JP5227895B2 - 粉粒体連続乾燥装置 - Google Patents

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Description

本発明は、粉粒体を連続して投入して乾燥し回収できる乾燥装置に関するものである。
粉粒体を連続して乾燥することができる従来の連続乾燥装置には、いくつかの代表的な種類がある。以下に、その代表的な種類とその特徴を説明する。
(従来技術1)
図10は、ドラム式の連続乾燥装置の断面図である。この種類の連続乾燥装置の場合、投入口101から投入された粉粒体Aは、乾燥ドラム100の内部を通過して回収口102から回収される。乾燥ドラム100内には送風口103を通じてバーナ120から熱風Bを送り込み、乾燥ドラム100の外殻内面に略接するよう設けた回転撹拌羽根110によって粉粒体Aをかき回し一方向へ移動させながら、粉粒体Aから水分を蒸発させて発生した蒸気を含む熱風Bを、乾燥ドラム100の端部に設けた排気口104から放出させる。回転撹拌羽根110は、駆動モータ112によって回転軸111を通じて回転させる。この場合、粉粒体Aが当初、高水分量により粘性を帯びたものであっても、回転撹拌羽根110により強制的に撹拌および移動させることが可能である。
この種類の連続乾燥装置の先行技術文献としては、例えば、特許文献1に示されたものがある。
(従来技術2)
図11は、縦型多層式の連続乾燥装置の断面図である。この種類の連続乾燥装置の場合、投入口201から投入された粉粒体Aは、多層に設けられたメッシュプレート210を順次通過しながら下方へ落下し、最終的に回収口202から回収される。乾燥筒200内には、蒸散効果を上げるために複数・多段に設けた送風口203を通じて熱風Bを送り込み、乾燥筒200の上部にある投入口201から蒸気を含む熱風Bを放出する。この際、粉粒体Aは下層にいくほど乾燥が進むため軽量になり、風速の高い熱風Bによってメッシュプレート210上で舞い上がりながら、流動的に運動するため、徐々に水分の蒸散が効率化し、また均質化する。一方、メッシュプレート210は乾燥筒200内で回転するよう中心軸211とその端部に駆動モータ212が備えられており、さらにこれら一連の機構に振動を与えることで、粉粒体Aの下方への落下や乾燥を促進する機能を有する場合もある。
この種類の連続乾燥装置の先行技術文献としては、例えば、特許文献2に示されたものがある。
(従来技術3)
図12は気流式の連続乾燥装置の断面図である。この種類の連続乾燥装置の場合、投入口301から投入された粉粒体Aは、乾燥筒300内で発生する強力な熱風Bの気流によって浮遊回転しながら、熱風Bとともに乾燥筒300の端部に設けた排気口304から取り込まれて回収され、あるいは、徐々に降下して回収口302から回収される。乾燥筒300内には送風口303を通じてバーナ320から熱風Bを送り込み、排気口304から蒸気を含む熱風Bを放出する。この際、粉粒体Aは粒子ごとに浮遊するため、短時間に、また均質な乾燥が可能になる。
この種類の連続乾燥装置の先行技術文献としては、例えば、特許文献3に示されたものがある。
特開2006−300498号公報 特開平11−351745号公報 特開平7−180959号公報
以上に例示した従来の連続乾燥装置は、次に述べるように、それぞれの特徴とともにいくつかの欠陥を備えている。
まず、従来技術1に示した種類の連続乾燥装置の場合、高水分量のものを乾燥させるのに使用されることが多いため、乾燥に時間を要することが前提となっている。従って、時間当たり乾燥量を大きくする必要があり、多くの水分を蒸散させるために収容した粉粒体Aの量にくらべ空間を大きく確保しなければならず、乾燥ドラム100に自体の容量が大きくなる。
