JP5227908B2 - エアバッグ装置の配設構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ドア内に折畳状態のエアバッグが設けられ、エアバッグがカバーで覆われ、このエアバッグを窓ガラスに沿って展開可能なエアバッグ装置の配設構造に関する。
エアバッグ装置の配設構造として、サイドドアの内部にエアバッグおよびインフレータが設けられ、ドアライニングのうちエアバッグに対応する部位に開口部が形成され、開口部にカバーが設けられ、カバーでエアバッグを覆うドアマウント型のものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このエアバッグ装置の配設構造によれば、インフレータから発生したガスでエアバッグが展開する場合に、エアバッグでカバーを押し上げ、エアバッグを開口部から窓ガラスに沿って上方に展開させることが可能である。
特開2007−62497号公報
ところで、特許文献1のエアバッグ装置の配設構造は、サイドドアのインナパネル(詳しくは、インナパネルの上端部)にウエザストリップが設けられている。
このウエザストリップは、窓ガラスの内面に接触する第1リップシールや、ドアライニングの上端部やカバーの上端部を覆う第2リップシールを有している。
このように、第2リップシールでドアライニングの上端部やカバーの上端部を覆うことで、ドアライニングの上端部およびインナパネルの上端部間のライニング隙間を塞ぐとともに、カバーの上端部およびインナパネルの上端部間のカバー隙間を塞ぐことができる。
よって、第2リップシールに滴下した水滴(例えば、雨滴)が、ライニング隙間やカバー隙間からサイドドア内に浸入することを防ぐことができる。
ライニング隙間やカバー隙間からの水滴の浸入を防ぐことで、水滴がエアバッグ側に滴下することを防止できる。
しかし、特許文献1のエアバッグ装置の配設構造は、第2リップシールでドアライニングやカバーの上端部が覆われている。このため、第2リップシールが目視されやすい外部に露出され、サイドドアの見栄え(外観性)に改良の余地が残されていた。
さらに、第2リップシールでカバーの上端部を覆うために、エアバッグでカバーを押し上げる際に、カバーの押上げに第2リップシールが影響を与えることが考えられる。
本発明は、エアバッグ側に水滴が滴下することを防ぎ、さらにドアの外観性を高め、加えてエアバッグでカバーを円滑に押し上げることができるエアバッグ装置の配設構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、ドアパネルのうち車室側の側面に設けられ、上方に向けて開口する開口部が形成されたリテーナと、前記リテーナに折畳状態で保持され、前記開口部から展開可能なエアバッグと、前記開口部を覆うとともに、前記エアバッグを上方に向けて展開可能なカバーと、前記ドアパネルに設けられ、前記ドアパネルおよび窓ガラス間の隙間を塞ぐシール部材とを備え、前記カバーは、車幅方向の車外側端部に、前記ドアパネルおよび前記リテーナ間に向けて下方に張り出された下向き張出部を有し、前記シール部材は、前記ドアパネルの上部の内外に位置する外側挟持片および内側挟持片と、これらの内外側の挟持片の上端部を連結するとともに、前記下向き張出部の下方でかつ前記車室側に向けて張り出されたショルダ部と、前記ショルダ部の車幅方向外側端から上方へ向けて突出する外突出部とを有し、前記ショルダ部に向けて前記下向き張出部が張り出され、前記外突出部は、前記下向き張出部に対して車幅方向外側に配置され、前記リテーナの外壁と前記内側挟持片との間には排水口が形成されていることを特徴とする。
請求項2は、前記シール部材は、前記ショルダ部の車幅方向内端部から上方へ向けて突出する内突出部を有し、前記内突出部は、前記下向き張出部に対して車幅方向内側に配置されていることを特徴とする。
請求項3は、前記内突出部の上端部は、前記リテーナの前記外壁の上端部に対して下方に配置されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、カバーの車外側端部に下向き張出部を設け、この下向き張出部をドアパネルおよびリテーナ間に向けて下方に張り出した。
よって、下向き張出部を経てドア内に浸入する水滴(雨滴など)を下向き張出部でドアパネルおよびリテーナ間に向けて滴下することができる。
これにより、ドア内に浸入した水滴をドアパネルおよびリテーナ間を経て車外(ドアの外部)に排水することができるので、エアバッグ側に水滴が滴下することを防ぐことができる。
