JP5227586B2 - アニールシリコンウエハの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、COP無欠陥層が少なくとも5μmより厚い、アニールシリコンウエハを製造する方法に関する。
半導体デバイスなどの基板として用いられるシリコンウエハは、シリコン単結晶インゴットをスライスして、鏡面加工等を行うことにより製造される。こうしたシリコン単結晶インゴットの製造方法としては、たとえば、チョクラルスキ法(以下、「CZ法」とする。)が挙げられる。CZ法は、大口径の単結晶インゴットを得やすいことや、欠陥の制御が比較的容易であるなどの理由により、シリコン単結晶インゴットの製造の大部分を占める。CZ法によって引き上げられたシリコン単結晶(以下、「CZ−Si」とする)には、通常なんらかの結晶欠陥が存在する。その中で、もっとも問題となる欠陥は、COPと呼ばれる欠陥である。この欠陥は、SC1洗浄によりエッチングされてピットとして検出される。かかるCOPが、ウエハ表面に存在した場合は、デバイス特性や歩留まりへ影響しやすい。そこでデバイスが形成されるウエハ表面に欠陥のないいわゆる表面無欠陥領域層(DZ層)を形成するための手法が開発されている。かかるDZ層形成方法として、高温熱処理方法が知られている(特許文献1)。この方法は1200℃前後の高温で処理することにより酸素の外方拡散により無欠陥層の形成を行うが、DZ層の厚さは約5μm程度である(特許文献1)。
また、深いCOP−DZを得る方法として、ボイド体積を小さくすることにより12μm以上という深いCOP−DZを得ることは、知られている(特許文献2)。
しかし、近年デバイスのより高密度化への要請、特に、トレンチ構造と呼ばれる構造を持つDRAMでは、トレンチと呼ばれる構造を表面から5μm以上の深さまで形成されており、このように、より厚い無欠陥層を有するシリコンウエハへの要求が強くなってきている(非特許文献1)。
特開平11−135511 特開2003−55088 MOSデバイスエピタキシャルウェーハ リアライズ社
本発明は、アニールシリコンウエハの製造方法を提供することを課題とする。
本発明はかかる要求に鑑み、従来のCOP−DZ層より厚い層を有するシリコンウエハを製造する方法を見いだすべく鋭意研究した結果、結晶のボイドサイズが小さいなど、特別な結晶を使うことなく、通常のシリコンウエハに、特定の熱処理を施すことにより、5μm、またはそれより厚いCOP−DZ層を形成することができることを見いだし、本発明を完成した。
即ち本発明の1は、5μmより厚いCOP−DZを有するアニールシリコンウエハの製造方法であって、
サブストレートに、
(A)600℃以上750℃以下の温度範囲、30分以上10時間以下の所要時間で熱処理を行う低温熱処理工程と、
(B)さらに、1000℃までの昇温処理を、0.1℃/分以上1℃/分以下の昇温速度、5時間以上50時間以下の所要時間で行う昇温工程と、
(C)さらに、1100℃以上1250℃以下の温度範囲で、かつ、5分以上4時間以下の所要時間で行う高温熱処理工程と、
を含む熱処理を行うことを特徴とする、アニールシリコンウエハの製造方法に関する。
また本発明の2は、5μmより厚いCOP−DZを有するアニールシリコンウエハの製造方法であって、
サブストレートに、
(A)600℃以上750℃以下の温度範囲、30分以上10時間以下の所要時間で熱処理を行う低温熱処理工程と、
(B)さらに、1000℃までの昇温処理を、0.1℃/分以上1℃/分以下の昇温速度、1時間以上20時間以下の所要時間で行う昇温工程と、
(C)昇温工程の後、1℃/分以上10℃/分以下の降温速度で炉の温度を下げ、当該炉の温度が600℃以上800℃以下の温度のときにサブストレートを炉外に取り出して室温まで冷却する降温・取出工程と、
(D)降温・取出工程の後、炉の温度を600℃以上800℃以下にして当該炉内にサブストレートを挿入して、当該炉の温度を1000℃まで1℃/分以上10℃/分以下の昇温速度で行う昇温工程と、
(E)1100℃以上1250℃以下の温度範囲で、かつ、5分以上4時間以下の所要時間で行う高温熱処理工程と、
を含む熱処理を行うことを特徴とする製造方法に関する。
