JP5227222B2 - 信号送受信回路、信号送受信装置、nmrプローブおよび核磁気共鳴装置 - Google Patents

信号送受信回路、信号送受信装置、nmrプローブおよび核磁気共鳴装置 Download PDF

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Description

本発明は、信号送受信回路、信号送受信装置、NMRプローブおよび核磁気共鳴装置の技術に関する。
核磁気共鳴(Nuclear Magnetic Resonance:NMR)における信号を検出するコイルを、送信側と受信側とで分離させたコイル(送受分離型コイル)がしばしば用いられる。
このような送受分離型コイルでは、送信側のコイルと、分離型のコイルとが、電気的、磁気的に結合してしまい、送信側のコイルと、分離型のコイルとに接続されている共振回路との整合をとることが困難となる。また、送信信号である振動磁場照射時に送信側のコイルから受信側のコイルへ磁場が漏れる場合があるが、このような場合、照射した振動磁場が受信コイルに接続されたプリアンプを飽和させ、このプリアンプを一時的、または恒久的に使用不可能な状態としてしまう。
このような問題を解決するために、送受分離型コイルにおける結合を低下させる必要がある。
このような送受分離型コイルの結合を低下させる技術として、特許文献1に記載の技術などがある。特許文献1には、スイッチ部としてのダイオードスイッチを用いて高周波送信状態と受信状態とを切り替える核磁気共鳴分光用送受信コイル(NMRプローブ)が開示されている。この技術は、高周波アンテナコイルを特定の周波数へ共振させる同調整合回路の中にダイオードスイッチを配置し、共振状態を変化させる回路である。
特開2008−89498号公報
ところで、NMRプローブは、強磁場中に設置される必要がある。しかしながら、磁場の強度が所定の強さを超えると、スイッチ部としてのダイオードスイッチの性能が低下する現象が知られている。特許文献1に記載の技術では、強磁場中に、高周波送受信回路の送信状態と受信状態を切り替えるためのダイオードスイッチを同調整合回路の内部、もしくは近傍に配置している。このため、ダイオードスイッチを正確に動作できる磁場中まで遠ざけて配置するような構成にすると、同調整合回路が巨大化してしまう。つまり、同調整合回路の回路長が長くなってしまい、同調整合回路のQ値が劣化してしまうという問題がある。
このような背景に鑑みて本発明は、使用時・非使用時において、同調整合のオン・オフを容易に切り替えることができることを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、核磁気共鳴に関する信号の送受信を行う信号送受信回路であって、前記信号を送受信する同調整合回路と、前記同調整合回路内に備えられ、一方が接地している第1のコンデンサと、前記信号を伝達する信号伝達線と、前記信号の波長をλとしたとき、L=N・λ/4(N=1,2,3,・・・)で規定される長さLを有するλ線と、接地された接続先および接地されていない接続先を切り替えるスイッチ部と、を有し、前記信号伝達線は、一方の端部が、前記同調整合回路に接続されており、他方の端部が、外部装置に接続されており、前記λ線は、一方の端部が前記第1のコンデンサの非接地側に接続しており、他方の端部が、前記スイッチ部に接続されている構成を有することを特徴とする。なお、前記同調整合回路は、前記第1のコンデンサの容量値を含むインピーダンスが前記信号に対して同調整合するよう設定されているか、前記第1のコンデンサの容量値を含まないインピーダンスが前記信号に対して同調整合するよう設定されているか、のどちらかであるものとする。
その他の解決手段については、実施形態中で適宜記載する。
本発明によれば、使用時・非使用時を切り替えつつ、スイッチ部を確実に切り替えることができる。
本実施形態に係る高周波送受信回路の模式図である。 本実施形態に係る高周波送受信装置の構成例を示す図である。 本実施形態に係る高周波送受信装置の別の構成例を示す図である。 本実施形態に係る高周波送受信装置の別の構成例を示す図である。 本実施形態に係る高周波送受信装置の特性評価結果を示す図である。 本実施形態に係る高周波送受信装置の別の構成例を示す図である。 本実施形態に係るNMRプローブの例を示す図である。 本実施形態に係るNMR測定システムの例を示す図である。 本実施形態に係るNMR測定システムの別の例を示す図である(その1)。 本実施形態に係るNMR測定システムの別の例を示す図である(その2)。
次に、本発明を実施するための形態(「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態中の図において、同様の構成要素に対しては、同一の符号を付して説明を省略することとする。
図1は、本実施形態に係る高周波送受信回路の模式図である。
