JP5228063B2 - ホーリーファイバ - Google Patents

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Description

本発明は、ホーリーファイバに関するものである。
ホーリーファイバ(Holey Fiber)は、中心に位置するコア部と、コア部の外周に位置し、コア部の周囲に配置した複数の空孔を有するクラッド部とを備え、空孔によってクラッド部の平均屈折率を下げ、光の全反射の原理を利用してコア部に光を伝搬させる新しいタイプの光ファイバである。このホーリーファイバは、有効コア断面積を大きくして光学非線形性を低くすることができるため、低非線形伝送媒体として、光通信用、あるいはレーザ加工等のためのハイパワー光を伝送するパワーデリバリー用への応用も期待されている。
一方、ホーリーファイバの有効コア断面積をさらに拡大するため、空孔がコア部の周囲に1層だけの層を成すように形成された構造のホーリーファイバが開示されている(非特許文献1)。図22は、非特許文献1に記載のホーリーファイバの模式的な断面図である。このホーリーファイバ2は、コア部2aと、コア部2aの外周に位置し、コア部2aの周囲に形成された18個の空孔2cを有するクラッド部2bとを備えている。空孔2cは、空孔直径がd1であり、三角格子の格子点から選択された六角形を成す格子点上に配置されている。非特許文献1によれば、図22に示すホーリーファイバ2において、格子定数すなわち空孔2c間の間隔であるΛを12.0μm、d1/Λを0.48(すなわち、d1は5.76μm)とした場合に、波長1064nmにおいて、有効コア断面積が1400μmときわめて大きくなるとともに、伝搬モードの基底モードであるLP01モードの閉じ込め損失が0.3dB/m以下と小さく、2次の高次モードであるLP11モードの閉じ込め損失が1dB/mと大きくなり、実質的なシングルモード動作を実現できるとされている。なお、非特許文献1では、ホーリーファイバ2の長さを1〜2mとして使用することが想定されている。したがって、全長におけるLP11モードの閉じ込め損失とLP01モードの閉じ込め損失との差が0.7dB以上であれば、ホーリーファイバ2は実質的なシングルモード動作をすると考えられる。また、このホーリーファイバ2を半径100mmで曲げた場合の曲げ損失は4.4〜4.5dB/m程度とされている。なお、上記のようにΛを12.0μmとした場合、空孔2cが形成する六角形の中心O1から頂点までの距離をr1とすると、r1は36μmである。
ところで、たとえばレーザ加工用に用いるレーザ光は、そのビーム形状が等方的な円状であることが好ましい。したがって、デリバリー用のホーリーファイバについても、伝搬する光のフィールド分布が円状であることが実用上好ましい。また、光通信用のホーリーファイバとしても、他の光ファイバとの接続損失の低減等のために、伝搬する光のフィールド分布が円状であることが実用上好ましい。
しかしながら、本発明者らが、図22に示す構造のホーリーファイバ2を伝搬する波長1064nmの光のフィールド分布を計算したところ、以下のことを見出した。図23は、図22に示すホーリーファイバ2を伝搬する波長1064nmの光のフィールド分布を示す図である。なお、図23においては、中心部のフィールドの強度を1.0とし、中心から強度が10%だけ減衰する範囲ごとに異なるハッチングで示している。図23に示すように、このホーリーファイバ2では、光のフィールド分布が六角形状となり、伝搬する光の形状が好ましい形状からはずれているという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、実質的なシングルモード動作と低非線形性とを実現しつつ、実用上好ましい形状で光を伝搬することができるホーリーファイバを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るホーリーファイバは、コア部と、前記コア部の外周に位置し、前記コア部の周囲に円状に配置された空孔を有するクラッド部と、を備え、前記空孔は、前記コア部の中心を略中心として半径36〜48μmの円状に12〜36個だけ配置され、空孔直径が2.0〜11.0μmの範囲にあり、波長1064nmにおいて実質的にシングルモード動作するとともに有効コア断面積が1500μm以上であることを特徴とする。