さらに、下向き張出部からドアパネルおよびリテーナ間に水滴を排水することで、従来技術で説明したように、リップシールでドアライニングの上端部やカバーの上端部を覆う必要がない。
このように、ドアライニングの上端部やカバーの上端部をリップシールで上方から覆う必要がないので、ドアの外観性を高めることができる。
加えて、カバーの上端部をリップシールで上方から覆う必要がないので、エアバッグが展開する場合に、展開するエアバッグでカバーを円滑に押し上げることができる。
さらに、請求項1に係る発明では、ドアパネルにシール部材を設け、シール部材にショルダ部を設けた。そして、ショルダ部に向けて下向き張出部を張り出した。
よって、下向き張出部を経てドア内に浸入する水滴を、下向き張出部でショルダ部に滴下することができる。
これにより、下向き張出部から滴下した水滴の落下方向を、ショルダ部で規制することが可能になり、水滴がエアバッグ側に滴下することを防ぐことができる。
さらに、請求項1に係る発明では、ショルダ部からカバーへ向けて上方に突出する突出部を設けた。
よって、ショルダ部に滴下した水滴の落下方向を、突出部で一層良好に規制することが可能になり、エアバッグ側に水滴が滴下することを一層確実に防ぐことができる。
請求項2に係る発明では、シール部材は、ショルダ部の車幅方向内端部から上方へ向けて突出する内突出部を有する。内突出部は、下向き張出部に対して車幅方向内側に配置されている。
請求項3に係る発明では、内突出部の上端部は、リテーナの外壁の上端部に対して下方に配置されている。
本発明に係るエアバッグ装置の配設構造を備えたサイドドアを示す斜視図である。 図1の2−2線断面図である。 図1のサイドドアを示す分解斜視図である。 図3の4−4線断面図である。 図2の5部拡大図であり、アウタパネルや外側シール部材を想像線で示した図である。 本発明に係るエアバッグ装置の配設構造でエアバッグ側に水滴が滴下することを防ぐ例を説明する図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は運転者から見た方向にしたがい、前側をFr、後側をRr、左側をL、右側をRとして示す。
なお、実施例においてはエアバッグ装置の配設構造15を取り付ける(配設する)車両用ドアとしてサイドドア10を例示するが、エアバッグ装置の配設構造15を取り付けるドアはサイドドア10に限定するものではない。
実施例に係るエアバッグ装置の配設構造15について説明する。
図1に示すように、サイドドア10は、サイドドア10の外装面がアウタパネル11で形成され、アウタパネル11の車室12側に窓ガラス13が昇降自在に設けられ、窓ガラス13の車室12側にエアバッグ装置の配設構造15を備えている。
このサイドドア10は、車両のルーフが開閉可能または着脱可能なコンバーチブルタイプの車両に用いられている。
図2に示すように、アウタパネル11の上端部11aに外側シール部材17が設けられている。
外側シール部材17の外側リップシール18を窓ガラス13の外面13aに接触させることで、窓ガラス13の外面13aおよびアウタパネル11間が密封(シール)されている。
図2、図3に示すように、エアバッグ装置の配設構造15は、窓ガラス13の車室12側に設けられたインナパネル(ドアパネル)21と、インナパネル21の車室12側に設けられて車室12の側壁を形成するドアライニング22と、ドアライニング22およびインナパネル21に設けられたエアバッグ装置25と、エアバッグ装置25側への水滴(雨滴など)の浸入を規制する水滴規制手段(シール部材)26とを備えている。
インナパネル21は、上部が車幅方向外側に向けて凹状に形成されることで、車室12側の側面21aが上壁32および底部33で断面略L字状の凹部31に形成されている。
ドアライニング22は、上部に開口部35が形成されている。この開口部35は、インナパネル21の凹部31(すなわち、エアバッグ装置25)に相当する部位に形成されている。
エアバッグ装置25は、ドアライニング22およびインナパネル21に設けられることでサイドドア10の上部に配設されている。
このエアバッグ装置25は、インナパネル21の凹部31に設けられたリテーナ41と、リテーナ41に折畳状態で保持されたエアバッグ42と、エアバッグ42にガスを供給するインフレータ43と、インフレータ43およびエアバッグ42を覆うカバー44とを備えている。
