JP5229099B2 - ログ管理システム、表示システム、ログ管理方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、MFP(Multi Function Peripherals)などの画像処理装置が実行したジョブのログを管理する技術に関する。
近年、「複合機」または「MFP」などと呼ばれる、コピー、ネットワークプリンティング(PCプリント)、ファックス、およびスキャナなどの機能を集約した画像処理装置が、役所および企業などのオフィスに普及している。画像処理装置のほかにも、電子メールサーバ、ファイルサーバ、およびプロキシサーバなど、様々な装置がオフィスに設けられている。
オフィスにおいては、誰がどのようなジョブを装置に実行させたのかを監視しなければならないことが、しばしばある。そこで、特許文献1、2には、監視または監査のための次のようなシステムが開示されている。
特許文献1に開示される不正アクセス監査システムは、医用装置および医用情報システムの少なくとも一方に保存された監査ログを取得する監査ログ取得部と、監査ログ取得部により取得された監査ログを解析し、所望の対象を集計することにより解析結果を得る監査ログ解析部と、監査ログ解析部により得られた解析結果を表示装置に表示させるための解析結果情報を作成する解析結果情報作成部とを有する。
特許文献2に開示されるサーバシステムは、サーバ装置と該サーバ装置の特定のモードにログイン可能な端末装置とを備える。前記端末装置は、前記サーバ装置の特定のモードにログインしている状態で、サーバ装置に向けて定期的に接続確認信号を発信する発信手段を備えている。前記サーバ装置は、前記端末装置から発信される前記接続確認信号の有無を監視する監視手段と、前記監視手段により、前記接続確認信号が一定時間検出されなかった場合には、強制ログアウト処理を行う制御手段を備えている。
特開2006−195634号公報 特開2006−277585号公報
ところで、画像処理装置は、ジョブを実行する際に画像を取り扱うことが多い。したがって、ジョブの実行のログをより確実に記録するためには、ジョブの実行の日時および指令者などの属性を示すデータだけでなく、取り扱った画像を再現するための画像データをも保存しておくことが望ましい。
画像処理装置には近年、ハードディスクなどの大容量の記憶装置が内蔵されている。ところが、ログのデータを内蔵の記憶装置に保存するよりも、サーバの記憶装置に保存するほうが望ましい。なぜなら、本来の目的である画像処理が画像処理装置において円滑に実行されるようにするためである。また、オフィスに複数台の画像処理装置が設けられている場合は、サーバの記憶装置に保存することによって一元的に容易に管理できるからである。
しかし、ジョブの属性を示すデータおよびジョブで取り扱った画像の画像データをサーバの記憶装置に単に保存しておくだけでは、後にユーザがログを確認する際に、あまり便利ではない。
本発明は、このような問題点に鑑み、画像を取り扱うジョブのログをユーザにとって従来よりも便利に確認できるようにすることを、目的とする。
本発明の一形態に係るログ管理システムは、画像処理装置と、第二の装置と、前記画像処理装置および前記第二の装置のそれぞれと通信回線を介して接続可能な第三の装置と、前記画像処理装置がジョブで取り扱った画像を再現するための画像データを当該ジョブの識別子と対応付けて保存する画像データ保存手段と、を有するログ管理システムであって、前記画像処理装置は、前記ジョブが実行されるごとに、当該ジョブ前記画像の前記画像データを前記画像データ保存手段に保存させる画像データ保存処理手段、を有し、前記第三の装置は、前記ジョブの属性に関する属性情報を示す属性データを当該ジョブの前記識別子と対応付けて保存する属性データ保存手段、を有し、前記第二の装置は、これから表示させる前記画像である表示対象画像を取り扱った前記ジョブの前記属性データを前記第三の装置に対して要求し取得する属性データ取得手段、を有し、前記第三の装置は、さらに、前記第二の装置から要求された前記属性データが前記属性データ保存手段に未だ保存されていない場合に、前記画像処理装置に対して当該属性データを要求する属性データ要求手段、を有し、前記画像処理装置は、さらに、所定の期間に実行された前記ジョブそれぞれの前記属性データを纏めて前記属性データ保存手段に保存させ、かつ、前記第三の装置から要求された前記属性データを前記属性データ保存手段に保存させる属性データ保存処理手段、を有し、前記第二の装置は、さらに、前記表示対象画像を取り扱った前記ジョブの前記属性データが前記属性データ取得手段によって既に取得されている場合は、前記画像データ保存手段に保存されている当該表示対象画像の前記画像データに基づいて、当該表示対象画像と当該表示対象画像に対応するボタンとを、当該ボタンを選択可能な形態で一緒に表示し、さらに、当該ボタンが押されたら当該ジョブの前記属性情報を当該属性データに基づいて表示し、当該属性データが未だ取得されていない場合は、当該ボタンを選択不能な形態で、当該表示対象画像と一緒に表示し、または、当該表示対象画像および当該ボタンのうち当該表示対象画像のみを表示し、その後、当該属性データが取得されたら、当該ボタンを選択可能な形態で表示し、さらに、当該ボタンが押されたら当該属性情報を表示する、表示手段、を有する。
