JP5224766B2 - 電力量計の接続アダプタおよび電力量計の交換作業方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電力量計の接続アダプタおよび電力量計の交換作業方法に関し、詳しくは、電力量計の安全かつ容易な交換を実現するものに関する。
従来、各家庭などの負荷装置に供給する商用電力は、その負荷装置の稼動による消費電力を電力量計により積算計測(計量)することによって課金することが行われており、この電力量計は、定期的に交換する必要がある。
この電力量計は、商用電力を供給する電線に直接接続されており、その交換作業は、商用電力の供給を停止した上で行っていた。しかるに、商用電力の供給先によっては、停電させるタイミングを作ることが難しいことから、電力供給を停止することなく、電力量計を交換することを実現する無停電交換端子台(接続アダプタ)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−95407号公報
しかしながら、このような従来の電力量計の無停電交換にあっては、電力量計に接続する接続端子間を短絡させることにより、商用電力の供給を確保した上で、その電力量計を交換することを実現している。このため、このような電力量計の無停電交換では、その交換作業中に、電力供給を継続する電線側に導通状態の接続端子が、所謂、充電部として露出する状態になって、感電や地絡短絡などを発生させてしまう可能性があり、危険である。
また、このような電力量計の無停電交換では、電力量計に導通接続する接続端子を短絡させることから、電力量計を経由することなく、商用電力の供給を継続することになり、その電力量計の交換作業中に消費される電力量を計量することができない、という不都合があった。
そこで、本発明は、商用電力の供給を継続することによる、所謂、充電部を露出させることなく、電力量計の交換作業を行い得るようにして、その電力量計の交換作業の安全を確保することのできる電力量計の接続アダプタおよび電力量計の交換作業方法を提供することを目的とする。また、電力量計の交換作業中の電力消費についても積算計測することのできる電力量計の接続アダプタおよび電力量計の交換作業方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する電力量計の接続アダプタの第1の発明は、電源からの商用電力を消費先に供給する配電線に設置されて当該消費電力を積算する電力量計に接続する接続アダプタであって、電力量計側に接続する計器側端子と、配電線側を接続する電線側端子と、計器側端子および電線側端子の間の導通を接断する接断手段と、を備えることを特徴とするものである。
この発明では、計器側と電線側の端子間を導通接続することにより、配電線から供給される電力消費を電力量計により積算することができる。この接続アダプタは、商用電力を供給する電源側配電線と、該商用電力を消費する負荷装置に接続する引込側配電線と、の間に介装されることなく、導通状態の電源側配電線および引込側配電線側に設置されて消費電力を積算するタイプ(直列に接続することなく取り付けるタイプ)の電力量計に適用することができる。そして、この電力量計の交換を行う際には、電線側端子の設置されている配電線は電力供給可能な経路が確保されているので、計器側と電線側の端子間の導通接続をそのまま切断することにより、電力量計の接続端子を接続する計器側端子を、所謂、充電状態のまま露出させることなく、電力供給の継続されている電線側から切り離すことができ、その上で、電力量計を交換することができる。この後に、計器側と電線側の端子間を導通接続することにより、電源からの電力供給を積算計測するように電力量計を復帰させることができる。したがって、配電線からの電力供給を確保しつつ、接続する計器側端子を充電状態のまま露出させることなく、電力量計を交換することができる。
上記課題を解決する電力量計の接続アダプタの第2の発明は、上記第1の発明の特定事項に加え、前記電力量計が、商用電力を供給する電源側配電線と、該商用電力を消費する負荷装置に接続する引込側配電線と、の間に介装されて当該消費電力を積算するタイプの場合にも利用可能に、前記電線側端子の入力側と出力側の間を導通接続してバイパスさせる接続手段を備えることを特徴とするものである。
この接続アダプタでは、電源側配電線と引込側配電線との間に介装されて消費電力を積算するタイプの電力量計にも適用することができる。すなわち、この電力量計の交換を行う際には、電源側配電線と引込側配電線の間に接続される電線側端子の入力側と出力側の間を導通接続してバイパスすることにより、配電線による電力供給を確保した上で、計器側と電線側の端子間の導通接続を切断してその計器側端子を充電状態のまま露出させることなく、電力供給の継続されている電線側から切り離すことができ、電力量計を交換することができる。この後に、計器側と電線側の端子間を導通接続した上で、電線側端子の入力側と出力側の間の導通接続(バイパス)を切断(解消)する。したがって、電源側配電線から引込側配電線への電力供給が電力量計を経由するように復帰させることができ、その電力消費を積算計測することができる。
上記課題を解決する電力量計の接続アダプタの第3の発明は、上記第1の発明の特定事項に加え、前記計器側端子とは別経路で電力量計の接続端子に電線側端子の入力側と出力側を導通接続してバイパスさせる接続手段を備えることを特徴とするものである。
この発明では、電力量計の交換を行う際に、電源側端子に新規に取り付ける交換予定の電力量計(新品に限らず、中古品でもよい)の接続端子を導通接続することができる。すなわち、電力量計が電源側配電線と引込側配電線との間に介装するタイプの場合には、その電源側配電線と引込側配電線の間に計器側端子とは別経路で新規の電力量計を並列状態に介在させる状態でバイパスさせることができる。また、電力量計が配電線に直列に接続することなく取り付けるタイプの場合には、計器側端子とは別経路で新規の電力量計を電線側端子に接続して並列状態に介在させる状態にすることができる。これにより、既設の電力量計と共に新規の電力量計により電力消費を積算することができ、計器側端子と電線側端子の間の導通接続を切断して既設の電力量計の計測を遮断したときには単独でその電力消費を新規の電力量計により積算計測することができる。この状態のまま、計器側端子が充電状態になることなく、既設の電力量計をその計器側端子から外して新規の電力量計を計器側端子に接続して交換した後に、計器側と電線側の端子間を導通接続して、電線側端子と電力量計の接続端子との導通接続を切断(解消)することにより、定常使用する回路に復帰させることができる。したがって、電力量計の交換作業中に供給する電力消費も積算計測することができる。
