JP2005310036A - 製品安全データシート作成システム、製品安全データシート作成方法及びそのプログラム - Google Patents

製品安全データシート作成システム、製品安全データシート作成方法及びそのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】
法令等に対応して製品安全データシートに記載する有害性に係る定型的な文章及び/又は語句等を、正確に統一して記載することができる製品安全データシート作成システム、製品安全データシート作成方法及びそのプログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】
製品に含まれる化学物質の性状及び取り扱いに関する情報である製品安全データシートを作成する製品安全データシート作成支援システムであって、製品形状の種類に基づいて各種データを分類及び/又は関連付けに適したデータベース構造を有し、並びに、システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として製品形状の種類に係る情報を取得するための手段、及び、前記製品安全データシートに記載する、前記製品形状の種類に応じた有害性に係る所定の文章及び/又は語句を抽出するための手段を有することを特徴とする製品安全データシート作成支援システム等。
【選択図】 なし

Description

本発明は、製品に含まれる化学物質の性状及び取り扱いに関する情報である製品安全データシート(Material Safety Data Sheet)を作成する製品安全データシート作成システム、製品安全データシート作成方法及びそのプログラム等に関する。
近年、労働安全衛生法では健康障害を生ずるおそれのある物(通知対象物)を提供する者は、その物の性状や有害性、取り扱い上の注意などの情報を文書の交付その他の方法で通知すべきことが定められている。この法律により、製造業者は製品安全データシートを製品の利用者へ提供することが義務付けられており、インターネット上で製品安全データシートを提供するサービスも行われている。
上の背景により、製造業者は、製品毎に製品安全データシートを作成する必要がある。この時、製品に含まれる各成分について製品安全データシートに関係する種々の法令(上述した労働安全衛生法の他に、化学物質管理促進法、消防法、毒劇物取締法など)を考慮して、各担当者が製品安全データシートを作成していた。
特開2003-85441
しかしながら、上述したように、従来は、各担当者が製品安全データシートを作成するので、有害性に係る所定の文章及び/又は語句等が担当者により微妙に異なってしまうという問題があった。また、法令の解釈が担当者の間で統一されていないと更に有害性に係る記載事項のズレが生じてしまうという問題があった。また、製品安全データシートに記載する物質や混合物の名称や有害性に係る記載内容レベルは、適用する法令等によって異なり、これに正確に対処することが煩雑であるという問題があった。
本発明者等は、かかる状況下において鋭意検討した結果、本発明に至った。
即ち、本発明は、
1.製品に含まれる化学物質の性状及び取り扱いに関する情報である製品安全データシートを作成する製品安全データシート作成支援システムであって、製品形状の種類に基づいて各種データを分類及び/又は関連付けに適したデータベース構造を有し、並びに、システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として製品形状の種類に係る情報を取得するための手段、及び、前記製品安全データシートに記載する、前記製品形状の種類に応じた有害性に係る所定の文章及び/又は語句を抽出するための手段を有することを特徴とする製品安全データシート作成支援システム(以下、本発明システムと記すこともある。);
2.製品に含まれる化学物質の性状及び取り扱いに関する情報である製品安全データシートを作成する製品安全データシート作成支援システムであって、
テーブル構造(A)として、少なくとも
(A3−1)製品又は物質の製品形状の種類を特定するための識別子である製品形状識別子と、前記製品安全データシートに記載する所定の文章である標準有害性定型文情報を特定するための識別子である標準有害性定型文識別子とを関連付けて格納する標準有害性定型文テーブル、及び、
(A3−2)標準有害性定型文情報を特定するための識別子である標準有害性定型文識別子毎に、標準有害性定型文情報を格納するための標準有害性定型文情報テーブル、を有し、下記のデータ取得手段に基づき、
(A2−1)製品の種類を特定するための識別子である製品識別子又は物質の種類を特定するための識別子である物質識別子と、該製品又は該物質の製品形状の種類を特定するための識別子である製品形状識別子とを関連付けて格納する製品形状テーブル、及び/又は、
(A2−2)製品形状情報を特定するための識別子である製品形状識別子毎に、製品形状情報を格納するための製品形状情報テーブル、
を有し、かつ、データ取得手段(B)として、少なくとも
(B1)システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、(a)外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号、又は、(b)物質識別子、を取得するための化学物質特定番号等取得手段、
(B2)システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、製品識別子を取得するための製品識別子取得手段、及び、
(B3)システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、(a)製品形状識別子、(b)前記製品識別子取得手段が取得した製品識別子若しくは化学物質特定番号等取得手段が取得した物質識別子、に基づき製品形状テーブルにより特定される製品形状識別子、又は、(c)製品形状情報、を取得するための製品形状情報等取得手段、
を有し、かつ、データ抽出手段(C)として、少なくとも
(C2)(a)前記製品形状情報等取得手段が取得した製品形状識別子、又は、(b)前記製品形状情報等取得手段が取得した製品形状情報に基づき製品形状情報テーブルにより特定された製品形状識別子、を基に標準有害性定型文テーブルで特定される標準有害性定型文識別子を経由して標準有害性定型文情報テーブルで特定させる標準有害性定型文情報を抽出するための標準有害性定型文抽出手段、
を具備することを特徴とする製品安全データシート作成支援システム(以下、第2の本発明システムと記すこともある。);
3.テーブル構造(A)として、少なくとも、(A2−3)製品の種類を特定するための識別子である製品識別子と、前記製品に含まれる成分である物質の種類を特定するための識別子である物質識別子とを関連付けて格納する製品成分テーブル
をさらに付加的に有することを特徴とする前項2記載の製品安全データシート作成支援システム;
4.製品形状の種類が、固体及び液体からなる2種、或いは、固体、液体及び気体からなる3種であることを特徴とする前項2又は3記載の製品安全データシート作成支援システム;
5.製品に含まれる化学物質の性状及び取り扱いに関する情報である製品安全データシートを作成する製品安全データシート作成支援システムであって、
テーブル構造(A)として、下記のデータ取得手段に基づき、
(A1−1)物質の種類を特定するための識別子である物質識別子と、外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号と、該物質の物性情報を特定するための識別子である物性識別子とを関連付けて格納する物質物性テーブル、
(A1−2)物質の物性情報を特定するための識別子である物性識別子毎に、物性情報を格納するための物性情報テーブル、
(A2−1)製品の種類を特定するための識別子である製品識別子又は物質の種類を特定するための識別子である物質識別子と、該製品又は該物質の製品形状の種類を特定するための識別子である製品形状識別子とを関連付けて格納する製品形状テーブル、
(A2−2)製品形状情報を特定するための識別子である製品形状識別子毎に、製品形状情報を格納するための製品形状情報テーブル、
(A2−3)製品の種類を特定するための識別子である製品識別子と、前記製品に含まれる成分である物質の種類を特定するための識別子である物質識別子とを関連付けて格納する製品成分テーブル、
(A3−1)製品又は物質の製品形状の種類を特定するための識別子である製品形状識別子と、前記製品安全データシートに記載する所定の文章である標準有害性定型文情報を特定するための識別子である標準有害性定型文識別子とを関連付けて格納する標準有害性定型文テーブル、
(A3−2)標準有害性定型文情報を特定するための識別子である標準有害性定型文識別子毎に、標準有害性定型文情報を格納するための標準有害性定型文情報テーブル、
(A3−3)有害性情報に対して法令が適用される場合に、適用される法令に応じて前記製品安全データシートに記載する所定の文章である標準有害性定型文情報を特定するための標準有害性定型文識別子を、該法令の条文を特定する法令識別子に関連付けて格納する法令適用性テーブル、
(A4−1)物質の種類を特定するための識別子である物質識別子又は外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号と、該物質又は該化学物質の有害性情報とを関連付けて格納する有害性情報テーブル、
(A4−2)前記有害性情報に対して法令が適用される場合に、適用される法令に応じて前記製品安全データシートに記載する所定の語句である標準有害性語句を、該法令の条文を特定する法令識別子に関連付けて格納する標準有害性語句テーブル、
(A5−1)前記物質情報又は前記物性情報に対して各法令が適用されるかどうかを判断するための判断情報を、該法令又は該法令の条文を特定する法令識別子に関連付けて格納する法令適用テーブル、及び、
(A5−2)法令情報(法令名を含む)を特定するための識別子である法令識別子毎に、法令情報を格納するための法令情報テーブル、
を有し、かつ、データ取得手段(B)として、
(B1)システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、(a)外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号、又は、(b)物質識別子、を取得するための化学物質特定番号等取得手段、
(B2)システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、製品識別子を取得するための製品識別子取得手段、及び、