また本発明は、前記サブストレートの窒素濃度が、1×1014atoms/cm以上1×1016atoms/cm以下、炭素濃度が2×1015atoms/cm以上5×1017atoms/cm以下であることを特徴とする製造方法に関する。
さらに本発明には、本発明に係る製造する方法により製造された、アニールシリコンウエハであって、少なくとも5μmよりも厚いCOP−DZ層を有するアニールシリコンウエハを含む。
本発明に係る製造する方法により、従来得ることが極めて困難であった、表面から少なくとも5μm以上の厚さのCOP−DZ層を有するアニールシリコンウエハの製造を可能とする。
以下、本発明を実施の形態に即して詳細に説明する。
(サブストレート)
本発明の製造する方法を適用可能なサブストレートについて特に制限はない。
また本発明のサブストレートの窒素濃度については特に制限はされず通常公知の範囲であればよいが、好ましくは、1×1014atoms/cm以上1×1016atoms/cm以下である。この範囲より少ないとCOPが大きく、深いCOP−DZの形成に不向きとなり、この範囲より大きいとシリコン単結晶の育成が困難となる。
さらに本発明のサブストレートの炭素濃度についても特に制限はなく、通常公知の範囲であればよいが、好ましくは、2×1015atoms/cm以上5×1017atoms/cm以下である。この範囲より少ないと炭素による析出の促進効果が少なくなり、この範囲より大きいとシリコン単結晶の育成が困難となる。
サブストレートに窒素や炭素を添加する方法に関しては特に制限はなく、従来公知の方法が好ましく使用可能である。より具体的には窒素の添加方法として、窒化膜付きの基板を単結晶引き上げの融液に添加して、得られるサブストレートの窒素濃度を調節すること、炭素の添加方法として、炭素粉を単結晶引き上げの融液に添加して、得られるサブストレートの炭素濃度を調節することができる。
また、サブストレートに含まれる窒素、炭素、及び酸素濃度の測定方法に関しても特に制限はなく、従来公知の方法で好ましく測定可能である。より具体的には、窒素濃度の測定として二次イオン質量分析装置(SIMS)を使用して求めることができる。また、酸素及び炭素濃度の測定として赤外吸収法により測定し、換算係数としてJEITA(電子情報技術産業協会)の値により求めることができる。
(COP−DZ)
本発明でCOP−DZとは、ウエハ表面のある厚さにおいて無欠陥領域を意味する。その形成機構は、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気で、高温のアニールを行うことにより、ウエハ表層の酸素を外方拡散により、酸素濃度を下げ、表層の酸素濃度の低下により、COPを消滅させる。また、この酸素の外方拡散させるには、より高温の方が、有効である。ここでCOPとは結晶起因のピットをいう。本発明において、COP−DZの評価は、通常公知の種々の測定・評価法が適用できる。具体的には、ウエハをSC1洗浄により一定の深さでエッチングして、表面にピットを形成させる。その後ピット数を例えばレーザーパーティクルカウンタで測定することができる。測定はウエハ表面の一部又は全面に亘り行うことができる。COPのDZ(無欠陥層)の測定には、ウエハ表面を所定の深さまで、研磨によりウエハ表面を削り、しかる後に、ウエハ表面をSC1洗浄により一定の深さまでエッチングしてピットを形成させ、その密度より、研磨した深さのCOP密度を測定する。その密度が2E5/cm以下のときをDZ層とする。
(アニールシリコンウエハ)
本発明の製造する方法で得られるアニールシリコンウエハは、通常のアニール処理により得られるCOP−DZ層が約5μm程度であるのに対し、驚くべきことに5μmより厚い層(5〜15μm、特に15μm以上)が得られる。COP−DZ層の厚さは通常公知の方法で測定することができる。
(本発明の1)
本発明の1は、図1に示されるように、通常のアニール処理(高温熱処理)の前に低温熱処理(工程)と、それに引き続く昇温処理(昇温工程)を行うことを特徴とする。以下順に説明する。
