JP5226598B2 - ピエゾインジェクタの駆動電圧学習制御装置及び蓄圧式燃料噴射装置 - Google Patents

ピエゾインジェクタの駆動電圧学習制御装置及び蓄圧式燃料噴射装置 Download PDF

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Description

本発明は、ピエゾアクチュエータの駆動制御によって噴射孔の開閉制御が行われるピエゾインジェクタの駆動電圧学習制御装置及び蓄圧式燃料噴射装置に関するものである。
従来、内燃機関の燃料噴射装置として、高圧ポンプによって圧送されコモンレール内に蓄積された高圧の燃料を、燃料噴射弁によって内燃機関の各気筒内に噴射するように構成された蓄圧式燃料噴射装置が使用されている。
このような蓄圧式燃料噴射装置に用いられる燃料噴射弁として、噴射孔を開閉するノズルニードルと、高圧燃料が供給されてその圧力によりノズルニードルに背圧を負荷する背圧室と、ピエゾスタックを伸縮させて背圧室内の高圧燃料を逃がす制御を行うピエゾアクチュエータとを備えたピエゾインジェクタが知られている。このピエゾインジェクタは、ピエゾアクチュエータに対して所定の駆動電圧を印加することでノズルニードルをリフトし噴射孔を開口させて燃料噴射が行われる。
図7は、このように構成されたピエゾインジェクタにおいて、電圧を所定時間印加する場合の、ピエゾアクチュエータへの印加電圧(V)と燃料噴射量(Q)との関係を示している。図7に示す例では、ピエゾアクチュエータに電圧を印加し始め、印加電圧がVaになったときにバルブピストンが移動し始めて燃料噴射が開始され、印加電圧がVaからVbの間は比較的大きな増加率で燃料噴射量が増加する。また、印加電圧がVbを越えると燃料噴射量の増加率は比較的小さくなって燃料噴射量が安定する。
すなわち、ピエゾアクチュエータへの印加電圧がVbとなるまでは、印加電圧の誤差による燃料噴射量の誤差が大きくなる。そのため、燃料噴射量の精度を高めるためには、少なくともVbを越えるような電圧がピエゾアクチュエータに印加される必要がある。具体的には、ピエゾインジェクタの生産時において、図7の実線で示すように、ピエゾインジェクタにおいて燃料噴射量の増加率の変化点となる電圧Vb(以下、この電圧を「必要最小電圧」と称する。)に対して所定のマージンβを加算した電圧Vact(以下、この電圧を「駆動電圧」と称する。)が、ピエゾアクチュエータの駆動電圧として設定される(例えば特許文献1参照)。
この必要最小電圧Vbに対して加算されるマージンβは、図7の破線で示すように、ピエゾインジェクタごとの加工精度のばらつきや経時劣化等によって、必要最小電圧Vb’が大きくなった場合でも駆動電圧Vactが必要最小電圧Vb’を下回ることがないように設定されている。例えば、駆動電圧Vactが、生産時における必要最小電圧Vbに対して30〜40V加算された値となるようにマージンβが設定される。すなわち、マージンβは、必要最小電圧Vbに対するマージンと、加工精度のばらつきや経時劣化等に対するマージンとを考慮して設定されている。
特開2005−172002号公報 (段落[0003])
しかしながら、上述したような従来の駆動電圧の設定の仕方では、ピエゾインジェクタの経時劣化を生じる前から、必要以上に高い電圧が印加されることになる。そのため、ピエゾアクチュエータや、バッテリ等電力供給系統の負荷が必要以上に大きくなりやすく、また、ピエゾインジェクタを制御する制御装置の電子部品の発熱等の負荷も大きくなりやすい。
そこで、本発明の発明者は鋭意努力し、内燃機関の無噴射状態において、その時点でのピエゾアクチュエータの駆動電圧を学習することで、このような問題を解決できることを見出し、本発明を完成させたものである。すなわち、本発明は、ピエゾアクチュエータの駆動電圧を決定するために設定されるマージンが必要以上に大きくならないようにされ、ピエゾインジェクタや、バッテリ等電力供給系統、さらには制御装置への負荷の低減が図られるピエゾインジェクタの駆動電圧学習制御装置及び蓄圧式燃料噴射装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、内燃機関の気筒内に燃料を噴射するピエゾインジェクタに備えられたピエゾアクチュエータに印加する駆動電圧の学習を行うためのピエゾインジェクタの駆動電圧学習制御装置において、内燃機関への燃料噴射が行われない状態を検出する学習条件判定部と、燃料噴射が行なわれない状態で、ピエゾアクチュエータに対する所定時間の電圧の印加を印加電圧の設定値を変えながら繰返し行うインジェクタ駆動制御部と、電圧の印加によって所定時間にあらかじめ設定された所定量の燃料噴射が行われたときの印加電圧の値に基づき駆動電圧を学習する駆動電圧学習部と、を備えることを特徴とするピエゾインジェクタの駆動電圧学習制御装置が提供され、上述した問題を解決することができる。