したがって、乾燥装置全体が大きな装置になり、熱容量が大きくなり、また乾燥ドラム100の表面積が増えて放熱ロスが大きくなるなど、熱効率が低下しやすいという問題を有している。
しかも、連続投入のため、常に新しい粉粒体Aが次々に供給されるため、乾燥ドラム100内の蒸気密度は常に高い状態が続く。乾燥ドラム100内部の空気はやがて排気口104から放出されるが、その排気は常に高温・高湿度のものとなり、いっそう熱効率を下げることにつながる。さらには、粉粒体Aは回転撹拌羽根110により順送りされているとはいえ、最後まで高湿度の空気に触れることになるため、最終乾燥度は十分なものにならないという虞もある。
また、従来技術2に示した種類の連続乾燥装置の場合、やや水分量の多いものから低水分量のものまで幅広く乾燥を行うことが可能であるが、粉粒体Aが凝縮・凝集性が高い性質である場合には、乾燥途中で塊状になり、メッシュプレート210を通過して落下する効率が落ち、結果として乾燥時間が長くかかる可能性が高い。
そのうえ、従来技術1に示したものと同様に、時間当たりの乾燥量を大きくするには、大容量の乾燥筒200と、より多層のメッシュプレート210を備える必要があり、乾燥装置全体が大きな装置になることで熱容量が大きくなり、表面積が増えて放熱ロスが大きくなるなど、熱効率が低下しやすいという問題を備えている。
また、送風口203を多段にする必要があるため、上部に設けた送風口203から送り込まれた熱風Bは、十分に水分を回収することなく排気口204から放出される可能性が高く、さらに熱効率が低下しやすい。
また、従来技術3に示した種類の連続乾燥装置の場合、粉粒体Aを空間内を浮遊させる必要があるため、比較的高水分量のものや、凝縮・凝集性が高いものには不向きである。また、送り込まれた熱風Bは十分な風量・風速が必要であり、その分、排気口304から放出される排気の温度も高く、また風量も大きくなりがちであるため、熱効率を高くすることは難しい。
本発明は、以上に述べた従来技術が備える課題を解決して、装置を小型に構成でき、最終乾燥度が高く、熱効率が高くて、乾燥に要する時間が短い、粉粒体連続乾燥装置の実現を課題とする。
以上の課題を解決するため、本発明は、その外殻を内部から加熱可能なドラム部と、このドラム部の前記外殻の表面に接して連続的に回動可能な無終端の移動手段とを備え、前記移動手段は前記ドラム部の外殻表面との間に前記粉粒体を収容可能な複数の収容空間を有し、前記収納空間に収納された前記粉粒体を前記外殻表面で加熱して乾燥することを特徴とする粉粒体を連続的に乾燥する粉粒体連続乾燥装置を提供する。
ここで、前記移動手段の一部を前記ドラム部の外殻表面から外れた位置に導いて駆動手段に接続させ、この駆動手段によって前記移動手段を回動させることを特徴とする。
また、前記移動手段が回転移動終端側で外殻表面から外れる位置の前記移動手段の移動軌跡の内側またはその近傍に前記外殻表面に当接する回収口を設けて乾燥後の前記粉粒体を回収することを特徴とする。
さらに、前記移動手段が回転移動始端側で外殻表面に当接する位置の前記移動手段の移動軌跡の内側またはその近傍に前記外殻表面に当接する投入口を設けて乾燥前の前記粉粒体を前記収納空間に供給することを特徴とする。
あるいは、前記移動手段の回転移動終端側で前記外殻に貫通孔を設け、その貫通孔の前記外殻内側に回収口を設けて乾燥後の前記粉粒体を回収することを特徴とする。
さらに、前記移動手段の回転移動始端側で前記外殻に貫通孔を設け、その貫通孔の前記外殻内側に投入口を設けて乾燥前の前記粉粒体を前記収納空間に供給することを特徴とする。
ここで、前記投入口に前記粉粒体の前記収納空間への投入量を制限する投入量制限手段を設けたことを特徴とする。
また、前記移動手段の側面に当接する側縁体を設けたことを特徴とする。
さらに、前記外殻を一部メッシュ状にして、加熱空気が前記外殻の内面から前記収容空間を通過するようにしたことを特徴とする。
