JP5220368B2 - X線ct装置 - Google Patents

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Description

本発明は、心臓等の周期運動を行う被検体を撮影するX線CT(Computed Tomography)装置に関する。
患者の断層像を撮影する装置として、X線CT装置が知られている。かかるX線CT装置においては、X線管からなるX線源とX線検出器を被検体の周囲に相対回転させながら、X線源から照射され、被検体を通過し、X線検出器が検出したX線の投影データ(data)を用いて被検体の断面画像を画像再構成することができる。スキャン(scan)を行っている間、患者の呼吸を停止させて、心臓以外には身体のいずれの部分も動くことがないようにし、投影データが収集される。
この一方、心臓の周期的な拍動を手足や胸部の表面から誘導して、電圧の時間的変化として記録する心拍計により、所定の時相、即ち患者の心臓が比較的静止した状態にある時相を特定することができる。かかる心拍計からの心拍信号をCT画像(以下、スライス(slice)画像ともいう。)を対応付けて処理する手法が知られている。具体的には、取得された投影データから心臓の拍動の影響を除去するために、心拍計の心拍信号と対応付け、心臓が比較的静止した状態に近い特定の心拍周期に取得したX線投影データを用いて心臓のスライス画像を画像再構成することにより、心臓の静止画像を得ることができる。他の方法においては、心拍計からの心拍信号を解析し、患者の心臓が比較的静止した状態にある期間のみX線が照射され、X線投影データが収集される。
また、スライス画像を画像再構成するのに必要な投影データ(一般的に、スキャンの際のX線源及びX線検出器の回転角度範囲(以下、ビュー(view)範囲を呼ぶ。)が、180°+1ファン(fan)角度以上)をセクター(sector)に分け、複数の周期のそれぞれにおける所定の時相の投影データからそのセクターの投影データを抽出し、異なるビュー範囲の投影データを組み合わせてスライス画像を画像再構成する、所謂マルチセクター(multi−sector)画像再構成法が知られている。
さらに、例えば、特許文献1には、複数個配列された検出器素子が被検体の体軸方向に複数列配列されたマトリックス(matrix)状の配列構造を有する多列X線検出器を用い、X線源とX線検出器とを被検体の周りに相対回転させながら、前記被検体の体軸方向へ相対的に移動させてスキャンを行う、所謂ヘリカルスキャン(helical scan)を用いて、X線源とX線検出器との異なる回転において収集した投影データを、前記マルチセクター画像再構成法における各セクターに割り当ててスライス画像の画像再構成を行うことが開示されている。
特開2005−137390号公報
しかしながら、上述のような従来のマルチセクター画像再構成法においては、各セクターの投影データのビュー範囲は、均等に設定される。例えば、図7に示されているように、範囲705に含まれるスライス画像711は、第1のセクター701の投影データと第2のセクターの投影データが均等に含まれる。また、範囲706に含まれるスライス画像712は、第2のセクター702の投影データと第3のセクター703の投影データが均等に含まれる。また、範囲707に含まれるスライス画像713は、第3のセクター703と第4のセクター704の投影データが均等に含まれる。このように、範囲705、範囲706、範囲707はそれぞれ異なるセクターの組み合わせで画像再構成されるため、範囲705と範囲706、及び範囲706と範囲707との境界で、スライス画像間の不連続性が生じてしまい、スライス画像711とスライス画像712、及びスライス画像712とスライス画像713との間に不自然なずれを生じさせてしまうという問題点があった。特に、複数のスライス画像を用いて心臓の3次元画像を生成した場合、心臓画像において不連続な部分が観察されるという問題があった。
本発明は、上述の課題を鑑みてなされたものであり、被検体のスライス画像間の不連続性の発生を低減することが可能なX線CT装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点は、X線源と、前記X線源に対向して配置された多列X線検出器とを有し、前記X線源と前記多列X線検出器とを被検体の周りに相対回転させながら、前記被検体の体軸方向であるZ方向へ相対的に移動させて、前記被検体の周期運動を複数周期に亘りスキャンするスキャン手段と、前記スキャン手段によって得られた投影データを用いて複数のスライス画像を画像再構成する画像再構成手段と、を含み、前記画像再構成手段は、前記周期運動における所定の時相の投影データであって、前記複数周期の投影データから異なるビュー範囲の投影データを組み合わせて前記スライス画像を画像再構成するマルチセクター画像再構成手段を含み、当該マルチセクター画像再構成手段は、前記前記組み合わせたビュー範囲の角度の比率が不均等なスライス画像を画像再構成する手段を含むことを特徴とするX線CT装置というものである。
