JP5227222B2 - 信号送受信回路、信号送受信装置、nmrプローブおよび核磁気共鳴装置 - Google Patents
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Description
このような送受分離型コイルでは、送信側のコイルと、分離型のコイルとが、電気的、磁気的に結合してしまい、送信側のコイルと、分離型のコイルとに接続されている共振回路との整合をとることが困難となる。また、送信信号である振動磁場照射時に送信側のコイルから受信側のコイルへ磁場が漏れる場合があるが、このような場合、照射した振動磁場が受信コイルに接続されたプリアンプを飽和させ、このプリアンプを一時的、または恒久的に使用不可能な状態としてしまう。
このような問題を解決するために、送受分離型コイルにおける結合を低下させる必要がある。
その他の解決手段については、実施形態中で適宜記載する。
高周波送受信回路100(信号送受信回路)は、サンプルに対し、振動磁場(送信信号)を照射、または、サンプル内で励起されるNMRの電磁波信号(受信信号)を受信する同調整合回路3と、一方が同調整合回路3に接続しており、他方が高周波端子5に接続されている信号伝達線4を有してなる。NMR測定で用いられる送受信信号は、300MHz以上の高周波信号であることが多いので、送受信信号を適宜、高周波信号と記載する。信号伝達線4は、送信信号や、受信信号を伝達する導線である。高周波コイル1や、容量可変コンデンサ2などを含む同調整合回路3は、容量可変コンデンサ2の値を調整することで同調整合回路3を所定の周波数に同調整合させ、信号伝達線4を用いて高周波コイル1と外部回路とで高周波信号の送受信を行う。なお、同調整合回路3は、高周波コイル1と容量可変コンデンサ2などの組み合わせによる回路であるが、これらの組み合わせは自由であるため、図1では、同調整合回路3の具体的な構成は図示していない。
λ線11の長さは、後記するように、高周波送受信回路100が設置される強磁場の影響をスイッチ部12が受けないような長さに調節される。ただし、長さLは以下の式(1)に従って調節される。なお、式(1)において、λは、高周波信号の波長である。
まず、式(1)中のNが奇数である場合について記述する。この場合、λ線11は、波長がλの信号に対しては、λ線11の一端の電圧振幅がゼロであるとき、もう一端の電圧振幅は最大となる。逆に、λ線11の一端の電圧振幅が最大であるとき、もう一端の電圧振幅はゼロとなる。
よって、λ線11のスイッチ部12側の一端をスイッチ部12で非接地としている場合は、この一端の電圧振幅は最大となるため、反対側の一端、すなわちλ線接続点10側の電圧振幅はゼロとなる。これは、λ線接続点10がGND(Ground)になることと等しい。
これに対し、λ線11のスイッチ部12側の一端をスイッチ部12で接地している場合は、この一端の電圧振幅はゼロとなるため、反対側の一端、すなわちλ線接続点10側の電圧振幅は最大となる。
高周波送受信装置110(信号送受信装置)は、高周波送受信装置を送信専用の回路である送信側回路101(送信装置)および受信専用の回路である受信側回路102(受信装置)とに分けて、送信側回路101および受信側回路102のそれぞれに図1と同様の構成を有する高周波送受信回路100を搭載する。
ここで、送信側回路101と受信側回路102では、使用状態/非使用状態となるタイミングが異なる。送信側回路101として用いる場合は、送信時が使用状態、受信時が非使用状態となる。受信側回路102として用いる場合は逆になり、送信時が非使用状態、受信時が使用状態となる。すなわち、送信側回路101および受信側回路102において、同調整合しているときを使用状態とし、同調整合していないときを非使用状態とする。
なお、同調整合回路3の可変コンデンサ2を変化させ、同調整合を調整するときには、スイッチ部12を接地側に切り替えた状態としておく。
そこで、例えば、図2に示す高周波送受信装置の構成例において、受信信号の送信側回路101への伝達を抑えるためには、受信時において、送信側回路101側の同調整合回路3の同調整合そのものが外れた状態とすれば、受信信号が送信側回路101に伝わることを防ぐことが可能となる。
例えば、送信時には、送信側回路101側のスイッチ部12を接地することで、前記した理由により送信側回路101はλ線11が接続されていない回路と等価となり、送信側回路101の同調整合状態はおよそλ線11が接続される前の回路のまま維持される。
なお、λ線11の一端を接地・開放するためには、例えばλ線11の一端にスイッチ部12として、図3や図4に示すようなダイオード13を含む回路を接続し、このダイオード13に制御信号を送ればよい。