リテーナ41は、上壁32に沿って設けられた外壁46と、外壁46に対して車室12側に所定間隔をおいて設けられた内壁47と、内壁47および外壁46の各下端部を連結する底部48と、底部48に設けられた複数の取付片49とを有する。
リテーナ41の取付片49がインナパネル21にボルト51・ナット52で取り付けられている。また、リテーナ41の外壁46がインナパネル21の上壁32にクリップ53で取り付けられている。
よって、インナパネル21の凹部31(すなわち、インナパネル21の車室12側の側面21a)にリテーナ41が収容された状態に取り付けられている。
このリテーナ41は、外壁46、内壁47および底部48で収納空間55が形成されるとともに、外壁46および内壁47の上端部で開口部56が形成されている。開口部56は、収納空間55を上方に向けて開口し、上方がカバー44で覆われている。
リテーナ41の収納空間55にエアバッグ42が折り畳まれた状態で収納されている。
エアバッグ42は、ガス導入パイプ57に連通され、収納空間55に折り畳まれた状態で収納されることで、展開端部42aが開口部56に臨むように配置されている。
ガス導入パイプ57は、インフレータ43に連通されている。
インフレータ43は、インナパネル21の凹部31のうち、リテーナ41の車体前方側に相当する部位31aにボルト61・ナット(図示せず)で取り付けられている。
このインフレータ43は、高圧ガスを発生することで、発生した押圧ガスをガス導入パイプ57を経てエアバッグ42に充填するガス充填手段である。
エアバッグ42に高圧ガスが充填されることでエアバッグ42が開口部56から上方に向けて展開される。
ここで、インフレータ43およびエアバッグ42がカバー44で覆われている。
カバー44は、ライニング心材63および表皮材64で2層に形成され、エアバッグ42およびインフレータ43の略上方に設けられ、エアバッグ42を上方に向けて展開可能な展開リッド74を備えている。
ライニング心材63の表面は表皮材64で覆われている。
カバー44は、ドアライニング22の開口部35に嵌合した状態で係止されることで、ドアライニング22に設けられている。
カバー44をドアライニング22に設けることで、ドアライニング22の開口部35がカバー44で塞がれるとともに、カバー44が車体前後方向に向けて延出されている。
このカバー44は、車幅方向の車外側端部44aから下方へ向けて下向き張出部(水滴誘導部)45が張り出され、下向き張出部45の内側基部に凹状の段差となる水切溝部77(図5参照)が形成されている。
なお、下向き張出部45および水切溝部77については後で詳しく説明する。
また、カバー44は、リテーナ41の開口部56の上方に設けられた展開開口手段66と、展開開口手段66の前端部66a前方に隣接して設けられた前変形許容部67と、展開開口手段66の後端部66b後方に隣接して設けられた後変形許容部68とを備えている。
展開開口手段66は、エアバッグ42の膨張時に破断可能な前後の破断脆弱部71,72と、エアバッグ42の膨張時に折曲可能な折曲脆弱部73とで展開リッド74が区画されている。
図4に示すように、前破断脆弱部71は、カバー44の裏面(すなわち、ライニング心材63)に略V字状に形成された切欠である。
後破断脆弱部72は、前破断脆弱部71と同様に、カバー44の裏面(すなわち、ライニング心材63)に略V字状に形成された切欠である。
図2に示すように、折曲脆弱部73は、カバー44の裏面(すなわち、ライニング心材63)に略V字状に形成された切欠である。
この展開開口手段66は、エアバッグ42が展開して展開リッド74を押圧したとき、前後の破断脆弱部71,72(図4参照)が破断して、展開リッド74が折曲脆弱部73を中心(支点)として上方に押し上げられる。
展開リッド74が上方に押し上げられることで、エアバッグ42を開口部56から窓ガラス13に沿って上方に展開させることができる。
図3に示すように、前変形許容部67は、カバー44の一部が略V字状に切欠形成された切欠部である。
この前変形許容部67は、サイドドア10に衝撃荷重が作用した場合に、作用した衝撃荷重で変形を許容するように形成された部位である。
後変形許容部68は、前変形許容部67と同様に、カバー44の一部が略V字状に切欠形成された切欠部である。
この後変形許容部68は、サイドドア10に衝撃荷重が作用した場合に、作用した衝撃荷重で変形を許容するように形成された部位である。