高周波送受信回路100(信号送受信回路)は、サンプルに対し、振動磁場(送信信号)を照射、または、サンプル内で励起されるNMRの電磁波信号(受信信号)を受信する同調整合回路3と、一方が同調整合回路3に接続しており、他方が高周波端子5に接続されている信号伝達線4を有してなる。NMR測定で用いられる送受信信号は、300MHz以上の高周波信号であることが多いので、送受信信号を適宜、高周波信号と記載する。信号伝達線4は、送信信号や、受信信号を伝達する導線である。高周波コイル1や、容量可変コンデンサ2などを含む同調整合回路3は、容量可変コンデンサ2の値を調整することで同調整合回路3を所定の周波数に同調整合させ、信号伝達線4を用いて高周波コイル1と外部回路とで高周波信号の送受信を行う。なお、同調整合回路3は、高周波コイル1と容量可変コンデンサ2などの組み合わせによる回路であるが、これらの組み合わせは自由であるため、図1では、同調整合回路3の具体的な構成は図示していない。
高周波送受信回路100は、同調整合回路3内の容量可変コンデンサ6の非接地側端であるλ線接続点10を有している。そして、一方がλ線接続点10に接続され、他方がスイッチ部12に接続されているλ線11を有している。λ線11に接続されているスイッチ部12は、一方が接地され、他方は接地されていない(非接地)構成を有する。スイッチ部12は、ダイオード13が好適であるが、スイッチ部12に超電導体を用いたり、機械的なスイッチを用いたりしてもよい。なお、容量可変コンデンサ6は、一方がλ線接続点10に接続しており、他方が接地されている。また、容量可変コンデンサ6は、容量が固定されているコンデンサでもよい。
なお、本実施形態に係る高周波送受信回路100は、低周波信号の送受信回路としても用いることができるが、300MHz以上の高周波信号の送受信回路として用いることが好適である。
高周波コイル1を含む同調整合回路3は、容量可変コンデンサ2などで送受信の対象である高周波信号の周波数に同調整合される。同調整合回路3にて送信される高周波信号は、高周波端子5に接続されている外部回路(不図示)から信号伝達線4を経由して同調整合回路3に送られる。同様に、同調整合回路3で受信された高周波信号は、信号伝達線4を経由して高周波端子5に接続されている外部回路(不図示)へ送られる。
λ線11の長さは、後記するように、高周波送受信回路100が設置される強磁場の影響をスイッチ部12が受けないような長さに調節される。ただし、長さLは以下の式(1)に従って調節される。なお、式(1)において、λは、高周波信号の波長である。
L = N・λ/4(N = 1, 2, ・・・)・・・(1)
ここで、λ線11の機能について説明する。
まず、式(1)中のNが奇数である場合について記述する。この場合、λ線11は、波長がλの信号に対しては、λ線11の一端の電圧振幅がゼロであるとき、もう一端の電圧振幅は最大となる。逆に、λ線11の一端の電圧振幅が最大であるとき、もう一端の電圧振幅はゼロとなる。
よって、λ線11のスイッチ部12側の一端をスイッチ部12で非接地としている場合は、この一端の電圧振幅は最大となるため、反対側の一端、すなわちλ線接続点10側の電圧振幅はゼロとなる。これは、λ線接続点10がGND(Ground)になることと等しい。
これに対し、λ線11のスイッチ部12側の一端をスイッチ部12で接地している場合は、この一端の電圧振幅はゼロとなるため、反対側の一端、すなわちλ線接続点10側の電圧振幅は最大となる。
よって、λ線接続点10の特性をGNDと非GNDとで切り替えることが可能となる。そこで例えば、λ線11のスイッチ部12側の一端をスイッチ部12で接地した状態で、同調整合回路3を所望する周波数へ同調整合させておけば、スイッチ部12を接地/非接地に切り替えることで、同調整合回路3を同調整合が整った状態と、同調整合が外れた状態とを切り替えることが可能となる。逆に、λ線11のスイッチ部12側の一端をスイッチ部12で非接地とした状態を同調整合状態に、スイッチ部12を接地とした状態を同調整合から外れた状態へと設定することも可能である。
なお、同調整合が外れた状態とは、受信側または送信側の同調整合回路3の共振周波数と,高周波信号の周波数とにずれが生じ、同調整合回路3が高周波信号の周波数で共振しなくなった状態をいう。逆に、同調整合が整った状態(または、同調整合状態)とは、受信側または送信側の同調整合回路3の共振周波数が高周波信号の周波数に一致しており、同調整合回路3が高周波信号の周波数で共振する状態をいう。
次に、式(1)中のNが偶数である場合について記述する。この場合、λ線11は、波長がλの信号に対しては、λ線11の一端の電圧振幅がゼロであるとき、もう一端の電圧振幅もゼロになる。逆に、一端の電圧振幅が最大であるとき、もう一端の電圧振幅も最大となる。よって上記のNが奇数の場合と同様に、スイッチ部12を接地/非接地と切り替えることで、λ線接続点10の特性をGNDと非GNDとで切り替え、同調整合状態と同調整合から外れた状態へと切り替えることが可能となる。
このように、スイッチ部12の接地/非接地を切り替えることで、λ線接続点10のGND/非GND状態を切り替えることが可能となる。これにより、λ線接続点10がGND状態となれば、容量可変コンデンサ6は機能しなくなる。また、λ線接続点10が非GND状態となれば、容量可変コンデンサ6が機能する。これにより、同調整合回路3全体のコンデンサ容量が変化する。コンデンサ容量が変化すると、同調整合回路3のインピーダンスが変化して、高周波送受信回路100が共振できる高周波周波数を変化させることが可能となる。つまり、高周波送受信回路100は、スイッチ部12の接地/非接地を切り替えることで、同調整合状態と、同調整合状態から外れた状態とを切り替えることができる。
