以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
<実施の形態1>
図1は、本実施の形態に係る放送番組録画予約システム500の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、放送番組録画予約システム500は、表示装置101、記録再生装置102、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)ケーブル(通信手段と把握できる)103、表示装置側のリモコン(表示装置制御手段と把握できる)114、表示装置側のアンテナ104、記録再生装置側のリモコン130、および記録再生装置側のアンテナ121により、構成されている。
表示装置101は、アンテナ104を介してデジタル放送番組を受信し、当該受信したデジタル放送番組を表示することができる。当該表示装置101を遠隔操作するために、リモコン114が設けられている。記録再生装置102は、アンテナ121を介してデジタル放送番組を受信し、当該受信したデジタル放送番組を記録再生することができる。当該記録再生装置102を遠隔操作するために、リモコン130が設けられている。
リモコン114に対して各種操作を施すことにより、表示装置101に対して、EPG(Electric Program Guide:電子番組表)や録画予約の一覧の表示、放送番組の選局等を行わせることができる。
表示装置101と記録再生装置102とは、HDMIケーブル103を介して接続されている。具体的に、表示装置101はHDMI部116を有し、記録再生装置102はHDMI部132を有している。そして、両HDMI部116,132間は、HDMIケーブル103により相互に接続されている。当該HDMIケーブル103は、表示装置101と記録再生装置102との間における、双方向性でのデータの送受信を可能とする。
なお、図1に示す構成では、アンテナ104は表示装置101の外側に設置されており、アンテナ121は記録再生装置102の外側に設置されている。しかしながら、共通のアンテナから分配して表示装置101と記録再生装置102とに入力する構成としても良い。
次に、表示装置101の内部構成等について詳細に説明する。
表示装置101内には、チューナー部105、復調・誤り訂正部106、デコード部107、入力切替部108、および映像音声出力部(液晶パネルやスピーカー等から構成されており、以下単に出力部と称する)109が配設されている。
さらに、表示装置101内には、表示装置101全体を制御するCPU(Central Processing Unit:中央演算装置)110、CPU110のプログラムや表示装置側録画予約リスト等を格納した、書き換え可能なROM(Read−Only Memory)111が配設されている。
さらに、表示装置101内には、CPU110がワークエリアとして使用するRAM(Random−Access Memory)112、およびCPU110のCPUバス113が配設されている。
さらに、表示装置101内には、リモコン114から出力された赤外線信号を受信するリモコン受光部115、HDMIインターフェイス部116、およびCEC(Consumer Electronics Control)ライン117が配設されている。CECライン117は、CPU110と接続され、HDMIインターフェイス部116やHDMIケーブル103を介した、記録再生装置102との通信を可能とすることができる。
次に、記録再生装置102の内部構成等について詳細に説明する。
記録再生装置102内には、チューナー部122、復調・誤り訂正部123、デコード部124、受信した放送番組を記録するための蓄積部125が配設されている。
さらに、記録再生装置102には、記録再生装置102全体を制御するCPU126、CPU126のプログラムや記録再生装置側録画予約リスト等を格納した、書き換え可能なROM127、CPU126がワークエリアとして使用するRAM128、CPU126のCPUバス129が配設されている。
さらに、記録再生装置102は、リモコン130から出力された赤外線信号を受信するリモコン受光部131、記録再生装置102に内蔵されたHDMIインターフェイス部132、CECライン133が配設されている。ここで、CECライン133は、CPU126と接続され、HDMIインターフェイス部132やHDMIケーブル103を介して、表示装置101と通信するCECラインである。
次に、本実施の形態に係る放送番組視聴システムの動作について説明する。
表示装置101は、上述したように、外部に接続されたアンテナ104から入力されたデジタル放送信号を受信して、表示するデジタル放送対応テレビである。ユーザーがリモコン114を操作して、表示装置101に対して番組を受信して表示するように指示を与える。すると、リモコン受光部115で受信された赤外線信号は、CPUバス113で接続されたCPU110に伝達される。CPU110は、リモコン受光部115で受信した赤外線信号を解釈する。そして、CPU110は、CPUバス113を介して接続された、表示装置101内の各ブロックを制御して受信動作を開始する。
以下、表示装置101の番組視聴動作について説明する。
まず、アンテナ104から同軸ケーブル等を介して、デジタル放送信号を含んだRF(Radio Frequency)信号が、チューナー部105に入力される。チューナー部105は入力されたRF信号から必要な信号を抽出して、復調・誤り訂正部106に送る。復調・誤り訂正部106では、受信した信号から放送のデジタル信号を復元し、誤り訂正等の処理を施した後、デコード部107にビットストリームとして送信する。