ここで、前記移動手段は、波型の凹凸を有し、その波型の前記ドラム部の外殻表面に接する側の凹部を前記収納空間とする帯体であることを特徴とする。
あるいは、前記移動手段は、前記ドラム部の外殻表面に接する側に複数のくぼみを有し、そのくぼみを前記収納空間とする輪体であることを特徴とする。
本発明は、以上のように構成したので、移動手段の収容空間に粉粒体を収容し、加熱ドラムの外殻を内面から加熱することで、収容空間内にあって外殻に触れた粉粒体を加熱して含有する水分を蒸散させ乾燥させることができる。
ここで、収容空間はエンドレスの移動手段に構成され、駆動手段によってドラムの外殻の表面に沿って移動させられることで、収容空間に収容された粉粒体を外殻の表面に沿って連続移動させ、乾燥させることができる。
また、移動手段の回動終端側の移動軌跡上、またはその近傍において、外殻の表面に当接する回収口、あるいは、外殻に設けた貫通口の内面に当接する回収口を設けたので、移動してきた乾燥された粉粒体を回収口で回収することができる。
さらに、移動手段の回動始端側の移動軌跡上、またはその近傍において、外殻の表面に当接する供給口、あるいは、外殻に設けた貫通口の内面に当接する供給口を設けたので、供給口から乾燥前の粉粒体を収納空間に供給することができ、さらに、投入量を制限する手段を設けたので、粉粒体が収納空間から溢れる虞は少ない。
さらに、移動手段の端面に当接する側縁体を設けたため、収容空間を閉じた空間に形成することができ、粉粒体が収容空間から外へ漏れ出すことを防ぐことができる。
また、移動手段の移動軌跡上、またはその近傍において、外殻をメッシュ状にしたことにより、加熱空気が外殻を通じて粉粒体に接触して通過することにより、水分の蒸散をより促進することができる。
ここで、移動手段として波型の凹凸を有し、その波型のドラム部の外殻表面に接する側の凹部を収納空間とする帯体、あるいは、ドラム部の外殻表面に接する側に複数のくぼみを有し、そのくぼみを収納空間とする輪体を用いたので、比較的簡単な構成で、収納空間を有する移動手段を構成することができる。
本発明の第1の実施形態のドラム軸に垂直な平面での断面図を含む概略図である。 図1に示す実施形態のドラムの上下直径での断面図である。 図1に示す実施形態の収納空間の要部断面図である。 図1に示す実施形態の全体構成を示す構成図である。 本発明の第2の実施形態のドラム軸に垂直な平面での断面図である。 図5に示す第2の実施形態の収納空間の要部断面図である。 本発明の第3の実施形態のドラム軸に垂直な平面での断面図である。 図7に示す第3の実施形態の収納空間の要部断面図である。 本発明の第4の実施形態の収納空間の要部断面図である。 粉粒体連続乾燥装置の一従来例の断面図である。 粉粒体連続乾燥装置の他の従来例の断面図である。 粉粒体連続乾燥装置のさらに他の従来例の断面図である。
以下、添付図面に基づき、本発明の実施の形態を説明する。
図1〜図4に、本発明の第1の実施形態に係る粉粒体連続乾燥装置を示す。
このうち、図1はドラム1の軸15に垂直な平面での断面図を含む概略図であり、図2はドラム1の上下直径16での断面図、図3は収納空間Cの要部断面図、図4は全体構成を示す構成図である。
図1〜図4において、符号1はドラム、符号2はベルト、符号4はフランジ、符号5は投入口、符号6は回収口、符号7は乾燥装置筐体、符号8は予備乾燥工程、符号9はバーナ、符号11は円筒外殻、符号12は側面外殻、符号13は送風口、符号14は排気口、符号15はドラム軸、符号16は上下直径、符号21はピンチローラ、符号22は駆動ローラ、符号41は隙間、符号71は排気口、符号81はメッシュプレート、符号Aは粉粒体、符号Bは加熱空気、符号Cは収容空間、符号Dは進行方向である。
本実施例は、波形のベルト2を円筒形のドラム1の円周外殻11に巻き付けて移動させる形式のものである。