以降、説明を簡単にするため、Nが奇数の場合について説明を行う。また、以下に示すスイッチ部12の接地/非接地の記述は一例を示しており、使用方法を限定するものではない。前記したように、本実施形態にかかる高周波送受信回路100は、このスイッチ部12の切り替えを行うことで、同調整合状態と同調整合から外れた状態とを切り替えることが本質である。
図2は、本実施形態に係る高周波送受信装置の構成例を示す図である。
高周波送受信装置110(信号送受信装置)は、高周波送受信装置を送信専用の回路である送信側回路101(送信装置)および受信専用の回路である受信側回路102(受信装置)とに分けて、送信側回路101および受信側回路102のそれぞれに図1と同様の構成を有する高周波送受信回路100を搭載する。
ここで、送信側回路101と受信側回路102では、使用状態/非使用状態となるタイミングが異なる。送信側回路101として用いる場合は、送信時が使用状態、受信時が非使用状態となる。受信側回路102として用いる場合は逆になり、送信時が非使用状態、受信時が使用状態となる。すなわち、送信側回路101および受信側回路102において、同調整合しているときを使用状態とし、同調整合していないときを非使用状態とする。
この切り替えは、スイッチ部12の切り替えによって行われる。高周波送受信回路100を使用状態とする場合は、スイッチ部12を接地側に切り替え、容量可変コンデンサ6を機能させ、同調整合回路3を同調整合が整った状態とする。一方、非使用状態とする場合には、スイッチ部12を非接地側に切り替え、容量可変コンデンサ6を機能させず、同調整合回路3を同調整合が外れた状態とする。
なお、同調整合回路3の可変コンデンサ2を変化させ、同調整合を調整するときには、スイッチ部12を接地側に切り替えた状態としておく。
また、逆に、容量可変コンデンサ6が機能していないときに同調整合回路3が同調するように同調整合回路3のコンデンサ容量を調節し、スイッチ部12が接地側に切り替わったときを同調整合から外れた状態とし、スイッチ部12を非接地側に切り替えたときを同調整合が整った状態としてもよい。この場合,同調整合回路3の可変コンデンサ2を変化させ、同調整合を調整するときには、スイッチ部12を非接地側に切り替えた状態としておく。
前記したように、一般的な送信側回路と受信側回路の同調整合回路における共振周波数は、ほぼ同一であるため、送信信号や受信信号が他方に伝達され、同調整合回路3や信号伝達線4などで、エネルギが消費されてしまい、送信信号や受信信号の損失が大きくなってしまう。また、送信信号が受信側回路に伝達されると、受信側回路の高周波コイルからも高周波信号が送信されることになり、意図した高周波信号の送信と異なる状態となってしまう。
そこで、例えば、図2に示す高周波送受信装置の構成例において、受信信号の送信側回路101への伝達を抑えるためには、受信時において、送信側回路101側の同調整合回路3の同調整合そのものが外れた状態とすれば、受信信号が送信側回路101に伝わることを防ぐことが可能となる。
例えば、送信時には、送信側回路101側のスイッチ部12を接地することで、前記した理由により送信側回路101はλ線11が接続されていない回路と等価となり、送信側回路101の同調整合状態はおよそλ線11が接続される前の回路のまま維持される。
一方、送信時において、送信信号の受信側回路102への伝達を抑える場合も、送信側と受信側を入れ替えて同様の構成とすればよい。
なお、λ線11の一端を接地・開放するためには、例えばλ線11の一端にスイッチ部12として、図3や図4に示すようなダイオード13を含む回路を接続し、このダイオード13に制御信号を送ればよい。
図3は、本実施形態に係る高周波送受信装置の別の構成例を示す図である。
高周波送受信装置110a(110)は、送信側回路101のみに高周波送受信回路100a(100)を搭載した例である。
高周波送受信装置110aは、高周波送受信対象400(サンプル)に対し、高周波信号を照射(送信)する送信側回路101(送信装置)と、高周波送受信対象400(サンプル)からの高周波信号を受信する受信側回路102(受信装置)とを備えている。同調整合回路3a(3)は、送信側回路101および受信側回路102ともに、高周波コイル1と、容量可変コンデンサ2,6を備えている。
なお、図3の同調整合回路3a(3)では、1つの高周波コイル1、および2つの容量可変コンデンサ2,6を有しているが、必要に応じて高周波コイルや容量可変コンデンサを追加してもよい。
高周波端子17(5)は、図示しない送信信号生成回路などの外部回路が接続される端子である。
なお、図が煩雑になるのを防ぐため、高周波コイル1と高周波送受信対象400は別々に図示したが、実際には高周波コイル1の中に高周波送受信対象400が装填される形態となる。
