JP5228301B2 - 燃料電池の空気供給システム - Google Patents

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Description

この発明は、酸素と水素が結合する電気化学反応を利用して発電する燃料電池の空気供給システムに関する。
車両などに搭載される燃料電池の空気供給システムにおいては、空気(酸素)を加圧して燃料電池へ供給する空気供給ラインと、空気供給ラインから余剰の加圧空気を外部へ排出する空気排出ラインと、を備える。
空気(大気)中に含まれるガス(硫化水素や二酸化硫黄など)が、燃料電池の触媒を劣化させるのを防ぐため、ガスを吸着するケミカルフィルタ(ガス吸着フィルタ)が空気供給ラインに介装される。ケミカルフィルタは、吸着量が増加しても、ダストフィルタと異なり、通気抵抗が増加したり、汚れが目視可能な程度に生じたりすることがなく、フィルタ寿命(交換時期)を判定しにくい。
特許文献1においては、自車の車速を含む走行環境下の情報,自車が走行する地域のガス濃度分布データ、等に基づいて、ケミカルフィルタの吸着量を求め、これを基準値と比較することにより、フィルタの寿命(交換時期)を判定するものが開示される。
特開2004−152669号
特許文献1の場合、ケミカルフィルタの吸着量を算出するのに自車が走行する地域のガス濃度分布データが必要となるが、グローバルに考えると、ガス濃度分布データのない地域もあり、そのような地域を走行する場合、その間の吸着量を算出しえないことになる。このため、フィルタを安全率の高い容量に設定するか、フィルタ寿命の判定基準値を下げることが要求される。つまり、フィルタを大型化したり、フィルタを頻繁に交換することが必要となる。
この発明は、このような課題を踏まえつつ、ガス吸着フィルタ(ケミカルフィルタ)の寿命(交換時期)を適確に検知しえる手段の提供を目的とする。
この発明は、圧縮機によって空気を加圧して燃料電池へ供給する空気供給ラインと、空気供給ラインから圧力調整弁を介して余剰の加圧空気を外部へ排出する空気排出ラインと、空気供給ラインの圧縮機上流に配置されるガス吸着フィルタと、を備えてなり、ガス吸着フィルタの上流に配置されるガス検知部として、空気供給ラインに連通する入口以外は密閉のケーシングと、ケーシングの入口に配置され、ガス吸着フィルタの吸着率が燃料電池の触媒を劣化させる吸着率に低下するまでの時間と等価になるように、飽和状態になるまでの時間が設定されるガス吸着材と、ケーシングのガス吸着材の内側に配置されるガス反応手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明においては、ガス吸着フィルタは、燃料電池へ供給される加圧空気に含まれるガスを吸着する。このため、ガスによる燃料電池の触媒劣化(性能低下)を防ぐことが可能となる。ガス吸着フィルタの吸着率は、初期値100%から流量が増加するに伴って低下する。ガス吸着材の吸着率は、飽和(破過)状態になると低下するが、それまでは、通気ガスの100%を吸着可能となる。ガス吸着材は、これが飽和状態なるまでの時間と、ガス吸着フィルタの吸着率がフィルタの寿命を判定する基準値(目標吸着率)に低下するまでの時間と、が等価に設定される。これにより、車両の走行地域に関係なく、ガス反応材が反応すると、ガス吸着フィルタが寿命(交換時期)と判定することができる。
この発明を車両に搭載される燃料電池システムに適用した実施形態を説明する。
図1は第1の実施形態を表すものであり、燃料電池10の空気供給系システムは、大気中の空気を取り込み、この空気を加圧して燃料電池10に送り込む。燃料電池10の水素循環系システムは、水素を燃料電池10に送り込む。燃料電池10は、これらシステムから供給される水素と空気中の酸素が結合する電気化学反応を利用して発電する。
空気供給システムは、圧縮機22によって大気中から取り込む空気を加圧して燃料電池10へ供給する空気供給ライン20と、この空気供給ライン20から分岐して余剰の加圧空気を外部へ排出する空気排出ライン30と、を備える。空気排出ライン30に圧力調整弁31が介装される。