また、本発明のピエゾインジェクタの駆動電圧学習制御装置を構成するにあたり、駆動電圧学習部は、所定時間に所定量の燃料噴射が行われたときの印加電圧の値からあらかじめ設定された所定値を引いた値を噴射立上り電圧として判別することが好ましい。
また、本発明のピエゾインジェクタの駆動電圧学習制御装置を構成するにあたり、駆動電圧学習部は、あらかじめ設定されたマージンを噴射立上り電圧に加算した値を駆動電圧として学習することが好ましい。
また、本発明のピエゾインジェクタの駆動電圧学習制御装置を構成するにあたり、駆動電圧学習部は、所定時間に所定量の燃料噴射が行われたときの印加電圧の値に、あらかじめ設定されたマージンを加算した値を駆動電圧として学習することが好ましい。
また、本発明のピエゾインジェクタの駆動電圧学習制御装置を構成するにあたり、駆動電圧学習部は、内燃機関のクランクシャフトの角速度の変動に基づき所定時間に所定量の燃料噴射が行われたことを判別することが好ましい。
また、本発明の別の態様は、燃料を圧送する高圧ポンプと、高圧ポンプから圧送される燃料が蓄積されるコモンレールと、ピエゾアクチュエータを備えコモンレールに蓄積された燃料を内燃機関の気筒内に噴射するピエゾインジェクタと、ピエゾインジェクタの駆動を制御する制御装置と、を備えた蓄圧式燃料噴射装置において、制御装置は、内燃機関への燃料噴射が行われない状態を検出する学習条件判定部と、燃料噴射が行なわれない状態で、ピエゾアクチュエータに対する所定時間の電圧の印加を印加電圧の設定値を変えながら繰返し行うインジェクタ駆動制御部と、電圧の印加によって所定時間にあらかじめ設定された所定量の燃料噴射が行われたときの印加電圧の値に基づきピエゾアクチュエータに印加する駆動電圧を学習する駆動電圧学習部と、を備えることを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置である。
本発明のピエゾインジェクタの駆動電圧学習制御装置及び蓄圧式燃料噴射装置によれば、学習条件判定部で検出される燃料の無噴射状態において、インジェクタ駆動制御部によってピエゾアクチュエータに対する所定時間の電圧の印加が印加電圧の設定値を変えながら繰返し行われ、駆動電圧学習部で、所定時間に所定量の燃料噴射が行われたときの印加電圧に基づいてその時点での駆動電圧が学習される。したがって、ピエゾインジェクタの生産時のばらつきや劣化度合いに応じた駆動電圧を学習することが可能になり、必要以上に大きな駆動電圧が印加されることがなくなるために、ピエゾインジェクタや、バッテリ等電力供給系統、さらには制御装置への負荷が低減される。
また、本発明のピエゾインジェクタの駆動電圧学習制御装置において、駆動電圧学習部が、所定時間で所定量の燃料噴射が行われる印加電圧の値から所定値を引いた値を噴射立上り電圧とすることで、燃料噴射が開始される電圧が短時間でかつ精度よく求められる。
また、本発明のピエゾインジェクタの駆動電圧学習制御装置において、駆動電圧学習部が、噴射立上り電圧に所定のマージンを加算して駆動電圧とすることで、噴射立上り電圧との関係に基づく駆動電圧が短時間で求められる。
また、本発明のピエゾインジェクタの駆動電圧学習制御装置において、駆動電圧学習部が、所定時間で所定量の燃料噴射が行われる印加電圧を求めた上で、当該印加電圧の値に所定のマージンを加算して駆動電圧とすることで、駆動電圧の設定が短時間で行われる。
また、本発明のピエゾインジェクタの駆動電圧学習制御装置において、駆動電圧学習部が、内燃機関のクランクシャフトの角速度の変動に基づき所定時間で所定量の燃料噴射が行われたことを判別することで、所定量の燃料噴射が行われたことを容易にかつ精度よく推定できる。
本発明の実施の形態にかかる蓄圧式燃料噴射装置の構成例を説明するための図である。 ピエゾインジェクタの構成について説明するための断面図である。 ピエゾインジェクタの構成について詳細に説明するための断面図である。 制御装置(駆動電圧学習制御装置)の構成例を示すブロック図である。 駆動電圧の学習方法を説明するための図である。 駆動電圧の学習方法を説明するためのフローチャートである。 従来の駆動電圧の設定方法を説明するための図である。
以下、適宜図面を参照して、本発明のピエゾインジェクタの駆動電圧学習制御装置及び蓄圧式燃料噴射装置に関する実施の形態について具体的に説明する。ただし、かかる実施の形態は本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の範囲内で任意に変更することが可能である。なお、それぞれの図中、同じ符号を付してあるものについては同一の部材が示され、適宜説明が省略されている。