また、送信側回路101の高周波送受信回路100aは、ダイオード13を有している。ダイオード13に対し、送信側制御端子16からダイオード制御電圧が印加されるため、高周波送受信回路100aには、直流成分カット用のDCカットコンデンサ6aや電流調整用の抵抗15が必要に応じて接続される。つまり、抵抗15およびダイオード13が、図1のスイッチ部12に相当する。DCカットコンデンサ6aの容量を容量可変コンデンサ6の最大容量よりも十分大きく設定することで、DCカットコンデンサ6aを付加しても同調整合回路3a(3)の特性を保つことが可能となる。また、λ線11にはセミリジットケーブルなどの信号伝達路を用いるので、その長さLはセミリジットケーブルの絶縁体によって決まる波長短縮率を考慮し、式(1)によって規定される。
なお、λ線11における波長短縮率の代表的な値は66%〜70%である。なお、図3におけるDCカットコンデンサ6aは、コンデンサ6、λ線接続点10、DCカットコンデンサ6aの順で接続されるよう配置されている。
また、受信側回路102は、容量可変コンデンサ6を含む同調整合回路3と、高周波端子18との間に信号伝達線4を有してなる。なお、受信側回路102における同調整合回路3は、図1における同調整合回路3と同様の構成を有している。また、高周波端子18は、図示しない受信信号解析回路などの外部回路が接続される端子である。
送信側回路101の高周波送受信回路100aでは、高周波信号送信時(送信回路使用状態かつ受信回路非使用状態時)に送信側制御端子16に電圧を印加することでダイオード13がON状態となり、図1のスイッチ部12における接地状態と等価となる。また、送信側回路101の高周波送受信回路100aでは、高周波信号受信時(送信回路非使用状態かつ受信回路使用状態時)には送信側制御端子16に電圧を印加しないので、ダイオード13がOFF状態となり、図1のスイッチ部12における非接地状態と等価となる。
このように、送信側の高周波送受信回路100aの同調整合のみを制御することで、高周波信号受信時に送信側回路101を同調整合から外れた状態とでき、受信信号の損失を抑制する効果を得ることができる。
図4は、本実施形態に係る高周波送受信装置の別の構成例を示す図である。
図4に示す高周波送受信装置110b(110)は、送信側回路101および受信側回路102bともに高周波送受信回路100a(100)を有している構成となっている。
送信側回路101および受信側回路102bに搭載される高周波送受信回路100aの構成は、図3と同様であるので説明を省略する。さらに、送信側回路101における高周波送受信回路100aの動作は、図3と同様であるので説明を省略する。
また、受信側回路102bの高周波送受信回路100aでは、高周波信号受信時(送信回路非使用状態かつ受信回路使用状態時)に受信側制御端子20に電圧を印加することでダイオード13がON状態となり、図1のスイッチ部12における接地状態と等価となる。また、受信側回路102bの高周波送受信回路100aでは、高周波信号送信時(送信回路使用状態かつ受信回路非使用状態時)には受信側制御端子20に電圧を印加しないので、ダイオード13がOFF状態となり、図1のスイッチ部12における非接地状態と等価となる。
なお、高周波端子19(5)は、図示しない受信信号解析回路などの外部回路が接続される端子である。
図3に示す受信側回路102は常に使用状態であったが、図4に示す例では受信側回路102bも、使用状態と不使用状態とを切り替えることが可能となる。受信側回路102bを不使用状態とすることで、送信側回路101からの高周波信号が受信側回路102bへ伝わることを防ぐことができる。これにより、送信側回路101の効率が高まるといった効果や、意図したとおりの高周波照射状態とできる効果や、受信開始時間を早められるといった効果を得ることができる。
なお、受信側回路102に高周波送受信回路100(100a)を搭載し、送信側回路101には、高周波送受信回路100(100a)を搭載しない構成としてもよい。この場合、送信側回路101の構成は、例えば、図3の受信側回路102と同様の構成となる。
図5は、受信側回路および送信側回路における同調整合状態と同調整合から外れた状態とで切り替えた場合の測定結果の一例を示す図である。
ここで、測定に用いた送信側回路101および受信側回路102は、図4に示す構成を有している。
図5において、横軸が周波数を、縦軸が回路の反射特性を表しており、谷になっている周波数が共振周波数である。図5(a)が、送信時の受信側回路102の特性を示し、図5(b)が、送信時の送信側回路101の特性を示している。また、図5(c)は、受信時の受信側回路102の特性を示し、図5(d)は、受信時の送信側回路101の特性を示している。また、送受信対象である高周波信号の周波数は、グラフ横軸のほぼ中央となる周波数であり、図5(b)図5(c)で谷になっている周波数である。
図5(a)、図5(b)を比較すると、送信時において受信側回路102と、送信側回路101のピーク位置が異なっていることが分かる。ピーク位置は、同調整合している周波数を示しているので、図5(a)、図5(b)において、送信側回路101は、送受信対象である高周波信号の周波数で共振しており、受信側回路102は送受信対象である高周波信号の周波数で共振していない。図5(c)、図5(d)においては逆の関係である。これにより、ダイオード13(スイッチ部12)をON/OFFすることで、図5のように同調整合状態と、同調整合から外れた状態との切り替えが可能となっていることを実証した。
図6は、本実施形態に係る高周波送受信装置の別の構成例を示す図である。
