JP5223316B2 - Msds作成提供システム、msds提供方法及びmsds提供プログラム - Google Patents
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Description
そこで、化学物質の取扱いを周知して事故の発生を未然に防ぐことを目的としてMSDS(Material Safety Data Sheet)制度が導入された。
MSDS制度とは、一定の化学物質を販売又は授与する場合、その譲受人等に対し、その性状及び取扱いに関する情報を提供することを義務付ける制度をいう。
これにより、有機溶剤等の譲受人等は、その化学物質の性状等を知得して、適切に管理・使用できる。
また、コンピュータシステムを介して、そのMSDSを提供する技術が種々提案されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
これらの技術によれば、コンピュータシステムを利用可能な環境下であれば、その化学物質に関する情報を、必要なときに入手できる。
具体的には、MSDSは、図62に示すように、各事項ごとにその説明文が記載された構成となっていた。このため、読むことに煩わしさを感じてしまい、内容の理解やその知得が不十分となっていた。これにより、化学物質に関する情報の周知が図れず、MSDS制度の目的を果たすことができないという問題があった。
なお、各実施形態においては、「製品」と「化学物質」を同義で用いる場合がある。
また、特定の法律においては、MSDSに記載すべき事項が定められているが、本明細書の各実施形態においては、そのうちの一部の事項のみ記載されたものについても「MSDS」又は「目で見るMSDS」というものとする。
(I)化学物質安全データシート(目で見るMSDS)
まず、本発明の化学物質安全データシート(目で見るMSDS)の実施形態について、図1を参照して説明する。
同図は、目で見るMSDSの全体構成を示す正面図である。
(1)全体構成(各項目の配置)
(2)記載枠
(3)挿絵の挿入
(4)情報の表現の単純化
(5)〜(7)その他
このように、本実施形態の目で見るMSDSは、一般的なMSDSのように単に情報を列記したものでなく、視覚を重視し、必要な情報が一目で把握・理解できるようにしてある。このため、本実施形態では、単に「MSDS」とせず、「目で見るMSDS」との名称を用いて、以下説明する。
本実施形態の目で見るMSDSは、一つの製品に関する情報のすべてが1枚の用紙に収めてある。例えば、図1に示すように、イソプロピルアルコール(IPA)という製品に関する情報を、1枚の用紙に収めてある。これにより、わざわざページをめくることなく(ユーザ端末30a(後述)などの画面上ではスクロールすることなく)、一目で即座に必要な情報を取得できる。
目で見るMSDSを「上段部」、「中段部」、「下段部」の三つの部分に分ける。
上段部には、製品名や適用法令などの基本的情報を記載してある。
中段部には、取扱者向けの救急措置,火災時の措置,漏洩時の措置などを記載してある。
下段部には、管理者向けのやや専門的な、暴露防止措置,設備対策,性状や危険・有害性などの情報、および連絡先を記載してある。
これらのうち、救急時、火災時、漏洩時の措置は、取扱者に最も伝えたい事項であり、緊急時には即座に必要となる情報である。このため、取扱者が最も目を引く中段部に、それら措置が記載されている。
目で見るMSDSは、図2に示すように、記載枠が設けてある。
記載枠とは、目で見るMSDSに記載される各項目や各情報のレイアウトに応じて、項目ごとに区切った線をいう。
この記載枠を設けることにより、単に文章を羅列してあるだけのMSDS(図62参照)に比べて、見易さが向上する。
例えば、緊急時の措置に関する項目のように重要度の高いものについては、記載枠の面積を大きくとる。一方、沸点や融点、比重などのように、重要度の低い項目については、記載枠の面積を小さくする。
これにより、重要度の高い情報と低い情報とをメリハリを付けて表示することができる。このため、緊急事態の発生時には、一目で緊急時の措置を知得でき、迅速な対応を取ることができる。
これまでのMSDSは、タイトル以外は、どの文字の大きさもほとんど同じであった(図62参照)。
これに比べて、本実施形態の目で見るMSDSは、項目の重要度に応じて文字の大きさを変えてある。例えば、「救急措置」や「火災時の措置」などは大きな文字で記載してある。これに対し、「化学・成分・含有量・化学式」や「取扱い及び保管上の注意」などは小さな文字で記載してある。
これにより、注視されるべき項目が、目に入りやすくなる。このため、その記載された措置を迅速に把握し実行できる。
中段部に記載された救急措置,火災時の措置,漏洩時の措置については、文章だけでなく挿絵も記載してある。挿絵は、関係する動作や状態、道具、対象物などを表した絵図であり、次のようなものが含まれる。
・措置を行っている様子:眼の洗浄、手洗い、消火器による消火など
・措置に用いる物:水道の蛇口、ベッド、消火器など
・措置を受ける身体的部分:目、口、鼻、手足、または人体の全体など
こうした措置に関する挿絵を掲載することで、措置の内容を一目で即座に把握でき、緊急時に迅速な対応をとることができる。
また、挿絵は、本実施形態においては、救急措置等について記載してあるが、救急措置等に限るものではなく、他の事項について挿絵を用いることもできる。
各事項に記載された情報は、表現を単純化・簡略化してある。この単純化等には、文章の単純化等と、挿絵による単純化等とがある。
例えば、救急措置の「吸入した場合」の事項においては、「被災者を直ちに空気の新鮮な場所に移動させる」を「直ちに空気の新鮮な場所に移す」のように、文章を単純化等してある(図62及び図1参照)。
また、救急措置の「皮膚に触れた場合」の事項においては、「石けんを使ってよく洗い落とす」を、石けんの挿絵を使って表示している。
このように表現を単純化等すれば、内容の把握が容易となり、迅速な措置が可能となる。
アラーム表現とは、危険性や有害性の高い製品に関し、特に注意すべき事項を、MSDS上で、他の事項よりもさらに目立つように強調して記載した警告表記をいう。
具体的には、例えば、「使用不可!」、「火気厳禁!」などを赤色や黄色で表記したものをいう。
このアラーム表現は、目で見るMSDSにおいては、他の事項の上に重ねて表示することができる。また、別枠を設けたり、枠外に表記したりすることができる。
なお、アラーム表現は、図1等には記載していない。
危険有害度記号は、製品の危険有害度を記号で示したものであって、具体的には、該当する法令の数を「●」の数で表したものである。
例えば、「●」の数が3つの場合は、当該製品が3つの法令に適用していることを示している。つまり、「●」の数が多いほど、適用法令数が多く、危険有害度が高いことを示している。
<危険有害度が5の場合>
・有機溶剤中毒予防規則(有機則)に規定されている有機溶剤に該当
・消防法に規定されている危険物に該当
・毒物及び劇物取締法に規定されている劇物に該当
・廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃掃法)の特別管理廃棄物に該当
・その他法令、告示に該当
この危険有害度記号は、例えば、図1に示すように、目で見るMSDSの右上の記載枠外に記載することができる。ただし、危険有害度記号は、右上の記載枠外に記載することに限るものではなく、任意の位置に記載することができる。