低温熱処理工程:シリコンウエハに対して、酸素析出物の形成する熱処理を行うことを意味する。係る処理は特定の温度、時間、特定の雰囲気下で加熱することを意味する。特定の温度は、上の作用が奏される限り特に制限はないが、600〜750℃の範囲であればよい。この範囲より低温の場合は、熱処理が長時間となり好ましくない。またこの範囲より高温の場合は、十分な酸素析出物密度にならないため、好ましくない。好ましくは600〜750℃、特に好ましくは650〜700℃の範囲である。加熱時間は、上の温度で上の作用が奏される限り特に制限はないが、30分〜10時間の範囲であればよい。この範囲より小さい場合は十分な析出物の大きさと密度にならず、好ましくない。またこの範囲より大きい場合もあまり効果がなく好ましくない。好ましくは1〜8時間、特に好ましくは650〜700℃の4時間である。雰囲気は、上の温度、時間で上の作用が奏されるならば特に制限されないが、窒素、酸素、アルゴン雰囲気が挙げられる。
昇温工程:上で説明した低温熱処理工程の後、当該温度から、シリコンウエハを特定の温度の一定の昇温速度で加熱する。当該工程は、シリコンウエハに対し低温の熱処理で形成された析出物を成長させる処理を意味する。昇温により到達される温度は、上の作用が奏される温度であれば特に制限はないが、750〜1000℃である。この範囲より小さい場合は析出物が十分に大きくならず好ましくない。またこの範囲より大きい場合も析出物が大きすぎるため好ましくない。好ましくは750〜950℃、特に好ましくは800〜900℃である。昇温速度についても、上の作用が奏される速度であれば特に制限はないが、0.1〜1℃/分である。この範囲より小さい場合は析出物が大きくなり好ましくない。またこの範囲より大きい場合も析出物が大きくならず好ましくない。好ましくは0.1〜1℃/分、特に好ましくは0.4〜0.6℃/分である。
高温熱処理工程:1100℃から1250℃の高温熱処理工程で、一定時間加熱することを意味する。当該工程は、シリコンウエハに対して、COP−DZを形成する処理を意味する。加熱時間は、上の温度で上の作用が奏される限り特に制限はないが、5分〜4時間の範囲であればよい。この範囲より小さい場合はCOP−DZは浅くなり好ましくない。またこの範囲より大きい場合も熱処理の負担が大きいため好ましくない。好ましくは30分から2時間、特に好ましくは1200℃の1時間である。
(本発明の2)
本発明の2は、本発明の1と比べて、低温熱処理工程と高温熱処理工程を分けることができる。これにより、高温炉で、低温処理を兼ねる必要がなく、それぞれ専用炉で処理することができ、生産性を向上することができる。
以下順に説明する。
低温熱処理工程:シリコンウエハに対して、酸素析出物の形成する熱処理を行うことを意味する。係る処理は特定の温度、時間、特定の雰囲気下で加熱することを意味する。特定の温度は、上の作用が奏される限り特に制限はないが、600〜750℃の範囲であればよい。この範囲より小さい場合は、熱処理に長時間となり好ましくない。またこの範囲より大きい場合は、十分な酸素析出物密度にならないため、好ましくない。好ましくは600〜750℃、特に好ましくは650〜700℃の範囲である。加熱時間は、上の温度で上の作用が奏される限り特に制限はないが、30分〜10時間の範囲であればよい。この範囲より小さい場合は十分な析出物の大きさと密度にならず、好ましくない。またこの範囲より大きい場合もあまり効果がなく好ましくない。好ましくは1〜8時間、特に好ましくは650〜700℃の4時間である。雰囲気は、上の温度、時間で上の作用が奏されるならば特に制限されないが、窒素、酸素、アルゴン雰囲気が挙げられる。
昇温工程((B)):上で説明した低温熱処理工程の後、当該温度から、シリコンウエハを特定の温度の一定の昇温速度で加熱する(第一の昇温工程)。当該工程は、シリコンウエハに対し低温の熱処理で形成された析出物を成長させる処理を意味する。昇温により到達される温度は、上の作用が奏される温度であれば特に制限はないが、750〜1000℃である。この範囲より小さい場合は析出物が十分に大きくならず好ましくない。またこの範囲より大きい場合も析出物が大きすぎるため好ましくない。好ましくは750〜900℃、特に好ましくは750〜800℃である。昇温速度についても、上の作用が奏される速度であれば特に制限はないが、0.1〜1℃/分である。この範囲より小さい場合は析出物が大きくなり好ましくない。またこの範囲より大きい場合も析出物が大きくならず好ましくない。好ましくは0.1〜1℃/分、特に好ましくは0.4〜0.6℃/分である。
