JP5220567B2 - 撮像装置および撮像装置用プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像を撮像して該画像の電子的な画像データを生成する撮像装置および撮像装置用プログラムに関する。
近年、画像を撮像して電子的な画像データを生成するデジタルカメラでは、液晶パネル等を用いて実現される表示部の画像表示領域の高さ(縦方向の長さ)がデジタルカメラの高さとほぼ等しい程度にまで大きくなってきている。このような状況の下、表示部にタッチパネルを積層することによってグラフィカルユーザインターフェース(GUI)としての機能を具備させる技術が考えられている。具体的には、例えば表示部が画像を表示している最中にユーザが表示部上でタッチした部分の画像を拡大して表示する技術が知られている(例えば、特許文献1および2を参照)。この技術によれば、表示部が表示している画像の中で写り具合を十分に判別できないような箇所を拡大して表示することにより、その箇所の写り具合を正確に把握することができる。
特開2005−348363号公報 特開2003−233368号公報
しかしながら、上述した従来技術において、画像の拡大表示を行ってから元の表示状態へ戻すには、拡大した画像の縮小や削除等の操作を別に行う必要があった。このため、画像の一部を拡大表示してから元の表示状態へ戻す操作を1枚ずつ行いながら複数の画像を連続的に再生する場合には、個々の画像に対する操作に時間がかかってしまい、テンポよく再生して表示することができなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、表示部で表示している画像の一部を拡大表示した後で容易にかつ迅速に元の表示状態へ戻すことができ、複数の画像をテンポよく再生して表示することができる撮像装置および撮像装置用プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、画像を撮像して該画像の電子的な画像データを生成する撮像装置であって、撮像した画像を表示する表示部と、撮像した画像に存在する人物の顔を検出する顔検出部と、前記顔検出部が検出した顔を前記表示部で拡大表示する際の拡大率を前記表示部の大きさに基づいて算出する拡大率算出部と、前記表示部に積層して設けられ、該表示部に対する外部からの接触を検知し、該接触が生じている接触位置に応じた操作信号の入力を受け付ける入力部と、人物の顔が存在する撮影済みの画像を前記表示部が表示している最中に前記入力部が顔の表示領域への外部からの接触を検知した場合、該接触を検知した位置に表示されている顔に対して前記拡大率算出部が算出した拡大率を用いることによって当該顔の拡大画像を生成する拡大画像生成部と、前記拡大画像生成部が生成した拡大画像を前記撮影済みの画像の所定領域へ重ねることによって合成画像を生成する合成画像生成部と、を備え、前記表示部は、前記接触位置が前記撮影済みの画像における拡大前の顔の表示領域に含まれる場合、前記合成画像生成部が合成した合成画像を表示し、前記合成画像を表示している最中に前記入力部が外部からの接触を検知しなくなったとき、前記撮影済みの画像を再表示することを特徴とする。
また、本発明に係る撮像装置は、上記発明において、前記合成画像生成部は、前記撮影済みの画像の中で前記接触位置と重ならない領域に前記拡大画像を配置することを特徴とする。
また、本発明に係る撮像装置は、上記発明において、前記表示部は矩形状の表面を有し、前記合成画像生成部は、前記表示部を縦横にそれぞれ2等分することによって得られる4つの矩形領域のうち、前記接触位置が属する矩形領域と異なる矩形領域に前記拡大画像を配置することを特徴とする。
また、本発明に係る撮像装置は、上記発明において、前記異なる矩形領域は、前記接触位置が属する矩形領域と共通の対角線を有することを特徴とする。
また、本発明に係る撮像装置は、上記発明において、前記合成画像の幅は前記表示部の幅よりも大きく、前記表示部は、前記合成画像の一部を表示している最中に、前記接触位置が前記拡大前の顔の表示領域に含まれる状態から前記表示部の幅方向に沿って変化する場合、前記接触位置の変化に応じて前記合成画像をスライドして表示することを特徴とする。
また、本発明に係る撮像装置は、上記発明において、前記表示部は、前記合成画像の一部を表示している最中に、前記接触位置が前記拡大前の顔の表示領域に含まれる状態から前記表示部の幅方向に沿って変化する場合、前記接触位置に応じて前記拡大画像の大きさを変更して表示することを特徴とする。
