JP5220433B2 - チオフェン誘導体、それよりなる蛍光材料、有機エレクトロルミネッセンス用発光材料およびそれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

チオフェン誘導体、それよりなる蛍光材料、有機エレクトロルミネッセンス用発光材料およびそれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子 Download PDF

Info

Publication number
JP5220433B2
JP5220433B2 JP2008036599A JP2008036599A JP5220433B2 JP 5220433 B2 JP5220433 B2 JP 5220433B2 JP 2008036599 A JP2008036599 A JP 2008036599A JP 2008036599 A JP2008036599 A JP 2008036599A JP 5220433 B2 JP5220433 B2 JP 5220433B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
group
light emitting
organic electroluminescence
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008036599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009191050A (ja
Inventor
直彦 福岡
平之介 保田
吉則 大前
孝 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chemipro Kasei Kaisha Ltd
Original Assignee
Chemipro Kasei Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chemipro Kasei Kaisha Ltd filed Critical Chemipro Kasei Kaisha Ltd
Priority to JP2008036599A priority Critical patent/JP5220433B2/ja
Publication of JP2009191050A publication Critical patent/JP2009191050A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5220433B2 publication Critical patent/JP5220433B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Heterocyclic Compounds Containing Sulfur Atoms (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Description

本発明は、新規なチオフェン誘導体、それよりなる蛍光材料、とくに青色から赤色まで幅広い蛍光を示すことのできる蛍光材料、有機エレクトロルミネッセンス用発光材料およびそれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子に関する。
近年表示装置が多様化され、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)、表面伝導型電子放出素子ディスプレイ(SED)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ(OLED)など発光方式の異なるものが数多く現れるようになった。
最近特に注目を集めているものに、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ(OLED)がある。
有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ(OLED)は、プラズマディスプレイ(PDP)同様自発光型のディスプレイであり、構成上が液晶ディスプレイ(LCD)のようにバックライトが必要でない。そのためディスプレイを薄くかつ軽量にすることができ移動用の表示手段として適している。
最近のディスプレイは、フルカラー化技術が進歩し高精細化が図られている。有機エレクトロルミネッセンスディスプレイでも多種多様な蛍光材料が使用されている。たとえば青色蛍光材料では、楠本らの非特許文献1に示されるような下記式
Figure 0005220433
で示す4,4′−ビス[2,2−ビス(4−メチルフェニル)エテニル]−1,1′−ビフェニル(DTVBi)が良く知られている。また緑色蛍光材料では、コダックのTangらが最初に有機エレクトロルミネッセンスで使用した下記式
Figure 0005220433
で示されるトリス(8−ヒドロキシキノリノラト)アルミニウム(Alq)が良く用いられている(非特許文献2)。
また赤色蛍光材料については、レーザー色素としても良く用いられている下記式
Figure 0005220433
で示す4−(ジシアノメチレン)−2−t−ブチル−6−(1,1,7,7−テトラメチルジュロリジル−9−エニル)−4H−ピラン(DCJTB)などのピラン化合物が良く用いられている(非特許文献3)。
このような低分子材料は一般に真空蒸着法で製膜するが、蒸着する材料によって条件が異なる。ある材料について一定の真空下で蒸着する場合、蒸着温度が高くなりすぎると製膜速度が速すぎて膜厚制御が困難になる。特に蛍光色素を含む発光層の場合、膜厚やドープ濃度が素子特性に大きな影響を与えかねなく、できる限り一定の温度条件で青、緑、赤色の各蛍光色素を蒸着できることが望ましい。そのためには蛍光色素の構造ができる限り共通していることが重要である。
H.Tokailin,M.Matsuura,H.Higashi,C.Hosokawa and T.Kusumoto,SPIE proceedings,1910,38(1993) C.W.Tang and S.A.VanSlyke,Appl.Phys.Lett.,51,913(1987) C.H.Chen,C.W.Tang,J.Shi and P.Klubek,Macromolecular Symposia(1997),49−58,125(1998)
本発明の目的は、新規なチオフェン誘導体、それよりなる蛍光材料、とくに青色から赤色まで幅広い蛍光を示すことのできる蛍光材料、有機エレクトロルミネッセンス用発光材料およびそれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子を提供する点にある。
本発明の第1は、下記一般式(1)
Figure 0005220433
(RおよびRは、水素または炭素数1〜6の直鎖あるいは分岐のアルキル基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基であり、
〜Rは、水素、炭素数1〜6の直鎖あるいは分岐のアルキル基、炭素数1〜6の直鎖あるいは分岐のアルコキシ基および炭素数1〜6の直鎖あるいは分岐のアルキルアミノ基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基であり、
Qは、置換基を有することもあるアセナフテニル基またはフルオランテニル基であり、
nは1〜4の整数である。
で示されるチオフェン誘導体に関する。
本発明の第2は、下記一般式(2)
Figure 0005220433
(RおよびRは、水素または炭素数1〜6の直鎖あるいは分岐のアルキル基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基であり、
〜Rは、水素、炭素数1〜6の直鎖あるいは分岐のアルキル基、炭素数1〜6の直鎖あるいは分岐のアルコキシ基および炭素数1〜6の直鎖あるいは分岐のアルキルアミノ基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基であり、
Qは、置換基を有することもあるアセナフテニル基またはフルオランテニル基であり、
nは1〜4の整数である。
で示されるチオフェン誘導体に関する。
本発明の第は、請求項1または2記載のチオフェン誘導体よりなるチオフェン含有蛍光材料に関する。
本発明の第は、請求項1または2記載のチオフェン誘導体よりなる有機エレクトロルミネッセンス用発光材料に関する。
本発明の第は、請求項1または2記載のチオフェン誘導体を含むことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子に関する。
本発明におけるR〜Rの炭素数1〜6の直鎖あるいは分岐のアルキル基としては、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、iso−ペンチル、n−ヘキシルなどを挙げることができる。
本発明におけるR〜Rの炭素数1〜6の直鎖あるいは分岐のアルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、iso−プロポキシ、n−ブトキシ、iso−ブトキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシ、iso−ペントキシ、n−ヘキシロキシなどを挙げることができる。
本発明におけるR〜Rの炭素数1〜6の直鎖あるいは分岐のアルキルアミノ基は、−NHの水素の一部あるいは全部が前記アルキル基で置換されたものである。
本発明の化合物は、下記の反応により製造することができる。なお、下記の第一反応、第三反応の式中、中央部にある()で囲われた化合物は、いわば中間体であり、単離できない化合物である。