好ましくは、前記表示手段は、複数の前記表示対象画像それぞれを縮小した縮小画像と当該複数の表示対象画像それぞれに対応する前記ボタンとを一緒に表示し、当該複数のボタンのうちのいずれかが押された場合に、当該押されたボタンに対応する前記表示対象画像と当該表示対象画像を取り扱った前記ジョブの前記属性情報とを一緒に表示する。
本発明によると、ユーザは、画像を取り扱うジョブのログを従来よりも便利に確認することができる。
ネットワークシステムの全体的な構成の例を示す図である。 画像形成装置のハードウェア構成の例を示す図である。 画像形成装置の機能的構成の例を示す図である。 ジョブ属性ログサーバのハードウェア構成の例を示す図である。 ジョブ属性ログサーバの機能的構成の例を示す図である。 ジョブ画像ログサーバの機能的構成の例を示す図ある。 属性ログデータおよび画像ログデータのやり取りの例を示す図である。 属性ログデータに記載される属性情報の例を示す図である。 画像一覧画面の例を示す図である。 詳細ログ画面の例を示す図である。 画像形成装置の全体的な処理の流れの例を説明するためのフローチャートである。 ジョブ属性ログサーバの全体的な処理の流れの例を説明するためのフローチャートである。 ジョブ画像ログサーバの全体的な処理の流れの例を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施例の1つを、図面を参照しながら説明する。
図1はネットワークシステムSYの全体的な構成の例を示す図、図2は画像形成装置1のハードウェア構成の例を示す図、図3は画像形成装置1の機能的構成の例を示す図、図4はジョブ属性ログサーバ2のハードウェア構成の例を示す図、図5はジョブ属性ログサーバ2の機能的構成の例を示す図、図6はジョブ画像ログサーバ3の機能的構成の例を示す図ある。
図1に示すように、ネットワークシステムSYは、複数台の画像形成装置1、ジョブ属性ログサーバ2、ジョブ画像ログサーバ3、パーソナルコンピュータ4、および通信回線5などによって構成される。
ネットワークシステムSYは、役所または企業などの組織の建物に設けられ、その組織のメンバによって使用される。以下、ある組織において使用されるネットワークシステムSYを例に説明する。その組織のメンバを「ユーザ」と記載する。ユーザには、1人ずつ1つのユニークなユーザID(identification)が与えられている。
各画像形成装置1、ジョブ属性ログサーバ2、ジョブ画像ログサーバ3、およびパーソナルコンピュータ4は、通信回線5を介して互いに接続可能である。通信回線5として、いわゆるLAN(Local Area Network)回線、インターネット、公衆回線、または専用線などが用いられる。
画像形成装置1は、一般に複合機またはMFP(Multi Function Peripherals)などと呼ばれる画像処理装置であって、コピー、PCプリント(ネットワークプリンティング)、ファックス、スキャナ、ボックス、および電子メールなどの機能を集約した装置である。
「PCプリント機能」とは、パーソナルコンピュータ4からの指令に基づいて画像を用紙に印刷する機能である。「ボックス」機能とは、ユーザごとに「ボックス」または「パーソナルボックス」などと呼ばれる記憶領域を与えておき、各ユーザが自分の記憶領域によって画像ファイルなどのドキュメントデータを保存し管理するための機能である。ボックスは、パーソナルコンピュータにおける「フォルダ」または「ディレクトリ」に相当する。
画像形成装置1は、コピー、スキャン、およびPCプリントなどのジョブを実行するごとに、属性ログデータ61および画像ログデータ62を生成する。
属性ログデータ61は、そのジョブを実行させたユーザのユーザIDおよびそのジョブを実行した日時など、そのジョブの属性に関する情報が示される。画像ログデータ62は、そのジョブで取り扱った画像の画像データである。属性ログデータ61および画像ログデータ62については、後に詳細に説明する。以下、各画像形成装置1を「画像形成装置11」、「画像形成装置12」、「画像形成装置13」、…と区別して記載することがある。