上記課題を解決する電力量計の接続アダプタの第4の発明は、上記第3の発明の特定事項に加え、前記接続手段は、電力量計の接続端子と電線側端子の間を導通接続する自由に変形可能な導線を備えることを特徴とするものである。
この発明では、既設の電力量計を新規の電力量計に交換する際に、電線側端子と新規の電力量計の接続端子とを導通接続する導線を自由変形させることにより、新規の電力量計を任意の場所に置いた状態で作業することができ、その仮置き場から新規の電力量計をそのまま本来の設置場所にその導線を変形させつつ移動させることができる。したがって、その導線を外すだけで電線側端子と新規の電力量計の接続端子との導通接続を解消して、定常使用する状態にすることができ、電力量計の交換作業を容易に完了することができる。
上記課題を解決する電力量計の接続アダプタの第5の発明は、上記第3または第4の発明の特定事項に加え、前記電力量計が接続端子の配列されている端子台を備えて、該接続端子が電線の延在方向の2箇所以上でネジ止めすることにより導通接続する構造に設計されているのに対して、前記接続手段は、電力量計の端子台に着脱可能に位置決め固定する補助アダプタを備えており、該補助アダプタは、電力量計の接続端子に接続可能な空間を開放する状態の端子台に位置決め固定可能に設計されているとともに、該端子台に位置決め固定されることにより該電力量計の接続端子のそれぞれに導通接続される複数の接続端子を有することを特徴とするものである。
この発明では、既設の電力量計を新規の電力量計に交換する際に、新規の電力量計の端子台に補助アダプタを位置決め固定するだけで、計器側端子との接続箇所(電力量計の端子台における本来の接続箇所)とは異なる箇所(別経路)から新規の電力量計と補助アダプタの接続端子同士を直接導通接続させることができる。この補助アダプタの接続端子は、電線側端子に導通接続することができ、この結果、電線側端子に新規の電力量計を接続することができる。そして、新規の電力量計の端子台に補助アダプタを取り付けた状態のまま、計器側端子をその端子台に接続し直す作業が妨げられることはなく、既設ものから新規のものに交換することができ、この後に、その補助アダプタを端子台から外すなどするだけで、電線側端子と新規の電力量計の接続端子が直接導通接続されている状態を解消して、定常使用する状態にすることができる。したがって、電力量計の交換作業をより容易に完了することができる。
上記課題を解決する電力量計の接続アダプタの第6の発明は、上記第5の発明の特定事項に加え、前記補助アダプタは、電力量計の端子台に位置決め固定されたときには、該電力量計の接続端子のネジ止め箇所の少なくとも1箇所以上を露出させるように設計されていることを特徴とするものである。
この発明では、既設の電力量計を新規の電力量計に交換する際に、電力量計の接続端子との接続箇所に差し込むなどした計器側端子を、その補助アダプタの取付領域から露出する少なくとも1箇所以上をネジ止めして信頼性高く導通接続することができ、この後に、その補助アダプタを端子台から外すなどした後に、残りの箇所をネジ止めすることにより、信頼性高く定常使用する状態にすることができる。したがって、電力量計の交換作業を信頼性高く導通接続する状態にして容易に完了することができる。
上記課題を解決する電力量計の接続アダプタの第7の発明は、上記第5または第6の発明の特定事項に加え、前記補助アダプタは、接続端子から電線側端子に導通接続する自由に変形可能な導線を備えており、計器側端子を電力量計の接続端子に接続する方向に対する横方向に該導線を引き出し延長させていることを特徴とするものである。
この発明では、新規の電力量計を本来の設置位置に移動させる際に、端子台に固定した補助アダプタからの導線の延長箇所が、その端子台の接続端子との接続箇所付近に接近して、その導線が電力量計の設置を邪魔してしまうことを回避することができる。したがって、電力量計の容易な交換作業を担保することができる。
上記課題を解決する電力量計の交換作業方法の第1の発明は、商用電力を供給する電源側配電線と、該商用電力を消費する負荷装置に接続する引込側配電線と、の間に介装されて当該消費電力を積算する電力量計を交換する作業方法であって、電力量計の接続端子の入力側と出力側のそれぞれに接続した計器側端子と、電源側配電線および引込側配電線のそれぞれに接続した電線側端子と、を準備して、該計器側端子と電線側端子とを導通接続している状態から、当該電線側端子同士を導通接続して電源側配電線および引込側配電線を短絡させた後に、当該電線側端子と計器側端子の間の導通接続を切断し、次いで、該計器側端子に入力側と出力側の接続端子を接続する電力量計を交換し、この後に、電線側端子同士の導通接続を外してバイパスを解消することを特徴としている。
この発明では、計器側と電線側の端子間が導通接続された状態で、電源側配電線から引込側配電線への電力供給が電力量計を経由することにより、その電力消費を積算計測することができ、その電力量計の交換を行う際には、電線側端子同士を導通接続することにより、電源側配電線から引込側配電線への電力供給を確保した上で、計器側と電線側の端子同士の導通接続を切断することにより、電力量計の接続端子に接続する計器側端子を電線側から切り離すことができ(所謂、充電状態のまま露出させることなく)、その上で、電力量計を交換することができる。この後に、計器側と電線側の端子同士を導通接続した上で、電線側端子同士の導通接続を切断(解消)することにより、電源側配電線から引込側配電電線への電力供給が電力量計を経由するように復帰させて、その電力消費を積算計測することができる。したがって、電源側配電線から引込側配電線への電力供給を確保しつつ、接続する端子を充電状態のまま露出させることなく、電力量計を交換することができる。