1.蓄圧式燃料噴射装置
図1は、本実施形態の蓄圧式燃料噴射装置50の構成例を示す概略図である。
この蓄圧式燃料噴射装置50は、燃料タンク1と、低圧ポンプ2と、高圧ポンプ5と、コモンレール10と、ピエゾインジェクタ13等を主たる要素として備えている。
蓄圧式燃料噴射装置50のそれぞれの構成要素は燃料通路で接続されており、低圧燃料が流動する燃料タンク1から高圧ポンプ5の加圧室5aまでの燃料供給通路18a〜18bが実線で示され、高圧燃料が流動する加圧室5aからコモンレール10までの高圧燃料通路37、及びコモンレール10から各ピエゾインジェクタ13までの高圧燃料通路39が太線で示されている。また、高圧ポンプ5、圧力制御弁12、及びピエゾインジェクタ13から燃料タンク1までの燃料還流通路30a〜30cが破線で示されている。図中の矢印は各通路における燃料の進行方向を示している。
この蓄圧式燃料噴射装置50では、燃料タンク1内の燃料が低圧ポンプ2によって高圧ポンプ5に向けて送られる。このとき、加圧室5aに送られる燃料の流量は、内燃機関の運転状態やコモンレール10の圧力(以下、「レール圧」と称する。)の目標値に応じて、電磁式の比例制御弁からなる流量制御弁8によって調節される。また、流量制御弁8より上流側の燃料供給通路18b内の圧力が所定値に維持されるように、燃料供給通路18bにはオーバーフローバルブ14が接続され、余剰の燃料が燃料タンク1に戻される。
流量制御弁8によって流量が調節されて供給される燃料は、プランジャ7が下降することで加圧室5aに負圧が生じると、燃料吸入弁6を介して加圧室5aに流れ込む。その後、カム15によってプランジャ7が上昇させられて加圧室5a内の燃料が加圧されると、燃料吐出弁9が開かれ、コモンレール10に向けて高圧燃料が圧送される。
コモンレール10には、高圧ポンプ5から圧送された高圧燃料が蓄積される。このコモンレール10には圧力センサ21が取り付けられており、レール圧が目標レール圧となるように、制御装置100による圧力制御弁12や流量制御弁8のフィードバック制御が行われる。その結果、目標レール圧の高圧燃料がコモンレール10から複数のピエゾインジェクタ13に対して供給された状態になる。
ピエゾインジェクタ13には、噴射孔を開閉するための背圧逃し機構60が備えられている。ピエゾインジェクタ13では、コモンレール10から高圧燃料が供給されている状態で、制御装置100によって背圧逃し機構60のピエゾアクチュエータ51に電圧が印加されあるいは電圧の印加が停止されることで噴射孔が開閉され、様々な噴射パターンで図示しない内燃機関の気筒内に燃料が噴射される。
2.ピエゾインジェクタ
図2及び図3は、燃料噴射弁の一例として、ピエゾスタック51Aを有するピエゾアクチュエータ51を含む背圧逃し機構60を備えたピエゾインジェクタ13の構成例を示している。このピエゾインジェクタ13は、ノズルニードル83の後端部側に負荷される背圧室91内の高圧燃料を、背圧逃し機構60によって逃すことにより、燃料の噴射が行われるように構成されたものである。
ピエゾインジェクタ13を構成するインジェクタハウジング61には、長手方向孔61a、コモンレールに通じる高圧通路61b及び燃料タンク1に通じる低圧通路61cが形成されている。このうち、長手方向孔61a内には、ピエゾアクチュエータ51と、段付きの軸方向孔63aが形成された変位増幅部ボディ63とが配置されており、軸方向孔63a内に変位増幅ピストン65とバルブピストン67とが軸方向摺動可能に収容されている。変位増幅部ボディ63内における、変位増幅ピストン65とバルブピストン67との間には変位増幅室66が形成されている。
変位増幅ピストン65は、調整ワッシャ55を介して、変位増幅部ボディ63の外周に嵌め合わせられた管状ばね53によって、ピエゾスタック51Aの伸張方向に、すなわち、ピエゾアクチュエータ51の作用方向とは反対方向に付勢されるとともに、調整シム57を介してピエゾアクチュエータ51と当接している。
変位増幅部ボディ63の段付きの軸方向孔63aのうち、変位増幅ピストン65側とは反対側の部分にスプリング69が配置され、バルブピストン67が変位増幅ピストン65側とは反対側、すなわち、ピエゾアクチュエータ51の作用方向に付勢されている。
ピエゾアクチュエータ51は多数のピエゾ結晶(図示せず)が積層されて上下に配置されたピエゾスタック51Aを備えており、このピエゾスタック51Aは、ピエゾアクチュエータ51に通電を行うとその長さが伸長する。ピエゾスタック51Aの長さが伸張すると、ピエゾスタック51Aの変位が変位増幅ピストン65に伝達されるとともに、変位増幅室66の増幅比の分だけ増幅されてバルブピストン67に伝達される。