製品がどの法令に適用しているかを、色や装飾などを用いて表すことができる。これにより、適用の有無や適用する法令を視覚的に識別できる。
この識別の具体例を、(7-1)〜(7-3)に示す。
例えば、有機溶剤の種類を用紙の色により識別させることができる。
<例>
第1種有機溶剤・・・赤色地
第2種有機溶剤・・・黄色地
第3種有機溶剤・・・青色地
例えば、劇物とそれ以外とを印字の色により識別させることができる。
<例>
劇物 ・・・赤色印字
劇物以外・・・黒色印字
例えば、危険物とそれ以外とを、サイド枠の網掛けにより識別させることができる。
<例>
危険物 ・・・サイド枠を網掛け装飾
危険物以外・・・サイド枠を白抜き(装飾せず)
なお、本実施形態においては、このサイド枠を網掛けで装飾することとしているが、網掛けに限るものではなく、例えば、塗り潰し(ベタ塗り)や、2色以上の組み合わせ(赤色と黄色とのストライプなど)などでもよい。
次に、本発明のMSDS作成提供システムの実施形態について、図3を参照して説明する。
同図は、本実施形態のMSDS作成提供システムの構成を示すブロック図である。
これらのうち、データベース端末10とMSDS管理端末20aは、MSDSの提供者側(管理者側)に備えられた装置であり、一方、ユーザ端末30aと携帯端末40aは、MSDSの提供を受ける側(ユーザ側)に備えられた装置である。
その後、ユーザによる操作により、ユーザ端末30a又は携帯端末40aが、MSDS管理端末20aから目で見るMSDSをダウンロードして表示する。
記憶手段11は、MSDSに掲載される情報を記憶する。この情報は、製品別(又は、化学物質別)、事項別に記憶されている。
製品別又は化学物質別とは、例えば、アジ化バリウムや亜硫酸水素ナトリウムのように、製品ごと又は化学物質ごとに情報が分けられることをいう。
事項の例としては、次のものが挙げられる。
・製品名、含有する対象物質の名称、政令上の号番号・種類、含有率
・化学物質が漏出した際に必要な措置
・取扱い上及び保管上の注意
・物理的・化学的性状
・安定性・反応性
・有害性・暴露性(これらの概要)
・廃棄上及び輸送上の注意
・応急措置、火災時に必要な措置、労働者に対する暴露防止措置等
・適用される法令
なお、これら以外の事項も、MSDSに掲載することができる。
制御手段13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)により構成することができ、記憶手段11に記憶されているプログラムを読み込んで実行することにより、データベース端末10の構成各部に指令を送り、又は自ら動作して、データベース端末10の有する各種機能を実行・制御する。
さらに、制御手段13は、MSDS管理端末20aから製品情報送信要求信号及び選択製品名が送られてくると、その製品名に関する製品情報を記憶手段11から抽出し、MSDS管理端末20aへ送信する。
なお、本実施形態において、データベース端末10は、記憶手段11と、通信手段12と、制御手段13とを有した構成としてあるが、これに限るものではなく、例えば、入力手段、表示手段、印刷手段などを有することもできる。
このMSDS管理端末20aは、図5に示すように、記憶手段21aと、通信手段22と、表示手段23と、入力手段24と、MSDS作成手段25と、印刷手段26と、制御手段27とを有している。
この記憶手段21aは、同図に示すように、製品情報等記憶部211と、事業者情報記憶部212と、フレーム記憶部213と、挿絵記憶部214と、目で見るMSDS記憶部215とを有している。
事業者情報記憶部212は、その製品又は化学物質を製造販売する事業者に関する情報、目で見るMSDSを提供する事業者に関する情報(事業者情報)を記憶する。事業者情報には、例えば、事業者名、住所、担当者の連絡先などが含まれる。
フレームの例としては、例えば、図6、図7に示すものがある。図6に示すフレームは、縦サイズの用紙(A4サイズ縦など)に対応したもの、図7に示すフレームは、横サイズの用紙(A4サイズ横など)に対応したものである。
なお、枠組みは、記載枠(図2参照)と項目名で構成されている。ただし、項目名を省略し記載枠のみで枠組みを構成することもできる。
挿絵は、一つの事項に対して一又は二以上用意されている。
この挿絵の具体例としては、例えば、図8(i)〜(iv)に示すようなものがある。すなわち、手洗いに関する挿絵として、洗面台を上から見たところ(同図(i))、手を洗う人を正面から見たところ(同図(ii))、手と蛇口を横から見たところ(同図(iii))、洗面台と人と蛇口を横から見たところ(同図(iv))などがある。
なお、挿絵の絵柄や用意される挿絵の数は、特に制限されるものではない。
通信手段22は、通信回線50を介して、他の装置との間で所定のデータの送受信を実行する。例えば、データベース端末10への製品名一覧送信要求信号,選択製品名,製品情報送信要求信号の送信、データベース端末10からの製品名一覧,製品情報の受信、ユーザ端末30aや携帯端末40aからのMSDS送信要求信号の受信、ユーザ端末30aや携帯端末40aへの目で見るMSDSの送信などを実行する。
具体的には、例えば、目で見るMSDS作成開始画面、製品一覧画面と、事業者情報入力画面、フレーム選択画面などを表示する。
目で見るMSDS作成開始画面は、図9に示すように、タイトル文(例えば、目で見るMSDSの作成を開始することを表すものなど)と、実行開始ボタンと、キャンセルボタンとを表示する。
製品一覧画面は、図10に示すように、製品名を列記した画面である。提供者は、入力手段24を操作して、一つの製品名を選択することができる。
フレーム選択画面は、図12に示すように、複数のフレームを表示し、いずれか一つを選択可能にしたものである。
印刷手段26は、所定の図表やデータなどを印字出力する。特に、作成された目で見るMSDSを印字出力する。
制御手段27は、例えば、CPUにより構成することができ、記憶手段21aに記憶されているプログラムを読み込んで実行することにより、MSDS管理端末20aの構成各部に指令を送り、又は自ら動作して、MSDS管理端末20aの有する各種機能を実行・制御する。
記憶手段31は、ユーザ端末30aの有する各種機能に関するデータやプログラムを記憶する。
通信手段32は、通信回線50を介して、他の装置との間で所定のデータの送受信を実行する。例えば、MSDS管理端末20aへのMSDS送信要求信号の送信、MSDS管理端末20aから送信されてきた目で見るMSDSの受信などを実行する。
入力手段34は、MMIやポインティングデバイスなど(具体的には、例えば、マウス、キーボード、トラックボール、トラックパッドなど)で構成することができ、ユーザにより操作される。
制御手段36は、例えば、CPUにより構成することができ、記憶手段31に記憶されているプログラムを読み込んで実行することにより、ユーザ端末30aの構成各部に指令を送り、又は自ら動作して、ユーザ端末30aの有する各種機能を実行・制御する。
記憶手段41は、携帯端末40aの有する各種機能に関するデータやプログラムを記憶する。
通信手段42は、通信回線50を介して、他の装置との間で所定のデータの送受信を実行する。例えば、MSDS管理端末20aへのMSDS送信要求信号の送信、MSDS管理端末20aから送信されてきた目で見るMSDSの受信を実行する。
入力手段44は、複数のキーなどで構成することができ、ユーザにより操作される。