(B3)システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、(a)製品形状識別子、(b)前記製品識別子取得手段が取得した製品識別子若しくは化学物質特定番号等取得手段が取得した物質識別子、に基づき製品形状テーブルにより特定される製品形状識別子、又は、(c)製品形状情報、を取得するための製品形状情報等取得手段、
を有し、かつ、データ抽出手段(C)として、
(C1−1)(a)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号に基づき物質物性テーブルにより特定される物質識別子若しくは物性識別子、又は、(b)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した物質識別子若しくは物性識別子、に基づき法令適用テーブルにより法令識別子を経由して法令情報テーブルで特定させる法令情報を抽出するための法令情報抽出手段、
(C1−2)(a)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号に基づき物質物性テーブルにより特定される物質識別子若しくは物性識別子、又は、(b)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した物質識別子若しくは物性識別子、に基づき法令適用テーブルにより法令識別子を経由して法令適用性テーブルで特定させる標準有害性定型文識別子を特定し、次いで特定される標準有害性定型文識別子を経由して標準有害性定型文情報テーブルで特定させる標準有害性定型文情報を抽出するための法令標準有害性定型文抽出手段、
(C1−3)(a)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号に基づき物質物性テーブルにより特定される物質識別子、又は、(b)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した物質識別子、に基づき有害性情報テーブルで特定させる有害性情報を抽出するための有害性情報抽出手段、
(C2)(a)前記製品形状情報等取得手段が取得した製品形状識別子、又は、(b)前記製品形状情報等取得手段が取得した製品形状情報に基づき製品形状情報テーブルにより特定された製品形状識別子、を基に標準有害性定型文テーブルで特定される標準有害性定型文識別子を経由して標準有害性定型文情報テーブルで特定させる標準有害性定型文情報を抽出するための標準有害性定型文抽出手段、
(C3)前記有害性情報抽出手段が取得した有害性情報に対して法令が適用される場合に、該有害性情報を基に、標準有害性語句テーブルにより適用される法令に応じて前記MSDSに記載する所定の語句である標準有害性語句を抽出するための標準有害性語句抽出手段、及び、
(C4)(a)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号に基づき物質物性テーブルにより特定される物性識別子、又は、(b)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した物質識別子に基づき物質物性テーブルにより特定させる物性識別子を経由して物性情報テーブルで特定される物性情報を抽出するための物性情報抽出手段、
を具備することを特徴とする製品安全データシート作成支援システム(以下、第3の本発明システムと記すこともある。);
6.テーブル構造(A)として、少なくとも、
(A6−1)物質の物性情報を特定するための識別子である物性識別子と、前記製品安全データシートに記載する所定の文章である第2標準有害性定型文情報を特定するための識別子である第2標準有害性定型文識別子とを関連付けて格納する第2標準有害性定型文テーブル、及び、
(A6−2)第2標準有害性定型文情報を特定するための識別子である第2標準有害性定型文識別子毎に、第2標準有害性定型文情報を格納するための第2標準有害性定型文情報テーブル、
をさらに付加的に有し、下記のデータ抽出手段に基づき、
(A1−1)物質の種類を特定するための識別子である物質識別子と、外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号と、該物質の物性情報を特定するための識別子である物性識別子とを関連付けて格納する物質物性テーブル、を有し、
かつ、データ抽出手段(C)として、
(C6)(a)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号に基づき物質物性テーブルにより特定される物性識別子、又は、(b)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した物性識別子、を基に第2標準有害性定型文テーブルで特定される第2標準有害性定型文識別子を経由して第2標準有害性定型文情報テーブルで特定させる第2標準有害性定型文情報を抽出するための第2標準有害性定型文抽出手段、
をさらに付加的に具備することを特徴とする前項2、3、4又は5記載の製品安全データシート作成支援システム;
7.製品に含まれる化学物質の性状及び取り扱いに関する情報である製品安全データシートを作成する方法であって、データを取得する工程として、少なくとも
(1)システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、(a)外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号、又は、(b)物質識別子、を取得する工程、
(2)システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、製品識別子を取得する工程、及び、
(3)システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、(a)製品形状識別子、(b)前記製品識別子取得手段が取得した製品識別子若しくは化学物質特定番号等取得手段が取得した物質識別子、に基づき製品形状テーブルにより特定される製品形状識別子、又は、(c)製品形状情報、を取得する工程、
を有し、かつ、データを抽出する工程として、少なくとも
(4)(a)前記製品形状情報等取得手段が取得した製品形状識別子、又は、(b)前記製品形状情報等取得手段が取得した製品形状情報に基づき製品形状情報テーブルにより特定された製品形状識別子、を基に標準有害性定型文テーブルで特定される標準有害性定型文識別子を経由して標準有害性定型文情報テーブルで特定させる標準有害性定型文情報を抽出する工程、
を含有することを特徴とする方法(以下、本発明方法と記すこともある。)、
ここで、(i)製品形状テーブルとは、製品の種類を特定するための識別子である製品識別子又は物質の種類を特定するための識別子である物質識別子と、該製品又は該物質の製品形状の種類を特定するための識別子である製品形状識別子とを関連付けて格納するテーブルを意味し、(ii)製品形状情報テーブルとは、製品形状情報を特定するための識別子である製品形状識別子毎に、製品形状情報を格納するテーブルを意味し、(iii)標準有害性定型文テーブルとは、製品又は物質の製品形状の種類を特定するための識別子である製品形状識別子と、前記製品安全データシートに記載する所定の文章である標準有害性定型文情報を特定するための識別子である標準有害性定型文識別子とを関連付けて格納するテーブルを意味し、(iv)標準有害性定型文情報テーブルとは、標準有害性定型文情報を特定するための識別子である標準有害性定型文識別子毎に、標準有害性定型文情報を格納するテーブルを意味する。;
8.製品に含まれる化学物質の性状及び取り扱いに関する情報である製品安全データシートを作成する製品安全データシート作成支援システム用プログラムであって、データを取得する工程として、
(1)システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、(a)外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号、又は、(b)物質識別子、を取得する工程、
(2)システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、製品識別子を取得する工程、及び、
(3)システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、(a)製品形状識別子、(b)前記製品識別子取得手段が取得した製品識別子若しくは化学物質特定番号等取得手段が取得した物質識別子、に基づき製品形状テーブルにより特定される製品形状識別子、又は、(c)製品形状情報、を取得する工程、
かつ、データを抽出する工程として、
(4)(a)前記製品形状情報等取得手段が取得した製品形状識別子、又は、(b)前記製品形状情報等取得手段が取得した製品形状情報に基づき製品形状情報テーブルにより特定された製品形状識別子、を基に標準有害性定型文テーブルで特定される標準有害性定型文識別子を経由して標準有害性定型文情報テーブルで特定させる標準有害性定型文情報を抽出する工程、をコンピュータに実行させるためのモジュールを含有することを特徴とするプログラム(以下、本発明プログラムと記すこともある。)、
ここで、(i)製品形状テーブルとは、製品の種類を特定するための識別子である製品識別子又は物質の種類を特定するための識別子である物質識別子と、該製品又は該物質の製品形状の種類を特定するための識別子である製品形状識別子とを関連付けて格納するテーブルを意味し、(ii)製品形状情報テーブルとは、製品形状情報を特定するための識別子である製品形状識別子毎に、製品形状情報を格納するテーブルを意味し、(iii)標準有害性定型文テーブルとは、製品又は物質の製品形状の種類を特定するための識別子である製品形状識別子と、前記製品安全データシートに記載する所定の文章である標準有害性定型文情報を特定するための識別子である標準有害性定型文識別子とを関連付けて格納するテーブルを意味し、(iv)標準有害性定型文情報テーブルとは、標準有害性定型文情報を特定するための識別子である標準有害性定型文識別子毎に、標準有害性定型文情報を格納するテーブルを意味する。;
等を提供するものである。