前変形許容部67を衝撃荷重で変形させることで、展開開口手段66の前側(外側)の部位91を変形させることができる。
同様に、後変形許容部68を衝撃荷重で変形させることで、展開開口手段66の後側(外側)の部位92を変形させることができる。
よって、展開開口手段66を車室12側に移動させて、展開開口手段66を衝撃荷重から逃がすことができる。
これにより、展開開口手段66が衝撃荷重で変形することを防ぐことができるので、展開開口手段66の展開リッド74を良好に開口することができる。
図5に示すように、水滴規制手段26は、上壁32の外側に配置された外側挟持片81と、上壁32の内側に配置された内側挟持片82と、内外側の挟持片81,82の上端部を連結するショルダ部83と、外側挟持片81から車外側に張り出された内側リップシール84と、ショルダ部83の車幅方向内端部83aから上方へ向けて突出する内突出部(突出部)85と、ショルダ部83の車幅方向外端部83bから上方へ向けて突出する外突出部86とを有する内側シール部材である。
内側挟持片82は、車室12側の面82aのうち少なくとも一部が、リテーナ41の外壁46に対して排水口(隙間)87が空くように形成されている。
そして、車室12側の面82aのうち残りの面がリテーナ41の外壁46に接触されている。
外側挟持片81および内側挟持片82を上壁32の上端部32aに嵌め込むことで、上壁32の上端部32aに水滴規制手段26が取り付けられている。
この状態で、ショルダ部83がカバー44の下向き張出部45の下方に設けられている。
さらに、窓ガラス13の内面13bに内側リップシール84が接触して、窓ガラス13の内面13bおよびインナパネル21間が密封(シール)されている。
ショルダ部83は、外側挟持片81の上端部81aから内側挟持片82の上端部82bまで車室12側に向けて張り出され、下向き張出部45の下方に配置されている。
このショルダ部83に向けて下向き張出部45が張り出されている。
内突出部85は、ショルダ部83の車幅方向内端部83aからカバー44の車外側端部44a近傍へ向けて上方に突出されている。
内突出部85の上端部85aは、リテーナ41の外壁46の上端部46aに対してHだけ下方に配置されている。
さらに、この内突出部85は、下向き張出部45に対して車幅方向内側に配置されている。
このように、リテーナ41の外壁46および内側挟持片82間に排水口87を形成し、内突出部85の高さを外壁46に対してHだけ低くした。
よって、規制凹部88に滴下した水滴が内突出部85を乗り越えた場合、乗り越えた水滴がリテーナ41内に浸入することを外壁46で防いで排水口87に導くことができる。
そして、排水口87に導いた水滴をインナパネル21およびリテーナ41間の空間79から車外に排水することができる。
外突出部86は、ショルダ部83の車幅方向外端部83bから上方へ向けて突出されている。
さらに、この外突出部86は、下向き張出部45の外面に接触した状態で、下向き張出部45に対して車幅方向外側に配置されている。
ショルダ部83、内突出部85および外突出部86で規制凹部88が形成されている。
規制凹部88は、上向きに開口するとともに車体前後方向に延びる空間89を備えた溝部である。
この規制凹部88の空間89に下向き張出部45の下端部が配置されている。
下向き張出部45は、カバー44の車外側端部44aからインナパネル21およびリテーナ41間の空間79に向けて下方に張り出され、水滴(雨滴など)を所定方向に誘導する水滴誘導部である。
具体的には、下向き張出部45は、インナパネル21の略上方に設けられ、インナパネル21およびリテーナ41間の空間79に向けて下方(車幅方向中心側に向けて下向き傾斜状)に張り出されている。
さらに、この下向き張出部45は、内突出部85に対して車幅方向外側で、かつ外突出部86に対して車幅方向内側の部位(すなわち、内外の突出部85,86間の部位)に配置され、ショルダ部83に向けて下方に張り出されている。
よって、下向き張出部45に沿って下降した水滴をショルダ部83に滴下することができる。
これにより、下向き張出部45から滴下する水滴の落下方向をショルダ部83で規制し、水滴がエアバッグ42側に滴下することを防止できる。
また、下向き張出部45の内側基部に水切溝部77を設けた。
この水切溝部77は、下向き張出部45からカバー44の裏面44b側に回り込もうとする(流れ込もうとする)水滴を、水切溝部77の凸角部78から下方に向けて滴下することができる。