高周波送受信回路100b(100)は、DCカットコンデンサ6bをλ線11と同調整合回路3との間に配置した構成例である。なお、図6におけるDCカットコンデンサ6bは、コンデンサ6、DCカットコンデンサ6b、λ線接続点10の順で接続されるよう配置されており、λ線接続点10が接地(GND)されたとき、コンデンサ6と並列になるよう接続されている。この構成においても、λ線接続点10をGND/非GNDと切り替えることで、同調整合回路3を同調整合状態と同調整合から外れた状態とを切り替えることが可能となる。ただし、例えば、λ線接続点10をGNDとする場合、DCカットコンデンサ6bと容量可変コンデンサ6は並列の関係であるため、DCカットコンデンサ6bの容量値が、容量可変コンデンサ6の容量値へと加えられる形となる。よって、DCカットコンデンサ6bの容量値は、コンデンサ6の容量値を考慮して、同調整合回路3が同調整合状態を取りうるような値としなければならない。
なお、図6において、送信側回路101のみに高周波送受信回路100bを搭載させたり、受信側回路102bのみに高周波送受信回路100bを搭載させたりすることも可能である。
図7は、本実施形態に係るNMRプローブの例を示す図である。
図7に示すNMRプローブ200は、筐体201の中に高周波送受信回路100c(100)が内蔵されている。高周波送受信回路100cは、図1〜図4および図6に示す高周波送受信回路100,100a,100bなどと同様の構成を有している。ただし図が煩雑になるのを防ぐため、容量可変コンデンサ6、λ線接続点10、およびDCカットコンデンサ6a,6bは省略している。また、スイッチ部12として、ダイオード13が備えられた構成となっている。なお、図7において、図3、図4および図6における抵抗15は省略されている。
高周波コイルを含む同調整合回路3が冷却されると、熱雑音が低減され、NMR測定のシグナル対ノイズ比が向上する。このため、同調整合回路3を冷却するための図示しない熱交換器をNMRプローブ200の筐体201内に配置することにより、同調整合回路3の近辺を冷却する場合がある。温度の一例として、同調整合回路3の温度を20Kとし、ダイオード13の動作保証温度を120Kとする。本実施形態で示すように、λ線11を用いることにより同調整合回路3近辺の低温領域202から、スイッチ部12としてのダイオード13を遠ざけることが可能である。これにより、ダイオード13を動作保証温度領域に配置することができる。なお、図7では、送信側回路のみを図示しているが、この裏側には受信側回路がセットとなって設置されている。送信側回路と、受信側回路の構成は、図3のように送信側回路のみ高周波送受信回路100aを設けてもよいし、図4および図6のように、送信側回路101および受信側回路ともに高周波送受信回路100a,100bを設けてもよい。
図8は、本実施形態に係るNMR測定システムの例を示す図である。
NMR測定システム300(核磁気共鳴装置)は、静磁場発生用磁石301における測定用空間305に高周波送受信回路100cが挿入された構造となっている。測定用空間305は、ボア307によって区切られている。静磁場発生用磁石301は、冷媒中に設置されており、ボア307と、静磁場発生用磁石301との間(空間306)も、冷媒で満たされている。なお、ボア307と冷媒の間には、真空断熱層などが配置されるが、図では省略している。
高周波送受信回路100cの構成は、図7で示した高周波送受信回路100cの構成と同様であるため、同一の符号を付して説明を省略する。なお、高周波送受信回路100cにおいて信号伝達線4(図1)や、高周波端子5(図1)などは、煩雑になるのを避けるため省略している。また、高周波送受信回路100cは、図7で示すような筐体201で覆われたプローブ200内に設置されるが、図8〜図10では、煩雑になるのを避けるためプローブ200の構造は省略する。
一般的には、図8で示すように、静磁場発生用磁石301の軸と同軸上に測定用空間305が設けられている。なお、図8の例において、静磁場方向302は鉛直方向であるが水平方向でもよい。つまり、静磁場発生磁石301を横向きに設置してもよい。一例として静磁場中心付近(破線303で示される領域)における磁場強度を20テスラであるとする。使用するダイオード13の動作が保証される磁場強度が3テスラ以下であるとすると、最も磁場強度が大きい静磁場中心付近(領域303)に同調整合回路3を配置した場合、ダイオード13が磁場強度3テスラの領域(破線304で示される領域)の外に配置されるよう、λ線11の長さを調節する。なお、λ線11の長さは、式(1)で規定されることは、前記した通りである。また、ここで記載した静磁場中心付近における磁場強度と、ダイオード13の動作が保証される磁場強度は一例であって、ダイオード13を確実に動作する磁場強度領域まで磁場中心から遠ざけることができるようλ線11の長さを調節すればよい。つまり、λ線11を用いることによって、ダイオード13の動作が保証できる磁場強度の領域にダイオード13を設置することが可能となる。
なお、図8の例では、送信側回路または受信側回路の一方しか図示されていないが、実際には送信側回路および受信側回路はペアとなってNMRプローブ200(図7)に内蔵され、測定用空間305に設置されている。