本発明により、製品形状の種類に応じて有害性に係る所定の文章及び/又は語句を抽出することが可能となるために、製品形状に基づきかつ法令等に対応して製品安全データシートに記載する有害性に係る定型的な文章及び/又は語句等を、正確に統一して記載することができる製品安全データシート作成システム、製品安全データシート作成方法及びそのプログラム等を提供することが可能になる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、法令等に対応して製品安全データシートに記載する有害性に係る定型的な文章及び/又は語句等を、正確に統一して記載することができる製品安全データシート作成システム、製品安全データシート作成方法及びそのプログラムを提供することを目的とする。以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明する。但し、以下の実施の形態は特許請求の範囲に記載された発明を限定するものではなく、また実施の形態の中で説明されている特徴の組合せのすべてが発明の解決手段に必要であるとは限らない。
本発明システムは、製品に含まれる化学物質の性状及び取り扱いに関する情報である製品安全データシートを作成する製品安全データシート作成支援システムである。重要なシステム的な特徴の一つとしては、製品形状の種類に基づいて各種データを分類及び/又は関連付けに適したデータベース構造を有し、並びに、システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として製品形状の種類に係る情報を取得するための手段、及び、前記製品安全データシートに記載する、前記製品形状の種類に応じた有害性に係る所定の文章及び/又は語句を抽出するための手段を有することであり、これにより新規なシステム構成を提供することが可能となり、かつ、製品安全データシートの作成が効率的になることが見出されてなることである。
さらに具体的には、本発明システムのうちの第2の本発明システムでは、
テーブル構造(A)として、少なくとも「標準有害性定型文テーブル」及び「標準有害性定型文情報テーブル」を有する。ここで「標準有害性定型文テーブル」とは、製品又は物質の製品形状の種類を特定するための識別子である製品形状識別子と、前記製品安全データシートに記載する所定の文章である標準有害性定型文情報を特定するための識別子である標準有害性定型文識別子とを関連付けて格納するテーブルを意味する。また「標準有害性定型文情報テーブル」とは、標準有害性定型文情報を特定するための識別子である標準有害性定型文識別子毎に、標準有害性定型文情報を格納するテーブルを意味する。
さらにまた、下記のデータ取得手段に基づき、
(A2−1)製品の種類を特定するための識別子である製品識別子又は物質の種類を特定するための識別子である物質識別子と、該製品又は該物質の製品形状の種類を特定するための識別子である製品形状識別子とを関連付けて格納する製品形状テーブル、及び/又は、
(A2−2)製品形状情報を特定するための識別子である製品形状識別子毎に、製品形状情報を格納するための製品形状情報テーブル、
を有する。
当該第2の本発明システムでは、データ取得手段(B)として、少なくとも化学物質特定番号等取得手段、製品識別子取得手段及び製品形状情報等取得手段を有する。ここで「化学物質特定番号等取得手段」とは、システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、(a)外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号、又は、(b)物質識別子、を取得するための化学物質特定番号等取得手段を意味する。また「製品識別子取得手段」とは、システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、製品識別子を取得するための製品識別子取得手段を意味する。また「製品形状情報等取得手段」とは、システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、(a)製品形状識別子、(b)前記製品識別子取得手段が取得した製品識別子若しくは化学物質特定番号等取得手段が取得した物質識別子、に基づき製品形状テーブルにより特定される製品形状識別子、又は、(c)製品形状情報、を取得するための製品形状情報等取得手段を意味する。
当該第2の本発明システムは、データ抽出手段(C)として、少なくとも(a)前記製品形状情報等取得手段が取得した製品形状識別子、又は、(b)前記製品形状情報等取得手段が取得した製品形状情報に基づき製品形状情報テーブルにより特定された製品形状識別子、を基に標準有害性定型文テーブルで特定される標準有害性定型文識別子を経由して標準有害性定型文情報テーブルで特定させる標準有害性定型文情報を抽出するための標準有害性定型文抽出手段を具備する。
本発明システムのうち、第2の本発明システムは、さらに付加的に、製品の種類を特定するための識別子である製品識別子(製品ID)と、前記製品に含まれる成分である物質の種類を特定するための識別子である物質識別子(物性ID)とを関連付けて格納する製品成分テーブルを有していてもよい。
次いで、第3の本発明システムに基づきながら、本発明の一実施形態における製品安全データシート作成システムの概略構成について図及び表等を用いながら説明する。
本発明の製品安全データシート作成支援システムにおける各種データ格納のためのテーブルのうち、まず標準有害性定型文テーブル、標準有害性定型文情報テーブル、製品形状テーブル及び製品形状情報テーブルについて説明する。
標準有害性定型文テーブルは、製品又は物質の製品形状の種類を特定するための識別子である製品形状識別子(以下、製品形状IDと記すこともある。)と、前記製品安全データシートに記載する所定の文章である標準有害性定型文情報を特定するための識別子である標準有害性定型文識別子(以下、標準有害性定型文IDと記すこともある。)とを関連付けて格納するためのデータベース構造におけるテーブルである。
標準有害性定型文情報テーブルは、標準有害性定型文情報を特定するための識別子である標準有害性定型文識別子(以下、標準有害性定型文IDと記すこともある。)毎に、標準有害性定型文情報を格納するためのデータベース構造におけるテーブルである。
これら2つのテーブルを共通なキー項目で連結させることにより、指定された製品形状識別子から当該識別子に対応する標準有害性定型文情報を抽出することが可能となる。
製品形状テーブルは、製品の種類を特定するための識別子である製品識別子(以下、製品IDと記すこともある。)又は物質の種類を特定するための識別子である物質識別子(以下、物質IDと記すこともある。)と、該製品又は該物質の製品形状の種類を特定するための識別子である製品形状識別子(以下、製品形状IDと記すこともある。)とを関連付けて格納する製品形状テーブルである。
尚、当該テーブルを利用すれば、多成分からなる製品についても対応可能となる。製品IDで特定される製品に含まれる成分に関する情報が成分情報であり、当該情報は以下に示す情報を備えればよい。物質IDは、成分情報として、成分である物質を特定する識別子としてみなし、含有率は、物質IDで特定される物質が製品IDで特定される製品に含まれる比率を示す情報である。
製品形状情報テーブルは、製品形状情報を特定するための識別子である製品形状識別子(製品形状ID)毎に、製品形状情報を格納するための製品形状情報テーブルである。
これら2つのテーブルを共通なキー項目で連結させることにより、指定された製品識別子又は物質識別子からこれら識別子に対応する製品形状情報を抽出することが可能となる。
次に、本発明の製品安全データシート作成支援システムにおけるデータ取得手段のうち、まず化学物質特定番号等取得手段、製品識別子取得手段及び製品形状情報等取得手段について説明する。
化学物質特定番号等取得手段は、システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、(a)外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号、又は、(b)物質識別子、を取得するための取得手段である。ここで、外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号(以下、物質参照No.記すこともある。)としては、例えば、「CAS(Chemical Abstract Service) Registory No.」と一般に呼ばれている番号等を挙げることができる。
尚、物質識別子の代わりに当該識別子で特定されるような物質の代表名称である「物質名称」であってもよい。この場合には、物質識別子と物質名称とを関連付けて格納するためのデータベース構造におけるテーブルを準備すればよい。
製品識別子取得手段は、システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、製品識別子を取得するための取得手段である。
尚、製品識別子の代わりに当該識別子で特定されるような製品の代表名称である「製品名称」であってもよい。この場合には、製品識別子と製品名称とを関連付けて格納するためのデータベース構造におけるテーブルを準備すればよい。
製品形状情報等取得手段は、システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、(a)製品形状識別子、(b)前記製品識別子取得手段が取得した製品識別子若しくは化学物質特定番号等取得手段が取得した物質識別子、に基づき製品形状テーブルにより特定される製品形状識別子、又は、(c)製品形状情報、を取得するための取得手段である。ここで製品形状情報とは、製品の種類(具体的には、固体、液体、気体)に係る情報である。
尚、製品識別子の代わりに当該識別子で特定されるような製品の代表名称である「製品名称」であってもよく、この場合には、製品識別子と製品名称とを関連付けて格納するためのデータベース構造におけるテーブルを準備すればよい。また物質識別子の代わりに当該識別子で特定されるような物質の代表名称である「物質名称」であってもよく、この場合には、物質識別子と物質名称とを関連付けて格納するためのデータベース構造におけるテーブルを準備すればよい。
次に、本発明の製品安全データシート作成支援システムにおけるデータ抽出手段のうち、まず標準有害性定型文抽出手段について説明する。