制御手段45は、例えば、CPUにより構成することができ、記憶手段41に記憶されているプログラムを読み込んで実行することにより、携帯端末40aの構成各部に指令を送り、又は自ら動作して、携帯端末40aの有する各種機能を実行・制御する。
また、携帯端末でも目で見るMSDSを取得可能なことから、ユーザは、携帯端末の常備性を活かして、場所や時間を選ばず、いつでもどこでも目で見るMSDSを取得し、その内容を確認できる。
特に、化学物質の漏洩等、緊急事態が発生した場合には、ユーザ端末の設置されている場所までわざわざ行かなくても、その場で、携帯端末を取り出し、操作して、目で見るMSDSを取得することができる。これにより、その緊急事態が発生しても迅速な対応が可能となる。
次に、MSDS管理端末にて目で見るMSDSを作成する方法について、図15を参照して説明する。
同図は、本実施形態のMSDS作成方法の動作手順を示すフローチャートである。
次いで、提供者による入力手段24の操作により、実行開始ボタンが選択されると、MSDS作成手段25は、製品選択処理を実行し(ステップ103)、製品名を選択する。なお、この製品選択処理の詳細については、後述する。
さらに、MSDS作成手段25は、フレーム選択処理(ステップ106)、挿絵選択処理(ステップ107)を実行する。なお、これらフレーム選択処理と挿絵選択処理の詳細については、後述する。
ここで、その表示された目で見るMSDSの内容について変更が必要な場合は、提供者による入力手段24の操作により変更され(ステップ110)、変更後の目で見るMSDSが表示手段23に再度表示されて(ステップ111)、提供者によりその内容が確認される。
続いて、他の製品について目で見るMSDSを作成するときは(ステップ113の「No」)、ステップ102〜ステップ112の処理が実行される。一方、作成しないときは(ステップ113の「Yes」)、終了する。
同図は、MSDS管理端末における製品選択処理の動作手順を示すフローチャートである。
MSDS管理端末20aの表示手段23が、目で見るMSDS作成開始画面を表示し(図15のステップ102)、提供者による入力手段24の操作により実行開始ボタンが押下されると、次いで、MSDS作成手段25が、通信手段22及び通信回線50を介してデータベース端末10へ、製品名一覧送信要求信号を送信する(図16のステップ201)。
データベース端末10の通信手段12は、製品名一覧送信要求信号を受信する。次いで、制御手段13は、記憶手段11から製品名を抽出し、一覧として、MSDS管理端末20aへ送信する。
提供者による入力手段24の操作により、表示手段23に表示された製品名の一覧の中から一つの製品名が選択される(ステップ204)。
この選択された製品名が、選択製品名として、製品情報送信要求信号とともに、通信手段22及び通信回線50を介して、データベース端末10へ送信される(ステップ205)。
MSDS管理端末20aの通信手段22は、製品情報を受信し、記憶手段21aの製品情報等記憶部211は、その製品情報を記憶する(ステップ206)。
同図は、MSDS管理端末におけるフレーム選択処理の動作手順を示すフローチャートである。
同図に示すように、MSDS管理端末20aのMSDS作成手段25は、記憶手段21aのフレーム記憶部213から各フレームの一覧(名称の一覧、サムネイルなど)を取得し(ステップ301)、このフレーム一覧が掲載されたフレーム選択画面(図12参照)を表示手段23に表示させる(ステップ302)。
提供者による入力手段24の操作により、表示手段23に表示されたフレームの一覧の中から一つのフレームが選択・決定される(ステップ303)。フレーム記憶部213は、その決定されたフレームを選択フレームとして記憶する(ステップ304)。
同図は、MSDS管理端末における挿絵選択処理の動作手順を示すフローチャートである。
同図に示すように、MSDS管理端末20aのMSDS作成手段25は、挿絵記憶部214から挿絵の一覧(挿絵の名称の一覧、サムネイルなど)を取得すると(ステップ401)、この挿絵一覧が掲載された挿絵選択画面を表示手段23に表示させる(ステップ402)。
提供者による入力手段24の操作により、表示手段23に表示された挿絵の一覧の中から一つの挿絵が選択される(ステップ403)。
この選択された挿絵が、選択挿絵として、挿絵記憶部214に記憶される(ステップ404)。
次に、目で見るMSDSの取得・表示処理(MSDS提供方法)について、図19を参照して説明する。
なお、目で見るMSDSの取得・表示処理は、ユーザ端末30a又は携帯端末40aのいずれにおいても実行可能であるが、ここでは、携帯端末40aでの処理について説明する。
よって、図19は、携帯端末40aにて目で見るMSDSを取得する方法の処理手順を示す。
MSDS管理端末20aの通信手段22は、製品名一覧送信要求信号を受信すると、制御手段27は、記憶手段21aの製品情報等記憶部211から、製品名の一覧を取り出し、携帯端末40aへ送信する。
ユーザによる入力手段44の操作により、表示手段43に表示された製品名の一覧の中から一つの製品名が選択される(ステップ504)。
制御手段36は、その選択された製品名を、選択製品として、MSDS送信要求信号とともに、通信手段42及び通信回線50を介して、MSDS管理端末20aへ送信する(ステップ505)。
携帯端末40aの通信手段42は、目で見るMSDSを受信し、表示手段43に表示させる(ステップ506)。
これにより、ユーザ端末のように固定された場所ではなく、任意の場所で、いつでも目で見るMSDSを取得できる。
次に、本発明のMSDS作成提供システム、MSDS提供方法及びMSDS提供プログラムの第二実施形態について、図20を参照して説明する。
同図は、本実施形態のMSDS作成提供システムの構成を示すブロック図である。
本実施形態は、第一実施形態と比較して、目で見るMSDSの検索の仕方が相違する。すなわち、第一実施形態では、検索ワードが製品名であったのに対し、本実施形態では、検索ワードが、法令,分類,MSDSを構成する項目などである。他の構成要素は第一実施形態と同様である。
したがって、図20において、図1等と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
なお、以下の説明においては、便宜上、携帯端末40b、ユーザ端末30b、MSDS管理端末20bの順に詳述する。
これらのうち、記憶手段41bは、本実施形態のMSDS作成方法、MSDS提供方法を実行するためのプログラムを記憶する。また、記憶手段41bは、表示手段43bで表示される区分選択画面、区分別化学物質選択画面、表示項目選択画面を構成するデータを記憶する。
また、通信手段42bは、区分選択画面構成データ,区分別化学物質選択画面,表示項目選択画面構成データ,MSDS構成データなどをMSDS管理端末20bから受信する。
区分選択画面は、目で見るMSDSが作成される複数の化学物質をなんらかの区分に分けることができる場合に、その区分名を表示して、その区分を選択可能にした画面である。区分には、例えば、適用される法令別,法令で規定された名称別(第一種〜第三種有機溶剤等)などがある。
表示項目選択画面は、目で見るMSDSを構成する項目全体のうち、取得・表示したい項目を選択するための画面である。
この項目選択画面には、例えば、「全項目」、「基本的事項」、「緊急時措置」、「専門的事項」、「項目別選択」などが表示される。