高周波送受信装置110a(110)は、送信側回路101のみに高周波送受信回路100a(100)を搭載した例である。
高周波送受信装置110aは、高周波送受信対象400(サンプル)に対し、高周波信号を照射(送信)する送信側回路101(送信装置)と、高周波送受信対象400(サンプル)からの高周波信号を受信する受信側回路102(受信装置)とを備えている。同調整合回路3a(3)は、送信側回路101および受信側回路102ともに、高周波コイル1と、容量可変コンデンサ2,6を備えている。
なお、図3の同調整合回路3a(3)では、1つの高周波コイル1、および2つの容量可変コンデンサ2,6を有しているが、必要に応じて高周波コイルや容量可変コンデンサを追加してもよい。
高周波端子17(5)は、図示しない送信信号生成回路などの外部回路が接続される端子である。
なお、図が煩雑になるのを防ぐため、高周波コイル1と高周波送受信対象400は別々に図示したが、実際には高周波コイル1の中に高周波送受信対象400が装填される形態となる。
なお、λ線11における波長短縮率の代表的な値は66%〜70%である。なお、図3におけるDCカットコンデンサ6aは、コンデンサ6、λ線接続点10、DCカットコンデンサ6aの順で接続されるよう配置されている。
このように、送信側の高周波送受信回路100aの同調整合のみを制御することで、高周波信号受信時に送信側回路101を同調整合から外れた状態とでき、受信信号の損失を抑制する効果を得ることができる。
図4に示す高周波送受信装置110b(110)は、送信側回路101および受信側回路102bともに高周波送受信回路100a(100)を有している構成となっている。
送信側回路101および受信側回路102bに搭載される高周波送受信回路100aの構成は、図3と同様であるので説明を省略する。さらに、送信側回路101における高周波送受信回路100aの動作は、図3と同様であるので説明を省略する。
また、受信側回路102bの高周波送受信回路100aでは、高周波信号受信時(送信回路非使用状態かつ受信回路使用状態時)に受信側制御端子20に電圧を印加することでダイオード13がON状態となり、図1のスイッチ部12における接地状態と等価となる。また、受信側回路102bの高周波送受信回路100aでは、高周波信号送信時(送信回路使用状態かつ受信回路非使用状態時)には受信側制御端子20に電圧を印加しないので、ダイオード13がOFF状態となり、図1のスイッチ部12における非接地状態と等価となる。
なお、高周波端子19(5)は、図示しない受信信号解析回路などの外部回路が接続される端子である。
ここで、測定に用いた送信側回路101および受信側回路102は、図4に示す構成を有している。
図5において、横軸が周波数を、縦軸が回路の反射特性を表しており、谷になっている周波数が共振周波数である。図5(a)が、送信時の受信側回路102の特性を示し、図5(b)が、送信時の送信側回路101の特性を示している。また、図5(c)は、受信時の受信側回路102の特性を示し、図5(d)は、受信時の送信側回路101の特性を示している。また、送受信対象である高周波信号の周波数は、グラフ横軸のほぼ中央となる周波数であり、図5(b)図5(c)で谷になっている周波数である。
図5(a)、図5(b)を比較すると、送信時において受信側回路102と、送信側回路101のピーク位置が異なっていることが分かる。ピーク位置は、同調整合している周波数を示しているので、図5(a)、図5(b)において、送信側回路101は、送受信対象である高周波信号の周波数で共振しており、受信側回路102は送受信対象である高周波信号の周波数で共振していない。図5(c)、図5(d)においては逆の関係である。これにより、ダイオード13(スイッチ部12)をON/OFFすることで、図5のように同調整合状態と、同調整合から外れた状態との切り替えが可能となっていることを実証した。
高周波送受信回路100b(100)は、DCカットコンデンサ6bをλ線11と同調整合回路3との間に配置した構成例である。なお、図6におけるDCカットコンデンサ6bは、コンデンサ6、DCカットコンデンサ6b、λ線接続点10の順で接続されるよう配置されており、λ線接続点10が接地(GND)されたとき、コンデンサ6と並列になるよう接続されている。この構成においても、λ線接続点10をGND/非GNDと切り替えることで、同調整合回路3を同調整合状態と同調整合から外れた状態とを切り替えることが可能となる。ただし、例えば、λ線接続点10をGNDとする場合、DCカットコンデンサ6bと容量可変コンデンサ6は並列の関係であるため、DCカットコンデンサ6bの容量値が、容量可変コンデンサ6の容量値へと加えられる形となる。よって、DCカットコンデンサ6bの容量値は、コンデンサ6の容量値を考慮して、同調整合回路3が同調整合状態を取りうるような値としなければならない。