また、本発明に係る撮像装置は、上記発明において、前記表示部は、前記撮影済みの画像を表示している最中に、前記接触位置が前記顔検出部によって検出された顔の表示領域に含まれない状態から前記表示部の幅方向に沿って変化する場合、前記接触位置が変化する向きの後方側に位置する前記撮影済みの画像の端部に他の撮影済みの画像を接続し、この接続した2つの画像の一部を前記接触位置の変更に応じてスライドして表示することを特徴とする。
また、本発明に係る撮像装置用プログラムは、画像を表示する表示部と、前記表示部に積層して設けられ、該表示部に対する外部からの接触を検知し、該接触が生じている接触位置に応じた操作信号の入力を受け付ける入力部とを備え、画像を撮像して該画像の電子的な画像データを生成する撮像装置に、撮像した画像に存在する人物の顔を検出する顔検出ステップ、前記顔検出ステップで検出した顔を前記表示部によって拡大表示する際の拡大率を前記表示部の大きさに基づいて算出する拡大率算出ステップ、前記顔検出ステップで顔が検出された撮影済みの画像を前記表示部によって表示する撮影済画像表示ステップ、前記撮影済画像表示ステップで撮影済みの画像を表示している最中に前記入力部によって前記撮影済みの画像における顔の表示領域への外部からの接触を検知した場合、該接触を検知した位置に表示されている顔に対して前記拡大率算出ステップで算出した拡大率を用いることによって当該顔の拡大画像を生成する拡大画像生成ステップ、前記拡大画像生成ステップで生成した拡大画像を前記撮影済みの画像の所定領域へ重ねることによって合成画像を生成する合成画像生成ステップ、前記接触位置が前記撮影済みの画像における拡大前の顔の表示領域に含まれる場合、前記合成画像生成ステップで生成した合成画像を前記表示部によって表示する合成画像表示ステップ、前記合成画像表示ステップで前記表示部によって前記合成画像を表示している最中に前記入力部によって外部からの接触を検知しなくなったとき、前記撮影済みの画像を再表示する撮影済画像再表示ステップ、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、表示部で拡大画像を合成した合成画像を表示するのは拡大対象の顔の部分に外部からの接触が生じている間だけであり、その後外部からの接触がなくなった場合には合成前の画像を再表示するため、表示部で表示している画像の一部を拡大表示した後で容易にかつ迅速に元の表示状態へ戻すことができ、複数の画像をテンポよく再生して表示することができる。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態(以後、「実施の形態」と称する)を説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。同図に示す撮像装置1は、所定の視野領域の画像を撮像してデジタルの画像データを生成する撮像部2と、撮像部2が生成した画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理部3と、画像処理部3で処理が施された画像データに対応する画像を表示する表示部4と、撮像装置1の操作信号等の入力を受け付ける入力部5と、撮影日時の判定機能やタイマー機能を有する時計6と、撮像装置1が撮影した画像データを含む各種情報を記憶する記憶部7と、撮像装置1の動作を制御する制御部8と、を備える。
撮像部2は、一または複数のレンズによって構成され、所定の視野領域に存在する被写体からの光を集光する光学系と、光学系が集光した光の入射量を調整する絞りと、絞りを通過した光を受光して電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子と、撮像素子から出力されるアナログ信号をデジタル信号からなる画像データに変換するA/D変換部とを有する。
画像処理部3は、撮影済みの画像に含まれる人物の顔を検出する顔検出部31と、顔検出部31が検出した人物の顔を表示部4で表示する際の拡大率を検出した顔ごとに算出する拡大率算出部32と、入力部5を介して指定された人物の顔を拡大率算出部32の算出結果に基づいて拡大することによってその顔の拡大画像を生成する拡大画像生成部33と、拡大画像生成部33が生成した拡大画像を拡大元の顔を含む撮影済みの画像の所定領域へ重ねることによって合成画像を生成する合成画像生成部34とを有する。
表示部4は、液晶または有機EL等からなり、表面が矩形状を有する表示パネルを用いて実現され、画像データのほかに撮像装置1の操作情報や撮影に関する情報を適宜表示する。