降温・取出工程:当該工程は、上で説明したウエハを、炉から引き出す降温処理を意味する。この降温処理でも、引き続き析出物の成長が起こる。上の昇温工程で到達した温度から特定の速度で特定の温度へ降温し、加熱炉から取り出す。ここで、降温速度については、上の作用が奏される速度であれば特に制限はないが、1〜10℃/分である。この範囲より小さい場合は、析出物が成長しすぎとなり好ましくない。またこの範囲より大きい場合は、スリップが発生するため好ましくない。好ましくは2〜5℃/分、特に好ましくは2〜4℃/分である。引き出し温度についても上の作用が奏される限り特に制限はなく、700〜800℃の範囲であればよい。この範囲より小さい場合は時間がかかり好ましくない。またこの範囲より大きい場合もスリップが発生するため好ましくない。当該温度に到達した後、ウエハを取り出し、次の高温熱処理工程の加熱炉に移すことができる。
昇温工程((D)):上で得たシリコンウエハを再び特定の温度の一定の昇温速度で加熱する(第二の昇温工程)。当該工程は、シリコンウエハに対して、引き続き析出物の成長を促進するとする処理を意味する。昇温により到達される温度は、上の作用が奏される温度であれば特に制限はないが、650〜850℃である。この範囲より小さい場合は、時間がかかり好ましくない。またこの範囲より大きい場合も、ウエハにスリップが入るため好ましくない。好ましくは700〜800℃である。昇温速度についても、上の作用が奏される速度であれば特に制限はないが、1〜15℃/分である。この範囲より小さい場合は、析出物が大きくなり、好ましくない。またこの範囲より大きい場合もウエハにスリップが入るため好ましくない。好ましくは3〜10℃/分、特に好ましくは4〜8℃/分である。
高温熱処理工程:1100℃から1250℃の高温熱処理工程で、一定時間加熱することを意味する。当該工程は、シリコンウエハに対して、COP−DZを形成する処理を意味する。加熱時間は、上の温度で上の作用が奏される限り特に制限はないが、5分〜4時間の範囲であればよい。この範囲より小さい場合はCOP−DZは浅くなり好ましくない。またこの範囲より大きい場合も熱処理の負担が大きいため好ましくない。好ましくは30分から2時間、特に好ましくは1200℃の1時間である。
以下、本発明を実施例をあげながら詳細に説明するが、本発明はこれらに何ら制限されるものではない。
(アニールウエハの作製方法)
単結晶インゴットを種々の条件(8インチ、p型、酸素7E17/cm―10E17/cm、窒素濃度1×1014atoms/cmから5×1015atoms/cm、炭素濃度2×1015atoms/cmから1×1017atoms/cm)で作製し、それぞれの単結晶インゴットの直胴部の同一部位を、ワイヤソーを用いて切り出し、ミラー加工して作成した厚さ725〜750μmの基板をサブストレートとした。さらにサブストレートから、以下に示す方法により、アニールウエハを作製した。なお、本実施例中、熱処理後のウエハを、「アニールウエハ」とする。
(熱処理)
得られたサブストレートをバッチ式の縦型熱処理炉内に投入して加熱処理した。加熱炉は、本発明の1では、工程(A)を炉温700℃で窒素雰囲気下で4時間実施し、工程(B)を、炉1000℃まで、0.5℃/分で、窒素雰囲気下で実施し、工程(C)を炉1200℃1時間でAr雰囲気下で実施した。
また、本発明の2では工程(A)を炉700℃で、4時間、窒素雰囲気下で実施し、工程(B)を炉1000℃まで、窒素雰囲気下で実施し、工程(C)を炉700℃で3℃/分で冷却し、窒素雰囲気下で実施し、工程(D)を炉700℃でAr雰囲気下で実施し、工程(E)を炉1200℃で1時間Ar雰囲気下で実施した。
(アニールウエハのCOP−DZの測定及び評価)
上記実施例および比較例のアニールウエハを表面から所定の深さまで、研磨した。引き続き、表面のCOP密度も求めるために、SC1洗浄10分を繰り返し10回行い、洗浄後のウエハ表面をLS6000にて、表面にあらわれた0.11μm以上のパーティクル数を測定する。ウエハ表面のパーティクル数をエッチング深さ(60nm:10回)と測定面積より、COP密度を求める。