一般的には、上記ビットストリームは、MPEG(Moving Picture Experts Group)−2トランスポートストリーム(以下TS)形式である。デコード部107では、受信したTSから必要なデータを抽出して、映像音声信号を復号する。またこれと共にデコード部107は、EIT(Event Information Table)を抽出、復号し、復号された各番組のTS−ID,Service−ID,Event−ID,開始時刻、番組名などの情報からEPGを構築する。復号された映像音声信号は、入力切替部108を通して液晶パネルやスピーカー等から成る出力部109で表示される。
また、ユーザーがリモコン114等を操作してEPGを表示させる操作を行ったときには、構築されたEPGを出力部109で表示させる。さらに、表示部109におけるEPGの表示においては、図2のように、予めROM111に登録されている表示装置側録画予約リストの情報を、EPG上の該当する番組欄にアイコンなどの表示を行う。これにより、ユーザーに録画予約状況を知らせることができる。さらには、ユーザーがリモコン114等を操作して録画予約の一覧表示を行う操作をしたときには、図3のように、表示装置側録画予約リストを“予約一覧”として出力部109で表示させることもできる。
以上が、表示装置101を使用した番組視聴動作である。
次に、記録再生装置102の動作について説明する。
記録再生装置102は、表示装置101同様、チューナー部122、復調・誤り訂正部123、デコード部124を有する。さらに、記録再生装置102は、蓄積部125を有している。当該蓄積部125には、記録再生装置側録画予約リストの登録、および登録された録画予約に対応するデジタル放送ビットストリームの記憶を行う。ここで、記録再生装置側録画予約リストは、TS−ID,Service−ID,開始時刻、録画時間などの情報を含む時刻指定録画予約、および、TS−ID,Service−ID,Event−ID,開始時刻、録画時間などの情報を含む番組指定録画予約から構成される。
CPU126は、前記登録された録画予約に記載された開始時刻になると、チューナー部122を制御する。すると、当該制御を受けたチューナー部122は、外部に接続されたアンテナ104から入力されたデジタル放送信号の内、前記登録された録画予約に記載されたTS−ID,Service−ID,Event−IDなどの情報に合致した放送を受信する。そして、復調・誤り訂正部123、デコード部124を介して得られたデジタル放送ビットストリームを、記録再生装置側録画予約リストに記載された録画時間分、蓄積部125に記録する。
また、CPU126は、CPUバス129を介してデコード部124を制御し、蓄積部125に記録された放送番組を削除することもできる。
さらに本実施の形態では、表示装置101と記録再生装置102の間で双方向の通信手段として、HDMI規格で規定されたCECインターフェイスを有する。具体的には、CECライン117とHDMIケーブル103およびCECライン133をデータ伝送路として、CPU110とCPU126間で双方向のデータ通信を行い、電源オン・オフ記録や記録開始等のコマンドを送受信する。これにより、表示装置101と記録再生装置102の間で互いに相手を制御することができる。
図1において、たとえばユーザーが表示装置101を使用して、記録再生装置102に録画予約を実施する場合の動作について説明する。
まず、ユーザーは、リモコン114に対して、表示装置101が有する画面表示(出力部109)を介して録画予約を行う第一の操作を施す。これにより、記録再生装置102に録画予約をさせる指示が、リモコン114から表示装置101に送信される。録画予約の方法としては、表示装置101が有するEPGを介し、またリモコン114を操作して、録画したい番組を指定し録画予約をする方法(以下、番組指定予約と記す)の他に、時刻と放送局を指定して録画予約をする方法(以下、時刻指定予約と記す)などがある。
リモコン受光部115で受信されたリモコン114からの赤外線信号は、CPUバス113で接続されたCPU110に伝達される。指示を受けたCPU110は、CECライン117を制御して、HDMIインターフェイス部116およびHDMIケーブル103を介して、最終的に記録再生装置102側に録画予約指示コマンドを送信する。
以下、記録再生装置102が録画予約可能な状態の場合について説明する。
表示装置101から送信された録画予約指示コマンドを受信したCPU126は、CPUバス129を介して、ROM127に前記録画予約指示コマンドに含まれる録画情報に従って、記録再生装置側録画予約リストに指定された録画予約を登録する(第一の登録処理と把握できる)。さらに、CPU126は、CPUバス129を介して、記録再生装置102側において録画予約ができたことを知らせる録画予約可否通知(可能)コマンドを、表示装置101に送信する。
記録再生装置102から送信された録画予約可否通知(可能)コマンドを、HDMIケーブル103等を介してCPU110が受信する。すると、CPU110は、CPUバス113を介して、ROM111に格納されている表示装置側録画予約リストに指定された録画予約を登録する(第二の登録処理)。
さらに、CPU110は、CPUバス113を介して、録画予約が実行されたことをOSD(On Screen Display)により表示するように、デコード部107に対して命令する。すると、デコード部107は、出力部109に図4に示すように「記録再生装置102への録画予約の登録が完了した」旨を表示する。
上記のように、本来記録再生装置102にて管理されている録画予約の情報を、表示装置101にも同時に登録する。これにより、表示装置101のEPGや予約一覧を出力部109において表示させるだけで、記録再生装置102に登録されている録画予約の情報もユーザーは確認できる。
