JP5007035B2 - 排気処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムの運転試験に用いられる排気処理装置に関する。
燃料電池システムを搭載した自動車などでは、内燃機関を搭載した自動車と同様に、屋外だけでなく屋内においても燃料電池を発電させ、その発電により生じた電力を走行モータに供給し、駆動輪を駆動させる運転試験が行われる。このような運転試験では、例えば、車両から排出される排気ガスをポンプで吸引しながら採取して排ガス成分を分析することが行われる(特許文献1参照)。また、このような運転試験では、車両から排出された排気ガス(水素)が屋内に漏れ出るのを防ぐために、排気ガスを屋外に排出するための排気処理装置が必要になる。
特開2000−338015号公報(段落0030,0031、図1)
ところで、内燃機関を搭載した車両では、二酸化炭素など地球温暖化の原因となる物質や大気汚染物質の排出を削減し、また騒音や資源(石油など)の無駄使いを防止するために、車両が一時的に停止したときにエンジンを停止させる、いわゆるアイドルストップ運動が推奨されている。このため、燃料電池自動車においても、資源の無駄な利用などを防止するためにエアコンプレッサを停止させるアイドルストップ機能を搭載した車両が種々開発されている。
しかし、従来の運転試験に用いられる排気処理装置では、ポンプを用いて排気ガスを排気口から吸い込んでいるため、これを燃料電池自動車の運転試験にそのまま適用すると、車両がアイドルストップ状態(エア(空気)の供給は停止するが、水素の供給は停止しない)になった場合に、エアの供給が停止しているにもかかわらず、排気ガスを吸引するポンプの吸引力により燃料電池内にエアが取り込まれることになる。このため、発電する必要がないのに勝手に発電が行われることで燃料電池が高電位のままになるという問題、また、燃料電池にエアが流れ込むことで燃料電池が乾燥するという問題があった。また、アイドルストップだけではなく、走行中の発電停止(この場合も、エアの供給は停止するが、水素の供給は停止しない)の場合にも、前記と同様な問題が発生する。
本発明は、前記従来の問題を解決するものであり、燃料電池システムの運転試験に用いることができるものであって、燃料電池システムがアイドルストップ状態や走行中発電停止状態になったとしても燃料電池の性能を劣化させることのない排気処理装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、屋内に置かれた車両に搭載された燃料電池システムの運転試験に用いられる排気処理装置であって、燃料電池に供給された反応ガスのオフガスを排出する排気口から前記オフガスを吸引して屋外に排出するオフガス排出手段と、前記燃料電池の運転停止を検出する運転停止検出手段と、前記車両の駆動輪と接触して当該駆動輪からの駆動力を受けるダイナモを介して前記駆動輪から受けた駆動力を検出するダイナモ吸収馬力計と、前記ダイナモ吸収馬力計と電気的に接続される制御手段と、を備え、前記オフガス排出手段は、前記制御手段と電気的に接続され、前記ダイナモ吸収馬力計から得られる馬力情報に基づいて前記オフガスの吸引量を制御する電動ファンを有し、前記運転停止検出手段が前記ダイナモ吸収馬力計により前記車両のアイドルストップ状態または回生状態を検知したことにより前記燃料電池の運転停止と判断した場合、前記制御手段は、前記電動ファンによる前記オフガスの吸引を停止することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、反応ガスのオフガスを吸引して排気を行うものでは、燃料電池の運転停止時にオフガスが吸引されていると、燃料電池内を反応ガス(特に空気)が流れてしまうが、燃料電池の運転停止時にオフガス排出手段によるオフガスの吸引を停止することにより、燃料電池内に反応ガスが流れるのを防止することができる。その結果、燃料電池が高電位になることや乾燥するといった不都合を防止することができる。
また、請求項1に係る発明によれば、燃料電池の運転停止は、車両の走行中に回生が行われたときに起こるので、燃料電池の運転停止を判断するためのセンサを新たに設ける必要がなく、排気処理装置を安価に構成できる。