ジョブ属性ログサーバ2は、各画像形成装置1で生成された属性ログデータ61を一元的に管理する。
ジョブ画像ログサーバ3は、各画像形成装置1で生成された画像ログデータ62を一元的に管理する。
パーソナルコンピュータ4は、ユーザが画像を作成したり編集したりするために用いられるほか、ユーザが過去のジョブの属性ログデータ61および画像ログデータ62の内容を確認するために用いられる。
画像形成装置1は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)10a、RAM(Random Access Memory)10b、ROM(Read Only Memory)10c、大容量記憶装置10d、スキャナ10e、印刷装置10f、ネットワークインタフェース10g、タッチパネル10h、およびモデム10iのほか、制御用回路などによって構成される。
スキャナ10eは、原稿の用紙に記されている写真、文字、絵、図表などの画像を読み取って画像データを生成する装置である。
印刷装置10fは、スキャナ10eによって読み取られた画像または他の装置から受信した画像データに示される画像を印刷する。
タッチパネル10hは、ユーザに対してメッセージまたは指示を与えるための画面、ユーザが処理の指令および条件を入力するための画面、およびCPU10aの処理の結果を示す画面などを表示する。また、ユーザが指で触れた位置を検知し、検知結果を示す信号をCPU10aに送信する。
ネットワークインタフェース10gは、通信回線5を介してジョブ属性ログサーバ2およびジョブ画像ログサーバ3などの他の装置と通信を行うためのNIC(Network Interface Card)である。
モデム10iは、固定電話網を介して他のファックス端末との間でG3などのプロトコルで画像データをやり取りするための装置である。
ROM10cまたは大容量記憶装置10dには、図3に示すような属性ログデータ生成部101、画像ログデータ生成部102、属性ログデータ保存部103、属性ログデータ送信部104、および画像ログデータ送信部105などを実現するためのプログラムが記憶されている。これらのプログラムは、必要に応じてRAM10bにロードされ、CPU10aによって実行される。大容量記憶装置10dとして、ハードディスクまたはフラッシュメモリなどが用いられる。
図3に示す各部の機能の全部または一部を回路などのハードウェアのみによって実現してもよい。
ジョブ属性ログサーバ2は、図4に示すように、サーバ本体20、ディスプレイ21、および入力装置22などによって構成される。
サーバ本体20は、CPU20a、RAM20b、ROM20c、ハードディスク20d、グラフィックボード20e、入出力インタフェース20f、およびネットワークインタフェース20gなどによって構成される。
ディスプレイ21はグラフィックボード20eに繋がれており、入力装置22は入出力インタフェース20fに繋がれている。
グラフィックボード20eは、グラフィックアクセラレータであって、ディスプレイ21に画面を表示させるための処理を行う。
入出力インタフェース20fは、入力装置22からの信号を受け付ける。入力装置22として、キーボードおよびマウスなどが用いられる。
ネットワークインタフェース20gは、通信回線5を介してジョブ画像ログサーバ3などの他の装置と通信を行うためのNICである。
ハードディスク20dには、図5に示すような属性ログデータ受信部201、属性ログデータ保存部202、属性ログデータ配信部203、および属性ログデータ要求部204などを実現するためのプログラムが記憶されている。これらのプログラムは、必要に応じてRAM20bにロードされ、CPU20aによって実行される。
ジョブ画像ログサーバ3は、ジョブ属性ログサーバ2と同様に、サーバ本体30、ディスプレイ31、および入力装置32などによって構成される。
サーバ本体30は、図4に示したサーバ本体20と同様に、CPU、RAM、ROM、ハードディスク、グラフィックボード、入出力インタフェース、およびネットワークインタフェースなどによって構成される。サーバ本体30を構成する各装置の役割は、サーバ本体20を構成する各装置の役割と基本的に同じである。ただし、ハードディスクには、図6に示すような画像ログデータ受信部301、画像ログデータ保存部302、画像一覧画面表示処理部303、属性ログデータ取得部304、および属性ログ表示処理部305などを実現するためのプログラムが記憶されている。これらのプログラムは、必要に応じてRAMにロードされ、CPUによって実行される。