まとめると、リモコン114に対して第一の操作が施されると、表示装置101は、録画予約指示コマンドを記録再生装置102側に送信する。当該録画予約指示コマンドの発行を通じて表示装置101は、HDMIケーブル103を経由して、記録再生装置102が有する記録再生装置側録画予約リストに、指定の録画予約を登録する第一の登録処理を実施する。さらに、リモコン114に対する第一の操作に起因して、表示装置101は、表示装置101が有する表示装置側録画予約リストに、指定した録画予約を登録する第二の登録処理を実施する。
なお、リモコン114に対する第一の操作に起因して、表示装置101は、指定された録画予約の情報を画面表示(出力部109)に表示させても良い。具体的に、CPU110は、CPUバス113を介して、指定された録画予約の情報をOSDにより表示するように、デコード部107に対して命令する。すると、デコード部107は、出力部109に、たとえば、図2において前記指定された録画予約に対して録画予約を示すアイコンの追記を行った表示を行ったり、図3の一覧に前記指定された録画予約情報を追記する表示を行う。
<第一の登録処理および第二の登録処理>
図5は、本実施の形態1における表示装置101による録画予約を行ったときの、表示装置101と記録再生装置102の詳細動作を説明するフローチャートである。
図5において、左側は表示装置101の動作を示し、右側は記録再生装置102の動作を示している。また図5において、点線は、CECライン117、HDMIインターフェイス部116、HDMIケーブル103、HDMIインターフェイス部132、およびCECライン133を介して送受信される、表示装置101−記録再生装置102間のデータ通信(以下、CEC通信と呼ぶ)を示している。
まず、ユーザーが表示装置101のリモコン114を使用して、録画予約の操作を実施する(S301)。すると、表示装置101は、ユーザーが指定した録画予約の内容を一時的に記憶(以下、当該記憶された内容をユーザー指定録画予約内容と記す)しておく(S302)。さらに、表示装置101は、記録再生装置102に対して、記録再生装置102の録画予約機能を有効にするための記録再生装置102の電源オン処理を行う(S303)。以下、記録再生装置102の電源オン処理について説明する。
<記録再生装置の電源オン処理>
図6は、記録再生装置102の電源オン処理時(S303)における、表示装置101と記録再生装置102の詳細動作を示すフローチャートである。つまり、図6は、上記第一の登録処理を行う際に、記録再生装置102が、前記録画予約の登録できない電源状態だったときの、一連の処理を説明するフローチャートである。
まず、表示装置101は、記録再生装置102に対して、CEC通信で記録再生装置102の電源の状態を通知させる電源状態要求コマンドを送信する(S401)。記録再生装置102は、表示装置101から電源状態要求コマンドを受信する(S402)。すると、記録再生装置102は、自機の電源の状態を判断する(S403)。記録再生装置102は、記録再生装置102の電源の状態を通知すべく、記録再生装置電源状態通知コマンドを、表示装置101に対して送信する(S404、S405)。
ここで、記録再生装置の電源状態として、「オン」、「オフ」、「オフからオンへの過渡期間」、および「オンからオフへの過渡期間」の4つの状態を持つ場合について記述する。この場合、記録再生装置電源状態通知コマンドのパラメータとしては、録画予約の登録処理ができない状態のとき、すなわち電源オフ時は「オフ」、録画予約の登録処理ができる状態のとき、すなわち電源オン時は「オン」、電源オフからオンになる最中は「オフからオン」などとなる(以下、それぞれのパラメータを持った記録再生装置電源状態通知コマンドを「記録再生装置電源状態通知(オン)」、「記録再生装置電源状態通知(オフ)」などと記す)。
表示装置101は、記録再生装置102から記録再生装置電源状態通知コマンドが、送信されてきたかどうかを監視している(S406)。表示装置101は、記録再生装置102から記録再生装置電源状態通知を受信し、当該受信のパラメータが「オフ」であったとする(S407で「YES」)。この場合には、記録再生装置102の電源をオンさせるべく、記録再生装置電源オン指示コマンドを記録再生装置102に対して送信する(S408)。つまり、表示装置101は、CEC通信を通じて、記録再生装置102の電源状態を、録画予約の登録できる状態に変更させるために、上記記録再生装置電源オン指示コマンドを送信する。その後、表示装置101は、記録再生装置102からの記録再生装置電源状態通知(オン)コマンドを監視する(S412)。
記録再生装置102は、表示装置101から、記録再生装置電源オン指示コマンドを受信する(S409)。すると、記録再生装置102の電源をオンにする(S410)。さらに、記録再生装置102は、記録再生装置102の電源の状態がオンである通知をするために、記録再生装置電源状態通知(オン)コマンドを表示装置101に対して送信する(S411)。
表示装置101は、記録再生装置102から、記録再生装置電源状態通知(オン)コマンドを受信する(S412で「YES」)。これにより、表示装置101による、記録再生装置電源オン処理を終了し、次の動作に移る。
以上が、記録再生装置電源オン処理についての説明である。図5に話を戻す。
<第一の登録処理および第二の登録処理の続き>