請求項2に係る発明は、屋内に置かれた車両に搭載された燃料電池システムの運転試験に用いられる排気処理装置であって、燃料電池に供給された反応ガスのオフガスを排出する排気口から前記オフガスを吸引して屋外に排出するオフガス排出手段と、前記燃料電池の運転停止を検出する運転停止検出手段と、前記車両の排気口に接続され、前記オフガスの流量を検知する流量センサまたは前記オフガスの圧力を検知する圧力センサと、前記流量センサまたは前記圧力センサと電気的に接続される制御手段と、を備え、前記オフガス排出手段は、前記制御手段と電気的に接続され、前記流量センサから得られる流量情報または前記圧力センサから得られる圧力情報に基づいて前記オフガスの吸引量を制御する電動ファンを有し、前記運転停止検出手段が前記流量センサにより流量が第1所定値以下または前記圧力センサにより圧力が第2所定値以下を検知したことにより前記燃料電池の運転停止と判断した場合、前記制御手段は、前記電動ファンによる前記オフガスの吸引を停止することを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、燃料電池の運転停止時にはオフガス排出手段の吸引力のみによる反応ガスまたはオフガスの流量が検知されるので、燃料電池の運転停止を簡単に検知することが可能になる。
また、請求項2に係る発明によれば、燃料電池の運転停止時には反応ガスの供給またはオフガスの排出が停止して、反応ガスまたはオフガスの圧力が、例えば(大気圧)+(オフガス排出手段の吸引力による圧力)になるので、燃料電池の運転停止を簡単に検知することが可能になる。
請求項3に係る発明は、前記オフガス排出手段は、所定量の水を貯めた貯水タンク、前記貯水タンクと前記排気口とを接続する第1排気管、および前記貯水タンクと前記電動ファンとを接続する第2排気管を有し、前記第1排気管の一方の端部は、前記貯水タンク内の水中に位置するように挿入され、前記第2排気管の一方の端部は、前記貯水タンク内の液面上の空間に位置するように挿入されていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、前記運転停止検出手段が、前記ダイナモ吸収馬力計からの出力が第1閾値以上、且つ、第1閾値以上の出力が所定時間継続したと判断した場合、前記制御手段は、前記電動ファンを駆動し、前記運転停止検出手段が、前記出力が第1閾値以上、且つ、第1閾値以上の出力が所定時間継続したと判断せず、前記出力が前記第1閾値よりも低い第2閾値未満、且つ、第2閾値未満の出力が所定時間継続したと判断した場合、前記制御手段は、前記電動ファンを停止することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、前記運転停止検出手段が、前記流量センサからの流量または前記圧力センサからの圧力が第1閾値以上、且つ、第1閾値以上の流量または圧力が所定時間継続したと判断した場合、前記制御手段は、前記電動ファンを駆動し、前記運転停止検出手段が、前記流量または前記圧力が第1閾値以上、且つ、第1閾値以上の流量または圧力が所定時間継続したと判断せず、前記流量または前記圧力が前記第1閾値よりも低い第2閾値未満、且つ、第2閾値未満の流量または圧力が所定時間継続したと判断した場合、前記制御手段は、前記電動ファンを停止することを特徴とする。
本発明によれば、燃料電池システムの運転試験に適用することができ、燃料電池システムがアイドルストップなどの状態になったとしても、燃料電池が不必要に高電位になったり、また燃料電池が乾燥したりして、燃料電池の性能が劣化するのを防止できる。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態の排気処理装置が設けられた運転試験設備の全体を示す概略図、図2は燃料電池システムの一例を示す構成図、図3はFANの運転制御を示すフローチャート、図4はセンサ出力とFAN風量との関係を示すグラフである。なお、以下では、燃料電池システム10が搭載された車両(燃料電池自動車)20の運転試験に用いられる排気処理装置1A,1Bを例に挙げて説明するが、これに限定されるものではなく、燃料電池システムが搭載された船舶や航空機、定置式の装置の運転試験に用いられる排気処理装置にも適用できる。