入力部5は、表示部4に積層して設けられ、表示部4の表面に対する外部からの接触を検知し、該接触が生じている接触位置に応じた操作信号の入力を受け付けるタッチパネル51を有する。タッチパネル51は、抵抗膜方式や静電容量方式など、従来より知られているいずれかの方式によって実現されている。また、入力部5は、撮像装置1の電源ボタン、撮像指示を与えるシャッターボタン、撮像装置1で設定可能な各種動作モードの切替を行うモード切替ボタン、画像データの再生や編集の指示を含む制御ボタンなどを有する。
記憶部7は、撮像部2が撮影し、画像処理部3によって処理が施された撮影済みの画像データを記憶する画像データ記憶部71と、顔検出部31が検出した顔の位置や大きさに関する情報を記憶する顔情報記憶部72と、顔検出部31が顔を検出する際に参照する顔のテンプレートを記憶するテンプレート記憶部73と、本実施の形態1に係る撮像装置用プログラムを含み、撮像装置1が実行する各種プログラムを記憶するプログラム記憶部74とを有する。記憶部7は、撮像装置1の内部に固定的に設けられるフラッシュメモリやRAM等の半導体メモリを用いて実現される。なお、記憶部7が、外部から装着されるメモリカード等の記録媒体に対して情報を記録する一方、記録媒体が記録する情報を読み出す記録媒体インターフェースとしての機能を有していてもよい。
制御部8は、タッチパネル51からの入力信号と顔情報記憶部72が記憶する顔の位置情報とを用いることによってタッチパネル51の信号入力位置に顔が表示されているか否かを判定する判定部81を有する。制御部8は、MPU(Micro Processing Unit)等を用いて実現され、制御対象である撮像装置1の各構成部位とバスラインを介して接続されている。
なお、撮像装置1に対し、他の撮像装置などとの間で無線または有線による情報の通信を行う機能や、GPS(Global Positioning System)から送信されてくる位置情報を受信して撮像装置1の位置を検出する機能を具備させてもよい。
図2〜図4は、撮像装置1に特徴的な第1の処理の概要を示す図である。このうち、図2は、撮像装置1が再生モードに設定されており、表示部4に大人と子供が一緒に写っている再生画像101が表示されている状態を示している。この状態でユーザが子供の顔111の上に指201をタッチすると、表示部4では、図3に示すように、再生画像101に拡大画像121を重ねることによって生成された合成画像102が表示される。拡大画像121は、指201による接触位置と重ならない領域(図3では右上部)に配置される。この後、ユーザが表示部4から指201を離すと、図4に示すように表示部4では拡大画像121が削除され、再生画像101が再び表示される。このように、本実施の形態1においては、再生画像の中で拡大したい顔の位置に指をタッチさせるだけでその顔の拡大画像が表示される一方、顔へのタッチを解除すると即座に拡大画像が消えて元の再生画像に戻る。したがって、拡大画像の表示および削除を指一本で容易に行うことができる。
図5〜図7は、撮像装置1に特徴的な第2の処理の概要を示す図である。このうち図5は、図2と同じ再生画像101を表示している最中に、ユーザが人物の顔111、112以外の部分をタッチした状態を示している。この状態で指201を顔111の表示部分にタッチしたまま右方向へスライドさせると、図6に示すように再生画像101におけるタッチ位置は変化せず、再生画像101が指201の動きにあわせて右側へシフトしていく。再生画像101がシフトした表示部4の幅方向の左端部(接触位置が変化する向きの後方側の端部)には、顔113を有する再生画像103が再生画像101に接続されており、この2つの再生画像101,103が連続画像104を構成している。再生画像103は、例えば再生画像101の次に撮影された画像である。指201をさらに右方向へシフトさせていき、やがて指201が表示部4からはみ出すと、図7に示すように表示部4では再生画像103が全画面で表示されるようになる。このように、本実施の形態1においては、再生画像の中で顔以外の位置を指でタッチしたまま指をスライドさせることによって画像の切り替えを行うことができる。なお、指201で左側にシフトさせた場合、再生画像101の右側に再生画像103を連続して表示するようにしてもよい。また、指201をシフトする方向に応じて、再生画像101の前後で撮影した画像のいずれかに切り替えるようにしてもよい。
図8は、撮像装置1が撮影モードまたは再生モードに設定されている場合の処理の概要を示すフローチャートである。まず、撮像装置1が撮影モードに設定されている場合(ステップS1:撮影モード)、表示部4は撮像部2が撮像している画像(スルー画)を表示する(ステップS2)。