次に、図3に示す画像形成装置1の各部、図5に示すジョブ属性ログサーバ2の各部、および図6に示すジョブ画像ログサーバ3の各部の処理内容などについて、詳細に説明する。
〔ジョブのログを記録するための処理〕
図7は属性ログデータ61および画像ログデータ62のやり取りの例を示す図、図8は属性ログデータ61に記載される属性情報の例を示す図である。
図3において、ジョブを実行するごとに、画像形成装置1の属性ログデータ生成部101は属性ログデータ61を生成し、画像ログデータ生成部102は画像ログデータ62を生成する。
具体的には、コピーのジョブを実行した場合は、画像ログデータ生成部102は、スキャンした画像つまりコピーの対象の画像の画像データを必要に応じて特定のフォーマット(例えば、GIF(Graphics Interchange Format)、TIFF(Tagged Image File Format)、またはJPEG(Joint Photographic Experts Group)など)のデータに変換するなどして、画像ログデータ62を生成する。さらに、画像ログデータ生成部102は、生成した画像ログデータ62に、他の画像ログデータ62と区別するための画像IDを付ける。画像IDを付ける点は、後述するスキャンのジョブの場合およびPCプリントのジョブの場合においても、同様である。なお、画像IDに、ジョブを実行した画像形成装置1の識別子を含めてもよい。そうすれば、ある画像形成装置1で生成された画像ログデータ62を、その画像IDのみによって、その画像形成装置1で生成された他の画像ログデータ62だけでなく他の画像形成装置1で生成された他の画像ログデータ62とも区別することができる。
一方、属性ログデータ生成部101は、図8(a)に示すような属性ログデータ61を生成する。「ユーザID」は、そのジョブの指令を与えたユーザのユーザIDである。「MFP−ID」は、そのジョブを実行した画像形成装置1自身の識別子である。MFP−IDとして、例えばIP(Internet Protocol)アドレスまたはMAC(Media Access Control)アドレスが用いられる。「実行日時」は、そのジョブを実行した日時である。「部数」は、そのジョブにおいてコピーした部数である。「画像ID」は、画像ログデータ生成部102によって生成された画像ログデータ62の画像IDである。
属性ログデータ61の記述のフォーマットとして、例えばXML(Extensible Markup Language)が用いられる。
または、スキャンのジョブを実行した場合は、画像ログデータ生成部102は、スキャンした画像の画像データを必要に応じて特定のフォーマットのデータに変換するなどして、画像ログデータ62を生成する。
一方、属性ログデータ生成部101は、図8(b)に示すような属性ログデータ61を生成する。「ユーザID」、「MFP−ID」、「実行日時」、および「画像ID」の意味は、図8(a)に示したユーザID、MFP−ID、実行日時、および画像IDそれぞれの意味と同じである。「送信先」は、スキャンした画像の画像データの送信先である。例えば、画像データを電子メールに添付して送信した場合は送信先として電子メールアドレスが示され、FTP(File Transfer Protocol)で送信した場合はIPアドレスが示される。または、画像データを、送信する代わりにボックスに保存した場合は、保存先のボックスの識別子(例えば、ボックス名)が示される。
または、PCプリントのジョブを実行した場合は、画像ログデータ生成部102は、パーソナルコンピュータ4から送信されてきた、印刷対象の画像の画像データを、必要に応じて特定のフォーマットのデータに変換するなどして、画像ログデータ62を生成する。
一方、属性ログデータ生成部101は、図8(c)に示すような属性ログデータ61を生成する。「ユーザID」、「MFP−ID」、「実行日時」、および「画像ID」の意味は、図8(a)に示したユーザID、MFP−ID、実行日時、および画像IDそれぞれの意味と同じである。「部数」は、印刷した部数である。「指令元」は、そのジョブの指令のデータの送信元であるパーソナルコンピュータ4の識別子(例えば、IPアドレス)である。
このように、ジョブで取り扱われた画像の画像ログデータ62にも、そのジョブの属性ログデータ61にも、共通の画像IDが付される。
属性ログデータ保存部103には、属性ログデータ生成部101によって生成された属性ログデータ61が一時的に保存される。