本実施形態では、ドラム1は固定されていて、ドラム1の側面外殻12には、バーナ9から送られる加熱空気Bを吹き込むための送風口13が設けられている。ベルト1はエンドレスに配され、その一部を円周外殻11に巻き付けた構造になっている。円周外殻11の幅は、ベルト2とほぼ同じ幅であり、円筒外殻11の両縁にはフランジ4が固定されている。すなわち、ベルト2はフランジ4の間を、円周外殻11に巻き付きながら移動するようになっている。
ベルト2は波形であるため、円周外殻11の間に断続的なすき間が生じ、これが収容空間Cになる。収容空間Cは、ベルト2、円周外殻11、フランジ4に囲まれ閉じた空間となっており、収容空間Cに投入された粉粒体Aが外部に漏れることはない。
また、ベルト2はエンドレスに構成されていて、その一部は円筒外殻11に接することなく、ピンチローラ21などを経由して周回するようになっている。このときピンチローラ21に一定の弾性力を有する機構を設けることで、ベルト2の張力を調整し、ベルト2と円筒外殻11が接する部分の接触圧を調整することが可能となる。
ベルト2の駆動には、ピンチローラ21の回転軸にモータを取り付け駆動輪とすることも可能であるが、本実施形態では、ベルト2が円筒外殻11と接する部分に、外側からベルト2の波形に駆動力を伝達できるような凹凸を備えた外周を持つ駆動ローラ22を設ける方法を採った。
粉粒体Aの投入は、ベルト2が進行方向Dに移動し円周外殻11に接する直前に設けた投入口5から行う。投入された粉粒体Aは、ベルト2の波形をなす表面に載ったまま移動し円周外殻11に沿って回転移動する。
収容空間Cから粉粒体Aが溢れるのを防止するために、投入口5には投入される粉粒体Aの量を制限する投入量制限手段を設けても良い。投入量制限手段は簡単な計量枡のようなもので充分である。
ドラム1内部から加熱された円周外殻11と接した粉粒体Aは、回転移動している間に加熱され、含有した水分を蒸散する熱エネルギーを獲得する。
一方、粉粒体Aの回収は、ベルト2が進行方向Dに向かって移動周回し、円周外殻11から離隔する直後の位置に、円周外殻11の外側に沿って設けた回収口6で行う。回収口6の位置は、図1に示すように、ベルト2の波形によって形成された収容空間Cが円周外殻11に沿って周回した後、ベルト2の鉛直下方になる部分に設けることによって、粉粒体Aが重力によって自然に回収口6へ誘導されるように配慮するとよい。場合によっては回収口6付近において、ベルト2の収容空間Cをなす側の裏面から、振動や打撃などを加えるようにするとなお回収効率が向上する。
以上の説明では、円周外殻11の外側に投入口5や回収口6を設けたが、場合によっては、投入口あるいは回収口のいずれか、または両者とも円周外殻11の内面に設けてもよい。この場合は、円周外殻11に貫通口を設け、この貫通口を通して粉粒体Aを投入または回収することになる。このような投入口5や回収口6の構成は、後述する第3の実施形態の図7のそれと類似の形態となる。
本実施の形態では、ベルト2はフランジ4に対し、厚み分でのみ接触させ、しかも、その接触部分は単に当接しているのみで、密着させないよう構成する。例えば、フランジ4はドラム1と同様に固定物とし、ベルト2とは同調移動しないようにする場合、両側のフランジ4の間隔は、ベルト2の幅よりわずかにでも広く、両者に一定のすき間41がなければならない。これにより、ベルト2、円周外殻11、フランジ4の三者に囲まれた収容空間Cは完全に密封されることはなく、粉粒体Aに含まれた水分のすき間41からの放出が可能となる。
ただし、ベルト2の両縁とフランジ4の間のすき間41は、粉粒体Aが漏れない程度のものである必要がある。もちろん、ベルト2の両縁は直線的な形状でもよいが、微細な凹凸を施した形状にすることにより、より大きなすき間面積を稼げるので、水分の蒸散にさらに効果的である。