図9および図10は、本実施形態に係るNMR測定システムの別の例を示す図である。図9においても、NMR測定システム300aは、静磁場発生用磁石301aにおける測定用空間404に高周波送受信回路100cが挿入された構造となっている。測定用空間404は、ボア406によって区切られている。静磁場発生用磁石301aは、冷媒中に設置されており、ボア406と、静磁場発生用磁石301aとの間(空間405)も、冷媒で満たされている。なお、ボア406と冷媒の間には、真空断熱層などが配置されるが、ここでは省略している。
ここで、NMR測定システム300aが、図8におけるNMR測定システム300と異なる点は、測定用空間404が十字形をしており、静磁場方向403に対して平行方向にも、垂直方向にも高周波送受信回路100cを挿入できるようになっていることである。
図9では、この十字形の測定用空間404に、静磁場方向403に対して垂直方向に高周波送受信回路100cが挿入された図である。高周波送受信回路100cの構成は、図7における高周波送受信回路100cと同様であるため説明を省略する。また、高周波送受信回路100cは、筐体201(図7)で囲まれたNMRプローブ200(図7)の構成となっているが、図が煩雑になるのをさけるためNMRプローブ200の構成は省略してある。さらに、図9において送信側回路または受信側回路の一方しか図示されていないが、実際には送信側回路および受信側回路はペアとなってNMRプローブ200(図7)に内蔵され、測定用空間404に設置されている。
図9において、図8と同様、静磁場中心付近の磁場強度を20テスラ、ダイオード13の動作が保証される磁場強度を3テスラ以下とする。すると、磁場強度が最も大きい静磁場中心付近(破線401で示される領域)に同調整合回路3を設置した場合、ダイオード13を、ダイオード13の動作が保証される磁場領域(破線402で示される領域の外側)に配置するためには、鉛直方向の測定用空間か、水平方向の測定用空間に沿った方向に、静磁場中心付近(領域401)から遠ざかるよう、λ線11を用いてダイオード13を配置する。
図10におけるNMR測定システム300bは、図9におけるNMR測定システム300aにおいて、高周波送受信回路100cを静磁場方向403に対して水平方向に挿入したものである。それ以外の構成は、図9と同様であるため説明を省略する。
本実施形態で示した各例は、溶液状試料を測定対象とする溶液NMR測定システム、固体状試料を測定対象とする固体NMR測定システムの区別なく、双方に適用できる。
(効果)
本実施形態によれば、使用状態・非使用状態の切り替えが可能な高周波送受信回路100において、使用状態・非使用状態の切り替え手段として弱磁場中でしか確実に動作できないダイオード13を用いる場合でも、λ線11の先にこのダイオード13を接続することで、確実に動作できる領域にダイオード13を設置することができる。これにより、強磁場中に配置された高周波送受信回路100の送信・受信を余分な損失を発生させずに切り替えることを可能としつつ、スイッチ部12としてのダイオード13を確実に動作させることが可能となる。すなわち、送受信を一つの高周波コイル1で行う高周波送受信回路100よりも送信能力や受信能力に優れた高周波送受信回路100を提供できることに加え、スイッチ部12としてのダイオード13を確実に動作させることが可能な高周波送受信回路100を提供することができる。
さらに、図1などで示すように、λ線11を、同調整合回路3内の容量可変コンデンサ2の非接地側に接続することにより、同調整合回路3のインピーダンスを変化させることができ、同調整合を外すことができる。これにより、非使用側回路への信号伝達を防ぐことができる。
また、送信用回路101・受信用回路102のように、それぞれの役割に特化した回路となることで、溶液NMR、固体NMRにおける測定感度を総合的に上げることが可能となる。
3,3a 同調整合回路
4 信号伝達線
5 高周波端子
6 容量可変コンデンサ(第1のコンデンサ)
11 λ線
12 スイッチ部
13 ダイオード
14 DCカットコンデンサ(第2のコンデンサ)
15 抵抗
100,100a,100b,100c 高周波送受信回路(信号受信回路)
101 送信側回路
102,102b 受信側回路
110,110a,110b 高周波送受信装置
200 プローブ
201 プローブ筐体
300,300a,300b NMR測定システム(核磁気共鳴装置)
301 静磁場発生用磁石
302 静磁場方向
303 静磁場中心付近

Claims (15)

  1. 核磁気共鳴に関する信号の送受信を行う信号送受信回路であって、
    前記信号を送受信する同調整合回路と、前記同調整合回路内に備えられ、一方が接地している第1のコンデンサと、前記信号を伝達する信号伝達線と、前記信号の波長をλとしたとき、式(1)で規定される長さLを有するλ線と、接地された接続先および接地されていない接続先を切り替えるスイッチ部と、を有し、
    前記同調整合回路は、前記第1のコンデンサの容量値を含むインピーダンスが前記信号に対して同調整合するよう設定されているか、前記第1のコンデンサの容量値を含まないインピーダンスが前記信号に対して同調整合するよう設定されているか、のどちらかであり、
    前記信号伝達線は、一方の端部が、前記同調整合回路に接続されており、他方の端部が、外部装置に接続されており、