標準有害性定型文抽出手段は、(a)前記製品形状情報等取得手段が取得した製品形状識別子、又は、(b)前記製品形状情報等取得手段が取得した製品形状情報に基づき製品形状情報テーブルにより特定された製品形状識別子、を基に標準有害性定型文テーブルで特定される標準有害性定型文識別子を経由して標準有害性定型文情報テーブルで特定させる標準有害性定型文情報を抽出するための抽出手段である。ここで標準有害性定型文情報とは、製品の有害性(具体的には例えば、最重要危険有害性、特定の危険有害性、分類の名称等の危険有害性の要約、吸入した場合、皮膚に付着した場合、目に入った場合、飲み込んだ場合、応急措置をする者の保護、医師に対する特別注意事項等の応急措置に係る情報、人体に対する注意事項、環境に対する注意事項、除去方法、二次災害の防止方法等の漏出時の措置に係る情報、保護具、衛生対策等の暴露防止及び保護措置に係る情報、急性毒性、局所効果、感作性、慢性毒性・長期毒性、発がん性、変異原性、生殖発生毒性等の有害性情報、及び、移動性、残留性・分解性、生体蓄積性、生態毒性等の環境影響情報等)に係る情報を含むテンプレート文章等である。
尚、これらの製品の有害性に係る情報については、システム上で同等に取り扱うことが可能である。但し、製品安全データシートには当該情報の内容に応じて別項目として出力・記載する仕組み(例えば、各情報と情報分類項目とを関連付けて格納するためのデータベース構造におけるテーブル)等を有することが好ましい。
次に、本発明の製品安全データシート作成支援システムにおける各種データ格納のためのテーブルのうち、標準有害性定型文テーブル、標準有害性定型文情報テーブル、製品形状テーブル及び製品形状情報テーブル以外の他テーブルについて説明する。
物質物性テーブルは、物質の種類を特定するための識別子である物質識別子(物質ID)と、外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号と、該物質の物性情報を特定するための識別子である物性識別子(以下、物性IDと記すこともある。)とを関連付けて格納する物質物性テーブルである。物性識別子は、単体の物質に限らず、混合物等に付与してもよい。但し、その場合には混合物を構成する成分物質に関する情報も一緒に格納すればよい。
物性情報テーブルは、物質の物性情報を特定するための識別子である物性識別子(物性ID)毎に、物性情報を格納するための物性情報テーブルである。
これら2つのテーブル(第1のテーブル、第2のテーブル)を共通なキー項目で連結させることにより、指定された物質識別子から当該識別子に対応する物性情報を抽出することが可能となる。さらに、当該テーブルは、共通なキー項目を有するその他のテーブル(第3のテーブル)と当該キー項目で連結させることにより、2つのテーブルのうち一方のテーブル(第1のテーブル)に存在する指定された識別子から2つのテーブルのうち他のテーブル(第2のテーブル)を経ながら当該識別子に対応するその他のテーブル(第3のテーブル)に存在する情報を抽出することも可能となる。
製品成分テーブルは、製品の種類を特定するための識別子である製品識別子(製品ID)と、前記製品に含まれる成分である物質の種類を特定するための識別子である物質識別子(物質ID)とを関連付けて格納する製品成分テーブルである。例えば、当該テーブルと前記製品形状テーブルとを組合せて用いることにより、多成分からなる製品についても対応可能となる。
法令適用性テーブルは、有害性情報に対して法令が適用される場合に、適用される法令に応じて前記製品安全データシートに記載する所定の文章である標準有害性定型文情報を特定するための標準有害性定型文識別子(標準有害性定型文ID)を、該法令の条文を特定する法令識別子(以下、法令IDと記すこともある。)に関連付けて格納する法令適用性テーブルである。
有害性情報テーブルは、物質の種類を特定するための識別子である物質識別子(物質ID)又は外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号(物質参照No.)と、該物質又は該化学物質の有害性情報とを関連付けて格納する有害性情報テーブルである。ここで有害性情報とは、Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS)等に蓄積されている毒性データ、許容濃度、IARC評価、NTP評価等の情報と等価な情報である。
標準有害性語句テーブルは、前記有害性情報に対して法令が適用される場合に、適用される法令に応じて前記製品安全データシートに記載する所定の語句である標準有害性語句を、該法令の条文を特定する法令識別子(法令ID)に関連付けて格納する標準有害性語句テーブルである。当該テーブルの存在により、例えば、前記有害性情報が定量的な数値データである場合に、適用される法令に応じて前記製品安全データシートに記載する所定の語句を適正に選択することが可能となる。
法令適用テーブルは、前記物質情報又は前記物性情報に対して各法令が適用されるかどうかを判断するための判断情報を、該法令又は該法令の条文を特定する法令識別子(法令ID)に関連付けて格納する法令適用テーブルである。前記物質情報又は前記物性情報は、前記物質物性テーブル又は前記物性情報テーブルに存在する物質識別子(物質ID)又は物性識別子(物性ID)を介して特定することが可能なため、例えば、法令適用テーブルでは、物質識別子(物質ID)又は物性識別子(物性ID)毎に法令識別子(法令ID)を格納してもよい。
法令情報テーブルは、法令情報(法令名を含む)を特定するための識別子である法令識別子(法令ID)毎に、法令情報を格納するための法令情報テーブルである。
これら2つのテーブルを共通なキー項目で連結させることにより、指定された物質識別子又は物性識別子から当該識別子に対応する法令情報を抽出することが可能となる。
次に、本発明の製品安全データシート作成支援システムにおけるデータ取得手段のうち、化学物質特定番号等取得手段、製品識別子取得手段及び製品形状情報等取得手段以外の他のデータ取得手段について説明する。
有害性情報取得手段は、前記有害性情報テーブルに蓄積される化学物質の有害性情報を、例えば、Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS)等の外部情報データベース等の情報源から取得するための手段である。このような情報源から情報を取得するためには、外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号(物質参照No.)を利用するとよい。
次に、本発明の製品安全データシート作成支援システムにおけるデータ抽出手段のうち、標準有害性定型文抽出手段以外の他のデータ抽出手段について説明する。
法令情報抽出手段は、(a)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号に基づき物質物性テーブルにより特定される物質識別子若しくは物性識別子、又は、(b)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した物質識別子若しくは物性識別子、に基づき法令適用テーブルにより法令識別子を経由して法令情報テーブルで特定させる法令情報を抽出するための抽出手段である。ここで法令情報とは、法令が施行された日時や、法令を改正した年度を示す改正年度等、法令が最新のものであるかを示す情報、における区分での適用条件に係る情報等である。
尚、法令情報は、当該情報を登録又は更新した日時に関する情報や、法令情報を登録又は更新した履歴に関する情報等を併せて蓄積・管理させることが好ましい。
法令標準有害性定型文抽出手段は、(a)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号に基づき物質物性テーブルにより特定される物質識別子若しくは物性識別子、又は、(b)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した物質識別子若しくは物性識別子、に基づき法令適用テーブルにより法令識別子を経由して法令適用性テーブルで特定させる標準有害性定型文識別子を特定し、次いで特定される標準有害性定型文識別子を経由して標準有害性定型文情報テーブルで特定させる標準有害性定型文情報を抽出するための抽出手段である。ここで標準有害性定型文情報とは、前述の如く、製品の有害性(具体的には例えば、最重要危険有害性、特定の危険有害性、分類の名称等の危険有害性の要約、吸入した場合、皮膚に付着した場合、目に入った場合、飲み込んだ場合、応急措置をする者の保護、医師に対する特別注意事項等の応急措置に係る情報、人体に対する注意事項、環境に対する注意事項、除去方法、二次災害の防止方法等の漏出時の措置に係る情報、保護具、衛生対策等の暴露防止及び保護措置に係る情報、急性毒性、局所効果、感作性、慢性毒性・長期毒性、発がん性、変異原性、生殖発生毒性等の有害性情報、及び、移動性、残留性・分解性、生体蓄積性、生態毒性等の環境影響情報等)に係る情報を含む標準文章等である。
尚、当該法令標準有害性定型文抽出手段により抽出される標準有害性定型文情報は、法令適用テーブルにより法令識別子を経由して法令適用性テーブルで特定させる標準有害性定型文識別子を特定し、次いで特定される標準有害性定型文識別子を経由して標準有害性定型文情報テーブルで特定させる標準有害性定型文情報であるため、適用される法令に応じて前記製品安全データシートに記載する所定の定型文を適正に選択することが可能となる。
有害性情報抽出手段は、(a)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号に基づき物質物性テーブルにより特定される物質識別子、又は、(b)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した物質識別子、に基づき有害性情報テーブルで特定させる有害性情報を抽出するための抽出手段である。
当該有害性情報抽出手段により抽出される有害性情報は、物質識別子を経由して有害性情報テーブルで特定させる有害性情報であるため、物質に応じて前記製品安全データシートに記載する有害性情報を適正に選択することが可能となる。
有害性語句抽出手段は、前記有害性情報抽出手段が取得した有害性情報に対して法令が適用される場合に、該有害性情報を基に、標準有害性語句テーブルにより適用される法令に応じて前記製品安全データシートに記載する所定の語句である標準有害性語句を抽出するための抽出手段である。
当該有害性語句抽出手段により抽出される有害性語句は、前記有害性情報を経由して標準有害性語句テーブルで特定させる語句であるため、前記有害性情報に応じて前記製品安全データシートに記載する語句を適正に選択することが可能となる。
物性情報抽出手段は、(a)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号に基づき物質物性テーブルにより特定される物性識別子、又は、(b)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した物質識別子に基づき物質物性テーブルにより特定させる物性識別子、を経由して物性情報テーブルで特定される物性情報を抽出するための抽出手段である。