また、求められたCOP密度が2E5/cm以下の場合は、COPは消滅しており、2E5/cmより、多い場合は、COPが残留している。
実施例1−1
8インチ、p型10Ωcm、酸素9E17/cm、窒素濃度2E15/cm、炭素濃度8E15/cmのサブストレートを用いて本発明を実施した。得られたサブストレートをバッチ式の縦型熱処理炉内に投入して熱処理を行った。工程(A)として、挿入温度700℃で、挿入し、そのまま、Ar雰囲気で、4時間保持した。引き続き、工程(B)として、炉内にて、そのまま1000℃まで、0.5℃/分の昇温速度で、Ar雰囲気で、昇温し、引き続き、1000℃から1100℃まで、4℃/分、1200℃まで、1℃/分で昇温後、工程(C)として、1時間でAr雰囲気下熱処理を行い、700℃まで、降温後、炉から引き出した。酸素濃度は、5E17/cmまで減少しており、十分な析出効果が得られた。引き続き、COP−DZ幅を評価するために、表面から15μm鏡面研磨をおこなった。研磨後、繰り返し洗浄を10回行い、表面のパーティクル数を測定して、研磨深さでの、COP密度を測定した。その結果、2E4/cmで、COPが消滅しており、本条件でのCOP−DZ深さは、15μm以上であった。同様に20μm研磨後の表面のCOP密度は、1E6/cmで、COPは、残留していた。
実施例1−2
8インチ、p型10Ωcm、酸素9E17/cm、窒素濃度2E15/cm、炭素濃度8E15/cmのサブストレートを用いて本発明を実施した。得られたサブストレートをバッチ式の縦型熱処理炉内に投入して熱処理を行った。工程(A)として、挿入温度750℃で、挿入し、そのまま、Ar雰囲気で、30分保持した。引き続き、工程(B)として、炉内にて、そのまま1000℃まで、1.0℃/分の昇温速度で、Ar雰囲気で、昇温し、引き続き、1000℃から1100℃まで、4℃/分、1200℃まで、1℃/分で昇温後、工程(C)として、1時間でAr雰囲気下熱処理を行い、700℃まで、降温後、炉から引き出した。酸素濃度は、6E17/cmまで減少しており、析出効果が得られた。引き続き、COP−DZ幅を評価するために、表面から5μm鏡面研磨をおこなった。研磨後、繰り返し洗浄を10回行い、表面のパーティクル数を測定して、研磨深さでの、COP密度を測定した。その結果、2E4/cmで、COPが消滅しており、本条件でのCOP−DZ深さは、10μm以上であった。同様に11μm研磨後の表面のCOP密度は、1E6/cmで、COPは、残留していた。
実施例1−3
8インチ、p型10Ωcm、酸素9E17/cm、窒素濃度1E14/cm、炭素濃度2E15/cmのサブストレートを用いて本発明を実施した。得られたサブストレートをバッチ式の縦型熱処理炉内に投入して熱処理を行った。工程(A)として、挿入温度700℃で、挿入し、そのまま、Ar雰囲気で、4時間保持した。引き続き、工程(B)として、炉内にて、そのまま1000℃まで、0.5℃/分の昇温速度で、Ar雰囲気で、昇温し、引き続き、1000℃から1100℃まで、4℃/分、1200℃まで、1℃/分で昇温後、工程(C)として、1時間でAr雰囲気下熱処理を行い、700℃まで、降温後、炉から引き出した。酸素濃度は、7E17/cmまで減少しており、それなりの析出効果が得られた。引き続き、COP−DZ幅を評価するために、表面から15μm鏡面研磨をおこなった。研磨後、繰り返し洗浄を10回行い、表面のパーティクル数を測定して、研磨深さでの、COP密度を測定した。その結果、2E4/cmで、COPが消滅しており、本条件でのCOP−DZ深さは、5μm以上であった。同様に6μm研磨後の表面のCOP密度は、1E6/cmで、COPは、残留していた。
実施例2−1