コントローラ(図示せず)は、圧縮機22の回転数を制御して燃料電池10に送り込む空気流量を調整し、圧力調整弁31の開度を制御して燃料電池10に送り込む空気圧力を調整する。
空気供給ライン20においては、圧縮機22の下流側に加圧空気を冷却する熱交換器23と、その下流側に加圧空気を加湿する加湿器24と、が直列に配置される。空気排出ライン20は、加湿器24から分岐する。
圧縮機22の上流側にガス吸着フィルタ21(ケミカルフィルタ)が介装される。ガス吸着フィルタ21は、燃料電池10の触媒を劣化させるガスの侵入を抑えるためのものであり、圧縮機22へ吸入される空気中のガスを吸着する。ガス吸着フィルタ21のエレメントは、活性炭を主体に構成される。
ガス吸着フィルタ21の寿命(交換時期)を検知するため、空気供給ライン20において、ガス吸着フィルタ21上流かつ図外のエアフィルタ(ダストフィルタ)下流にガス検知部25が配置される。26はガス検知部25のケーシングであり、一端が開口かつ他端が閉塞の管状に形成され、その内部(空間)は一端の開口を介して空気供給ライン20(エア配管)に接続される。ケーシング26の入口にガス吸着材27が配置され、その内側(ケーシング26の奥方)にガス反応材8が配置される。
ガス吸着材27は、活性炭を主体に構成され、ガスの拡散作用でケーシング26に流入するガスを吸着する。ガス反応手段(ガス反応は、ガスに触れると目視可能な反応する化学剤(ガス検知管など)やガス検知センサが用いられる。
ガス検知部25のケーシング26については、外部から水が空気供給ライン20を伝ってガス検知部25へ浸入するのを防止するため、空気供給ライン20(エア配管)の通路上側に入口が下向きの起立状態に配置すると良い。
コントローラは、燃料電池10の作動時に圧縮機22を回転させる。これにより、大気中から空気がエアフィルタおよびガス吸着フィルタを通して空気供給ライン20に取り込まれ、圧縮機22から熱交換器23および加湿器24を通して燃料電池10へ圧送される。
ガス吸着フィルタ23は、図2のように空気がクリーナケース21aを通過する際にエレメント21bが空気中のガスを吸着するのである。エレメント21bの吸着率は、初期値100%から流量が増加するに伴って低下する(図3、参照)。この吸着率が、これを下回ると、燃料電池10の触媒を劣化させかねないが、これ以上であれば、許容される、という値として、目標吸着率が設定される(図4、参照)。ガス吸着フィルタ21の寿命は、平均空気流量と平均ガス濃度と目標吸着率と安全率とから決定されるのである。
ガス検知部25のガス吸着材27は、図5のようにケーシング26が出口を持たないため、燃料電池10へ供給される空気は流れないものの、ガスはその拡散作用によって流入するので、このガスを吸着する。ガス吸着材27は、これを通気するガス量の100%を吸着可能な時間Tが設定される(図6、参照)。ガス吸着材27が飽和(破過)状態になると、ガス量の100%を吸着し切れなくなり、ガス吸着材27の内側(ケーシングの奥方)へガスが流れ、このガスにガス反応材28が反応する。
ガス吸着材26は、活性炭の量や密度を調整することにより、時間T(図6、参照)と、ガス吸着フィルタ21の吸着率が目標吸着率に低下する時間T(図4、参照)と、が等価(T=T)に設定される。
このように構成すると、定期点検時において、ガス検知部25のガス反応材28を確認することにより、車両の走行地域に関係なく、ガス吸着フィルタ21が寿命(交換時期)か否かを適確に判定することができる。
ガス反応手段(ガス反応28が目視可能な反応を示す化学剤の場合、定期点検時において、ガス反応手段(ガス反応28が反応か否かを目視で簡単に確認できる。ガス反応手段(ガス反応28がガス検知センサの場合、ガス検知センサの出力に基づいて作動する警報手段(例えば、コーションランプ)を運転室に配置することにより、車両の走行中においても、ガス吸着フィルタ21の交換時期を警報することができる。