Figure 0005220433
Figure 0005220433
なお前記式中、RおよびRは、水素または炭素数1〜6の直鎖あるいは分岐のアルキル基、R〜Rは、水素、炭素数1〜6の直鎖あるいは分岐のアルキル基、炭素数1〜6の直鎖あるいは分岐のアルコキシ基、炭素数1〜6の直鎖あるいは分岐のアルキルアミノ基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基であり、Qは、置換基を有することもあるアセナフテニル基またはフルオランテニル基である。
本発明のチオフェン誘導体の製造法について具体的に説明する。
この製造法の第一反応は、原料のハロゲン化合物をリチオ化(リチウム化)し、ついで該リチウム化合物を有機ホウ酸化合物と反応させ、所望のホウ酸エステル化合物またはホウ酸化合物に変換する反応である。この反応では、有機ハロゲン化物をテトラヒドロフランのようなエーテル溶媒中に溶かし、極低温中でブチルリチウムと反応させ一旦リチウム化し、ついで有機ホウ酸化合物と反応させる。
ここで用いられる有機ハロゲン化物としては塩化物、臭化物、ヨウ化物が用いられるが好ましくは臭化物あるいはヨウ化物、より好ましくは臭化物が挙げられる。
本反応で使用される溶媒は、エチルエーテル、イソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテルなどの直鎖飽和エーテル、テトラヒドロフランや1,4−ジオキサンのような飽和環状エーテル、アニソールのような芳香族エーテルが使用できる。好ましくは、エチルエーテル、テトラヒドロフランや1,4−ジオキサン、より好ましくはテトラヒドロフランが挙げられる。
リチウム化に用いられる有機リチウム試薬としては、n−ブチルリチウムの炭化水素溶液が好ましい。さらにはn−ブチルリチウム濃度としては、0.5モル/リットル〜3.0モル/リットルの範囲のものが使用できるが、好ましくは1.0モル/リットル〜3.0モル/リットル、より好ましくは1.5モル/リットル〜2.0モル/リットルである。希釈に用いる溶媒としては、n−ペンタン、n−へキサンやn−ヘプタンといった飽和炭化水素溶媒やベンゼン、トルエン、キシレンやエチルベンゼンといった芳香族炭化水素溶媒が使用できる。好ましくは、n−ヘキサン、n−ヘプタン、トルエンやキシレン、より好ましくはn−ヘキサンである。
リチオ化の反応温度については、生成するリチオ化物が室温条件では壊れてしまうため低温で反応を行うことが重要である。好ましい温度としては−40℃〜−200℃、より好ましくは−50℃〜−80℃である。反応時間については、30分〜12時間であるが好ましくは、1時間〜4時間より好ましくは2時間〜3時間である。
このように反応させたリチオ化物は、取り出すことなく次の有機ホウ酸化合物との反応に用いることができる。
有機ホウ酸化合物としては、アルキルホウ酸エステルでもアリールホウ酸エステルでも特に限定されるものではない。アルキルホウ酸エステルとしては、ホウ酸トリメチルエステル、ホウ酸トリエチルエステル、ホウ酸トリn−プロピルエステル、ホウ酸トリイソプロピルエステル、ホウ酸トリn−ブチルエステル、ホウ酸トリn−ヘキシルエステル、ホウ酸トリn−オクチルエステル、ホウ酸トリn−デシルエステル、ホウ酸トリn−ヘキサデシルエステルあるいはホウ酸トリn−オクタデシルエステルなどや2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランのような環状ホウ酸エステルが例示できる。アリールホウ酸エステルとしては、ホウ酸トリフェニルエステル、ホウ酸トリ(p−クロロフェニル)エステルあるいはホウ酸トリ(o−トリル)エステルなどを例示することができる。好ましくは、ホウ酸トリメチルエステル、ホウ酸トリイソプロポキシエステルあるいは2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを、より好ましくはホウ酸トリイソプロポキシエステルあるいは2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを挙げることができる。
有機ホウ酸化合物との反応温度は、通常リチオ化条件で使用した温度で実施することが望ましい。
上記有機ホウ酸化合物をリチオ化物に滴下する場合、あまり早く滴下すると反応系の温度が急激に上昇し反応系の温度を維持するのが困難になるので、−65℃〜−70℃を維持しながら滴下するのが望ましい。
滴下終了後は、未反応の有機ホウ酸化合物が存在するためすぐには昇温せず、しばらくは滴下時の温度を維持することが好ましい。この場合しばらくとは30分から1時間、好ましくは30分を意味する。その後冷却浴を取り除き室温に戻し反応を完結する。この場合室温とは15〜35℃を、好ましくは20〜30℃、より好ましくは20〜25℃を意味する。完結に要する時間は5〜24時間であるが、好ましくは10〜20時間、より好ましくは15〜20時間である。
このようにしてできたホウ酸化合物は、ホウ酸エステル化合物あるいは加水分解を行いホウ酸体として取り出すことができる。取り出されたホウ酸化合物は、このままでは次の反応で使うには純度が不足するため、シリカゲルカラムクロマトグラフあるいは再結晶により精製を行う。
本製造法の第二反応は、第一反応で得られたホウ酸エステル化合物またはホウ酸化合物とジハロゲン化アリール基を反応させ、ハロゲン化アリール化合物を得る反応である。ここで用いる反応は一般に鈴木−宮浦カップリング(通称鈴木カップリング)反応と呼ばれるものである。詳細は、Miyaura,N.:Suzuki,A.Chem.Rev.1995,95,2457などに記述されている。
反応に用いるジハロゲン化アリールのハロゲンについては、塩素、臭素またはヨウ素が使用できる。好ましくは臭素またはヨウ素である。これらのハロゲンは、同一のものが付加していても異なるものが付加していても構わない。しかし同一のハロゲンが付加している場合、反応に選択性がなくなるため2量体が副生する確率が高い。このため異なるハロゲン原子が結合しているものが好ましい。
この反応で用いる溶媒としては、トルエン、キシレンあるいはエチルベンゼンのような芳香族炭化水素とメタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノールあるいはn−ブタノールなどのアルコール類、テトラヒドロフランやジグライムのようなエーテル類、アセトンあるいはアセトニトリルなどの水溶性溶媒などがあり、これらを単独あるいは2種類以上の溶媒を組み合わせて使用することができる。
触媒として使用するパラジウム化合物は、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムやジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムのような有機パラジウム錯体が使用されるが、一般的にPd(0)〔0価のパラジウム〕であれば特に限定されるものではない。
本反応では、反応助剤として塩基を添加する。使用される塩基としては炭酸塩、重炭酸塩、リン酸塩などである。これらの塩基に含まれるアルカリ金属は、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムなどである。好ましい例としては炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、リン酸ナトリウムやリン酸カリウムなどであり、より好ましくは炭酸ナトリウム、炭酸カリウムである。
これらの塩基については、水溶液として使用するのが好ましい。その濃度については、0.5〜10.0M(モル/リットル)の範囲であるが、好ましくは1.0〜5.0Mであり、より好ましくは1.5〜2.5Mである。
反応温度については、一般的に溶媒が沸騰する温度であり、用いる反応溶媒によって反応温度は異なる。たとえばトルエン−エタノールの混合溶媒では、73.0〜75.0℃でありテトラヒドロフランの単独溶媒の場合、63.0〜65.0℃である。
完結に要する時間は5〜24時間であるが、好ましくは10〜20時間、より好ましくは15〜20時間である。
このようにしてできたハロゲン化物については、反応後塩基層を除去し、有機層を水洗した後粗製物を取り出す。その後シリカゲルカラムクロマトグラフで精製を行い目的物を得る。
本製造法の第三反応は、第一反応と同様に第二反応で得られたハロゲン化物をリチオ化し、有機ホウ酸化合物と反応を行い、所望のホウ酸エステル化合物またはホウ酸化合物に変換する反応である。
反応の詳細については、第一反応で述べたとおりである。
本製造法の第四反応は、第二反応と同様に第三反応で得られたホウ酸エステル化合物またはホウ酸化合物とジハロゲン化チオフェンを反応させ、目的とする化合物を得る反応である。
反応の詳細については、第二反応で述べたとおりである。
以下に本発明化合物の具体例を示す。なお、nは1〜4の整数を意味する。
Figure 0005220433
Figure 0005220433
Figure 0005220433
Figure 0005220433