当該物性情報抽出手段により抽出される物性情報は、物性識別子を経由して物性情報テーブルで特定させる物性情報であるため、物性に応じて前記製品安全データシートに記載する物性情報を適正に選択することが可能となる。
本発明システムのうち、第2の本発明システム及び第3の本発明システムは、さらに付加的に第2標準有害性定型文抽出機能を有していてもよい。当該機能は、製品形状識別子ではなく物性識別子に基づき標準有害性定型文が抽出されること以外は前述の標準有害性定型文抽出手段と基本的に同様な仕組みであればよい。従って、当該機能は、テーブル構成としては、物質の物性情報を特定するための識別子である物性識別子(物性ID)と、前記製品安全データシートに記載する所定の文章である第2標準有害性定型文情報を特定するための識別子である第2標準有害性定型文識別子(以下、第2標準有害性定型文IDと記すこともある。)とを関連付けて格納する第2標準有害性定型文テーブル、及び、第2標準有害性定型文情報を特定するための識別子である第2標準有害性定型文識別子(第2標準有害性定型文ID)毎に、第2標準有害性定型文情報を格納するための第2標準有害性定型文情報テーブルをさらに付加的に有し、かつ、データ抽出手段として、(a)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号に基づき物質物性テーブルにより特定される物性識別子(物質ID)、又は、(b)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した物性識別子(物質ID)、を基に第2標準有害性定型文テーブルで特定される第2標準有害性定型文識別子(第2標準有害性定型文ID)を経由して第2標準有害性定型文情報テーブルで特定させる第2標準有害性定型文情報を抽出するための第2標準有害性定型文抽出手段、をさらに付加的に具備することを特徴とする。
図1は、第3の本発明システムに基づいた、本発明の一実施形態による製品安全データシート作成システムの概略構成を示すブロック図である。当該図において符号1は、製品に含まれる化学物質の性状及び取り扱いに関する情報である製品安全データシートを作成する製品安全データシート作成システムである。尚、図示していないが、製品安全データシート作成システム1は、通常、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶表示装置等のような表示装置と、例えば、キーボード、マウス等のような入力装置とを具備している。
次に、上述した製品安全データシート作成システム1の内部構成について説明する。符号2は、製品安全データシート作成システム1内のデータを制御する制御部である。符号3及び4は、製品形状に関する情報等を基に自動で製品安全データシートを作成するために必要な種々の情報間の対応を定義するテーブルである。符号3は、キー項目管理に係るテーブルであり、製品形状テーブルA2−1、製品成分テーブルA2−3、標準有害性定型文テーブルA3−1、物質物性テーブルA1−1、製品形状テーブルA2−1、法令適用性テーブルA3−3、法令適用テーブルA5−1からなる。符号4は、情報に係るテーブルであり、製品形状情報テーブルA2−2、標準有害性定型文情報テーブルA3−2、物性情報テーブルA1−2、有害性情報テーブルA4−1、標準有害性語句テーブルA4−2、法令情報テーブルA5−2からなる。
以下にテーブル3及び4が具備する上記の各テーブルの構成例について説明する。
まず、標準有害性定型文テーブル(A3−1)の構成例について表1を用いて説明する。表1は、本発明の一実施形態である製品安全データシート作成システム1の具備する標準有害性定型文テーブル(A3−1)の構成例を示す表である。表1において、製品形状IDは、製品又は物質の製品形状の種類を特定するための識別子である製品形状識別子である。標準有害性定型文IDは、前記製品安全データシートに記載する所定の文章である標準有害性定型文情報を特定するための識別子である標準有害性定型文識別子である。表1に示すように、同一の製品形状ID(即ち、同一の製品形状)に、複数の標準有害性定型文を特定する標準有害性定型文IDが関連付けられて格納されている。
Figure 2005310036
次いで、標準有害性定型文情報テーブル(A3−2)の構成例について表2を用いて説明する。表2は、本発明の一実施形態である製品安全データシート作成システム1の具備する標準有害性定型文情報テーブル(A3−2)の構成例を示す表である。表2において、標準有害性定型文IDは、標準有害性定型文情報を特定するための識別子である標準有害性定型文識別子である。表2に示すように、一つの標準有害性定型文IDに、一つの標準有害性定型文情報が関連付けられて格納されている。
Figure 2005310036
次いで、製品形状テーブル(A2−1)の構成例について表3を用いて説明する。表3は、本発明の一実施形態である製品安全データシート作成システム1の具備する製品形状テーブル(A2−1)の構成例を示す表である。表3において、製品IDは、製品の種類を特定するための識別子である製品識別子である。製品形状IDは、該製品又は該物質の製品形状の種類を特定するための識別子である製品形状識別子である。表3に示すように、一つの製品IDに、一つの製品形状IDが関連付けられて格納されている。
Figure 2005310036
さらに、製品成分テーブル(A2−3)の構成例について表4を用いて説明する。表4は、本発明の一実施形態である製品安全データシート作成システム1の具備する製品成分テーブル(A2−3)の構成例を示す表である。表4において、製品IDは、製品の種類を特定するための識別子である製品識別子である。物質IDは、(前記製品に含まれる成分である)物質の種類を特定するための識別子である物質識別子である。表4に示すように、一つの製品IDに、複数の物質IDを関連付けて格納することができる。このようなテーブルの存在は、多成分からなる製品について対応するために適している。
Figure 2005310036
次いで、製品形状情報テーブル(A2−2)の構成例について表5を用いて説明する。表5は、本発明の一実施形態である製品安全データシート作成システム1の具備する製品形状情報テーブル(A2−2)の構成例を示す表である。表5において、製品形状IDは、製品形状情報を特定するための識別子である製品形状識別子である。表5に示すように、一つの製品形状IDに、一つの製品形状IDが関連付けられて格納されている。
Figure 2005310036
次いで、物質物性テーブル(A1−1)の構成例について表6を用いて説明する。表6は、本発明の一実施形態である製品安全データシート作成システム1の具備する物質物性テーブル(A1−1)の構成例を示す表である。表6において、物質IDは、物質の種類を特定するための識別子である物質識別子である。物質参照IDは、外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号である。物性IDは、該物質の物性情報を特定するための識別子である物性識別子である。表6に示すように、一つの物質IDに、一つの物質参照IDが関連付けられて格納されており、かつ、同一の物質ID(即ち、同一の物質)に、複数の物性IDが関連付けられて格納されている。
Figure 2005310036
次いで、物性情報テーブル(A1−2)の構成例について表7を用いて説明する。表7は、本発明の一実施形態である製品安全データシート作成システム1の具備する物性情報テーブル(A1−2)の構成例を示す表である。表7において、物性IDは、物性情報を特定するための識別子である物性識別子である。表7に示すように、一つの物性IDに、一つの物性情報が関連付けられて格納されている。尚、同一の物性ID及び物性情報を有するレコードが存在する場合には、例えば、物性分類1、物質ID、詳細分類1等の他の項目と組み合わせることでレコードがユニークになるようにすればよい。
Figure 2005310036
次いで、法令適用性テーブル(A3−3)の構成例について表8を用いて説明する。表8は、本発明の一実施形態である製品安全データシート作成システム1の具備する法令適用性テーブル(A3−3)の構成例を示す表である。表8において、標準有害性定型文IDは、適用される法令に応じて前記製品安全データシートに記載する所定の文章である標準有害性定型文情報を特定するための標準有害性定型文識別子である。法令IDは、法令の条文を特定する法令識別子である。表8に示すように、同一の法令ID(即ち、同一の法令)に、複数の標準有害性定型文を特定する標準有害性定型文IDが関連付けられて格納されている。
Figure 2005310036
次いで、有害性情報テーブル(A4−1)の構成例について表9を用いて説明する。表9は、本発明の一実施形態である製品安全データシート作成システム1の具備する有害性情報テーブル(A4−1)の構成例を示す表である。表9において、物質IDは、物質の種類を特定するための識別子である物質識別子である。表9に示すように、同一の物質ID(即ち、同一の物質)に、複数の有害性情報が関連付けられて格納されている。
Figure 2005310036
次いで、標準有害性語句テーブル(A4−2)の構成例について表10を用いて説明する。表10は、本発明の一実施形態である製品安全データシート作成システム1の具備する標準有害性語句テーブル(A4−2)の構成例を示す表である。表10において、法令IDは、法令の条文を特定する法令識別子である。表10に示すように、一つの有害性情報に、法令IDに応じて、対応する適切な有害性語句が関連付けられて格納されている。尚、同一の有害性情報及び法令IDを有するレコードが存在する場合には、例えば、詳細分類1、詳細分類2等の他の項目と組み合わせることでレコードがユニークになるようにしてもよい。
同一の物質ID(即ち、同一の物質)に、複数の有害性情報が関連付けられて格納されている。このようなテーブルでは、備考1(例えば、上限値)等の制限条件下において有害性情報の内容に応じた範囲検索・抽出等を行うことにより、特定の数値範囲に該当する有害性情報に基づいた適切な有害性語句の選択が可能となる。
Figure 2005310036