ガス検知部25は、ガス反応材28が反応を示す場合、ガス吸着フィルタ21と共に新規なものと交換することになる。このため、ガス吸着フィルタ21およびガス検知部25については、空気供給ライン20(エア配管)に対し、脱着可能に構成される。
ガス検知部25については、図1の場合、ガス吸着フィルタ21上流の空気供給ライン20(エア配管)に配置されるが、ガス吸着フィルタ21と一体化することも考えられる。図7において、クリーナケース21aの内部において、エレメント21bの前面側がダーティサイド、エレメント21bの後面側がクリーンサイド、となる。ガス検知部25は、ケーシング26としてエレメント21bとクリーナケース21aとの間に空気の流れない空間が一体に作られる。この空間26は、一端が開口かつ他端が閉塞の管状に形成され、一端の開口がクリーナケース21aのダーティサイドに臨む配置になっている。空間26の入口(一端の開口)にガス吸着材27が配置され、ガス吸着材27の内側(空間の奥方)にガス反応材28が配置される。
このようにガス検知部25をガス吸着フィルタ21と一体化することにより、フィルタ点検時にガス反応材28が反応か否かを確認できるほか、フィルタ交換と同時にガス検知部25も一体に交換できるのである。ガス検知部25は、クリーナケース21aに水が浸入しても、その影響を受けることが少ないよう、ガス吸着フィルタ21の上部に配置することが望ましい。
ガス検知部25は、ケーシング26の容積により、圧縮機22の吸入側の圧力脈動(吸気音)を吸収するサイドブランチの機能も得られる。図8において、剛壁がケーシング26、多孔質材料がガス吸着材27、と仮定すると、ガス吸着材27(多孔質材料)とケーシング26の底部(剛壁)との間に空気層が出来るので、(b)の場合に当たり、多孔質材料と剛壁とが密着の場合(a)に較べると、図9に示す如く、吸音率が高まり、広い周波数域に掛けて向上する。図9において、点線は多孔質材料と剛壁との間に空気層がある場合(b)における特性であり、実線または1点鎖線は両者が剛性密着の場合(a)における特性である。
第2の実施形態を図10〜図12に基づいて説明する。ガス検知部25のケーシング26は、吸音率を高めるため、レゾネータ(共鳴箱)に構成される。なお、ガス検知部25以外は、図1の実施形態と同一の構成である。なお、図1〜図6と同一の部品については、同一の符号を付ける。
図10において、26aはレゾネータとして設定されるケーシングであり、レゾネータ26aは、首部(ケーシング26aの入口)が空気供給ライン20(エア配管)のガス吸着フィルタ21上流に接続される。首部にガス吸着材27が配置され、その内側(レゾネータ26aの奥方)にガス反応材28が配置される。
図11において、(a)はレゾネータ26aの構成を模式的に表すものであり、(b)はレゾネータ26aと等価の単一共振系モデルを表すものである。レゾネータ26aは、容積Vと首部形状(断面積S,長さL)とから、消音周波数f0=(C/2π)・[S/(L/V)]1/2 が決定される。Cは音速である。
圧縮機22の回転に伴う吸気脈動(加振周波数)が消音周波数f0と等しくなると共鳴が起こり、吸音率が飛躍的に高まる(図12、参照)。ガス吸着材27により、首部の根元に空気抵抗材が付けられるので、図12の点線のように消音周派数範囲を広げることができる。つまり、レゾネータ26aの消音特性をガス吸着材27によってチューニングすることが可能となる。
図10においては、レゾネータ26aの容積Vが大きく、余裕があるので、複数(図示の場合、4つ)のガス反応材28が配置される。これらのガス反応材28は、各々異なる濃度のガスに反応する。例えば、濃度50ppbのガスに反応するガス反応材28a、濃度100ppbのガスに反応するガス反応材28b、濃度500ppbのガスに反応するガス反応材28c、濃度1000ppbのガスに反応するガス反応材28d、が配置される。
レゾネータ26aについても、空気供給ライン20(エア配管)から取り外し可能に構成され、定期点検時において、複数のガス反応材28の反応から、ガス吸着フィルタ21が交換時期か否かの判定が得られるばかりでなく、高濃度のガスが流入か否かについても、これを検知することできる。