また、本発明に係るホーリーファイバは、上記の発明において、波長1064nmにおいて、全長における基底モードの閉じ込め損失と2次の高次モードの閉じ込め損失との差が0.7dB以上となる長さを有することを特徴とする。
また、本発明に係るホーリーファイバは、上記の発明において、波長1064nmにおいて半径100mmで曲げた場合の曲げ損失が10dB/m以下であることを特徴とする。
本発明によれば、実質的なシングルモード動作と低非線形性とを実現しつつ、実用上好ましい形状で光を伝搬することができるホーリーファイバを実現できるという効果を奏する。
図1は、実施の形態に係るホーリーファイバの断面概略図である。 図2は、図1に示すホーリーファイバを伝搬する波長1064nmの光のフィールド分布を示す図である。 図3は、空孔数nを12とした場合の、空孔径dと基底モードの閉じ込め損失との関係を示す図である。 図4は、空孔数nを12とした場合の、空孔径dと2次の高次モードの閉じ込め損失との関係を示す図である。 図5は、空孔数nを18とした場合の、空孔径dと基底モードの閉じ込め損失との関係を示す図である。 図6は、空孔数nを18とした場合の、空孔径dと高次モードの閉じ込め損失との関係を示す図である。 図7は、空孔数nを24とした場合の、空孔径dと基底モードの閉じ込め損失との関係を示す図である。 図8は、空孔数nを24とした場合の、空孔径dと高次モードの閉じ込め損失との関係を示す図である。 図9は、空孔数nを36とした場合の、空孔径dと基底モードの閉じ込め損失との関係を示す図である。 図10は、空孔数nを36とした場合の、空孔径dと高次モードの閉じ込め損失との関係を示す図である。 図11は、空孔配置半径r、空孔数nの組み合わせに対して、実質的にシングルモード動作となる空孔径dの値を示す図である。 図12は、空孔数nを12とした場合の、空孔径dと有効コア断面積Aeffとの関係を示す図である。 図13は、空孔数nを18とした場合の、空孔径dと有効コア断面積Aeffとの関係を示す図である。 図14は、空孔数nを24とした場合の、空孔径dと有効コア断面積Aeffとの関係を示す図である。 図15は、空孔数nを36とした場合の、空孔径dと有効コア断面積Aeffとの関係を示す図である。 図16は、空孔数nを12とした場合の、空孔配置半径rと曲げ損失との関係を示す図である。 図17は、空孔数nを18とした場合の、空孔配置半径rと曲げ損失との関係を示す図である。 図18は、空孔数nを24とした場合の、空孔配置半径rと曲げ損失との関係を示す図である。 図19は、空孔数nを36とした場合の、空孔配置半径rと曲げ損失との関係を示す図である。 図20は、計算例1〜14として、上記図3〜19に示した結果の一部、および空孔配置半径rを48μmとした1例を示す図である。 図21は、計算例15〜44として、空孔数n、空孔径d、空孔配置半径rの組み合わせに対する、閉じ込め損失、曲げ損失、最短長さを示す図である。 図22は、非特許文献1に記載のホーリーファイバの模式的な断面図である。 図23は、図22に示すホーリーファイバを伝搬する波長1064nmの光のフィールド分布を示す図である。
以下に、図面を参照して本発明に係るホーリーファイバの実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、本明細書において特に定義しない用語については、ITU−T(国際電気通信連合)G.650.1における定義、測定方法に従うものとする。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係るホーリーファイバ1の断面概略図である。図1に示すように、このホーリーファイバ1は、コア部1aと、コア部1aの外周に位置するクラッド部1bとを備える。なお、コア部1aとクラッド部1bとは、いずれも屈折率調整用のドーパントが添加されていない純シリカガラスからなる。