    前記λ線は、一方の端部が前記第1のコンデンサの非接地側に接続しており、他方の端部が、前記スイッチ部に接続されている構成を有する
    ことを特徴とする信号送受信回路。
    L=N・λ/4(N=1,2,3,・・・)・・・(1)
  2. 前記第1のコンデンサは、容量可変コンデンサである
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号送受信回路。
  3. 前記スイッチ部は、ダイオードを含む回路である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の信号送受信回路。
  4. 前記同調整合をしているときを使用状態とし、前記同調整合をしていないときを非使用状態とした場合、
    前記使用状態のとき、前記同調整合回路を送受信する信号の周波数で同調整合するよう前記スイッチ部を切り替え、
    前記非使用状態のとき、前記同調整合回路を送受信する信号の周波数で同調整合しないよう前記スイッチ部を切り替える
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の信号送受信回路。
  5. 第2のコンデンサを有する信号送受信回路であって、
    前記第2のコンデンサは、前記第1のコンデンサ、前記λ線のスイッチ側ではない一端、前記第2のコンデンサの順に接続されるよう配置されるか、
    前記第2のコンデンサは、前記第1のコンデンサ、前記第2のコンデンサ、前記λ線のスイッチ側ではない一端、の順に接続されるよう配置されるかのどちらかである
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の信号送受信回路。
  6. 前記同調整合回路が、磁場中に設置され、
    前記λ線の長さLは、前記スイッチ部の動作が保証される磁場強度の領域に設置される長さである
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の信号送受信回路。
  7. 前記同調整合回路が冷却される場合、前記λ線の長さLは、前記スイッチ部の動作が保証される温度の領域に設置される長さである
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の信号送受信回路。
  8. 前記信号は、100MHz以上の周波数を有する電磁波信号である
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の信号送受信回路。
  9. 核磁気共鳴を励起するための励起信号の送信を行う送信装置と、前記励起信号によって励起される核磁気共鳴信号の受信を行う受信装置とを有する信号送受信装置であって、
    前記送信装置および受信装置の少なくとも一方は、
    前記核磁気共鳴に関する信号を送受信する同調整合回路と、前記同調整合回路内に備えられ、一方が接地している第1のコンデンサと、前記信号を伝達する信号伝達線と、前記信号の波長をλとしたとき、式(1)で規定される長さLを有するλ線と、接地された接続先および接地されていない接続先を切り替えるスイッチ部と、を有し、
    前記同調整合回路は、前記第1のコンデンサの容量値を含むインピーダンスが前記信号に対して同調整合するよう設定されているか、前記第1のコンデンサの容量値を含まないインピーダンスが前記信号に対して同調整合するよう設定されているか、のどちらかであり、
    前記信号伝達線は、一方の端部が、前記同調整合回路に接続されており、他方の端部が、外部装置に接続されており、
    前記λ線は、一方の端部が前記第1のコンデンサの非接地側に接続しており、他方の端部が、前記スイッチ部に接続されている構成を有する
    ことを特徴とする信号送受信装置。
    L=N・λ/4(N=1、2、3、・・・)・・・(1)
  10. 核磁気共鳴を励起するための励起信号の送信を行う送信装置と、前記励起信号によって励起される核磁気共鳴信号の受信を行う受信装置とを有する信号送受信装置であって、
    前記送信装置は、
    前記核磁気共鳴に関する信号を送受信する同調整合回路と、前記同調整合回路内に備えられ、一方が接地している第1のコンデンサと、前記信号を伝達する信号伝達線と、前記信号の波長をλとしたとき、式(1)で規定される長さLを有するλ線と、接地された接続先および接地されていない接続先を切り替えるスイッチ部と、を有し、
    前記同調整合回路は、前記第1のコンデンサの容量値を含むインピーダンスが前記信号に対して同調整合するよう設定されているか、前記第1のコンデンサの容量値を含まないインピーダンスが前記信号に対して同調整合するよう設定されているか、のどちらかであり、
    前記信号伝達線は、一方の端部が、前記同調整合回路に接続されており、他方の端部が、外部装置に接続されており、
    前記λ線は、一方の端部が前記第1のコンデンサの非接地側に接続しており、他方の端部が、前記スイッチ部に接続されている構成を有する
    信号送受信装置であって、
    前記同調整合をしているときを使用状態とし、前記同調整合をしていないときを非使用状態とした場合、