「全項目」は、その化学物質についてMSDSに通常掲載される項目のすべてを目で見るMSDSに掲載させたい場合に選択される。選択された場合、図1に示すような目で見るMSDSが表示される。
「緊急時措置」は、MSDSの構成項目のうち、救急措置、火災時の措置、漏洩時の措置など、緊急時に取扱者が取り得る措置を目で見るMSDSに掲載させたい場合に選択される。選択された場合、図25に示すような目で見るMSDSが表示される。
「専門的事項」は、MSDSの構成項目のうち、取扱い及び保管上の注意、暴露防止措置、物理化学的性状、危険情報、有害性情報等、管理者向けのやや専門的な事項を目で見るMSDSに掲載させたい場合に選択される。選択された場合、図26に示すような目で見るMSDSが表示される。
この「項目別選択」が選択されると、次いで、図27に示す項目別選択画面が表示される。
項目別選択画面は、各項目が列記した状態で画面に表示され、それら項目を一つ一つ選択可能となっている。この選択された一又は二以上の項目により目で見るMSDSが構成される。
例えば、「適用法令」と「火災時の措置」と「危険性情報」が選択されたときは、図28に示すような目で見るMSDSが作成され表示される。
これら記憶手段31b,通信手段32b,表示手段33b,入力手段34b,制御手段36bは、それぞれ携帯端末40bの記憶手段41b,通信手段42b,表示手段43b,入力手段44b,制御手段45bと同様の機能を有している。
記憶手段21bは、同図に示すように、表示画面記憶部216を有している。
表示画面記憶部216は、上記の区分選択画面、区分別化学物質選択画面、表示項目選択画面、項目別選択画面をそれぞれ構成するデータを記憶する。
同図は、本実施形態のMSDS作成提供システムの動作を示す動作手順図である。
なお、目で見るMSDSの取得・表示処理は、ユーザ端末30b又は携帯端末40bのいずれにおいても実行可能であるが、ここでは、携帯端末40bでの処理について説明する。
MSDS管理端末20bの通信手段22は、その区分選択画面送信要求信号を受信する(ステップ603)。制御手段27bは、記憶手段21bの表示画面記憶部216から区分選択画面構成データを取り出し、通信手段22を介して携帯端末40bへ送信する(ステップ604)。
ユーザによる入力手段44bの操作により、区分選択画面に表示された区分の一覧の中から一つの区分が選択される(選択区分の入力、ステップ607)。
選択後、携帯端末40bの制御手段45bは、区分別化学物質選択画面を構成するデータの送信を要求する信号(区分別化学物質選択画面送信要求信号)を、選択区分とともに、通信手段42bを介してMSDS管理端末20bへ送信する(ステップ608)。
ユーザによる入力手段44bの操作により、区分別化学物質選択画面に表示された区分別化学物質名の一覧の中から一つの製品名が選択される(選択化学物質の入力、ステップ614)。
制御手段45bは、表示項目選択画面を構成するデータの送信を要求する信号(表示項目選択画面送信要求信号)を、選択化学物質とともに、通信手段42bを介して、MSDS管理端末20bへ送信する(ステップ615)。
また、制御手段27bは、記憶手段21bの表示画面記憶部216から、表示項目選択画面を構成するデータを取り出し、携帯端末40bへ送信する(ステップ617)。
ユーザによる入力手段44bの操作により、表示項目選択画面に表示された項目の中から一つの項目が選択される(選択項目の入力、ステップ620)。
制御手段45bは、MSDS送信要求信号を、選択項目とともに、通信手段42bを介して、MSDS管理端末20bへ送信する(ステップ621)。
携帯端末40bの通信手段42bは、MSDS構成データを受信(取得)する(ステップ625)。表示手段43bは、MSDS構成データにもとづき目で見るMSDSを表示する(ステップ626)。
また、項目ごとに選択可能とすることで、必要とする情報を即座に取得し、画面表示させて確認することができる。
次に、本発明のMSDS作成提供システム、MSDS提供方法及びMSDS提供プログラムの第三の実施形態について、図31を参照して説明する。
同図は、本実施形態のMSDS作成提供システムの構成を示すブロック図である。
本実施形態は、第一実施形態と比較して、検索の際の化学物質特定方法が相違する。すなわち、第一実施形態では、携帯端末等の画面に表示された化学物質の一覧の中からユーザが任意の化学物質を選択していたのに対し、本実施形態では、化学物質の容器に貼付されたバーコードを読み取って化学物質を特定する。他の構成要素は第一実施形態と同様である。
したがって、図31等において、図1等と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
ここで、ユーザ端末30cは、図32に示すように、記憶手段31cと、通信手段32と、表示手段33と、入力手段34と、印刷手段35と、制御手段36と、バーコードリーダ37と、バーコード解析手段38とを有している。
バーコードリーダ(コード読取手段)37は、化学物質の容器に貼付されたバーコードを読み取ると、これをバーコードデータとしてバーコード解析手段38へ送る。
なお、本実施形態においては、化学物質を特定するデータが記号化されたコードとして、同図(i)に示すバーコードを用いることとしたが、コードはバーコードに限るものではなく、例えば、同図(ii)に示す2次元コードを用いることもできる。
バーコード解析手段(コード解析手段)38は、バーコードリーダ37から送られてきたバーコードデータにもとづき、バーコード−化学物質対応テーブルを参照して、化学物質を特定する。
記憶手段41cは、バーコード−化学物質対応テーブルを記憶する。
撮像手段(コード読取手段)46は、化学物質の容器に貼付されたバーコードを読み取ると、これをバーコードデータとしてバーコード解析手段47へ送る。バーコードは、図34に示すものと同様である。この撮像手段46としては、例えば、携帯端末40cに内蔵又は外付けのデジタルカメラなどが該当する。
バーコード解析手段(コード解析手段)47は、撮像手段46から送られてきたバーコードデータにもとづき、バーコード−化学物質対応テーブルを参照して、化学物質を特定する。
同図は、本実施形態のユーザ端末の動作を示すフローチャートである。
本実施形態のMSDS作成提供システムの動作は、第一実施形態と比較して、MSDS作成提供システムの動作(図15に示す動作手順)における製品選択処理の手順が相違する。
なお、本実施形態の製品選択処理は、ユーザ端末30c又は携帯端末40cのいずれに実行させることもできるが、ここでは、ユーザ端末30cが実行することについて説明する。
次いで、バーコードリーダ37は、化学物質の容器に貼付されたバーコードをバーコードデータとして読み取る(ステップ702)。そして、この読み取ったバーコードデータをバーコード解析手段38へ送る。
バーコード解析手段38は、特定した化学物質名を、化学物質情報送信要求信号とともに、通信手段32を介してMSDS管理端末20へ送信する(ステップ704)。
ユーザ端末30cの通信手段32は、化学物質情報を受信する。制御手段36は、その受信された化学物質情報を、記憶手段31cに記憶させる。また、その化学物質情報を表示手段33に表示させる(ステップ705)。
しかも、バーコードリーダを用いることで、瞬時にバーコードを読み込むことができる。このため、化学物質名の入力作業や、一覧表の中から化学物質名を探し出す作業に比べて作業時間の短縮を図ることができる。