クラッド部1bは、コア部1aの周囲に配置された空孔1cを有する。空孔1cの数は18個であり、空孔1cはコア部1aの中心Oを中心として円状に配置されている。空孔1cが形成する円の半径(以下、空孔配置半径と称する)をrとすると、rは36μmである。また、空孔1cの空孔径(直径)をdとすると、dは5.5μmである。
図2は、図1に示すホーリーファイバ1を伝搬する波長1064nmの光のフィールド分布を示す図である。なお、図2においては、中心部のフィールドの強度を1.0とし、中心から強度が10%だけ減衰する範囲ごとに異なるハッチングで示している。図2に示すように、このホーリーファイバ1では、光のフィールド分布が実用上好ましい円状となっている。
さらに、このホーリーファイバ1は、上記のように空孔の数、空孔配置半径、および空孔径を設定したことによって、波長1064nmにおいて、基底モードであるLP01モードの有効コア断面積が1500μm以上の1812μmときわめて大きくなるとともに、LP01モードの閉じ込め損失が0.3dB/m以下の0.25dB/mと小さく、LP11モードの閉じ込め損失が1dB/m以上の1.28dB/mと大きくなるので、1m以上の長さで使用した場合に、実質的なシングルモード動作を実現できる。また、このホーリーファイバ1を、ボビン等に巻く場合のように半径100mmで曲げた場合の曲げ損失は、4.4dB/m程度となり、実用上好ましい10dB/m以下となっている。なお、以下では、曲げ損失とは、半径100mmで曲げた場合の曲げ損失を意味するものとする。
このホーリーファイバ1と、図22に示すホーリーファイバ2とを比較すると、空孔の数は同じであり、ホーリーファイバ1の空孔配置半径rとホーリーファイバ2の距離r1との値が同じであり、また曲げ損失の値もほぼ同じある。しかしながら、このホーリーファイバ1は1812μmと一層大きい有効コア断面積を有している。
なお、図1に示すホーリーファイバ1と同様に空孔を円状に配置したホーリーファイバにおいて、空孔数nを12〜36とし、空孔配置半径rを36〜48μmとし、空孔径dを2.0〜11.0μmの範囲にあるようにすれば、波長1064nmにおいて実質的にシングルモード動作するとともに、有効コア断面積が1500μm以上であるホーリーファイバを実現できる。以下、有限要素法(FEM)シミュレーションを用いた計算結果を参照して説明する。
以下では、図1に示すホーリーファイバ1と同様に空孔を円状に配置したホーリーファイバにおいて、空孔数nを12、18、24、36として、空孔配置半径rを36μm、39μm、42μm、45μmとした場合についての計算結果を説明する。また、計算に用いる波長はいずれの場合も1064nmとする。
図3は、空孔数nを12とした場合の、空孔径dと基底モードの閉じ込め損失との関係を示す図である。図3において、線L1は閉じ込め損失が0.3dB/mの位置を示している。図3に示すように、各rについて、基底モードの閉じ込め損失が0.3dB/m以下となるようなdの範囲が存在する。
図4は、空孔数nを12とした場合の、空孔径dと2次の高次モードの閉じ込め損失との関係を示す図である。図4に示すように、各rについて、2次の高次モードの閉じ込め損失が1.0dB/m以上となるようなdの範囲が存在する。なお、2次の高次モードの閉じ込め損失が1.0dB/m以上であれば、それ以上の高次モードの閉じ込め損失も1.0dB/m以上であるので、以下では、高次モードとして2次の高次モードのみを考慮する。
図5は、空孔数nを18とした場合の、空孔径dと基底モードの閉じ込め損失との関係を示す図である。図5において、線L2は閉じ込め損失が0.3dB/mの位置を示している。図5に示すように、各rについて、基底モードの閉じ込め損失が0.3dB/m以下となるようなdの範囲が存在する。
図6は、空孔数nを18とした場合の、空孔径dと高次モードの閉じ込め損失との関係を示す図である。図6に示すように、各rについて、高次モードの閉じ込め損失が1.0dB/m以上となるようなdの範囲が存在する。