次いで、法令適用テーブル(A5−1)の構成例について表11を用いて説明する。表11は、本発明の一実施形態である製品安全データシート作成システム1の具備する法令適用テーブル(A5−1)の構成例を示す表である。表11において、物質IDは、物質の種類を特定するための識別子である物質識別子である。物性IDは、物質の物性情報を特定するための識別子である。法令IDは、法令又は該法令の条文を特定する法令識別子である。表11に示すように、一つの物質ID又は物性IDに、一つの法令IDが関連付けられて格納されている。
Figure 2005310036
次いで、法令情報テーブル(A5−2)の構成例について表12を用いて説明する。表12は、本発明の一実施形態である製品安全データシート作成システム1の具備する法令情報テーブル(A5−2)の構成例を示す表である。表12において、法令IDは、法令情報(法令名を含む)を特定するための識別子である法令識別子である。表12に示すように、一つの法令IDに、一つの法令情報が関連付けられて格納されている。
Figure 2005310036
次に、製品安全データシート作成システム1の構成の説明に戻る。符号5は、製品安全データシート作成システム1内のデータ取得部及びデータ抽出部である。符号B1〜B3はデータ取得部であり、化学物質特定番号等取得部B1、製品識別子取得部B2、製品形状情報等取得部B3からなる。符号C2〜C4はデータ抽出部であり、標準有害性定型文抽出部C2、法令情報抽出部C1−1、法令標準有害性定型文抽出部C1−2、有害性情報抽出部C1−3、標準有害性語句抽出部C3、物性情報抽出部C4からなる。
また、符号6は、製品安全データシート作成システム1内のデータ取得手段及びデータ抽出手段である。符号B1〜B3はデータ取得手段であり、化学物質特定番号等取得手段B1、製品識別子取得手段B2、製品形状情報等取得手段B3からなる。符号C2〜C4はデータ抽出手段であり、標準有害性定型文抽出手段C2、法令情報抽出手段C1−1、法令標準有害性定型文抽出手段C1−2、有害性情報抽出手段C1−3、標準有害性語句抽出手段C3、物性情報抽出手段C4からなる。
以下にデータ取得部及びデータ抽出部5、並びに、データ取得手段及びデータ抽出手段6が有する上記の部並びに手段の構成例について説明する。
B1は、化学物質特定番号等取得部及びこれに対応する化学物質特定番号等手段である。製品安全データシート作成システム1に入力された外部入力情報や取得されたシステム内部取得情報を管理し、またこれらの管理された情報等を基に、物質物性テーブルA1−1等を参照して各種情報を取得するためのキー項目取得に係る化学物質特定番号等取得部である。
B2は、製品識別子取得部及びこれに対応する製品識別子取得手段である。製品安全データシート作成システム1に入力された外部入力情報や取得されたシステム内部取得情報を管理し、またこれらの管理された情報等を基に、製品形状テーブルA2−1や製品成分テーブルA2−3等を参照して各種情報を取得するためのキー項目取得に係る製品識別子取得部である。
B3は、製品形状情報等取得部及びこれに対応する製品形状情報等取得手段である。製品安全データシート作成システム1に入力された外部入力情報や取得されたシステム内部取得情報を管理し、またこれらの管理された情報等を基に、製品形状テーブルA2−1や製品形状情報テーブルA2−2等を参照して各種情報を取得するためのキー項目取得に係る製品識別子取得部である。
C2は、標準有害性定型文抽出部及びこれに対応する標準有害性定型文抽出手段である。システム内部取得情報として管理された情報等を基に、標準有害性定型文テーブルA3−1を経由して標準有害性定型文情報テーブルA3−2を参照し、標準有害性定型文情報を抽出するための標準有害性定型文抽出部である。
C1−1は、法令情報抽出部及びこれに対応する法令情報抽出手段である。システム内部取得情報として管理された情報等を基に、法令適用テーブルA5−1を経由して法令情報テーブルA5−2を参照し、法令情報を抽出するための法令情報抽出部である。
C1−2は、法令標準有害性定型文抽出部及びこれに対応する法令標準有害性定型文抽出手段である。システム内部取得情報として管理された情報等を基に、法令適用テーブルA5−1を経由して法令適用性テーブルA3−3を参照し、次いで参照された法令適用性テーブルA3−3を経由して標準有害性定型文情報テーブルA3−2を参照し、法令標準有害性定型文情報を抽出するための法令標準有害性定型文抽出部である。
C1−3は、有害性情報抽出部及びこれに対応する有害性情報抽出手段である。外部入力情報やシステム内部取得情報として管理された情報等を基に、有害性情報テーブルA4−1を参照し、有害性情報を抽出するための有害性情報抽出部である。
C3は、標準有害性語句抽出部及びこれに対応する標準有害性語句抽出である。前記有害性情報抽出手段C1−3が取得した有害性情報等を基に、標準有害性語句テーブルA4−2を参照し、標準有害性語句を抽出するための標準有害性語句抽出部である。
C4は、物性情報抽出部及びこれに対応する物性情報抽出手段である。システム内部取得情報として管理された情報等を基に、物性情報テーブルA1−2を参照し、物性情報を抽出するための物性情報抽出部である。
次に、製品安全データシート作成システム1の構成の説明に戻る。符号7は、製品安全データシート作成システム1内のMSDS出力部である。当該出力部は、例えば、ステップS5により選択された情報等の各種情報を用いてMSDSを作成する。勿論、ステップS7において、作成されたMSDSをチェック・修正したり、又は審査・承認を実施する際にも当該出力部を利用してもよい。
尚、上記に示した図1の各処理部は専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、各処理部はメモリ及びCPU(中央演算装置)により構成され、各処理部の機能を実現する為のプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。また、上記メモリは、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリや、CD−ROM等の読み出しのみが可能な記録媒体、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、あるいはこれらの組合せによるコンピュータ読み取り、書き込み可能な記録媒体より構成されるものとする。
図2は、本発明の一実施形態における製品安全データシートの作成手順を示す図である。図2に示すように、製品の製造者は、当該製品に含まれる化学物質について、製品安全データシートの作成を開始する(ステップS10)。次に、当該製造者は、作成された製品安全データシートの審査及び承認を行う(ステップS11)。次に、当該製造者は、審査及び承認をパスした製品安全データシートを利用者へ提供する(ステップS12)。以上に示したタイミングで、製品の製造者は、製品安全データシートを作成し、利用者へ製品安全データシートを提供する。
次に、上述した製品安全データシート作成システム1の動作について図を用いて説明する。尚、以下に説明する動作は、製品形状の種類等により定まる標準有害性定型文情報を製品安全データシートへ記載する場合についてである。図3は、本発明の一実施形態における製品安全データシート作成システム1の動作を示すフロー図である。
まず、製品安全データシート作成システム1の入力装置より製品安全データシートを作成したい製品形状に関する情報(例えば、製品形状ID)が入力される(ステップS1)。製品形状情報取得部B3は、入力された製品形状に関する情報(例えば、製品形状ID)を基に、標準有害性定型文テーブルA3−1を経由して標準有害性定型文情報テーブルA3−2を参照することにより、当該製品の標準有害性定型文に関する情報を抽出する(ステップS3)。また独立的又は連携的に並行して、製品形状情報取得部B3が製品形状に関する情報が入力されたり又は当該情報を取得する(ステップS2)。取得された製品形状に関する情報を基に、製品形状情報テーブルA2−2を参照して当該製品の形状に関する情報を提供したり又は製品形状情報テーブルA2−2を経由して製品形状IDを参照することにより、前記ステップS1→ステップS3に進むことも可能である。
ステップS3により抽出された標準有害性定型文や、ステップS2により提供された製品形状情報等に関する情報は、さらにMSDS作成担当者や他のテーブルに有する情報との関連付けに基づく自動的な判断基準等によって適正に選択される(ステップS5)。
選択された各種情報に基づきMSDSの書式統一がなされてMSDSが作成される(ステップS6)。
一方、ステップS1とは異なるデータフローとして、製品安全データシート作成システム1の入力装置より製品安全データシートを作成したい製品の成分に係る化学物質特定番号等に関する情報等(例えば、物質ID、物質参照No.、製品ID等)が入力されるデータフローが存在しており、(1)当該データフローからステップS1に進むことも可能であり、また(2)当該データフローから第2標準有害性定型文テーブルを経由して第2標準有害性定型文情報テーブルを参照することにより、当該製品の標準有害性定型文に関する情報を抽出したり(ステップS4)、また(3)当該データフローから、直接又は各種のキー項目管理に係るテーブル3を経由して、各種の情報に係るテーブル4を参照することにより、当該製品や当該製品の成分物質に関する法令情報、物性情報、有害性情報、有害性語句、法令標準有害性定型文に関する情報を抽出することも可能である。このようにして抽出された情報もステップ6に進むことにより、選択された各種情報に基づきMSDSの書式統一がなされてMSDSが作成される(ステップS6)。
次いで、作成されたMSDSは、確認要否判断に進み、ここで確認済みとなれば、一連の作業は完了し、製品安全データシート作成システム1の動作は終了する。一方、ここで確認要となれば、作成されたMSDSをチェック・修正したり、又は審査・承認を実施する。この際にステップ5又はステップ6に戻るようにする。尚、作成されたMSDSをチェック・修正する作業は主としてMSDS作成担当者の業務となろうが、審査・承認を実施する作業は主としてMSDS管理所管部署での審査・管理担当者の業務となり、例えば、電子メールシステム、電子回覧システム、電子審査状況確認システム等の電子ワークフローシステムを組み入れることが、更なる業務のスピードアップ、正確性向上、効率化向上の面から好ましい。
上述した製品安全データシート作成システム1は、インターネット等のネットワークに接続する機能と、ネットワーク経由で利用者端末より製品を指定して当該製品の製品安全データシートの送付依頼を受注する機能を備えて、ネットワーク経由で製品安全データシートを提供するサービスを実施できるようにしても良い。