さらに、バーコードは、化学物質の容器に貼付されており、その容器に封入された化学物質と一対一で対応している。このため、目の前にある化学物質についての情報を取得したいときには、そのバーコードを読み取ることで、容易かつ即座に取得することができる。
また、二次元コードを用いることで、コード化する情報量を増やすことができる。例えば、MSDS管理端末20のIPアドレスなどをコード化しておくことで、このMSDS管理端末20へのアクセスを容易に行うことができる。
次に、本発明のMSDS作成提供システム、MSDS提供方法及びMSDS提供プログラムの第四の実施形態について、図37を参照して説明する。
同図は、本実施形態のMSDS作成提供システムの構成を示すブロック図である。
本実施形態は、第一実施形態と比較して、化学物質検知手段を備えている点が相違する。他の構成要素は第一実施形態と同様である。
したがって、図37において、図1等と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
ここで、化学物質検知手段60は、化学物質を検出し、これを解析して、その名称や性状などを特定する。
この化学物質検知手段60として用いることが可能な技術としては、例えば、特開2004−340766号公報「化学物質検出装置」、特開2005−209507号公報「危険物検知方式」などに記載された技術がある。
携帯端末40dは、化学物質検知手段60との間でデータの送受信を行う検知データ入出力手段48を有している。
同図は、本実施形態のユーザ端末の動作を示すフローチャートである。
本実施形態のMSDS作成提供システムの動作は、第一実施形態におけるMSDS作成提供システムの動作(図11に示す動作手順)における製品選択処理が相違する。
なお、本実施形態のMSDS作成提供方法は、ユーザ端末30d又は携帯端末40dのいずれにおいても実行可能であるが、ここでは、ユーザ端末30dにおけるMSDS作成提供方法の動作手順について説明する。
次いで、化学物質検知手段60は、化学物質を取り込んで検知処理を実行する(ステップ802)。そして、この検知結果をユーザ端末30dへ送る。
ユーザ端末30dの検知データ入出力手段39は、検知結果を入力する。
制御手段36は、その検知結果を受け取ると、記憶手段31に記憶されたテーブルを参照して、検知結果に対応する化学物質名を特定する(ステップ803)。
MSDS管理端末20の通信手段22は、化学物質情報送信要求信号及び特定化学物質名を受信する。制御手段23は、記憶手段24から、その化学物質名に関する情報(化学物質情報)を取り出す。そして、この取り出した化学物質情報を、ユーザ端末30cへ送信する。
ユーザ端末30cの通信手段32は、化学物質情報を受信する。制御手段36は、その受信された化学物質情報を、記憶手段31cに記憶する。また、その化学物質情報を表示手段33に表示させる(ステップ805)。
また、特定された化学物質名をMSDS管理端末へ送信できるため、その化学物質に関するMSDSの取得を合わせて行うことができる。
次に、本発明のMSDS作成提供システム、MSDS提供方法及びMSDS提供プログラムの第五の実施形態について、図39を参照して説明する。
同図は、本実施形態のMSDS作成提供システムの構成を示すブロック図である。
本実施形態は、第一実施形態と比較して、データベースの構成が相違する。すなわち、第一実施形態では、データベースについて特に限定はなかったのに対し、本実施形態では、ユーザが有する在庫薬品に限定してデータを管理するとともに、その在庫薬品について、データの並べ換えや、一覧表の作成・送信を行うこととしている。他の構成要素は第一実施形態と同様である。
したがって、図39において、図1等と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
ここで、MSDS管理端末20eは、図40に示すように、記憶手段21eと、通信手段22と、表示手段23と、入力手段24と、MSDS作成手段25と、印刷手段26と、制御手段27と、記憶管理手段28と、カウント手段29とを有している。
在庫薬品記憶部217は、ユーザ端末30e等から送信されてきたユーザデータ、選択在庫薬品などを記憶する。これらユーザデータと選択在庫薬品とは、関連付けて記憶される。
カウント数記憶部218は、カウント手段29でのカウント数を記憶する。
この並べ換えには、薬品使用回数にもとづくものと、MSDS提供回数にもとづくものとがある。
例えば、図41(i),(ii)に示すように、在庫薬品ごとにデータが管理されている場合であって、薬品使用回数が、同図(i)に示すように、在庫薬品名Aについて薬品使用回数3、Bについて8、Cについて2、Dについて1、Eについて2のとき、薬品使用回数の多いものから順に、B−A−C−E−Dの順に並べ換える。この並べ換えが行われた後の在庫薬品一覧は、同図(ii)のようになる。なお、MSDS提供回数による並べ換えも同様にして行われる。
また、カウント手段29は、通信手段22で指定薬品名が受信されると、この指定薬品名に対応するMSDS提供回数を「1」加算する。
これらカウントされた薬品使用回数、MSDS提供回数は、カウント数記憶部218に記憶される。
表示手段33は、所定の画面を表示する。例えば、在庫薬品一覧、目で見るMSDSなどを表示する。
在庫薬品一覧は、図41(ii)に示す一覧を画面表示したものである。同図のように並べ換えが行われていることから、選択したい薬品が表の上の方で表示されるようになる。このため、在庫薬品一覧の中からその薬品を容易に探し出すことができる。
目で見るMSDSは、図1に示すものと同様である。
在庫薬品の指定について、図42を参照して説明する。
ユーザ端末30eの表示手段33は、在庫薬品を指定・登録するための画面(図示せず)を表示する。
制御手段36は、通信手段32を介してMSDS管理端末20eへ、一覧表送信要求信号を送信する(ステップ901)。
MSDS管理端末20eの通信手段22は、その一覧表送信要求信号を受信する(ステップ902)。この受信にもとづき、制御手段27は、薬品の一覧表を作成し、通信手段22を介してユーザ端末30eへ送信する(ステップ903)。
ユーザによる入力手段24の操作により、一覧表として表示された複数の薬品の中から一又は二以上の在庫薬品が選択される(ステップ906)。
この選択された在庫薬品が選択在庫薬品として、ユーザデータとともに、ユーザ端末30eからMSDS管理端末20eへ送信される(ステップ907)。
MSDS管理端末20eの通信手段22は、選択在庫薬品等を受信する(ステップ908)。記憶手段21eの在庫薬品記憶部217は、その受信された選択在庫薬品を記憶する(登録、ステップ909)。
次に、薬品使用回数の管理について、図43を参照して説明する。
ユーザがいずれかの薬品を使用すると、ユーザ端末30eの入力手段44を操作して、薬品使用回数管理プログラムを起動させ実行させる。
ユーザ端末30eの制御手段36は、ユーザデータとともに、在庫一覧表送信要求信号を、通信手段32を介してMSDS管理端末20eへ送信する(ステップ1001)。
MSDS管理端末20eの通信手段22は、在庫一覧表送信要求信号等を受信する(ステップ1002)。そして、記憶管理手段28により、在庫薬品記憶部217に記憶された、ユーザデータに対応する在庫一覧を取り出す(ステップ1003)。通信手段22は、その取り出された在庫一覧を、ユーザ端末30eへ送信する(ステップ1004)。