属性ログデータ送信部104は、定期的に(例えば、毎日の所定の時刻に)、属性ログデータ保存部103に保存されている属性ログデータ61を纏めてジョブ属性ログサーバ2へ送信する。送信された属性ログデータ61は、属性ログデータ保存部103から削除される。ただし、後述するように、ジョブ属性ログサーバ2からの要求に応じて属性ログデータ61を送信する場合がある。
画像ログデータ送信部105は、画像ログデータ生成部102によって画像ログデータ62が生成されると直ちにその画像ログデータ62をジョブ画像ログサーバ3へ送信する。
つまり、画像形成装置1は、画像ログデータ62については生成するごとに直ちにジョブ画像ログサーバ3へ送信し(図7の丸数字1)、属性ログデータ61については一定の期間中に生成した分を纏めてジョブ属性ログサーバ2へ送信する(丸数字2)。画像ログデータ62を直ちに送信するのは、大容量記憶装置10dの節約のためである。一方、属性ログデータ61は、大容量記憶装置10dの容量に対して非常に小さいので、大容量記憶装置10dの節約よりも通信の効率に鑑み、所定の期間分を纏めて送信する。
図5において、ジョブ属性ログサーバ2の属性ログデータ受信部201は、画像形成装置1からの属性ログデータ61を受信する。受信された属性ログデータ61は、属性ログデータ保存部202に保存される。つまり、属性ログデータ保存部202は、属性ログデータ61のデータベースの役割を果たす。
図6において、ジョブ画像ログサーバ3の画像ログデータ受信部301は、画像形成装置1からの画像ログデータ62を受信する。受信された画像ログデータ62は、画像ログデータ保存部302に保存される。つまり、画像ログデータ保存部302は、画像ログデータ62のデータベースの役割を果たす。
〔ジョブのログをユーザに参照させるための処理〕
図9は画像一覧画面WN1の例を示す図、図10は詳細ログ画面WN2の例を示す図である。
図6において、ジョブ画像ログサーバ3の画像一覧画面表示処理部303は、図9のような画像一覧画面WN1をジョブ画像ログサーバ3自身のディスプレイに表示する処理を、属性ログデータ取得部304と連携して行う。
属性ログ表示処理部305は、図10のような詳細ログ画面WN2をジョブ画像ログサーバ3自身のディスプレイに表示する処理を行う。
ここで、画像一覧画面表示処理部303、属性ログデータ取得部304、および属性ログ表示処理部305の処理内容について、詳細に説明する。
ユーザがジョブ画像ログサーバ3に対して所定のコマンドを入力すると、画像一覧画面表示処理部303は、画像一覧画面WN1を表示する。
画像一覧画面表示処理部303は、画像一覧画面WN1に、画像ログデータ保存部302に画像ログデータ62が保存されている各画像を、縮小して(つまり、サムネイル画像として)配置する。画像ログデータ62が多数ある場合は、全部の画像を配置せず一部の画像を配置する。そして、「次頁」ボタンが押されるごとに、交代々々に残りの画像を順次配置する。
さらに、各画像に対応して「ログ情報」ボタンを配置する。「ログ情報」ボタンが押されると、属性ログ表示処理部305は、それに対応する画像が用いられたジョブに関する情報を示す詳細ログ画面WN2を、その画像の属性ログデータ61に基づいて表示させる。
ただし、属性ログデータ61が属性ログデータ取得部304によって未だ受信されていない画像の「ログ情報」ボタンは、画像一覧画面WN1に配置しない。または、選択できないような形態で(例えば、いわゆるグレー表示の形態で)配置する。そして、属性ログデータ61が受信されたら、それに係る画像に対応する「ログ情報」ボタンを、選択可能な形態で配置する。
属性ログデータ取得部304は、画像一覧画面WN1に配置される各画像の属性ログデータ61をジョブ属性ログサーバ2に対して要求し(図7の丸数字3)、取得する(丸数字4、7)。要求する際に、各画像の画像IDをジョブ属性ログサーバ2に通知する。
ジョブ属性ログサーバ2において、ジョブ画像ログサーバ3からの要求を受け付けられると、属性ログデータ配信部203(図5参照)は、要求された属性ログデータ61(つまり、ジョブ画像ログサーバ3から通知された画像IDを示す属性ログデータ61)を属性ログデータ保存部202から読み出し、ジョブ画像ログサーバ3へ配信する(丸数字4)。
しかし、配信すべき属性ログデータ61が未だ属性ログデータ保存部202に保存されていない場合がある。この場合は、属性ログデータ配信部203は、読み出すことができた属性ログデータ61を先にジョブ画像ログサーバ3へ配信する。一方、属性ログデータ要求部204は、配信すべき属性ログデータ61のうちの、未だ属性ログデータ保存部202に保存されていない属性ログデータ61を、画像形成装置1に対して要求し(丸数字5)、取得する(丸数字6)。要求先の画像形成装置1は、その属性ログデータ61の「MFP−ID」を参照すれば分かる。この際に、属性ログデータ要求部204は、要求の対象の属性ログデータ61の画像IDを通知する。