噴射孔79b側のインジェクタハウジング61の端面には弁プレート71が配置されている。この弁プレート71には段付きの軸方向孔71aが形成されており、軸方向孔71aのうちインジェクタハウジング61側の部分にはバルブピストン67の端部が収容され、反対側の部分には弁部材73が収容されている。
弁プレート71のインジェクタハウジング61側とは反対側の面にはオリフィスプレート75が配置されており、弁プレート71の軸方向孔71a内において、オリフィスプレート75と弁部材73との間にスプリング77が配置され、弁部材73がバルブピストン67側に付勢されている。そのため、バルブピストン67と弁部材73とが互いに押圧し合っている。
オリフィスプレート75の弁プレート71側とは反対側の面にはノズルボディ79が配置されている。弁プレート71、オリフィスプレート75、ノズルボディ79は、位置決めピン(図示せず。)によって互いに位置合わせされるとともに、インジェクタハウジング61の端部に螺合したノズルナット81によって固定されている。
ノズルボディ79には段付きの軸方向孔79aが形成されるとともに、軸方向孔79aの下端部は噴射孔79bが形成されている。軸方向孔79a内にはノズルニードル83が軸方向摺動自在に配置され、その噴射孔79b側の端部は、弁座を形成する軸方向孔79aの下端部にシート可能になっている。
ノズルニードル83の後端部には、オリフィスプレート75に支持されたスプリングプレート85が嵌め合わされており、スプリングプレート85の内部において、ノズルニードル83の後端面とオリフィスプレート75との間に背圧室91が形成されている。スプリングプレート85とノズルニードル83の中央部に嵌め合わされたワッシャ87との間にはニードルスプリング89が配置されており、ノズルニードル83が、ニードルスプリング89によって噴射孔79b側に付勢されている。
弁プレート71とノズルボディ79との間に配置されたオリフィスプレート75には、インジェクタハウジング61の高圧通路61bを介して供給される高圧燃料をスプリングプレート85の外周部からノズルニードル83の周囲を通って噴射孔79bに導く第1の孔75aと、同じく高圧通路61bを介して供給される高圧燃料を背圧室91に導く第1の絞り孔75bとが形成されている。
オリフィスプレート75には、スプリングプレート85内の背圧室91と弁プレート71の軸方向孔71aとを連通する第2の絞り孔75cと、スプリングプレート85の外周部と弁プレート71の軸方向孔71aとを連通する第3の絞り孔75dとが形成されている。このうち第3の絞り孔75dは、弁部材73によって開閉されるようになっている。
この図2及び図3に示すピエゾインジェクタ13において、ピエゾスタック51Aが伸張されていない状態でインジェクタハウジング61の高圧通路61bから高圧燃料が導入されると、オリフィスプレート75の第1の孔75aを介してノズルニードル83の周囲から噴射孔79b側に高圧燃料が導かれる。
また、高圧燃料は第1の絞り孔75bを介して背圧室91にも供給されるとともに、第2の絞り孔75cを介して弁プレート71の軸方向孔71aにも導かれる。このとき、軸方向孔71aの縮径部71bは弁部材73によって閉じられているため、高圧燃料はさらに第3の絞り孔75dを介して、ノズルニードル83の周囲から噴射孔79b側に導かれる。
この状態では、ノズルニードル83を噴射孔79b側に押圧する力とニードルスプリング89の付勢力との総和が、噴射孔79b側とは反対側に押圧する力に勝るため、ノズルニードル83は弁座にシートし、噴射孔79bは塞がれている。
一方、ピエゾアクチュエータ51に駆動電圧Vactが印加されると、ピエゾスタック51Aが伸張し、ピエゾスタック51Aの変位が変位増幅ピストン65に伝達され、さらに、変位増幅室66で増幅されてバルブピストン67に伝達される。
バルブピストン67によって弁部材73が押圧されると、弁部材73が弁プレート71の軸方向孔71aの縮径部71bから離間して縮径部71bが開放される一方、オリフィスプレート75の第3の絞り孔75dが塞がれる。そうすると、背圧室91内でノズルニードル83の後端部に負荷されていた背圧が変位増幅室66側に逃されるため、ノズルニードル83を噴射孔79bとは反対側に押圧する力がニードルスプリング89の付勢力を上回り、ノズルニードル83が弁座からリフトし、噴射孔79bが開放される。
その後、噴射終了時期になると、ピエゾアクチュエータ51への駆動電圧Vactの印加が停止されると、ピエゾスタック51Aが縮み、バルブピストン67も後退することで、弁部材73によって弁プレート71の軸方向孔71aの縮径部71bが閉じられる。そうすると、再びノズルニードル83が弁座にシートし、噴射孔79bは塞がれる。