Figure 0005220433
Figure 0005220433
Figure 0005220433
Figure 0005220433
Figure 0005220433
Figure 0005220433
Figure 0005220433
Figure 0005220433
Figure 0005220433
Figure 0005220433
Figure 0005220433
Figure 0005220433
Figure 0005220433
Figure 0005220433
Figure 0005220433
Figure 0005220433
本発明の新規なチオフェン誘導体は高い蛍光量子収率を有する。従って有機エレクトロルミネッセンス素子の発光材料として使用することができる。またホールの移動度も高いためホール輸送材料としても使用することができる。
本発明の新規なチオフェン誘導体を発光層にあるいはホール(正孔)輸送層に用いる場合、本発明の化合物は発光材料あるいはホール輸送材料として使用できる。また他の発光材料あるいはホール輸送材料と組み合わせて使用することができる。
次に本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子について説明する。本発明の有機EL素子は、陽極と陰極間に機能分離された多層の有機化合物を積層した素子であり、該有機化合物層の少なくとも一層が本発明のチオフェン誘導体を含有する。有機EL素子が機能分離された多層型の有機EL素子である場合の構成例としては、例えば陽極(ITO)/ホール輸送層/発光層/電子輸送層/陰極、ITO/ホール輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極、ITO/ホール輸送層/発光層/ホールブロック層/電子輸送層/陰極、ITO/ホール輸送層/発光層/ホールブロック層/電子輸送層/電子注入層/陰極、ITO/ホール注入層/ホール輸送層/発光層/ホールブロック層/電子輸送層/電子注入層/陰極等の多層構成で積層したものが挙げられる。また、必要に応じて陰極上に封止層を有していても良い。
ホール輸送層(正孔輸送層)、電子輸送層、および発光層のそれぞれの層は、一層構造であっても、多層構造であっても良い。またホール輸送層、電子輸送層はそれぞれの層で注入機能を受け持つ層(ホール注入層および電子注入層)と輸送機能を受け持つ層(ホール輸送層および電子輸送層)を別々に設けることもできる。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子は、上記構成例に限らず、種々の構成とすることができる。必要に応じて、ホール輸送層成分と発光層成分、あるいは電子輸送層成分と発光層成分を混合した層を設けても良い。
以下本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子の構成要素に関して、陽極/ホール輸送層/発光層/電子輸送層/陰極からなる素子構成を例として取り上げて説明する。本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子は、基板に支持されていることが好ましい。
基板の素材については特に制限はなく、従来の有機エレクトロルミネッセンス素子に慣用されているものであれば良く、例えば、ガラス、石英ガラス、透明プラスチックなどからなるものを用いることができる。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子の陽極としては、仕事関数の大きな金属単体(4eV以上)、仕事関数の大きな金属同士の合金(4eV以上)または導電性物質およびこれらの混合物を電極材料とすることが好ましい。このような電極材料の具体例としては、金、銀、銅等の金属、ITO(インジウム−スズオキサイド)、酸化スズ(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)などの導電性透明材料、ポリピロール、ポリチオフェン等の導電性高分子材料が挙げられる。陽極はこれらの電極材料を、例えば蒸着、スパッタリング、塗布などの方法により形成することができる。陽極のシート電気抵抗は数百Ω/cm以下が好ましい。陽極の膜厚は材料にもよるが、一般に5〜1,000nm程度、好ましくは10〜500nmである。
陰極としては、仕事関数の小さな金属単体(4eV以下)、仕事関数の小さな金属単体(4eV以下)、仕事関数の小さな金属同士の合金(4eV以下)または導電性物質およびこれらの混合物を電極材料とすることが好ましい。このような電極材料の具体例としては、リチウム、リチウム−インジウム合金、ナトリウム、ナトリウム−カリウム合金、マグネシウム、マグネシウム−銀合金、マグネシウム−インジウム合金、アルミニウム、アルミニウム−リチウム合金、アルミニウム−マグネシウム合金などが挙げられる。陰極はこれらの電極材料を、例えば蒸着、スパッタリングなどの方法により、薄膜を形成させることにより作成することができる。陰極のシート電気抵抗は数百Ω/cm以下が好ましい。陰極の膜厚は材料にもよるが、一般に5〜1,000nm程度、好ましくは10〜500nmである。本発明の有機EL素子の発光を効率よく取り出すために、陽極または陰極の少なくとも一方の電極は透明もしくは半透明であることが好ましい。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子のホール輸送層は、ホール伝達化合物(正孔伝達化合物)からなるもので、陽極より注入されたホール(正孔)を発光層に伝達する機能を有している。電界が与えた2つの電極の間にホール伝達化合物が配置されて陽極からホールが注入された場合、少なくとも10−6cm/V・秒以上のホール移動度を有するホール伝達物質が好ましい。本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子のホール輸送層に使用するホール伝達物質は、前記の好ましい性能を有するものであれば特に制限はない。従来から光導電材料においてホールの電荷注入材料として慣用されているものや有機エレクトロルミネッセンス素子のホール輸送層に使用されている公知の材料の中から任意のものを選択して用いることができる。
前記のホール伝達物質としては、たとえば銅フタロシアニンなどのフタロシアニン誘導体、N,N,N′,N′−テトラフェニル−1,4−フェニレンジアミン、N,N′−ジ(m−トリル)−N,N′−ジフェニル−4,4−ジアミノフェニル(TPD)、N,N′−ジ(1−ナフチル)−N,N′−ジフェニル−4,4−ジアミノフェニル(α−NPD)等のトリアリールアミン誘導体、ポリフェニレンジアミン誘導体、ポリチオフェン誘導体、および水溶性のPEDOT−PSS(ポリエチレンジオキサチオフェン−ポリスチレンスルホン酸)などが挙げられる。ホール輸送層は、これらの他のホール伝達化合物一種または二種以上からなる一層で構成されたものでよく、前記のホール伝達物質とは別の化合物からなるホール輸送層を積層したものでも良い。
ホール注入材料としては、下記化学式に示されるPEDOT−PSS(ポリマー混合物)やDNTPDを挙げることができる。
Figure 0005220433
ホール輸送材料としては、本発明のチオフェン誘導体のほか下記化学式に示すTPD、DTASi、α−NPDなどを挙げることができる。
Figure 0005220433
本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子の発光層については、本発明のチオフェン誘導体を用いることができる。また従来の公知の発光材料についても特に制限はなく任意のものを選択して用いることができる。
公知の発光材料としては、ペリレン誘導体、ナフタセン誘導体、キナクリドン誘導体、クマリン誘導体(例えばクマリン1、クマリン540、クマリン545など)、ピラン誘導体(例えばDCM−1、DCM−2、DCJTBなど)、有機金属錯体、例えばトリス(8−ヒドロキシキノリノラト)アルミニウム錯体(Alq)、トリス(4−メチル−8−ヒドロキシキノリノラト)アルミニウム錯体(Almq)等の蛍光材料や[2−(4,6−ジフルオロフェニル)ピリジル−N,C2′]イリジウム(III)ピコリレート(FIrpic)、トリス{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾラート−N,C2′}イリジウム(III)(Irtfmppz)、ビス[2−(4′,6′−ジフルオロフェニル)ピリジナト−N,C2′]イリジウム(III)テトラキス(1−ピラゾリル)ボレート(FIr6)、トリス(2−フェニルピリジナト)イリジウム(III)(Irppy)などのリン光材料などを挙げることができる。
発光層は、ホスト材料とゲスト材料(ドーパント)から形成することもできる[Appl. Phys. Lett.,65 3610 (1989)]。特にリン光材料を発光層に使用する場合、ホスト材料の使用が必要であり、この時使用されるホスト材料としては4,4′−ジ(N−カルバゾリル)−1,1′−ビフェニル(CBP)、1,4−ジ(N−カルバゾリル)ベンゼン−2,2′−ジ[4″−(N−カルバゾリル)フェニル]−1,1′−ビフェニル(4CzPBP)等が挙げられる。
