが経過した旨が通知されるので、点滅待機時間tcが経過すると、ステップS308において、内線電話機102−nの誘導制御部174は、内線電話機102−nに内蔵されている着信ランプを点滅させ、鳴動させる。また、内線電話機102−nの誘導制御部174は、内線電話機12−nに避難誘導(避難通知)の音声である音声ガイダンスを出力させる。
ステップS309において、内線電話機102−nの誘導制御部174は、点滅継続時間153に等しい点滅継続時間tbの計時を内線電話機102−nのタイマ173に指示する。点滅継続時間tbが経過すると内線電話機102−nのタイマ173から内線電話機102−nの誘導制御部29に点滅継続時間tbが経過した旨が通知されるので、点滅継続時間tbが経過すると、ステップS310において、内線電話機102−nの誘導制御部174は、内線電話機102−nに内蔵されている着信ランプを消灯させ、鳴動を停止させる。
以下、内線電話機102−nにおいて、ステップS307〜ステップS310の手続きが繰り返される。
以上で説明したステップS101〜ステップS110の手続き、ステップS201〜ステップS210の手続き、およびステップS301〜ステップS310の手続きは、並列に行われる。
このように、内線電話機102−1〜102−n側で制御して、内線電話機102−1〜102−nに、順次サイクリックに点滅させるとともに鳴動させることができるので、より確実に避難誘導できるようになる。
なお、緊急地震速報を受信して、避難誘導すると説明したが、これに限らず、避難を促すかまたは要求する情報、例えば、火災、土石流、噴火などの警報を受信して、避難誘導するようにしてもよい。
また、内線電話機12−1〜12−nまたは内線電話機102−1〜102−nの着信ランプを点滅させると説明したが、これに限らず、内線電話機12−1〜12−nまたは内線電話機102−1〜102−nのそれぞれにおいて、着信ランプと共に、外線使用のためのボタンなどであるファンクションボタンを、誘導方向(避難口)を示すように順次点滅させるようにしてもよい。これにより、内線電話機12−1〜12−nまたは内線電話機102−1〜102−nのいずれかの1台でも、右か左かなど誘導の方向を示すことができ、また、より目立たせることができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
図7は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)201,ROM(Read Only Memory)202,RAM(Random Access Memory)203は、バス204により相互に接続されている。
バス204には、さらに、入出力インタフェース205が接続されている。入出力インタフェース205には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部206、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部207、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部208、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部209、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア211を駆動するドライブ210が接続されている。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU201が、例えば、記憶部208に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース205及びバス204を介して、RAM203にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU201)が実行するプログラムは、例えば、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア211に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供される。
そして、プログラムは、リムーバブルメディア211をドライブ210に装着することにより、入出力インタフェース205を介して、記憶部208に記憶することで、コンピュータにインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部209で受信し、記憶部208に記憶することで、コンピュータにインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM202や記憶部208にあらかじめ記憶しておくことで、コンピュータにあらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。