ユーザによる入力手段34の操作により、在庫一覧として表示された複数の薬品の中から、使用された薬品が一又は二以上選択される(ステップ1007)。
通信手段32は、その選択された薬品を選択使用薬品としてMSDS管理端末20eへ送信する(ステップ1008)。
MSDS管理端末20eは、選択使用薬品を受信する(ステップ1009)。そして、カウント手段29は、選択使用薬品ごとに対応するカウント数(薬品使用回数)に「1」加算する(ステップ1010)。記憶手段21eのカウント数記憶部218は、カウント手段29で算出されたカウント数を記憶する(ステップ1011)。
次に、MSDSの表示処理について、図44を参照して説明する。
ユーザがいずれかの薬品を使用すると、ユーザ端末30eの入力手段44を操作して、薬品使用回数管理プログラムを起動させ実行させる。
ユーザ端末30eは、在庫一覧送信要求信号を、ユーザデータとともに、MSDS管理端末20eへ送信する(ステップ1101)。
記憶管理手段28は、ユーザデータに対応した在庫一覧表を、在庫薬品記憶部217から検索して取り出す(検索、ステップ1103)。また、記憶管理手段28は、この取り出された在庫一覧表の示す薬品ごとのデータを、使用回数にしたがって並べ換える(ステップ1104)。
ユーザ端末30eの通信手段32は、在庫一覧表を受信する(ステップ1106)。
表示手段33は、その在庫一覧表を表示する(ステップ1107)。
ユーザは、入力手段34の操作により、在庫一覧表に表示された複数の薬品の中から一つを選択する(ステップ1108)。
通信手段32は、その選択された薬品を選択薬品としてMSDS管理端末20eへ送信する(ステップ1109)。
ユーザ端末30eの通信手段32は、目で見るMSDSを受信する(ステップ1114)。表示手段33は、その受信された目で見るMSDSを表示する(ステップ1115)。
次に、本発明のMSDS作成提供システム、MSDS提供方法及びMSDS提供プログラムの第六の実施形態について、図45を参照して説明する。
同図は、本実施形態のMSDS作成提供システムの構成を示すブロック図である。
本実施形態は、第一実施形態と比較して、目で見るMSDSの提供方法が相違する。すなわち、第一実施形態では、目で見るMSDSの送信を要求してきた携帯端末に対してのみ、そのMSDSを送信していたのに対し、本実施形態では、緊急信号を受信すると、所定の条件を満たす一又は二以上の携帯端末に対して、そのMSDSを送信する点で相違する。他の構成要素は第一実施形態と同様である。
したがって、図45において、図1等と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
ここで、MSDS管理端末20fは、図46に示すように、記憶手段21fと、通信手段22と、表示手段23と、入力手段24と、MSDS作成手段25と、印刷手段26と、制御手段27と、提供管理手段27−1とを有している。
記憶手段21fは、製品情報等記憶部211と、事業者情報記憶部212と、フレーム記憶部213と、挿絵記憶部214と、目で見るMSDS記憶部215と、提供先記憶部219とを有している。
この提供先記憶部219に記憶される提供先テーブルの構成例を図47に示す。同図に示すように、提供先記憶部219に記憶される提供先テーブルは、複数の群が設定されており、各群に携帯端末40fが一又は二以上登録されている。
群は、例えば、会社の組織(管理課、製造課、営業課、研究室など)、居住地域(住所による区分け)、学校のクラスなどにもとづいて設定することができる。具体的には、例えば、第1群を会社の管理課、第2群を製造一課、第3群を製造二課のように分けることができる。
緊急通報端末とは、緊急通報を発報してくる携帯端末40fをいう。
MSDS提供先端末とは、緊急通報端末からの緊急通報の発報にもとづき、目で見るMSDSの提供先とされる携帯端末40fをいう。
なお、緊急通報端末に登録された携帯端末40fと、MSDS提供先端末に登録された携帯端末40fとは、同一であってもよく、別個であってもよい。
また、一つの携帯端末40fを、複数の群に登録することもできる。
携帯端末40fは、図48に示すように、記憶手段41と、通信手段42と、表示手段43と、入力手段44と、制御手段45と、緊急通報手段49とを有している。
緊急通報手段49は、緊急事態が発生したときに、通信回線50を介してMSDS管理端末20fに緊急通報を発報する手段である。
緊急事態には、例えば、火災の発生、化学物質の漏洩、人体への被害などが含まれる。これらのうちいずれかの事態が発生すると、ユーザは、携帯端末40fの入力手段44を操作して、緊急通報を発報する。
同図は、本実施形態のMSDS提供方法の動作手順を示すフローチャートである。
MSDS管理端末20fの通信手段22で緊急通報が受信されると(ステップ1202)、提供管理手段27−1が、記憶手段21fの提供先記憶部219に記憶された提供先テーブルの緊急通報端末の中から、その緊急通報を送信してきた携帯端末20fを検索する(ステップ1203)。
そして、目で見るMSDS記憶部215から目で見るMSDSが取り出され、ステップ43で抽出された携帯端末40fに対して、その目で見るMSDSが提供(送信)される(ステップ1205)。
MSDS提供先端末である携帯端末40fの通信手段42にて、目で見るMSDSが受信され(ステップ1206)、表示手段43に送られて表示される(ステップ1207)。
これにより、MSDSを受信した携帯端末の所持者は、現在緊急事態であることを即座に知ることができ、近くに化学物質を浴びた人がいれば、配信されてきたMSDSを見て、適切な措置を講じることができる。
次に、本発明のMSDS作成提供システム、MSDS提供方法及びMSDS提供プログラムの第七の実施形態について、図50を参照して説明する。
同図は、本実施形態のMSDS作成提供システムの構成を示すブロック図である。
本実施形態は、第一実施形態と比較して、学習機能を有している点で相違する。他の構成要素は第一実施形態と同様である。
したがって、図50において、図1等と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
ここで、携帯端末40gは、表示手段43gと、制御手段45gとを有している。
表示手段43gは、図51〜図60に示すような種々の画面を表示する。
このうち、学習開始画面(図51)は、携帯端末40gに学習機能を実行させる場合に、最初に表示手段43に表示される画面である。
この学習開始画面には、学習内容が選択項目として列記されている。学習内容には、例えば、MSDSの内容、MSDSの検索方法(検索指南)、緊急配信方法などがある。ユーザは、入力手段44を操作することにより、いずれかの項目を選択できる。
項目選択画面(図53)は、化学物質名選択画面でいずれかの化学物質名が選択された後に表示手段43に表示される画面であって、どの項目について学習するかを選択するための画面である。
選択可能な項目には、例えば、救急措置、法令、性状、有害性などがある。
この質問画面には、例えば、化学物質名、項目、問題、解答の選択肢、決定ボタン、キャンセルボタンなどが表示される。ユーザは、入力手段44を操作して、選択肢の中から一つ又は二つ以上を選んで(一又は二以上の選択肢にレ点を付して)解答することができる。
なお、質問画面(1)と質問画面(2)は、構成は同じであるが、質問や回答の内容が異なる。