ゲスト材料は、ホスト材料に対して好ましくは0.01〜40重量%であり、より好ましくは0.1〜20重量%である。ゲスト材料としては、下記に示す従来公知のFIrpic、Irppy、FIr6等を挙げることができる。
Figure 0005220433
本発明の有機EL素子の電子輸送層は、電子伝達化合物からなるもので、陰極より注入された電子を発光層に伝達する機能を有している。電界が与えた2つの電極の間に電子伝達化合物が配置されて陰極から電子が注入された場合、少なくとも10−6cm/V・秒以上の電子移動度を有する電子伝達物質が好ましい。本発明の有機EL素子に使用する電子輸送層に使用する電子伝達物質は、前記の好ましい性能を有するものであれば特に制限はない。従来から光導電材料において電子の電荷注入材料として慣用されているものや有機EL素子の電子輸送層に使用されている公知の材料の中から任意のものを選択して用いることができる。
前記の電子伝達物質としては、たとえばトリス(8−ヒドロキシキノリノラト)アルミニウム錯体(Alq)のようなキノリン錯体、1−N−フェニル−2−(p−ビフェニルイル)−5−(p−tert−ブチルフェニル)−1,3,5−トリアジン(TAZ)のようなトリアジン誘導体、1,4−ジ(1,10−フェナントロリン−2−イル)ベンゼン(DPB)のようなフェナントロリン誘導体、フッ化リチウムのようなハロゲン化アルカリ金属などが挙げられる。電子輸送層は、これらの他の電子伝達化合物一種または二種以上からなる一層で構成されたものでよく、前記の電子伝達物質とは別の化合物からなる電子輸送層を積層したものでも良い。
電子注入材料としては、下記化学式に示されるフッ化リチウムや8−ヒドロキシキノリノラトリチウム錯体(Liq)などを挙げることができるが、本出願人の特願2006−292032号にかかげるフェナントロリン誘導体のリチウム錯体(LiPB)や特願2007−29695号に掲げるフェノキシピリジンのリチウム錯体(LiPP)を用いることもできる。
Figure 0005220433
電子輸送材料としては、下記化学式に示すAlq、TAZ、DPBなどを挙げることができる。
Figure 0005220433
本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子の電子輸送層の材料は、単独で使用できるが2種類以上の電子輸送材料と併用しても構わない。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子は、電子注入性をさらに向上させる目的で陰極と電子輸送層の間に導電体から構成される電子注入層をさらに設けても良い。ここで使用される導電体としては、アルカリ金属ハロゲン化物、アルカリ土類金属ハロゲン化物、アルカリ金属有機錯体から選択される少なくとも一つの金属化合物を使用することが好ましい。アルカリ金属ハロゲン化物としては、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウム、塩化リチウムなどが挙げられる。アルカリ土類金属ハロゲン化物としては、フッ化マグネシウム、フッ化カルシウム、フッ化バリウム、フッ化ストロンチウムなどが挙げられる。アルカリ金属有機錯体としては、8−ヒドロキシキノリノラトリチウム、8−ヒドロキシキノリノラトセシウムなどが挙げられる。
ホール輸送層、発光層の形成方法については特に限定されるものではない。例えば乾式製膜法(例えば真空蒸着法、イオン化蒸着法など)、湿式製膜法[溶媒塗布法(例えばスピンコート法、キャスト法、インクジェット法など)]を使用することができる。本発明の新規なチオフェン誘導体は、乾式製膜法(例えば真空蒸着法、イオン化蒸着法など)が好ましい。電子輸送層の製膜については、湿式製膜法で行うと下層が溶出する恐れがあるため乾式製膜法(例えば真空蒸着法、イオン化蒸着法など)に限定される。素子の作成については上記の製膜法を併用しても構わない。
真空蒸着法によりホール輸送層、発光層、電子輸送層などの各層を形成する場合、真空蒸着条件は特に限定されるものではない。通常10−5Torr程度以下の真空下で50〜500℃程度のボート温度(蒸着原温度)、−50〜300℃程度の基板温度で、0.01〜50nm/sec.程度蒸着することが好ましい。ホール輸送層、発光層、電子輸送層の各層を複数の化合物を使用して形成する場合、化合物を入れたボートをそれぞれ温度制御しながら共蒸着することが好ましい。
ホール輸送層、発光層などを溶媒塗布法で形成する場合、構成する成分を溶媒に溶解または分散させて塗布液とする。溶媒としては、炭化水素系溶媒(例えばヘプタン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン等)、ケトン系溶媒(例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等)、ハロゲン系溶媒(例えばジクロロメタン、クロロホルム、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等)、エステル系溶媒(例えば酢酸エチル、酢酸ブチル等)、アルコール系溶媒(例えばメタノール、エタノール、ブタノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等)、エーテル系溶媒(例えばジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン等)、非プロトン性溶媒(例えばN,N′−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等)、水等が挙げられる。溶媒は単独で使用しても良く、複数の溶媒を併用しても良い。
ホール輸送層、発光層、電子輸送層等の各層の膜厚は、特に限定されるものではないが、通常5〜5,000nmになるようにする。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子は、酸素や水分等の接触を遮断する目的で保護層(封止層)を設けたり、不活性物質中に素子を封入して保護することができる。不活性物質としては、パラフィン、シリコンオイル、フルオロカーボン等が挙げられる。保護層に使用する材料としては、フッ素樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、光硬化性樹脂等がある。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子は、通常直流駆動の素子として使用できる。直流電圧を印加する場合、陽極をプラス、陰極をマイナスの極性として通常1.5〜20V程度印加すると発光が観察される。また本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子は交流駆動の素子としても使用できる。交流電圧を印加する場合には、陽極がプラス、陰極がマイナスの状態になった時に発光する。本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子は、例えば電子写真感光体、フラットパネルディスプレイなどの平面発光体、複写機、プリンター、液晶ディスプレイのバックライト、計器等の光源、各種発光素子、各種表示装置、各種標識、各種センサー、各種アクセサリーなどに使用することができる。
図15〜28に、本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子の好ましい例を示す。
図15は、本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子の一例を示す断面図である。図15は、基板1上に陽極2、発光層3および陰極4を順次設けた構成のものである。ここで使用する発光材料は、それ自体が正孔輸送性、電子輸送性および発光性の機能を単一で有している場合や、それぞれの機能を有する化合物を混合して使用する場合に有用である。
図16は、本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子における他の例を示す断面図である。図16は、基板1上に陽極2、正孔輸送層5、発光層3および陰極4を順次設けた構成のものである。この場合、発光層は電子輸送性の機能を有している場合に有用である。
図17は、本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子における他の例を示す断面図である。図17は、基板1上に陽極2、発光層3、電子輸送層6および陰極4を順次設けた構成のものである。この場合、発光層はホール輸送性の機能を有している場合に有用である。