図1に示すように、第1実施形態の排気処理装置1Aは、燃料電池システム10が搭載された車両20の運転試験に用いられるものであり、オフガス排出手段2、制御部3などを備えている。なお、本実施形態での運転試験とは、例えば、走行テストや排気ガス(オフガス)の分析などの試験である。
図2に示すように、前記燃料電池システム10は、燃料電池FC、アノード系11、カソード系12などを備えて構成されている。
前記燃料電池FCは、固体高分子電解質膜mをカソード極p2とアノード極p1とで挟んで構成した膜電極接合体(MEA;Membrane Electrode Assembly)をさらに導電性のセパレータで挟んで構成した単セルが厚み方向に複数枚積層された構造を有している。
前記アノード系11は、燃料電池FCのアノード極p1に水素を供給し、且つ、アノード極p1から水素を排出するものであり、高圧水素タンク13、遮断弁14、水素循環系15、パージ弁16などを備えている。
前記高圧水素タンク13は、タンク内に高純度の水素が非常に高い圧力で充填されており、車両20の後部に横置きで設置されている。遮断弁14は、電磁開閉式の弁であり、高圧水素タンク13の出口近傍または高圧水素タンク13と一体に設けられている。水素循環系15は、水素の効率的な利用を図るためのものであり、燃料電池FCから排出された水素を再び燃料電池FCの水素供給側に戻して循環させるようになっている。パージ弁16は、遮断弁であり、カソード極p2に供給された空気に含まれる窒素などの不純物が固体高分子電解質膜mを介してアノード極p1に透過することで発電性能が損なわれるのを防止するためのものである。
前記カソード系12は、燃料電池FCのカソード極p2に反応ガスとしての空気(酸素)を供給し、且つ、カソード極p2から空気(酸素)を排出するものであり、エアコンプレッサ17などを備えている。エアコンプレッサ17は、モータにより駆動されるスーパーチャージャなどからなり、圧縮した空気(外気)を燃料電池FCに供給する。また、図示していないが、カソード系12には、燃料電池FCのカソード極p2に供給される空気を加湿するための加湿器などが設けられている。
前記燃料電池システム10では、燃料電池FCの下流側において、アノード系11の配管が、カソード系12の配管と合流するように接続されて、車両20の排気口21に延びている。
図1に示すように、前記オフガス排出手段2は、貯水タンク(水封器ともいう)4、FAN(電動ファン)5、および排気管6,7で構成されている。
前記貯水タンク4は、排気口21から排出されたオフガス(排気ガス)が大気中にダイレクトに排出されるのを防止するためのものであり、密閉されたタンクを備え、このタンク内に工業用水8が所定量貯められている。前記排気管6は、一端が車両20の排気口21に接続され、他端が貯水タンク4内の工業用水8の水中に位置するように挿入されている。前記排気管7は、一端がFAN5に接続され、他端が貯水タンク4内の工業用水8の液面上の空間に位置するように挿入されている。なお、貯水タンク4の設置場所は、地中(地下)、屋外のいずれであってもよい。
前記FAN5は、屋外に設置され、車両20から排出されたオフガスを強制的に吸引して大気中に排出する。また、FAN5は、運転停止検出手段を含む制御部3と電気的に接続され、制御部3によってFAN5の風量(吸引力)が制御される。なお、制御部3は、CPU、メモリなどで構成されている。
本実施形態では、車両20が置かれた屋内に車両20の運転試験を行うための試験装置40としてシャーシダイナモが設けられている。この試験装置40は、公知の試験装置であり、車両20の駆動輪Wと接触して駆動輪Wからの駆動力を受けるローラ形状のダイナモ41と、ダイナモ41が駆動輪Wから受けた駆動力を検出するダイナモ吸収馬力計42とを備えている。このダイナモ吸収馬力計42は、制御部3と電気的に接続され、得られる馬力情報に基づいてFAN5の風量を制御する。
なお、図示していないが、燃料電池システム10の運転試験装置としては、試験装置40(シャーシダイナモ)に限定されず、車両20の排気口21からの排気ガスを分析する他の装置が設けられていてもよい。