この後、顔検出部31は、スルー画像中に存在する人物の顔を検出し、検出した顔の位置、高さ、幅等の顔情報を顔情報記憶部72に記録する(ステップS3)。このステップS3において、顔検出部31は、テンプレート記憶部73が記憶している顔のテンプレートを用いてテンプレートマッチングを行うことにより、スルー画像中の人物の顔の有無を検出する。顔検出部31が顔を検出した場合(ステップS3:Yes)、拡大率算出部32は、その顔が有する顔情報に基づいて顔の拡大率Mを算出する(ステップS4)。ここで、顔の拡大率Mは、顔検出部31が検出した顔の高さをF、表示部4の画面幅をWとするとき、M=W/(2F)で与えられる。この定義式は、一辺の長さがFの正方形領域を一辺の長さがW/2すなわち表示部4の幅の半分の正方形領域へ拡大することを意味している。顔検出部31がスルー画像中で顔を検出しなかった場合(ステップS3:No)、撮像装置1はステップS5へ進む。
続いて、制御部8はピント調整を行う(ステップS5)。制御部8は、顔検出部31が人物の顔を検出していれば、検出した顔の位置にピントを合わせる制御を行う。
この後、入力部5の一部をなすレリーズボタンが押下されてレリーズ信号が入力される(ステップS6:Yes)と、撮像部2が制御部8の制御のもとで画像の撮影を行う(ステップS7)。その後、制御部8は、撮像部2によって生成され、画像処理部3によって画像処理が施された画像データに対し、時計6の出力を参照してデータ生成日時等の情報を付加し、画像データ記憶部71に記録する(ステップS8)。なお、ステップS6においてレリーズボタンが押下されない場合(ステップS6:No)、撮像装置1はステップS1に戻る。
ステップS8の後、撮影を終了する終了指示が入力部5によって入力された場合(ステップS9:Yes)、撮像装置1は一連の処理を終了する。一方、撮影の終了指示が入力部5によって入力されない場合(ステップS9:No)、撮像装置1はステップS1に戻る。
次に、撮像装置1が再生モードに設定されている場合(ステップS1:再生モード)を説明する。この場合、撮像装置1は、ユーザが入力部5を介して選択入力した撮影済みの画像を表示部4で再生表示する(ステップS10)。
その後、タッチパネル51が表示部4に対する外部からの接触を検知(以下、「タッチパネル51が外部からの接触を検知」という)した場合(ステップS11:Yes)、判定部81は顔情報記憶部72を参照することにより、タッチパネル51の操作信号入力位置すなわち表示部4に対する外部からの接触位置(以下、「接触位置」という)における顔の表示の有無を判定する(ステップS12)。換言すれば、判定部81は、接触位置が表示部4で表示中の画像における顔の表示領域に含まれているか否かを判定する。判定部81が判定した結果、接触位置に顔が表示されている場合(ステップS12:Yes)、拡大画像生成部33はタッチパネル51からの信号によって指定された顔を拡大率Mで拡大することにより、その顔の拡大画像を生成する(ステップS13)。一方、判定部81が判定した結果、接触位置に顔が表示されていない場合(ステップS12:No)、撮像装置1はステップS19へ進む。
ステップS11において、タッチパネル51が表示部4に対する外部からの接触を検知しない場合(ステップS11:No)、撮像装置1はステップS24へ進む。
ステップS13の後、合成画像生成部34は、拡大画像を再生画像の所定位置に重ねることによって合成画像を生成する(ステップS14)。図9は、表示部4上での接触位置と合成画像における拡大画像の主表示領域との関係を示す図である。同図に示すテーブルTbに記載されている第1〜第4象限は、矩形状をなす表示部4を縦横に2等分ずつして4等分した場合の表示領域の区分を示している。より具体的には、図10に示すように、表示部4を上記の如く4等分した場合の右上部が第1象限、左上部が第2象限、左下部が第3象限、右下部が第4象限である。次に、主表示領域について説明する。主表示領域とは、拡大画像によって全領域が埋め尽くされる領域のことである。上記ステップS4で説明したように、拡大画像は一辺の長さが表示部4の幅Wの1/2である正方形領域に表示される。このため、接触位置が第1象限である場合、図11に示すように、拡大画像は第3象限の全領域に第2象限の一部領域を加えた正方形領域Dに重ねられることとなる。したがって、この場合の主表示領域は第3象限となる。
ここで、タッチパネル51が隣接する2つの象限の境界線上における外部からの接触を検知した場合の主表示領域について説明する。まず、接触位置が第1象限と第2象限の境界線上である場合、主表示領域を第3象限とする。次に、接触位置が第1象限と第4象限の境界線上である場合、および接触位置が第3象限と第4象限の境界線上である場合、主表示領域を第2象限とする。最後に、接触位置が第2象限と第3象限の境界線上である場合、主表示領域を第1象限とする。なお、接触位置が第1〜第4象限の境界すなわち表示部4の中心である場合には、主表示領域を第2象限とする。