図18は、本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子における他の例を示す断面図である。図18は、基板1上に陽極2、ホール輸送層5、発光層3、電子輸送層6および陰極4を順次設けた構成のものである。これはキャリア輸送(ホール輸送と電子輸送の両方を意味する)と発光の機能を分離したものであり、材料選択の自由度が増すために、発光の高効率化や発光色の自由度が増すことになる。
図19は、本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子における他の例を示す断面図である。図19は、基板1上に陽極2、ホール注入層7、ホール輸送層5、発光層3、電子輸送層6および陰極4を順次設けた構成のものである。この場合、ホール注入層7を設けることにより、陽極2とホール輸送層5の密着性を高めたり、陽極からのホールの注入を良くし、発光素子の低電圧化に効果がある。
図20は、本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子における他の例を示す断面図である。図20は、基板1上に陽極2、ホール輸送層5、発光層3、電子輸送層6、電子注入層8および陰極4を順次設けた構成のものである。この場合、陰極4から電子の注入を良くし、発光素子の低電圧化に効果がある。
図21は、本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子における他の例を示す断面図である。図21は、基板1上に陽極2、ホール注入層7、ホール輸送層5、発光層3、電子輸送層6、電子注入層8および陰極4を順次設けた構成のものである。この場合、陽極2からホールの注入を良くし、陰極4から電子注入を良くし、最も低電圧駆動に効果がある構成である。
図22〜28は素子の中にホールブロック層9を挿入したものの断面図である。ホールブロック層9は、陽極から注入されたホール、あるいは発光層3で再結合により生成した励起子が、陰極4に抜けることを防止する効果があり、有機エレクトロルミネッセンス素子の発光効率の向上に効果がある。ホールブロック層9については、発光層3と陰極4の間もしくは発光層3と電子輸送層6の間あるいは発光層3と電子注入層8の間に挿入することができる。より好ましいものは発光層3と電子輸送層6の間である。なお、図22のようにホール輸送層5を有しない構成の有機エレクトロルミネセンス素子が示されているが、本発明化合物はチオフェン骨格を有しているため、ホール輸送性能も兼ね備えているので、必ずしもホール輸送剤やホール輸送層を必要としない。
図26や図28における、ホール輸送層5、ホール注入層7、電子輸送層6、電子注入層8、発光層3、ホールブロック層9のそれぞれの層は、一層構造であっても多層構造であっても良い。
図15〜28は、あくまでも基本的な素子構成であり、本発明の化合物を用いた有機エレクトロルミネッセンス素子の構成はこれに限定されるものではない。
本発明の新規なチオフェン含有蛍光材料は、チオフェンに付加する置換基およびチオフェンの数によって青色から赤色まで幅広い蛍光を示すことができる。製造方法も従来の技術を応用することができ簡便である。本発明の新規なチオフェン含有蛍光材料は、有機エレクトロルミネッセンスの発光材料を豊富化することができ工業的に重要なものである。
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。
実施例
2,5−ビス〔4−(アセナフテン−5−イル)フェニル〕チオフェン(略称SA−03)の合成
1)5−アセナフテンホウ酸エステル(略称5−ANBE)の合成
Figure 0005220433
同圧式滴下ロート、温度計、窒素導入管、メカニカルスターラーのついた1リットルの4つ口コルベンに、5−ブロモアセナフテン(25.0g,107.0mmol)、THF(290ml)を加え、窒素気流下で撹拌する。コルベンはアセトン−ドライアイス浴で−65.0℃まで冷却する。滴下ロートから1.6M濃度のn−ブチルリチウム溶液(100.5ml,161.3mmol)を1時間かけて滴下する。滴下後−65.0〜−63.0℃で2時間撹拌する。
その後、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(39.5g,214.0mmol)を15分かけて滴下する。滴下終了後、30分−65.0〜−63.0℃で撹拌後アセトン−ドライアイスバスをはずし室温(23.0〜25.0℃)で20時間撹拌する。
反応終了後、反応液に水100mlを加え、1時間撹拌し、酢酸エチル350mlを加え、分液する。分液された有機層は、さらに10%食塩水で洗い、エバポレーターで溶媒を回収する。得られた粗製物(30.5g)はシリカゲルカラムクロマトグラフ(移動層、n−ヘキサン:トルエン=1:1)で精製し、目的の5−ANBEを20.5g(収率 68.8%)得た。
2)4−(アセナフテン−5−イル)ブロモベンゼン(略称4−ANPB)の合成
Figure 0005220433
冷却管、温度計、窒素導入管、メカニカルスターラーのついた4つ口の500mリットルコルベンに、5−ANBE(20.0g,71.9mmol)、4−ブロモヨードベンゼン(22.3g,79.1mmol)、トルエン(700ml)、エタノール(225ml)および2M−炭酸カリウム水溶液(235ml)を加え、室温で撹拌を行う。この溶液に窒素ガスを導入し、窒素バブリングを30分行う。
その後、窒素気流下でテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム〔Pd(PPh〕(0.6g,0.9mmol)を加え、オイルバスで73.0〜75.0℃まで加熱する。さらに同温度で20時間撹拌する。反応終了後、水浴で室温まで冷却する。その後、静置し水層を分液し、さらに有機層は水洗(150ml)する。有機層はエバポレートし、粗製物(29.3g)を得た。得られた粗製物はシリカゲルカラムクロマトグラフ(移動層、n−ヘキサン:トルエン=12:1および10:1)で精製し、目的の4−ANPBを20.2g(収率 90.9%)得た。
3)4−(アセナフテン−5−イル)フェニルホウ酸エステル(略称4−ANPE)の合成
Figure 0005220433
同圧式滴下ロート、温度計、窒素導入管、メカニカルスターラーのついた500mlの4つ口コルベンに、4−ANPB(20.0g,71.6mmol)、THF(320ml)を加え窒素気流下撹拌する。コルベンはアセトン−ドライアイス浴で−65.0℃まで冷却する。滴下ロートから1.6M濃度のn−ブチルリチウム(67.1ml,107.4mmol)を1時間かけて滴下する。滴下後−65.0〜−63.0℃で2時間撹拌する。
その後、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(26.4g,143.2mmol)を15分かけて滴下する。滴下終了後、30分−65.0〜−63.0℃で撹拌後、アセトン−ドライアイスバスをはずし、室温(23.0〜25.0℃)で20時間撹拌する。
反応終了後、反応液に水50mlを加え、1時間撹拌し、酢酸エチル200mlを加え、分液する。分液された有機層は、さらに10%食塩水で洗いエバポレーターで溶媒を回収する。得られた粗製物(26.7g)はシリカゲルカラムクロマトグラフ(移動層、n−ヘキサン:トルエン=3:1)で精製し、目的の4−ANPEを21.5g(収率 84.8%)得た。
4)2,5−ビス〔4−(アセナフテン−5−イル)フェニル〕チオフェン(略称SA−03)の合成
Figure 0005220433
冷却管、温度計、窒素導入管、メカニカルスターラーのついた4つ口の500mリットルコルベンに、4−ANPE(10.0g,28.3mmol)、2,5−ジブロモチオフェン(2.7g,11.3mmol)、THF(400ml)および2M−炭酸カリウム水溶液(70ml)を加え、室温で撹拌を行う。この溶液に窒素ガスを導入し、窒素バブリングを30分行う。
その後、窒素気流下、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム〔Pd(PPh〕(0.7g,0.57mmol)を加え、オイルバスで63.0〜65.0℃まで加熱する。さらに同温度で20時間撹拌する。反応終了後、水浴で室温まで冷却する。析出した結晶をろ過し、得られた結晶は水200mlで水洗を行う。得られた粗製物(3.8g)はトルエン(60ml)で精製し、目的のSA−03を2.4g(収率 39.6%)得た。目的物の確認はLC−Massで行った。LC−Massの結果を図9に示す。またTHF溶液(1.0×10−8モル/リットル)でのフォトルミネッセンスの結果を図10に示す。
実施例
5,5′−ビス〔4−(アセナフテン−5−イル)フェニル〕2,2′−ビチオフェン(略称SA−04)の合成
Figure 0005220433
冷却管、温度計、窒素導入管、メカニカルスターラーのついた4つ口の1リットルコルベンに、4−ANPE(13.6g,38.6mmol)、5,5′−ジブロモ−2,2′−ビチオフェン(5.0g,15.4mmol)、THF(540ml)および2M−炭酸カリウム水溶液(92.3ml)を加え、室温で撹拌を行う。この溶液に窒素ガスを導入し、窒素バブリングを30分行う。