次に、第1実施形態の排気処理装置の動作について図3および図4を参照しながら説明する。
まず、燃料電池システム10が搭載された車両20では、イグニッションスイッチ(図示せず)をONにすることにより、遮断弁14が開弁して高圧水素タンク13の水素が燃料電池FCのアノード極p1に供給されるとともに、エアコンプレッサ17が駆動して加湿空気が燃料電池FCのカソード極p2に供給される(図2参照)。これにより、燃料電池FCは、水素と酸素との電気化学反応により発電が行われ、車両20の駆動輪Wを回転させる走行モータ(図示せず)などの負荷に発電電流(電力)を供給する。なお、前記したパージ弁16の開弁により、燃料電池FCのアノード極p1から排出された水素は、燃料電池FCのカソード極p2から排出されたカソードオフガス(空気+水)と合流して希釈されて、車両20の排気口21に向けて排出される。
車両20の駆動輪Wが前記発電電流によって駆動されると、駆動輪Wのタイヤとダイナモ41との摩擦力によってダイナモ41が回転され、ダイナモ吸収馬力計42によって車両20の駆動力(馬力)が検出され、この駆動力(馬力)情報が制御部3に送られる。このとき、車両20の排気口21からは、オフガス(燃料電池FCのアノード極p1から排出されたアノードオフガスとカソード極p2から排出されたカソードオフガスとの混合ガス)が排出され、このオフガスが排気管6を介して貯水タンク4に流れ込む。前記イグニッションONと同時にFAN5が駆動されるので、排気管6を介して貯水タンク4内の工業用水8中に導入されたオフガスは、FAN5の吸引力によって排気管7を介して屋外の大気中へと排出される。すなわち、FAN5の吸引力によって貯水タンク4内が負圧になることと、排気口21から排出されるオフガスの排気圧とで、排気管6内のオフガスが貯水タンク4内に吸引され、気泡となって工業用水8の液面に向けて浮上し、浮上したオフガスが排気管7内に吸引される。
ところで、本実施形態におけるアイドルストップ(燃料電池の運転停止)機能を備えた車両20では、遮断弁14を開弁した状態、つまり水素の供給は停止しない状態でエアコンプレッサ17が停止され、燃料電池FCのカソード極p2への空気の供給を停止する。このため、アイドルストップ状態でFAN5を駆動させ続けていると、排気口21が吸引され続けることになる。排気口21は、燃料電池システム10の各配管を通って車両20の空気の取り入れ口であるエアコンプレッサ17(図2参照)と一続きである。このため、カソード極p2では、FAN5による吸引力によってエアコンプレッサ17側の給気口(図示せず)から空気が取り込まれるため燃料電池FCのカソード極p2を空気が流通し、アノード極p1では遮断弁14を閉じずに燃料電池FCへの水素の供給を継続しているため、燃料電池FCでは発電する必要がないにもかかわらず(走行モータなどの負荷が電力を要求していないにもかかわらず)水素と酸素とが反応し、燃料電池FCが高電位になる。また、FAN5の吸引力によって、燃料電池FCのカソード極p2を空気が流通することにより、燃料電池FC(特に、固体高分子電解質膜m)が乾燥する。ちなみに、空気を加湿するための加湿器の加湿源としては、燃料電池の発電によって生成された水が利用されるため、アイドルストップによって燃料電池での発電が停止すると水が生成されなくなるため、非加湿や低加湿の空気が燃料電池FCに導入されることになって、燃料電池FCが乾燥することになる。したがって、燃料電池FCが高電位になることや、燃料電池FCが乾燥することによって、燃料電池FCの性能が低下(劣化)することになる。
そこで、第1実施形態の排気処理装置1Aでは、図3に示すように、S1(ステップ1)において、制御部3は、試験装置40から出力(ダイナモ吸収馬力)を読み込む。そして、S2(ステップ2)において、制御部3は、出力が予め設定された第1閾値(A)以上であり、かつ、この第1閾値以上の出力が所定時間継続したか否かを判断する。なお、この第1閾値(A)は、FAN5の風量(吸引力)をQ1からQ2に切り替えるための判断基準となる出力であり、後記する閾値C(図4参照)よりも大きな値に設定される。また、風量Q1は、0もしくは極小流量に設定する。また、試験装置40などの大型の設備に適用する場合には、試験装置40の出力にばらつきが発生することが予想されるため、出力が単に第1閾値(A)となったことだけでは判断せず、第1閾値(A)となり、さらに第1閾値(A)以上の出力が所定時間継続したか否かで判断することで、FAN5の風量を頻繁にQ1からQ2に無駄に切り替えるといったことを防止できる。なお、S2(ステップ2)での所定時間は、出力を確定することができる時間であり、排気処理装置1Aの規模などにより適宜に設定される。
