JP5220665B2 - 既設ピボット支承の耐震補強工法 - Google Patents

既設ピボット支承の耐震補強工法 Download PDF

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Description

本発明は、既設ピボット支承の耐震補強工法に係り、特に、既設ピボット支承の逸脱防止用補強リングに関するものである。
図9は都市部に多い従来の架道橋を示す図面代用写真、図10はその架道橋のピボット支承を示す図である。
これらの図において、101は上部ピボット支承、102はポスト形式橋脚、103は下部ピボット支承を示している。
従来、図9に示すような都市部の鉄道橋に多くみられる形式の架道橋の耐震性に関する研究は非常に少なく、地震時の挙動や弱点箇所については不明な部分が非常に多かった。
特に、図10に示すようなピボット支承を有する架道橋において、弱点箇所と考えられる下部ピボット支承103の耐震補強に関する研究・提案はこれまで行われていないのが現状である。
ここで、ピボット支承の挙動について図11を用いて説明する。
図11において、201は橋脚、202はピボット支承、203はピボット支承202の上沓、204はピボット支承202の下沓、205は上沓203と下沓204の間の球面部分、206は橋脚201にピボット支承202の上沓203を連結する連結ボルトである。ピボット支承202は、常時は図9(a)のような状態となっており、地震等で回転が加わると球面部分205を中心として回転し、図9(b)に示すように、上沓203の突起部207が下沓204に接触し、回転の限界に達するものと考えられる。
池田 学,黒田 智也,杉舘 政雄,齋藤 聡,工藤 伸司,高瀬 誠司,土屋 尚登,「ポスト形式鋼橋脚を有する鉄道橋の大規模地震時の耐震性評価に関する一考察」,第63回土木学会年次学術講演会(2008) 黒田 智也,池田 学,杉舘 政雄,齋藤 聡,工藤 伸司,高瀬 誠司,土屋 尚登,「ポスト形式鋼橋脚を有する鉄道橋の分布状況と耐震性評価」,第63回土木学会年次学術講演会講演会(2008)
しかしながら、大規模地震時においてはピボット支承202に過大な回転変位が加わることで、ピボット支承202の上沓203が下沓204の球面部より逸脱する恐れがある。そのため、大規模地震に対する対策として、常時及び回転の限界以下ではピボット支承202の回転を拘束せず、大規模地震時等の過大な変位が生じる場合のみ上沓203の逸脱を防止することができるようなピボット支承202の補強方法の開発が課題であった。
本発明は、上記状況に鑑みて、大規模地震時等の過大な変位が生じる場合のみその変位を拘束し、ピボット支承の上沓の逸脱を防止することができる既設ピボット支承の耐震補強工法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、
〔1〕既設ピボット支承の耐震補強工法において、既設ピボット支承の上沓と下沓に対応させてこの既設ピボット支承の上沓の逸脱を防止するバンド状の補強リングを設置する既設ピボット支承の耐震補強工法であって、前記補強リングは、上部バンド部と中央バンド部と下方に広がった下部バンド部と、前記上部バンド部及び中央バンド部の終端に形成された定着部とを有し、この定着部が締結ボルトで締結されるように構成されていることを特徴とする。
〕上記〔1〕記載の既設ピボット支承の耐震補強工法において、前記補強リングは、半円形の2つの部材からなる、上部バンド部と中央バンド部と下方に広がった下部バンド部と、前記上部バンド部及び中央バンド部の両端に形成された定着部とを有し、この定着部が締結ボルトで締結されるように構成されていることを特徴とする。
〕上記〔〕又は〔〕記載の既設ピボット支承の耐震補強工法において、前記下方に広がった下部バンド部の内側にゴムを配置し、前記既設ピボット支承の下沓に当接するように構成したことを特徴とする。
本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
(1)常時や回転限界以下の場合はピボット支承の回転を拘束せず、過大な変位が生じた際のみ変位を拘束してピボット支承の上沓の逸脱を防止することができる。
(2)バンド状の補強リングをボルト連結にて取付ける簡単な構成としたので溶接による取付けに比べ、既設ピボット支承および補強リングの材質を選ばず、既設のピボット支承に取付けが可能で、施工品質の確保も容易である。また、取付けスペース等を新たに確保する必要がなく簡単に取り付けることができる。
本発明の第1実施例を示すピボット支承の補強リングを示す図面代用写真である。 本発明の第1実施例を示すピボット支承の補強リングの概略断面構成図である。 本発明の第1実施例を示すピボット支承の補強リングの全体構成図である。 本発明の第1実施例の変形例を示すピボット支承の補強リングの全体構成図である。 本発明の参考例を示すピボット支承の補強リングを示す図面代用写真である。 本発明の参考例を示すピボット支承の補強リングの概略断面構成図である。 本発明の参考例を示すピボット支承の補強リングの全体構成図である。 本発明の参考例の変形例を示すピボット支承の補強リングの全体構成図である。 都市部に多い従来の架道橋を示す図面代用写真である。 都市部に多い従来の架道橋のピボット支承を示す図である。 ピボット支承の挙動を示す図である。
本発明の既設ピボット支承の耐震補強工法は、既設ピボット支承の上沓と下沓に対応させてこの既設ピボット支承の上沓の逸脱を防止するバンド状の補強リングを設置する既設ピボット支承の耐震補強工法であって、前記補強リングは、上部バンド部と中央バンド部と下方に広がった下部バンド部と、前記上部バンド部及び中央バンド部の終端に形成された定着部とを有し、この定着部が締結ボルトで締結されるように構成されている