その後、窒素気流下、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム〔Pd(PPh〕(1.0g,0.86mmol)を加え、オイルバスで63.0〜65.0℃まで加熱する。さらに同温度で20時間撹拌する。反応終了後、水浴で室温まで冷却する。析出した結晶をろ過し、得られた結晶は水100mlで水洗を行う。このようにしてSA−04を7.4g(収率 77.1%)得た。目的物の確認はDI−Mass(直接導入質量分析といい、微量資料を測定室の中に直接挿入して分子量を測定する方法)で行った。DI−Massの結果を図11に示す。またTHF溶液(1.0×10−8モル/リットル)でのフォトルミネッセンスの結果を図12に示す。
実施例6
2,5−ビス〔4−(フルオランテン−4−イル)フェニル〕チオフェン(略称SF−03)の合成
1)3−ブロモフルオランテン(3−BF)の合成
Figure 0005220433
冷却管、温度計、メカニカルスターラーのついた4つ口の2リットルコルベンに、フルオランテン(50.0g,247.0mmol)、N−ブロモコハク酸イミド(44.0g,247.0mmol)および20%硫酸700mlを加え撹拌する。このコルベンをオイルバスで60.0〜64.0℃に加熱する。さらに同温度で5時間撹拌する。反応終了後、水浴で室温まで冷却し、トルエン(1リットル)を加えスラリーを溶解させる。得られた溶液は静置し、水層を分液する。有機層は、5%の炭酸水素ナトリウム水(500ml)で中和し、水洗い(500ml)を行い、エバポレートする。
得られた粗製物(69.7g)はエタノール(1リットル)で再結晶を行い、目的の3−BFを36.4g(収率 43.9%)得た。
2)3−フルオランテンホウ酸エステル(略称3−FBE)の合成
Figure 0005220433
同圧式滴下ロート、温度計、窒素導入管、メカニカルスターラーのついた500mlの4つ口コルベンに、3−BF(33.0g,117.0mmol)、THF(690ml)を加え、窒素気流下撹拌する。コルベンはアセトン−ドライアイス浴で−65.0℃まで冷却する。滴下ロートから1.6M濃度のn−ブチルリチウム(110.1ml,175.5mmol)を1時間かけて滴下する。滴下後−65.0〜−63.0℃で2時間撹拌する。
その後、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(43.8g,234.0mmol)を15分かけて滴下する。滴下終了後、30分−65.0〜−63.0℃で撹拌後アセトン−ドライアイスバスをはずし、室温(23.0〜25.0℃)で20時間撹拌する。
反応終了後、反応液に水60mlを加え、1時間撹拌し、酢酸エチル200mlを加え、分液する。分液された有機層は、さらに10%食塩水で洗い、エバポレーターで溶媒を回収する。得られた粗製物(44.8g)はシリカゲルカラムクロマトグラフ(移動層、n−ヘキサン:トルエン=3:1)で精製し、目的の3−FBEを23.4g(収率 60.9%)得た。
3)4−(フルオランテン−3−イル)ブロモベンゼン(略称4−BFB)の合成
Figure 0005220433
冷却管、温度計、窒素導入管、メカニカルスターラーのついた4つ口の1リットルコルベンに、3−FBE(23.0g,71.9mmol)、4−ブロモヨードベンゼン(20.6g,73.3mmol)、トルエン(700ml)、エタノール(225ml)および2M−炭酸カリウム水溶液(235ml)を加え、室温で撹拌を行う。この溶液に窒素ガスを導入し、窒素バブリングを30分行う。
その後、窒素気流下、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム〔Pd(PPh〕(1.8g,1.62mmol)を加え、オイルバスで73.0〜75.0℃まで加熱する。さらに同温度で20時間撹拌する。反応終了後、水浴で室温まで冷却する。その後、静置し、水層を分液し、さらに有機層は水洗(150ml)する。有機層はエバポレートし粗製物(46.4g)を得た。得られた粗製物はシリカゲルカラムクロマトグラフ(移動層、n−ヘキサン:トルエン=15:1)で精製し、目的の4−BFBを19.6g(収率 76.3%)得た。
4)4−(フルオランテン−3−イル)フェニルボロン酸エステル(略称4−FPBE)の合成
Figure 0005220433
同圧式滴下ロート、温度計、窒素導入管、メカニカルスターラーのついた500mlの4つ口コルベンに、4−BFB(16.2g,45.3mmol)、THF(380ml)を加え、窒素気流下で撹拌する。コルベンはアセトン−ドライアイス浴で−65.0℃まで冷却する。滴下ロートから1.6M濃度のn−ブチルリチウム(42.5ml,68.0mmol)を1時間かけて滴下する。滴下後−65.0〜−63.0℃で2時間撹拌する。
その後、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(17.0g,90.8mmol)を15分かけて滴下する。滴下終了後、30分−65.0〜−63.0℃で撹拌後、アセトン−ドライアイスバスをはずし、室温(23.0〜25.0℃)で20時間撹拌する。
反応終了後、反応液に水45mlを加え、1時間撹拌し、酢酸エチル200mlを加え、分液する。分液された有機層は、さらに10%食塩水で洗い、エバポレーターで溶媒を回収する。得られた粗製物(18.7g)はシリカゲルカラムクロマトグラフ(移動層、n−ヘキサン:トルエン=3:1)で精製し、目的の4−FPBEを11.4g(収率 62.2%)得た。
5)2,5−ビス〔4−(フルオランテン−4−イル)フェニル〕チオフェン(略称SF−03)の合成
Figure 0005220433
冷却管、温度計、窒素導入管、メカニカルスターラーのついた4つ口の1リットルコルベンに、4−FPBE(6.0g,14.8mmol)、2,5−ジブロモチオフェン(1.5g,5.9mmol)、THF(300ml)および2M−炭酸カリウム水溶液(50.0ml)を加え、室温で撹拌を行う。この溶液に窒素ガスを導入し、窒素バブリングを30分行う。
その後、窒素気流下でテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム〔Pd(PPh〕(0.5g,0.43mmol)を加え、オイルバスで63.0〜65.0℃まで加熱する。さらに同温度で20時間撹拌する。反応終了後、水浴で室温まで冷却する。析出した結晶をろ過し、得られた粗製物は水200mlで水洗を行う。さらにこの粗製物(4.0g)は、m−ジクロロベンゼン(200ml)と活性白土(1.0g)で再結晶を行い、SF−03を2.1g(収率55.5%)得た。目的物の確認はLC−Massで行った。LC−Massの結果を図13に示す。またTHF溶液(1.0×10−8モル/リットル)でのフォトルミネッセンスの結果を図14に示す。
実施例1のST−31のLC−Massを示す。 実施例1のST−31のTHF溶液でのフォトルミネッセンス曲線を示す。 実施例2のST−05のH−NMRを示す。 実施例2のST−05のLC−Massを示す。 実施例2のST−05のTHF溶液でのフォトルミネッセンス曲線を示す。 実施例3のST−06のH−NMRを示す。 実施例3のST−06のLC−Massを示す。 実施例3のST−06のTHF溶液でのフォトルミネッセンス曲線を示す。 実施例4のSA−03のLC−Massを示す。 実施例4のSA−03のTHF溶液でのフォトルミネッセンス曲線を示す。 実施例5のSA−04のDI−Massを示す。 実施例5のSA−04のTHF溶液でのフォトルミネッセンス曲線を示す。 実施例6のSF−03のLC−Massを示す。 実施例5のSF−03のTHF溶液でのフォトルミネッセンス曲線を示す。 本発明における有機エレクトロルミネッセンス素子の一例を示す断面図。 本発明における有機エレクトロルミネッセンス素子の一例を示す断面図。 本発明における有機エレクトロルミネッセンス素子の一例を示す断面図。 本発明における有機エレクトロルミネッセンス素子の一例を示す断面図。 本発明における有機エレクトロルミネッセンス素子の一例を示す断面図。 本発明における有機エレクトロルミネッセンス素子の一例を示す断面図。 本発明における有機エレクトロルミネッセンス素子の一例を示す断面図。 本発明における有機エレクトロルミネッセンス素子の一例を示す断面図。 本発明における有機エレクトロルミネッセンス素子の一例を示す断面図。 本発明における有機エレクトロルミネッセンス素子の一例を示す断面図。 本発明における有機エレクトロルミネッセンス素子の一例を示す断面図。 本発明における有機エレクトロルミネッセンス素子の一例を示す断面図。 本発明における有機エレクトロルミネッセンス素子の一例を示す断面図。 本発明における有機エレクトロルミネッセンス素子の一例を示す断面図。
1 基板
2 陽極(ITO)
3 発光層
4 陰極
5 正孔輸送層(ホール輸送層)
6 電子輸送層
7 正孔注入層(ホール注入層)
8 電子注入層
9 正孔ブロック層(ホールブロック層)