S2(ステップ2)において、出力が第1閾値以上で、且つ、第1閾値以上の出力が所定時間継続した場合には(Yes)、S3(ステップ3)に移行して、FAN5を駆動、つまりFAN5の風量をQ1(=0)からQ2に切り替える(図4参照)。また、S2(ステップ2)において、出力が第1閾値(A)未満であると判断された場合、または、出力が第1閾値(A)以上と判断されたが第1閾値(A)以上の出力が所定時間継続しなかったと判断された場合には(No)、S4(ステップ4)に移行する。S4(ステップ4)では、出力(ダイナモ吸収馬力)が第2閾値(B)未満、且つ、第2閾値(B)未満の出力が所定時間継続したか否かを判断する。なお、この第2閾値(B)は、FAN5の風量をQ2からQ1(=0)に切り替えるための判断基準となる出力であり、閾値C(=0)よりも小さい値に設定される(図4参照)。また、S2(ステップ2)の処理と同様に出力のバラツキを考慮して、出力が第2閾値未満となっただけでなく、さらに第2閾値未満の出力が所定時間継続したか否かで判断することで、FAN5を駆動させる必要があるにもかかわらずFAN5を停止させるといった不都合を防止できる。
S4(ステップ4)において、出力が第2閾値未満、且つ、第2閾値未満の出力が所定時間継続したと判断した場合には(Yes)、S5(ステップ5)に移行してFAN5を停止する。また、S4(ステップ4)において、出力が第2閾値以上と判断された場合、または、出力が第2閾値未満と判断されたが第2閾値未満の出力が所定時間継続しなかった場合には(No)、S6(ステップ6)に移行して前回のFAN5の動きを保持、つまりFAN5の風量Q2を保持する。
また、第1実施形態では、出力(ダイナモ吸収馬力)が負(回生、<0)になったときに、車両20がアイドルストップ状態であると判断できる。このアイドルストップ時にFAN5を停止(Q2→Q1)することで、燃料電池FCのカソード極p2にエアコンプレッサ17の吸気口から空気が取り込まれて燃料電池FC内を流れて、燃料電池FCが発電して高電位になったり、また燃料電池FCが乾燥したりするのを防止できる。
また、第1実施形態では、ダイナモ吸収馬力に基づいてFAN5の風量を制御できるので、車両20がアイドルストップ状態になったことを検知するためのセンサを新たに設置することなく、排気処理装置1Aを安価に製造することが可能になる。
また、FAN5を停止させる場合の条件としては、アイドルストップの状態に限定されるものではなく、走行中の発電停止(燃料電池の運転停止)、例えば高速道路などで車両20を一定速度で走行させるいわゆるクルーズ走行状態(この場合も、エアコンプレッサ17は停止するが、水素の供給は停止しない)を想定した試験の場合にFAN5を停止させることで、燃料電池FCの保護が可能になる。
また、第1実施形態では、FAN5の風量をQ1からQ2に切り替える場合の第1閾値(A)と、風量をQ2からQ1に切り替える場合の第2閾値(B)とに、ヒステリシス(D)を持たせて制御することで、風量の切り替えポイントでのハンチングを防止することが可能になる。なお、出力にバラツキが生じないまたは生じにくいものであれば、ヒステリシスDを持たせずに、閾値Cのみを設定して、風量Q1から風量Q2への切り替えと、風量Q2から風量Q1への切り替えとを同じ閾値Cで制御するようにしてもよい。
(第2実施形態)
図5は第2実施形態の排気処理装置が設けられた運転試験設備の全体を示す外略図である。この第2実施形態の排気処理装置1Bと、前記した第1実施形態の排気処理装置1Aとのちがいは、アイドルストップ状態を判断するセンサとして、オフガスの流量を検出する流量センサ(流量検知手段)22を排気口21に設けたものであり、その他の構成および制御については、第1実施形態と同様であるので同一の符号を付してその説明を省略する。