本実施の形態は以上のように、加熱空気を直接粉粒体Aには当てず、円周外殻11を通じて加熱する方式を採っているため、大きな風量の送風を必要としない。熱風を使わず、円周外殻11の内面をガスや電気ヒータなどで直接加熱する方式を採っても同じ効果を得ることができる。
本実施の形態は、以上のような構成により、大量の加熱空気を使用せず、あるいは直接加熱などにより、熱効率の高い粉粒体連続乾燥装置を提供することが可能になる。本実施の形態では、また、順次投入される粉粒体を細かく仕切った収容空間に隔離分散するため、投入後、排出されるまでの時間経過順によって、確実に水分の蒸散を進めることができ、均質な乾燥度の粉粒体を得ることができる。
ここでさらに、本実施の形態の応用的な乾燥装置としての付加機能をも例示する。
図4に示すように、ドラム1、ベルト2など、前記一連の乾燥装置機構を内包する乾燥装置筐体7を構成し、その内部には、粉粒体Aをあらかじめ加熱乾燥させる予備乾燥工程8を設ける。円周外殻11に送り込んだ加熱空気Bを側面外殻12に設けた排気孔14を通じて送り出し、乾燥装置筐体7内部を循環させて再利用する。予備乾燥工程8では、本実施の形態のように例えばメッシュプレート81上を乾燥前の粉粒体Aを移動させながら、加熱空気Bに触れさせて予備乾燥を行うことも可能である。この場合は、加熱空気Bの最終的な排出は、乾燥装置筐体7の一部に設けた排気口71から行うことになる。
本発明の粉粒体乾燥装置の第2の実施の形態を図5と図6に示す。図5はドラム1の軸15に垂直な平面での断面図を含む概略図であり、図6はドラム1の上下直径16での収納空間Cの要部断面図である。
図5および図6において、第1の実施の形態と同じ機能の要素には、便利のため同じ符号を付すようにした。なお、符号4aは回転フランジ、符号22aはフランジ駆動ローラ、符号41aは隙間、符号42aは外周部である。
本実施の形態は、第1の実施の形態を応用したもので、波形のベルトやフランジから構成する点で、第1の実施の形態と共通であるが、次の点で異なる機構を有する。
本実施の形態では、ドラム1を挟むように配した回転フランジ4aは、側面外殻12に当接はしているが、ドラム1に固定されず円周外殻11に沿って軸15と同心に回転可能な構造とする。従って、回転フランジ4aは、側面外殻12は一定程度のすき間41aを有する。一方、回転フランジ4aはベルト2を両側から一定程度の強度で挟み込むよう圧力をもって当接させるよう構成する。
また、本実施の形態では、フランジ駆動ローラー22aは、フランジ4aの外円周部42aに当接して駆動力を伝達する構造とする。このときベルト2は、両側のフランジ4aに一定程度の圧力をもって挟持されているため、フランジ駆動ローラー22aから伝えられた駆動力は、両側のフランジ4aを通じてベルト2へ伝達され、フランジ4aの回転とともにベルト2も追従して、ドラム1の円周外殻11に沿って周回することが可能となる。これらの駆動構造は、本実施の態様、第1の実施の態様とも、ベルトおよびフランジのいずれか一方に、直接駆動力を伝達する方式を採っているが、両者ともに同時に駆動力を伝達できるよう駆動ローラーの形状や構造等を工夫してもよい。
本実施の形態では、粉粒体Aが加熱されることによって生じる蒸散水分の放出経路は、側面外殻12とフランジ4aの間に生じるすき間41aから放出される。もちろん第1の実施の態様で例示したように、ベルト2の両縁に微細な凹凸を施すことで、ベルト2とフランジ4aとの間にも隙間を設け、水分の蒸散効果をより高めることも可能である。
本実施の形態は、以上のような構成により、第1の実施の形態と同様の水分の蒸散効果を得ることが可能である。しかも本実施の形態は、回転フランジ4aとベルト2の広範な接触によって駆動力を分散して伝達することができるため、第1の実施の形態で生じる局部的な駆動力がもたらし得るベルト2の歪みが軽減可能となる。