また、本発明の第2の観点は、第1の観点において、前記マルチセクター画像再構成手段は、互いに隣接する第1の周期における前記所定の時相である第1の時相の第1の投影データと第2の周期における前記所定の時相である第2の時相の第2の投影データとを用いて、前記第1の投影データが収集されたビュー範囲の中央の投影データのZ軸方向の位置である第1の位置と前記第2の投影データが収集されたビュー範囲の中央の投影データのZ方向の位置である第2の位置との間に含まれる複数のスライス画像を画像再構成するものであり、画像再構成する前記複数のスライス画像間の比較において、Z軸方向の位置が前記第1の位置により近いスライス画像について、前記第1の投影データのビュー範囲をより多くし、かつ前記第2の位置により近いスライス画像について、前記第2の投影データのビュー範囲をより多くしたスライス画像を含む前記複数のスライス画像を画像再構成する、というものである。
また、本発明の第3の観点は、第2の観点において、前記第1の位置と前記第2の位置との間に含まれる複数のスライス画像を、前記第1の投影データと前記第2の投影データとのビュー範囲の角度の比率が段階的に変化するように画像再構成を行う、というものである。
また、本発明の第4の観点は、第2の観点において、前記第1の位置と前記第2の位置との間に含まれる複数のスライス画像を、前記第1の投影データと前記第2の投影データとのビュー範囲の角度の比率が連続的に変化するように画像再構成を行う、というものである。
また、本発明の第5の観点は、第1の観点から第4の観点の何れかの観点において、前記画像再構成手段は、1周期の投影データからスライス画像を画像再構成する手段を含む、というものである。
また、本発明の第6の観点は、第1の観点から第5の観点の何れかの観点において、前記マルチセクター画像再構成手段は、前記第1の投影データと前記第2の投影データとのビュー範囲の角度の比率が均等なスライス画像を画像再構成する手段を含む、というものである。
また、本発明の第7の観点は、第1の観点から第6の観点の何れかの観点において、前記画像再構成手段は、前記複数のスライス画像を用いて、3次元画像を生成する手段を含む、というものである。
また、本発明の第8の観点は、第1の観点から第7の観点の何れかの観点において、前記X線CT装置が、前記被検体における心臓の周期運動を計測する心拍計を備え、前記画像再構成手段は、前記心拍計の心拍信号と前記投影データとを対応付けすることにより、前記周期運動における所定の時相の投影データを特定する、というものである。
本発明のX線CT装置によれば、前記ビュー範囲の角度の比率が不均等なスライス画像を画像再構成することができることから、ビュー範囲の角度の比率を徐々に変化させる等、ビュー範囲の比率を自由に変更することができ、被検体のスライス画像間の不連続性の発生を低減することが可能となる。
以下、実施形態に基づき本発明を詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るX線CT装置のブロック(block)図である。ガントリ(gantry)12は、このガントリ12の対向面上に位置するX線検出器18に向けてX線ビーム(beam)16を放出するX線源14を有する。X線検出器18は、被検体22(例えば、患者)を透過したX線を検出する検出器素子20により形成される。X線検出器18は、多列X線検出器である。X線投影データを収集する際に、ガントリ12およびガントリ上に装着されたコンポーネント(component)は回転中心24の周りを回転する。
ガントリ12の回転およびX線源14の動作は、CTシステム(system)10の制御機構26により制御される。制御機構26は、X線源14に電力およびタイミング(timing)信号を供給するX線制御装置28と、ガントリ12の回転速度および位置を制御するガントリ・モータ(gantry motor)制御装置30とを含む。制御機構26内にはデータ収集システム(DAS(Data Acquisition System))32があり、これによって検出器素子20からのアナログ・データ(analog data)をサンプリング(sampling)し、このデータを後続の処理のためにディジタル(digital)信号に変換する。コンピュータ(computer)等によって構成される中央処理装置36は、画像再構成装置34により画像再構成の実行等を行う。画像再構成装置34は、サンプリングされディジタル化されたX線投影データをDAS32から受け取り、高速で画像再構成を行う。再構成された画像は大容量記憶装置38内に渡されこの再構成画像が格納される。大容量記憶装置38はまた、OS(Office Systems)や、スキャン制御プログラム(program)、画像再構成プログラムを記憶する。尚、大容量記憶装置に記憶された画像再構成プログラム及びそのプログラムを実行する画像再構成装置34は、本発明の画像再構成手段に対応する。オペレータ(operator)は、付属の陰極線管ディスプレイ(display)42により、再構成画像やその他のデータを観察することができる。また、中央処理装置36は、オペレータが入力装置40により発したコマンド(command)およびパラメータ(parameter)を用いて、DAS32、X線制御装置28およびガントリ・モータ制御装置30に対して制御信号や制御情報を提供する。さらに中央処理装置36は、モータ式テーブル(table)46を制御してガントリ12内での患者22の位置決めをするためのテーブル・モータ制御装置44を操作する。詳細には、ガントリ12が回転する間、テーブル46を移動させて、患者22の各部分がガントリ開口48を通過することにより、ヘリカルスキャンを実施することができる。