画像形成装置1において、属性ログデータ送信部104(図3参照)は、要求された属性ログデータ61を属性ログデータ保存部103から読み出し、ジョブ属性ログサーバ2へ送信する。送信された属性ログデータ61は、属性ログデータ保存部103から削除される。
そして、ジョブ属性ログサーバ2において、属性ログデータ61が属性ログデータ受信部201によって受信され属性ログデータ保存部202に保存されると(丸数字6)、属性ログデータ配信部203は直ちにその属性ログデータ61をジョブ画像ログサーバ3へ配信する(丸数字7)。
このように、ジョブ属性ログサーバ2は、要求された属性ログデータ61のうち、既に自らが保存しているものを先にジョブ画像ログサーバ3へ送信するとともに、未だ保存していないものを画像形成装置1へ要求する。そして、未だ保存していない属性ログデータ61が画像形成装置1から得られたら、ジョブ画像ログサーバ3へ送信する。
なお、上述の例では、ジョブ画像ログサーバ3のディスプレイ31に画像一覧画面WN1および詳細ログ画面WN2を表示したが、ユーザがパーソナルコンピュータ4を用いて遠隔的にジョブ画像ログサーバ3を操作できるようにし、パーソナルコンピュータ4のディスプレイに表示するようにしてもよい。
図11は画像形成装置1の全体的な処理の流れの例を説明するためのフローチャート、図12はジョブ属性ログサーバ2の全体的な処理の流れの例を説明するためのフローチャート、図13はジョブ画像ログサーバ3の全体的な処理の流れの例を説明するためのフローチャートである。
次に、画像形成装置1、ジョブ属性ログサーバ2、およびジョブ画像ログサーバ3の全体的な処理の手順を、図11〜図13を参照しながら説明する。
画像形成装置1は、イベントが生じるごとに、図11に示す処理を、そのイベントに応じて適宜実行する。ジョブを実行した場合は(#121でYes)、そのジョブで取り扱った画像の画像ログデータ62を生成し(#122)、それをジョブ画像ログサーバ3へ送信する(#123)。さらに、そのジョブの属性ログデータ61を生成し(#124)、一時的に属性ログデータ保存部103に保存する(#125)。
または、所定の時刻になったことを検知した場合は(#126でYes)、属性ログデータ保存部103に保存(蓄積)されている属性ログデータ61をジョブ属性ログサーバ2へ送信する(#127)。
または、ジョブ属性ログサーバ2から属性ログデータ61を要求された場合は(#128でYes)、要求された属性ログデータ61をジョブ属性ログサーバ2へ送信する(#129)。
なお、ステップ#127、#129で送信に成功したら、画像形成装置1は、送信した属性ログデータ61を属性ログデータ保存部103から削除する。
ジョブ属性ログサーバ2は、イベントが生じるごとに、図12に示す処理を、そのイベントに応じて適宜実行する。上述の通り、属性ログデータ61は、定期的に送信されてくることもあれば、ジョブ属性ログサーバ2の要求に応じて送信されてくることもある。定期的に送信されてきた場合は(#221でYes)、ジョブ属性ログサーバ2は、送信されてきた属性ログデータ61を属性ログデータ保存部202に保存する(#222)。
または、ジョブ画像ログサーバ3から属性ログデータ61を要求された場合は(#223でYes)、要求された属性ログデータ61を属性ログデータ保存部202から読み出すことを試みる(#224)。
読み出すことができた属性ログデータ61については(#225でYes)、直ちにジョブ画像ログサーバ3へ送信する(#226)。
一方、読み出すことができなかった属性ログデータ61つまり未だ属性ログデータ保存部202に保存されていない属性ログデータ61については(#225でNo)、画像形成装置1に対して要求し受信する(#227)。そして、受信した属性ログデータ61をジョブ画像ログサーバ3へ送信するとともに(#228)、属性ログデータ保存部202に保存する(#229)。
ジョブ画像ログサーバ3は、イベントが生じるごとに、図13に示す処理を、そのイベントに応じて適宜実行する。画像ログデータ62を受信した場合は(#321でYes)、受信した画像ログデータ62を画像ログデータ保存部302に保存する(#322)。
または、画像の一覧の表示のための所定のコマンドが入力された場合は(#323でYes)、画像ログデータ保存部302に画像ログデータ62が保存されている画像ごとの属性ログデータ61をジョブ属性ログサーバ2に対して要求するとともに(#324)、縮小した各画像およびそれぞれに対応する「ログ情報」ボタンを配置した画像一覧画面WN1(図9参照)を表示する(#325)。