Claims (5)

  1. 下記一般式(1)
    Figure 0005220433
    (RおよびRは、水素または炭素数1〜6の直鎖あるいは分岐のアルキル基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基であり、
    〜Rは、水素、炭素数1〜6の直鎖あるいは分岐のアルキル基、炭素数1〜6の直鎖あるいは分岐のアルコキシ基および炭素数1〜6の直鎖あるいは分岐のアルキルアミノ基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基であり、
    Qは、置換基を有することもあるアセナフテニル基またはフルオランテニル基であり、
    nは1〜4の整数である。
    で示されるチオフェン誘導体。
  2. 下記一般式(2)
    Figure 0005220433
    (RおよびRは、水素または炭素数1〜6の直鎖あるいは分岐のアルキル基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基であり、
    〜Rは、水素、炭素数1〜6の直鎖あるいは分岐のアルキル基、炭素数1〜6の直鎖あるいは分岐のアルコキシ基および炭素数1〜6の直鎖あるいは分岐のアルキルアミノ基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基であり、
    Qは、置換基を有することもあるアセナフテニル基またはフルオランテニル基であり、
    nは1〜4の整数である。
    で示されるチオフェン誘導体。
  3. 請求項1又は2記載のチオフェン誘導体よりなるチオフェン含有蛍光材料。
  4. 請求項1又は2記載のチオフェン誘導体よりなる有機エレクトロルミネッセンス用発光材料。
  5. 請求項1又は2記載のチオフェン誘導体を含むことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
JP2008036599A 2008-02-18 2008-02-18 チオフェン誘導体、それよりなる蛍光材料、有機エレクトロルミネッセンス用発光材料およびそれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子 Active JP5220433B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008036599A JP5220433B2 (ja) 2008-02-18 2008-02-18 チオフェン誘導体、それよりなる蛍光材料、有機エレクトロルミネッセンス用発光材料およびそれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008036599A JP5220433B2 (ja) 2008-02-18 2008-02-18 チオフェン誘導体、それよりなる蛍光材料、有機エレクトロルミネッセンス用発光材料およびそれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009191050A JP2009191050A (ja) 2009-08-27
JP5220433B2 true JP5220433B2 (ja) 2013-06-26