上記課題を解決する電力量計の交換作業方法の第2の発明は、電源からの商用電力を消費先に供給する配電線に設置されて当該消費電力を積算する電力量計を交換する作業方法であって、電力量計側に接続する計器側端子と、配電線側を接続する電線側端子と、を準備して、該計器側端子と電線側端子とを導通接続している状態から、当該電線側端子に交換する電力量計の接続端子を接続した後に、当該電線側端子と計器側端子の間の導通接続を切断し、次いで、該計器側端子に接続端子を接続されていた電力量計を外して並列状態を解消し、電線側端子に接続されている電力量計の接続端子を当該計器側端子に接続した後に、当該電線側端子と計器側端子の間を導通接続させ、この後に、計器側端子に接続した電力量計の接続端子と電線側端子と間の導通接続を外すことを特徴としている。
この発明では、電力量計の交換を行う際に、電源側端子に新規の電力量計の接続端子を導通接続することができる。すなわち、電力量計が電源側配電線と引込側配電線との間に介装するタイプの場合には、その電源側配電線と引込側配電線の間に計器側端子とは別経路で新規の電力量計を並列状態に介在させる状態でバイパスさせることができる。また、電力量計が配電線に直列に接続することなく取り付けるタイプの場合には、計器側端子とは別経路で新規の電力量計を電線側端子に接続して並列状態に介在させる状態にすることができる。これにより、既設の電力量計と共に新規の電力量計により電力消費を積算することができ、計器側端子と電線側端子の間の導通接続を切断して既設の電力量計の計測を遮断したときには単独でその電力消費を新規の電力量計により積算計測することができる。この状態のまま、計器側端子が充電状態になることなく、既設の電力量計をその計器側端子から外して新規の電力量計をその計器側端子に接続して交換した後に、計器側と電線側の端子間を導通接続して、電線側端子と電力量計の接続端子との導通接続を切断(解消)することにより、定常使用する回路に復帰させることができる。したがって、電力量計の交換作業中に供給する電力消費も積算計測することができる。
このように本発明によれば、配電線による電力供給を確保しつつ、電力量計の接続端子に接続する計器側端子を電線側端子から切り離すことにより、電力量計の交換作業中に露出する計器側端子を充電状態にすることなく、その交換作業を行うことができる。したがって、電力供給を停止することなく、また同時に、感電や地絡短絡などの事故の発生なく、電力量計の交換作業を安全に完了することができる。また、この電力量計の交換作業中に新規に取り付ける交換予定の電力量計を並列させることにより、電力量計の交換作業中の消費電力も積算して計測することができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図8は、本発明に係る電力量計の交換作業方法の実行を容易にする接続アダプタの第1実施形態を示す図である。
図1において、接続アダプタ10は、図2および図3に示す電力量計100と、商用電源からの商用電力を供給する配電線(電源側配電線)201〜203(図6以降を参照)と、その商用電力を消費する負荷装置の設置されている各家庭などに接続する引込電線204〜206(図6以降を参照)と、に接続されており、配電線201〜203および引込電線(引込側配電線)204〜206の間に電力量計100を介在させた状態にすることにより、商用電力の各家庭などの負荷装置への供給を確保するとともに、その負荷装置による電力消費を電力量計100で積算計測(計量)することも実現する。
ここで、電力量計100は、図2および図3に示すように、消費された供給電力を積算する本体部101と、商用電源と各家庭などの負荷装置との間の電線201〜206の途中に本体部101が介在するように接続する接続端子台102と、を備えている。この接続端子台102には、商用電源からの入力電線などを本体部101に接続する入力端子111〜113と、負荷装置側への出力電線などを本体部101に接続する出力端子114〜116と、が配設されており、この接続端子台102の端子111〜116は、例えば、電線の先端側の被覆を剥いだ導電線を差込可能に下端面側に差込穴102a(図15(a)を参照)を開口させて、その差込穴102aに差し込んだ導電線を2つの締付ネジ121、122でそれぞれ締め付けることにより導通接続させることができるようになっている。また、この接続端子台102は、絶縁カバー103を被せて覆うことにより外部に露出して感電・短絡事故が起こらないように設計されており、その絶縁カバー103は取付ネジ104をネジ穴105内に差し込んで螺合させることにより取り付けることができる。
接続アダプタ10は、このような電力量計100の接続端子台102の差込口102aの下部に位置して対面するように設置されており、その接続端子台102の端子111〜116のそれぞれに対応する端子ユニット11が絶縁ケース12内に設置されている。なお、この接続アダプタ10でも、端子ユニット11の端子部分が外部に露出して導体などが不用意に差し込まれるなどすることにより感電・短絡事故を起こしてしまわないように、図示することは省略するが、絶縁カバーを被せてネジ穴12aに取付ネジを差し込んで螺合させることにより蓋をすることができるようになっている。
端子ユニット11は、絶縁性を有する樹脂ケース21内に2つの導体ブロック22、23を収容しており、この樹脂ケース21は、絶縁性を確保する絶縁壁21aがその導体ブロック22、23の間に位置するように形成されている。
導体ブロック22、23は、それぞれ長さの異なる直方体に作製されており、それぞれ上下面に貫通して開口する2つの差込穴22a、22b、23a、23bがその長さ方向に離隔する位置に穿孔形成されている。また、一方の導体ブロック22には、一端側の被覆が剥がされて導電線24aの露出する接続用電線24が導通接続されており、この接続用電線24は、他端側に圧着接続させた接続端子24bが雄ネジ25によりネジ止めされて導通接続されている。他方の導体ブロック23には、電線の先端側の被覆を剥いだ導電線を差込可能な差込穴23cがその短尺側側面に穿孔形成(開口)されており、その上面側の2箇所に貫通刻設されている雌ネジに2本の雄ネジ26、27をそれぞれ螺合させてその差込穴23c内に露出させることにより、差し込んだ電線先端の導電線をネジ止めして導通接続させることができるようになっている。