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施例を示すピボット支承の補強リングを示す図面代用写真であり、図1(a)は補強リング取付前のピボット支承を示す図、図1(b)は補強リング取付後のピボット支承を示す図、図2はその補強リングの概略断面構成図、図3は補強リングの全体構成図である。
図1(a)に、既設のピボット支承2を有する橋脚1が示されている。このピボット支承2に図1(b)に示すように補強リング3を装着する。この補強リング3は、図3に示すように、バンド状で、上部バンド部3aと中央バンド部3bと下方に広がった下部バンド部3cとから構成されている。上部バンド部3aと中央バンド部3bの終端には定着部3dが形成されており、この定着部3dが締結ボルト3eで締結され、ピボット支承に補強リング3が取付けられる。
さらに、図2に示すように、下方に広がった下部バンド部3cの内側にはゴム3fが固定されており、ピボット支承2の下沓4に当接するように構成されている。このゴム3fにより、ピボット支承2の回転限界以下の回転が抑制されるのを防止し、常時の挙動にも対応できると考えられる。
図4は本発明の第1実施例の変形例を示すピボット支承の補強リングの全体構成図である。
この変形例では、補強リング5を、半円形のバンドを2つで構成する。図4に示すように、上部バンド部5aと中央バンド部5bと下方に広がった下部バンド部5cとから構成されている。半円形の上部バンド部5aと中央バンド部5bの両端にはそれぞれ定着部5d,5eが形成されており、この定着部5d,5eが締結ボルト5f,5gで締結され、ピボット支承に補強リング5が取付けられる。
図5は本発明の参考例を示すピボット支承の補強リングを示す図面代用写真であり、図5(a)は補強リング取付前のピボット支承を示す図、図5(b)は補強リング取付後のピボット支承を示す図、図6はその補強リングの概略断面構成図、図7は補強リングの全体構成図である。
図5(a)に示すような既設のピボット支承12を有する橋脚11において、ピボット支承12に補強リング13を装着する。この補強リング13は、図7に示すように、上部バンド部13aと下部バンド部13bとでバンド状に構成されている。上部バンド部13aと下部バンド部13bの終端には定着部13cが形成されており、この定着部13cを締結ボルト13dで固定することで補強リング13をピボット支承12に取り付けるようになっている。
さらに、図6に示すように、下部バンド部13bの内側にはゴム13eが固定されて、ピボット支承12の下沓14に当接するように構成されている。このゴム13eにより、ピボット支承12の回転限界以下の回転が抑制されるのを防止し、常時の挙動にも対応できると考えられる。
図8は本発明の参考例の変形例を示すピボット支承の補強リングの全体構成図である。
この変形例では、補強リング15を、半円形のバンドを2つで構成する。図8に示すように、上部バンド部15aと下部バンド部15bとの2つで構成されている。半円形の上部バンド部15aと下部バンド部15bの両端にはそれぞれ定着部15c,15dが構成されており、この定着部15c,15dが締結ボルト15e,15fで締結され、ピボット支承12に補強リング15が取付けられる。
このように、大地震等でピボット支承に過大な変位が生じた際でも補強リングが変位を拘束し、ピボット支承の上沓の逸脱を防止することができると考えられる。バンド状の補強リングを締結ボルトにて連結し、既設ピボット支承に取付ける簡易な構造としたので、取付けスペース等を新たに確保しなくても簡単に取付可能である。また、補強リングは定着部においてボルト連結で取り付けるので、溶接等を用いた補強に比べ、既設ピボット支承および補強リングの材質を選ばず取付可能である。よって、都市部に多く見られる既設のピボット支承に対して容易に適用することができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の既設ピボット支承の耐震補強工法は、ピボット支承に過大な変位が生じた際その変位を拘束し、ピボット支承の上沓の逸脱を防止することができる耐震補強工法として利用することができる。
1,11 橋脚
2,12 ピボット支承
3,5,13,15 補強リング
3a,5a,13a,15a 上部バンド部
3b,5b 中央バンド部
3c,5c,13b,15b 下部バンド部
3d,5d,5e,13c,15c,15d 定着部
3e,5f,5g,13d,15e,15f 締結ボルト
3f,13e ゴム
4,14 ピボット支承の下沓

Claims (3)

  1. 既設ピボット支承の上沓と下沓に対応させて該既設ピボット支承の上沓の逸脱を防止するバンド状の補強リングを設置する既設ピボット支承の耐震補強工法であって、前記補強リングは、上部バンド部と中央バンド部と下方に広がった下部バンド部と、前記上部バンド部及び中央バンド部の終端に形成された定着部とを有し、該定着部が締結ボルトで締結されるように構成されていることを特徴とする既設ピボット支承の耐震補強工法。
  2. 請求項1記載の既設ピボット支承の耐震補強工法において、前記補強リングは、半円形の2つの部材からなる、上部バンド部と中央バンド部と下方に広がった下部バンド部と、前記上部バンド部及び中央バンド部の両端に形成された定着部とを有し、該定着部が締結ボルトで締結されるように構成されていることを特徴とする既設ピボット支承の耐震補強工法。
  3. 請求項又は記載の既設ピボット支承の耐震補強工法において、前記下方に広がった下部バンド部の内側にゴムを配置し、前記既設ピボット支承の下沓に当接するように構成したことを特徴とする既設ピボット支承の耐震補強工法。
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