第3の実施形態を図13に基づいて説明する。これは基本的には、図1の実施形態と同じ構成のため、相違する部分を中心に説明する。なお、図1〜図6と同一の部品については、同一の符号を付ける。
この例においては、空気排出ライン30の圧力調整弁31下流に水素排出ライン32が接続され、燃料電池10から排出される水素を含む空気が空気排出ライン30を通して排出される。
空気供給ライン20のガス吸着フィルタ21上流にガス検知部25が配置されるほか、空気供給ライン20のガス吸着フィルタ21下流にガス検知部40が配置される。
ガス検知部40は、ガス検知部25と同じく、ケーシング41(入口のみであり、出口がなく、空気の流れない構造)と、入口に配置されるガス吸着材42と、ガス吸着材42の内側に配置されるガス反応材43と、から構成され、ガス吸着材42が飽和(破過)状態に達すると、その内側にガスが流れ、このガスにガス反応材43が反応する。
ガス検出部40は、燃料電池10に流入したガス量を検知するものであり、ガス吸着材42が飽和(破過)状態に至る時間T(図6、参照)については、活性炭の量や密度を調整することにより、燃料電池10の触媒を劣化させないで済む(燃料電池10が許容しえる)ガス量に関連づけて設定される。
このため、ガス検知部25において、ガス反応材28の反応を確認することにより、ガス吸着フィルタ21が寿命(交換時期)か否かを判定できるほか、ガス検知部40において、ガス反応材43の反応を確認することにより、燃料電池10に許容限界を超えるガス量が流入したか否かを判定できるのである。
ガス検知部40は、空気供給ライン20において、熱交換器23の下流かつ加湿器24の上流に配置される。このガス検知部40についても、交換が簡単に行えるよう、空気供給ライン20(エア配管)に対し、脱着可能に構成される。
第4の実施形態を図14に基づいて説明する。これは基本的には、図1の実施形態と同じ構成のため、相違する部分を中心に説明する。なお、図1〜図6と同一の部品については、同一の符号を付ける。
この例においては、空気供給ライン20と空気排出ライン30との間を短絡させる排気バイパスライン33が配置される。排気バイパスライン33の一端は、空気供給ライン20の熱交換器23下流かつ加湿器24上流に接続され、排気バイパスライン33に遮断弁34が配置される。
排気バイパスライン33の他端は、空気排出ライン30の圧力調整弁31下流に接続される。この接続部下流に水素排出ライン32が接続され、燃料電池10から排出される水素を含む空気が空気排出ライン30を通して排出される。
燃料電池10の作動時、コントローラ(図示せず)が遮断弁34を開くと、余剰の加圧空気が加湿器24を迂回して空気排出ライン30を通って排出される。コントローラは、燃料電池10の作動状に応じて遮断弁34の開閉および圧力調整弁31の開度を制御し、燃料電池10へ供給される空気圧力を調節するのである。
空気供給ライン20のガス吸着フィルタ21上流にガス検出部25が配置されるほか、排気バイパスライン34の遮断弁34下流にガス検出部50が配置される。
ガス検知部50は、ガス検知部25と同じく、ケーシング51(入口のみであり、出口がなく、空気の流れない構造)と、入口に配置されるガス吸着材52と、ガス吸着材52の内側に配置されるガス反応材53と、から構成され、ガス吸着材52が飽和(破過)状態に達すると、その内側にガスが流れ、このガスにガス反応材53が反応する。
ガス検知部50のガス吸着材52が飽和(破過)に至る時間T(図6、参照)については、活性炭の量や密度を調整することにより、遮断弁33の平均稼働率を加味しつつ、燃料電池10の触媒を劣化させないで済む(燃料電池が許容しえる)ガス量に関連づけて設定される。
このため、ガス検知部25において、ガス反応材28の反応を確認することにより、ガス吸着フィルタ21が寿命(交換時期)か否かの判定が得られるほか、ガス検知部50において、ガス反応材53の反応を確認することにより、燃料電池10に許容限界を超えるガス量が流入したか否かを判定することができる。