本発明の粉粒体連続乾燥装置の第3の実施の形態を図7と図8に示す。
図7はドラム1の軸15に垂直な平面での断面図であり、図8はドラム1の上下直径16での断面図である。図7および図8において、第1の実施の形態と同じ機能の要素には、便利のため同じ符号を付すようにした。なお、符号3は輪体、符号31はくぼみ、符号32は側面、符号33は隙間である。
本実施の形態は、くぼみ31を有する輪体3が、円周外殻11の外側に沿って回転する形式のものである。輪体3に回転を与える機構はどのようなものでもよく、ここでは特に特定しない。本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、固定のドラム1の内部に加熱空気を送り込み円周外殻11を内側から加熱する。粉粒体Aはくぼみ31に収容され、回転しながら加熱され水分を蒸散する。すなわち、このくぼみ31は収容空間Cに相当する。
ここで、くぼみ31は輪体3の側面32にまで達せず、円周外殻11に対向する側にのみ開放しており、くぼみ31によって形成された粉粒体Aの収容空間は、輪体3と円周外殻11とにより閉じた空間となるため、粉粒体Aはくぼみ31から漏れ出るとはない。ただ、輪体3と円周外殻11との間には、回転移動するための最低限のすき間33は必要で、加熱された粉粒体Aから蒸散する水分は、このすき間33から放出されることになる。
もちろん、くぼみ31の片側もしくは両側の側面32の一部を開放してもよく、その際は、側面32に当接するようにフランジを設けて粉粒体Aの漏れ出しを防ぐことになる。このように、フランジを用いた構成では、第1の実施形態と同様の構成となる。この構成では、フランジと側面32との間にも、最低限のすき間41を設けることになり、蒸散する水分の放出経路が増えるという点で有利といえる。
本実施の形態では、円周外殻11の周囲に輪体3が配されているため、投入口5および排出口6はともに、円周外殻11の内面に沿うよう配置する。このとき、投入口5および排出口6の位置には、円周外殻11を貫通する開口部を設けて、粉粒体Aが通過できるようにする必要がある。また、排出の際には、くぼみ31から粉粒体Aを円滑に排出できるよう、くぼみ31の底の部分に、カムなどを利用した押し出し機構を内蔵させると、効果的である。
本実施の形態についても、第1の実施形態と同様、円周外殻11の内面をガスや電気ヒータなどで直接加熱する方法も採れるし、加熱空気の再利用による予備乾燥工程などを設けることも可能である。いずれにしても、熱効率が高く、均質な乾燥度を得る粉粒体連続乾燥装置を提供することが可能となる。
本発明の第4の実施形態を図9に示す。図9において、第1の実施の形態と同じ機能の要素には、便利のため同じ符号を付すようにした。
本実施の形態では、円周外殻11、ベルト2、フランジ4を、ともにメッシュ状の材料で構成したものである。図9はこの実施形態のドラム1の上下直径16での要部断面図を示す。
本実施の形態では、加熱空気Bがメッシュ状の円周外殻11を透過し、収容空間C内部の粉粒体Aに直接当たり、蒸散した水分を含んだ加熱空気Bが、同じくメッシュ状のベルト2およびフランジ4を透過して、放出されることになり、先に述べた実施形態よりも蒸散効果はより大きくなる。一方で、加熱空気Bが円周外殻11の内部から外部へ放出されるまでの経路が短くなるため、先に述べた実施形態よりも熱効率が落ちる可能性がある。
このように本実施の形態ではあくまで、加熱空気Bを粉粒体Aに直接当てることを目的としている。このため、少なくとも円周外殻11のみがメッシュ状材料であればよく、またベルト2やフランジ4のどちらか一方のみをメッシュ状材料にすることと組み合わせてもよい。
いずれにしても本実施の形態は、収容空間Cがメッシュ状の材料に接しているため、メッシュの孔の大きさによっては微粉体には使用できない可能性があり、比較的に大きな粒径の粉粒体に適した実施形態といえる。