8インチ、p型10Ωcm、酸素9E17/cm、窒素濃度2E15/cm、炭素濃度8E15/cmのサブストレートを用いて本発明を実施した。得られたサブストレートをバッチ式の縦型熱処理炉内に投入して熱処理を行った。工程(A)として、挿入温度700℃で、挿入し、4時間、窒素雰囲気下で保持した。引き続き、工程(B)として炉内で、1000℃まで、0.5℃/分の昇温速度で、窒素雰囲気で、昇温し、昇温後、工程(C)として、700℃まで炉内で、降温速度3℃/分で、窒素雰囲気下で冷却し、引き出した。しかる後に、工程(D)として、700℃でAr雰囲気下で挿入し、8℃/分で、1000℃まで、4℃/分で、1100℃まで、1℃/分で、1200℃まで昇温し、工程(E)で、1200℃で1時間Ar雰囲気下で熱処理し、700℃まで、降温後、炉から引き出した。酸素濃度は、5E17/cmまで減少しており、十分な析出効果が得られた。引き続き、COP−DZ幅を評価するために、表面から15μm鏡面研磨をおこなった。研磨後、繰り返し洗浄を10回行い、表面のパーティクル数を測定して、研磨深さでの、COP密度を測定した。その結果、2E4/cmで、COPが消滅しており、本条件でのCOP−DZ深さは、15μm以上であった。同様に20μm研磨後の表面のCOP密度は、1E6/cmで、COPは、残留していた。
実施例2−2
8インチ、p型10Ωcm、酸素9E17/cm、窒素濃度2E15/cm、炭素濃度8E15/cmのサブストレートを用いて本発明を実施した。得られたサブストレートをバッチ式の縦型熱処理炉内に投入して熱処理を行った。工程(A)として、挿入温度750℃で、挿入し、30分窒素雰囲気下で保持した。
引き続き、工程(B)として炉内で、1000℃まで、1.0℃/分の昇温速度で、窒素雰囲気で、昇温し、昇温後、工程(C)として、700℃まで炉内で、降温速度3℃/分で、窒素雰囲気下で冷却し、引き出した。しかる後に、工程(D)として、800℃でAr雰囲気下で挿入し、8℃/分で、1000℃まで、4℃/分で、1100℃まで、1℃/分で、1200℃まで昇温し、工程(E)で、1200℃で1時間Ar雰囲気下で熱処理し、700℃まで、降温後、炉から引き出した。酸素濃度は、6E17/cmまで減少しており、十分な析出効果が得られた。引き続き、COP−DZ幅を評価するために、表面から7μm鏡面研磨をおこなった。研磨後、繰り返し洗浄を10回行い、表面のパーティクル数を測定して、研磨深さでの、COP密度を測定した。その結果、2E4/cmで、COPが消滅しており、本条件でのCOP−DZ深さは、7μm以上であった。同様に8μm研磨後の表面のCOP密度は、1E6/cmで、COPは、残留していた。
実施例2−3
8インチ、p型10Ωcm、酸素9E17/cm、窒素濃度0.1E15/cm、炭素濃度2E15/cmのサブストレートを用いて本発明を実施した。得られたサブストレートをバッチ式の縦型熱処理炉内に投入して熱処理を行った。工程(A)として、挿入温度700℃で、挿入し、4時間、窒素雰囲気下で保持した。
引き続き、工程(B)として炉内で、1000℃まで、0.5℃/分の昇温速度で、窒素雰囲気で、昇温し、昇温後、工程(C)として、700℃まで炉内で、降温速度3℃/分で、窒素雰囲気下で冷却し、引き出した。しかる後に、工程(D)として、700℃でAr雰囲気下で挿入し、8℃/分で、1000℃まで、4℃/分で、1100℃まで、1℃/分で、1200℃まで昇温し、工程(E)で、1200℃で1時間Ar雰囲気下で熱処理し、700℃まで、降温後、炉から引き出した。酸素濃度は、5E17/cmまで減少しており、十分な析出効果が得られた。引き続き、COP−DZ幅を評価するために、表面から5μm鏡面研磨をおこなった。研磨後、繰り返し洗浄を10回行い、表面のパーティクル数を測定して、研磨深さでの、COP密度を測定した。その結果、2E4/cmで、COPが消滅しており、本条件でのCOP−DZ深さは、5μm以上であった。同様に4μm研磨後の表面のCOP密度は、1E6/cmで、COPは、残留していた。
比較例1−1
8インチ、p型、酸素9E17/cm、窒素濃度0.05E15/cm、炭素濃度1E15/cmのサブストレートを用いて本発明を実施した。得られたサブストレートをバッチ式の縦型熱処理炉内に投入して熱処理を行った。工程(A)として、挿入温度700℃で、Ar雰囲気で、挿入し、引き続き、工程(B)として、炉内にて、そのまま1000℃まで、8℃/分の昇温速度で、Ar雰囲気で、昇温し、引き続き、1000℃から1100℃まで、4℃/分、1200℃まで、1℃/分で昇温後、工程(C)として、1時間でAr雰囲気下熱処理を行い、700℃まで、降温後、炉から引き出した。酸素濃度は、8E17/cmまで減少した。引き続き、COP−DZ幅を評価するために、表面から4μm鏡面研磨をおこなった。研磨後、繰り返し洗浄を10回行い、表面のパーティクル数を測定して、研磨深さでの、COP密度を測定した。その結果、1E5/cmで、COPが消滅しており、本条件でのCOP−DZ深さは、4μm以上であった。同様に5μm研磨後の表面のCOP密度は、1E6/cmで、COPは、残留していた。