図7は、空孔数nを24とした場合の、空孔径dと基底モードの閉じ込め損失との関係を示す図である。図7において、線L3は閉じ込め損失が0.3dB/mの位置を示している。図7に示すように、各rについて、基底モードの閉じ込め損失が0.3dB/m以下となるようなdの範囲が存在する。
図8は、空孔数nを24とした場合の、空孔径dと高次モードの閉じ込め損失との関係を示す図である。図8に示すように、各rについて、高次モードの閉じ込め損失が1.0dB/m以上となるようなdの範囲が存在する。
図9は、空孔数nを36とした場合の、空孔径dと基底モードの閉じ込め損失との関係を示す図である。図9において、線L4は閉じ込め損失が0.3dB/mの位置を示している。図9に示すように、各rについて、基底モードの閉じ込め損失が0.3dB/m以下となるようなdの範囲が存在する。
図10は、空孔数nを36とした場合の、空孔径dと高次モードの閉じ込め損失との関係を示す図である。図10に示すように、各rについて、高次モードの閉じ込め損失が1.0dB/m以上となるようなdの範囲が存在する。
図11は、空孔配置半径r、空孔数nの組み合わせに対して、基底モードの閉じ込め損失が0.3dB/m以下であり、高次モードの閉じ込め損失が1.0dB/m以上であって実質的にシングルモード動作となる空孔径dの値を示す図である。図11に示すように、各空孔配置半径r、空孔数nの組み合わせに対して、実質的シングルモード動作を実現するdが存在する。すなわち、実質的シングルモード動作を実現するdは、空孔数nが12の場合は、9.5〜11.0μmの範囲に存在し、空孔数nが18の場合は、5.5〜6.5μmの範囲に存在し、空孔数nが24の場合は、3.9〜4.5μmの範囲に存在し、空孔数nが36の場合は、2.2〜2.4μmの範囲に存在する。
つぎに、図12は、空孔数nを12とした場合の、空孔径dと有効コア断面積Aeffとの関係を示す図である。図12に示すように、いずれの値の空孔配置半径rについても、11.0μm以下の範囲のdに対して、有効コア断面積Aeffはいずれも1500μm以上となっている。
図13は、空孔数nを18とした場合の、空孔径dと有効コア断面積Aeffとの関係を示す図である。図13に示すように、いずれの値の空孔配置半径rについても、7.0μm以下の範囲のdに対して、有効コア断面積Aeffはいずれも1500μm以上となっている。
図14は、空孔数nを24とした場合の、空孔径dと有効コア断面積Aeffとの関係を示す図である。図14に示すように、いずれの値の空孔配置半径rについても、5.5μm以下の範囲のdに対して、有効コア断面積Aeffはいずれも1500μm以上となっている。
図15は、空孔数nを36とした場合の、空孔径dと有効コア断面積Aeffとの関係を示す図である。図15に示すように、いずれの値の空孔配置半径rについても、2.0〜3.5μmの範囲のdに対して、有効コア断面積Aeffはいずれも1500μm以上となっている。
つぎに、図16は、空孔数nを12とした場合の、空孔配置半径rと曲げ損失との関係を示す図である。なお、空孔径dについては、各空孔配置半径rの値に応じて、図11に示す値に設定している。たとえば、r=36μmの場合はd=9.5μmとしている。図16に示すように、このホーリーファイバの曲げ損失は、空孔配置半径rを大きくするのに従って増加する。したがって、空孔配置半径rを所定値以下に適宜設定することによって、所望の曲げ損失を実現できる。たとえば、rを36μmまたは39μmとすれば、曲げ損失はそれぞれ3.13dB/m、5.66dB/mとなり、10dB/m以下の値とできる。
図17は、空孔数nを18とした場合の、空孔配置半径rと曲げ損失との関係を示す図である。なお、空孔径dについては、各空孔配置半径rの値に応じて、図11に示す値に設定している。図17に示すように、たとえば、rを42μm以下とすれば、曲げ損失は6.17dB/m以下となる。
図18は、空孔数nを24とした場合の、空孔配置半径rと曲げ損失との関係を示す図である。なお、空孔径dについては、各空孔配置半径rの値に応じて、図11に示す値に設定している。図18に示すように、たとえば、rを45μm以下とすれば、曲げ損失は6.82dB/m以下となる。