また、樹脂ケース21は、内部に収容する導体ブロック22、23の上面側の差込穴22a、22b、23a、23bを外部に露出させる開口21bがそれぞれ対応する箇所に形成されているとともに、その上面には、導体ブロック23に螺合させる2本の雄ネジ26、27を差し込む作業用穴21cが形成されている。さらに、この樹脂ケース21には、導体ブロック22の下面側に導通接続した接続用電線24が外部に延長露出させることができるように切欠開口21dが形成されているとともに、導体ブロック23の短尺側側面の差込穴23cを外部に露出させる開口21eが形成されている。
そして、この端子ユニット11は、図4に示すように、導体ブロック22、23の隣接する差込穴22b、23aに、樹脂製の把持部29aを把持して接続プラグ29を差し込むことにより、その導体ブロック22、23を導通接続可能に設計されており、この接続プラグ29を差し込む差込穴22b、23aに対応する樹脂ケース21の開口21bの縁部には目印となる肉盛21fが形成されている。なお、この導体ブロック22、23の差込穴22a〜23bに差し込むプラグ類は、接続プラグ29を含めて、差し込むだけで信頼性高く導通接続させることができるように、その差込側を、所謂、バナナプラグに作製されている。
また、この接続アダプタ10は、図5に示すように、その導体ブロック22、23の差込穴22a〜23bに差込可能な差込プラグ34を両端部に導通接続されているリード線31〜33を備えており、このリード線31〜33は、自由変形可能で十分な電流容量を有する電線であり、接続端子台102の端子111〜116毎に対応する端子ユニット11の導体ブロック22、23間を導通接続させることができる。
これにより、この接続アダプタ10の端子ユニット11は、図6に示すように、配電線201〜203や引込電線204〜206の導電線(不図示)を導体ブロック23の差込穴23c内でネジ止めして接続させることができるとともに、導体ブロック22に導通接続されている接続用電線24の導電線24aを電力量計100の接続端子台102の差込穴102a内でネジ止めして端子111〜116にそれぞれ導通接続させることができ、その導体ブロック22、23の差込穴22b、23aに接続プラグ29を差し込んで導通接続させることができる。
すなわち、この接続アダプタ10の端子ユニット11は、導体ブロック22と接続用電線24が電力量計100の入力端子111〜113や出力端子114〜116を接続する計器側の入力端子や出力端子(計器側端子)を構成するとともに、導体ブロック23が配電線201〜203や引込電線204〜206を接続する電線側の入力端子や出力端子(電線側端子)を構成しており、導体ブロック22、23と接続プラグ29を介して電力量計100の接続端子台102の端子111〜116に配電線201〜203と引込電線204〜206を通常通りに導通接続することができ、その配電線201〜203と引込電線204〜206の間に電力量計100を介在させて商用電力の各家庭などへの電力供給を確保するとともに、その電力消費を電力量計100で積算計測して課金することができる(接続アダプタ10の介装により電力供給や課金が妨げられてしまうことがない)。
また、この接続アダプタ10の端子ユニット11は、接続プラグ29を導体ブロック22、23の差込穴22b、23aに抜き差しすることによりその間の導通を接断する入力側と出力側の接断手段を構成するとともに、リード線31〜33が導体ブロック22、23の差込穴22a〜23b内に差込プラグ34を差し込んで導通接続させることのできる接続手段を構成しており、このリード線31〜33と共に接続プラグ29を備えることにより後述する電力量計100の交換作業方法を実行可能にしている。
次に、図6〜図9を用いて、接続アダプタ10を利用しての電力量計100の交換作業方法を説明する。
まず、電力量計100を交換する際には、図7に示すように、その電力量計100の接続端子台102の入力端子111〜113と出力端子114〜116のそれぞれに導通接続されている端子ユニット11毎の導体ブロック23の差込穴23bに、それぞれ対応するもの同士を導通接続(短絡)させるようにリード線31〜33の差込プラグ34を差し込んで電力供給可能な経路を確保する(バイパスする)。なお、このときには、配電線201〜203から引込電線204〜206に流れる電力は電力量計100とリード線31〜33とに分流されて供給される。
この後に、図8に示すように、端子ユニット11の導体ブロック22、23の差込穴22b、23aから接続プラグ29を引き抜いて電気的に切り離すことにより、配電線201〜203から引込電線204〜206へのリード線31〜33を介する電力供給を確保しつつ、導体ブロック22、23間の導通接続を切断して、配電線201〜203から引込電線204〜206に流れる電力が導体ブロック22側に行かないようにする。
次いで、図9に示すように、電力量計100の接続端子台102の端子111〜116毎の締付ネジ121、122を緩めて端子ユニット11の導体ブロック22に接続されている接続用電線24の導電線24aを差込口102aから引き抜いて(通常は電力量計100側を移動させる)、その既設の交換対象の電力量計100を設置位置から取り外す。このときには、端子ユニット11から露出する接続用電線24の導電線24aに電圧が印加されていない状態であることから(所謂、充電状態のまま露出していないので)、不用意に触れたとしても感電したり、地絡短絡させるなどしてしまうことなく、作業を行うことができる。
そして、その端子ユニット11から露出する接続用電線24の導電線24aを、新規に取り付ける交換予定の電力量計100の接続端子台102の差込穴102a内に差し込んで端子111〜116毎に締付ネジ121、122でネジ止めすることにより、図8に示す状態に戻して、この後には、手順を逆にして、端子ユニット11の導体ブロック22、23の差込穴22b、23aに接続プラグ29を差し込んで導通接続させることにより、図7に示す状態にした後に、その端子ユニット11の導体ブロック23の差込穴23bからリード線31〜33の差込プラグ34を引き抜いて、その導体ブロック23同士の導通接続(短絡)を解消することにより、図6に示す通常使用する状態(回路)に戻して、この電力量計100の交換作業を完了する。