すなわち、下向き張出部45の内側基部に水切溝部77を設けることで、下向き張出部45からカバー44の裏面44bに水滴が回り込む(流れ込む)ことを防ぐことができる。
ところで、水切溝部77は、下向き張出部45と同様に、内突出部85に対して車幅方向外側で、かつ外突出部86に対して車幅方向内側の部位(すなわち、内外の突出部85,86間の部位)に配置されている。
よって、水切溝部77の凸角部78から滴下した水滴をショルダ部83に滴下することができる。
これにより、水切溝部77の凸角部78から滴下する水滴の落下方向をショルダ部83で規制し、水滴がエアバッグ42側に滴下することを防止できる。
また、ショルダ部83からカバー44へ向けて上方に突出する内突出部85を設けた。よって、ショルダ部83に滴下した水滴の落下方向を、内突出部85で良好に規制することができる。
さらに、ショルダ部83から上方に向けて突出する外突出部86を設けた。よって、ショルダ部83に滴下した水滴の落下方向を、外突出部86で一層良好に規制することができる。
これにより、エアバッグ装置25(特に、エアバッグ42やインフレータ43)側に水滴が滴下することを防ぐことができる。
このように、ショルダ部83に滴下した水滴の落下方向を規制凹部88(ショルダ部83、内突出部85、外突出部86)で規制することで、ドアライニング22の上端部やカバー44の上端部を水滴規制手段26で上方から覆う必要がない。
これにより、サイドドア10の外観性(特に、サイドドア10の内装における外観性)を高めることができる。
加えて、カバー44の上端部を水滴規制手段26で上方から覆う必要がないので、エアバッグ42が展開する場合に、展開するエアバッグ42でカバー44を円滑に押し上げることができる。
つぎに、水滴規制手段26で水滴(雨滴など)95がエアバッグ42側に滴下することを防ぐ例を図6に基づいて詳しく説明する。
図6(a)に示すように、カバー44の車外側端部44aから下向き張出部45に沿って水滴(雨滴など)95が矢印Aの如く落下する。
落下した水滴(雨滴など)95の一部が、下向き張出部45および外突出部86間の隙間(接触部)に浸入してサイドドア10内の規制凹部88に向けて矢印Bの如く滴下することが考えられる。
あるいは、下向き張出部45および外突出部86間の隙間(接触部)に浸入した水滴95が、下向き張出部45の下端部からカバー44の裏面44bに回り込もうとすることが考えられる。
裏面44bに回り込もうとする水滴95は、水切溝部77の凸角部78から規制凹部88に向けて矢印Cの如く滴下する。
このように、サイドドア10内に浸入した水滴95を規制凹部88に向けて滴下することで、滴下した水滴95の落下方向を規制凹部88(ショルダ部83、内突出部85、外突出部86)で良好に規制することができる。
具体的には、規制凹部88に滴下した水滴95が内突出部85を乗り越えた場合、乗り越えた水滴95を矢印Dの如く排水口87に導き、排水口87からインナパネル21およびリテーナ41間の空間79に矢印Eの如く排水する。
一方、規制凹部88に滴下した水滴95のうち、内突出部85を乗り越えない水滴95は、規制凹部88に沿って車体前後方向に導かれる。
図6(b)に示すように、内突出部85を乗り越えない水滴95を、規制凹部88(図6(a)参照)で車体前後方向に矢印Fの如く導くことができる。
水滴95が矢印Fの如く導かれることで、水滴95がサイドドア10の前端部10aや後端部10bに到達する。
前端部10aや後端部10bに到達した水滴95は、前端部10aや後端部10bからサイドドア10の外部に矢印Gの如く排水される。
ここで、エアバッグ装置25はサイドドア10の前端部10aおよび後端部10b間に配設されている。
これにより、エアバッグ装置25(特に、エアバッグ42やインフレータ43)側に水滴95が滴下することを防ぐことができる。
つぎに、エアバッグ装置の配設構造15の変形例1〜3を図5を参照に説明する。
図5に示すエアバッグ装置の配設構造15では、下向き張出部45や規制凹部88(ショルダ部83、内突出部85、外突出部86)を備え、これらの部材でサイドドア10内に浸入した水滴95の落下方向を規制する例について説明したが、これに限らないで、変形例1〜3のような構成で水滴95の落下方向を規制することも可能である。
(変形例1)
変形例1のエアバッグ装置の配設構造は、下向き張出部45をインナパネル21およびリテーナ41間に向けて下方に張り出したもので、請求項1の構成を備えている。