前記流量センサ22は、制御部3と電気的に接続され、制御部3が流量センサ22で検出した流量情報を読み込むように構成されている。また、FAN5の制御についても、図3及び図4で説明した場合と実質的に同じようにして制御される。本実施形態では、流量センサ22で検出された出力(流量)に基づいてアイドルストップ状態であるか否かを判断すること、つまりアイドルストップ状態の場合にはエアコンプレッサ17が停止して燃料電池システム10にFAN5の吸引力のみによる予め実験等で設定された空気の流量が流通していることを検知することで判断できる。この予め設定された流量を下回ったこと(所定値以下)を検知したときに、風量をQ2からQ1(停止)に切り替える。この第2実施形態においても、図4で説明した場合と同様に、ヒステリシスDを持たせることにより、風量の切り替えポイントでのハンチングを防止できる。また、第1実施形態と同様に、燃料電池FCが高電位になることや燃料電池FCが乾燥するのを防止して、燃料電池FCの性能劣化を防止できる。
なお、第2実施形態では、排気口21に流量センサ22を設けた場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、図5において2点鎖線で示すように、燃料電池システム10の空気の取入口、つまりエアコンプレッサ17の吸気口側に、燃料電池FCに供給する空気(反応ガス)の流量を検出する流量センサ(流量検知手段)23を設けてもよい。この位置であっても、燃料電池システム10がアイドルストップした場合には、前記流量センサ22と同様に、流量センサ23から検出された出力(流量)が予め設定された流量を検知することで容易に判断できる。
また、第2実施形態では、流量センサ22,23で検出される出力(流量)に基づいてアイドルストップを検知するように構成したが、本発明は流量センサ22,23に限定されるものではなく、流量センサ22,23に替えて燃料電池FCに供給される空気(反応ガス)の圧力または燃料電池FCから排出されるオフガスの圧力を検出する圧力センサ(圧力検知手段)を設けて、この出力(圧力)に基づいてアイドルストップなどを検出するようにしてもよい。圧力に基づいてアイドルストップを検知してFAN5の風量を制御すると、燃料電池システム10がアイドルストップした場合には、例えば、大気圧と、FAN5の吸引力による空気の圧力と、を合わせた圧力になることで容易に検知できる。また、圧力センサを排気口21側に設置した場合には、圧力センサから得られる圧力を用いてフィードバック制御してFAN5の風量を制御するようにしてもよい。
また、図示していないが、燃料電池システム10内に設けられた圧力センサから得られる圧力(出力)に基づいて、アイドルストップや走行中発電停止を検知して、FAN5の風量を制御するようにしてもよい。あるいは、燃料電池システム10内に設けられた流量センサから得られる流量(出力)に基づいて、アイドルストップや走行中発電停止を検知して、FAN5の風量を制御するようにしてもよい。
また、前記したFAN5の流量Q1は、必ずしも0にする必要はなく、極小流量に設定してもよい。なお、極小流量とは、排気管6,7を含む排気処理装置1A,1Bにオフガス中の水素が停留・逆流しない流量である。
また、FAN5の位置は、図1に示すように屋外に限定されるものではなく、車両20の排気口21の直後に設けてもよく、あるいは屋内と屋外の双方に設置してもよい。
また、オフガスの吸引を停止する手段としては、FAN5を停止させることだけに限定されず、例えば、屋内の外気と連通する経路を新たに設けて、この経路に切り替えることでオフガスの吸引を停止するようにしてもよい。
第1実施形態の排気処理装置が設けられた運転試験設備の全体を示す概略図である。 燃料電池システムの一例を示す構成図である。 FANの運転制御を示すフローチャートである。 センサ出力とFAN風量との関係を示すグラフである。 第2実施形態の排気処理装置が設けられた運転試験設備の全体を示す概略図である。
符号の説明
1A,1B 排気処理装置
2 オフガス排出手段
3 制御部(運転停止検出手段)
4 貯水タンク