このように本実施形態においては、電力量計100の接続端子台102の端子111〜116を接続する導体ブロック23の間を適宜導通接続して配電線201〜203から引込電線204〜206への電力供給を確保するのに加えて、配電線201〜203や引込電線204〜206を電力量計100の端子111〜116に導通接続する導体ブロック22、23間を接続プラグ29を引き抜いて切り離すことにより、配電線201〜203から引込電線204〜206への電力供給を継続するための充電部分が露出してしまうことなく、電力量計100の交換作業を行うことができる。したがって、電力供給を停止することなく、また同時に、感電や地絡短絡などの事故の発生なく、電力量計100の交換作業を安全に完了することができる。
次に、図10〜図13は、本発明に係る電力量計の交換作業方法の実行を容易にする接続アダプタの第2実施形態を示す図である。ここで、本実施形態は、上述実施形態と略同様に構成されているので、同様の構成には同一の符号を付して特徴部分のみを説明する(以下で説明する他の実施形態においても同様)。
図10において、接続アダプタ30は、2線用の電力量計300を配電線401、402と引込電線404、405の間に介在させた状態にして、電力供給を確保するとともに電力消費を積算計測して課金することも実現することができるように設計されており、この接続アダプタ30は、その電力量計300の接続端子台302の入力端子311、312と出力端子314、315も2線用に配設されていることから、端子ユニット11もその入力端子311、312と出力端子314、315に対応するように、絶縁ケース12内に設置されている。
この接続アダプタ30は、上述実施形態における接続アダプタ10と同様に、電力量計300の交換作業方法を実行することができ、図10に示すように、電力量計300の接続端子台302の端子311、312、314、315に、端子ユニット11(導体ブロック22、23と接続プラグ29)を介して配電線401、402と引込電線404、405とを導通接続して定常使用する状態から、図11に示すように、その端子ユニット11毎の導体ブロック23の差込穴23bにリード線31、32の差込プラグ34を差し込んで、それぞれ対応するもの同士を導通接続(短絡)することにより電力供給する経路を確保することができる。
次いで、図11に示すように、その端子ユニット11の導体ブロック22、23の差込穴22b、23aから接続プラグ29を引き抜いてその間の導通接続を切断することにより、配電線401、402から引込電線404、405に流れる電力により導体ブロック22側の接続用電線24の導電線24aが充電状態にならないようにしてから、図12に示すように、電力量計300を交換し、この後には、手順を逆にして、図10に示す通常使用する状態に戻して、この電力量計300の交換作業を完了する。
このように本実施形態においては、2線用の電力量計300でも、上述実施形態と同様の作用効果を得ることができ、電力供給を停止することなく、また同時に、感電や地絡短絡などの事故の発生なく、電力量計300の交換作業を安全に完了することができる。
次に、図14〜図19は、本発明に係る電力量計の交換作業方法の実行を容易にする接続アダプタの第3実施形態を示す図である。
図14において、接続アダプタ10のリード線31〜33は、電力量計100の接続端子台102に一時的に取り付ける補助アダプタ40が両端部の差込プラグ34間に介装されており、その補助アダプタ40の両端側から分断された状態でリード線31a、31b、32a、32b、33a、33bとして延長されている。
補助アダプタ40は、絶縁カバー103用のネジ穴105を流用することによりその絶縁カバー103に代えて、電力量計100の接続端子台102に取り付けることができるように設計されており、その接続端子台102の差込穴102aの開口する下面側にリブ形状41を当接させた状態にしつつ、ネジ穴105に固定用ネジ42を差し込んで螺合させることにより位置決め固定することができるようになっている。なお、この補助アダプタ40は、接続端子台102に取り付けた状態で、接続アダプタ10(端子ユニット11)の導体ブロック22に導通接続させた接続用電線24の導電線24aを差込穴102aに差し込む作業をリブ形状41が妨げてしまわないように、そのリブ形状41が差込穴102aの間に位置するように設計されている。
この補助アダプタ40は、電力量計100の接続端子台102に取り付けた状態のときに、その端子111〜116の本体部101側に近接する上側の締付ネジ121を露出させるのと同時に、その本体部101から離隔する下側の締付ネジ122を覆うように形成されている接続ブロック43を備えており、この接続ブロック43は、その端子111〜114、116毎の対応する箇所でその下側締付ネジ122を螺合させる電極部123に圧接して導通接続させることのできる接続接点(接続端子)51〜54、56を内装して、この接続接点51〜54、56にリード線31a〜33bがそれぞれ導通接続されている。ここで、接続接点55は、後述するように電力量計100の出力端子115に接続しなくても電力消費を積算計測可能であるので省略されている(配設してもよいことは言うまでもない)。
具体的には、接続接点51〜54、56は、図15に示すように、導電性と共に、ある程度の弾性力を有する電極板材料により作製されており、電力量計100の接続端子台102の端子111〜114、116の下側締付ネジ122を螺合させるネジ穴の開口する電極部123に対面する対面部61と、リード線31a〜33bのいずれかに導通接続されている接続部62と、この対面部61および接続部62を両端部に形成されてその対面部61を下方に押し付けることができる程度に弾性変形可能に形成されて取り付けられている導通部63と、備えている。
そして、接続ブロック43は、対面部61の背面側に絶縁性と弾性力を有する樹脂製の押さえネジ44が進退可能に螺合されており、この押さえネジ44を締め付ける方向に螺合させることにより、取り付けた電力量計100の接続端子台102の端子111〜114、116の電極部123にその押さえネジ44が対面部61を圧接させることができる。