ステップS14に続いて、表示部4は合成画像生成部34が生成した合成画像を表示する(ステップS15)。ここで合成画像の表示例を、図2および図3を参照して説明する。図2に示す再生画像101において、子供の顔111は表示部4の第3象限に属している。このため、ユーザが指201で顔111の表示領域をタッチした場合、合成画像生成部34は、テーブルTbを参照して拡大画像121の主表示領域を第1象限と決定し、図3に示す合成画像102を生成する。なお、ユーザが指201で顔112の表示領域をタッチした場合、顔112は表示部4の第2象限に属しているため、合成画像生成部34は、顔112の拡大画像の主表示領域を第4象限として合成画像を生成する。
この後、表示部4は、タッチパネル51が外部からの接触を検知した場合(ステップS16:Yes)、その接触位置に顔が表示されていれば(ステップS17:Yes)、合成画像の表示(ステップS15)を継続する。
一方、タッチパネル51が外部からの接触を検知し(ステップS16:Yes)、かつその接触位置に顔が表示されていない場合(ステップS17:No)、表示部4は合成前の画像を再表示する(ステップS18)。ここで再表示する画像は、例えば図2に示す再生画像101である。ステップS16において、タッチパネル51が表示部4に対する外部からの接触を検知しない場合(ステップS16:No)、撮像装置1はステップS23へ進む。
その後、接触位置が所定の時間内に表示部4の幅方向へ変化している場合(ステップS19:Yes)、表示部4では、制御部8の制御のもと、次候補の画像を再生中の画像に接続した連続画像を接触位置の変化に合わせてスライドさせる(ステップS20)。ここでの連続画像は、例えば図6に示す連続画像104である。一方、接触位置が所定の時間内に表示部4の幅方向へ変化せずに静止している場合(ステップS19:No)、撮像装置1はステップS22へ進む。
ステップS20に続いて、タッチパネル51が外部からの接触を検知した場合(ステップS21:Yes)、撮像装置1はステップS19に戻る。一方、タッチパネル51が外部からの接触を検知しなかった場合(ステップS21:No)、表示している画像の切替が完了していなければ(ステップS22:No)、表示部4は合成前の画像を再表示する(ステップS23)。ここで合成前の画像を再表示するのは、連続画像を表示した状態で指201が離れたためである。なお、ステップS23において、次候補の画像に切り替えて表示するようにしてもよい。
この後、入力部5から再生の終了指示が入力された場合(ステップS24:Yes)、撮像装置1は一連の処理を終了する。一方、入力部5から再生の終了指示が入力されない場合(ステップS24:No)、撮像装置1はステップS1に戻る。
ステップS20の後、タッチパネル51が外部からの接触を検知せず(ステップS21:No)、かつ表示している画像の切替が完了していれば(ステップS22:Yes)、撮像装置1はステップS24に進む。ここで画像が切替が完了した状態とは、例えば図7に示すような状態のことである。
以上説明した本発明の実施の形態1によれば、表示部4で拡大画像を合成した合成画像を表示するのは拡大対象の顔の部分に外部からの接触が生じている間だけであり、その後外部からの接触がなくなった場合には合成前の画像を再表示するため、表示部4で表示している画像の一部を拡大表示した後で容易にかつ迅速に元の表示状態へ戻すことができ、複数の画像をテンポよく再生して表示することができる。
また、本実施の形態1によれば、タッチパネル51が検知した外部からの接触位置に応じて拡大画像の主表示領域が定められるため、タッチしている指などとの干渉が最も少なくて見やすい位置で拡大画像を表示することができる。
また、本実施の形態1によれば、表示部4の上で顔以外が表示されている位置を指でタッチしたままそのタッチしている位置を変化させるだけで画像の切り替えを行うことができるため、連続的な画像の再生を容易に行うことができる。したがって、撮像装置1をアルバム代わりとして使用することも可能である。