変形例1のエアバッグ装置の配設構造によれば、サイドドア10内に浸入した水滴95を、下向き張出部45からインナパネル21およびリテーナ41間に向けて滴下することができる。
よって、インナパネル21およびリテーナ41間の空間79からサイドドア10の外部に排水することができる。
これにより、エアバッグ装置25(特に、エアバッグ42やインフレータ43)側に水滴95(図6(a)参照)が滴下することを防ぐことができる。
さらに、変形例1のエアバッグ装置の配設構造によれば、水滴95をインナパネル21およびリテーナ41間の空間79から排水することで、ドアライニング22の上端部やカバー44の上端部を水滴規制手段26で上方から覆う必要がない。
これにより、サイドドア10の内装における外観性を高めることができる。
加えて、カバー44の上端部を水滴規制手段26で上方から覆う必要がないので、エアバッグ42が展開する場合に、展開するエアバッグ42でカバー44を円滑に押し上げることができる。
すなわち、変形例1のエアバッグ装置の配設構造によれば、下向き張出部45をインナパネル21およびリテーナ41間に向けて下方に張り出すだけの簡素な構成で、実施例のエアバッグ装置の配設構造15と同様の効果を得ることができる。
(変形例2)
変形例2のエアバッグ装置の配設構造は、水滴規制手段26から内突出部85をカバー44へ向けて上方に突出させ、内突出部85をカバー44の車外側端部44aに対して車幅方向中心側に設けたもので、請求項4の構成を備えている。
すなわち、変形例2のエアバッグ装置の配設構造は、実施例のエアバッグ装置の配設構造15から下向き張出部45や外突出部86を除去したものである。
変形例2のエアバッグ装置の配設構造によれば、カバー44の車外側端部44aからサイドドア10内に浸入した水滴95(図6(a)参照)を内突出部85に対して車幅方向外側に滴下することができる。
そして、滴下した水滴95の落下方向を内突出部85で車幅方向外側に規制できる。
これにより、エアバッグ装置25(特に、エアバッグ42やインフレータ43)側に水滴95が滴下することを内突出部85で防ぐことができる。
さらに、変形例2のエアバッグ装置の配設構造によれば、水滴95の落下方向を内突出部85で規制することで、ドアライニング22の上端部やカバー44の上端部を水滴規制手段26で上方から覆う必要がない。
これにより、サイドドア10の内装における外観性を高めることができる。
加えて、カバー44の上端部を水滴規制手段26で上方から覆う必要がないので、エアバッグ42が展開する場合に、展開するエアバッグ42でカバー44を円滑に押し上げることができる。
すなわち、変形例2のエアバッグ装置の配設構造によれば、内突出部85をカバー44の車外側端部44aに対して車幅方向中心側に設けるだけの簡素な構成で、実施例のエアバッグ装置の配設構造15と同様の効果を得ることができる。
(変形例3)
変形例3のエアバッグ装置の配設構造は、水滴規制手段26から内突出部85をカバー44へ向けて上方に突出させ、カバー44の車外側端部44aから下向き張出部45を張り出し、下向き張出部45を内突出部85に対して車幅方向外側の部位に配置したもので、請求項5の構成を備えている。
すなわち、変形例3のエアバッグ装置の配設構造は、実施例のエアバッグ装置の配設構造15から外突出部86を除去したものである。
変形例3のエアバッグ装置の配設構造によれば、下向き張出部45を内突出部85に対して車幅方向外側の部位に設けることで、カバー44の車外側端部44aからサイドドア10内に浸入する水滴95(図6(a)参照)を、下向き張出部45を経て内突出部85の車幅方向外側に一層確実に滴下することができる。
よって、内突出部85で水滴95がリテーナ41側(すなわち、エアバッグ装置25側)に落下しないように、水滴95の落下方向を一層良好に規制できる。
これにより、エアバッグ装置25(特に、エアバッグ42やインフレータ43)側に水滴95が滴下することを防ぐことができる。
さらに、変形例3のエアバッグ装置の配設構造によれば、下向き張出部45から滴下する水滴95の落下方向を内突出部85で規制することで、ドアライニング22の上端部やカバー44の上端部を水滴規制手段26で上方から覆う必要がない。
これにより、サイドドア10の内装における外観性を高めることができる。
加えて、カバー44の上端部を水滴規制手段26で上方から覆う必要がないので、エアバッグ42が展開する場合に、展開するエアバッグ42でカバー44を円滑に押し上げることができる。