図19は、空孔数nを36とした場合の、空孔配置半径rと曲げ損失との関係を示す図である。なお、空孔径dについては、各空孔配置半径rの値に応じて、図11に示す値に設定している。図19に示すように、たとえば、rを45μm以下とすれば、曲げ損失は7.03dB/m以下となる。
つぎに、図20は、計算例1〜14として、上記図3〜19に示した結果の一部、および空孔配置半径rを48μmとした1例を示す図である。なお、図20において、「n」は空孔数、「d」は空孔径、「r」は空孔配置半径、「Aeff」は有効コア断面積を示している。図20に示すように、計算例1〜14のいずれの場合においても、閉じ込め損失がLP01モードについては0.3dB/m以下、LP11モードについては1.0dB/m以上であって実質的にシングルモード動作が実現され、かつ有効コア断面積が1500μm以上となっている。また、計算例1、2、4、5、7〜14に対しては、曲げ損失が10dB/m以下となっている。
なお、図11、20では、実質的なシングルモード動作をする条件を、LP01モードの閉じ込め損失が0.3dB/m以下であり、LP11モードの閉じ込め損失が1.0dB/m以上であるものとし、この条件を満たすような、空孔数n、空孔径d、空孔配置半径rの組み合わせを示している。ただし、これらの閉じ込め損失の条件は、ホーリーファイバを長さ1m程度で使用する場合を想定したものであって、本発明のホーリーファイバはこれに限られない。すなわち、たとえば図3〜10においても示されているような、LP01モードの閉じ込め損失が0.3dB/mより大きいか、またはLP11モードの閉じ込め損失が1.0dB/mより小さい場合であっても、全長におけるLP01モードの閉じ込め損失とLP11モードの閉じ込め損失との差が0.7dB以上となる長さを有するホーリーファイバであれば、実質的なシングルモード動作をするものとなるので、本発明に含まれるものとなる。
図21は、計算例15〜44として、空孔数n、空孔径d、空孔配置半径rの組み合わせに対する、閉じ込め損失、曲げ損失、最短長さを示す図である。なお、この計算例15〜44においても、ホーリーファイバの構造は図1に示すホーリーファイバ1と同様にしている。また、最短長さとは、全長におけるLP01モードの閉じ込め損失とLP11モードの閉じ込め損失との差が0.7dB以上となる最短長さ、すなわち、差が0.7dBとなる長さを意味する。この最短長さは、LP01モードの閉じ込め損失の値をA[dB/m]とし、LP11モードの閉じ込め損失の値をB[dB/m]とすると、0.7/(B−A)[m]で表される。
たとえば、図21の計算例15では、LP01モードの閉じ込め損失が0.3dB/mより大きい0.411dB/mであるが、この場合の最短長さは0.6mである。すなわち、計算例15に示すような空孔数nが24、空孔径dが4.5μm、空孔配置半径rが48μmの組み合わせとした場合、長さが0.6mときわめて短くても、実質的なシングルモード動作をするものとなる。
また、計算例18では、LP11モードの閉じ込め損失が1.0dB/mより大幅に小さい6.59×10−3dB/mであるが、この場合の最短長さは260.6mである。すなわち、計算例18に示すような空孔数nが24、空孔径dが7.5μm、空孔配置半径rが48μmの組み合わせとした場合、長さを260.6m以上とすれば、実質的なシングルモード動作をするものとなる。
また、計算例19では、最短長さは0.5mである。すなわち、計算例19に示すような空孔数nが24、空孔径dが4.5μm、空孔配置半径rが45μmの組み合わせとした場合、長さが0.5mときわめて短くても、実質的なシングルモード動作をするものとなる。
また、計算例22では、LP11モードの閉じ込め損失が1.0dB/mより大幅に小さい3.94×10−3dB/mであるが、この場合の最短長さは210.6mである。すなわち、計算例22に示すような空孔数nが24、空孔径dが7.5μm、空孔配置半径rが45μmの組み合わせとした場合、長さを210.6m以上とすれば、実質的なシングルモード動作をするものとなる。