なお、本実施の形態1において、図9に示す接触位置と主表示領域との関係はあくまでも一例に過ぎない。例えば、接触位置が表示部4の右半分(第1、第4象限)である場合には拡大画像を第3象限に表示する一方、接触位置が表示部4の左半分(第2、第3象限)である場合には拡大画像を第1象限に表示するようにしてもよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、ユーザが撮像装置の表示部で所望の人物の顔をタッチした場合の合成画像の表示態様が実施の形態1と異なる。本実施の形態2に係る撮像装置は、上記実施の形態1に係る撮像装置1と若干の機能の違いはあるものの、構成要素は同じである。そこで、以下の説明においては、上述した撮像装置1の構成要素に対応する構成要素にはそれぞれ同一の符号を付して説明する。
図12は、撮像装置1が撮影モードまたは再生モードに設定されている場合の処理の概要を示すフローチャートである。撮像装置1が撮影モードに設定されている場合(ステップS31:撮影モード)に行うステップS32〜S39の処理は、図8のステップS2〜S9の処理に順次対応している。ただし、ステップS34で拡大率算出部32が算出する画像の拡大率M2は、表示部4の高さをHとしてM2=H/Fと定義される。この拡大率M2を用いると、一辺の長さがFの正方形領域は、一辺の長さがHの正方形領域に拡大される。
次に、撮像装置1が再生モードに設定されている場合を説明する(ステップS31:再生モード)。この場合、撮像装置1は、入力部5からの入力によって選択された撮影済みの画像を表示部4で再生表示する(ステップS40)。
その後、タッチパネル51が接触を検知した場合(ステップS41:Yes)、判定部81は顔情報記憶部72を参照することにより、接触位置における顔の表示の有無を判定する(ステップS42)。判定部81が判定した結果、接触位置に顔が表示されている場合(ステップS42:Yes)、拡大画像生成部33はタッチパネル51からの信号によって指定された顔を拡大率M2で拡大することにより、その顔の拡大画像を生成する(ステップS43)。一方、判定部81が判定した結果、接触位置に顔が表示されていない場合(ステップS42:No)、撮像装置1はステップS51へ進む。
ステップS41においてタッチパネル51が外部からの接触を検知しない場合(ステップS41:No)、撮像装置1はステップS56へ進む。
ステップS43の後、合成画像生成部34は、拡大画像を再生画像の所定位置に重ねることによって合成画像を生成する(ステップS44)。図13は、合成画像生成部34が生成した合成画像の例を示す図である。同図に示す合成画像105は、図2に示す再生画像101を表示部4が表示している最中に、ユーザが顔111に指201をタッチした場合に生成されたものである。具体的には、合成画像105は、再生画像101の顔111の右側に拡大画像151を重ねた画像である。拡大画像151は、接触位置が表示部4の第2、第3象限(図9を参照)である場合、その接触位置から所定距離だけ右側に左端部が来るように配置される。これに対して、接触位置が表示部4の第1、第4象限である場合、その接触位置から所定距離だけ左側に右端部が来るように配置される。このようにして生成される合成画像105の幅W'は、表示部4の幅Wよりも大きい。このため、表示部4では合成画像105の全貌を表示することはできず、その一部を切り出して表示することとなる。
続いて表示部4は、合成画像生成部34が生成した合成画像105を表示する(ステップS45)。図14は、表示部4における合成画像105の表示例を示す図である。同図に示す合成画像105Aは、再生画像101が当初の再生位置で表示されており、拡大画像151は左半分の領域しか表示されていない。
この後、タッチパネル51が外部からの接触を検知した場合(ステップS46:Yes)、判定部81は顔情報記憶部72を参照することにより、接触位置における顔の表示の有無を判定する(ステップS47)。
ステップS47で判定部81が判定した結果、接触位置に顔が表示されている場合(ステップS47:Yes)、所定時間内に接触位置が表示部4の幅方向に変化すれば(ステップS48:Yes)、表示部4は、制御部8の制御のもとで合成画像を接触位置の変化に合わせてスライドして表示する(ステップS49)。図15は、図14に示す状態から指201を幅方向左側へスライドさせた場合の合成画像105の表示例を示す図である。図15に示す合成画像105Bにおいて、拡大画像151の占有面積は合成画像105Bよりも大きい。したがって、合成画像105Bの方が、合成画像105Aよりも顔111の写り具合を正確に把握することができる。この後、撮像装置1はステップS46に戻る。
一方、ステップS47で判定部81が判定した結果、接触位置に顔が表示されていない場合(ステップS47:No)、表示部4は合成前の表示画像を再表示する(ステップS50)。このステップS50に続くステップS51〜S56の処理は、図8を参照して説明したステップS19〜S24の処理に順次対応している。