ガス検知部50は、遮断弁33下流に配置のため、図13のガス検知部40に較べると、耐圧や気密性の部品要求が緩和され、ガス反応材53の確認も容易になる。
図13において、図14の排気バイパスライン33を備える場合を仮定すると、ガス検知部40については、遮断弁34上流の排気バイパスライン33(エア配管)にガス吸着材42およびガス反応材43を配置したり、遮断弁34上流の排気バイパスライン33(エア配管)にガス吸着材42、遮断弁34下流の排気バイパスライン33(エア配管)にガス反応材43、を配置することも考えられる。これによると、ケーシング41(入口のみであり、出口がなく、空気の流れない構造)が不要というメリットが得られる。
第5の実施形態を図15に基づいて説明する。これは基本的には、図1の実施形態と同じ構成のため、相違する部分を中心に説明する。なお、図1〜図6と同一の部品については、同一の符号を付ける。
この例においては、空気排出ライン30の圧力調整弁31下流に水素排出ライン32が接続され、燃料電池10から排出される水素を含む空気が空気排出ライン30を通して排出される。
空気供給ライン20のガス吸着フィルタ21下流においては、加湿器24の上流(乾燥空気入口側)にガス検知部40aが配置されるほか、加湿器24の下流(湿潤空気出口側)にガス検出部40bが配置される。2つのガス検知部40a,40bは、図13のガス検知部40と同一の構成になり、ガス吸着材42が飽和(破過)状態に至る時間(図6、参照)についても、同一の設定になる。
両者のガス吸着材42は、ガスの拡散作用によって流入するガスを吸着する。一方は、乾燥空気中のガスを吸着するのであり、他方は、湿潤空気中のガスを吸着するのであり、両者のガス反応材43の反応に差が出る(加湿器24の乾燥空気入口側のガス検知部40aの方がガス反応材43の反応が早く、加湿器24の湿潤空気出口側のガス検知部40bの方がガス反応材43の反応が遅れる)場合、ガスが浸水した結果と判定することができる。
このため、ガス検知部25において、ガス反応材28の反応を確認することにより、ガス吸着フィルタ21が寿命(交換時期)か否かを判定できるほか、ガス検知部40aにおいて、ガス反応材43の反応を確認することにより、燃料電池10に許容限界を超えるガス量が流入したか否かの判定が得られるほか、ガス検知部40a,40bにおいて、これらガス反応材43の反応を比較することにより、浸水性のあるガス(例えば、二酸化硫黄ガス)が流れたか否かについても、これを判定できるのである。
第6の実施形態を図に基づいて説明する。これは基本的には、図の実施形態と同じ構成のため、主に相違する部分を説明する。なお、図の実施形態と同一の構成部品に同一の符号を付ける。
この例においては、空気排出ライン30の圧力調整弁31下流に水素排出ライン32が接続され、燃料電池10から排出される水素を含む空気が空気排出ライン30を通して排出される。
燃料電池10の空気入口側にガス検知部40bが配置されるほか、燃料電池10の空気出口側にガス検出部60が配置される。ガス検知部40bは、図13のガス検知部40と同一の構成になり、ガス吸着材42が飽和(破過)状態に至る時間T(図6、参照)についても、活性炭の量や密度を調整することにより、燃料電池の触媒を劣化させないで済む(燃料電池が許容しえる)ガス量に関連づけて設定される。
ガス検知部60は、燃料電池の空気出口側のガス濃度を検知するものであり、ガス吸着材62が飽和(破過)状態に至る時間T(図6、参照)については、活性炭の量や密度を調整することにより、空気入口側のガス吸着材42が飽和(破過)状態に至るガス吸着量(飽和量)に関連づけて設定される。例えば、空気出口側のガス吸着材62の飽和量は、空気入口側のガス吸着材42の飽和量に対し、1/5〜1/10程度に設定される。
これらガス検出部40b,60により、燃料電池10の空気入口側と空気出口側とのガス濃度を比較する構成となり、空気出口側に飽和量が異なる複数のガス検知部60を設定すると、空気入口側のガス検知部40bのガス反応材43を確認しつつ、ガス反応材43が反応の場合、空気出口側の複数のガス検知部60について、ガス反応材63が反応を示すガス検知部60を確認することにより、燃料電池10の内部に吸着したガス量を検知することができる。