ノズルニードル83の背圧制御に用いられ、変位増幅室66側に逃された燃料は、燃料逃し通路61cを介して燃料還流通路30cに流され、燃料タンクに戻される。
3.ピエゾインジェクタの駆動電圧学習制御装置(制御装置)
(1)全体構成
図4は、図1に示す制御装置100の構成のうち、燃料噴射制御及びピエゾインジェクタ13の駆動電圧学習制御に関する部分を機能的なブロックに表した図を示している。
この制御装置100は、公知の構成のマイクロコンピュータを中心に構成されており、目標噴射量演算部101と、学習条件判定部102と、インジェクタ駆動制御部103と、駆動電圧学習部104と、クランク角検出部105と、レール圧検出部106とを備えている。これらの各部は、具体的には、マイクロコンピュータによるプログラムの実行により実現される。
(2)レール圧検出部
レール圧検出部106は、コモンレール10に取り付けられた圧力センサ21の出力に基づき、レール圧Prailを検出する。検出されるレール圧Pralは、学習条件判定部102及びインジェクタ駆動制御部103に送信される。
(3)クランク角検出部
クランク角検出部105は、内燃機関のクランクシャフトの回転位置を検出するために内燃機関に備えられたクランクセンサのセンサ値Scを読込むとともに、クランクシャフトの回転移動に伴う角速度ωcを算出する。検出されたクランクシャフトの角速度ωcは、駆動電圧学習部104に送信される。
本実施形態の制御装置100では、ピエゾインジェクタ13の駆動電圧Vactの学習制御時に、ピエゾインジェクタ13から所定量の燃料噴射が行われたことを判別する手段としてクランク角検出部105が備えられている。他の手段によって、ピエゾインジェクタ13から所定量の燃料噴射が行われたことを判別するのであれば、クランク角検出部105は省略されていても構わない。
(4)目標噴射量演算部
目標噴射量演算部101は、内燃機関の回転数Ne及びアクセル操作量Acc等に基づいて、内燃機関の気筒内に噴射する燃料の目標噴射量Qtgtを算出する。算出された目標噴射量Qtgtの値は学習条件判定部102及びインジェクタ駆動制御部103に送られる。
(5)学習条件判定部
学習条件判定部102は、ピエゾインジェクタ13の駆動電圧Vactを学習する制御を行うための条件が成立しているか否かを判別する。この条件は、ピエゾアクチュエータへ51への印加電圧と燃料噴射量との関係を把握しやすくするための条件であり、適宜設定することができる。本実施形態の制御装置100では、ピエゾインジェクタ13から内燃機関への燃料噴射が行われない状態になっており、かつ、レール圧Pralがあらかじめ設定された所定範囲内にあることが学習条件となっている。
内燃機関への燃料噴射が行われない状態とは、例えば、車両の通常走行状態からアクセルが急激に離された状態、いわゆる、オーバーラン状態が挙げられるが、オーバーラン状態以外の期間であっても、所定期間燃料噴射が行われない状態であればよい。また、駆動電圧の学習制御時に電圧を印加する時間を、学習制御時に検出されるレール圧Prailに応じて可変とするのであれば、レール圧Prailが所定範囲内にあることを学習条件としなくてもよい。
本実施形態の制御装置100では、オーバーラン状態においてピエゾインジェクタ13の駆動電圧Vactの学習制御が行われるように、アクセル操作量Accを読込むとともに、読込んだアクセル操作量Accと、目標噴射量演算部101で算出された目標噴射量Qtgtとに基づいて、内燃機関への燃料噴射が行われない状態を検出する。アクセル操作量Accや目標噴射量Qtgt以外の関連のある因子としては、内燃機関の回転数、内燃機関の冷却水温、燃料温度、変速機のギア位置及びクラッチ位置、ブースト圧、車速、バッテリ電圧等が挙げられる。
また、本実施形態の制御装置100は、内燃機関への燃料噴射が行われない状態になることでレール圧Prailが低下しはじめ、レール圧検出部106で検出されたレール圧Prailが比較的低い所定範囲内の値となった時に、駆動電圧Vactの学習条件が成立したと判定する。そして、学習条件が成立していると判別されると、学習条件判定部102はインジェクタ駆動制御部103及び駆動電圧学習部104に対して学習制御実行信号Ssを送信する。
(6)インジェクタ駆動制御部