ステップS46でタッチパネル51が外部からの接触を検知しない場合(ステップS46:No)、およびステップS48で所定時間内に接触位置の幅方向の変化がない場合(ステップS48:No)、撮像装置1はステップS55へ進む。
以上説明した本発明の実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様、表示部4で表示している画像の一部を拡大表示した後で容易にかつ迅速に元の表示状態へ戻すことができ、複数の画像をテンポよく再生して表示することができる。
また、本実施の形態2によれば、拡大画像の拡大率が実施の形態1よりも大きいため、より確実に顔の写り具合を把握することができる。
(その他の実施の形態)
以上、本発明を実施するための最良の形態として、実施の形態1、2を詳述してきたが、本発明は上記2つの実施の形態によってのみ限定されるべきものではない。例えば、指のスライドにあわせて拡大画像の大きさを変更するようにしてもよい。図16は、この場合の拡大画像の表示例を示す図である。同図に示す合成画像106Aは、指201の右側に拡大画像161Aが表示されている。これは、図16に示す表示部4において、指201の右側の領域が指201の左側の領域よりも広いからである。この後、指201を表示部4にタッチしたまま幅方向左側へスライドさせると、表示部4における指201の右側の領域がさらに大きくなる。そこで、図17に示す合成画像106Bのように、指201の右側の領域の増加に伴って拡大率を増加させて生成した拡大画像161Bを表示部4で表示するようにすれば、指201のスライドによって拡大画像をより見やすく表示することが可能となる。
なお、指201が図17と同じ位置にある状態で、図18に示す合成画像106Cを表示するようにしてもよい。合成画像106Cに含まれる拡大画像161Cでは、拡大された顔を有する被写体の情報として「○○ちゃん」という名前が表示されている。ここで表示する被写体の情報は、顔情報記憶部72に顔情報とともに予め記憶しておけばよい。このような合成画像106Cを表示することにより、拡大画像そのものの付加価値を高めることができ、より魅力的で楽しめる画像の再生を実現することができる。また、顔情報とともに被写体の識別情報を記憶しておけば、撮影済みの画像の検索を迅速に行うことができる。
ここまで、顔検出部31によって検出された人物の顔の拡大画像を生成する場合を説明してきたが、ユーザが顔以外の場所を指でタッチした場合にその場所を拡大表示するようにしてもよい。具体的には、図19に示す再生画像301で山311の頂上付近に指201をタッチした場合、図20に示すように頂上付近の拡大画像321を所定領域に重ね合わせた合成画像302を表示するようにしてもよい。
本発明の実施の形態1に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 表示部における再生画像の表示例を示す図である。 図2に示す状態から表示部に指がタッチされた後の合成画像の表示例を示す図である。 合成画像を表示した後で再生画像を再表示した状態を示す図である。 表示部で顔以外の部分がタッチされた状態を示す図である。 図5に示す状態から指がシフトされた場合の連続画像の表示例を示す図である。 再生画像が切り替わった状態を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る撮像装置が撮影モードまたは再生モードに設定されている場合の処理の概要を示すフローチャートである。 表示部上での接触位置と合成画像における拡大画像の主表示領域との関係を示す図である。 表示部における表示領域の分類を示す図である。 表示部の主表示領域を説明する図である。 本発明の実施の形態2に係る撮像装置が撮影モードまたは再生モードに設定されている場合の処理の概要を示すフローチャートである。 合成画像生成部が生成した合成画像の例を示す図である。 図13に示す状態から表示部に指をタッチした後の合成画像の表示例を示す図である。 図14に示す状態から表示部の幅方向左側へ指がシフトされた後の合成画像の表示例を示す図である。 本発明の別の実施の形態における合成画像の表示例を示す図である。 図16に示す状態から表示部の幅方向左側へ指がシフトされた後の合成画像の表示例(第1例)を示す図である。 図16に示す状態から表示部の左方向に指をシフトした後の合成画像の別な表示例(第2例)を示す図である。 本発明のさらに別の実施の形態における合成画像の表示例を示す図である。 図19に示す状態から表示部に指がタッチされた後の合成画像の表示例を示す図である。