本実施形態では、患者22の動いている心臓の1組の静止画像スライスを得るため、上記X線CT装置により患者22の心臓の複数のスライス画像をスキャンして投影データを収集する間に、患者22の心拍周期の心拍データが記録される。心拍データは、心拍モニタ(monitor)52から患者22までの心拍プローブ(probe)50を接続することにより得られる。心拍モニタ52は、患者22からの心拍データを記録媒体55上に記録するために利用される記録媒体駆動装置54を備えることもできる。さらに、心拍モニタ52は、CTシステム10のコンピュータ36と接続されており、スキャンの開始を指示するCTシステム10からの信号(例えば、X線制御装置28に対しX線源14に通電するように指令するコンピュータ36からの信号など)をモニタしている。この信号の発生の指標が心拍データと共に大容量記憶装置38上に記録され、心拍データとスキャンの開始とが一致する時刻が指示される。この方式でスキャン信号の開始を記録することにより、心拍モニタ52により採取した心拍データと、記録の完了後にCTシステム10が取得した投影データとを対応付けすることができる。尚、他の実施態様においては、スキャンの開始を指示する信号と心拍データを記録媒体55に記録し、記録の完了後にCTシステム10が取得した投影データとを後から対応付けすることもできる。
次に、実施例を用いて、本発明に係る画像再構成手段の動作について説明する。
(実施例1)
実施例1は、第1の周期における前記所定の時相である第1の時相(第1のセクター)の第1の投影データが収集されたビュー範囲の中央の投影データのZ軸方向の位置である第1の位置と第2の周期における前記所定の時相である第2の時相(第2のセクター)の第2の投影データが収集されたビュー範囲の中央の投影データのZ軸方向の位置である第2の位置との間の複数のスライス画像を画像再構成する際の、第1のデータと第2のデータとのデータ量の使用比率(ビュー範囲の角度の比率)を段階的に変化させた例である。
図2(a)は、心拍周期における第1のセクター401及び第2のセクター402を示す図であり、図2(b)は、複数のスライス画像の第1の投影データと第2の投影データとの使用比率の区分を示す図である。ここで、第1の投影データと第2の投影データは、ヘリカルスキャンを実施した際に、時間的に隣接する異なる心拍周期における同じ時相において収集されたものであり、スライス画像を画像再構成するのに必要な、θ=180°+ファン角度分のデータを有するものである。また、テーブルを比較的低速で動かすヘリカルスキャン(例えばヘリカルピッチ(helical pitch)0.2前後)を行うことにより、第1の投影データと第2の投影データに、被検体の同じZ軸方向の領域のそれぞれ異なる時相の投影データを含まれることとなる。尚、図2(b)において、ZC1は、第1の投影データが収集されたビュー範囲の中央の投影データのZ軸方向の位置である第1の位置を示し、ZC2は、前記第2の投影データが収集されたビュー範囲の中央の投影データのZ軸方向の位置である第2の位置を示す。本実施例においては、第1の投影データと第2の投影データは、第1の位置ZC1と第2の位置ZC2の間であって、少なくとも後記する範囲405と範囲406において、被検体の同じZ軸方向の領域の被検体の同じZ軸方向の領域のデータを含む。
図2に示されるように、本実施例においては、第1の投影データのみを用いてスライス画像を再構成する範囲403、第2の投影データのみを用いてスライス画像を再構成する範囲404、第1の投影データと第2の投影データから、均等なビュー範囲のデータを抽出してスライス画像を再構成する範囲405、及び第1の投影データと第2の投影データから、不均等なビュー範囲のデータを抽出してスライス画像を再構成する範囲406が設定される。すなわち、再構成するスライス画像のZ軸方向の位置に応じて再構成に使用される第1の投影データのビュー範囲と第2の投影データのビュー範囲の比率が決定する。上述の第1の投影データと第2の投影データから、不均等なビュー範囲のデータを抽出してスライス画像を再構成する範囲406のうち、範囲406aに含まれるスライス画像は、スライス画像のZ軸方向の位置がZC2よりもZC1に近いので、第1の投影データの影響をより高めるべく、第1の投影データのビュー範囲の方が第2の投影データのビュー範囲よりも多く使用される。この一方、範囲406bに含まれるスライス画像は、再構成するスライス画像のZ軸方向の位置がZC1よりもZC2に近いので、第2の投影データの影響をより高めるべく、第2の投影データのビュー範囲の方が第1の投影データのビュー範囲よりも多くなっている。