インジェクタ駆動制御部103は、ピエゾインジェクタ13の駆動電圧Vactの学習制御が行われない通常の燃料噴射制御時においては、レール圧Prailを読込むとともに、読込んだレール圧Prailと目標噴射量演算部101で算出された目標噴射量Qtgtとに基づき、燃料噴射量が目標噴射量Qtgtとなるように、ピエゾアクチュエータ51に電圧を印加すべき噴射電圧印加時間ETinjを算出する。そして、噴射電圧印加時間ETinjの始期においては、ピエゾアクチュエータ51に所定の駆動電圧Vactで電圧を印加して電荷を蓄積するとともに、噴射電圧印加時間ETinjの終期においては、ピエゾアクチュエータ51に蓄積された電荷を放電して駆動電圧Vactの印加を停止する。
また、インジェクタ駆動制御部103は、学習条件判定部102から学習制御実行信号Ssが送信されると、ピエゾアクチュエータ51に対する所定の学習電圧印加時間ETstでの電圧の印加が、電圧Vsの設定値を変えながら繰り返し行われるように制御を行う。
本実施形態では、レール圧Prailが所定範囲内のときに学習制御が行われるため、学習電圧印加時間ETstはあらかじめ設定される固定値となっている。レール圧Prailが所定範囲内であることを学習条件として定めてない場合には、あらかじめ備えられたレール圧Prail毎の学習電圧印加時間ETstと燃料噴射量との関係を示すマップ等に基づき選択される可変値とされる。この学習電圧印加時間ETstは、例えば、通常の燃料噴射制御を行うための駆動電圧Vactが印加される場合に燃料噴射量が20mm3となるような時間に設定される。
また、この学習制御は、基本的に内燃機関の燃料噴射が行われない状態で行われるものであり、設定される電圧Vsの値は、電圧が所定の学習電圧印加時間ETstで印加されることでピエゾインジェクタ13から燃料が噴射された場合であっても、内燃機関の燃焼性に影響を与えない程度の値に設定される。この電圧Vsの設定値は、小さい値から徐々に増加するように変えられることが好ましい。駆動電圧学習部104において所定量Q0の燃料噴射の実行を判別するにあたり、内燃機関の燃焼性に影響を与えることがないようにするためである。
(7)駆動電圧学習部
駆動電圧学習部104は、学習条件判定部102から学習制御実行信号Ssが送信されると、インジェクタ駆動制御部103によって電圧Vsを変えながら所定の学習電圧印加時間ETstでの電圧の印加が行われた結果、あらかじめ設定された所定量Q0の燃料噴射が行われたときの電圧の値VQ=Q0を求める。そして、駆動電圧学習制御部104は、このときの電圧の値VQ=Q0に基づき、通常の燃料噴射制御時にピエゾアクチュエータ51に印加する駆動電圧Vactを学習する。
学習制御時の燃料噴射量の基準となる所定量Q0は、内燃機関の燃焼性に影響を与えることがない程度の値に設定され、例えば、所定量Q0は1mm3に設定される。
本実施形態の制御装置100では、駆動電圧学習部104は、クランク角検出部105で算出されるクランクシャフトの回転移動に伴う角速度ωcを継続的に読み込み、この角速度ωcの変動Δωcに基づいて、ピエゾインジェクタ13から所定量Q0の燃料噴射が行われたことを判別する。
具体的には、内燃機関の気筒内に燃料噴射が行われると、内燃機関のピストンが押し下げられクランクシャフトが回転させられることから、駆動電圧学習部104には、学習制御時に基準とされる所定量Q0の燃料が内燃機関の気筒内に噴射されたときのクランクシャフトの回転移動に伴う角速度ωcの基準変動量Δωc0があらかじめ実験等によって求められて記憶されている。そして、インジェクタ駆動制御部103によって、印加する電圧の設定値Vsを変えながら所定の学習電圧印加時間ETstで電圧の印加が繰返し行われ、クランクシャフトの角速度ωcの変動Δωcが基準変動量Δωc0となったときに、駆動電圧学習部104は所定の学習電圧印加時間ETstに所定量Q0の燃料噴射が行われたと判別する。
そして、図5に示すように、駆動電圧学習部104は、所定量Q0の燃料噴射が行われたときの印加電圧の値VQ=Q0をもとにして噴射立上り電圧Vaを求め、駆動電圧Vactが少なくとも必要最小電圧Vbを越えるようにあらかじめ設定されたマージンγが噴射立上り電圧Vaに対して加算されて、駆動電圧Vactが更新される。
この噴射立上り電圧Vaは、ピエゾインジェクタ13ごとの加工精度のばらつきや経時劣化があっても、学習制御が行われた時点での噴射立上り電圧Vaとして求められるため、加算されるマージンγは、駆動電圧Vactが少なくとも必要最小電圧Vbを越える程度に、すなわち、必要最小電圧Vbに対するマージンが最低限確保される程度に、比較的小さく設定される。したがって、加工精度のばらつきや経時劣化等に対するマージンがさらに加算されていた従来のマージンβのように必要以上に大きな駆動電圧Vactが設定されることがなくなるために、ピエゾインジェクタ13やバッテリ等の電力供給系統、制御装置100への負荷が低減される。
新たに駆動電圧Vactが更新されると、駆動電圧学習部104は、インジェクタ駆動制御部103に対して、以降のピエゾインジェクタ13の駆動制御において用いる駆動電圧Vactの指示を送る。