不正解画面(図56)は、ユーザが選択した解答が不正解の場合に表示される画面である。
この得点表示画面には、正解数だけでなく、例えば、正解率、不正解率、参加者全員に対する順位(ランキング)、傾向(「措置には強いが、法令には弱い」など)を表示することもできる。
再挑戦確認画面(図59)は、同じ化学物質、同じ項目、同じ問題で、もう一度行うか否かを選択するための画面である。「はい」を選択すると、同じ質問が表示手段44に表示される。「いいえ」を選択すると、次ステップ選択画面が表示される。
この次ステップ選択画面には、例えば、「学習開始画面」、「化学物質名選択画面」、「項目選択画面」、「同じ項目で他の問題」、「復習問題」、「得点表示」、「終了」などの項目が表示される。
これらのうち、「学習開始画面」が選択されたときは、学習開始画面が表示される。
「化学物質名選択画面」が選択されたときは、化学物質名選択画面が表示される。
「項目選択画面」が選択されたときは、項目選択画面が表示される。
「復習問題」が選択されたときは、再挑戦確認画面で「はい」が選択された場合と同様、それまで出題された問題が再度表示される。
「得点表示」が選択されたときは、得点表示画面が表示される。
「終了」が選択されたときは、学習機能の実行が終了する。
同図は、本実施形態のMSDS作成提供システムの動作を示すフローチャートである。
携帯端末40にて学習機能を実現するためのプログラムが起動すると、携帯端末40の表示手段43は、図51に示す学習開始画面を表示する(ステップ1301)。この学習開始画面には、「実行開始」ボタンや「キャンセル」ボタンが表示されている。
ここで、「実行開始」ボタンが選択されると、次いで、表示手段43は、図52に示す化学物質名選択画面を表示する(ステップ1303)。この化学物質名選択画面には、種々の化学物質名が表示されている。
ユーザによる入力手段44の操作により、一つの化学物質名が選択され(レ点が付され)、決定ボタンが押下されると(ステップ1304)、続いて、表示手段43は、図53に示す項目選択画面を表示する(ステップ1305)。
項目選択画面は、MSDSを構成する項目を一覧として表示する。
ユーザによる入力手段44の操作により、一覧表示された複数の項目の中から一つの項目が選択され(レ点が付され)、決定ボタンが押下される(ステップ1306)。
質問文としては、例えば、「眼に入った場合の措置として正しいものはどれか?」などがある。
解答例としては、例えば、「冷水で洗い流す」、「布をあてて吸い取る」、「眼科の診断を受ける」などがある。
解答例の選択数は、一つだけにしてもよく、複数の選択を可能にしてもよい。
ここで、制御手段45は、その選択された解答例が正解か否かを判断する(ステップ1309)。
判断の結果、正解の場合は、表示手段43は、図55に示す正解画面を表示する(ステップ1310)。
一方、不正解の場合は、表示手段43は、図56に示す不正解画面を表示する(ステップ1311)。
判断の結果、最終でないときは、表示手段43は、図57に示す次の質問画面(2)を表示する(ステップ1316)。そして、この質問画面(2)についてステップ1308〜ステップ1315の処理が実行される。その後は、質問画面(3)→(4)→(5)・・・のように、順次質問画面が表示されるとともに、各質問画面についてステップ1308〜ステップ1315の処理が実行される。
再挑戦確認画面には、「もう一度理解度チェックを行いますか?」の質問に対する回答例として、「はい」、「内容変更」、「終了」が表示されている。
ここで、「終了」が選択されたときは、表示手段43は、終了画面(図示せず)を表示して、学習機能プログラムの実行を終了する。
「はい」が選択されたときは、同じ化学物質名、同じ項目の理解度チェックを再度実行する。すなわち、ステップ1307〜ステップ1315の処理を再度行って、同じ問題による理解度チェックを実行する。
この次ステップ選択画面には、「学習開始画面」、「化学物質名選択画面」、「項目選択画面」、「同じ項目で他の問題」、「復習問題」、「得点表示」、「終了」などが表示されている。
「学習開始画面」が選択されたときは、表示手段43は、図51に示す学習開始画面を表示し、ステップ1301から実行を開始する。
「化学物質名選択画面」が選択されたときは、表示手段43は、図52に示す化学物質名選択画面を表示し、ステップ1303から実行を開始する。
「項目選択画面」が選択されたときは、表示手段43は、図53に示す項目選択画面を表示し、ステップ1305から実行を開始する。
「復習問題」が選択されたときは、表示手段43は、前回表示した質問を含む質問画面を再び表示し、ステップ1307から実行を開始する。つまり、「復習問題」が選択された場合と、再挑戦確認画面で「はい」が選択された場合は、その後の動作が同じとなる。
「得点表示」が選択されたときは、表示手段43は、得点表示画面を表示する。この得点表示画面が表示されているときに、任意のキーが押下されたとき(又は、「次へ」ボタンが押下されたとき)は、続いて再挑戦確認画面を表示するようにしてもよく、次ステップ選択画面を表示するようにしてもよい。
次に、MSDS作成プログラム、MSDS提供プログラム(以下、総称して「MSDS作成提供プログラム」という。)について説明する。
上記の各実施形態におけるコンピュータ(データベース端末、MSDS管理端末、ユーザ端末、携帯端末、MSDS作成提供システム)のMSDS作成提供機能(MSDS作成方法やMSDS提供方法を実行するための機能)は、記憶手段(例えば、ROMやハードディスクなど)に記憶されたMSDS作成提供プログラムにより実現される。
これによって、MSDS作成提供機能は、ソフトウエアであるMSDS作成提供プログラムとハードウエア資源であるコンピュータ(データベース端末、MSDS管理端末、ユーザ端末、携帯端末、MSDS作成提供システム)の各構成手段とが協働することにより実現される。
外部記憶装置とは、CD−ROM等の記憶媒体を内蔵し、コンピュータに外部接続されるメモリ増設装置をいう。一方、可搬記録媒体とは、記録媒体駆動装置(ドライブ装置)に装着でき、かつ、持ち運び可能な記録媒体であって、たとえば、フレキシブルディスク,メモリカード,光磁気ディスク等をいう。
さらに、コンピュータでMSDS作成提供プログラムをロードする場合、他のコンピュータで保有されたMSDS作成提供プログラムを、通信回線を利用して自己の有するRAMや外部記憶装置にダウンロードすることもできる。このダウンロードされたMSDS作成提供プログラムも、CPUにより実行され、上記各実施形態の各コンピュータ(データベース端末、MSDS管理端末、ユーザ端末、携帯端末、MSDS作成提供システム)のMSDS作成提供機能を実現する。
例えば、上述した実施形態では、MSDS作成提供システムが、データベース端末、MSDS管理端末、ユーザ端末、携帯端末、通信回線をそれぞれ一つずつ備えた構成としてあるが、一つずつに限るものではなく、それぞれ二つ以上備えることもできる。
また、携帯端末の居場所を電波にもとづいて検知し、この居場所から所定の範囲内にある携帯端末に対してMSDSを提供する。
10 データベース端末
20a〜20g MSDS管理端末
21a〜21g 記憶手段
211 製品情報等記憶部
215 目で見るMSDS記憶部
216 表示画面記憶部
217 在庫薬品記憶部
218 カウント数記憶部
219 提供先記憶部
25 MSDS作成手段
27−1 提供管理手段