すなわち、変形例3のエアバッグ装置の配設構造によれば、下向き張出部45および内突出部85を備え、下向き張出部45を内突出部85に対して車幅方向外側の部位に配置するだけの簡素な構成で、実施例のエアバッグ装置の配設構造15と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明に係るエアバッグ装置の配設構造15は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例では、コンバーチブルタイプの車両に用いたサイドドア10に本発明を適用する例について説明したが、これに限定するものではない。
例えば、クーペタイプの車両に用いたサイドドアに本発明を適用することも可能であり、リヤドアなどの他のドアに本発明を適用することも可能である。
また、前記実施例では、内側挟持片82の少なくとも一部(具体的には、車室12側の面82aのうち少なくとも一部)で排水口87を形成する例について説明したが、これに限らないで、車室12側の面82a全体をリテーナ41の外壁46から離して排水口を形成することも可能である。
さらに、前記実施例では、下向き張出部45をインナパネル21の略上方に設け、下向き張出部45をインナパネル21およびリテーナ41間の空間79に向けて下方(車幅方向中心側に向けて傾斜状)に張り出した形態について説明したが、下向き張出部45の形態はこれに限定するものではない。
例えば、その他の形態として、下向き張出部45をインナパネル21およびリテーナ41間の上方に設け、下向き張出部45をインナパネル21およびリテーナ41間の空間79に向けて下方に張り出すことも可能である。
また、前記実施例で示した窓ガラス13、インナパネル21、エアバッグ装置25、水滴規制手段26、リテーナ41、開口部56、エアバッグ42、カバー44、カバーの車外側端部44a、下向き張出部(水滴誘導部)45、ショルダ部83、内突出部85および外突出部86などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、ドア内のエアバッグをカバーで覆い、このエアバッグを窓ガラスに沿って展開可能なエアバッグ装置の配設構造を備えた自動車への適用に好適である。
10…サイドドア、12…車室、13…窓ガラス、21…インナパネル(ドアパネル)、21a…車室側の側面、25…エアバッグ装置、26…水滴規制手段(シール部材)、41…リテーナ、56…開口部、42…エアバッグ、44…カバー、44a…カバーの車外側端部、45…下向き張出部(水滴誘導部)、83…ショルダ部、85…内突出部(突出部)、86…外突出部。

Claims (3)

  1. ドアパネルのうち車室側の側面に設けられ、上方に向けて開口する開口部が形成されたリテーナと、
    前記リテーナに折畳状態で保持され、前記開口部から展開可能なエアバッグと、
    前記開口部を覆うとともに、前記エアバッグを上方に向けて展開可能なカバーと、
    前記ドアパネルに設けられ、前記ドアパネルおよび窓ガラス間の隙間を塞ぐシール部材とを備え、
    前記カバーは、車幅方向の車外側端部に、前記ドアパネルおよび前記リテーナ間に向けて下方に張り出された下向き張出部を有し、
    前記シール部材は、
    前記ドアパネルの上部の内外に位置する外側挟持片および内側挟持片と、
    これらの内外側の挟持片の上端部を連結するとともに、前記下向き張出部の下方でかつ前記車室側に向けて張り出されたショルダ部と、
    前記ショルダ部の車幅方向外側端から上方へ向けて突出する外突出部とを有し、
    前記ショルダ部に向けて前記下向き張出部が張り出され、
    前記外突出部は、前記下向き張出部に対して車幅方向外側に配置され、
    前記リテーナの外壁と前記内側挟持片との間には排水口が形成されていることを特徴とするエアバッグ装置の配設構造。
  2. 前記シール部材は、前記ショルダ部の車幅方向内端部から上方へ向けて突出する内突出部を有し、
    前記内突出部は、前記下向き張出部に対して車幅方向内側に配置されていることを特徴とする請求項1記載のエアバッグ装置の配設構造。
  3. 前記内突出部の上端部は、前記リテーナの前記外壁の上端部に対して下方に配置されていることを特徴とする請求項2記載のエアバッグ装置の配設構造。
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