5 FAN
6,7 排気管
10 燃料電池システム
20 車両
21 排気口
40 試験装置(駆動力検出手段)
FC 燃料電池
W 駆動輪

Claims (5)

  1. 屋内に置かれた車両に搭載された燃料電池システムの運転試験に用いられる排気処理装置であって、
    燃料電池に供給された反応ガスのオフガスを排出する排気口から前記オフガスを吸引して屋外に排出するオフガス排出手段と、
    前記燃料電池の運転停止を検出する運転停止検出手段と、
    前記車両の駆動輪と接触して当該駆動輪からの駆動力を受けるダイナモを介して前記駆動輪から受けた駆動力を検出するダイナモ吸収馬力計と、
    前記ダイナモ吸収馬力計と電気的に接続される制御手段と、を備え、
    前記オフガス排出手段は、前記制御手段と電気的に接続され、前記ダイナモ吸収馬力計から得られる馬力情報に基づいて前記オフガスの吸引量を制御する電動ファンを有し、
    前記運転停止検出手段が前記ダイナモ吸収馬力計により前記車両のアイドルストップ状態または回生状態を検知したことにより前記燃料電池の運転停止と判断した場合、前記制御手段は、前記電動ファンによる前記オフガスの吸引を停止することを特徴とする排気処理装置。
  2. 屋内に置かれた車両に搭載された燃料電池システムの運転試験に用いられる排気処理装置であって、
    燃料電池に供給された反応ガスのオフガスを排出する排気口から前記オフガスを吸引して屋外に排出するオフガス排出手段と、
    前記燃料電池の運転停止を検出する運転停止検出手段と、
    前記車両の排気口に接続され、前記オフガスの流量を検知する流量センサまたは前記オフガスの圧力を検知する圧力センサと、
    前記流量センサまたは前記圧力センサと電気的に接続される制御手段と、を備え、
    前記オフガス排出手段は、前記制御手段と電気的に接続され、前記流量センサから得られる流量情報または前記圧力センサから得られる圧力情報に基づいて前記オフガスの吸引量を制御する電動ファンを有し、
    前記運転停止検出手段が前記流量センサにより流量が第1所定値以下または前記圧力センサにより圧力が第2所定値以下を検知したことにより前記燃料電池の運転停止と判断した場合、前記制御手段は、前記電動ファンによる前記オフガスの吸引を停止することを特徴とする排気処理装置。
  3. 前記オフガス排出手段は、所定量の水を貯めた貯水タンク、前記貯水タンクと前記排気口とを接続する第1排気管、および前記貯水タンクと前記電動ファンとを接続する第2排気管を有し、
    前記第1排気管の一方の端部は、前記貯水タンク内の水中に位置するように挿入され、前記第2排気管の一放の端部は、前記貯水タンク内の液面上の空間に位置するように挿入されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の排気処理装置。
  4. 前記運転停止検出手段が、前記ダイナモ吸収馬力計からの出力が第1閾値以上、且つ、第1閾値以上の出力が所定時間継続したと判断した場合、前記制御手段は、前記電動ファンを駆動し、
    前記運転停止検出手段が、前記出力が第1閾値以上、且つ、第1閾値以上の出力が所定時間継続したと判断せず、前記出力が前記第1閾値よりも低い第2閾値未満、且つ、第2閾値未満の出力が所定時間継続したと判断した場合、前記制御手段は、前記電動ファンを停止することを特徴とする請求項1に記載の排気処理装置。
  5. 前記運転停止検出手段が、前記流量センサからの流量または前記圧力センサからの圧力が第1閾値以上、且つ、第1閾値以上の流量または圧力が所定時間継続したと判断した場合、前記制御手段は、前記電動ファンを駆動し、
    前記運転停止検出手段が、前記流量または前記圧力が第1閾値以上、且つ、第1閾値以上の流量または圧力が所定時間継続したと判断せず、前記流量または前記圧力が前記第1閾値よりも低い第2閾値未満、且つ、第2閾値未満の流量または圧力が所定時間継続したと判断した場合、前記制御手段は、前記電動ファンを停止することを特徴とする請求項2に記載の排気処理装置。
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