表示装置101は、引き続き記録再生装置102に対して、上記第一の登録処理のために、前記ユーザー指定録画予約内容を含む録画予約指示コマンドを送信する(S304)。ここで、前記録画予約指示コマンドの具体的内容としては、番組指定予約の場合、番組を特定できる情報(すなわちTS−ID,Service−ID、Event−ID,開始時刻、録画時間の録画情報を含む番組指定予約指示コマンド)であり、時刻指定予約の場合、TS-ID,Service−ID,開始時刻、録画時間の録画情報を含む時刻指定予約指示コマンドである。
記録再生装置102では、表示装置101から録画予約指示コマンドを受信する(S305)。すると、記録再生装置102が、自機が有する記録再生装置側録画予約リストに対して、録画予約が可能かどうかを判断する(S306)。
記録再生装置102が録画予約が可能であると判断した場合(S306で「YES」)、上記記録再生装置側録画予約リストに、録画予約指示コマンドによってユーザーに指定された録画予約を登録(第一の登録処理)する(S307)。その後、記録再生装置102は、表示装置101に対して、録画予約が可能である通知をするために、録画予約可否通知(可能)コマンドを送信する(S308)。
これに対して、記録再生装置102が録画予約が不可であると判断した場合(S306で「NO」、記録再生装置102は、録画予約が不可である通知をするために、録画予約可否通知(不可)コマンドを表示装置101に対して送信する(S309)。録画予約を不可と判断する内容には、記憶容量不足や録画予約重複などがある。なお、記録再生装置102は、録画予約可否通知(不可)コマンドの送信と同時に、前記例示した録画予約が不可である理由(以下、不可理由通知と記す)を送信することもできる。
S304の後、表示装置101は、記録再生装置102からの録画予約可否通知コマンドを監視している(S310)。表示装置101が、記録再生装置102から録画予約が可能である録画予約可否通知(可能)コマンドを受信する(S311で「YES」)。すると、表示装置101は、自機が有する表示装置側録画予約リストに、前記ユーザー指定録画予約内容を登録(第二の登録処理)する(S312)。その後、表示装置101は、録画予約が実行されたことを、図4に示したようにOSDにより出力部109に対して表示する(S313)。
これに対して、表示装置101が、記録再生装置102から録画予約が不可である録画予約可否通知(不可)コマンドを受信したとする(S311で「NO」)。すると、表示装置101は、録画予約が不可能であったことを、図7に示すようにOSDにより出力部109に対して表示する(S314)。このとき、同時に不可理由通知を受信した場合、表示装置101は、録画予約が不可である理由をOSDにより出力部109に表示することもできる。
上記のように、表示装置101側のリモコン114の操作のみで、記録再生装置102の電源制御、上記第一の登録処理および上記第二の登録処理を行い、かつ、その登録処理の結果の確認も出力部109を通じてできる。これにより、ユーザーは、記録再生装置102側の操作がまったく不要となる。すなわち、表示装置101の入力を記録再生装置102接続ポートに切替たり、記録再生装置102の電源を入れたり、記録再生装置102の録画予約の操作を行ったりする手間が省けることになる。
上記の例では、記録再生装置102からの録画予約可否通知(可能)コマンドによって、表示装置101が一時的に保持しているユーザー指定録画予約内容を、表示装置側録画予約リストに登録した。しかしながら、次のような別の方法により、第二の登録処理であっても良い。つまり、記録再生装置102が録画予約可能なときの応答として、記録再生装置102に登録された録画予約の内容(すなわち、TS−ID,Service−ID、Event−ID,開始時刻、録画時間などの情報)を、特定のコマンドを用いて表示装置101に送信する。そして、表示装置101は、当該特定のコマンドの情報を元に、録画予約を表示装置側録画予約リストに登録する。当該別の方法によっても、上述した内容と同様の目的を達せられる。
なお、当該別の方法の場合は、表示装置101側でユーザー指定録画予約内容を一時的に保持しておく必要は無いことはいうまでも無い。また、前記特定のコマンドは、前記録画予約可否通知コマンドそのものであっても良く、別のコマンドであっても良い。別のコマンドの場合は、前記録画予約可否通知(可能)コマンドを受信したときの表示装置101の動作としては、録画予約が実行されたことをOSDにより出力部109に表示することだけとなる。そして、当該別のコマンドの受信により、表示装置101はS312の第二の登録処理を実施する。
<第一の削除処理および第二の削除処理>
図8は、表示装置101による録画予約取り消しの動作を説明するフローチャートである。
まず、ユーザーは、表示装置101のリモコン114に対して、表示装置側録画予約リストにおける所定の予約情報を削除する第二の操作を施す(S501)。たとえば、図3に示す一覧表を出力部109に表示させ、表示装置側録画予約リストに登録されている録画予約の中から、取り消したい録画予約をリモコン114を操作することにより指定する。
前記第二の操作がリモコン114に対して実施されたとき、表示装置101は、ユーザーが指定した録画予約を一時的に記憶(以下、当該記憶された内容をユーザー指定録画予約と記す)しておく(S502)。さらに、表示装置101は、記録再生装置102に対して、記録再生装置の録画予約機能を有効にするための記録再生装置電源オン処理を行う(S503)。
ここで、当該S503の動作は、上述したS303のフロー内容と同様である。たとえば、記録再生装置側録画予約リストから指定された予約情報を削除する(第一の削除処理)に際して、記録再生装置102が、予約情報の削除ができない電源状態だったとする(S403で「NO」)。このとき、表示装置101が、CEC通信を通じて、記録再生装置102の電源状態を予約情報の削除ができる状態に変更する(S405からS412)。