    前記使用状態のとき、前記同調整合回路を送受信する信号の周波数で同調整合するよう前記スイッチ部を切り替え、
    前記非使用状態のとき、前記同調整合回路を送受信する信号の周波数で同調整合しないよう前記スイッチ部を切り替える
    ことを特徴とする信号送受信装置。
    L=N・λ/4(N=1、2、3、・・・)・・・(1)
  11. 核磁気共鳴を励起するための励起信号の送信を行う送信装置と、前記励起信号によって励起される核磁気共鳴信号の受信を行う受信装置とを有する信号送受信装置であって、
    前記受信装置は、
    前記核磁気共鳴に関する信号を送受信する同調整合回路と、前記同調整合回路内に備えられ、一方が接地している第1のコンデンサと、前記信号を伝達する信号伝達線と、前記信号の波長をλとしたとき、式(1)で規定される長さLを有するλ線と、接地された接続先および接地されていない接続先を切り替えるスイッチ部と、を有し、
    前記同調整合回路は、前記第1のコンデンサの容量値を含むインピーダンスが前記信号に対して同調整合するよう設定されているか、前記第1のコンデンサの容量値を含まないインピーダンスが前記信号に対して同調整合するよう設定されているか、のどちらかであり、
    前記信号伝達線は、一方の端部が、前記同調整合回路に接続されており、他方の端部が、外部装置に接続されており、
    前記λ線は、一方の端部が前記第1のコンデンサの非接地側に接続しており、他方の端部が、前記スイッチ部に接続されている構成を有する
    信号送受信装置であって、
    前記同調整合をしているときを使用状態とし、前記同調整合をしていないときを非使用状態とした場合、
    前記使用状態のとき、前記同調整合回路を送受信する信号の周波数で同調整合するよう前記スイッチ部を切り替え、
    前記非使用状態のとき、前記同調整合回路を送受信する信号の周波数で同調整合しないよう前記スイッチ部を切り替える
    ことを特徴とする信号送受信装置。
    L=N・λ/4(N=1、2、3、・・・)・・・(1)
  12. 核磁気共鳴に関する信号の送受信を行うNMRプローブであって、
    前記信号を送受信する同調整合回路と、前記同調整合回路内に備えられ、一方が接地している第1のコンデンサと、前記信号を伝達する信号伝達線と、前記信号の波長をλとしたとき、式(1)で規定される長さLを有するλ線と、接地された接続先および接地されていない接続先を切り替えるスイッチ部と、を有し、
    前記同調整合回路は、前記第1のコンデンサの容量値を含むインピーダンスが前記信号に対して同調整合するよう設定されているか、前記第1のコンデンサの容量値を含まないインピーダンスが前記信号に対して同調整合するよう設定されているか、のどちらかであり、
    前記信号伝達線は、一方の端部が、前記同調整合回路に接続されており、他方の端部が、外部装置に接続されており、
    前記λ線は、一方の端部が前記第1のコンデンサの非接地側に接続しており、他方の端部が、前記スイッチ部に接続されている構成を有する
    ことを特徴とするNMRプローブ。
    L=N・λ/4(N=1、2、3、・・・)・・・(1)
  13. サンプルに核磁気共鳴を励起するための励起信号を照射する送信装置と、前記励起信号によって前記サンプル内で励起される核磁気共鳴信号を受信する受信装置と、前記サンプルに静磁場を与える静磁場発生磁石と、を有する核磁気共鳴装置であって、
    前記送信装置および受信装置の少なくとも一方は、
    前記核磁気共鳴に関する信号を送受信する同調整合回路と、前記同調整合回路内に備えられ、一方が接地している第1のコンデンサと、前記信号を伝達する信号伝達線と、前記信号の波長をλとしたとき、式(1)で規定される長さLを有するλ線と、接地された接続先および接地されていない接続先を切り替えるスイッチ部と、を有し、
    前記同調整合回路は、前記第1のコンデンサの容量値を含むインピーダンスが前記信号に対して同調整合するよう設定されているか、前記第1のコンデンサの容量値を含まないインピーダンスが前記信号に対して同調整合するよう設定されているか、のどちらかであり、
    前記信号伝達線は、一方の端部が、前記同調整合回路に接続されており、他方の端部が、外部装置に接続されており、
    前記λ線は、一方の端部が前記第1のコンデンサの非接地側に接続しており、他方の端部が、前記スイッチ部に接続されている構成を有する
    ことを特徴とする核磁気共鳴装置。
    L=N・λ/4(N=1、2、3、・・・)・・・(1)
  14. 前記静磁場発生磁石は、前記静磁場の方向が鉛直方向または水平方向となるよう設置されている
    ことを特徴とする請求項13に記載の核磁気共鳴装置。
  15. 前記送信装置および前記受信装置は、前記静磁場に対し、水平方向または垂直方向に挿入されているとともに、前記静磁場発生磁石内側の空間を、測定空間と、前記測定空間以外の空間とに区切るためのボア、前記静磁場に対し、水平方向および垂直方向に設置されている
    ことを特徴とする請求項13または請求項14に記載の核磁気共鳴装置。
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