また、図1において各種処理を行う処理部の機能を実現する為のプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各処理を行っても良い。尚、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、或いは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現する為のものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
これにより、製品安全データシート作成システムは、製品形状に基づき、かつ、適用した法令及び外部情報データベース等の情報源から得られた有害性情報に応じた標準有害性定型文や標準有害性語句等を自動で抽出することができるので、法令に対応して製品安全データシートに記載する定型的な文章等を、正確に統一して記載することができる。
本発明により、製品形状の種類に応じて有害性に係る所定の文章及び/又は語句を抽出することが可能となるために、製品形状に基づきかつ法令等に対応して製品安全データシートに記載する有害性に係る定型的な文章及び/又は語句等を、正確に統一して記載することができる製品安全データシート作成システム、製品安全データシート作成方法及びそのプログラム等を提供することが可能になる。
本発明の一実施形態による製品安全データシート作成システムの概略構成を示すブロック図である。図中の太い白抜き矢印は、データ取得部及びデータ抽出部に対応したデータ取得手段及びデータ抽出手段を示している。 本発明の一実施形態における製品安全データシートの作成手順等を示す図である。 本発明の一実施形態における製品安全データシート作成システム1の動作を示すフロー図である。
符号の説明
1 製品安全データシート作成システム
2 制御部
3 キー項目管理に係るテーブル
A2−1 製品形状テーブル
A2−3 製品成分テーブル
A3−1 標準有害性定型文テーブル
A1−1 物質物性テーブル
A2−1 製品形状テーブル
A3−3 法令適用性テーブル
A5−1 法令適用テーブル
4 情報に係るテーブル
A2−2 製品形状情報テーブル
A3−2 標準有害性定型文情報テーブル
A1−2 物性情報テーブル
A4−1 有害性情報テーブル
A4−2 標準有害性語句テーブル
A5−2 法令情報テーブル
5 データ取得部及びデータ抽出部
B1 化学物質特定番号等取得部
B2 製品識別子取得部
B3 製品形状情報等取得部
C2 標準有害性定型文抽出部
C1−1 法令情報抽出部
C1−2 法令標準有害性定型文抽出部
C1−3 有害性情報抽出部
C3 標準有害性語句抽出部
C4 物性情報抽出部
6 データ取得手段及びデータ抽出手段
B1 化学物質特定番号等取得手段
B2 製品識別子取得手段
B3 製品形状情報等取得手段
C2 標準有害性定型文抽出手段
C1−1 法令情報抽出手段
C1−2 法令標準有害性定型文抽出手段
C1−3 有害性情報抽出手段
C3 標準有害性語句抽出手段
C4 物性情報抽出手段
7 MSDS出力部
S0〜7及びS10〜12 各ステップを表す記号

Claims (8)

  1. 製品に含まれる化学物質の性状及び取り扱いに関する情報である製品安全データシートを作成する製品安全データシート作成支援システムであって、製品形状の種類に基づいて各種データを分類及び/又は関連付けに適したデータベース構造を有し、並びに、システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として製品形状の種類に係る情報を取得するための手段、及び、前記製品安全データシートに記載する、前記製品形状の種類に応じた有害性に係る所定の文章及び/又は語句を抽出するための手段を有することを特徴とする製品安全データシート作成支援システム。
  2. 製品に含まれる化学物質の性状及び取り扱いに関する情報である製品安全データシートを作成する製品安全データシート作成支援システムであって、
    テーブル構造(A)として、少なくとも
    (A3−1)製品又は物質の製品形状の種類を特定するための識別子である製品形状識別子と、前記製品安全データシートに記載する所定の文章である標準有害性定型文情報を特定するための識別子である標準有害性定型文識別子とを関連付けて格納する標準有害性定型文テーブル、及び、
    (A3−2)標準有害性定型文情報を特定するための識別子である標準有害性定型文識別子毎に、標準有害性定型文情報を格納するための標準有害性定型文情報テーブル、を有し、下記のデータ取得手段に基づき、
    (A2−1)製品の種類を特定するための識別子である製品識別子又は物質の種類を特定するための識別子である物質識別子と、該製品又は該物質の製品形状の種類を特定するための識別子である製品形状識別子とを関連付けて格納する製品形状テーブル、及び/又は、
    (A2−2)製品形状情報を特定するための識別子である製品形状識別子毎に、製品形状情報を格納するための製品形状情報テーブル、
    を有し、かつ、データ取得手段(B)として、少なくとも
    (B1)システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、(a)外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号、又は、(b)物質識別子、を取得するための化学物質特定番号等取得手段、
    (B2)システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、製品識別子を取得するための製品識別子取得手段、及び、
    (B3)システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、(a)製品形状識別子、(b)前記製品識別子取得手段が取得した製品識別子若しくは化学物質特定番号等取得手段が取得した物質識別子、に基づき製品形状テーブルにより特定される製品形状識別子、又は、(c)製品形状情報、を取得するための製品形状情報等取得手段、
    を有し、かつ、データ抽出手段(C)として、少なくとも
    (C2)(a)前記製品形状情報等取得手段が取得した製品形状識別子、又は、(b)前記製品形状情報等取得手段が取得した製品形状情報に基づき製品形状情報テーブルにより特定された製品形状識別子、を基に標準有害性定型文テーブルで特定される標準有害性定型文識別子を経由して標準有害性定型文情報テーブルで特定させる標準有害性定型文情報を抽出するための標準有害性定型文抽出手段、
    を具備することを特徴とする製品安全データシート作成支援システム。
  3. テーブル構造(A)として、少なくとも、(A2−3)製品の種類を特定するための識別子である製品識別子と、前記製品に含まれる成分である物質の種類を特定するための識別子である物質識別子とを関連付けて格納する製品成分テーブル
    をさらに付加的に有することを特徴とする請求項2記載の製品安全データシート作成支援システム。
  4. 製品形状の種類が、固体及び液体からなる2種、或いは、固体、液体及び気体からなる3種であることを特徴とする請求項2又は3記載の製品安全データシート作成支援システム。
  5. 製品に含まれる化学物質の性状及び取り扱いに関する情報である製品安全データシートを作成する製品安全データシート作成支援システムであって、
    テーブル構造(A)として、下記のデータ取得手段に基づき、
    (A1−1)物質の種類を特定するための識別子である物質識別子と、外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号と、該物質の物性情報を特定するための識別子である物性識別子とを関連付けて格納する物質物性テーブル、
    (A1−2)物質の物性情報を特定するための識別子である物性識別子毎に、物性情報を格納するための物性情報テーブル、
    (A2−1)製品の種類を特定するための識別子である製品識別子又は物質の種類を特定するための識別子である物質識別子と、該製品又は該物質の製品形状の種類を特定するための識別子である製品形状識別子とを関連付けて格納する製品形状テーブル、
    (A2−2)製品形状情報を特定するための識別子である製品形状識別子毎に、製品形状情報を格納するための製品形状情報テーブル、
    (A2−3)製品の種類を特定するための識別子である製品識別子と、前記製品に含まれる成分である物質の種類を特定するための識別子である物質識別子とを関連付けて格納する製品成分テーブル、
    (A3−1)製品又は物質の製品形状の種類を特定するための識別子である製品形状識別子と、前記製品安全データシートに記載する所定の文章である標準有害性定型文情報を特定するための識別子である標準有害性定型文識別子とを関連付けて格納する標準有害性定型文テーブル、
    (A3−2)標準有害性定型文情報を特定するための識別子である標準有害性定型文識別子毎に、標準有害性定型文情報を格納するための標準有害性定型文情報テーブル、
    (A3−3)有害性情報に対して法令が適用される場合に、適用される法令に応じて前記製品安全データシートに記載する所定の文章である標準有害性定型文情報を特定するための標準有害性定型文識別子を、該法令の条文を特定する法令識別子に関連付けて格納する法令適用性テーブル、
    (A4−1)物質の種類を特定するための識別子である物質識別子又は外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号と、該物質又は該化学物質の有害性情報とを関連付けて格納する有害性情報テーブル、
    (A4−2)前記有害性情報に対して法令が適用される場合に、適用される法令に応じて前記製品安全データシートに記載する所定の語句である標準有害性語句を、該法令の条文を特定する法令識別子に関連付けて格納する標準有害性語句テーブル、
    (A5−1)前記物質情報又は前記物性情報に対して各法令が適用されるかどうかを判断するための判断情報を、該法令又は該法令の条文を特定する法令識別子に関連付けて格納する法令適用テーブル、及び、
    (A5−2)法令情報(法令名を含む)を特定するための識別子である法令識別子毎に、法令情報を格納するための法令情報テーブル、
    を有し、かつ、データ取得手段(B)として、
    (B1)システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、(a)外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号、又は、(b)物質識別子、を取得するための化学物質特定番号等取得手段、