また、この接続ブロック43の接続接点51〜54、56は、その対面部61をリード線31a〜33bに導通させる接続部62や導通部63の大きさをその高さ方向や幅方向に調整することにより、リード線31a〜33bをそれぞれ側方から引き出すことができるようになっている。詳細には、接続端子台102の最外方に位置する端子111、114に対面部61を圧接接続させる接続接点51、54の接続部62と導通部63は、図14(a)および図15(a)に示すように、本体部101に接近するとともにその接続端子台102に接近する箇所をリード線31a、31bが通過することができるように設計されており、この接続接点51、54毎の接続部62がそのリード線31a、31bに導通接続されている。また、接続端子台102の中央部に位置する端子113、116に対面部61を圧接接続させる接続接点53、56の接続部62と導通部63は、図14(a)および図15(c)に示すように、本体部101から離隔するとともにその接続端子台102に接近する箇所をリード線33a、33bが通過することができるように設計されており、この接続接点53、56毎の接続部62がそのリード線33a、33bに導通接続されている。さらに、接続端子台102のこれらの端子111、113の間に位置する端子112に対面部61を圧接接続させる接続接点52の接続部62と導通部63は、図14(a)および図15(b)に示すように、本体部101から離隔するとともにその接続端子台102からも離隔する箇所をリード線32a、32bが通過することができるように設計されており、この接続接点52のみの接続部62がそのリード線32a、32bの双方に導通接続されている。ここで、接続端子台102の端子112、115は、電力量計100における、所謂、中線に接続する端子であり、ここを流れる電流は消費電力として積算計測される訳ではないので、配電線201〜203と引込電線204〜206のバイパス(短絡)を確保するためにリード線32a、32bが直接導通接続されており、端子115への導通接続を省略していることから接続接点54も省略している。なお、このリード線32a、32bを接続端子台102の入力端子102に接続接点52により接続するのは、電力量計100(電圧コイル)を機能させるために必要だからである。
これにより、補助アダプタ40は、電力量計100の接続端子台102に取り付けて接続ブロック43の押さえネジ44により接続接点51〜54、56の対面部61を端子111〜114、116の電極部123に圧接させて導通接続することにより、リード線31a、31bを接続端子台102の入力端子111と出力端子114に導通接続することができるとともに、リード線33a、33bを接続端子台102の入力端子113と出力端子116に導通接続することができ、また、リード線32a、32b同士を導通接続しつつ接続端子台102の入力端子112に導通接続することができる。したがって、この補助アダプタ40は、リード線31a〜33bの間に別個の電力量計100を介在させることができ、そのリード線31a〜33bの端部の差込プラグ34を、配電線201〜203および引込電線204〜206を電力量計100の接続端子台102の端子111〜116に接続する接続アダプタ10の複数の端子ユニット11の導体ブロック22、23のうちの差込穴23bに差し込んで導通接続することができる。
すなわち、リード線31a〜33bは、補助アダプタ40を電力量計100の接続端子台102に取り付けることにより、接続アダプタ10(端子ユニット11)の導体ブロック22に導通接続されている接続用電線24とは別経路の導体ブロック23を介して、別個の電力量計100の端子111〜114、116に配電線201〜203や引込電線204〜206を導通接続することのできる、自由変形可能な導線の接続手段を構成しており、接続アダプタ10の接続されている電力量計100の接続端子台102の入力端子111〜113と出力端子114〜116の間に別個の電力量計100を並列に介装して、その入力端子111〜113と出力端子114〜116の間をバイパス(短絡)することにより流れる電力消費を積算計測(計量)することを可能にする。
そして、この補助アダプタ40は、電力量計100の接続端子台102に取り付けるとともに、リード線31a〜33bを接続アダプタ10(端子ユニット11)の導体ブロック23の差込穴23bに差し込んで導通接続させている状態のまま、そのリード線31a〜33bを負荷に応じて自由に屈曲変形させることにより、側方に延長された姿勢にしつつ(下方の接続アダプタ10側に延長された状況になることなく)、その端子ユニット11の導体ブロック22に導通接続されている接続用電線24の導電線24aを接続する電力量計100の本来の設置位置に移動させることができる。
次に、図16〜図19を用いて、接続アダプタ10と補助アダプタ40を利用しての電力量計100の交換作業方法を説明する。
まず、図6に示す状態から電力量計100を交換する際には、図16に示すように、新規の電力量計100の接続端子台102の端子111〜116の下側締付ネジ122を外した状態で補助アダプタ40を取り付けることにより、その入力端子111〜113と出力端子114、116の電極部123に接続ブロック43の接続接点51〜54、56の対面部61を圧接させてそれぞれ導通接続する。また、既設の電力量計100の接続端子台102に配設されている入力端子111〜113と出力端子114〜116にそれぞれ導通接続されている接続アダプタ10の端子ユニット11毎の導体ブロック23の差込穴23bに、その補助アダプタ40のリード線31a〜33bの差込プラグ34を差し込んで、そのリード線31a、31bを入力端子111と出力端子114に、また、リード線33a、33bを入力端子113と出力端子116に、さらに、短絡状態のリード線32a、32bを入力端子112に、導通接続する。すなわち、既設の電力量計100の接続端子台102の入力端子111〜113と出力端子114〜116の間に、新規の電力量計100の接続端子台102の入力端子111〜113と出力端子114、116を介装して電力供給可能な経路を確保するとともに、その電力消費を積算計測可能にバイパスする。