なお、本実施形態の制御装置100の駆動電圧学習部104は、所定の学習電圧印加時間ETstに所定量Q0の燃料噴射が行われたときの印加電圧の値VQ=Q0から噴射立上り電圧Vaを求めた上でマージンγを加算して駆動電圧Vactを設定するようになっているが、所定の学習電圧印加時間ETstに所定量Q0の燃料噴射が行われたときの印加電圧の値VQ=Q0に対して、直接所定のマージンを加算して駆動電圧Vactを設定するようにしてもよい。
3.駆動電圧学習制御方法
次に、本実施形態の制御装置100によって行われるピエゾインジェクタ13の駆動電圧の学習制御方法について、図6のフローに基づいて説明する。
まず、スタート後のステップS11では、内燃機関の回転数Ne、アクセル操作量Acc及びレール圧Prail等が検出され、次いで、ステップS12では、内燃機関の気筒内に噴射する燃料の目標噴射量Qtgtが算出される。
ステップS13では、ステップS12で算出された目標噴射量Qtgtがゼロであるか否かが判別される。目標噴射量Qtgtがゼロでない場合には、ステップS22に進み目標噴射量Qtgtとレール圧Prailとに基づき噴射電圧印加時間ETinjを算出し、ステップS23でピエゾアクチュエータ51に駆動信号を出力する。この場合には、ピエゾインジェクタ13の駆動電圧Vactの学習制御は行われずに本ルーチンを終了する。
一方、ステップS13において目標噴射量Qtgtがゼロと判別された場合には、ステップS14に進み、駆動電圧Vactの学習条件が成立しているか否かが判別される。本実施形態の制御装置100では、すでにステップS13でも目標噴射量Qtgtがゼロであることが把握されており、このステップS14では、現在の車両の走行状態がオーバーラン状態であるかを判別するためにアクセル操作量Accがゼロであるか否かが判別されるとともに、レール圧Prailが所定範囲内にあるか否かが判別される。学習条件が成立していない場合には、印加する電圧Vsと燃料噴射量との関係を正確に把握することが困難であるため、ピエゾインジェクタ13の駆動電圧Vactの学習制御を行わずにそのまま本ルーチンを終了する。
一方、駆動電圧Vactの学習条件が成立している場合にはステップS15に進み、電圧Vsを現在設定されている駆動電圧Vactよりも充分に低く設定された初期電圧V0に設定して、ピエゾアクチュエータ51に対して所定の学習電圧印加時間ETstでの電圧の印加が行われる。次いで、ステップS16で、内燃機関のクランクシャフトの角速度ωcの変動Δωcを検出し、ステップS17で、クランクシャフトの角速度ωcの変動Δωcが基準変動量Δωc0と一致あるいは近似しているか否かが判別される。
クランクシャフトの角速度ωcの変動Δωcが基準変動量Δωc0と一致あるいは近似していない場合には、ピエゾインジェクタ13からあらかじめ設定されている所定量Q0の燃料噴射が行われていないと判断されることから、ステップS18に進み、電圧Vsを前回の電圧Vn-1(学習制御開始直後であれば初期電圧V0)から所定量X増加させた値に設定してピエゾアクチュエータ51に対して所定の学習電圧印加時間ETstで電圧が印加された後、ステップS16に戻る。
そして、ある電圧Vs=VQ=Q0が所定の学習電圧印加時間ETstに印加され、ピエゾインジェクタ13から所定量Q0の燃料噴射が行われることで、ステップS17で、クランクシャフトの角速度ωcの変動Δωcが基準変動量Δωc0と一致あるいは近似していると判断されるまで、徐々に電圧Vsの値を増加させながらピエゾアクチュエータ51に対して所定の学習電圧印加時間ETstでの電圧の印加が行われる。
ステップS17で、クランクシャフトの角速度ωcの変動Δωcが基準変動量Δωc0と一致あるいは近似していると判断されると、ステップS19に進み、そのときの電圧VQ=Q0から規定値αを差し引き、噴射立上り電圧Vaを求める。次いで、ステップS20で噴射立上り電圧Vaに所定のマージンγを加算した新たな駆動電圧Vactを算出した後、ステップS21でピエゾインジェクタ13の駆動電圧Vactを更新して本ルーチンを終了する。
以上説明した本実施形態の駆動電圧Vactの学習制御方法では、レール圧Prailが所定範囲内にあることが学習条件の一つとされ、ピエゾアクチュエータ51に対して所定の学習電圧印加時間ETstで電圧が印加されるようになっている。ただし、駆動電圧Vactの学習制御を行う際のレール圧Prailに応じて学習電圧印加時間ETstを可変とするのであれば、レール圧Prailが条件になっていなくてもよい。この場合、図6のフロー中のステップS14とステップS15の間に、レール圧Prailに基づいて学習電圧印加時間ETstを設定するステップが設けられる。