ただし、一度にすべての画像を配置しきれない場合は、配置可能な個数分ずつにグループ分けして、1グループ分の画像および「ログ情報」ボタンを配置する。また、未だ属性ログデータ61が受信されていない画像の「ログ情報」ボタンは配置しない。または、いわゆるグレー表示のような選択できない形態で配置する。
そして、属性ログデータ61を受信したら(#326でYes)、その属性ログデータ61に対応する画像の「ログ情報」ボタンを、画像一覧画面WN1に配置しまたはグレー表示の状態を解除するなどして、選択可能にする(#327)。
または、「ログ情報」ボタンが押された場合は(#328でYes)、それに対応する画像およびその画像が用いられた際のジョブの情報を示す詳細ログ画面WN2(図10参照)を、その画像の属性ログデータ61および画像ログデータ62に基づいて表示する(#329)。
または、「次頁」ボタンまたは「前頁」ボタンが押された場合は(#330でYes)、画像一覧画面WN1を、現在配置している画像から他の画像に代えて表示し直す(#325)。具体的には、「前頁」ボタンが押された場合は、直前に配置していたグループの画像をもう一度配置して画像一覧画面WN1を表示し直す。一方、「次頁」ボタンが押された場合は、次のグループの画像を配置して画像一覧画面WN1を表示し直す。なお、配置する画像の属性ログデータ61を未だ受信していない場合は、その属性ログデータ61をジョブ属性ログサーバ2に対して要求し(#324)、受信後に(#326でYes)、選択可能な状態でその画像に対応する「ログ情報」ボタンを配置する(#327)。
本実施形態によると、ユーザは、画像を取り扱うジョブのログを従来よりも便利に確認することができる。
本実施形態では、ジョブ画像ログサーバ3は、画像一覧画面WN1に配置する対象になったグループに属する画像ごとの属性ログデータ61をジョブ属性ログサーバ2から適宜受信したが、すべての属性ログデータ61を一度に纏めて受信するようにしてもよい。
本実施形態では、画像一覧画面WN1および詳細ログ画面WN2をジョブ画像ログサーバ3のディスプレイ31またはパーソナルコンピュータ4のディスプレイに表示したが、画像形成装置1のタッチパネル10hに表示するようにしてもよい。
その他、ネットワークシステムSY、画像形成装置1、ジョブ属性ログサーバ2、ジョブ画像ログサーバ3の全体または各部の構成、処理内容、処理順序、データの構成などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
1 画像形成装置(画像処理装置)
104 属性ログデータ送信部(属性データ保存処理手段)
105 画像ログデータ送信部(画像データ保存処理手段)
2 ジョブ属性ログサーバ(第三の装置)
202 属性ログデータ保存部(属性データ保存手段)
204 属性ログデータ要求部(属性データ要求手段)
3 ジョブ画像ログサーバ(第二の装置、表示システム)
31 ディスプレイ(表示手段)
301 画像ログデータ受信部(データ取得手段)
302 画像ログデータ保存部(画像データ保存手段)
303 画像一覧画面表示処理部(表示手段)
304 属性ログデータ取得部(属性データ取得手段、データ取得手段)
305 属性ログ表示処理部(表示手段)
61 属性ログデータ(属性データ)
62 画像ログデータ(画像データ)
SY ネットワークシステム(ログ管理システム)
WN1 画像一覧画面
WN2 詳細ログ画面

Claims (4)

  1. 画像処理装置と、第二の装置と、前記画像処理装置および前記第二の装置のそれぞれと通信回線を介して接続可能な第三の装置と、前記画像処理装置がジョブで取り扱った画像を再現するための画像データを当該ジョブの識別子と対応付けて保存する画像データ保存手段と、を有するログ管理システムであって、
    前記画像処理装置は、
    前記ジョブが実行されるごとに、当該ジョブ前記画像の前記画像データを前記画像データ保存手段に保存させる画像データ保存処理手段、を有し、
    前記第三の装置は、
    前記ジョブの属性に関する属性情報を示す属性データを当該ジョブの前記識別子と対応付けて保存する属性データ保存手段、を有し、
    前記第二の装置は、
    これから表示させる前記画像である表示対象画像を取り扱った前記ジョブの前記属性データを前記第三の装置に対して要求し取得する属性データ取得手段、を有し、
    前記第三の装置は、さらに、