次いで、図17に示すように、接続アダプタ10の端子ユニット11の導体ブロック22、23間を、導通接続していた接続プラグ29をその差込穴22b、23aから引き抜いて電気的に切り離すことにより、新規の電力量計100が介在するリード線31a〜33bを介して配電線201〜203から引込電線204〜206への電力供給は確保しつつ、導体ブロック22、23間の導通接続を切断することにより、配電線201〜203から引込電線204〜206に流れる電力が導体ブロック22側(交換対象の電力量計100側)に行かないようにする。
この後に、既設の電力量計100の接続端子台102の締付ネジ121、122を緩めることにより、接続アダプタ10の端子ユニット11の導体ブロック22に接続されている接続用電線24の導電線24aを、その端子111〜116の差込穴102aから引き抜いて、その既設の電力量計100を設置位置から取り外す。このときには、端子ユニット11から露出する接続用電線24の導電線24aに電圧が印加されていない状態であることから(所謂、充電状態のまま露出していないので)、不用意に触れたとしても感電したり、地絡短絡させるなどしてしまうことなく、作業を行うことができる。
次いで、図18に示すように、新規の電力量計100の接続端子台102の上側締付ネジ121を緩めとともに、本来の設置位置に移動させて、接続アダプタ10の端子ユニット11の導体ブロック22に接続されて露出する接続用電線24の導電線24aをその端子111〜116の差込穴102aに差し込んだ後にその上側締付ネジ121を締め付けることにより、その接続アダプタ10(端子ユニット11)の導体ブロック22を導通接続する。このとき、補助アダプタ40のリード線31a〜33bは、接続ブロック43の側方から延長されて自由に屈曲変形することにより、下方の接続アダプタ10の端子ユニット11の導体ブロック22側に重なって接続用電線24の導電線24aを端子111〜116の差込穴102aに差し込む際に邪魔になってしまうことがなく、また、上側締付ネジ121は、補助アダプタ40の接続ブロック43から露出する状態で容易に回転操作して螺合させることができ、信頼性高く締め付けてその導電線24aを端子111〜116に導通接続させることができる。
この後には、手順を逆にして、その端子ユニット11の導体ブロック22、23の差込穴22b、23aに接続プラグ29を差し込んで導通接続させた後に、その端子ユニット11の導体ブロック23の差込穴23bからリード線31a〜33bの差込プラグ34を引き抜くとともに、新規の電力量計100の接続端子台102から補助アダプタ40を外して、その端子111〜116の下側締付ネジ122を螺合させて端子ユニット11の導体ブロック22に接続されている接続用電線24の導電線24aを確実に導通接続させた状態にすることにより、その電力量計100の接続端子台102の端子111〜116と接続アダプタ10の導体ブロック23との直接の導通接続(電力量計100が直接介在する状態)を解消することによって、図6に示す通常使用する状態に戻して、この電力量計100の交換作業を完了する。
このように本実施形態においては、新規に取り付ける電力量計100の接続端子台102に補助アダプタ40を取り付けて、リード線31a〜33bを既設の電力量計100を配電線201〜203と引込電線204〜206に接続する接続アダプタ10の導体ブロック23に導通接続することにより、電線201〜203から引込電線204〜206への電力供給を確保しつつ、そのリード線31a〜33bの間に新規の電力量計100を介在させて、この電力量計100の交換作業中の消費電力も積算計測することができる。したがって、上述第1実施形態による作用効果に加えて、交換作業中も電力供給を継続することによる電力消費を積算計測することができ、正確な電力消費に応じた課金をすることができる。
ここで、上述の第1〜第3実施形態のいずれでも、電源側からの商用電力を供給する電源側配電線201〜203、401、402と、その商用電力を各家庭などの負荷装置に接続する引込側配電線204〜206、404、405と、の間に介装することによりその負荷装置で使用する消費電力を積算計測する電力量計100、300を一例にして説明するが、これに限るものではなく、変圧器(VT)や変流器(CT)により構成される計器用変圧変流器(変成器VCT)と組み合わせて使用する電力量計においても利用することができ、例えば、図20に示すように、3相3線用の電力量計(単相3線用でもよく、また、2線用でも利用可能であることは言うまでもない)500に適用することもできる。
具体的には、この電力量計500は、上述の電力量計100と同様に、消費された供給電力を積算する本体部101と、商用電力を供給する配電線201〜203側に接続させた接続電線511を接続する接続端子台102と、を備えている。この電力量計500の本体部101は、商用電源からの配電線201〜203毎に準備されている接続端子P1〜P3に接続電線511を直接導通接続することにより電圧コイル513の介在する測定回路を形成するとともに、その配電線201〜203の第1線と第3線に流れる電流値を間接的に測定する変流器(変成器)515の接続端子1S、1L、3S、3Lに接続電線511を接続することにより電流コイル514の介在する測定回路を形成するようになっている。その接続電線511を接続する接続端子台102は、電圧用3線P1〜P3と電流用4線1S、1L、3S、3Lを接続端子511に接続する特殊な回路を形成するように、図21に示すように、配電線201〜203側の接続端子P1〜P3、1S、1L、3S、3L毎の接続電線511を対応させてそれぞれ導通接続させる接続端子516を備えている。
そこで、この電力量計500に適用する場合には、上述第3実施形態における接続アダプタ10や補助アダプタ40もその接続端子516に対応するように形成することにより、図22に示すように、その接続アダプタ10を電力量計500の接続端子台102の差込口102aの下部に位置して対面するように設置することにより、上述第3実施形態と同様に、補助アダプタ40をその接続端子台102に取り付けることによりリード線間に介装させている新規の電力量計500を並列させた後に交換することができる。