また、ガス検知部25において、ガス反応材28の反応を確認することにより、ガス吸着フィルタ21が寿命(交換時期)か否かを判定できるほか、ガス検知部40bにおいて、ガス反応材43の反応を確認することにより、燃料電池10に許容限界を超えるガス量が流入したか否かの判定が得られるのである。
第2の実施形態〜第6の実施形態については、様々に組み合わて併用することが可能となる。例えば、図15の実施形態と図16の実施形態との組み合わせにより、加湿器24の乾燥空気入口側にガス検知部40a、湿潤空気出口側(燃料電池10の空気入口側)にガス検知部40b、燃料電池10の空気出口側にガス検知部60,を配置することが考えられる。
第1の実施形態〜第6の実施形態において、空気供給ライン20のガス吸着フィルタ21下流に高濃度ガスに反応するガス反応材を配置すると、定期点検時において、ガス吸着フィルタ21上流のガス検知部25により、ガス吸着フィルタ21が交換時期か否かの判定が得られるほか、ガス吸着フィルタ21下流のガス反応材により、ガス濃度の高い地域を走行したか否かを確認することができる。
図17は、高濃度ガスに反応するガス反応材を一体化したガス吸着フィルタ21を例示するものであり、ガス反応材65は、クリーナケース21aの内部において、エレメント21bの後面側に配置される。これにより、ガス反応材65についても、ガス吸着フィルタ21と同時かつ一体に交換可能となるのである。
第1の実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。 ガス吸着フィルタの構成図である。 ガス吸着フィルタの特性図である。 ガス吸着フィルタの特性図である。 ガス検知部の構成図である。 ガス吸着材の特性図である。 別のガス検知部の構成図である。 ガス検知部の吸音に係る説明図である。 ガス検知部の吸音に係る特性図である。 第2の実施形態に係るレゾネータの構成図である。 レゾネータの説明図である。 レゾネータの特性図である。 第3の実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。 第4の実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。 第5の実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。 第6の実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。 別のガス吸着フィルタの構成図である。
符号の説明
10 燃料電池
20 空気供給ライン
21 ガス吸着フィルタ
22 圧縮機
23 熱交換器
24 加湿器
25,40,40a,40b,50 ,60 ガス検知部
26,41,51,61 ケーシング
26a レゾネータ
27,42,52,62 ガス吸着材
28,43,53,63 ガス反応材
30 空気排出ライン
31 圧力調整弁
32 水素排出ライン
33 排気バイパスライン
34 遮断弁

Claims (13)

  1. 圧縮機によって空気を加圧して燃料電池へ供給する空気供給ラインと、
    空気供給ラインから圧力調整弁を介して余剰の加圧空気を外部へ排出する空気排出ラインと、
    空気供給ラインの圧縮機上流に配置されるガス吸着フィルタと、
    を備えてなり、
    ガス吸着フィルタの上流に配置されるガス検知部として、
    空気供給ラインに連通する入口以外は密閉のケーシングと、
    ケーシングの入口に配置され、ガス吸着フィルタの吸着率が燃料電池の触媒を劣化させる吸着率に低下するまでの時間と等価になるように、飽和状態になるまでの時間が設定されるガス吸着材と、
    ケーシングのガス吸着材の内側に配置されるガス反応手段と、
    を備えたことを特徴とする、燃料電池の空気供給システム。
  2. ケーシングをレゾネータに構成し、ガス吸着材をレゾネータの首部に配置し、ガス反応手段をレゾネータのガス吸着材の内側に配置したことを特徴とする、請求項1に係る燃料電池の空気供給システム。