表示装置101は、S503の後、引き続き記録再生装置102に対して録画予約取り消し指示コマンドを送信する(S504)。ここで、当該録画予約取り消し指示コマンドは、ユーザーが取り消し操作を行った録画予約を特定する情報が含まれている。より具体的には、取り消し操作の対象が番組指定予約の場合には、TS−ID,Service−ID、Event−ID,開始時刻、録画時間の録画情報を含む番組指定予約取り消し指示コマンドが、録画予約を特定する情報である。また、時刻指定予約の場合には、TS-ID,Service−ID,開始時刻、録画時間の録画情報を含む時刻指定予約取り消し指示コマンドが、録画予約を特定する情報である。
さらに、表示装置101は、記録再生装置102からの録画予約の取り消しができたかどうかを知らせる予約取り消し可否通知コマンドを監視する(S510)。ここで、当該予約取り消し可否通知コマンドのパラメータとしては、取り消し可能なときは、「可能」、取り消し不可能なときは、「不可」となる。
記録再生装置102は、表示装置101から録画予約取り消し指示コマンドを受信する(S505)。すると、記録再生装置102は、当該コマンドによって特定される録画予約が、削除できるかどうかを判断する(S506)。
記録再生装置102が、記録再生装置側録画予約リスト内に特定される録画予約と一致する録画予約があり、削除可能と判断したとする(S506で「YES」)。この場合には、記録再生装置102は、記録再生装置側録画予約リストから、前記録画予約取り消し指示コマンドによって特定される録画予約を削除(第一の削除処理)する(S507)。つまり、表示装置101は、CEC通信を通じて、記録再生装置側録画予約リストから、上記録画予約情報を削除する。そして、記録再生装置102は、録画予約取り消しが可能であることを知らせるべく、予約取り消し可否通知(可能)コマンドを表示装置101に対して送信する(S508)。
これに対して、録画予約の削除動作ができない状態であったり、記録再生装置側録画予約リスト内に特定される録画予約と一致する録画予約がないなどの理由で削除できないと判断したとする(S506で「NO」)。この場合、記録再生装置102は、録画予約取り消しが不可であることを知らせるべく、予約取り消し可否通知(不可)コマンドを表示装置101に対して送信する(S509)。
表示装置101が、記録再生装置102から予約取り消し可否通知(可能)コマンドを受信する(S510で「YES」→S511で「YES」)。すると、表示装置101が有する表示装置側録画予約リストから、前記ユーザー指定録画予約を削除(第二の削除処理)する(S512)。そして、表示装置101は、上記第一、二の削除処理が実施されたことを、OSDにより出力部109に対して表示する(S513)。
これに対して、表示装置101が、記録再生装置102から予約取り消し可否通知(不可)コマンドを受信したとする(S510で「YES」→S511で「NO」)。すると、表示装置101は、上記第一、二の削除処理が実施されなかったことを、OSDにより出力部109に対して表示する(S514)。
上記の説明では、録画予約取り消し指示コマンドの内容として、録画予約の時刻や番組を特定する情報が含まれているとした。しかし、表示装置101と記録再生装置102の双方で有する録画予約が1対1で対応付けられる情報であれば良い。たとえば、録画予約の登録時に録画予約ごとに固有の値を持つ管理番号を付け、双方の録画予約リストを当該管理番号で管理することができる場合は、録画予約取り消し指示コマンドの内容として、当該管理番号を含ませるだけでも同様の取り消し処理ができる。
表示装置101による録画予約の時刻変更を行ったときも、上記の動作と同様に行うことができる。すなわち、ユーザーがリモコン114を介して表示装置101を操作し、録画予約の変更を行ったとする。このとき、表示装置101は、上記の録画予約取り消し指示コマンドの代わりに、録画予約変更指示コマンドを記録再生装置102に送信する。ここで、当該録画予約変更指示コマンドの内容としては、前記管理番号と、変更後の時刻指定予約に関する情報(TS-ID,Service−ID,開始時刻、録画時間の録画情報)とを含む。記録再生装置102は、当該録画予約変更指示コマンドを受信したら、該当する管理番号の録画予約を受信コマンドの内容に従って、当該録画予約変更を実施すれば良い。
また、前記管理番号による管理ができない場合には、ユーザーが録画予約の変更を行うときに、変更前の録画予約を取り消した上で、変更後の録画予約を新規で登録する、という方法でも録画予約変更することが可能である。
上記のように、記録再生装置102にて登録されたり取り消されたりした録画予約の内容を、表示装置101側でも同時に保持している。これによって、記録再生装置102の操作を直接せずに、表示装置101に登録されている録画予約に対して操作するだけで、記録再生装置102に対する録画予約の登録および録画予約の取り消しの操作を行うことができる。
ところで、表示装置側録画予約リストと記録再生装置側録画予約リストの内容が、一致しない事態も発生しうる。当該事態は、たとえば、表示装置101を操作して録画予約の登録や録画予約取り消し操作を行った直後に、表示装置の電源が切れてしまい、記録再生装置102からの録画予約可否通知や予約取り消し可否通知が受け取れなかった場合や、表示装置101の電源が切れている間に、記録再生装置102側の単独動作で録画予約が登録/取り消しされた場合などに、発生する。
当該事態を回避するために、表示装置101の起動時や記録再生装置102の起動時などに、表示装置側録画予約リストと記録再生装置側録画予約リストとを照合する予約リスト照合処理を実施することが望ましい。
<予約リスト照合処理>