    前記第二の装置から要求された前記属性データが前記属性データ保存手段に未だ保存されていない場合に、前記画像処理装置に対して当該属性データを要求する属性データ要求手段、を有し、
    前記画像処理装置は、さらに、
    所定の期間に実行された前記ジョブそれぞれの前記属性データを纏めて前記属性データ保存手段に保存させ、かつ、前記第三の装置から要求された前記属性データを前記属性データ保存手段に保存させる属性データ保存処理手段、を有し、
    前記第二の装置は、さらに、
    前記表示対象画像を取り扱った前記ジョブの前記属性データが前記属性データ取得手段によって既に取得されている場合は、前記画像データ保存手段に保存されている当該表示対象画像の前記画像データに基づいて、当該表示対象画像と当該表示対象画像に対応するボタンとを、当該ボタンを選択可能な形態で一緒に表示し、さらに、当該ボタンが押されたら当該ジョブの前記属性情報を当該属性データに基づいて表示し、当該属性データが未だ取得されていない場合は、当該ボタンを選択不能な形態で、当該表示対象画像と一緒に表示し、または、当該表示対象画像および当該ボタンのうち当該表示対象画像のみを表示し、その後、当該属性データが取得されたら、当該ボタンを選択可能な形態で表示し、さらに、当該ボタンが押されたら当該属性情報を表示する、表示手段、を有する、
    ことを特徴とするログ管理システム。
  2. 前記表示手段は、複数の前記表示対象画像それぞれを縮小した縮小画像と当該複数の表示対象画像それぞれに対応する前記ボタンとを一緒に表示し、当該複数のボタンのうちのいずれかが押された場合に、当該押されたボタンに対応する前記表示対象画像と当該表示対象画像を取り扱った前記ジョブの前記属性情報とを一緒に表示する、
    請求項1に記載のログ管理システム。
  3. 画像処理装置によって実行されるジョブのログを、第二の装置、前記画像処理装置および前記第二の装置のそれぞれと通信回線を介して接続可能な第三の装置、および前記画像処理装置がジョブで取り扱った画像を再現するための画像データを当該ジョブの識別子と対応付けて保存する画像データ保存手段によって管理するログ管理方法であって、
    前記ジョブを実行するごとに、当該ジョブの前記画像の前記画像データを前記画像データ保存手段に保存させる処理を、前記画像処理装置に実行させ、
    所定の期間に実行した前記ジョブそれぞれの前記属性データを纏めて前記属性データ保存手段に保存する処理を、前記画像処理装置に実行させ、
    前記ジョブの属性に関する属性情報を示す属性データを当該ジョブの前記識別子と対応付けて保存する属性データ保存手段を前記第三の装置に設けておき、
    これから表示させる前記画像である表示対象画像を取り扱った前記ジョブの前記属性データを前記第三の装置に対して要求し取得する処理を、前記第二の装置に実行させ、
    前記第二の装置から要求された前記属性データが前記属性データ保存手段に未だ保存されていない場合に、前記画像処理装置に対して当該属性データを要求する処理を、前記第三の装置に実行させ、
    前記第三の装置から要求された前記属性データを前記属性データ保存手段に保存させる処理を、前記画像処理装置に実行させ、
    前記表示対象画像を取り扱った前記ジョブの前記属性データが既に取得されている場合は、前記画像データ保存手段に保存されている当該表示対象画像の前記画像データに基づいて、当該表示対象画像と当該表示対象画像に対応するボタンとを、当該ボタンを選択可能な形態で一緒に表示し、さらに、当該ボタンが押されたら当該ジョブの前記属性情報を当該属性データに基づいて表示する処理を、前記第二の装置に実行させ、当該属性データが未だ取得されていない場合は、当該ボタンを選択不能な形態で、当該表示対象画像と一緒に表示し、または、当該表示対象画像および当該ボタンのうち当該表示対象画像のみを表示し、その後、当該属性データが取得されたら、当該ボタンを選択可能な形態で表示し、さらに、当該ボタンが押されたら当該属性情報を表示する処理を、前記第二の装置に実行させる、
    ことを特徴とするログ管理方法。
  4. 複数の前記表示対象画像それぞれを縮小した縮小画像と当該複数の表示対象画像それぞれに対応する前記ボタンとを一緒に表示する処理を、前記第二の装置に実行させ、当該複数のボタンのうちのいずれかが押された場合に、当該押されたボタンに対応する前記表示対象画像と当該表示対象画像を取り扱った前記ジョブの前記属性情報とを一緒に表示する処理を、前記第二の装置に実行させる、
    請求項3に記載のログ管理方法。
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