    (B2)システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、製品識別子を取得するための製品識別子取得手段、及び、
    (B3)システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、(a)製品形状識別子、(b)前記製品識別子取得手段が取得した製品識別子若しくは化学物質特定番号等取得手段が取得した物質識別子、に基づき製品形状テーブルにより特定される製品形状識別子、又は、(c)製品形状情報、を取得するための製品形状情報等取得手段、
    を有し、かつ、データ抽出手段(C)として、
    (C1−1)(a)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号に基づき物質物性テーブルにより特定される物質識別子若しくは物性識別子、又は、(b)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した物質識別子若しくは物性識別子、に基づき法令適用テーブルにより法令識別子を経由して法令情報テーブルで特定させる法令情報を抽出するための法令情報抽出手段、
    (C1−2)(a)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号に基づき物質物性テーブルにより特定される物質識別子若しくは物性識別子、又は、(b)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した物質識別子若しくは物性識別子、に基づき法令適用テーブルにより法令識別子を経由して法令適用性テーブルで特定させる標準有害性定型文識別子を特定し、次いで特定される標準有害性定型文識別子を経由して標準有害性定型文情報テーブルで特定させる標準有害性定型文情報を抽出するための法令標準有害性定型文抽出手段、
    (C1−3)(a)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号に基づき物質物性テーブルにより特定される物質識別子、又は、(b)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した物質識別子、に基づき有害性情報テーブルで特定させる有害性情報を抽出するための有害性情報抽出手段、
    (C2)(a)前記製品形状情報等取得手段が取得した製品形状識別子、又は、(b)前記製品形状情報等取得手段が取得した製品形状情報に基づき製品形状情報テーブルにより特定された製品形状識別子、を基に標準有害性定型文テーブルで特定される標準有害性定型文識別子を経由して標準有害性定型文情報テーブルで特定させる標準有害性定型文情報を抽出するための標準有害性定型文抽出手段、
    (C3)前記有害性情報抽出手段が取得した有害性情報に対して法令が適用される場合に、該有害性情報を基に、標準有害性語句テーブルにより適用される法令に応じて前記MSDSに記載する所定の語句である標準有害性語句を抽出するための標準有害性語句抽出手段、及び、
    (C4)(a)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号に基づき物質物性テーブルにより特定される物性識別子、又は、(b)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した物質識別子に基づき物質物性テーブルにより特定させる物性識別子を経由して物性情報テーブルで特定される物性情報を抽出するための物性情報抽出手段、
    を具備することを特徴とする製品安全データシート作成支援システム。
  6. テーブル構造(A)として、少なくとも、
    (A6−1)物質の物性情報を特定するための識別子である物性識別子と、前記製品安全データシートに記載する所定の文章である第2標準有害性定型文情報を特定するための識別子である第2標準有害性定型文識別子とを関連付けて格納する第2標準有害性定型文テーブル、及び、
    (A6−2)第2標準有害性定型文情報を特定するための識別子である第2標準有害性定型文識別子毎に、第2標準有害性定型文情報を格納するための第2標準有害性定型文情報テーブル、
    をさらに付加的に有し、下記のデータ抽出手段に基づき、
    (A1−1)物質の種類を特定するための識別子である物質識別子と、外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号と、該物質の物性情報を特定するための識別子である物性識別子とを関連付けて格納する物質物性テーブル、を有し、
    かつ、データ抽出手段(C)として、
    (C6)(a)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号に基づき物質物性テーブルにより特定される物性識別子、又は、(b)前記化学物質特定番号等取得手段が取得した物性識別子、を基に第2標準有害性定型文テーブルで特定される第2標準有害性定型文識別子を経由して第2標準有害性定型文情報テーブルで特定させる第2標準有害性定型文情報を抽出するための第2標準有害性定型文抽出手段、
    をさらに付加的に具備することを特徴とする請求項2、3、4又は5記載の製品安全データシート作成支援システム。
  7. 製品に含まれる化学物質の性状及び取り扱いに関する情報である製品安全データシートを作成する方法であって、データを取得する工程として、少なくとも
    (1)システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、(a)外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号、又は、(b)物質識別子、を取得する工程、
    (2)システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、製品識別子を取得する工程、及び、
    (3)システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、(a)製品形状識別子、(b)前記製品識別子取得手段が取得した製品識別子若しくは化学物質特定番号等取得手段が取得した物質識別子、に基づき製品形状テーブルにより特定される製品形状識別子、又は、(c)製品形状情報、を取得する工程、
    を有し、かつ、データを抽出する工程として、少なくとも
    (4)(a)前記製品形状情報等取得手段が取得した製品形状識別子、又は、(b)前記製品形状情報等取得手段が取得した製品形状情報に基づき製品形状情報テーブルにより特定された製品形状識別子、を基に標準有害性定型文テーブルで特定される標準有害性定型文識別子を経由して標準有害性定型文情報テーブルで特定させる標準有害性定型文情報を抽出する工程、
    を含有することを特徴とする方法。
    ここで、(i)製品形状テーブルとは、製品の種類を特定するための識別子である製品識別子又は物質の種類を特定するための識別子である物質識別子と、該製品又は該物質の製品形状の種類を特定するための識別子である製品形状識別子とを関連付けて格納するテーブルを意味し、(ii)製品形状情報テーブルとは、製品形状情報を特定するための識別子である製品形状識別子毎に、製品形状情報を格納するテーブルを意味し、(iii)標準有害性定型文テーブルとは、製品又は物質の製品形状の種類を特定するための識別子である製品形状識別子と、前記製品安全データシートに記載する所定の文章である標準有害性定型文情報を特定するための識別子である標準有害性定型文識別子とを関連付けて格納するテーブルを意味し、(iv)標準有害性定型文情報テーブルとは、標準有害性定型文情報を特定するための識別子である標準有害性定型文識別子毎に、標準有害性定型文情報を格納するテーブルを意味する。
  8. 製品に含まれる化学物質の性状及び取り扱いに関する情報である製品安全データシートを作成する製品安全データシート作成支援システム用プログラムであって、データを取得する工程として、
    (1)システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、(a)外部情報データベースに蓄積される情報を参照可能とするために付与された化学物質を特定するための番号、又は、(b)物質識別子、を取得する工程、
    (2)システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、製品識別子を取得する工程、及び、
    (3)システム外部入力情報又はシステム内部取得情報として、(a)製品形状識別子、(b)前記製品識別子取得手段が取得した製品識別子若しくは化学物質特定番号等取得手段が取得した物質識別子、に基づき製品形状テーブルにより特定される製品形状識別子、又は、(c)製品形状情報、を取得する工程、
    かつ、データを抽出する工程として、
    (4)(a)前記製品形状情報等取得手段が取得した製品形状識別子、又は、(b)前記製品形状情報等取得手段が取得した製品形状情報に基づき製品形状情報テーブルにより特定された製品形状識別子、を基に標準有害性定型文テーブルで特定される標準有害性定型文識別子を経由して標準有害性定型文情報テーブルで特定させる標準有害性定型文情報を抽出する工程、をコンピュータに実行させるためのモジュールを含有することを特徴とするプログラム。
    ここで、(i)製品形状テーブルとは、製品の種類を特定するための識別子である製品識別子又は物質の種類を特定するための識別子である物質識別子と、該製品又は該物質の製品形状の種類を特定するための識別子である製品形状識別子とを関連付けて格納するテーブルを意味し、(ii)製品形状情報テーブルとは、製品形状情報を特定するための識別子である製品形状識別子毎に、製品形状情報を格納するテーブルを意味し、(iii)標準有害性定型文テーブルとは、製品又は物質の製品形状の種類を特定するための識別子である製品形状識別子と、前記製品安全データシートに記載する所定の文章である標準有害性定型文情報を特定するための識別子である標準有害性定型文識別子とを関連付けて格納するテーブルを意味し、(iv)標準有害性定型文情報テーブルとは、標準有害性定型文情報を特定するための識別子である標準有害性定型文識別子毎に、標準有害性定型文情報を格納するテーブルを意味する。
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