図9は、表示装置101の電源起動時における、予約リスト照合処理の動作を説明するフローチャートである。
まず、ユーザーが、表示装置101の電源を起動させる(S601)。すると、表示装置101は、記録再生装置102に対して、記録再生装置電源オン処理を行う(S602)。
ここで、当該S602の動作は、上述したS303のフロー内容と同様である。たとえば、上記予約リスト照合処理に際して、記録再生装置102が、表示装置101へ記録再生装置側録画予約リストの通知ができない電源状態だったとする(S403で「NO」)。このとき、表示装置101が、CEC通信を通じて、記録再生装置102の電源状態を、記録再生装置側録画予約リストの通知ができる状態に変更する(S405からS412)。
上記S602の後、表示装置101は、録画予約情報要求を送信する(S603)。記録再生装置102は、表示装置101から録画予約情報要求を受信すると(S604)、CEC通信を通じて、表示装置101に対して記録再生装置側録画予約リストを送信(通知)する(S605:予約リスト通知処理)。
表示装置101は、記録再生装置102から、記録再生装置側録画予約リストを受信する(S606)。すると、表示装置101は、前記通知された記録再生装置側録画予約リストと、表示装置101が有する表示装置側録画予約リストとを照合する(S607:予約リスト照合処理)。
予約リスト照合処理の結果、表示装置101は、録画再生装置側録画予約リストに含まれる予約情報と一致しなかった予約情報を、表示装置側録画予約リストから削除する(S608)。
なお上記では、表示装置101の起動時の動作について説明した。しかし、記録再生装置102の起動時には、記録再生装置102が主体的に表示装置101に対して録画予約リストを送信すれば良い。
また、本実施の形態では、表示装置101と記録再生装置102との間で双方向の通信手段として、HDMI規格で規定されたCECインターフェイスを用いる場合を想定して記述した。しかしながら、本実施の形態の中で登場した録画予約指示、可否通知などの情報の伝達が可能な双方向の通信手段であればその他のものでも良い。たとえば、双方向の無線通信を用いても良く、あるいは、それぞれのコマンドに相当する制御線を接続し、「H」、「L」などの電圧で制御する方法などでも良い。
以上のように、本実施の形態に係る放送番組録画予約システム500では、表示装置101と記録再生装置102とが、双方向性でのデータの送受信を可能とするために、HDMIケーブル103で接続されている。そして、録画予約を行う第一の操作がリモコン114において実施されたとき、表示装置101は、上記第一の登録処理および上記第二の登録処理を実施する。
したがって、記録再生装置側録画予約リストへの録画予約の登録および表示装置側録画予約リストへの録画予約の登録が、簡単な上記第一の操作で行える。
また、本実施の形態に係る放送番組録画予約システム500では、リモコン114に対して、上記第一の操作が実施されたとき、表示装置101は、録画予約の情報を出力部109に表示する(図2,3参照)。
したがって、リモコンに対する簡単な上記第一の操作のみで、録画予約の登録だけでなく、登録された録画予約の閲覧をも行え、結果としてユーザにおける操作の煩雑さを解消することができる。つまり、ユーザの利便性を向上させることができる放送番組録画予約システム500を提供することができる。
また、本実施の形態に係る放送番組録画予約システム500では、記録再生装置102は、HDMIケーブル103を経由して表示装置101に、記録再生装置側録画予約リストを通知する。そして、表示装置101は、記録再生装置側録画予約リストと表示装置側録画予約リストとを照合する。そして、表示装置101は、録画再生装置側録画予約リストに含まれる予約情報と一致しなかった予約情報を、表示装置側録画予約リストから削除する。
したがって、記録再生装置102側の都合で登録された録画予約が変更または削除された場合でも、表示装置101はその変化に追従し、正確な録画予約リストを表示装置101側で有することができる。
また、本実施の形態に係る放送番組録画予約システム500では、第一の登録処理に際して、表示装置101は、HDMIケーブル103を経由して、記録再生装置102の電源状態を録画予約の登録できる状態に変更する。または、表示装置101の起動後、予約リスト照合処理に際して、表示装置101は、HDMIケーブル103を経由して、記録再生装置102の電源状態を記録再生装置側録画予約リストの通知ができる状態に変更する。または、第一の削除処理に際して、表示装置101は、HDMIケーブル103を経由して、記録再生装置102の電源状態を所定の予約情報の削除ができる状態に変更する。
このように、上記各処理に際して表示装置101は、自動的に記録再生装置102の電源をオン状態にする。このため、上記各処理に際して記録再生装置102の電源をわざわざオン状態にする操作が不要となる。当該観点においても、ユーザーの利便性を向上させることができる。
また、本実施の形態に係る放送番組録画予約システム500では、リモコン114に対して上記第二の操作が実施されたとき、表示装置101は、上記第一の削除処理および上記第二の削除処理を実施する。
このように、簡単な上記第二の操作のみで、記録再生装置102に登録された録画予約を取消、表示装置101に登録された録画予約をも取り消すことが可能である。したがって、表示装置101の入力切替、記録再生装置102の録画予約取り消し操作を別途行う必要がなくなり、録画予約の取消処理においても、ユーザーの操作の煩雑が解消される。当該観点においても、ユーザーの利便性を向上させることができる。
<実施の形態2>