  3. ガス反応手段として、異なるガス濃度に反応する複数のものを配置したことを特徴とする、請求項1に係る燃料電池の空気供給システム。
  4. ガス反応手段として、ガス検知センサを配置したことを特徴とする、請求項1に係る燃料電池の空気供給システム。
  5. 圧縮機によって空気を加圧して燃料電池へ供給する空気供給ラインと、
    空気供給ラインから圧力調整弁を介して余剰の加圧空気を外部へ排出する空気排出ラインと、
    燃料電池の触媒を劣化させるガスの侵入を抑えるために、空気供給ラインの圧縮機上流に配置され、ケース内部のエレメントで、通過する空気中のガスを吸着するガス吸着フィルタと、
    を備えてなり、
    ガス吸着フィルタに一体化されるガス検知部として、
    ースとエレメントとの間の空間に設けられるとともにダーティサイドに連通する入口以外は密閉のケーシングと、
    ケーシングの入口に配置され、ガス吸着フィルタの吸着率が燃料電池の触媒を劣化させる吸着率に低下するまでの時間と等価になるように、飽和状態になるまでの時間が設定されるガス吸着材と、
    ケーシングのガス吸着材の内側に配置されるガス反応手段と、
    を備えたことを特徴とする、燃料電池の空気供給システム。
  6. ガス反応手段をガス吸着フィルタのクリーンサイド側に配置したことを特徴とする、請求項5に係る燃料電池の空気供給システム。
  7. ガス反応手段としてガス検知センサをケーシングのガス吸着材の内側に配置したことを特徴とする、請求項6に係る燃料電池の空気供給システム。
  8. ガス吸着フィルタの下流に配置されるガス検知部として、空気供給ラインに連通する入口以外は密閉のケーシング、ケーシングの入口に配置されるガス吸着材と、ケーシングのガス吸着材の内側に配置されるガス反応手段と、を備えたことを特徴とする、請求項1に係る燃料電池の空気供給システム。
  9. 空気供給ラインの圧縮機下流と空気排出ラインの圧力調整弁下流との間を短絡させる排気バイパスラインと、このバイパスラインに配置される遮断弁と、を備えてなり、ガス吸着フィルタの下流に配置されるガス検知部として、排気バイパスラインの遮断弁下流に連通する入口以外は密閉のケーシングと、ケーシングの入口に配置されるガス吸着材と、ケーシングのガス吸着材の内側に配置されるガス反応手段と、を備えたことを特徴とする、請求項1に係る燃料電池の空気供給システム。
  10. ガス吸着フィルタの上流側に配置されるガス反応手段よりも高濃度のガスで反応するガス反応手段をガス吸着フィルタの下流側に配置したことを特徴とする、請求項1に係る燃料電池の空気供給システム。
  11. ガス反応手段としてガス検知センサをケーシングのガス吸着材の内側に配置したことを特徴とする、請求項10に係る燃料電池の空気供給システム。
  12. 燃料電池の上流に配置されるガス検知部として、燃料電池の空気入口側に連通する入口以外は密閉のケーシングと、ケーシングの入口に配置されるガス吸着材と、ケーシングのガス吸着材の内側に配置されるガス反応手段と、を備える一方、燃料電池の下流に配置されるガス検知部として、燃料電池の空気出口側に連通する入口以外は密閉のケーシングと、ケーシングの入口に配置されるガス吸着材と、ケーシングのガス吸着材の内側に配置されるガス反応手段と、を備えたことを特徴とする請求項1に係る燃料電池の空気供給システム。
  13. 空気供給ラインは、燃料電池への加圧空気を加湿する加湿器と、加湿器の上流に入口以外は密閉のケーシングと、ケーシングの入口に配置されるガス吸着材と、ケーシングのガス吸着材の内側に配置されるガス反応手段と、を備える一方、加湿器の下流に連通する入口以外は密閉のケーシングと、ケーシングの入口に配置されるガス吸着材と、ケーシングのガス吸着材の内側に配置されるガス反応手段と、を備えたことを特徴とする、請求項1に係る燃料電池の空気供給システム。
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