Family

ID=41073381

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008036599A Active JP5220433B2 (ja) 2008-02-18 2008-02-18 チオフェン誘導体、それよりなる蛍光材料、有機エレクトロルミネッセンス用発光材料およびそれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5220433B2 (ja)

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3742176B2 (ja) * 1997-02-06 2006-02-01 靖彦 城田 有機el素子用化合物および有機el素子
JP3693224B2 (ja) * 1999-05-17 2005-09-07 富士写真フイルム株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子
JP3577510B2 (ja) * 2001-07-04 2004-10-13 大阪大学長 エレクトロルミネッセンス素子用材料、アモルファス膜、及びエレクトロルミネッセンス素子
JP3925265B2 (ja) * 2002-03-25 2007-06-06 コニカミノルタホールディングス株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子及びそれを用いた表示装置
JP4160355B2 (ja) * 2002-09-30 2008-10-01 株式会社東芝 有機el素子
JP2004315366A (ja) * 2003-02-28 2004-11-11 Yasuhiko Shirota 発光材料およびそれを用いるエレクトロルミネッセンス素子
JP4363133B2 (ja) * 2003-09-09 2009-11-11 東洋インキ製造株式会社 有機エレクトロルミネッセンス用素子材料およびそれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子
JP4466290B2 (ja) * 2004-09-02 2010-05-26 セイコーエプソン株式会社 導電性材料用組成物、導電性材料、導電層、電子デバイスおよび電子機器
JP2006073968A (ja) * 2004-09-06 2006-03-16 Fuji Xerox Co Ltd 有機電界発光素子
CN101223156A (zh) * 2005-06-24 2008-07-16 出光兴产株式会社 苯并噻吩衍生物及使用它的有机电致发光元件
WO2007043675A1 (en) * 2005-10-11 2007-04-19 Seiko Epson Corporation Composition for conductive materials, conductive material, conductive layer, electronic device, and electronic equipment
KR100864364B1 (ko) * 2005-12-13 2008-10-17 주식회사 엘지화학 신규한 이미다조퀴나졸린 유도체, 이의 제조방법 및 이를이용한 유기전기소자
JP2008311367A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Fuji Xerox Co Ltd 有機電界発光素子及び表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009191050A (ja) 2009-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8227801B2 (en) Bicarbzole containing compounds for OLEDs
US8729530B2 (en) Material for light-emitting device and light-emitting device
JP4675413B2 (ja) 有機発光素子
TWI382972B (zh) 苯基咔唑化合物、含苯基咔唑化合物之有機發光元件及含該有機發光元件之平面顯示裝置
JP2008106015A (ja) 新規なフェナントロリン誘導体、そのリチウム錯体、それを用いた電子輸送材料、電子注入材料および有機el素子
JP2012176929A (ja) 新規なフェナンスロ[9,10−d]イミダゾール誘導体、発光材料及び有機エレクトロルミネッセンス素子
CN109265450A (zh) 一种含苯并萘并呋喃的有机电致发光化合物及发光器件
US20130249968A1 (en) Fused polycyclic compound and organic light emitting device using the same
CN109336772A (zh) 一种含螺结构的三芳香胺化合物及其用途和发光器件
CN109535175A (zh) 一种含五元环螺结构的双三芳香胺化合物、应用及发光器件
US10224489B2 (en) Compound and organic electronic device using the same
CN105061439A (zh) 一种有机电致发光化合物及其有机电致发光器件
CN105175314A (zh) 一种空穴传输化合物及其有机电致发光器件
KR20220138845A (ko) 신규한 화합물 및 이를 포함하는 유기발광소자
JP5476034B2 (ja) 新規なトリアリールアミン化合物、それよりなるホール輸送材料およびそれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子
JP5963467B2 (ja) 単分子でエキシプレックス発光を示す化合物を用いた有機エレクトロルミネッセンス素子
CN109320495A (zh) 一种含螺结构的双三芳香胺化合物、应用及发光器件
JP5349889B2 (ja) 新規なターフェニル誘導体、それよりなる電子輸送材料およびそれを含む有機エレクトロルミネッセンス素子
CN108912099A (zh) 一种含三嗪和咔唑的化合物及其用途和有机电致发光器件
CN106749289B (zh) 一种具有螺结构的有机电致发光化合物及其发光器件
JP6081210B2 (ja) 単分子でエキシプレックス発光を示す化合物
CN105461707A (zh) 一种磷光主体化合物及其有机电致发光器件
CN108976196A (zh) 一种含五元环螺结构的芳香胺化合物及其用途和发光器件
CN105503801A (zh) 一种芳香胺类发光化合物及其有机电致发光器件
CN105001229A (zh) 一种具有螺结构的有机电致发光化合物及其器件

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100517

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130306

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5220433

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250