実施の形態1では、第一の登録処理を行う際して、第一の削除処理に際して、または予約リスト照合処理に際して、記録再生装置102の電源をオンする処理を行っていた。本実施の形態では、省エネの観点から、第一の登録処理を行った後、第一の削除処理後、または予約リスト照合処理後に、自動的に記録再生装置102の電源を元通りオフするようにする技術について説明する。
図10は、本発明実施の形態2に係る放送番組録画予約システム500の動作を説明するフローチャートである。なお、図10では、一例として、予約情報登録時について説明するが、他の予約情報削除時や予約リスト照合処理時においても、図10のフローと同内容のフローが成立する。
また、図5と図10との比較から分かるように、図10には、図5の工程に加えて、S815からS818の工程が含まれている。つまり、図10のS801からS814までの工程は、図5のフローと同様である。ただし、後述するように、S803の具体的なフローは、図5のS303のフロー内容と若干異なる。後述する図11では、図6のフローに加えてステップS907が追加されている。
実施の形態1において図5を用いて説明したように、ユーザーが表示装置101のリモコン114を使用して、録画予約の操作を実施する(S801)。すると、表示装置101は、ユーザーが指定した録画予約の内容を一時的に記憶しておく(S802)。さらに、表示装置101は、記録再生装置102に対して、記録再生装置102の録画予約機能を有効にするための記録再生装置102の電源オン処理を行う(S803)。
図11は、本実施の形態に係る記録再生装置の電源オン処理時(S803)における、表示装置101と記録再生装置102の詳細動作を示すフローチャートである。
図11のS901からS906までのフローは、図6のS401からS406までフローと同じである。さて、表示装置101から記録再生装置102に対して電源状態要求コマンドを送信した後(S901)、記録再生装置102から記録再生装置電源状態通知コマンドを受信したとき(S906)、本実施の形態では、当該受信コマンドのパラメータ(オン/オフ)に応じて、表示装置101のRAM112に「記録再生装置電源元の状態」(=オン/オフ)を記録する(S907)。その後のS908からS913までのフローは、図6のS407からS412までのフローと同じである。
図10に話に戻り、記録再生装置102の電源オン処理(S803)終了後、S804からS814までのフローが実施される。ここで、S804からS814までのフローは、図5に示したS304からS314までのフローと同じである。
S814の後、表示装置101は、表示装置101のRAM112に記憶されている「記録再生装置電源元の状態」が、「オフ」か否かを判断する(S815)。そして、「記録再生装置電源元の状態」が、「オフ」である場合には(S815で「YES」)、表示装置101は、記録再生装置102の電源をオフさせるべく、記録再生装置電源オフ指示コマンドを記録再生装置102に対して送信し(S816)、処理を終了する。つまり、第一の登録処理を行った後、表示装置101は、CEC通信を通じて、記録再生装置102の電源状態を録画予約の登録できない状態に戻すため、記録再生装置電源オフ指示コマンドを送信する。
なお、「記録再生装置電源元の状態」が、「オフ」でない場合には(S815で「NO」)、S816を実施すること無く、表示装置101は処理を終了する。
記録再生装置102は、表示装置101から、記録再生装置電源オフ指示コマンドを受信する(S817)。すると、記録再生装置102は、記録再生装置102の電源をオフする(S818)。
本実施の形態では、ユーザーが録画予約の登録操作を行った場合の動作について説明した。しかしながら、本実施の形態の特徴的なフロー(S815からS818、S907)は、ユーザーが表示装置101を操作して録画予約取り消し操作や録画予約時刻変更操作を行った場合、または上記予約リスト照合処理を行った場合においても、同様に成立する。
簡単に述べると、上記第一の削除処理実行前に、図8に示したS501からS503の工程を実施する。ここで、本実施の形態ではS503において、図11のフロー(図6にS809(表示装置101のRAM112に「記録再生装置電源元の状態」(=オン/オフ)を記録するステップ)が追加されたフロー)を実施する。そして、上記第一、二の削除処理(S504からS514までフロー)後、表示装置101は、CEC通信を通じて、記録再生装置102の電源状態を予約情報の削除ができない状態に戻す(S815からS818)。つまり、RAM112に記録されている「記録再生装置電源元の状態」が「オフ」ならば、表示装置101は、記録再生装置102に対して記録再生装置電源オフ指示コマンドを送信して、記録再生装置の電源をオフする。
また、簡単に述べると、上記予約リスト照合処理実行前に、図9に示したS601およびS602の工程を実施する。ここで、本実施の形態ではS602において、図11のフロー(図6にS809(表示装置101のRAM112に「記録再生装置電源元の状態」(=オン/オフ)を記録するステップ)が追加されたフロー)を実施する。そして、上記予約リスト照合処理(S603からS608までフロー)後、表示装置101は、CEC通信を通じて、記録再生装置102の電源状態を予約リストの通知ができない状態に戻す(S815からS818)。つまり、RAM112に記録されている「記録再生装置電源元の状態」が「オフ」ならば、表示装置101は、記録再生装置102に対して記録再生装置電源オフ指示コマンドを送信して、記録再生装置の電源をオフする。