また、計算例18は、計算例15と比較して、空孔数n、空孔配置半径rは同じであるが、空孔径dをより大きく設定している。同様に、計算例22も、計算例19よりも空孔径dを大きく設定している。このように、空孔径dをより大きく設定すると、コア部への光の閉じ込めが強くなるので、曲げ損失が小さくなるとともに、曲げによる基底モードと高次モードとのモードカップリングが抑制され、より確実にシングルモード動作が維持できるようなホーリーファイバとなる。たとえば、曲げ損失は、計算例18では7.96×10−2dB/m、計算例22では2.14×10−2dB/mであり、0.1dB/m以下の小さい値となっている。
また、図21の計算例15〜44のいずれの場合についても、LP01モードの有効コア断面積が1500μm以上となっている。
また、図21では、全長におけるLP01モードの閉じ込め損失とLP11モードの閉じ込め損失との差が0.7dB以上となるホーリーファイバの最短長さを示しているが、この閉じ込め損失の差が3.0dB以上となるような長さのホーリーファイバとすれば、より確実にシングルモード動作するものとなり、より好ましい。なお、閉じ込め損失の差を3.0dB以上にするには、計算例33のように、LP01モードの閉じ込め損失の値を1.96×10−3dB/mとし、LP11モードの閉じ込め損失の値を1.39×10−2dB/mとすると、3.0/(1.39×10−2−1.96×10−3)=251.3m以上の長さとすればよい。
ところで、本発明に係るホーリーファイバは、以下のような方法を用いて製造できる。たとえば、中空のガラスチューブの中心軸付近に、コア部となる中実のガラスロッドを配置し、このガラスロッドの周囲に空孔を形成するための中空のガラスキャピラリを配置し、さらにその回りに中実のガラスロッドを充填して光ファイバ母材を形成し、これを線引きするスタックアンドドロー法を用いる。この方法によれば、コア部となるガラスロッドの周囲に空孔を形成するためのガラスキャピラリが自然ときれいな円状に配置するので、製造が容易である。また、これに限らず、ガラスロッド状の光ファイバ母材に、円状に配列するように空孔を穿孔し、これを線引きする方法も適用することができる。
以上のように、本発明に係るホーリーファイバは、光通信用、あるいはパワーデリバリー用等に有用であり、特に、ハイパワー光を伝送する用途に適している。
1、2 ホーリーファイバ
1a、2a コア部
1b、2b クラッド部
1c、2c 空孔
L1〜L4 線
O、O1 中心

Claims (3)

  1. コア部と、
    前記コア部の外周に位置し、前記コア部の周囲に円状に配置された空孔を有するクラッド部と、
    を備え、前記空孔は、前記コア部の中心を略中心として半径36〜48μmの円状に12〜36個だけ配置され、空孔直径が2.0〜11.0μmの範囲にあり、波長1064nmにおいて、全長における基底モードの閉じ込め損失と2次の高次モードの閉じ込め損失との差が0.7dB以上となる長さを有して、実質的にシングルモード動作するとともに有効コア断面積が1500μm以上である
    ことを特徴とするホーリーファイバ。
  2. コア部と、
    前記コア部の外周に位置し、前記コア部の周囲に円状に配置された空孔を有するクラッド部と、
    を備え、前記空孔は、前記コア部の中心を略中心として半径36〜48μmの円状に12〜36個だけ配置され、空孔直径が2.0〜11.0μmの範囲にあり、波長1064nmにおいて、2次の高次モードの閉じ込め損失が1dB/m以上となる長さを有して、実質的にシングルモード動作するとともに有効コア断面積が1500μm 以上である
    ことを特徴とするホーリーファイバ。
  3. 波長1064nmにおいて半径100mmで曲げた場合の基底モードに対する曲げ損失が10dB/m以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のホーリーファイバ。
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