なお、この電力量計500は、誤結線があったり、電流回路への配線を誤って外してしまうと、その変成器に絶縁破壊や焼損を発生させてしまう虞があることから、接続アダプタ10と補助アダプタ40のリード線のそれぞれに対応する色を付けるなどして誤結線を防止したり、また、その接続アダプタ10の差込穴23aの並列間隔を、接続端子台102の接続端子516の均等間隔に合わせることなく、例えば、上述実施形態のように不均一間隔にするとともに補助アダプタ40のリード線先端の差込プラグ34をその不均一な並列間隔に一致するように樹脂などにより一体化させて一度に接断させるようにして誤って外してしまうことを防止するようにしてもよい。
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
本発明に係る電力量計の交換作業方法の実行を容易にする接続アダプタの第1実施形態を示す図であり、(a)はその概略全体構成を示す平面図、(b)はその要部構成を示す縦断面側面図、(c)はその下面図である。 その接続アダプタを取り付ける電力量計の一例を示す図であり、(a)はその外観平面図、(b)はその外観側面図である。 その接続端子台を接続作業を可能に開放露出する状態を示す平面図である。 その接続アダプタの要部部品を示す分解縦断面図である。 その接続アダプタの要部部品を示す平面図である。 その接続アダプタの定常使用時の状態を示す概念回路図である。 その電力量計の交換方法を説明する図であり、その途中の状態を示す概念回路図である。 その電力量計の交換方法を説明する図であり、その図7に続く状態を示す概念回路図である。 その電力量計の交換方法を説明する図であり、その図8に続く状態を示す概念回路図である。 本発明に係る電力量計の交換作業方法の実行を容易にする接続アダプタの第2実施形態を示す図であり、その接続アダプタの定常使用時の状態を示す概念回路図である。 その電力量計の交換方法を説明する図であり、その途中の状態を示す概念回路図である。 その電力量計の交換方法を説明する図であり、その図7に続く状態を示す概念回路図である。 その電力量計の交換方法を説明する図であり、その図8に続く状態を示す概念回路図である。 本発明に係る電力量計の交換作業方法の実行を容易にする接続アダプタの第3実施形態を示す図であり、(a)はその接続アダプタに付属する補助アダプタの概略全体構成を示す平面図、(b)はその接続端子台に位置決め固定する取付構造を示すその(a)におけるA−A透視側面図である。 その補助アダプタのそれぞれ異なる位置に配設させている接続端子台の端子との導通接続を示す図であり、(a)は図14(a)におけるB−B透視側面図、(b)は図14(a)におけるC−C透視側面図、(c)は図14(a)におけるD−D透視側面図である。 その電力量計の交換方法を説明する図であり、その途中の状態を示す概念回路図である。 その電力量計の交換方法を説明する図であり、その図16に続く状態を示す概念回路図である。 その電力量計の交換方法を説明する図であり、その図17に続く状態を示す概念回路図である。 その電力量計の交換方法を説明する図であり、その図18に続く状態を示す概念回路図である。 その第3実施形態を適用可能な電力量計を示すものであり、その電力量計の配電線側への設置を説明する概略接続回路図である。 その電力量計の接続端子台の接続端子の配列を示す正面図である。 その電力量計への接続アダプタの設置を説明する概略接続回路図である。
符号の説明
10、30……接続アダプタ 11……端子ユニット 12……絶縁ケース 21……樹脂ケース 21a……絶縁壁 21b、21e……開口 21f……肉盛 22、23……導体ブロック 22a、22b、23a、23b、23c……差込穴 24……接続用電線 24a……導電線 29……接続プラグ 31、31a、31b、32、32a、32b、33、33a、33b……リード線 34……差込プラグ 40……補助アダプタ 41……リブ形状 42……固定用ネジ 43……接続ブロック 44……押さえネジ 51〜54、56……接続接点 61……対面部 62……接続部 63……導通部 100、300、500……電力量計 101……本体部 102……接続端子台 103……絶縁カバー 104……取付ネジ 105……ネジ穴 111〜113……入力端子 114〜116……出力端子 121……上側締付ネジ 122……下側締付ネジ 123……電極部 201〜203、401、402……配電線 204〜206、404、405……引込電線 511……接続電線 513……電圧コイル 514……電流コイル 515……変流器 接続端子……516

Claims (1)

  1. 電源からの商用電力を消費先に供給する配電線に設置されて当該消費電力を積算する電力量計に接続する接続アダプタであって、
    電力量計が接続端子の配列されている端子台を備えて、該接続端子が電線の延在方向の2箇所以上でネジ止めすることにより導通接続する構造に設計されているのに対して、
    電力量計側に接続する計器側端子と、
    配電線側を接続する電線側端子と、
    計器側端子および電線側端子の間の導通を接断する接断手段と、
    電力量計の端子台に着脱可能に位置決め固定する補助アダプタを有して、計器側端子とは別経路で電力量計の接続端子に電線側端子の入力側と出力側を導通接続してバイパスさせる接続手段と、
    を備えて、
    該接続手段の補助アダプタは、
    電力量計の接続端子に接続可能な空間を開放する状態の端子台に、該電力量計の接続端子のネジ止め箇所の少なくとも1箇所以上を露出させつつ位置決め固定可能に作製されて、
    該端子台に位置決め固定されることにより該電力量計の接続端子のそれぞれに導通接続される複数の接続端子と、
    該接続端子から計器側端子を電力量計の接続端子に接続する方向に対する横方向に引き出し延長されて電線側端子に導通接続される自由に変形可能な導線と、
    を具備することを特徴とする電力量計の接続アダプタ。
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