ここで、実施の形態1,2で言及する記録再生装置102の電源状態のオン・オフは、記録再生装置102本体全体の主電源のオン・オフのみでなく、記録再生装置102の電源状態を録画予約の登録できる状態・登録できない状態への変更、記録再生装置102の電源状態を記録再生装置側録画予約リストの表示装置101側への通知ができる状態・通知ができない状態への変更、および記録再生装置102の電源状態を予約情報の削除ができる状態・削除できない状態への変更をも含むものとする(主電源のオン・オフに対して、前記状態の変更を副電源のオン・オフと称する)。
当該副電源のオンとは、ある動作のために必要な、記録再生装置102の部分的な機能だけを、有効にする電源操作であり、当該副電源のオフとは、前記ある動作の完了後、記録再生装置102の前記部分的な機能だけを、無効にする電源操作である。たとえば録画予約の登録の場面において、副電源のオンとは、記録再生装置102の一部のブロック回路の電源がオフ状態であるために、録画予約の登録ができない状態において、当該一部のブロック回路の電源をオン状態に変更することであり、副電源のオフとは、録画予約の登録後、記録再生装置102の前記一部のブロック回路の電源をオフ状態にし、録画予約の登録ができない状態に変更することである。
以上のように、本実施の形態に係る放送番組録画予約システム500では、第一の登録処理を行った後、表示装置101は、HDMIケーブル103を経由して、記録再生装置102の電源状態を録画予約の登録できない状態に戻す。または、予約リスト照合処理後、表示装置101は、HDMIケーブル103を経由して、記録再生装置102の電源状態を記録再生装置側録画予約リストの通知ができない状態に戻す。または、第一の削除処理後、表示装置101は、HDMIケーブル103を経由して、記録再生装置102の電源状態を予約情報の削除ができない状態に戻す。
このように、上記各処理後に自動的に、記録再生装置102の電源状態がオフに変更される。したがって、ユーザーによる当該オフ等の煩雑な操作をせずに済み、かつ記録再生装置102の省エネ効果も有する。
<実施の形態3>
本実施の形態では、一台の表示装置101に対して複数の記録再生装置102が、CEC通信を通じて接続される場合について説明する。図12は、本実施の形態に係る放送番組録画予約システム700の構成を示す図である。
図12に示す構成では、3台の記録再生装置102a,102b,102cが、HDMIケーブル103を介して各々、一台の表示装置101と接続されている。したがって、各記録再生装置102a〜102cは、表示装置101と双方向性の通信の送受信を行うことができる。
さて、図12の構成において、第一の登録処理を実行する場合の動作を説明する。
表示装置101には、優先順位情報が予め設定されている。ここでの当該優先順位情報とは、複数の記録再生装置102において、前記第一の登録処理を実施する順序(優先度)を示す情報である。たとえば、当該優先順位情報において、記録再生装置102bの優先順位が最も高いとする。
実施の形態1で説明した第一の登録処理において、表示装置101は、まず自機が有する上記優先順位情報を自動的に判別する。そして、表示装置101は、当該優先順位情報に従い、第一の登録処理を実施する優先度の最も高い記録再生装置102を検出する。ここでは、表示装置101は、記録再生装置102bを検出することとなる。ここで、第二の登録処理(表示装置側録画予約リストへの登録処理)を行う場合には、記録再生装置を識別できる情報(以下、記録再生装置識別情報と記す)を合わせて記録する。ここでは、上記記録再生装置102bの記録再生装置識別情報を記憶する。
なお、表示装置101においてEPGや予約一覧表示などで録画予約状況を表示する際は、表示装置側録画予約リストに登録されている全ての録画予約を表示すれば良い。
上記では、第一の登録処理の場合について説明した。次に、第一の削除処理の場合の動作を説明する。
表示装置側録画予約リストに登録されている予約情報には、前述の通り、記録再生装置識別情報が含まれている。たとえば、削除しようとする録画予約に記録再生装置102cの記録再生装置識別情報が含まれていた場合について説明する。
実施の形態1で説明した第一の削除処理において、削除を実施する録画予約に含まれる記録再生装置識別情報から、録画予約が登録された記録再生装置を検出する。ここでは、表示装置101は、記録再生装置102cを検出することとなる。その後、表示装置101と記録再生装置102cとの間で、実施の形態1で説明した一連の処理(たとえば、記録再生装置102cの電源状態オン処理、第一の削除処理、第二の削除処理および記録再生装置102cの電源状態オフ処理等)が実施される。
以上のように、本実施の形態に係る放送番組録画予約システム700では、記録再生装置102a〜102cは、複数である。そして、表示装置101は、複数の記録再生装置102a〜102cにおいて、第一の登録処理を実施する優先度を示す優先順位情報を、予め有している。そして、表示装置101は、優先順位情報に示される最も優先順位の高い記録再生装置102a〜102cに対して、第一の登録処理を実施する。
また、第一の削除処理を実施する場合には、予約情報に含まれる記録再生装置識別情報から、録画予約の削除を実施する記録再生装置を検出し、第一の削除処理を実施している。
したがって、複数の記録再生装置102a〜102cが表示装置101に接続されていた場合において、第一の登録処理または第一の削除処理に際して、当該各処理を実施する記録再生装置102a〜102cを選択する操作を省略することができる。これにより、ユーザーによる煩雑な設定や接続状態の確認等が一切不要となり、ユーザーにとって利便性がより向上する。
101 表示装置、102,102a,102,102c 記録再生装置、103 HDMIケーブル、114 リモコン、109 出力部、116,132 HDMIインターフェイス、500,700 放送番組録画予約システム。