図7に示すNMRプローブ200は、筐体201の中に高周波送受信回路100c(100)が内蔵されている。高周波送受信回路100cは、図1〜図4および図6に示す高周波送受信回路100,100a,100bなどと同様の構成を有している。ただし図が煩雑になるのを防ぐため、容量可変コンデンサ6、λ線接続点10、およびDCカットコンデンサ6a,6bは省略している。また、スイッチ部12として、ダイオード13が備えられた構成となっている。なお、図7において、図3、図4および図6における抵抗15は省略されている。
NMR測定システム300(核磁気共鳴装置)は、静磁場発生用磁石301における測定用空間305に高周波送受信回路100cが挿入された構造となっている。測定用空間305は、ボア307によって区切られている。静磁場発生用磁石301は、冷媒中に設置されており、ボア307と、静磁場発生用磁石301との間(空間306)も、冷媒で満たされている。なお、ボア307と冷媒の間には、真空断熱層などが配置されるが、図では省略している。
高周波送受信回路100cの構成は、図7で示した高周波送受信回路100cの構成と同様であるため、同一の符号を付して説明を省略する。なお、高周波送受信回路100cにおいて信号伝達線4(図1)や、高周波端子5(図1)などは、煩雑になるのを避けるため省略している。また、高周波送受信回路100cは、図7で示すような筐体201で覆われたプローブ200内に設置されるが、図8〜図10では、煩雑になるのを避けるためプローブ200の構造は省略する。
ここで、NMR測定システム300aが、図8におけるNMR測定システム300と異なる点は、測定用空間404が十字形をしており、静磁場方向403に対して平行方向にも、垂直方向にも高周波送受信回路100cを挿入できるようになっていることである。
本実施形態によれば、使用状態・非使用状態の切り替えが可能な高周波送受信回路100において、使用状態・非使用状態の切り替え手段として弱磁場中でしか確実に動作できないダイオード13を用いる場合でも、λ線11の先にこのダイオード13を接続することで、確実に動作できる領域にダイオード13を設置することができる。これにより、強磁場中に配置された高周波送受信回路100の送信・受信を余分な損失を発生させずに切り替えることを可能としつつ、スイッチ部12としてのダイオード13を確実に動作させることが可能となる。すなわち、送受信を一つの高周波コイル1で行う高周波送受信回路100よりも送信能力や受信能力に優れた高周波送受信回路100を提供できることに加え、スイッチ部12としてのダイオード13を確実に動作させることが可能な高周波送受信回路100を提供することができる。
また、送信用回路101・受信用回路102のように、それぞれの役割に特化した回路となることで、溶液NMR、固体NMRにおける測定感度を総合的に上げることが可能となる。
4 信号伝達線
5 高周波端子
6 容量可変コンデンサ(第1のコンデンサ)
11 λ線
12 スイッチ部
13 ダイオード
14 DCカットコンデンサ(第2のコンデンサ)
15 抵抗
100,100a,100b,100c 高周波送受信回路(信号受信回路)
101 送信側回路
102,102b 受信側回路
110,110a,110b 高周波送受信装置
200 プローブ
201 プローブ筐体
300,300a,300b NMR測定システム(核磁気共鳴装置)
301 静磁場発生用磁石
302 静磁場方向
303 静磁場中心付近
Claims (15)
- 核磁気共鳴に関する信号の送受信を行う信号送受信回路であって、
前記信号を送受信する同調整合回路と、前記同調整合回路内に備えられ、一方が接地している第1のコンデンサと、前記信号を伝達する信号伝達線と、前記信号の波長をλとしたとき、式(1)で規定される長さLを有するλ線と、接地された接続先および接地されていない接続先を切り替えるスイッチ部と、を有し、
前記同調整合回路は、前記第1のコンデンサの容量値を含むインピーダンスが前記信号に対して同調整合するよう設定されているか、前記第1のコンデンサの容量値を含まないインピーダンスが前記信号に対して同調整合するよう設定されているか、のどちらかであり、
前記信号伝達線は、一方の端部が、前記同調整合回路に接続されており、他方の端部が、外部装置に接続されており、
前記λ線は、一方の端部が前記第1のコンデンサの非接地側に接続しており、他方の端部が、前記スイッチ部に接続されている構成を有する
ことを特徴とする信号送受信回路。
L=N・λ/4(N=1,2,3,・・・)・・・(1) - 前記第1のコンデンサは、容量可変コンデンサである