符号の説明
1 撮像装置
2 撮像部
3 画像処理部
4 表示部
5 入力部
6 時計
7 記憶部
8 制御部
31 顔検出部
32 拡大率算出部
33 拡大画像生成部
34 合成画像生成部
51 タッチパネル
71 画像データ記憶部
72 顔情報記憶部
73 テンプレート記憶部
74 プログラム記憶部
81 判定部
101、103、301 再生画像
102、105、105A、105B、106A、106B、106C、302 合成画像
104 連続画像
111、112、113 顔
121、151、161A、161B、161C、321 拡大画像
201 指
311 山
D 正方形領域
Tb テーブル

Claims (5)

  1. 画像を撮像して該画像の電子的な画像データを生成する撮像装置であって、
    撮像した画像を表示する表示部と、
    前記表示部に積層して設けられ、該表示部に対する外部からの接触を検知し、該接触が生じている接触位置に応じた操作信号の入力を受け付ける入力部と、
    撮影済みの画像を前記表示部が表示している最中に前記入力部が外部からの接触を検知した場合、該接触を検知した位置に表示されている画像の拡大画像を生成する拡大画像生成部と、
    前記拡大画像生成部が生成した拡大画像を前記撮影済みの画像と合成することによって合成画像を生成する合成画像生成部と、
    を備え
    前記合成画像の幅は前記表示部の幅よりも大きく、
    前記表示部は、
    前記合成画像の一部を表示している最中に、前記接触位置が前記表示部の幅方向に沿って変化する場合、前記接触位置の変化に応じて前記合成画像をスライドして表示し、
    前記合成画像を表示している最中に前記入力部が外部からの接触を検知しなくなったとき、前記撮影済みの画像を再表示することを特徴とする撮像装置。
  2. 撮像した画像に存在する人物の顔を検出する顔検出部と、
    前記顔検出部が検出した顔を前記表示部で拡大表示する際の拡大率を前記表示部の大きさに基づいて算出する拡大率算出部と、
    をさらに備え、
    前記拡大画像生成部は、
    人物の顔が存在する前記撮影済みの画像を前記表示部が表示している最中に前記入力部が顔の表示領域への外部からの接触を検知した場合、前記拡大率算出部が算出した拡大率を用いることによって当該顔の拡大画像を生成し、
    前記表示部は、
    前記接触位置が前記撮影済みの画像における拡大前の顔の表示領域に含まれる場合、前記合成画像生成部が合成した合成画像を表示することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  3. 前記表示部は、
    前記拡大画像に対応する被写体の情報をさらに表示することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記合成画像生成部は、
    前記撮影済みの画像の中で前記接触位置と重ならない領域に前記拡大画像を配置することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の撮像装置。
  5. 画像を表示する表示部と、前記表示部に積層して設けられ、該表示部に対する外部からの接触を検知し、該接触が生じている接触位置に応じた操作信号の入力を受け付ける入力部とを備え、画像を撮像して該画像の電子的な画像データを生成する撮像装置に、
    撮影済みの画像を前記表示部が表示している最中に前記入力部によって外部からの接触を検知した場合、該接触を検知した位置に表示されている画像の拡大画像を生成する拡大画像生成ステップ、
    前記拡大画像生成ステップで生成した拡大画像を前記撮影済みの画像と合成することによって合成画像を生成する合成画像生成ステップ、
    前記合成画像生成ステップで生成した合成画像を前記表示部に表示させる合成画像表示ステップ、
    前記合成画像表示ステップで前記表示部によって前記合成画像を表示している最中に前記入力部によって外部からの接触を検知しなくなったとき、前記撮影済みの画像を再表示する撮影済画像再表示ステップ、
    を実行させ
    前記合成画像の幅は前記表示部の幅よりも大きく、
    前記合成画像表示ステップは、
    前記合成画像の一部を表示している最中に、前記接触位置が前記表示部の幅方向に沿って変化する場合、前記接触位置の変化に応じて前記合成画像をスライドして前記表示部に表示させることを特徴とする撮像装置用プログラム。
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