本発明は、以上に述べたように構成されることにより、粉粒体を効率よく連続的に乾燥することができるので、食品、化学、薬品、プラスチック、窯業、鉱業などのあらゆる産業分野で広く利用される可能性を有している。
1 ドラム
2 ベルト
3 輪体
4 フランジ
4a 回転フランジ
5 投入口
6 回収口
7 乾燥装置筐体
8 予備乾燥工程
9 バーナ
11 円筒外殻
12 側面外殻
13 送風口
14 排気口
15 ドラム軸
16 上下直径
21 ピンチローラ
22 駆動ローラ
22a フランジ駆動ローラ
31 くぼみ
32 側面
33、41、41a 隙間
71 排気口
81 メッシュプレート
A 粉粒体
B 加熱空気
C 収容空間
D 進行方向

Claims (11)

  1. 粉粒体を連続的に乾燥する粉粒体連続乾燥装置であって、
    その外殻を内部から加熱可能なドラム部と、このドラム部の前記外殻の表面に接して連続的に回動可能な無終端の移動手段とを備え、
    前記移動手段は前記ドラム部の外殻表面との間に前記粉粒体を収容可能な複数の収容空間を有し、
    前記収納空間に収納された前記粉粒体を前記外殻表面で加熱して乾燥することを特徴とする粉粒体連続乾燥装置。
  2. 前記移動手段の一部を前記ドラム部の外殻表面から外れた位置に導いて駆動手段に接続させ、この駆動手段によって前記移動手段を回動させることを特徴とする請求項1に記載の粉粒体連続乾燥装置。
  3. 前記移動手段が回転移動終端側で外殻表面から外れる位置の前記移動手段の移動軌跡の内側またはその近傍に前記外殻表面に当接する回収口を設けて乾燥後の前記粉粒体を回収することを特徴とする請求項2に記載の粉粒体連続乾燥装置。
  4. 前記移動手段が回転移動始端側で外殻表面に当接する位置の前記移動手段の移動軌跡の内側またはその近傍に前記外殻表面に当接する投入口を設けて乾燥前の前記粉粒体を前記収納空間に供給することを特徴とする請求項2または3に記載の粉粒体連続乾燥装置。
  5. 前記移動手段の回転移動終端側で前記外殻に貫通孔を設け、その貫通孔の前記外殻内側に回収口を設けて乾燥後の前記粉粒体を回収することを特徴とする請求項1に記載の粉粒体連続乾燥装置。
  6. 前記移動手段の回転移動始端側で前記外殻に貫通孔を設け、その貫通孔の前記外殻内側に投入口を設けて乾燥前の前記粉粒体を前記収納空間に供給することを特徴とする請求項1または5に記載の粉粒体連続乾燥装置。
  7. 前記投入口に前記粉粒体の前記収納空間への投入量を制限する投入量制限手段を設けたことを特徴とする請求項4または6に記載の粉粒体連続乾燥装置。
  8. 前記移動手段の側面に当接する側縁体を設けたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の粉粒体連続乾燥装置。
  9. 前記外殻を一部メッシュ状にして、加熱空気が前記外殻の内面から前記収容空間を通過するようにしたことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の粉粒体連続乾燥装置。
  10. 前記移動手段は、波型の凹凸を有し、その波型の前記ドラム部の外殻表面に接する側の凹部を前記収納空間とする帯体であることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の粉粒体連続乾燥装置。
  11. 前記移動手段は、前記ドラム部の外殻表面に接する側に複数のくぼみを有し、そのくぼみを前記収納空間とする輪体であることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の粉粒体連続乾燥装置。
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