ことを特徴とする請求項1に記載の信号送受信回路。 - 前記スイッチ部は、ダイオードを含む回路である
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の信号送受信回路。 - 前記同調整合をしているときを使用状態とし、前記同調整合をしていないときを非使用状態とした場合、
前記使用状態のとき、前記同調整合回路を送受信する信号の周波数で同調整合するよう前記スイッチ部を切り替え、
前記非使用状態のとき、前記同調整合回路を送受信する信号の周波数で同調整合しないよう前記スイッチ部を切り替える
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の信号送受信回路。 - 第2のコンデンサを有する信号送受信回路であって、
前記第2のコンデンサは、前記第1のコンデンサ、前記λ線のスイッチ側ではない一端、前記第2のコンデンサの順に接続されるよう配置されるか、
前記第2のコンデンサは、前記第1のコンデンサ、前記第2のコンデンサ、前記λ線のスイッチ側ではない一端、の順に接続されるよう配置されるかのどちらかである
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の信号送受信回路。 - 前記同調整合回路が、磁場中に設置され、
前記λ線の長さLは、前記スイッチ部の動作が保証される磁場強度の領域に設置される長さである
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の信号送受信回路。 - 前記同調整合回路が冷却される場合、前記λ線の長さLは、前記スイッチ部の動作が保証される温度の領域に設置される長さである
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の信号送受信回路。 - 前記信号は、100MHz以上の周波数を有する電磁波信号である
ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の信号送受信回路。 - 核磁気共鳴を励起するための励起信号の送信を行う送信装置と、前記励起信号によって励起される核磁気共鳴信号の受信を行う受信装置とを有する信号送受信装置であって、
前記送信装置および受信装置の少なくとも一方は、
前記核磁気共鳴に関する信号を送受信する同調整合回路と、前記同調整合回路内に備えられ、一方が接地している第1のコンデンサと、前記信号を伝達する信号伝達線と、前記信号の波長をλとしたとき、式(1)で規定される長さLを有するλ線と、接地された接続先および接地されていない接続先を切り替えるスイッチ部と、を有し、
前記同調整合回路は、前記第1のコンデンサの容量値を含むインピーダンスが前記信号に対して同調整合するよう設定されているか、前記第1のコンデンサの容量値を含まないインピーダンスが前記信号に対して同調整合するよう設定されているか、のどちらかであり、
前記信号伝達線は、一方の端部が、前記同調整合回路に接続されており、他方の端部が、外部装置に接続されており、
前記λ線は、一方の端部が前記第1のコンデンサの非接地側に接続しており、他方の端部が、前記スイッチ部に接続されている構成を有する
ことを特徴とする信号送受信装置。
L=N・λ/4(N=1、2、3、・・・)・・・(1) - 核磁気共鳴を励起するための励起信号の送信を行う送信装置と、前記励起信号によって励起される核磁気共鳴信号の受信を行う受信装置とを有する信号送受信装置であって、
前記送信装置は、
前記核磁気共鳴に関する信号を送受信する同調整合回路と、前記同調整合回路内に備えられ、一方が接地している第1のコンデンサと、前記信号を伝達する信号伝達線と、前記信号の波長をλとしたとき、式(1)で規定される長さLを有するλ線と、接地された接続先および接地されていない接続先を切り替えるスイッチ部と、を有し、
前記同調整合回路は、前記第1のコンデンサの容量値を含むインピーダンスが前記信号に対して同調整合するよう設定されているか、前記第1のコンデンサの容量値を含まないインピーダンスが前記信号に対して同調整合するよう設定されているか、のどちらかであり、
前記信号伝達線は、一方の端部が、前記同調整合回路に接続されており、他方の端部が、外部装置に接続されており、
前記λ線は、一方の端部が前記第1のコンデンサの非接地側に接続しており、他方の端部が、前記スイッチ部に接続されている構成を有する
信号送受信装置であって、
前記同調整合をしているときを使用状態とし、前記同調整合をしていないときを非使用状態とした場合、
前記使用状態のとき、前記同調整合回路を送受信する信号の周波数で同調整合するよう前記スイッチ部を切り替え、
前記非使用状態のとき、前記同調整合回路を送受信する信号の周波数で同調整合しないよう前記スイッチ部を切り替える