28 記憶管理手段
29 カウント手段
30a〜30g ユーザ端末
37 バーコードリーダ
38 バーコード解析手段
40a〜40g 携帯端末
46 撮像手段
47 バーコード解析手段
49 緊急通報手段
50 通信回線
60 化学物質検知手段
Claims (10)
- 化学物質安全データシートを作成して提供するMSDS作成提供システムであって、
化学物質に関する情報を保存するデータベース端末と、
このデータベース端末から前記情報を受信して前記化学物質安全データシートを作成するMSDS管理端末と、
このMSDS管理端末から前記化学物質安全データシートを取得して表示するユーザ端末と、
前記MSDS管理端末から前記化学物質安全データシートを取得して表示する携帯端末を備え、
前記ユーザ端末及び/又は前記携帯端末が、緊急事態信号を送信する緊急通報手段を備え、
前記MSDS管理端末が、
前記緊急事態信号を送信してきたユーザ端末及び/又は携帯端末と、前記化学物質安全データシートの提供先である一又は二以上のユーザ端末及び/又は携帯端末とを関連付けた提供先テーブルを記憶する記憶手段と、
前記緊急事態信号を受信すると、前記提供先テーブルを参照して、前記一又は二以上のユーザ端末及び/又は携帯端末を抽出する制御手段と、
前記抽出したユーザ端末及び/又は携帯端末に対して前記化学物質安全データシートを送信する送信手段とを有した
ことを特徴とするMSDS作成提供システム。 - 前記ユーザ端末及び/又は前記携帯端末が、
複数の化学物質を一覧表示する表示手段と、
前記複数の化学物質の中から一又は二以上の化学物質を選択する入力手段と、
前記選択された化学物質を化学物質特定情報として前記MSDS管理端末へ送信する通信手段とを有し、
前記MSDS管理端末が、
前記化学物質特定情報により特定された化学物質に関する化学物質安全データシートを作成するMSDS作成手段を有し、
前記MSDS管理端末の前記送信手段が、前記化学物質特定情報を送信してきた前記ユーザ端末及び/又は前記携帯端末へ、前記化学物質安全データシートを送信すると、
前記ユーザ端末及び/又は前記携帯端末の通信手段が、前記化学物質安全データシートを受信し、
前記表示手段が、前記化学物質安全データシートを表示する
ことを特徴とする請求項1記載のMSDS作成提供システム。 - 前記ユーザ端末及び/又は前記携帯端末が、
化学物質を特定するデータが記号化されたコードを読み取るコード読取手段と、
前記読み取られたコードを解析するコード解析手段とを有し、
前記通信手段が、前記解析により得られた化学物質名を前記化学物質特定情報として前記MSDS管理端末へ送信する
ことを特徴とする請求項2記載のMSDS作成提供システム。 - 前記ユーザ端末及び/又は前記携帯端末が、
化学物質を検出して化学物質名を特定する化学物質検知手段を有し、
前記通信手段が、前記化学物質検知手段で特定された化学物質名を前記化学物質特定情報として前記MSDS管理端末へ送信する
ことを特徴とする請求項2記載のMSDS作成提供システム。 - 前記ユーザ端末及び/又は前記携帯端末の表示手段が、前記化学物質安全データシートに記載される複数の項目を表示し、
前記入力手段が、前記複数の項目の中から一又は二以上の項目を選択し、
前記通信手段が、前記選択された項目を前記MSDS管理端末へ送信し、
前記MSDS管理端末のMSDS作成手段が、前記選択された項目が記載された前記化学物質安全データシートを作成し、
前記送信手段が、前記選択された項目を送信してきたユーザ端末又は携帯端末へ前記化学物質安全データシートを送信し、
前記ユーザ端末及び/又は前記携帯端末の前記通信手段が、前記MSDS管理端末から送信されてきた化学物質安全データシートを受信し、
前記表示手段が、前記化学物質安全データシートを表示する
ことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のMSDS作成提供システム。 - 前記MSDS管理端末が、
前記化学物質の使用回数及び/又は前記化学物質安全データシートの送信回数をカウントするカウント手段と、
前記カウント数を記憶する記憶手段とを有し、
前記ユーザ端末及び/又は前記携帯端末の通信手段が、化学物質一覧送信要求信号を前記MSDS管理端末へ送信し、
前記MSDS管理端末が、
前記化学物質一覧送信要求信号を受信する受信手段と、
前記化学物質一覧送信要求信号の受信にもとづき、前記記憶手段に記憶されている複数の化学物質に関する情報を、前記カウント数にしたがって並べ替える記憶制御手段とを有し、
前記送信手段が、前記並べ替えが行われた後の複数の化学物質に関する情報を、一覧として前記ユーザ端末及び/又は前記携帯端末へ送信する
ことを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のMSDS作成提供システム。 - 前記ユーザ端末及び/又は前記携帯端末が、
前記化学物質安全データシートに関する設問と、この設問の正解とを記憶する記憶手段と、
前記設問を表示する表示手段と、
前記設問に対する解答を入力する入力手段と、
前記解答と前記正解とを照合する制御手段とを有し、
前記表示手段が、前記照合の結果である解答の正否を表示する
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のMSDS作成提供システム。 - 前記制御手段が、前記設問数に対する解答の正解数を算出し、
前記表示手段が、前記算出された正解数を表示する
ことを特徴とする請求項7記載のMSDS作成提供システム。 - 通信回線に接続された一又は二以上の端末に対して化学物質安全データシートを提供するMSDS提供方法であって、
MSDS管理端末の記憶手段が、緊急事態信号を送信してくるユーザ端末及び/又は携帯端末と、前記化学物質安全データシートの提供先である一又は二以上のユーザ端末及び/又は携帯端末とを関連付けた提供先テーブルを記憶し、
前記ユーザ端末及び/又は前記携帯端末の緊急通報手段が、前記MSDS管理端末に緊急事態信号を送信し、
前記MSDS管理端末の制御手段が、前記緊急事態信号を受信すると、前記提供先テーブルを参照して、前記一又は二以上のユーザ端末及び/又は携帯端末を抽出し、
前記MSDS管理端末の送信手段が、前記制御手段で抽出されたユーザ端末及び/又は携帯端末に対して前記化学物質安全データシートを送信し、
前記ユーザ端末及び/又は携帯端末が、前記MSDS管理端末から前記化学物質安全データシートを取得して表示する
ことを特徴とするMSDS提供方法。 - 通信回線に接続された一又は二以上の端末に対して化学物質安全データシートを提供する処理をMSDS管理端末に実行させるMSDS提供プログラムであって、
緊急事態信号を送信してくるユーザ端末及び/又は携帯端末と、前記化学物質安全データシートの提供先である一又は二以上のユーザ端末及び/又は携帯端末とを関連付けた提供先テーブルを記憶する処理と、
前記ユーザ端末及び/又は前記携帯端末から送信された前記緊急事態信号を受信すると、前記提供先テーブルを参照して、前記一又は二以上のユーザ端末及び/又は携帯端末を抽出する処理と、
前記制御手段で抽出されたユーザ端末及び/又は携帯端末に対して前記化学物質安全データシートを送信する処理と
を前記MSDS管理端末に実行させる
ことを特徴とするMSDS提供プログラム。
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