以上のように行われる本実施形態のピエゾインジェクタ13の駆動電圧の学習制御方法によれば、ピエゾインジェクタ13の生産時のばらつきや劣化度合いに応じて、その時点での好適な駆動電圧Vactを学習することが可能になる。そのため、ピエゾアクチュエータ51への必要最小電圧Vbを越える電圧を駆動電圧Vactとして設定するために加算されるマージンγを極力小さくすることができる。したがって、必要以上に大きな駆動電圧Vactがピエゾアクチュエータ51に印加されることがなくなり、ピエゾインジェクタ13や、バッテリ等電力供給系統、さらには制御装置100への負荷が低減される
1:燃料タンク、2:低圧ポンプ、5:高圧ポンプ、5a:加圧室、6:燃料吸入弁、7:プランジャ、8:流量制御弁、9:燃料吐出弁、10:コモンレール、12:圧力制御弁、13:ピエゾインジェクタ、14:オーバーフローバルブ、15:カム、18a・18b:燃料供給通路、21:圧力センサ、30a〜30c:燃料還流通路、37・39:高圧燃料通路、50:蓄圧式燃料噴射装置、51:ピエゾアクチュエータ、51A:ピエゾスタック、60:背圧逃し機構、61b:高圧通路、63:変位増幅部ボディ、65:変位増幅ピストン、66:変位増幅室、67:バルブピストン、71:弁プレート、73:弁部材、75:オリフィスプレート、75a:第1の孔、75b:第1の絞り孔、75c:第2の絞り孔、75d:第3の絞り孔、79b:噴射孔、83:ノズルニードル、91:背圧室、100:駆動電圧学習制御装置(制御装置)、101:目標噴射量演算部、102:学習条件判定部、103:インジェクタ駆動制御部、104:駆動電圧学習部、105:クランク角検出部

Claims (6)

  1. 内燃機関の気筒内に燃料を噴射するピエゾインジェクタに備えられたピエゾアクチュエータに印加する駆動電圧の学習を行うためのピエゾインジェクタの駆動電圧学習制御装置において、
    前記内燃機関への燃料噴射が行われない状態を検出する学習条件判定部と、
    前記燃料噴射が行なわれない状態で、前記ピエゾアクチュエータに対する所定時間の電圧の印加を印加電圧の設定値を変えながら繰返し行うインジェクタ駆動制御部と、
    前記電圧の印加によって前記所定時間にあらかじめ設定された所定量の燃料噴射が行われたときの前記印加電圧の値に基づき前記駆動電圧を学習する駆動電圧学習部と、
    を備えることを特徴とするピエゾインジェクタの駆動電圧学習制御装置。
  2. 前記駆動電圧学習部は、前記所定時間に前記所定量の燃料噴射が行われたときの前記印加電圧の値からあらかじめ設定された所定値を引いた値を噴射立上り電圧として判別することを特徴とする請求項1に記載のピエゾインジェクタの駆動電圧学習制御装置。
  3. 前記駆動電圧学習部は、あらかじめ設定されたマージンを前記噴射立上り電圧に加算した値を前記駆動電圧として学習することを特徴とする請求項2に記載のピエゾインジェクタの駆動電圧学習制御装置。
  4. 前記駆動電圧学習部は、前記所定時間に前記所定量の燃料噴射が行われたときの前記印加電圧の値に、あらかじめ設定されたマージンを加算した値を前記駆動電圧として学習することを特徴とする請求項1に記載のピエゾインジェクタの駆動電圧学習制御装置。
  5. 前記駆動電圧学習部は、前記内燃機関のクランクシャフトの角速度の変動に基づき前記所定時間に前記所定量の燃料噴射が行われたことを判別することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のピエゾインジェクタの駆動電圧学習制御装置。
  6. 燃料を圧送する高圧ポンプと、前記高圧ポンプから圧送される前記燃料が蓄積されるコモンレールと、ピエゾアクチュエータを備え前記コモンレールに蓄積された燃料を内燃機関の気筒内に噴射するピエゾインジェクタと、前記ピエゾインジェクタの駆動を制御する制御装置と、を備えた蓄圧式燃料噴射装置において、
    前記制御装置は、前記内燃機関への燃料噴射が行われない状態を検出する学習条件判定部と、前記燃料噴射が行なわれない状態で、前記ピエゾアクチュエータに対する所定時間の電圧の印加を印加電圧の設定値を変えながら繰返し行うインジェクタ駆動制御部と、前記電圧の印加によって前記所定時間にあらかじめ設定された所定量の燃料噴射が行われたときの前記印加電圧の値に基づき前記ピエゾアクチュエータに印加する駆動電圧を学習する駆動電圧学習部と、を備えることを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
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