ことを特徴とする信号送受信装置。
L=N・λ/4(N=1、2、3、・・・)・・・(1) - 核磁気共鳴を励起するための励起信号の送信を行う送信装置と、前記励起信号によって励起される核磁気共鳴信号の受信を行う受信装置とを有する信号送受信装置であって、
前記受信装置は、
前記核磁気共鳴に関する信号を送受信する同調整合回路と、前記同調整合回路内に備えられ、一方が接地している第1のコンデンサと、前記信号を伝達する信号伝達線と、前記信号の波長をλとしたとき、式(1)で規定される長さLを有するλ線と、接地された接続先および接地されていない接続先を切り替えるスイッチ部と、を有し、
前記同調整合回路は、前記第1のコンデンサの容量値を含むインピーダンスが前記信号に対して同調整合するよう設定されているか、前記第1のコンデンサの容量値を含まないインピーダンスが前記信号に対して同調整合するよう設定されているか、のどちらかであり、
前記信号伝達線は、一方の端部が、前記同調整合回路に接続されており、他方の端部が、外部装置に接続されており、
前記λ線は、一方の端部が前記第1のコンデンサの非接地側に接続しており、他方の端部が、前記スイッチ部に接続されている構成を有する
信号送受信装置であって、
前記同調整合をしているときを使用状態とし、前記同調整合をしていないときを非使用状態とした場合、
前記使用状態のとき、前記同調整合回路を送受信する信号の周波数で同調整合するよう前記スイッチ部を切り替え、
前記非使用状態のとき、前記同調整合回路を送受信する信号の周波数で同調整合しないよう前記スイッチ部を切り替える
ことを特徴とする信号送受信装置。
L=N・λ/4(N=1、2、3、・・・)・・・(1) - 核磁気共鳴に関する信号の送受信を行うNMRプローブであって、
前記信号を送受信する同調整合回路と、前記同調整合回路内に備えられ、一方が接地している第1のコンデンサと、前記信号を伝達する信号伝達線と、前記信号の波長をλとしたとき、式(1)で規定される長さLを有するλ線と、接地された接続先および接地されていない接続先を切り替えるスイッチ部と、を有し、
前記同調整合回路は、前記第1のコンデンサの容量値を含むインピーダンスが前記信号に対して同調整合するよう設定されているか、前記第1のコンデンサの容量値を含まないインピーダンスが前記信号に対して同調整合するよう設定されているか、のどちらかであり、
前記信号伝達線は、一方の端部が、前記同調整合回路に接続されており、他方の端部が、外部装置に接続されており、
前記λ線は、一方の端部が前記第1のコンデンサの非接地側に接続しており、他方の端部が、前記スイッチ部に接続されている構成を有する
ことを特徴とするNMRプローブ。
L=N・λ/4(N=1、2、3、・・・)・・・(1) - サンプルに核磁気共鳴を励起するための励起信号を照射する送信装置と、前記励起信号によって前記サンプル内で励起される核磁気共鳴信号を受信する受信装置と、前記サンプルに静磁場を与える静磁場発生磁石と、を有する核磁気共鳴装置であって、
前記送信装置および受信装置の少なくとも一方は、
前記核磁気共鳴に関する信号を送受信する同調整合回路と、前記同調整合回路内に備えられ、一方が接地している第1のコンデンサと、前記信号を伝達する信号伝達線と、前記信号の波長をλとしたとき、式(1)で規定される長さLを有するλ線と、接地された接続先および接地されていない接続先を切り替えるスイッチ部と、を有し、
前記同調整合回路は、前記第1のコンデンサの容量値を含むインピーダンスが前記信号に対して同調整合するよう設定されているか、前記第1のコンデンサの容量値を含まないインピーダンスが前記信号に対して同調整合するよう設定されているか、のどちらかであり、
前記信号伝達線は、一方の端部が、前記同調整合回路に接続されており、他方の端部が、外部装置に接続されており、
前記λ線は、一方の端部が前記第1のコンデンサの非接地側に接続しており、他方の端部が、前記スイッチ部に接続されている構成を有する
ことを特徴とする核磁気共鳴装置。
L=N・λ/4(N=1、2、3、・・・)・・・(1) - 前記静磁場発生磁石は、前記静磁場の方向が鉛直方向または水平方向となるよう設置されている
ことを特徴とする請求項13に記載の核磁気共鳴装置。 - 前記送信装置および前記受信装置は、前記静磁場に対し、水平方向または垂直方向に挿入されているとともに、前記静磁場発生磁石内側の空間を、測定空間と、前記測定空間以外の空間とに区切るためのボアが、前記静磁場に対し、水平方向および垂直方向に設置されている
ことを特徴とする請求項13または請求項14に記載の核磁気共鳴装置。
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