また、図3は、1スライス画像に対して使用される第1の投影データ401と第2の投影データ402とのビュー範囲を示した図であり、図3(a)は、第1の投影データのみを用いてスライス画像を再構成する範囲403を示し、図3(b)は、第1の投影データと第2の投影データから、均等なビュー範囲のデータを抽出してスライス画像を再構成する範囲405を示し、図3(c)は、第1の投影データのビュー範囲の方が第2の投影データのビュー範囲よりも多い範囲406aを示し、図3(d)は、第2の投影データ402のビュー範囲の方が第1の投影データのビュー範囲よりも多い範囲406bを示し、図3(e)は、第2の投影データのみを用いてスライス画像を再構成する範囲404を示す。尚、同図においても、θ=180°+ファン角度分を示す。また、同図においては、全てのスライス画像の投影データについて、図中上方からビュー範囲が開始されるように図示されているが、同図においては全てのスライス画像の投影データのビュー範囲が被検体との位置関係において同じ位置から収集開始されたことを意味するものではない。
第1の投影データと第2の投影データから、不均等なビュー範囲のデータを抽出してスライス画像を再構成する範囲406におけるスライス画像の画像再構成は、例えば、次の式(1)のように示すことができる。
Figure 0005220368
・・・(1)
但し、
Figure 0005220368
α:列方向角度
β:ビュー角度
γ:チャンネル(channel)方向距離
|β1max−β1min|+|β2max−β2min|=π+2γm
β1=g(z,β1mid
β1min=β1mid−β1/2
β1max=β1mid+β1/2
β2=g(z,β2mid
β2min=β2mid−β2/2
β2max=β2mid+β2/2
β2min=β1max+2×m×π (mは任意の整数)
g():投影データ使用範囲算出関数(重み関数)
β1min:第1の投影データの最小ビュー角度
β1max:第1の投影データの最大ビュー角度
β1mid:第1の投影データのビュー範囲の中央のビュー角度
β2min:第2の投影データの最小ビュー角度
β2max:第2の投影データの最大ビュー角度
β2mid:第2の投影データのビュー範囲の中央のビュー角度
2γ:ファン角度
f():画像再構成アルゴリズム(algorithm)
s():投影データ
k()
: 画像再構成関数カーネル(kernel)
ω(): カーディアック画像再構成用重み関数
また、第1の投影データと第2の投影データから、均等なビュー範囲のデータを抽出してスライス画像を再構成する範囲405におけるスライス画像の画像再構成は、例えば、以下の式(2)のように示すことができる。
Figure 0005220368
・・・(2)
但し
Figure 0005220368
|β1max−β1min|+|β2max−β2min|=π+2γ
β1max−β1min=(π+2γ)/2
β2max−β2min=(π+2γ)/2
β2min=β1max+2×m×π (mは任意の整数)
上述の、第1の投影データと第2の投影データから、不均等なビュー範囲のデータを抽出してスライス画像を再構成する範囲406、及び第1の投影データと第2の投影データから、均等な角度のビュー範囲のデータを抽出してスライス画像を再構成する範囲405における画像再構成は、本発明における画像処理手段に含まれるマルチセクター画像再構成手段にて行うことができる。
また、第1の投影データのみを用いてスライス画像を再構成する範囲403、及び第2の投影データのみを用いてスライス画像を再構成する範囲404におけるスライス画像の画像再構成は、例えば、以下の式(3)のように示すことができる。
Figure 0005220368
・・・(3)
但し、
(βmax+βmin=π+2γ
図4は、使用される第1の投影データのビュー範囲β1を示すグラフ(graph)である。尚、この図4、及び後述の図5〜図7については、第1の投影データのビュー範囲β1のみを示すが、第2の投影データのビュー範囲β2については、(β1+β2)=(π+2γ)の関係に基づくビュー範囲となる。
図4(a)のように、範囲406のスライス画像の再構成に用いる第1の投影データと第2の投影データとのビュー範囲の比率を、連続的に変化させるようにしてもよい。ここで、連続的な変化とは、各スライス画像間でビュー範囲の角度の比率が徐々に異なることを言う。また、図4(b)のように、範囲406のスライス画像の再構成に用いる第1の投影データと第2の投影データとのビュー範囲の角度の比率を、段階的に変化させるようにしてもよい。ここで、段階的とは、2以上のスライス画像の単位間でビュー範囲の角度の比率が徐々に異なることを言う。尚、段階的な変化は、図4(b)に示されるような2段階に限らず、それ以上の多段階であってもよい。
以上説明したような、ビュー範囲の比率で、公知の画像再構成アルゴリズムを用いて画像再構成を行い、複数のスライス画像を得る。さらに、複数のスライス画像データを3次元データに変換し、3次元画像を得ることもできる。