比較例2−1
8インチ、p型10Ωcm、酸素9E17/cm、窒素濃度0.05E15/cm、炭素濃度1E15/cmのサブストレートを用いて本発明を実施した。得られたサブストレートをバッチ式の縦型熱処理炉内に投入して熱処理を行った。工程(A)として、挿入温度700℃で、挿入し、4時間、窒素雰囲気下で保持した。
引き続き、工程(B)として炉内で、1000℃まで、8℃/分の昇温速度で、窒素雰囲気で、昇温し、昇温後、工程(C)として、700℃まで炉内で、降温速度3℃/分で、窒素雰囲気下で冷却し、引き出した。しかる後に、工程(D)として、700℃でAr雰囲気下で挿入し、8℃/分で、1000℃まで、4℃/分で、1100℃まで、1℃/分で、1200℃まで昇温し、工程(E)で、1200℃で1時間Ar雰囲気下で熱処理し、700℃まで、降温後、炉から引き出した。酸素濃度は、5E17/cmまで減少しており、十分な析出効果が得られた。引き続き、COP−DZ幅を評価するために、表面から4μm鏡面研磨をおこなった。研磨後、繰り返し洗浄を10回行い、表面のパーティクル数を測定して、研磨深さでの、COP密度を測定した。その結果、2E4/cmで、COPが消滅しており、本条件でのCOP−DZ深さは、4μm以上であった。同様に5μm研磨後の表面のCOP密度は、1E6/cmで、COPは、残留していた。
結果のまとめ
Figure 0005227586
Figure 0005227586
本発明の1に係る製造方法を示す図である。 本発明の2に係る製造方法を示す図である。

Claims (2)

  1. 5μmより厚いCOP−DZを有するアニールシリコンウエハの製造方法であって、
    窒素濃度が、1×10 14 atoms/cm 以上1×10 16 atoms/cm 以下であり、炭素濃度が2×10 15 atoms/cm 以上5×10 17 atoms/cm 以下であるサブストレートに、
    (A)600℃以上750℃以下の温度範囲、30分以上10時間以下の所要時間で熱処理を行う低温熱処理工程と、
    (B)さらに、1000℃までの昇温処理を、0.1℃/分以上1℃/分以下の昇温速度、5時間以上50時間以下の所要時間で行う昇温工程と、
    (C)さらに、1100℃以上1250℃以下の温度範囲で、かつ、5分以上4時間以下の所要時間で行う高温熱処理工程と、
    を含む熱処理を行うことを特徴とする、アニールシリコンウエハの製造方法。
  2. 5μmより厚いCOP−DZを有するアニールシリコンウエハの製造方法であって、
    窒素濃度が、1×10 14 atoms/cm 以上1×10 16 atoms/cm 以下であり、炭素濃度が2×10 15 atoms/cm 以上5×10 17 atoms/cm 以下であるサブストレートに、
    (A)600℃以上750℃以下の温度範囲、30分以上10時間以下の所要時間で熱処理を行う低温熱処理工程と、
    (B)さらに、1000℃までの昇温処理を、0.1℃/分以上1℃/分以下の昇温速度、1時間以上20時間以下の所要時間で行う第一昇温工程と、
    (C)昇温工程の後、1℃/分以上10℃/分以下の降温速度で炉の温度を下げ、当該炉の温度が600℃以上800℃以下の温度のときにサブストレートを炉外に取り出して室温まで冷却する降温・取出工程と、
    (D)降温・取出工程の後、炉の温度を600℃以上800℃以下にして当該炉内にサブストレートを挿入して、当該炉の温度を1000℃まで1℃/分以上10℃/分以下の昇温速度で行う第二昇温工程と、
    (E)1100℃以上1250℃以下の温度範囲で、かつ、5分以上4時間以下の所要時間で行う高温熱処理工程と、
    を含む熱処理を行うことを特徴とする、製造方法。
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