以上説明したように、本実施例は、異なるセクターの組み合わせによる境界において、ビュー範囲の角度の比率が連続的又は段階的に変化するように、第1の投影データと前記第2の投影データとのビュー範囲の角度の比率が、前記第1の位置側に向かって前記第1の投影データのビュー範囲を比較的多くし、前記第2の位置側に向かって前記第2の投影データのビュー範囲を比較的多くした。従って、スライス画像間で不連続な部分の形成を低減することができる。また、3次元画像において、不連続な部分の形成を低減することができる。
(実施例2)
実施例2は、図5に示されるように、実施例1における、第1の投影データ401と第2の投影データ402から、均等なビュー範囲のデータを抽出してスライス画像を再構成する範囲405を設けず、第1の投影データのみを用いてスライス画像を再構成する範囲403と第2の投影データのみを用いてスライス画像を再構成する範囲404との間全てを、第1の投影データ401と第2の投影データ402から、不均等な角度のビュー範囲のデータを抽出して、第1の投影データと第2の投影データとのビュー範囲の比率を、連続的に変化させてスライス画像を再構成する範囲406に設定したこと以外は、実施例1と同様である。
本実施例においても、異なるセクターの組み合わせによる境界において、ビュー範囲の角度の比率が連続的に変化するように、第1の投影データと前記第2の投影データとのビュー範囲の角度の比率が、前記第1の位置側に向かって前記第1の投影データのビュー範囲を比較的多くし、前記第2の位置側に向かって前記第2の投影データのビュー範囲を比較的多くした。従って、スライス画像間で不連続な部分の形成を低減することができる。また、3次元画像において、不連続な部分の形成を低減することができる。
(実施例3)
実施例3は、図6(a)に示されるように、第1の投影データと第2の投影データとのビュー範囲の角度の比率を、連続的に変化させてスライス画像を再構成する範囲406を、第1の位置(ZC1)から第2の位置(ZC2)の範囲に設定したこと以外は、実施例2と同様である。尚、図6(a)は、範囲406の第1の投影データと第2の投影データとのビュー範囲の角度の比率を、連続的に変化させた例であるが、図6(b)のように、第1の投影データと第2の投影データとのビュー範囲の角度の比率を連続的に変化させる領域の中間に第1の投影データ401と第2の投影データ402のビュー範囲の角度の比率を均等とした領域405を設けてもよい。
本実施例においても、異なるセクターの組み合わせによる境界において、ビュー範囲の比率が連続的又は段階的に変化するように、第1の投影データと前記第2の投影データとのビュー範囲の比率が、前記第1の位置側に向かって前記第1の投影データのビュー範囲を比較的多くし、前記第2の位置側に向かって前記第2の投影データのビュー範囲を比較的多くした。従って、スライス画像間で不連続な部分の形成を低減することができる。また、3次元画像において、不連続な部分の形成を低減することができる。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
上述の実施形態においては、スライス画像を画像再構成するのに必要なデータとして、、ビュー範囲θ=180°+ファン角度分のデータを用いたが、これ以上の角度であってもよく、ビュー範囲が360°分のデータを用いてもよい。
また、上述の実施形態においては、2つのセクターにより1スライス画像を画像再構成する例を示したが、3以上のセクターにより1スライス画像を画像再構成してもよい。つまり、3以上のセクターにより1スライス画像を画像再構成する場合であっても、異なるセクターの組み合わせの間に生じる境界において、各セクターのデータ量が連続的又は段階的に変化するようにすることができる。
また、上記実施形態においては、CTシステムは、X線源およびX線検出器の双方がガントリと共に回転する「第3世代」のシステムとしたが、個々の検出器素子が所与のX線ビームに対して実質的に均一な応答をするように補正されていれば、検出器が全環状で静止しておりX線源のみがガントリと共に回転する方式の「第4世代」のシステムなど、他の多くのCTシステムを用いることもできる。
X線CT装置のブロック図である。 心拍周期における第1のセクター及び第2のセクターを示す図(a)、及び複数のスライス画像の第1の投影データと第2の投影データとの使用比率の区分を示す図(b)である。 実施例1に係る第1の投影データと第2の投影データとのビュー範囲の角度の比率を説明する図である。 実施例1における第1の投影データのビュー範囲β1を示すグラフである。 実施例2における第1の投影データのビュー範囲β1を示すグラフである。 実施例3における第1の投影データのビュー範囲β1を示すグラフである。 従来のマルチセクター画像再構成法を説明する図である。
符号の説明
10 CTシステム
12 ガントリ
14 X線源
16 X線ビーム
18 X線検出器
20 検出器素子
22 被検体
24 回転中心
26 制御機構
28 X線制御装置
30 ガントリ・モータ制御装置
32 データ収集システム
34 画像再構成装置
36 中央処理装置
38 大容量記憶装置
40 入力装置
42 陰極線管ディスプレイ
44 テーブル・モータ制御装置
46 テーブル
52 心拍計

Claims (8)

  1. X線源と、前記X線源に対向して配置された多列X線検出器とを有し、前記X線源と前記多列X線検出器とを被検体の周りに相対回転させながら、前記被検体の体軸方向であるZ方向へ相対的に移動させて、前記被検体の周期運動を複数周期に亘りスキャンするスキャン手段と、

    前記スキャン手段によって得られた投影データを用いて複数のスライス画像を画像再構成する画像再構成手段と、
    を含み、
    前記画像再構成手段は、前記周期運動における所定の時相の投影データであって、前記複数周期の投影データから異なるビュー範囲の投影データを組み合わせたビュー範囲に基づいて前記スライス画像を画像再構成するマルチセクター画像再構成手段を含み、当該マルチセクター画像再構成手段により画像再構成されたスライス画像は、前記組み合わせたビュー範囲における前記異なるビュー範囲の角度の比率が不均等なスライス画像を含む

    ことを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記マルチセクター画像再構成手段は、互いに隣接する第1の周期における前記所定の時相である第1の時相の第1の投影データと第2の周期における前記所定の時相である第2の時相の第2の投影データとを用いて、前記第1の投影データが収集されたビュー範囲の中央の投影データのZ軸方向の位置である第1の位置と前記第2の投影データが収集されたビュー範囲の中央の投影データのZ軸方向の位置である第2の位置との間に含まれる複数のスライス画像を画像再構成するものであり、前記画像再構成する前記複数のスライス画像間の比較において、Z軸方向の位置が前記第1の位置により近いスライス画像について、前記第1の投影データのビュー範囲をより多くし、かつ前記第2の位置により近いスライス画像について、前記第2の投影データのビュー範囲をより多くしたスライス画像を含む前記複数のスライス画像を画像再構成する、

    ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記第1の位置と前記第2の位置との間に含まれる複数のスライス画像を、前記第1の投影データと前記第2の投影データとのビュー範囲の角度の比率が段階的に変化するように画像再構成を行う

    ことを特徴とする請求項2に記載のX線CT装置。
  4. 前記第1の位置と前記第2の位置との間に含まれる複数のスライス画像を、前記第1の投影データと前記第2の投影データとのビュー範囲の角度の比率が連続的に変化するように画像再構成を行う

    ことを特徴とする請求項2に記載のX線CT装置。
  5. 前記画像再構成手段は、1周期の投影データからスライス画像を画像再構成する手段を含む
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載のX線CT装置。
  6. 前記マルチセクター画像再構成手段により画像再構成されたスライス画像は、前記組み合わせたビュー範囲における前記異なるビュー範囲の角度の比率が均等なスライス画像をさらに含む

    ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載のX線CT装置。
  7. 前記画像再構成手段は、前記複数のスライス画像を用いて、3次元画像を生成する手段を含むことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか一項に記載のX線CT装置。
  8. 前記X線CT装置が、前記被検体における心臓の周期運動を計測する心拍計を備え、
    前記画像再構成手段は、前記心拍計の心拍信号と前記投影データとを対応付けすることにより、前記周期運動における所定の時相の投影データを特定する

    ことを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載のX線CT装置。
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